タクシー乗客の異変を察知 詐欺防止で感謝状 三島署
三島署はこのほど、乗客の高齢女性が詐欺に遭う危険性を感じて被害を防いだタクシー運転手と三島信用金庫の職員、別の日に高額の現金を引き出そうとする高齢夫婦を制止した同金庫職員にそれぞれ感謝状を贈った。
富士急静岡タクシーの運転手石毛弘成さん(48)は9月13日、焦って同金庫に向かおうとする乗客の70代女性が「息子が会社で失敗し現金が必要」と話しているのを聞き、詐欺を疑って同金庫本店営業部の古地さくらさん(39)に伝えた。女性が400万円を引きだそうとしていたため、古地さんは話を聞いて説得し、警察に通報した。同27日には同金庫三島北支店の間野翔太さん(25)が、200万円を下ろそうとする80代の夫婦に声をかけて被害を防いだ。
内田一弘署長から感謝状を受け取った古地さんは「詐欺が身近で増えていると感じた。女性が完全に思い込んでいたので、しっかり時間をかけて説得した」と振り返り、間野さんは「初めての対応なので驚いた。今後も注意して呼びかけたい」と語った。