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テーマ : 三島市

静岡人インタビュー「この人」 女性初の県社会保険労務士会長 高妻理愛さん(三島市)

 昨年5月、静岡県内の社会保険労務士1090人が登録する組織のトップに立った。女性としては初めて。労働を取り巻く環境や価値観が変化する中、社労士の資質向上に資する組織としてあるべき姿を模索する。57歳。

高妻理愛さん
高妻理愛さん

 ―女性初の会長として意気込みを。
 「『女性だからどうこう』という意識は特にない。ただ、前任から『女性の登用を意識しないと後輩は育たない』と言われた。役員は会員よりも女性の割合が少ない。せめて同じにしないといけない。男性の育休取得が進むなど社会は変化している。役員に女性が普通にいる状態をつくらないといけない」
 ―取り組みたいことは。
 「県会ができて56年目。設立当時と世の中は変わった。会長任期の2年間で、できることは限られているが、60周年を見据え、将来に向けた種をまきたい。あるべき姿が分かれば、ベクトルを合わせて進むだけ。どのような組織であるべきかをじっくり考え、変えるべきものは変えていきたい」
 ―会の役割をどう考えるか。
 「最大の役割は、会員の資質向上。社労士は多様な問題に対して助言する必要があるが、自ら学ぶためには時間も金もかかる。法令変更時、即座に研修の場を設けたい。東海、北陸7県でつくる中部地域協議会の間で、研修動画を共有できるようになった。県内の支部同士でも横展開するよう進めている」
 ―社労士の仕事を通じ、社会をどうしていきたいか。
 「仕事は楽しむもの。仕事を通して生かされていると感じることが大事だと思う。顧問先で働いている人が、どんなにつらくて重圧があっても、楽しく仕事をしてほしい。その手伝いができたら幸せ」
 (三島支局・岡田拓也)

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