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テーマ : 三島市

eスポーツ×障害者就労支援 加和太建設、三島市に事業所オープン 「時代に合わせ福祉も変化を」

 三島市の加和太建設はこのほど、eスポーツ業界で活躍するための知識や技術を磨く就労支援B型事業所「ONEGAME(ワンゲーム)三島芝本町」を同市にオープンした。県東部における障害者の就労選択肢拡大とeスポーツ業界の人材育成を通じた地方創生を目指す。

腕を磨く利用者の様子を見守る(左から)井沢課長と太田施設長=三島市のONEGAME三島芝本町
腕を磨く利用者の様子を見守る(左から)井沢課長と太田施設長=三島市のONEGAME三島芝本町


 障害者雇用の改善を考えていた井沢賀奈代総務課長が、社内の新規事業コンテストに応募。障害のある若者の就労選択を広げる方法を模索し、eスポーツに着目した。ノウハウ不足を補うため、多様な障害福祉サービスを展開するワンライフ(群馬県前橋市)と加盟店契約を結び、県東部初の事業所開設に至った。
 同事業所は「選手」「イベント」「実況解説MC」の3コースを用意した。利用者は独自カリキュラムに沿った時間割で、プロeスポーツ選手の生活相談員らから指導を受け、各コースに沿った技術や知識の向上を図る。工賃作業として、動画編集を担う。将来的には、福祉施設でのeスポーツ指導や地元企業と連携した大会開催も視野に入れる。
 対象は18歳以上で、1日あたりの定員は20人。現在の利用者は1人だが、特別支援学校の関係者らの関心は高いという。知的や精神、身体など障害の種類に関係なく作業できるのも特徴だ。
 太田英美施設長によると、コミュニケーションが苦手で引きこもる障害者は多いといい「保護者は事業所に所属していることで安心感を抱く。動画やゲームが好きな障害者も多い。時代が変化する中で福祉も変わらないといけない」と意義を強調する。井沢課長は「障害者が外出できれば町も元気になる。可能性を広げていきたい」と語る。
 問い合わせは同事業所<電080(5075)1768>へ。
 (三島支局・岡田拓也)

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