ミシマバイカモ 可憐 三島・群生地 湧水が育む水中花
静岡県の絶滅危惧種に指定されるミシマバイカモが、三島市南本町の群生地「三島梅花藻の里」で見頃を迎えた。梅の花に似た白く可憐(かれん)な花が来場者の目を引いている。
![見頃を迎えたミシマバイカモ=三島市南本町の三島梅花藻の里](/news/images/n146/1458969/IP240425TAN900041000_O.jpg)
群生地を管理するグラウンドワーク(GW)三島によると、ミシマバイカモは清らかな湧水が育む水中花。手のひら型の浮葉が特徴で、1930年に同市の楽寿園小浜池で発見された。花は一年中咲くが、暖かくなる春からが見頃となる。水温が一定できれいな湧水の中で育つため「清流のバロメーター」と言われる。
一時は湧水の減少や水質悪化で市内の川から姿を消したが、GW三島が復元させようと95年に梅花藻の里を整備。同所で増殖させて市内の川に移植し原風景の再生を進めている。
(三島支局・岡田拓也)