しゃぎり奉納 地域の宝継承へ 腰切不動尊で大祭 三島市
1633年に見つかった上半身だけの石仏がまつられる「腰切不動尊」(三島市南本町)で26日、大祭が開かれた。地元の田町区砂切保存会によるしゃぎりの奉納や不動尊にまつわる紙芝居の披露が行われ、参加者が地元に残る宝を継承していく思いを新たにした。
![しゃぎりの奉納が行われた大祭=三島市南本町の腰切不動尊](/news/images/n148/1478625/IP240526TAN900010000_0001_CDSP.jpg)
不動尊は同市を流れる御殿川の水車場の川底から見つかった。発見時に腰から上しかなく、安産や下半身の病に御利益があるとされて、近隣住民の信仰を集めた。祭りは戦後間もなく途絶えたが、地域住民やNPO法人グラウンドワーク三島、日大国際関係学部の国際協力部が1999年に復活させた。
この日はお堂の清掃や読経なども実施。地域住民ら約50人が参加し、水の都の文化や歴史を体感した。
(三島支局・岡田拓也)