三島の魅力、バスツアーで 学生のアイデア×旅行のプロ 首都圏照準に企画 日大国際関係学部
三島市の日大国際関係学部の学生が、三島の魅力を発信するバスツアーの開発に取り組み始めた。市観光協会と大手旅行会社の阪急交通社との連携企画。学生の新鮮なアイデアを旅行会社のプロの目で磨き上げ、11月下旬の実施を目指す。
![中村課長(右)から旅行商品づくりのポイントを学ぶ学生=三島市の日大国際関係学部](/news/images/n146/1453458/IP240417TAN900061000_O.jpg)
観光について学ぶ矢嶋敏朗准教授のゼミに所属する3年生16人が取り組む。三島の魅力や観光資源を掘り起こし、同社にツアー企画を提案。一緒に旅行商品をつくり、当日はバスに添乗したり参加者と一緒にツアーを巡ったりする。東京発着の日帰り旅行で、首都圏のシニア層をターゲットにする。
17日には同校で、観光を通じた自治体の課題解決に取り組む同社地域振興一課の中村栄史課長が、自治体による誘客施策について説明。観光素材の見つけ方や旅行商品づくりのポイントを紹介した。学生は今後、アイデア出しや下見を重ねて企画を練り上げ、夏には同社の商品として販売を開始する。
同社ではこれまで、学生の意見や提案を受けたケースはあるが、商品づくりは初めて。矢嶋ゼミにとっても初の取り組みで、矢嶋准教授は「観光客と交流した学生が媒介となり、参加者が再訪したり三島の商品を取り寄せたりするきっかけにしたい。地域の活性化につなげたい」と期待する。
(三島支局・岡田拓也)