「花の画家」堀文子回顧展 三島・佐野美術館で開幕 「幻の花ブルーポピー」など60点紹介
「花の画家」と呼ばれた日本画家堀文子(1918~2019年)の回顧展「没後5年 いのちの鼓動を描くー日本画家・堀文子」(佐野美術館、静岡新聞社・静岡放送など主催)が20日、三島市の同美術館で開幕した。6月9日まで。
展示は堀の生涯を「生きる力を描く」「花に心よせて」「いのちへの眼差し(まなざし)」の3章で構成し、代表作「幻の花ブルーポピー」など日本画約60点を飾っている。
堀は世界中を旅しながらさまざまな動植物の生命の形を描いた。飽くなき探究心で世界を巡り、82歳の時には本物のブルーポピーを見ようとヒマラヤに登り、代表作を描き上げた。
生前に残した数々の言葉も作品とともに飾り、堀の生きざまや命との向き合い方などが垣間見える。50歳を前に都会から自然豊かな環境に身を置くために移った大磯のアトリエも再現。カラフルでかわいらしい動物が描かれた「サミット」のモチーフとなった置物や実際に使用していた画材などを置いている。
入場料は一般・大学生1100円、小中学生・高校生550円。毎週土曜と5月5日は小中学生無料。木曜休館。