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テーマ : 三島市

静岡県内建設3社 若手教育連携 共通「育成シート」作成 人的交流で定着図る

 従業員の高齢化が進む建設業界で担い手の確保・育成に向け、木内建設(静岡市)、須山建設(浜松市)、加和太建設(三島市)の県内3社が連携して若手の教育プログラムに乗り出す。現場で必要な知識、技術の習得を目的に共通の育成シートを作成し、明確な目標設定と人的交流を通じて互いに高め合う関係性を築く。小さな達成感の積み重ねを成長につなげ、若い労働力の定着を図る。

若手社員の教育に向けて3社が連携作成した育成シート=静岡市の木内建設
若手社員の教育に向けて3社が連携作成した育成シート=静岡市の木内建設

 育成シートに盛り込んだ業務内容は約250項目。あいさつ、マナーから安全、施工にかかる具体的な作業工程まで、施工管理のスペシャリストとして数年間で学ぶ知識や技術を3社が出し合って作成した。成果はグラフで可視化し、それぞれの成長曲線を比べるなどコミュニケーションツールとして活用する。
 3社は6月に若手社員の合同現場見学会を企画し、今夏から育成シートの運用を本格的に始める予定。定期的な情報交換の場も設け、プログラムの見直し、改善も検討する。結果は人事評価に結びつけず、習得度合いに応じ、そつなく学ぶ環境を整えるのが狙いという。
 業界では若手の離職率が高く、今春始まった作業員の残業規制でさらなる人手不足の懸念も高まる。「以前は職人の技術を『見て盗め』と教えられたが、現在は『道筋を示してほしい』という若手も多い」(木内建設の担当者)。時代に即した社員教育が重要課題となっている。
 3社は2年前に業界ネットワーク「オンサイトX」を立ち上げ、全国の建設業者と定期的な情報交換を通じて課題解決策を探っている。「建設業を志す若者は本来、ものづくりが好きな人。仕事の楽しさを知ってもらえる仕組みづくりに業界で取り組む必要がある」とし、連携企業の拡大も見据えて社員教育の充実を目指す。
 (経済部・金野真仁)

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