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テーマ : 三島市

外見ケア 意義強調 がんセンター 三島で講座 最先端治療も紹介

 静岡県立静岡がんセンター公開講座「ここまで進んだ!最先端のがん医療」(静岡新聞社・静岡放送主催、スルガ銀行特別協賛)の最終回が27日、三島市民文化会館で開かれた。がんや治療によって起こる外見の変化に伴う苦痛を緩和する「アピアランスケア」と、最先端の胃がん診断と治療をテーマに医師や看護師が講演した。

アピアランスケアと、最先端の胃がん診断と治療をテーマにした講座=三島市民文化会館
アピアランスケアと、最先端の胃がん診断と治療をテーマにした講座=三島市民文化会館

 アピアランスケアに取り組む中島和子・患者家族支援センター長は、脱毛や皮膚障害といった症状の対処法を示した。「症状の経過に合わせてケアをする。患者さんの心の持ちようを変え、心理的、社会的な苦痛を乗り越える力を備える支援をしている」と強調した。
 皮膚科医の清原祥夫・支持療法センター長は、新薬の登場により皮膚障害が高頻度かつ多様化していると指摘。多職種チーム医療への患者や家族の主体的な参画を早期発見のポイントに挙げた。
 消化器内科医の小野裕之病院長は「内視鏡治療はここ20年で進歩し、早期胃がんの治療の幅が大きく広がった」と述べた。最新の治療として、内視鏡のみで腫瘍を切除し痕を縫う「内視鏡的全層切除術」を解説した。県立静岡がんセンターなど全国8施設で行われているという。
 講演に続く質疑応答・タウンミーティングで、上坂克彦総長が2月に始める光免疫療法を紹介した。
 (東部総局・矢嶋宏行)

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