テーマ : 熱海土石流災害

生存率低下72時間 警察、自衛隊 懸命の捜索続く 熱海土石流

 熱海市伊豆山地区の土石流被害は6日午前、災害現場で生存率が下がる目安の一つとされる「発生後72時間」を迎える。過去には72時間を超えて命をつないだ例も。県警の警察官や自衛隊員らは膝まで泥に漬かりながら懸命の捜索を続けた。

大規模な土石流が発生した現場で不明者の捜索を続ける消防、警察関係者=5日午後0時17分、熱海市伊豆山
大規模な土石流が発生した現場で不明者の捜索を続ける消防、警察関係者=5日午後0時17分、熱海市伊豆山

 被災して建物の下敷きになったり、土砂に埋もれたりして身動きが取れなくなると、72時間を目安に脱水症状や低体温症などのリスクが高まり、生存率が急激に下がる。1995年の阪神大震災での経験を踏まえた指標とされている。
 2014年の広島土砂災害では、流れ出た大量の土砂や岩に阻まれ、現場に重機を投入できず、72時間を過ぎても作業が難航。結果的に74人が死亡した。
 一方、11年の東日本大震災では、発生から9日後に高校1年の男子生徒と当時80歳だった祖母が生還。前年にハイチであった地震でも、倒壊家屋から10代の少女が15日ぶりに助け出された。現地では「奇跡」と受け止められた。

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