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テーマ : 三島市

⚽JFAアカデミー福島「13年間の支援に感謝」 三島長陵高内の「学びや」が終了式 4月“故郷”へ全面帰還

 東京電力福島第1原発事故を受けて、静岡県に一時移転していた日本サッカー協会(JFA)のエリート選手育成機関「JFAアカデミー福島」が4月、活動拠点を全面的に福島県内に戻す。三島市の三島長陵高に設けられ、高校世代の選手が通った福島県立ふたば未来学園高の三島長陵校舎も本年度末で閉鎖することになり、同校で30日、終了式が行われた。JFA関係者や選手が、静岡県や同校から受けた13年間の支援に感謝した。

記念写真に納まる関係者ら=30日午後、三島市の三島長陵高
記念写真に納まる関係者ら=30日午後、三島市の三島長陵高


 アカデミー福島は原発事故後、活動拠点のサッカー施設「Jヴィレッジ」が東京電力の対応拠点となったことを受け、御殿場市に拠点を移した。静岡、福島両県教委は2011年5月に学校間連携協定を締結し、選手が通っていた福島県立富岡高(現在休校)が三島長陵高内にサテライト校を設置。15年4月に開校したふたば未来学園高も三島長陵校舎を設けた。
 JFAの田嶋幸三会長は、原発事故後速やかに活動拠点や学習環境の確保に至ったことを「奇跡」と評し、尽力した本県への「恩は一生忘れない」と声を詰まらせながら振り返った。生徒に向け「お世話になった長陵高を一生忘れず、社会に貢献してほしい」とエールを送った。福島市出身の3年坂本秀吾さん(18)は「長陵高や静岡県の支援があったからこそ、充実した高校生活を送れた。学んだことを忘れず、これからに生かしたい」と感謝した。
 両校の代表生徒が応援旗や記念品を交換し、東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」も合唱した。三島長陵高の石垣智博校長は「出身地と福島に次ぐ第3のふるさととして大切に思ってほしい」と今後の活躍を期待した。
 長陵高の校舎には本年度、男子の3年生17人と女子の1~3年生18人が通学した。
 (三島支局・岡田拓也)

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