複業人材の必要性語る 加和太建設トークイベント 三島
三島市の加和太建設などはこのほど、地方企業とプロ人材を複業でつなぐ経営人材特化型求職サイト「チイキズカン」を手がけるヤマガタデザイン(山形県鶴岡市)の山中大介社長を招いたトークイベントを三島市内で開いた。「静岡東部×新規事業」をテーマに、地方企業が複業人材を取り入れるべき理由を語った。
![地方企業が複業人材を取り入れるべき理由を語る山中大介社長(左)=三島市](/news/images/n145/1444576/IP240314TAN900031000_0001_CDSP.jpg)
山中社長は、地方の共通課題として若年層の流出と経済縮小があるとの認識を示し、地域密着型の経営では100年企業にはなれないと強調。「ゆでガエルにならないためにも第2の創業が必要。100年生き残るには、地方を超えないといけない」と世界を見据えた変革の必要性を訴えた。
5割近い企業が従業員に副業を認める一方、2割弱しか副業人材を受け入れていない現状を紹介。労働人口の絶対数が減る中「副業制度を解禁しないと、人が辞め、優秀な人材も採用できない」と強調した。
チイキズカンは年収1千万円換算の報酬でプロ人材を地方企業と複業でつなぐサービス。大手企業の役員やITベンチャーの技術者が地方企業に採用された実績もある。山中社長は、人材採用の心構えとして「自分たちで設定した枠組みで採用しようとするから変革が遅い」「優秀な人材は、会社に課題があればあるほど燃える。課題開示が大事になる」などと話した。