三島市の記事一覧
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三島の40代女性 330万円詐取被害 サイト利用料名目
三島市の派遣社員の40代女性が28日、有料サイト利用料などの名目で電子マネー利用権と現金計約330万円をだまし取られたと三島署に届け出た。同署は特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、女性は10月2~14日、日本データ個人保護協会や内閣サイバーセキュリティセンターなどを名乗る男から携帯電話に「有料サイトの料金が支払われていない」などと複数回電話があり、指示に従って市内のコンビニ店3カ所で電子マネーカード計90万円分を購入して相手に番号を伝えた上、東京都内の指定された住所に現金を宅配便で送付した。相手と連絡が取れないことを不審に思い、同署に届け出た。
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静岡県内40施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は28日、県内の高校、小中学校、幼稚園40施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計570人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 裾野市2施設43人、長泉町2施設22人、沼津市2施設24人、三島市4施設57人、伊豆の国市1施設8人、御殿場市1施設14人、富士宮市2施設25人、富士市1施設12人、静岡市葵区1施設26人、同市清水区2施設18人、磐田市3施設30人、掛川市4施設59人、森町2施設22人、浜松市西区1施設10人、同市北区3施設37人、同市中区5施設48人、同市東区1施設50人、同市浜北区2施設59人、同市天竜区1施設
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地域で子育て推進 県教委、13団体表彰
静岡県教委はこのほど、2023年度の「子供を育む地域活動団体表彰」として、地域で子育て体制づくりを推進する13団体を選出した。 放課後学習支援や職業講話、子育て世代の居場所づくりなどの活動が評価された。受賞団体は次の通り。 三島市立佐野小地域学校協働本部、同市立東小地域学校協働本部、同市立徳倉小地域学校協働本部、同市立北上小地域学校協働本部、同市立南中地域学校協働本部、伊豆の国市立大仁北小地域学校協働本部、島田市大津財産区、放課後子ども教室とんとん(富士宮市)だれでも食堂もぐもぐマツイ学園(御前崎市)葉梨子ども広場運営委員会(藤枝市)子育てサークルぴおーねくらぶ(浜松市)細江文化協会陶芸部(
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24議案を可決、同意 三島市議会
三島市議会11月定例会は28日開会し、会期を12月14日までの17日間と決めた後、来年4月からの下水道料金を改定する市下水道条例改正案や2023年度一般会計補正予算案など24議案を可決、同意した。一般質問は6~8、11、12日に行う。
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菊花栽培 優秀者を表彰 三島市など
第71回東海菊花大会(三島市、秋麗会主催)の表彰式がこのほど、三島市の楽寿園で行われた。 24部門に会員19人が199点を出品し、最優秀の文部科学大臣賞に大菊厚物5鉢組の部から富士市の栗田正さんの作品が選ばれた。応募作品は同園で30日まで開催されている菊まつりの会場で展示されている。 菊花栽培の普及を目的に毎年開催される大会。若年層にも菊文化を広めようと参加を呼びかけた田方農高の生徒が育てたキクも特別展示されている。
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活気ある「笑店街」目指し提案 三島で高校生が公開討論
三島市高校生公開討論会がこのほど、同市の日清プラザ・イトーヨーカドー三島店で開かれた。将来のリーダー育成を目指した初めての事業で、同市や近隣の高校に通う生徒14人が「まちの魅力化」をテーマに堂々と意見を交わした。 「高校生が考える活気あふれる笑店街」を掲げ、4班が市内の商店街をより魅力的にする施策をそれぞれ主張した。「20代の移住者の増加」「商店街をまるごと観光地化する」「若者と老舗のコラボ」などを提案し、別の班から質問も受けた。 参加生徒は事前研修で市が行う施策の現状について学習して臨んだ。商店街にも出向き、商店主らにインタビューして施策をまとめた。討論後は豊岡武士市長も交えた意見交換会も
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記者コラム「清流」 富裕層ツアーでの恩恵
薄暮の三嶋大社に響く優美な音色に、取材を忘れて引き込まれた。訪日富裕層向け実証ツアーで催された雅楽師東儀秀樹さんの演奏。一般参拝者も幻想的なステージに浸っていた。 三島市観光協会が観光庁の補助事業を活用して実施した。三島商工会議所も別の実証ツアーを行い、清流で知られる桜川に設置した川床でウナギを焼いて食べる体験などを用意した。 補助金で賄った経費を考えると、実際の参加費は相当高額になるらしい。ただ、他では味わえない特別な体験にはいずれも商機があると見込んでいる。 おこぼれにあずかった形の東儀さんのステージは、心に残る経験だった。富裕層に特別な体験を提供しつつ、一般市民にも恩恵をもたらす
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熱海富士に続く力士誕生へ ゆかりの三島錦田中相撲場 土俵装い新たに
大相撲九州場所で先場所に続き千秋楽まで優勝争いを繰り広げた熱海市出身の熱海富士(本名・武井朔太郎)が相撲の道を歩み始めた三島市立錦田中の相撲場の土俵が26日、装いを新たにした。1977年の設置後、本格的な修繕は初めて。熱海富士の才能を見いだした三島市相撲連盟の杉山信二会長は「また新しい伝統を築き、守っていきたい」と、成長を続ける教え子に続く力士の輩出を誓う。 同校を練習拠点とする三島相撲クラブは、熱海富士のほか、元幕内磋牙司や元十両栃飛龍ら関取を生み、小中学校の全国大会で数々の日本一を獲得した名門。熱海富士は小学6年の時に同校で開かれたわんぱく相撲で優勝し、杉山会長からスカウトされた。小中
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運転手確保へ各社タッグ 静岡県内バス7グループが体験会 待遇改善、福利厚生PR
2024年春からの残業時間の上限規制で、運転手不足の深刻化が懸念される静岡県内路線バス各社が27日、会社の垣根を越えて運転体験会と会社説明会を沼津市内で開いた。参加者は自動車学校のコースで実際に大型バスを運転。運転手の高齢化や離職で人手不足に危機感を強める各社は、養成の仕組みや福利厚生などをアピールした。 県バス協会と国土交通省静岡運輸支局が主催。県内に路線を持つバス会社7グループが参加した。今回は主に県外の5人が運転を体験した。神奈川県の40代男性は「自分に運転できるか判断できる。こういった体験会はもっとやってほしい」と期待する。 体験会は1月にも静岡市で開き、20人が参加。3人の就職
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「架空工事」TOKAI元社員ら 3回目逮捕 静岡中央署など
TOKAIホールディングス(HD、静岡市葵区)のリフォームなどを担うグループ会社TOKAIで架空の工事代金を同社に請求して損害を与えたとして、静岡中央署と静岡県警捜査2課は27日、いずれも背任の疑いでTOKAI元社員でコンサルタント業の男(44)=藤枝市岡部町内谷=、TOKAIの下請け業者の建設業の男(58)=焼津市下小田中町=の両容疑者を再逮捕した。両容疑者の逮捕は3回目。 再逮捕容疑は共謀して2020年6月、TOKAIが受注し、建設業の男(58)の会社が下請けとして施工管理した三島市の家電量販店の空調設備工事で、実際の工事代金に架空の工事費用を水増ししてTOKAIに請求し、同社に約28
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静岡県内26施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は27日、県内の高校、小中学校、保育所、こども園26施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計338人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。患者数が12人となった裾野市の小学校は学校閉鎖を行った。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 沼津市1施設7人、三島市1施設45人、裾野市3施設30人、函南町1施設12人、御殿場市5施設58人、小山町2施設7人、富士宮市1施設45人、富士市1施設11人、静岡市葵区1施設15人、藤枝市2施設20人、焼津市1施設10人、掛川市1施設5人、森町1施設7人、浜松市中区3施設38人、同市東区1施設9人、同市西区1施設19人
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歴史資源活用の観光地域を考える 三島で12月シンポ
静岡県などは12月16日午後2~4時、県東部・伊豆の歴史・文化資源を活用した観光地域づくりシンポジウム「鎌倉殿・北条氏が生きた地 伊豆・富士山地域のこれから」を三島市民文化会館で開く。源頼朝や北条氏ゆかりの資源の魅力を再認識し、活用法を探る。 鎌倉国宝館学芸員で青山学院大非常勤講師の山本みなみさんが「北条義時とその時代―伊豆・富士山地域との関わりを中心に」と題して基調講演する。大泉寺(沼津市)の小島健布住職らがパネルディスカッションし、資源を活用した誘客や商品開発などの取り組みを紹介する。 参加無料。定員300人。申し込みは、ぶしのくに静岡県プロモーションサイトから。問い合わせはJTB静
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優良従業員103人表彰 三島商工会議所
三島商工会議所はこのほど、優良従業員表彰式を三島市のホテルで開いた。石渡浩二会頭が27事業所103人に表彰状を手渡した。 勤務30年以上の従業員に贈られる日本商工会議所会頭表彰を受けたのは次の通り。 青木陽子(伊豆箱根企業)長沢靖二(伊豆箱根鉄道)菅原由紀子、石井みどり、大高和枝(以上伊豆フェルメンテ)須藤豊、甲斐健二(以上MYコミュニケーションズ)小口俊彦、稲本哲也(以上小野建設)杉崎三津夫、辛川寿雄、遠藤峰夫(以上協和ブレード製作所)黒川博史、藤井君彦(以上静岡コンサルタント)鈴木吉武(第一段ボール)平賀春一、飯塚雅貴(以上ダイナナ)栗原さつき、向笠早苗(以上東日クッキング)山口英二(東
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三島そばの実収穫 地元のNPO法人 年越しそば販売も
三島市のNPO法人グラウンドワーク三島は25日、かつて宿場町として栄えた三島のソバ文化を復活させようと同市川原ケ谷の畑で栽培する「三島そば」を収穫した。 富士山と駿河湾を望む箱根西麓の遊休農地を活用して栽培を続け、今年で20回目。日本大国際関係学部の学生ら市民ボランティア約10人が、約300平方メートルの畑で実が熟したソバを鎌で刈り取った。収穫したソバの実は乾燥させて脱穀し、唐箕(とうみ)で風を当てて選別して製粉する。 収穫量は約250食分を見込み、年末に年越しそばとして販売する。収穫したソバを使ったそば打ち教室も12月23日午後10時から、市民生涯学習センターで開催する。 問い合わせ
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ミニ電車に長い列 伊豆箱根鉄道、三島などでフェスタにぎわう
伊豆箱根鉄道はこのほど、グループを挙げた感謝祭「いずはこね ふれあいフェスタ2023」を開いた。三島市の本社のほか、今年は駿豆線修善寺駅にも会場を設けた。昨年の来場者数の約2600人を大幅に超える約7千人の家族連れや鉄道ファンらが訪れた。 本社では伊豆・三津シーパラダイスの移動水族館などさまざまなイベントを実施した。ミニ電車やATカート乗車体験には長い列ができた。 ほかにも鉄道タレントによるトークショーや同市の三島南高吹奏楽部の演奏もあった。三島フードフェスティバルの1会場となり、市内外の飲食業者20店舗以上が出店した。 同駅では電車の運転台体験などを催した。
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初冬の訪れ告げる白い“カーテン” 三島で大根干し体験、親子ら挑戦
JAふじ伊豆は26日、三島市三ツ谷新田の畑で三島大根干し体験会を開いた。親子連れ約20人がたくあん用の大根を干し、白いカーテンを作り上げた。 箱根西麓の斜面に干された大根が並ぶ光景は、初冬の訪れを告げる同市の風物詩。同JAのブランド「箱根西麓野菜」を代表する大根が作られる伝統的な農法を体感し、地元の特産品について理解してもらおうと初めて企画した。 参加者は、生産者の宮沢勝敏さんに教わりながら大根約400本を収穫。葉の部分をわらで縛り、水洗いして土を落とした後、木と竹の棒で組まれた「がくや」にかけていった。 大根は1週間から半月の間、風に当てて乾燥させた後に漬け込み、たくあんにするとい
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「みしま」を詠む 東洋大生と三島北高生が短歌対決
「和歌のまち三島」をPRする三島市観光協会は25日、大学生と高校生との短歌対決イベントを同市の三嶋大社で開いた。6人が「みしま」を題材に、若者らしい感性あふれる歌を披露し合った。 学生短歌コンクールを開催している東洋大文学部の学生3人と三島北高文芸部の生徒3人が、同大社境内にある国の天然記念物の金木犀(キンモクセイ)や地元名産のみしまコロッケなどにまつわる歌をそれぞれ1首ずつ詠み上げた。東洋大の学生は24日に現地入りして感じた思いを表現し、三島北高の生徒は日頃の生活で感じる情景をしたためた。 静岡市出身の歌人田中章義さんが講評を務め、グランプリに三島北高2年の武藤瑛介さんの「一瞬の 輝き
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遺伝と発症の関係は がんセンター、三島で講座 個別化治療も紹介
静岡県立静岡がんセンター公開講座「ここまで進んだ!最先端のがん医療」(静岡新聞社・静岡放送主催、スルガ銀行特別協賛)の第3回講座が25日、三島市民文化会館で開かれた。浄住佳美・遺伝カウンセラーは「がんと遺伝の関係」、山崎健太郎消化器内科部長は大腸がんの薬物治療をテーマにそれぞれ講演した。 浄住カウンセラーは、生まれつき持つ遺伝子変異が発症に強く関わる「遺伝性がん」はがん全体の5~10%とされ、「一般のがんより発症が早い傾向にある。遺伝子変異があっても必ず発症するわけではない」と紹介した。遺伝情報の特性として不変性や不確実性を挙げ、遺伝子検査を受けるか判断する際には「自身と家族にとってのメリ
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順位上げ、敢闘賞を 三島市チームが壮行会【市町対抗駅伝】
静岡市で12月2日に開かれる第24回県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する三島市チームの壮行会が24日、同市の市民体育館で開かれた。 チームは昨年22位と悔しい結果に終わった。今年の目標タイムは、昨年の2時間24分51秒から3分以上の短縮を掲げる。西尾誠監督(市陸上競技協会)は「三島のために順位を大幅に上げ、敢闘賞をもぎ取ってくる」と語った。 豊岡武士市長らから代表旗やユニホームを受け取った後、選手たちはそれぞれ大会への意気込みを力強く宣言。柚木崎遥斗選手(北小6)と河本莉子選手(加藤学園暁秀小6)が代表して「夢の舞台で最後まで駆け抜ける」と宣誓した。
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ビュフェ美術館(長泉)50周年祝う 「偉才の行方」展開会 親族迎え式典盛大
25日に開館50周年を迎える長泉町のベルナール・ビュフェ美術館は24日、50周年記念式典と記念展「ベルナール・ビュフェ 偉才の行方」(同美術館、静岡新聞社・静岡放送主催、スルガ銀行特別協賛)の開会式を同美術館で行った。画家ベルナール・ビュフェ(1928~99年)の祖国フランスから親族を迎え、節目を盛大に祝った。 式典にはベルナールのめいのブランシュさんと孫のティモテさん、在日大使館のシャルランリ・ブロソー文化参事官らフランス関係者のほか、地元首長や議員、企業関係者約60人が参加した。ブランシュさんは「再訪できて感慨深い。開館式で植えられたクスノキは、日仏友好の象徴であり、ベルナールと(同
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12月定例会 42議案提出 県議会議運
静岡県議会議会運営委員会は24日、県議会12月定例会の会期を12月1~21日の21日間とする日程案を了承した。県は2023年度一般会計に56億円を追加する12月補正予算案のほか、人事委員会勧告を踏まえて職員給与を引き上げる関連条例の改正案など計42議案を提出する。 職員給与関連以外の条例改正案は、23年度に最終年を迎える法人事業税超過課税の適用期間を28年度までの5年間延長する県税賦課徴収条例改正案や、県砂防指定地管理条例の罰則を強化する改正案など。このほか、県の権限移譲事務の一部を市町から県に返還する県事務処理特例条例の改正案も提出する。熱海市の土石流災害を受けて実施した県の執行状況点検で
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立地適正化計画改定へ 三島市検討委 災害対策推進
三島市はコンパクトで災害に強いまちづくりを進めるため、防災と減災の観点から立地適正化計画を改定する。市役所大社町別館で22日に外部委員による検討委員会の初会合が開かれ、2024年度の運用開始を目指す。 計画策定から24年度に5年が経過するのを機に、20年度の都市再生特別措置法の改正を受けて防災指針を盛り込んだ内容に改める。会合では市都市計画審議会長で横浜国立大大学院の高見沢実教授を委員長に選出した。 市は市内で想定される災害リスクや課題、防災指針案について説明し、委員から意見を求めた。地震による建物倒壊や火災が懸念される中心市街地では、魅力あるまちづくりを進めて民間投資を呼び込み、まちの機能
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小規模店盛り上げ 販路拡大へ販売会 三島商議所など
三島商工会議所などが運営するみしま経営支援ステーション「M―ステ」はこのほど、伴走支援する三島市内の小規模店5店舗の販路拡大を目指し、同市の日清プラザで出張販売会を初めて開いた=写真=。 出店店舗の多くが開業から数年で、認知度の低さから集客に伸び悩んでいる。SNSなどでの情報発信強化を支援してきたM―ステは、さらなる新規顧客の開拓につなげようと、集客力のある大型商業施設での対面販売会を企画した。 来場者は物珍しそうに列を作り、次々と商品を購入した。団子やシフォンケーキなどの菓子類を販売した4店舗は完売し、観葉植物販売の売れ行きも好調だった。
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歌声や弦楽四重奏 豊かな音色楽しむ 浜松市天竜区でコンサート
浜松市天竜区二俣町の天竜壬生ホールでこのほど、プロの歌声や弦楽四重奏を楽しむ「オータムコンサート」が開かれた。地域住民ら約270人が来場し、豊かな音色を楽しんだ。 コンサートは今年で2回目。浜松市在住のソプラノ歌手岡本実佳さんやピアノ、バイオリン、チェロ奏者らが舞台に上がり、ビゼーやモーツァルトなどの名曲を奏でた。三島市出身のバリトン歌手月野進さんは岡本さんとともにオペラ曲「椿姫」で歌声を響かせ、会場から盛んな拍手が送られた。
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日頃の教育活動 静岡県校長会が検証 三島で大会
静岡県校長会(会長・市川克明焼津中校長)はこのほど、日頃の教育活動について語り合う「教育研究三島・田方大会」を三島市の市民文化会館で開いた。県内の公立小中学校長約600人が一堂に会し、教育成果を検証した=写真=。 大会主題は「未来を切り拓(ひら)く学校経営」。七つの分科会では参加者が、実践の成功例や失敗例、悩みや課題について意見を交わし、研鑽(けんさん)を深めた。全体会では、市川会長が「実践家として主体的に関わり、子どもたちのウェルビーイング(幸福感)につなげることが大切。県内の子どもや教育のため力を尽くしてほしい」とあいさつした。 2022年全国高校野球選手権で優勝した仙台育英高の須江
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静岡県内72施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は22日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、こども園計72施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1354人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市3施設26人、函南町1施設34人、沼津市3施設90人、三島市2施設27人、伊豆の国市1施設14人、清水町1施設8人、長泉町2施設31人、御殿場市7施設97人、富士市3施設43人、富士宮市2施設147人、静岡市駿河区2施設20人、同市葵区7施設128人、同市清水区4施設61人、焼津市4施設94人、牧之原市3施設49人、島田市2施設20人、藤枝市7施設88人、掛川市6施設67
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三島の郵便局壁面から白煙
22日午前9時40分ごろ、三島市大社町の三島大社町郵便局の壁面から白煙が出ていると職員から119番があった。けが人はなかった。富士山南東消防本部などによると、白煙は外壁と内壁の両方から出ていた。壁の内部で火を確認し、消し止めた。同本部などが原因を調べている。
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「東アジア拠点」発言 知事に訂正申し入れへ 静岡県議会総務委 「レガシー」と「詰め」の2点
川勝平太知事が三島市内の国有地に東アジア文化都市のレガシー(遺産)拠点を置きたいと外部との会合の場で発言したことについて調査している静岡県議会総務委員会は22日、2回目の閉会中審査を行った。国有地を所管する財務省東海財務局の担当者を招き、県の担当部局との協議状況を確認した。総務委は、国有地の活用に関しては検討段階であり、知事の発言内容と乖離(かいり)するとして、発言の訂正を知事に申し入れることを決めた。県議会12月定例会開会予定日の12月1日までに申し入れる見通し。 知事は10月、県内商議所会頭との懇談で、東アジア文化都市事業の発展的継承センターを三島市内に置きたいとの考えや、同市内の国
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奉納野菜で「宝船」製作 20種3トン積む 三嶋大社で11月23日新嘗祭
JAふじ伊豆三島函南地区本部青壮年部と三島商工会議所青年部は22日、三島市の三嶋大社で同青壮年部員が栽培した約3トンの野菜を盛った宝船を製作、展示した。 五穀豊穣(ほうじょう)に感謝する三嶋大社の新嘗祭(にいなめさい)に合わせた恒例行事。全長約5メートルの木船にサツマイモや大根、白菜、トマトなど約20種類を積み上げた。両団体の有志20人は同市川原ケ谷の滝川神社境内の川で体を清めた後、23日に奉納する野菜を詰めたみこしを担ぎ、三嶋大社まで練り歩いた。 宝船の野菜は23日午後2時から「宝分け」と称し、参拝客に無料配布する。今年は猛暑の影響で栽培に苦労したといい、生産者で実行委員長の新井賢吾さ
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小説家 万城目さん講演 創作秘話や静岡県内生活振り返る 長泉町
長泉町井上靖文学館はこのほど、人気作家の万城目学さんを招き、開館50周年記念講演会を町文化センターで開いた。万城目さんは影響を受けた井上の作品や自身のこだわりなどをユニークに語り、会場を「万城目ワールド」に包み込んだ。 万城目さんは以前、三島市の化学繊維メーカーに勤務しながら「硬派な歴史小説家を目指していた」と県内で過ごした日々を振り返った。三島時代に執筆に着手した作品は、井上の「天平の甍(いらか)」の作風に影響を受け、天平時代の仏師の物語を歴史文学賞に応募。同時に作風の全く違う「鴨川ホルモー」を新人文学賞に応募して受賞、作家デビューにつながったと明かした。「もしも結果が逆だったら、井上靖
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静岡人インタビュー「この人」 ハンセン病療養所でボランティア活動する 伊東郁乃さん(三島市)
7年前に動物介在活動団体「ぷらす」を設立。仲間とともに犬を連れて御殿場市のハンセン病療養施設「国立駿河療養所」と「私立神山復生病院」を訪問し、入所者が動物と触れ合える場を提供している。今年は御前崎市出身の元患者石山春平さん(87)の卒業証書授与式と母校訪問を支援した。65歳。 -活動を始めた経緯は。 「ハンセン病患者の強制隔離を憲法違反と断じ、国の非を認めた2001年5月の熊本地裁判決がきっかけ。人権を無視した国策問題を学ぶ中で、入所者に笑顔の時間を過ごしてほしいと当時から高齢者施設などで行っていた動物訪問活動を療養所でもやりたいと考えた」 -なぜ、石山さんのサポートを思いついたのか。
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静岡県内62施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は21日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、こども園計62施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1035人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設6人、沼津市3施設36人、三島市5施設72人、裾野市4施設40人、清水町3施設28人、御殿場市1施設9人、小山町1施設16人、富士宮市2施設28人、富士市6施設101人、静岡市清水区2施設22人、島田市2施設33人、藤枝市1施設5人、牧之原市1施設6人、森町1施設12人、菊川市2施設22人、掛川市1施設23人、浜松市中区12施設229人、同市南区2施設34人、同市東
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定例会 28日開会 三島市議会
三島市議会は21日、議会運営委員会を開き、11月定例会の会期などを決めた。決定した主な日程と事項は次の通り。 会期 28日~12月14日◇一般質問 12月6~8、11日(12日は予備日)◇当局提出議案 一般会計補正予算案や市下水道条例改正案など29件
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「駄目」と言わないコーチング 元プロ野球内田氏、三島で講演会
三島信用金庫本店の取引事業所の経営者らでつくる「さんしん本店同友会」はこのほど、50周年記念講演会を三島市のホテルで開いた。長年プロ野球コーチを務めた三島市出身の内田順三さん(東海大一高・現東海大静岡翔洋高卒)が「作り・育てる・活(い)かす―名選手を育てたコーチング」と題して講演した。 多くの一流選手を育ててきた経験から「熱意を持ち、心を込めて付き合えば人は育つ」と持論を語った。指導する際は「駄目」と言わないコーチングを心がけてきたといい「2軍での駄目はクビと一緒。辛抱して時間をつくり、選手を生かすことを考えないといけない」と話した。 内田さんは1970年にヤクルトへ入団。その後、選手、
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伊豆活性化へ「ファン倶楽部」 三島で集い 首長ら意見交換
関係人口の増加や観光、産業の振興を目指す三島、熱海、函南の2市1町による共同事業「伊豆ファン倶楽部」のキックオフイベントがこのほど、三島市で開かれた。行政や商工観光関係者らが集い、伊豆地域の活性化に向けた可能性を共有し、事業への期待を高めた。 3市町の首長らが登壇した座談会は「伊豆ファン倶楽部と株主人口がもたらす地方創生の未来図」をテーマに開催。各市町の魅力を伊豆全体に広げていくための方法などを語り合った。 デジタル庁の村上敬亮統括官も登壇し、事業の目的として地元住民による新たな挑戦を増やし、そのファンを増やして循環させていく必要性を強調した。「事業者がチャレンジするからファンが生まれる」と
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ヴァンジ美術館、静岡県が跡地取得へ 12月補正に関連経費計上へ最終調整
静岡県が無償譲渡の申し出を受けている「ヴァンジ彫刻庭園美術館」(長泉町、閉館)について、静岡県は県議会12月定例会に提出する2023年度12月補正予算案に、跡地の取得を前提とした関連経費を計上する方向で最終調整していることが20日までの関係者への取材で分かった。 同美術館を巡っては県東部の行政関係者や民間が県による支援や利活用を求める中、県議会各会派からは美術館の取得や運営に対し「不採算施設を県有化する先例となる」などの懸念が示され、これまで議論に約2年を費やした。補正予算案が12月定例会に提出された場合、県議会の判断が注目される。 12月補正予算案には23年度分の維持管理費や利活用
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静岡県内20施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は20日、県内の高校、小中学校計20施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計220人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 沼津市1施設10人、三島市1施設11人、清水町1施設14人、長泉町2施設22人、富士宮市2施設24人、富士市1施設10人、静岡市葵区3施設41人、同市駿河区2施設24人、藤枝市1施設10人、磐田市2施設10人、浜松市中区2施設19人、同市南区1施設10人、同市北区1施設15人
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税の啓発従事9人 三島税務署が表彰
税を考える週間に合わせて三島税務署はこのほど、納税表彰式を三島市の三島商工会議所で行った。税の啓発活動などに長年従事した関連団体の9人に表彰状を贈呈した。 表彰を受けたのは次の通り。 三島税務署長表彰 遠藤利達、本田忠生、藤江康儀(以上三島市)、木下益枝(伊豆の国市)▽三島税務推進協議会長表彰 打矢章雄(函南町)山口純一(伊豆の国市)渡辺英正、速水高博、榎本圭太(以上三島市)
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だしのうま味 給食で堪能 24日「和食の日」に合わせ 三島北小で出前授業
24日の「和食の日」に合わせ、三島市立北小で20日、児童と保護者に和食の魅力を伝える出前授業が行われた。5年生約100人が和食器でだしのきいた給食を味わい、和食文化について理解を深めた。 和食文化国民会議の後藤加寿子副会長が「ごはんのひみつ」と題して講師を務め、人間が感じる基本の五味について紹介した。チョコレートや梅干しなどで甘味や塩味を児童に感じさせる体験を行い、かつお節と昆布でとっただしのうま味が日本ならではの大切なものであると伝えた。 児童は授業を受けた後、鶏肉の甘こうじみそ焼きやすまし汁などを給食で堪能。同会議から貸与された皿やおわんを使い、食事を楽しんだ。 和食は国連教育科学文化機
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交通安全功労者を表彰 県対策協、127人18団体に
静岡県交通安全対策協議会(会長・川勝平太知事)はこのほど、本年度の交通安全功労者等表彰式を県庁で開いた。地域や職場などで交通安全に尽力した127人18団体の功績をたたえた。 表彰を受けたのは長年にわたり地域で活動する交通指導員や、従業員や児童生徒に交通安全教育を積極的に行う事業所や学校など。協議会副会長の森貴志副知事は「関係者が一丸となって交通安全の取り組みを推進することが不可欠」と述べ、表彰状を手渡した。 主な受賞者は次の通り。 【交通安全対策協議会会長表彰】交通安全功労者 佐野勝信(富士市)和田恒明(熱海市)▽交通安全優良団体 松永工基(焼津市)静岡ガス静岡支社(静岡市)ミダック富士宮営
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箱根西麓牛 初の加工品 JAふじ伊豆と沼津・食材卸売業者 コンビーフ ハンバーグ 知名度向上に期待
三島市や函南町で生産される希少なブランド牛「箱根西麓牛」を使った初めての加工品が、誕生した。JAふじ伊豆と食材卸売業トミヤコーヒー(沼津市)が食肉加工時に生じる端材を使って開発した。ウナギに変わる地元食材として需要が高まる中、さらなる知名度向上につなげる。 新商品は、コンビーフとハンバーグ。コンビーフは自家製商品が人気の渡辺精肉店(沼津市)に加工を依頼した。原料は100%箱根西麓牛を使い、柔らかくしっとりした味わいに仕上げた。真空パックで冷凍し、肉本来の鮮やかな色味も維持した。ハンバーグは赤身で周囲を包んで肉汁を閉じ込め、ジューシーさが際立つようにした。 箱根西麓牛は現在3軒が生産し、
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熱海や三島で震度1
19日夜、相模湾を震源とする地震が連続して発生した。静岡県内では熱海市や三島市で震度1を観測した。気象庁によると、地震は午後8時57分ごろと午後9時41分ごろに発生した。震源の深さはいずれも約10キロ、地震の規模はマグニチュード(M)2・8とM2・7とそれぞれ推定される。
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⚽エスパルス下部組織出身5人 三島に交流カフェ開設へ 「地元への感謝、形に」資金募る
サッカーJ2大分トリニータの長沢駿選手(35)やJ1柏レイソルの犬飼智也選手(30)らJ2清水エスパルスの下部組織出身者5人が、静岡への思いや感謝を形にしようと、「HIGH FIVE(ハイファイブ)」プロジェクトを立ち上げた。地元住民と宿泊者が交流できる宿泊施設兼カフェの開店準備を三島市で進めている。長沢選手は「生まれ育った静岡の素晴らしさを全国の人にもっと知ってほしい」と話す。 清水でも活躍した2選手は県外チームに移籍後、地元への思いを表現する方法を模索。下部組織時代の仲間に相談する中、共通の趣味だったキャンプを切り口とした活性化策を考え、ツリーハウスのような内装のゲストハウスづくりを
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依田勉三題材に短編映画 24年3月公開へ 地域の魅力発信、松崎高生と静岡大生
松崎町の松崎高の生徒や静岡市駿河区の静岡大の学生が住民らとともに、地域の魅力を発信する短編映画の制作に取り組んでいる。北海道十勝平野開拓に貢献した地元の偉人である依田勉三を題材にした作品を仕上げ、2024年3月の公開を目指す。 町や静岡大などが持続可能な地域づくりを進める「2030松崎プロジェクト」の一環で、生徒や学生が中心となって5月に制作を始めた。タイトルは「BENBEN(ベンベン)」で、主人公の女子高生が依田勉三の功績を学び、自らの夢をかなえようと励むストーリー。生徒と学生が脚本作りや撮影、演技指導を行い、町内外の住民らが出演する。 11月中旬、同町の浜丁橋でロケが行われた。制作に
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親と子のスマホ・SNS使用 三島で情報共有
インターネットのトラブルから子どもや保護者を守る「親と子のスマホ・SNS安心情報ネットワーク会議」(座長・豊岡武士三島市長)の総会がこのほど、市役所大社町別館で開かれた。情報モラルの教育や啓発に取り組む関係9団体が現状や取り組みを報告して情報共有を図った。 市学校教育課は、携帯電話やスマホに関する2022年度の調査で、市内の小学6年生は75.3%、中学3年生は94.1%が所有し「手の届くところに情報機器があることが当たり前になっている」と報告した。スマホによる学校外の出来事で不登校になる事例もあり学校現場が苦慮している現状を伝え「地域や関係機関と連携した対応が重要と考えている」と協力を求め
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静岡県内20施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は17日、県内の高校、小中学校20施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計243人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設7人、三島市1施設10人、清水町1施設10人、富士宮市1施設11人、静岡市葵区2施設18人、同市清水区1施設9人、焼津市1施設21人、牧之原市1施設9人、藤枝市1施設17人、島田市1施設12人、御前崎市1施設7人、磐田市1施設25人、浜松市天竜区1施設14人、同市中区3施設42人、同市東区1施設8人、同市西区1施設17人、同市浜北区1施設6人
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三島野菜「バーニャ」でおいしく 市内全小学校の給食に
三島市立南小で17日、箱根西麓三島野菜のバーニャカウダ「みしまバーニャ」が給食で振る舞われた。JAふじ伊豆三島函南地区本部が、地元のブランド野菜のおいしさを知ってもらおうと市内の全小学校に7品目約560キロを無償提供した。 同校が選んだ野菜は旬を迎えた三島甘藷(かんしょ)とブロッコリーとミニトマト。市学校給食栄養士会が本来のアンチョビーではなくツナを使い、子どもでも食べやすいよう工夫したソースとともに提供した。児童はソースをたっぷりと野菜に付け、次々とほおばった。同JAが制作した「みしまバーニャ」の紹介動画も流し、児童が地元の特産品の魅力を学んだ。 同JAは「バーニャの街みしま」を掲げ、市内
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子どもを犯罪から守るには 三島市、保護者ら対象に研修会
三島市はこのほど、防犯研修会を市社会福祉会館で開いた。小学校や幼稚園、保育園で見守り活動などに取り組む保護者やスクールガードら43人が安全教育のポイントを学んだ。 日本こどもの安全教育総合研究所の宮田美恵子理事長が講師を務め、子どもが犯罪に巻き込まれないための指導法を紹介した。注意する人物の見分け方として、見た目や知人かどうかでは判断できないため「人に注目すると矛盾や齟齬(そご)が生まれ、子どもが混乱する」と説明。子どもの周囲1メートル前後のパーソナルスペースよりも近づき、凝視や不自然な声かけ、触るなどする「行為」に対して注意を促すよう助言した。 三島署管内防犯サポーターの森藤澄江会長が実践
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青少年健全育成 功労者4人表彰 三島市教委など
三島市教育委員会と市青少年健全育成会は15日、青少年健全育成セミナーを市民生涯学習センターで開き、スポーツ指導者や学校ボランティアなど青少年の健全育成に長年携わった功労者4人を表彰した。 表彰されたのは、朝香敏和さん(梅名自治会)、斉藤敦さん(佐野バレーボールスポーツ少年団)、三浦太さん(市PTA連絡協議会)、吉田稔子さん(同)。地元自治会や市PTA連絡協議会などから推薦を受けて選ばれた。 参加者は表彰式後、JR三島駅南口駅前であいさつ運動を行った。
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SNSへの親子の生活投稿、慎重に 子どもの気持ち見極め大事【NEXTラボ #変わる暮らし】
多くの人がSNS(交流サイト)を利用する現在。子育てや子どもとの生活についての投稿が盛んになる一方、子ども自身が成長とともに拒否感を示したり、情報の悪用が心配されたりするなど、リスクの再認識が求められている。子どもの不利益にならないために親にどんな認識が必要か。経験者や有識者と考える。 誰もが知る名画を模写したどこかほほ笑ましい絵画作品で人気を博す親子アートユニット「アーブル美術館」。県内を拠点に2人の子どもたちと10年以上にわたって活動してきた藤原晶子さん(47)は、ウェブ上での子どもの情報発信について試行錯誤してきた。 作品を多くの人に見てもらおうと、活動開始と同時期にブログを始め
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皆焼の刃文、きらめく沸 佐野美術館/相州広光「脇指 銘 相模国住人広光/康安二年十月日〈号 火車切〉」【コレクションから⑱】
佐野美術館 相州広光 「脇指(わきざし) 銘(めい) 相模国住人広光(さがみのくにじゅうにんひろみつ)/康安二年十月日(こうあんにねんじゅうがつひ)〈号(ごう) 火車切(かしゃぎり)〉」 康安2(1362)年 戦国時代に、越後の龍として名をはせた上杉謙信ゆかりの脇指である。「火車切」の号とともに上杉家に伝来した。 号の由来は不明ながら、越後の寺院・雲洞庵には十世北高全祝[ほっこうぜんしゅく]が退治したという火車のミイラと、その返り血に染まった火車落としの袈裟[けさ]が伝わっている。火車は葬儀を襲い亡骸[なきがら]を奪っていくという妖怪。そして北高全祝は謙信はもとより、謙信の長年の宿敵で
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社会人サッカー「SS伊豆」 熱海本拠 東海1部へ 創設以来7年連続昇格
熱海市伊豆山の姫の沢公園スポーツ広場をホームグラウンドとする社会人サッカークラブ「SS伊豆」の関係者が16日、市役所を訪れ、2023年シーズンの成績を斉藤栄市長に報告した。東海2部リーグで2位となり、来季の1部リーグ昇格が決定したと喜びを伝えた。 SS伊豆は16年に創設。東駿河湾リーグ3部に参戦して以来、コロナ禍の21年を除き7年連続で昇格する偉業を果たした。片岡大輔監督は東海1部リーグ昇格を決めた10月上旬のホーム最終戦を振り返り、「地域の方々の声援と選手の頑張りのおかげで、最高の瞬間を迎えられた」と声を弾ませた。来季に向けては「厳しい戦いにはなるが、優勝を目指す」と抱負を語った。
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福祉施設の製品販売 三島・ふれあいまつり盛況 子ども太鼓 車椅子ダンスも
三島市内の福祉や健康づくりに関する団体や福祉施設などが集う「市民すこやかふれあいまつり」(実行委主催)がこのほど、市民体育館で開かれた。各施設で作った製品の販売や活動紹介などが行われた。 56団体が参加し、木工品や手芸品、パンなどが並んだ。手話やボッチャの体験などが行われ、ステージでは子ども太鼓や車椅子ダンスも披露された。出展団体から提供された景品が当たる抽選会も4年ぶりに復活し、多くの来場者でにぎわった。
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ラグビーボール投げるこつは 三島・徳倉小 ブルーレヴズスタッフ指導
三島市立徳倉小で、ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズのスタッフを招いた授業が行われ、3年生がボールの投げ方を教わった。 県のオリンピック・パラリンピックレガシー教育推進事業の一環。育成普及スタッフの藤井達也さんが講師を務めた。県体力アップコンテストの「ドッジボールラリー」の指導では、遠くに投げるためには体重移動が必要と伝えた。児童は後ろ足に体重を乗せてから勢いよく走り出す練習で体感し、ボール投げにつなげた。タグラグビーではパスを回す時、相手が取りやすいように「思いやりのあるパス」を意識した。 授業は3年生の2組でそれぞれ行われ、20日にも実施する。
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静岡人インタビュー「この人」 アームレスリング世界大会で優勝した 市川志津子さん(御殿場市)
9月25日から10月1日にマレーシアで開かれた「第4回IFA世界アームレスリング選手権大会」の女子60歳以上の部63キロ級で右腕優勝、左腕準優勝を果たした。日本アームレスリング連盟県支部の理事長を務める。北海道出身。64歳。 -始めたきっかけは。 「脳の神経の病気で倒れて一時寝たきりの状態になり、その後も走ったりジャンプしたりすることが困難になった。そんな中でも体を動かせる競技として2006年にアームレスリングを始めた。北海道で雪遊びや雪かきをして育ち、基礎的な筋力が養われていたのではないかと思う。22年の全日本選手権では女子65キロ級で左腕準優勝、右腕3位を達成することができた」 -
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ウェルビーイング 講演会で学ぼう 12月7日 三島市
三島市は12月7日午後6時半から、精神、身体、社会的に満たされている状態を指す「ウェルビーイング」について学ぶ講演会を市民文化会館で開く。入場無料。 講師は幸福学の第一人者として知られる慶応義塾大ウェルビーイングリサーチセンター長の前野隆司氏。「幸せな地域、社会の実現と地域活性化」と題し、講演する。 定員350人。聴講希望者は12月6日までに、市ホームページのQRコードの電子申請か、メールや郵送はがきなどで申し込む。問い合わせは市地域協働・安全課<電055(983)2708>へ。
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古写真と比較し三島散策 知徳高生がまちの変遷学ぶ
三島市の三島商工会議所は14日、市内で撮影された古写真と現在の街並みを比較しながら市街地を巡り、地元の歴史や文化を学ぶ講座を開いた。知徳高(長泉町)普通科観光文化コースの3年生約30人が参加し、三島のまちの変遷について理解を深めた。 同商工会議所まちづくり委員会のジオプロジェクトの一環。将来のまちづくりを担う若者に昔の三島の様子を語り継ぎ、郷土愛を育もうと初めて実施した。 生徒たちは、水辺や大通り、鉄道など5組に分かれて散策に出発。同商工会議所が所有する昭和初期から昭和末期の古写真について事前学習した知識を踏まえ、プロジェクトメンバーらから変遷の様子を聞き取った。 楽寿園を選んだチーム
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つき【月】 いつも優しく見ている 渡辺敬彦【SPAC俳優 言葉をひらいて⑱】
子供の頃、お月さまは僕についてきた。さっき公園で僕のことを見ていたのに、家に帰って窓から空を見ると、そこにいて僕を見ている。道を歩いていても、やっぱりそろりと僕についてくる。不思議だった。 「なぜ僕について来るんだろう。お月さまは、僕のことが好きなのかな?」と思った。一度叔母と2人で歩いている時「お月さまは、僕について来るんだよ」と、この秘密を教えてあげた。そして叔母は立ち止まり、僕だけ歩く実験をしてみることになった。もちろんお月さまは、僕について来た。優しい叔母は「お月さまはおばちゃんじゃなくて、おまえについて行っちゃったよ」と言った。「やっぱりお月さまは、僕について来るんだ。僕のことが
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「美容業界に」 日系ブラジル人の挑戦 沼津のヴァネッサさん、来日20年 子育てしながら専門学校、支援者後押し試験合格
約20年前にブラジル・サンパウロ市から出稼ぎで県内に来日した日系ブラジル人の仲里・ヴァネッサ・マサミさん(37)=沼津市=が今秋、美容師の国家資格試験に合格した。週3回ほど三島市内の美容室で働きながら、3年間通信制の専門学校に通った。7歳の娘の子育てをしながら、日本の支援者たちの後押しで夢への一歩を踏み出した。 母国の高校を中退し、17歳で県内の車の部品製造工場で働くために来日した。派遣された県東部の複数の工場で生活の資金を稼ぐ毎日。「お金は稼ぐことができた。しかし、工場の仕事は自分のやりたい仕事ではなかった」と物足りなさを感じていた。 転機は4年前、勤務していた工場の移転で働けなくなり
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静岡県内35施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は14日、県内の高校、小中学校、幼稚園、こども園35施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計463人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。市区町別の施設数と患者数は次の通り。 沼津市4施設94人、裾野市3施設27人、長泉町1施設10人、三島市1施設14人、伊豆市1施設8人、函南町1施設12人、小山町1施設13人、富士市1施設26人、富士宮市1施設7人、静岡市葵区2施設39人、同市駿河区1施設11人、同市清水区1施設18人、牧之原市1施設2人、菊川市1施設8人、湖西市1施設13人、浜松市中区8施設84人、同市東区2施設23人、同市西区2施設20人、同市南区1施設12人
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三島の80代女性 85万円詐取被害
三島市の80代無職女性が14日、息子をかたる男らに現金85万円をだまし取られたと三島署に届け出た。同署は特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、女性は同日午後1時ごろ、息子を名乗る男から「携帯電話をなくした」などと自宅に電話があり、その後再度電話で「自分の物は返ってきたが、会社の金を用立てなければならない」などと言われ、自宅を訪れた男に現金を手渡した。同居している息子が帰宅し、被害に気付いた。
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保育園の遊具、きれいに 塗装看板業協同組合三島支部が塗り替え
静岡県塗装看板業協同組合三島支部はこのほど、三島市立緑町佐野保育園と市立加茂川町保育園で遊具を塗り替えるボランティアに取り組んだ。 同支部の組合員25人が2園に分かれ、ジャングルジムや滑り台、平均台、ベンチなどを色鮮やかに塗り上げた。 11月16日の「いい色の日」にちなんだ取り組み。同支部が同市など近隣市町の園で約40年間実施している。園児から毎回、遊具で遊ぶ絵や感謝の手紙が届くといい、岡田美津男支部長は「休日明けにきれいになった遊具を見て、驚いたり喜んだりしてくれる顔を励みに続けている」と語った。
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野菜工場のレタス 学校給食に 沼津、食育の授業も
近藤鋼材グループの「エルフィーグリーン」(三島市、近藤優衣社長)の野菜工場で水耕栽培されたレタスがこのほど、沼津市の学校給食に採用された。14日は金岡小で同社のレタスを使ったレタスチャーハンが提供され、近藤社長らが2年生の児童に工場での栽培や食育に関する授業を行った。 授業で近藤社長は環境に配慮して太陽光発電した電気を使い、レタスを栽培していると児童に紹介し「地元の野菜をみんなが食べることが、地産地消になる」と説明。工場での栽培は、安定的な供給や地域の雇用創出にもつながるとした。同社で派遣研修中の田方農高の大場智之教諭は、水耕栽培の仕組みについて解説した。 児童たちは給食で出されたレタス
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みんなで芝生遊び 清水町・柿田川公園
清水町と、町の活性化を考える町民らの団体「リボーンシティーシミズ」は12日、地域振興イベント「ゆうすいしばふあそび」を同町の柿田川公園で初めて開いた。昨年6月から植栽を始めた同公園内の天然芝生が定着したことを機に開催し、家族連れらでにぎわった。 17団体が出店し、バナナジュースやから揚げ、コーヒーのほか、アクセサリーなどの雑貨を販売した。シャボン玉や木製の棒を投げて点数を競うスポーツ「モルック」ができるスペースやヨガの体験コーナーもあり、来場者は芝生の上で思い思いに楽しんだ。 息子と来場した同町の脇田綾奈さん(30)は「みんながのびのびと遊んでいていい」と話し、娘と訪れた三島市の遠藤麻美
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税の標語入賞者を表彰 三島間税会
三島間税会(前田磨会長)が三島、伊豆、伊豆の国、函南の3市1町の小中学生を対象に募集した「税の標語」の入賞作品が決まり、三島税務署の前田真宏署長がこのほど、三島市立向山小を訪れ、三島税務署長賞を受賞した6年生の前田聡子さんに表彰状を贈った。 本年度は各校への呼びかけを強化し、昨年を上回る1601点が寄せられた。前田会長や前田署長らが受賞者が通う学校を訪ね、表彰を行っている。 その他の受賞者は次の通り。 税務推進協議会長賞 朝香太惺(伊豆の国長岡北小6)▽三島間税会長賞 馬籠よし乃(三島南中1)高橋茉佑(三島沢地小6)▽全国間税会連合会入選 川口陽光(三島中郷中1)▽三島間税会特別賞 野田陽莉
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100メートルの路上絵 小中生ら彩る 三島「水の豊かさ」表現
アートと地域をつなぐ市民団体「アルテ・プラーサ」は12日、「チャレンジ!浄化センターの道路に絵をかこう」(静岡新聞社・静岡放送後援)を三島市長伏の市浄化センターで開いた。同市などの小中学生ら100人が約100メートルにわたる「水とくらし」をテーマにした絵を描き上げた。 同センター敷地内の路上に、三島の水の豊かさを象徴する三嶋大社、浄化センターの仕組みをイラスト化した絵などがデザインされた。沼津市の芸術家2人が下絵を描き、子どもたちが色とりどりの水性ペンキで塗り上げた。自由スペースには、イルカやクジラ、カニなど水にすむ生き物など思い思いの絵も描き加えた。 浄化センターに親しみを持ってもらおうと
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ポスター、書写 優秀作品表彰 三島市防火協会
三島市防火協会の防火ポスター・書写作品展の表彰式が12日、同市の富士山南東消防本部で行われた。県幼少年女性防火委員会長表彰も伝達した。 全国火災予防運動の一環。市内の園児や小中学生の応募作品1888点の中から選ばれた。作品の一部は15日まで、同市の日清プラザ・イトーヨーカドー三島店で展示されている。 主な表彰者は次の通り。 【同委員会長表彰】銅賞 菊池真希亜(ピーターパン幼稚園年長)▽佳作 植松優月(のびる幼稚園年長)【防火ポスター・書写作品展】市長賞 下山敬祐(南中3)佐藤威武己(向山小4)松本一晟(ピーターパン幼稚園年長)北川真帆(北上中2)越川陽葵(山田小4)▽議長賞 角田紬希(錦田中
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しずおか連詩の会、全40編の作品完成 言葉の芸術と緊張感 12日、三島で発表会
「2023年しずおか連詩の会」(県文化財団、三島市民文化会館など主催、静岡新聞社・静岡放送共催)は11日、三島市の同館で3日間の創作を終え、全40編の連詩「『約束を潜めた歴史』の巻」が完成した。詩を作った詩人・歌人5人が朗読、解説を行う発表会は12日午後2時から同館で開催する。 最終日は、まとめ役の野村喜和夫さん、中国出身の田原[でんげん]さん、文月悠光さん、小野絵里華さん、岡野大嗣さんの5人が残り12編の創作に臨んだ。時に言葉選びに長考し、時に前の詩に即応しながら5行詩と3行詩を交互に連ねた。 最終の第40編は小野さんが3行詩「天空の梯子はクリスタル製/ひらめきながら きらめきながら/
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空き店舗にアート空間 三島で芸術祭開幕、イベントも
三島市の中心市街地で11日、三島満願芸術祭が始まった。3人の現代アート作家が市民と協力し、空き店舗3カ所に三島の魅力を詰めたアート空間を作り上げた。26日までの期間中、展示会場以外でも関連イベントが催され、作品の着想を得た三島を散策しながら鑑賞や体験を楽しめる。 市民らでつくる三島アートプロジェクト実行委員会が主催。芸術に興味がある人の誘客による関係人口の拡大や空き店舗活用による地域活性化を目指す。 後藤ガラス(芝本町)を会場にする古川諒子さんは、三島にまつわる文学作品や市民の日記から集めた言葉を元に絵を制作した。「富士の麓の雪が溶けて 水遊びで ガラス屋は復活する」など市民らとともに
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免疫薬物療法 解説 がんセンター 三島で講座 「家族の理解必須」
静岡県立静岡がんセンター公開講座2023「ここまで進んだ!最先端のがん医療」(静岡新聞社・静岡放送主催、スルガ銀行特別協賛)の第2回講座が11日、三島市民文化会館で開かれた。同センターの医師2人が免疫薬物療法と膵(すい)がん治療の最前線について解説した。 村上晴泰化学療法センター長は、免疫の働きを利用してがんを治療する免疫薬物療法を紹介した。最も臨床開発が進んでいるのが、免疫細胞の働きを抑制する分子「免疫チェックポイント」を阻害することで、がん細胞に対する免疫を活性化させる「免疫チェックポイント阻害薬」。既存の抗がん薬と比べ、効果が高く副作用が軽い、投与が簡便などの利点があるという。一方、免
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大自在(11月11日)黒と白
立冬を過ぎたのに、富士山は夏の装いだ。11月に入ってからの高温で、この季節らしい雪帽子が見られない。10日の降水と山頂付近の気温低下に積雪の期待がかかる。朝刊を手にした読者は、どんな姿を見ているだろう。 2011年に静岡県が選出した「富士山百人一首」を見たら、4分の1が白化粧を詠んでいた。「雪の富士」は万葉の昔から絵になるのだ。日本語と中国語で詩を作る中国出身の田原[でんげん]さんは約20年前の「富士山」で、季節の境目をこう表現した。「秋が過ぎ去った後 それは/厳然と一個の雪山の風景を現した」 その田原さんも参加する「しずおか連詩の会」が、佳境を迎える。今日が3日間の創作最終日。富士の裾
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ブライダル事業の理解深める 知徳高生が三島で模擬結婚式 プロの技、間近で観察
観光やサービス接遇について学ぶ知徳高(長泉町)普通科観光文化コースの3年生29人が8日、三島市のみしまプラザホテルで模擬結婚式に臨んだ。生徒が実際に新郎新婦役を演じ、ブライダルやホテルの仕事について理解を深めた。 模擬人前結婚式では、ドレスに身を包んだ新婦役の梅原彩琴さんが父親役の渡辺紀之校長とともにバージンロードを歩き、新郎役の本多叶弥さんとともに壇上へ。誓いの言葉を読み上げた後、指輪を交換し、結婚証明書にサインした。式後には階段でフラワーシャワーの祝福も受けた。 美容関連の仕事を目指す梅原さんは「緊張したけれど、スタッフが優しく話しかけてくれて楽しかった」と笑顔を見せ、本多さんも「
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極真空手 世界一誓う 三島の斉藤さん、市長訪問
極真空手の極真会館大石道場三島徳倉道場に所属する斉藤啓太さん(34)=三島市谷田=が9日、市役所に豊岡武士市長を訪ね、25~26日に静岡市で開かれる総極真世界空手道選手権大会での活躍を誓った。 斉藤さんは2022年2月の全日本空手道選手権大会5位、23年4月の東日本極真空手道選手権大会一般男子上級優勝の成績が考慮され、世界大会の一般男子組手中量級の出場権を獲得した。小学3年で競技を始め、現在は同市東本町で接骨院を経営しながら競技を続けている。出場選手は20代が大半を占めるといい「25年間、世界で優勝するのをずっと夢見てきた。年齢的に最後のチャンス。人生をかけるつもりで世界一を狙いたい」と意気
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雅楽の音色♪夜の境内響く 三嶋大社で東儀さん演奏 訪日客向け実証ツアー
三島市の三嶋大社で8、9日の両夜、雅楽師の東儀秀樹さんの演奏が披露された。市観光協会が企画した訪日富裕層向けの実証ツアーの一環。ツアー参加者らが幻想的な雰囲気の中、日本の伝統文化に触れた。 東儀さんは美しい装束に身を包み、たいまつがたかれた薄暮の境内に登場。舞殿に進み、伝統的な楽曲に加え、オリジナル曲や「星に願いを」なども披露した。曲の合間には、笙(しょう)や篳篥(ひちりき)など楽器について英語を交えながら解説した。荘厳な空間に響く美しい音色に、多くの一般参拝客も足を止めて聞き入った。 実証ツアーは、インバウンド(訪日客)の誘客・消費拡大を目的とした観光庁の観光再始動事業として実施
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「しずおか連詩の会」三島で創作開始 「約束を潜めた歴史」の巻、5人で紡ぐ 12日発表
「2023年しずおか連詩の会」(静岡県文化財団、三島市民文化会館など主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が9日、三島市の同館で始まった。24回目の今年は詩人文月悠光さんによる発句から「『約束を潜めた歴史』の巻」をタイトルに、全40編から成る連詩を3日間で完成させる。 静岡新聞読者文芸選者の詩人野村喜和夫さんがまとめ役を務める。中国出身の田原(でんげん)さん、文月さん、小野絵里華さんら詩人に加え、歌人岡野大嗣さんも参加。5行詩と3行詩を交互に繰り返し、ひとつなぎの連詩を作り上げる。 文月さんの第1編は「夜のつめたさに驚き、黒い上着を羽織った。/そこから山は闇に身を潜めた。/用意された町、そこに
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熱海刺殺事件 被告、捜査の不当性訴え 地裁沼津支部公判
熱海市渚町のアパートで男性を刃物で刺して殺害したとして、殺人の罪に問われた同町、無職の男(25)の第3回裁判員裁判が8日、静岡地裁沼津支部(野沢晃一裁判長)で開かれた。被告は被告人質問で「熱海署での聴取で、被害者に4カ所の傷が付いた理由を説明させてもらえなかった」などと取り調べの不当性を訴えた。 正当防衛での無罪を訴える被告は、もみ合いの最中にバランスを崩して被害者の飲食店従業員の男性=当時(36)、三島市=に抱きつき、刃物が刺さったとした。逮捕直後の取り調べでは、捜査官から「もみ合いで付く傷ではない」と説明機会を設けられなかったと強調。「もみ合い以外の理由で説明しないと(被告の部屋にいた
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建設会社3社と国道1号清掃で協定 国交省と三島市
国土交通省沼津河川国道事務所と三島市はこのほど、同市の建設会社3社とそれぞれ「ボランティア・サポート・プログラム」の協定を結んだ。道路管理者、協力者、実施団体の3者が協力して国道1号の清掃活動に取り組み、良好な道路空間を確保する。 実施団体は小野建設(小野大和社長)、山本建設(山本良一社長)、中林建設(佐野竜司社長)の3社。年間計画に基づき、谷田東小山交差点と三島玉川交差点を結ぶ約2キロの区間で、歩道や植樹帯の草取りやごみ拾いなどを行う。同事務所は資材提供や保険加入に協力し、市はごみ処理を支援する。 市役所で行われた締結式には、同事務所の辛嶋亨所長、豊岡武士市長と3社の社長が出席した。辛
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特養2施設に車椅子を寄贈 日赤有功会三島市支会
日本赤十字社県有功会三島市支会(山本良一会長)は7日、市内の特別養護老人ホーム2施設に車椅子各1台を寄贈した。 市社会福祉会館で贈呈式を行い、関係者が出席。山本会長が徳倉のふるさとの丘(川井成之施設長)と御園の御寿園(飯山京子施設長)に車椅子を贈った。高齢者福祉事業の一環。2014年度から毎年行い、今回で計30台に達した。山本会長は「利用者により一層快適に過ごしてもらえるよう有効に活用してほしい」と話した。
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夜菊や竹あかり 幻想的に 三島・楽寿園と三嶋大社でライトアップ 12日まで
三島市の楽寿園と三嶋大社で12日まで、ライトアップイベントが開かれている。菊の花や盆景、竹あかりで幻想的な雰囲気を演出。近隣飲食店では特別メニューも提供し、夜の町歩きを楽しめる。 楽寿園では30日まで開催する「楽寿園菊まつり」の一環で、夜菊鑑賞を実施。12日までの期間中は午後5時~8時半に無料開園している。今年の大型盆景は、大河ドラマで注目を集める徳川家康ゆかりの「久能山東照宮」がモチーフ。約8千鉢の菊であしらった約3分の1サイズの拝殿と鼓楼の周りには和傘も配置した。愛好家が丹精込めて育てた菊の展示も行われ、来場者は昼間とは違った光景を堪能している。 菊まつりでは土日を中心にさまざまな催
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国内工場7割に集約 伊藤ハム米久HD 加工食品の競争力強化
伊藤ハム米久ホールディングスはハムやソーセージなど加工食品事業の国内生産拠点を再編し、現在の7割前後に集約する。拠点施設を増強しながら生産ライン自動化と製造工程のDX化、物流拠点集約も進め、再編で生み出されるコスト競争力と生産能力を冷凍食品をはじめとする成長分野に振り向ける。 2022年末時点で22カ所あるグループの生産拠点を15カ所前後に集約する。10年前後の中長期計画として、本県を含む東日本エリアで先行して進め、西日本エリアは25年以降に再編を本格化させる方針。工場の老朽化も経営課題になっているため、拠点施設を中心に新工場建設や新設備導入といった更新を図る。 県内では火災で操業を停止して
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元巨人コーチ・内田さん講演 11月17日に三島市で
三島信用金庫本店の取引事業所の経営者らでつくる「さんしん本店同友会」は17日午後4時半から、長年プロ野球コーチを務めた三島市出身の内田順三さんを招いた講演会を同市のみしまプラザホテルで開く。 同友会の50周年記念行事。広島や巨人で打撃コーチなどを務め、名選手を育ててきた内田さんが「作り・育てる・活(い)かす―名選手を育てたコーチング」と題して講演する。 入場無料。先着150人。希望者は14日までに、同友会事務局<電055(975)4840>へ申し込む。
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路線バスやむなく減便 静岡県内、縮小拍車に懸念【迫る24年問題】
静岡県内で路線バスを減便する動きが広がっている。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ乗客数が完全に戻らない中で、燃料費高騰の打撃が重なり、不採算路線を中心に合理化を図るバス事業者が多い。深刻な運転手不足で路線維持が困難に陥るケースも出始め、来年春に残業時間の上限規制が適用される2024年問題が顕在化すれば、さらなるダイヤ縮小につながるとの懸念も強まっている。 伊豆箱根バス(三島市)は本年度、県東部を運行する三島営業所管内で3度のダイヤ改正を行った。今年3月ごろに運転手の退職が増え、新規募集をかけても思うように人員を確保できない。観光バスの運転手を充てて対応してきたが、コロナの5類移行などに伴う
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中国に「曙」もたらす 詩人・田原さん【しずおか連詩の会2023 私のはじめての詩集⑤完】
「北島詩選」(1986年、新世紀出版社)=写真=は、現代中国を代表する詩人・小説家で現在は米国在住の北島[ベイダオ]さんの代表作を集めた。新世紀出版社は中国の出版社。北島さんは2000年の「しずおか連詩の会」に参加した。 ◇ 初めて詩集を丸々1冊読んだのが、この「北島詩選」でした。出たばかりの大学2年生の時。それまでも図書館閲覧室の文芸誌などで北島の詩を少し読んでいましたが、まとめて読むと、やはり強烈な衝撃を受けました。 172ページで、中国語の本としては決して厚いとは言えません。しかし、その作品群にあふれる文学性と詩精神の重みは、どんな分厚い本よりも重かった。詩法と表現の斬新
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東海財務局の職員を招致へ 静岡県議会総務委
川勝平太知事が外部との懇談で、東アジア文化都市事業のレガシー(遺産)拠点を三島市の国有地に置きたいとした発言を巡り、県議会総務委員会は6日の閉会中審査で、財務省東海財務局の職員を参考人として招致することを決めた。県議会12月定例会開会前の11月下旬に質疑が実施できるよう調整を進める。 参考人招致は、国と県との協議内容の確認が目的。委員から異議は出なかった。今後、同財務局に協議記録の提出と、職員の出席を求める。総務委は同局職員への質疑の結果を踏まえ、川勝知事に対する「謝罪や訂正」の申し入れや、手法を検討する見通し。 10月25日の総務委集中審査では、県職員がJR三島駅北側にある国合同宿舎や
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静岡郷土曲集CD 小中学校に寄贈 三島の声楽家制作
三島市在住の声楽家川下則子さんが、郷土の偉人がテーマの楽曲を現代風にアレンジしたCD「静岡郷土曲集」を制作し、静岡市立の小中学校へ寄贈した。 郷土の偉人に興味を持ち歌い継いでほしいという思いから、小和田哲男静岡大名誉教授監修のもと制作した。同市葵区の葵小で開かれた贈呈式では、川下さんが同市の赤堀文宣教育長にCDを手渡し、同校6年生の前で、大河ドラマにちなみ「徳川家康公」などの収録曲を披露した=写真=。 児童らは「音楽の授業などでCDを聴いて、古里への愛情を感じたい」などと話し、感謝を伝えた。
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防災意識 親子で高める 三島LC教室
三島ライオンズクラブ(前田義之会長)は4日、設立60周年記念事業「遊んで学ぼう!親子防災教室」を三島市の富士山南東消防本部で開いた。市内を中心に約200人が参加し、防災意識を高めた。 会場には防災リュック作りや水消火器の体験など10カ所のブースを用意。参加者は会場を巡りながら家族で防災について話し合い、楽しみながら知識を身につけた。市や消防本部の職員らから説明を受け、ハザードマップで自宅周辺の災害リスクを確認したり、避難時のトイレ対策について理解を深めたりした。 地域への奉仕を合言葉にする同クラブが、災害から子どもをどう守るか家族で考え、防災を自分事に捉えてもらおうと企画した。
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伊豆の踊子 俳優と語る 日大名誉教授佐藤さん「三武朗の部屋」 三島
日本大名誉教授の佐藤三武朗さんが主宰する三島市のサロン「佐藤塾」でこのほど、佐藤さんがゲストとともにさまざまなテーマを語り合う「三武朗の部屋」が始まった。各分野で活躍する専門家を毎回招き、月1回ほどのペースで楽しいトークを繰り広げる。 初回のテーマは短編小説「伊豆の踊子」。舞台俳優奥野晃士さんを招き、作者の川端康成の生い立ちや魅力、物語の世界観やテーマなどを踏まえながら作品を読み解いた。佐藤さんは、幼少時に両親を亡くした作者川端康成の心の成長が描かれている作品として「涙なくして語れない」と評した。川端康成が過ごした伊豆の旅館や地域に関するエピソードも紹介した。 奥野さんの朗読も途中で挟み、来
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謎解きゲーム 仲間と協力 三島青年会議所開催 伊豆の国
三島青年会議所(JC)はこのほど、伊豆の国市奈古谷の韮山生涯学習センターで「謎解きクエスト!我らが最強パーティー」(静岡新聞社・静岡放送後援)を開いた。同市や三島市などの子ども36人が少人数のチームを組み、協力しながら課題に挑戦してクリアを目指した。 センター内に作り上げた架空の世界から、閉じ込められた住民を救い出す設定で行った。参加者は仲間を集めて“冒険”に出発。町の住民や案内人に扮(ふん)したJCの会員に話しかけ、ヒントを聞き出してゲームを進めた。「クエスト」と呼ばれる課題では、大きな紙相撲や将棋風のゲームで対決したり、ドミノに挑戦したりした。 感謝の気持ち
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一流の音色 児童に届け 演奏家が三島の小学校訪問
日本クラシック界を代表する一流音楽家が三島市に集う「三島せせらぎ音楽祭」(実行委主催)の一環で、出演者による学校訪問コンサートがこのほど、同市の沢地小と佐野小で開かれた。国内屈指の演奏家が曲に込められた思いや背景について解説を交えながら、生演奏を届けた。 沢地小には9人が訪れ、モーツァルトやシューベルトなどの9曲を演奏。バイオリンやチェロ、ピアノ、トランペットなどによる重厚な音色を響かせた。歌劇カルメンの「ハバネラ」では美しい歌声も披露。児童や教職員の間に入って歌い上げ、魅了した。 コロナ下の2020年に開催した音楽会の参加者たちが「再び三島で」と集まり、21年度から毎年開催している。ア
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東レ、ホームで今季初黒星 名古屋に1ー3 バレーボールⅤ1男子
バレーボールのVリーグは5日、三島市民体育館などで行われ、V1男子の東レは地元戦でWD名古屋に1―3で敗れ、通算3勝5敗となった。東レは立ち上がりの連続4失点で波に乗れず、第1セットを失った。第2セットはパダル・クリスティアンのブロックが要所で決まって取り返した。第3、4セットも序盤に先行を許す展開となり、攻撃力のある中国出身のアウトサイドヒッター徐克を投入したが、主導権を握ることはできなかった。 ▽男子 名古屋 4勝2敗 3(25―17 23―25 26―24 25―21)1 東レ 3勝5敗 守備にほころび 高橋不在も響く 前年覇者を相手に連勝とはならなかった。フルセットで撃破した
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防犯功労者2人に表彰伝達 三島署
三島署はこのほど、長年にわたって地域安全活動に尽力した防犯功労者に表彰を同署で伝達した。 伝達されたのは、関東防犯協会連絡協議会長表彰(防犯功労者)の鈴木淳一さん(三島駅前交番管内地域安全推進員連絡会)と全国防犯協会連合会長表彰(防犯栄誉銅章)の山本俊夫さん(大社前交番管内地域安全推進員連絡会)の2人。同署で森正晴署長が表彰状を手渡し「安心安全のため今後も防犯活動をお願いしたい」と話した。 静岡県防犯協会連合会長・県警本部長表彰(防犯功労者)を受けた同署地域安全推進協議会長の鈴木忠さんと少年警察協助員の高木基さんも受賞報告に訪れた。
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ホーム戦集客5000人目指し縁日 J沼津とパートナー企業
サッカーJ3アスルクラロ沼津などは5日、テゲバジャーロ宮崎とのホーム戦に合わせて、会場の愛鷹広域公園(沼津市)で子ども向けの縁日を開いた。パートナー企業7社と協力して5000人の集客を目指す「静岡東部盛り上げプロジェクト」の一環。 射的やひもひき、わなげなど各社がブースを連ね、家族連れでにぎわった。キックターゲットで3回連続最高点の50点を決めた門池小(沼津市)5年の土屋琉翔君は「50点を決められてよかった。アスルの選手みたいに愛鷹のピッチに立ちたい」と笑顔を見せた。三島市の会社員長島浩也さんは「こうしたイベントがあるとサッカーをやっていない子どもや家族も遊びに来やすい」と話した。 この日の
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Vリーグ 東レが名古屋に競り勝つ
バレーボールのVリーグは4日、三島市民体育館などで行われた。V1男子の東レは地元戦で昨年覇者のWD名古屋に3-2で競り勝ち、ホーム3連勝とした。東レは5日も三島市民体育館でWD名古屋と対戦する。 第1セットを18-25で落とした東レは第2、3セットを連取。第4セットはジュースで失いフルセットに持ち込まれたが、最終セットを15-11で奪った。パダル・クリスティアンが32得点、富田将馬(沼津市立高中等部出)が16得点と強打でけん引。西本圭吾ら5人で計10本のブロックを決めた。 ▽男子 東レ 3勝4敗 3(18―25 25―22 25―21 27―29 15―11)2 名古屋 3勝2敗
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わたしを変えた井上靖のことば 長泉の文学館 50周年企画展 著名人らの生原稿で紹介
長泉町井上靖文学館は来年3月中旬まで、開館50周年を記念したメイン企画展「わたしを変えた井上靖のことば」を同館で開いている。人気小説家万城目学さんやサッカー日本代表の元監督岡田武史さん、世界的指揮者小澤征爾さんら多彩なジャンルの著名人による井上靖との関連を記した生原稿を展示する。 披露するのは計14人による原稿。井上が作家デビュー前に、美術記者として美術とのゆかりが深かったころに交流のあった日本画の巨匠平山郁夫ら画家など7人のものや、2010年の同館企画展に寄稿された作家椎名誠さんら4人の原稿、今回の企画展のために寄稿した万城目さんのほか、直木賞作家今村翔吾さん、三島市在住の生物学者小林武彦
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ペット同行避難者 受け入れ方法確認 三島で総合防災訓練
大規模地震を想定した三島市総合防災訓練がこのほど、市内各所で行われた。長伏小での避難所開設訓練では、ペットを同行した避難者の受け入れの仕方などを確認した。 同校には、長伏、御園の住民や市職員約80人が参加。飼い犬を同行した避難者を想定し、避難所での受け入れの手続きを確かめた。県動物保護協会の職員が、飼い主情報やペットの種類、保管方法を把握するために必ず受け付けする必要性、避難所では指定された場所で管理する大切さなどを伝えた。運営責任者が避難した動物を把握していない場合、救援物資を的確に配布できない可能性があることも説明した。 市内15会場で約400人が参加。観光客の避難誘導訓練や水道施設での
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東部の観光ガイド 地域の伝説を紹介 沼津でサミット
静岡県東部地区観光ボランティアガイド連絡協議会はこのほど、各団体が地域について学び合うサミット&フォーラムを沼津市のサンウェルぬまづで開いた=写真=。 参加した9団体が、各地域の民話や伝説をテーマに発表した。三島市ふるさとガイドの会は、市内の円明寺に住み着いていた子犬たちが病気になった母犬のために食べ物を探して走り回ったという「孝行犬」の話を紹介。戸田ボランティアガイドは、同地区の御浜岬で海の神様として信仰されている「御浜の弁天様」を取り上げた。
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選抜少年野球三島大会開幕 40チーム 頂点目指す
第45回選抜少年野球三島大会(三島市野球連盟主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が3日、同市で開幕した。5日までの3日間、市内7チームと、県内の支部推薦を受けた33チームが頂点を目指し、熱戦を繰り広げる。 長伏公園グラウンドA球場で行われた開会式では、各チームがはつらつと入場行進した。三島ゴールデンイーグルスの梅原直士主将が「仲間を信じ、自分を信じ、全力で戦い抜く」と力強く宣誓した。 初日は1、2回戦が行われた。
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木片からつながる無限の善 彫刻家・高須英輔さん(熱海市)【表現者たち】
木材を分割し、それをさらに分割し、さらにまた分割し―。繰り返しの作業の中で生まれた大小の木片をグラデーション状に積み上げた「蘇生組積[そせいそせき]」は、彫刻家高須英輔さん(77)=熱海市=が1980年代から取り組む代表的なシリーズ作品だ。 「一つの善が二つの善に。それが無限に広がって限りなく善にあふれた世界になってほしい」 武蔵野美術大で油絵を学び「親分子分の関係」と話す彫刻家井上武吉さん(30~97年)のアシスタントを経て30歳でデザイナーとして独立。自らの作品制作も続け、彫刻を中心に表現を模索した。 「蘇生組積」のアイデアは、東京・神楽坂にある陶器店の内装デザインの依頼を受けた中
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日本商工会議所青年部 関東ブロック大会 3000人が三島の魅力堪能
日本商工会議所青年部(YEG)第43回関東ブロック大会「せせらぐ水の街静岡みしま大会」の記念式典がこのほど、三島市の市民文化会館で開かれ、約3千人の青年経済人が一堂に会した。式典後には三島の魅力を堪能する分科会も行われ、主管の三島YEGなどが来場者をもてなした。 テーマは「逢(あ)う・繋(つな)がる・集う―あたりまえに逢える喜びをかみ締め、時代へ繫げ」。新型コロナウイルスの影響で制限された対面での交流を重視し、関東地区の88青年部の会員らが連携の輪を広げた。 分科会「ぶらり“みしま散歩”」は、地元を知り尽くしたボランティアガイドや商店主、移住者ら10人が参加者10人ずつを連れ、それぞれの一押
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日本画家坂本さん 三島で個展 熱海や伊豆の光景 輝き放つ
熱海市の日本画家で三島市でも絵画教室を開いている坂本武典さんの個展「海と空のかがやき」が2日、同市のみしまプラザホテルギャラリーで始まった。7日まで。 坂本さんが毎日の散歩で目にする熱海の海や伊豆の風景の中から、心に残る瞬間を切り取った。朝日が昇り夜が明けていく海や満天の星、季節の草花や愛らしく生きる動物など約40点を展示している。手のひらサイズの特徴的な額に収めた作品もある。岩絵の具で描いた日本画はきらきらとした輝きを放ち、来場者の目を引いている。 会場では熱海市伊豆山の土石流災害の復旧支援募金も行っている。
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「アートの力で街に光を」三島で芸術祭、空き店舗活用 11日開幕 終了後 貸し出し予定
三島市の中心市街地の空き店舗を活用する芸術祭の準備が、11日の開幕に向けて進んでいる。現代アート作家が三島の魅力を詰めた作品を市民らとともに制作し、芸術祭終了後はアート付き物件として貸し出す予定だ。実行委員会の山森達也代表は「アートの力でシャッターを開け、三島の街に光を照らしたい」と意気込む。 芸術祭の名称は「三島満願芸術祭」。多くの文学者が作品を残した三島に息づく文化的背景を大切にし、作家太宰治が同市で書いたという「満願」からとった。作家と市民が協働で芸術祭を作り上げ、芸術祭全体を物語として紡ぐプロセスも重視する。 参加作家は、空間全体を作品として体験させるインスタレーションの辻梨絵
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産業 国際交流 キッズバイク ペット 清水町で4イベントにぎわう
清水町はこのほど、産業祭、国際交流フェスタ、キッズバイクカップ、わんわんフェスティバルの各行事を町総合運動公園で開いた。 産業祭には過去最多の17社が出展し、多くの家族連れらでにぎわった。同町の沼津商高の生徒が町内3事業所と共同開発した「町制施行60周年記念メニュー」の販売や、子ども向けの体験ブースなどが並んだ。ステージではブラジルのサンバや和太鼓演奏が披露された。キッズバイクカップには町内外から3~6歳の約110人が出場。3部門に分かれて、子どもたちがランニングバイクで白熱したレースを繰り広げた。 初開催のわんわんフェスティバルでは、ペットの防災に関する展示や犬のマッサージコーナーを設け、
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ふさわしい「党首」熟慮し1票 三島・南中で模擬選挙 市選管協力 意義学び政治へ関心高める
三島市の南中で1日、公民的分野を学ぶ社会科の授業の一環として、選挙権の意義を学ぶ模擬選挙が行われた。「南中議会議員選挙」と題し、3年後に選挙権が与えられる3年生たちが「党首」役の生徒の演説を聞き、ふさわしい人物に1票を投じた。 2組は4人が党首として立候補し、自身が考えたマニフェスト(公約集)に基づいて「首相になったらどんな国を目指すか」を演説した。東京一極集中の是正に向け、人口10万~20万人の都市を全国にまんべんなくつくると訴えたり、子ども食堂に対する月15万円の援助や公務員の給料アップといった具体的な政策を主張したりした。 市選挙管理委員会の協力を得て、実際の選挙で使う投票箱や記載台を
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高齢者の見守りで保険代理店と協定 三島市
三島市はこのほど、保険代理業のNEXUS(ネクサス、東京都)と高齢者の見守りネットワークに関する協定を市役所で締結した。同社の従業員が保険契約者宅への訪問活動などで異変に気付いた時、市に通報して早期発見、支援につなげる。 体調の悪化といった異変、援助の必要性を感じる事態を発見した際、関係機関と連携して住人の安否確認や搬送・救急などを早急に行う。市は2011年度からさまざまな業種の民間事業者と協定を結び、今回で32社目。これまで搬送時案14件、死亡21件など224件の通報があった。 締結式では同社の羽根川大輔執行役員が豊岡武士市長と協定書を交わした。豊岡市長は「安心して暮らせる地域づくりにつな
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三島駅のひかり号 停車本数増を要望 東部10市町や商工団体
三島市や沼津市など伊豆、駿東地域の県東部10市町と各地の商工団体は31日、JR三島駅に停車する新幹線ひかり号、通勤通学時間帯におけるこだま号の本数増加を求める連名の要望書をJR東海に提出した。各市町の首長ら関係者が、東京都の同社新幹線鉄道事業本部に届けた。 要望書では、ひかり号が上下線ともに6本にとどまり、県東部の拠点駅として非常に少ないと指摘。午前6時台や午後9時台をはじめとする停車本数の増加を求めた。東京圏をはじめ県外から移住先として注目を集める県東部・伊豆地域において、移住・定住のさらなる促進に向け、朝夕のこだま号の停車本数増加も要望した。 要望は1999年以降継続し、今回で22回目。
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観光資源磨き 中国富裕層誘客 富士山や湧水 三島魅力PR 商議所がモニターツアー
三島市の三島商工会議所が中国人富裕層のインバウンド(訪日客)誘致に向けた観光資源の磨き上げに取り組んでいる。30、31の両日、市内を巡るモニターツアーを実施。旅行商品の実現化を目指し、会員企業と連携して同市の魅力である富士山や湧水をテーマにした特別な体験を用意した。 30日夜は、市中心部の白滝公園の脇を流れる桜川に川床を特設。レーザーの光と音楽で幻想的な雰囲気を演出し、参加者がうなぎを焼く体験を楽しんだ。同市柳郷地のウナギ店「うの川」の神保竜二店主から焼き方を教わりながらこたつの中でかば焼きづくりに挑戦。和食レストラン「KURUHA」(伊豆の国市)が特別に用意した箱根西麓三島野菜や駿河湾の魚
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児童 競技かるたに親しむ 三島 古今伝授相伝の願成寺で大会
古今伝授が初めて行われたとされる三島市川原ケ谷の願成寺で29日、小学生が百人一首の魅力に触れる「願成寺古今伝授杯小学生百人一首競技かるた大会」(実行委主催)が開かれた。同市を中心に児童40人が競技かるたに親しんだ。 同市の競技かるた団体「三島せせらぎ会」の西郷直樹永世名人が対戦に先立ち、競技かるたのルールを説明。同会の会員による実演を交えながら、札の並べ方や競技の進め方を伝えた。参加者は、西郷永世名人が「最初に覚えてほしい」と選んだ30首の札で対戦し、獲得した枚数を競った。 願成寺は室町時代、武家歌人東常縁から連歌師宗祇に対し、古今和歌集の解釈を伝える「古今伝授」が行われたとされる場所。大会
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三嶋大社、かつての神宝再現へ 明治期に宮中御留置 2本の太刀を初打ちの儀
三島市の三嶋大社にかつて所蔵された太刀の再現に向けた初打ちの儀式が30日、同大社で執り行われた。本殿の改修や境内の整備などを行う令和の御大典奉祝記念事業の一環。明治期に同大社を離れた神宝を復元させ、再び三嶋大神に納めて神威の発揚につなげる。 太刀は、関東管領上杉氏が奉納したと伝えられる国宝「上杉太刀」(群鳥文兵庫鎖太刀)と、北条時政により奉納されたとされる重要文化財「北条太刀」(三鱗紋兵庫鎖太刀)の2本。かつては大祭の際に神前に飾られ、氏子崇敬者に公開されていたという。いずれも明治期に宮中御留置となり、現在は東京国立博物館に所蔵されている。 復元事業は、同大社を主体に、刀剣や金工など各分
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「しずおか連詩の会 2023 in 三島」開催迫る
2023年の「しずおか連詩の会」(静岡県文化財団、静岡県主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が11月9~12日、三島市で開かれる。今年で24回目。5人の詩人と歌人がリレー形式で現代詩40編を創作し、最終日に三島市文化会館で発表する。18回目の参加となる詩人の野村喜和夫さん(本紙読者文芸選者)がさばき手(まとめ役)を務め、中国出身の詩人田原さん、共著に連詩作品を持つ歌人の岡野大嗣さん、中原中也賞最年少受賞者の詩人文月悠光さん、2023年のH氏賞に輝いた詩人の小野絵里華さんが言葉を紡ぐ。5人が抱負を寄せた。 5人で作り出す生命体 詩人 野村喜和夫さん 今年は静岡県が東アジア文化都市ということで、
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どんな時も すっと入る【しずおか連詩の会2023 私のはじめての詩集④ 詩人・小野絵里華さん】
「カステーラのような明るい夜」(2021年、七月堂)は大正~昭和前期に活躍した詩人尾形亀之助(宮城県大河原町出身、1900~42年)の詩作を、亀之助に影響され詩を書き始めたという詩人西尾勝彦さんが編集した詩集。各詩の原典を確認した上で、旧仮名遣いを現代仮名遣いに改めて収録した。 ◇ 大学院で戦後日本文学の研究を進める中で、自分も住んでいた東京都世田谷区に居住経験のある尾形亀之助の存在を知りました。亀之助の詩は余白が多く、解釈の幅が大きいのが魅力の一つ。「カステーラのような明るい夜」は現代仮名遣いで読みやすく、詩の初心者にもお薦めの一冊です。 収録されている詩「雨日」に「なんとい
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三島の60代男性 電子マネー利用権80万円分詐取被害
三島市の60代男性が30日、パソコンの修理代名目で電子マネー利用権80万円分をだまし取られたと三島署に届け出た。同署は特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、男性は20日、自宅のパソコンに表示された警告画面の番号に電話し、マイクロソフト社の社員をかたる男から「パソコンがウイルスに感染している。修理代金を支払ってほしい」などと言われた。同日から21日にかけ、同市と長泉町のコンビニエンスストア2カ所で電子マネーカードを計5回購入し、番号を相手に伝えたという。
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三島北高生 詩作に挑戦 「連詩の会」関連企画
11月開催の「2023年しずおか連詩の会 in 三島」(静岡新聞社・静岡放送共催)を前に県文化財団は29日、詩人野村喜和夫さんを招いた創作体験講座「詩人と語ろう!ことばを語ろう!」を三島市民文化会館で開いた。三島北高文芸部の生徒6人が初めての連詩作りに挑戦した。=関連記事21、27面へ 生徒は2グループに分かれ、野村さんが創作した詩にリレー形式で3行詩をつなげ、「青」「心情変化」とそれぞれ名付けた連詩を作り上げた。自作部分の朗読と内容解説をした後、野村さんから「公家の藤原氏とマイケル・ジャクソンを『月』でつなぐ予見不可能性、奇想天外さが素晴らしい」「空へ『落ちる』という言葉の使い方にびっくり
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ブランド米ゆめみしま収穫 GW三島 刈り取り、はざかけ
三島市のNPO法人グラウンドワーク三島は28日、市内を流れる源兵衛川の清流で育てるブランド米「ゆめみしま」の収穫祭を同市梅名の田んぼで開いた。 品種開発に協力した日本たばこ産業(JT)の関係者やボランティアなど12人が参加。黄金色に実った稲穂を刈り取り、はざかけ作業を行った。 ゆめみしまは粒が大きく、口当たりの良さが特徴。GW三島が2018年から、水の都・三島初の新銘柄米作りに着手し、21年から本格的な栽培、販売を始めた。今年は市内2カ所の田んぼで約3・5トンの収穫を見込んでいる。
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地域に親しまれ1周年 三島市のファーマーズマーケット「みしまるかん」
JAふじ伊豆のファーマーズマーケット「みしまるかん」(三島市谷田)で29日、1周年セレモニーが行われた。 同店は箱根西麓三島野菜を中心に、同JA管内の県東部の農産物を販売。地元住民に親しまれ、1年間で約15万人が訪れた。セレモニーでは、藤沼和明専務が「農家の協力なくしてここまで来られなかった。今後も安心安全な野菜を提供していきたい」とあいさつした。 同店は30日まで、大感謝祭を開催。シーズンを迎えた三島甘藷(かんしょ)やキャベツ、ブロッコリーなどを通常よりも手頃な価格で販売し、多くの来場者でにぎわっている。各日先着300人に同JAの茶やジュースを配るほか、地場の野菜の詰め合わせが当たる抽
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静岡県勢18人優勝 水泳「金」ラッシュ 全国障害者スポーツ大会
全国障害者スポーツ大会「燃ゆる感動かごしま大会」第2日は29日、鹿児島県内で各競技を行った。静岡県選手は7競技に出場し、水泳で7人が金メダルを獲得するなど18人が優勝を果たした。 水泳は50メートル自由形で小梁ひなの(焼津市)と前田龍佑(静岡市)、加藤真吾(浜松市)、永井さやか(浜松市)がそれぞれ頂点に立った。50メートル平泳ぎで池田伊吹(藤枝市)と大島史也(静岡市)、50メートル背泳ぎで森晴毅(三島市)も栄冠を手にした。小梁と森、大島は2連覇、池田は3連覇をそれぞれ達成した。 アーチェリーの繁田一紀(静岡市)は大会新記録で優勝した。知的障害者フットソフトボールは準優勝を飾った。 本番ア
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ハロウィーンイベント各地で楽しく お菓子求め お化けの運動会 飲食店巡りやお絵かきも 伊豆
修善寺駅前ハロウィンまつり(伊豆市商工会青年部主催)が29日、同市の伊豆箱根鉄道修善寺駅西口広場などで開かれた。思い思いの格好に扮(ふん)した子どもたちが各種イベントを楽しんだ。 まつりのテーマは「日本のおばけ」。イベントの一つ「おばけの運動会」では、だるまさんが転んだのかけ声を「おばけさんが転んだ」にアレンジした。腕を前方に突き出したお化けのポーズで止まり、ゴールに着いた子どもたちに景品のお菓子が渡された。 来場者は顔に思い思いのメークをしたり、体にお化けのボディーペイントを付けたりした。仮装大会のほか、修善寺駅周辺の飲食店など8カ所を回る「お菓子スタンプラリー」や、お菓子がもらえる「おば
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静岡県勢10選手が「金」 全国障害者スポーツ大会
全国障害者スポーツ大会「燃ゆる感動かごしま大会」が28日開幕し、鹿児島市の白波スタジアムで開会式が開かれた。初日はジャベリックスローの井戸杏香(伊東市)、立ち幅跳びの森下実咲(御前崎市)ら県勢10選手が優勝した。 井戸は6連覇、森下は2連覇をそれぞれ達成。陸上200メートルでは増田嶺(吉田町)が2連覇を果たし、松永大護(静岡市)も優勝した。1500メートルでは久松昴琉(富士市)と増田吏峯(吉田町)が男女の各部門を制した。 水泳は小梁ひなの(焼津市)と加藤真吾(浜松市)が25メートル自由形で頂点に立ち、森晴毅(三島市)は25メートル背泳ぎで2連覇した。フライングディスクは本間明文(袋井市)
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イチョウ 世界で愛された「生きた化石」【しずおかに生きる植物 秋⑤】
公園、寺院、街路樹で色づくイチョウの黄葉は、秋の深まりを感じさせる。静岡県内でも、三島駅北口や県立大(静岡市駿河区)の中に広がる黄金色の景観は、見事である。 イチョウはソテツと共に、地球上で最古の種子植物。そして巨木で長寿の裸子植物であり、生きた化石とも呼ばれる。葉は独特な扇形。被子植物の桜や柿の葉と比べると随分と異なる。イチョウの仲間は、2億年ほど前の中生代ジュラ紀に出現し、かつて恐竜と共存していたと化石は告げている。 今日見るイチョウは、6500万年前の隕石[いんせき]衝突とその後の寒冷化で絶滅したとされていた。ところが中国の山地で自生が確認され、それがわが国に伝えられた。オランダ東
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三島の発展策 高校生が議論
若者目線で三島の将来像について考える「みしまの未来を描く会」がこのほど、三島市の市民生涯学習センターで開かれた。市内の高校に通う生徒18人が三島の魅力や強み、キャッチフレーズを話し合い、さらなる発展に向けた方策を考えた。 4グループに分かれて意見を出し合い、三嶋大社や伝統芸能の「しゃぎり」に代表される歴史や文化、湧水などの豊かな自然、新幹線駅がある交通アクセスの良さ、地域のつながりの強さなどを三島の強みや魅力に挙げた。 キャッチコピーには「進化するまち三島―みんなでつなぐ自然と歴史」「三島の自然ちゃんと知ってる?」などを提案。今後、三島市が発展していくための手法として、箱根西麓三島野菜の魅力
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旧ジャニーズ性加害問題 どう受け止める? 静岡新聞社アンケート【NEXT特捜隊】
旧ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長(2019年死去)による性加害問題は、社名やグループ名から「ジャニーズ」の名称が消える事態につながった。静岡新聞社のNEXT特捜隊には長年のファンという静岡県内の女性から「もう応援できない」との声も届いた。性加害問題とその影響をどう受け止めるかー。自由記述を含むウェブアンケートで聞いた。 【アンケート概要】 13~15日にウェブ上で実施し、661件の回答があった。回答者の内訳はファンが約6割。静岡県外からの回答が4割強を占めた。年齢は50代が最も多く32・5%、次いで40代27・8%、60代14・5%、30代13・2%。性別では女性が64・1%だ
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記者コラム「清流」 遊び心詰まった新土産
三島市大通り商店街の商店主が地元土産を開発し、販売を始めた。その名は「三島のおせん」。映画「男はつらいよ」の寅さんのせりふでも登場し、江戸時代に人気だった歌舞伎の主人公から名前をとったみしまコロッケ味の煎餅だ。 販売者の名前は「COTETO」。共同開発した商店が扱うコスメ(化粧品)、ティー(茶)、トイス(おもちゃ)の英語の頭文字と、原料となる地元特産の三島馬鈴薯(ばれいしょ)の「POTETO」を掛けた造語だ。 商品名はさることながら、細部まで徹底して遊び尽くす心意気に感心するばかり。楽しんで仕事する商店主の姿には憧れる。 皆さんも魅力あふれる商店主に会いに行ってみてはどうか。土産を渡す
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三島市長「説明一切ない」 知事のレガシー拠点発言巡り
川勝平太知事が東アジア文化都市事業のレガシー(遺産)継承拠点を三島市内の国有地に置きたいとした発言に関し、三島市の豊岡武士市長は27日の定例記者会見で「具体的な内容は聞いていない。計画の中身について説明を受けていることは一切ない」と述べた。 豊岡市長は以前、川勝知事と面会した際にJR三島駅周辺の土地の有無を尋ねられたため「(三島)税務署の南側に国の土地があると紹介したことはある」と説明した。その際に知事からは具体的な施設の説明や協力の依頼などはなかったとし「三島市として誘致活動をしたり、協力体制をつくると言ったりしたことはない」とした。 川勝知事は12日の県内商工会議所会頭との懇談で、定期借
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福祉功労者を表彰 静岡で県大会
静岡県や県教育委員会、県社会福祉協議会などでつくる「ふじのくに健康福祉キャンペーン推進協議会」はこのほど、静岡市駿河区のグランシップで本年度の県健康福祉大会を開いた。 社会福祉に貢献した個人・団体の表彰後、表彰を受けた民生・児童委員の原川光世さん(77)=焼津市=や、里親として約150人の里子を育ててきた水野国彦さん(67)、厚子さん(66)夫妻=磐田市=が事例報告を行った。厚子さんは母親が自殺した女子高生を預かった事例などを紹介し、「わが子も人の子も区別なく育てるべき。子どもたちの成長を感じることができる生活をこれからも楽しく送りたい」と話した。 知事表彰を受けた個人、団体は次の通り。 【
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観光DX推進を協議 国際特別都市建設連盟 熱海で首長会議
伊東、熱海両市など全国10市町でつくる国際特別都市建設連盟の2023年度首長会議が26日、熱海市内のホテルで開かれた。観光デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進をテーマに協議し、国に対して要望活動を実施することを確認した。 10市町の首長や幹部職員が観光DXの取り組み状況を報告した。伊東市は動画広告によるデジタルマーケティングの手法を使い、閲覧者情報を収集・分析することで施策立案に生かしているとした。熱海市は三島市、函南町と共同展開する「伊豆ファン倶楽部事業」について、専用アプリを使ってポイント付与や割引などのサービスを利用者に提供していると紹介した。 同連盟会長の小野達也伊東市長は
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徳倉城の役割や歴史学ぶ 児童 戦国時代に思いはせ 三島・徳倉小150周年記念授業
三島市の徳倉小で27日、戦国時代に同校近くに存在した徳倉城について学ぶ授業が行われた。6年生約70人が、城の役割や地形などについて理解を深めた。 地元住民でつくる「徳倉城史跡研修委員会」が同校の創立150周年記念として開催。戦国武将に扮(ふん)した委員たちはほら貝や銅鑼(どら)を鳴らしながら登場した。同校の元校長で、同委員会の羽畑亨司委員長が徳倉城について解説した。 徳倉城は豊臣秀吉による小田原征伐の舞台となった山中城を支えるために築かれた西側最前線のとりで。小田原征伐の際は、秀吉軍を迎え撃つため数十人いたとされる兵は山中城に集結し、廃城したことなどを紹介した。山中城をはじめ周囲の山城か
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三島駅南入居募集 「着工後間もなく」 再開発事業者
JR三島駅南口東街区再開発事業に関し、再開発事業者や三島市と、地元一番町の町内会、商店振興会との意見交換会が25日夜、市民文化会館で開かれた。再開発事業者のミサワホームは、テナントやマンションの入居募集を着工後間もなく始める意向を示した。 再開発事業を巡っては、総事業費を261億円に増額した事業計画変更が県に認可された。再開発組合は現在、権利変換計画の認可を県に申請していて、早ければ来年年明けにも解体工事が始まる。施工予定者の東急建設は、2028年2月の完成を目指すスケジュール案を示した。 意見交換会は、工事に伴う生活環境への影響を考慮し、地元住民の不安や疑問を聞く場として開催。工事の時
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三島の隠れた名品 サトイモ出荷基準確認
JAふじ伊豆三島函南さといも部会は26日、三島市谷田の同JA三島農産物集出荷場でサトイモの目ぞろえ会を開いた。9月中旬から始まった出荷のピークを控え、生産者や市場関係者が形状やひびの状態など等級基準を確認した。 同JAのブランド「箱根西麓三島野菜」の一つでもあるサトイモは、甘みが強くなめらかな口当たりが特徴。出荷量は少ないながら反響が多い「隠れた名品」という。管内11軒の農家が約160アールの畑で栽培。3月いっぱいまでに例年約20トンを出荷する。 今年は猛暑や少雨による乾燥で栽培条件が厳しく小ぶり傾向にあるが、味は上々に仕上がっているといい、高梨翔太部会長は「ぜひ多くの人に味わってほしい
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三島甘藷 おっきい! 園児、児童 収穫に夢中
三島市佐野の伊豆佐野保育園の園児と佐野小の児童が26日、地元特産のサツマイモ「三島甘藷(かんしょ)」を同小に隣接する畑で収穫した。 JAふじ伊豆三島函南甘藷部会の食育事業の一環。6月につるを挿したサツマイモは大きく成長し、子どもたち約50人が土をかき分けながら掘り出し、力いっぱい引き抜いた。自分の顔よりも大きいサツマイモが出てくると「おっきい!」と歓声を上げ、夢中で取り組んだ。収穫した約400キロは家庭に持ち帰るほか、保育園の焼き芋イベントで使用する。 この畑を含む同部会が管理する約20カ所の畑で取った三島甘藷は、12月に市内全小中学校の給食で提供する。バンデロール(沼津市)のロングセラ
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多摩美大教授招き環境デザイン学ぶ 不二聖心女子学院 裾野市
裾野市の不二聖心女子学院は26日、多摩美術大の岸本章教授を招き、環境デザインに関する講演会を同校で開いた。同大との連携プログラムの一環で、高校1年の生徒90人が、世界各地の建築物を例に環境とデザインの関係を学んだ。 環境デザインや民俗建築が専門の岸本教授は世界各地の公共建築や民家、宗教施設などを写真で紹介し、環境や伝統、風習がデザインを形作っていると説明した。三島市の源兵衛川を自然と人工物が調和した「環境デザインの好例」とし、「美しい農村の風景も、棚田や杉林では人の手が加わっている。自然と人工物は対立している訳ではない」と強調した。 受講した若杉羽乃さん(16)は「校内の御御堂(聖堂)の
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東レ、ホーム戦集客に本腰 新規ファン開拓へ戦略練る バレーボールⅤ1男子
バレーボールVリーグ1部(V1)男子の東レが今季、ホーム戦の集客に本腰を入れ始めた。来季から始まるSVリーグの参入資格に「2030年からホームゲーム数の80%以上を5000人以上入場可能なアリーナで開催すること」などが条件として示された。22日に開催された三島市民体育館でのホーム戦入場者は1200人余り。集客アップには思い切った仕掛けが必要だ。 三島市が拠点の東レが今季県内で開催するホーム戦は計16試合。昨季まではVリーグの窓口を通じてチケットを販売していたが、今季からチーム独自の販売サイトで全チケットの8割を販売する。小林敦GMは「直接販売できるようになり、柔軟に動けるようになった」と
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知事のレガシー拠点発言 静岡県「外に出す段階でない」 県議会総務委
川勝平太知事が東アジア文化都市事業のレガシー(遺産)継承拠点を三島市内の国有地に置きたいと外部との懇談で発言したことを巡り、静岡県議会総務委員会は25日、閉会中審査を行い、県担当者に事実関係をただした。懇談で「詰めの段階」と述べた知事発言の真偽に質問が集中し、京極仁志経営管理部長は経緯を説明した上で、内部検討は「土地について情報収集の段階で、知事が(県議会9月定例会で)言った通り何も決まっていない。外部に出す段階とは考えていない」との認識を示した。総務委は調査を継続する方針。 川勝知事は10月12日の県内商工会議所会頭との懇談で、定期借地で国有地を活用する考えや「詰めの段階に入っている」な
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河野さん公募展最優秀 静岡県立美術館で障害者アートフェア 東アジア文化都市
障害者アートフェア(静岡県主催)が25日、静岡市駿河区の県立美術館県民ギャラリーで始まり、県内ゆかりの出品者による「ふぁいんだー」作品公募展を29日まで、国内外で活躍する招待作家の展示を11月5日まで同時開催している。県が推進する東アジア文化都市事業と県障害者芸術祭の一環。 作品公募展は1次審査を通過した約40点が出品され、伊豆の国特別支援学校高等部3年の河野芽衣さん(三島市)の「メイのお手紙」が最優秀賞に選ばれた。 河野さんは日々、セロハンテープや身の回りの物を封筒に直接貼り付けた手紙を投函(とうかん)するという。出品作は「親しい人への思いが込められている。人間が生きること、表現するこ
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若手社員教育 管理職が学ぶ 三島商議所セミナー
三島市の三島商工会議所は23日、管理職のための若手社員教育セミナーを同会議所で開いた。会員企業のトップや管理職ら約20人が参加し、現代に求められるリーダー像について学んだ。 プロビジネスコーチの小西宏明さんが「コーチング型リーダーシップ入門」と題して講演した。自身の成長を促してくれる上司を求める現代の若者に対し、能力を最大限発揮できるような思考や行動習慣を身に付けさせるコーチングの手法を紹介。質問を繰り返しながら相手の考えを傾聴し、承認することで信頼関係が生まれると説明した。組織や個人の目標に向けた部下の具体的な行動を考える際に「答えを出してはいけない。相手が言うまで待ち、選択肢を考える癖を
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「CO2削減の取り組みを」 指導農業士、沼津で研究会
関東農政局管内9県の指導農業士の研究会「関東ブロック指導農業士研究大会」が24日、沼津市で始まった。25日まで講話や事例発表、現場視察に臨む。 初日は、農業コンサルティング業ナチュラルアートの鈴木誠社長が「国内農業が抱える大きな課題と大きな可能性」と題して講演し、約180人が聴講した。鈴木社長は、今後10年で国内の農業従事者は減少し、農作物の価格上昇で消費量も落ちるため危機的状況は避けられないと指摘。「農作物輸出にはカーボンニュートラル対策は必須。補助金を活用して、化学農薬や二酸化炭素(CO2)排出量を減らす取り組みを進めてほしい」と呼びかけた。 県農業経営士協会の井出行俊さん(いでぼく
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美化活動に貢献 27人12団体表彰 静岡県環境衛生大会
静岡県環境衛生自治推進協会連合会はこのほど、静岡市葵区の市民文化会館で県環境衛生大会を開き、地域の美化活動などに貢献した27個人12団体を表彰した。食品ロス削減に取り組む「ミライデザインGX」(東京都)の浜田岳社長の講演や富士市の事例発表も行われた。 表彰を受けた個人、団体は次の通り。 【知事表彰】環境美化功労者 山田松子(熱海市)神尾安雄(三島市)遠藤晃(富士市)石上正之(藤枝市)柴田成敏(浜松市)鈴木清司(同)▽環境美化模範団体 伊豆総合高生徒会(伊豆市)松和会(沼津市)中畑北区二股組(御殿場市)西菅原町自治会愛護会(浜松市)龍禅寺町健全環境会(同)▽清掃事業従事功労者 山本豊志(牧
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生活再建の支援制度学ぶ 三島で防災力アップ講座
三島市はこのほど、同市の富士山南東消防本部で「防災力アップ!人材育成講座」を開いた。午前の部は日本弁護士連合会の災害復興支援委員会副委員長を務める永野海弁護士(静岡市清水区)が講師を務め、防災を担当する自治会役員ら32人が被災後の生活再建に向けた支援制度をゲーム形式で学んだ。 永野弁護士は支援制度の知識がなく、うつ病になった東日本大震災の被災者の実例を紹介。利用可能だった多様な公的支援策を説明し「被災して全てを失ってもいろんな選択肢がある。可能性があると知れば希望が生まれるはず」と制度把握の重要性を訴えた。 被災者の生活再建を考えるゲームでは、台風による大場川の越水で床上1メートルの浸水被害
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「リート」の魅力 音楽家ら伝える 三島
クラシック音楽の普及啓発に取り組む県演奏家協会東部支部はこのほど、公開講座「リートへの誘(いざな)い」(静岡新聞社・静岡放送後援)を三島市の市民文化会館で開いた。 リートは、ドイツ語の詩を音楽化した主にピアノを共演楽器とする独唱作品。リートを専門とする武蔵野音楽大講師の子安ゆかりさんが聴講者ら約25人の前で、同支部の音楽家4組を公開指導した。 子安さんは歌い手とピアニストに向け、歌い方や演奏の仕方、リート音楽の解釈を説明した。詩に込められた意味や音楽との関係性などの解説も交え、リートの魅力を伝えた。
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静岡県文化観光部 レガシー施設検討「まだ」 県議会が閉会中審査
川勝平太知事が東アジア文化都市事業のレガシー(遺産)継承拠点を三島市内に置きたいとした発言を巡り、県議会文化観光委員会は23日、閉会中審査を行い発言内容をただした。村松毅彦スポーツ・文化観光部長は「知事の思いやアイデアが言葉になったもので、部局として検討できる環境になかった」と述べ、レガシー拠点整備の具体的な検討はしていないとした。 川勝知事は10月12日の県内の商工会議所会頭らとの懇談で、拠点整備に向けて三島市内の国有地を定期借地で活用する検討が詰めの段階にあると語った。発言は翌13日の県議会9月定例会最終日に「議会軽視」と問題視され、知事は「職員レベルの内部検討は始まっている」と答弁し
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三島にレガシー継承拠点「一つのアイデア」 川勝知事会見
川勝知事は、東アジア文化都市のレガシー継承拠点を三島市内に置きたいとの自身の発言が静岡県議会の反発を招いていることについて「考えは関係部局に伝えているが、まだ一つのアイデアに過ぎず、何も決まっていない」との見解を重ねて示した。 この日の県議会文化観光委員会で閉会中審査が開かれたことには、「県議会の疑念や懸念に対して関係部局から丁寧に説明する段取りになっているので、これ以上の発言は控えたい」と述べるにとどめた。 県議会との今後の関係構築について問われ、「コミュニケーション不足が起こると誤解や曲解もある。着実に信頼関係をつくりあげる努力は一貫してやっている」と強調した。
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「個性見つけ社会に貢献を」 静産大総合研究所所長、大坪さん 三島で講演
静岡産業大総合研究所の大坪檀所長(94)が、三島市の飛龍高三島スクールで講演した。全校生徒約360人が受講し、変革する時代の心構えを学んだ。 大坪所長は、急激に変化する時代に関し「しめたと思えば良い。自分の都合よく変えていけば、嫌なことはなくなる」と持論を語った。日本が直面する高齢化や人口減少についても一人一人の価値が高まるとして好意的に捉え「感性や考える力、喜ぶ力を生かしていく人が大化けする。個性を発見して伸ばし、社会に貢献する人が輝ける」と指摘した。 人口減少社会において、医療や教育などの高付加価値産業が重要になると強調し「頭脳で仕事しないといけない。頭脳で社会を面白く、愉快にしてほ
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三島消防署中郷分遣所 建て替え起工式 消防署関係者ら安全祈願
老朽化に伴って建て替える富士山南東消防本部三島消防署中郷分遣所(三島市中島)の起工式が23日、建設地で行われた。同本部を設置する三島、裾野、長泉の市町や工事の関係者、地元住民らが出席し、工事の安全を祈願した。2024年10月の運用開始予定。 平屋建ての旧庁舎の跡地と南側空き地を合わせた約1千平方メートルに、延べ床面積約600平方メートルの鉄骨2階建ての庁舎を建設する。消防ポンプ車に加え、救急車も新たに配備し、管内南部地域の消防力や救急力の充実強化を図る。人員は従来より増員し、6、7人が常駐する。 神事が執り行われ、同本部の管理者である三島市の豊岡武士市長は「大規模災害に迅速かつ効果的に対
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三島の学童支援施設お披露目 篠木学園、来年度から運営
三島市の学校法人篠木学園(篠木喜世理事長)は23日、同市柳郷地で来年度から運営する学童支援施設「ハテピカキッズ」の落成式を行い、関係者に施設をお披露目した。 「疑問(?)」が「分かった(!)」に変わる喜びや楽しさを味わい、考える力ややり遂げる力を身に付けてほしいとの思いを施設名に込めた。2階建ての建物に音楽室や工作室、実験室、調理コーナー、ボルダリングの壁などを設け、子どもたちの興味ややる気に応じた探究活動や遊びに打ち込める空間を整えた。地域の高齢者が運営に携わるのも特徴という。 式典には展示する芸術品や工事など設立に協力した企業や個人が出席し、篠木理事長は「地域に貢献できる施設として飛
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寂しいけれど温かい【しずおか連詩の会2023 私のはじめての詩集③歌人・岡野大嗣さん】
「パン屋のパンセ」(2010年、六花書林)=写真=は熱海市生まれの歌人杉崎恒夫さん(1919~2009年)の第2歌集。所属する歌人集団「かばんの会」の井辻朱美さん、高柳蕗子さんが選歌と編集を行い、杉崎さんの一周忌に合わせて発刊した。戦後から長年勤めた東京天文台(現・国立天文台)を定年退職した後の70、80代で創作した短歌を収録。 ◇ おすすめを一冊紹介してほしいと言われたときには必ずこの歌集を挙げています。読みやすく、何度も読んでみたくなる。杉崎さんの歌は、ビートルズの楽曲のよう。わかりやすさ、大衆性と心情によって受け取り方が変わる深さを両立している。ちょっと寂しくて、ちょっと温
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三島で社会福祉大会 38人9団体表彰
三島市社会福祉協議会はこのほど、市民文化会館で社会福祉大会を開いた。社会福祉事業に尽力した民生委員・児童委員や保護司ら38人9団体を表彰した。 世界最高齢のアプリ開発者として知られる若宮正子さんの講演も行われた。 表彰者は次の通り。 鈴木茂登子、栗原延貴、鈴木義顕、海野貴、大庭千明、伊達辰哉、堀江吉子、渡辺彩、横山郁美、土屋由香、藤村藍、森口有紗、渡辺美咲、平山佳朱美、杉村太地、杉本嘉美、佐藤貴子、高田侑佑、海老名拓馬、川原孝紀、戸津栄、中野里早、遠藤百美、松田敬子、川部幸子、大山一美、清聡美、鈴村妙子、高橋朱美、草茅正子、石川博敏、篠原誠、下山雅俊、三田薫、深沢和貴、君川巌、平方宏、
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犬猫の不妊手術 メリット・デメリットを解説 長泉で講座
動物愛護に取り組む三島市のNPO法人「人と動物のハッピーライフ」はこのほど、「犬と猫の不妊手術について」と題した講座を長泉町の動物先端医療センター・AdAMで開いた。同センターの小林正行院長が飼い主ら約20人に不妊手術に関する知識を伝えた。 小林院長は不妊手術が生殖能力をなくすだけでなく、生殖器関連の疾患や問題行動を予防できる利点があることを、症例やデータを示しながら説明した。一方、麻酔リスクや術後の肥満、各種疾患のリスクなどの欠点も指摘した。 小林院長は「手術をしても性格が変わることはなく、健康に長生きできるようになるなど利点の方が大きい。犬の場合は疾患リスクの低い時期を選ぶ必要性があ
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ポリオ撲滅へ高校生と浄財募る 三島の3RC
三島、三島西、せせらぎ三島の3ロータリークラブ(RC)は21日、ポリオ(小児まひ)撲滅に向けた募金活動を三島市の日清プラザで行った。 日大三島高と知徳高のインターアクトクラブの生徒に加え、田方農高の生徒も参加し、のぼり旗を掲げて買い物客らに協力を呼びかけた。ポリオの症例が大幅に減少している一方、根絶できなければ今後10年で毎年20万人が身体まひになる可能性を伝えるチラシも配布した。 浄財は国際RCを通じて寄付され、ワクチンの購入費などに充てられる。
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三島旅の魅力、Z世代に届け! 観光協会と日大生タッグ SNSや動画活用法探る
三島市観光協会が日大国際関係学部の協力を受け、若者目線の三島プロモーションに乗り出した。このほど三島商工会議所で学生との会合を開き、スマートフォンの存在が当たり前のZ世代向けに響く観光情報の発信について意見を交わした。 国際観光開発論の授業の一環で、学生から7月に提案された観光振興策の具体化を目指す。この日は、友達同士やデート向けなど状況別のモデルコースを考えた松井玲奈さんと、交流サイト(SNS)を生かした発信の必要性を訴えた山崎愛花さんを招き、若者の観光に対する考えを聞いた。 県外から通学する2人は「授業で初めて三島を観光し、良さを知った」と同世代向けの情報の少なさを課題に挙げた。「
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ちびっこライダー快走 三島や箱根でバイクフェス
アトラクション型バイクフェス「モト・ライダース・フェスタ」(MRSモトライダースサポート主催)が22日、静岡県と神奈川県境の3会場で開かれ、多くのバイク愛好家でにぎわった。 三島市の三島スカイウオークでは、子ども向けバイク「ポケバイ」の体験会が開催された。参加者はブレーキのかけ方など運転方法を学んだ後、ミニコースを走り、バイカー気分を楽しんだ。新モデルの展示試乗会も行われた。 神奈川県の有料道路「ターンパイク箱根」を封鎖した「デモラン」も開催。来場者は、普段目にする機会の少ないカスタムバイクや希少なクラシックバイク、レーシングバイクの走行を間近で味わった。
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東レアローズ、地元三島で連勝 バレーボールVリーグ
バレーボールのVリーグは22日、三島市民体育館などで行われた。V1男子の東レは地元戦でヴォレアスを3-1で下し、連勝を飾った。 東レは日本代表のミドルブロッカー高橋健太郎が今季、初出場を果たし、要所で6本のブロックを決めた。 セッター酒井啓輔(浜松商高出)は、ミドルを積極的に使って相手守備に的を絞らせず、終盤は攻撃力のあるパダル・クリスティアンにトスを集めて得点につなげた。 ▽男子 東レ 2勝2敗 3(25―22 25―20 21―25 25―22)1 ヴォレアス北海道 2敗 パナソニック 2勝 3―0 東京GB 4敗 ジェイテクト 1勝1敗 3―0 名古屋 1勝1敗 日本製
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水環境と信仰題材に13作家が作品展 伊豆・貴僧坊、現地調査元に制作
中伊豆の地質や災害をテーマに作品制作する団体「クリフエッジプロジェクト」は11月11日まで、伊豆市貴僧坊、姫之湯の両地区5会場で芸術祭「うぶすなの水文学(すいもんがく)」を開いている。 水資源が豊かで、ワサビ栽培が盛んな貴僧坊地区にまつられた水神「ミヅハノメ」をはじめとする信仰や、水の循環を科学する「水文学」がテーマ。アーティスト13人が専門家の指導を受けながら、豊かな水環境が生んだ地形や神話、災害などを2022年から調査した上で制作した。 ミヅハノメがまつられる貴僧坊水神社では、日本画家漆原夏樹さんが、土地の神様と風景を一体化させる独自の画風で描いたミヅハノメの日本画を展示。木工家千
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静岡県高校将棋東部新人戦 団体は富士見A、個人は勝又さん(日大三島)優勝
静岡県高校将棋新人戦東部地区大会(県高校文化連盟主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が21、22の両日、三島市の日大三島高で開かれた。個人戦は日大三島2年の勝又諒介さん、団体戦は富士見A(大箸光輝、加藤潤也、杉本睦空)がそれぞれ優勝した。 個人戦は11校から58人が出場し、団体戦には9校から11チームが出場した。個人は10位まで、団体は5位までが県大会に進む。 このほかの結果は次の通り。 【個人戦】②片岡賢佑(沼津東1)③杉本睦空(富士見2)④河野賢司(富士2)⑤佐藤颯真(日大三島1)⑥加藤潤也(富士見2)⑦青野裕大(富士見2)⑧片岡柊(富士東2)⑨河本龍青(日大三島1)⑩坂野誠弥(富士2
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裾野・平松踏切 全面通行止め 10月27日から拡幅工事
裾野市は27日から、市道2―45号線とJR御殿場線が交差する「平松踏切」(同市平松)で道路の拡幅工事を実施する。 現在は歩道が道路の片側にしかないため、両側に整備する。12月22日までの工事期間中、市道は車両、軽車両、歩行者とも昼夜連続で全面通行止めにするため、市は迂回(うかい)を呼びかけている。 裾野署すぐ横の平松踏切は市中心部と三島市方面をつなぐ主要道にあり、地元から歩道の改良要望が出ていた。市はJRと調整し、2021年度から3カ年計画で改良を進め、今回の拡幅で事業は完成する。
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ハロウィーンにぎやか 三島・大通り商店街で2023人仮装
三島市の大通り商店街で22日、「ハロウィーン・パレードinみしま2023」が開かれた。さまざまな衣装に仮装した子ども2023人が参加し、町をにぎやかに染めた。 三嶋大社から伊豆箱根鉄道三島広小路駅までが歩行者天国となり、通り沿いの商店主らも仮装して来場者をお出迎え。パレードでは、アニメやゲームのキャラクター、おばけなどに扮(ふん)した子どもたちが大通りを埋めた。菓子をもらう恒例の「トリック・オア・トリート」も行われ、地図を頼りに協力店を回った。 子どもだけでなく家族そろって衣装やメークを施して来場し、写真を撮る姿も見られ、来場者が非日常感を味わった。
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⚾日大三島快勝、浜松開誠館は初戦敗退 秋季高校野球東海大会開幕
第76回秋季高校野球東海大会は21日、岐阜県で開幕し、1回戦4試合を行った。2年ぶり出場の日大三島(静岡3位)は綱島健太の先制の適時三塁打など12安打を集め、鈴鹿(三重2位)に勝利。2季連続の甲子園を目指した浜松開誠館(静岡2位)は中京(岐阜3位)に投打で圧倒され、初戦で敗退した。大会第2日は22日、準々決勝4試合を行い、藤枝明誠(静岡1位)が県岐阜商(岐阜2位)、日大三島が愛工大名電(愛知1位)と対戦する。 21日の結果(1回戦、静岡県勢) ▽カヤバスタジアム 日大三島7―1鈴鹿 中京6―0浜松開誠館 22日の試合(準々決勝) ▽長良川球場 藤枝明誠10:00県岐阜商 岐阜第一1
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東レアローズ、地元で今季初白星 バレーボールVリーグ
バレーボールのVリーグは21日、三島市民体育館などで行われた。V1男子の東レは今季初の地元戦で、V2から昇格したばかりのヴォレアス北海道と対戦し、3-1で勝って今季初勝利を挙げた。日本代表から復帰した富田将馬(沼津市立高中等部出)を中心にレシーブを安定させ、粘り強く得点につなげた。サーブで緩急を付けたりコースを狙ったりして相手の守備を崩し、計17本のブロックが決まった。 女子は1部が開幕して2試合が行われ、2季ぶりの優勝を狙う久光が3-1で埼玉上尾に勝って白星発進した。3季ぶりの頂点を目指すJTは3-0でトヨタ車体に勝った。12チームが2回戦総当たりでレギュラーラウンドを争い、上位6チーム
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三島市 代表選手決定 順位上げ、挽回期す【市町対抗駅伝】
静岡市で12月2日に開かれる県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する三島市チームはこのほど、代表選手を選出した。 昨年の22位からの挽回を期す西尾誠監督(市陸上競技協会)は「順位を大幅に上げ、敢闘賞を目指したい」と語った。40歳以上区間の稲村健さん(沼津東高教)が主将を務める。 選手団は次の通り。 監督 西尾誠▽コーチ 木下佳彦(三島北中教)▽小学生男子 柚木崎遥斗(北6)萩本帆高(北上5)亀井結人(錦田4)▽小学生女子 水口碧希(中郷6)河本莉子(加藤学園暁秀6)▽中学生男子 大城羚桜(三島南3)大西悠太郎(錦田3)▽中学生女子 出雲美貴(三島北2)鈴木
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従業員の健康重視し経営を 沼津でセミナー
従業員の健康づくりを重視し企業の発展につなげる「健康経営」実践セミナーが19日、沼津市の沼津商工会議所で開かれた。健康経営を実践、啓発するアクサ生命保険の担当者が講話した。従業員満足度が高まるなど健康経営推進のメリットは拡大しているとして「できることから始めて」と呼びかけた。 東京商工会議所認定の健康経営エキスパートアドバイザーの仲津義人さんが講師を務めた。健康経営の進め方を①健康宣言②担当者決定③健康課題把握④計画策定・推進⑤検証・改善⑥認定制度申請―と紹介。離職率低下やコミュニケーション向上といった社内の効果に加え、健康経営優良法人に認定されると企業ブランドが高まると説明した。 静岡
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東海道新幹線 停車1.5倍試算 「地域活性化」「来訪者増」 静岡県内沿線の首長 歓迎と期待
国土交通省がリニア中央新幹線の開業後、東海道新幹線の静岡県内駅への停車回数を増やせるとの試算を公表した20日、沿線自治体の首長らは「利便性向上や来訪者増につながる」と一様に歓迎し、交流人口拡大や経済効果に期待感を示した。ただ、リニアの県内工区を巡っては水問題や生態系への影響に関する議論が続き、着工のめどは立っていない。首長からは課題を解決した上で事業を進めるよう求める声も上がった。 水問題、環境影響議論 進展望む声 浜松市の中野祐介市長は浜松駅の停車本数が1日49本から74本に増加するとの試算を踏まえ、「交流人口拡大につながる可能性がある」と指摘。リニア長野県駅との道路ネットワーク強化で「
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粗大ごみ販売開始、メルカリに18点出品 掛川市・菊川市衛生施設組合
掛川市・菊川市衛生施設組合は20日、フリーマーケットアプリ「メルカリ」を使った粗大ごみの販売を開始した。廃棄物処理施設「環境資源ギャラリー」(掛川市満水)で開かれた式典で組合管理者の久保田崇掛川市長がパソコンを操作し、ウェブ上に公式ショップを開設した。 初回の出品は家具や楽器、運動器具など18点。最高額はフィットネスバイクの6千円。300円のカラーボックスが最も安い。リサイクル市場の相場の半額程度に設定した。今後は毎月1、2回の頻度で、ゴルフクラブなど需要が見込める商品を選定して更新する。 自治体によるメルカリを利用した粗大ごみ販売は全国9例目。県内では三島市に次いで2例目。メルカリの高
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かんなみ仏の里美術館 入館20万人達成
函南町桑原のかんなみ仏の里美術館は20日、入館者20万人を達成し、記念セレモニーを開いた。 20万人目の入館者は三島市東本町の白石和子さん(83)。2012年4月の開館時から友人や家族を連れて何度も訪れているという。国指定重要文化財の阿弥陀(あみだ)如来坐像が最も魅力的といい「ここに来ると気持ちが和む。守られているような心地になり、すべてのものへの感謝の気持ちが生まれる」と語った。 新型コロナの影響で数カ月の休館を余儀なくされる時期もあったが、矢田長春館長は「常におもてなしの心を忘れず『より親切に』をモットーに運営してきた」と節目を喜んだ。仁科喜世志町長は「今後も愛される施設であってほし
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静岡県東部7消防本部 三島で合同訓練 緊急援助隊派遣時の後方支援検証
静岡県東部7消防本部で構成する県東部消防長会は18日、三島市の富士山南東消防本部で合同訓練を開いた。県外での大規模災害発生を受けた緊急消防援助隊派遣時の後方支援活動に関する連携強化を図り、課題を検証した。 7消防本部や関係機関などから約80人が参加。派遣先での活動拠点となる宿営地のテントや食事エリアなどの設営を行い、手順や資機材を確認した。災害現場で活動後の除染エリアも設置し、運用手順を確かめた。静岡市消防局に配備される拠点機能形成車の説明も受けた。 緊急消防援助隊は総務省消防庁から都道府県単位で出動要請がかかる。県は後方支援の効率化を図るため、派遣時に各消防本部単位ではなく東中西の3地
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ニュースポーツ、誰でも気軽に モルックやボッチャ 三島で体験会
静岡県と県レクリエーション協会はこのほど、スポーツの日に合わせて誰もが気軽に楽しめる「ニュースポーツ」の体験会を三島市の市民体育館で開いた。午前と午後の部で市内を中心に5~55歳の約150人が楽しみながら体を動かした。 午後の部は家族連れら約90人がモルックやボッチャ、ソフトバレーなど5種目を体験。同協会の指導者から各種目のルールや楽しみ方を教わり、汗を流した。モルックでは参加者が真剣な表情で木製のピンを狙い、高得点が出ると歓声が上がった。
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三島の荻原さん、石川さん ねんりんピックへ意気込み
28~31日に愛媛県で開催される全国健康福祉祭えひめ大会(ねんりんピック愛顔のえひめ2023)に本県代表として出場する三島市の2選手が18日、市役所に豊岡武士市長を訪ね、大会への意気込みを示した。 ラグビーフットボールに出場する荻原琢男さん(64)=三恵台=は「仲間に迷惑をかけないよう必死で鍛えている。2戦全勝を目指して頑張りたい」と宣言。ダンススポーツの石川賀郎さん(66)=西本町=は「個人、団体ともに最低でも決勝にいき、団体では昨年の準優勝を超えたい」と決意を語った。
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韮山高150周年式典 栗山氏も“お祝い” 前WBC監督 記念講演
今年、静岡県内公立高で最初に創立150周年を迎えた韮山高(伊豆の国市)は20日、記念式典と記念行事を三島市民文化会館で開いた。記念講演の講師には3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で監督として日本を優勝に導いた栗山英樹さんを招き、全校生徒約840人や教職員、同窓生らが節目を祝った。 同校は1873年、韮山代官江川英龍の家臣で、現在の県知事にあたる足柄県令柏木忠俊が教員養成のために設立した。小川圭一校長は「歴史を紡ぐ韮山高の生徒として自信と誇りを胸に刻み、着実に努力を積み重ねて」と式辞を述べた。 150周年生徒委員会委員長の平山大空翔さん(2年)は「韮高には深い歴史と未来への
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初勝利へ バレーボール・東レアローズ選手が来場呼びかけ 三島で21日ホーム開幕
三島市を拠点とするバレーボールVリーグ1部(V1)男子の東レアローズは19日、ヴォレアス北海道との本拠地開幕戦(21、22日、三島市民体育館)に向け、JR三島駅と沼津駅の周辺で来場を呼びかけた。 今季初勝利を目指す選手14人が練習の合間をぬって街頭に立ち、仕事や学校帰りの通行人に直接応援を依頼した。チームや選手の紹介、リーグ戦日程が書かれたチラシを配り「ぜひ来て下さい」とPRした。来場者からは「頑張ってください」などと声をかけられた。 本拠地戦開催日は午前10時から、地元農家による野菜の直売をはじめ、キッチンカーなど10~15店舗が出店し雰囲気を盛り上げる。 試合は午後2時から。来場者
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労災防止に貢献 事業場、個人を表彰 県産業安全衛生大会
静岡県労働基準協会連合会(浅井伸祐会長)はこのほど、本年度の県産業安全衛生大会を静岡市駿河区のグランシップで開き、職場の労働災害防止活動に貢献した12事業場と個人19人を表彰した。 誰もが安心して健康に働くことができる社会の実現を目指す大会宣言を採択したほか、県立大の鬼頭宏特別顧問が少子高齢化に伴う労働力不足などをテーマに特別講演を行った。 表彰を受けた団体は次の通り。 【厚生労働大臣表彰】奨励賞 京浜金属工業(浜松市)▽功績賞 豊嶋幹生(浜松労災病院) 【静岡労働局長表彰】優良賞 大成建設横浜支店(横浜市)北越東洋ファイバー静岡工場富士工務部(富士市)大河原建設(島田市)▽奨励賞 東海明治
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山田小児童 修学旅行で三島PR 先輩相手に予行練習
三島市立山田小の6年生が、修学旅行先の東京都内で同市の魅力をアピールする。19日は、隣接する山田中に出向いて先輩を相手に予行練習した。 6年生67人は総合的な学習の一環で、三島の史跡について学んでいる。地元への理解を深めて郷土愛を育むとともに、学習内容を市外にも発信して地域活性化に貢献しようと、修学旅行中の11月9日にPR活動を企画した。 児童はこれまで、地元の歴史や水、地場産品やグルメを調査。市観光協会の職員や移住者からも三島の魅力を聞き取り、タブレット端末で見せる5分間程度の説明資料を作成した。 予行練習では25の個人・グループが中学3年生を相手に説明。クイズを交えるなど工夫を凝らし、三
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個性派「独立系書店」出店ラッシュ 静岡県東部の交流拠点に
ネット販売などに押されて大型書店の閉店が相次ぐ一方、「独立系書店」と呼ばれる店主の個性が際立つ小規模型書店の開業が今秋、静岡県東部で相次いでいる。立ち飲み屋やギャラリーなどを併設し、地域の交流拠点として存在感を示し始めている。 沼津市下本町では9月初旬、会社員江本典隆さん(45)が「リバーブックス」を開店した。江本さんは昨冬、空きビル活用を通じて街の活性化を促す人材を育成する市の担い手育成業務委託事業の一環で、事業開発スクールに参加。発表した事業計画が最優秀賞に輝き、20年以上空き物件だった元洋裁店を自ら改装した。 営業時間は週末と金曜夜。棚には写真集や画集、暮らしや料理、建築、文化な
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函南町の交通課題、町長と語る 11月末まで各地区で懇談会
函南町の各地区で抱える課題について住民と町が意見を交わすブロック懇談会「町長と語ろう」が17日夜、町役場で始まった。仁科喜世志町長は函南小学区との初回会合で、伊豆箱根バスが伊豆箱根鉄道駿豆線大場駅とJR函南駅を結ぶ路線を廃止する意向を町に示していると説明した。 9月21日には同社を訪れ、存続を求める住民の声とともに路線継続を要望。運賃値上げや路線変更などの対策も踏まえた公共交通の維持を交渉したが「赤字の解決策がなく、良い返事はなかった」と報告した。来年3月には路線廃止になる可能性が高いとし「撤退後の話も考えないといけない」と話した。 出席者からは、隣接する地区を走る三島市の自主運行バスを
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三島の伊豆箱根鉄道 カレンダー販売 四季の沿線風景掲載
三島市の伊豆箱根鉄道は2024年版カレンダーの販売を始めた。駿豆線と大雄山線の四季折々の沿線風景などを募集し、136点から厳選した13作品が掲載されている。 春は菜の花や桜、秋は黄金色に染まる田んぼといった風景と車両を撮影した力作が月ごとに並ぶ。今回はグループ会社のバスやタクシーの写真も初めて募集し、富士山と駿河湾を背景に沼津市三津を走るバスの風景が7月の写真に採用された。 B3判の縦型で、価格は税込み1200円。各路線の有人駅や通販サイトで販売する。問い合わせは同社鉄道部運輸課<電055(977)1207>へ。
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赤ちゃんへの思い描く“泣ける”詩集 「トツキトウカ」10周年記念版発行 三島
両親や祖父母ら家族が赤ちゃんへの思いをつづった詩集「トツキトウカSHIZUOKA EAST」がこのほど、発行された。10年目を迎えた今回は、これまで共感が多かった詩を改めて掲載。実行委員会の事務局を務める「ママとね」の中島あきこ代表は「毎年楽しみにしていただき『泣ける詩集』とも呼ばれるようになった。続けてきて良かった」と振り返る。 10周年記念版は、通常から8ページ多い38ページで構成。妊婦や子育て中の親らの子どもに対する愛情がこめられた新作20編を心温まる家族写真とともに掲載した。子育てに苦労しながらも幸せを感じ、親として成長する姿などもつづっている。寄せられた93編から実行委員が選んだ
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地域課題解決へ 沼商高生、行政担当者らと探求 若者流出対策や観光戦略
沼津商高(清水町)は、1年生約200人が同町や沼津市、三島市が抱える地域課題の解決策を探る「沼商プロジェクト」を進めている。各市町の担当者らと意見交換も行い、問題意識を共有。連携して活性化案を模索する。 総合的な探求の時間の一環で3年ほど前に始まった。これまでに、同町内のラーメン店を取り上げたマップを作成するなど生徒のアイデアが具現化した。 このほど開いた講座には、各市町や観光協会の担当者らが参加。清水町産業観光課は「若年層が東京圏に流出している」という課題を示した上で、進学先の豊富さや収入の高さから東京に憧れる若者が多く、地元企業が採用で苦慮している現状を説明した。町が企業を紹介する
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音たどって街歩きを 三島の音楽プロデューサーがアプリ開発 長泉で実証実験
三島市の音楽プロデューサーが東京芸術大発のベンチャー会社の技術を使い、地図と音のデータを組み合わせて町を散策するスマートフォンアプリを開発した。地域団体と連携して実証実験を重ね、音を活用した街歩きコンテンツの実用化を目指している。 企画したのは、広告音楽制作や音を使った空間演出などを手がけるプロデューサー片倉惇さん(37)。9月上旬、長泉町が実施したJR下土狩駅前のにぎわい創出事業「駅前リビング」のイベントに合わせて、GPS技術を使った親子向け謎解きゲーム「音のなぞときゲーム」を開発した。 開発には、東京芸術大発ベンチャー「coton」の技術「ソニックウオーク」を活用。地図アプリ上のさま
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おじいちゃんも子育て支援の担い手に 長泉で講座 来年2月まで
長泉町は今月から、祖父に子育て支援の担い手になってもらう取り組み「NGF(ナイス・グランド・ファーザー)講座」を始めた。時代の変化にあった子育ての常識や地域の食材を使った料理を学び、祖父自身の人生を豊かにするのも狙い。 初回は60~70代の8人が参加した。子育て情報サイトを運営する一般社団法人「ママとね」(三島市)の中島あきこ代表が講師を務め、上手な子どもの褒め方やけがをしたときに傷口を洗い流す手当の仕方などを伝えた。 講座は来年2月までの全5回。今後、参加者は日本最大の料理レシピサイト「クックパッド」の協力を得て開催する料理教室、健康的な身体づくりのためのストレッチなどに取り組む。
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仲間と協力、体動かそう ラグビー元日本代表の小野沢さん 三島・徳倉小で授業
三島市の徳倉小でこのほど、ラグビー元日本代表小野沢宏時さんを講師に迎えた体育の授業が行われた。3年生約70人が2日間にわたって仲間と一緒に考え、協力しながら体を動かす楽しさを味わった。 小野沢さんは、ラグビーボールを使った鬼ごっこのようなゲーム「チェイスボール」を紹介した。ボールを持った児童がグラウンドにある輪を踏んだ回数が得点になり、相手2人に触られると攻守交代するルール。出場していない選手が得点を数えるため、児童は積極的に声をかけ合いながらプレーした。チームの連携や協力を重視する小野沢さんは「どうしたらうまくできるか話し合って」などと会話を促した。 小野沢さんは東京都世田谷区などで、
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全国障害者大会「金メダル取る」 三島の森さん、内田さん決意
特別全国障害者スポーツ大会「燃ゆる感動かごしま大会」に出場する三島市の静岡県代表2選手が17日、市役所に豊岡武士市長を訪ね、メダル獲得への意気込みを示した。 知的障害のある森晴毅さん(39)=加茂川町=は水泳の25メートルと50メートルの背泳ぎで連覇を狙う。過去9度出場した全国大会で好成績を残し「たくさん練習している。今年も金メダルを取る」と宣言した。 左手に障害のある内田テルミさん(78)=徳倉=は県内最高齢の代表。フライングディスクの正確性と飛距離を争う2種目で、競技歴15年目で初めて出場する。飛距離の自己記録を最近更新したといい「自信を持ち、とにかく頑張りたい」と意欲を見せた。
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三島甘藷 出来は上々 JAふじ伊豆で目ぞろえ会
JAふじ伊豆の三島函南甘藷(かんしょ)部会は16日、三島市の同JAよりそいプラザ佐野で出荷が始まった特産サツマイモ「三島甘藷」の目ぞろえ会を開き、出荷基準を確認した。市内の学校給食の提供費用を支援するサポーター企業名が入った新たな出荷箱もお披露目された。 同部会は毎年、市内の小学校に三島甘藷を無償提供している。資材価格の高騰による農業者の負担を減らすため、昨年からサポーター企業を募集。今年は昨年の7社から16社に支援の輪が広がり、中学校にも地元の特産物を届けることが決まった。 三島甘藷の出荷は6日、ほくほくした食感の「紅あずま」を皮切りに始まった。今年は猛暑の影響で小ぶり傾向にあるが、味
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インフルエンザ 静岡県内14校で学級閉鎖
静岡県は16日、小中学校、高校計14校でインフルエンザに感染したとみられる患者167人が確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【小学校】三島市13人、富士市11人、静岡市葵区14人、島田市12人、磐田市12人、浜松市西区30人、同市南区10人 【中学校】下田市11人、裾野市6人、富士宮市6人、焼津市5人、磐田市10人、浜松市西区11人 【高校】袋井市16人
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雇調金1億1800万円不正受給 三島の事業所、勤務実態偽り
静岡労働局は16日、三島市長伏の機械器具小売業A―Z(エージー)が、新型コロナウイルス禍に従業員の勤務実態を偽って雇用調整助成金の支給を申請し、約1億1800万円を不正に受給したと発表した。 同局によると、同社は2020年4月から21年3月にかけ、実際は勤務していた従業員が休業したとする虚偽の申請書類を作成し、コロナの影響で休業した労働者の雇用を維持するため特例措置が取られた助成金を不正受給したとされる。同日、支給決定が取り消された。同社は虚偽申請を認め、全額返還に向け納付計画を策定しているという。
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三島市役所新庁舎整備候補地、一本化至らず 市議会が意見書提出
三島市議会は16日、市役所新庁舎の整備候補地に関する意見書を市に提出した。「意見が非常に多様で一本化できず、議会として合意形成されたとは言えない」とし、現在地の北田町への建て替えと南二日町広場への移転どちらかへの意見集約をせず両論併記で提示した。市は11月に候補地を示す方針だったが、豊岡武士市長は「しっかりと熟慮した上で決定する必要がある。11月は難しいかもしれない」と述べた。 整備地に関する議員の内訳は、現在地が13人(8月22日時点から1人増)、南二日町広場が4人(同2人増)、どちらとも言えないが4人(同3人減)、その他1人。現在地を推す理由は、移転に伴う中心市街地への影響に対する懸念
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本質に触れ 心身軽く【しずおか連詩の会2023 私のはじめての詩集②詩人・文月悠光さん】
「石垣りん詩集」(2015年、岩波書店)=写真=は、第2次大戦後の代表的な女性詩人石垣りんさん(1920~2004年)の詩作から、詩人伊藤比呂美さんが120編を選んだ。第一詩集「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」(1959年)など五つの詩集からの作品に加え、未発表詩や単行本未収録の詩も紹介している。 ◇ 石垣さんの作品とは、中3か高1の頃に出会っています。すでに詩作を始めていました。入り口はこの「石垣りん詩集」にも収録された「シジミ」でした。台所に置いたシジミを夜中に見つめて「『夜が明けたら/ドレモコレモ/ミンナクッテヤル』/鬼ババの笑いを/私は笑った。」と書いている。当時の私は滑稽に感じ
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戦禍で断たれたドラム演奏再び ウクライナから三島へ避難、ミランさんにバンドら協力
ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナの東部ドニプロから三島市に避難しているネジェリコ・ミランさん(15)が、幼少時代から親しむドラム演奏に再び打ち込み始めた。一緒に音を奏でる仲間と出会い、同市のサロンとバンドの協力で練習機会も増えた。「大好きな趣味。ずっと続けたい」と笑顔を見せる。 物心ついた頃からドラムに触れ、8歳からドラム専門の音楽学校に通い続けてきた。しかし、週4日練習していた日常は突然の軍事侵攻で奪われ、卒業を迎えられないまま三島市の叔母原アンナさんの元に避難した。原さんは「言葉や環境が違い、友達もいない。1人でイヤホンを付けていることも多かった」と当時を振り返る。 ミランさんが再
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危険物運搬車両 冬本番前に検査 富士山南東消防本部など
灯油など燃料の使用が増える冬場を前に、三島市の富士山南東消防本部と市防火協会はこのほど、危険物運搬車両の検査を同本部で行い、安全性を確かめた。 LPガスやタンクローリーなどの運搬車両が訪れ、同本部の職員が危険物の標識や消火器設置、静電気防止対策が正しく行われているか調べた。書類チェックでは、法定点検の実施状況や危険物取り扱いに関する免許を確認した。 同本部によると、市内の事業所が所有する危険物運搬車両は62台。
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罹患の悩み共有を 三島で静岡がんセンター講座
静岡県立静岡がんセンター公開講座2023「ここまで進んだ!最先端のがん医療」(静岡新聞社・静岡放送主催、スルガ銀行特別協賛)の初回講座が14日、三島市民文化会館で開かれ、医師2人が講演した。上坂克彦総長は、がんに罹患(りかん)したら不安や悩みを1人で抱え込まず、家族や友人らに話すよう勧めた。「気持ちを共有してもらうだけでとても楽になる」と話した。 落ち着いて科学的に正しい情報を収集し、困りごとがあれば病院や支援機関に相談することも呼びかけた。同センター開院からの20年間でがん医療は大きく進歩し、年齢構成比の変化を加味した死亡率は着実に低下していると説明。能動喫煙、ウイルスや菌の感染、飲酒が
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波乱連続、静岡県議会9月定例会閉会 自民「議会軽視」と糾弾 知事発言巡り再び混乱
知事給与減額条例案を巡って川勝平太知事自らによる県議会会派への議案説明や、総務委員会で知事出席の集中審査など異例の事態をたどった県議会9月定例会は13日、新たな対立の懸念材料を抱えたまま閉会した。知事不信任決議案が提出・否決された6月定例会に続き、結果的には全議案を原案通り可決したが、最終本会議は川勝知事の言動を巡って緊急質疑が行われる事態となり、議事進行は再び混乱した。 自民「議会軽視」と糾弾 問題とされたのは、川勝知事が12日、新年度予算要望に訪れた県内の商工会議所会頭との懇談での発言。観光振興策として、東アジア文化都市のレガシー継承の拠点となる「発展的継承センター」を置きたいとの考
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農業廃プラ燃料に 「循環型」新モデルへ JAふじ伊豆三島函南地区本部
JAふじ伊豆の三島函南地区本部が循環型農業の実現に向け、産業廃棄物として処理してきたビニール製の土や肥料の空き袋をリサイクルし始めた。回収した袋を廃プラスチック燃料に変換する業者に提供する。廃プラ原料の燃料は既に同地区の若手生産者グループ「のうみんず」がトラクターの燃料に活用し始めていて、産廃処理料の削減や高騰が続く燃料の代替に期待が高まる。 のうみんずの川崎耕平さん(35)が昨年、同地区の廃棄ビニール回収を請け負うヤギシ(三島市)と廃プラから軽油相当の燃料を生成する豊富士商事(裾野市)から農業用機械での廃プラ燃料の使用を打診された。軽油と混合しながら実証実験を繰り返し、現在は1対1の割合
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記者コラム「清流」 観光誘客の好機ものに
三島市のJR三島駅周辺を歩いていると、多くの外国人観光客の姿を見かける。新幹線駅で降車し、「富士山」をキーワードにバスで山梨県の富士五湖を訪れるのが人気コースになっているという。 三島市と隣接する裾野市では普段、外国人観光客を見かける機会がほとんどない。四季折々の富士山の景観は決して、山梨県に負けていないはず。むしろ、新幹線駅からの「地の利」は裾野市にあるはずだが、訪日外国人観光客をうまく取り込めていない現状が浮かび上がる。 トヨタ自動車が次世代技術の実証都市「ウーブン・シティ」を開設する裾野市。交流人口拡大の絶好機を迎える中、ビジネス客だけでなく観光客の誘致に向け、受け入れ態勢の整備は
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静岡県議会9月定例会閉会 川勝知事発言またも混乱 新たな対立を懸念
知事給与減額条例案を巡って川勝平太知事自らによる県議会会派への議案説明や、総務委員会で知事出席の集中審査など異例の事態をたどった県議会9月定例会は13日、新たな対立の懸念材料を抱えたまま閉会した。知事不信任決議案が提出・否決された6月定例会に続き、結果的には全議案を原案通り可決したが、最終本会議は川勝知事の言動を巡って緊急質疑が行われる事態となり、議事進行は再び混乱した。 知事「三島にレガシー拠点」 問題とされたのは、川勝知事が12日、新年度予算要望に訪れた県内の商工会議所会頭との懇談での発言。観光振興策として、東アジア文化都市のレガシー継承の拠点となる「発展的継承センター」を置きたいと
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インフルエンザ 静岡県内14校・園で学級・学年閉鎖
静岡県は12日、小学校など14施設でインフルエンザに感染したとみられる患者327人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。静岡市葵区の中学校では136人の患者が確認され、6学級で学級閉鎖が行われた。市区町別の患者数は次の通り。 【幼稚園】磐田市9人 【小学校】三島市9人、静岡市葵区17人、同市清水区42人、掛川市11人、浜松市中区10人、同市西区7人、同市北区11人 【中学校】静岡市葵区136人、同市清水区18人、磐田市6人、袋井市12人、浜松市南区29人 【高校】下田市10人
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粗大ごみ メルカリで販売 掛川市・菊川市衛生施設組合 20日から 家具や運動用具など
掛川市・菊川市衛生施設組合は20日、フリーマーケットアプリ「メルカリ」を使って粗大ごみの販売を始める。両市の市民から排出された粗大ごみから、再利用可能な家具やスポーツ用品などを選定する。市民の環境意識醸成と委託処理費用の抑制が狙い。 同組合は両市の廃棄物処理施設「環境資源ギャラリー」を運営している。メルカリを活用した粗大ごみの販売は、三島市に次いで県内2例目。20日に掛川市満水の同ギャラリーで、メルカリへの出店開始を記念するセレモニーを開く。 同ギャラリーでは2021年8月、火災が発生して不燃・粗大ごみを処理するリサイクルプラザ棟が焼損した。使用不能になり、全量を業者に委託して外部搬出する状
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女児2人軽傷事故受け安全対策要望 三島北小PTA
三島市幸原町1丁目の市道で自動車が通学中の女児2人と立て続けに衝突した事故を受け、三島市立北小PTA(山本清九郎会長)はこのほど、市と三島署に交通事故対策を求める要望書を提出した。 現場は車がすれ違う時に路側帯をはみ出すほど道幅が狭い。要望書では、事故が発生した市道に関し、通学時間帯の進入禁止や一方通行規制、ガードレールの設置などを提案。通学路の変更を見据えた近隣道路への横断歩道の設置も示した。山本会長は「小さな事故の積み重ねが大きな事故につながる。早めの対策をお願いしたい」と話した。 事故は9月29日午前7時半ごろ発生し、女児2人は軽傷を負った。同署はひき逃げ事故として捜査している。
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「三島のおせん」新名物に みしまコロッケ味の煎餅 「寅さん」せりふに登場 物語主人公に由来 商店主が共同開発
「物の始まりが一ならば、国の始まりが大和の国(中略)さんで死んだが、三島のおせん。おせんばかりがおなごじゃない」。映画「男はつらいよ」で主人公の寅さんがたんか売をする時のせりふに登場する「三島のおせん」と称したみしまコロッケ味の煎餅が誕生し、12日に発売された。おせんは江戸時代に歌舞伎や浮世絵で人気だったあだ討ち物語の主人公。三島の新名物として売り出す関係者は「三島でもおせんを知らない人は多い。商品とともに多くの人に知ってほしい」と期待する。 三島市の大通り商店街の化粧品店「千歳屋」と茶処「山田園」、おもちゃ店「ミシマトイス」が共同開発した。東海道の宿場町を訪れた証しとなる三島宿の御宿場印販
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東部9市町が移住相談会 都内 住環境など地域の特性説明
静岡県東部地域局はこのほど、管内9市町(沼津、三島、富士、富士宮、伊東、伊豆、伊豆の国、清水、小山)による合同の移住相談会を都内で開いた。 各自治体の担当者が、ブースを訪れた人に住環境や交通利便性といった地域の特性を説明し、質問を受け付けた。地域おこし協力隊など県外からの移住経験者を相談員として配置した自治体もあり、経験者ならではの視点でアドバイスを送った。首都圏から熱海市に移り住み、現在は移住コンサルティングとして活動する「アタミステイル」の中屋香織代表によるセミナーもあった。 2年以内の移住を検討している40代の夫婦は「移住経験者の方に物件の探し方や地方での苦労など、リアルで役立つ情報を
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遺伝カウンセリング 検査か否か決断支える 【共に歩む 静岡がんセンター公開講座㊤】
「予防と早期発見ができ、命を守ることにつながるかもしれません。でも、発症の不安が続いて結婚などの選択に影響する可能性もあります。遺伝子検査を受けるかどうか、ご家族と相談しながら考えてください」。遺伝外来の診察室で、遺伝カウンセラーの浄住佳美さんは30代独身女性に語った。女性は乳がん患者の娘。症状はない。家系内の状況から、がんの要因になりやすい遺伝子変化を生まれつき持つ可能性があるとされ、遺伝外来を訪れた。 がんは主に生活習慣など後天的な要因が重なって罹患(りかん)する。ただ、家系内に複数の罹患者がいる「がん家系」は25%に及び、その一部は生まれつき持つ遺伝子変化が発症の原因になっている。静
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「歌い続けるため体鍛える」 沼津の合唱団 月1回 陸上運動に汗
沼津市を拠点に活動する合唱団「ツグ音楽レジーア」が11日、沼津市の愛鷹広域公園で陸上運動に臨んだ。「歌い続けるために鍛える」。全員70歳以上の団員が健康を維持して趣味を続けるため、月1回のトレーニングを始めた。 合唱団を主宰する高田紹代さんが企画した。現在、女性13人が所属。コロナ前には35人ほどの混声で活動していたが、団員の入院などが重なり数年で一気に減少したという。残っている団員も高齢から立って歌い続けることが困難になっている。 三島市陸上競技協会の西尾誠理事長が講師を引き受けた。初回の11日は、歩き方の訓練やボールを使った運動に取り組んだ。団員と高田さんは、西尾理事長から「背筋を伸ばし
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三島で子育て支援フェア 10月15日まで イベントや相談、雑貨販売
みしま子育て支援フェアが11日、三島市の日清プラザで始まった。約60団体が15日まで、子育て世帯向けの多彩な催しを日替わりで展開する。 三島市と県東部の子育て支援グループ「ママとね」、日清プラザ、順天堂大の連携で開催し、今年で8年目。オープニングセレモニーでは、子育て系パフォーマンスコンビ「おっちともえ」が登場。心躍る音楽と踊りを披露し、来場した子どもたちが母親らと一緒に体を揺らしたり、跳ねたりして楽しんだ。 コロナ禍で制限していた接触を伴うイベントも復活させた。期間中は塗り絵体験や輪投げ、赤ちゃんのハイハイレース、子育て相談などが繰り広げられる。手作り雑貨の販売も行われている。
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いい空気づくりが鍵 80skip社長/山縣正二郎氏【サンフロント21懇話会~熱き地域人】
-店舗運営で重視することは。 「いい空気が流れる店舗づくり。ぎっくり腰の方は、痛みとともに生じる不快、不便、不経済という『三つの不』を解消するために来ている。施術後、また来たいと思える非言語コミュニケーションを心がけ、気軽に立ち寄れる空間づくりを目指している」 -今後の事業展開は。 「愛知、神奈川県中央まで店舗を広げたい。BtoBでは、対患者の非言語コミュニケーションに関する大学との共同研究を視野に入れている。教育訓練コンテンツを開発し、全国やアジアで展開したい」 -地域課題の取り組みは。 「高齢化や地域の人口減少が進む今、地元企業の役割は大きい。若手経営者の育成は中間世代である40
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三島市下水道料28%上げ 審議会 答申
三島市が委嘱する水道・公共下水道事業の審議会(石渡浩二会長)は10日、下水道使用料の基本料金と従量料金に関し、2024年4月使用分から一律28%値上げすべきと豊岡武士市長に答申した。人口減による使用料収益の減少や施設の老朽化に伴う更新需要の増加、電力の高騰などが理由。市は市議会11月定例会に関連議案を提出する。 下水道料金の改定は05年以来。水道料金は、標準的な1カ月あたり20平方メートルを使用した場合、月額528円増の2418円となる。市によると、1日現在の県内22市の比較で、現在は最も低く、改定後も5番目に低い水準という。28%増は、流動資産から未収金を引いた現金預金残高がプラスになる水
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第3の居場所づくりに力 研究会設立 観光に新たな特色 三島市観光協会
三島市観光協会が、自宅や職場ではない第3の居場所「サードプレイス」づくりに力を入れ始めた。コミュニティーや居場所づくりを実践する人をメンバーに迎えた研究会をこのほど設立。人が集まり、交流できる場を市内に増やし、関係人口の増加につなげようとしている。 研究会メンバーは、まちづくりや子育て支援の拠点、会員制スパイス居酒屋やゲストハウスの運営などに市内で取り組む13人。市内で開いた初会合では、メンバーが現在取り組む事業を報告し合った。 今後は隔月で開く勉強会の講師として、同協会の会員に取り組みを発信する。それぞれのノウハウや知恵を共有し、新たなサードプレイスの創出を目指す。 三嶋大社など名所を訪れ
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三島で空手大会 鍛錬の成果披露
三島市空手道連盟はこのほど、市スポーツ祭空手道競技大会(静岡新聞社・静岡放送後援)を市民体育館で開いた。同連盟所属支部に通う選手らが鍛錬の成果を存分に発揮した。 幼年からシニアまで年代別に分かれ、組手に65人、形に75人が出場した。形では、力強い演武を披露した。組手では迫力ある技の応酬を繰り広げた。
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博物館、図書館 社会的役割は 日中韓の取り組み紹介 静岡でシンポ
静岡県立大は8日、日中韓3カ国の博物館、図書館がそれぞれ果たす社会的な役割や取り組みについて学ぶシンポジウム「東アジア地域における博物館・図書館の役割」を静岡市駿河区のグランシップで開いた。中国、韓国両国の担当者が登壇し、地域の取り組みを紹介した。 日中韓の都市が文化交流する「東アジア文化都市」の2023年国内開催都市として県が進める交流事業の一環として企画され、学生ら約100人が聴講した。 韓国からは、全州市図書館政策課長の趙美貞[チョミジョン]さんが本県の関係者とともにパネルディスカッションに参加した。趙さんは、市内外から数万人が訪れるという全州市の図書館の交流イベント「ブックフェス
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時論(10月8日)老いには大きな意味がある
生物学者、小林武彦さんの近著「なぜヒトだけが老いるのか」(講談社)によると、野生の生き物は基本的に老化せず、生殖能力を失えば、いわゆる「ピンピンコロリ」。生物学的に見れば、人生の40%は「老後」なのだそうだ。 そして、この長い老後は進化の過程で、ヒトが「獲得」したものだと説く。ここで興味深かったのが、本の中で紹介される「おばあちゃん仮説」だ。 生後間もないゴリラは母親の体毛をつかんでしがみつくことができ、母親は両手を自由に使えるが、長い体毛を失ったヒトは赤ちゃんを両手で抱っこしなければならない。そこで、手間がかかる子育ての“救世主”であるおばあちゃんが元気で長生き
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盛り土容疑の男性 処分保留で釈放 地検沼津支部
函南町丹那の山中に無許可で大規模な盛り土が造成された事件で、静岡地検沼津支部は6日、町条例違反の疑いで逮捕、送検された三島市松本、男性会社役員(55)を処分保留で釈放した。捜査は継続する。 男性は2021年3月ごろから22年3月ごろまでの間、既に逮捕されたソーラー設営会社の代表の男ら3人と共謀し、同町丹那の山林で町長の許可を受けずに盛り土を行った疑いで三島署に逮捕された。
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危険業務従事者叙勲発表 静岡県内は元警察官ら110人
政府は7日付で、警察官や自衛官など危険性の高い業務に従事した元公務員を対象とする「第41回危険業務従事者叙勲」の受章者3646人(うち女性15人)を発表した。内訳は瑞宝双光章が1710人(同4人)、瑞宝単光章が1936人(同11人)。発令は11月3日。 職種別では、警察官が1859人(同6人)で全体の半数を占めた。次いで自衛官959人(同8人)、消防吏員646人、海上保安官90人、刑務官や入国警備官89人(同1人)、麻薬取締官2人、漁業取締職員が1人だった。 都道府県別では北海道が287人で最も多く、埼玉県268人、神奈川県209人、千葉県201人、東京都157人と続いた。静岡は110人
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須津古墳群 発信に力 富士市教育長答弁 周辺市と連携も
富士市議会9月定例会は6日、一般質問を行い、5氏が登壇した。須津古墳群の価値を高める取り組みについて森田嘉幸教育長は、文化財情報の効果的な発信に力を入れる意向を述べた。荻田丈仁氏(心政富士)の質問に答えた。 須津古墳群は市内東部に分布し、4世紀後半から7世紀ごろの約200基が見つかっている。既に国指定史跡になっている浅間古墳や県指定史跡の琴平古墳が含まれ、市は適切な活用や発信を掲げてそれぞれの保存活用計画を策定する方針。浅間古墳を整備した後には須津古墳群全体の国指定史跡指定を目指す。 また、市指定の千人塚古墳もこれまでの発掘調査で装身具や武器、馬具などの副葬品が数多く出土した。市は一帯を古墳
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長泉・知徳高 創立90周年の節目祝う
知徳高(長泉町)の創立90周年記念式典が5日、同校で開かれ、在校生や近隣自治体、学校の関係者らが節目を祝った。 運営する学校法人三島学園の大川清仁理事長は「地域社会に貢献できる人材を育成し、愛される学校にしていきたい」と抱負を述べ、渡辺紀之校長は「地域で学んだことを社会のために生かしてほしい」と話した。 生徒会長の2年望月海覇さん(16)は「さまざまなコースがあり、自分にあった学びができる学校」と魅力を語った。 式典後、新制服セーターの披露や同窓会などからの目録贈呈があった。 知徳高は1934年、三島家政女学校と三島実践女学校を統合して三島実科高等女学校として三島市に開校。55年に共
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三島の「ヒップス」 女性の「健幸」願いビール開発 ジョギング後 さっぱりいかが?
ジョギングなどを通じ、「健幸」美を追求している三島市の女性グループ「ヒップス」が設立10周年を記念し、女性の「健幸」への願いを込めたクラフトビールをリパブリュー(沼津市)とともに開発した。コンセプトは「走った後にさっぱり飲めるビール」。大橋ひずる代表(44)は「何事もわくわくしないと続かない。走って飲んで、ご機嫌になり、体と心の健康につなげてほしい」と話す。 ビール造りは2016、17年に続いて3度目。過去2回製造したオラッチェ(函南町丹那)で当時開発を担当した同社の畑翔麻代表と「前回を超えるビールを造ろう」と意気投合し、三島市の工場「ナチュラル・ルーツ・スタジオ」で製造した。 商品名は「L
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ふるさと納税返礼品に 伊豆箱根鉄道ヘッドマーク掲出 駿豆線沿線3市1町
伊豆箱根鉄道駿豆線沿線の三島、伊豆の国、伊豆、函南の3市1町は7日から、ふるさと納税の返礼品として駿豆線でオリジナルヘッドマークを掲出できるプランの受け付けを始める。 駿豆線の利用客増などを目指し、同社と4市町でつくる沿線地域活性化協議会で5月に提案されて実現した。企画を呼びかけた伊豆市の土屋直也企画財政課長は「特徴的な返礼品を3市1町で出すことにも意味がある。地域活性化に寄与できればいい」と語る。 ヘッドマークは円形と長方形の2種類。寄付者が好きなイラストや写真、メッセージなどを自由にデザインできる。市町ごとに名所やご当地キャラクターがあしらわれた円形のフレームも用意した。5日には三島
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優れた進化学 研究者を表彰 スズキ設立の基金
進化学の発展を目的にスズキ(浜松市)が設立した公益信託「進化学振興木村資生基金」は5日、世界の優れた研究者を顕彰する「木村資生国際賞」の表彰式を都内で開いた。 ドイツと米国の研究者が受賞し、それぞれに500万円が贈られた。鈴木俊宏社長が祝辞を述べた。 同基金は2004年、国立遺伝学研究所(三島市)名誉教授の故木村資生さんの功績をたたえて、木村さんの親戚で当時会長だった鈴木修相談役が中心となって設立した。国内外の研究者の顕彰や講演会の助成を通じて、集団遺伝学や進化学といった基礎研究を支えている。
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三島の34団体が創作成果 展示や舞台、市民芸術祭開幕
第61回三島市民芸術祭(市文化芸術協会など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が5日、同市大宮町の市民生涯学習センターで開幕した。展示部門は書道展を皮切りに22日まで週替わりで作品が並ぶ。7日からは市民文化会館で舞台部門も始まり、邦楽や日本舞踊などのステージが繰り広げられる。 スローガンは「薫る文化を今ここに!」。同協会に所属する34団体が参加し、日ごろの活動の成果を披露する。新興三島書作家協会による書道展は会員13人が24点を出品した。漢詩や和歌など会員の思いがこもった書が並ぶ。 いけばな展と写真展が12~15日、美術展が19~22日。舞台部門は邦楽・吟詠詩舞が7日、日本舞踊が8日、洋楽が15
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平和希求し制作 丹羽さん親子が作品展 静岡で15日まで
静岡県内を拠点に活動する美術家の丹羽勝次さん(92)=静岡市葵区=と長女菜々さん(60)=三島市=親子の2人展が15日まで、同区の「東静岡アート&スポーツ/ヒロバ」で開かれている。親子での共同制作は初めてで、ウクライナでの戦争に思いをはせ「平和」への願いを込めた作品を出展した。 初日は同展を企画した静岡大の白井嘉尚名誉教授を交えトークショーを行った。芝生広場の3カ所にピンク、青、黄色に彩られた立方体型のシェルターを配した勝次さんは「青と黄はウクライナの色。野原を分け入った先にある広場にたたずむ、人々が身を寄せ合う場を表現した」と説明した。 菜々さんは赤、青、緑、黄色のデザインを施した長さ
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来年もお寺カレンダー 本堂の絵画12作品 三島の団体作製
三島市内の寺院を巡り、文化資源を掘り起こす活動をしている「みしまのお寺めぐりの会」は、顧問の鈴木克彦さんが書きためた市内の寺の絵を掲載した2024年用カレンダーを作製した。 タイトルは「お寺への誘(いざな)い」。鈴木さんが描いた38カ寺の本堂の中から12作品を選んだ。8月は夏のサルスベリが印象的な圓明寺を載せるなど、役員が各月でお薦めする寺院を選び構成した。 カレンダーは寺の魅力を広く知ってもらおうと毎年製作している。価格は千円。市内の書店などで販売する。問い合わせは同会<電090(8132)8394>へ。
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V1男子の東レ 三島のホームゲームチケット販売
三島市を拠点とするバレーボールVリーグ1部(V1)男子の東レは10、11月、三島市民体育館でホームゲームを開催する。10月21、22日に今季からV1に昇格したヴォレアス北海道と、11月4、5日に昨季リーグ王者のWD名古屋とそれぞれ対戦する。 リーグ戦は今季も10チームによる4回戦総当たりで戦い、上位6チームがファイナルステージに進出する。東レは10月14日、日鉄堺BZとの開幕戦を迎える。昨季5位の東レは攻撃力を強化し、巻き返しを期す。 ホームゲームのチケットは、東レアローズ男子バレーボール部公式サイトで販売している。
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働きやすい介護施設づくり 静岡県内2事業所、大臣表彰
介護職員の待遇改善や人材育成、生産性向上に関する優れた取り組みを国が表彰する「介護職員の働きやすい職場環境づくり厚生労働大臣表彰」を県内2施設が受賞し、このほど県庁で伝達式が行われた。 2023年度に新設された表彰制度で、静岡県内ではサンリッチ三島の有料老人ホームサンリッチ三島(三島市)と社会福祉法人ほなみ会の特別養護老人ホーム南風(浜松市南区)がそれぞれ奨励賞を受けた。 サンリッチ三島は資格取得援助制度による人材育成のほか、非接触型のおむつごみ箱を開発して快適な職場環境づくりを進めていることなどが評価された。福家英也社長は「人材不足の影響を最小限に食い止め、サービスの質向上に取り組みた
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AI活用で業務改善へ 三島市若手職員が研究成果発表
人工知能(AI)やメタバースといった先進技術を活用した行政課題の解決や市民サービスの向上を検討してきた三島市の若手職員で構成する研究会がこのほど、市幹部に研究成果を発表した。「情報発信」「電話対応」「事業のスクラップ(廃止・縮減)」の研究テーマで10通りの解決策を提案した。来年度予算への計上を含め、導入を検討する。 生成AIを活用した24時間対応の電話応対の導入などを発表した。上司へのチャットでの連絡が失礼と感じ、利活用しきれていない状況を改善するため、チャット活用を推進するキャンペーンの実施なども挙げた。 事業のスクラップが進まない理由として「やめる理由を考えるのが面倒」「費用を算出できて
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募金のお礼に園児のポストカード 三島市共同募金委員会政制作
三島市共同募金委員会は、同市の小規模保育事業所「こころね保育園hagu」の協力を受け、寄付者に配るポストカードを制作した。同園の0~2歳児が作った「ありがとう」をテーマにした心温まる作品を印刷した。同園の2歳児8人が2日、同委員会を訪ね、保護者や職員から募った浄財を届けた。ポストカードのお披露目も行われ、受け取ったカードを手に笑顔を見せた。 同園は子どもたちがボディーペイントしたり、ビー玉を転がして描いたりして作った28種類の作品を、はがきくらいの大きさにカットして同委員会に提供した。原画は10月末まで、三島市社会福祉会館で展示している。 同委員会はこれまで募金に協力してくれた個人や団体
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静岡県内20施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は2日、幼稚園と小中学校計20施設でインフルエンザに感染したとみられる患者195人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【幼稚園】浜松市東区6人 【小学校】三島市6人、長泉町8人、同町7人、御殿場市7人、富士宮市6人、富士市10人、同市11人、静岡市葵区5人、藤枝市16人、浜松市西区14人、同市浜北区10人 【中学校】三島市14人、沼津市18人、裾野市8人、静岡市清水区11人、同区8人、焼津市12人、牧之原市8人、浜松市中区10人
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伊豆箱根交通乗り合いタクシー 複数の停留所まで運行せず 国交省中部運輸局が警告
国土交通省中部運輸局は2日、三島市の伊豆箱根交通に対し、道路運送法などに基づき文書で警告した。 同局によると、昨年12月26日に三島市内で同社が運行している乗り合いタクシー「ふれあい号」が運行計画で定めた経路の起点でない場所から運行を始め、複数の停留所までの運行をしなかった。静岡運輸支局が今年2月13日、同社三島営業所に監査を実施し、運転者への指導や監督などが不適切だったと判断した。
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米大2氏のノーベル生理学・医学賞 三島の研究がmRNAワクチン開発に貢献
ノーベル生理学・医学賞が新型コロナウイルスから多くの人を守ったメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの開発に道を開いた米大のカタリン・カリコ氏とドリュー・ワイスマン氏に授与されることが2日、決まった。開発には成分のmRNAを細胞内で安定化させるのに重要な役割を果たす構造を日本人が見つけるなど、日本人研究者の業績も貢献している。 mRNA 細胞内で安定化へ 重要発見 新潟薬科大客員教授だった古市泰宏さん(2022年死去)は1970年代、mRNAの先端にある「キャップ」という構造を発見した。この構造は、細胞内で分解されやすいmRNAを安定させ、タンパク質の合成を促す役割を担う。 現在流
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輝く時代の作品凝縮【しずおか連詩の会2023 私のはじめての詩集①詩人・野村喜和夫さん】
1999年から続く毎年恒例の文学イベント「しずおか連詩の会」が11月、三島市で開催される。現代詩は奥行きがある一方で、入り口が見つけにくいジャンル。そこで、今回参加する詩人・歌人の5人に「はじめての詩集」を薦めてもらう。初回はさばき手(まとめ役)の詩人野村喜和夫さん。 「現代詩の鑑賞101 新装版」(1998年、新書館)=写真=は、第2次大戦後の日本における代表的な詩人55人の101編を収録。編者の大岡信さん(三島市出身)に加え、野村喜和夫さん、高橋順子さん、八木忠栄さんの3詩人と文芸評論家三浦雅士さんが詳細な解説を記した。 ◇ 1996年初版のアンソロジー(撰集[せんしゅう])。四半
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三嶋大社で千歳飴準備 子どもの健やかな成長願い袋詰め
七五三詣での本格化を前に、三島市の三嶋大社で2日、縁起物の千歳飴(ちとせあめ)の袋詰め作業が行われた。敬神婦人会の会員や巫女(みこ)、神職が紅白の棒あめを袋に入れ、子どもたちの健やかな成長を願った。 三嶋大社では10月上旬から参拝が増え始め、10月下旬から七五三祝祭がある11月15日までがピーク。特に土日が混雑するという。例年は10~11月に約4千組が参拝するという。 10年ほど前まで1万袋を用意していたが、少子化や七五三詣での分散化もあり今年は6千袋を用意した。権禰宜(ごんねぎ)の池田幸司さん(37)は「神社に親しみを持ち、健やかに成長してほしい」との思いを込めて準備に励んだ。 七五
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新会長に野木氏 ソロプチミスト駿河
国際ソロプチミスト駿河はこのほど、第46期理事会メンバーを決めた。新会長には野木明美氏(三島市)が選ばれた。このほかのメンバーは次の通り。 副会長 高田千恵子(長泉町)▽セクレタリー 木下益枝(伊豆の国市)▽C・セクレタリー 服部鈴子(裾野市)▽トレジャラー 小野寺春代(同市)▽一年理事 舟橋智子(三島市)▽2年理事 金子哲子(沼津市)
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三嶋大社で百人一首 名人と女子高生対戦 「和歌のまち三島」発信
三島市観光協会は1日、小倉百人一首競技かるたイベントを同市の三嶋大社で開いた。古今伝授相伝の地として「和歌のまち三島」を発信する第1弾。参拝客ら観客約130人が、名人と女子高生の勝負に熱視線を注いだ。 模範試合は、同市の競技かるた団体「三島せせらぎ会」の川瀬将義名人に、富士高百人一首部3年で全国大会に2度出場した村越祐衣さん(三島市)が挑んだ。詠まれた歌に合わせ札を取り合う度に、同会の西郷直樹永世名人が解説を交え、競技かるたの魅力や技術の奥深さを伝えた。 古今伝授は、古今和歌集の解釈を師から弟子に秘伝として後世に伝えたもの。同市の願成寺では1471年、武家歌人東常緑から連歌師宗祇への古
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シニアカーやサポカー体験 三島署など 事故防止効果を実感
秋の全国交通安全運動に合わせ、三島署などは9月29日、安全運転サポート車とシニアカーを体験乗車する交通安全講習会を三島市の北上文化プラザで開いた。北上地区の老人クラブ5団体の約40人が参加し、安全機能を搭載した車の事故防止効果を実感した。 日本自動車販売協会連合会県支部などの協力を受け、安全運転サポート車3台とシニアカー2台を用意した。参加者はサポート車に乗車し、自動でブレーキがかかったり、駐車したりする機能を体験した。シニアカー体験では用意されたコースを実際に運転し、免許を自主返納した後の移動手段としての可能性を知った。 同署管内では今年、高齢者の事故が増加傾向にあり、体験前の講話で注意を
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三島市街地で飲み歩き 10月7日まで「バル」
三島の街を飲み食べ歩く「三島バル」が1日、三島市街地を中心に始まった。居酒屋やカフェ、食事処など54店舗が7日までの1週間、自慢のメニューをお得に提供する。 初日は三島商工会議所でセレモニーが行われ、約150人が集結。用意されたビールやジュースで高らかに乾杯し、ガイドブック片手に威勢良く街に繰り出した。 街中はしご酒イベントとして2011年から毎年開催する恒例行事。参加者は参加店舗でチケットを購入し、1枚ごとに各店舗の料理とドリンクを1品ずつ注文できる。テイクアウトや体験も楽しめるほか、2枚分のプレミアムメニューを用意する店もある。 当日券は5000円、ばら売り1000円。チケットが余
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ミカン狩り 季節到来 伊豆の国の共同農園
伊豆の国市小坂の「小坂みかん共同農園」で1日、恒例の観光ミカン狩りが始まった。来年1月5日まで。 同農園の関係者が神事を行い、盛況を祈願した。同農園の水口始代表理事(75)によると、7~9月が暑く、雨の日が少なかったため、甘みとうまみが増した。極わせ種の「日南(にちなん)」と「由良(ゆら)」が食べごろという。三島市から訪れた夫婦はミカンを摘み取ってその場で味わい、「味が濃くておいしい」と喜んだ。 同農園は1958年の狩野川台風で田畑が被害を受けたのを機に、地元住民が山の斜面を利用して共同で始めた。現在は約5ヘクタールの広さに約8000本が植えられている。 営業は午前8時から午後4時までで無休
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自転車伊豆拠点、成果の兆し トラック11種目中10でV 杭州アジア大会
【杭州=本社臨時支局・大沼雄大】東京五輪を契機に、サイクルスポーツセンター(伊豆市)に日本自転車競技連盟の強化拠点「HPC(ハイパフォーマンスセンター)」が整備されたトラック種目。中国・杭州アジア大会では出場11種目のうち、男女合わせて10種目を制した。東京五輪では「金」ゼロに終わったが、HPCが「至上命令」と位置づける来年パリ五輪での金メダルに向け、国際大会で成果が見え始めている。 英国グラスゴーで8月に行われたトラックの世界選手権。2018年から三島市に住み、HPCで練習を積んできた窪木一茂選手(34)=ブリヂストン=が男子スクラッチで2年連続の銀メダルを手にした。アジア大会でも男子
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まちづくり人財発掘 成果 支援受け4人開業 長泉コワーキングスペース開設1年 活動報告
長泉町がJR下土狩駅前にコワーキングスペースを開設してから、10月で1年。まちづくりを担う「人財」を発掘・育成する拠点が徐々に成果を出している。町の委託で運営を担い、移住や起業を支援する「日の出企画」(三島市)の山田知弘社長らが29日、町役場に池田修町長を訪ね、1年間の活動と今後の展望を報告した。 同社によると、1年間で23回のイベントを開き、スペース利用者を含め1300人超の来場があった。さらに、コワーキングの支援を受けながら4人が町内で学習塾や飲食店などを開業した。山田社長は「少しずつではあるが、コミュニティー作りからビジネス性を見いだせている」と強調し、SNSを利用した地元店の魅力発信
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三島市観光協 箱根理事長招き講演会 近隣理解深め、連携し活性化へ
三島市観光協会はこのほど、箱根町観光協会の勝俣伸理事長(富士屋ホテル社長)を招いた講演会を同市の三島商工会議所で開いた。近隣観光地の現状や課題を理解し、連携した観光振興に役立てる。 勝俣理事長は、観光の活性化に向けて「点ではなく面でとらえることが重要」と語り「箱根をひとつのテーマパークとしてつくっていく必要がある」との認識を示した。箱根は地元で生産物がない一方「優秀な料理人など提供する技を持っている」との特徴も紹介。インバウンド(訪日客)を取り込むため、外国語が堪能だけでなく救急救護や箱根に関する知識を持ったガイドの育成に取り組んでいることもPRした。 会員をはじめ学生ら約160人が参加し、
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飼料用米の生産拡大支援 収量確保へ品種選定 静岡県議会答弁
静岡県議会9月定例会は29日、自民改革会議の赤堀慎吾氏(菊川市)と鈴木啓嗣氏(浜松市西区)、宮沢正美氏(三島市)、ふじのくに県民クラブの伴卓氏(富士市)が一般質問を行った。桜井正陽農林水産担当部長は水田農業の経営安定化に向けて、収量が多い品種の選定など飼料用米の生産拡大を後押しする方針を示した。赤堀氏への答弁。 人口減少や食生活の変化で主食用米の需要が減り続ける中、政府は需給の安定を目的に、主食用米から飼料用米や米粉用米、麦、大豆などへの転作を奨励している。 飼料用米については、国が収量が多い専用品種への切り替えを促すため、2024年産から一般品種の交付金を減額することを受け、本県の気候
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15議案可決、認定 牧之原市議会閉会
牧之原市議会9月定例会は29日、最終本会議を開いた。2022年度市一般会計歳入歳出決算案や市多目的体育館の指定管理者指定案など計15議案を可決、認定し閉会した。 指定管理者はシンコースポーツ静岡支店(三島市)を代表とするグループ事業者「まきのはらスポーツ・まちづくりグループ」で、指定期間は24年4月1日から34年3月31日まで。同市須々木で建設が進む同体育館は24年5月ごろからの供用開始を予定している。 このほか市議会は同日、「持続可能なまちづくり」や「人口増加につながる魅力ある子育て施策」についての意見や課題をまとめた提言書を杉本基久雄市長へ提出した。
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「歌人将軍」実朝偲ぶ 熱海・伊豆山 仲秋の名月歌会
熱海市の伊豆山神社で29日、「源実朝を偲(しの)ぶ仲秋の名月伊豆山歌会」(市主催、伊豆山温泉観光協会共催)の十五夜祭が開かれた。舞の奉納や献歌などを通じ、「歌人将軍」と呼ばれた熱海ゆかりの源実朝に思いをはせた。 伊豆山神社は源頼朝が源氏再興を祈願した地で、鎌倉幕府三代将軍の実朝も参詣したと伝えられている。十五夜祭では境内に特設の舞台を用意し、地元の中学生らが「実朝の舞」を厳かに奉納した。現代歌壇で活躍する沖ななもさん、藤原龍一郎さん、永田紅さん、佐佐木定綱さんが名月にちなんだ短歌を読み上げた。 十五夜祭に先立ち、伊豆山神社の近くで歌会が開かれ、郵送や当日投稿で全国から寄せられた約700首の審
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若者が企画から撮影、編集を体験 11月から映画制作ワークショップ 三島の魅力見つけ好きに
地元企業や自治体の課題解決を支援する三島市の「OASTBLUE(オーストブルー)」は11月から、若者と一緒に短編映画を制作するワークショップを実施する。映画作りを通し、三島の魅力を再発見して好きになってもらう狙いで、昨年に続く第2弾。10月15日まで参加者を募集し、神田輝和社長は「何も考えずに送る日常の景色が明るくなるようなきっかけにしたい。気軽に参加してほしい」と呼びかける。 昨年は三島市の伝統芸能を題材に描いた「しゃぎり」を制作し、アジア最大級の国際短編映画祭に入選した。制作の過程で学生の変化を目の当たりにした神田社長は「想像以上に学生の熱量がすごかった。長く三島の文化にしていきたい」
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昨年は国際映画祭入選 若者と作る 三島映画第2弾 街の魅力再発見 参加募る
地元企業や自治体の課題解決を支援する三島市の「OASTBLUE(オーストブルー)」は11月から、若者と一緒に短編映画を制作するワークショップを実施する。映画作りを通し、三島の魅力を再発見して好きになってもらう狙いで、昨年に続く第2弾。10月15日まで参加者を募集し、神田輝和社長は「何も考えずに送る日常の景色が明るくなるようなきっかけにしたい。気軽に参加してほしい」と呼びかける。 昨年は三島市の伝統芸能を題材に描いた「しゃぎり」を制作し、アジア最大級の国際短編映画祭で入選した。制作の過程で学生の変化を目の当たりにした神田社長は「想像以上に学生の熱量がすごかった。長く三島の文化にしていきたい」と
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決算認定し閉会 三島市議会
三島市議会9月定例会は28日、最終本会議を開き、2022年度一般会計歳入歳出決算や23年度一般会計補正予算案など11議案を認定、可決し、閉会した。 補正予算はJR三島駅北口と下土狩駅(長泉町)を結ぶ自動運転バスの実証実験の費用として歳入歳出にそれぞれ3千万円を追加した。 議員発議によるJR三島駅南口東街区再開発の事業計画変更に関する調査を求める議案は否決された。
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人生100年時代の健康考える 三島でフォーラム ストレッチも
健康について考える「POICしずおか健康フォーラム」(NPO法人POIC研究会主催)がこのほど、三島市生涯学習センターで開かれた。 市内外の老若男女約150人が来場。基調講演では県立大の山田静雄特任教授が「人生100年時代の健康長寿を考える」をテーマに講義した。伊豆の国市のボディーメンテナンススタジオ「BODYアーチ」の望月美春代表(57)は座っている来場者と一緒に、飲み込みや頭痛、姿勢改善に効果があるストレッチに取り組んだ。骨盤に手を当て背筋を伸ばしながら、左右に体を傾けたり10秒間脚を上げたりして筋肉をほぐした。
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静岡県拠点 自転車3種目「金」 中国勢抑え 最速証明 杭州アジア大会
杭州アジア大会第5日の27日、静岡県東部で活動する自転車競技トラック勢が三つの金メダルを獲得した。4000メートル団体追い抜きは、三島市に拠点を置くブリヂストンの松田祥位、窪木一茂、橋本英也、児島直樹で組んだ男子が決勝で3分52秒757をマークして優勝。女子(梶原悠未、池田瑞紀、内野艶和、垣田真穂)も中国に0秒061差で競り勝ち頂点に立った。女子ケイリンは佐藤水菜(日本競輪選手会)が勝った。 男子団体追い抜き 狙い通り 後半加速で突き放す 【杭州=本社臨時支局・大沼雄大】地元中国の大歓声を切り裂くように、男子4000メートル団体追い抜きの日本が優勝のフィニッシュラインを駆け抜けた。アジア記
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チームブリヂストン 自転車男子団体追い抜き「金」 悲願パリへ 弾みのV 杭州アジア大会
【杭州=本社臨時支局・大沼雄大】三島市を拠点に活動する自転車競技の「チームブリヂストンサイクリング」。トラック種目を中心に五輪出場を目指して埼玉県から移転し、5年がたつ。「団体追い抜きで世界と戦う」-。27日に中国・杭州アジア大会を制した男子チームが見据えるのは、来年パリ五輪での悲願成就だ。 三島で鍛えた健脚に手応え 東京五輪を契機に、日本自転車競技連盟は伊豆市のサイクルスポーツセンターにトラック種目の強化拠点「ハイ・パフォーマンス・センター(HPC)」を整備。ブリヂストンも五輪会場の伊豆ベロドロームでの強化に本腰を入れるため、2018年に三島市に拠点を新設した。メンバーは同市に住みながら
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スポーツ産業振興へ 西伊豆町と東レアローズが協定
西伊豆町は26日、バレーボールVリーグの東レアローズ男子バレーボール部(三島市)とスポーツ産業の振興を目指すパートナーシップ協定を結んだ。締結式が町役場で行われ、星野浄晋町長と男子バレーボール部の脊戸輝部長が署名した協定書を交わした。 同町がプロスポーツチームと協定を結ぶのは4件目で、同チームの県内自治体との協定は5件目。スポーツを通じた観光や商業の振興のほか、子どもの健全育成などに取り組む。12月23、24の両日、三島市で行われる試合に町民を招待する計画もあるという。 星野町長は「子どもたちが選手と触れ合うことで、スポーツを身近に感じてもらいたい」と述べ、脊戸部長は「バレーボール教室や
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はんだ使って電子こま製作 函南の特支伊豆田方分校 エンジニアらが出張教室
三島市中の電子機器設計製造「伊豆技研工業」は26日、函南町の県立沼津特別支援学校伊豆田方分校で、はんだ付け出張教室を開いた。高等部2年生13人が電子こまを製作し、ものづくりの楽しさを味わった。 エンジニアら社員4人が訪れ、はんだの使い方を伝えた。生徒は真剣な表情で、丸形の基盤に発光ダイオード(LED)やトランジスタなどを付け、回すとLEDが点滅し音楽が流れるこまを仕上げた。 同校が卒業後の就職先の開拓や生徒の職業に対する理解を促すために同社に職場実習を依頼。同社が実習の受け入れや採用を視野に入れ、出張教室を提案して初めて開催した。
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⚾中学軟式野球 静岡県大会で優勝 東海大会での活躍誓う 三島の4選手抱負
全国中学生都道府県対抗野球大会静岡県大会で優勝した軟式クラブチーム「伊豆ベースボールクラブ」(伊豆市)に所属する三島市内の4選手が25日、同市役所に豊岡武士市長を訪ね、10月に三重県で開かれる東海大会での活躍を誓った。 訪れたのは、有尾紬生(南中3)、土屋壮平(同)、笠井拓真(北中3)、鈴木朝陽(同)の4選手。東海大会は各県代表4チームが出場し、11月に伊豆市で開かれる全国大会の出場権を争う。選手たちは「チーム一丸となって優勝し、全国に行きたい」と力強く宣言した。 豊岡市長は「一球を大事にして戦ってほしい。良い報告を待っている」と激励した。
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大学芋、白菜、ニンジン…三島食材で学生が新メニュー提案 店舗販売目指し開発
三島市の三島商工会議所飲食旅館業部会は、高校生や大学生と地元食材を使った新メニュー開発に取り組み始めた。会員飲食店が学生が考えたアイデアを一緒に磨き上げ、店舗での提供を目指す。27日には同商議所でプレゼンテーション大会が開かれ、学生が会員飲食店15店舗に対して新メニュー案を提案した。 日大食物栄養学科と知徳高料理部から5チームが出場し、箱根西麓三島野菜などを活用したメニューを発表。大学芋を使ったタルトや白菜をふんだんに使ったメンチカツ、ニンジンの甘さを引き立てたスイーツなどを考案した。どのチームも完成度が高いプレゼンを披露し、プロの料理人たちをうならせた。 発想力豊かな若者の意見を取り入
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歴史探訪いざ!! 静岡県東部スタンプラリー第4弾 9月29日から
静岡県は29日、県東部・伊豆地域に点在する歴史スポットを巡る「伊豆・富士山歴史絵巻ウェブスタンプラリー」を始める。過去実施した3回は鎌倉時代中心だったのに対し、今回は江戸時代まで対象を広げた。武家社会だった全時代に関わるスポットを「順番に巡り、それぞれの時代の人々に思いをはせてほしい」と担当者は話す。11月30日まで。 源頼朝が挙兵した三嶋大社(三島市)、豊臣秀吉による小田原征伐の舞台の山中城跡(同市)、初代米国総領事ハリスが領事館とした玉泉寺(下田市)など68カ所がラリーポイント。県中西部を訪れた人に東部まで足を延ばしてもらおうと、静岡市と浜松市の大河ドラマ館も含めた。 県公式観光アプ
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静岡県内21施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は26日、小学校など計21施設でインフルエンザに感染したとみられる患者247人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【幼稚園】湖西市5人 【小学校】裾野市7人、磐田市7人、浜松市中区13人、同区24人、同市東区16人、同区9人、同市西区10人、同市南区14人、同区8人、同市北区6人、同区20人、同市浜北区18人 【中学校】熱海市13人、三島市11人、同市12人、裾野市7人、島田市11人、 【高校】沼津市8人、静岡市葵区17人、浜松市中区11人
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MTBで地域振興、方策は 施設運営者ら三島で交流会
静岡県東部地域スポーツ産業振興協議会「E―spo」はこのほど、マウンテンバイク(MTB)のコースや施設を運営する関係者らの交流会を三島市の三島商工会議所で開いた。県東部を自転車の聖地として浸透させるため、MTBを活用した地域活性化策について意見を交わした。 東京五輪の自転車競技が行われた県東部で各地に点在するMTBの拠点やコースの魅力をつなげるのが目的。約20団体が出席し、初心者からプロ向けまで幅広いレベルの多彩なコースがある点や季節を問わず年中MTBを楽しめる環境などの利点を共有した。 交流会では今後の取り組み案として、多彩なコースのレベルを明確化した観光PR、カヤックや釣りといった別の体
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環境衛生週間ポスター標語 小中生の優秀作品展示 三島市役所
三島市内の小中学生が環境衛生週間(24日~10月1日)に合わせて応募したポスターと標語の優秀作品が10月6日まで、三島市役所玄関ロビーに展示されている。 市内の小学4年生から中学3年生までの児童生徒がポスター231点、標語1510点を出品した。市役所には特選と入選作品が展示され、29日に三島市民生涯学習センターで表彰式が行われる。 特選の受賞者は次の通り。 ポスター 清水怜羅(山田小5)前島夏芽(同4)田村若愛(佐野小5)高橋彩(北上小6)芹沢七星(北中2)森真優(同)白井杏(中郷中2)鶴沢李或(山田中2)▽標語 矢崎結翔(向山小4)岩垣怜(徳倉小4)佐野桜果(西小5)樋口達也(沢地小5)石
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バレー男子、米国代表が東レと対戦 五輪予選控え三島で合宿
バレーボール男子のパリ五輪予選を前に三島市で合宿中の米国代表が24日、東レ体育館でのエキシビションマッチで東レアローズと対戦した。市民ら約700人が詰めかけ、世界トップレベルのプレーを間近で味わった。 25点先取のゲームを4セット行い、米国代表が4―0と順調な仕上がりを見せた。打点の高い迫力あるスパイクやスピード感あふれるサーブを次々と決め、観客を魅了した。東レもブロックやレシーブでしぶとく食い下がり、何度も見せ場をつくった。 セット間には日大三島高のチアガールが出演し、会場を盛り上げた。終了後には同市の姉妹都市米国パサディナ市関連事業に参加した子どもたちが米国代表に応援メッセージを送っ
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タクシーツアー 10月から割引 三島市がキャンペーン
三島市は10月1日から、個人旅行客の誘客や市内観光施設の回遊促進を促すためタクシーツアーの割引キャンペーンを実施する。来年1月末まで。 静岡県タクシー協会沼津・三島支部に加盟する伊豆箱根交通、富士急静岡タクシー、平和タクシー、ベルタクシー、三島合同タクシーの5社が対象。市内で発着のいずれかを行い、市内の観光施設1カ所以上に立ち寄ることが条件となる。時間単位の貸し切りコースで利用でき、通常料金から1時間あたり3千円を割り引く。期間内でも予算上限に達した時点で終了する。利用希望者は各タクシー会社に申し込む。
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「愛される力士に」母の願い背に受け 熱海富士三島で成長の礎 「頑張った」大相撲新星に喝采
大相撲の世界に飛び込んで3年。故郷への愛着をしこ名に込めた21歳の青年、熱海富士(本名、武井朔太郎)は、24日の千秋楽(東京・両国国技館)で誰よりも注目される存在だった。初優勝にはあと一歩届かなかったが、懸命な取り組みで多くのファンを魅了。花道を去る背中には「頑張った」「惜しかった」と温かな声が送られた。 小学2年の時、千葉県から熱海市へ移り住んだ。高学年になり参加した三島市のわんぱく相撲大会が相撲との出合い。間もなく入会した三島相撲クラブで熱心な指導を受け、正面から攻める相撲の基礎を築いた。 「半端じゃない」と誰もが口をそろえる大食漢。中学で既に毎食4合以上の米を平らげた。母奈緒さん(
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歴史ビジネス 斬新アイデア 静岡県商品開発セミナーで事業化へプレゼン
静岡県東部の歴史文化資源を生かした商品プラン開発セミナー(県など主催)の最終回がこのほど、三島市民文化会館で開かれた。受講生が練り上げたビジネスプランを発表。源頼朝の旗揚げにちなんだ「頼朝公旗揚げ餃子(ギョーザ)」の商品化、伝統の三島柄を押し出したイベント開催など斬新なアイデアを披露した。 受講者約20人がチームごとに事業内容や意義、ターゲット層などをプレゼンテーションした。デジタル「御宿場印」の販売、プロカメラマンによるコスプレ撮影ツアー催行といったプランも上がった。今後、それぞれ事業化を狙う。既に商品試作など具体的に動き出しているチームもある。 旗揚げ餃子チームは、伊豆のジビエ(野
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自動運転バス 12月に実証実験 三島駅北口―下土狩駅
三島市は22日、JR三島駅北口と下土狩駅(長泉町)を結ぶ自動運転バスの実証実験を12月に実施すると発表した。国土交通省の補助金事業に採択され、関連の補正予算案を市議会9月定例会に提出した。 実証実験は三島、裾野、長泉、清水の2市2町でつくる富士山南東スマートフロンティア推進協議会として実施する。持続可能な公共交通の検討や三島駅北口周辺の潜在的な移動ニーズの調査に役立てる。 乗務員が運転席に座り、状況に応じて手動運転に切り替える「レベル2」を採用する。補助金額は3千万円。補正予算案可決後、事業者を決定する。
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こども家庭センター 三島市が10月設置
三島市は22日、妊産婦や子ども、子育て世帯への相談支援を一体的に行う「こども家庭センター」を10月1日に設置すると発表した。 改正児童福祉法で来年4月から設置が努力義務化されるのを前に、支援の早期充実を図るため前倒し設置を決めた。市によると、県内では藤枝、焼津両市に続いて3例目という。 子育て支援課の「こども家庭室」を改称して設置する。虐待などの困難を抱えた家庭に対応する同課の「子ども家庭総合支援拠点」と、妊産婦や乳幼児に関する相談を受ける健康づくり課の「子育て世代包括支援センター」の機能を統合。両課に加え、発達支援課の職員17人で構成する予定で、各課が対応する業務の情報共有や連携を強化
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裾野・熊野神社「しゃぎり」33年ぶりの音色、10月披露 伝統後世に
裾野市伊豆島田の熊野神社で10月14日、秋の祭典が開かれる。後継者不足で途絶えていた伝統的な祭りばやしの「しゃぎり」が地域住民の手で33年ぶりに復活し、披露される。 復活させたのは、かつてしゃぎりの中心メンバーだった市川光幸さん(74)。地区の回覧板などで参加者を募り、園児から40代までの25人が集まった。社務所に残っていた大小の太鼓とかねを使い、5月中旬から練習を始めた。 しゃぎりには楽譜がなく、口伝えで覚えるのが伝統だが、市川さんは子供にも分かりやすいように使う手やたたく位置を示した図面を作り、一から指導した。太鼓とかねと合わせる笛は自ら演奏するという。市川さんは「地域で伝承してきた
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木村君(三島北小)フェンシング全国3位 市長に飛躍誓う
沼津フェンシングクラブの木村詩斗君(三島市立北小6年)が22日、市役所に豊岡武士市長を訪ね、全国小学生選手権大会(2、3日、宇都宮市)フルーレの部で3位だったと報告した。「全国でメダルを取れたのはうれしいが、目標に届かなかった。次は優勝したい」とさらなる飛躍を誓った。 5月の東日本少年大会で6位入賞し、出場権を獲得。全国では総当たりの予選を全勝で突破し、決勝トーナメントを勝ち上がった。一時3点リードした準決勝は逆転負けを喫したといい、悔しさをにじませた。同行したコーチの杉山良徳さんは「自分に負けても悔しい顔をしている。勝つための行動ができる選手」と負けん気の強さを紹介した。 木村君から戦
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生成AIを学校現場で使うのはあり?⑤ キュレーター/読者の意見【賛否万論】
生成AIに詳しい有識者や県教委幹部へのインタビュー取材を通して、チャットGPTをはじめとする生成AIについて学校現場での活用の在り方を考え、生成AIの利点とともに課題や懸念事項が浮き彫りになってきました。ビジネスの場でチャットGPTの活用が話題になる一方、現段階では学校現場の関心は低く、教職員による利用は低調で、授業での活用はこれから検討される段階です。今回はキュレーターや読者の意見を紹介します。 ガイドラインは上から目線 キュレーター 江口裕司さん(三島市) メーカーで米国勤務後、設計、製造、調達、翻訳、ISO、社内教育など多様な業務に携わり定年退職。現在、パートの
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長伏公園再整備 検討チーム始動 三島市、本年度中に方向性
三島市は21日の市議会9月定例会一般質問で、今夏で市営プールの営業が終了した長伏公園(同市長伏)の再整備に向け、庁内にプロジェクトチームを立ち上げたと報告した。本年度中に整備の方向性をまとめる。横山雅人氏(新風会)への答弁。 鈴木昭彦副市長をトップに各課の若手から課長クラスまで幅広い年代の12人で構成する。地元自治会やスポーツ団体などの意見を集め、検討を進める。 1971年に営業開始したプールは老朽化に伴い、安全面や衛生面の確保が困難として、冬のスケートリンクの営業を最後に廃止する。市はプール東側の公園や南側の広場などとともに一体的に再整備する。
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親子で体験 建築学ぶ 三島でケンチクフェスタ
静岡県建築士会東部ブロックはこのほど、体験を通じて建築現場を学んでもらうイベント「ケンチクフェスタ」を三島市の三島商工会議所で開いた。親子連れが多く訪れ、設計や測量、設備といった仕事別の特徴を体感した。 7回目。次世代に建築の意義などを示そうと始め、今回はコーナーを増やして内容を充実させた。地元の建築士らが住宅建築や建築士資格などの相談にも応じた。 通常より短い柱を立てて建物の構造を学んだり、高所作業で使う器具を身につけて足場に乗ってみたりと、子どもたちは普段できない体験を楽しんだ。
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兄の快進撃 刺激に猛稽古 熱海富士の妹・武井陽奈さん 飛龍高相撲部 来月、集大成の全国大会
大相撲秋場所で快進撃を続ける幕内熱海富士関(21)=熱海市出身、伊勢ケ浜部屋、本名・武井朔太郎=の妹で、飛龍高(沼津市)相撲部の3年武井陽奈さん(18)が、高校生活最後の全国大会に向けて稽古に励んでいる。昨秋から全国でも珍しい女性主将として男女13人の部員を引っ張ってきた。兄の活躍に刺激を受けながら、自身も飛躍を目指す。 掲げられた優勝額から昭和の大横綱北の湖が見下ろす飛龍高の練習場。申し合いの稽古が始まる前に、陽奈さんは塩をまいて土俵を清める。始まると、男子部員とも立ち会いや突きの稽古を重ね、鍛錬を積む。 相撲との出合いは小学4年時。兄に憧れ、わんぱく相撲の大会に出場し、県大会2位。
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訪日富裕層、三島に取り込め 11月、高額設定の実証ツアー
インバウンド(訪日客)の回復本格化に合わせ、三島市観光協会が訪日富裕層の取り込みに乗り出した。三嶋大社での雅楽鑑賞や日本家屋「隆泉苑」での夕食など日本の文化や歴史を感じられる実証ツアーを11月に企画。訪日客目線で同大社の魅力や案内ポイントについても磨き上げている。 実証ツアーはインバウンドの誘客・消費拡大を目的とした観光庁の観光再始動事業に採択。一般的なツアーに比べ倍以上の単価となる高付加価値化の取り組みが求められ、価格を数十万円に設定した。「重要文化財三嶋大社で日本の美を堪能―五感で楽しむ究極の神社体験」と題し、11月8~10日に1泊2日ずつ2回実施。長年の歴史を誇り、市内最大の名所でも
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袋井市 本格稼働へ操作研修 荒廃農地のAI自動判定
袋井市は19日、県内で先駆けて導入した荒廃農地管理システムの本格稼働に向けた操作研修会を市役所で開いた。人工知能(AI)が衛星写真で耕作放棄地を自動判定し、荒廃が進む農地を抽出して調査の効率化を図る。 導入したシステムは、衛星データ解析などを手がけるサグリ(兵庫県)のアプリ「アクタバ」。AIが衛星写真から農地の荒廃具合を識別し、デジタルの地図上で表示する。 毎年夏に農地を回って耕作放棄地の実態を調べる市農業委員会は、システムの情報を基に荒廃度が低い農地のパトロールを省略でき、調査の効率化や負担軽減が期待されるという。現地調査で得たデータはシステムに蓄積して管理し、翌年以降の解析精度向上に
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三島市役所新庁舎 「駐車場240台必要」 市議会答弁
三島市は20日の市議会9月定例会一般質問で、建て替えを計画する市役所新庁舎の駐車場台数に関し、最低でも240台を確保する必要性を改めて説明した。これ以上の削減は「市民に不便をかける可能性が高い」とし、困難という。古長谷稔(改革みしま)、野村諒子(緑水会)、永田裕二(新風会)の3氏への答弁。 人口規模を基に算出した必要台数は310台だったが、人口減やデジタル化などの社会情勢の変化を見据え、公用車台数を約2割縮減。現在地の北田町に建て替える場合の敷地規模やコスト増も考慮して算出した。人口が約1万人少ない島田市の新庁舎駐車場台数が258台である点も報告した。 整備候補地2カ所のうち、現在地への建て
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三島駅南口東街区再開発 費用増も「見直さず」
三島市は20日の市議会9月定例会一般質問で、三島駅南口東街区再開発事業の工事費に関し、再開発組合設立時より43億円増の218億円となる事業計画変更案が組合の総会で示されたと報告した。事業収支などの観点から検討し「見直しが必要とは考えていない」との立場を示した。河野月江氏(共産)への答弁。 工事費高騰の要因には、円安による輸入コストの増加や原料高、働き方改革や賃金上昇、人手不足による労務単価の上昇を挙げた。 事業計画変更案は、市の補助金について組合設立時より5億円増の33億円を見込む。市は補助金支出に見合う費用対効果を見極め補助金額を設定する。補助金の予算化には市議会の議決が必要で「適切に精査
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関東大震災の記録映画上映 9月24日、三島・佐藤塾
日本大名誉教授の佐藤三武朗さんが主宰するサロン「佐藤塾」(三島市本町)は24日午後2時から、ドキュメンタリー映画「関東大震災の記録 東京消失」(小川益王監督)の上映会を同サロンで開く。 関東大震災100周年に合わせた企画。作品は上映時間60分。当時の映画フィルムや写真、生き残った体験者の証言で、震災の惨状をつづる。 参加費千円。問い合わせは佐藤塾事務局<電090(9905)2716>へ。
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東国原氏 10月4日 三島で講演
静岡県宅地建物取引業協会東部支部は10月4日午後6時から、タレントで元宮崎県知事の東国原英夫氏を招いた講演会を三島市民文化会館で開く。定員200人、入場無料。 テーマは「どげんかせんといかん!地方の暮らしと住まい」。ウェブ配信も定員500人で行う。 会場での聴講希望者は、同支部ホームページから用紙をダウンロードして必要事項を記入し、ファクスまたは郵送で25日までに申し込む。ウェブ配信希望者はホームページから申し込む。問い合わせは同支部<電055(925)2211>へ。
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陸上男子学生 食事で応援 「すその頂飯」第2弾 日大短期大学部 献立開発
裾野市のスポーツや観光、経済団体でつくる市スポーツツーリズム推進協議会は20日、陸上の男子大学生選手に向けた食事メニューの開発を始めた。日本大短期大学部食物栄養学科(三島市)と来年1月までに1週間3食分、計21種類の献立を作り、合宿の受け入れ先となる宿泊施設や飲食店が提供する。 地元食材を使い、2020年度に考案した「すその頂飯(いただきめし)」の第2弾。前回は実業団の女子陸上選手に適したメニューだった。近年は男子大学生チームの合宿が増えているため、ふさわしい量と栄養素の食事を考えて選手の滋養強壮と疲労回復につなげる。 開発には同短期大学部の学生6人も参加する。三島市のキャンパスで初会合
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静岡県人口355万7113人 前月比1343人減 8月1日推計
静岡県がこのほど公表した8月1日現在の県の推計人口は355万7113人で、前月と比べて1343人減少した。推計人口の減少は14カ月連続。社会動態は4カ月連続で転入数が転出数を上回る社会増だった。 転入数から転出数を引いた社会動態は593人増(転入1万923人、転出1万330人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は1936人減(出生1630人、死亡3566人)だった。 市町別で人口が増加したのは御殿場市63人増、小山町48人増、菊川市45人増、長泉町41人増など8市町あった。減少は27市町で、最多の静岡市が348人減、浜松市188人減、沼津市131人減、三島市122人減などが続いた。 社
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静岡人インタビュー「この人」 ライオンズクラブ国際協会334-C地区の地区ガバナーに就任 前田磨さん(三島市)
静岡県内71クラブ、会員数2788人(7月時点)のライオンズクラブ(LC)の代表。三島市で建設会社を経営しながら、地元のまちづくりや地域活性化、子ども育成事業などに携わる。62歳。 ―就任した感想は。 「7月の国際大会で正式就任し、感動とともに重責を感じた。刻々と変化変容する時代のニーズを的確に捉え、さまざまな環境に順応し、より一層積極的に奉仕活動へ取り組みたい。基本方針には①会員増強・クラブの強化②変革への順応・支援③笑顔あふれる奉仕活動④会員の資質向上・満足度アップ―を掲げた」 ―特に力を入れたい活動は。 「女性会員を増やしたい。県内クラブは女性会員が圧倒的に少ない。世界で134
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気温上昇止めるため できることは? ごみ減量、身近な第一歩【SDGs 1.5度の約束】
日々の暮らしの中で生み出される「ごみ」。県内で家庭や店舗から排出される一般廃棄物は年間112万トン(2021年度)に上る。ごみは焼却によって温室効果ガスを排出するだけでなく、収集運搬や廃棄される過剰な物の生産にかかる環境負荷も大きい。ごみの減量は誰もができる地球温暖化対策の一歩だ。行政や事業所、市民の先駆的な事例から、減量に向けた方策を探った。 排出量、日本一少ない掛川 市民が活躍、広がる分別 12日朝、JR掛川駅に近い掛川市亀の甲の住宅街。ごみ集積所に同市の自治会が選出したクリーン推進員、松本則夫さん(72)の姿があった。週3回ここに立って住民が持ってきたごみ袋を整頓し、分別に誤りが
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インストラクター養成へ受講生募る GW三島、生態系テーマ
三島市のNPO法人グラウンドワーク(GW)三島は、30日から始まる全10回の「松毛川・森のインストラクター養成講座」の受講生を募集している。 三島市と沼津市にまたがる松毛川を舞台に、20年にわたって「千年の森づくり」を進める環境再生活動の取り組みや水辺の生態系について学ぶ。講師はGW三島の渡辺豊博専務理事のほか、野鳥やトンボ、水生生物の専門家を招く。12月16日までに座学6回と現地実習4回を行う。 参加無料。問い合わせはGW三島<電055(983)0136>へ。
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三島で静岡県高校英語スピーチコンテスト東部大会 国際問題や生き方 16人 自分の言葉で
静岡県高校英語スピーチコンテスト東部大会(県東部高校英語教育研究会主催)がこのほど、三島市の三島北高で開かれた。県東部の高校生16人が、国際問題や自身の生き方などをテーマにした自作のスピーチを披露した。 英語圏での生活がない生徒を対象とする第1部と海外生活の有無を問わない第2部で競い合った。1部の上位4人と2部の上位2人が10月の県大会に出場する。 主な結果は次の通り。 1部 ①林海衣(不二聖心女子学院2)②小川真歩(加藤学園暁秀2)③泉栞奈(三島北2)④浪岡貴来里(誠恵1)⑤黒坂茉璃(三島長陵2)⑥池谷桃歌(御殿場南2)▽2部 ①ウィリスアイラ(下田1)②吉田ルナ(吉原2)③大沼優希
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山梨の学生、環境保全の大変さ実感 三島でNPOの活動体験
山梨県の都留文科大の学生約40人がこのほど、三島市で環境保全活動に取り組むNPO法人グラウンドワーク三島の活動を体験し、保全活動を実践する大変さややりがいを体感した。 かつてごみがあふれ汚れていた状態から清流へと復活した源兵衛川で清掃活動を体験した。ホタルや魚が生息できる環境を整えるため、同市広小路町の三石神社から約150メートルにわたって生い茂ったアシやヨシなどを刈り取った。2年生の金子遥香さんと小松杏菜さんは「教科書では1行程度の内容も労力がかかっていることを実感した。きれいになった川を見て、やりがいを感じた」と話した。 教育や環境に関心のある生徒が受講する「環境保全と自然再生」の実
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学校に宿泊、遊び尽くす 三島「南小おやじの会」児童向けイベント
三島市立南小に通う児童の父親でつくる「南小おやじの会」は17日までの2日間、同校での宿泊イベント「学校に泊まろう!」を開いた。父親たちが多彩なイベントを用意し、子どもたちが遊び尽くした。 初日は運動会を開催。綱引きや大玉転がしなどが企画され、おやじチームと子どもが対決する場面もあった。水鉄砲でおやじが付けた的を狙うゲームもあり、児童は汗だくになりながら目いっぱい楽しんだ。 夕食はおやじがカレーライスなどを手作り。校舎をお化け屋敷に仕立て、肝試しも行った。参加児童は保護者とともにグラウンドにテントを張ったり、体育館にマットを敷いたりして眠り、普段とは違う学びやでの体験を満喫した。
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衛星データをAIで解析→候補を抽出 荒廃農地調査を省力化 静岡県内5市で実施
静岡県と県農業会議でつくる県荒廃農地調査DX化推進研究会は9月、荒廃農地の調査にデジタル技術を導入し、農業委員が目視で行ってきた現地パトロールを効率化する取り組みを始めた。衛星データ解析を基にしたアプリを使い、荒廃が進む農地を抽出した上で現地調査を行う。調査の迅速化につなげ、農地の荒廃化を抑制する効果も期待されている。 調査には衛星データ解析などを手がけるサグリ(兵庫県)のアプリ「アクタバ」を活用。人工知能(AI)で農地の状況を分析し、耕作放棄地となる可能性がデジタルの地図上で表示される。調査を担う各農業委員会は、荒廃度が低い農地のパトロールを省略できるようになる。 取り組みの背景には、
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佐野美術館友の会墨絵部の力作並ぶ 三島
三島市の佐野美術館友の会墨絵部による「第35回墨彩展」が17日まで、三島市の市民生涯学習センターで開かれている。 県東部の会員が描いた力作25点を展示した。迫力ある韮山毘沙門堂の金剛力士像や田貫湖の逆さ富士、家族の笑顔、ぼたんの花などさまざまな題材の作品が並ぶ。力強くはっきりとした線で表現したり、ぼかしや濃淡を駆使したりするなど会員それぞれに特徴があり、来場者を楽しませている。
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鮮やかに発色した陶芸作品ずらり 三島で9月18日まで
静岡県東部を中心にした陶芸愛好家でつくる「やきもの原点会」の作陶展が16日、三島市の三嶋大社宝物館ギャラリーで始まった。18日まで。 「焼き戻し―色いろ」がテーマ。会員約15人が、1200度以上で本焼きした後、1050~1100度で再び焼く「焼き戻し」を駆使して制作した花器や器など約200点を出品した。自然な色を引き出す技法で、青や緑、赤、金など色鮮やかに発色した作品を来場者が楽しんでいる。
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スポーツ科学の知識伝授 三島南高で谷本さん(順大)が講座
三島市の三島南高でこのほど、連携協定を結ぶ順天堂大の講師を招いた初めての講座が開かれた。同大スポーツ健康科学部の谷本道哉先任准教授が、スポーツや健康関連への進路を希望する生徒にスポーツ科学の知識を伝え、頭を使って練習や試合に臨む大切さを教えた。 谷本さんは「スポーツ理論のホントとウソ」などのテーマで講演し、動作や筋力の左右差はない方が良いのかを解説。心臓や肝臓の位置など人間の構造が左右対称でない点、筋肉量や握力などに差がある点などから「左右の動きが違う競技は左右差があって当たり前」「トップ選手はその差をうまく使う」などと伝えた。スポーツ選手がコーラを飲む是非については「特に大きな害がない」
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⚾元プロ選手たちと楽しく野球 三島で教室 JR東海とNPB企画
JR東海は16日、三島市の同社総合研修センターで野球ふれあい教室を開いた。日本野球機構(NPB)と初めて連携した企画。静岡県内外の小学1、2年生の親子38組76人が、元プロ野球選手から野球の楽しさを教わった。 中日などで活躍した井端弘和さんが「今日は野球を好きになって帰ってもらいたい」とあいさつして教室をスタート。元ロッテの里崎智也さん、元巨人の西村健太朗さん、元ヤクルトの村中恭兵さんとともに、参加者にボールの投げ方や打ち方を教えた。練習では、新幹線の車体に使われていたアルミをリサイクルして作ったバットを使用した。 同社とNPBが子供たちに夢の大切さを感じてもらおうと「憧れの選手と夢の体
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記者コラム「清流」 1983年9月1日
1983年9月1日。大韓航空機がソ連軍の戦闘機に撃墜され、三島市出身の川名広明さんら乗客乗員269人全員が犠牲になった。その日は川名さんの20歳の誕生日。くしくも記者が生まれた日だった。 この事件を恥ずかしながら最近まで知らなかった。現場に近い北海道稚内市では毎年、平和を祈る式典が開かれているが、「本州では話題にもならない」と川名さんの弟正洋さんは言う。東西冷戦が生んだ悲劇から教訓を学ばず、世界で戦争が終わらない現状に思いをはせると、やるせなくなる。 今年は、関東大震災発生100年の節目でもあった。今後は無事に年を重ねる度に、家族や周囲に感謝するだけでなく、悲惨な戦争や災害の犠牲者がなく
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伊豆縦貫道 夜間通行止め、10月16~19日
国土交通省沼津河川国道事務所は10月16~19日の夜間、伊豆縦貫道函南塚本―三島塚原両インターチェンジ間の上下線約6・8キロを通行止めとする。 道路の修繕や橋の点検などが目的で、時間帯は午後9時~翌午前6時。天候や工事の進み具合により期間や時間を変更する場合がある。 同事務所は期間中の迂回(うかい)路として国道1号や国道136号の利用を呼びかけている。
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沼津の違反盛り土4カ所 市が公表、改善命令に従わず
沼津市は15日、土地の埋め立てなどの規制に対する条例に違反して造成された盛り土4カ所の事業者と土地所有者を公表した。内訳は許可内容に反した1件と、無許可3件。いずれの事業者と土地所有者とも、期限内に原状回復を求める市の改善措置命令に従わなかった。 市によると、リサイクル東海(同市青野)は市の許可を得て、男性が所有する同市一本松の田んぼに盛り土を行ったが、申請を大幅に上回る2万5千~3万立方メートルの土砂を搬入するなどした。盛り土の一部は大雨で崩れ、隣接する工場のフェンスを壊したという。 男性(同市西沢田)は、同市宮本の森林2カ所に無許可で盛り土を造成した。所有者は別の個人。男性(三島市長
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「お達者度」自立健康生活期間、静岡県全体伸び 男性/菊川初のトップ 女性/御殿場6年連続
静岡県は15日までに、65歳から自立して健康に生活できる期間を示した2020年の「お達者度」をまとめた。男性は18・59年、女性は21・57年で、いずれも前年から延伸した。市町別にみると、男性は菊川市が19・45年で初めて1位になり、女性は御殿場市が22・57年で6年連続トップだった。 要介護度2未満の状態を「お達者」と定義し、人口や死亡数、介護認定状況のデータに基づいて県が毎年独自に算出している。県全体は前年に比べ男性が0・29年、女性が0・19年それぞれ伸び、いずれもデータの公表を始めた09年以降で最長となった。 2位以下は男性が裾野市、袋井市、湖西市、三島市の順。女性は湖西市、森町
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優良工事と技術者 静岡県が7社7人表彰
静岡県は15日、2022年度に完成した建築、建築設備工事のうち、優秀な工事成績を収めた企業7社と優良技術者7人に交通基盤部建築管理局長表彰を授与した。表彰された企業、個人は次の通り。 【優良工事】建築 山本建設(三島市)、平井工業(静岡市葵区)、加和太建設(三島市)、鈴与建設(静岡市清水区)、林工組(浜松市南区)▽電気設備 サンシンエンジニアリング(静岡市清水区)▽機械設備 ザ・トーカイ(同市葵区)【優良技術者】建築 安池誠(三和建商)伊藤茂(三協建設)▽電気設備 石渡弘樹(小林電気工業)鈴木宣裕(東海電気工業所)土屋浩一(ダイナナ)▽機械設備 芹沢智司(片野設備)森田伊吹(ハローG)
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障害者雇用を促進 事業所や個人表彰 静岡で大会
静岡県と高齢・障害・求職者雇用支援機構静岡支部は15日、障害者雇用促進大会を県庁で開いた。浜松市浜北区の三実精工など優良4事業所と優秀勤労者4人、障害者雇用支援月間絵画・写真コンテストで厚生労働大臣賞を受けた浜松聴覚特別支援学校小学部6年の鈴木健二朗君ら入賞者5人をたたえた。 三実精工は社内に「障害者雇用キーパーソン」を養成し、障害の特性を理解した上で寄り添った指導に取り組む。高橋博志社長は謝辞で「人に関わり、人を思い、人に寄り添う活動を今後も推し進め、一層の研さんを重ねたい」と述べた。 そのほかの受賞事業所、個人は次の通り。 【知事褒賞】優良事業所 資生堂掛川工場(掛川市)浜松鉄工(
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交通安全願いマスコット寄贈 三島市地域活動連絡協
三島市で子どもの健全育成に取り組む市地域活動連絡協議会は13日、交通安全への願いを込めたマスコット約50個を三島署に寄贈した。 マスコットはビーズを使った花をモチーフにした。会員がストラップに仕立て、「交通安全」と書いた紙も付けた。寄贈は毎年実施していて、森章子会長が同署を訪れて森正晴署長に手渡した。 同署は秋の全国交通安全運動期間中に実施する教室の参加者に啓発品として配るという。
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生活困窮者支援 食料品など寄贈 三島商議所女性会が社会福祉協議会に
三島商工会議所女性会は15日、同会議所の会員や職員から集めた食料やタオルなどの日用品を三島市社会福祉協議会に寄贈した。同協議会を訪れる生活困窮者の支援に役立ててもらう。 同会が2019年から行う「フードドライブ」の一環。今回は乾麺やレトルト食品、スナック菓子など食料品225点、タオル17点、トイレットペーパーなど日用品4点が集まった。 遠藤悦子会長は「支援を必要としている人は大勢いる。ささやかだが、行き届いてくれたらいい」と話し、社協の中村正蔵会長に目録を手渡した。
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三島東小児童 車いす体験 障害者への理解深める
三島市の東小で14日、バリアフリー教室が開かれた。4年生約70人が車いすの乗車体験などを通し、障害者への理解を深め、サポートする方法を学んだ。 車いす体験では、児童が車いすを押す時の注意点について指導を受けた後、障害物が設けられたコースを進んだ。体操マットを悪路に見立てた場所では、乗っている人が驚かないよう「段差を上る時は声をかけ、まっすぐ押す」「降りる時は後ろ向きで」といった助言を意識し、慎重に動かした。低床バスの乗降体験も行われ、車いすのままバスに乗る大変さを実感した。 同教室は2008年から、静岡運輸支局、三島市、市社会福祉協議会が毎年実施。市内の小学校を持ち回りで開催している。
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秀吉の北条征伐「小田原合戦」の山中城 城の魅力紹介に力 三島市郷土資料館
天下統一を目指す豊臣秀吉が、徳川家康ら諸将を率いた大軍で関東の雄・北条氏を攻めた「小田原合戦」(1590年)。小田原城(神奈川県小田原市)の西方防衛拠点で、同合戦の緒戦の舞台となった山中城跡のある三島市の郷土資料館が今年、城の歴史の紹介に力を注いでいる。ほかに、北条方の城跡が残る県東部でも情報発信が進む。 箱根山の中腹(標高約580メートル)に築かれた山中城は、小田原防衛の最前線として、北条の築城技術の粋を集めて改修された。だが、豊臣方の大軍に力攻めされ、わずか半日で落城したと伝わる。 三島市郷土資料館の芦川忠利館長(62)は昨秋から今夏にかけ、歴史の読み物「勘兵衛が見た山中城」を広報み
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美術作家 丹羽菜々さん(三島市)揺れる広がる、色の帯【表現者たち】
額縁の中にとどまるのではなく、作品がどこまでも続くように。三島市の美術作家丹羽菜々さん(60)は、白く長い紙や布を種々の色で染めたシリーズ「色の帯」に、約10年前から取り組んでいる。風に揺られる「帯」が、周囲の空間に変化を与える。 ギャラリーの限られたスペースを複数人で分け合う状態に窮屈さを感じ、作品の展示場所を制約のない窓の外へ移した。「自分自身も広がっていく感覚。揺られた帯の色が風に溶けていった」。当初は紙の帯だったが、2014年から屋外の展示を重ねる中で、耐久性の高い材質に変えた。現在は裂けにくい化学繊維の布を使っている。 制作は画材や作品が所狭しと並ぶワンルームの自宅で行う。帯の
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新会長に前田氏 三島ライオンズクラブ
三島市の三島ライオンズクラブはこのほど役員改選を行い、新会長にシンエイ社長の前田義之氏(52)=写真=を選任した。 任期は来年6月末までの1年間。同クラブは設立60周年を迎え、記念事業として11月4日に親子防災教室を開催する。節目の年に就任した前田会長は「過去を振り返り、未来の展望を描く1歩としたい」と抱負を述べた。
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情報公開条例の運用状況公表せず 松崎町 2021、22年度分
松崎町が町情報公開条例で義務付けられている公文書開示請求の運用状況について、2021、22年度分を公表していなかったことが14日までの町への取材で分かった。三島市の市民団体の指摘で発覚したという。 町は20年にも同団体の指摘を受け、14~19年度の運用状況を公表したが、担当者が交代して以降は公表してこなかった。現在はホームページで公開済み。町総務課は「担当者が前任者から引き継ぎを受けたが、作業を失念していた」としている。 町によると、同条例は住民の知る権利や行政運営の透明性確保のために01年度に施行。公文書開示請求の件数などの運用状況を年1回公表することになっている。
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ボツワナ一行 三島の環境視察 市民再生 源兵衛川から学ぶ
アフリカ南部ボツワナの森林・草原資源局や現地でエコツーリズムを実践する団体でつくる視察団がこのほど、三島市などで自然保護活動に取り組むNPO法人グラウンドワーク(GW)三島の活動現場を視察した。 国際協力機構(JICA)の地域住民参加による生物多様性保全について学ぶ視察プログラムの一環。一行は、市民が一丸となって再生した源兵衛川などを見学した。GW三島の事務所では、渡辺豊博専務理事から、市民や行政、企業との垣根を越えてパートナーシップを形成する大切さを学んだ。 視察団長のプニュカ・ホフェタマさんは「母国と違い、街中を通る川がきれいで感激した。連携の大切さを学んだので、政策に生かしたい」と語っ
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バイオリン 祈りの響き 震災の津波で流された木で制作 三島南高で演奏会
東日本大震災の津波で流された木で作った「津波バイオリン」の演奏会が14日、三島市の三島南高で開かれた。同市出身のバイオリン奏者牧野順也さんが「花は咲く」など3曲を披露し、生徒たちが被災地の人々の思い出が詰まったバイオリンの響きに耳を傾けた。 国内外の音楽家が津波バイオリンを弾きつなぐプロジェクト「千の音色でつなぐ絆」の一環として16日に三島市民文化会館で開かれる演奏会の関連イベント。演奏会を主催する県東部の有志でつくる実行委が、地元の子どもにもプロジェクトに込められた思いを伝え、防災意識を高めてもらおうと企画した。13日には坂小で行い、15日にも知徳高で開催する。 バイオリンは弦楽器製作
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ホームゲーム沼津開催 報告 東レアローズ 新シーズン6試合
バレーボールVリーグ男子東レアローズ(三島市)の篠田歩監督や峯村雄大主将らが13日、沼津市役所を訪れ、10月に開幕する新シーズンのホームゲームを新設した市総合体育館で開催すると報告した。 ホームゲームのうち、2024年1月20、21日(パナソニックパンサーズ戦)、3月2、3日(ジェイテクトSTINGS戦)、同16、17日(VC長野トライデンツ戦)の3節計6試合を同館で行う。篠田監督は「若い選手主体で、乗ったらどんどんいけるチーム。峯村や渡辺、4年目の選手に注目してほしい」とPRした。峯村主将は「3月はファイナル進出がかかる重要局面。沼津を盛り上げたい」と意気込んだ。 頼重秀一市長は「皆さ
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インフルエンザ 静岡県内26校で学級・学年閉鎖
静岡県は12日、県内の小中学校と高校計26校でインフルエンザに感染したとみられる患者328人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。県によると、1日の患者数が300人を超えたのは2020年2月4日発表分以来。9月の1日当たりの閉鎖施設数としては過去最多となった。 県が発表している直近1週間(8月28~9月3日)の定点医療機関1カ所当たりの平均患者数は、前週比1・52倍の2・19人。今後の集計分でさらに増える可能性がある。 市区町別の患者数は次の通り。 【小学校】下田市7人、熱海市6人、沼津市11人、同市30人、三島市12人、長泉町10人、裾野市14人、富士市5人、静岡市駿河区2
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汚水処理普及84.9% 静岡県内22年度 全国平均下回る
静岡県がこのほど発表した2022年度末の県内の汚水処理状況によると、汚水処理施設の整備状況を示す「汚水処理人口普及率」は84・9%だった。21年度末から0・6ポイント上昇したが、全国平均の92・9%を下回った。全国順位は36位で変わらなかった。 内訳は下水道が65・5%、合併処理浄化槽18・3%、農業集落排水施設等0・8%、コミュニティー・プラント0・3%だった。 汚水処理人口普及率が最も高かったのは三島市で93・9%。2位以下は静岡市93・8%、磐田市92・3%、富士市91・7%、浜松市90・9%が続いた。伊豆地区は全体的に低い傾向にあり、東伊豆町32・5%、西伊豆町37・4%、河津町
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古着2・4トン集めポリオワクチン寄付 三島の3ロータリークラブ
三島、三島西、せせらぎ三島の3ロータリークラブ(RC)は、2765人分のポリオ(小児まひ)ワクチンに変わる古着約2・4トンを集めた。三島市内でこのほど開かれた三島RC(杉村伸二郎会長)の例会で、集めた古着の一部を第2620地区(静岡、山梨両県)の中村皇積ガバナーに披露した。 同地区が本年度、統一行動として進める「古着でワクチンプロジェクト」の一環。回収用の有料専用袋に詰めた古着をプロジェクト推進団体に寄贈すると、1袋あたり35人分のワクチンが認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを日本委員会」を通じて発展途上国の子どもに寄付される。
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豪の学生 三島北高訪問 英会話や運動で交流
三島市の三島北高で12日、サッカーを通じた国際交流のためにオーストラリアから来日している学生との交流会が開かれた。両校の生徒が英会話や運動などを通じ、親睦を深めた。 御殿場市を拠点に7泊8日でサッカーや日本の文化を体験しているブリスベン市の学校の生徒41人が来校した。両校生徒は昼食を一緒に取ったり、体育の授業で長縄を楽しんだりした。 オーストラリアの学校を対象に日本でのスポーツを通じた研修旅行を調整する「エイトフットボールマネジメント」のプログラムの一環。山口幹太代表は「日本の高校生にとっては海外の人との交流を通じ、英語への興味を高めたり、文化の違いに気付いてもらえたりしたらいい」と話し
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野田さん(三島)、佐藤さん(伊豆の国) わんぱく相撲 全国へ抱負
三島市相撲連盟所属の2選手が11日、三島市役所を訪れ、新潟県で24日に開かれる「わんぱく相撲全国大会」への抱負を豊岡武士市長に語った。 訪れたのは6月の県大会で5年生の部を制した野田結加さん(三島市立坂小)と、4年生の部で3位だった佐藤琴さん(伊豆の国市立大仁北小)。 2年連続で出場する野田さんは、6月の全国女子相撲選抜ひめじ大会3位の実力者。立ち合いのスピードに自信があり「たくさんの人に応援されている。全国でも優勝したい」と意気込んだ。初出場の佐藤さんは押し相撲が得意で、「期待に応え、記憶に残る良い成績を残したい」と語った。 豊岡市長は「素晴らしい成績を残し、再び報告に来てほしい」と
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国体初出場での活躍誓う 女子ラグビー野毛総監督、三島市長訪問
特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」ラグビー成年女子本県代表の野毛伸子総監督(37)=清水町、三島北高出身=が11日、三島市役所に豊岡武士市長を訪ね、大会での活躍を誓った。 東海ブロック大会で準優勝し、2016年に正式種目となって以来初めて出場権を獲得した。野毛さんが監督を務めるアザレア・セブンのメンバーで本大会に臨み、野毛さんは「子どもたちが大会に出たいと思えるような成績を残し、ラグビーを盛り上げたい」と抱負を語った。 豊岡市長は「静岡の女子ラグビーはすごいと全国に知らしめてきてほしい」と激励した。
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大韓航空機撃墜40年 兄犠牲「忘れられたくない」 三島の川名さん、続く戦争憂う
日本人28人を含む乗客乗員269人全員が死亡した大韓航空機撃墜事件が発生から40年を迎えた。「教訓は生かされず、いまだに戦争は続いている。忘れられたくない」。東西冷戦が生んだ悲劇によって2歳上の兄が犠牲となった、三島市で酒店を営む川名正洋さん(57)は、ウクライナ侵攻などいまだに続く世界の惨状を憂う。事件を風化させないため関連資料をデジタル化する活動を他の遺族とともに進めている。 20歳の誕生日に事件 遺体帰らず 事件発生40年目の今月1日。川名さんは現場に近い北海道稚内市を訪れた。10年前から毎年出席する平和を祈る式典で遺族を代表し、募る思いを語った。「40年前に兄は東西冷戦の犠牲と
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小斉さん 「ミズ・ブリリアントソウル」世界大会へ 準グランプリ報告
三島市大宮町の薬剤師小斉結香さん(30)が8日、市役所に豊岡武士市長を訪ね、25歳以上の女性が美しさや品性、人間力を競う日本大会「ミズ・ブリリアントソウル」(7月、東京都)で準グランプリを受賞したことを報告した。日本代表として、来年5月にマレーシアで開かれる世界大会に出場する。 小斉さんは、市のジュニアリーダー研修実行委員会に所属。青少年育成研修の指導員として野外活動や地域活動などに携わっている。沼津市の薬局で働きながら2歳の長女を育てる小斉さんは「子育てしながら挑戦し続ける姿を見せることが社会貢献にもつながるはず。世界ではグランプリを取りたい」とさらなる活躍を誓った。 豊岡市長は「日本
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三島市街の自然満喫 宿泊者に「朝旅」体験を 17日からツアー 団体客ターゲット、再訪きっかけに
三島市観光協会が推す「みしま朝旅」を味わうツアーが17日から、市内で始まる。宿泊のみで市内に立ち寄る団体客をターゲットに、再訪のきっかけにしていく考えだ。 同市の関係人口創出に取り組む「シタテ」が、富士山三島東急ホテルと組んで開催する。JR三島駅周辺の清流や寺を巡る「街歩き」と、環境教育指導員による「ネーチャーゲーム」を合わせたツアーで、歴史と自然が街中に残る三島の魅力を堪能してもらう。 同ホテルによると、バスで訪れる団体客は夕方に到着後、出歩かないまま明朝に出発するケースが多いという。当面は宿泊者へのオプションとして実施し、将来的には団体客の旅程への組み込みや外国人旅行者向けのサービス
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伊豆半島一周 自転車で走ろう 11月、参加者募集
東急ホテルズ&リゾーツ(東京)とスルガ銀行、県は11月18~19日、伊豆半島を一周するサイクリングイベントを開く。 三島市の富士山三島東急ホテルを発着点に、風光明媚(めいび)な伊豆半島の海岸線約250キロを2日間かけて走破する。宿泊施設は下田市の下田東急ホテル。参加者の荷物は車両で運搬するため、身軽にサイクリングを楽しめる。定員は18歳以上の先着20人。宿泊費と飲食代は自己負担。 同銀行サイクリングプロジェクトのネット投稿サイトnote(ノート)で申し込みを受け付けている。
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認知症当事者の集い「本人ミーティング」広がる 藤枝市など 体験談冊子を作成
認知症の当事者が集い、自らの体験や悩み、生活上の工夫などを話し合う「本人ミーティング」が県内でも広がりつつある。交流の場としてだけでなく、行政の認知症施策や地域づくりに当事者の視点や意見を反映させる取り組みとしても注目されている。 「道に迷う時、自分では迷っているという感覚はないんです」「そう、自分も正しい道を進んでいる感覚です」-。藤枝市が6月に開いた本人ミーティング。認知症当事者が体験を語り合った。参加したのは60~80代の当事者4人と行政、福祉関係者。道に迷った経験や服薬の工夫、スマホの活用法など、話題は多岐にわたった。 同市は2020年度から月1回、市内の古民家カフェを会場にミ
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沼津市議見聞広める活動始動 防災や環境、交通インフラ…6業種代表者らと意見交換
沼津市議会(28人、高橋達也議長)が全議員で見聞を広めようと始動した。市内各地や業界の現状認識の共有化へ関係者と初の意見交換会を開いたほか、周辺議会との合同研修も企画。地元に加えて防災や環境、交通インフラなど、広範にまたがる課題について理解を深め解決策を模索する。 「意外と知らないこともある」。4日、沼津市役所委員会室で開いた意見交換会。高橋議長は冒頭、活動の意義を強調した。議員は地元やつながりのある業界のことは精通しているが、専門外になると分からない点が多いとして、全議員で取り組むと明かした。 同日は地元を代表する水産業や観光業、商工業をはじめ、6業種の代表者ら11人を招いた。議員2
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多様性尊重する社会へ 三島でシンポ インクルーシブ考える
三島市のNPO法人自立生活センターアシストミル(湯山恭子代表)はこのほど、多様性を認めて支え合うインクルーシブ社会について考えるシンポジウムを市民生涯学習センターで開いた。 自立生活センターナビ(大阪市)の東佳実さんと、自立生活センター富士(富士市)の和田彩起子さんを招き、湯山代表とともに誰もが尊重し合える社会の実現に向けて意見を交わした。 東さんは「障害のない子もしんどいのが今の教育現場」との言葉がきっかけで、障害の有無にかかわらず共に学ぶ「インクルーシブ教育」を進めるプロジェクトに参加した体験談を紹介。障害児と健常児を分ける分離教育について「最初の分離は一生の分離。小さい頃から分けられる
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自転車世界選手権のメダル報告 窪木選手「銀」今村選手「銅」 三島市長訪問
三島市を拠点に活動する自転車チーム「チームブリヂストンサイクリング」の窪木一茂選手(34)と今村駿介選手(25)が4日、三島市役所に豊岡武士市長を訪ね、8月に開かれた世界選手権でのメダル獲得を報告した。 窪木選手は男子スクラッチで2大会連続の準優勝に輝き、団体追い抜きで8位に入った。今村選手は男子オムニアムで3位に入り、同種目で日本勢初のメダルを獲得した。 好成績を残し、パリ五輪出場権獲得に前進した窪木選手は「個人・団体ともにパリ五輪へ向けてすごく良い雰囲気。しっかりと来年に向けて頑張っていきたい」と決意を新たにした。国際大会の個人種目で自身初のメダルとなった今村
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三島の60代男性 50万円詐取被害
三島市のアルバイト従業員の60代男性が5日、市役所や金融機関の職員を名乗る男に現金約50万円をだまし取られたと三島署に届け出た。同署は特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、男性の自宅に同日、男から「保険料を払いすぎていて戻り金がある」などと電話があった。男性は近くのコンビニエンスストアで指示通りにATMを操作し、現金を振り込んだという。
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三島市22年度一般会計決算案 実質収支22億7200万円黒字 市議会開会
三島市議会9月定例会は5日開会し、歳入歳出にそれぞれ12億2200万円を追加する一般会計補正予算案など9議案を可決、同意した。2022年度一般会計歳入歳出決算認定など10議案の審査は各常任委員会に付託した。 市が説明した22年度決算案は、最終予算額442億7400万円に対し、歳入が429億4100万円、歳出が405億6600万円。翌年度への繰り越し財源を差し引いた実質収支は、過去最高額となる22億7200万円の黒字となった。光熱費や物価が高騰する中、節約に努めるなどして歳出を抑えた一方、歳入では、国の経済対策費用の上乗せなど普通交付税の追加交付分が想定を上回ったという。 健全化判断比率では、
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情熱のステップ フラメンコ発表会 三島
静岡県内各地でフラメンコを指導する永井真規子さんの教え子らによる発表会が3日、三島市の市民文化会館で開かれた。 2年に1度開く発表会。2部構成で行われ、静岡、富士、沼津、三島の各市の会場で学ぶ約40人が登場。ギターや歌に合わせ、情熱的なダンスを繰り広げた。 華やかなドレスに身を包んだ出演者が華麗なステップを披露し、会場に詰めかけた来場者から大きな歓声と拍手を浴びた。
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救命、物資配送 迅速確実に 静岡県総合防災訓練 浜松の関係団体が協力構築
浜松、湖西の両市で3日に行われた静岡県総合防災訓練。救助救出や物資輸送など各種訓練を展開し、住民や防災関係機関が連携の重要性を再確認した。 患者続々 30秒で選別、処置 トリアージ訓練 災害拠点病院の浜松赤十字病院(浜松市浜北区)では、病院敷地内に屋外救護所を設置し、地元医師会や市職員ら約80人が治療の優先順位を決める「トリアージ」の訓練を行った。災害発生から24時間の経過を想定し、続々と集まった患者役の市民を選別し、救護所で軽症患者の応急処置を行った。 医師が1人30秒を目安に呼吸数や脈拍などから重症度を評価し、看護師らが手首や腕にトリアージタッグを付けた。重症患者は院内の重症エリア
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憩いのプール「お別れ」営業 三島・長伏、50年の歴史に幕 無料開放にぎわう
1971年に営業開始した三島市営長伏プール(同市長伏)が3日、50年余の歴史に幕を閉じた。プール営業最後となった2、3の両日は、お別れイベントと題して無料開放し、大勢の家族連れでにぎわった。 最終日の3日は、売店で人気だった「かにぱん」などを販売し、懐かしむ来場者らが購入した。同市安久の会社員辻村亮人さん(36)は小学生時代の夏休みに友人と何度も訪れ、子どもの誕生後は家族で親しんできたといい、「小学生の頃は、ここでかにぱんを食べるのが楽しみだった。なくなるのは寂しい」と思い出深いプールでの最後を家族とともに満喫した。 通常の土日の利用者は200~300人だが、2日は480人が来場。3日は
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飲み放題電車運行 揺られながらビール堪能 伊豆箱根鉄道など
伊豆箱根鉄道と茶の製造販売などを手がける蔵屋鳴沢(伊豆の国市)は2日夜、車内でクラフトビール飲み放題の「反射炉ビヤガー電車」を同鉄道三島-修善寺駅間で運行した。市内外や関東から訪れた約120人が、1往復する電車に揺られながら会社仲間らとビールを堪能した。 同日午後5時半ごろ、ヘッドマークやドアにかけたのれんに「ビヤガー電車」とつづられた3両の電車が三島駅に登場。参加者は蔵屋鳴沢が運営する醸造所「反射炉ビヤ」が製造販売するクラフトビールを受け取り、同鉄道社員の音頭で乾杯した。女性ブルワーが作るオリジナルビールなど5種類のビールが提供され、同社社員が味を紹介しながら注いで回った。同社の名物でふ
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出店の不安解消や開業後押し 三島で支援プログラム 長期継続ビジネス目指す
出店や開業時の不安や怖さを抱える人の事業開始を後押しする支援プログラムが三島市で始まる。市街地の空き物件での事業化に向け、事業計画から物件の活用法、集客、運営まで一連の課題解決をサポート。近隣で事業を始めた“先輩起業家”や金融機関もサポーターとして携わり、市街地で長く続くビジネスの立ち上げにつなげる。 プログラムは、交流人口創出やテナント誘致などに取り組む加和太建設(同市)が、全国で同様のプログラムを展開するエンジョイワークス(神奈川県)と実施する。参加希望者向けの物件ツアーや相談会などを数回経て、8日までアイデアを募集。書類審査と面談で参加者を絞り込み、開業を支
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廃棄物を炭化 土壌改良剤に 静岡県内で実証実験スタート
名古屋大発のベンチャーが静岡県信連や静岡県内JAと連携し、農業で出た廃棄物を炭化して微生物を定着させた土壌改良剤「高機能バイオ炭」を農地に散布する実証実験に乗り出した。磐田市内を皮切りに県内での実験がスタート。作物の収量増加や化学肥料軽減に加え、炭化による二酸化炭素(CO2)排出抑制の効果が期待される。有効性を確認し、県内各地への展開を図る。 第1弾の散布が行われたのは、上村農園(磐田市豊田)のキャベツ畑。50ヘクタールのうち10アールに、750キロのバイオ炭を散布し、トラクターで丁寧にならした。同園の上村遊輝さん(37)は「砂質の畑で土壌が乾きやすいため、肥料の抜けが早い。何度も追肥し
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バレー米国代表チーム歓迎へ 児童が応援メッセージ 三島・徳倉小
三島市の徳倉小の児童がこのほど、東京都で9月末に開幕するバレーボール男子パリ五輪予選を前に市内で合宿する米国代表への応援メッセージを制作した。練習会場となる東レ体育館に4~6年生約200人分のメッセージを掲示し、チームを歓迎する。 児童は外国語指導助手(ALT)の指導を受け、「頑張れ」「バレーボールしよう」など10通りの英語の例文を選択。ボールや米国国旗などのイラストや名前も記入し「WELCOMETOMISHIMACITY」と大きく書かれたメッセージボードのスペースに貼り付けた。 米国代表の三島合宿は、東京五輪直前に行った2021年以来4度目。今回は9月21~27日に行い、練習や東レアロ
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東海、全国出場中学生が成果報告 さらなる飛躍誓う 三島市
静岡県中学校総合体育大会で入賞し、東海大会や全国大会に出場した三島市の生徒9人がこのほど、三島市役所に豊岡武士市長を訪ねた。大会成果を報告し、さらなる飛躍を誓った。 陸上競技男子400メートルで日本一に輝いた吉田明仁さん(中郷西3)は「積み重ねが実になった。高校でも優勝を目指したい」と喜びを語った。3年生は進学後も競技を続ける意向を示し「高校では東海で勝ちたい」「全国に出たい」などとそれぞれの目標を発表。2年生は「経験を生かし、来年は全国に行く」と宣言した。 吉田さん以外の訪問した生徒は次の通り。 陸上競技 新里耶知歩(南3)相沢瑠希(北3)井口拓真、相沢航大(以上同2)古瀬龍空(中郷
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歴史資源、観光にどう生かす 地域おこし担う人材育成に注力 静岡県東部地域局
地元ゆかりの大河ドラマ放映を契機に、歴史・文化資源を活用して地域振興を図る県東部地域局の観光地域づくり事業が、最終年度の3年目に入った。過去2年間は地域資源の情報発信を続けてきたが、本年度は資源活用を担う人材育成に注力する。地域を挙げて資源を生かす動きの定着、持続を目指す。 伊豆市修善寺に伝わる和紙「修善寺紙」のランプ作り体験と修善寺紙の乗車券付き鉄道乗車体験をセットに-。6~7月に開いた観光関係者向けのワークショップ。観光施設従業員や行政職員が観光マーケティングの専門家の助言を受けて、資源の活用法を発案した。具体化は参加者に委ねられるが、同局は「知識や人脈を生かしてほしい。できることが
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静岡県外からの避難者救援に力 広域連携、受け入れ迅速に【伝える 関東大震災100年と静岡⑤完】
「静岡県は被災地でありながら県外からの避難者受け入れに努めました。東京や横浜などに拠点を設け、被災者救済に尽力したことはあまり知られてません」 7月下旬、三島市錦田公民館で開かれた市民講座で講師を務めた錦田郷土研究会の神山明久さん(60)=同市=は熱弁をふるった。 神山さんが調べた1924年の文献「静岡県大正震災誌」によると、関東大震災が起きた23年9月1日、県は午後8時に被災者の救護方針を決め、徹夜で準備。2日未明には県東部の被災地に派遣する救護班などを編成した。まだラジオ放送すらなく、家庭に電話さえ普及していない時代。「鉄道など交通網が寸断され、被害の全体像を把握するまで時間を要した
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三島駅南口東街区再開発、総事業費52億円増 27年度竣工に
三島市の三島駅南口東街区に広域健康医療拠点やマンションなどを建設する再開発事業に関し、総事業費が2022年の再開発組合設立時の計画から52億円増の261億円となることが31日、関係者への取材で分かった。国、県、市の再開発補助金負担は各5億円の増額を見込む。8日に開かれる再開発組合の臨時総会を経て、事業計画の変更認可を県に申請する。竣工は当初計画の26年度から27年度にずれ込む。 全国的な工事費高騰による影響や、建設作業員の働き方改革に伴う労務費の高騰が主な理由で、工事費は当初計画から43億円増える。不足資金は、保留床処分金を22億円増やすほか、工事費高騰に対する国の新たな支援制度を活用して
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御前崎でアカウミガメ産卵減 今季29回、過去3番目の少なさ
御前崎市の海岸で5~8月までに確認された絶滅危惧種アカウミガメの産卵回数が今季は29回で、調査を始めた1981年以降、過去3番目に少なかったことが31日、市教委への取材で分かった。ここ数年は全国的に産卵回数が激減し、専門家は「砂浜保全を前提にした産卵環境の改善が必要」と指摘する。 同市は毎年5~8月をアカウミガメの産卵調査期間として定める。アカウミガメは夜間に砂浜に穴を掘って産卵するため、市から委託を受けた保護監視員が毎朝、砂浜に残った足跡などを手がかりに産卵の有無や上陸回数などを調べている。市教委によると、今季は砂浜を掘り起こして保護した卵は3138個で、過去3番目に少なかった。 近
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「静岡県野菜ギョーザ」 レシピコンテスト 募集開始
静岡県は県内の外食企業とともに県産野菜を使ったギョーザレシピコンテストを開催する。県民に野菜摂取を促す「野菜マシマシプロジェクト」の一環で、「野菜の日」の31日から募集を始めた。 一般と高校生の2部門でレシピを募る。県産野菜を使用していればその他の食材は問わない。グランプリには賞金(一般5万円、高校生1万円)を贈るほか、県内の自動販売機や無人販売所などで期間限定販売する。 県は昨年度、県東部を中心に飲食店を展開する「にしはらグループ」(三島市)などと野菜ギョーザを販売して好評を得たため、地元野菜に親しんでもらおうとコンテストの開催を決めた。 10月31日締め切り。問い合わせはにしはらグ
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詐欺被害、未然に防ぐ 三島署 コンビニ店員に感謝状
三島署はこのほど、特殊詐欺被害を未然に防いだとして三島市のセブン-イレブン三島安久店(鈴木千広店長)、店員の社本かほるさん、藤本南さんに署長感謝状を贈った。 同署によると、2人は8月2日、常連の60代男性がギフトカード約30万円分を購入しようとしたため詐欺被害を疑って説得し、被害を防いだ。男性はアプリ登録料の未払いに関する架空料金を請求されていて、来店中に2度電話がかかってきたという。 森正晴署長は「不審な点があったら声かけや通報をお願いしたい」と依頼した。
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三島のボーイスカウト、世界ジャンボリー参加 「友達できた」「経験に」
韓国で8月に開かれた世界スカウトジャンボリーに参加したボーイスカウト伊豆地区の上條猛委員長と、三島第3、5団のスカウト4人がこのほど三島市役所に豊岡武士市長を訪ね、活動成果を報告した。 4年に1度行われる大会で、173カ国から約5万人の14~18歳が1~12日に参加した。三島市在住団からは県連名に推薦されたスカウト9人と指導者2人が参加した。 新型コロナウイルス感染や台風による避難なども体験したが、世界各国のスカウトとワッペン交換やゲームなどを行い、親睦を深めた。キャンプ場外の観光地や公共施設でプログラムも組まれ、現地の消防署で水難救助の訓練に参加したという。 第3団の小川怜音さんは「
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時論(8月31日)朔太郎、「連詩の会」の系譜
口語自由詩を確立した詩人萩原朔太郎(1886~1942年)は、昨年が没後80年。秋から年明けにかけて焼津小泉八雲記念館(焼津市)など全国52カ所の文学館や記念館が企画展を実施した。 朔太郎の故郷前橋市などが主催する「萩原朔太郎賞」は、現代詩の賞としては屈指の権威を誇る。先週公表された今年の候補6詩集の作者名の欄に、静岡ゆかりの詩人がずらりと並んでいる。県内生まれが選ばれれば、2000年の江代充さん(藤枝市出身)以来。「文学の秋」の幕開けを飾る吉報を待ちたい。 20代の水沢なおさん(長泉町出身)の「シー」は、第25回中原中也賞を受けた「美しいからだよ」に続く第2詩集。ダブルミーニングを巧み
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三島市の牛舎焼く 従業員2人は無事
30日午後8時10分ごろ、三島市川原ケ谷の牛舎が燃えていると近隣住民から119番通報があった。三島署などによると、当時牛舎で作業していた従業員2人は逃げて無事だった。牛舎では数十頭の牛を飼っていたという。近隣住宅への延焼はなかった。近くに住む男性は「建物の倍くらいの高さまで炎が上がっていた。牛の鳴き声が聞こえたが、途中から聞こえなくなった」と話した。
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三島産「種ショウガ」シロップに 市場流通しない“宝” 栄養価に注目
三島市の「食薬ジャム専門店ソレイユ」(菊川美幸代表)が今秋、箱根西麓三島産のショウガを使ったシロップの製造、販売を始める。市場に流通しない葉ショウガの元となる種ショウガの栄養価の高さに注目し、原料としての価値を見いだした。製造は市内の障害者就労支援事業所に委託し、農家の販路拡大や障害者の雇用機会増への期待が高まる。 同店が民間研究所に依頼した調査で、三島市産の種ショウガの抗酸化力が全国40検体の平均値の約2倍だった。現在は高知県産のショウガを使っているが、より栄養素の高い地元野菜に着目し、11月の収穫に合わせて製造を始める。 三島市では昔から種ショウガを栽培し、全国有数の葉ショウガの産地
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大学生が考えた東部の観光コース JAF静岡支部審査 静岡文化芸術大が最優秀
日本自動車連盟(JAF)静岡支部はこのほど、県内の観光名所を巡る「美しい伊豆 学生ドライブスタンプラリー」の企画審査会を静岡市駿河区の同支部で開いた。3大学が参加し、最優秀賞に静岡文化芸術大、優秀賞に浜松学院大、桜美林大(東京都)が選ばれた。 静岡文化芸術大は「親孝行」をテーマに高齢者が楽しめるコースを提案した。紹介したのは段差がない通路や車いすの貸し出しなどバリアフリーに配慮した観光地6カ所。三島スカイウオーク(三島市)や中伊豆ワイナリーシャトー(伊豆市)などを巡る。 浜松学院大は、東海館(伊東市)やペリーロード(下田市)など伊豆の歴史を感じられるコース。施設ごとに指定されたポーズの写
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9月定例会5日開会 三島市議会
三島市議会は29日、議会運営委員会を開き、9月定例会の会期を9月5~28日の24日間と決めた。 2022年度決算認定案や23年度補正予算案など議案22件を初日の本会議で上程する。一般質問は20、21、22、25日に行う。
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三島の「しゃぎり」 韓国で披露へ 市長に報告
三島市の伝統芸能「しゃぎり」の永続的な発展を目指すしゃぎりフェスティバル実行委員会はこのほど、市役所に豊岡武士市長を訪ね、10月に韓国で開かれるイベントに本県の伝統芸能を披露する芸能団として出演すると報告した。 イベントは韓国の古代国家「百済」の首都だった忠清南道公州市などで開かれる「大百済典」。実行委を構成する芝町青年会、東本町二丁目しゃぎり会、三嶋緑町しゃぎり会、大宮町三丁目自治会しゃぎり部、大場しゃぎり保存会の有志15人が現地に出向く。各町で受け継がれるしゃぎりは若干異なり、現在は遠征メンバーでリズムを合わせる練習を重ねている。 しゃぎりの練習を見学する外国人が最近増えているといい、実
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アカウミガメの産卵減少 御前崎 80年代「混獲」の受難世代 【ニュースを追う】
絶滅危惧種アカウミガメの産卵数が多いことで全国的に有名な御前崎市で、親亀の上陸産卵数が減少している。全盛期だった1985年ごろは旧御前崎町だけで年間約250回の産卵があったが、直近5年間は旧浜岡町分を加えた市域全体でも産卵が年間80回を下回っている。専門家は主な原因として、漁業の際に意図せずにアカウミガメを捕獲してしまう混獲被害を挙げる。地元では砂浜に産み落とされた卵を採取し、安全な場所でふ化させる保護活動を続けているが、近年は卵を移植することへの生態系への悪影響も指摘されている。 回遊中、漁の網に掛かる被害 成熟迎えるはずが個体数少なく アカウミガメは産卵時、砂浜に深さ約50センチの穴
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バレーボール小学生「IZULU」全国3位、伊豆の国市長に報告
東京体育館などで今月開かれた第43回全日本バレーボール小学生大会(日本バレーボール協会など主催)男子の部で3位に輝いた、伊豆の国市を拠点に活動する「IZULU(イズル)バレーボールクラブ」がこのほど市役所を訪れ、山下正行市長に結果を報告した。 男子の部には全国から51チームが出場した。IZULUは予選リーグを1位で通過し、決勝トーナメントに進んだ。 平岩純監督(39)によると、決勝トーナメントではIZULUと対戦したチームが応援に駆け付け、試合前には一緒に円陣を組んだという。同市立韮山小6年の平岩璃空主将(12)は「きつい練習もみんなで乗り越えてきた」と声を弾ませた。三島市立北小5年の近
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新社名「フカサワ」に 創業60周年、三島で式典
電子制御装置の製造、プリント基板の実装組み立てなどのフカサワ(長泉町)は26日、創業60周年記念式典と祝賀会を三島市で開いた。深沢電工から社名を変更し、新たに就任した深沢嘉信社長は「世界の方々に面白いと思ってもらえる会社、お客さまや地域に今まで以上に貢献できる会社を目指す」と決意を表明した。 取引先関係者や来賓、従業員ら124人が出席した。会社の沿革を映像で振り返り、深沢好正会長(前社長)は「事業を広げる中で社名を変更した。小さくても社会に影響を与える会社づくりをこれからも進める」とあいさつした。 同社は1962年に個人事業として制御盤の製作を始め、64年に法人化した。高齢者や障害者雇用
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遊びや“お仕事” 子ども夢中 三島で「だがしや楽校」
子どもたちが遊び、学び、お手伝いする「街中だがしや楽校」(同運営協議会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が27日、三島市の三嶋大社などで開かれた。物作りやゲームなど多彩な体験ができる「遊び場」が登場したほか、周辺の商店での呼び込みやごみ拾いといった“お仕事”も用意され、子どもたちが夢中でイベントを楽しんだ。 境内に並んだ体験ブースでのワークショップ参加や、商店や運営のお手伝いをすると、駄菓子と交換できる「ゑびす券」がもらえるイベント。参加者は、こま回しやフラフープといった「昭和昔遊び」、新聞紙を使った工作、高所作業車やパトカーの乗車体験などのブースを次々と回った。
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「ダブルダッチ」世界一 三島出身の広川すみれさん報告
三島市出身の広川すみれさん(29)=埼玉県=が25日、三島市役所に豊岡武士市長を訪ね、縄跳び2本を使ってパフォーマンスを披露するダブルダッチの世界大会「コンテストワールド2023」(7月、米国)に所属チーム「Mrs.ダブルダッチ」の一員として出場し、総合優勝したと報告した。 同チームは広川さんが母校の日本体育大のサークルメンバーらと設立し、東京都を拠点に活動している。31カ国約千人が出場した大会では、パフォーマンス、バトルの両部門で1位を獲得した。 女性のみの構成チームは日本勢唯一。豊岡市長に金メダルを見せた広川さんは「女性のみのチームとして初めての優勝。喜びもひとしお」と語った。
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三島市への「愛着率」89.2% 意識調査開始以来最高
三島市は25日、市民意識調査の結果を発表した。「市への愛着率」が89・2%(前年度87・4%)で2003年度の調査開始以来最高だった。豊岡武士市長は同日の記者会見で「三島市に生まれ、育ち、暮らして良かったと思える町になるよう市民とともに市役所一丸となって取り組んできた結果」と分析した。 調査は無作為抽出した18歳以上の市民2千人を対象に行い、1100件の回答を得た。「住みやすさ」も93・0%(同91・6%)と高水準を維持し、幸福度(10点満点)も国平均6・47を上回る6・89だった。満足率が最も高かった市の取り組みは「せせらぎと緑や花を活かしたまちづくり」で79・5%だった。 一方、歩道
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子どもの権利、柔らかな絵で 絵本作家えがしらみちこさん(三島)「意見表明する大切さ伝えたい」
三島市在住の絵本作家えがしらみちこさんが絵を担当した絵本「ようこそ こどものけんりのほん」が、白泉社から出版された。4月には子どもの権利に関する法律「こども基本法」が施行されたばかり。えがしらさんは「子どもの権利を身近に感じてもらえるよう心がけて絵を描いた。子どもたちに、自分の気持ちや意見を表現する大切さを伝えたい」と思いを語る。 制作のきっかけは、子どもの権利の視点を広めるために活動する「子どもの権利・きもちプロジェクト」代表で仏教大社会福祉学部准教授の長瀬正子さんが手がけた別の絵本の原画展を昨年、えがしらさんが営む絵本専門店「えほんやさん」(同市中央町)で開いたのが縁となった。 「
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タグラグビー児童100人熱戦 清水町で大会
静岡県ラグビーフットボール協会は26日、ミニラグビー大会「韮山反射炉カップ」を清水町総合運動公園で開いた。 沼津、裾野、三島市のラグビーチームに所属する児童ら約100人が参加した。低、中、高学年の3部門に分かれて、腰に付けたタグを奪い合いながらトライを決めるタグラグビーなどで汗を流した。未経験の子どもにボールを触ってもらうラグビー体験も企画し競技人口の拡大を図った。 県東部地域の競技普及に向け実施した。同協会の石垣誠専務理事は「県東部には中学のラグビーの受け皿がなく、高校の部員も少ない。これからは部活の地位移行も進んでいく。県東部のラグビーの火を消さないように尽力していきたい」と話した。
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神話×科学、伊豆半島の歴史追想 三島でジオカフェ
美しい伊豆創造センターは26日、トークイベント「ジオカフェ」を三島市民文化会館で開いた。神話と地球科学の専門家が「三嶋の神のモノガタリ」と題し、双方の視点から伊豆半島の歴史について対談した。 伊豆半島や伊豆諸島を中心とした神道考古学を専門とする深沢太郎国学院大教授と三嶋信仰を研究する吉永博彰同大助教を招き、伊豆半島ジオパーク専任研究員とともに振り返った。 富士山や伊豆半島、伊豆諸島では800年代に相次いで噴火が発生。朝廷は人知を超えた自然現象を神の怒りと考え、三嶋神の位「神階」を上げたといい、吉永助教は「神階が上がるペースはとても早く、ついには『名神』という称号を贈られることになった」と
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新設校、校歌制定にも新風 静岡県立ふじのくに中学校、伊豆伊東高
自校の教育理念や地域の自然・文化を織り込んだ高校や中学の校歌は、在校生のみならず卒業生にとっても心のよりどころとして機能している。社会の変容に基づいて学校の統合や新設が相次ぐ中、制定の方法や作者の人選にも新しい風が吹いている。県内の二つのケースを追った。(教育文化部・鈴木美晴、橋爪充) ふじのくに中学校、県内初の夜間中学 1期生の思いを表現 県内初の夜間中学「県立ふじのくに中学校」の第1期生が校歌づくりに取り組んでいる。新設校ならではの取り組みを通し、生徒が自ら何かをやり遂げる経験を積み、主体的に学ぶきっかけの一つとするのが狙い。 三島市の同中学三島教室で7月中旬、藤枝市出身のシンガー
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親子連れらアート体験 長泉でフェス
長泉町文化センターベルフォーレはこのほど、町民参加型イベント「ベルフォーレ夢アートフェス」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同所で開いた。地域団体などが出展し、来場者がガーベラやトルコキキョウを1本ずつ飾る生け花や、館内に敷かれた人工芝の上でこま回しや紙芝居を楽しむコーナーを設けた。巨大な木が描かれたイラストに夢を書いた紙の「葉」を貼りつけるアート作りでは、親子連れが「そらをとびたい」「パティシエになりたい」などと自由に夢をつづった。 父親と訪れた稲葉侑晟君(6)=三島市=は「こまを上手に回せて楽しかった」と笑顔を見せた。
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三島市役所新庁舎 市議の意見は 現在地12人 移転2人 どちらとも言えない7人、その他1人
整備予定地の議論が進む三島市役所新庁舎について、市議会は24日夜に開いた議会報告会で、各議員の整備地に関する現時点の意見を明らかにした。現在地の北田町を推す議員が12人、南二日町広場が2人、どちらとも言えないが7人、その他1人だった。 北田町を選んだ議員からは、市内の商店街などの要望を踏まえ「商店街や三嶋大社と共存してきた関係を維持するべき」など中心市街地のにぎわい拠点としての機能維持を求める意見が多かった。南二日町について浸水リスクの指摘があったほか、広い敷地を商業施設の誘致に充てるべきとの考えを示す議員もいた。 南二日町が良いとした議員は「将来世代に対する負担を軽減できる」などと北田町よ
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記者コラム「清流」 体験で学ぶまちづくり
三島市街地で7月、地域コミュニティー団体の活動に触れる謎解きイベントが開かれた。面白そうと子どもを連れて参加すると、恥ずかしながら知らない団体がちらほら。子どもも他の参加者も楽しみながら活動内容に触れていた。 活動する人々の苦労や熱い思いを取材で知る度、多くの人に広まってほしいと感じてきた。原稿を通じて活動を応援してきたつもりだが、体験に勝る学びはないと実感した。 まちづくり活動への参画に敷居が高いと感じる人は多いのではないだろうか。記者自身も取材する機会は多いが、一人の住民として関わることは少ない。まちづくりに無理やり参加すべきだとは思わないが、楽しむ目的で参加する活動は良いきっかけに
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中学女子硬式野球で日本一⚾三島の4選手、市長に報告
静岡県東部を中心に活動する女子中学生の硬式野球クラブ「スルガマリンガールズ」に所属する三島市在住の4選手がこのほど、同市役所に豊岡武士市長を訪ね、全国女子中学生硬式野球選手権大会(7月29日~8月2日、神奈川県)での2年ぶり4度目の日本一を報告した。 選手は高崎彩音さん(北上3)、栗田夏歩さん(山田3)、矢嶋千紘さん(同2)、小田桐さくらさん(同)。大会では全5試合のうち3試合でコールド勝ち。決勝でも11―4で圧勝した。投手や中堅手で活躍した栗田さんは「29人の選手全員が力を合わせて優勝でき、誇りに思う」と語り、高崎さんは「今後の大会でも優勝を目指して頑張りたい」と抱負を語った。
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三島でビジネスプランコンテスト 最優秀に小田原社中
三島市大社町を拠点に起業家を支援する「LtGスタートアップスタジオ」はこのほど、新興企業向けビジネスプランコンテスト「SHOGUN PITCH(ショーグン・ピッチ)」を開いた。小田原社中(神奈川県)の佐藤怜社長が提案した「不動産蔵人(くろうど)」が最優秀賞に選ばれた。 静岡県内外の応募者約20人の中から、書類と面接の審査を通過した6人が登壇。孤食の解消や生理に悩む人へのサービスなど熱意あふれる発表を披露した。 不動産蔵人は不動産仲介業務の改善を目的としたクラウドサービス。物件情報を利用者が見やすい形式のウェブページにワンクリックで変換することができ、業者と利用者双方の課題解決策が明確な点
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野菜マシマシ 広がる輪 「脳血管疾患」予防に期待 静岡県のプロジェクト
静岡県民の野菜摂取量増加を目指して県が取り組む「野菜マシマシプロジェクト」が、県内市町や企業にも広がりを見せている。野菜に多く含まれるカリウムが余分な食塩を体の外に排出するとされ、本県の健康課題である脳血管疾患の予防対策として期待が高まる。今月31日は「野菜の日」。県は「野菜をおいしく楽しく食べるきっかけにしてほしい」と呼びかける。 伊豆市は野菜マシマシを含むキャッチフレーズを募集している。健康づくりのイベントなどで活用する方針で、健康長寿課の担当者は「県と足並みをそろえ、市民を巻き込みながら高血圧対策に取り組みたい」と話す。31日には野菜摂取量の増加を促す食育キャンペーンを開き、野菜摂
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箱根駅伝ランナーに走り方学ぶ 韮山高出身の河田さん三島で教室
NPO法人三島市スポーツ協会は23日、同市の日本大三島キャンパスで小中学生向け走り方教室を開いた。法政大時代に箱根駅伝を3度走った同市出身で静岡放送報道部の河田太一平さん(23)を講師に迎え、参加者約30人が速く走るための姿勢や足の上げ方などを学んだ。 河田さんは走る時の腕の振り方から指導に入り、肩に力を入れず、肘を後ろに強く引く大切さを伝えた。もも上げでは「腹筋を意識して体がぶれないように」「体をそらさず前傾姿勢で」などと助言し、実演を織り交ぜながら走り方の基本を教えた。 教室は、スポーツを楽しむ人口の拡大を図ったり、スポーツの基本となる走り方の習得を通じて専門分野のレベルアップを図っ
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住居侵入などで三島署警部補起訴 地検沼津支部
静岡地検沼津支部は23日、住居侵入、窃盗、県迷惑防止条例違反の罪で三島署刑事課の警部補の男(36)=三島市大場=を静岡地裁沼津支部に起訴した。 起訴状などによると、被告は2022年6月24日ごろ、玄関ドアの鍵の形状などを撮影する目的で県東部の20代女性宅に侵入。今年2月5日ごろ、不正に作成した合鍵で女性宅に侵入して、浴室出入り口に動画撮影機能付き小型カメラを設置して裸などの状態の女性を撮影したとされる。4月12日には、女性宅に侵入して浴室にカメラを設置したほか、Tシャツ1枚を盗んだとされる。
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3府県で連続窃盗32件、被害570万円 天竜署など捜査終結
静岡県内外で多発していた建造物侵入、窃盗事件を巡り、天竜署など3署や静岡県警刑事企画課などの合同捜査班は23日、建造物侵入と窃盗の疑いで5月に逮捕し、起訴された埼玉県生まれ、住所不定、無職の男(26)が計32件の事件に関与していたことを裏付け、捜査を終結した。 天竜署によると、被害は現金280万円に乗用車や腕時計、耐火金庫など約20点で合計約570万円に上る。被告は今年3月ごろから5月までの間、県内や神奈川県、京都府の会社事務所や飲食店などに侵入し、窃盗を繰り返していた。県内の被害は浜松市天竜区、静岡市、三島市、函南町の計15件。深夜帯を狙い、ハンマーで窓ガラスを割るなどして中に侵入してい
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富士山の四季学ぶ 26日から全8回開講 グラウンドワーク三島
NPO法人グラウンドワーク(GW)三島は、26日から開始する全8回の「SDGs体験塾―『水の山・自然の宝庫・富士山』の四季を学ぼう」の参加者を募集している。 青木ケ原樹海や宝永火口などを巡るバスツアーは26日、9月23日、10月9日、11月3日、12月2日の計5回。各回の定員は25人で、参加費は大人3500円、高校生以下千円。 富士山の魅力や世界文化遺産登録の意義などを学ぶ富士山学習は9月2日、11月18日、12月16日の計3回、三島市の市民文化会館で開く。各回80人定員で、参加無料。 いずれも対象は幼児以上。詳細や申し込みは同NPO<電055(983)0136>へ。
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小中生、箱根ランナーに学ぶ 三島
NPO法人三島市スポーツ協会は23日、同市の日本大三島キャンパスで小中学生向け走り方教室を開いた。法政大時代に箱根駅伝を3度走った同市出身で静岡放送報道部の河田太一平さん(23)を講師に迎え、参加者約30人が速く走るための姿勢や足の上げ方などを学んだ。 河田さんは走る時の腕の振り方から指導に入り、肩に力を入れず、肘を後ろに強く引く大切さを伝えた。もも上げでは「腹筋を意識して体がぶれないように」「体をそらさず前傾姿勢で」などと助言し、実演を織り交ぜながら走り方の基本を教えた。 教室は、スポーツを楽しむ人口の拡大を図ったり、スポーツの基本となる走り方の習得を通じて専門分野のレベルアップを図っ
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日大ゼミ、動画で三島PR バレー・東レの選手が撮影協力
日大国際関係学部の矢嶋敏朗准教授ゼミの3年生が、バレーボールVリーグ男子東レアローズの協力を受け、三島市の観光PR動画を作成している。8月中旬には、市の名物みしまコロッケを使ったアレンジ料理の対戦動画を市生涯学習センターで撮影した。選手たちがコート上とは違ったリラックスした表情で、同市の魅力を紹介した。 学生が企画、撮影を担い、市や観光協会の協力も受けて制作。選手による市の名所巡りなど3通りの動画を撮影する。動画は10月のVリーグ開幕前までに編集し、本拠地戦の会場や市観光協会の公式ユーチューブなどで放映する。 料理対決には、米山裕太選手ら4人が、2組に分かれて料理する姿を披露。コロッケを
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バレーボール プロの技 体感 東レ選手ら教室 小中学生ポイント学ぶ 三島
トップ選手や海外コーチから小中学生が指導を受けるバレーボール教室が22日、三島市内で開かれた。 市立北小で開かれた市立中学5校のバレーボール部の合同練習には、同市を拠点に活動するVリーグ男子東レアローズの選手が初めて指導に訪れた。レシーブやトスする時のポイントをはじめ、準備運動から課題意識を持って練習する大切さなどを伝えた。スパイクの実演では、中学生がレシーブを体験し、プロの圧倒的なスピードと高さを体感した。 市民体育館ではイタリア1部リーグのパドバのアカデミーコーチを招いた教室が開かれた。午後の部には市内をはじめ小中学生57人が参加し、アカデミーコーチのサバディン・ジョルジオさんから指
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タイヤ窃盗の疑い 犯罪集団2人逮捕 三島署など
三島署と静岡県警捜査4課は22日、窃盗の疑いで三島市生まれ、住所不定、無職の男(39)、三島市徳倉4丁目、無職の男(38)の両容疑者を逮捕した。 2人の逮捕容疑は4月下旬、共謀して沼津市の駐車場で、県東部に住む自営業の50代男性が所有する乗用車のタイヤ4本(40万円相当)を盗んだ疑い。 県警によると、2人は三島市の繁華街などを拠点に活動する準暴力団などの「匿名・流動型犯罪グループ」のメンバー。中枢幹部の39歳の男が指示し、38歳の男が実行役を務めたとみられる。 高額で転売可能なホイール付きの新品タイヤなどを狙って窃盗行為を重ね、同グループの活動資金にしていた可能性があるとみて、裏付け捜
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西武建設の入札参加停止 三島市
三島市は22日、入札参加停止等措置要綱に基づき、西武建設(埼玉県)を23日から1カ月間の入札参加停止処分にすると発表した。 建設業法の規定に違反し、資格要件を満たさない者を営業所の専任技術者として配置するなどし、国土交通省関東地方整備局長より監督処分を受けたことに対する措置。
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静岡新聞デジタル 登録方法案内 三島の販売店 スマホ教室
三島市一番町の新聞販売店「MISH」は22日、スマホの扱いが不慣れな新聞購読者を対象にしたスマホ教室を同店で開いた。静岡新聞の定期購読者向けデジタルサービス「静岡新聞デジタル」の登録方法を丁寧に案内し、導入のメリットも伝えた。 同社ライフサポートグループの長田幸男さんが講師を務め、ワイファイの接続やアプリのインストールの方法など基本操作から紹介。参加者10人に社員が付き添いながら、静岡新聞デジタルの登録を支援した。 静岡新聞デジタルについて、リアルタイムの情報が速報で届くことやジャンルごとにお気に入りの情報がまとめて読めることなど新聞紙面とは違った利点を紹介した。 4月の静岡新聞デジタル開始
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コロナ禍越え活動活発 しずおかランニングパトロール5年
ランニングをしながら地域を見守る「しずおかランニングパトロール(SRP)」は今秋、開始から丸5年を迎える。登録ランナーの増加と活動拠点の拡充に加え、協賛企業や教育現場による協力態勢の構築が進み、認知度は県内各地で高まっている。新型コロナウイルスの5類移行もあってランナー同士の交流機会が増えつつある中、10月からは第5期がスタート。新たな仲間を加えた見守り活動の活発化が期待される。 (社会部・薬袋貴信、荻島浩太) 拠点拡充、地域に浸透 交流深め「輪」広げる 波楽しみながら地域を見守る袋井・掛川エリアの登録ランナーと活動をサポートする袋井署員ら=3月下旬、袋井市 「長続きするには、みん
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三島市役所新庁舎 候補地選定に市民の声 市議会、24日から意見交換
2031年度の供用開始を目指す三島市役所新庁舎に関し、市議会は24日から3日間、市民との意見交換会を市内各所で開く。市は11月に建設予定地の方針を示す予定。現在地の北田町への建て替えか、市営グラウンドがある南二日町への新設か。市議会は10月に行う市への要望に市民の意見を反映させる考えだ。 現庁舎は築60年以上が経過。市議会は2018年、現庁舎は利便性や事務効率化に難があるとして、新庁舎建設の検討が必要との提言書を市に提出した。市は市民アンケートなどを踏まえ、行政機能を集約した拠点型の庁舎を建設する方針を決定。現在は建設予定地の選定段階で、有識者による検討委員会で議論が進むほか、市議会にも
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祝祭管弦楽団デビュー 三島
三島市の市民文化会館を拠点としたプロアマ混合のオーケストラ「三島ゆぅゆぅ祝祭管弦楽団」のデビュー公演(NPO法人静岡地域教育芸術協会、同会館主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が20日、同会館で開かれた。約800人の聴衆が美しく重厚なハーモニーを堪能した。 デビュー公演には52人が出演し、2部構成でベートーベンの交響曲第5番「運命」などを披露した。国際的に活躍するプロもいて質の高い演奏を繰り広げた。 開催目的の一つが、地域や観客の記念を祝う双方向のコンサート。創立記念や叙勲受章などの節目を迎えた団体や関係者をステージ上に招き、目の前で「威風堂々」を演奏し、観客とともに祝福した。 楽団は同協会と同
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結晶化の写真でアート 三島、北山さん作品展
三島市出身の芸術家北山敏さん(74)の作品展が21日、同市寿町の県東部総合美容専門学校で始まった。23日まで。 北山さんはコーヒーやしょうゆ、ワインなどが結晶化する様子を顕微鏡で捉えた写真を使った作品「マイクロクリスタルアート」の第一人者。展示作は、北山さんが幼少の頃に源兵衛川に潜って水面を見た光景や三嶋大社での風景をイメージしたものもある。色とりどりのさまざまな形状を切り取った作品ばかりで、未発表作もあるという。鳥のような形をした樹液などで構成し、同校に寄贈された高さ約3メートル幅1.5メートルの作品「フェニックス」も見学できる。 北山さんは22日午前10時に来場し、作品の制作過程などを紹
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熱中症28人搬送 静岡県内、2人重症
静岡県内で20日、熱中症とみられる症状で少なくとも28人が救急搬送された。このうち、畑で作業中だった湖西市の70代男性と、袋井市の60代男性の2人が重症。 県内18観測地点で30度を超える真夏日となり、三島市と浜松市天竜区佐久間では34・9度まで上がった。
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“沼津産”海ブドウ出荷 廃校プール跡で陸上養殖 三島で21日販売
沼津市の旧内浦小プール跡を活用した海ブドウの陸上養殖場「しずおか海ぶどうLABO.(ラボ)」で20日、苗から沼津市内で育てた〝沼津産〟の海ブドウの出荷が始まった。21日に三島市谷田のJAふじ伊豆直売所「みしまるかん」で20パック限定で販売する。 陸上養殖に取り組むのは、沖縄県宮古島市でも海ブドウ養殖を手がける長泉町の「Rカンパニー」。昨年7月にプール跡を沼津市から借り、ビニールハウスや養殖用の小さなプールを設置した。同年10月から本格的な養殖を始めたが、機器の不調などで出荷には至らなかった。これまでは宮古島市の養殖場で収穫した海ブドウを沼津に運び、一定期間プールに入れて出荷できる状態にして
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味濃く甘い三島野菜 みしまるかん(JAふじ伊豆)【直売・しずおかの幸】
JAふじ伊豆ファーマーズマーケット「みしまるかん」(三島市)は、「新しい時代の八百屋」をテーマに野菜、お茶、箱根西麓牛、箱根山麓豚など地元の新鮮な農畜産物を取りそろえており、生産者と消費者が情報交換をできる場を目指しています。 中でも地元ブランド野菜「箱根西麓三島野菜」を多く取り扱っております。箱根連山の西南の標高50メートル以上で栽培される野菜です。南向きで日当たりや、土壌の水はけも良く、澄んだ空気の中でストレスなく野菜を育てるため、とても味が濃く、甘いのが特長です。 これからレタスやミニ白菜が出始めます。レタスは、若取りを心がけており、甘みがあり、肉厚でシャキシャキ食感。残暑厳しい季
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静岡県内 熱中症16人搬送 17地点で真夏日
静岡県内は19日、熱中症とみられる症状で少なくとも16人が救急搬送された。内訳は中等症4人、軽症12人。 19観測地点のうち、17地点で最高気温が30度を上回った。このうち三島市は35・8度、浜松市天竜区佐久間は35・5度、同区船明は35・1度と3地点が猛暑日となった。
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「伊豆ファン倶楽部」自治体協議会が発足 三島、熱海、函南の起爆剤に
三島、熱海、函南の2市1町が関係人口の増加や観光、産業の振興を目指して取り組む事業「伊豆ファン倶楽部」の連携自治体協議会がこのほど発足した。マイナンバーカードを活用して発行する「伊豆ファン・パスポート」によるサービス提供の2月開始を目指し、協議を進めていく。 運営業務の委託事業者は、全国の地方創生支援を手がけるEYストラテジー・アンド・コンサルティング(東京)を中心とした5社の共同事業体に決まった。事務局を担い、サービス基盤の開発や運用、3市町の施設やサービス事業者との連携を図る。 同事業は、パスポートが発行された会員に対し、提携事業者から会員限定の体験や専用の交通サービスを提供し、ポイ
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良好な水環境の保全 重要性を確認 三島で名水サミット
昭和と平成の名水百選に選定される全国176市町村が加盟する全国水環境保全市町村連絡協議会の全国大会「名水サミットinみしま・しみず」が18日、三島市の市民文化会館で開かれた。貴重な水環境を次世代に引き継ぐため保全の重要性について考えた。 シンポジウムでは、富士山の湧水の恵みの魅力や保全活動の現状などを紹介し、県内外の約400人が聴講した。「湧水によるまちづくり」と題したパネルディスカッションには、三島、清水、富士宮の2市1町の首長と、清水町出身で三島市在住の絵本作家宮西達也さんが登壇。宮西さんは地元の水環境について「きれいな川で子供がキャーキャー言っているのがすてき」と話し、良好な水環境を
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「三島にも戦争があった」市民の遺品など展示 23日まで
戦争の悲惨さを知り平和の尊さを学ぶ「第22回平和のための戦争展」(核兵器をなくし平和をつくる三島市民の会主催)が18日、三島市の市民生涯学習センターで始まった。23日まで。 「戦争と子ども」「核兵器のない平和な世界に」などテーマごとに資料を展示している。「三島にも戦争があった」のコーナーでは、戦時中に市内の農耕馬が軍馬として徴発された歴史を紹介。出征する愛馬のために市内で建てられた記念碑や供養塔の存在も伝えている。 市民から借りた国民服や帽子、かばんなどの戦争遺品も展示。物資がない時代に細かな文字で計算式が書かれた小さな紙の切れ端なども飾られている。
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医療8圏域を維持方針 静岡県、感染症やDX対応 次期計画骨子案
静岡県は18日までに、2024年度から6年間の次期保健医療計画の骨子案をまとめ、一般的な入院治療を完結できる県内八つの「2次医療圏」を維持する方針を明らかにした。今月30日に開く県医療審議会で了承されれば正式決定する。骨子案には新興感染症への対応や医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進などを新たに盛り込んだ。 2次医療圏は人口や入院患者の流出入の状況に基づき、複数の市区町村で構成するケースが多い。県内は賀茂、熱海伊東、駿東田方、富士、静岡、志太榛原、中東遠、西部の8圏域。国が示した「人口規模が20万人未満」「流入患者割合が20%未満」「流出患者割合が20%以上」の全ての基準に該
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静岡県人口 355万8456人 7月1日推計 前月比1073人減
静岡県がこのほど公表した7月1日現在の県の推計人口は355万8456人で前月と比べて1073人減少した。減少は13カ月連続。社会動態は、3カ月連続で転入数が転出数を上回る社会増だった。 転入数から転出数を引いた社会動態は521人増(転入1万765人、転出1万244人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は1594人減(出生1688人、死亡3282人)だった。 市町別で人口が増加したのは富士市の52人増をはじめ、三島市36人増、袋井市33人増など10市町あった。減少は25市町で、最多の静岡市が312人減、藤枝市127人減、御殿場市111人減、磐田市100人減などが続いた。 社会動態が増加し
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先生の残業代 どうあるべき?⑤ キュレーター/読者の意見【賛否万論】
「先生の残業代 どうあるべき?」は今回が最終回です。月給の4%を上乗せ支給する代わりに残業代を支払わず、「定額働かせ放題」とやゆされている公立学校教員の給与制度や働き方の見直しについて考えてきました。働き方改革が叫ばれる中、教員の給与は勤務時間に比例すべきなのか、児童生徒へのきめ細かな指導が求められる割に教員数が少なく待遇が悪いのではないか、といった課題が浮き彫りになりました。地域社会との連携や保護者の理解も問題解決の鍵になりそうです。キュレーターと読者の意見を紹介します。 キュレーター 江口裕司さん(三島市) 製造会社で米国勤務後、設計、製造、調達、翻訳、ISO、社内教
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指先が生み出す藍の模様 染色家 水口よお子さん(裾野市)【表現者たち】
古くから日本人の暮らしに根を下ろし、愛され続けてきた藍色。染色家水口[みなくち]よお子さん(75)=裾野市=は、「ジャパン・ブルー」とも呼ばれるこの豊かな色相に、20年以上前から魅せられている。「身にまとっても爽やか。天然藍そのものが持つ力に支えられてきた」と実感する。 水や光、雲、植物の花。自然界の事象にイメージを重ね、独特の絞り模様を生み出す。連続する藍と白の対比は、万華鏡のように見る人を奥深くへ誘う。 小学校教員をしていた50歳のころ、沼津市内の展覧会で藍染めを気に入り、教室に通うようになった。「もともと手仕事が好きだった」。程なく教職を辞し、藍染めの創作活動に打ち込んだ。 名産
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ユニークな水力発電ずらり 三島でコンテスト 小中学生出品
三島市を流れる湧水を活用し、小中学生の創造性を育む「三島せせらぎミニミニ水力発電コンテスト」(実行委主催、市共催)がこのほど、同市の白滝公園で開かれた。6組が工夫を凝らした作品を出品し、デザインや発電状況などの審査を受けた。 プラスチックや木の板、ペットボトルを活用した水車を作り発電装置を作製し、LEDを点灯させた。水車の動力を使い、人形を動かしたり、鉄球を竹に当てて音を出したりする仕組みを導入する参加者もいた。LEDをホタルの光に見立てるなどデザイン面でもユニークな作品が並んだ。 参加者は制作時の苦労や工夫した点を発表し、審査員にアピールした。審査結果の発表と表彰は27日、三嶋大社で行
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農兵節やみしまサンバ 熱気最高潮 三嶋大祭り閉幕
3日間にわたって開催された三嶋大祭り最終日は17日、「踊りの日」と銘打ち、農兵節やみしまサンバの華やかなパレードを三島市の大通りで繰り広げた。子供しゃぎり大会や当番町による山車の競り合いも行われ、熱気は最高潮のままフィナーレを迎えた。 パレードは農兵節に7団体約180人、みしまサンバには9団体約千人が参加した。幕末の農兵調練をイメージした歌と踊りの農兵節は、市民が世代を超えて受け継いできた伝統芸能。パレードでは普及会のメンバーを筆頭に市議団や商工会青年部、NPO法人みしまびと、三島北高有志などが続き、沿道の声援を受けて祭りを盛り上げた。 夜は三嶋大社で参加自由の農兵節とみしまサンバの総踊
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あばれる君「頼朝公」旗揚げ盛大 三嶋大祭り2日目 行列に歓声
三島市の三嶋大祭り2日目は16日、三嶋大社を主会場に多彩な催しを繰り広げた。雨の影響で一部イベントが中止となる中、メイン行事の頼朝公旗揚げ行列は盛大に挙行された。源頼朝役を務めたお笑い芸人のあばれる君らが市中心部を練り歩き、多くの見物客でにぎわった。 頼朝公旗揚げ行列は、伊豆に流された源頼朝が三嶋大社で源氏再興を祈願し、旗揚げしたという故事に由来する。予定された出陣式は大雨で中止。待ちに待った一行が大社前に姿を現すと沿道から大きな歓声が上がった。 あばれる君は「雨の中、ありがとう」と馬上から手を振って沿道の声援に応えながら、伊豆箱根鉄道駿豆線広小路駅まで進んだ。豊岡武士市長ら12人が騎馬
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三嶋大祭り開幕 山車競り合い、威勢良く 伝統の「しゃぎり」響く
三島市の夏を彩る風物詩「三嶋大祭り」(実行委主催)が15日、三嶋大社を拠点とした市中心部で開幕した。懸念された台風7号の影響を感じさせない晴天の中、初日から山車の競り合いや伝統の祭りばやし「しゃぎり」が繰り広げられた。心躍るリズムが町中に響き渡り、歩行者専用道路になった大通りは法被姿の地元住民や多くの来場者でにぎわった。 午後2時半すぎ、6年に1度巡ってくる当番町(大社町、日の出町、東町、南二日町、東本町一丁目、東本町二丁目)が山車の引き回しに出発。大通りにも12台の山車が並び、太鼓や笛、すりがねの音を威勢良く響かせた。三嶋大社前では「子供しゃぎり大会」も行われ、8団体約100人が練習を重
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高校生の演奏で盛り上げ ホテルでコンサート 三島市
三島市で開幕した三嶋大祭りに合わせ、近隣の私立高校の学生によるコンサートが15日、同市のみしまプラザホテルで始まった。17日までの祭り期間中、祭りに訪れる人々に楽しいひとときを提供し、祭りムードを盛り上げる。 同ホテルは毎年、祭り期間中に来場者を楽しませるイベントを展開。今年は新型コロナウイルス禍で練習の成果を披露する場を制限された高校生の発信の場を設けようとコンサートを企画した。初日は知徳高吹奏楽部が出演し、約200人の観客に軽快な楽曲を届けた。 16日は日大三島高吹奏楽部、17日は加藤学園高軽音学部が登場する。いずれも午後3時から、同ホテル2階のパーティー会場「マーキス」で約30分間
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地域花壇の整備に実行章 「小さな親切」 三島・佐藤さんら5人
「小さな親切」運動県本部はこのほど、三島市の伊豆縦貫道脇にある地域花壇を整備する佐藤勝子さん(82)=同市=ら5人に実行章を贈った。 十数年前の花壇は、街路樹が1本のみで雑草が生えてごみが散乱していた。見かねた佐藤さんが2011年ごろから草を刈り、花を植え始めた。最初は自宅から水を運んでいたが、近所の人が水道を貸してくれたり、整備に協力してくれたりするようになった。 贈呈式が長泉町の静岡銀行長泉支店で開かれ、同本部長泉地区支部長の杉山正則支店長が佐藤さんと協力者の渡辺洋子さん(74)=三島市=に実行章を手渡した。佐藤さんは「花壇を見て『きれいだね』と喜んでくれることが何よりうれしい」と整
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三嶋大祭り「予定通り開催」 15~17日
三島市の夏を彩る風物詩「三嶋大祭り」が15日、三嶋大社を拠点に市中心部で開幕する。台風7号の影響が懸念される中、実行委員会は14日、臨時役員会を開き「予定通り開催する」と決定した。 今後、市内に大雨や暴風警報が出た場合は、改めて協議する。開催に関する変更がある場合は大祭りのホームページなどで周知する。役員会では、風雨対策に十分配慮するよう関係団体に通知も出した。 大祭りは17日まで、山車シャギリ大会や農兵節総踊りなどの多彩なイベントを繰り広げる。メインイベントの頼朝公旗揚げ行列はお笑い芸人のあばれる君が源頼朝役を務め、16日午後3時10分に三嶋大社で出陣式を行い、同4時に出発する。 期
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社説(8月13日)静岡県東部の移住施策 広域で連携、深化図れ
沼津、三島両市が移住者の増加に向けて連携し、初の取り組みとしてバスツアーを行った。企業や商業施設の誘致、子育て支援や福祉などの各施策で意識し合っている両市は、移住促進策でも競り合ってきた。タッグを組むのは異例で、静岡県東部のほかの市町が関心を寄せている。 山と海に囲まれ、人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」の舞台にもなった沼津市と、新幹線駅を擁して東京と行き来する利便性の高い三島市。バスツアーは互いの“売り”をそれぞれにPRできる上、隣接しているため移住希望者が1日で比較しやすいことから、共催が実現した。 取り組みは相乗効果を狙い、定期的に行っていく。人口減に
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「しゃぎり電車」30年ぶり運行 子どもら演奏力強く 伊豆箱根鉄道
15日から始まる三嶋大祭りを盛り上げようと、伊豆箱根鉄道は12日、乗客が駅通過時に伝統のしゃぎりの演奏を楽しめる「しゃぎり電車」を同鉄道三島-修善寺駅間で運行した。約30年ぶりに実施され、三島市内6団体約120人の子どもたちが、主要駅のホームで力強い音色を響かせた。 同日午前9時ごろ、ヘッドマークと窓を紙の花などで飾った3両の電車が三島駅に登場。ねじり鉢巻きに法被姿の児童らが、奉納囃子(ばやし)で最初に演奏する「昇殿(しょうでん)」やJポップの曲などを披露した。しの笛や摺り鉦(すりがね)、太鼓をにぎやかに鳴らした。 一斉にしゃぎりをする競り合いでは、喧嘩囃子(けんかばやし)の「屋台」を約
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J3沼津応援ソング 準備着々 歌手フルヤさん サポーターと収録
3月ごろからサッカーJ3アスルクラロ沼津の応援ソングの制作を進めているシンガー・ソングライターのフルヤトモヒロ(本名・古谷智浩)さん(41)=裾野市=が12日、サポーターやファンを集めて、沼津市のスタジオ「ミュージック ラフェスタ」で歌のかけ声や手拍子を収録した。13日も行い、9月のホーム戦でのお披露目を目指す。 12日はサポーターら約10人が参加した。かけ声はチーム名など3種類。フルヤさんからは「言葉を鋭く発音してみて」「いつもの試合みたいに声を出して」と助言があり、参加者は気勢を上げて録音に臨んだ。 長年チームを応援しているという三島市の和泉隆弘さん(49)は「歌がスタジアムに流れるのが
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ドラマ「TOKYO MER」劇場版で使用の車両 静岡県内各地で展示 13日まで
TBS系の人気テレビドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の劇場版で使用された車両「ERカー」の展示が11日、SBSマイホームセンター富士、三島の各展示場で始まった。13日まで静岡県内の各展示場を回る。 車両は長さ約10メートル、幅約2・5メートル、高さ約3・5メートル。救命救急のプロフェッショナルチーム「TOKYO MER」が使った青色中心、そのライバルチーム「YOKOHAMA MER」が使った水色中心の2種類となっている。県内での2台同時展示は初めてで、来場者は大きな車両をさまざまな角度から写真に収めた。 撮影で使った衣装や映画の名場面の写真も飾っている。12日は静岡、静岡東
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屋台並び演奏、花火も 三島スカイウォークで祭り始まる
三島市の大つり橋「三島スカイウォーク」で11日、「スカイウォーク夏祭り」が始まった。14日まで。 つり橋を渡った北エリアでは飲食や射的、ヨーヨー釣りなどの屋台12店舗が並ぶ。 沼津市の飛龍高和太鼓部の演奏や打ち上げ花火も披露された。東京都から観光で訪れた高橋潤君(11)は「射的が楽しくて、屋台の食べ物はおいしかった」と話した。 12日以降も手筒花火や三島市で活動するしゃぎり芝町青年会などによる演奏会を行う。お盆の期間中は早朝と夜間の入場料を割安の特別料金に設定して来場を呼びかけている。詳細は三島スカイウォークのホームページへ。
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議場がコンサート会場に 9月10日開催 沼津市議会100周年記念
沼津市議会は9月10日、同市議会開設100周年を記念したミニコンサートと講演会を、市役所内の本会議場で初めて開く。通常は議員や市幹部しか入れない“聖域”に舞台を設け、市民に議会を身近に感じてもらう。 観覧募集は8日始めたが、初日に定員の50人が埋まる盛況ぶり。高橋達也議長は「市民に予想以上の関心を持ってもらい、ありがたい」と期待する。 コンサートは同市出身のハープ奏者久保直子さんらの音楽グループ「大和心(だいわしん)」が出演。講演会は落語家の林家木久蔵さんが「木久蔵の仕事と子育て」と題して講演する。 議場でのコンサートは県内で三島市や掛川市などで開催例がある。高
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詐欺被害を防止 コンビニに感謝状 三島署
三島署は10日、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、同市のセブン-イレブン三島三好町店の七ツ谷昭次店長(50)と店員の矢田美香さん(36)に感謝状を贈った。2人は7月19日午後、携帯電話で通話しながら来店した50代女性にレジで対応。女性が現金を手に持っていたことや通話内容から詐欺を疑った。同署作成の特殊詐欺被害防止を啓発するチラシも参考に、女性を説得し、同署に通報した。 同署で開かれた贈呈式で七ツ谷店長は「詐欺の時に協力できることは限られているものの、お客さまが被害に遭わなくて良かった」、矢田さんは「被害がないのが一番。今後も声をかけて詐欺を未然に防げたら」と話した。
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86歳で夢実現、画廊オープン 半世紀余の店閉じ再始動 沼津の梅野さん
沼津市三枚橋町で半世紀余、時計・眼鏡販売店「水晶堂」を営んだ梅野郁夫さん(86)が11日、昨年末閉店した店をギャラリー「水晶堂画廊」として再オープンする。絵画が趣味の梅野さんや仲間が描いた作品を並べ、夢だった“第二の人生”の舞台が幕を開ける。 佐賀県出身の梅野さんは高校卒業後、兵庫県や三島市の時計店で修行後、1965年に28歳で沼津市内に水晶堂を開業。数年前から高齢もあって時計の修理など細かな手仕事の出来栄えに満足できなくなり、後継者もいないことから「もう潮時」と閉店を決断した。 「仕事はきちんとやってきた」と自負する梅野さんの息抜きだったのが、登山と絵画。画材
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新潟県中越地震 教訓共有へ研修会 三島
新潟県中越地震をきっかけに発足した「中越大震災ネットワークおぢや」の研修会と総会が9日、三島市生涯学習センターで開かれた。 全国28自治体の関係者ら約44人が参加。県デジタル戦略局、常葉大大学院環境防災研究科、福島県南相馬市の担当者が講演し、災害対応について情報共有した。総会では昨年度の活動などを振り返った。 同ネットワークは中越地震の被災地・新潟県小千谷市が中心となって立ち上がった。90自治体が加入し、災害対応の教訓を共有している。
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実験で都市ガス学ぶ 児童61人が教室参加 三島市
三島市はこのほど、都市ガスについて学ぶ小学生向け講座を市民生涯学習センターで開いた。市内の児童61人が液体窒素を使った実験を通し、ガスの性質について理解を深めた。 地方創生に関する包括連携協定を結ぶ静岡ガスとの事業で、同社社員が講師役を務めた。参加者はバラやゴムボールなどを凍らせる実験に挑戦。海外から輸入する際、天然ガスを液化して体積を凝縮し、大量運搬を可能にしていることなども学んだ。
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三島北高の学校案内、静岡文化芸術大生らが作成 思いや苦労報告
三島北高(三島市)の本年度の学校案内の作成に携わった静岡文化芸術大の学生らが8日、同高を訪れ、高橋健二校長と勝間田浩文副校長に完成までの思いや苦労を報告した。 訪問した大石海帆さん(3年)と小田姫花さん(同)に加え、高下綾乃さん(同)が作成に携わった。高橋校長が4月に刷新を依頼し、これまで見開きだった学校案内を冊子8ページの構成に変更した。スクールカラーの紫色を主に使い、学校を紹介する生徒はイラストで表現。大石さんは表紙に掲載した学校生活の日常風景の写真も撮影した。 5月から作成し、完成までに3回校正したという。訪問した2人は「入学後の学校生活をイメージしやすいように構成した」「中学生の
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8史跡+4駅 歴史の旅 駿豆線沿線、デジタルスタンプラリー
伊豆箱根鉄道駿豆線の沿線自治体でつくる地域活性化協議会は9月30日まで、いずっぱこ歴史探訪デジタルスタンプラリーを実施している。 三島、伊豆の国、伊豆、函南の3市1町の史跡8カ所と駿豆線4駅に設置されたQRコードを読み込み、デジタルスタンプを集める。5カ所以上を回ると、みしまコロッケのグッズや梛(なぎ)の葉のお守りなど4市町に関係ある景品を受け取れる。全12カ所を制覇すると、ウナギなど沿線の名産品が抽選で当たる。 駿豆線沿線の歴史を楽しみながら学んでもらおうと2020年度から毎年開催している。今年は、北条宗時や源範頼の墓など北条氏や源氏ゆかりの地、江川邸といった江戸時代の史跡をポイントに
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函南・連続不審火 男に執行猶予判決 地裁沼津支部
函南町などで3月発生した連続不審火で器物損壊と非現住建造物等放火の罪に問われた同町平井、庭師の男(23)の判決公判で、静岡地裁沼津支部は8日、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年6月)を言い渡した。 野沢晃一裁判長は判決理由で「酒に酔い、仕事などのストレスから犯行に及んだという動機は身勝手」と断じた。一方、焼損面積や被害額が比較的小さくとどまった点などを挙げ、同様事件の量刑傾向を参照して執行猶予を付けたとした。 判決によると今城被告は3月9日夜、三島市の民家の駐車場で乗用車のナンバープレートを壊した後、同町の園芸店にあった植木鉢など232点を焼失させ、同町男性の敷地にある物置に立てかけら
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イタリアのプロフットサルチームへ 原川選手(沼津出身)活躍誓う
7月まで日本女子フットサルリーグの「フウガドールすみだレディース」(東京)に所属した原川菜々子選手(24)=沼津市出身=が、イタリアプロリーグセリエAのアトレチコ・フォリーニョへ移籍する。セリエA唯一の日本人選手で、8日は市役所を訪れて頼重秀一市長に新天地での活躍を誓った。 原川選手は幼稚園時代にサッカーと出合い、アスルクラロ沼津ガールズで経験を積んだ。沼津三中から十文字高(東京)を経て、明治大在学中から日本女子フットサルリーグのチームで活躍した。8月24日から新チームに合流し、9月からのシーズンに備える。原川選手は「セリエAには強豪国ブラジルの選手が多い。互角に戦えるよう経験を積み、日本
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「するがの極」 三島、函南でも 沼津、推進協議会が総会
静岡県東部のブランド米「するがの極」の生産者や自治体でつくる推進協議会はこのほど、通常総会を沼津市で開き、本年度の活動計画を決めた。新たに三島市と函南町で試験栽培が始まり、本年度は前年度比18・0%増の186・9トンの収穫を見込む。 生産意欲向上と品質平準化を目的に独自の表彰制度を導入する。生産拡大のため三島市と函南町の生産者向けに説明会を開催する。 梶毅会長(JAふじ伊豆組合長)は、2026年度の収量目標400トンの達成に向けて「生産地拡大とブランド化を進める」とあいさつした。降水量増加や日照不足によって例年より1週間生育が遅れているものの、収量に影響する状況ではないと報告された。
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元西武投手 高橋さん指導 三島、児童向け野球教室
三島市などは8日、静岡県内外の小学4~6年生を対象にした野球教室を同市の長伏グラウンドで開いた。同市出身で元埼玉西武ライオンズ投手の高橋朋己さん(34)ら6人が講師を務め、40人が参加した。 参加者はウオーミングアップやキャッチボールで体を慣らした後、打撃や守備など4グループに分かれて講師の指導を受けた。練習試合にも臨み、元プロ野球選手の高い技術を学ぶ絶好の機会に夢中になって取り組んだ。 高橋さんは「楽しく元気を出しながら、友達感覚でプレーしてもらいたい」と話した。
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「伊豆と箱根のおいしさをとどける」 駿豆線三島駅に副駅名 東平商会がスポンサー
伊豆箱根鉄道はこのほど、駿豆線三島駅の副駅名権のスポンサー契約を東平商会(長泉町)と締結し、駅名標の除幕式を行った。副駅名は「伊豆と箱根のおいしさをとどける東平商会」。同社の山本雅弘社長は「食品事業を通じ、伊豆、箱根を中心とした沿線の発展に貢献したい」と語った。 駅名標には副駅名と同社のキャラクター「しずころ」があしらわれた。同駅を発車・到着する際に車内では「伊豆と箱根のおいしさを届ける東平商会最寄りの駅です」というCMを流す。 山本社長は一日駅長として、出発の合図も担当した。同社が地元産のニンジンを使って作ったジュースを駅利用者らに配った。 同社はみしまコロッケなど、伊豆や箱根地域の
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静岡県内最賃40円上げ 中小 経営への影響懸念 不満も「やむを得ず」
静岡地方最低賃金審議会が過去最大の40円引き上げを静岡労働局に答申した7日、原材料・エネルギー価格の高騰に苦しむ県内中小企業からは急激な賃上げが経営に与える影響への懸念が相次いだ。新型コロナウイルス禍からの立て直しは緒に就いたばかりで、人件費のさらなる増加には「これからという時に…」との不満も漏れる。物価高の下で「やむを得ない」との声も聞かれた。 「電気料金はどんどん上がっている。40円の賃上げは正直厳しい」。わさび漬け製造販売などを手がける山本食品(三島市)の山本豊社長は、対前年引き上げ率4・2%の急激な上昇に困惑を隠せない。コロナ禍で増えた借金の返済も始まる中で、「もう
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SDGs推進事業 認定制度導入検討 三島市、商議所に回答
三島市は7日、三島商工会議所からの要望11項目に対して回答した。持続可能な開発目標(SDGs)に取り組む事業者を支援する認定制度創設に関し、導入を検討していると明らかにした。 同会議所は、企業イメージ向上やビジネスチャンス創出につなげるため制度創設を要望していた。市は、静岡市や長泉町で実施している認定制度を参考に、制度を普及、維持、継続するための仕組みを調査、研究している。豊岡武士市長は同商工会議所SDGs推進委員会に職員を参加させ、意見交換を進める考えを伝えた。 大手企業と地元経済会の接点創出に関しては、同市への進出企業に商工会議所入会を促すと回答。市街地と郊外の観光地を効果的に周遊で
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三嶋大社大鳥居 大祭り前に清掃
15日から始まる三嶋大祭りを前に、三島市の三嶋大社で7日、東京電力パワーグリッド静岡総支社の社員が高所作業車を使った大鳥居の清掃に取り組んだ。 大鳥居の清掃は2011年の東日本大震災以降中止していたが、19年から再開した。配電線工事などに使う高所作業車に社員が乗り、高さ約10メートルの大鳥居に付いたこけなどの汚れを高圧洗浄機やブラシで落とした。
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ネットの安全利用学ぶ 三島市が小中生に講座
三島市はこのほど、情報セキュリティーを学ぶ小中学生向け講座「夏休み!目指せホワイトハッカー」を市民生涯学習センターで開いた。市内の小中学生20人がゲームや講話を通じ、ゲームやSNSの安全な利用法、サイバー(電脳)セキュリティーの仕事などを学んだ。 静岡県警サイバー犯罪対策課の警察官が講師を務め、パスワードの必要性などインターネットを使う上での注意点を指導。サイバー捜査官の仕事を紹介し、高度な知識や技術を善良な目的に使う「ホワイトハッカー」の役割を伝えた。 参加者は2組に分かれ、サイバー犯罪グループを見つけ出すゲームにも挑戦した。
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沼津と三島、移住促進ライバルが初タッグ “先輩”との交流会やバスツアー
静岡県東部の雄を巡り競い合う沼津と三島。このライバル同士が移住者確保へ初めてタッグを組み、5日、先輩移住者との交流会やバスツアーを開いた。移住を希望する首都圏や関西方面などのシニア夫婦や幼児を持つ若夫婦など15人を両市に案内。互いの良さを発信するとともに、定期的に重ねて広く県東部への移住促進に発展させる考えだ。 「長所感じて」 合同でツアー 「生活圏は同じ。一緒にできないかと提案した」と沼津市移住定住推進室の前原正樹室長。三島も同じ県東部で連携するのは必要と応じ、参加者が1日で両市を巡って特徴を感じてもらう企画にこぎ着けた。昨年度の移住者数は、沼津が県内3位、三島は5位。相談体制の充実に
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自動運転実証実験 国交省に補助申請 三島で2市2町協議会
三島、裾野、長泉、清水の2市2町でつくる富士山南東スマートフロンティア推進協議会は4日、首長会議を三島市で開いた。JR三島駅と下土狩駅を結ぶ自動運転の実証実験実施に向け、国土交通省の補助金事業に申請したと明らかにした。採択されれば12月初旬に行う。 実証実験は小型バス1台を利用し、乗務員が運転席に座り、状況に応じて手動運転に切り替える「レベル2」を採用。全区間自動走行を想定し、途中の停留所は置かない。期間は4日間を想定し、1便あたり10名程度で一般試乗も行う計画。 国交省の事業は「地域公共交通確保維持改善事業費補助金」で、費用は全額国庫負担。企画立案に携わったNTTコミュニケーションズの担当
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三島南高同窓会 新役員が市長訪問 「地域に貢献したい」
三島南高同窓会の高木基会長(66)ら新役員がこのほど、三島市役所に豊岡武士市長を訪ね「公立高校(の卒業生)として地域に貢献していきたい」と申し出た。 豊岡市長からは伝統芸能「農兵節」の承継に対する協力依頼を受け、学校と前向きに検討を進めていくと答えた。豊岡市長は「母校を盛り上げると地域も盛り上がる」と活動の活性化を期待した。 役員改選は6月25日の総会で行われ、任期は2年。
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幼児や小中生 ピアノ演奏披露 沼津でコンクール
39回PTCピアノコンクール(実行委主催、丹沢楽器店共催、静岡新聞社・静岡放送後援)が3日、沼津市の千本プラザで開かれた。 県東部を中心に幼児から中学生まで約50人が出場した。5部門に分かれて、ショパンやブルグミュラーの楽曲を情感豊かに奏でた。 各部門の結果は次の通り。 A部門(幼児) 金賞 金刺明日香(沼津市)銀賞 市瀬瑛茉(長泉町)銅賞 加藤壮真(裾野市)▽B部門(小学1、2年) 金賞 中山心結(富士宮市)銀賞 和藤沙奈(清水町)銅賞 望月陽葵(富士宮市)、吉川侑輝(裾野市)▽C部門(小学3、4年) 金賞 佐野妃崎(富士市)銀賞 池原舞(沼津市)銅賞 本間陽乃(裾野市)▽小学生部門(小学
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熱中症2人重症、16人搬送 3日の静岡県内
静岡県内で3日、熱中症とみられる症状で少なくとも16人が救急搬送された。うち、浜松市西区の男性(58)と沼津市の男性(71)の2人が重症。 浜松市消防局によると、西区の男性は自宅駐車場で倒れてけいれんを起こしているのを通行人が発見した。駿東伊豆消防本部によると、沼津市の男性は親族の家にいたところ、脱水症状で体調が悪化したとみられる。 県内は浜松市天竜区佐久間と三島市で35度を超える猛暑日となった。4日の予想最高気温は静岡と三島などで34度の見込み。環境省と気象庁は熱中症警戒アラートを発表し、注意を呼びかけている。
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キャベツの芯 完熟バナナもおいしく 三島で食品ロス削減料理講座
三島市はこのほど、食品ロスについて理解を深める親子向け料理講座を同市の中央歯科衛生士調理製菓専門学校で開いた。市内の小学4~6年生の児童と保護者18組36人が参加し、家庭で捨てられがちな野菜を活用したお好み焼きなどの作り方を学んだ。 同校調理製菓総合学科の堀池悟学科長が講師を務め、キャベツの芯を細かく刻んで具材に活用するなど食材を無駄なく使うポイントを紹介。レシピにこだわらず、余り物の野菜なら何を使ってもよいとも伝えた。参加者は、完熟バナナと乾燥したパンを使ったデザートも作り、食品ロス削減に役立つ技術を教わった。 市によると、市民1人当たりのごみ排出量は、人口10万人以上の県内都市で4番目に
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新会長に杉村氏 三島RC
三島市の三島ロータリークラブはこのほど役員改選を行い、第67代の新会長に静岡恵明学園統括園長の杉村伸二郎氏(68)=写真=を選任した。 任期は来年6月末までの1年間。杉村会長は、日大三島高や知徳高のインターアクトクラブの活動参加を促していくとし「子どもたちと一緒に活動し、青少年育成に重きをおきたい」と話した。5月に初開催したこどもサッカー大会の継続開催の意向も示した。
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新型コロナウイルス 三島市奮闘の記録一冊に 「教訓残し伝える」 生活安定、経済対策 行政運営に特化
三島市はこのほど、新型コロナウイルスに対する市の対策や対応などを網羅的にまとめた冊子を作成したと発表した。長期間続いたパンデミック(世界的大流行)の中、職員が奮闘した記録や教訓を後世に残し、再び新興感染症が発生した際の迅速な対応に役立てる。 市は3月に市医師会と合同で、新型コロナやワクチン接種など医療的観点から総括した冊子を作成。今回は感染症予防や生活安定、経済への対策、小中学校での対応など行政運営に特化した内容を174ページにまとめた。 最前線で対応した職員の手記も掲載。特別定額給付金事業やワクチン接種、市立小中学校の休業など前例のない対応に迫られた生の声をつづっている。感染状況の変
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環境再生のノウハウ学ぶ 台湾市民団体 三島を視察
台湾の坪林(ピンリン)地区で水資源の保全や地域おこしに取り組む市民団体が7月31日、三島市へ視察に訪れた。源兵衛川の清流を取り戻し、今も保全活動を続けるNPO法人グラウンドワーク(GW)三島の取り組みを学んだ。 東京大未来ビジョン研究センターの江欣樺特任研究員が現地で活動する団体のメンバーら4人を連れ、3月に台湾で行われた講演で出会ったGW三島の渡辺豊博専務理事を訪ねた。渡辺専務理事からは30年以上にわたって培った環境再生やまちづくりのノウハウを学んだ。 GW三島の小松幸子理事長が市内の清流スポットも案内し、市民生活と密接な水辺環境の成り立ちも紹介した。
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ライオンズクラブ前田ガバナー 川勝知事に就任を報告「時代に合わせた奉仕」
静岡県内のライオンズクラブ(LC)を代表するLC334―C地区ガバナーに就任した前田磨さん(61)=三島LC所属=らがこのほど、県庁に川勝平太知事を訪ね、就任の報告と本年度の取り組みを紹介した。 前田さんは「変化する時代に歯向かうことなく、時代に合わせた奉仕を考えていきたい」と抱負を述べた。同地区のLCは前年度から2クラブ減少し、71クラブとなったことを説明し、「会員や未来を担う子どもも含め、人材育成に取り組みたい」と会員増強への決意も語った。 川勝知事は「一緒に困っている人に奉仕する活動に取り組む」と話した。 前田さんは、地域特性を生かした奉仕活動の展開など本年度の基本方針4項目を披
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交通死亡事故ゼロ300日 三島市表彰 県対策協
三島市は1日、交通死亡事故ゼロ連続300日を達成したとして県交通安全対策協議会から表彰を受けた。7月9日に到達した。 市役所で行われた伝達式で、豊岡武士市長が県くらし交通安全課の入戸野明課長から表彰状を受けた。豊岡市長は「市民の努力、交通安全団体の積極的な活動のたまもの。ますますの力添えをいただきたい」と同席した関係者に感謝した。 市内の交通死亡事故は2022年9月11日以来、発生していない。一方、命に関わるような重傷事故は19件発生したといい、三島署の森正晴署長は「街頭広報や安全教育に力を入れていく」と事故防止への意欲を改めて示した。 表彰は17年4月の表彰基準変更後2度目。同市の死亡事故
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全国大会で活躍誓う 各市町の首長訪問 つばさバレーボール少年団(長泉) 4年ぶり出場「目標はベスト8」
第43回全日本バレーボール小学生大会県大会(6月、菊川市など)で長泉町のつばさバレーボール少年団が優勝し、全国大会への切符を4年ぶりに獲得した。選手らが7月31日、町役場に池田修町長を訪ね抱負を語った。 県大会は24チームによるトーナメントで争った。同少年団は順調に勝ち進み、決勝で黒潮東(御前崎市)を2-1で下した。 三島市立西小6年の藤原愛菜主将(12)は「つばさらしいプレーができたから勝つことができた」と県大会を振り返り、「点を取る度にみんなで喜んで、チーム一丸となって頑張りたい。目標はベスト8」と述べた。小林正人監督(52)は「戦略で迷う時もあるが、子どもたちを信じて最後まで戦いたい」
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「しゃぎり」米学生が体験 姉妹都市から5年ぶり訪問 三島の伝統文化に触れる
三島市の姉妹都市・米国パサディナ市の学生9人が2日まで、5年ぶりに三島市を訪れて市内の学生らと親睦を深めている。1日は、若宮神社で伝統芸能「しゃぎり」を体験した。 しゃぎり体験は三島市の伝統文化を味わってもらおうと初めて企画。両市の学生は西本町、加屋町、清住町のしゃぎり保存会・愛好会の指導を受け、祭りばやしの「屋台」を演奏した。三島の夏を象徴するすり鐘の音を響かせた。 一行は7月28日に三島市に到着。ホームステイしながら、富士山や三島スカイウオークなどを訪れた。アンケリース・ソフィーさん(15)は「三島はきれいな緑があり、日本らしい町で面白い」と笑顔を見せた。 2002年から続く両市
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旧跡50カ所でアイテム ポケモンGO実装 浜松市と国交省、歴史触れる機会に
浜松市と国土交通省はスマホの位置情報ゲーム「ポケモンGO」の運営会社と連携して西、北、天竜各区の名所旧跡50カ所を「ポケストップ」に追加した。同省が認定する歴史的風致維持向上計画(歴まち計画)の知名度を高めようと、全国の計画策定済みの自治体で実施している取り組み。静岡県内では三島市に続いて2例目。25日にゲーム内で実装された。 ポケストップは立ち寄るとアイテムが得られるスポット。今回の50カ所では、アイテムを回収すると特別に「歴まち」のロゴと説明文が画面に表示される。 対象になったのは表浜名湖地区(西区舞阪町、雄踏町)、奥浜名湖地区(北区細江町、引佐町)、天竜二俣地区。それぞれ宿場町とし
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有機給食普及へ 国の後押し要望 三島の母親グループ
三島市の母親らでつくる「みしまオーガニック給食プロジェクト」のメンバーが31日、農林水産省に勝俣孝明副大臣(衆院静岡6区)を訪ね、学校給食で有機食材の利用が普及・拡大するよう、国の後押しを要望した。 同市や近隣市町で有機農業、有機給食が進まない理由を的確に把握して有効な手だてをとることや、実践的な食育活動を義務教育のカリキュラムに取り込む検討などを求めた。グループで無農薬の米づくりに励んでいる例を挙げ、同様の活動が広がるためのインセンティブにも期待した。 農水省は「みどりの食料システム戦略」の目標の一つとして、有機農業の拡大を掲げている。勝俣氏はこれを踏まえ「国としてもできる限りのサポートを
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児童がイネの生態学ぶ 三島・遺伝研で夏休み講座
三島市の国立遺伝学研究所でこのほど、夏休み子ども遺伝学講座が開かれた。市内の児童約40人が、イネの生態について学んだ。 遺伝学の普及や教育に取り組む公益財団法人遺伝学普及会と三島市の連携事業。「植物はどうやって成長するの? イネの形ができるところを観察しよう」と題し、植物遺伝学を専門とする同研究所の佐藤豊教授が講師を務めた。 参加者はイネの葉を丁寧にはがして観察し、葉が根の付近までつながっていることを発見。タブレットのカメラ機能を使って葉の構造も確かめた。葉の端がギザギザになっていることや、葉の表面にある白い斑点が気孔であることなども知り、食い入るように顕微鏡をのぞき込んだ。
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アスリートに必要なご飯量は 三島で栄養講座
三島市のトップアスリート育成事業「みしまジュニアスポーツアカデミー」の栄養講座がこのほど、三島市徳倉の飲食店「かさねとんかつ かつ銀三島北上店」で開かれた。受講生14人が体づくりに必要な食事量を測って食べ、食事の大切さを学んだ。 管理栄養士で「食の学び舎くるみ」代表の中野ヤスコさんが講師を務め、模型などを示しながら適切なご飯や野菜の量を紹介。「強くなりたければ自分ごととして頭を切り替えないといけない」と受講生に伝え、保護者に頼らずに食事への意識を高める必要性を説いた。 受講生は、ご飯を計量器で測りながら茶わんに盛り、普段の食事量と比較。バイキング形式の野菜も計測し、必要な栄養素を取るための量
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静岡県公安委員長 稲田氏就任へ
静岡県公安委員会の新委員長に31日、三島信用金庫名誉顧問の稲田精治氏(77)=三島市=が就任する。弁護士の外山弘宰氏(57)=浜松市中区=の後任。任期は2024年7月30日までの1年間。 稲田氏は07年から三島信用金庫理事長を務め、相談役、特別顧問を経て6月から現職。三島市観光協会会長を6月まで担い、現在も三島商工会議所顧問などを務めている。外山氏は引き続き委員を務める。 静岡産業大スポーツ科学部教授の松永由弥子委員(58)=牧之原市=は31日付で再任される。松永氏は県社会教育委員長などを務めている。2期目の任期は26年7月30日までの3年間。
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東レ×ブルーレヴズ バレー、ラグビー小学生に指導 三島で講座
バレーボールVリーグ男子の東レアローズ、ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズによる体験講座「ミシマスポーツフェス」(三島市主催)が29日、同市の東レ体育館で開かれた。県内の小学生約90人が参加し、バレーボールとラグビーの基本を体験した。 バレーボールではアローズの選手やスタッフが講師を務め、児童らはトスやスパイク、レシーブなどの指導を受けた。チームでボールを落とさないようトスを上げ続けるゲームでは、必死に食らいついてボールをつないだ。ラグビーではブルーレヴズの選手が指導に当たり、子どもたちはタックルやボールを使った遊びなどを楽しんだ。
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バイカモ 古里の清流 涼やかな姿【しずおかに生きる植物 夏⑤】
三島駅の南に広がる楽寿園の森。富士山を誕生させた約1万年前の噴火はこの地まで溶岩を流した。溶岩の上に植物が芽生え、自然の森が誕生した。スダジイ、アラカシ、ヤブツバキ、アオキなど、おなじみの木々がつくる常緑樹の森である。 かつて低地を広く覆っていた常緑樹の森は切り開かれ、人間の生活域となって失われた。この自然の森を見ることは不可能に近い。幸い、楽寿園、三島大社の森などが、その面影を残している。 富士山の湧水は楽寿園内に小浜池を誕生させ、源兵衛川に注ぎ、御殿川、桜川などが街中を流れる。この温暖な地の清流に花咲くバイカモは、氷河期の遺存種と考えられている。 最終の氷河期(1万年前に終了)に寒
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沼津夏まつり開幕 夜空に大輪 きらめく海 児童、船上で夏の思い出
子ども食堂や学習支援の活動に取り組む三島市の一般社団法人「おたまちゃん食堂」(押田智子代表)に通う親子は29日夜、静浦漁港を出発し、船の上から沼津夏まつり・狩野川花火大会を楽しんだ。夜空を彩る色とりどりの大輪を海の上から見上げ、「夏の思い出になった」と喜んだ。 未就学児から高校生とその親約35人が、花火を心待ちにしながら、2隻の船に乗り込んだ。三島市立東小1年生の沖洋臣君(6)は「友達と花火が見られる。船の上から見るのは初めてだから楽しみ」と笑顔を見せ、妹の玲衣ちゃん(4)は「虹色の花火を見たい」と声を弾ませた。 花火が打ち上がると、親子は一斉に歓声を上げ、目を輝かせた。「海が光ってきれい」
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難ホール 住民腕試し パークゴルフ場全面開放 長泉
長泉町元長窪のパークゴルフ場が29日、全面オープンした。地域住民らが訪れ、開放された難易度の高いコースで腕試しをした。 開放したのは100メートルの長いホールと高低差が特徴のBコース。昨秋から1コース9ホールの比較的平らなAコースは営業していたが、Bコースは芝生の育成不良で開放が遅れていた。今回、2コース計18ホール約780メートルを全面開放した。 全面開放に合わせて三島市から友人と訪れたという山田繁さん(90)は「こんなに長くて、高低差があるコースは珍しい。やりがいがある」と張り切っていた。 町民の施設利用料は一般300円、小中学生と65歳以上は200円。町民以外はそれぞれ600円、400
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バレーやラグビー、プロと一緒に 東レアローズと静岡ブルーレヴズが体験講座 三島
バレーボールVリーグ男子の東レアローズ、ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズによる体験講座「ミシマスポーツフェス」(三島市主催)が29日、同市の東レ体育館で開かれた。県内の小学生約90人が参加し、バレーボールとラグビーの基本を体験した。 バレーボールではアローズの選手やスタッフが講師を務め、児童らはトスやスパイク、レシーブなどの指導を受けた。チームでボールを落とさないようトスを上げ続けるゲームでは、必死に食らいついてボールをつないだ。ラグビーではブルーレヴズの選手が指導に当たり、子どもたちはタックルやボールを使った遊びなどを楽しんだ。
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熱中症12人搬送 1人重症 静岡県内
静岡県内で28日、熱中症とみられる症状で少なくとも12人の救急搬送があった。うち1人が重症。 富士山南東消防本部によると、重症となったのは三島市の女性(86)。自宅で動けなくなっているところを知人が発見した。意識はあったという。このほか、県によると、中等症が2人、軽症が9人。 気象庁の観測によると、県内の最高気温は浜松市天竜区船明で35・1度、三島市で33・8度などだった。29日の予想最高気温は三島で35度の猛暑日となるほか、浜松で34度、静岡で33度など。環境庁と気象庁は熱中症警戒アラートを発表し、注意を呼びかけている。
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市町の32教育長 取り組み例共有 富士で研修会
静岡県市町教育長研修会が27日、富士市のふじさんめっせで開かれ、県内市町の教育長32人が地域独自の取り組み事例などを共有した。 伊豆の国市の菊池之利氏は「次世代を担う教職員の育成」の演題で発表し、10年前に田方地区2市1町で設立した教員研修協議会について説明した。小規模自治体が単独で教員指導の場を持つ難しさや、広域的な人事異動がある土壌など設立の経緯に触れ、外部から講師を招く研修の成果などを報告した。「運営費の増額や指導職名の変更など、機能を見直す時期を迎えている」と課題も挙げた。 三島市の小塚英幸氏は、ICT教育にかかる機器の特徴や現場を支える体制、児童生徒の変化などを解説した。函南町の久
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下水道料金上げ「妥当」 三島市審議会 来春28%か30%
三島市が委嘱する水道・公共下水道事業の審議会は27日、下水道使用料に関し、2024年4月使用分から28%か30%値上げすることが妥当との考えをまとめた。いずれも流動資産から未収金を引いた現金預金残高がプラスになる水準。8月30日の次回会合で値上げ率を決める。 市は、下水道事業の各種経営課題を解消するために必要な値上げ率として、資本的収支の補塡(ほてん)財源を確保できる24%から経費回収率100%を達成できる45・9%までの5事例を示した。30%以上の値上げは全国的にも例が少なく、市民の急激な負担増を避けるため30%以下の3事例を提案した。出席委員11人のうち態度を示さなかった1人を除き、28
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三嶋大祭りイメージの曲完成 日大名誉教授が作詞
日本大名誉教授の佐藤三武朗さん(伊豆市)が作詞した「夏祭り」の楽曲がこのほど完成した。佐藤さんが28日、作曲と編曲を手がけた大塚カズヒコさん(伊豆の国市)、歌手の大塚幸栄さん(同)とともに三島市役所を訪れ、豊岡武士市長にPRした。 夏祭りは、毎年8月15~17日に同市の三嶋大社を主会場に開かれる三嶋大祭りをイメージ。幼少時代から祭りに通った佐藤さんが「三島に来ると心がときめき、青春時代に帰られる」と話す心の風景を歌詞にした。 佐藤さんは毎日のように作詞し、交流サイト(SNS)で発表している。以前にも楽曲を手がけたことがある大塚夫妻が「夏祭り」の歌詞に感銘し、作曲を申し出た。伝統芸能「シャギリ
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地域つながる子育て支え 詩集「トツキトウカ」10周年 「ママとね」10月に記念拡大版
静岡県東部の子育て支援グループ「ママとね」を中心に発行する詩集「トツキトウカSHIZUOKA EAST」が10年目を迎える。「娘に孤独育児をさせたくない」「地域とつながった子育てをしてほしい」。育児の喜びだけでなく不安や苦しみも知るスタッフが、子育てに優しい地域の実現の一助になるよう10周年記念の拡大版を制作中だ。 毎年10月10日に発行する詩集は、妊娠中から1歳の誕生日を迎えるまでの赤ちゃんに宛てた県東部の母親や家族の詩を、心温まる家族写真などとともに掲載する。毎年2万部を発行し、県東部の市町での母子手帳交付時や子育て支援施設などで配布している。「これからが楽しみになった」「(移住者にと
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子育てママの心のより所 詩集「トツキトウカ」発行10周年 静岡県東部のグループ、10月拡大版
静岡県東部の子育て支援グループ「ママとね」を中心に発行する詩集「トツキトウカSHIZUOKAEAST」が10年目を迎える。「娘に孤独育児をさせたくない」「地域とつながった子育てをしてほしい」。育児の喜びだけでなく不安や苦しみも知るスタッフが、子育てに優しい地域の実現の一助になるよう10周年記念の拡大版を制作中だ。 毎年10月10日に発行する詩集は、妊娠中から1歳の誕生日を迎えるまでの赤ちゃんに宛てた県東部の母親や家族の詩を、心温まる家族写真などとともに掲載する。毎年2万部を発行し、静岡県東部の市町での母子手帳交付時や子育て支援施設などで配布している。「これからが楽しみになった」「(移住者に
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伊豆の地域情報誌 制作活動に寄付金 自販機売り上げ一部
伊豆市のうさぎ薬局修善寺店と、同薬局前に冷凍ギョーザの自動販売機を設置している三島市のにしはらグループはこのほど、自販機の売り上げの一部2万円を、伊豆市の魅力を小中学生が取材、執筆する地域情報誌「KURURA(くるら)」の制作活動のために寄付した。 薬局の加治亜世代表(46)と同社の西原洋平社長(42)が、同情報誌の講座を行っている同市内の会場を訪れ、子どもたちの代表に目録を手渡した。加治代表と西原社長は「KURURAが完成したら読ませていただきます」とあいさつした。
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箱根八里街道観光推進協 総会 民間主導体制を検討へ 三島
静岡、神奈川両県の2市2町などでつくる「箱根八里街道観光推進協議会」はこのほど、三島市の三嶋大社で本年度総会を開き、事業計画を決めた。行政主導、補助金頼みとなっている組織体制の在り方を検討する。 現在は観光庁の補助金申請を進めているが、本年度予算の収入は4市町の観光協会による負担金2万円と繰越金のみ。持続的で機動的に日本遺産「箱根八里」を活用するため、各市町の観光協会の職員がワーキンググループをつくり、民間主導の組織や事業展開を考える。NPO全国街道交流会議の全国大会を来年度誘致するため、準備会も立ち上げる。 役員改選が行われ、豊岡武士会長(三島市長)ら役員6人がすべて再任した。規約改正では
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アジアの国際映画祭受賞 「しゃぎり」凱旋上映 三島の伝統芸能 制作参加の若者 再発見した魅力紹介
三島市で制作された短編映画「しゃぎり」の上映会(三嶋大祭り実行委員会主催)がこのほど、同市の三島商工会議所で開かれた。アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」に入選後、市内で初めての凱旋(がいせん)上映。映画制作に参加した若者も駆け付け、三島の魅力を語った。 同映画は市内外の14~23歳の13人がプロの映画スタッフの指導を受けて制作。伝統芸能「しゃぎり」の音が響く同市が舞台となっている。 ドイツの日本映画祭「ニッポン・コネクション」にも入選し、国際的に高い評価を受けた。 上映会では、制作時のドキュメンタリーやドイツの映画祭で聞いた現地の感想をまとめた映像
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記者コラム「清流」 五輪前哨戦で活躍期待
「メダルを獲得し、明るい報告をしたい」「パリ五輪出場権獲得をやり遂げたい」。三島市を拠点とする自転車チーム「チームブリヂストンサイクリング」の社内報告会。8月3日に開幕する世界選手権に向けた日本代表選手たちの言葉からは順調な調整ぶりが伝わってきた。 特に好調なのが団体追い抜き。日本記録を今季3度更新し、世界選手権でのさらなる記録更新が視野に入る。「1度殻を破るとドンドン更新できる」。東京五輪代表の橋本英也選手の言葉に興味を引かれた。厳しい練習を重ねてきた自信の裏返しと感じたからだ。 自転車選手を間近に見る度に屈強な肉体に圧倒される。その努力を想像するだけで尊敬に値する。パリ五輪の前哨戦に
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三島・境川排水機場 ポンプの機能回復
沼津河川国道事務所は25日、三島市長伏の境川排水機場で不具合が確認されていたポンプ設備について部品交換を行い、排水機能を回復したと発表した。故障原因は調査を継続する。
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風営法違反の罪で経営者に罰金50万円 沼津簡裁が略式命令
沼津区検は25日、16歳の少女を三島市のキャバクラで働かせたとして、風営法違反の罪で店の男性経営者(36)=住所不定=を略式起訴した。沼津簡裁は同日付で罰金50万円の略式命令を出した。 略式命令などによると、男性は既に略式起訴などされた共同経営者や店長の男性らと共謀して4月下旬、16歳の少女をホステスとして雇い、客に酒の提供などの接待をさせたとされる。
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佐野バレーボールスポーツ少年団 全日本出場へ 三島市長に抱負
三島市立佐野小を拠点に活動する佐野バレーボールスポーツ少年団が8月7~10日に東京都などで開かれる全日本バレーボール小学生大会の混合の部に出場する。25日には市役所に豊岡武士市長を訪ね、結成30年で初となる全国の舞台での活躍を誓った。 チームは2月に出場した東海小学生バレーボール連盟新人大会で課題となったサーブやレシーブを強化。細かなミスをなくすため基礎を徹底し、6月の県予選では全3試合でストレート勝ちした。本間勇次コーチは「リードされても落ち着いて自分たちのバレーができた。全国でも存分に楽しませてプレーさせたい」と話した。 選手たちは「全国でも通用するプレーをしたい」「チーム一丸で優勝
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三嶋大祭り「盛大に」 実行委が晴天祈願 8月15~17日開催
8月15~17日に開催される三嶋大祭りの実行委員会は24日、主会場となる三島市の三嶋大社で天候祈願を行った。 約20年前に大雨で中止せざるを得ない事態に陥ったため、毎年この時期に行っている。役員ら約10人が参拝し、玉串を奉納して祭りが盛大かつ円滑に進むよう当日の晴天を願った。 大祭りは三嶋大社の例祭に合わせ、古くから地元住民が舞などを奉納してきたのが起源とされる。戦時中に一度途絶えたが、氏子や商工関係者が神事と切り離して復活させ、現在は観光協会や自治会などでつくる実行委が運営している。 例年は3日間で延べ50万人が訪れる同市の一大イベント。源氏再興に向けて源頼朝が三嶋大社で旗揚げした故事
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「沼津に沼ろう!」29日から キャンプや金融など実践講座
沼津市教育委員会生涯学習課は29日から、青年教養講座「沼津に沼ろう!」を開講する。市内在住、在勤の18~39歳が対象。来年3月まで、市内各地を会場に全15講座と参加者の交流会を開く。 広告やマーケティングを手がけるシード(三島市)が、「健康増進」「趣味を見つける」「沼津を楽しむ」の三つをテーマに企画した。トレッキング、カレー作り、キャンプ、金融などの実践講座で、受講料は講座によって異なる。 詳細は「沼津に沼ろう!」のホームページで公開している。問い合わせはシード<電055(988)0705>へ。
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気分はプロ自転車選手 練習、メカニック 児童が体験 三島 世界各国とオンライン“対戦”
三島市を拠点に活動する自転車プロチーム「チームブリヂストンサイクリング」のクラブハウス(同市松本)で24日、仕事体験講座が開かれた。選手やスタッフが講師役を務め、県東部の児童11人がプロチームの日常を垣間見た。 参加者は、選手が練習で実際に使うシミュレーション機器で、世界各国の選手とオンラインで“対戦”した。坂道が再現された場面では「きつい」「もう無理」と叫びながら必死にペダルをこぎ、自転車レースの過酷さを味わった。選手からレース中の飲み物の受け取り方も教わった。 レース中に選手が栄養補給する補給食の作り方など裏方の仕事も体験。自転車のメンテナンス現場も見学し、チェーンへの注油体験などを通し
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静岡県内真夏日13地点 熱中症15人搬送
静岡県内は23日、高気圧に覆われて各地で気温が上がり、県内19観測地点のうち13地点で最高気温が30度を超す真夏日を記録した。少なくとも15人が熱中症とみられる症状で救急搬送された。内訳は中等症4人、軽症11人。 気象庁の観測によると、真夏日を記録した地点の最高気温は、三島市で33・6度、浜松市天竜区佐久間で33・3度などだった。
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静岡県内9地点で真夏日 熱中症14人搬送
静岡県内は22日、高気圧に覆われた影響で各地で気温が上昇し、県内19地点のうち9地点で30度を超える真夏日になった。各地の消防によると、少なくとも14人が熱中症とみられる症状で救急搬送された。内訳は中等症5人、軽症9人。 気象庁の観測によると、真夏日を記録した地点の最高気温は浜松市天竜区佐久間で33・3度、三島市、川根本町、天竜区天竜で32・3度などだった。
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伊豆総合高3生徒 受賞 電気保安協 作文コンクール
電気技術者を目指す工業高校の生徒らを対象にした関東電気保安協会主催の作文コンクールで、伊豆市の伊豆総合高工業科・電気電子類型の3年生3人が受賞した。 受賞したのは最優秀賞が水口結菜さん(18)=同市=、優秀賞が菅原琉心さん(17)=三島市=、奨励賞が杉山渓さん(17)=伊豆市=。それぞれ電気技術者の憧れの人や、電気技術を学ぶ理由を題材に作文を仕上げた。同高は学校賞も受賞した。 同協会の鈴木宏企画本部長(62)が同高を訪れ、3人に表彰状を手渡した。水口さんは「将来は電気関係の保守をする仕事に就きたいと思っているので、自信につながった」とほほ笑んだ。鈴木企画本部長は「学校で学んだことや電気技術者
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松毛川の伐採竹 チップに 肥料に活用 河畔林再生へ GW三島など
三島市のNPO法人グラウンドワーク(GW)三島と松毛三日月会は22日、沼津との市境を流れる松毛川沿いの河畔林で伐採した竹をチップ化する作業を行った。 「千年の森づくり」と題した森林再生プロジェクトの一環。チップ化した竹は3カ月ほど発酵させ、毎年冬から春にかけて行う植林時の肥料として活用する。 ボランティアら約15人が参加し、2~3月に刈り取って乾燥させた竹を粉砕機2台に入れて細かく砕いていった。 松毛川は狩野川流域に残る三日月形の止水域。GW三島などは約20年にわたって約3・2キロの放置竹林を伐採し、8千本の苗を植樹している。
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加和太建設、芝浦機械が受賞 「テックビート」 スタートアップと優れた協業
首都圏などのスタートアップ企業と静岡県内企業をつなぐビジネスマッチング行事「テックビートシズオカ2023」(同実行委主催)は3日目の21日、優れた協業事例を選ぶ「テックビートアワード」の表彰式を行い、閉会した。県知事賞は加和太建設(三島市)とトラスタート(東京都)が受賞した。 両社は不動産登記情報のビッグデータを活用し、空き家管理や相続など不動産顧客の悩みに迅速に対応する事業枠組みを構築した。加和太建設の担当者は「生産性が大きく向上した。協業効果を生かし、顧客の課題解決と住みよい街づくりに取り組みたい」と述べた。実行委員長賞には、社員のモチベーションを高める独自の教育プログラムを組んだ芝浦
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「三島羽田シャトル」開業 初の直通バス、観光促進に期待
伊豆箱根バス(三島市)や東海バス(伊東市)など3社は21日、三島エリアと羽田空港を結ぶ初の直通バス「三島羽田シャトル」の共同運行を開始した。 三島を中心とした伊豆地域からの海外旅行者の利便性向上を図り、インバウンド(訪日客)の利用も見込む。1カ月前から予約を受け付け、現時点で1日あたり平均30~40人が利用予定という。 2020年4月の運行開始を予定していたが、新型コロナウイルスの影響などで見送っていた。起点となる三島市大場の伊豆箱根バス三島営業所で行われた開業式で、豊岡武士市長は「観光客の増加にアクセスの向上は必要不可欠。地域の念願だった」と観光振興に期待を示した。 三島からは同営業所、三
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三島・みしまコロッケ 外はサクッ、中はクリーミー【わがまちの味】
2008年に誕生した三島のご当地グルメ、みしまコロッケ=写真=は7月で15周年を迎えました。出荷時期が1カ月程度しかないブランドじゃがいも「三島馬鈴薯[ばれいしょ](メークイン)」を使ったコロッケ。外はサクッ、中はクリーミーで、甘みが強いのが特徴です。三島馬鈴薯以外の具材や味、形に決まりはなく、販売店舗それぞれのオリジナルの味を楽しめます。 散策する際に手軽に食べられる名物として、生産者や商工業者、農協、行政などのメンバーが考案しました。流通規格の厳しい三島馬鈴薯のB級品の活用も考え、地域一体となって育ててきたご当地名物です。学校では人気の給食メニューとして長年親しまれています。 市内約
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関東大震災 発生から100年 三島に残る被災児の声「夢中で逃げた」錦田郷土研究会所有の雑誌
「逃げて間もなく火が家についた。(弟が)あの中で焼けて居るのかと思い、ぞっとした」「『津波だ』と言われ夢中で逃げた」。9月に発生100年を迎える関東大震災で被災した県東部や神奈川県西部の子どもたちの生の声が集まった雑誌が三島市に残っている。震災から1カ月後に発行された「子供之(の)世界 震災慰問号」。数年前に存在を見つけて手に入れ、当時の様子を分析した錦田郷土研究会(同市)の神山明久さん(60)は「読み込めばいろんなことが分かる貴重な証言史料。専門家が研究したら新たな発見につながるかもしれない」と話す。 「この一冊を地震のためになくなられた読者諸君の霊前にささげます」。この文章で始まる表紙
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SDGs経営 必要性を学ぶ 三島商議所セミナー
三島市の三島商工会議所は20日、持続可能な開発目標(SDGs)を経営に生かすためのセミナーを同会議所で開いた。会員約25人が収益改善にもつながるSDGs経営の必要性について学んだ。 「儲(もう)かるSDGs」の著者で、経営コンサルタント業「ノウハウバンク」(山梨県)の三科公孝さんが「どんな会社でもできるSDGs経営」と題して講演した。「きれい事と思う人もいるが、世の中の仕組みやルールは変わっている」と強調。フードロス対策コーナーの設置で売り上げが大幅に伸びた商店など全国の実例を挙げ、経営に取り入れる際のポイントを紹介した。 昨年11月に発足したSDGs推進委員会の初めての事業。同会議所では専
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県東部市長会議 「小さな旅」を活性化 ローカル鉄道 連携強化
静岡県東部市長会は19日、三島市の市民文化会館で会合を開き、ローカル鉄道に関して連携を強化すると決めた。 対象は伊豆箱根鉄道駿豆線・大雄山線、JR御殿場線・身延線、JR伊東線・伊豆急行線、岳南鉄道線。近隣の魅力的な場所や空間を楽しめ、地球に優しい「小さな旅」の活性化を目指し、鉄道を利用したウオーキングやサイクリングイベントを相互に告知する。地元のおすすめスポットの紹介も行う。 伊豆市が提案し、秋ごろをめどにモデルケースを実施する方針。 ほかにも、マウンテンバイクを活用した地域活性化の検討、重症心身障害児者の入所施設や病床数増加に向けた情報共有を図ることも決めた。
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交通安全ルール順守誓う 歩行時の事故回避 ポイントを学ぶ 三島・初音台で教室
交通安全協会三島地区支部は18日、三島市の初音台鶯(うぐいす)会館で、サロン「初音台夏すみれの会」を対象にした交通安全教室を開いた。 交通安全指導員が道路横断時の事故防止のポイントとして「止まる」「見る」「待つ」の3点を紹介した。60代以降は静止視力に比べ動体視力の衰えが顕著とのデータを示し「動きながら、動く車を見るのは捉えにくい」と停止して危険を確認する必要性を強調した。時速40キロの車が1秒間に進む距離を実感するために約11メートルのリボンも示し「車が見えたら待ってほしい」と呼びかけた。会員の6割が運転免許を保有していないため、歩行時の注意点を中心に確認した。
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静岡・さんかく山 レンタル品充実、サウナも【キャンプ場だより】
静岡市の市街地から車で約20分、山の中でありながら、気軽に来ていただける場所にあります。初心者でも安心してキャンプを楽しめるように、レンタル品を充実させています。テント、たき火台、薪、炭など必要な物を用意し、キャンプ用品を持たない方もここでキャンプを始めることができます。 場内の5サイトのうち、特に人気があるのは犬とキャンプができる「ドッグランサイト」と、森の中のキャンプを体感できる「しんりんサイト」。昨年の夏からはバレルサウナを導入し、サウナを楽しみに来るお客さまも増えてきました。 また、家族連れが多いのも特徴で、子ども向けのワークショップを開いています。バードコールや風鈴などの
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毛無山(富士宮市、山梨県身延町) 金採掘でにぎわった登山道【山ある記】
毛無山(1964メートル)は富士山の西、山梨県境の天子山地の最高峰で、日本二百名山、山梨百名山に指定されている。武田信玄の時代には金の採掘でにぎわった麓からの登山道がある。 最近有名になったふもとっぱらキャンプ場の先、山の南麓を半周するように東海自然歩道が整備されている。この場所と西のA沢貯水池付近に立派なトイレがある。ここから左折すると西端に駐車場がある。 登山道に入ると、神社と金鉱石を砕いた機械の残骸が見られる。道は枯れ沢を渡り、尾根道と沢道に分かれるが、金山沢の道は崩落した部分もあり危険で、尾根道を登るべき。不動の滝を見て中間地点には遭難事故発生時に備えたヘリコプターのつり上げ場
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中心市街地事業 市と意見交換 三島商工会議所
三島市の三島商工会議所はこのほど、JR三島駅南口東街区再開発など中心市街地の事業に関する市との意見交換会を市役所で開いた。商工会議所の意見を踏まえ、連携して事業を進めるよう求めた。 意見交換は非公開。商工会議所側は幹部やまちづくり委員らが出席した。事業完了後の公共交通の在り方を問うたり、事業実施にあたり工事や商業施設に地元企業を優先して活用するよう求めたりしたという。石渡浩二会頭は会合後「市の予算を使う事業。地元に還元してもらいたい。市長には理解いただいたと思う」と話した。 市側は豊岡武士市長ら幹部が出席した。東街区再開発のほか、南口駅前広場整備、無電柱化、まちなかリノベーション推進計画に関
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静岡県内4地点で猛暑日 熱中症で35人搬送
静岡県内は17日、高気圧に覆われた影響で各地で気温が上昇し、浜松市天竜区佐久間で今年の県内最高となる37・6度を観測するなど、県内19観測地点のうち4地点で35度以上の猛暑日を記録した。県内の猛暑日は2日連続。少なくとも35人が熱中症とみられる症状で救急搬送された。 気象庁の観測によると、天竜区佐久間のほかに、猛暑日を記録した地点の最高気温は三島市で36・2度、川根本町と天竜区天竜で35・8度だった。猛暑日4地点を含む計13地点で今年の最高気温を記録した。 救急搬送者は重症1人、中等症11人、軽症23人。このうち、下田市では女性(77)が高温になった自宅の室内で家族に発見され、重症という
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東レ男子バレー部にジェラート差し入れ 長泉の製造販売店
地元産の果物や野菜を使ったジェラートを製造販売する「ミストジェラート」(長泉町)はこのほど、三島産のトマトとマンゴーを使った2種類の商品を東レアローズ男子バレーボール部に差し入れた。地元農家とタッグを組んだ自慢の品で、夏場の厳しい練習を乗り越え、10月開幕のVリーグで活躍できるようエールを送った。 商品は6次産業化を進める三島市役所を通じて同店と生産者がつながり開発。流通規格外となるへたの取れたトマトや傷の付いたマンゴーを活用している。 オーナーの久保田達也さんとトマト生産者の小林宏敏さんが三島市の練習場を訪れ、三島産野菜とともに選手に手渡した。久保田さんは「糖分を抑えたジェラートで、トマト
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社説(7月17日日)沼津再開発新組織 次世代へ新都市像示せ
沼津市で市民も交えた中心市街地の在り方を模索する新たな組織が始動する。JR沼津駅南口で複数の再開発計画が進行する中、情報と現状認識を共有し、今後、駅周辺で本格化する鉄道高架化が完了した後を含めた広範な将来像を考えるのが狙いだ。 県東部・伊豆地域の商都として栄えた沼津市だが、現在は郊外の大規模店に押されて衰退が激しく、かつてのにぎわいは見る影もない。既成概念にとらわれず、10年後、20年後を見据えた再開発や活性化策の実現を目指し、復権の足掛かりにしてほしい。 新たな組織を主導するのは沼津商工会議所。商議所内に「街なか活力創造特別委員会」を新設した。市も加わり、再開発計画の進展や見通し、高架
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“おやじバンド”元リーダーしのぶ 三島でコンサート 思い出歌に乗せて
三島市などの経営者らでつくる“おやじバンド”「ザ・ウエストサイズ」がこのほど、元リーダーで5月に亡くなった諏訪部敏之さんの追悼コンサートを三島市内のホテルで開いた。諏訪部さんのお気に入りや思い出深い楽曲を奏で、故人をしのんだ。 諏訪部さんのお気に入りで毎回オープニングを飾った「愛の挨拶」などを演奏。「セロ弾きのゴーシュ」は、歌詞中のセロを諏訪部さんが演奏したフルートに言い換えて歌い上げた。1曲ごとに「音楽の楽しさを教えてもらった」などと諏訪部さんとの思い出を織り交ぜて紹介した。 同バンドは15年ほど前に三島西ロータリークラブの会員有志で結成。毎週月曜に練習し、慈善
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みしまコロッケ音頭お披露目 ご当地グルメ15周年お祝い
みしまコロッケの誕生を記念したイベント「ボンジュール!みしまコロッケ2023」が16日、三島市の楽寿園で開かれ、15周年を記念して制作された「みしまコロッケ音頭」のお披露目やコロッケのプレゼントが行われた。多くの来場者が三島の定番となったご当地グルメの誕生15周年を祝った。 来場者はステージで披露された公式ソング「みしまコロッケンロール!」を一緒に踊ってお祝い。200個用意したコロッケは10分ほどで配り終わった。 市内店舗の食べ比べが楽しめるデジタルスタンプラリーもスタート。対象25店舗のうち3店舗でコロッケを食べ、デジタルスタンプを集めるとオリジナルのマグネットと付箋を獲得できる。8月13
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三島商議所の施設名「さんしんみゆうくんホール」に 三島信金と命名権契約
三島市の三島商工会議所と三島信用金庫は14日、同会議所1階のTMOホールのネーミングライツ(施設命名権)契約を結んだ。新名称は同信金の公式キャラクターを冠した「さんしんみゆうくんホール」に決定。同日お披露目式が行われ、関係者が門出を祝った。 県内商工会議所の施設としては初めての施設命名権契約という。愛称を付けることで地域住民らのホールへの愛着を高め、中心市街地のより一層のにぎわい創出につなげようと、同会議所の会員に募集した。契約は2026年3月まで。 同会議所の石渡浩二会頭は「地域住民により一層親しみを持ち、楽しく過ごしてほしい」とあいさつ。同信金の高嶋正芳理事長は「みんなの夢をかなえるパワ
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「夢みる小学校」 三島で17日上映
子どもの主体性を伸ばす特色ある教育を実践する三つの学校のドキュメンタリー映画「夢みる小学校」の上映会が17日午前10時半から、三島市の南小で開かれる。 上映会を主催したプロジェクトメンバーでオンラインスクールを展開する「Qilot」(同市)の萩原達也代表と、全国で子どもの主体性を伸ばす教育活動を実践する兵庫県公立小学校教諭の葛原祥太さん、HILLOCK初等部校長の蓑手章吾さんとのトークショーも行われる。 参加費は1500円。学生は無料。希望者は16日までにQilot<Eメール info@qilot.co.jp>へメールで申し込む。
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掛川のねむの木学園 三島で絵画展 宮城まり子さんによる人物評も
掛川市のねむの木学園の学園生が描いた絵画展「ねむの木のこどもたちとまり子美術展」が8月18日まで、三島信用金庫本店(三島市芝本町)のさんしんギャラリー善で開かれている。 学園生約15人が描いた新作をはじめ、収蔵庫に保管されていた未発表作など50点以上を展示する。一人一人の作品をあえて点在させて、幅広い作品を鑑賞できるように配置。学園創設者で2020年に亡くなった宮城まり子さんが学園生に充てた人物評もあり、作者の世界観にも触れることができる。カラフルで温かみある作品が並び、来場者の目を楽しませている。 宮城さんは生前に「絵を描き続けてね」と学園生に伝えていたといい、ねむの木こども美術館の本
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元気に踊りや歌声披露 三島でシニアクラブ芸能祭
三島市老人クラブ連合会「シニアクラブ三島」の芸能祭が11日、同市の市民文化会館で開かれた。34組約270人が、観客の前で歌や踊りを堂々と披露した。 各クラブでチームを組み、合唱や詩吟では自慢の歌声を響かせた。日本舞踊やフラダンス、社交ダンスといったステージでは、華麗な舞を演じた。90歳以上も約20人が出演し、元気な姿を見せて観客から大きな拍手を浴びた。 同連合会は4月時点で39クラブが所属。会員1712人が在籍する。
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川勝知事不信任案で静岡県議会緊迫 自民/「言行不一致」批判やまず ふじ/擁護姿勢、議会の責任言及
川勝平太知事のいわゆる「コシヒカリ発言」を巡る給与返上問題は12日、県議会最大会派の自民改革会議による知事不信任決議案の提出に発展した。慎重論も根強かったが、「言行不一致」「県民との約束をほごにした」などと会派内の批判はやまず、6月定例会の最終本会議は一気に緊迫した。知事に近い第2会派のふじのくに県民クラブは擁護する姿勢を見せつつ、質疑で「経過説明がなかった」と苦言を呈し、議会の責任にも言及した。 自民は川勝知事の給与返上に関する報告後、役員会や議員総会を断続的に開催し、対応を協議した。強硬派のベテラン議員は「返上を約束しながら県民にうそをついた。不信任(決議案)を出すべきだ」と発言。他
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「いろんなものを見て感じて」 金メダリスト岩崎恭子さん(沼津市出身)教訓伝える 三島・佐野小で泳ぎ方指導
1992年バルセロナ五輪競泳女子200メートル平泳ぎ金メダリストの岩崎恭子さん(沼津市出身)が12日、三島市の佐野小を訪れ、講演会と泳ぎ方教室の講師を務めた。「泳縁(えいえん)」と題し、水泳人生で得た教訓を伝えた。 講演会では、大会や引退後の活動で世界各国や日本全国を巡った経験談を紹介した。飲み水に困る国を訪れたことも伝え、「今いる世界はすごくすてき。ただ、いろんなものを見て、疑問を抱き、自分で調べて、どこかに行き、身をもって感じてほしい」と伝えた。大事にしている言葉に「素直さ」を挙げ、大舞台で力を発揮するための心構えとして重要と話した。 水泳教室では、実際にオリンピアンの泳ぎを披露。水
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「パワーアップして帰ってくる」 青年海外協力隊派遣 三島の山田さん
国際協力機構(JICA)の本年度1次青年海外協力隊としてドミニカ共和国に派遣される三島市立徳倉小教諭の山田清楓さん(29)が11日、市役所に豊岡武士市長を訪ね「多くのことを学んでパワーアップして帰ってきたい」と意気込みを語った。 山田さんは理科教育の指導者として現地の教員養成校に配属され、学生に授業の仕方を教えたり、教育実習に帯同したりする。派遣期間は31日から2025年3月まで。 山田さんは持続可能な開発目標(SDGs)を教える授業の際に「海外の実情を知らず恥ずかしかった。現地を見て伝えられる教員になりたい」と志望を決めたという。教え子たちには「『大人でも頑張ったら夢に近づける』という姿を
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静岡県バスケ協会、土屋会長再任
静岡県バスケットボール協会はこのほど、静岡市内で開いた定時総会で役員改選を行い、土屋哲平会長、三浦昭彦専務理事を再任した。田中敏博氏(静岡厚生病院)が新たに副会長に就いた。 役員は次の通り(○は新任)。 【代表理事】会長 土屋哲平(三島市)▽副会長 笠井弘昭(静岡市)鈴木隆正(静岡市)〇田中敏博(静岡厚生病院) 【業務執行理事】専務理事・事務局長・財務副委員長 三浦昭彦(県バスケットボール協会) 【理事】総務部長・総務委員長 杉山達也(藤枝東高)▽財務部長・財務委員長 〇中地良成(静岡市体育協会)▽事業部長・事業委員長 沢野豊治(柴田建材)▽事業委員会東部担当 後藤孝広(富岳館高)
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連続不審火の男に3年6月求刑 地裁沼津支部公判
函南町で3月に発生した連続不審火で器物損壊と非現住建造物等放火の罪に問われた同町平井、庭師の男(23)の論告求刑公判が11日、静岡地裁沼津支部で開かれ、検察側は3年6月を求刑した。 検察側は論告で、仕事や家庭のトラブルで募らせたいらだちを飲酒でさらに募らせ、解消するために第三者が管理する物を損壊、焼失した「あまりに短絡的で身勝手な犯行」と非難。いらだち解消のために放火したことは「規範意識が相当に鈍磨している」と指摘した。 弁護側は被告が事実を認め、反省していることから寛大な判決を求めた。 起訴状などによると、男は3月9日夜、三島市の民家の駐車場で乗用車のナンバープレートを壊した後、同町
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品質で地域に恩返し 伊豆フェルメンテ社長/小川成俊【サンフロント21懇話会~熱き地域人】
―新型コロナウイルスの影響はどうだったか。 「外食や観光地の物販への影響が大きく死活問題だった。ただ、地元の消費者のおかげで生き残って来られた。昨年創業90周年を迎えた。取引を継続してくれた人たちに感謝しかない」 ―回復の兆しは。 「原材料や運賃の高騰があり価格改定したが、消費者に手に取ってもらえている。首都圏に近い伊豆半島の立地の良さもあり観光客も戻ってきた。V字回復とはいかないが、明るい兆しは見えている」 ―地域を盛り上げていくために考えていることは。 「原料にこだわり、90年以上の歴史で築き上げた味作りと品質の高さがある。地場の農作物を使ったOEM(相手先ブランドによる生産)
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水害対策へ「雨庭」設置 三島商工会議所が実証実験 大雨時の貯留効果期待
三島市の三島商工会議所はこのほど、近年増加する水害対策の実証実験として雨水を緩やかに地中に浸透させる「雨庭」を同市長伏の丸善工業に設置した。効果を検証した上で会員企業や地域住民に取り組みを広め、水害に強いまちづくりを目指す。 同会議所のグリーンインフラ整備推進特別委員会が企画した。委員ら14人が、工場脇の空き地に縦3・6メートル、横1・5メートル、深さ0・4メートルの穴を掘り、水はけや排水性を高める土壌改良材や腐葉土を投入。掘り起こした土や溶岩で周囲を囲み、工場の雨どいからの導水路も付けた。花の苗を植えて彩りも添えた。降水量を10ミリと想定した場合、約200分の雨水がためられると試算する。
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分野さまざま 働く魅力聞く 沼津城北高でキャリア講座
沼津市の沼津城北高はこのほど、全校生徒324人を対象にしたキャリア形成プログラムを実施した。メディア、広報企業、移住観光など社会の第一線で活躍する10人の大人が働くことの魅力を伝えた。 妊産婦と女性を守る国際協力NGO「ジョイセフ」(東京)事務局次長の小野美智代さん(三島市)は、ジェンダー平等に関する自身の取り組みと現状を紹介。タンザニアでの妊産婦支援のほか、アフガニスタンの女子教育が直面する人権問題を説明した。 小野さんは、若い世代に自分の体について自分で決めることの大切さを伝える活動「I LADY.」を展開する。子宮頸(けい)がんで亡くなる女性が先進国で唯一増加傾向にあること、性教育が公
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静岡人インタビュー「この人」 三島市観光協会長に就任した 西原宏夫さん(三島市)
6月の総会で新会長に就任した。三島市ならではの観光の在り方や協会経営の改革を打ち出す。県東部を中心に飲食店を展開するにしはらグループ(同市)の会長。71歳。 ―どんな観光協会を目指すか。 「元気の良い市町の観光協会は、指定管理者や駐車場事業などの収入があるが、三島市は市の補助金に頼っている。補助金が減れば、観光協会が存続できなくなる可能性が出てくる。目指すのは、稼ぐ観光協会。自主財源を確保する方策を考え、まずは経営を盤石にしたい」 ―三島の魅力をどうみるか。 「水がきれいで自然に囲まれ、駅も近い。適度に田舎で、適度に都会。だからシティープライドが高いのだろう。家庭や職場ではない第3番
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候補地で48億~85億円の差 三島市 新庁舎生涯コスト説明
三島市は10日、市役所で開かれた新庁舎整備に向けた検討委員会で、配置計画案の建設費ほか、運用、保全、解体処分も含んだ生涯コスト「ライフサイクルコスト(LCC)」を示した。2カ所の候補地に関し、概算で約48億~85億円の差があると説明した。 現在地の北田町を建て替える4案のLCCは約393億~431億円、移転先候補の南二日町広場の2案は約345億円だった。現在地の方が、棟の分割や高層化による建設費のほか、駐車場の立体化による運用、保全のコストもかさむため高かった。庁舎の使用年数は80年で算定した。 建設事業費は、国交省の最新の予算単価で見直した値を用い、いずれの案も従来より約7億~8億円増加。
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まちづくり団体の取り組みに触れる 家族連れ 市街地巡る 三島で9日まで
三島市でまちづくりに励む地域コミュニティー団体の活動に触れる謎解きイベント「謎をとけ!みしまの冒険者たち―まちなかクエスト」が8日、市街地で開かれた。家族連れらが謎解きをしながら市街地を巡り、各団体の思いや取り組みを体験した。 県東部のまちづくりを後押しする企画の立案、実行に挑戦する加和太建設(同市)の新入社員研修の一環。より多くの市民が同市を拠点とする団体の活動に気付き、参画するきっかけにしようと考案した。 参加者は同社オフィス「クロスミシマ」(同市南本町)で出題された謎を解き、受け取った地図を頼りに市街地を散策。各団体が用意したクイズやゲームなど「ミッション」をこなしていった。 地
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社会明るくする運動 ポスター13人を表彰 三島市推進委
社会を明るくする運動の三島市推進委員会が市内の小中学生を対象に募集したポスターコンクールの表彰式が8日、市社会福祉会館で行われ、特選を受賞した13人が表彰を受けた。 「あやまちは 繰り返さない 見逃さない」「立ち直る 決意を励まし 支える社会」などの標語とともに、非行や再犯の防止、更生を訴えるポスター890点の応募があり、64作品が入賞した。特選は10~18日に三島市役所で、入賞作品は19~30日に日清プラザで展示する。 特選受賞者は次の通り。 青木菜々海(中郷中2)松末楓(北上中2)樋口泰雅(向山小5)杉山恋叶(南小6)川口花奈(同)高木按那(中郷小6)柴山賢和(中郷西中3)藤原葵(西小5
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静岡県、事業所の健康経営支援 「生活習慣改善プログラム」開発
静岡県は県内事業所の健康経営を支援する「働く人の生活習慣改善プログラム」を開発した。食生活の見直しや運動機会の増加につながる目標設定をサポートし、職場内のグループ単位で実践を促す。近年、問題となっているメンタルヘルス(心の健康)対策も盛り込んだ。関係機関とともに事業所への普及を進め、従業員の健康管理に役立ててもらう。 チェックシートを使って運動や食事の習慣を振り返り、「エレベーターより階段を使う」「野菜を毎日食べる」など具体的な行動目標を設定する。目標は仲間と共有し、職場の課単位など原則3~5人で実践する。グループごとに取り組み状況を確認しながら、生活習慣がどう変化したかを評価する仕組み
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くまモン観光イベントPR 静岡県庁訪問 沼津で8日から開催
熊本県や熊本国際空港の関係者が7日、静岡県庁を訪れ、8、9の両日に沼津市のららぽーと沼津で開催する熊本県観光PRイベントへの来場を呼びかけた。熊本県のPRキャラクター「くまモン」も登場し、ご当地グルメや観光名所の紹介に一役買った。 静岡空港と熊本空港の定期便再開2周年を記念した取り組み。くまモンは本県のイメージキャラクター「ふじっぴー」とともにPR合戦を繰り広げ、互いの県の魅力を発信した。くまモンはコミカルな動きを交えながら熊本城や特産の馬肉などを紹介し、“通訳”の女性を介して「みなさん遊びにきてはいよー」と訴えた。 PRイベントでは球磨焼酎や熊本ラーメンなどの物
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アジア選手権メダルラッシュ 三島拠点「チームブリヂストンサイクリング」 パリへ男子団体追い抜き好調
三島市を拠点に活動する「チームブリヂストンサイクリング」が、自転車トラックのアジア選手権(6月、マレーシア)でサポート選手を含め金9、銀5、銅2とメダルラッシュを繰り広げた。好調ぶりを特に示したのが男子団体追い抜き。決勝で今年3度目の日本記録更新となる3分51秒055を出し、頂点に立った。8月3日開幕の世界選手権に向け、窪木一茂主将は「3分40秒台を出せば、おのずとパリ五輪が見えてくる」とさらなる飛躍を誓う。 「陸上男子100メートルで9秒台が次々と生まれたように、一度殻を破るとドンドンいける」。6日にオンラインで開かれた社内報告会。エリミネーション、オムニアムと合わせた3冠に輝いた橋本英
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10日は静岡県側富士山の山開き 三嶋大社で開山式 三島観光協が安全祈願
三島市観光協会は7日、同市の三嶋大社で富士登山道開山式を行った。静岡県側の山開きを10日に控え、関係者が三島から富士山へ向かう登山客の安全を祈願した。 鉄道やバス、タクシーといった交通事業者が出席。神事に臨み、玉串を奉納した。観光協会の堀内忍副会長は「行動制限のない夏山シーズンが始まる。安心安全に登山が行われることを願っている」と語った。豊岡武士市長も「楽しい思い出になるよう温かく迎え送り出したい」とにぎわいを期待した。 富士急シティバスは8日から9月3日まで、JR三島駅南口と富士宮口五合目を結ぶ路線バスの運行を開始する。片道約2時間。当面は1日1往復で、15日から4往復する。
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マンション管理計画 三島の物件で初認定
三島市は6日、マンション管理計画認定制度に基づき「シャルマンコーポ三島」(同市加茂川町)を市内で初めて認定したと発表した。県内では、浜松、静岡、伊東市のマンションに次ぐ7番目の認定。 同制度の認定は、適正な規約や役員選出、30年以上の長期にわたる適切な修繕計画を有するなどの基準を満たす場合に与えられる。管理水準の維持向上につながるほか、市場評価の向上への期待や固定資産税の特例措置活用が可能となるなどメリットがある。 市によると、市内には管理不全に陥っているケースは存在しないが、1981年5月以前の旧耐震基準で建てられたマンションが12%存在する。2020年に県が実施したアンケートでは、回答が
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飲食店で2人倒れ搬送 三島
6日午後7時50分ごろ、三島市芝本町の飲食店「大衆炉端 心」で30代の男性店員が倒れたと119番通報があった。その後、40代の女性客も倒れ、2人は病院に搬送された。富士山南東消防本部によると、搬送時に2人の意識はあったという。店内には当時7人がいたという。駆け付けた署員が検知器で調査したところ、店内の一酸化炭素濃度が通常より高かった。
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三島にアマゾン配送拠点 全国で50カ所以上に拡大
インターネット通販大手のアマゾンジャパン(東京)は6日、荷物配送の最終的な作業を担う仕分け施設「デリバリーステーション(DS)」を2023年中に三島市など11カ所増やすと発表した。全国で計50カ所以上に拡大し、都市部以外でも翌日配送可能な地域が広がる。 栃木、群馬、富山、山梨、静岡、奈良、岡山の7県では初の開設となる。 アマゾン商品の配送は、ヤマト運輸といった宅配大手が自前の配送網で運ぶ直接配送のほか、中小企業や個人事業主らが軽トラックなどで荷物を運ぶルートがある。中小や個人事業主の場合、大型倉庫から各地のDSに持ち込まれた荷物をさらに仕分けし、各家庭などに届ける。DSの空白地域を減らす
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沼津に無許可盛り土 措置命令従わず 市、事業者公表
沼津市は5日、同市東原で無許可で盛り土を行い、原状回復など市の措置命令に従わなかったとして、市の条例に基づいて土地所有者と盛り土をした事業者を初めて公表した。 所有者は同市大諏訪の木村末子氏で、事業者は伊藤総業(三島市安久、伊藤勝則取締役)。市は、両者は市内の別の場所でも無許可で盛り土をしているとして詳細を調べている。 両者は2021年12月ごろから、山林の斜面を無届けで伐採し、市の許可を得ずに約1470平方メートルの土地に、少なくとも500立方メートル以上の土砂を埋め立てた。市民の通報で市が確認し、22年1月に土砂搬入の中止命令を出した。 土砂の新たな搬入は止まったが、同2月には土砂
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美容師の世界観発信 浜松で写真展 8月から三島などでも
静岡県内の美容師が手がけたヘアースタイルやメークのデザインを紹介する写真展が10日まで、浜松市中区砂山町の「はままちプラス」で開かれている。浜松や袋井、静岡、富士市など県内各地の美容師15人が30点ほどを出品した。 高い技術を持つ美容師の世界観を発信し、業界の活性化を図ることを目的に、実行委員会が「シズオカ・ヘアー・アーティスティック・プロジェクト2023ギャラリー」と銘打って開催した。出品したのは美容コンテストの受賞者や、業界誌に取り上げられた経験を持つ人らが中心。斬新なヘアーカラーや毛の動き、メークなどを施された男女のモデルたちの姿を、A1判の写真で展示した。 同様の展示会を8月10
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三島市 駅南口駅前広場再整備 東西ロータリー入れ替えも検討
三島市はこのほど市内で開かれた市地域公共交通網形成協議会で、三島駅南口駅前広場の再整備に関し、東西にあるバスとタクシーの待機場ロータリーの場所を入れ替える案も検討していると明らかにした。 現在は東側にタクシー待機場、西側にバス待機場が整備されている。市は現状の場所で改修する案と両方を示した。今後、メリットとデメリットを精査し、交通事業者ら関係者と協議して方針を定める。再整備は、連続した屋根や貸し切りバスの乗降場所の設置、歩行空間の拡充などを検討。駅利用者の利便性や安全性の向上などを図る。 市は地域公共交通網形成計画の事業実施状況評価(2022年度実績)に関し、5指標のうち4つで未達成だったこ
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ちゃっきり節の歌唱力競う 三島で全国大会
1927年に本県で生まれた民謡「ちゃっきり節」の歌唱力を競う第33回日本一全国大会(県民謡協会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、三島市の市民文化会館で開かれた。県内外から77人が出場し、大塚有朗さん(千葉県)が男女各部の優勝者による対決を制し、日本一に輝いた。 午前の予選を勝ち抜いた男性8人、女性20人が決勝で力強い歌声を会場に響かせた。少年少女の部には13人が出場し、かわいらしい歌声で会場を魅了した。 各部門の結果は次の通り。 【男性】優勝 大塚有朗▽準優勝 荒古隆生(東京都)▽特別賞 長谷川秀男(千葉県)【女性】優勝 萩原佳子(愛知県)▽準優勝 坪内綾香(同)▽審査員奨励賞 吉
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⚾三島南【高校野球チーム紹介2023夏】
チームの特徴は仲の良さ。このチームは宝であり、誇りでもある。最後の夏の大会。目標の甲子園に向け、仲間と1試合でも長く試合ができるよう大事に戦い、必ず勝つ。 部長 岩間 雄紀 監督 古谷田辰徳 ①平野琥太郎(3年、伊豆天城)178、70、左左 ②鈴木 暖大(3年、町清水南)172、75、右右 ③山田 准也(3年、三島北)173、68、右右 ④山田 元気(3年、伊豆修善寺)175、73、右右 ⑤田代 泰恒(2年、小山北郷)169、66、右左 ⑥久保田裕心(3年、長泉北)173、67、右右 ⑦芹沢 諒真(2年、伊豆の国大仁)176、65、右左 ⑧三浦 岬(3年、長泉)167、69、右右
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会員相互の親睦や連携強化に重点 静岡県商議所女性会連合会
静岡県商工会議所女性会連合会(会長・遠藤悦子三島商工会議所女性会長)はこのほど、三島市のホテルで総会を開き、会員相互の親睦や連携の強化に重点を置く本年度の事業計画を決定した。 新型コロナウイルスの5類感染症への移行を受け、会員の交流を再度活発化させる。11月には富士市で交流会を開く。遠藤会長は「人と人の触れ合いに勝るものはない。多様で豊かな社会のために女性の力を集結し、県内全体を盛り上げたい」とあいさつした。 県内10商工会議所女性会から85人が出席した。各単会の役員変更に伴う役員改選も行った。
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観光振興策を確認 美しい伊豆創造センターが総会
一般社団法人「美しい伊豆創造センター」(代表理事・豊岡武士三島市長)はこのほど、定時社員総会を伊豆市の修善寺総合会館で開いた。参加者はアフターコロナの観光振興策を確認した。 伊豆半島ジオパーク推進協議会と統合し、観光による地域づくりを目指した昨年度の事業報告と理事選任を承認した。本年度の国内観光誘客事業に、夜景、星空などの特集をホームページに掲載し、滞在時間の延長による道路渋滞の緩和につなげる取り組みを行うことなどを盛り込んだ。また、ペット連れ対応の宿泊施設が増えていることを踏まえ、ペットに優しい伊豆をPRし、新規顧客の獲得、周遊の促進も図る。 豊岡代表理事は「本年度の旅行消費額や観光入込客
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観光交流 協力を確認 三島市に中国・麗水市長ら
三島市の友好都市・中国麗水市の呉舜沢市長ら人民政府代表訪問団が4日、市役所に豊岡武士市長を訪ね、青少年の相互派遣再開や観光交流の活発化に向けた協力を確認した。5日まで滞在し、両市の友好関係を深める。 訪問団が三島市を訪れるのは11年ぶり。両市は1997年に友好都市を提携し青少年の相互派遣を重ねた。新型コロナウイルス禍も中学校がオンライン上で、しゃぎりや二胡(にこ)の演奏を披露し合うなどの交流を継続している。観光面でも2019年に観光交流提携に関する覚書を締結した。25周年の22年に訪問団の相互派遣を行う予定だったが、新型コロナの影響で中止となり、呉市長は「ようやく来られてうれしい」と喜んだ
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中郷小6年生 租税学ぶ 三島間税会が“教室”
三島田方地区の約50事業所が所属する三島間税会(前田磨会長)は3日、三島市梅名の中郷小で租税教室を開いた。6年生約70人が税金について理解を深めた。 同会の会員で、アイティエス(同市)の石渡陽次専務が講師を務めた。児童にとって身近な消費税を例に挙げ、税金の仕組みを紹介した。税の使い道を決める国の予算案は、選挙で選ばれた国会議員の議決で決まることから「消費税はみんなのもの」と伝えた。 税金がない世界を想定した場合、救急車が有料になったり、ごみが放置されたままになったりすると紹介し、児童は税金の大切さを認識した。 同会は税金の仕組みや大切さを子どもたちに伝えようと、本年度から租税教室を開い
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三島市 近畿日本ツーリストを入札参加停止に
三島市は4日、入札参加停止等措置要綱に基づき、近畿日本ツーリスト(東京)を5日から1カ月間の入札参加停止処分にすると発表した。 東大阪市から請け負った新型コロナウイルスワクチン接種のコールセンター業務で業務委託費を詐取したとして、同社の使用人が詐欺容疑で逮捕されたことに対する措置。
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東海道三島宿に来て 市、五十三次でスタンプラリー
三島市は来年3月まで、東海道五十三次宿場町巡りを楽しむデジタルスタンプラリーを開催している。 宿場町53カ所の本陣周辺約500メートルに近づくと、スマートフォンの位置情報から、専用のインターネットサイトでデジタルスタンプを獲得できる仕組み。三島宿を含む5カ所以上を巡ると、三嶋大社やウナギ、梅花藻など三島の名所や名物が描かれた手ぬぐいがもらえる。 大河ドラマ「どうする家康」の放送で、東海道を整備した徳川家康に注目が集まる中、東海道三島宿への観光誘客を図る狙い。担当者は「東海道を巡り、歴史や文化に触れるきっかけにしてほしい」と話す。
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三島市民らの多彩な作品203点 9日まで美術展
三島市美術展(市主催)が4日、同市の市民生涯学習センターで始まった。9日まで。気軽な発表の場として開催し、市民らから寄せられた絵画や書、写真など多彩な作品203点を展示している。日本画、洋画、写真、書道、総合美術・工芸の5部門で、市長賞など各賞が選ばれた。 主な入賞者は次の通り。 市長賞 和田としこ、安藤幸子、渡辺修一郎、佐藤紫香、森田一枝▽議長賞 中嶋孝子、小野登志子、西川寿子、麻生菁勝、大塚尚敏▽教育長賞 野田京子、金谷弘子、岩谷夕起子、岡田周美、杉本穏
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静岡県内路線価 熱海トップ、東部上昇 観光・移住志向高まり
3日公表された静岡県内13税務署の最高路線価(1月1日時点)で、熱海市のJR熱海駅前の平和通りが上昇率11・1%と全国14位の高い伸びを示した。再開発が進む三島市のJR三島駅前も上昇が目立つなど、首都圏からの観光回帰や移住志向の高まりが県東部の地価上昇を後押ししている。 熱海市ではコロナ禍の3年間にも複数のホテルが開業。現在も、大型施設が居並ぶ国道135号沿いなどで建設作業が進む。 5月のコロナ5類移行前から観光需要は回復基調に転じ、首都圏から観光客や訪日客が多く訪れる。7月下旬に開業予定の「楽天ステイ熱海」は、全室オーシャンビューで無人チェックイン対応、ペットと宿泊できる部屋も用意する
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東部特支生と交流 伊豆中央高野球部員 伊豆の国
伊豆の国市の伊豆中央高野球部の部員16人が3日、同市の東部特別支援学校を訪れ、高等部の生徒29人と交流した。夏の全国高校野球選手権静岡大会に出場する部員の活躍を願い、高等部の生徒がエールを送った。 生徒は部員による大きなかけ声に合わせたランニングとキャッチボールを見学した後、台の上に置いた球を打つ「ティーボール」に挑戦した。部員に補助をしてもらいながら打ち、ボールが遠くまで飛ぶと歓声が上がった。オリジナルのダンスも紹介し、輪になって一緒に踊った。 交流後には大会勝利を願う激励の言葉を送り、部員の名前が刺しゅうされている手作りの横断幕を手渡した。同高3年の笠井壮真主将(17)=三島市=は「
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ピアノ演奏 夢のホールで 三島 心躍る音色披露
「いつかは大きなホールで演奏したい」。そんな思いを持った30歳以上のピアノ好きによる2台ピアノのコンサートがこのほど、三島市民文化会館で開かれた。県内外からプロ演奏家やピアノ教師が集い、観客の前での演奏を存分に楽しんだ。 長泉町のピアノ教師田村智子さん(71)が企画した。自身の経験から、仕事や子育て、介護に忙しくピアノを演奏する暇がない年代こそ、舞台に立つ目標が必要と考えた。通常のコンクールは何歳以下という年齢制限が多いため、あえて30歳以上に設定。1人よりも気軽に参加できるよう2台ピアノの舞台を用意した。 田村さんの「ステージでピアノを弾く夢を多くの人に持ってほしい」との思いに共感したピア
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長谷川義史さん原画展 絵本の世界ぎっしり220点 佐野美術館
大阪市の絵本作家長谷川義史さん(62)の企画展「とびだせ!長谷川義史展」(佐野美術館、静岡新聞社・静岡放送など主催)が1日、三島市の同美術館で開幕した。ダイナミックな筆遣いで描かれたユーモアたっぷりの作品約220点が展示されている。8月27日まで。 長谷川さんはグラフィックデザイナーを経て2000年に絵本デビュー。現在まで150冊以上を手がけ、かわいらしくおかしみもあるキャラクターが繰り広げる笑いあり涙ありの物語で多くのファンを引きつけている。 静岡県内初開催の長谷川さんの企画展は「家族」「絵本作家のよこがお」「幸せのあいことば」など5章で構成。原画だけでなく、立体作品や絵本の下絵なども
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お気に入りの1冊 図書室に 三島長陵高でフェア
三島市の三島長陵高でこのほど、生徒が図書室に配架される本を選び、リクエストする「ブックフェア」が開かれた。生徒たちは思い思いに本を手に取り、約1500冊の中からお気に入りの1冊を探した。 生徒に本の触れ合う機会を提供しようと、沼津市のマルサン書店の協力で昨年に続いて開催。50社以上の出版社から届いた高校生向けの図鑑や写真集などが図書室に並んだ。本屋や図書館ではジャンルごとに並ぶ本を、この日は出版社ごとに陳列。生徒たちは表紙やタイトルを見ながら気になる本を選んだ。 昨年は約100のリクエストが寄せられ、64冊を購入した。図書室に配架した直後、利用者数が過去最多になるほど好評だったという。加藤正
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静岡県感染症管理センター データベース構築、公開 県議会
静岡県議会6月定例会は30日、自民改革会議の望月香世子氏(静岡市清水区)と加畑毅氏(下田市・賀茂郡)、ふじのくに県民クラブの沢田智文氏(磐田市)と曳田卓氏(沼津市)が一般質問を行った。 森貴志副知事は、感染症対策の司令塔の機能を持つ「ふじのくに感染症管理センター」について、情報通信技術(ICT)や医療データを活用してオープンデータベースを構築し、情報発信機能の強化を図る意向を示した。曳田氏への答弁。 同センターは県が4月、三島市の県総合健康センター内に開設。新型コロナウイルス感染症対応の経験を踏まえ、病床利用状況などを県民や医療関係者、市町と共有できるオープンデータベースを作成する。流行
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創業応援塾 受講者を募集 三島、15日開講
三島商工会議所などが運営するみしま経営支援ステーション「M―ステ」は、7月15日から同会議所で開講する「創業応援塾」の受講生を募集している。 対象は三島市内での創業希望者や創業3年目までの起業家。8月5日までの毎週土曜に開催し、創業の基礎知識やビジネスプランの作成方法を学ぶ。受講証明書が発行され、登録免許税の軽減や創業関連保証の特例などが受けられる。受講料は4日間合計で5千円。問い合わせは同会議所<電055(975)4441>へ。
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三島ゴールデンイーグルス県大会V 学童軟式野球 全国へ抱負
三島市の少年野球チーム「三島ゴールデンイーグルス」の監督と選手らが30日、市役所に豊岡武士市長を訪ね、全日本学童軟式野球マクドナルド・トーナメント県予選での初優勝を報告した。8月に東京都で開催される全国大会での活躍も誓った。 県内40チームが出場した県予選は、浜松コンドルズとの初戦で逆転勝利を収めて勢いに乗り、決勝は富士根南エコーズを7―2で破った。矢嶋祐輝監督は「初戦から厳しい試合だったが、大会を通じて成長できた」と振り返った。 チームの強みは「つながり」。選手たちは「仲間と日本一の夏を目指す」「チーム一丸で全力プレーをする」などとそれぞれ意気込みを語り、梅原直士主将(徳倉小6年)は「熱量