災害廃棄物ってどう捨てる? 三島市がハンドブック作成 全戸配布で適正処理啓発
三島市はこのほど、大規模災害時の早期復旧・復興に欠かせない災害廃棄物の適正処理を啓発するハンドブックを作成した。災害廃棄物の出し方や仮置き場での分別の重要性を強調した。広報みしま3月15日号とともに全戸配布する。
![災害廃棄物の適正処理を呼びかけるハンドブック=三島市清掃センター](/news/images/n144/1430311/IP240312TAN900030000_0001_CDSP(2).jpg)
災害廃棄物は、壊れたり水に漬かったりした家具や家電、壊れた住宅の木くずやコンクリートなど。災害時は大量に発生するため処理が追い付かなくなり、迅速な処理が円滑な復興につながる。
ハンドブックには一時的に保管・選別する仮置き場の役割や処理の流れ、ごみの出し方の注意点を掲載した。特に災害廃棄物が道路に放置された場合、緊急車両の通行の妨げになる点を強調。分別しないまま仮置き場に持ち込むと、火災や悪臭、害虫の発生、処理費用の増加などの影響が出ることも注意喚起した。
災害廃棄物の処理は大規模災害のたびに問題となり、能登半島地震でも課題となっている。廃棄物対策課の山添豊主査は「迅速に復興するにはごみの分別が必要となる。災害廃棄物の問題を知ってもらうきっかけにしたい」と話した。
市ホームページでも公開している。
(三島支局・岡田拓也)