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テーマ : 三島市

国際女性デーに合わせ 沼津の醸造所、女性スタッフがビール仕込み

 国際女性デーに合わせ、JR沼津駅前でビールの醸造兼パブを開くリパブリュー合同会社(畑翔麻代表)の女性スタッフが8日、女性の地位向上の願いを込め特別な麦を使ってビールを仕込んだ。店長の加藤瑞生さん(26)は「性別にかかわらず、多くの人にクラフトビールを好きになってほしい」と笑顔を見せた。

樽にホップを入れる加藤さん(左)=沼津市大手町のリパブリュー沼津店
樽にホップを入れる加藤さん(左)=沼津市大手町のリパブリュー沼津店

 仕込んだビールはたる二つ分の700リットル。アメリカのホップ会社がこの日に合わせて作った「ピンクブーツブレンドホップ」の麦を使用した。加藤さんら女性スタッフ3人は国際女性デーのシンボルのミモザの花をイメージした黄色いTシャツを着て、ブルワー(ビール職人)に教わりながら麦を粉状に引いたり、ホップを釜に入れたりと力を合わせて取り組んだ。
 スタッフの後藤梨帆さん(27)は「こんなに力がいる作業だと思わなかった」と驚いた様子だった。完成するビールはフルーティーで苦みもあり、飲み応えがあるのが特徴。完成時期は4月中旬ごろを見込む。
 加藤さんは2年前に店長になった。店に立っている時「女性で店長なの?」と驚かれることがあるという。加藤さんは「性別は関係ないという考えが当たり前になって、女性がもっと働きやすい社会になってほしい」と願った。
 ビールは三島市の同社店舗や全国の取扱店で販売する。
 (東部総局・天羽桜子)

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