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テーマ : 三島市

伊豆箱根鉄道駿豆線 営業路線に「超電導」送電 世界初の運用検証

 公益財団法人鉄道総合技術研究所(東京都)と伊豆箱根鉄道(三島市)は13日、同鉄道駿豆線で世界初となる「超電導き電システム」の営業線運用検証を開始した、と発表した。電車に電気を送る際の電力損失の発生や電圧降下などの課題を解決し、省エネルギー化や変電所の集約につながることが期待されるという。
 同システムは、一定温度以下で電気抵抗がゼロになる超電導現象を利用した超電導線送電により、電車走行に必要な電力をき電線に供給する。同研究所が2007年から開発に取り組んできた。実用化に向けては、営業列車負荷への適用性など実運用における課題の抽出、解決が必要という。
 運用検証は、大仁駅構内に長さ102メートルの超電導ケーブルと冷凍機、ポンプを設置。液体窒素を冷媒として超電導状態を維持し、電流を電気抵抗ゼロの状態で無駄なく電車に送る。1日当たり上下線計135本の営業列車に電力を供給する。
 同システムが実用化された後、伊豆箱根鉄道が導入するかは未定という。

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