ノーベル賞受賞の大村さん 堀文子との交流振り返る 三島
「花の画家」として知られる日本画家堀文子(1918~2019年)の回顧展「没後5年 いのちの鼓動を描く」を開催中の三島市の佐野美術館で11日、ノーベル生理学・医学賞受賞者で北里大特別栄誉教授の大村智さん(88)が講演した。生前交流があった堀について「顕微鏡をのぞきながら絵を描くなど好奇心旺盛な一面があった」と振り返った。
![記念講演を行う大村さん=三島市の佐野美術館](/news/images/n147/1468875/IP240511TAN900099000_O.jpg)
美術作品の収集家としても知られる大村さんは「私と美術コレクション」と題し、出身地の山梨県に開設した美術館に展示している作品を写真とともに解説した。多くの芸術家と深めた交流や作品をたどり「目から入る心の栄養は良い」と聴衆に語りかけた。県内外から約60人が来場した。
回顧展は佐野美術館、静岡新聞社・静岡放送などの主催で、6月9日まで。