しゃぎり継承 模索 地域伝統芸能の価値考える 三島
三島の伝統芸能しゃぎりの永続的な発展を目指す「しゃぎりフェスティバル実行委員会」はこのほど、地域伝統芸能の価値について考えるシンポジウムを三島市民文化会館で開いた。民俗学の専門家を講師に招きしゃぎりを後世に受け継いでいく方法を模索した。
![地域伝統芸能の価値について考えたシンポジウム=三島市民文化会館](/news/images/n142/1413052/IP240211TAN900086000_O.jpg)
講演とパネルディスカッションの2部構成。成城大文芸学部の俵木悟教授は価値を継承していくには、伝統芸能そのものの楽しさや美意識といった絶対的価値を高めていく必要性があり「魅力を発信し続けていかなくてはならない」と訴えた。社会が変化する中で持続するには、独善的にならず立場が異なる人と協力関係を構築する大切さも伝えた。
同実行委は「周囲の理解」「自己研さん」「後継者育成」を掲げ、2017年から毎年9月に演奏会を開催。現代における地域伝統芸能の在り方を見つめ直そうと、シンポジウムを初めて企画した。