三島の「農兵節」を文化財に 普及会、観光協 市長に要望
三島農兵節普及会(稲田精治会長)と三島市観光協会(西原宏夫会長)は30日、同市の郷土民謡「農兵節」を無形民俗文化財に指定するよう豊岡武士市長に要望した。
![要望書を渡す稲田会長(右から2人目)と西原会長(同3人目)=三島市役所](/news/images/n147/1461933/IP240430TAN900029000_O.jpg)
農兵節の担い手不足や認知度低下への危機感を訴え、市議会の藤江康儀議長にも指定の働きかけを市に対して行うよう求めた。指定による効果として、文化的重要性の再認識による価値の向上、保存と継承に向けた公的なサポート、観光振興や地域交流を通じた地域貢献などを挙げた。
市によると、農兵節の文化財指定は市文化財保護審議委員会で2002年に審議された。原曲の楽譜が未発見で、農兵調練に由来するとされる歴史的裏付けも乏しい点から「創造性、伝統性、歴史性の観点から指定は難しい」と結論付けたという。市は再度審議するかを含め今後検討するという。