経済しずおかの記事一覧

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ロボット動作計画 AIで自動生成 矢崎総業とNEC
自動車機器大手の矢崎総業(東京)とNECはこのほど、自動車の電気・電子機器をつなぐワイヤハーネスの製造で、複数の生産ロボットの動作計画を人工知能(AI)を使って自動生成した。実証実験では、技術者が40日前後かけていた産業用ロボットの動作計画作成作業「ティーチング」がわずか1日で可能になったという。 生産速度を高める動作計画もAIで作り、「製造工程時間の約10%短縮を実現した」としている。量産試験を実施し、2025年夏の実導入を計画する。 NECが開発した「デジタルロボット動作計画ソリューション(解決策)」と、矢崎総業の「ロボットシステム・シミュレーター」を組み合わせた。作業内容や製品データを
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手肌の保湿助ける 蛇口直結型浄水器 トクラス
住宅設備メーカーのトクラス(浜松市西区)は12月1日、浄水性能と手肌の保湿効果を備えたマイクロバブル搭載の蛇口直結型浄水器「ナティオ ボーラ」=写真=を発売する。 浄水機能で、人体への有害性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)などを除去するほか、マイクロバブルの泡が手肌への水分浸透を助ける。初年度の販売目標は3千台。販売価格は税込み8470円。
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大卒内定率76.0% 10月末時点 女子は過去最高
静岡労働局が30日発表した2024年春に卒業を予定する県内大学生の就職内定率(10月末時点)は、前年同期比2・1ポイント上昇の76・0%だった。1994年の調査開始以降で2番目に高く、女子は80・4%で過去最高となった。 大卒予定者7863人(1・8%減)のうち就職希望者は5837人(2・0%減)で、10月末までに就職が内定したのは4439人(0・9%増)。 短大卒業予定者の内定率は62・9%(2・3ポイント上昇)、専修学校卒業予定者は74・7%(3・8ポイント上昇)で、大卒予定者も含めた合計は74・9%だった。 調査は県内13大学、5短大、15専修学校を対象に実施した。
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事業マッチングや投資協力を強化へ 県・浙江省全体会議
静岡県・浙江省経済交流促進機構は30日、第32回全体会議を静岡市内で開き、新エネルギー自動車、脱炭素環境保護、バイオ医薬など重点分野でのビジネスマッチングと投資協力を深めるとする2024年度事業計画案を承認した。 両県省の企業が展示会に出展し、事業機会の創出を図るほか、サプライチェーン(供給網)での協力を推進する。浙江省に立地する県関連企業の関心が高い企業優遇措置や外資研究開発の情報提供を組織的に行い、課題解決を模索する。 科学技術や農業、教育分野の既存事業を継続し、人的交流を活発化させることも盛り込んだ。 会議は4年ぶりに対面で開催し、両県省の幹部職員ら約40人が出席した。意見交換では双方
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海洋微生物で発酵 分解 食品廃棄物に新処理法 磐田化学工業など 開発進む
磐田市で有機酸の販売・加工受託を手がける磐田化学工業が、廃棄食品や残さを海洋微生物(メタン菌)による発酵で分解する新たな廃棄物処理システムの開発に取り組んでいる。従来の陸上メタン菌では難しかった塩分濃度が高い食品廃棄物への対応も可能で、事業化されれば国内初という。開発計画が県のMaOI(マリンオープンイノベーション)プロジェクト促進事業に採択された。 同社によると、廃棄食品や食品製造の過程で出る廃液などの処理方法の一つであるメタン発酵は、一般的に陸上に生息するメタン菌を用いる。ただ、みそやしょうゆ、粉末調味料、水産加工品など高塩濃度の製品に対しては、発酵効率が低下する傾向がある。 同社が海洋
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定期金利引き上げ 静清信金
静清信用金庫は30日までに、期間5年の定期預金金利を0・002%から0・07%に引き上げた。日銀による金融緩和策の修正に伴う長期金利の上昇傾向を受けた措置。 自動車ローンは1日、性能の向上で自動車の買い替え周期が長期化しているとして、融資期間を10年から最長15年に延ばす。ウェブ完結型契約の固定金利は年1・90%を適用する。 このほか、住宅ローンの契約者を対象に家具や自動車購入、引っ越しなどの費用を合わせて融資する新商品も1日から取り扱う。最長40年の長期借り入れが可能で、月々の返済額を押さえて負担を軽減する。
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グランドピアノ カプセルトイに 河合楽器製を再現
河合楽器製作所のグランドピアノのカプセルトイが発売された。 カラーはブラック、ホワイト、マホガニーと、同社クリスタルピアノ「CR―40A」をイメージした透明の4色。希少品として、ミュージシャンのYOSHIKI(ヨシキ)さんが愛用する「CR―40Aヨシキ・バージョン」も用意した。 サイズは奥行き50ミリ、高さ37ミリ、幅40ミリ。販売価格は税込み500円、ブラインドボックスは550円。全国のカプセルトイ売り場などで販売する。カワイ直営店は12月1日から扱う。 販売元でカプセルトイ製造・販売を手がけるケンエレファント(東京)によると、同社でのピアノのカプセルトイの販売は初めて。
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コーンや削り節 来年2月値上げ はごろもフーズ
はごろもフーズは30日、コーンや削り節製品など計52品目を来年2月1日出荷分から5・3~20%値上げすると発表した。原材料価格や包装資材費、物流費の上昇などが理由。デザートギフトも2品目を1月4日出荷分から10%値上げする。 対象製品のうち「シャキッと!コーン」(190グラム)は税抜き185円から205円に、「かつおパックはごろも舞」(2グラム5袋)は税抜き145円から160円にする。値上げはコーン関連が2022年2月、23年3月に続き3度目、削り節が23年3月以来2度目。
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マグロ漁獲枠 水産庁が24年配分案 静岡県大型魚は14・6トン
水産庁は29日、太平洋クロマグロの2024年の漁獲枠について国内配分案を漁業者や行政関係者に提示した。都道府県別の沿岸漁業の枠を近年の漁獲実績に基づいて割り当て、30キロ以上の大型魚では青森県が最大の508トン。小型魚では長崎県に最も多い728・9トンを配分した。 12月の国際会議で日本を含めた各国の漁獲枠が合意された後に決定する。その後、各都道府県が今年繰り越した枠の一部を追加するなどして調整し、24年6月ごろの最終確定を見込んでいる。 配分案は東京都内で29日に開いた説明会で示した。大型魚の枠は全国の合計が1745・9トンで、青森県に続き、北海道に320・7トン、長崎県に173・9ト
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鈴与が売上高最高 8月期決算 国内物流好調で
鈴与グループは29日、主要4社の2023年8月期決算を発表した。鈴与は売上高が前期比3・8%増の1533億1400万円、経常利益が24・8%増の108億2千万円とともに過去最高となった。純利益は50・5%増の6億6700万円となり、2年連続で最終黒字となった。 愛知県小牧市などの物流拠点を拡充、全国141拠点、延べ床面積96万平方メートルまで拡大するなどしたことが増収につながった。コロナ禍で利用者が低迷したフジドリームエアラインズ(FDA)などの航空事業子会社の引当金や不動産の減損損失を特別損失として計上した。会見した浅井伸祐副社長は「FDAは2年連続で大きな引き当てをした。だいたいの処理
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静岡県の清酒GI指定 ブランド力向上に弾み
国税庁は29日、静岡県の清酒を地理的表示(GI)制度に指定すると発表した。指定は30日付。酒類では県内初のGI指定で、都道府県単位では9件目となる。 GIは、生産方法や気候などの特徴が品質の特性に結びついている産品を知的財産として登録し、保護する制度。県内27の全蔵元が加盟する県酒造協同組合が申請していた。国税庁は多様な河川の伏流水を醸造用水とし、端麗で穏やかなうまみのある酒質などを評価した。 生産基準として、県内の水のみを使用することや発酵には「静岡酵母」を用いることなどを定めた。貯蔵、瓶詰めの工程も県内で行う。同組合で今後、ロゴマークや認定酒の選定を進めていく。同組合の清信一副理事長
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JR「アスティ静岡」新装開店 “プチぜいたく”飲食や物販 全21店出そろう
ジェイアール東海静岡開発(静岡市葵区)が運営するJR静岡駅構内の商業施設「アスティ静岡」が29日、8カ月にわたる改装工事を終えてグランドオープンした。新型コロナウイルス下で高まった「プチぜいたく需要」に応じる飲食・物販店など新装全21店舗が出そろった。 同日、高級スーパー紀ノ国屋の商材を扱う「プレシャスデリ&ギフト静岡」や、クレープ店「エイチズクリーム」、雑貨店「無印良品500」など県内初進出を含む9店舗が営業を開始した。 大規模改装は2020年度以来3年ぶり。伊藤裕次社長は「さらなるにぎわい創出に資する店舗がそろった。駅利用者のついで買い需要に応じるだけでなく、施設そのものが目的地にな
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紹介力活用、地元と協業 開業35年 後藤毅彦・遠鉄百貨店社長【聞きたい】
開業35周年を迎えた百貨店のトップに就いて半年。新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴って業績が回復する一方、人手不足などの課題に直面する中、地元商品の紹介、「まちなか」との協業など地域色を生かした経営戦略を練る。 ―足元の経営状況は。 「紳士服や婦人服、化粧品などの外出関連が好調で前年より収益は回復したがコロナ前の2019年と比べると不十分。9月以降は買い物以外の外出傾向が強くなり、厳しい状況と実感している。品質の高い商品を求める客層と節約層の二極化が進み、日常的に来店する層が少し細くなった」 ―店舗づくりの方策は。 「地元商品の紹介に力を入れ、成果が出始めている。2月にえんてつ
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茶況(11月29日)「お茶はがき」デザイン募集 牧之原茶振協
牧之原市茶業振興協議会の「静岡牧之原茶宣伝隊」は2月9日まで、はがき型の一煎茶パック「お茶はがき」のパッケージデザインを競う「第4回お茶はがきデザインコンテスト」の作品を募集している。 「牧之原市の“ここ”が好き」をテーマに自由にデザインを描き、郵送かメールなどで同市お茶振興課に応募する。グランプリ作品については静岡牧之原茶のPRに活用する予定。問い合わせは同市お茶振興課<電0548(53)2621>へ。 (榛原支局・足立健太郎)
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次世代の搬送提案 都内で「国際ロボット展」 ヤマハ発、スズキなど出展
世界最大規模のロボット見本市「国際ロボット展」(日本ロボット工業会など主催)が29日、都内の東京ビッグサイトで開幕し、ヤマハ発動機やスズキなど県内企業を含む約650社・団体が出展した。人手不足などの課題を抱える多様な現場の省力化、生産性向上に資する最新技術を展示した。12月2日まで。 ヤマハ発動機は「運ぶの未来図」と題し、自動搬送EV(電気自動車)の荷台の対象物を、ロボットを搭載した無人搬送車(AGV)が受け取り、リニアコンベアモジュールや水平多関節ロボットで構成する検査工程に運び込むまでの次世代搬送システムを実演した。広報担当者は「搬送時間をいかに減らし省人化できるか、ヤマハ発の技術でト
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人事=鈴与(29日)
取締役航空事業推進本部副本部長、経理部副社長補佐担当、経営企画室長委嘱 岡嶋基晴▽取締役営業開発担当、袖師埠頭事業部長委嘱 山下哲哉
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ヤマハ発 創薬分野の取引拡大へ オランダ企業と協力契約
ヤマハ発動機は29日、オランダのバイオテクノロジー企業MIMETAS(ミメタス)とマーケティング協力契約を締結したと発表した。同社は、医薬品の安全性評価や効能確認で使用されるヒト疾患状態模倣システム(MPS)市場で世界的に高いシェアを持つ。ヤマハ発は連携や共同研究を、医薬品開発分野での取引拡大や技術開発につなげる。 MPSは、プレート上で人体の環境を疑似的に再現し、医薬品の安全性や生体内での動き、効果を調べる試験で利用される。動物実験の代替となり、希少疾病の有効な治療法・治療薬の開発につながるとされることから、世界的な市場拡大が見込まれるという。 ヤマハ発は、医薬品開発などで細胞培養工程
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スズキ 世界生産11.1%増 10月四輪 半導体不足が緩和
スズキが29日発表した10月の四輪車実績によると、国内と海外を合わせた世界生産は、半導体不足の緩和を背景に主力市場インドと日本が堅調に推移し、前年同月比11・1%増の29万7112台と2カ月ぶりに増加した。世界販売もインドが過去最高を記録し、11・3%増の28万3736台と4カ月連続で前年を上回った。 海外生産は9・6%増の20万1669台と5カ月ぶりに増加に転じた。インドは半導体不足で制約があった車種の生産回復で13・0%増の17万6394台と伸び、輸入規制影響が残るパキスタンを含むその他海外の生産減を補った。国内も14・6%増の9万5443台と増加した。 海外販売は14・2%増の22万9
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新社長に桜井氏 鈴与建設
鈴与建設は29日の株主総会後の取締役会で、桜井重英専務(65)が同日付で社長に就任する人事を決めた。大石泰明社長(74)は相談役に就いた。 桜井重英氏(さくらい・しげひで)東京大卒。1981年熊谷組入社。2014年に鈴与建設取締役。常務などを経て21年から現職。横浜市出身。65歳。
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鈴与、スカイマークへの出資 地上業務受託の拡大期待
鈴与の浅井伸祐副社長は29日、静岡市清水区の本社で開いた決算会見で中堅航空会社スカイマークへの出資について「(空港地上業務の)グランドハンドリングでは連携の可能性がある」などと説明し、受託の拡大に期待感を示した。 鈴与は今月、グループとして約13%のスカイマーク株を投資ファンドから取得し筆頭株主となった。浅井副社長は、傘下のフジドリームエアラインズ(FDA)との連携では「飛んでいる拠点も、機材も違うのでFDAはFDA、スカイマークはスカイマーク。これから勉強していく。(現時点で)具体的な内容は想定していない」と述べた。 浅井副社長は「当面は安定株主として企業価値向上の支援をしたい」と、中
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マグロの希少部位を使用した弁当 JR静岡駅で販売 29日から
焼津市の水産会社「福一漁業」が開発したマグロの希少部位を使用した弁当を、29日からJR静岡駅の「プレシャスデリ&ギフト静岡」で販売する。市場の流通量は少ないが、脂ののりがよくてうまみが濃いマグロの「頭肉」を多くの人に堪能してほしいと商品化に着手。1年半にわたる試行錯誤の末に完成させた。 商品名は「元祖トロまぐろいなり弁当」。ミナミマグロ1頭あたり数百グラムしか取れない頭肉を煮込んで柔らかくし、いなりずしと合わせた。ふたの表面にマグロを描いた弁当箱を、本物の漁網で包む仕掛けを施し「魚の町」らしさを演出している。 弁当の開発は2021年に近藤大輔副社長の発案で始まった。柔らかくして、くさみを
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DI、50超えも消費低迷 飲食など苦戦 10月静岡県版景気ウオッチャー
静岡経済研究所が実施した10月の県内版景気ウオッチャー調査によると、家計消費や事業所向けビジネス、雇用関連の景況感を3カ月前と比較した現状判断指数(DI)は50・7だった。3期連続で景気の横ばいを示す50を上回ったものの、7月の前回調査比で4・3ポイント下降した。物価高騰で強まる節約志向を受け、飲食業やサービス業に消費意欲の低下が見られた。 家計消費関連は51・8で前回を4・0ポイント下回った。物価高の影響が大きい飲食関連で「節約志向で女性客が減少した」「(客が)飲食代を少し抑えている様子」などと客数、客単価の伸び悩みが指摘された。小売関連も消費の冷え込みぶりを説く声が目立った。 事業所
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中小デジタル化支援 長泉のコンサル会社 静岡県内初DX学校開校
ITコンサルタント業のティープラスワン(長泉町、相沢隆志代表社員)は28日、中小企業のデジタル化を支援するため、「DX学校沼津校」を開校した。IT人材の育成やデジタルトランスフォーメーション(DX)を後押しする。 東京のITコンサルタント会社が開発したカリキュラムを活用する「DX学校」の静岡県内初のフランチャイズ校。IT導入を主導するIT導入士の養成、DX計画立案、マーケティングの3講座があり、主にオンラインで学習する。IT導入診断士の相沢さんが講師を務め、講座とは別に伴走支援も手がける。 相沢さんは大手証券会社や地方銀行でIT関連業務に従事し、多くの中小企業がデジタル化に苦戦していると
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百貨店販売額8.0%増 8月の静岡県内 5類移行後初の夏休み、集客好調
関東経済産業局が発表した8月の静岡県内百貨店・スーパーの販売額は、既存店ベースで前年同月比1・9%増の379億4800万円だった。百貨店3店は8・0%増の48億5400万円と、2カ月連続で前年同月を上回った。新型コロナウイルス感染症の5類移行後初の夏休みシーズンで集客が好調だった。 主力の衣料品は2・9%増の12億3200万円。宝飾や化粧品などその他の商品は9・9%増の14億5900万円。飲食料品は3・2%増の12億2500万円だった。百貨店関係者は「帰省客が家族で来店するなど、前年に比べにぎわいが戻ってきている。物産展の開催も集客に寄与した」と語った。 スーパー158店の販売額は1・0
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茶況(11月28日)栽培法や入れ方 茶生産者に学ぶ 川根本町
今年の全国茶品評会で最高賞の産地賞に輝いた川根茶を楽しめるイベント「川根時間」(同実行委主催)が26日、川根本町内各地で開かれた。 同町の道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」では、同品評会で上位入賞した相藤農園や丹野園が参加した。園主が茶の栽培方法や同品評会の評価基準などを解説し、お茶のおいしい入れ方教室も開かれた。 13回目となる今回は地域全体で川根茶を盛り上げようと、例年会場のフォーレなかかわね茶茗館に加え、町内の茶農家やカフェなど6カ所も会場となった。 (島田支局・白鳥壱暉)
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マックスバリュ東海 浜松市天竜区春野町にオープン 12月1日
マックスバリュ東海は12月1日、浜松市天竜区に「マックスバリュエクスプレス天竜春野町店」を開店する。同区への出店は初めて。小山須走店(小山町)に続いて同社2店目となる木造平屋建てを採用した。 国道362号線沿いに位置する小型店で売り場面積239平方メートル。食べきり、使いきりサイズの小容量商品を充実させ、地元生産者の農産物販売コーナーを設ける。会計と商品の袋詰めを行うレジやキャッシュレスセルフレジを備える。 営業時間は午前7時~午後10時。駐車台数は18台。
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脱炭素テーマに「究極のソース」 鳥居食品、CO2排出66%減 価格は3倍に
鳥居食品(浜松市中区)は、毎年テーマを変えて取り組む限定商品「究極のソース」づくりの企画で、今年は二酸化炭素(CO2)排出量の削減に挑戦したソースを開発した。カーボンニュートラル(CN)をテーマに、原材料や製造工程を見直し、従来比で約66%減らした。11月28日に発売する。 冷凍保管した原材料の野菜を煮込む行程を酢漬け作業に置き換え、電気とガスの使用量を削減した。鹿児島県種子島産のサトウキビから、浜松市中区のマイノーブルシュガー(佐藤みゆき代表)が市内で栽培・製造したサトウキビシロップに変更したほか、メキシコ産の食塩を掛川市産に変えるなどして輸送時のCO2排出量を低減した。 従来は1本2
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半導体 市場規模 24年に回復予測 生成AI需要で過去最高
主要半導体メーカーでつくる世界半導体市場統計(WSTS)は28日、2024年の半導体の市場規模が前年比13・1%増の5883億ドル(87兆円)になるとの予測を発表した。生成人工知能(AI)向けの半導体需要などが拡大し、23年の市況低迷から脱して回復すると予想する。 増加すれば2年ぶりで、22年(5740億ドル)を上回って過去最高を更新する。社会への生成AIの浸透などを踏まえ、6月に予想した11・8%増から上方修正した。 製品別では、データ保存に使うメモリー半導体が44・8%増と大幅な増加を見込み、全体を押し上げる。生成AIでの利用に加え、スマートフォンやパソコンの販売回復を予想する。コンピュ
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ウェブ完結契約 カーローン下げ 遠州信金、負担軽減へ
遠州信用金庫(浜松市中区)は12月1日から、ウェブ完結契約マイカーローンの固定金利(10年以内)を現行の年1・64%から1・48%に0・16ポイント引き下げる。返済期間も10年から最長15年に伸ばす。 来店契約(10年以内、リピートプラン)の金利も1・74%から1・68%に引き下げる。新たに10年超のプランも設けた。融資限度額はいずれも1千万円。 同信金によると、原材料高などで幅広い車種の価格が値上げ傾向にあるほか、性能向上で買い替えサイクルも長期化しているという。ニーズに応じた設定で借りやすくし、ディーラーや他の金融機関からの借り換えも促す。 同信金生活サポート部の担当者は「物価上昇で家計
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ヤマハ音楽教室生 ジャカルタで公演 3日、4年ぶり
ヤマハは12月3日、インドネシア・ジャカルタで、ヤマハ音楽教室に通う10カ国15組の代表生徒による「ヤマハ・インターナショナル・ハイライト・コンサート」を開く。 新型コロナの影響で2020年から動画配信などで開催してきたが、4年ぶりに対面で開催する。日本からは神奈川県の中学3年生の沼野井詩穂さんがピアノソロを演奏する。 音楽教室は世界40以上の国と地域で展開し、約16万人の生徒が学んでいる。同コンサートは2019年に地域やレッスンコースごとに実施していたコンサートを体系化して始まった。
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CO2排出量取引 東証「市場」に参加 静岡銀行、静銀リース
静岡銀行と静銀リースは年内にも、二酸化炭素(CO2)排出量を取引する東京証券取引所の「カーボン・クレジット市場」に参加する。市場で売買されるCO2排出削減量に応じたクレジットを金融商品や車のリースに付帯させるなど、取引先と連携した脱炭素の取り組みを加速させる。 静岡銀は10月からCO2量を算定するクラウドサービスの取り扱いを始め、各企業が排出するCO2の「見える化」を進めている。静銀リースは営業車両のCO2排出量に応じたクレジットを購入し、相殺して排出を実質ゼロにする「カーボンオフセット」に取り組む。両社は市場への参加でCO2排出削減に関する情報収集に努めるほか、クレジットを組み合わせた商品
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商工会、金融、行政の連携本格化 浜松・天竜区 事業者の経営革新を後押し
浜松市天竜区で本年度、金融機関や商工会、行政が金融懇談会を核として連携する取り組みが始動した。人口減に伴い商圏縮小や廃業件数の増加といった課題が深刻化する中、それぞれの知見やノウハウを持ち寄り経営相談や事業承継支援を展開することで、地域経済の活性化を目指す。 同区の天竜商工会本所で今月下旬開かれた会合には、静岡財務事務所や県信用保証協会、JA遠州中央、銀行、信用金庫の担当者が顔をそろえ、現状や課題について意見交換した。金融機関からは「人材紹介や空き物件活用、マーケティングなど事業者を総合的に支援していきたい」(静岡銀行)などの意見が出た。 金融懇談会は6月に発足した。各機関同士が協力し
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有機農業拡大へ戦略や課題共有 静岡県やJAなど
静岡県やJA静岡中央会などはこのほど、有機農業の拡大に向けた研究会を静岡市で開いた。国や自治体職員らが取り組みを紹介し、持続可能な食料システムを構築するための戦略や課題を共有した。 自治体やJAなどの関係者約100人が参加した。基調講演で農林水産省農業環境対策課の大山兼広課長補佐は、国が有機農業の拡大や化学肥料の使用量削減などの目標を定めた「みどりの食料システム戦略」を紹介。2021年時点で2万6600ヘクタールの有機耕作面積を、30年に6万3千ヘクタールに伸ばす数値目標を示し、「達成には技術の体系化に加え、各自治体へと取り組みを面的に拡大していくことが必要」と話した。 長野県松川町の遊
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AI活用システム構築へ 遠州信用金庫(浜松市)/鈴木靖理事長【キーパーソン・最前線】
システム部門を中心に歩み、6月に理事長に就任した。コロナ禍で停滞した地域経済の回復に取り組むとともに、積極的なデジタル化推進方針を継続し、人工知能(AI)を活用した新たな営業形態も検討する。 ―地域経済の現状は。 「コロナ禍前までの回復には届かず、飲食業界や商店を取り巻く環境は厳しい。放映中の大河ドラマ、2024年の浜名湖花博20周年事業を生かして地域の消費を喚起したい。EV(電気自動車)シフトなどによるビジネスモデル転換が求められる中、県西部の中小製造業がこれをチャンスにできるかが経済発展のポイントの一つ。設備関係や将来を見据えた業種転換への提案にも積極的に取り組む」 ―経営で重視す
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茶況(11月27日)品評会最高賞 浅蒸し茶販売 藤枝、マツバ製茶
藤枝市堀之内のマツバ製茶は、9月の第64回藤枝仕上茶品評会で最高賞の市長賞を受賞した浅蒸し茶の袋詰め商品を、同市の蓮華寺池公園内の茶文化発信・観光交流拠点施設「とんがりぼう」で販売している。50グラム入り540円(税込み)。 金色透明で香り高く、うまみと渋み、コクの調和が取れた味わいが特徴。丸金杉村製茶(同市寺島)の鮮度の良い茶葉を使用して仕上げた。同社企画管理部長の三石洋介さん(46)は「浅蒸し茶の特徴がよく出ている。藤枝らしい茶を楽しんでほしい」と話した。 (藤枝支局・青木功太)
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レックス金谷工場 牧之原へ 特種東海製紙グループ 廃棄物燃料増産向け移転
特種東海製紙は27日までに、グループ会社「レックス」(島田市)の金谷工場(同市)を牧之原市に移転する方針を決めた。新工場は2025年度の稼働を予定し、廃棄物を原料にする固形燃料「RPF」の生産能力を増強する。 関係者によると、新工場は牧之原市内の工業団地に入り、敷地面積は約2万3千平方メートル規模になるとみられる。金谷工場は02年の開設で老朽化が進み、手狭になったことなどから移転を決めた。工場の勤務態勢を2交代から3交代に変え、24時間稼働にする。 RPFは化石燃料に代わる次世代の燃料として注目され、レックスは金谷を含む県内3工場で製造している。特種東海製紙グループは特殊紙や機能紙を生産する
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サッカー岡田元代表監督ら講演 30日、静岡でビジネスセミナー
サッカー元日本代表監督の岡田武史さんらが特別講演する経営者、管理職向けビジネスセミナー「静岡みらい会議」(静岡新聞社・静岡放送主催)が30日午前10時から、静岡市葵区のしずぎんホールユーフォニアで開かれる。参加無料。 テーマは「持続可能な企業・地域のつくり方」。岡田さんは会議冒頭から1時間、指導者の立場から人づくり、組織づくりについて講話する。午後1時から日本総合研究所の藻谷浩介主席研究員が「里山資本主義で考える静岡の未来」と題して話す。 各種企業が経営課題解決に向けたデジタルトランスフォーメーション(DX)の手法を解説するコーナーも複数ある。午後4時終了。 申し込みは専用サイトから。「アッ
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冬ボーナス2.4%増 消費効果は限定的 静岡経済研究所が予想
静岡経済研究所が27日発表した静岡県内民間企業の2023年冬のボーナス予想は、1人当たりの支給額が前年比2・4%増の41万6千円だった。輸出関連企業を中心とする業績改善や人手不足の影響を受け、3年連続の増額。一方、急速な物価上昇には追い付かず、消費の押し上げについて「一助にはなるが、効果は限定的」との見方を示した。 企業規模別では、従業員30人以上が2・4%増の48万1400円、29人以下は2・0%増の28万7200円。支給総額は3・3%増の5078億円、対象者は0・9%増の122万千人と見積もった。 県内上場企業の9月中間決算は、円安効果などを追い風に自動車関連や輸出型製造業で収益の改
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浜松いわた信金 新本部棟完成 12月11日から業務開始
浜松いわた信用金庫(浜松市中区)は11月27日、同区元城町に整備を進めてきた新本部棟が完成し、12月11日から順次業務を開始すると発表した。 新本部棟は鉄骨鉄筋コンクリート造りの地上10階建てで、延べ床面積1万1685平方メートル。5~9階が役職員の業務室で、「フリーアドレス」など内容や働き方に合わせて働く場所を自由に選択できる仕組みを導入。昨年10月に先行して業務を始めた隣接の新本店棟と、3階および4階部分が空中の通路でつながる。 「安全安心」「サステナビリティ」などが基本コンセプト。浜松城の向かい側という立地を踏まえ、低層階は石垣を連想させるタイル壁、高層階は直射日光を遮るテラコッタ
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ローランドDG 新社屋を公開 浜松・北区
ローランドDGは27日、浜松市北区新都田にこのほど移転、本格稼働した新社屋を報道陣に公開した。従業員が働く場所を自由に選べるように2、3階をそれぞれ集中、共有、交流、創造の四つのエリアに分けた。 田部耕平社長は「わくわくする気持ちを外部に発信するには、内部もわくわくしなければならない。それを念頭に建設に従事した」と述べた。 入り口付近のスペースは、主力製品のUVプリンターを活用した葛飾北斎の天井絵「八方睨(にら)み鳳凰(ほうおう)図」のデジタル復原画などを並べた。省エネと創エネの実現や、高い耐震性能も確保したという。 本社棟は地上3階建て、延べ床面積は約7500平方メートル。総工費約29億7
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クリスマスのおもちゃ商戦活気 注目は「デジタルトイ」 動画作成を体験
クリスマスを控え、おもちゃ市場が活気づいている。正月も合わせると、年間売り上げの4割を占める書き入れ時となる。今年は、子どもたちが憧れる動画作成を体験する「デジタルトイ」が注目という。少子化で市場縮小が懸念される中、大人も楽しんでもらう戦略で販売を拡大させる。 日本玩具協会などは27日、東京都内でクリスマス向けのおもちゃ製品の発表会を開き、一押し商品を紹介した。セガトイズが12月7日に発売する「#バズゅCam(カム)」(価格1万3200円)は、ユーチューバーが投稿するような動画を撮影、編集して「バズる」疑似体験ができる。 ひな型に従って容易に動画作成が可能。インターネット接続はなく、撮影
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5Gでシャープと特許契約 ファーウェイ、使用料確保
【北京共同】中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は27日、シャープと第4世代(4G)移動通信システムと5Gなど通信関連の特許に関し相互ライセンス契約を結んだと発表した。自社特許の使用料収入を得る取り組みの一環。多様な機器を通信でつなぐモノのインターネット(IoT)、Wi-Fiなどの分野で、既に日本企業の20社程度の企業と同様の関係構築を進めているという。 シャープとの契約では、両社は関連特許などの知的財産権の相互利用などを定めているという。多額の研究開発費を投じるファーウェイは、技術開発の対価となる特許料収入の確保を目指しており、日本にも昨年に専門部署を開設した。 ファーウェイは5G
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未活用特許使い学生が商品提案 最優秀に静岡文化芸術大
大学生が県内企業の未活用特許を使った新たな商品やビジネスモデルを提案する「知財活用アイデアプレゼン大会」(県産業振興財団主催、静清信用金庫、浜松いわた信用金庫、県発明協会共催)がこのほど、静岡市内で開かれた。県内4大学から10チームが出場し、静岡文化芸術大「プランターズ」が最優秀賞に輝いた。 プランターズは筒状の容器にLEDを巻き付ける特許技術を用いて、好きなグッズなどを飾るアクリル製展示ケース「推し入れ」を提案した。ストラップ付きで可搬性を高め、スマートフォンでの光の色や明るさを調整可能に。好きなアイドルやキャラクターを応援する「推し活ブーム」に着目し、若者を中心に需要を見込むなど市場性
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人脈てこにデジタル推進 三井住友FG 太田社長死去 各界トップと交渉
三井住友フィナンシャルグループ(FG)の太田純社長が25日、死去した。TSUTAYA(ツタヤ)などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)や、SBIホールディングスとの資本提携など、金融業のデジタル化に向け、従来の発想にとらわれない戦略を矢継ぎ早に打ち出し存在感を放ってきた。=関連記事26面へ 「太田さんと会った時、一発で『おもろいオッチャンやな』と思って、一緒にやりたいなと思って始まりました」。今年6月、三井住友FGの「Vポイント」とCCCの「Tポイント」の統合発表会見で、CCCの増田宗昭会長は太田氏の第一印象をこう述べた。太田氏も、増田氏との信頼関係により「交渉は極めてス
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ナユタ(浜松) 蓄電装置 大賞 県のグッドデザイン 表彰
静岡県はこのほど、デザイン性に優れた県産の製品やサービスをたたえる「2023グッドデザインしずおか」の表彰式を県庁で開いた。医療機器用電源メーカーの「ナユタ」(浜松市東区)が開発した医療機器用蓄電装置「LEMURIA(レムリア)ME3000」が大賞を受賞した。 同製品は国内で唯一、医療機器規格認証を取得したリチウムイオン蓄電装置。停電時に人工呼吸器などを長時間使用できる。「災害弱者への支援が喫緊課題となる中、可搬性、排熱ファンの不要など細部にまで配慮された作品」と評価された。 同表彰は30回目の節目。計55点の応募があり、「問題提起」「ユーザー性」「技術性」「新奇性」などを基準に審査した
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クリームシチュー、白米に「かける派」3割 「分ける派」7割 全国調査、静岡も同傾向
ハウス食品はクリームシチューの食べ方について全国調査した。シチューと白米を組み合わせると答えた5617人のうち、分けて食べることが多い「分ける派」が68・0%、白米にかけることが多い「かける派」が32・0%。都道府県別では分ける派が鳥取、島根、富山の順となり、西日本が多かった。かける派は沖縄、青森、東京の順。静岡は「分ける派」が70・1%、「かける派」が29・9%だった。 担当者は「東日本は味が濃い文化圏なので、白米にかけることが好まれるのでは」と指摘。沖縄は、タコライスのように混ぜる文化が根付いていると分析した。 シチューに入れる食材に関しては、カキが広島、シメジは長野がいずれもトップ
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物販や試食、体験ブース一堂に 静岡で産業フェア 26日まで
静岡市の地場産品や農林水産物を集めた「産業フェアしずおか2023」(静岡産業振興協会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が25日、同市駿河区のツインメッセ静岡で始まった。26日まで。 市内外の185団体が物販や試食、体験ブースを出展。家具や駿河竹千筋細工などの伝統工芸品の展示、制作体験が楽しめる。中部横断自動車道の交流促進エリアとして山梨、長野、新潟各県の特産品のブースも並ぶ。 来場者はサクラエビやマグロ、本山茶などの山海の幸を味わったり、多彩な工芸品の技に見入ったりしていた。プラモデル制作や木工品を使った体験コーナーは親子連れでにぎわった。 主催者は「静岡の地場産品のファンになってもらえ
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静岡⇄ベトナム双方向チャーター便 3月運航、関係者がPR
静岡空港とベトナムを結ぶ双方向チャーター便が初めて、2024年3月に運航する。日本側の旅行会社や航空会社の関係者が24日、県庁に出野勉副知事を訪ね、空港利用の促進に向けて意見を交わした。 航空会社はベトジェットエアで、3月23、27日の2往復をツアー向けに運航する。これまでベトナムとのチャーター便は23年を含めて計8便運航したが、いずれもインバウンド(訪日客)かアウトバウンド(国外旅行)のどちらかの利用にとどまっていた。今回は初めてインバウンドとアウトバウンドの双方向のチャーター便が実現する。 ベトジェットエア日本販売代理店の中川正秋営業本部長や、チャーターしたエイチ・アイ・エス(HIS
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御殿場アウトレット 着座型モビリティ試験導入 警備員の“足”に
御殿場市の御殿場プレミアム・アウトレットは、ホンダが市販化を目指し開発中の着座型スマートモビリティ「UNI-ONE(ユニワン)」を巡回警備業務に試験導入している。来年3月末まで使用し、負担軽減や人材確保に向けた糸口を探る。業務のデジタル化の検討にも役立てる。 UNI-ONEは椅子の形をした定員1人の乗り物で、座ったまま体重移動すると二つの特殊な車輪が動き、前後左右360度自在に移動できる。両手は自由に使える。乗降時の全高は77センチだが、移動時は95センチまで高さが上がり、立っている人とコミュニケーションを取りやすい座面位置になる。大型商業施設での試験は全国初で、今回は2台を有償で導入し
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旬の四ツ溝柿ロールケーキに 長泉で限定販売
今が旬の長泉町特産品を使った「四ツ溝柿ロールケーキ」が12月下旬ごろまで期間限定で販売される。製造を手がける町ブランド認定店のケーキ屋「ハピネス」(下土狩)の小松大輔店長(48)は「洋菓子に柿は珍しいはず。生クリームとの相性や柿の香りを楽しんでほしい」と話す。26日の町産業祭でも販売予定。 ロールケーキには食感を残すため、厚く切った生の四ツ溝柿を使用。しっとりするシュー生地で柿と生クリームを包んだ。小松店長が「地元のおいしいものを使いたい」との思いから製造を開始。昨年、町のブランド品としての認定を受けた。 小松店長は「今の時期しか食べられないので、一度味わってみて」と話した。
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茶況(11月24日) 袋井茶振協が25日感謝祭
袋井茶振興協議会は25日、茶業関係者が1年間の茶業に感謝する恒例の「ふくろい茶感謝祭」を袋井市の油山寺で開催する。 2014年から実施され今回で10回目。生産者や茶商らが出席し、中国から日本に茶を伝えたとされる栄西禅師の像の前に袋井産の茶葉を詰めた茶つぼを献上し、地域の茶業のさらなる発展を祈願する。献茶式終了後には、参拝者向けに試飲も行う。 (袋井支局・北井寛人)
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ロゴミックスと共同研究契約締結 ミダック
ミダックはこのほど、医薬品などの研究開発を手がけるベンチャー、ロゴミックス(東京)と最終処分場の環境負荷、コスト低減技術の開発に向けた共同研究契約を結んだ。開発途上国での最終処分場の整備促進につなげる。
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静鉄・川井社長が改革事例を紹介 静岡で経営者協会シンポ
静岡県経営者協会はこのほど、経営改革シンポジウムを静岡市葵区で開いた。静岡鉄道の川井敏行社長が「恐れのない組織-多様性からはじめる会社改革」と題し、同社グループで進めているダイバーシティ経営について語った。 川井氏は、大型商業施設の新静岡セノバ(同区)がテナント企業経営者の提案で導入したフレックスタイム制度などを紹介。各テナントに営業時間の裁量を持たせ、人手不足解消や待機時間削減を図った。 当初は売り上げの減少や顧客からの苦情を想定した反対意見が多かったが、制度を採用したテナントの売り上げは伸長。社会貢献に注力する施設をたたえる日本ショッピングセンター(SC)協会の日本SC大賞最高賞を獲得し
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ゼロゼロ融資返済「全額できる」91% 民間調査 「不安」は6%
帝国データバンク静岡支店が実施した新型コロナウイルス関連融資に対する県内企業の意識調査によると、売り上げが落ち込んだ事業所に対する実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済について、借り入れ企業の91・3%が「条件通り全額返済できる」と答えた。「返済に不安」とする企業は6・7%で、2月の前回調査比で6・2ポイント下降した。年内に返済を開始するのは85・2%。 調査時点でゼロゼロ融資を既に全額返済した企業は13・0%。借り入れ中は45・0%で、返済の進展割合は「5割以上」が20・8%、「3割以上5割未満」が18・1%、「3割未満」が46・3%だった。返済中の企業の4・7%が「返済額の減額など
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人気シリーズ初 冷凍水餃子販売 杏林堂薬局
杏林堂薬局(浜松市中区)はこのほど、「本当においしい餃子」シリーズ10種類目となる冷凍水餃子(ギョーザ)の販売を県内77店で始めた。 累計約150万個を販売した人気シリーズで、初めて水餃子を商品化した。国産の野菜や肉を厚めの皮に包み、鍋やスープで煮込んでも、もっちりとした食感が味わえるよう仕上げたという。価格は21個入り税込み864円。販売目標は1カ月で3千個。
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無菌充填液体だし 製造拡大 かつお節製品「小林食品」(焼津) ライン増設 常温保管可で需要増
かつお節製品製造「小林食品」(焼津市田尻)が無菌充塡(じゅうてん)液体だしの製造ラインを増設し、10月に本格稼働した。燃料代高騰の影響が逆に、同社の手がける常温保管可能な無菌充塡液体だしの需要増大につながった。最新鋭の機械を投入し、製造量の拡大を図る。 新製造ラインは7月、同社工場内に完成した。かつお節から抽出しただしを殺菌処理し、外気に触れないまま、無菌の状態でアルミ袋に詰める。機械は分解しなくても清掃することが可能といった、無菌状態を保つ工夫が施されている。生産量は従来の製造ラインに比べて1・2倍ほど拡大する。 同社はカツオやサバ、昆布などを使った無菌充塡液体だしを製造し、業務用として飲
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定期金利引き上げへ 浜松いわた信金
浜松いわた信用金庫(浜松市中区)は24日、27日から預け入れ期間5~10年の定期預金の金利を引き上げると発表した。10年は現行の0・004%から50倍となる0・2%に上がる。 同信金によると、スーパー定期、1千万円以上の大口定期が対象で、日銀の金融政策修正に伴う長期金利上昇に対応する。5年、7年は現行の0・004%から、それぞれ0・07%、0・1%に引き上げる。
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アイデア創出法学ぶ 浜松で21世紀倶楽部例会 経営コンサル会社社長が講演
静岡新聞社・静岡放送21世紀倶楽部の11月例会セミナーが24日、浜松市中区のプレスタワーで開かれ、2020年に経営コンサルティング会社「シャイン&コー」(東京)を設立した市原義文社長(56)が、「課題解決のためのアイデアの生み出し方」をテーマに講演した。 市原社長はコンビニエンスストア「ローソン」勤務時にポイントカード「Ponta(ポンタ)」を企画立案したほか、業界初のセルフレジの開発を手がけた。当時の経験を振り返りながら、アイデア創出の方法を語った。 冒頭、聴講者にペットボトルの絵を描いてもらい、ほとんどが横から見た形だったことに対して「これが思い込み。解釈を疑うことが必要」と指摘し、
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インドSMG社 孫会社化を完了 スズキ、四輪生産再編
スズキは24日、インドの完全子会社スズキ・モーター・グジャラート(SMG)を、子会社のマルチ・スズキに譲渡して孫会社化する手続きを完了したと発表した。拡大するインド市場における四輪生産再編の一環。 スズキによると、SMGの全株式譲渡の対価として、マルチ社から約1284億ルピー(約2300億円)相当の株式を引き受けた。スズキのマルチ社の株式保有比率は従来の56・48%から1・71ポイント上昇の58・19%となる。 スズキは、西部グジャラート州の工場で四輪を生産するSMGをマルチ社の傘下にして集約し、生産を効率化する方針を7月末に発表。関連の手続きを進めていた。 スズキは2030年度に現地の四輪
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人材求め15社出展 静岡で転職フェア 事業内容 説明
転職希望者と企業のマッチングを図る合同企業説明会「しずおか仕事図鑑 転職フェア」(静岡新聞社主催)が24日、静岡市駿河区の職業訓練施設ポリテクセンター静岡で開かれた。同施設の訓練生や一般求職者が参加した。 金属加工業や食品製造販売業など県内の15社がブースを出展し、事業内容や福利厚生について説明した。志太地域3市(藤枝、焼津、島田)連携のUIJターン就職促進ブースも設けられた。 金属製品の製造企業の担当者は「自分の考えをしっかりと伝えられる人材を獲得し、人手不足を解消したい」と話した。
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茶況(11月22日)牧之原小で闘茶会 茶への理解深める JAハイナン青壮年部
JAハイナン青壮年部は21日、茶の種類を当てる闘茶会「TEA HERO選手権」を牧之原市の牧之原小で開いた。 同校からは5年生約30人が参加した。児童には普通煎茶、深蒸し煎茶、香り緑茶など5種類の茶が提供され、外観や香り、味などから種類を予想した。茶の基礎知識に関するクイズにも挑戦し、楽しみながら地域の基幹産業について理解を深めた。 闘茶会は希望のあった市内小学校の5年生を対象に展開していて、1月には各校の上位者を集めた大会を予定している。 (榛原支局・足立健太郎)
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プラモデル&ランナーアート展 不要な「枠」をツリーに 12月24日まで 静岡市葵区
プラモデルを組み立てた後に残る枠(ランナー)を再利用して制作した作品や、県内のプラモデル愛好家による作品を紹介する「プラモデル&ランナーアート展」が12月24日まで、静岡市葵区の市文化・クリエイティブ産業振興センター(CCC)で開かれている。 市が葵、駿河、清水の3区に設置した「ランナー回収ボックス」に寄せられたランナーを再利用して制作した高さ約1・4メートルのクリスマスツリーなど、さまざまなランナーアートが並ぶ。ツリーは、市内各地に設置されているオブジェ「プラモニュメント」のデザイン担当者、松尾憲宏さんが監修した。 県内を中心に活動する「静岡キャラクターモデラーズ」による作品や、ミニ四
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「消費者が節約志向に」 静岡商議所 会頭 GDPマイナス受け
静岡商工会議所の岸田裕之会頭は22日の定例記者懇談会で、国内総生産(GDP)が3四半期ぶりのマイナス成長になったことを受け、「賃金が物価上昇に追いつかず、消費者の財布のひもが固くなっている」との認識を示した。 岸田会頭は、同商議所が会員事業所に、経営の悩みについて聞き取ったことを説明し、「消費が伸びていないことを実感する声がある。消費者も賃金が上がらなければ、節約志向にならざるを得ない」と述べた。 消費活性化に資する企業の賃上げ実現に向け、サプライチェーン(供給網)全体で適正価格化を進める重要性を指摘し、「発注側の大手企業も比較的理解を示している原材料費の高騰分に関する価格交渉に加え、労務費
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オリックス高級温泉旅館 熱海・伊豆山に12月開業
オリックス・ホテルマネジメント(東京)は12月2日、同社最上級ブランドの温泉旅館「佳ら久(からく)」を熱海市伊豆山で開業する。箱根・強羅に次いで2施設目で、県内は初進出。開業に先立って22日、報道陣に公開した。 旅館名は「熱海・伊豆山 佳ら久」。8階建てで、延べ床面積約8千平方メートル。JR熱海駅から車で7分の国道135号沿いに立地する。 全57の客室に伊豆山の天然温泉の露天風呂を備える。中層階からは紺碧(こんぺき)の相模湾をはじめ熱海の絶景を堪能できる。老舗料亭なだ万に在籍経験のある料理長らが、熱海の海産物や地場野菜を用いた創作料理を提供する。 来年1月末まで開業記念プランを用意し、
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国際ロボット展に初出展 スズキ 電動車いすの技術活用
スズキは29日に東京ビッグサイト(東京)で開幕する「国際ロボット展」に初出展し、電動車いすの足回りの技術を応用した電動モビリティベースユニットを披露する。人口減少や高齢化進行で作業効率化、負担軽減のニーズが高まる中、農業や配送、土木建設現場などで活躍するロボットの「足」としての活用例を紹介する。12月2日まで。 電動モビリティベースユニットは四輪タイヤやフレーム、電動の駆動部分で構成する。長さを伸縮したり、自律走行システムを搭載したりして幅広い用途の活用が見込める。スズキが1974年から2022年まで改良を重ねながら発売してきたモーターチェア(ジョイスティック型)の安定性や機動性を備えた足回
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静岡県内10JA中間 総利益0.8%減
JA静岡中央会が22日発表した静岡県内10JAの中間決算は、企業の売上総利益に当たる事業総利益が前年同期比0・8%減の346億7200万円、経常利益が0・7%減の48億2400万円だった。 信用事業は貸出金利息などが減少したが、有価証券売却益と配当益が増加し、総利益は1・7%増の186億4500万円だった。 共済事業の総利益は7・8%減の93億7500万円。契約満期などで長期共済保有高が3・0%減の12兆9664億円、長期共済新契約高が24・9%減の4241億2900万円となった。 購買事業の総利益は農業機械などの供給高の増加で8・7%増の39億700万円。 販売事業は資材高騰による
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輸送や荷役 どう効率化 静岡労働局 運輸支局 ジヤトコと意見交換【迫る 24年問題】
来春に残業時間の上限規制が適用される物流業などで深刻な人手不足が懸念される「2024年問題」を見据え、部品や製品輸送の効率化を物流業者と進めるジヤトコと静岡労働局、静岡運輸支局の意見交換が22日、富士市の同社で行われた。荷役や荷降ろし待ちの時間短縮など、運転手の拘束時間を減らす工夫について話し合った。 同社は数年前から24年問題への対策を始め、部品の輸送で運転手の拘束時間が13時間を超える8ルートの検証を進めている。荷役作業員を従来の1人から2人に増やして時間短縮を図り、荷降ろし待ちの時間も減らすなどして5ルートの改善にめどを付けた。残り3ルートも物流業者と連携し、中継輸送やドライバー確保
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名証メイン市場 上場を申請へ トーヨーアサノ
トーヨーアサノは22日の取締役会で、名古屋証券取引所メイン市場に上場申請することを決定した。中小企業向けの名証メイン市場への上場は、事業を拡大している名古屋や関西での認知度を高め、個人株主増加や株式の流動性向上につなげるのが狙い。 承認されれば東京証券取引所スタンダード市場との重複上場になる。 同社は、株主優待制度を来年2月末の基準日から拡充することも決めた。本社を置く沼津市や近郊の特産品など5千円相当を贈る対象を現行の500株以上保有から300株以上保有に広げる。千株以上保有する株主には2品を贈る。中長期保有の個人株主を増やす目的。
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コストコ再販店 静岡県中東部で拡大 タカラ・エムシー 「買い物の楽しさ」提供
食品スーパーのフードマーケットマムを運営するタカラ・エムシー(静岡市駿河区)が、会員制大型スーパー「コストコ」の再販店プライムフーズマーケットを静岡県中東部に相次ぎオープンしている。会費不要で県内唯一のコストコ浜松倉庫店(浜松市東区)とは商圏が異なるとし、非会員のファミリー層の需要を見込む。店内の雰囲気づくりにも注力し、「買い物自体の楽しさ」を提供している。 プライムフーズマーケットは2021年2月、高級ワインやチーズなどの食材をそろえた高価格帯店舗として、タカラ・エムシーが静岡市駿河区にオープン。昨年から顧客の要望を受けてコストコ商材の取り扱いを拡充し、昨秋に再販店に転換した。今年9月に
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東芝 来月20日上場廃止 臨時総会で株式併合決議 歩み74年 海外勢排除
東芝は22日、東京都内で臨時株主総会を開き、株式併合を決議した。12月20日での上場廃止が確定、上場企業としての歩みは74年でいったん停止する。「物言う株主」として短期的な収益を求める海外ファンドの影響を排除。日本産業パートナーズ(JIP)を中心とする安定株主の下で、社会インフラや量子など強みとする技術力を生かし、経営再建を急ぐ。 島田太郎社長は総会で、数々の新製品を世に送り出した歴史を振り返りつつ「研究開発で芽はたくさんあるが、市場をつくるには時間がかかる。安定した株主体制を持ち、革新的な技術を世界に再び輝かせたい」と再起を誓った。 株式併合は、東芝を買収したJIP陣営が一般株主の持
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日本の人材競争力 世界26位 134カ国対象 初の日韓逆転
フランスなどに拠点を置く、世界有数の経営大学院インシアードがこのほど発表した2023年版「世界人材競争力指数」報告書で、日本は世界26位だった。前年よりも二つ順位を下げ、13年の指数の調査開始以来、初めて上位25カ国の圏外に転落した。韓国が24位に上がり、初の日韓逆転となった。 調査対象は世界134カ国。首位はスイスで、2位がシンガポール、3位に米国が続いた。日本の順位は3年連続で低下し、今回は過去最低。アジア地域でも韓国に抜かれ、3位に落ちた。 日本は6分野の評価項目のうち「人材維持」の項目だけが前年よりも五つ順位を下げたのが響いた。特に、同項目中の失業手当や人材再教育などの施策の充実
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経営再建へ相次ぐ非上場化
経営再建を目的に株式の上場をやめる企業が相次いでいる。企業側は「迅速な判断ができる」などと利点を強調するが、市場への情報公開が後退し経営が不透明になるという課題も残る。専門家は「非上場となっても株主や出資者に経営計画を示し、実践する努力が必要だ」と指摘する。 今月、ベネッセホールディングスと給食大手シダックスがそれぞれ上場廃止の見通しを発表した。事業改革に向け、経営陣による自社買収(MBO)を行う結果として非上場となる。 9月にはSBI新生銀行が上場を廃止した。課題である公的資金の返済には、株価が一定以上であることが条件だが、市場価格は大幅に下回っていた。上場廃止で株価の制約から離れ、国
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静岡県内のコロナ倒産250件 2023年、前年件数を既に超過
新型コロナウイルス感染症の影響で倒産した県内企業が2020年春の感染拡大からおよそ3年半で250件に達したことが21日までに、帝国データバンク静岡支店の調査で明らかになった。中小零細企業が大半を占め、建設関連のほか飲食店や食品関連企業の倒産が目立つ。23年は今月9日までに87件発生し、22年の年間倒産件数(68件)を既に上回った。 20年春以降のコロナ関連倒産にかかる負債総額は590億5400万円で、内訳は1億円未満が155件(62・0%)、1億円以上3億円未満が67件(26・8%)と小規模事業者が多い。業種別では建設・工事が39件で最多となり、飲食店37件、食品卸19件、食品小売18件な
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経理や法務の受託サービス人気 浜松のコンサルが中小企業向け展開
業務改善コンサルティングのWewill(ウィーウィル、浜松市中区)で中小企業向けに手がける管理業務シェアリングサービス「コラボ」が注目を集めている。事務員の突然の退職時や人員不足時も業務に支障が生じなかったり、法令変更や技術革新で複雑化する環境への対応力が高まったりするメリットを、人件費1人分程度の料金で提供することで、契約先を県西部などの中小50社超へと広げている。 中小企業の労務・経理・法務に関する業務をウィーウィルが分担して対応。自前で雇用する事務員が最少人数ゆえに生じる中小の限界を超える高度化や省力化を実現する。分業する上で独自の運用システムなどを用い、関連業務の可視化とデジタル
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茶況(11月22日)島田「茶感謝祭」 栄西禅師へ献茶
島田市茶業振興協会はこのほど、同市の牧之原公園で「茶感謝祭」を開き、茶祖・栄西禅師への献茶と供養を行った。 同協会員や市関係者、かなや茶娘大使ら約40人が出席した。市茶手揉(てもみ)保存会金谷支部が仕上げ、金谷茶道寂心会が入れたお茶を祭壇にささげ、今年の茶生産を無事終えたことに感謝した。 同協会会長の染谷絹代島田市長は「市の基幹産業であるお茶の振興を図り、島田を盛り上げていきたい」とあいさつした。 (島田支局・白鳥壱暉)
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炭焼きレストランさわやか社長 だんらんの場提供重視 浜松学院大で経営哲学語る
静岡県内で炭焼きレストラン34店舗を展開する「さわやか」(袋井市)の富田玲社長が14日、浜松市中区の浜松学院大で特別講義を行った。「さわやかが大切にしたいこと」と題し、来店客が幸せになれることにこだわってサービスを提供する経営哲学を説明した。 利便性や効率を追求する社会になりコンビニや宅配が発達しているとし、「レストラン業界では人とのつながりや一家のだんらん、心に残る物語を提供することを大切にしたい」と、コロナ禍でも配達サービスを実施しなかった理由を話した。出店する上でも地域にコミュニケーションの場をつくりあげることを最重要視していると明かしたほか、さわやかの創業の歴史や富田社長が入社した
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静岡県内企業 都内で商品PR ものづくり、食品観光520社・団体 22日まで商談会
静岡県内9信用金庫を含む全国の信金組織によるビジネスマッチングイベント「よい仕事おこしフェア」が21日、都内の東京ビッグサイトで始まった。原材料価格高騰など中小企業を取り巻く経営環境が厳しい中、商談機会を提供して販路拡大を支援する。22日まで。 ものづくり、食品、観光の分野で、各金庫と取引や連携のある約520社・団体がブースを並べ、県内企業も来場者へ活発に売り込んだ。沼津市のニチワは特許技術を持つ空気梱包(こんぽう)材や、新たに開発した防災用品を展示した。阿部留松社長は「新規顧客の掘り起こしやニーズの把握をしたい」と話した。 牧之原市のまきのはら活性化センターと同市に製茶工場があるいなば
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御前崎港利用へ 浜松でセミナー 貨物量は回復見通し
静岡県や御前崎、牧之原市、物流会社などでつくる御前崎港ポートセールス実行委員会(委員長・川勝平太知事)は21日、港の概況や利用の優遇制度などを荷主や企業関係者に説明する御前崎港セミナーを浜松市中区で開いた。 県御前崎港管理事務所の平井一彰所長は、取扱貨物量の推移や臨港地区内で民間が12月の本格稼働を目指すバイオマス発電所の整備状況、4月に初寄港した外国クルーズ客船の受け入れ継続方針などを報告した。同事務所によると、2022年の取扱貨物量は完成自動車やコンテナ貨物など約221万トン。半導体不足緩和に伴う自動車生産回復などを背景に、1~9月は約190万トンと増加傾向で、23年はV字回復の見込みと
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未利用海洋資源で価値向上 静岡 MaOIが成果発表
静岡県は21日、海洋資源を活用して産業創出を目指す県の「MaOI(マリンオープンイノベーション)プロジェクト」の成果発表会を静岡市内で開いた。プロジェクトの推進機関であるMaOI機構の加戸久生コーディネートプロデューサーがこれまでの支援事業を紹介するなどした。 加戸氏は焼津市の化粧品メーカーがマグロのえらの抽出物に注目し、免疫系の機能を検証した事例などに触れ、「未利用資源を使用することは付加価値の向上につながる」と強調。オンラインを含めて聴講した関連企業や大学の関係者に「公設試験場や大学とつながりがあり、県行政との距離の近さも当機構の強み」と参画を呼びかけた。 プロジェクトは2019年に始動
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人事=巴川製紙所(21日)
パウダーテクノロジーカンパニー画像材料事業部企画グループマネジャー(同企画グループマネジャー代理)鷲巣裕基
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農林水産業功労者 28人1団体を表彰 静岡県庁
静岡県農林水産業振興会(会長・川勝平太知事)はこのほど、本年度の農林水産業功労者の表彰式を県庁で行った。各団体や企業の要職を務め、事業者の生産性向上や所得増大に貢献した農業22人、林業4人、水産業2人の計28人、農業1団体に、川勝会長が表彰状を贈った。 功労者は次の通り。 【個人の部】農業 赤井穀(静岡市葵区)渥美保広(浜松市西区)石川茂(西伊豆町)石川正巳(静岡市清水区)石田史(御殿場市)大石祐次(吉田町)大松均(御前崎市)長田辰美(森町)加藤常夫(函南町)金田強(富士宮市)川村耕史(静岡市清水区)吉川昌文(同)鈴木周司(浜松市東区)中嶋栄作(牧之原市)名倉光子(掛川市)藤井恵(西伊豆
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人事=ヨシコン(20日)
退任 取締役専務執行役員 吉沢一秀
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日本、ウクライナ 経済交流活発化 交通インフラ復旧、風力、農業 首都キーウに10社訪問団 沼津の企業も参加
【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナと日本との経済交流が活発化してきた。総合商社や中小メーカー、スタートアップ企業計約10社の代表者が20日にキーウ(キエフ)を訪問し、ビジネスマッチングを目的とした会合に参加。ウクライナ側からは、交通インフラ復旧や風力発電、農業分野での協力に強い関心が寄せられた。 日本の訪問団はウクライナ政府で復興の旗振り役のスビリデンコ第1副首相兼経済相やクブラコフ副首相兼インフラ相ら政府要人とも会談。スビリデンコ氏は海外から民間投資を呼び込み、合弁事業の立ち上げ促進が重要との認識を示した。 参加したIHIの松野憲司理事は、破壊された道路や大型橋の再建需要があ
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横綱は「生成AI」「コロナ5類」 23年ヒット商品番付
三井住友銀行系のSMBCコンサルティングは21日、2023年を象徴する出来事や人物、商品を紹介する「ヒット商品番付」を発表した。東の横綱に対話型人工知能(AI)「チャットGPT」に代表される「生成AI」を、西の横綱に「新型コロナ5類移行」を選んだ。23年は「新型コロナウイルス感染症の影響から脱し、新たな時代の兆しが見えた1年だった」とし、社会や仕事のあり方に変化を与えた二つを選出した。 次点の張出横綱は、東が大谷翔平選手を擁して日本代表が優勝した「2023ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」、西は「藤井聡太棋士 史上初八冠」だった。「人々が漠然とした不安を抱く中、勇気づけられる話
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「山崎25年」16万円→36万円 サントリー「設備強化進める」 117品 来年4月から最大2倍強
サントリーは21日、国産高級ウイスキーなど計117品を2024年4月1日出荷分から最大2倍強に値上げすると発表した。700ミリリットルの「山崎 25年」と「白州 25年」「響 30年」は、いずれも税別希望小売価格が16万円から36万円に大幅アップする。同サイズで「12年」の山崎と白州も5割高い1万5000円になる。 世界的に人気が高まる国産高級ウイスキーは、品薄などを背景に価格が高騰し、希望小売価格の10倍近い価格で取引されるケースもある。サントリーは国産高級ウイスキーの値上げにより、「品質向上や生産設備の強化などを進める」としている。 また、輸入ウイスキーでは、「ザ・マッカラン 30年
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静岡空港に台湾チャーター便 来年1~3月、3年11カ月ぶり運航
静岡県は21日、静岡空港(牧之原市)と台湾・高雄を結ぶチャーター便が、2024年1月19日から3月29日まで週3往復運航されることが決まったと発表した。台湾路線の運航は、台北との定期便が新型コロナウイルスの影響で20年3月に欠航して以来3年11カ月ぶり。 航空会社はチャイナエアライン。期間中は水、金、日曜の計31往復を運航する。台湾側の旅行会社がチャーターしたため、基本はインバウンド(訪日客)向けになるという。高雄からのチャーター便は15年12月以来。 コロナ禍前の国際線の定期便は韓国、中国、台湾の運航があり、韓国・ソウル線は3月、中国・上海線は9月に再開した。空港振興課の担当者は「コロ
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スズキが生成AI本格活用 自社向けアプリ開発 社員の「アシスタント」に
スズキは本年度から、業務の変革や改善を目指し、生成AI(人工知能)を全社で本格活用している。対話型AI「チャットGPT」をベースに開発した自社向けアプリを、本社や工場などの社員約1万5千人を対象に社内業務の「アシスタント(補助)」の役割に位置づけ3月に実装した。現在の利用件数は、パソコンや携帯端末を通じて翻訳や要約、文章作成など1日当たり延べ約5千回。利用アイデアの共有や実践の蓄積を通じて活用策を探り、業務効率化を図る。 スズキ版アプリは、高度なセキュリティー環境が確保された米マイクロソフトが提供するクラウドサービス上のチャットGPTを、自社システムやデータと連携させて使う。開発担当のデ
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スズキ、「アルト」など値上げ 仕様変更と原材料高
スズキは20日、主力の軽自動車「アルト」など5車種を、仕様変更と原材料高を反映して値上げすると発表した。引き上げ幅は7万7千~12万1千円。 対象は12月13日発売のアルトと小型車「クロスビー」、21日発売の軽「アルトラパン」「アルトラパンLC」、軽商用車「スペーシアベース」。仕様変更で、メーター内に後退時におけるパーキングセンサー作動表示灯を追加した。 メーカー希望小売価格は、アルトは一律12万1千円引き上げて106万4800~150万400円、アルトラパン(LC含む)は一律7万7千円引き上げた132万8800~172万3700円。 スペーシアベースは一律7万7千円引き上げて147万
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茶況(11月20日)藤枝の手もみ茶実演 産地の伝統文化発信 26日、朝比奈地区まつり
藤枝市岡部町朝比奈地区の秋を満喫する「ふるさと朝比奈いきいきまつり」が26日、同町の朝比奈いきいき交流センターで開かれる。岡部町茶手揉保存会が茶の手もみを実演し、茶産地の藤枝の伝統文化を発信する。 午前10時~午後2時半に実演と体験会を行う。日本三大玉露の産地の一つとして知られる朝比奈玉露や抹茶の呈茶、地域食材を使った豚汁と甘酒の提供、玉露やミカン、生シイタケといった特産品を販売する物産市もある。地元保育園の園児と有志団体は歌やバンド演奏などを披露し、イベントを盛り上げる。 (藤枝支局・青木功太)
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社会課題解決にも貢献 静鉄ストア(静岡市)/森下登志美社長【キーパーソン・最前線】
トップ就任以降、新業態店舗やネットスーパーの出店、海外進出などに積極的に取り組む。10月には、静岡、焼津の両市に分散していた物流拠点を藤枝市に集約した。多様化する消費者ニーズと自社の現状を分析し、売り上げを確保するとともに、社会課題解決にも資する施策を重ねる。 -多彩な事業に着手し続ける理由は。 「世の中の動きと企業施策間のギャップを埋め、100年後も顧客が食事を楽しめることを目指す自社の『百年構想』を実現するため。2月時点の本県人口は4年前比で約10万人減少し、業界の統計調査を加味すると、食の市場は385億円縮んだことになる。経済的貧困だけでなく、買い物難民や、社会的に孤立する『関係の
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中小「人手不足」6割 「定年制廃止」4分の1 しずおか焼津信金調査
しずおか焼津信用金庫が県中部を中心に中小企業337社を対象に実施した人手不足の現状と動向に関するアンケートによると、「非常に不足している」「やや不足している」との回答が計59・8%に上った。多くの企業が労働条件の改善などに努めるものの、半数近くが「新規の人材獲得が困難」としている。4分の1が定年制度を廃止するなど、雇用年齢を引き上げる動きも目立つ。 業種別では、「非常に不足」との回答が建設業で18・9%と、全業種平均(9・4%)の約2倍。「やや不足」との合計も建設業が79・3%と最多で、サービス業68・9%、卸売業60・5%、製造業57・9%が続いた。人材確保の取り組みは賃金や福利厚生など
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価格転嫁円滑化 公取委が解説 静岡で12月6日
公正取引委員会は12月6日午後1時から、静岡市葵区の県産業経済会館で講演会「成長と分配の好循環の実現と公正取引委員会の役割」を開く。 講師は公取委委員の三村晶子氏。価格転嫁の円滑化やフリーランスに係る取引適正化といった、公正な取引環境の確保に向けた取り組みを説明する。独占禁止法や下請法などに関する相談を無料で受け付けるコーナーも設ける(午後2時半~3時半)。 参加無料。定員90人で先着順。申し込みは公取委ウェブページの専用フォームで受け付ける。問い合わせは公取委事務総局中部事務所<電052(961)9421>へ。
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伊藤ハム米久の和牛 国際品評会で最優秀
伊藤ハム米久ホールディングスは20日、輸出専用のオリジナルブランド黒毛和牛「ITO WAGYU(イトウ・ワギュウ)」のA5サーロインが世界最高峰の国際品評会「ワールド・ステーキ・チャレンジ」で最優秀賞に選ばれたと発表した。 大陸・部門別の優勝企業である「世界最優秀和牛ステーキ」と「アジア地区最優秀ステーキ」の称号を獲得した。同品評会は2015年に始まり、今年はイギリス・ロンドンで開かれた。同社は初出品でグランプリに選ばれた。 イトウ・ワギュウは健康状態を見極めながら、協力農場で大切に育てた国産黒毛和牛。黒毛和牛特有のサシが入り、とろけるような食感を味わうことができる。
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静岡県内全4地域 20年度成長率はマイナス 新型コロナ影響
静岡県が地域・市町ごとの総生産(GDP)をまとめた2020年度地域経済計算によると、県内4地域別の経済成長率は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、いずれもマイナスだった。 中部はマイナス5・6%、伊豆半島マイナス5・4%、西部マイナス4・2%と落ち込みが目立った。東部は製造業が堅調でマイナス0・7%だった。 GDPは西部が6兆3139億円で最も多かった。次いで中部5兆5820億円、東部4兆4540億円、伊豆半島2兆670億円。 市町別は静岡市が最多の3兆3159億円。2位以下は浜松市、富士市、磐田市、沼津市と続き、上位5市で全体の56%を占めた。経済成長率が最も高かったのは小山町の
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おせち商戦、多彩な提案 静岡県内百貨店、コロナ下で伸長した需要維持へ 「大人数」「若者」照準/「小サイズ」依然人気
新年用おせち料理の商戦が県内百貨店で追い込み期を迎えている。新型コロナウイルス感染症の5類移行後に初めて迎える正月で、家族や友人で集まる機会の増加を見込んで大人数用の商品を強化する一方、コロナ下で伸長した小サイズ品を引き続き展開する店も。原材料高で販売価格が5~10%上昇する中、各店は販売方法を見直したり、若年層に人気の商材を拡充したりして、顧客の獲得とつなぎ止めに工夫を凝らす。 松坂屋静岡店(静岡市葵区)は、親族などで集まるだんらんの機会が本格的に回復するとみて、4~5人用の4段重(税込み3万7800円)計3点を初めて用意した。京都の料亭などが監修し、イセエビやカニといった高級食材をふ
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箱根西麓牛 初の加工品 JAふじ伊豆と沼津・食材卸売業者 コンビーフ ハンバーグ 知名度向上に期待
三島市や函南町で生産される希少なブランド牛「箱根西麓牛」を使った初めての加工品が、誕生した。JAふじ伊豆と食材卸売業トミヤコーヒー(沼津市)が食肉加工時に生じる端材を使って開発した。ウナギに変わる地元食材として需要が高まる中、さらなる知名度向上につなげる。 新商品は、コンビーフとハンバーグ。コンビーフは自家製商品が人気の渡辺精肉店(沼津市)に加工を依頼した。原料は100%箱根西麓牛を使い、柔らかくしっとりした味わいに仕上げた。真空パックで冷凍し、肉本来の鮮やかな色味も維持した。ハンバーグは赤身で周囲を包んで肉汁を閉じ込め、ジューシーさが際立つようにした。 箱根西麓牛は現在3軒が生産し、
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大型盆栽や競技用車いす 浜北の産業紹介 浜松市で19日まで
浜松市浜北区の産業を発信する恒例イベント「はまきた産業祭」(静岡新聞社・静岡放送後援)が18日、同区貴布祢の商業施設プレ葉ウォーク浜北駐車場で始まった。約60のブースが19日まで並ぶ。 約2メートルのクロマツが植わった大型盆栽や、車いすテニスのプロ選手小田凱人さんが使用した橋本エンジニアリング(同区)製の競技用車いすなどが並ぶ。トランポリンの体験会や記念写真用のフォトスポットが設置され、親子連れも楽しんだ。主催する実行委員会の藤原徹会長は「子どもたちが浜北の思い出を作れるようにしたい」と話した。
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茶とイチゴをケーキに 新鮮安心市場さすが市/お茶処いっぷく(JA掛川市)【直売・しずおかの幸】
JA掛川市の農産物直売所「新鮮安心市場さすが市」は、品質・品ぞろえ・価格で“さすが!”と言われる店舗を目指し、管内の生産者から出荷される新鮮な農産物を取りそろえています。野菜だけではなく、精肉や鮮魚、総菜、生花など豊富な品ぞろえも自慢の直売所です。 これから旬を迎えるのが自然薯[じねんじょ]。しっかりとした粘りと特有の香りが特徴で、とろろ汁の原料として使われています。管内では、サバからだしを取り、みそ仕立てにした「掛川いも汁」が郷土料理として親しまれています。 併設する「お茶処いっぷく」は、100%掛川産の茶葉を使用した茶直売所。茶の三大品評会(深蒸し煎茶の部)
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化学肥料削減へ新資材 西部3JA、普及に力
遠州中央、とぴあ浜松、みっかびの県西部3JAが、スタートアップ企業や県外JAなどと連携し、農作物の収穫量を増やす低環境負荷の農業資材「バイオスティミュラント(BS、生産刺激剤)」の普及に向けた取り組みに乗り出した。原料をほぼ輸入に頼り、価格が高騰している化学肥料の使用を減らすことで生産者の負担を軽減し、農業の脱炭素化にもつなげる。 3JAは9月上旬、農業分野の課題解決に取り組むスタートアップ「AGRI SMILE(アグリスマイル、東京都)」の呼びかけで設立された「脱炭素地域づくり協議会」に参加した。参加団体は手分けし、廃棄されてきた農産物の残さや非可食部を原料にしたBSの開発や効果の検証
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静岡空港国際線、明暗分かれる ソウル・円安追い風に好調 上海・処理水影響?苦戦 台北・再開のめど立たず
新型コロナウイルス禍で落ち込んでいた航空需要が持ち直す中、静岡空港国際線の明暗が分かれている。3月にいち早く定期便を再開した韓国・ソウル線が搭乗率8割を超える一方、9月下旬に続いた中国・上海線は出足が鈍く、台湾・台北線は再開のめどが立っていない。国際線の搭乗者数はコロナ前に遠く及ばず、県は静岡空港の完全復活に向けて運航再開の働きかけや需要の掘り起こしを急ぐ。 ソウル線は4~9月の搭乗者数が3万5925人、搭乗率が81・9%と好調に推移している。円安を追い風にインバウンド(訪日客)が増え、観光のため静岡から韓国を訪れるアウトバウンド需要も寄与した。10月29日からは毎日運航となり、搭乗者数の
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静岡人インタビュー「この人」 第77回全国茶品評会の普通煎茶4キロの部で農林水産大臣賞を受賞した 小沢晃さん(静岡市葵区)
本山茶の産地として知られる静岡市葵区有東木で、茶栽培に取り組み約半世紀。8月に福岡県で開かれた全国茶品評会(全品)で、最高賞の農林水産大臣賞を初受賞した。69歳。 -受賞の喜びを。 「茶を作るものとして、一度は取ってみたい賞だった。これまで普通煎茶4キロの部では、1等5席が最高順位だったが、念願がかなった。また、地元JAの職員も摘採や製茶で非常に熱心に協力してくれた。彼らの後押しがあり、まさに『ワンチーム』で手にした賞だと思っている」 -栽培の工夫は。 「出品茶は7年前に放任茶園になりそうだった畑を借り受けて作ったもの。この茶園が放置されていくのはもったいないと思い、栽培に乗り出した
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茶況(11月17日)太田茶店 総合V 森の茶仕上品評会
「森の茶仕上品評会」(森町茶商組合など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、町茶業センターで開かれた。価格別で審査を行い、総合優勝は太田茶店が選ばれた。 組合所属の製茶問屋が「森の誉」「森の香」の2部門に出品した。県内茶業関係者が外観と香気、水色、滋味の4項目200点満点で採点。総合2位の優秀賞はおさだ製茶が受賞した。 各部門の入賞者は次の通り。 【森の誉】優等 太田茶店▽1等1席 同▽同2席 八幡屋茶舗▽2等1席 おさだ製茶▽同2席 太田茶店▽同3席 八幡屋茶舗 【森の香】優等 おさだ製茶▽1等1席 太田茶店▽同2席 同▽2等1席 おさだ製茶▽同2席 鈴木長十商店▽同3席 島
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茶況(11月17日)県茶手揉保存会川根支部が2位 全国製茶技術大会
第27回全国手もみ製茶技術競技大会(全国手もみ茶振興会主催)が16日、藤枝市岡部町で開かれた。14都府県から23チームが参加。県茶手揉保存会川根支部(小玉貴史、森雅典、松本貞子)が2位の優秀賞を獲得した。 1チーム3人一組で、同じ茶葉を5時間の制限時間内にもみ上げ、製茶技術を競った。審査は形状、色沢、香気、水色、滋味の総合評価で行われた。 最優秀賞は和束茶手揉技術保存会(京都府)が受賞。県茶手揉保存会藤枝支部が3位の優良賞に選ばれた。 (経済部・垣内健吾)
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電動バイクで年間3位 全日本トライアル ヤマハ発「来年は王者を」
今年の全日本トライアル選手権シリーズがこのほど閉幕し、出場チームで唯一の電動バイクで参戦したヤマハ発動機の「ヤマハファクトリーレーシングチーム」が年間3位に入った。当初の目標だった10位を大きく上回る好成績。関係者は電動化技術を磨き上げながらの結果に手応えをつかみ、「来年は年間チャンピオンを取りに行く」とさらなる意欲をみなぎらせている。 トライアルは岩や丸太などの障害物をバイクで乗り越えるモータースポーツ。国内最高峰の全日本選手権にはトップライダーが集う。同チームは、チャンピオンを11回経験した黒山健一選手(45)が電動トライアルバイク「TY―E」で参戦した。 全8戦でいずれも2~5位と
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金融 金利上昇 顧客基盤見直し【回復持続いかに 点検中間決算㊦】
「今後は金利がつく。貸し出しのボリュームが金融機関の収益力の差になる」 静岡銀行を傘下に置くしずおかフィナンシャルグループの柴田久社長は11日、2023年9月中間決算の発表会見で、金利の上昇局面を見据えた経営戦略に言及した。前日には期間10年の定期預金金利を従来の100倍となる0・2%に引き上げると発表。金融取引の原点である預金の重要性を強調し、「銀行内で認識を徹底させていく」と言葉に力を込めた。 超低金利政策を進める日銀が10月末に大規模な金融緩和策の再修正を決め、長く抑制してきた長期金利の上限1%を一定程度超えることを容認した。これを受け、メガバンクなど大手が定期預金金利の引き上げを
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広州に新エネ車 4割 米中でモーターショー開幕 ロスでは新型フォレスター発表
【広州、ロサンゼルス共同】中国広東省広州市で17日、広州国際モーターショーが開幕した。約1100台の展示車のうち電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)といった「新エネルギー車」が4割を占めた。米西部ロサンゼルスでも16日から自動車展示会が始まった。SUBARU(スバル)は、スポーツタイプ多目的車(SUV)「フォレスター」の新型を世界で初めて公開した。 中国は世界最大の自動車市場、米国は2番目の市場規模だ。日本車メーカーは販売強化に向けて新型車を披露した。 広州の展示会では、トヨタ自動車の現地合弁会社が、中国市場に再投入する高級車クラウンのハイブリッド車(HV)を公開した。
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オンライン販売 ピアノ機種追加 河合楽器
河合楽器製作所の「カワイミニピアノ公式オンラインショップ」は20日から、「ミニピアノP―32」と「アップライトピアノ」を新たに扱う=写真=。販売価格はP―32が税込み1万7380円から。アップライトは1万8480円から。
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長野で展開 薬局を買収 ウエルシアHD
ドラッグストア最大手ウエルシアホールディングス(HD)は17日、長野県で薬局を運営する「とをしや薬局」(同県安曇野市)を買収、完全子会社化すると発表した。ドラッグストア業界の競争が激化する中、ウエルシアHDの店舗が少ない地域で販売網を拡充するのが狙い。同日、株式譲渡契約を締結した。買収額は非公表で、譲渡は来年6月を予定している。 ウエルシアHDによると、とをしや薬局は1874年創業。今年6月末時点で、松本市など長野県の西部エリアで21店の薬局を展開している。「とをしや薬局の信用力に当社のノウハウや経営資源をプラスする」(ウエルシアHD)としている。
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伊藤ハム米久 黒豚が最高賞 審査認定制度に初出品
伊藤ハム米久ホールディングスは15日、グループのブランド豚肉「黒の匠(たくみ)」がジャパン・フード・セレクションで最高賞のグランプリを受賞したと発表した。 日本フードアナリスト協会が主催する食品と食材の審査認定制度。今回が69回目で、同社は初出品した。 黒の匠はサツマイモを含むこだわりの飼料を与え、200日以上かけて丹念に育てた鹿児島黒豚。豚肉本来のうまみや柔らかい肉質が評価された。
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損保3社 増益と黒字 9月中間
損害保険大手3社が17日、2023年9月中間連結決算をそれぞれ発表し、純損益は東京海上ホールディングスが増益、残り2社は前年同期の赤字から黒字に転換した。新型コロナウイルス関連の保険金支払いが減り、円安で海外事業の利益も膨らんだ。 中古車販売大手ビッグモーターによる自動車保険の保険金不正請求問題が業績に与えた影響については各社とも「軽微」と説明。24年3月期は全社が最高益を見込む。 大手各社は自動車事故の増加や物価高に伴う修理単価の上昇で、自動車保険の採算が悪化している。ビッグモーターとの癒着が問題視され、金融庁の立ち入り検査を受けているSOMPOホールディングス傘下の損害保険ジャパンは来年
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欧州意識 健康と環境 ジェトロ静岡 食品市場を解説
日本貿易振興機構(ジェトロ)静岡はこのほど、健康や環境問題への意識が高まる欧州市場への進出入門セミナーを静岡市内で開いた。10月にドイツでの国際総合食品見本市を訪れたジェトロ静岡の峯裕一朗係長が、環境や健康に関する認証制度が広がりつつある欧州食品市場の動向を解説した。 峯係長は同見本市のセミナーで示されたオランダ調査会社のデータに触れ、新製品開発で重視する要素の1位が健康、2位が環境意識だったと紹介。消費者は健康的な有機農法に対して関心を寄せ、プラスチック削減などエコなパッケージにも注目するとした。同時に、価格や品質を重視する傾向も強く、商品選択の要素は多様化が進んでいると説いた。 栄養、環
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静岡県SDGSビジネスアワード 採択団体がプラン発表
環境課題の解決に貢献するビジネスプランを表彰する「静岡県SDGsビジネスアワード」(県主催)のキックオフミーティングがこのほど県庁で開かれ、同アワードに採択された9団体が独自に考案したビジネスプランを発表した。 県内の産業廃棄物処理やアパレル、食品加工などさまざまな業種の企業や団体が循環型社会、自然共生、脱炭素などをキーワードにしたプランを説明し、環境ビジネスに詳しい専門家からアドバイスを受けた。 食品廃棄物などの資源化に取り組む富士宮市の「アサギリ」は、化学肥料の低減と有機農業の拡大に向けて、余剰牛ふんやバイオ炭を活用した循環型システムの構築プランを発表した。代表者は、肥料製造から農作
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静岡県中部9月有効求人 4所とも下降
静岡県中部のハローワーク4所(静岡、清水、焼津、島田)がこのほど発表した9月の有効求人倍率(実数値)は、静岡が1・68倍(前年同月比0・29ポイント下降)、清水が1・26倍(0・01ポイント下降)、焼津が0・86倍(0・17ポイント下降)、島田が0・89倍(0・38ポイント下降)だった。 静岡の業種別新規求人数は卸・小売業が27・9%減の1451人、医療・福祉が14・9%減の910人、運輸・郵便業が17・8%減の129人など、非製造業で大きく落ち込んだ。清水は製造業が23・8%減の179人で、食料品や金属製品などの分野で求人の減少が目立った。 焼津は製造業が10・3%減の322人だったほ
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町工場25社の技 一斉公開 静岡市内19日までまで見学、実演体験 ものづくり 魅力発信
静岡市内の企業25社が一斉に工場見学や実演体験を行うイベント「ファクハク~静岡工場博覧会2023」が17日、市内各所で始まった。19日までワークショップや製造現場の公開を行い、町工場が誇るものづくりの魅力を伝える。 試作品製造のエクタス(同市駿河区)には、静岡デザイン専門学校の学生4人が訪れワークショップに参加した。同社が3Dプリンターで作った三角形のプラスチック片を「ミルマスター」と呼ばれるNC(数字制御)工作機械で、それぞれが描いたデザインに加工する体験をした。 2年の鈴木鞠那さん(19)は「ハンドル操作が難しかった。職人さんの高い技術力を見られて良い経験になった」と話した。同社の
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宇宙テーマ 研究解説 浜ホトフェア 2日目 東大特別教授ら講演
浜松ホトニクスが浜松市中区のアクトシティ浜松で開いている総合展示会「フォトンフェア2023」は2日目の17日、東京大カブリ数物連携宇宙研究機構の村山斉特別教授と、宇宙飛行士の野口聡一さんが「ダークマター(暗黒物質)」、月面開発など宇宙を題材にそれぞれ特別講演した。 村山特別教授は、正体が分かっていないダークマターの研究を紹介した。解明できれば、誕生直後の宇宙の姿が分かることや、加速器でダークマターをつくる研究を解説。「ダークマターに合えれば宇宙がどう始まり、なぜわれわれが存在できるかに迫ることができる」と語った。浜ホトのセンサーが使われる「すばる望遠鏡」で、解明に向けて進むスミレプロジェク
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東京青果市場案内(JA静岡経済連東京事務所調べ)=入荷増も相場もちあい
東京都中央卸売市場では、野菜全般の入荷量が増加傾向だが、荷動きは鈍い。相場はもちあいから弱含みの展開が見込まれる。量販店では気温の低下で鍋商材の売れ行きが好調。 【玉レタス】茨城県産の入荷量は減少し、香川、兵庫県産は横ばい。本県産の「うまレタ。」は出荷量が増えている。茨城県産の減少によって相場は上げ。 【セルリー】長野県産が減少傾向。本県や福岡、愛知県産などの秋冬産地の入荷が増えた。16日の相場は下げ。今後も入荷増が見込まれ、弱含みの展開が予想される。 【トマト類】大玉は今月中旬以降に熊本、愛知県産の入荷が増える計画のため、相場は弱含みが見込まれる。ミニも入荷が増加傾向だが、末端売価は依然と
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年末一時金81万2412円 民間労組 平均妥結第1報
静岡県が17日までに発表した県内民間労働組合の年末一時金の要求・妥結状況(第1報、7日現在)によると、調査対象500組合のうち162組合が妥結し、平均妥結額は加重平均で81万2412円、月数で2・69カ月だった。 前年同期(166組合)から金額で3万3103円、月数で0・1カ月それぞれ増加した。いずれも2年連続で増加し、新型コロナウイルス感染拡大前の水準を上回った。 業種別は製造業が82万9671円(2・71カ月)、運輸・郵便業が37万7254円(1・52カ月)など。規模別は300人以上が83万817円(2・72カ月)、299人以下が52万7664円(2・07カ月)。一時金を要求した186組
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11月景気判断 据え置き 日銀支店 生産活動 上向きも
日銀静岡支店が17日発表した11月の県内金融経済動向は、景気全体の判断を「資源高の影響を受けつつも、持ち直している」と6カ月連続で据え置いた。消費者の節約志向や人手不足などの懸念が残る一方、半導体不足の解消で生産活動に上向きが見られた。 全体判断を構成する主要項目は全て横ばい評価とした。個人消費は気温高の影響で暖房器具が不調だったが、化粧品や空気清浄器などが売れ行き良好で、「緩やかに回復している」とした。設備投資は製造業での増加に加え、非製造業でも事業拡大や老朽化対策、省力化に向けた需要が活発という。輸出は円安と生産回復を受け、引き続き高水準で推移している。 生産は、受注残の解消が進む自動車
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静岡茶 船便に混載輸送 コストや品質 実証実験
静岡県内の茶商や茶工場、行政関係者らで組織する静岡茶輸出拡大協議会は15日、海外での日本茶需要の高まりを受け、米国向けに茶の混載輸送実証実験を始めた。抹茶などを清水港から輸出する。コスト低減の効果や輸送後の品質などを検証し、実用化につなげる。 15日は清和海運興津国際流通センターでコンテナへの搬入を行い、協議会員2社の5464キロを積み込んだ。輸送船は20日に出港し、来月2日にシアトルのタコマ港に着く予定。 業務を受託したエムオーエルロジスティクス静岡(同市駿河区)によると、船便は航空便に比べ輸送コストが3分の1程度に抑えられるという。同社営業部の富田智久課長代理は「コンテナに満載できるか、
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5年定期金利上げ 静岡中央銀
静岡中央銀行は17日、20日から期間5年の定期預金の金利を0・07%に引き上げると発表した。現在の0・002%から35倍となる。長期金利の上昇と他行の動向を踏まえて判断したという。 スーパー定期預金や大口定期預金などが対象。5年未満の定期預金の金利に変更はない。
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ヤマハが5年連続プライド指標最高位 LGBTQ+活動 評価
ヤマハはこのほど、性的少数者「LGBTQ+」に関する企業・団体の取り組みを評価する「PRIDE(プライド)指標2023」で、最高位のゴールドを5年連続で受賞したと発表した。 当事者が働きやすい継続的な環境づくりや、4月に東京で開催したアジア最大級のLGBTQ+関連イベントへの出展といった取り組みが評価された。 評価指標は任意団体「ワーク・ウィズ・プライド」が策定している。
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医師専用ローン スルガ銀取り扱い
スルガ銀行はこのほど、医師専用の「ドクターズローン」の取り扱いを始めた。年利1・7~3・7%の優遇金利、無担保で融資する。 利用限度額は10万~5000万円。返済期間は最長20年。奨学金の借り換えや物品購入、他社のローンの借り換えなど利用目的が決まっている「目的ローン」として、医師の資金需要に役立ててもらう。
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浜名湖・遠州灘の味 お歳暮セット販売 新居町商工会女性部 湖西市
湖西市の新居町商工会女性部は20日午前9時から、浜名湖産のウナギとノリ、遠州灘産のシラスを詰め合わせたお歳暮セット「新居よいとこ あらいじゃんギフト」を販売する。20~22日午前9時~午後3時に新居町商工会館で予約を受け付ける。発送は12月11日。 ギフトは3コース。いずれもしらす干しと青のりが付き、Aセットはウナギの白焼き2本とかば焼きのタレが入り6千円。Bは白焼き1本とタレ、ウナギのかば焼きと甘辛く煮たゴボウをご飯に混ぜる郷土料理「ぼく飯」のもと2人前が付き5千円。Cはぼく飯のもと4人前が付き4千円。税込み、送料別。女性部の村田悦子部長(76)は「物価が上がっているが大きく値段を上げず
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奥浜名湖誘客へスタンプラリー 11月18日から遠州信金
遠州信用金庫は18日から、紅葉シーズンに合わせて奥浜名湖地域への誘客を図る「湖北五山めぐり~奥浜名湖周遊スタンプラリー」を始める。五山と周辺の飲食店6店の計11カ所のうち、5カ所でスタンプを入手した来場者に抽選で地元の銘菓を贈る。12月17日まで。 湖北五山と呼ばれる大本山方広寺や大福寺など国指定重要文化財を有する寺院をめぐり、紅葉で彩られた庭園などを鑑賞してもらう。ウナギや洋食店などの飲食店も専用マップ上で紹介した。デジタル化推進の一環で、アプリ「toypo(トイポ)」をダウンロードしてスタンプをためる。達成者から10人にせんべいやもなかなど奥浜名湖地域の銘菓セットが当たる。 問い合わ
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あげまん名物の店復活 伊東・老舗「みその」屋号、伝統の味継承
水産加工品の製造販売や飲食店の運営などを手がける伊豆中(伊東市)が17日、JR伊東駅前で閉店した老舗まんじゅう店「まんじゅう みその」の屋号を引き継ぎ、現地で装い新たに店舗を再開する。閉店を惜しむ声に応え、「伊東駅前を盛り上げたい」との思いで開業にこぎつけた。 みそのは黒糖まんじゅうを揚げた「あげまん」が評判だったが、コロナ禍の影響などで昨年に店を閉じた。時代の変化とともにシャッターを下ろす店も目立つ中、地元企業の伊豆中が「店と名前を残したい」と地域の活性化を見据えて復活させた。 同社にとってまんじゅうの製造は新たな挑戦。従来は職人の感覚に頼っていた部分もあったが、再開を機に製造設備を整
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浜松いわた信金 事業承継ファンド設立 企業価値高め 橋渡し
浜松いわた信用金庫(浜松市中区)は16日、中小企業の事業承継支援に特化した総額10億円の投資ファンドを設立した。後継者がいないなど事業承継に課題を抱える取引先の株を取得し、経営改善で企業価値を高めた上で、新たな後継者へ橋渡しする。 名称は「浜松いわた事業承継1号ファンド」。事業承継が主目的のファンドは県内信金で初めてという。 1社当たりの投資規模は1億~2億円を想定する。原則全株式取得を目指す。投資業務や関連支援に豊富な実績を持つケップルキャピタル(東京、神先孝裕代表取締役CEO)が運営管理する。 財務改善や営業管理、人材育成といった多角的な支援で経営力を高め、出口としては10年後まで
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酒蔵整備へ安全祈願 オール御殿場、観光促進核に 2024年10月完成目指す
御殿場市印野に農業振興や観光促進の新たな核となる酒蔵「富士御殿場酒造」(仮称)を生み出すプロジェクトで、印野郷土振興協会はこのほど、建設予定地で安全祈願祭を開いた。施設は2024年10月ごろの完成予定で、同年度産の新米を使った醸造を目指す。 印野地区のそば処「たくみの郷」に隣接した敷地約2千平方メートルに鉄骨造平屋建ての酒蔵を整備する。延べ床面積は約710平方メートル。年間最大90キロリットルの日本酒を製造でき、試飲や直売なども行う計画。 富士山の伏流水やブランド米「御殿場コシヒカリ」、酒米「令和誉富士」など最高の素材を生かし、純米吟醸や純米大吟醸を顧客ニーズやトレンドに合わせて生産する
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茶況(11月16日)河原崎さんが茶園共進会金賞 JA遠州夢咲
遠州夢咲茶業振興連絡協議会とJA遠州夢咲はこのほど、茶園の管理技術向上を目的にした茶園共進会を開き、御前崎市の河原崎功さんが最高賞の金賞に選ばれた。 菊川と掛川、御前崎の管内3市から20点が出品された。県中遠農林事務所やJA静岡経済連などの担当者が審査に当たった。各地区の茶園を巡回して花の数や樹高などを確認し、栽培管理や土壌の状態、生育状況などを採点した。上位には根の生育が良く葉層が十分に保たれていて、樹勢の強い茶園がそろった。審査長を務めた同事務所の永谷隆行さんは「立地条件が良く管理が行き届いた生育良好な茶園が多かった」と講評した。 金賞以外の主な結果は次の通り。 銀賞 増田茂樹(御
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川根本町産ユズで濃厚なジェラート エナジーファームと濱村屋 共同開発
川根本町の活性化を目指し耕作放棄地対策などに取り組む「エナジーファーム」と業務用総合卸問屋「濱村屋」(静岡市葵区)が、同町産ユズを使用した「ゆずジェラート」を共同開発した。同町のカフェ「本とおもちゃ てんでんこ」でこのほど、発売開始を記念した試食会を開いた。 エナジーファームは高齢化などによって耕作放棄地が増加する同町で、放棄地をユズや栗などの栽培地に再利用している。ジェラートは、ユズを使った新商品ができないかと考えたエナジーファームが、県産食材を使った商品を手がける濱村屋に働きかけ実現した。 しっかりとユズの味が楽しめるジェラートにユズの葉が飾られている。試食会では、参加者から「さっぱ
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風味豊か 地元産新そば 裾野のJA直営店が提供開始
裾野市佐野のJAふじ伊豆直営そば店「五竜庵」で、秋の新そばの提供が始まった。製粉したばかりで風味や香りに優れた地元産「あしたか山麓裾野そば」を味わうことができる。 秋野菜の天ぷらやキノコそばの提供も開始。秋晴れが広がった16日は開店と同時に多くの人が訪れ、眼前に富士山の絶景が広がる店内でこの季節ならではの新そばに舌鼓を打った。 JAによると、今年は台風被害などがなく、検査結果で最上位1等級の高品質なそばが仕上がった。秋そばの収穫期は11月いっぱいで、例年の9トン前後を上回る13トンの収穫を見込んでいる。 同市では耕作放棄地解消を目的に2011年からそばの栽培が始まった。
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ヤマハ発比子会社 不正アクセス被害 社員情報一部流出
ヤマハ発動機は16日、フィリピンの二輪車製造・販売子会社「ヤマハモーターフィリピン(YMPH)」が管理する一部のサーバーに、第三者による不正アクセスがあったと発表した。社員情報の一部が流出したという。 ヤマハ発によると、YMPHが10月25日、身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」の攻撃を受けていることを確認し、同27日にフィリピン当局に事態を報告した。今月16日に数人の社員情報が流出していることが判明した。これまでに顧客情報の流出は確認されていない。YMPHの事業活動や、本社を含むグループ各社への影響もないという。
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非製造業、コスト増 価格転嫁が鍵に【回復持続いかに 点検中間決算㊥】
「全体的に厳しい状況。円安で仕入れ値が平均で10%ほど上がっている」。エンチョーの中村晴隆取締役コーポレート本部長が厳しい表情で語った。歴史的な円安や原材料・エネルギー価格の高騰が収益を圧迫し、2023年9月中間連結決算は減収・最終赤字。コスト上昇分の一部を販売価格に転嫁したが、1人当たりの買い上げ点数が減少するなど消費停滞を招いた。 新型コロナウイルス感染症の5類移行で個人消費の動向は変化し、「3密」を敬遠して高まったアウトドア需要は一服。コロナ下に急拡大した電子商取引(EC)との価格競争は変わらず、専門店事業の売り上げは前期比で6・0%減少するなど苦戦が続く。 同社は他店舗の価格動向
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ヤマハ発 新型「PAS」投入 30~40代男性に照準、クロスバイク風外観
ヤマハ発動機は16日、電動アシスト自転車の新型モデル「PAS CRAIG(パス クレイグ)」を発表した。2024年3月29日発売。PASシリーズの新たな顧客層開拓に向けて30~40代前半の男性をターゲットにし、性能は街乗りに特化しつつ、クロスバイク風のシンプルで洗練されたデザインにした。 細身の鉄製パイプフレームを採用し、3パターンの車体色はいずれも都市部になじむ落ち着いた色を設定した。通勤などの普段使いから休日のちょっとした外出など数キロ圏内の移動を想定し、シリーズで最も容量が小さいバッテリーや内装3段変速など必要最低限の装備とした。1充電当たりの走行距離は最大70キロ。希望小売価格はシ
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好循環へ投資呼び込む 静岡県産業成長戦略骨子案 人材確保や新興企業支援
静岡県は16日、県産業成長戦略会議を県庁で開き、2024年度産業成長戦略の骨子案を公表した。「危機対応から成長への好循環」を基本方針に、産業人材の確保・育成とスタートアップ(新興企業)支援を打ち出した。産業構造の転換も不可欠とし、大胆な企業誘致の推進を掲げた。 医療や光技術、海洋資源、植物由来の新素材(CNF)などで本県が取り組む先端プロジェクトと国内外のスタートアップを結びつけ、投資を呼び込みながら各産業の拡大を図る。県のイノベーション拠点「SHIP」が企業間の橋渡しや情報発信を担う。 多様な人材の確保を課題とし、保護者へのアプローチ強化や人材マッチングの実施で若者と海外高度人材を取り
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「光技術で未知未踏を開拓」 浜ホト社長が講演 フォトンフェア開幕
浜松市中区のアクトシティ浜松で16日開幕した浜松ホトニクスの最新技術を集めた総合展示会「フォトンフェア2023」で、丸野正社長が「光技術による社会貢献と高付加価値化への挑戦」と題して基調講演を行い、「光技術で未知未踏を開拓し、人類に役立つ産業をつくりだしていく」と強調した。 技術開発を通じて科学や医療の発展に貢献してきた自社の歴史を語った。光センサーの光電子増倍管が素粒子ニュートリノの発見に寄与したことや、光検出器がヒッグス粒子の発見を支えた実績を紹介した。 1980年代から研究する陽電子放射断層撮影装置(PET)の成果も解説し、自社開発のPET用薬剤で、将来的に病気の前兆を可視化できる
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はごろもフーズにオイスカが功労賞 国際協力活動に貢献
公益財団法人オイスカは15日、教育や開発、環境をテーマに推進する国際協力活動に理解を示し、会員として長年にわたって尽力したとして会員継続30年のはごろもフーズに特別功労賞を贈った。静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館で同日開いた県支部幹事会の席上で授与式を行い、オイスカ本部の永石安明事務局長が後藤清雄はごろもフーズ顧問に感謝状を手渡した。 1991年、はごろもフーズがインドネシアの合弁ツナ工場「アネカ・ツナ・インドネシア(ATI)」の建設に伴い幹部候補生10人を日本に招いた際、研修を浜松のオイスカ専門学校が受け入れた縁で両者の関係が深まった。後藤顧問は「当時50人ほどでスタートした工場は現在約
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人事=SFG不動産投資顧問(16日)
代表取締役社長兼企画部長(静岡銀行ストラクチャードファイナンス部ストラクチャードファイナンスグループ課長)渡辺敬博▽取締役管理部長(同行監査部監査企画グループ主任検査役)中茎憲一▽投資助言審査部長(同行ストラクチャードファイナンス部ストラクチャードファイナンスグループ課長)小宮敬▽営業部長(同)清水利幸
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静岡県商工会議所女性会連合会 富士で交流会
静岡県商工会議所女性会連合会(会長・遠藤悦子三島商議所女性会長)は16日、富士市内で本年度県内交流会を開き、女性会・女性部を置く県内10商議所の約180人が親睦を深めた。 連合会は女性経営者らの地位向上や商工業の振興を目指す女性会の連携組織。開催地となった富士商議所女性会の高井孝江会長は「女性が輝くまちを目指し、真心やおもてなしの意識を皆で共有したい」と話した。 イメージコンサルタントの三森マリア由佳さんが「人生を変える外見イメージの作り方」の演題で講演し、ビジネスシーンでの色使いや目配りのポイントについて解説した。
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科学と金融連携し持続可能な社会へ 浜松で会議
科学と金融に関係する関係者が連携しサステナブル(持続可能)な社会創造を目指す会議「FDSFジャパンツアーin浜松」がこのほど、浜松市中区の起業家支援拠点FUSEで開かれた。科学・技術と金融の間を橋渡しする人材育成や新たな資金循環の構築が狙い。地元金融機関や大学関係者らが意見を交わした。 静岡大や浜松医大、レーザーによる核融合の実用化などを目指すEX―Fusion(エクスフュージョン、大阪府)の森芳孝CTO(最高技術責任者)らが、研究内容や若手育成の取り組みなどを説明。研究費確保の課題も挙がった。 森CTOは「互いに世の中をつくっていく考え方で、共感や共鳴を頂ける方に支援をお願いしたい」と述べ
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「SFG不動産投資顧問」設立 収益性分析、事業戦略に助言
しずおかフィナンシャルグループ(SFG)は16日、駅前再開発や大型商業施設の誘致など不動産に関する投資ニーズに応じた私募ファンドを立ち上げ、資金調達を含めた事業戦略の助言を行う新会社「SFG不動産投資顧問」を設立した。主に県内の不動産開発や地元企業による県外での事業拡大などを想定し、地域に資金と人が循環するエコシステム実現を目指す。 私募ファンドは土地の所有者やゼネコンなどの投資家、静岡銀行を含む金融機関で事業ごとに組成し、不動産の信託受益権を購入して事業を進める。新会社は将来の収益性などを分析して私募ファンドへの情報提供を行うほか、遊休不動産の活用方法や建設される施設への導入機能などについ
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水産物禁輸 撤回要求 日本「中ロ、協定に違反」
【ジュネーブ共同】世界貿易機関(WTO)の衛生植物検疫措置の適用に関する協定(SPS協定)の委員会が15日にジュネーブで開かれ、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を受けて中国やロシアが取った日本産水産物の輸入停止措置について「科学的根拠に基づいた措置ではなく、SPS協定に反している」として、日本が即時撤回を要求した。ジュネーブの通商当局者が明らかにした。 政府、与党内にはWTO紛争処理機関への提訴を求める声があり、WTOルールに関する会合での問題提起により、今後、日本が提訴に踏み切る可能性もある。 米国や英国、欧州連合(EU)、オーストラリアなどは日本の立場を支持した。これに対し中国は
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10月の貿易収支 2カ月ぶり赤字 輸出伸び低調
財務省は16日、10月の貿易統計(速報、通関ベース)で、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が6625億円の赤字となったと発表した。赤字は2カ月ぶり。輸出が前年同月比1・6%増の9兆1471億円となったが、伸び率は中国の景気停滞を反映して9月の4・3%より低調だった。 資源高の一服を背景に輸入は12・5%減の9兆8096億円。輸入が大幅に減少したことで、赤字額は前年同月と比べて70・0%縮小した。 輸出は2カ月連続で前年水準を上回り、比較可能な1979年以降で10月として最高だった。半導体不足による生産制約が和らいだ自動車は米国向けを中心に35・4%伸びた。半導体等製造装置はアジア向けが低迷し、
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待ちわびた解禁 ボージョレで乾杯 静岡市葵区でカウントダウンイベント
フランス・ブルゴーニュ地方ボージョレ地区で今年収穫したブドウから醸造した新酒ワイン「ボージョレ・ヌーボー」の販売が16日午前0時、解禁された。静岡市葵区の「ヴィノスやまざき新静岡セノバ店」では恒例のカウントダウンイベントが開かれ、解禁を待ちわびたファンや飲食関係者ら約30人が祝杯を挙げた。 参加者は15日午後11時59分からカウントダウンを開始し、日付が変わると同時に「サンテ(乾杯)」のかけ声に合わせてグラスを掲げ、フルーティーで濃厚な味と香りを楽しんだ。来店できないファンに向けたオンライン配信も行った。 イベントに初参加した同区の公務員安心院千裕さん(32)は「もっと軽いかと思っていた
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茶況(11月15日)茶の手もみ実演 牧之原の保存会
牧之原市の茶手揉保存会はこのほど、市内で開かれたJAハイナン農協祭の会場で手もみの実演会を行った。 会員は市内産の茶を使い、ほいろの上で「回転もみ」「もみ切り」などの茶葉ができる工程を披露した。会場では会員の手ほどきを受けながら、手もみ製法を体験する来場者の姿もあった。 実演は18日に同JA西部営農経済センター(同市)で開かれる農協祭でも実施する。 (榛原支局・足立健太郎)
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茶況(11月15日)鶴亀品評会の入賞者を表彰 静岡県茶商
静岡県茶商工業協同組合(県茶商)は15日、第57回静岡茶品評会(通称・鶴亀品評会)の表彰式を静岡市葵区の県茶業会館で開いた。 荒茶1キロ4千円に仕上げた「鶴印の部」で、最高賞の農林水産大臣賞を受賞した鈴木長十商店(森町)の鈴木洋太郎専務は「さらに精進して静岡高級煎茶の消費拡大に努めたい」と語った。同2千円の「亀印」最高賞の農水省農産局長賞は荒畑園(牧之原市)が受賞した。 (経済部・垣内健吾)
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「ヤマハ音楽教室」サービス一新 開設70周年の24年5月から
「ヤマハ音楽教室」を展開しているヤマハ音楽振興会(東京、理事長・中田卓也ヤマハ社長)は15日までに、開設70周年の2024年5月を機に、中高生と大人を対象にした「ヤマハミュージックレッスン」、シニアの「青春ポップス」など世代別とオンラインの四つのサービスを「ヤマハミュージックスクール」として統一するなど、サービスを一新すると発表した。レッスン会員は現在の国内30万人から、30年に40万人へ拡大を図る。 少子化など環境の変化に伴い、同音楽教室の中核となってきた幼児期向けコースの4・5歳児対象「幼児科」と、3歳児の「おんがくなかよしコース」を「ぷらいまりー」に統合。従来のグループレッスンに、個
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光の最新技術紹介 浜松ホトニクス 16日から「フォトンフェア」
浜松ホトニクスの最新技術を集めた5年に1度の総合展示会「フォトンフェア2023」の開幕を前に15日、会場の浜松市中区のアクトシティ浜松で内覧会と記念式典が行われ、同社役員がテープカットを行った。丸野正社長は「光技術の底力や可能性を堪能し、楽しんでほしい」と述べた。 16日から、「くらし」「健康」「脳」など6分野別に約400点の製品展示や講演会を通じて光技術の可能性を展望する。 「量子」のブースでは、量子コンピューターや量子ネットワークに役立つ、超電導技術を利用した光検出器などが並んだ。 「宇宙」では、地中海の水深約3千メートルに設置され、宇宙線を観測する検出ユニットなどを展示。レーザー
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生鮮食品自動発注システムを導入 マックスバリュ東海
マックスバリュ東海はこのほど、人工知能(AI)と気象データを活用した生鮮食品の自動発注システムを、今月から全237店舗の農産部門に導入すると発表した。野菜や果物などの発注業務の負担軽減や、精度向上による廃棄食品の低減などにつなげる。 気象予測や過去の販売実績のデータなどから、商品の需要や来店客数を予測するシステムで、日本気象協会(東京都)と2018年度から開発に取り組んだ。 昨年10~11月に32店舗で約700商品を対象に行った実証実験では、発注業務に要した時間を19・4%減らし、廃棄金額が5・7%改善した。 今後、畜産や水産部門への導入も検討する。
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サンワネッツの子会社化合意解約 スクロール
スクロールは15日、物流業のサンワネッツ(袋井市)と締結した子会社化に関する基本合意書を解約すると発表した。株式取得に関する「諸条件の合意に至らなかった」としている。 10月に基本合意書を交わした後、11月15日の譲渡契約締結を目指して大株主の山崎久隆会長、水谷欣志社長と取得に関する検討を進めたが、整わなかった。 物流代行サービスなどソリューション事業を成長分野に位置づけるスクロールは、運送や倉庫業、通販代行など多様な物流ニーズに対応できる同社とのシナジー効果を狙って子会社化を目指していた。 連結業績に与える影響は軽微としている。
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原付2種市場に攻勢 スポーツ系3機種投入 ヤマハ発動機、若者へ訴求
ヤマハ発動機が、近年伸長している二輪車の原付2種(排気量51~125cc)市場に攻勢をかけている。従前のラインアップはスクーターだけだったが、10月から趣味性の高い変速ギア付きスポーツタイプの125ccモデル3機種を相次いで投入した。扱いやすく、比較的手頃な価格で購入できる入門モデルとして若い世代の取り込みを狙う。 「ユーザーの裾野を広げたい」。9日、都内で開いた新型バイク「XSR125」(12月8日発売、希望小売価格50万6千円)の発表会。ヤマハ発は、1970~80年代風のレトロな外観と最新の性能を備え、人気が高い「ネオレトロ」スタイルのシリーズに原付2種モデルを追加して、デザインを重視
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遠州鉄道、各利益で過去最高 9月中間 運輸事業は4年ぶり黒字
遠州鉄道(浜松市中区)が15日発表した2023年9月中間連結決算は、売上高に当たる営業収益が前年同期比19・8%増の1015億4千万円、経常利益は約2・5倍の37億4200万円、純利益は約2・8倍の22億8800万円と各利益は中間期として過去最高を更新した。路線バスの運賃値上げなどが寄与し、運輸事業の営業損益が4年ぶりに赤字から黒字に転換した。 事業別の営業収益は、運輸が20・2%増の61億4700万円。運賃値上げのほか、鉄道やバスの利用者の増加が押し上げた。 モビリティサービスは納車待ちの状況が改善して自動車販売台数が増え、35・9%増の426億7200万円と伸長。百貨店やスーパーなど
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製造業 減速懸念も成長継続注力【回復持続いかに 点検中間決算㊤】
主力市場のインドや日本での販売台数増や円安効果で、2023年9月中間連結決算で売上高、営業、経常の各利益が最高を更新したスズキ。「成長投資を加速する中でも収益を拡大できた」。オンライン決算会見でスズキの鈴木俊宏社長は、新型車投入や調達改善の結果を力強く総括した。24年3月期の通期予想も上方修正し、連結売上高が初の5兆円台に乗り、最高益を見据える。 海外取引がある輸送機器製造業は、半導体不足の緩和に伴う生産正常化や原材料高騰分の価格転嫁が進み、円安の恩恵も加わって収益環境が改善。中間期に増収増益だった企業は前年同期の4割弱から5割まで伸長した。小糸製作所は国内外全地域でランプ販売が好調で売上
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愛知のペットフード新工場 生産1.7倍に いなば食品
いなば食品の持ち株会社INBホールディングス(静岡市清水区)は15日、愛知県大府市に建設するペットフード工場の生産規模を当初予定の1・7倍となる年間8万トンに拡大すると明らかにした。主に猫用ドライフードを生産する予定で、同社によると、国産ドライフード生産量の6割程度を担う国内最大の工場になるとみられる。 新工場はペットフード製造の子会社スマック(愛知県東海市)が建設し、用地面積は3・1ヘクタール。12月に着工し、2025年5月から28年にかけて段階的に稼働する。イタリア製の一貫製造装置を導入するなど最新鋭の工場設備となる。
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「ファクハク」 静岡市内25社、工場や作業現場を公開 11月17日から
静岡市内企業の工場や作業現場が見学できる「ファクハク静岡工場博覧会2023」(実行委員会主催)が17日から、市内で初開催される。25社が参加し、普段は非公開の製造現場の公開やワークショップなどを通じてものづくりの魅力を発信する。19日まで。 クラフトビール製造や染織、小型産業用ロボットメーカー、印刷・広告業など多種多様な業種の企業が参加する。参加各社は工場見学のほか、鋳造体験や藍染め、瓦の人形作りなどのワークショップ、物品販売などをそれぞれ開催する。複数の企業を巡るバスツアーも実施し、「最先端産業」「マグロの循環」など四つのコースを用意している。 開催時間や場所は企業ごと異なり、参加には
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水出し茶 中藁科小児童に提供 森田製茶が製造機貸与 静岡市
静岡市葵区の森田製茶はこのほど、同区の中藁科小に、水出し緑茶を自動で作るドリンクディスペンサーを、2週間の期間限定で無償貸与した。 市教委が児童生徒に同市産の茶葉を使った緑茶などの持参を勧める「レッツ茶レンジ」の活動期間(13~24日)に合わせ、長女が同校に通う森田純平社長(43)が学校側に申し出た。3年児童が見守る中、森田社長が本山茶をベースとしたティーバッグを機材に投入し、色鮮やかな緑茶が完成すると、児童は何度もおかわりして試飲した。森田社長は「本山茶は火を強めに入れて香ばしくさせ、抹茶を合わせた。水出しだとまろやかで子どもは飲みやすい。地元の味を意識して楽しんでもらえたら」と期待した
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静岡県内上場企業 9月中間決算 製造業、円安受け好決算 内需型、原価高騰で回復遅れ
静岡県内に本社や主要拠点を置く上場企業の2023年9月中間決算が14日、出そろった。静岡新聞社の集計では、売上高合計は前年同期比13・5%増、純利益合計は35・1%増と大幅に伸長した。半導体不足の緩和で増産に転じた自動車関連が円安の進行も追い風に軒並み業績を伸ばし、全体を押し上げた。内需型企業は新型コロナウイルスの5類移行で需要が戻りつつあるが、長引く原材料・エネルギー高の打撃を受けて回復に遅れが目立った。 決算を発表した東証上場企業のうち、金融機関と国際会計基準(IFRS)採用企業、前年同期の決算発表が12月だったTOKAIホールディングスを除く31社を集計、比較した。 増収増益の企業
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全国農協 25年春にも、500割り込む 20年で半減、厳しい経営浮き彫り
全国の農業協同組合(JA)の数が、2025年春にも500を割り込み、千を超えていた00年代初頭からの20年余りで半減する見通しとなったことが14日、共同通信のまとめで分かった。市町村合併で統合が進んだほか、人口減少や低金利の長期化を背景に、財務基盤の強化を目指し再編が加速しているため。県内の農協を一つにする「1県1JA」が5県で既に実施、来春には宮崎県でも統合される。他の12県も構想を検討しており、厳しい経営環境が浮き彫りになった。 1960年代前半まで全国で1万以上あった農協は、全国農業協同組合中央会(JA全中)によると、23年10月時点で535。 各都道府県のJA中央会への取材では
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通期上方修正13社 輸送用機械中心 増産、為替効果 静岡県内上場企業32社
静岡県内上場企業32社(金融機関、国際会計基準採用企業を除く)が14日までに公表した2024年3月期通期業績予想は、増産や為替効果で好調な輸送用機械を中心に13社が純損益を上方修正した。新型コロナウイルス禍を経て回復基調にある業績の持続的な伸長を目指す。一方で小売りや物流業など7社は下方修正を余儀なくされた。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 通期予想の純損益を上方修正したのは、製造業が村上開明堂、日本プラスト、共和レザー、ASTIなど12社。国内完成車メーカー7社が24年3月期の過去最高の売上高を見込む中、取引先の部品メーカーも通期予想の引き上げで続いた格好。輸送用機械
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茶況(11月14日)26日、川根茶を楽しむイベント
今年の全国茶品評会で最高賞の産地賞に輝いた川根茶を楽しめるイベント「川根時間」が26日、川根本町内各地で実施される。 13回目となる今回は地域全体で川根茶を盛り上げようと、例年会場としている道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」に加え、町内の茶農家やカフェなど6カ所も会場となる。同品評会で上位入賞を果たした相藤園やつちや農園、丹野園などが参加し、園主自らが入れた入賞茶が提供されるほか、紅茶やお茶菓子も楽しめる。 香味や色からお茶の品種を当てる「茶歌舞伎」やマルシェも同時開催する。 (島田支局・白鳥壱暉)
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クミアイ化学 静岡に研究所開所
農薬製造のクミアイ化学工業(東京都)の新化学研究所がこのほど、静岡市清水区渋川に開所した。県内に点在していた創薬、プロセス化学、製剤技術の3研究センターを集約し、業務効率化と新製品開発の推進を図る。 地上5階、鉄筋コンクリート造り、延べ床面積8670平方メートル。約100人の研究員らが勤務する。各フロアには実験室のほか、大階段でつながる執務室を設け、職員間の交流を促す設計を採用した。 愛称はShimizu Innovation Park「ShIP(シップ)」。今後伸長が見込まれる海外市場の開拓も視野に、新技術と新事業の開発拠点とする。 14日に開いた内覧会で、関係者に施設を公開した。高
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四半期決算(7~9月期)クレステック 事業見直し減収増益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①47億7800万円(11・8%減)②3億9100万円(12・7%増)③2億5700万円(7・3%増) ※東南アジアで不採算商品から撤退する事業見直しを進めた影響などで減収だった。各利益は、フィリピンの税制改正で前期に計上した貸倒引当金がなくなり、いずれも過去最高を更新した。
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中間決算(9月)はごろもフーズ ツナやパスタ堅調
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同)④通期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①374億8300万円(5・3%増)②16億2600万円(約9・6倍)③12億9800万円(約15・3倍)④718億円⑤18億円⑥13億円 ※家庭用食品は新価格が定着。主力のツナ缶やパスタ、総菜が堅調に推移し、パウチ製品も売り上げが増えた。業務用は給食向けが伸びた。下期は原材料費の上昇が止まらず、利益率が低下すると見込む。
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静岡鉄道、上方修正 自動車供給回復 5類移行が寄与
静岡鉄道(静岡市葵区)は14日、2024年3月期通期の連結業績予想を上方修正した。自動車メーカーからの完成車供給の正常化や、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う鉄道・バスの利用客増加を織り込み、純利益を期初予想比4・4倍の18億9300万円とした。 売上高は4・0%増の1654億2千万円、経常利益は10・7倍の19億4100万円を見込んだ。 同日発表した23年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比16・5%増の835億600万円、経常利益が8・5倍の25億8300万円、純利益が14・2倍の16億9千万円。各利益は中間期として過去最高となった。社会経済活動が再開し、交通やビジネスホテル
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中間決算(9月)電業社機械製作所 今期受注額が増加
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同)④通期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①86億2700万円(1・7%減)②1億5千万円(3・3%減)③1億2600万円(7・9%増)④235億円⑤25億円⑥18億円 ※過去1~2年の受注額がそれ以前と大きく変わらなかったため、売上高はほぼ横ばい。自治体向けポンプなどの大型受注があり、今期の受注額は77・5%増えた。
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廃棄物の受託増 売上高、利益最高 ミダックHD 9月中間決算
ミダックホールディングスが14日発表した2023年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比10・9%増の41億9400万円、経常利益が8・0%増の13億2200万円、純利益が2・9%増の7億5300万円と、4年連続の増収増益でいずれも過去最高を更新した。 主力の廃棄物処分事業で、管理型最終処分場「奥山の杜クリーンセンター」(浜松市北区)の受託量が建設業界との大型取引を中心に増加した。収集運搬事業は飲食店から排出される一般廃棄物の回収量が増えた。
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「循環社会目指す」 静岡県紙業振興協宣言 富士で大会
静岡県内の紙業4団体でつくる県紙業振興協議会は13日、県紙業振興大会を富士市内で開き、約120人が業界の発展と成長を誓うとともに、業界への功労者を表彰した。 大会スローガン「社会的価値の向上と経済成長の両立により、持続可能な循環社会の実現を目指そう」を採択した。目標として、最新・革新的技術の導入による生産活動の効率化や、再生可能な木質由来資源の有効活用と環境に優しい事業活動の推進を確認した。 表彰を受けたのは主に次の通り。 知事表彰(紙業功績者)山田信英(山恭製紙所社長)▽富士市長顕彰(地場産業功績者)本多康弘(本多商事社長)萩田俊一(ドクター製作所代表)吉村亮佑(栗田工業富士営業所長
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スズキ 電池開発100億円 都内企業に追加出資
スズキは14日、大型リチウムイオン電池開発などを手がけるエリーパワー(東京)に100億円を追加出資し、電動化加速に向けて業務提携契約を締結したと発表した。エリーパワーの株式を21・59%保有する筆頭株主となる。電気自動車(EV)や二輪など多様なモビリティに搭載するリチウムイオン電池の共同開発に取り組む。 エリーパワーが発行する転換社債型新株予約権付社債150億円も引き受ける。出資とともに年内に手続きが完了する見込み。 同社は慶応大発のベンチャーとして2006年に創業した。独自技術で高い安全性と長寿命を兼ね備えた大型リチウムイオン電池開発、製造を進めている。スズキは12年に10億円を出資して以
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IPEF貿易 妥結先送り 経産相「議論継続で一致」
【サンフランシスコ共同】日米など14カ国による新経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」の閣僚会合が米西部サンフランシスコで13日(日本時間14日未明)に開かれ、主要分野の一つ「貿易」で妥結を先送りした。部分的な合意はあったものの、デジタル貿易などを巡り各国の溝が埋まらなかった。覇権主義的な動きを強める中国への対抗を念頭にした4分野での協力に、影を落としそうだ。 西村康稔経済産業相は会合終了後の記者会見で、初日討議に参加した各国が「議論継続」で一致していると強調した。データ流通などで高い水準のルール作りが実現すれば経済効果が大きいだけに、このままでは参加各国にとりIPEFの魅力が薄れ
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特種東海製紙 9月中間、経常増益 価格改定が浸透
特種東海製紙が14日発表した2023年9月中間連結決算は、経常利益が前年同期比15・7%増の29億4900万円だった。主力の産業素材事業で原材料高騰などに伴う価格改定が浸透。段ボール原紙やクラフト紙を取り扱う持分法適用会社の共同販売会社の利益が増えた。 一方、有価証券売却益を計上した前年同期との比較で、純利益は26・1%減の23億2800万円になった。売上高は1・3%増の426億1500万円。今後の成長を見込む環境関連事業のリサイクルビジネスで事業拡大を図り、増収につなげた。 事業別の売上高は産業素材事業が2・2%減の213億7200万円。特殊素材事業は特殊機能紙の需要が低調に推移し、1
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地銀3行で増収確保 9月中間、本業が堅調推移 静岡/スルガ/清水/静岡中央
静岡県内地銀4行(静岡、スルガ、清水、静岡中央)の2023年9月中間決算が13日までに、出そろった。スルガを除く3行は、貸出金利息や役務取引等収益の増加など本業が堅調に推移して増収を確保した。本業の収益力を示すコア業務純益は静岡中央が増加した一方、清水は資金調達費用などがかさみ、スルガは資金利益の減少が響いてそれぞれ減益に。静岡も前年同期に一過性の増益要因が生じた反動が作用した。 新型コロナウイルス感染症の5類移行で個人消費や設備投資が活発化する一方、人手不足や原材料費の高騰など企業が抱える不安は依然として大きく、各行は取引先の収益力強化策を下支えする。脱炭素など社会課題解決に向けた融資
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ウナギ稚魚、静岡県外販売可 12月から県が新方針 養殖、仕入れ競争に
養殖に使うニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」漁について、静岡県が新たに定めた取り扱い方針の内容が13日、県水産資源課への取材で分かった。静岡県内で採捕したシラスウナギは県内の養殖業者にしか販売できなかった取引を自由化し、静岡県外の養殖業者にも出荷できるようになる。 シラスウナギ漁は養殖用を目的にした県知事許可による特別採捕だったが、国は漁業法を改正して対象に加え、県知事許可による漁業移行を決めた。密漁の罰則強化が目的で罰金刑は最大10万円から同3千万円になる。県内では12月1日に始まる今期漁から同法が適用されるため、県は独自裁量の範囲で新しいルールの取り扱い方針を策定した。 許可漁業移行
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浜松ホトニクスが中期計画 設備投資、3年で891億円
浜松ホトニクスは13日までに、2026年9月期までの3年間で設備投資に891億円、研究開発に459億円を投資し、製品の高付加価値化や少量多品種の生産態勢強化を進めることなどを盛り込んだ中期計画をまとめた。 最終年度の連結売上高目標は2552億円(23年9月期は2214億4500万円)、本業のもうけを示す営業利益は613億円(同566億7600万円)とした。 自動運転車に使う次世代センサー「LiDAR(ライダー)」向けは、26年以降の本格的な普及開始を見据えて製品機能の高度化を図る。産業分野の半導体製造装置関連や、電気自動車(EV)の普及で需要が急拡大しているバッテリー検査向けは、工場の新
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地域の歴史残る仕事を 大河原建設(島田市)/朝倉純夫社長【キーパーソン・最前線】
島田市役所新庁舎をはじめ、島田第一小新校舎など地元の核となる公共施設工事に関わってきた。旧金谷庁舎跡地にPFI方式で整備した金谷地区生活交流拠点施設「かなうぇる」は大和リースと共に特別目的会社の金谷PFIパートナーズとして管理運営を担う。来年の創業70年に向け12月には新社屋完成が控える。 ―「かなうぇる」の施設運営の視点は。 「設計・施工から運営までを一体的に担う強みを生かしたい。これまで金谷地区には小さな子どもが遊べる場所が少なかった。15年の事業期間を通じ、行政サービスの提供だけでなく、高齢者や親子連れが楽しみながらくつろげる施設を目指している」 ―公共工事にかける思いは。 「
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茶況(11月13日)朝比奈玉露の「飲み比べ」発売 藤枝・薮崎園
藤枝市岡部町の薮崎園はこのほど、世界緑茶コンテスト2023で最高金賞を受賞した「朝比奈本玉露名人茶飲み比べギフト」を直営店の朝比奈玉露専門店comoで発売した。5グラム入り8袋で3780円(税込み)。 朝比奈玉露は日本三大玉露の産地の一つとして知られる。ギフト内の六つの袋商品は、岡部町朝比奈地区の玉露生産者6人の名前を商品名にした。茶葉の容姿や香り、味などそれぞれの個性が詰まっている。同社のブレンド玉露茶も詰め合わせた。 同店のティムチャック淳子店長は「生産者が減っていることから、いつまで飲めるか分からないという希少価値がある。朝比奈の技術と思いが全て込められている」と話す。 問い合わ
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ブイストローム愛好家、浜松に集結 全国から1000台超 スズキ本社で交流会
スズキは12日、同社のアドベンチャーバイク「V-STROM(ブイストローム)」の愛好家交流会を浜松市南区の本社で開いた。9回目の今回は、同バイクを中心に過去最多の1257台が全国から集結した。会場には今年発売した新型「ブイストローム800」や軽二輪「同250SX」などが展示され、来場者の関心を集めた。 新型車の開発担当者が登壇し、こだわりの性能や装備を解説した。二輪アフターパーツの販売やユニクロとのコラボTシャツ企画のブースも好評だった。 2002年発売のブイストロームシリーズは5機種8種類のラインアップをそろえる。フロント部のクチバシ型デザインが特徴で、幅広い走行シーンに対応している。
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長泉ブランド 新たに4品目追加 生産者「多くの人、知って」
長泉町商工会は13日、町特産品として認定する「長泉ブランド」に新たに3食品と1製品の計4品目を追加した。町防災センターで認定式を開き、芹沢良一副会長が生産者に認定証を手渡した。生産者らは「認定をきっかけにより多くの人に知ってもらいたい」と笑顔を見せた。 認定を受けた食品は麦の黒い線を切り、ぼそぼそ感をなくした永倉精麦(東野)の「国産もち麦(米粒麦)」、横山精肉店(下長窪)の人気商品「炭火焼あしたか牛ローストビーフ」とスパイスのきいた「あしたか牛100%ブラートヴルスト」。製品はエイ・エフ・エム・ジャパン(同)のゴルフゴールカップ用底上げ木製品「knock on wood」。 認定式では生
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浜松ホトニクス 指先サイズの分光器を開発
浜松ホトニクスはこのほど、紫外線に対応した指先サイズのミニ分光器を開発したと発表した。水質検査装置に組み込むことで、装置の小型化や高精度化を図れる。 分光器は光の波長の強さを測る機器。開発済みの可視光向けミニ分光器の受光部を工夫し、エネルギーの強い紫外線に対する耐性を高めた。安価な水質検査装置のほか、大気汚染分析などへの応用も見込む。 国内外の環境計測装置メーカー向けに15日からサンプル受注を始める。価格は税込み5万4700円。販売目標は初年度2千個、3年後に年1万個。
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静清信金西脇支店 リニューアル開店 脱炭素に配慮
静清信用金庫はこのほど、静岡市駿河区の西脇支店を改装オープンした。太陽光発電や業務用の電気自動車(EV)などを導入し、脱炭素を進めながら快適な空間を提供する。 預金や融資、経営相談などに応じるフルバンク店舗。太陽光発電で年間使用電力の3分の1を賄い、再生可能エネルギー由来の電気も取り入れる。業務用車両にEVや電動バイクを採用するなど、ゼロカーボン実現への環境を整えた。 鉄骨2階建て。店内に県産木材をあしらい、非可聴音を含む自然音源「ハイレゾ環境音楽」を流して心地よい空間を演出する。
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農水産物輸出支援へ 中部5市2町が首長会議 牧之原
連携中枢都市圏を形成する県中部5市2町(静岡、島田、焼津、藤枝、牧之原各市と吉田、川根本両町)は13日、首長会議を牧之原市内で開いた。2024年度の連携事業として、圏域の農水産物の輸出拡大を支援するプラットフォーム構築や、観光を核にした脱炭素推進事業を検討することを決めた。 5市2町は、特産品として共通するお茶を中心とした農産物や水産物をメインに海外拠点を設け、現地での持続的なセールスプロモーションや商談成立に向けて支援する。北米やアジアなど需要が高い地域を予定エリアとし、事業効果などを踏まえて事業者の選定を行う。会長の難波喬司静岡市長は「単なる産品の輸出拡大ではなく、圏域のツーリズムと結
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スズキ「ワゴンR」 MT車を仕様変更
スズキは13日、一部仕様変更した「ワゴンR」の5MT(マニュアルトランスミッション)車を24日から、「スイフトスポーツ」の6MT車を27日から発売すると発表した。原材料費の高騰を反映して値上げも行う。 法規対応に伴い、車両後退時のパーキングセンサー作動表示灯を追加する仕様変更を行った。値上げ幅はワゴンRが7万7千円、スイフトスポーツが13万6400円。メーカー希望小売価格は、ワゴンRが税込み129万4700円から。スイフトスポーツは同216万4800円。
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通期予想を修正 桜井製作所
桜井製作所は13日、2024年3月期の通期連結業績予想を修正した。経常利益は工作機械部品の原材料高などの影響で期初予想比88・0%減の1500万円とした。政策保有株の一部売却に伴う特別利益を計上して、純利益は2・4倍の3億円を見込む。 売上高はEV(電気自動車)関連の設備投資需要の停滞などで1・7%減の58億円とした。年間配当予想は4円増配の10円に修正した。 同日発表した23年9月中間連結決算は前年同期比43・1%増の30億7600万円、経常損益は7400万円の赤字(前年同期は1億4200万円の赤字)、純損益は7500万円の赤字(同1億6千万円の赤字)。自動車部品製造のエネルギー費の価格転
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静岡労働局 特定最低賃金、3業種33円上げ 12月から
静岡労働局は13日、鉄鋼・非鉄金属製造業や機械器具製造業など3業種の特定最低賃金について、静岡地方最低賃金審議会からの答申に基づき、時間額を33円引き上げると決定した。改定後は時間当たり997~1028円となる。 12月21日に発効する。今回の改定で賃金が上がる3業種の労働者数は15万4199人。
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設備投資 3年で891億円 浜松ホトニクスが中期計画
浜松ホトニクスは13日までに、2026年9月期までの3年間で設備投資に891億円、研究開発に459億円を投資し、製品の高付加価値化や少量多品種の生産態勢強化を進めることなどを盛り込んだ中期計画をまとめた。 最終年度の連結売上高目標は2552億円(23年9月期は2214億4500万円)、本業のもうけを示す営業利益は613億円(同566億7600万円)とした。 自動運転車に使う次世代センサー「LiDAR(ライダー)」向けは、26年以降の本格的な普及開始を見据えて製品機能の高度化を図る。産業分野の半導体製造装置関連や、電気自動車(EV)の普及で需要が急拡大しているバッテリー検査向けは、工場の新棟建
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通期予想を修正 桜井製作所
桜井製作所は13日、2024年3月期の通期連結業績予想を修正した。経常利益は工作機械部品の原材料高などの影響で期初予想比88・0%減の1500万円とした。政策保有株の一部売却に伴う特別利益を計上して、純利益は2・4倍の3億円を見込む。 売上高はEV(電気自動車)関連の設備投資需要の停滞などで1・7%減の58億円とした。年間配当予想は4円増配の10円に修正した。 同日発表した23年9月中間連結決算は前年同期比43・1%増の30億7600万円、経常損益は7400万円の赤字(前年同期は1億4200万円の赤字)、純損益は7500万円の赤字(同1億6千万円の赤字)。自動車部品製造のエネルギー費の価格転
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スルガ銀行とセゾンが事業計画 新規ローン目標 5年で3500億円以上
スルガ銀行は10日、資本業務提携を結んだクレジットカード大手クレディセゾンとの事業計画を明らかにした。競争力のある商品を共同開発し、新規顧客を開拓。2027年までの5年間で3500億円以上の新規ローン実行を目指す。 スルガ銀は10月、セゾンの保証付住宅ローンの取り扱いを開始した。11月中には不動産ファイナンスの共同展開として、コラボレーションローンの提供を始める。今後も新しい市場向けの商品開発と協業を進め、新規ローン実行額を増やすという。 スルガ銀は24年春に中小企業経営者や個人事業主らを対象にセゾンカードの提供を始め、同夏にはセゾン会員向けのインターネット支店を設立する予定。 両社は
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浜松ホトニクス 売上高最高 9月期、経常利益も
浜松ホトニクスが10日発表した2023年9月期連結決算は産業分野の需要が伸び、売上高が前期比6・1%増の2214億4500万円、経常利益は0・9%増の594億1500万円、純利益は3・7%増の428億2500万円と、いずれも過去最高を更新した。 事業別売上高は、光半導体事業でエックス線CT向けが伸びたほか、欧州合同原子核研究所(CERN)に本格供給を始めたフォトダイオードアレイなどの売り上げが増加し、1・7%増の971億8900万円。電子管事業はバッテリーや電子部品の検査に使われるマイクフォーカスエックス線源などがアジアを中心に増加して6・6%増の862億4200万円だった。画像計測機器事
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静岡県内初の水素バス導入 しずてつジャストライン 11月中旬から2台運行
静岡鉄道グループのしずてつジャストライン(静岡市葵区)は10日、静岡県内で初めて導入した、水素で走るFC(燃料電池)バス2台を関係者にお披露目する式典を同区で行った。 トヨタ自動車製で、定員は78人。1回30分の水素充塡(じゅうてん)で約220キロを走行できる。11月中旬に運行を始め、路線バスとして主に市中心部で使用する。外部給電機能を備え、4人世帯の20日分の電力を供給可能という。 式典では関係者らがテープカットに臨んだ。三浦孝文社長は「スムーズな加減速や静かな走りが特徴。快適な乗り心地を顧客に提供でき、運転手の負荷軽減にもつながる」と述べた。 同グループの脱炭素社会実現に向けた取り
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ドリプラ新館「パークサイド」開業 防潮堤、緑地公園と一体的に整備
静岡市清水区入船町の複合商業施設「エスパルスドリームプラザ(ドリプラ)」の隣接地に10日、新棟「PARK―side(パークサイド)」がオープンし、海に面したデッキで関係者らがセレモニーを行った。静岡県が整備した地上2・5メートルの防潮堤や緑地公園と一体的に整備された施設。天気が良ければ、富士山やクルーズ船の入出港も見られる。 セレモニーで、ドリプラなどを擁する地元総合物流企業、鈴与グループの鈴木与平代表は「皆さんに育ててもらい、新しいにぎわいが創出できれば」と期待を込めた。難波喬司静岡市長は「防潮堤を造ることで新しい景観が生まれた。全国でも珍しく、日本初ではないか」と祝辞を述べた。テープカ
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茶況(11月10日)小笠流手もみ製茶保存会が技術磨く 袋井で講習会
伝統技術「小笠流手もみ製茶法」の技術向上や継承を目的とした講習会がこのほど、袋井市岡崎の茶ピアで開かれた。 小笠流手もみ製茶法は、同市や掛川市、菊川市などで継承され、遠州地方で現在普及している深蒸し製茶法の原点と言われている。講習会には、1977年に発足して技術の保存と普及に取り組む袋井茶手揉保存会員らが参加し、技法に磨きをかけた。手揉茶は1人当たりの生産量が1日わずか500グラム程度と希少。ベテランの会員を中心に、「葉振い」「回転もみ」など伝統の手揉みの工程を確認した。 (袋井支局・北井寛人)
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全国冷凍グルメ無人販売所 磐田にオープン 静岡県内初出店
全国各地のご当地グルメを集めた無人販売所「ご当地グルメセレクション」の静岡磐田店が11日、磐田市豊田の県道磐田天竜線沿いにオープンする。有名飲食店のメニューを再現した冷凍グルメを販売する。 全国で37店舗を展開していて、県内は初出店。コンテナ型の小型店舗で床面積は10平方メートル。各地で人気のラーメンやギョーザ、スイーツをはじめ、札幌のスープカレーや博多のもつ鍋、仙台の牛タンなど、約30種類のグルメをそろえる。 朝晩の通勤時間帯に交通量が多い県道沿いに出店することで、帰宅途中などに気軽に立ち寄って自宅で各地の味を楽しむ需要を狙う。年中無休、24時間営業。
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最新技術やサービスPR 磐田で産業振興フェア、186社・団体が出展 11日まで
磐田市、磐田商工会議所、市商工会主催の産業展示会「産業振興フェアinいわた」(静岡新聞社・静岡放送後援)が10日、同市のアミューズ豊田で始まった。県西部を中心に県内外から過去最多の186社・団体が出展。輸送機器の電動化や異分野への参入、光技術の活用など産業構造の転換に向け、最新の技術、サービスをPRしてマッチングや新たな取引獲得を図る。11日まで。 ヤマハ発動機はレース用電動トライアルバイクやスポーツタイプの電動アシスト自転車を出展した。マウンテンバイクタイプの「YPJ―MT Pro」は同社で最も軽量・コンパクトながらパワフルなドライブユニットを搭載した。 ユタカ技研はエンジンの動力をト
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四半期決算(7~9月期)キャンバス 開発費用が減少
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆単体 ①0円(0円)②1億9400万円の赤字(3億2200万円の赤字)③1億9400万円の赤字(3億2200万円の赤字) ※発売した製品がないため売上高はなし。開発が最も先行する抗がん剤候補化合物「CBP501」の臨床試験のはざまに当たり、費用が減少した。通期業績予想は非開示。
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清水銀行、増収減益 債権引き当て響く 23年9月中間
清水銀行が10日発表した2023年9月中間連結決算は、経常収益が前年同期比10・0%増の157億2400万円だった。経常利益は93・4%減の1億3500万円、純利益は88・0%減の1億7800万円と増収減益だった。 単体で本業の収益力を示すコア業務純益は53・1%減の8億4千万円。 10月下旬に民事再生法適用申請した浜松市西区のMPP KOMATSU(エムピーピー・コマツ)に対する債権について新たに引き当て処理するなど、不良債権処理額が13億1300万円と想定以上に膨らんだ。外貨調達コストの増加も利益を押し下げた。不良債権残高は7・7%増の159億8400万円で総与信に占める比率は0・0
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販路開拓を強化 ヤマザキ中期経営計画
ヤマザキは10日、2026年3月期まで3年間の中期経営計画を発表した。工作機械事業の汎用(はんよう)機関連ビジネス強化や輸送用機器事業の新たな販路開拓などで、最終年度の連結売上高目標を34億円(23年3月期は26億5500万円)、経常損益を2億8千万円の黒字(同2億1300万円の赤字)とした。 工作機械は省力・省人化ニーズ獲得や中古機械の取り扱いを進めるほか、インドなど海外受注の強化を図る。輸送用機器は二輪向け中心から四輪、EV(電気自動車)向けなど取引先を拡大する。価格是正強化や販管費削減、内製化率向上などで利益改善を目指す。 同社は23年3月期まで3年連続で最終赤字となっている。浜松市内
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価格転嫁進み黒字化 日本プラスト
日本プラストが10日発表した2023年9月中間連結決算は、売上高が22・9%増の582億800万円、経常損益は21億1100万円の黒字(前年同期は7億9600万円の赤字)、純損益は18億2900万円の黒字(同14億7100万円の赤字)だった。 原材料高騰分の価格転嫁が寄与し、黒字に転じた。完成車メーカーの生産回復に伴って製品全般の生産ロスが解消されたほか、北米を中心とした新車効果が収益を押し上げた。
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通期予想を上方修正 ユニバンス
ユニバンスは10日、2024年3月期の通期連結業績予想を上方修正し、純利益が期初予想比88・9%増の17億円になると発表した。半導体不足影響の緩和や国内生産体制の構造改革に伴う固定費減などが寄与する。 売上高予想は8・7%増の500億円、経常利益は約2・1倍の26億円を見込む。生産調整解消で四輪駆動装置などの販売が堅調に推移するほか、製品保証引当金の顧客との負担割合減少を受けて上期に計上した戻し入れ益なども増益要因となる。 同日発表した9月連結中間決算は、売上高が前年同期比4・6%増の249億9300万円、経常利益が約2・9倍の14億8千万円、純利益が約4倍の11億500万円と増収増益だった
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中間決算(9月)ヤマザキ 二輪部品加工が低調
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同)④通期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①11億4500万円(13・2%減)②9400万円の赤字(9500万円の赤字)③1億200万円の赤字(1億円の赤字)④28億9千万円⑤2500万円⑥9千万円 ※取引先の生産調整で二輪向け部品加工事業が落ち込んだほか、労務費上昇などが影響した。中間期の最終赤字は4年連続。
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静岡中央銀は増収増益 23年9月中間
静岡中央銀行が10日発表した2023年9月中間連結決算は、経常利益が前年同期比1・5%増の19億1800万円、純利益は3・6%増の13億8500万円だった。本業が堅調に推移し、株式等売却益も増加。貸倒引当金などの与信費用が増えたものの、3年連続の増益を確保した。経常収益は16・6%増の77億6700万円で2年ぶりの増収となった。 単体の業務粗利益は6・3%増の51億1300万円、本業の収益力を示すコア業務純益(投資信託解約損益を除く)は14・1%増の15億8200万円。少額投資非課税制度(NISA)拡充を見据え強化する投資信託販売などに伴う役務取引等収益が増え、貸出金利息も増加した。 コ
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中間決算(9月)ZOA パソコン販売減
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同)④通期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆単体 ①42億2900万円(10・4%減)②2億5200万円(12・7%減)③1億7700万円(12・3%減)④98億円⑤5億5千万円⑥3億7500万円 ※コロナ禍の巣ごもり需要の反動で個人客向けのパソコン販売が低迷した。ゲーム用パソコンの人気も一服。収益性の高い初期設定などのサポートサービスの依頼割合は微増したが、販売減少を補えなかった。
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人事=スズキ(12月1日)
渉外広報本部広報部長(広報部長補佐)平野英博▽人材開発本部人事部人事制度改革担当部長(広報部長)徳光卓也
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中間決算(9月)天龍製鋸 需要低迷で減収減益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同)④通期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①53億5800万円(25・7%減)②8億4100万円(48・9%減)③6億円(47・4%減)④125億円⑤15億円⑥10億5千万円 ※巣ごもり需要の落ち着きや、各国の金融引き締めで需要が低迷。原材料やエネルギー価格の高騰などもあり、過去最高だった前年同期から大幅に減益となった。
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訪日客増受け増益 伊豆箱根鉄道
伊豆箱根鉄道が10日発表した2023年9月中間連結決算は、売上高に当たる営業収益が前年同期比15・2%増の46億9300万円、経常損益が1億9千万円の黒字(前年同期は2億3700万円の赤字)、純損益が1億6500万円の黒字(5億5400万円の赤字)だった。新型コロナウイルス5類移行や入国制限緩和によるインバウンド(訪日客)増加などを受け、回復を見せた。
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中間決算(9月)巴川製紙所 トナー事業苦戦
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同)④通期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①164億9700万円(5・9%減)②9億9600万円(26・8%減)③4億3100万円(65・6%減)④360億円⑤15億円⑥6億円 ※中国経済の減退で主力のトナー事業が苦戦した。一方で利益率の高い半導体・ディスプレー関連は新規受注の獲得や円安効果で堅調に推移した。前年同期に不動産売却益を計上した反動で最終減益となった。
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しずおかFG経常増益 9月中間 役務取引が堅調
しずおかフィナンシャルグループ(SFG)は10日、2023年9月中間連結決算を発表した。経常収益は傘下の静岡銀行の増収などが寄与し、持ち株会社移行前(静岡銀行連結決算)の前年同期比28・8%増の1795億800万円、経常利益は42・4%増の554億2900万円となった。純利益は、特別損失に今後数年間の減価償却費を前倒しで計上した影響で、12・2%減の247億5400万円。 静岡銀単体の業務粗利益は資金利益や役務取引等利益などが増加し、5・0%増の774億3100万円。本業の収益力を示すコア業務純益は18・5%減の301億6700万円となった。 期中平均の貸出金残高は4・1%増の10兆1286
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4粒で「四季」表現、フランスのチョコ祭典で金賞 富士、静岡で洋菓子店営む藁科さん
富士、静岡両市で洋菓子店「キャトルエピス」を営む藁科雅喜さん(52)=静岡市清水区=が、フランス・パリで今秋開かれたチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」の品評会で、「金賞」と「外国人部門 洗練ショコラ賞」を受けた。昨年に続く2回目の挑戦で、出品した約200のブランドの上位14人に贈られる栄誉に輝いた。 藁科さんが出品した「epice Japon(日本の香り)」は、日本の食文化に根差した素材を使った4粒のチョコレートで、「日本の四季」の表現を試みた。冬をテーマにした「よもぎと苺と薔薇」は、ベースとなるヨモギの風味にイチゴの酸味とバラの香りを加えた。「フランスの人が好む『味の足し算』
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川根温泉ホテル(島田市川根町) 4部門で全国1位受賞 温泉宿・ホテル総選挙
全国の温泉のある宿やホテルを対象にした「温泉宿・ホテル総選挙2023」で、島田市川根町の川根温泉ホテルが4部門で全国1位に輝いた。 蒸気機関車(SL)を眺めることができる同ホテルは指定管理者の大井川鉄道が運営する。ファミリー部門は3年連続の受賞で、ビュッフェ、朝食自慢、夕食自慢の3部門は初の1位に選ばれた。「川根のお母さんが作る一日を元気にする食事」がコンセプトの朝食、豊富な地場産品を使った夕食など、バイキング形式の満足度の高い料理が評価された。離乳食などもきめ細やかに用意している。 受賞を祝い、特別プランの販売や蒸気機関車(SL)への記念ヘッドマークの掲出なども予定している。 企画は
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ドリプラ新館(静岡市清水区)10日開業 一足先に区民に「公開」 スタバなど9店舗
静岡市清水区入船町のエスパルスドリームプラザで9日、新しくグランドオープンする新館(PARKーside)のプレオープンイベントが区民向けに開かれた。 正午のオープン前から列を作った来場者を、従業員や清水エスパルスのマスコットキャラクター「パルちゃん」が出迎えた。来場者は建物を見渡したり、清水港や富士山を望むデッキからの眺めを見たりして楽しんだ。 新館は3階建てで、スターバックスやユニクロなど9店舗が入るほか、オクシズの木材を使ったキッズスペースなども設ける。10日に開業し、オープニングセレモニーなどを行う予定。
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歴史と茶文化発信、藤枝に観光拠点 丸七製茶、24年夏オープン
藤枝市を拠点とする製茶問屋「丸七製茶」は、日本遺産の旧東海道や藤枝の茶文化を発信する新たな観光拠点施設を着工した。2024年3月末の完成と、夏ごろの運用開始を予定する。市のブランド価値の向上と観光交流の拡大、農業振興の推進を図る。 市西部にあたる上青島地区の同社一里山工場の敷地内に、物品販売と食体験ができる木造2階建ての施設を建てる。延べ床面積約320平方メートルで、総事業費は約2億円。市は政府の地方創生交付金を活用し、整備費5千万円を補助する。 新施設では茶や地場産品を使った飲食メニュー、静岡、藤枝両市の関係団体でつくる「駿州の旅日本遺産推進協議会」のオリジナルブランド「駿州堂」の商品
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スズキ「スペーシア」6年ぶり全面改良 衝突被害軽減と燃費向上 22日発売
スズキは9日、主力の軽自動車のハイトワゴン「スペーシア」を約6年ぶりに全面改良し、22日に発売すると発表した。衝突被害軽減を図る安全機能や燃費の向上、後席の快適性を高めるなど進化させた。 2013年に初代モデルを発売し、シリーズ国内累計130万台(商用車「スペーシアベース」含む)。3代目の新型は「コンテナ」をモチーフとし、後席格納時の荷室高を広げたほか、後席座面前に足の支えとして位置や角度を調整できる装備を取り入れた。 モーターがエンジン走行を補助するマイルドハイブリッドシステムを全車種搭載。燃費性能(WLTCモード走行)は最新エンジン採用などで1リットル当たり最大25・1キロと、軽ハ
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「ラブライブ!」と沼津の駅弁がコラボ 桃中軒、イラストをパッケージに採用
弁当・仕出しの桃中軒(沼津市)は11日から、同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」のイラストをパッケージにあしらった市制100周年記念駅弁「沼津のめぐみ!いろどり弁当」をJR沼津駅で予約販売する。 主人公のアイドルグループ「Aqours(アクア)」の9人をそれぞれイメージしたメニューを9個のマスに収めている。パッケージは市制100周年記念のポスターと同様のイラストを採用。小悪魔風ファッションに身を包むキャラクターの津島善子をイメージした西伊豆のご当地グルメ「イカスミパスタ海賊焼」や、高海千歌が好物のミカンを添えた「みかんと鶏肉の甘酢煮」など、地域色を取り入れたメニューとなって
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自動翻訳でスムーズ観光案内 新富士駅で実証実験 31カ国語対応機導入
富士市の富士山観光交流ビューローは7日、実証実験としてJR新富士駅の新富士駅観光案内所窓口に、31カ国語に対応する対面式の自動翻訳機を導入した。外国人観光客の市内への誘客拡大や窓口担当職員の負担軽減につながるかを確かめる。 コニカミノルタジャパン(東京)による多言語通訳システム「KOTOBAL(コトバル)」を使用。窓口の担当者と観光客の間に置かれた透明ディスプレーに、翻訳された文章が即時に表示され、自動音声も流れる。方言などで会話が難しいケースやトラブルの発生時には、ビデオ通話で通訳者を挟んだやりとりを選択できる。日本語を表示することで、耳が聞こえにくい日本人の会話もサポートする。 同ビ
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秀英予備校 業績予想下方修正
秀英予備校は9日までに、2024年3月期の通期連結業績予想を下方修正し、純損益を3億円の赤字(期初予想は3億2500万円の黒字)とした。 生徒獲得に苦戦している愛知県の1校舎について4300万円を、移転を決めた浜松市の拠点校1校舎について4億2700万円をそれぞれ減損損失として計上したことが響いた。 売上高は期初予想比3・7%減の106億円、経常利益は32・5%減の3億1400万円とした。前期末に11校舎を閉鎖したことで生徒数が減少し、9月の入塾生徒数も伸び悩んだ。 期末配当は期初予想の10円から無配に見直した。 同日発表した23年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比3・7%減の4
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茶況(2023年11月9日)鹿児島茶400点出品 静岡で販売会
鹿児島県茶商業協同組合は8日、本県の茶商向けに「かごしま茶宣伝販売求評会」を静岡市葵区の川連ビルで開いた。 同組合所属の茶商が荒茶や仕上げ茶など約400点を出品。販売合計額は前年比6・5%減の5761万3千円、販売数量は28・8%減の8万705キロだった。来場した市中問屋は「特徴のあるお茶を探しにきた。不足分を補うことができた」と話した。 同組合の沢田了三理事長は「幅広い種類の茶を出し、全体に昨年よりも単価のいいものの動きがよかった」と語った。
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「秋バルめぐり」10日開幕 静岡市葵区と清水区 130店食べ歩き
静岡市葵区、清水区の市街地の飲食店などで10日から、食べ歩きイベント「静岡秋バルめぐり」(同実行委主催)が開かれる。約130店舗が自慢のメニューを提供し、繁華街のにぎわい創出を目指す。 「静岡おまちバル」「草薙くいだおれ祭」「清水みなとまちバル」を開催している三つの実行委員会が連携した企画。3地域合同での開催は1年ぶり。 清水、草薙は10日から12日、静岡おまちは17日から19日の各3日間開催する。前売り、当日券をコンビニや専用アプリ「ぶらりん@タウン」などで販売する。詳細は静岡おまちバルのウェブサイトで確認できる。 松下和弘実行委員長は「お酒とまち歩きを通じて、より深く静岡市の繁華街
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東伊豆・熱川温泉♨の結晶が人気 保湿成分豊富、入浴時のお供に
東伊豆町の熱川温泉に点在する「温泉櫓(やぐら)」の一つの管理を手がける「八大偕楽園」(同町)が今秋から販売開始した温泉の結晶「天然湯の花」が人気を集めている。同温泉には保湿成分の「メタケイ酸」が豊富に含まれているとされ、採取した結晶を粉砕し香料は使用していない。入浴時に使用し、「体の芯から温まる」などと好評を得ているという。 結晶は源泉の管の内部や周辺にこびりつく。熱川温泉旅館組合によると、同温泉の源泉は全国トップクラスの高温で、溶け込む成分が豊富。温泉が地上に噴出した際に成分が凝固し、白色の結晶が発生する。 この結晶に着目したのが八大偕楽園社長の斉藤欣邦さん(24)。メタケイ酸は肌の新
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空き店舗課題共有 情報網構築を要望 静岡県に2団体
静岡県商店会連盟連合会(鈴木利明会長)と静岡県商店街振興組合連合会(増田恭子理事長)は9日、空き店舗対策など課題共有の仕組みづくりや、来街者の利便性向上などを目指す事業への助成を県に求めた。 鈴木会長と増田理事長が静岡県庁に増田始己経済産業部長を訪ね、要望書を手渡した。鈴木会長は「デジタル化をはじめとした変化に対応するために、行政や商工団体を含めたネットワーク構築を進めてほしい」と求めた。
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静銀、スルガ銀 10年定期0.2%に
静岡銀行、スルガ銀行は9日、それぞれ現在年0・002%としている期間10年の定期預金金利を、13日から100倍の0・2%に引き上げると発表した。 日本銀行による金融緩和策の再修正で長期金利が上昇傾向となり、メガバンクなどで定期預金の金利を引き上げる動きが広がっていた。両行とも期間5年は0・07%に、7年は0・1%に上げる。いずれも現在は0・002%。 普通預金は短期金利と合わせるため、現在の0・001%を当面維持する。
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ローランドDG 通期予想を下方修正
ローランドDGは9日、2023年12月期の通期連結業績予想を下方修正した。新製品の投入で売り上げ伸長を狙ったUVプリンターなどの販売が計画に対し未達となったことから、売上高は期初予想比6・2%減の545億円、経常利益は14・3%減の60億円、純利益は11・1%減の48億円にそれぞれ引き下げた。 通期の想定為替レートも変更し、米ドルは1米ドル=125円を140円、ユーロは1ユーロ=135円を151円に見直した。純利益は引き続き過去最高を見込むことから、年間配当予想は135円を155円に修正した。 同日発表した23年1~9月期連結決算は、部品調達難の解消や価格転嫁などで売上高が7・2%増の396
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口だけで演奏できるホイッスル、CFサイトでテスト販売
鈴木楽器製作所(浜松市中区)は、手を使わずに口だけで演奏できる笛「マジックホイッスル」を開発した。8日からクラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」=写真=でテスト販売を始めた。 感覚的に演奏できる楽器開発の一環。口笛から着想を得て、吹き口に入れた舌を前後に動かすことで音程を調整できるように設計した。1~2オクターブの間で音程を変化させることができる。 同サイトで設定した目標金額5万円を初日で達成した。販売は12月10日まで。マクアケ限定のホワイト、グリーン、マロン3色セットの販売価格は税込み2800円(通常4200円)、クリスマスカラーセットは1800円(同2800円)。
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スター精密 経常益9.3%増 1~9月期 工作機械、欧州で好調
スター精密が9日発表した2023年1~9月期連結決算は、欧州で利益率の高い医療関連の工作機械の販売が好調に推移し、経常利益が前年同期比9・3%増の100億7500万円、純利益7・5%増の70億6500万円といずれも増益だった。売上高は1・4%減の607億6800万円。 主力の工作機械事業の売上高は3・7%減の479億2100万円。欧州では自動車関連も販売を伸ばし、円安の進行が収益を押し上げた。一方、中国で自動車関連の回復が遅れ、受注台数を減らした。 特機事業の売上高は7・8%増の128億4700万円。小型プリンターの販売が国内外で苦戦したものの、円安効果がマイナス分をカバーした。4月に子会社
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地域に感謝伝える 「お茶まつり」盛況 菊川・丸松製茶場
製茶問屋の丸松製茶場(菊川市西方)はこのほど、地域へ感謝を伝える「丸松秋のお茶まつり」を同社で開いた。 従業員と地域住民の交流やお茶に親しむ機会をつくる目的で行っている秋の恒例行事。従業員は深蒸し茶の詰め放題やティーバッグつかみ取り、抹茶スイーツの販売などで商品をアピールしながら来場者と交流した。県西部を中心とした店舗が集結する「まるまつマルシェ」も行い、パンやカレー、手芸などの約30店がブースを構え、多くの来場者でにぎわった。 今回からステージを設け、市の公式マスコット「きくのん」が登場したりご当地アイドルがパフォーマンスを披露したりした。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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大坂・土方工業用地に多摩化学工業が進出 掛川、4.2ヘクタール取得
化学品製造販売の多摩化学工業(川崎市)が掛川市の大坂・土方工業用地に進出する。同社は近隣の上土方工業団地で半導体の現像液や洗浄液など高純度薬品を製造する掛川工場を操業していて、市内の拠点は2カ所目になる。 同工業用地西工区の南北2区画のうち、南側区画約4・2ヘクタールを取得する仮契約を9日までに、市と締結した。同社によると、製造に加えて研究開発の機能を備えることなどを視野に、新拠点整備の検討を進める。同社は国内に掛川工場や浜岡工場・生産技術センター(御前崎市)など5工場を構えている。 掛川市は15日開会の市議会11月定例会に不動産売買契約関連議案を提出する。市によると、売却額は約9億1400
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通期経常益予想をASTI 上方修正
ASTIは9日、2024年3月期の通期連結業績予想を修正し、経常利益が期初予想比35・0%増の27億円、純利益が26・7%増の19億円を見込むと発表した。上期に計上した円に対するインド・ルピーの為替差益や、コロナ禍に発生していた輸送費コストの減少などを踏まえた。 売上高予想は630億円を据え置く。二輪や船外機などアウトドア系生産品の需要が落ち着いた影響を受けるが、伸長するインドのCNG(圧縮天然ガス)車向け電子部品、中国のEV(電気自動車)向けワイヤハーネスの販売が補う。 同日発表した23年9月中間連結決算は、経常利益が為替差益6億4100万円の計上などで前年同期比14・8%増の18億300
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スルガ銀 減収減益 貸倒引当金戻入益 減少 9月中間
スルガ銀行が9日発表した2023年9月中間連結決算は、2年連続の減収減益になった。貸出金利息と有価証券利息配当金が減るとともに、シェアハウス債権一括譲渡という前年同期の特殊要因がなくなり、貸倒引当金戻入益も大幅に減少した。 売上高に当たる経常収益は前年同期比16・5%減の439億9400万円、経常利益が29・6%減の128億5500万円、純利益41・4%減の95億8900万円だった。前年同期は貸倒引当金の減算で課税所得が欠損金計上になったが、今期は法人税等も増えて最終減益要因になった。 単体の業務粗利益は3・4%増の295億4900万円。銀行本業の収益力を示すコア業務純益が11・4%減の11
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中間決算(9月)赤阪鉄工所 資材高騰響き赤字
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同)④通期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆単体 ①37億8100万円(9・9%増)②6200万円の赤字(1億8600万円の黒字)③4500万円の赤字(1億1600万円の黒字)④75億円⑤4千万円⑥3千万円 ※大型エンジンの新規受注が売り上げを押し上げた一方、資材費高騰分を価格転嫁しきれず、減益となった。下期は部品販売による収益増を見込み、通期予想を据え置いた。
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河合楽器 通期下方修正 中国長期的な需要減 24年3月期
河合楽器製作所は9日、2024年3月期の通期連結業績予想を下方修正した。中国や欧州市場の回復が遅れる見通しとなり、売上高は期初予想比7・1%減の827億円、経常利益は7・4%減の50億円、純利益は11・1%減の32億円とした。 中国の市況低迷が響き、アップライトピアノを減産するなど、長期的な需要減を見込む。第3四半期以降の想定為替レートは、米ドルは1ドル=133円を140円、ユーロは1ユーロ=146円から152円に見直した。 同日発表した23年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比3・9%減の404億500万円、経常利益は15・4%減の24億1900万円、純利益13・1%減の15億37
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通期予想下方修正 遠州トラック
遠州トラックは9日、2024年3月期の通期連結業績予想を修正した。外注費や人件費の増加などを織り込み、経常利益は期初予想比19・0%減の25億5千万円、純利益は16・4%減の18億8千万円とした。 運転手の残業規制強化で人手不足が懸念される「2024年問題」を見据え、人件費や協力会社への支出を増やす一方、荷主への価格転嫁対応の遅れが響いた。売上高に当たる営業収益は、通販向け輸送などで新規客の獲得が進んでいることから据え置いた。 同日発表した23年9月中間連結決算は、営業収益が前年同期比4・7%増の230億9500万円、経常利益は19・6%減の12億3100万円、純利益は2・9%減の8億480
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牧之原の会社「やさいバス倶楽部」設立 農業課題解決へ新法人 商品開発や経営 農地で実証
農産物流通事業を展開するエムスクエア・ラボ(牧之原市)は、農業課題の解決を考える一般社団法人「やさいバス倶楽部」を立ち上げた。人手不足や環境負荷、エネルギー調達などで関係者が知恵や知見を持ち寄り、さまざまな実証実験を通じて持続可能な営農に資する情報の共有を図る。農業者向けサービスや商品の企画開発も進め、新ビジネス創出につなげる。 同倶楽部は10月発足し、農業事業の研究開発を進める法人や個人、農業者らを対象に全国で会員を募集している。菊川市の農地を「スマート・ヴィレッジ・ラボ」として実証実験の場に活用し、事務所や大型冷蔵庫などを整備する計画。生産技術や商品開発に関する「作業」、経営や販売に
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茶況(11月8日)牧之原茶入札会 出品受け付け 17日まで
榛原茶商組合と榛原茶業青年団は28日、静岡牧之原茶入札会を牧之原市の坂部区民センターで開く。17日まで出品を受け付けている。 静岡牧之原茶の消費拡大と茶業関係者の交流促進が狙い。出品は荒茶、仕上げ茶、出物の3部門で、1点につき10キロ以上とする。最低落札価格を設定して申し込む。入札は10キロ以上からで、入札への参加条件はない。 問い合わせは同青年団の木村圭介実行委員長<電0548(33)3000>へ。 (榛原支局・足立健太郎)
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芝浦機械、大幅増益 9月中間 押出成形機伸びる
芝浦機械が8日発表した2023年9月中間連結決算は経常利益が前年同期4・1倍の90億3500万円、純利益は7・7倍の143億5900万円と大きく伸長した。中国での押出成形機の販売が大幅に増え、円安による為替評価益の増加も寄与した。物流工場が完成した相模工場(神奈川県座間市)の土地売却に伴う特別益約100億円を計上した。 売上高は前年同期比39・0%増の819億1500万円だった。事業別の売上高は成形機事業が58・0%増の638億6600万円。中国でのリチウムイオン電池向けセパレータフィルム(BSF)製造装置がけん引した。工作機械事業は国内向けが減少し、10・8%減の122億5400万円。国
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四半期決算(1~9月期)デイトナ 二輪用品販売が減少
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①104億4500万円(5・5%減)②14億3900万円(18・8%減)③9億9500万円(17・6%減) ※コロナ禍の密を避ける需要で好調だった二輪用品販売の反動減が影響した。需要が拡大するインドネシア市場の販売は伸長したが、補えなかった。
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エンシュウ下方修正 24年3月期予想
エンシュウは8日、2024年3月期の通期連結業績予想を下方修正した。工作機械販売が当初の想定を下回るとして、売上高が8月公表の前回予想比8・5%減の258億円、経常利益は40・0%減の4億5千万円、純利益50・0%減の2億5千万円を見込む。 工作機械事業は日本国内の汎用(はんよう)機需要の伸び悩みや中国の景気減速感を背景に、計画に届かない。部品加工事業は堅調に推移するとみている。 同日発表した23年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比8・1%増の118億600万円、経常損益が2億2800万円の黒字(前年同期は3億3800万円の赤字)、純損益が9千万円の黒字(同4億8千万円の赤字)だった。
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静岡ガス、増収増益 1~9月期 過去最高
静岡ガスが8日発表した2023年1~9月期連結決算は、売上高が前年同期比17・0%増の1684億3900万円、経常利益が約2・8倍の211億9800万円、純利益が約3・3倍の149億500万円で、いずれも第3四半期として過去最高を更新した。 前年の液化天然ガス(LNG)価格高騰を受けた、原料費調整制度に基づく販売単価の上昇が増収増益に寄与した。 1~9月のガス販売量は11億5400万立方メートルで、前年同期を7・0%下回った。気温高や節約志向が影響し、家庭用と業務用の双方で販売が伸び悩んだ。電気の市場価格が下落したため、ガス発電用の供給量も落ち込んだ。一方、上期に低調だった中国向け輸出企
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通期業績予想 静甲が上方修正 電機機器事業好調
静甲は8日、2024年3月期の通期連結業績予想を上方修正し、売上高を期初予想比4・3%増の365億円、経常利益を17・1%増の4億1千万円、純利益を60・0%増の2億4千万円とした。 設備投資需要の高まりと半導体不足の緩和で電機機器事業が好調に推移しているため、収益増を見込んだ。産業機械事業も改造工事の工程見直しなど合理化を進め、利益率が改善しているという。同日発表した23年9月中間期連結決算は、売上高が162億8100万円(2・1%減)、経常利益が18・8%増の2億7700万円、純利益が1億9500万円(前年同期は1億円の赤字)だった。
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売上高、利益とも最高 ローランド 23年1~9月期
ローランドが8日発表した2023年1~9月期の連結決算は、電子楽器の需要が堅調に推移したほか、為替の円安効果も寄与し、売上高は前年同期比10・5%増の714億1千万円、経常利益は21・4%増の71億3100万円、純利益は13・5%増の57億6200万円と増収増益で、第3四半期としていずれも過去最高となった。 製品別の売上高は、管打楽器が、22年に買収した米国のドラムメーカー「ドラム・ワークショップ」の新規連結効果などで47・8%増の206億2300万円。ギター関連機器は、ギターエフェクターの供給不足が回復したほか、国内販売の好調を受けて12・5%増の181億2300万円。一方で鍵盤楽器は、
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中間決算(9月)パルステック工業 顧客の納期変更響く
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同)④通期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①9億9300万円(15・7%減)②8800万円(26・4%減)③7600万円(7・2%減)④24億5千万円⑤3億1300万円⑥2億3700万円 ※医療機器製造などのヘルスケア装置関連で、顧客の販売計画見直しによる納期変更などが影響し、減収減益。エックス線残留応力測定装置関連は伸長し、光応用・特殊機器装置関連の引き合いは好調を維持した。
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ミラー販売数伸長 村上開明堂、通期予想上方修正
村上開明堂は8日、2024年3月期の通期連結業績予想を上方修正した。半導体不足の解消で自動車生産が回復し、バックミラーの販売数量が伸長し、円安も寄与した。売上高を期初予想比8・0%増の1080億円、経常利益を27・7%増の92億円、純利益を33・3%増の60億円とした。 想定為替レートを1ドル=133円から141円に見直した。年間配当予想は100円から140円に引き上げる。 同日発表した23年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比17・4%増の516億6500万円、経常利益は64・3%増の46億100万円、純利益は11・7%増の28億6300万円。いずれも中間期として過去最高となった。
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IoTやFA製品に高い関心 協立電機グループ、静岡で合同展示会
協立電機グループは8日、IoT(モノのインターネット)やFA(工場自動化)関連の新製品、新技術を紹介する合同展示会を静岡市駿河区のグランシップで開いた。開催は新型コロナウイルスによる中断を経て4年ぶり8回目。 協立電機とグループの計24社を含め全国の取引先企業など106社が出展。脱炭素や持続可能性をコンセプトに、工場の省力化や省エネに欠かせない制御システム、ロボットなどを提案したほか、最先端の分析機器や試験機が並んだ。課題解決に向けた取り組みを各社が発表するセミナーも設けられた。 製造業は業況が回復傾向にあり、人手不足の進行も念頭に省人化に向けた設備投資意欲が旺盛という。協立電機の西信之
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全国わさび品評会 勝又さん大臣賞 静岡で生産者大会開幕
全国わさび生産者大会静岡大会(全国わさび生産者協議会主催)が8日、静岡市で始まった。初日は第38回全国わさび品評会が駿河区のグランシップで開かれ、最高賞の農林水産大臣賞に御殿場市の勝又京治さんが輝いた。 品評会には本県を含む7都県から、根茎の部に158点、丸堀の部に6点が出品された。行政や市場関係者らの審査員15人が、色や形などの外観と辛みや粘りなどの食味を審査した。 同大会を静岡市で開催するのは初めて。10日までの期間中、式典での記念講演、同市葵区有東木のワサビ田見学などが行われる。 本県関係の主な受賞者は次の通り。 林野庁長官賞 市川翔悟(静岡市葵区)▽全国農業協同組合連合会理事
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静岡ガス社長 松本氏に決定
静岡ガスは8日、同日の取締役会で岸田裕之社長(64)と戸野谷宏会長(70)がそれぞれ退任し、後任の社長に松本尚武常務執行役員経営戦略本部長(52)=写真=が就任する人事を決定したと正式発表した。岸田社長は代表取締役会長に、戸野谷会長は代表取締役特別顧問に就く。2024年1月1日付。 松本氏は大阪大理学部を卒業後、1993年入社。マーケット開発部長、エネルギー戦略部長などを歴任し、20年に静岡ガス&パワー社長、22年に南富士パイプライン社長を務めた。23年から現職。 関係者によると、24年3月の株主総会後に代表権が付与される見通し。
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茶況(11月7日)茶と音楽楽しむ 川根本町でイベント
茶と音楽を楽しむイベント「ティーらいぶ&ベリーダンス」がこのほど、川根本町下長尾の「SATOMI製茶」の屋外テラスで開かれた。 町内外から集まった県内を中心に活躍するアーティスト4組が登場し、ジャズやポップスを演奏したほか、ベリーダンスも披露された。来場者には同製茶の緑茶が提供された。マルシェも同時開催され、地域の飲食店など5店があまごの塩焼きや焼き芋などを販売した。 同製茶の高木郷美代表(66)は「感染症や不況など大変なことは多いが、音楽の力で明るく前を向いてほしい」と話した。 (島田支局・白鳥壱暉)
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静岡ガス社長に松本氏 岸田氏は会長就任へ
静岡ガスの岸田裕之社長(64)と戸野谷宏会長(70)が、2023年12月期で社長、会長を退く意向を固めたことが7日までに、関係者への取材で分かった。後任の社長には常務執行役員経営戦略本部長の松本尚武氏(52)が昇格し、24年3月の株主総会後に代表権が付与される見通し。岸田氏は代表取締役会長に、戸野谷氏は代表取締役特別顧問にそれぞれ就く。 岸田氏は18年1月に社長に就任。電力小売り全面自由化と同時に参入した電力販売を推進し、事業領域拡大に力を注いだ。海外事業の強化も主導し、経済成長下でエネルギー需要が高まる東南アジアなどに、エネルギーを効率的に活用するシステムやノウハウを広めるビジネス基盤を
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売上高、利益とも最高 ヤマハ発動機 1~9月期 二輪好調、円安効果も
ヤマハ発動機が7日発表した2023年1~9月連結決算は、売上高、各利益とも過去最高となった。二輪車や大型船外機の販売好調に加え、原材料高に伴う価格転嫁や円安の効果が利益を押し上げた。 売上高は前年同期比9・4%増の1兆8352億円、営業利益は19・5%増の2082億円、経常利益は8・4%増の2059億円、純利益は12・2%増の1493億円だった。値上げで606億円、円安で349億円の増益効果があった。 事業別の売上高は、主力のランドモビリティが10・6%増の1兆1999億円となった。二輪車は欧米で需要が堅調だったほか、新興国がほとんどの地域で経済回復が進み、半導体の調達も改善したことで高
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スズキ 最高益予想 2024年3月期 円安効果や販売増
スズキは7日、為替の円安効果や半導体不足緩和に伴う生産・販売の回復を背景に2024年3月期の連結純利益予想が2400億円と過去最高となる見通しだと発表した。8月の前回予想から300億円上振れる。初の5兆円台を見据える売上高、各利益予想も上方修正し、いずれも最高を更新する。 本業のもうけを示す営業利益は700億円増の4300億円を見込む。米ドル、ユーロ、インド・ルピーの各想定為替レートを円安方向に修正。円安は前回予想比で420億円のプラス要因となるほか、主力市場インドでのSUV(スポーツ用多目的車)販売増などが押し上げる。売上高は前回予想比2千億円増の5兆2千億円、経常利益は800億円増の4
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ローランド本社 2025年に移転 浜松市北区新都田へ
ローランドは7日、2025年に浜松市北区新都田に研究開発の中核拠点となる新社屋を建設し、本社機能を現在の同区細江町から移転すると発表した。総投資額は土地や建物取得を含めて約70億円。 今年移転したローランドDGの旧本社を取得し、既存の建物を再利用した増改築を計画している。鉄骨造り3階建てで、延べ床面積は2万330平方メートル。24年8月の着工を予定している。 「創造性」「柔軟性」「経済性」を重視した設計といい、既存の二つの棟を増改築によってドーナツ状に接続し、中央のアトリウム部(吹き抜けロビー)を取り囲む。自然光の導入や自然換気による空調負荷の削減などで、省エネ化を推進。建物の再利用で建
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6年ぶり、静岡市街地にスケートリンク I Love しずおか協議会
静岡市葵区の中心市街地活性化を目指す「I Love しずおか協議会」は7日、青葉シンボルロードのイルミネーションをはじめとした冬季イベント「冬しず2023~24 おまちワンダーランド」の詳細を発表した。期間は17日から来年2月12日まで。スケートリンクを葵スクエア(同区)に6年ぶりに開設するなど、中心街への誘客策を本格的に展開する。 17日午後5時からのイルミネーション点灯式を皮切りに、多彩なイベントを開催する。スケートリンクは12月23日から来年1月8日まで(大みそかと元日は休業)。利用料は大人千円、高校生以下700円。 11月~来年1月の第3土曜日は「おまちステージ」と題し、複合型エ
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国内工場7割に集約 伊藤ハム米久HD 加工食品の競争力強化
伊藤ハム米久ホールディングスはハムやソーセージなど加工食品事業の国内生産拠点を再編し、現在の7割前後に集約する。拠点施設を増強しながら生産ライン自動化と製造工程のDX化、物流拠点集約も進め、再編で生み出されるコスト競争力と生産能力を冷凍食品をはじめとする成長分野に振り向ける。 2022年末時点で22カ所あるグループの生産拠点を15カ所前後に集約する。10年前後の中長期計画として、本県を含む東日本エリアで先行して進め、西日本エリアは25年以降に再編を本格化させる方針。工場の老朽化も経営課題になっているため、拠点施設を中心に新工場建設や新設備導入といった更新を図る。 県内では火災で操業を停止して
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中間決算(9月)=マキヤ 食品好調 増収増益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同)④通期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①373億9400万円(7・0%増)②10億5800万円(32・6%増)③7億1600万円(34・4%増)④751億円⑤23億円⑥14億7千万円 ※販売価格の上昇が客単価を伸ばし、販促強化による来店客数も増加して増収。売上高は好調の食品に加え、医療、美容、健康部門が増収に転じた。電力消費量の削減などが増益に寄与した。原材料価格の高騰による販売価格の高止まりが続くとみて、通期業績予想を上方修正した。
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スズキ3年連続増収増益 9月中間 収益拡大 努力奏功
スズキが7日発表した9月中間連結決算は、8月以降の半導体不足緩和による販売回復や円安の追い風を受け、売上高と営業、経常の各利益が最高となるなど3年連続の増収増益だった。オンライン決算会見で鈴木俊宏社長は部品調達改善や主力市場インドでの新型車投入、適正な販売価格設定といった努力を挙げ、「営業、生産、調達、品質などの取り組みをマネジメントし、成長投資を加速する中で、収益を拡大できた」と強調。2年連続の最高益を見通す通期に向けては、電動化など成長投資の継続に意欲を示す一方、緊迫する国際情勢や景気減速感に懸念も表した。 中間期で過去最高の2294億6100万円を計上した営業利益の増減要因は、為替恩恵
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四半期決算(7~9月期)協立電機 利益率上昇 最高益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①76億9900万円(10・9%増)②3億8900万円(39・6%増)③1億7500万円(29・2%増) ※ロボット需要の拡大で主力のFAシステム事業を中心に受注が好調に推移。利益率も上昇した。経常利益、純利益ともに第1四半期として過去最高となった。
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業績予想を下方修正 ZOA
ZOAは7日、2023年9月中間業績予想を下方修正した。収益性の高いパソコン販売後の設置・設定サービスの依頼が減少し、純利益は期初予想比12・3%減の1億7700万円とした。 パソコン販売に占める割外が大きいノートパソコンの販売減も響いた。売上高は10・6%減の42億2900万円、経常利益は13・7%減の2億5200万円を見込んだ。 商戦が活況となる年末と年度末の販売強化により挽回は可能として、通期の業績予想は据え置いた。
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若者世代の消費意識とは しずおか経営戦略セミナー 109ラボ所長 講演
しずおか経営戦略セミナー(静岡新聞社・静岡放送、中部未来懇話会主催)の第3回講座が7日、静岡市内で開かれ、商業施設を運営する「SHIBUYA(しぶや)109エンタテイメント」の長田麻衣氏がZ世代と呼ばれる若者の世界観、消費意識について解説した。 長田氏が所長を務める同社の若者研究機関「SHIBUYA109lab.(ラボ)」は毎月、15~24歳の男女200人を対象に調査やヒアリングなどを行っている。成熟したインターネット環境下で多様な情報、価値観に触れて育った若者の特徴について、周囲の目を気にする▽固定概念を持ちたがらない▽必要な情報を取捨選択する―などと説明。消費行動は慎重な一方で、「価値
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10月倒産17件 民間調べ
信用調査会社の東京商工リサーチ静岡支店が7日発表した10月の県内企業倒産件数(負債額1千万円以上)は、前年同月比5件減の17件で5カ月ぶりに前年同月水準を下回った。負債総額は2・5倍の65億9200万円だった。 負債額10億円以上の大型倒産が3カ月ぶりに発生し、浜松市西区の輸送用機械部品製造「MPP KOMATSU」が民事再生法を申請した。過大な設備投資が原因で、負債額は50億円。 産業別件数は製造業6件(2件増)、サービス業他4件(増減なし)など。原因別は「販売不振」が11件で最も多かった。地域別は東部3件、中部7件、西部7件。 担当者は新型コロナウイルス禍のマイナス影響は払拭されつつある
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8月個人破産157件
静岡商工データがまとめた8月の県内個人破産(手続き開始決定)件数は、前年同月比30件増の157件だった。 地区別は東部が22件減の42件、中部が26件増の65件、西部が26件増の50件。市郡別は静岡市が44件、浜松市が36件、沼津市が10件。 同社は「物価の上昇に賃金の増加が追いついていない。破産手続き開始決定は増加傾向にある」としている。
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ヤマハ発が株式分割 投資家層拡大へ
ヤマハ発動機は7日の取締役会で、普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行うと決めた。分割後の発行済み株式総数は10億5065万2401株。効力発生日は来年1月1日。 投資家層の拡大が目的。合わせて株主優待制度を拡充する。優待品に交換できるポイントが受けられる最低保有株式数を分割後も100株のままにするなどの見直しを行った。
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路線バスやむなく減便 静岡県内、縮小拍車に懸念【迫る24年問題】
静岡県内で路線バスを減便する動きが広がっている。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ乗客数が完全に戻らない中で、燃料費高騰の打撃が重なり、不採算路線を中心に合理化を図るバス事業者が多い。深刻な運転手不足で路線維持が困難に陥るケースも出始め、来年春に残業時間の上限規制が適用される2024年問題が顕在化すれば、さらなるダイヤ縮小につながるとの懸念も強まっている。 伊豆箱根バス(三島市)は本年度、県東部を運行する三島営業所管内で3度のダイヤ改正を行った。今年3月ごろに運転手の退職が増え、新規募集をかけても思うように人員を確保できない。観光バスの運転手を充てて対応してきたが、コロナの5類移行などに伴う
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CO2排出量を見える化 静岡銀行がクラウドサービス 企業の現状把握、削減計画支援
静岡銀行は、企業の二酸化炭素(CO2)排出量を算定するクラウドサービス「しずおかGXサポート」の取り扱いを始めた。企業規模が大きく、CO2排出量も多い2千社などにサービスを無償提供し、各社が現状を把握した上で削減の計画や目標の設定を促す。静岡県内の商工会議所や行政、他の金融機関とも連携しながら地域全体で脱炭素実現を目指す。 金属のスクラップを加工、切断して製鋼原料を製造する山内商店(静岡市葵区)は、工場の電力使用量が設定値を超えるとモーター稼働数が自動的に落ちる装置を設置するなど、脱炭素の取り組みを続ける。2年後には菊川市内の2工場を統合し、省エネ設備や太陽光発電を取り入れてCO2の大幅
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家康ゆかり、静岡愛♡たっぷり 久能山東照宮で本山茶ジャム販売
静岡市葵区の「コンフィチュール工房ロサ・マリー」はこのほど、家康が愛飲していたとされる本山茶を使った新商品「駿府のお茶ジャム」を同市駿河区の久能山東照宮で販売した。家康ゆかりの地で、興味を持った観光客らが買い求めた。 同店はこれまで県の天然記念物に指定されている駿府城公園の「家康公手植えのミカン」を使用したマーマレードなどを開発。今回は家康にちなみ、県内の茶産地で最も古い歴史を持つ安倍川・藁科川上流域で栽培される本山茶をジャムに仕立てた。爽やかな香りと渋み、鮮やかな緑色を生かし、パンやヨーグルトにも合うという。 同店の望月佐朋子代表は初日販売の場所に東照宮を選び、家康ミカンのマーマレード
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レトロな宿泊施設誕生 西伊豆、17日オープン 役目を終えたバス/築73年木造案内所
東海自動車(伊東市)は17日から、24年間運行してきた中型バスと築73年の木造の案内所を一体にした宿泊施設の営業を西伊豆町宇久須で始める。本来の役目を終えたバスと案内所をレトロな雰囲気が漂う施設に刷新し、伊豆半島西海岸への誘客につなげる拠点としての定着を目指す。 施設名は「バスと過ごす(ステイ)」にちなみ「ばすてい」とした。木造平屋建て、延べ床面積約70平方メートル。2022年3月に閉業した「宇久須案内所」と、23年4月に引退したバスを活用し、かつて使われていた路線状況表やベンチも設けた。バスは1980年代のデザインを復刻し、降車ボタンを押すと車内放送が流れる仕掛けも用意した。 同社によ
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御殿場産ヌーヴォー発売 ヴィノスやまざき 樽で熟成、芳醇に
ヴィノスやまざき(静岡市葵区)は、御殿場産のシャルドネを使ったワインの新酒「神山葡萄(ぶどう)園新酒」の販売を静岡県内4店舗などで始めた。国内産のヌーヴォーでは珍しく樽で熟成した。すっきり感と芳醇(ほうじゅん)な味わいを楽しめるという。 時之栖グループの御殿場高原ワイン(御殿場市)が製造した。耕作放棄地を再生した同市神山の農園で栽培し、ヴィノスやまざき社員も加わり手摘みしたブドウを、フランスから取り寄せた樽に入れて瓶詰め直前まで熟成した。 天候に恵まれ、ブドウの出来栄えは良好だった。熟成したことでパイナップルやバターのような風味がついたという。ヴィノスやまざき沼津店の荻田亜紀さんは「リッ
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いなば食品 主力好調 9月中間増収増益
いなば食品が6日明らかにした2023年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比23%増の638億円、経常利益は70%増の49億円、純利益は2・1倍の39億円と増収増益だった。 キハダマグロなど主力商品のツナ缶や乳酸菌飲料など食品の販売が好調だった。製品値上げの浸透により、利益も押し上げた。 通期連結業績予想は、売上高1350億円、経常利益107億円、純利益75億円を見込んでいる。
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茶況(11月6日)荒茶風緑茶など秋の感謝セール JA大井川藤枝工場
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場は7~18日、秋の感謝セールを行う。目玉商品の荒茶風緑茶の袋詰めは代引き発送で350グラム入り3本セットを2592円、6本セットを4752円、9本セットを6912円で販売する。同工場小売店舗では330グラム入り3本セットが2千円。 やぶきた茶「天下一」など13品目の家庭用商品は20%引き以上の価格で売る。限定販売する大容量の「業務用メガ盛りパック」は、棒ほうじ茶1キロ1080円、ほうじ茶1キロ1620円、ほうじ茶ティーバッグ10グラム100個入り1080円、粉茶ティーバッグ5グラム120個入り1728円の4種類を用意した。価格はいずれも税込み。 鈴木良則工
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JM(東京都) 大竹弘孝社長 公園誘客増で伊豆振興【キーパーソン・最前線】
伊豆の国市神島に10月に開所した「狩野川神島公園」(愛称「川の駅 伊豆城山」)の指定管理者として、施設の管理運営を通じて地方創生を図る。来場者目標を本年度は半期で5万人、2024年度は10万人、27年度は50万人と掲げた。市内外から広く誘客し、観光など地域の産業振興につなげる。 ―具体的な誘客策は。 「メインスポットとなる芝生広場と多目的広場の多様な機能を生かす。遊具 やキャンプ、ドッグランなどのエリアのほか、自転車などで楽しめる起伏のある周回コースがあるため、定期的にイベントを開催し、集客を促進する。地元の飲食・雑貨店を誘致してマルシェも開催する。休日のイベント時にはキッチンカーを設置
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米久、個装商品拡充で人手不足に対応 業務用新商品
食肉・加工食品の米久(沼津市)はスーパーや飲食店など業務用向けに、小分け作業が不要な個装商品を拡充する。販売現場の人手不足に対応するとともに、包装資材の削減や食品ロスにつなげる。 このほど東京で開いた伊藤ハム米久ホールディングスの新商品発表会で、事業戦略を説明した。新商品の「ハーフポンドステーキ」は、230グラムの真空パック包装で出荷する。納入先の販売店はこれまでのように肉の固まりをカットする作業が不要になり、そのままトレーに入れてラベルを貼れば、販売できる。スライスしたベーコンとハム、チャーシューブロックはパックなどに個別包装してから納品する。 米久ブランドの業務用新商品はリニューアル
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静岡で「わさびフェス」 10日、栽培発祥の地PR 購入や試食、バルも展開
静岡市は10日、特産品のワサビをPRするイベント「わさびフェス」を同市葵区の紺屋町名店街で開催する。同市内で8日開幕する「全国わさび生産者大会静岡大会」に合わせ、品評会出品ワサビの購入や試食などが楽しめる12のブースが出店する。 市内約30の飲食店では同日から30日まで、オリジナルのワサビメニューが味わえる企画「わさびバル しぞ~か味めぐり」を展開する。 両イベントの概要や参加店舗などを案内する電子ガイドブックを開設した。市ホームページやチラシに掲載したQRコードからアクセスできる。 市担当者は「静岡市はワサビ栽培発祥の地。ぜひ多くの方に地元のおいしいワサビを味わってほしい」と来場を呼
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スルガ銀、9月中間 通期予想上方修正
スルガ銀行は6日、2023年9月中間連結業績見通しを上方修正した。経常利益を期初予想比約2・8倍の128億円、純利益も約3・8倍の95億円、売上高に当たる経常収益は12・6%増の439億円に引き上げた。 貸出金利息などの資金利益が増えるとともに、ローンや融資の返済が想定以上に進み、予防的に積み上げていた実質与信費用が大きく減る見通しになった。単体の実質与信費用は、期初予想より57億円の改善を見込む。 24年3月期の連結業績予想も経常収益を期初予想比4・5%増の810億円、経常利益は20・8%増の145億円、純利益17・6%増の100億円に上方修正した。
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四半期決算(7~9月期)エンビプロ・ホールディングス 鉄販売価格低調減益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①128億1200万円(14・7%増)②5億2300万円(8・0%減)③3億5900万円(3・7%減) ※国際的に金属スクラップの市場がやや上向き取扱量を増やしたものの、国内での仕入れは高く海外の販売価格が安い情勢が続き減益となった。
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楽器店大賞2023 ヤマハが大賞受賞 ギターとベース
全国楽器協会加盟店の店員らが今年お薦めの楽器などを投票で選ぶ「楽器店大賞2023」の表彰式がこのほど、都内で開かれ、ヤマハのギター「パシフィカ611VFM」と、ベース「BBシリーズ」が大賞を受賞した。 楽器店大賞は、市場の活性化と音楽文化の発展に向けて2021年から始まり、商品や作品、商品プレーヤー、楽器の楽しさを伝えた人を選出している。
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静岡県「下方へ局面変化」 8月景気動向指数
静岡県が発表した8月の景気動向指数(CI、2020年=100)は、一致指数が前月比1・1ポイント下降の113・0と2カ月ぶりに下降した。県は景気の基調判断を前月まで5カ月続いた「足踏み」から「下方への局面変化」に引き下げた。 有効求人数(学卒パート除く)、人件費比率(製造業、逆サイクル)など計6指標がマイナスに作用した。特に鉱工業消費財出荷指数の落ち込みが目立ち、自動車関連の不調が要因という。プラスに寄与したのは百貨店・スーパー販売額のみだった。 数カ月先の景気を映す先行指数は1・7ポイント上昇の121・2と4カ月ぶりに上昇した。
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しずおかフィナンシャルグループとカーボンニュートラル実現へ協定 磐田市
磐田市としずおかフィナンシャルグループ(FG)は6日、二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにするカーボンニュートラル(CN)の実現に向けた連携協定を結んだ。協力して、地元事業者の脱炭素の取り組みを加速させる。 同社の算定ツールを活用して中小企業の温室効果ガス排出量の可視化を支援したり、脱炭素経営のノウハウを提供したりする。森林や農地などのCO2の吸収量を国が排出枠として認証するJ―クレジット制度の活用も促し、市内でクレジットを売買する地産地消の仕組みを模索する。 市役所で開かれた締結式で、草地博昭市長と柴田久社長が協定書に署名した。柴田社長は「磐田の魅力ある産業がサステナブル(持続可能)
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清水で「マグロ博」 今年は特別な解体ショー プロジェクションマッピングとコラボ 静岡市
JR清水駅東口公園周辺に出店が多数集まるなどしたイベント「清水・マグロ博2023」の一環で5日、プロジェクションマッピングと生マグロ解体がコラボしたショーが静岡市清水区島崎町の「清水魚市場 河岸の市」内で初めて行われた。 家族連れなどが詰めかけた会場のステージ上で、船に乗っているような映像をバックに関係者が重さ約70キロのマグロを解体すると、会場から大きな拍手が送られた。清水魚市場を運営する清水魚の小松和矢さんは「さらに工夫を重ねて来年以降も行い、マグロ産業を盛り上げたい」と話した。 冷凍マグロ水揚げ量日本一の清水港でマグロの魅力をPRしようと例年開催している清水・マグロ博。毎年行ってき
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三ケ日みかん集荷開始「糖度高く、ここ数年で最高」 AI搭載の選果システム稼働3年目
浜松市北区三ケ日町のJAみっかびは5日、本年度産「三ケ日みかん」の集荷を同JA柑橘(かんきつ)選果場で始めた。三ケ日町柑橘出荷組合の生産者約730軒が利用し、早生(わせ)9500トン、青島1万9千トンなど計2万8700トンの出荷を見込む。 初日は生産者約50軒が約90トンを運び込んだ。稼働3年目を迎えた人工知能(AI)搭載の選果システムで傷みや病害などを識別して仕分け、箱詰めした。 ことしは、6月の大雨や秋のカメムシ異常発生などの影響を受けたが、9月以降に秋晴れが続いたことで味、外観ともに良好な状態という。出荷組合の森田能正組合長は「生産者の努力により、令和3、4年より糖度が高く仕上がっ
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かつお節工場見学 市がツアーを企画 焼津市
焼津市はこのほど、自主運行バスに乗ってかつお節工場を見学するツアーを行った。参加者は老舗のかつお節製造「ヤマ十増田商店」(同市小川新町)を訪れ、工程を見学した。 参加者は同社幹部の解説を聞きながら、手火山(てびやま)造りといった伝統のいぶす手法を見て回った。工場に併設された直売所でかつお節製品の買い物も楽しんだ。 ツアーは自主運行バスの利用促進のために企画された。JR焼津駅から焼津循環線を使って、アクアスやいづのバス停で降車。そこから同社まで約3キロの道のりをウオーキングして、町の魅力にも触れた。
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黄金色に輝く「焼きアユ」盛期 松崎で冬支度
松崎町大沢のアユ料理店「鮎の茶屋」で伝統の保存食「焼きアユ」づくりが盛期を迎えた。店内では黄金色のアユが香ばしい香りを放ち、一足早い冬の訪れを感じさせている。 アユは付近を流れる清流から引いた水で育てている。体長20センチほどの生魚をさばいて内臓を取り除き金串に刺し、一昼夜にわたり炭火で焼き上げる。その上でいろりの上につるした竹かごに入れて3日間いぶし、水分を飛ばしてうま味を凝縮させる。しみ出た脂が焼けることで、体表が黄金色に輝く。 今季は11月半ばまで約2500匹を焼き上げる見込み。気象の影響で例年より若干小ぶりだが、風味は豊かに仕上がった。 かつては個人で販売する町民もいたが、現在
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河津特産ミカン、北海道へ 陸海空の新流通網開拓
特産のかんきつ類の新たな物流網構築を目指し、河津町は10月下旬、駿河湾フェリーと静岡空港を使った試験輸送を初めて行った。北海道を新たな市場とし、極早生(ごくわせ)ミカンや新品種「いずのはる」のPRや販売促進につなげる狙い。今後はコスト面などの課題の検討を行い、少量品種の販路拡大の可能性を探っていく。 今回の試験輸送では、1ケース10キロの極早生ミカン70ケースを出荷。25日にJAふじ伊豆の共選場から土肥港まで陸送し、フェリーで清水港へ。静岡空港まで再びトラックで運んだ。翌26日に新千歳空港まで空輸し、札幌市中央卸売市場まで陸送するルートで運ばれた。 伊豆半島で収穫されるかんきつ類の大半
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トゲノコギリガザミ 幻の高級食材 濃厚なうまみが身上【旬の魚・こぼれ話】
皆さんは、浜名湖の幻の高級食材「ドウマン」をご存じだろうか。その呼び名は、甲羅(胴)が丸いことからの「胴丸」がなまったもので、標準和名は「トゲノコギリガザミ」。オール状の平たい足で泳ぐワタリガニの中でも特に大型のカニで、大きく強力なハサミとノコギリのような甲羅の縁のトゲが特徴だ。熱帯から温帯地方に分布し、国内では主に利根川以南の内湾や河口域周辺に生息する。 漁獲対象となるほど資源量が多いのは浜名湖のほか、高知県浦戸湾、沖縄県八重山諸島などに限られるため、漁獲量は非常に少なく、高値で取引される。浜名湖での主な漁期は6月~12月中旬で、雄は夏、雌は秋から冬にかけて漁獲量がピークを迎えるが、近年
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「波乗り鰆」漁 解禁へ御前崎で決起集会 南駿河湾漁協
南駿河湾漁業協同組合が独自にブランド認定している「波乗り鰆(サワラ)」の漁期を前に、組合員の漁師らがこのほど、御前崎市の同漁協事務所で決起集会を開いた。ブランド力向上を目指し、品質管理に加え、漁獲情報の発信力強化や認知度拡大を図る方針を示した。 同漁協は御前崎近海で取れるサワラのうち、11月から2月にかけて引き縄一本釣りで漁獲した体重2・5~4キロ、脂肪量10%以上を波乗り鰆と認定。他のサワラと区別して出荷している。漁師らは高品質の波乗り鰆を提供するため、船上で迅速かつ的確に流水で脱血することを確認。水揚げ後の脂肪量の測定などの作業手順も情報共有した。
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東京青果市場案内(JA静岡経済連東京事務所調べ)=入荷量増も荷動き鈍く
東京都中央卸売市場では、野菜全般で関東近在や秋冬産地からの入荷量が増加している。ただ、荷動きは鈍く、相場はもちあいから下げの展開。 【玉レタス】末端価格は1玉158~198円が中心。茨城県産は来週にかけて最後のピークとなる見込み。本県産は2日販売からJAハイナン産、JA大井川産が京浜地区で初荷となった。 【里芋類】里芋は各産地で順調な出荷が続き、相場はもちあい。本県産の海老芋は業務、量販関係の発注が増えてきていて、相場は強含み。石川小芋は他品目への切り替えが進み、発注が減っている。 【トマト類】大玉は末端での不足が続くが、今後の増加を見越して相場を下げに誘導している。ミニの相場はもちあ
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ドローンで食材お届け 裾野のキャンプ場に 静岡県など実証実験
静岡県などは2日、ドローンで生鮮食品を運ぶ実証実験を裾野市内で行った。ネットスーパーで注文し、キャンプ場に届ける想定で、肉や魚を約4・5キロの距離を約6分で運んだ。 実験はエアロセンス(東京)の垂直に離着陸する固定翼型ドローンを使用。ハマキョウレックスの子会社HMKネクサス(浜松市南区)が運用に協力した。エブリィビッグデー裾野店(裾野市伊豆島田)で販売するステーキ肉やホタテ計800グラムをドローンの機体に収納。店の近くから遠隔操作と自動操縦で高度100メートル、最高時速70キロで航行し、同市茶畑のキャンプ場フィールに無事届けた。 県産業革新局の田中伸佳技監は「キャンプ場など近くに店のない
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縁起物の和菓子「藤八柿」に再注目! 家康が関ケ原の戦い勝利確信 藤枝の歴史発信好機
慶長5(1600)年の天下分け目の「関ケ原の戦い」直前に献上され、徳川家康が勝利を連想させる縁起物として喜んだ柿「藤八柿(とうはちがき)」にちなんだ藤枝市内の和菓子が今年、大河ドラマ「どうする家康」の放送を契機に再注目されている。和菓子店では売り上げが伸びていて、関係者は藤枝の歴史発信の好機と捉えている。 市郷土博物館・文学館蔵の史料「橋本家文書」などによると、家康は関ケ原の戦いに向かう途中、市内の寺で一服。農民の橋本藤八から大きな美濃柿を献上された。家康は、敵軍の中心武将の石田三成らが決戦前に詰めていた美濃の大垣城を思い浮かべて「美濃の大垣(大柿)すでにわが手にあり」と喜び、藤八に柿を「
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労働力確保、組合発足へ 島田・川根地区 特定地域づくり制度活用
過疎地での人手不足解消を目指し、国が2020年に制定した「特定地域づくり事業協同組合制度」を活用した静岡県内初の組織が、島田市川根地区で年内に発足する。地元企業が出資してつくる組織「茶のまち川根事業協同組合」が、20~30代の移住者を県内外から募集・雇用し、24年度から季節や繁忙期に応じ、企業間で労働力として共有する。 県中小企業団体中央会が一昨年に同地区で開いた制度周知の懇談会を契機に、組合発足に向けた準備が進んでいた。 組合は林業や茶業、電気工事業など10社で構成し、県と自治体の財政支援を受けて移住者を雇用する。事業者は労働力を必要とする時期にのみ得ることで人件費を削減し、移住者は複
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中国人宿泊者3割超に 静岡県内8月、団体旅行解禁追い風 コロナ前水準には遠く
8月に県内のホテルや旅館に泊まった中国人は延べ2万5170人で、新型コロナウイルス感染拡大後、初めて外国人全体の3割を超えたことが2日までに分かった。日本への団体旅行解禁が追い風になったとみられ、宿泊者数は解禁前の7月から35・6%増えた。ただ、コロナ禍前の2019年8月(15万3490人)比では16・4%にとどまる。今後も持ち直しの動きは続くとみられるが、東京電力福島第1原発の処理水放出や中国の経済減速の影響で本格回復には時間がかかる可能性もある。 観光庁がまとめた8月の宿泊旅行統計調査(速報値)によると、県内の外国人宿泊者数は9万3870人だった。前年同月から6倍に増え、中国の伸びが
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「するがの極」古米再利用 ラブライブ!コラボのクリアファイル開発 沼津・三津郵便局とJA
JAふじ伊豆と三津郵便局(沼津市、山下清文局長)は、バンダイナムコフィルムワークスの協力を得て、食用に適さない古米など廃棄米を活用したバイオマスプラスチック「ライスレジン」を用いて、同市が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」のコラボクリアファイルを開発した。3日から市内4カ所で販売する。 古米は沼津、裾野、長泉、清水の4市町合同で栽培する新品種の米「するがの極」。2022年から、JAは同アニメとコラボしたパッケージで販売している。米のさらなる周知を図るため、ライスレジンとして使用し、クリアファイルのデザインも米の販売と同じデザインを取り入れた。 開発に携わった山下局長はこれまで、ア
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静岡の山あい 梅ケ島にサウナ施設開業 若い力で“熱く”移住促進
観光客減や人口減少という地域課題を抱える山あいの静岡市葵区梅ケ島に約40年ぶりの民間投資となる新施設が誕生し、地域活性化への期待が高まっている。良質な温泉に着目した民間のサウナ付きのドライブイン施設で、移住促進に向けた情報提供も行う。地元関係者も「若い世代による地域活性化の起爆剤になる」と熱い視線を送る。 11月から営業を開始したのは、サウナ付きの貸し切り宿泊棟にカフェを併設した「梅ケ島ドライブイン&サウナヴィラ」。同区の総合建設業アースシフトが建設した。 オープン前のレセプションには難波喬司市長も駆けつけ、「これを契機にさらなる民間投資を呼び込みたい」と梅ケ島の活性化に積極姿勢をみせた
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空飛ぶバイクに興味津々 沼津で産業技術フェア
沼津市の企業の製品や技術をアピールする産業フェア「ぬまづ未来博」が2日、同市のキラメッセぬまづで始まった。ものづくり企業を中心に60社以上が出展した。社会課題を解決し、豊かな未来をつくるアイデアを披露した。3日まで。 自動車部品製造の山口製作所は、空飛ぶバイク(ホバーバイク)のデモ機を展示した。下部にプロペラを備え、空気の反発で高さ5メートルまで浮かぶ。巨大なドローンのような見た目に引かれて多くの人が集まり、座席にまたがった。杉山鉄工はミニチュアのらせん階段を置き、熱を加えずに金属を曲げる技術をPRした。国立新美術館の建設に生かしたという。 エイディーディーは新型コロナウイルスワクチンの
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赤電パッケージの菓子 遠鉄ストアが4、5日販売
遠鉄ストアは4、5の両日、遠州鉄道の電車をモデルにしたパッケージのオリジナル記念商品「赤電フィナンシェ&サブレ号」を同ストア全店とマツモトキヨシさぎの宮駅前店で販売する。 遠州鉄道創立80周年、遠鉄ストア創立50周年を記念して開発した。菓子のパッケージは紙製の箱で、実際の電車の約66分の1スケールの大きさ。箱の内側には車内の情景をデザインし、赤電の歴史や駅名を記載したしおりも用意した。 菓子はいずれも焼き菓子で、地元洋菓子店「パティスリーフィナンシェ」が製造する。県産米粉を使い、もっちりとした食感のフィナンシェ3個とサクサクとした食感が特徴の2種類のサブレを1個ずつ入れた。 税込み12
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静岡空港、国内とソウル線好調 9月搭乗4万6875人
静岡県と富士山静岡空港株式会社(牧之原市)がこのほど発表した9月の空港利用状況によると、搭乗者数は前年同月比46・3%増の4万6875人だった。前年実績を上回るのは23カ月連続。国内3路線と韓国・ソウル線は9月として過去最高の搭乗者数、搭乗率となった。 国内線の搭乗者数は4万2523人。前年同月から1万483人増え、9月としては2019年(4万2908人)に次ぐ多さだった。搭乗率は前年同月比15・6ポイント上昇の66・7%。9月の過去最高搭乗者数、搭乗率となったFDAの3路線はそれぞれ新千歳4109人、81・7%、出雲3731人、80・4%、熊本2821人、56・2%だった。 国際線は搭
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浜松パワーフード料理 「総選挙」初開催へ 賞金総額108万円
浜松料理協同組合と、浜松パワーフード学会は、浜松の食材を活用した料理イベント「浜松パワーフード推しの一皿総選挙」を初開催する。賞金総額108万円。プロの料理人が腕を競う場を提供し、食による地域活性化を目指す。 エントリー部門は「前菜・先付・オードブル」「主菜・メイン」「お食事(ご飯、麺類など)」の3部門。出場資格は浜松市内で営業する飲食店の料理人。入賞した際に応募料理を提供することも条件となる。グランプリに選ぶのは各部門1店舗で、賞金30万円と副賞、準グランプリは各部門2店舗で、賞金3万円と副賞を贈る。 同組合の岩沢秀治理事長(67)は「浜松の料理人の育成の場になる。伝統技術を継承してい
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茶況(11月2日)新製茶ラインや茶摘採機を展示 2社、11月3日から
島田市の製茶機械メーカー、カワサキ機工は3、4日、掛川市伊達方滑川の掛川工場で製品の展示会「フェスタカワサキ」を開く。また、菊川市西方の茶摘機・茶園管理機メーカーの落合刃物工業も同日程で、同社で展示会「お客様感謝祭」を開催する。 フェスタカワサキでは新製茶ラインの提案や人気商品の蒸機の製茶実演を行う。煎茶や発酵茶の試飲会も予定する。 お客様感謝祭ではコンテナ式茶摘採機、肥料や農薬をまく際に使う複合管理機を展示する。来場者にはマグカップなどの記念品を贈呈する予定。 両展示会とも午前9時~午後4時まで。お客様感謝祭は4日のみ午後3時までの開催。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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ネッツ浜松を静岡トヨタに 名称統合検討
遠州鉄道(浜松市中区)グループの静岡トヨタ自動車(静岡市駿河区)が、「ネッツトヨタ浜松」として営業している店舗の名称を、来年1月に「静岡トヨタ」に統合する方向で検討を進めていることが2日、分かった。経営の合理化を図る狙い。 静岡トヨタ自動車は県内計59カ所に「静岡トヨタ」の店舗や事業所を置き、このうち19店舗を「ネッツトヨタ浜松」として安倍川以西の県西部に展開している。2020年5月にトヨタ自動車系の国内全販売店が販売車種を共通化したことに合わせ、同年7月に遠鉄子会社の「ネッツトヨタ浜松」と会社統合した後も店舗の名称は存続させて経営効率化を進めてきた。 静岡トヨタ自動車の太田勝之社長は「
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TOKAIHD、売上高1052億円 過去最高 9月中間、増収増益
TOKAIホールディングスが2日発表した2023年9月中間期連結決算は、売上高が1・1%増の1052億2600万円で、中間期として3年連続で過去最高を更新した。前年同期にベトナム関連会社におけるのれんの減損損失を計上した反動があり、経常利益は79・1%増の43億5500万円、純利益は15倍の22億1900万円となった。 事業別の売上高は、エネルギー事業が2・5%減の429億5200万円。中京圏などで拡大した新たな営業拠点を軸にLPガスの顧客数を伸ばしたものの、猛暑で家庭用ガス販売が落ち込んだ。情報通信事業は5・3%増の274億5700万円で、法人向けサービスが順調に推移した。CATV事業は
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伊藤ハム米久HD最終減益 9月中間 原燃料、物流費高騰響く
伊藤ハム米久ホールディングスが2日発表した2023年9月中間連結決算は、純利益が前年同期比30・4%減の75億8900万円、経常利益は23・9%減の122億9800万円だった。原材料価格や物流費の高騰が大きく響き、海外食肉事業も低迷した。 売上高は4・9%増の4701億4100万円。価格改定(値上げ)が浸透し、ハムや料理用ピザを中心に一部主力商品は想定を上回る販売実績を記録した。ただ、円安を含む厳しい経営環境が続き、内部改善を進めたものの、利益の落ち込みをカバーしきれなかった。 事業別の売上高は食肉事業が5・1%増の2796億1700万円。国内市場は好調だったが、海外が牛肉や羊肉の販売価
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エフ・シー・シー 業績上方修正 円安効果や販売増
エフ・シー・シーは2日、2024年3月期の通期連結業績予想を上方修正した。為替の円安効果やクラッチの販売増で、売上収益は期初予想比3・1%増の2340億円と過去最高となるほか、税引前利益は17・2%増の170億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は14・6%増の110億円を見込む。 想定為替レートは1ドル=140円と従来(130円)から円安方向に見直す。上期に続きインドやインドネシアの二輪クラッチ販売が好調に推移するほか、四輪向けも半導体不足の影響緩和が寄与する。鋼材などの原材料、エネルギー高騰分の価格転嫁も進む。一方、中国の販売環境や全米自動車労組(UAW)のストライキの影響は懸念材料と
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山七など3社が大臣賞 焼津で県水産加工品品評会
静岡県水産加工業協同組合連合会は2日、第17回県水産加工品総合品評会(静岡新聞社・静岡放送後援)を焼津市の県水産・海洋技術研究所で開いた。最高位の農林水産大臣賞に山七(焼津市)の「鰹本節」、やましち鈴木商店(同)の「若干しらす」、静岡うなぎ漁業(吉田町)の「うなぎ蒲焼(真空パック)」が選ばれた。 予備審査を通過した製品を対象に、3年に1度開かれる品評会。組合加盟企業など90社がかつお節や乾燥サクラエビ、釜揚げシラス、練り物など161点を出品した。学識者や製造業者ら審査員21人が、原料や食味、加工技術などを総合的に評価した。 同連合会の増元英人専務理事は「シラスやサバをはじめ、原料不足が続
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廃棄食材使ったカレー提供 静岡・飲食13店舗 生徒ら野菜仕分け
小売店で発生する廃棄食材を使ったカレーを、静岡市内の飲食13店舗が提供する「Yummy(闇)カレー祭」(静岡新聞社・静岡放送主催)が11月の毎土日に開催される。売れ残りや規格外品の活用を通じて食品ロスを考えようと、昨年度に開催したイベント「静岡まかないフードフェス」の第2弾。 スーパーの店頭には置けないが、まだ食べられる野菜や果物を選別し、飲食店に毎週届ける。選別には、食品ロスをはじめとした社会課題を学ぶ高校・大学生が携わる。 1日、同市葵区のしずてつストア流通通り店で、市立高1年生4人が、店舗を運営する静鉄ストア(同区)担当者の助言を受けながら、売れ残ったジャガイモやタマネギ、葉物野菜
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秋の味覚「モクズガニ」 河津で漁ピーク、塩ゆでや汁物人気
河津町の秋の味覚「モクズガニ」の漁が盛期を迎えている。地元では「ズガニ」とも称される。秋は産卵に備えて川を下るために脂が乗っていて、根強い人気がある。 2日午前、堤国仁さん(68)が河津川に仕掛けた漁具のかごを引き上げると、約20匹がうごめいていた。大きいカニで甲羅の大きさが10センチ超。両足を広げると30センチほどになる。この漁具は「もじり」と呼ばれ、魚の切り身などを入れる。モクズガニは夜行性で、夕方に設置して翌朝以降に引き上げる。 猟期は2024年2月まで。河津川漁協によると、盛期は12月中旬まで続く。今期は夏の暑さで水量が不足し、10月1日の漁の解禁当初は不漁だったが、現在は例年並
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自動運転バス実証実験 17日から沼津で 一般の乗車も可能
静岡県と沼津市などは17~23日、JR沼津駅南口と沼津港の間(約2キロ)で自動運転バスの実証実験を行う。今回は初めて信号と連携して信号が変わるタイミングを伝え、スムーズな加減速を目指す。一般の乗車も可能で、10日から予約を受け付ける。 同区間での実験は昨年11月以来。8人乗りの電気自動車(EV)バスで行い、6人が乗車できる。車載カメラで自動車や歩行者の位置を検知。今回は信号の色や変わるまでの秒数を車に情報として伝え、ブレーキやアクセルの動きがスムーズになるかを検証する。 遠隔監視センターは沼津仲見世商店街内に設け、期間中の見学も可能にする。運行は午前10時~午後4時の間で、1日5往復。市
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サクラエビ秋漁初競り 最高値は由比漁港の9万110円
秋漁初日に駿河湾から水揚げされたサクラエビが2日早朝、由比漁港(静岡市清水区)と大井川港(焼津市)で初競りにかけられた。約1・1トンを取引し、1ケース(15キロ)当たりの両市場平均取引値は約7万9千円と昨秋初日から約1万3千円上昇した。最高値は由比漁港の9万110円だった。 由比漁港の初競りには同日午前5時ごろから、同区の由比・蒲原地区の仲買人や漁師らが続々と集まった。体長は28ミリ程度と小さめなうえ、水揚げ量は昨年秋漁初日の約3分の1。仲買人は「少しさみしいね…」などと話しながらエビの品質を目利きし、同45分に競りが始まると次々に競り落としていった。 漁期は12月25日ま
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人事=鈴与(9月1日)
運輸事業営業部長を兼ねる 鈴与カーゴネット出向=部長待遇亀井遊太▽東西運輸出向=部長待遇(運輸事業営業部長)斎藤礼史
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「ZEH住宅」推進 建設業にSLL融資 浜松いわた信金
浜松市東区に店舗を置くアイダ設計(埼玉県)は2日までに、浜松いわた信用金庫(浜松市中区)の「サステナビリティ・リンク・ローン(SLL)」で1億円を調達した。運転資金に充てる。 戸建て分譲や注文住宅事業を手がけ、断熱や省エネ、創エネ水準を高めた「ZEH(ゼッチ)」対応住宅の建設を推進する。全体販売数に対するZEH住宅の割合を半数以上と掲げた。 SLLはSDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境、社会、企業統治)に関連する目標達成で金利を引き下げるローン。同信金の実行は4例目。
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はごろもフーズが業績予想上方修正
はごろもフーズは2日、2023年9月中間期の連結業績予想を上方修正した。値上げ価格の浸透効果が販売の落ち込みで生じる影響を上回る見込みで、売上高を期初予想比7・1%増の374億8300万円、経常利益を約2・7倍の16億2600万円、純利益を約2・1倍の12億9800万円に引き上げた。 24年3月期の通期業績予想も見直した。売上高は1・8%増の718億円、経常利益は63・6%増の18億円、純利益は62・5%増の13億円とした。
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通期予想 上方修正 日本プラスト
日本プラストは2日までに、2024年3月期の通期連結業績予想を上方修正した。円安効果や価格転嫁の進展で純損益は期初予想比5倍の20億円の黒字と、前期の36億200万円の赤字から大きく黒字転換する見通し。 経常損益は約3・7倍の30億円の黒字(前期は7億4900万円の赤字)を見込む。今期は北米で春ごろからコスト上昇分の価格転嫁が順調に進んだという。 半導体の供給不足が解消に向かうなどして完成車メーカーの生産回復が進み、売上高は3・1%増の1250億円に引き上げた。
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新ビジネス創出へ 産業振興フェア 磐田で10、11日
第13回産業振興フェアinいわた(磐田市、磐田商工会議所、市商工会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が10、11の両日、磐田市のアミューズ豊田で開かれる。県西部を中心に過去最多の186社・団体が出展し、最新の技術やサービスを紹介する。 テーマは「次世代技術で産業構造を転換」。光技術やデジタルトランスフォーメーション(DX)、次世代輸送機器・農業・医療、脱炭素など、新分野や技術革新を前面に出した展示を行い、新たなビジネス創出に向けた商談やマッチングを促す。 10日は新事業開発についての討論会、DXや脱炭素化のセミナーなどを予定し、11日にはエシカル消費の講演会や就活支援の企業ブース訪問ツアー、子
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スルガ銀定期預金 特別金利を適用 浜松、中伊豆支店
スルガ銀行は12月29日まで、周年記念定期預金キャンペーンを県内2支店で実施している。 開店120周年を迎える中伊豆支店(伊豆市)と、70周年の浜松支店(浜松市中区)が対象。各店頭窓口で定期預金を作成すると、店頭表示金利に0・11~2・20%を上乗せする。
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中間決算(9月)=焼津水産化学工業 3年ぶり減収減益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同)④通期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①65億1300万円(1・2%減)②9400万円(49・1%減)③4500万円(57・0%減)④126億5千万円⑤1億3500万円⑥7500万円 ※調味料、機能食品の売り上げは増えたものの、原料価格の高騰や取引先との値上げ交渉の妥結遅れから採算性が悪化した。中間期として3年ぶりの減収減益となった。
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屋内型動物園、マークイズ静岡にオープン カピバラなどと買い物客ら触れ合う
商業施設内でカピバラなどの動物と触れ合うことができる屋内型動物園「アニタッチ」が1日、静岡市葵区のマークイズ静岡にオープンした。 動物園は伊豆シャボテン公園(伊東市)が運営し、ひよこやウサギ、フェネックなど約30種、200匹以上の動物を飼育する。 多くの親子連れが来園したオープン初日は、同園の代名詞とも言えるカピバラや、ポップコーンのような臭いのするジャコウネコ科の動物「ビントロング」などが人気を集めた。 訪れた買い物客は、餌やり体験や写真撮影など動物たちとの触れ合いを楽しんだ。静岡市駿河区の会社員興津彩莉さんは「息子がこんなに積極的に動物と触れ合うなんて知らなかった。楽しそうな表情が
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春華堂、市などプロジェクト 掛川栗で開発 新スイーツ
菓子メーカーの春華堂(浜松市中区)は1日、地元を中心とした企業・団体や、掛川市などと取り組む「遠州・和栗プロジェクト」の一環で、「掛川栗」を使った新商品を発売した。掛川産のクリを「WAGURI」としてブランド化し、和栗の価値の世界発信を目指す。 新商品は、クリを削ってわらび餅に振りかけた「朝採れ遠州掛川栗粉餅」(1個税込み792円)と、大粒の掛川栗をシュー生地で挟んだ「咲クレール熟成遠州掛川栗」(同700円)。 プロジェクトは和栗の価値を広めようと2022年に発足し、スズキやヤマハ発動機、遠鉄百貨店(浜松市中区)などが参画している。 1日は遠鉄百貨店で商品を販売し、プロジェクトに参画す
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富士急行は大幅増益 9月中間、レジャー好調
富士急行が1日発表した2023年9月中間連結決算は、経常利益が前年同期比の2・6倍の47億8900万円、純利益は3・3倍の31億7800万円と大幅な増益になった。コロナ禍の行動制限がなくなり富士五湖のレジャー客が増加した。売上高に当たる営業収益は25・7%増の259億1700万円だった。 レジャー・サービス業の営業収益は20・5%増の132億1200万円。富士急ハイランドは、12年ぶりの大型投資となったバイク型コースター「ZOKKON(ぞっこん)」のオープンなどが寄与して入園者が増加した。人気ゲームとコラボしたイベントを隣接エリアで開催し、グッズや飲食物の販売が伸びた。 運輸業の営業収益
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献上鰹節 和紙で丁寧に包んだ7本を箱詰め 焼津の協同組合
焼津鰹(かつお)節水産加工業協同組合は1日、皇居で行われる新嘗祭(にいなめさい)で宮中に献上する鰹節の箱詰め作業を焼津市上小杉の同組合事務所で行った。 献上品は5回のかび付け工程で熟成を重ねた最高級の本枯節。組合員でつくる焼津鰹節伝統技術研鑽会が4月から半年かけて製造した260本のうち、色やつや、形が上質な79本を厳選した。 天皇陛下に献上する鰹節7本は担当者が1本ずつ丁寧に和紙で包んで、きり箱に収めた。組合の代表者が8日に宮中に参内する。20本は靖国神社(東京都)に届ける。 同組合の大石智之組合長は「天候にも恵まれて、よい仕上がりの鰹節ができた」と出来栄えを評した。
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浜松への愛着新たに ゆかりの480人参加 市、都内で交流会
浜松市は31日夜、首都圏で活躍する市ゆかりの人を招き、「やらまいか交流会」を都内で開いた。市出身者や政治、経済、文化・芸術などの各分野で活躍する480人が参加。ふるさとへの愛着を新たにし、それぞれの立場で市の発展に向けて貢献していこうと確認した。 中野祐介市長は市政報告で、大河ドラマの効果や夏の高校野球甲子園大会への浜松開誠館高の出場、都市対抗野球でのヤマハの準優勝といった話題を挙げ「地域に元気がわいてきている」と説明。一方で、依然として人口減少が課題だとして「まち・ひと・しごとの創生をしっかり進めて人口減少の流れを食い止め、転換していく。浜松の持つ力を引き出し、日本全国の成長を引っ張って
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茶況(11月1日)児童が火入れ実践 茶商が特別教室 牧之原・細江小
牧之原市茶業振興協議会は10月31日、地域の産業について学ぶ細江小の3年生を対象に、お茶に関する特別教室を同小で開いた。 児童らは講師を務めた市内茶商の手ほどきを受けながら、荒茶から仕上げ茶になるまでの工程を実践。フライパンを使って荒茶を加熱し、火入れ前後のお茶の香りの違いを確かめながら、加熱時間の違いで水色や味が変化することなどを学んだ。 協議会は毎年、希望があった市内小学校でお茶教室を開催している。 (榛原支局・足立健太郎)
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沼津市とJR貨物 企業誘致など連携加速へ協定 新貨物ターミナル着工を機に
沼津市とJR貨物東海支社は1日、包括連携協定を締結した。新貨物ターミナル(同市原地区)の本体工事開始を機に、市の企業誘致や物流面など地域活性化へ広範な連携を加速させる。 市役所で協定締結に臨んだ同社の小山靖仁執行役員東海支社長は、大都市圏の間に位置して東海道の要衝にある新貨物ターミナルの利点を挙げ「沼津市が進める企業誘致に向け連携していきたい」と強調。産業振興と雇用に対して協力を確認した。 市は東名と新東名の両高速道路と国道1号バイパス、将来同地区と伊豆半島を結ぶ東駿河湾環状道路といった交通網を前面に、誘致に本腰を入れている。頼重秀一市長は鉄道高架化に伴う中心市街地の再開発事業にも触れ「
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ヤマハ、業績予想下方修正 24年3月期、中国市況回復遅れ
ヤマハは1日、2024年3月期の通期連結業績予想を下方修正した。中国市場の回復が遅れていることなどから、8月2日公表の前回予想に比べ、親会社の所有者に帰属する当期利益は10・4%減の345億円に引き下げた。 売上収益は1・1%減の4650億円、事業利益は16・0%減の420億円を見込む。第3四半期以降の想定為替レートは、米ドルは1ドル=135円を140円、ユーロは1ユーロ=144円を150円に見直した。 中国はアコースティックピアノの在庫過多などが影響し、減産による損益悪化を見込む。エントリーモデルを中心とした電子ピアノの需要も国内外で軟調という。山畑聡取締役常務執行役は「今期中の回復
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相乗りオンデマンドタクシー 藤枝で実証運行開始 AIで最適ルート検索
藤枝市で1日、予約してタクシーに乗り合うAIオンデマンド交通「ふじえだmobi(モビ)」の実証運行が始まった。静鉄タクシー(静岡市駿河区)とサブスク型相乗りモビリティサービス「mobi」を運営する「Community Mobility」(東京)が事業主体となり、移動のスタイルを変える新たなサービスの有効性を12月31日まで検証する。 新たなモビリティの導入によるJR藤枝駅周辺の回遊性の変化や、交通手段のマイカーから公共交通への移行の可能性について研究する。運転手を含め最大10人乗りの車両2台を用意した。人口が集中する同市青島、高洲両地区(一部地域を除く)と市役所、藤枝総合運動公園、蓮華寺池
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メタノール燃料タンカー建造へ 静岡・カナサシ重工で起工式 内航船で国内初
静岡市清水区三保のカナサシ重工の造船所で1日、国内の港を行き来する「内航船」では国内で初めてとなるメタノール燃料タンカーの起工式が開かれた。関係者が出席し、建造作業の安全や成功を祈願した。 商船三井内航(東京都)、田渕海運(大阪市)、新居浜海運(愛媛県)の三社が共同保有する。関係者によると、内航船の業界でも環境負荷の低減に対するニーズが高まっているという。新たな燃料を探る中、既存の技術で船員が扱いやすいことなどから、メタノールを燃料とする船の建造に至った。 2024年12月に完成予定。総重量は約570トン、全長約65・5メートルで、定員は6人。主要貨物もメタノールなどを想定しているという
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インボイス1カ月 不当な値引き「弱い者いじめ」 発注元 対応追われ残業も
消費税のインボイス(適格請求書)制度が始まって1カ月がたった。これまで消費税の納税を免除されていた零細事業者やフリーランスも制度に参加すれば新たな税負担が課せられることになったが、当面は様子見で登録を見送った人も多い。ただこうした免税事業者の税負担を肩代わりすることになる発注元から不当に値引きを求められる事例もあり、「弱い者いじめだ」との嘆きも漏れる。発注元では経理担当者らが「インボイス残業」に追われている。 「複数税率の下で課税の適正性を確保するため必要な制度だ。廃止は考えていない」。10月25日の参院本会議の代表質問で、岸田文雄首相は強調した。反対の署名が50万を超え、野党から「事業者
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食品値上げ/ガソリン高止まり… 円安進行 暮らし不安
東京外国為替市場の円相場が1日、一時1ドル=151円60銭を付けた。円安の進行は、輸入に依存するエネルギーや身近な食品の値上げにつながるため、暮らしへの不安が広がっている。車社会の地方に必須なガソリン価格は高止まりし、生活に欠かせない電気や都市ガスも、需要期の冬に向けて値上がりするリスクがくすぶる。 経済産業省が同日発表した10月30日時点のガソリン1リットル当たりの店頭価格は、全国平均173円40銭と高値が続いている。政府からの補助金で価格を抑制しており、補助金がなければ、210円程度になる計算だ。 帝国データバンクによると、11月の主要食品メーカーの値上げは131品目となった。円安基
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昭和レトロでスタバに挑む フィリピン 日米カフェが対決
米スターバックスが席巻するフィリピンのカフェ業界に日系チェーンが挑んでいる。昭和レトロの喫茶店文化を持ち込み、若者の心をつかむ戦略を描く。アジア有数のコーヒー消費量を誇るフィリピン市場を巡り、日米対決が白熱化しそうだ。 ネクタイ姿で七三分けの従業員。BGMは1970~80年代にはやった昭和の歌謡曲。傍らではナポリタンやクリームソーダの注文も…。 キーコーヒーが6月にフィリピン・マニラ首都圏に開業した1号店はレトロ感満載。コーヒーは日本円で約400円とスタバ並み。日本よりも所得水準が低い当地では高価だが、「客足好調が続き、売上高は目標を大きく上回っている」(キーコーヒー担当者
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EV巻き返しへ 投資加速 トヨタ売上高最高見込み 潤沢な手元資金 武器に
トヨタ自動車の快走が続いている。世界的な半導体不足の緩和を背景に生産、販売を順調に伸ばし、円安の恩恵も加わって2023年度の売上高と営業利益はともに過去最高を見込む。積み上がった手元資金を武器に先端分野への投資を加速させ、米中勢に後れを取る電気自動車(EV)の巻き返しを図る考えだ。 「魅力的な(車の)フルラインアップが整備されてきたことが大きい。日々のカイゼンの成果が表れつつある」。東京都内で1日に開いた決算説明会で、財務を担当する宮崎洋一副社長は胸を張った。 ▽相乗効果 4~9月の生産、販売台数はともに500万台を突破し、業績予想を大幅に上方修正した。好決算は、販売増と利益率向上
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シェアリング通し未来考える1週間 10日から開催
インターネットを介したモノ・場所・技能・時間の共有で経済活性化を推進するシェアリングエコノミー協会(東京都)は10日~17日、「シェアウイーク2023」を首都圏などの会場とオンラインで開催する。「持続可能な共生社会の未来を考える1週間」をテーマに、現場見学やオンラインセッションなど多彩なイベントを展開する。 会期中は、首都圏や地方で活用されている最新のシェアリング(共有)事例を体験する「スタディーツアー」を行うほか、15~17日には、自治体やNPO法人、スタートアップ企業の代表者らがオンラインで登壇するトークセッションを実施する。最終日の17日には、東京都港区の虎ノ門ヒルズフォーラムで「ネッ
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ナイジェリア企業 浜松の2社を視察
浜松市など県西部の13の企業や団体による「浜松・浜名湖テクニカルビジットプロジェクト」の一環でこのほど、ナイジェリアと欧州の企業が市内企業を視察した。海外からの受け入れは初めて。 ナイジェリアの都市ガス製造販売「ナイジェリアLNG」と、欧州のコンサル会社「カイゼン」の計18人が、自動車用部品のソミック石川豊岡工場(磐田市)と、LPガス販売のエネジン本社(浜松市中区)を訪れた。同社では藤田源右衛門社長が労働環境改善の取り組みなどを説明した。 同プロジェクトは「ものづくりの町」の企業経営や人材育成などを学びたいという要望に応え、2021年から県西部の企業などへの視察や研修を企画している。11月は
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航空機産業の今後 浜松で11月8日、講演会
浜松商工会議所の宇宙航空技術利活用研究会は11月8日午後2時から、米大手航空機メーカーの日本法人「ボーイングジャパン」関係者を招いた講演会を浜松市中区のサーラシティ浜松で開く。 同法人のアジア地域調達グループの責任者が、航空機産業の現状や今後の動向、ボーイング社が求めるサプライヤーや製造業が集積する本県に対する期待について語る。 航空機産業への参入を目指す企業などを対象に聴講者100人(先着順)を募っている。参加無料。 問い合わせは浜松商議所工業振興課<電053(452)1116>へ。
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温泉の活用策 意見出し合う 東伊豆でフォーラム
東伊豆町の温泉の活用策を探るフォーラム(県主催)がこのほど、同町の熱川地区で開かれた。旅館やサービス、小売業など県内外の17団体が参加し、独自の活用策などについて意見を出し合った。宿泊業者をはじめとした温泉の関連企業と異業種のマッチングを図る狙い。 熱川温泉旅館組合の石島正和さん(37)は地元の熱川温泉が抱える課題として、入湯者や宿泊施設の減少により温泉文化の継承が曲がり角に差しかかっていると強調。さまざまな施策を打ち出してもそれぞれの関連性が低く、温泉地として十分な集客を図れていないと明かした。 参加者は活性化案として、入浴と運動を組み合わせた企画の創出を提示。企業合宿の誘致により、長期滞
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ヤマハ、子会社と孫会社が合併
ヤマハは1日、楽器・音響機器の国内卸販売の子会社「ヤマハミュージックジャパン」(東京)と、小売り販売の孫会社「ヤマハミュージックリテイリング」(同)が来年4月1日付で合併すると発表した。 存続会社はミュージックジャパン。卸、小売り販売に精通した人材、ノウハウを集結することでマーケティング機能の高度化と事業運営の効率化を図る。
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中小DI 2.3ポイント改善 静岡県信金協調査 7~9月 コロナ前水準に
静岡県信用金庫協会がこのほどまとめた合同景況調査によると、7~9月期の県内中小企業の業況判断指数(DI)はマイナス10・9と前回の4~6月期から2・3ポイント改善した。原材料やエネルギー価格の高騰、人手不足が幅広い業種で足かせになっているものの、社会経済活動の正常化や半導体の供給制約緩和でマイナス幅が縮小し、景況感は新型コロナウイルス禍前の水準まで回復した。 調査は県内9信金の取引先1199社(回答率99・9%)が回答し、景況感を「良い」とする割合から「悪い」と答えた割合を引いた県内のDIは2期連続の改善となった。業種別ではサービス業が10・6ポイント上昇のマイナス0・9、小売業が10・3
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サクラエビ秋漁始まる 1トン水揚げ 漁師ら「今後に期待」
静岡県桜えび漁業組合(実石正則組合長)によるサクラエビ秋漁が解禁日の1日、初漁を迎え、約1トン(昨秋初漁は約3トン)を水揚げした。漁獲したサクラエビは2日早朝に由比漁港(静岡市清水区)と大井川港(焼津市)で初競りにかける。 初日は大井川港漁協の所属船を中心に吉田、焼津、安倍川沖で操業した。大井川港には午後8時15分ごろから続々と船が戻り、鮮やかな桜色のサクラエビが陸に下ろされた。出漁した漁師からは「水温のせいもあるのか、少ない方ではないか」「例年徐々に増える傾向なので今後に期待する」などと声が上がった。 体長35ミリ以下のサクラエビ保護のため駿河湾内に定めた15海区を4海域に区分し、海域
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遠隔接客ロボでお出迎え 外出困難者 自宅から操作 静岡ガス 就労支援へ試験導入
静岡ガスは障害者など外出困難者が遠隔操作で接客業務をできる就労支援ロボット「オリヒメ」を静岡市駿河区のエネリアショールーム静岡に設置し、来場者の接客に活用を始めた。12月下旬までの試験導入だが、オリヒメの開発会社「オリィ研究所」(東京都)によると、単発イベント以外で同ロボットの県内での継続的設置は初めて。 同ショールームで開いたイベント「つなぐアート展」に合わせ、入り口付近に高さ23センチのオリヒメを設置した。操作する「パイロット」として同研究所に雇用されている県外の障害者2人が自宅から接客。来場者に「いらっしゃいませ、ようこそ」と声をかけ、障害者作品展やハロウィーン工作などの催しを案内
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遠鉄電車、20~30円値上げへ 24年4月、初乗り160円に
遠州鉄道(浜松市)は31日、鉄道線の運賃を20~30円値上げすると発表した。2024年4月の改定予定で同日、国土交通省に申請した。10~20円引き上げた22年2月に続く値上げになり、初乗り運賃は160円になる見込み。 初乗りから利用距離8キロ以下は20円、以降の区間は30円を加算する。改定率は定期外9・7%、定期券を含めた平均は11・0%。通学定期券は5・7%。 同社によると、22年度の鉄道事業の営業損益は1億5700万円の赤字だった。コロナ禍前の18年度と比べて、8千万円程度膨らんだ電気代負担や、数千万円上昇した設備修繕費などが響いたという。高架区間の耐震補強工事、今後の車両更新、働き
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静岡県内最大級 バンダイ公式カプセル玩具売り場11月1日開店 静岡の駿河屋本店、700台設置
ホビー商材販売の駿河屋を運営するエーツー(静岡市駿河区)は1日、同市葵区の駿河屋本店「駿河屋ビル」1階に、バンダイ(東京都)公式のカプセル玩具売り場をオープンする。近年人気が高まる品を売り場に加えて商材の多角化を進め、誘客を図る。 他メーカーの商品と合わせて約700台を設置し、フィギュアやアニメキャラクターのキーホルダーなどを扱う。価格は300~500円程度。 エーツーの担当者は「県内でも最大級の品ぞろえになっている。通常の買い物と合わせて楽しんでほしい」と話す。
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静岡県内9月有効求人1・19倍 雇用改善に「やや弱さ」 静岡労働局
静岡労働局が31日発表した9月の静岡県内有効求人倍率(季節調整値)は前月比0・01㌽下降の1・19倍で、全国値(1・29倍)を12カ月連続で下回った。原材料・エネルギー価格高騰の影響を受けて求人を控える動きが広がり、有効求人数は4カ月連続の減少となる6万5346人。同労働局は「改善の動きにやや弱さがみられる」とする雇用情勢の評価を据え置いた。 新規求人数を業種別に見ると、卸・小売業が3122人で前年同月比16・6%減、医療・福祉が5270人で10・3%減など非製造業の幅広い分野で落ち込んだ。運輸・郵便業は旅客運送の求人が増えたものの、貨物輸送は大幅に減少した。製造業は半導体不足の緩和で受注
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日銀、大規模緩和 再修正 長期金利1%超を容認
日銀は31日の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策の再修正を決めた。長期金利が上限としていた1%を一定程度超えることを容認する。日銀が無理に1%以下に抑え込むことで、金利が本来のあるべき水準とかけ離れて債券市場がゆがむ副作用を防ぐ。修正は長期金利の上限引き上げを決めた7月以来。植田和男総裁は会合後の記者会見で「副作用が発生する少し前に動きたいと判断した」と説明した。 マイナス金利政策など大規模緩和の大枠は維持し、賃金の上昇を伴う形で物価上昇率を2%に安定させる好循環の実現を後押しする。植田氏は実現に「少し前進したと言える」との認識を示したが、「十分な確度で見通せる状況には至っていない。
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貯水槽“直結方式”を開発 カナサシテクノサービス 地中埋設、安全性高く水供給 「地域防災に貢献」
耐震性貯水槽製造販売のカナサシテクノサービス(静岡市清水区)は、水道管から受水槽を介さずマンションや病院に直結方式で飲料水を供給できる構造の貯水槽を開発した。耐圧性、耐震性を兼ね備えた製品を地中に敷設することで災害時に損壊するリスクを低減した。断水時に安全な飲み水を確保できるなどの利点がある。 耐圧性能に関する国の基準をクリアし、日本水道協会から初の認証を受けた。従来の受水槽より循環性にも優れ、水質を維持する。武田孝之社長は「静岡発の製品として全国の地域防災に貢献できる」と胸を張った。今後販売を開始し、既に引き合いがあるとした。 同社によると、地上に設置した受水槽を経由してマンションな
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11月の病害虫予察 ナガチャコガネ警戒
静岡県病害虫防除所は11月の病害虫発生予察情報で、ナガチャコガネへの警戒を呼びかけている。例年被害のある茶畑では、幼虫が10月下旬から11月下旬にかけて地表近くに上がってくる。 うね間から雨落ち部を掘り、幼虫が地表から20センチまでの深さに見られたら、薬剤で防除する。
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通期予想 上方修正 ユタカ技研、受注増で
ユタカ技研は31日、2024年3月期の通期連結業績予想を上方修正した。日本やインドネシアでの受注増や円安効果が寄与し、親会社の所有者に帰属する当期利益は期初予想比2・7倍の54億円と大幅増益を見込む。 米ドルと中国元の想定為替レートを円安方向に見直し、売上収益は6・6%増の2110億円、税引前利益は47・5%増の87億円を予想する。年間配当予想は従来の72円から18円増の90円に修正した。 国内では四輪、インドネシアの二輪が好調に推移するほか、北米で原材料高騰分の価格転嫁も進み収益改善する。一方、中国は、製品に含まれる貴金属価格の下落化に伴う減収や電気自動車(EV)の台頭などで引き続き環境は
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茶況(10月31日)茶にちなんだ産品 高校生も審査参加 「島田の逸品」最終選考
島田市はこのほど、島田の魅力発信や地場産品の販路拡大を目的とした認定事業「島田の逸品」の最終選考会を同市役所で開いた。緑茶部門8品、一般部門36品を市内の小売業者や経済・観光団体関係者、市幹部、高校生らが審査した。 緑茶部門には産地の特色などを売り出した普通煎茶や深蒸し煎茶が並んだ。一般部門には菓子や雑貨、衣類などが出品された。急須の形をしたもなかやボトリングティー、お茶のふりかけなど島田らしい茶どころにちなんだ産品もあった。 審査員は応募事業者の熱のこもった説明に耳を傾け、菓子を試食するなどした。緑茶部門の選考では審査員が味や香り、パッケージの訴求力などを確認した。 審査結果は12月
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中間決算(9月)=共和レザー 売上高過去最高
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同)④通期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①240億3900万円(11・3%増)②10億100万円(約7・5倍)③6億4700万円(約7・2倍)④495億円⑤19億5千万円⑥14億円 ※半導体供給が正常化し、自動車メーカーからの受注が回復したことで増収増益。売上高は第2四半期として過去最高だった。価格転嫁や円安、原価改善効果で収益を押し上げた。年間配当予想を20円から28円に修正した。
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中間売上高 過去最高 小糸製作所、国内外で生産増
小糸製作所が31日発表した2023年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比12・6%増の4681億5300万円で中間期として過去最高だった。日本国内や欧米で自動車生産の回復が順調に推移するなどした。経常利益は64・7%増の369億900万円、純利益は約3・6倍の255億2400万円となった。 自動車生産は米国経済が堅調だったことや半導体不足が緩和したことを受け、各地域で増産に転じた。売上高は日本、北米、欧州、アジアでそれぞれ1、2割増加し、EV化が進む中国で日系車の販売が振るわない影響を補った。純利益は前年に投資有価証券評価損を計上した反動もあり、大幅伸長した。 24年3月期の通期業績予想は
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中間決算(9月)=エンチョー 猛暑で園芸品厳しく
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同)④通期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①174億8700万円(4・6%減)②4500万円の赤字③4300万円の赤字④343億3千万円⑤6千万円の赤字⑥1億円の赤字 ※原材料価格の高騰や天候不順の影響を受けて減収。コスト節減の取り組みも売上高の減少を補えず減益した。ホームセンター事業は猛暑が長引き園芸、ガーデニング用品が厳しい状況で推移。専門店事業は、アウトドアが新型コロナ明けの消費分散に苦戦した。
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規格外農産物を活用 11月1日から料理提供 ホテルアソシア静岡
静岡市葵区のホテルアソシア静岡は1日、本来廃棄される規格外の県産農産物を活用した料理の提供を、同ホテル内の飲食店で始める。地域貢献などをテーマにした同ホテル開業40周年企画の一環。 材料は、出荷規格に満たない50グラム以下のサツマイモ(掛川市産)と、果実を間引く際に出る摘果ミカン(島田市産)。サツマイモはスープやスイーツなどに、摘果ミカンは肉料理やケーキなどにそれぞれ用いる。 規格外品はいずれも収穫量全体の1~2割という。ホテル側はサツマイモ約160キロ、摘果ミカン約40キロを仕入れ、食品ロス削減を目指す。 提供期間はメニューごとに異なるが、最長で来年2月末まで。 同ホテル担当者は「
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三保でソーラー発電開始 静岡銀行と中部電力が設置 CO2年1300トン削減
静岡銀行と中部電力グループが協定に基づき静岡市清水区に設置した太陽光発電所「しずぎんソーラーパーク」の運転開始式が31日、開かれた。年間発電量は一般家庭930世帯分に相当する2900メガワット時で、全量を静岡銀などが傘下に入るしずおかフィナンシャルグループ(SFG)本部で使用する。二酸化炭素(CO2)排出削減量は年間1300トンを見込む。 中電が所有する同区三保の2・2万平方メートルに約4千枚のパネルを設置し、中電が施設を管理、運営する。静岡銀は発電された全量を中電から購入する。中電によると、企業の敷地外にある専用の太陽光発電施設から電力を供給する「オフサイトコーポレートPPA」の協定締結
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中間決算(9月)=ヨシコン レジデンスが不調
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同)④通期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①69億7200万円(12・3%減)②5億500万円(45・2%減)③3億2100万円(45・7%減)④250億円⑤25億円⑥15億5千万円 ※清水町の商業施設引き渡しなどで不動産開発事業が増収増益だったが、新規分譲マンションの引き渡しがなかったレジデンス事業が振るわなかった。下期は分譲マンションの一棟売りや工業施設の誘致などを見込み、通期予想は据え置いた。
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人事=共和レザー(1日)
キョウワノースアメリカ出向兼モビリティ事業部商品開発ユニット商品開発部主査(モビリティ事業部商品開発ユニット商品開発部営業室主査)宮崎隆弘
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スズキSUV 印拡販奏功 本年度上期 シェア首位 中間層に照準 相次ぎ新型車
スズキは主力市場のインドで、人気が高まっているSUV(スポーツ用多目的車)の販売で攻勢をかけている。31日までに公表した上半期(4~9月)の販売台数は4モデルで約21.8万台となり、SUV車のシェアは21.7%と他メーカーを抑えて首位を獲得した。小型車を得意とするスズキは当初、遅れが指摘されたが、昨年から立て続けに新型モデルを投入するなど市場での拡販が奏功した。 インドは中間層の拡大に伴い、四輪全体市場に占めるSUV分野の割合が17年度の23・8%から、直近で48%台まで急上昇しているという。生産販売を担う子会社のマルチ・スズキは22年に「ブレッツァ」、「グランドビターラ」、23年に「フ
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次世代の搬送の形 ヤマハ発提案へ 国際ロボット展に無人車など 今月末開幕
ヤマハ発動機は、11月29日~12月2日に東京ビッグサイトで開かれる世界最大級のロボット専門展「国際ロボット展」に出展する。リニアコンベアモジュールやAGV(無人搬送車)など、人手不足に直面する工場の自動化・省力化に向けた次世代の搬送スタイルを提案する。 リニアコンベアモジュール「LCMR200」をベースに、スカラロボットやロボットビジョンカメラなどを組み合わせ、生産性を大幅に高めたライン設備のデモ機を出展する。屋外や鋳造スペースなどでもテープに沿って動く高耐久性のAGV、コンパクトで静粛性に優れたAMR(自立走行搬送ロボット)も参考出品する。 このほか、段差や傾斜のある屋外環境でも走行
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サンプラー新機種 ローランドが発売 米のレーベルと連携
ローランドは31日までに、電子楽器のサンプラー「SP―404MKII」の最新機種=写真=を発売した。米国のヒップホップ・レーベル「ストーンズ・スロウ・レコーズ」と連携したモデルで、同レーベル所属アーティスト制作のサウンドを収録した。市場想定価格は9万6800円前後。
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ヒト型協働ロボなどに関心 芝浦機械、沼津と御殿場で展示会
芝浦機械は31日、同社グループのプライベート展示会「ソリューションフェア」を沼津工場(沼津市)と御殿場工場(御殿場市)で始めた。先進技術を取り入れた最新の機械装置などを紹介している。2日まで。 「先進技術で繋(つな)ぐ循環型社会の実現を目指して」をコンセプトに掲げた。制御機械カンパニーの会場では、新たに販売を始めたヒト型双腕協働ロボットを展示した。片腕7軸ずつと腰2軸を備え、物を持ちながら振り返ることができるなど動きの自由度が高い。人の作業をそのまま代替でき、幅広い業界で活用が見込めるという。 需要が急拡大しているリチウムイオン電池向けセパレータフィルムの製造装置や、バーチャル展示した超
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木製鍵盤採用した最上位電子ピアノ ヤマハ、11月2日発売
ヤマハは2日、電子ピアノ「Pシリーズ」の最上位モデル「P―525」を発売する。木製鍵盤を採用し、グランドピアノのようなタッチ感を味わえるという。カラーはブラックとホワイトの2色。市場想定価格は税込み19万8千円。 音色は同社の「CFX」と、同社子会社ベーゼンドルファーの「インペリアル」で、コンサートグランドピアノ2種を採用した。
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人事=ヤマハ発動機(1日)
ソリューション事業本部UMS事業推進部長(ソリューション事業本部UMS事業推進部営業部長)杉浦弘明▽ソリューション事業本部UMS事業推進部営業部長(ソリューション事業本部UMS事業推進部企画部海外事業開拓グループGL)名倉知広▽ソリューション事業本部UMS事業推進部開発部長(ソリューション事業本部UMS事業推進部開発部機体設計グループGL)神田大▽ソリューション事業本部UMS事業推進部企画部長(ソリューション事業本部UMS事業推進部企画部事業企画グループGL)堀麻美
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食品廃材活用の取り組み紹介 沼津・ソーイ社長 加藤学園暁秀高で講演
独自の発酵技術で食品廃材から新たな製品を生み出すソーイ(沼津市)の石垣哲治社長がこのほど、同市の加藤学園暁秀高で講演した。不要だったものを価値ある製品にする「アップサイクル」と、ごみを出さない完全循環型経済の同時実現を目指す取り組み「アップゼロテック」を紹介した。食料自給率が低い日本は「先進国になれる」と訴えた。 魚をまるごと食べるマグロに対し、おいしい部分だけを食べるのは「捉え方によっては人間のエゴ」と指摘。「食品廃材を減らすのも人間の役目。もったいないを形に」と事業の動機を説明した。 廃棄されていたコーヒーかすやカカオの外皮を使ったチョコレート菓子などの製品を紹介した。「ごみを出さず
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アジ三枚おろし挑戦 新居高生 さばき方学ぶ 湖西市
湖西市の新居高はこのほど、浜松市北区の老舗鮮魚店「魚兼」の山内章さん(46)を講師に招き、魚のさばき方を学ぶ調理実習の授業を行った。福祉コースの3年生19人がアジの三枚おろしを体験し、かば焼きとうしお汁を作った。 山内さんは生徒の前で三枚おろしを実演し、ぜいごやうろこ、内臓などを取り除く手順を説明した。生徒は1匹ずつアジを手にして、山内さんや教員に教わりながら慎重に身を切り分けた。ジャスミン・トヤマさん(18)は「骨が硬く、身が柔らかくて包丁が滑りやすいところが難しかった。初めてだけどうまくさばけたと思う」と話した。 切った身は小麦粉で衣を付けてかば焼きにしたほか、骨からだしを取り、うし
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3、4日 天竜区商店街で催し 商工会女性部 高校生忍者も登場 浜松市
浜松市天竜区の天竜商工会女性部有志でつくる「二俣おかみさんの会リリーズ」(松野清子代表)は3、4の両日午前9時から、物販などのイベント「天竜秋の蔵シック」を同区二俣町のクローバー通り商店街で開く。3日は、忍者姿の天竜高生徒が登場し、地場産品が当たる引き換えシール付きの手裏剣を投げるなど、商店街を盛り上げる。 蔵シックは商店街の蔵や店舗空きスペースを活用した企画で、例年春秋に開いている。メイン会場の国登録有形文化財「ヤマタケの蔵」などで約20店がちりめん細工やアンティーク雑貨、洋服、軽食などを販売する。4日はバルーンアートの無料体験も行われる。 忍者姿の天竜高生は、3日に商店街で同時に開か
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スズキ世界生産0.1%減 インドは過去最高
スズキは30日、2023年度上半期(4~9月)の四輪車実績を発表した。海外と国内を合わせた世界生産は、前年同期比0・1%減の160万3275台と3年ぶりに減少した。上半期として主力のインドが過去最高を記録した一方、パキスタンなど一部の海外市場の停滞が響いた。世界販売は4・9%増の153万5057台で3年連続の増加となった。 海外生産は2・1%減の113万1120台。インドは半導体不足で制約を受けていた車種の生産が可能になり、0・1%増の98万9271台と高い水準を維持した。ハンガリーも20・8%増の7万7487台と回復した。一方、政府の輸入規制で部品調達が滞ったパキスタンは75・8%減、イ
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企業誘致「戦略的に」輸送用機械低迷 静岡県、24年問題は“好機”か
輸送用機械を中心に静岡県内の製造業が長期的に苦戦していることが明らかになった。一方、東西の大消費地に近い本県は、トラック運転手の残業規制強化に伴う「2024年問題」を機に、製品の円滑な配送を目指す県外企業から事業用地として注目される可能性が高いとされる。新産業の創出などとともに、既存産業に対する効果的な企業誘致も鍵を握りそうだ。 「より戦略性を持って臨むべきだ」。静岡産業大の小泉祐一郎教授は県の取り組みにそう求める。 近年は物流企業が県内の工業団地に進出する事例が増え、年間誘致件数の1~2割を占める。設備投資額や雇用に関する補助金の適用要件緩和がきっかけになった。行政評価の観点から、工場
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MPPコマツ債権 清水銀行が引き当て
清水銀行は30日、静岡地裁浜松支部に民事再生法の適用を申請した浜松市西区のMPP KOMATSU(エムピーピー・コマツ)に対する債権について、取り立て不能または遅延の恐れが生じた、と発表した。同行は「業績予想への影響については精査中であり修正の必要が生じた場合は速やかに公表する」としている。貸出金とリース債権の合計は17億9700万円。そのうちこれまでに引き当てなどが行われていない8億2200万円について新たに引き当て処理する。
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人間ドックで提供し好評! “浜松産”「酒粕ババロア」販売 聖隷クリストファー大とヤタロー開発
パン・菓子製造販売のヤタローグループ(浜松市東区)と聖隷福祉事業団は30日、開発した「酒粕(さけかす)のババロア」を市役所で山名裕副市長にPRした。11月3日から東区丸塚町のヤタローアウトレットストア工場直売店で販売する。 花の舞酒造(浜北区)の大吟醸酒の酒粕を使用し、コメや酵母由来の栄養が含まれている。三ケ日みかんも使って爽やかな味に仕上げた。開発には聖隷クリストファー大の学生も携わった。6月から聖隷予防検診センター(北区)の人間ドック食で提供し、好評のため市販することにした。税込み337円。 ヤタローグループ管理栄養士の神谷咲也子さんは「浜松のものを使っておいしく作れた」とアピールし
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宿泊者7%増182万人 静岡県内7月、コロナ前比11%減
観光庁がまとめた7月の宿泊旅行統計調査(速報値)によると、静岡県内のホテル・旅館に泊まった日本人と外国人の総数は延べ182万120人で、前年同月に比べ7・2%増えた。新型コロナウイルスの影響がなかった2019年比では11・6%減。6月の20・1%から持ち直したが、マイナス圏が続く。 日本人の宿泊者数は172万5690人で、前年同月より2・4%増えた。19年比は3・3%減でコロナ前の水準までほぼ回復した。外国人は前年同月比8・3倍の9万4430人と膨らむ一方、19年比では65・4%減と宿泊者が戻りきっていない。中国からの団体旅行が解禁された8月の調査結果が注目される。 客室稼働率は50・3
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ビールフェス 修善寺駅で11月4日開催 飲食ブース、持ち帰りも
クラフトビールをPRする「伊豆ビールフェスティバル」(静岡クラフトビール協同組合主催)が11月4日正午から、伊豆箱根鉄道修善寺駅で開かれる。 初めての開催で、同組合に加盟する県東部のクラフトビール製造会社10社が出店する。各社のビールをその場で味わえる。イズーラ修善寺ではボトルや缶で販売していて、持ち帰りもできる。ほかにも県東部の10団体が、地元で有名な飲食のブースを構える。 同組合の片岡哲也代表理事は「クラフトビールと伊豆のおいしい食事のペアリングができる。来場者にクラフトビールの盛り上がりを知ってほしい」と話した。 入場無料。詳細は同組合の各種SNS、問い合わせは同組合のホームペー
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感度5倍、高感度の光センサーヘッド発売 浜松ホトニクス
浜松ホトニクスは、薄型で集光効率の高いレンズを開発し、従来より感度を約5倍まで高めた小型で高感度の光センサーヘッド「レンズ付きフォトンカウンティングヘッド」を11月1日発売すると発表した。 検体検査装置に組み込むことで装置の感度を高める。血液などの検体量の減少や測定時間を短縮する。同社によると、海洋資源の探査などにも応用できるという。 初年度の販売目標は100台で、3年後に年間千台を目指す。販売価格は税込み15万6200円。
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富士スピードウェイホテル(小山町) 吉川源太総支配人 車文化と静岡県の魅力発信【キーパーソン・最前線】
トヨタ自動車などが小山町の富士スピードウェイ(FSW)周辺に展開するプロジェクト「富士モータースポーツフォレスト」の一環で、昨年10月7日に開業した「富士スピードウェイホテル」の総支配人を務める。モータースポーツ文化の発信に寄与するだけでなく、国内外の宿泊客に本県や同町の魅力を伝える拠点としての取り組みも進める。 ―ホテルの強みは。 「120室の客室のうちFSWに面した約半数の部屋は、窓の外にレース場が広がっている。サーキット内を見られる全国で唯一のホテル。往年の名車を展示したミュージアムも入っており、モータースポーツファンに楽しんでもらえる。残りの半数の部屋からは富士山の美しい眺望を楽
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茶況(10月31日)手もみ茶の特徴、地元中高生がPR 藤枝茶楽研究部
藤枝市茶振興協議会は29日、良質な茶の扱い方を学んだ市内在住の中高生でつくる「藤枝茶楽研究部」による手もみ茶のPRに取り組んだ。市民体育館で開催された食のイベント「第6回フード!スマイルフェスティバルinふじえだ」でブースを設け、部員3人が試飲会を行った。 部員は来場者に手もみ茶の特徴や文化を説明しながら、煎茶と朝比奈玉露を提供した。市が認定する「藤枝ジュニアお茶博士」の小学生5人も、地元ブランド茶「藤枝めぐみ」の呈茶サービスを実施し、来場者から人気を集めた。 会場では、市と岡部町の茶手揉保存会による手もみの実演や、市茶商工業協同組合と岡部茶商組合の販売会なども行われた。 (藤枝支局・
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ヤマハ ボカロチェンジャープラグインを発売
ヤマハは、歌声合成ソフト「ボーカロイド6」に搭載している機能「ボカロチェンジャー」をさまざまな音楽製作ソフトで使用できるようにした機能拡張ソフト「ボカロチェンジャー・プラグイン」を発売した。 歌唱データを「専用人工知能(AI)ボイスバンク」の歌声にリアルタイムで変換ができる。販売価格は税込み2万2千円など。
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「シゲル・カワイ」8~10%値上げ 11月1日から、河合楽器
河合楽器製作所は、グランドピアノの最高級モデル「シゲル・カワイ」の販売価格を11月1日の注文分から改定する。約8~10%の値上げとなる。 対象は5機種。このうちSK―7は税込み803万円から869万円、SK―2が330万円から363万円に引き上げる。 シゲル・カワイは2022年10月にも約9~11%、値上げした。同社は「原材料費やエネルギーコストなどの上昇傾向は今後も継続することが見込まれ、企業努力だけでは製品価格を維持するのに困難な状況」とコメントした。
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人事=特種東海製紙(11月1日)
部長待遇(課長待遇)新東海製紙出向半田裕介
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中間、通期予想修正 焼津水産化学工業
焼津水産化学工業は30日、2023年9月中間期の連結業績予想を下方修正した。原材料コストの上昇を価格転嫁で回収しきれない見通しとなり、売上高を8月4日公表の前回予想比1・3%減の65億1300万円、経常利益を32・5%減の9400万円、純利益を51・1%減の4500万円とした。 24年3月期通期の連結業績予想も見直した。調味料事業における取引先との値上げ交渉の進展を見込み、経常利益を46・7%増の1億3500万円、純利益を74・4%増の7500万円とした。売上高は3・9%減の126億5千万円。
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ポーラ・オルビスHD 経常利益21・9%増 1~9月期
ポーラ・オルビスホールディングスが30日発表した2023年1~9月期連結決算は、売上高が前年同期比5・9%増の1267億3900万円、経常利益は21・9%増の148億3千万円だった。 外出機会の増加による個人消費の持ち直しやインバウンド需要の回復が下支えしたほか、為替差益が収益を押し上げた。海外販売には東京電力第1原発処理水の海洋放出を巡り、中国で日本製品を回避する動きが見られた。 純利益は前年に計上した米国子会社の清算に伴う法人税等調整額減少の反動などが響き、28・8%減の92億8400万円だった。
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来月中旬、日米が経済版2プラス2 APECで調整
日米両政府が、外務・経済担当閣僚による「日米経済政策協議委員会」(経済版2プラス2)を、来月14~15日に米サンフランシスコで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)閣僚会合に合わせて開催する方向で調整していることが30日、関係者への取材で分かった。覇権主義的動きを強める中国を念頭に、経済安全保障分野の連携強化を進める見通し。 開催は昨年7月の初会合以来、2回目となる。日本からは上川陽子外相(衆院静岡1区)、西村康稔経済産業相、米国はブリンケン国務長官とレモンド商務長官が出席する予定。 今回の2プラス2では、先端技術の軍事利用を拡大させる中国を念頭に、特定国に依存しない重要鉱物などのサ
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パナHD、最高益 9月中間
パナソニックホールディングス(HD)が30日発表した2023年9月中間連結決算は、純利益が前年同期比約2・7倍の2883億円で、中間決算としては過去最高だった。液晶関連子会社の解散により法人税負担が減少。北米での電気自動車(EV)用電池生産に関する米政府からの補助金も寄与した。 売上高は1・4%増の4兆1194億円だった。新型コロナウイルス禍の影響が小さくなり、航空機向け機内エンターテインメントシステムの需要が回復。北米での車載電池の販売増も貢献した。 米国では22年にインフレ抑制法が成立。EV用の電池メーカーへの支援策が盛り込まれており、通期で純利益を1100億円押し上げるという。
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アセス法的手続き 「今年中は困難」 リニアでJR東海社長
JR東海の丹羽俊介社長は30日、名古屋市で定例記者会見を開き、リニア中央新幹線の工事に伴う名古屋-大阪の環境影響評価(アセスメント)の法的手続きの着手は「今年中は困難」との見解を示した。岸田文雄首相が26日の参院本会議の代表質問で、年内着手の意向を示していた。 アセスの法的手続きに着手するには、計画段階環境配慮書の作成が必要。丹羽氏は、地形や地質を考慮して駅の位置やルートを検討するには膨大な作業が必要だとし、今年中の作成は極めて難しいと説明した。 JR東海は30日、2024年3月期の連結純利益予想を上方修正し、従来の2500億円から3080億円に引き上げた。観光やビジネス目的での新幹線需
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ビッグモーター 経営再建 IDOM支援検討
中古車販売大手ビッグモーター(東京)の経営再建を巡り、同業で「ガリバー」などを展開するIDOM(いどむ)が支援を含めた検討をしていることが30日、分かった。候補先として浮上したオリックスも、支援について慎重に見極める姿勢を示しており、スポンサー選定に向けた詰めの協議が続いている。 IDOMは「さまざまな検討をしているのは事実だが決定した内容はない」とコメント。開示すべき事項が発生した場合には「速やかにお知らせする」としている。 ビッグモーターはIDOM株式の5%余りを保有する大株主だったが、9月に一部を売却し、保有比率は4%台に下がった。自動車保険の保険金不正請求問題で資金繰りの悪化が懸
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オリエンタルランド最高益へ 24年3月期
東京ディズニーランド(千葉県浦安市)などを運営するオリエンタルランドは30日、2024年3月期連結決算の業績予想を上方修正し、純利益を従来の869億円から1051億円に、売上高は5439億円から5946億円にそれぞれ引き上げた。いずれも3月期として過去最高となる。訪日客が増加したほか、開園40周年イベントによる集客が想定を上回った。 23年9月中間連結決算は売上高が前年同期比39・3%増の2843億円、純利益が約2・1倍の545億円だった。いずれも中間期として過去最高を更新した。
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景気判断 据え置き 10月「緩やかに回復」 6カ月連続
政府は30日、10月の月例経済報告を発表し、国内景気は「緩やかに回復している」との判断を据え置いた。同一の表現は5月から6カ月連続。先行きは「緩やかな回復が続くことが期待される」としたが、不動産市場の不振が続く中国など海外景気の下振れがリスク要因だと指摘。パレスチナ自治区ガザを巡る混乱が続く中東情勢にも注意が必要だとした。 項目別では、企業の業況判断を「持ち直している」から「総じてみれば緩やかに改善している」に上方修正した。新型コロナウイルス禍からの経済活動の正常化が進み、景況感が改善している。 公共投資は「堅調に推移している」から「底堅く推移している」に引き下げた。公共工事の出来高が落ち込
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ガザ戦闘拡大なら原油最大75%上昇 世銀試算
【ワシントン共同】世界銀行は30日、イスラエル軍とイスラム組織ハマスによるパレスチナ自治区ガザでの戦闘が拡大すれば、原油価格が最大で75%上昇するとの試算を公表した。 1973年の第1次オイルショックでは、イスラエルとアラブ諸国による第4次中東戦争で主要産油国のサウジアラビアなどがイスラエルを支持する国々に対し原油の禁輸などを決めたため、供給量は世界全体で7・5%減った。 世銀は2023年10~12月期の原油価格を1バレル=90ドル(約1万3500円)と予想。ガザ戦闘拡大で第1次オイルショックと同様の供給減少が起きれば原油価格は最大157ドルにまで上昇する可能性があるとしている。03年の
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地域に親しまれ1周年 三島市のファーマーズマーケット「みしまるかん」
JAふじ伊豆のファーマーズマーケット「みしまるかん」(三島市谷田)で29日、1周年セレモニーが行われた。 同店は箱根西麓三島野菜を中心に、同JA管内の県東部の農産物を販売。地元住民に親しまれ、1年間で約15万人が訪れた。セレモニーでは、藤沼和明専務が「農家の協力なくしてここまで来られなかった。今後も安心安全な野菜を提供していきたい」とあいさつした。 同店は30日まで、大感謝祭を開催。シーズンを迎えた三島甘藷(かんしょ)やキャベツ、ブロッコリーなどを通常よりも手頃な価格で販売し、多くの来場者でにぎわっている。各日先着300人に同JAの茶やジュースを配るほか、地場の野菜の詰め合わせが当たる抽
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エコなガンプラ作ろう 科学技術高 文化祭でバンダイとコラボ 静岡市
科学技術高は28日、文化祭「蒼穹祭(そうきゅうさい)」を静岡市葵区の同校で開いた。隣接するバンダイスピリッツ(東京都)のプラモデル生産拠点「バンダイホビーセンター」とコラボ企画を展開し、多くの来場者が人気アニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデル(ガンプラ)作りを楽しんだ。 ガンプラを通じて循環型社会への関心を高める同社の活動「ガンダムR(リサイクル)作戦」の一環として、リサイクル材を活用したガンプラ「エコプラ」を組み立てた。ガンプラの生産工程などで生じる不要なプラスチックが原材料。組み立て後は、部品を切り離して不要になった端材を回収し、再度のリサイクルにつなげた。 バンダイホビーセンターで
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芸術 家族で気軽に 商店街でイベント 静岡市清水区
静岡市清水区の清水駅前銀座商店街で28日、「清水駅前芸術祭」が始まった。11月11日まで。 長い歴史を持つ商店街に現代アート作品を持ち込むことで新しい風景を体感してもらおうと初めて実施した。同区出身の薩川紗央さん(35)が主宰し、県内出身の現代アーティストや立体アニメーション作家など9人が絵画や立体、映像作品といった約50点を出展。アーケード内やギャラリーを彩る作品に足を止める買い物客などの姿が見られた。 薩川さんは「普段美術館に行かない人でも商店街なら来やすい。子どもが走っても大丈夫なので家族で立ち寄ってほしい」と来場を呼びかけた。開催期間中、デッサン教室などのワークショップや作品を解
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三遠南信8信金 地域の魅力紹介 取引先が41ブース 浜松市中区でサミット
三遠南信地域の8信用金庫は28日、三遠南信しんきんサミット(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中区のホテルで開いた。静岡、愛知、長野の県境を越えて連携する催しで、物産展や講演会を通じて各地域の魅力を発信した。 物産展は各信金の取引先が41ブースを設けた。遠州地域は、廃棄される三ケ日みかんを活用したアロマオイルやミニハーモニカ、南信州はシャインマスカットや新そば、東三河は花卉(かき)やウズラの卵などを出展した。新商品開発の取り組みとして、8信金が各地元のハチミツやイチゴなどの食材を提案し、東海調理製菓専門学校(浜松市中区)の学生らが考案した洋菓子の試食会を行った。 小西美術工藝社(東京都)
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「Sea級グルメ」一堂に 海の幸求め長~い行列 沼津港で全国大会開幕
沼津市の沼津港で28日、海の幸を使った全国のグルメが集う「第14回Sea(シー)級グルメ全国大会in沼津」(実行委主催)が開幕した。29日まで。過去最多全国33の「みなとオアシス」を代表する一品が一堂に会し、来場者の投票で決まるグランプリを目指す。開催地沼津の関係者は、後継者難などの課題が多い水産業振興のきっかけになることを期待する。 みなとオアシスは国土交通省が登録する港のにぎわいを創出するための施設。沼津は昨年、大会に向けて一般からレシピを公募し、「沼津小判めし」を代表メニューとして選出。会場の店舗には長い行列ができた。全国からは、もんべつ(北海道)のホタテステーキなどに人気が集まっ
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道の駅・伊豆ゲートウェイ函南 来場者1000万人突破 周辺との相乗効果で認知度向上
函南町塚本の道の駅伊豆ゲートウェイ函南で28日、来場者数1千万人突破を記念したセレモニーが開かれた。周辺施設との相乗効果もあり伊豆の玄関口としての認知度を高め、当初目標の2倍以上のペースで節目を迎えた。 2017年5月にオープン。休憩施設としてだけでなく、隣接する川の駅や伊豆わさびミュージアム、かねふくめんたいパーク伊豆とともに観光スポットとして人気を集める。新型コロナウイルスの影響で一時落ち込んだが、2022年度は175万人が来場。コロナ前の水準に戻り、開駅時に掲げた6年間の動員目標402万人を大きく上回っている。 1千万人目は自転車競技に打ち込む家族の応援で伊豆市のサイクルスポーツセ
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袋井商工会議所節目30年 式典で地域発展誓う
袋井商工会議所の創立30周年記念式典がこのほど、袋井市の袋井新産業会館キラットで開かれた。役員・議員や来賓約130人が出席して歩みを振り返るとともに、地域のさらなる発展や会員の結束を誓った。 商工会の歴史をまとめた動画を上映し、30年の歩みや歴代会頭を振り返った。豊田浩子会頭は「30周年を迎えられたのは、先人の方々や関係団体の努力や支援のたまもの。今後も元気な商工会議所として力を合わせ、地域の発展をはかっていく」と決意を新たにした=写真=。小説家京極夏彦さんの講演もあった。
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スズキ社長「地域に適した脱炭素を」 ジャパンモビリティショーで登壇
日本自動車工業会(自工会)は27日、東京都内で開催中のジャパンモビリティショー会場で、モビリティの未来をカーボンニュートラル(CN)の観点から考えるトークセッションを開いた。自工会副会長の鈴木俊宏スズキ社長ら7人が登壇した。鈴木社長は「解は一つではない。EVや水素など燃料が変わっても、どのように車を使うのかを考えることが重要だ」と語った。 鈴木社長は主力市場インドで取り組む牛ふんを活用した自動車用のバイオガス事業を紹介し、「国や地域に適したCNを考える」と述べた。生活に密着した小型車のメーカーとして「機能をあれもこれもつけるのではなく、本当に使われる機能を備えた車を作り上げる」と強調した。
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個人移動後押し「特定原付」 モビリティショーに出展 スズキ安定の四輪、デイトナは電動二輪
東京ビッグサイト(東京都)で開催中の「ジャパンモビリティショー」(26~11月5日)は、スズキや二輪アフターパーツメーカーのデイトナ(森町)が、今年7月の改正道交法施行で誕生した新しい車両区分に対応した、個人の移動を後押しする小型電動モビリティの試作モデルを出展している。 新車両区分「特定小型原動機付自転車」は、16歳以上は免許なしで乗車でき、最高速度は車道が時速20キロ以下、歩道が6キロ以下と設定されている。スズキは、四輪の安定感と手軽さが特徴という「SUZU―RIDE(スズライド)」と、大きな荷台を備えた「SUZU―CARGO(スズカーゴ)」を出展した。 スズライドは日常生活や通勤通
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茶況(10月27日)鈴木長十商店、大臣賞 鶴亀品評会
静岡県茶商工業協同組合(県茶商)はこのほど、第57回静岡茶品評会(通称・鶴亀品評会)の擬賞会議を開き、1キロ当たり4千円に仕上げた「鶴印」最高金賞の農林水産大臣賞に鈴木長十商店(森町)を、同2千円「亀印」1位の農林水産省農産局長賞に荒畑園(牧之原市)を選んだ。 出品点数は計114点で、内容や入札販売会の結果を総合して評価した。表彰式は11月15日に県茶業会館で開く。 このほかの主な入賞者と順位は次の通り。 【鶴印】最高金賞 ②長峰製茶B(焼津市)③鈴木長十商店▽金賞 ④佐々木製茶(掛川市)⑤掘武商店(同) 【亀印】最高金賞 ②鈴木長十商店▽金賞 ③長峰製茶④おさだ製茶(森町)⑤佐々木
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「感性」計測 女性向けパター ヤマハが発売、心理的特徴を数値化
ヤマハは11月3日、ゴルフクラブの新製品として、女性用パター「SENSUS(センサス)」を発売する。楽器や音響事業で培った「感性」の計測技術を重さなどヘッドの設計や形状のデザインに取り入れた。初中級者をターゲットに、パターの苦手意識を克服する製品としてPRする。 女性ゴルファーに特化したパターの研究は2022年春ごろから始め、ゴルフ事業を担う「ゴルフHS事業推進部」と、2017年に発足し、耳なじみの良いヘッドフォンを開発した経験がある「感性計測グループ」が共同開発した。 今回はスコアが100前後の女性ゴルファーを社内外で10人選出し、距離感など「カップが狙いやすい」というパッティングの心
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フジオーゼックス 通期予想 上方修正
フジオーゼックスは27日、2024年3月期通期の連結業績予想を上方修正した。半導体不足による生産調整が6月以降回復した影響などで、純利益は前回発表時(7月26日)より14・6%増の15億7千万円とした。 売上高は0・6%増の233億5千万円、経常利益は5・4%増の19億5千万円を見込む。年間配当予想を150円から200円に修正した。 同日発表した23年9月中間連結決算は売上高が前年同期比3・7%増の115億6600万円、経常利益は4・3%増の8億6100万円、純利益33・0%増の7億7400万円だった。
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中間業績 下方修正 ヤマザキ
ヤマザキは27日、2023年9月中間連結業績予想を下方修正した。売上高が期初予想比2・9%減の11億4500万円、経常損益は4700万円の赤字から9100万円の赤字、純損益はゼロから9900万円の赤字とした。 エネルギーコストや人件費の上昇分を価格転嫁できなかった。24年3月期通期連結業績予想も修正し、売上高は6・5%減の28億9千万円、経常利益47・9%減の2500万円、純利益は3倍の9千万円とした。投資有価証券売却益8千万円の特別利益を計上する。 23年4月に平均約53%減額した役員報酬もさらに減額することを決議し、山崎好和社長は80%の減額とする。
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MPPコマツ(浜松) 民事再生法申請 負債50億
浜松市西区の輸送用機械部品製造「MPP KOMATSU(エムピーピー・コマツ)」は27日、民事再生法の適用を静岡地裁浜松支部に申請した。負債総額は50億6千万円。シートベルト部品などを製造する磐田市の遠州ホールディングス(HD)傘下に入り、事業の継続と再生手続きを進める方針。 MPPコマツは1953年にネジの製作所として創業。自動車やオートバイの部品製造を手がけてきたものの、近年は半導体不足による受注減や中国での需要減退で業績が悪化していた。 遠州HDとは子会社を通じて以前から取引があり、業務内容を熟知する同HD傘下で企業再生を目指すのが最善と判断したという。役員を含む従業員202人の雇用は
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9月中間、売上高 純利益過去最高 ハマキョウレックス
ハマキョウレックスが27日発表した2023年9月中間連結決算は、物流センター事業が好調に推移したことや、M&A(企業の合併・買収)効果で、売上高は前年同期比3・7%増の673億6300万円、純利益は2・5%増の37億5500万円と、ともに9月中間として過去最高となった。経常利益は0・4%減の60億6300万円。 事業別売上高は、物流センター事業が4・2%増の423億7600万円。物流センターの充実や、6月に物流会社を子会社化したことなどが寄与した。貨物自動車運送事業は2・9%増の249億8600万円。運賃値上げによる効果などで増収となったが、輸送物量が減少し、利益面は減益となった。 年間配当
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茶況(10月27日)袋井の茶で染めた絹糸作品など並ぶ
静岡市出身の美術染織家加治杏子さん(77)の作品展が29日まで、袋井市の浅羽図書館展示コーナーで開かれている。袋井産のお茶で染めた絹糸作品などが並ぶ。 2000年ごろから茶染めの絹糸織作品を手がけ始めた加治さんは現在、袋井市の友好都市である山梨県北杜市を中心に活動している。作品展には、袋井市浅羽の丸野製茶の茶で染めた絹糸や、草木染織りの鮮やかな紫色のタペストリーのほか、作品作成過程のスケッチなどを出品した。仲間の現代美術工芸家の漆や陶磁の茶道具も紹介している。 加治さんは「今年初めて袋井産のお茶で絹糸を染めた。3年後にはこの絹糸で作った織物作品を展示したい」と話した。 (袋井支局・北井
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通期予想 下方修正 スクロール
スクロールは27日、2024年3月期の連結業績予想を下方修正し、純利益は期初予想比14・3%減の36億円とした。 売上高は3・6%減の800億円、経常利益は12・9%減の54億円を見込む。新型コロナの5類移行後、消費者の購買行動に変化が見られ、eコマース事業でアウトドアやフィッシング商品などの需要が落ち込んでいるほか、ソリューション事業は物流代行サービスで電子商取引(EC)と通販関連の物量が減少する見込みとした。年間配当予想も48円から42円に修正した。 同日発表した23年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比2・3%減の400億1600万円、経常利益は1・9%増の34億3800万円、純利益
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茶況(10月26日)靖国神社で掛川茶PR
掛川茶振興協会はこのほど、東京都の靖国神社の秋季例大祭に合わせ、掛川茶の湯茶接待を2日間にかけて行った。 湯茶接待は1988年から、春と秋に年2回行っている。掛川茶ファン獲得が目的。新型コロナウイルス禍の影響で、秋のPRは4年ぶりとなった。 市内茶商やJA職員、市職員や掛川茶PRアンバサダーが参加し、参拝客や外国人観光客に温かいお茶計約800杯を振る舞った。掛川茶の販売も行った。 市の担当者は「涼しくなり温かいお茶は好評で、知ってもらう良い機会になった。市の観光にも興味を持つ人が多かった」と振り返った。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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11月、モビリティショー会場で「軽トラ市」 スズキ社長ら呼びかけ
日本自動車工業会(自工会)は11月3日、都内で開催中のジャパンモビリティショー会場周辺で「軽トラ市」を開く。静岡県をはじめ全国の軽トラ市団体などから50団体以上が出店し、軽トラックの荷台を活用して特産野菜や果物、菓子などを販売する。 同会場のスズキブースで10月25日、自工会軽自動車委員会の委員長を務める鈴木俊宏社長のほか、同委の自動車メーカー5社の代表が軽トラ市をPRし、来場を呼びかけた。 スズキは軽トラ用に開発したテントを紹介する。ダイハツ工業は都内と広島県をつないでリモート軽トラ市に挑戦する。 鈴木社長は岩手・雫石町で始まった軽トラ市が現在は100カ所以上で開催されていると紹介
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森林資源を有効活用 帯鋸盤 ヒロタ(島田市)【静岡ものづくり最前線】
丸太から柱材や板などを切り出す「帯鋸盤」の製造を約100年間続ける。住宅をはじめ、家具や楽器、伝統工芸など製材できる分野は多岐にわたる。7月には帯鋸盤の導入を念頭に、ケニアの木材加工の効率化や森林資源の有効活用を目指す案件化調査に向け、国際協力機構(JICA)と業務委託契約を結んだ。 国産、外国産を問わず、丸太を数センチ~ミリ単位で製材することができる。切断精度が高く、歩留まりもよいため、高品質で安定した木材供給が可能。作業の自動化、オペレーターの安全性も確立されていて、部品交換やメンテナンスも容易という。製品の耐久性が高い点も、海外での導入に適している。 今回調査するケニアは、森林資源
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「中心街にぎわってきた」 静岡商議所 岸田会頭 駿河屋新本店効果に
静岡商工会議所の岸田裕之会頭は26日の定例記者懇談会で、今月上旬に静岡市中心街にホビー商材販売の駿河屋新本店が開業した効果について「若者を中心に街中がにぎわってきたのでは」との認識を示した。 岸田会頭は「静岡マルイ閉館以降、周辺の地盤沈下を感じていた」と駿河屋開店を歓迎した。その上で「一つの事象として終わらせることなく、商議所としても、街全体での連携イベントを仕掛け、若者に魅力のあるまちづくりをしていきたい」と語った。 一時1ドル=150円台まで進行した円安やエネルギー・原材料の価格高騰には「消費者が購買量を減らす動きも出てくるのでは」と懸念。極端な円安は「国力の衰退を示す。現状は非常に厳し
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富士山麓・伊豆半島を「農泊」認定 農水省「食文化海外発信地域」
農林水産省は26日、特色ある食文化を活用して、訪日外国人観光客の誘致に取り組む「農泊 食文化海外発信地域」に、静岡県東部の20市町を対象とする富士山麓・伊豆半島地域など2地域を新たに認定したと発表した。 富士山麓・伊豆半島地域は、豊かな大地と清らかな水に育まれた多彩な食材を使った郷土料理のほか、地域の景観や伝統、歴史などを体感できる旅を提供する。県やJAふじ伊豆、地元自治体などでつくる「富士山麓・伊豆半島食の魅力推進協議会」が実行組織を担う。 このほか福岡県八女市が認定され、計42地域となった。県内では浜松・浜名湖地域(2017年度)、大井川地域(20年度)に続いて3例目。 農水省は日
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自動車部品メーカー、技術PR EVや自動運転向け製品出展【ジャパンモビリティショー】
東京ビッグサイト(東京都)で26日開幕したジャパンモビリティショーは、小糸製作所や、初参加のプライムアースEVエナジー(湖西市)など県内関係の自動車部品メーカーも独自の技術や取り組みを出展した。電気自動車(EV)や自動運転といった次世代車に対応した製品や技術力を発信している。 小糸製作所は「二輪車用ADB(配光可変ヘッドランプ)」を初公開し、25年の市場投入を目指すと明らかにした。遠くまで照射しコーナーリング時の視野を改善するとともに、前走車や対向車のまぶしさを防止する。勝田隆之専務執行役員は「二輪のライダーにも最適な光を提供したい」と力を込めた。 朝日電装(浜松市浜北区)は、電動二輪
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静岡茶の魅力発信 10月28日からイベント 静岡市清水区
静岡市茶業振興協議会と市は28日から、同市清水区の商業施設エスパルスドリームプラザで静岡茶の魅力発信イベント「しず茶week」を開催する。 施設内の「清水すし横丁」全店で11月5日まで、お茶を使った期間限定特別メニューを提供し、市内小中学生によるポスターコンテストの入賞作品も掲示する。1日は特別茶席を設け、同市の二大ブランド茶(静岡本山茶、まちこ)の呈茶やお茶の入れ方教室を開く。 市は静岡茶の祖とされる聖一国師の生誕日の11月1日を「お茶の日」と定め、毎年同日に合わせて普及啓発イベントを行っている。 問い合わせは市農業政策課<電054(354)2089>へ。
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今泉小児童 企業や団体代表者から地元のルーツ学ぶ 富士市
富士市の今泉小は、地域の企業や団体の代表者を講師に招き、総合学習授業を行った。6年生約80人が「地元の魅力再発見」をテーマに、今泉地区の史跡や文化、産業などについて学んだ。 富士山かぐや姫ミュージアムの学習指導員内田昌宏さんは、地元の善得寺について解説した。寺にかつて酢の製造技術が伝わっていたことや周辺に市場があったことに触れ、「昔の寺は文化の中心。今の図書館にも近い役割だった」と説明した。今泉地区にある地名の由来についても史実や伝承を交えて紹介した。 同地区に工場がある丸富製紙の代表者は、製造しているトイレットペーパーの特徴や企業努力について伝えた。 授業は、児童が事前に実施した地域
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かにぱんお姉さん 働く意義熱弁 浜松・芳川小
浜松市南区の芳川小で、三立製菓(中区)の広報担当「かにぱんお姉さん」として活動する望月沙枝子さんを講師に招いた職業講座が開かれた。6年生約110人が働くことの意義について理解を深めた。 かにぱんお姉さんは、親子料理教室やラジオパーソナリティーの仕事をしている。全国の子どもたちに笑顔を届けようと、かにぱんを使ったレシピなどを伝える「かにぱん教室」を開いていて、この日も児童と歌を歌いながら食育の大切さを伝えた。「周りから後ろ向きなことを言われても、強い意志を持ってやりたいことにどんどん挑戦して」とエールを送った。 竹内心寧さん(12)は「やりたいことや個性を大切にすることを学ぶことができた」
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次郎柿選果、始まる 11月中旬出荷ピーク 浜松市浜北区
露地栽培の次郎柿の選果作業がこのほど、浜松市浜北区のJAとぴあ浜松湖北営農果樹センター柿梨選果場で始まった。 職員が形や色、傷など品質を見て、三つの等級に仕分けした。31日からは選果場併設の直売所で販売する。 次郎柿は浜北地区と湖北地区を中心に栽培され、大玉で甘みが強く、種がほとんどないのが特徴。今年は夏季の雨量が少なく、日照量が多かったため、糖度の高い柿に仕上がったという。 11月中旬に出荷のピークを迎え、12月上旬までに県内外の市場に約490トンの出荷を見込む。
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クロワッサンで戸田特産・タチバナ味わって 沼津のパン屋
沼津市日の出町のパン屋「モッペル」は、同市戸田特産のタチバナを使ったクロワッサンの販売を始めた。 砂糖と一緒に煮たタチバナのペーストを生地に挟み、ココアを混ぜたアーモンドクリームをのせて焼いた。かんきつの香りと苦み、アーモンドクリームの甘みを一度に味わえるのが特徴。 タチバナのペーストを紹介されたのがきっかけ。苦みが強く、使うのは難しいと感じたが、「せっかくいただいた話。何とか」と開発に着手した。砂糖の量を変えて試作を重ね、食べやすい適度な苦みを追求した。 オーナーシェフの渋谷啓さん(46)は「地元の人に、おやつとして食べてほしい」と話す。税込み324円。土、日曜のみ販売している。
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スズキの4脚モビリティ「モクバ」 段差も狭い路地も モビリティショーで注目
「ジャパンモビリティショー2023」(日本自動車工業会主催、26日~11月5日)は開幕を前にした25日、会場の東京ビッグサイト(都内)で各社の展示を報道公開した。 「近未来的」な姿が注目を集めているのがスズキの4脚4輪の次世代モビリティの試作機「MOQBA(モクバ)」。平地はタイヤで円滑に走り、段差は4脚が独立した動きで伸縮し乗り越える。高齢化が進む中で階段の段差や細い路地など、人やモノの「移動の自由」の支障になるシーンの解決を目指して開発した。 全長131センチ、全幅91センチ、全高154センチ。「への字」型の二つのフレームと人がまたがる〝サドル〟部分をメインシャフトでつないだ構造。1
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ジャパンモビリティショー開幕 スズキ、ヤマハ発動機など静岡県内企業も参加 一般公開は28日
国内外の四輪・二輪、関連メーカーなどが出展する「ジャパンモビリティショー2023」(26日~11月5日)の開幕を前に25日、会場の東京ビッグサイト(都内)で各社の展示が報道公開された。「東京モーターショー」から名称を変えて刷新し、市販を目指す電気自動車(EV)の試作車や未来のモビリティを意識したモデルなどを多彩に披露した。静岡県内からもスズキやヤマハ発動機、部品メーカーなどが参加している。 コロナ禍を挟み4年ぶりの開催で、出展はスタートアップ(新興企業)を含め業界の枠を超えた過去最多の約475社。主催の日本自動車工業会(自工会)は「日本発の未来を世界に発信する場」としている。 スズキは
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茶況(10月25日)牧之原茶 都内でPR 市茶業振興協
牧之原市茶業振興協議会はこのほど、都内で開かれた「べったら市」に出店し、静岡牧之原茶を来場者にPRした。 榛原茶業青年団の協力を受けながら、市内産の一番茶、二番茶のリーフ茶を販売した。杉本基久雄市長も会場に駆け付け、来場者にお茶の魅力を発信した。 イベントへの参加は今回で3回目。同協議会によると、リピーターの購入率が高かったという。担当者は「予想以上の販売数となった。今後も市外での販促に力を入れたい」と手応えを語った。 (榛原支局・足立健太郎)
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10月景気判断 据え置き 日銀静岡支店 生産動向「持ち直し」
日銀静岡支店が25日発表した10月の県内金融経済動向は、景気全体の判断を「資源高の影響を受けつつも、持ち直している」と5カ月連続で据え置いた上で、供給制約の影響についての文言を削除した。中国経済の減速や人手不足などの懸念は残るが、半導体不足の解消傾向で生産動向に持ち直しが見られた。 全体判断を構成する主要項目のうち、生産を「弱含んでいる」から「幾分持ち直している」と5カ月ぶりに上方修正した。食料品の生産は人手不足の影響で「横ばい圏内の動き」と評価を引き下げたが、自動車・同部品は半導体の供給制約緩和を受けて「持ち直している」と2カ月連続で引き上げた。設備投資は引き続き製造業を中心に増加し、輸
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日新栞盈工業を完全子会社化へ ハローG
インフラ関連事業を手がけるハローG(焼津市)が、民事再生法の適用を申請した浄化槽保守点検業の日新栞盈(かんえい)工業(吉田町)を完全子会社化する。25日までの関係者への取材で分かった。 日新栞盈工業が町の一般廃棄物収集運搬業の許可業者として担っていた浄化槽の維持、点検業務は継続する方針で、現在の従業員は継続雇用する。今後は従業員の増員や設備投資を実施していくという。ハローGの主力であるプロパンガス事業の販路拡大につなげる狙いもある。 町内では同社を含め2社がし尿・浄化槽汚泥の一般廃棄物収集運搬業の許可を受けている。
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モビリティショー スズキ、電動SUV日本投入 25年度、内装初公開
スズキは25日、電気自動車(EV)世界戦略車第1弾のSUV(スポーツ用多目的車)「eVX」を2025年度中に日本で市販化する方針を明らかにした。都内の東京ビッグサイトで行われた「ジャパンモビリティショー」の報道公開で試作モデルの内装を披露した。同社は30年度に向けた成長戦略で示した国内外のEV投入計画に沿い、開発を加速している。ブースには世界初公開のワゴン型軽乗用車、軽商用車の計3タイプのEVの参考出品モデルがそろった。 本格的な走行性能の実現を掲げるeVXは、インドと欧州での市販化を公表している。初公開の内装は、「ハイテック」「アドベンチャー」を軸に、大型ディスプレーやシフト周辺などに先進
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「空飛ぶクルマ」 インド協業も意欲 スカイドライブCEO
スズキと「空飛ぶクルマ」の製造で連携するスカイドライブ(愛知・豊田市)の福沢知浩CEO(最高経営責任者)は25日、ジャパンモビリティショーのスズキブースで、国内のほかインドを軸に、海外での協業に意欲を示した。来春ごろからスズキの磐田市内の工場で3人乗り機体の製造開始を目指している。 福沢CEOは、現在アジアを中心に250機程度の受注を受けていると明かし、小型車の量産技術を持つスズキとの協業に期待を込めた。年間100機の製造体制を目指す予定だが、「段階的に生産を増やしていく形にしたい」とした。 スズキブースには今回、スカイドライブの5分の1スケールの機体模型を展示した。スズキの鈴木俊宏社長
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9月中間と通期の業績予想 上方修正 共和レザー
共和レザーは25日、2023年9月中間連結決算の業績予想を上方修正した。国内自動車メーカーの受注増や円安効果で、経常利益は7月28日の前回予想比2・2倍の10億円、純利益は62・5%増の6億5千万円を見込む。 売上高は2・1%増の240億円とした。原材料や燃料の値上がりが想定以下だったことに加え、低迷が長期化している中国の自動車市場で、直近の受注状況に一時的な回復が見られたという。 通期連結業績予想も上方修正し、売上高は4・2%増の495億円、経常利益85・7%増の19億5千万円、純利益64・7%増の14億円を見込む。
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円安 コロナ5類 影響焦点 10月26日から上場企業 9月中間決算発表
静岡県内に本社や主要拠点を置く上場企業の2023年9月中間決算が27日始まる。輸出型企業は円安の追い風が続く中、好業績の持続力が期待される。内需型企業は新型コロナウイルス5類移行を受けた消費の持ち直しが収益にどう影響したかが焦点。世界的な金融引き締めによる海外景気の悪化懸念などを踏まえ、24年3月期通期の業績予想を見直す動きも注目される。 中間決算の発表は27日のフジオーゼックス、ハマキョウレックス、スクロールを皮切りに11月14日まで続く見込み。ヤマハは1日、スズキは7日に開示する。金融機関はスルガ銀行が9日、静岡銀行が10日を予定する。ピークは8社が集中する10日とみられる。 23年
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転倒抑止技術 開発を加速 ヤマハ発 二輪車向け 早期市販化へ
ヤマハ発動機の日高祥博社長は25日のジャパンモビリティショー報道公開で、二輪車の転倒を抑止する新システム「AMSAS(アムサス)」の市販モデルへの早期実装を目指す意向を示した。アムサスを搭載した電動スクーターやスポーツバイクのほか、技術の獲得につながった自律制御型の電動バイク実験機「モトロイド」の進化版を披露。「転ばないバイク」の実現に向け、技術開発を加速する姿勢を強調した。 アムサスは、センサーで車体の傾きなどを検知し、自動で乗車姿勢を安定させるシステム。運転技量を要する超低速走行時でも転倒しにくくなる。アムサス搭載の電動スクーター「イーラブ」はコンセプト車ながら、市販モデルのようなシンプ
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10月判断 上方修正 静岡財務事務所、1年ぶり
東海財務局静岡財務事務所は25日発表した10月の県内経済情勢で、総括判断を「一部に弱さがみられるものの、回復している」と4四半期ぶりに上方修正した。二輪車や楽器などが減少に転じるなど生産活動の一部で回復が遅れる一方、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い個人消費が持ち直しているほか、設備投資も前年を上回ると判断した。 個人消費は帰省やイベント開催の増加に伴い、スーパーでの食材需要や百貨店の販売が伸びた。半導体不足の緩和で乗用車販売の受注残も解消に向かい、観光・宿泊客数も回復している。一方、コロナ禍の巣ごもり需要が落ち着いた家電大型専門店販売は弱含みの状態。 生産活動は輸送機器、自動車部品で
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入賞10作品を表彰 静岡新聞広告賞
静岡新聞広告賞2023(静岡新聞社主催、県広告業協会後援)の表彰式が25日、静岡市駿河区の静岡新聞放送会館で行われた。広告主部門グランプリに選ばれた渡辺ブルドーザ工事(富士市)の渡辺敏弘社長ら10作品の代表が表彰を受けた。 同社は、青空と富士山をバックに重機を前面に押し出し、人々の生活を支える土木工事業の力強さを表現した。渡辺社長は「若い人材の獲得に苦戦する中でも積極的に広告を出し、業界をアピールしたい」と語った。 広告主部門は昨年9月から今年8月までに本紙や広告特集に掲載された広告が対象。1次選考を通過した38点から5点が選ばれた。クリエーティブ部門には県内在住、出身のクリエーターが203
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抗がん剤候補化合物 一つを前臨床試験へ キャンバス
キャンバスは25日、抗がん剤候補化合物CBT005を、臨床試験開始申請に必要なデータを取得する動物試験「前臨床試験」に進めると発表した。開発中の薬剤「開発パイプライン」の一つと位置付けた。同日の取締役会で決定した。 基礎研究から創出したCBT005は、自然免疫と獲得免疫を刺激すると期待される。社内で実施した動物実験で有望なデータが得られ、前臨床試験に進むことを決めた。2024年に始める計画。 同社の開発パイプラインの抗がん剤候補化合物は四つになった。このうちCBP501は3段階ある臨床試験の2段階目を終えている。27年までの新薬承認を目指している。
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ガソリン下落 静岡県は172円40銭
経済産業省が25日発表した23日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、前週調査から1円30銭安い173円40銭だった。政府が価格抑制のために5日から拡充した補助金の効果により、7週連続で値下がりした。 経産省によると、補助金により1リットル当たり36円20銭の抑制効果があった。補助がなければ209円60銭だったことになる。前週調査と比べ、44都府県で値下がりし、2県で値上がりした。北海道が横ばいだった。最安は岩手県の166円40銭で、最も高かったのは長崎県の185円ちょうどだった。静岡県は172円40銭。 政府は年末まで175円を超えないようにするため、5日から補
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安全な出産へシミュレーター 鈴与、清水病院に寄贈 静岡市
鈴与は25日、静岡市清水区の市立清水病院に対し、出産シミュレーター「シムマム」を寄贈した。納入したノルウェーの医療機器メーカーによると、シムマムの導入は全国で16例目、県内では初めてという。寄贈は、同社からの寄付を基に創設された「清水地域医療人材育成事業費補助金」を活用した。 同病院講堂で開かれたセレモニーでは、鈴与の高橋明彦副社長が「出生数の減少で医療関係者が出産に立ち会う機会が減っていると聞いた。妊婦が安心して赤ちゃんを産めるよう、シミュレーターを活用してほしい」と述べた。上牧務病院長は「出産数の減少は清水も例外ではない。危険を伴う出産には、シミュレーターで事前に学べることが有意義。ス
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静大生、インターン成果発表 「製品の知識身に付いた」 浜松市
静岡大は、知的財産権を学ぶインターンシップ(職業体験)の報告会を浜松市中区の浜松キャンパスで開いた。市内の製造業で夏休み期間中に実習に臨んだ工学部3年の三浦成騎さん、勝川暁人さん、吉見匠馬さんが成果を発表した。 工作機械のエンシュウを訪ねた三浦さんは、同社製品と類似した他社製品の特許分析などに取り組んだ。「工業製品の深い知識が身に付いた」と振り返った。 インターンシップは浜松いわた信用金庫の協力で2012年に始めた。3人は事前学習などに取り組んだ上で同社のほか、ソミックマネージメントホールディングス、橋本エンジニアリングでそれぞれ5日間、業務を体験した。
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今夏の観光施設客5.1%増 静岡県内、猛暑と台風で伸び悩む
静岡県は24日までに、静岡県内主要観光施設の夏季期間(7、8月)の入り込み状況を2022年同期比5・1%増の433万7847人だったと発表した。増加要因に新型コロナウイルス感染症の5類移行を挙げた一方で、連日の猛暑や台風の影響で外出を控える傾向があり伸び悩んだと分析した。 42施設を対象に調査した。コロナ禍前の19年同期比は85・6%にとどまった。22年比の入り込み客で最も増加率が高かったのは掛川城(来場者数2・1万人)で178・4%増。続いて、44・5%増の富士山世界遺産センター(同2・9万人)、39・9%増の森町体験の里アクティ森(同2・1万人)、35・6%増の日本平夢テラス(同7・
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茶況(10月24日)緑茶や和紅茶堪能 川根本町で楽しむ会
川根本町水川の道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」で24日、呈茶やマルシェが楽しめる「川根茶を楽しむ会」が開かれた。 川根本町のさまざまなお茶を楽しんでほしいと同館が毎月開催している。今回は川崎好和さん(松島園)と益井悦郎さん(益井園)が茶を提供した。県内外から多くの来場者が集まり、備長炭で火入れした緑茶や無農薬で栽培した和紅茶を堪能した。マルシェでは、飲食や雑貨など12店が出店した。 (島田支局・白鳥壱暉)
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ニャンと!NYでちゅ~るCM いなば食品 「全米ネコの日」合わせ
静岡市清水区由比北田のいなば食品は11月5日までの2週間、米ニューヨークの繁華街タイムズスクエアにあるナスダック(NASDAQ)ビルでコマーシャル動画(30秒)を放映している。 10月29日の「全米ネコの日」を記念した取り組み。北米で販売するネコ用おやつの「Churu(日本名CIAOちゅ~る)」のコマーシャルを流している。1日当たりの放映は180回。 同社は「広告を放映するビルはタイムズスクエアでも象徴的で、注目度の高いビジョン広告を流せる」とする。年末年始にもNASDAQビルでの広告を予定しているという。
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2023年9月中間予想を修正 巴川製紙所
巴川製紙所は24日、2023年9月中間期連結業績予想を修正し、売上高を期初予想比5・7%減の165億円、経常利益を66・7%増の10億円、純利益を2倍の4億円とした。 中国経済の減退などでトナー事業が減収となる一方、利益率の高い半導体・ディスプレー関連事業の売り上げが期初予想を上回った。価格転嫁と円安効果も利益を押し上げた。 下期に生産基盤整備に向けた投資、修繕を予定しているため、通期予想は据え置いた。
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業績予想を上方修正 マキヤ 2023年9月中間期
マキヤは24日、2023年9月中間期の連結業績予想を上方修正した。食品を中心に好調に推移し、経常利益を期初予想比44・9%増の10億5800万円、純利益を36・9%増の7億1600万円とした。 売上高は4・8%増の373億9400万円。原材料価格の高騰を受けた食品などの販売価格の上昇や、自社電子マネーの導入による販売促進施策の強化で食品が増収したほか、非食品も増収に転じると予想した。
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大豆ミート普及へ協会設立 伊藤ハム米久など5社 広報活動や規格管理
健康志向の高まりなどを背景に注目されている大豆を加工した代替肉「大豆ミート」の普及に向け、伊藤ハム米久ホールディングスなどのメーカー5社が日本大豆ミート協会を設立した。広報活動と規格の管理に取り組む。記者発表会を24日に都内で開いた。 一般消費者対象のレシピ紹介や各種キャンペーン、業界向けの技術や品質管理の普及を並行して進める。2022年2月に制定された大豆ミート食品類の日本農林規格(JAS)の管理と、将来的な規格の見直しや国際化の検討に当たる。 記者会見で青木時男会長(マルコメ社長)は「日本人が長年使ってきた大豆のポテンシャルは大きい。食の変化に対応できるようにし、将来は海外にどんどん出し
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物価高、人手不足で停滞感 静岡経済研 10~12月期景気見通し
静岡経済研究所が24日発表した10~12月期の県内主要産業景気見通しは、半導体の供給制約緩和に伴い自動車部品が「普通」から「順調」に上昇した一方、二輪車部品は海外需要が高まった前年実績には届かない見通しで、家庭用エアコンなどの買い換え需要が一巡した民生用電器部品とともに「順調」から「普通」に下降した。経済活動の正常化で増収が見込まれるものの、原材料やエネルギーの価格高騰、人手不足による停滞感も見られる。 全15業種のうち、「順調」は自動車部品と官民のデジタル化需要が旺盛な情報サービスの2業種。「普通」は7~9月期から1業種増えて12業種で、コスト高や人手不足が景気の不透明感を強めている。住宅
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「CO2削減の取り組みを」 指導農業士、沼津で研究会
関東農政局管内9県の指導農業士の研究会「関東ブロック指導農業士研究大会」が24日、沼津市で始まった。25日まで講話や事例発表、現場視察に臨む。 初日は、農業コンサルティング業ナチュラルアートの鈴木誠社長が「国内農業が抱える大きな課題と大きな可能性」と題して講演し、約180人が聴講した。鈴木社長は、今後10年で国内の農業従事者は減少し、農作物の価格上昇で消費量も落ちるため危機的状況は避けられないと指摘。「農作物輸出にはカーボンニュートラル対策は必須。補助金を活用して、化学農薬や二酸化炭素(CO2)排出量を減らす取り組みを進めてほしい」と呼びかけた。 県農業経営士協会の井出行俊さん(いでぼく
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ヤマハ、産学研究のトイピアノを展示 世界デザイン会議
ヤマハは27~29日、東京都の千葉大デザイン・リサーチ・インスティテュートで開かれる「WDO世界デザイン会議東京」に参加し、同社デザイン研究所と千葉大が進めるデザイン研究の産学共同プロジェクトの成果を展示する。 展示するのは和家具様式のトイピアノ「江戸の洋琴(ピアノ)」など。江戸時代の下町の生活と文化を取り入れたピアノの思考実験で製作したという。
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アンペグの新製品シリーズを発売 ヤマハ子会社
ヤマハミュージックジャパン(東京)は25日、ベースアンプブランド「アンペグ」の新製品「ベンチャー」シリーズとしてベースアンプ・ヘッド3機種(1機種は2024年春を予定)とマッチング・キャビネット5機種を発売する。 アンペグはヤマハの100%子会社ヤマハ・ギター・グループ(米国)が所有する。販売価格はヘッドが9万4600円から、キャビネットは14万3千円から。
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河合楽器 電子ピアノ、最上位モデルに新色
河合楽器製作所は26日、電子ピアノの最上位モデル「CA901」の4色目の新色「プレミアムホワイトメープル調仕上げ」を発売する。 要望が多かった明るくナチュラルなカラーを採用した。販売価格は税込み50万500円。 2022年11月、プレミアムローズウッド調仕上げなどの3色を発売していた。
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エンチョー、下方修正 2023年9月中間期
エンチョーは24日、2023年9月中間期の連結業績予想を下方修正した。期初予想で1億円の黒字としていた経常損益は4500万円の赤字に、純損益も6千万円の黒字から4千万円の赤字と見通す。売上高は個人消費が回復していないことなどから5・0%減の174億8500万円とした。 24年3月期の通期連結業績予想も下方修正し、売上高は5・4%減の343億3千万円に、経常損益は1億8千万円の黒字から6千万円の赤字、純損益は1億円の黒字から1億円の赤字とした。
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実質、名目成長率 2年連続プラス 22年度静岡県民経済計算
静岡県がこのほど発表した2022年度の県民経済計算(速報)によると、県内の実質経済成長率は21年度(速報)比プラス5・2%、名目経済成長率はプラス5・8%といずれも2年連続のプラス成長だった。 新型コロナウイルス対策の行動制限が解除されるなどした影響で、製造業や建設業、宿泊・飲食サービスが持ち直した。全国水準(実質プラス1・4%、名目プラス2・1%)を上回った。 県内総生産は実質18兆7451億円、名目18兆8590億円。1人当たりの県民所得は358万1千円で前年度から6・7%増えた。
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発芽玄米販売増加へ 有機栽培に参入 川島米穀店(浜松天竜区)
浜松市天竜区の川島米穀店が、発芽玄米商品の販売増に向けて有機栽培に乗り出した。農薬・化学肥料不使用の玄米の需要増を見込み、生産面積は5年後に現状の約3倍に当たる10ヘクタールに広げる計画。原料の安定供給体制確立と同時に、水稲段階から成分などの研究を重ねることで製品開発力の拡充につなげる。 供給力向上、研究開発も 同社は1887年創業の老舗米店。健康志向の高まりなどを背景に開発した無洗米タイプの発芽玄米「玄氣」が顧客の支持を得て、インターネット通販で販売を伸ばしている。原料は約15県から年間150トンほど仕入れる。有機栽培のコメの引き合いが全国的に強まる中で原料を確保するため、自社生産に踏み
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沼津の新貨物ターミナル 本体工事、始まる 物流拠点化加速 鉄道高架事業
JR沼津駅付近鉄道高架事業に伴う新貨物ターミナル(沼津市原地区)の本体工事が23日、始まった。現地は東名と新東名両高速道の複数のインターチェンジ(IC)とスマートインターチェンジ(SIC)を至近に擁し、将来開通見通しの東駿河湾環状道と結ぶ計画。首都圏と中京圏の結節点に位置し、隣接の富士市や環状道を通る伊豆方面も想定して物流の拠点化を加速させる。 同日に現地で工事の安全祈願祭が開かれ、事業主体の県や市、JR貨物の関係者らが出席した。本体工事はコンテナホームや駅事務所、着発線などを整備する。2027年度末までの予定。 新貨物ターミナルの敷地面積は11・8ヘクタール。現在の貨物ターミナル(同
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インボイス制度 開始から半月 道の駅 負担軽減へ苦慮 農家の収入減、廃業を懸念
仕入れにかかる消費税の二重課税を防ぐ「仕入れ税額控除」の適切な実施に向けたインボイス(適格請求書)制度は、スタートから半月が経過した。控除を受けられるのはインボイスに登録した課税業者に限られ、売上高1千万円以下の免税業者から原料や商品を仕入れる場合は発注者の負担増となる。免税業者との取引が多い道の駅などでは、負担軽減に向けた対策を進める動きもある。 地元農家から仕入れた朝取れ野菜を販売する函南町の道の駅「伊豆ゲートウエイ函南」は、取引業者120件のうち約1割が免税業者。これまでインボイス制度の説明会を重ね、最終的な登録可否の判断は「各業者の意思を尊重する」とした。免税業者であっても取引内
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茶況(10月23日)朝比奈大龍勢で中学生が玉露呈茶 藤枝
藤枝市茶振興協議会は21日、同市岡部町殿地区で行われた県指定無形民俗文化財「朝比奈大龍勢」に合わせ、会場近くの殿公園で開催された物産市に出店し、地元の朝比奈玉露の呈茶サービスを行った。市が認定する「藤枝ジュニアお茶大使」の市内在住の中学生4人が、来場者に玉露を振る舞った。 生徒はおいしい玉露の入れ方や特徴を説明して提供した。来場者からは「おいしい」「良い香り」「甘い」と好評で行列を作った。同協議会は、「全国手もみ茶振興大会・全国手もみ製茶技術競技大会」が11月16日に岡部町の朝比奈いきいき交流センターで開催されることもPRした。 (藤枝支局・青木功太)
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レジャー需要好調 富士急行が上方修正 9月中間期予想
富士急行は23日、2023年9月中間期連結業績予想を上方修正した。富士五湖周辺のレジャー需要が急回復し、運輸業やホテル業が堅調だった。 売上高に当たる営業収益は期初予想比3・0%増の259億1千万円、経常利益は34・6%増の47億8千万円、純利益は46・1%増の31億7千万円を見込んだ。天候リスクなどを考慮して通期予想は据え置いた。
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ハイブリッドピアノ ヤマハが新モデル発売 11月10日
ヤマハは11月10日、アコースティックとデジタル技術を融合させたハイブリッドピアノ「アバングランド」シリーズの新製品「NU1XA」を発売する。2017年発売の「NU1X」の後継モデルで6年ぶりにモデルチェンジする。 鍵盤を押すとハンマーが弦を打つアップライトピアノの「アクション機構」を採用し、鍵盤の繊細な動きを伝えるようにした。鍵盤とハンマーの動きを感知するセンサーは、演奏表現を正確に検出するシステムを採用した。 ハイブリッドピアノは生ピアノの弾き心地でありながら、音量の調節ができ、調律の手間を省けるなどのメリットがある。 初年度の販売目標は国内で2千台。販売価格は黒鏡面つや出し仕上げ
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年代に合った提案を 静岡県茶業青年団/太田貴久団長【キーパーソン】
静岡県内若手茶商でつくる静岡県茶業青年団の本年度団長として、9月の全国茶審査技術競技大会(闘茶会)で団員を率いた。5段以上の段位を持つ競技会上位入賞者が2年以上の研修を経て得られる資格「日本茶鑑定士」を新たに取得。消費の現状や展望を聞いた。 ―若者の「お茶離れ」をはじめ、茶業界の現状をどう受け止めているか。 「業界は変わらず後退が続く。近年は燃料費の高騰や物価高による家計の圧迫が響き、嗜好(しこう)品といえる茶は人々の生活の中から削られ、消費はますます減少している。一方、こうした現状を何とかして打開しようと、県内の若手茶商の姿勢は良い方向へ変わってきている。親から継いで終わりではなく、自
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しずおか経営戦略セミナー DXリスク「組織で対策を」 石井氏(みずほリサーチ&テクノロジーズ)が講演
しずおか経営戦略セミナー(静岡新聞社・静岡放送、中部未来懇話会主催)が23日、静岡市葵区で開かれた。みずほリサーチ&テクノロジーズデジタルコンサルティング部の石井正宏主任コンサルタントが企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)のリスクを解説し、対策として経営層を中心に段階的なルールを整備する重要性を呼びかけた。 新型コロナウイルスの感染拡大で加速度的に進むDXは企業活動に不可欠となりつつある一方、個人情報の流出やサイバー攻撃など新たなリスクも発生。分類型人工知能(AI)による認識が人種差別を引き起こし、生成AIで作成されたフェイク動画が拡散するなど、企業の信用失墜を招くトラブルも多発
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厚労省制度「健康な食事・食環境」 静岡市飲食5店舗が認証 静清信金、県立大が連携支援
静清信用金庫が静岡県立大食品栄養科学部と連携し、静岡市内の飲食5店舗に栄養バランスの取れたメニューや健康的な店作りについて助言する支援プロジェクトを初めて実施したところ、全店舗が厚生労働省の基準に準拠した「健康な食事・食環境」の認証を受けた。 同プロジェクトは、新型コロナウイルスの影響を受けた飲食店の付加価値を高めようと昨年11月にスタート。県立大の管理栄養士や学生らが各店のメニューについてアドバイスし、厚労省の基準も踏まえてカロリーや塩分、野菜の使用量などを調整した。メニューについて客に説明できるスタッフの体制づくり、店内の環境整備にも取り組んだ。 ピラフにサラダと鳥の唐揚げを乗せた「
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そよら浜松西伊場で内覧会 各店環境に配慮 28日オープン
28日にオープンする浜松市中区のショッピングセンター「そよら浜松西伊場」は22日、報道向け内覧会を開いた。イオンリテール初の「全館環境配慮型」として、各店で環境に配慮した取り組みを進める。 総合スーパーのイオンスタイルは電子レシートに対応。洗剤の量り売りや、トレーを使わない生鮮肉などを提供する。同店の営業時間は午前8時~午後10時。 衣類の回収やリサイクルを行うユニクロのほか、ダイソー、スターバックスなど10店が入る。バーガーキングなど一部店舗は今冬以降の開店予定。
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浜松「空の移動」に熱視線 スズキ/空飛ぶクルマ製造協力 ハマキョウ/ドローン配送視野
ドローンなどの無人航空機や「空飛ぶクルマ」の開発や実装に向けた動きが進む中、輸送機器産業に携わる企業が多い浜松地域で、次世代エア(空)モビリティに関連したビジネス参入の機運が高まっている。官民連携組織「市モビリティサービス推進コンソーシアム」にも、空関連の企業の加入が増加中。世界に誇るものづくり技術や人材などの基盤を軸に、将来のエアモビリティ産業発展の可能性に期待が集まっている。 新事業創出へ期待感 小型車の量産技術を持つスズキ(浜松市南区)は、空飛ぶクルマを開発するスカイドライブ(愛知県)と協業し、2024年春にも磐田市内のスズキグループ工場で3人乗り機体の製造開始を目指している。「四
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市場まつり 4年ぶり活気 静岡市中央卸売市場
静岡市中央卸売市場を一般に開放する「市場まつり」が22日、同市葵区の同市場で4年ぶりに開催された。魚や野菜の販売ブースや各種体験コーナーが約20カ所設けられ、多くの家族連れらでにぎわった。 水産物の模擬競りコーナーでは、競り人の「1000円から!ほしい人!」という威勢の良いかけ声に、来場者が手で合図をしてマダイや伊勢エビなど目当ての商品を競り落とした。57キロのマグロが手際よくさばかれた解体ショーでは、子どもたちが職人の迫力ある包丁さばきに目を輝かせた。 新型コロナ感染拡大の影響で4年ぶりの開催となった同まつり。これまで毎年来場していたという農家の寺尾好さん(74)=同区=は「まつりの活
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デジタル遊園地が期間限定オープン 静岡市の複合施設「アルティエ」 11月26日までの土日祝
静岡市葵区の複合施設アルティエに21日、デジタル遊園地「アソビバーン」が期間限定でオープンする。内覧会が20日、同所で開かれた。 プロジェクションマッピングを活用した子ども向けアトラクションを複数設置した。ボールプールでボールを投げてキャラクターを倒したり、描いた絵がスクリーン上で踊る様子を楽しんだりできる。謎解きのプログラムもある。 11月26日まで土日祝日の午前10時~午後5時。中学生以上500円、3歳~小学生700円。 担当者は「『気持ちをバーンと発散できる遊び場』がコンセプト。屋内なので天気を気にせず元気に遊んでほしい」とした。
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茶況(10月20日)週明けにも取引終了 静岡市中 県産秋冬番
静岡県産秋冬番茶の生産が多くの工場で終わり、静岡市中の取引は週明けにも終了する見通しとなった。20日は富士などから少量届き、300円前後で手合わせした。 あっせん業者は「買い手の仕入れ予定数量を超えた後も各地から荷が届き、これほど売るのが難しい秋冬番茶取引はかつてなかった」と語る。 今週末めど 生産終える 袋井、森 袋井市、森町の各地で進む秋冬番茶の生産が終盤を迎えた。今週末をめどに、一部を除きほとんどの製茶工場が生産を終える。 今月初旬から生産が本格化した今期は、夏の暑さによる水不足などが原因で、収量は微減。品質は安定していたが買い気は高まらず、値段は伸び悩んだ。 生産者は「平均
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東海道新幹線 停車1.5倍試算 「地域活性化」「来訪者増」 静岡県内沿線の首長 歓迎と期待
国土交通省がリニア中央新幹線の開業後、東海道新幹線の静岡県内駅への停車回数を増やせるとの試算を公表した20日、沿線自治体の首長らは「利便性向上や来訪者増につながる」と一様に歓迎し、交流人口拡大や経済効果に期待感を示した。ただ、リニアの県内工区を巡っては水問題や生態系への影響に関する議論が続き、着工のめどは立っていない。首長からは課題を解決した上で事業を進めるよう求める声も上がった。 水問題、環境影響議論 進展望む声 浜松市の中野祐介市長は浜松駅の停車本数が1日49本から74本に増加するとの試算を踏まえ、「交流人口拡大につながる可能性がある」と指摘。リニア長野県駅との道路ネットワーク強化で「
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ブイストローム800 10月25日に国内発売 スズキ
スズキは25日、大型二輪の新型車「V―STROM(ブイストローム)800」を国内発売する。メーカー希望小売価格は123万2千円、国内の年間販売目標は230台。 排気量775ccのコンパクトで低振動なエンジンを搭載し、舗装路や長距離での高い走行性能を備えたモデル。前後輪にチューブレスタイヤ、20リットルの大型タンクなどを採用している。青、緑、黒の3色展開。今月上旬に世界発売する方針を公表していた。
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作業構台の耐荷重性向上 焼津・タイセン工業 全国から引き合い
土木建築サービス業のタイセン工業(焼津市)は、のり面工事などに使用する作業構台の耐荷重性の改良に成功し、受注を伸ばしている。作業構台の構造を応用した斜路も開発し、土砂崩れ現場で応急仮設道路として活用できる。国の新技術情報提供システム(NETIS)に登録され、全国から引き合いが相次ぐ。 作業構台は足場のような骨組み構造で、建設重機や大型車両を載せるため通常は補強材を用いて組み立てる。一般的な柱の間隔が180センチに対し60~150センチに対応し、構造体を強化。作業床の下に複数の特殊部材を設置することで荷重を分散させる造りにした。一連の部品開発で複数の特許を取得。高速道路の補修工事や地滑り対
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スズキ、カナダ新興に出資 EV向け二段変速機開発加速
スズキは20日、電気自動車(EV)向けの二段変速機を共同開発するカナダのスタートアップ「Inmotive(インモーティブ)」(トロント市)に出資したと発表した。出資額は非公表。スズキの小型車両などへの搭載を目指して開発を加速する。 インモーティブ社はEV向けに独自設計した小型軽量で高効率な二段変速機「Ingear(インギア)」を開発する。スズキは昨年12月に共同開発に合意した。 インモーティブ社の軽量、小型で高効率な変速機の活用で航続距離を伸ばしながら、電動駆動ユニットの小型化によるコストの抑制などを見込む。 ガソリン車で一般的な変速機は量産EVでは一部高級車を除いて採用していないが、搭載に
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中間予想 上方修正 伊藤ハム米久
伊藤ハム米久ホールディングスは20日、2023年4~9月期連結業績予想を上方修正した。原材料価格の上昇を受けて値上げに踏み切り、一定の買い控えを懸念していたが、ハムや調理用ピザを中心に影響は想定より少なかったという。 経常利益は期初予想比20・0%増の120億円、純利益15・4%増の75億円、売上高を2・2%増の4650億円に引き上げた。一方で、原材料価格の高騰や円安は現在も続いているため、通期の業績予想は据え置いた。
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パックスズキをスズキ完全子会社化 パキスタン、上場廃止へ
スズキは20日、パキスタンで四輪と二輪の生産販売を手がける子会社パックスズキモーターを完全子会社化すると明らかにした。時期は未定。現在73%を保有する同社株式を全て取得する。 同日までのスズキとパックスズキ社の取締役会で決めた。同国証券取引所での上場は廃止になる。 完全子会社化で意思決定を迅速にし、経営の安定性を高めて生産販売を強化する。経済危機が続くパキスタンでは外貨不足に伴う政府の輸入規制などで部品の調達が滞り、生産販売台数が前年より大幅に減少している。近年2019、20、22年の決算は赤字を計上しているという。 パキスタンはスズキが1975年に現地国営企業を通じて海外で初めて四輪を生産
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浜松のマンションでJ―クレジット創出 一条工務店とサーラエナジー
住宅メーカーの一条工務店(東京都)と都市ガス販売のサーラエナジー(愛知県豊橋市)は20日までに、浜松市中区に建設中の分譲マンションに家庭用燃料電池エネファームを全戸設置し、温室効果ガス削減量に応じて国が認証する「J―クレジット」の創出に取り組むと発表した。 発電出力50~700ワットのエネファームを全92戸に設ける。エネファームが発電した電力の余剰分や、創出したJ-クレジットはサーラエナジーが引き取り、サーラカードのポイントなどとして入居者に還元する。 屋上には太陽光パネルを設置し、マンション共用部の空調やエレベーターなどの電力をまかなう。不足分は二酸化炭素フリー電力を利用する。 マン
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東洋カプセル、新製剤棟 25年稼働 慢性疾患需要に対応 富士宮
医薬品製造販売業の東洋カプセル(富士宮市、望月陽介社長)は、同市の富士山南陵工業団地に立地する富士山工場敷地内に、新製剤棟を建設する。2025年春ごろの稼働を目指す。慢性疾患患者の増加で需要が伸びているソフトカプセル剤の生産能力を増強する。20日、現地で安全祈願祭を行った。 新製剤棟は、生活習慣病向けの既存品に加え、現在開発中の新薬の生産を担う。液状の薬剤を包む「ロータリー式」製法で年間約30億粒の生産が可能になる。担当者によると、生産数は現状の数倍に拡大する。 総工費約70億円を投じ、鉄骨3階建て(延べ床面積約5200平方メートル)の施設を整備する。近く着工し、25年1月に完成する予定。
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東京青果市場案内(JA静岡経済連東京事務所調べ)=野菜全般で不足続く
東京都中央卸売市場では、野菜全般に入荷量が少ない状況が続き、量販店の売価設定は高い。しばらくは堅調な相場が続く見込み。数量は10月下旬から11月上中旬にかけて徐々に増加する見通し。 【ワサビ】業務、輸出の注文が多く、相場は強もちあい。ただ、高値反動から量販店の発注は減少しており、荷動きは鈍い。 【トマト類】大玉は絶対量不足が続き、業務、量販店からの引き合いは非常に強く、相場は続伸している。大玉不足からミニの引き合いも強く、相場は強もちあい。 【ギンナン】本県産、愛知県産の入荷量は横ばいだが、九州、関東近在産地が増えて全体量は増加。今後も潤沢な入荷が続く計画で、相場は弱含みの見込み。
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浜松活性化へ知識集約 浜松市中区でリーダー育成プログラム 16企業の中堅社員 施策提言
東京海上日動火災保険浜松支店はこのほど、次世代のリーダー育成プログラム「はままつ創生研鑽(けんさん)会」(静岡新聞社・静岡放送後援)の最終発表会を浜松市中区のアクトタワーで開いた。16の企業・団体の中堅社員が3グループに分かれ、浜松の活性化策を発表した。 製造や金融、運送会社などから参加し、5月から座学やグループワークを重ねてきた。介護人材をテーマにしたグループは外国人率の高さに注目。留学生の国家資格取得に向け、官民で学習環境の整備などに取り組む「介護留学生ウェルカム都市宣言」の実施を提案した。飲食店やアクティビティの情報を発信するプラットフォームの構築を提案するグループもあった。 (浜
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茶況(10月19日)伊勢神宮に茶奉納 JA掛川市と山英
JA掛川市と山英(同市日坂)はこのほど、三重県の伊勢神宮の神嘗祭(かんなめさい)で掛川茶を奉納した=写真=。 奉納は掛川茶振興協会や市内の茶商が掛川茶のブランド力向上や消費拡大につなげるため、2016年から実施している。振興協会長を務める久保田崇市長ら27人が参列し、神楽殿に深蒸し掛川茶のほか市内産の米や栗を奉納した。 市が4月、有機農業に地域ぐるみで挑戦する姿勢を示すオーガニックビレッジ宣言をしたことを記念して市環境保全型農業生産推進会の4団体も参加し、有機茶や有機野菜を初奉納した。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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焼津水産化学工業のTOB不成立 株価上昇で不調に
焼津水産化学工業(YSK)は19日、YJホールディングス(東京)の株式公開買い付け(TOB)が成立せずに終了したと発表した。株価が買い付け価格を上回る状態が続き、TOBに応募した株式数が買い付け予定数の下限(発行済み総数の3分の2)に満たなかった。 TOBに応募した株式数は約301万株と、発行済み総数の26・4%にとどまった。YSKは東証スタンダード上場を継続する。経営企画部は「引き続き企業価値の向上を目指し、中期経営計画に基づいた安心安全の向上、国内事業の強化、海外展開の加速などに取り組む」としている。 YSKは国内市場の規模縮小やエネルギー価格の高騰などで経営環境が悪化。YJホールデ
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自動車夜間走行 安全向上へ協業 小糸製作所とデンソー
小糸製作所とデンソーは19日、両社の強みである車両ランプと画像センサーとを協調させ、自動車に搭載する画像センサーの物体認識率が向上するシステム開発の検討に共同で乗り出すと発表した。 小糸製作所のハイビームなどの高機能・高性能な配光制御技術と、デンソーが手がける車両周辺の物体認識技術を駆使し、画像センサーが従来以上に早く人や標識を認識できるライティングを研究する。 昼間に比べ約2倍多いとされる夜間の歩行者死亡事故の低減を目指す。 小糸製作所の勝田隆之専務執行役員技術本部長とデンソーの近藤浩モビリティエレクトロニクス事業グループ長はそれぞれ、「両社の協業は次世代モビリティの実現に貢献できる」「今
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ペパーレット、島田に新工場竣工 24年1月までに本社も移転
ペット用排せつ物処理材製造販売「ペパーレット」(藤枝市、乙黒昇太郎社長)の新本社兼工場が17日、島田市牛尾の堤間地区工業用地に完成し、現地で竣工(しゅんこう)式が開かれた。 同社はユニ・チャームのグループ企業でネコ用紙砂を主力商品とする。12月から来年1月までに本社を移転するとともに工場の稼働を開始し、2025年までに藤枝、焼津両市に点在する工場や倉庫を集約する。 建設地は新東名高速道島田金谷インターチェンジに近い立地で、敷地面積約3万7千平方メートル。生産ラインを直線上に配置するなど効率化を重視した。22年11月から工事を進めてきた。 式で乙黒社長は「人々に感動を与える商品開発に励み
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量子もつれテーマ 11月浜松で講演会
光科学技術研究振興財団(理事長・晝馬明浜松ホトニクス会長)は11月3日午後1時半から、最先端の科学技術を紹介する講演会「第40回浜松コンファレンス」を浜松市中区のアクトシティ浜松で開く。 京都大大学院工学研究科の竹内繁樹教授が「量子もつれが拓く、新しい光センシングの世界」と題して量子もつれを分かりやすく解説し、最新研究を紹介する。演奏会も行い、同市在住のチェリスト横坂源さんと、アコーディオニスト大田智美さんが出演する。 定員千人。入場無料だが、申し込みが必要。同財団のウェブサイトで先着順に受け付ける。
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シンセサイザー最高位モデル ヤマハ、後継3機種を発売
ヤマハは20日、ミュージックシンセサイザー「MONTAGE(モンタージュ)M」シリーズの3機種を発売する。 2016年5月に最高位モデルとして発売したモンタージュの後継。シリーズによって鍵盤数が異なり「M6」が61鍵、「M7」は76鍵、「M8x」は88鍵。販売価格は税込み44万円から。 初年度の販売目標は国内外で1万台。
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7月景気動向指数 2カ月ぶりに上昇
静岡県がこのほど発表した7月の景気動向指数(CI、2020年=100)は、一致指数が前月比0・9ポイント上昇の114・0と2カ月ぶりに上昇した。基調判断は5カ月連続で「足踏みを示している」とした。 個人消費関連の百貨店・スーパー販売額、第3次産業活動指数(総合)、鉱工業消費財出荷指数の3指標がプラスに寄与した。輸入通関実績(清水港分)などはマイナスに作用した。 数カ月先の景気を映す先行指数は5・9ポイント下降の119・5と3カ月連続で下降した。
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経営基盤強化や茶業振興を要望 静岡県に県農政対策委
静岡県内JAグループでつくる県農政対策委員会(委員長・鈴木政成JA静岡中央会長)は19日、経営基盤強化施策の充実や日本一の茶産地維持に向けた対策などを県に要望した。 鈴木委員長やJAグループの代表らが県庁を訪れ、川勝平太知事に要望書を手渡した。新規就農者の支援拡充や生産資材価格高騰への緊急対策事業の継続なども求めた。 鈴木委員長は「われわれの自助努力は当然だが、本県農業発展のために(行政にも)万全の対策をお願いしたい」と述べた。川勝知事は「いただいた要望で、できないものはない。一緒になってやっていきたい」と応じた。
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自然素材で栄養補給 フルーツバー NATURE THING(浜松市北区)【静岡ものづくり最前線】
主原料のイラン産デーツに自家製ナッツバターとオーツ麦を練り込む独自製法を確立し、100%自然素材で無添加の栄養補助食品を開発した。「いつでもどこでも素材を丸ごと食べられる」をコンセプトに「WHOLE BAR(ホールバー)」と名付けた。 脇光範代表(40)が趣味の登山を通じて栄養バーと出合い、国産品の少なさに課題を感じたことが創業のきっかけ。オーストラリアで生活していた期間に海外の商品について研究し、帰国後の2016年にフルーツバーの販売を始めた。 浜松市北区に拠点を移した21年に「自然のものを自然なまま食べてほしい」との思いから、オーブンで焼く工程を省く改良に着手。レシピを1グラム単位で
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茶況(10月18日)総落札額1052万円 鶴亀品評会
静岡県茶商工業協同組合(県茶商)のまとめによると、9月26日に静岡茶市場で開いた第57回静岡茶品評会(通称・鶴亀品評会)入札販売会の総落札額は1052万4100円(税別)だった。 落札平均単価は、標準価格1キロ4千円の仕上げ茶が対象の「鶴印」が4534円、2千円の「亀印」が2322円。 入札には70社120人が参加した。出品点数は114点で、落札率は鶴印が41・43%、亀印が38・64%だった。 秋らしさテーマに焼き林檎ほうじ茶 牧之原・小栗農園販売 牧之原市新庄の製茶問屋「小栗農園」が県内産の茶葉を使った新たなティーバッグ商品「焼き林檎ほうじ茶」を期間限定で販売している
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オイルシール異物除去 トリンクが機器発売
静電気除去装置開発のトリンク(浜松市西区)は輸送機器部品などに使われ、潤滑油の漏れを防ぐリング状部品「オイルシール」に付着した異物を自動除去できる機器を開発した。2日に発売した。 発売する機器「オイルシールクリーナ」は卓上に設置できる。横軸に複数のオイルシールを通し、ロボットが直線上に往復して濃密なイオンを含むエアを十数秒、二つの方向から強烈に吹きかける。 シールが一つずつ高速に回転することで、くぼみに付着した異物も均一に取り除ける。20~60ミリのオイルシールを20個程度一度に処理することが可能。空間ごと除電された扇形の環境浄化ユニット(縦横約80センチ)と併せて使い、異物を浮遊させず
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静岡、山梨の特産品 SA、PAで販売を 静岡銀行などが商談会
静岡銀行と山梨中央銀行、中日本高速道路は17日、静岡、山梨両県の特産品を各地のサービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)に出品する個別商談会を静岡市葵区で開いた。 両行が結ぶ包括業務提携の一環で毎年開催し、5回目。出品を希望する両県の食品製造業のほか、静岡銀とアライアンスを締結する名古屋銀行の取引先も含めて21事業者が参加した。商品展示も初めて行われ、本県からは果汁100%のオレンジジュースやゆずポン酢などが並び、山梨県から寄せられた桃やブドウなどのドライフルーツも注目を集めた。 各地のSA・PAで出店しているバイヤー9社がブースを構え、各地の特産品について説明を受けた。山梨中央銀
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東福寺厚樹 BYD AUTO Japan社長 EV魅力 試乗で発信【ようこそ】
18日、静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館を訪れ、静岡新聞社・静岡放送の役員らと懇談した。同市葵区の中心市街地にオープンする県内初のショールームについて「人通りの多い場所に出店することで、少しでもブランドの認知度を上げていきたい」と語った。 ショールームは全国で14店目。2025年末までに、沼津、浜松の両市を含め全国で100店の展開を目指す。 電気自動車(EV)の国内の普及促進には、航続距離の向上や充電設備の確保が課題に挙がる中、店頭で扱う2車種はいずれも1回の充電で400キロ以上の走行が可能という。 今後は消費者に試乗を促すキャンペーンを実施する方針で、「バッテリー性能や走りの質の高さ
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AFCが決算訂正
AFC-HDアムスライフサイエンスは18日、13日に公表した2023年8月期連結決算について、「10億8300万円」とした純利益を「11億200万円」に訂正した。
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企業目標達成で高校生の夢応援 「生徒との約束守る」 山一金属(長泉) 寄贈型PIF
アルミのリサイクルを手がける山一金属(長泉町)は、環境や社会、経済の各分野における地域貢献を後押しする静岡銀行の「ポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)」を通じ、高校生の自主性を養う教育支援に乗り出す。二酸化炭素(CO2)削減などPIFで定める目標達成状況に応じ、高校生の主体的なイベントに出資する。自ら課した条件を生徒との「約束」とし、自社の課題解決力に磨きをかける。 同社は運転資金として3億円の融資を受けるPIFの契約で、CO2排出量の2019年比28%減、25年までにリサイクルの新技術を開発―など7項目の重要業績評価指標(KPI)を設定。同行が毎年実施する審査で4項目以上を達成
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茶焙煎全工程を電化 中電とカワサキ機工が開発
中部電力と茶業機械製造のカワサキ機工(島田市)は、電気ヒーターを使った茶焙煎(ばいせん)機を共同開発した。2024年度の商品化を目指す。業界で初めて焙煎の工程全てを電化した。温度が把握しやすく、人材不足や高齢化が課題となる中、安定的な焙煎につなげる。 2段式のコンベヤーを採用した。振動するコンベヤーで水分量の多い茶葉の付着を防ぎ、スチール製のベルトコンベヤーでむらなく加熱できる。ヒーターと茶葉を近づけることで効率の良い火入れを可能とした。茶葉の温度を感知するセンシング機能も搭載。温度変化を1度単位で把握でき、経験の浅い人でも安定的に火入れをしやすくなる。 両社は18日、掛川市伊達方滑川の
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NISA申し込み 最大8500円を進呈 スルガ銀キャンペーン
来年1月から少額投資非課税制度(NISA)が大幅に拡充されるのを前に、スルガ銀行は10月から「NISAキャンペーン」を始めた。 3月29日までの期間中、新たにNISA口座や積み立て投信を申し込んだり、投資信託を30万円以上一括購入したりすると、最大8500円を進呈する。インターネット支店を含む投資信託の全取扱店で展開する。 同じ期間中、NISA口座の新規開設申込者を紹介すると、千円を贈るキャンペーンも行う。店頭での開設が対象。
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中国EV・BYD、静岡にショールーム 20日開店
中国の大手電気自動車(EV)メーカー比亜迪(BYD)の正規ディーラー「BYD AUTO静岡」を運営する「クール・ジ・アース」(静岡市葵区)は18日、同区の商業施設静岡モディ1階に20日オープンする県内初のショールームのオープンセレモニーを行った。 店舗面積は約150平方メートルで、SUV(スポーツタイプ多目的車)のアットスリーやコンパクト車のドルフィンなどを常時展示する。商談スペースを備え、試乗の申し込みにも応じる。 クール・ジ・アースの川島広己社長は式典で「顧客の暮らしや考え方に寄り添い、環境への負荷軽減を大切にする次世代に向けた企業として、静岡の地で成長していく」と語った。
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来年早々にもサービス開始 協業予定のエンシュウ、SW社
エンシュウの鈴木敦士社長は18日、協業を協議しているドイツの工作機械メーカー「シュヴェービッシュ・ヴェルクツォイクマシーネ(SW)」と来年早々にも、第1段階として日本国内に納入されるSW社製の電気自動車(EV)部品向け加工機械の据え付けやアフターサービス提供を開始する方針を示した。将来は相互の工場で、それぞれの機械を製造する構想があるとも述べた。 同日、名古屋市で開幕した工作機械の見本市「メカトロテックジャパン」に合わせ、SW社のシュテファン・ヴィーバーCEOと会見した。エンシュウは、EV量産化が進む中国や欧州で評価されるSW社の多軸で大型部品加工に対応できる製品を扱うことで、自社の単軸で
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EV 印から日欧輸出へ スズキ 投入予定のSUV
スズキは、主力市場インドで生産するSUV(多目的スポーツ車)型の電気自動車(EV)を、日本や欧州などに輸出する方向で調整している。世界戦略車第1弾のEVとして各市場で2025年から順次市販することを掲げている。脱炭素の流れに呼応して世界で各メーカーがしのぎを削る“EV競争”に対応し、開発や市場投入準備を急ぐ。 同EVは、インド西部のグジャラート州の工場の設備の一部で24年後半ごろから生産を開始する見通し。現地ではEV用の車載電池を生産する工場の整備も進めている。自社で生産するEVとして、まずは通常より小規模の台数から始める考えだ。 日本では輸出後、インフラ環境の整備などEV購入機運の高まりを
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商工会女性部、静岡に集結 県内で全国大会初開催
「商工会女性部全国大会inしずおか」(全国商工会女性部連合会、県商工会女性部連合会主催)が18日、静岡市駿河区のグランシップで始まった。県内開催は初めて。全国から集まった女性部員約2200人が19日まで、地域商工業の振興と発展に向けて交流を図る。初日に実施された主張発表大会で九州ブロック(長崎県・対馬市商工会女性部)の小川博子さんが最優秀賞に輝いた。 主張発表大会には各ブロックの代表者計6人が参加した。小川さんは、観光客が減少する中、ひな壇飾りを集めたり、観光名所付近にヒマワリを植えたりするなど独自の地域活性化事業について発表した。 東京大薬学部の池谷裕二教授(藤枝市出身)が「脳から考え
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水素エンジン搭載車でダカール・ラリー参戦 ヤマハ発、スズキなどの組合 開発課題抽出へ
ヤマハ発動機やスズキなど国内二輪大手4社が設立した水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE=ハイス)は、2024年1月5~19日にサウジアラビアで開催されるダカール・ラリーに、研究中の水素燃料エンジンを搭載した車両「HySE-X1」で初参戦する。ラリーを通じて開発課題を抽出し、基盤技術構築の加速化を図る。 1978年から毎年開かれているダカール・ラリーは砂漠や山岳地帯など厳しい環境下を走行し、世界一過酷なモータースポーツとされる。ハイスは水素エンジンや電動など脱炭素に向けた次世代車両を対象にした新設部門に出走し、千キロの走破を目指す。全世界で注目されるラリーを通じてハイスの取り組みを
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小林鋼材 百数十年ぶり“合流” 沼津、同名の静岡の会社買収
鋼材卸売業の小林鋼材(沼津市、小林淳一郎社長)は16日までに、業種と商号が同じ静岡市の会社の全株式を取得して完全子会社化した。両社はかつて沼津市にあった金物商「小林本店」の経営者一族がそれぞれ起こし、百数十年ぶりに“合流”した形。取扱商品が拡大し、関連商品を組み合わせて営業する「クロスセールス」を強化する。 沼津の小林鋼材が強みとする製造業向けの特殊鋼と、静岡の小林鋼材が主力とする建築業向けの一般鋼材の両方を扱えるようになった。顧客ニーズに合わせた商品提案や納期短縮を図って事業拡大につなげる。 6月、小林社長の元に届いた買い手企業を探すダイレクトメールがきっかけ。
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エビ養殖 磐田に国内最大級施設 京大発企業とNTT、事業拡大の足がかりに
京都大発スタートアップのリージョナルフィッシュとNTTの合弁会社「NTTグリーン&フード」(東京都、久住嘉和社長)は17日、磐田市南平松のスズキ子会社旧工場を活用し、来年7月に国内最大級のバナメイエビ(シロアシエビ)陸上養殖プラントを開設すると正式に発表した。同社初の自前プラントとして、陸上養殖の経験やノウハウを磐田で積み、事業拡大につなげる。スズキとの事業連携も検討する。 ⇒エビの陸上養殖 磐田に開設 スズキ旧工場活用 京大発企業とNTT、来夏進出 スズキ部品製造の旧工場を賃借し、敷地面積約1万3千平方メートルで年間115トン以上の生産を目指す。今月中にプラント整備に着手
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中部横断道軸に観光戦略を探る 静岡で未来懇話会
静岡県中部地区の発展に向けた将来構想を提言する中部未来懇話会(会長・中西勝則しずおかフィナンシャルグループ会長)は17日、秋季シンポジウム(静岡新聞社・静岡放送共催)を静岡市葵区で開いた。2021年8月に静岡―山梨間が全線開通した中部横断自動車道を軸とする「南北縦軸経済圏」の構築をテーマに、新型コロナウイルスの収束を見据えた県中部の観光戦略を探った。 基調講演した県立大経営情報学部の八木健祥教授は、コロナの行動規制が緩和された23年度も中部横断自動車道の利用が伸びていない状況に触れ、滞在時間を増やして経済効果を創出するために「宿泊しなくては体験できないコンテンツ」の整備を強調。山梨、長野県
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茶況(10月17日)伊久美の茶 演劇で紹介 島田
幕末から明治期における島田市伊久美の茶の発展を描いた演劇「ジャパンティー物語」が15日、同地区の醸造所兼販売所「193 VALLEY BREWING」で公演された。 演劇は8月に伊久美に移住した仲田恭子さんが主宰するアートひかりが、西野真さん著「大井川連環の譜―近代日本茶物語」を基に制作した。江戸時代に駿河と遠江の2カ国の農民が茶問屋を訴えた「文政茶一件」から、川根茶の先駆者として知られる坂本藤吉が奮闘し、川根茶が世界で販売されるに至るまでの物語を、音楽やダンス、落語を交えて披露した。 仲田さんは「茶に対する村の熱量が感じられる作品。今後も各地で講演していきたい」と話した。 (島田支局
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観光客目線で戦略を 中部未来懇話会 中部横断道効果に課題
中部未来懇話会が17日に静岡市内で開いたシンポジウムでは、2年前に静岡―山梨間で全線開通した中部横断自動車道の効果を十分に生かし切れていない本県の課題が示された。特に山梨、長野両県から県中部に向かう人の流れは限定的とみられ、情報発信や観光ニーズの把握などを戦略的に進める必要性について意見が上がった。 基調講演した県立大経営情報学部の八木健祥教授が静岡、山梨、長野3県で実施したアンケートによると、中部横断自動車道の利用者数は2年前と比べてやや減少傾向。静岡方面に向かう利用者はプレミアム・アウトレットがある御殿場エリアを目的地とするケースが多く、日帰り客が大半を占める。 パネル討論では、牧之
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CNF活用ベッドパッド 浜松の青島グレース日本開発
寝具の企画開発・販売の青島(チンタオ)グレース日本(浜松市)はこのほど、木材から抽出された植物由来の新素材CNF(セルロースナノファイバー)を活用したベッドパッドを開発した。軽量で高強度、保水性に優れたCNFの特性を生かし、眠りをサポートする。 ベッドパッドは、CNFを付着させた綿の中生地で中央のウールを両面からはさみ、外生地で覆った。CNFを製造する天間特殊製紙(富士市)、繊維加工業の武藤染工(浜松市)と連携してCNFの付着方法や付着量などの実験を重ね、関連技術の特許を3社で共同出願した。評価試験ではCNFが含まれない製品より圧縮されにくく、長時間寝てもへたりにくかったという。 富田経
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中小、店舗経営者にデジタル化実例紹介 23日、静岡でセミナー
静岡県は23日午後2~4時、中小・小規模事業者や商店街の店舗経営者を対象にしたデジタル化サポートセミナーと個別相談会を静岡市駿河区のグランシップで開く。 前半はデジタル技術で売り上げを伸ばすためのノウハウなどを、ITコーディネーターの岸本圭史さんが実例を交えて紹介する。後半はデジタル化にまつわる最新情報の提供や個別相談会。デモ機によるキャッシュレス決済の体験などもできる。 参加無料。業種は問わない。問い合わせは県地域産業課<電054(221)2521>へ。
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新音源搭載シンセ発売 ローランド
ローランドはこのほど、シンセサイザー「GAIA(ガイア)2」を発売した。 新開発の「ハイブリッド設計」の音源を搭載し、機能性の充実と多彩な音を表現した。白色仕上げのアルミニウム・パネルに37鍵のフルサイズ鍵盤を採用した。 サイズは幅約65センチ、奥行き約33センチ、高さ約9センチ。初年度の販売目標は国内外で7千台。市場想定価格は税込み11万8800円前後。
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冬季限定 新酒3種を発売 10月20日、浜松市・花の舞酒造
花の舞酒造(浜松市浜北区)は20日、今季最初に仕込んだ新酒の生原酒3種を冬季限定で発売する。 「特別純米しぼりたて」はこうじ米に県産の山田錦を100%使用したという。シリアルナンバー付きで価格は720ミリリットルで税込み1498円。「純米しぼりたて」は1・8リットル2500円、720ミリリットル1298円、300ミリリットル540円。「本醸造初しぼり」は720ミリリットル1188円。 3種合計で前年比10%増の3万2500本を販売予定。直売所や県内小売店などで来年1月末まで扱う。
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県産食材を使用 特別メニュー提供 「仕事人」飲食店でフェア
静岡県が認定する「食の都づくり仕事人」の各飲食店で来年1月31日まで、県産食材を使用した特別メニューが味わえるフェアが開催されている。 関連の50店舗(12日現在)がそれぞれ期間限定の特別メニューを用意した。注文するとウエルカムドリンクを提供。SNSをフォローしたり、アンケートに回答したりすると県産品が当たる抽選企画もある。 県マーケティング課は「食材の組み合わせや変化、生産者の情熱など新たな発見を楽しんでほしい」としている。
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愛知の部品メーカー爆発事故、トヨタ6工場停止 静岡県内はスズキに影響
トヨタ自動車は17日、愛知、三重両県の6工場10ラインで車両の組み立てを停止した。トヨタ系部品メーカーの中央発条の藤岡工場(愛知県豊田市)で16日に爆発事故が起き、サスペンションなど車の足回りに使うばね製品の調達が滞った。引き続き18日も停止する。岐阜県の1工場も加わるため、影響は7工場11ラインに広がる。 中央発条や県警などによると、16日午後0時15分ごろ、11ある建屋のうち「シャシばね」と呼ばれる部品を作る建屋で、熱した鉄を冷やす「乾燥炉」が爆発。30代と40代の男性従業員2人がやけどなどを負い、1人は病院で処置を受けた。詳しい原因を調べている。 トヨタは在庫を必要以上に抱えず効率
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大室山近くでバーベキュー満喫 伊東に複合観光施設 グランピングや買い物も
伊東市十足に17日、宿泊とレジャーの複合観光施設「奏(かなで)の森リゾート」がオープンした。大室山近くの豊かな自然に囲まれた環境で、グランピングやバーベキュー、買い物や各種体験などを楽しむことができる。 輸入業などを展開するライフエッグ(神奈川県海老名市)が手がける施設で、敷地面積は約30万平方メートル。“癒やしのエコリゾート”をコンセプトに据えた。グランピングなどができる「こもれび」、買い物や飲食が楽しめる「せせらぎ」の二つのエリアを設けた。 バーベキューはツアーバスの迎え入れが可能な500席超の会場を整備。地元食材などを販売する店舗や長期熟成肉を味わえるステー
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新興企業支援 牧之原市内、高まる機運 シェアオフィスやビジコン...着実に成果
牧之原市内でスタートアップ(新興企業)を支援する機運が高まっている。9月上旬には、サテライトシェアオフィス「まきのはらインキュベーションセンター」が開設したほか、スタートアップの誘致を狙いに市が実施するビジネスプランコンテストには約130件のエントリーがあった。事業者の受け皿の確保が進む中、地域資源を活用した新たなビジネス創出とともに、市内経済の活性化が期待される。 日本有数の茶どころとして知られる牧之原台地に位置する布引原地区。広大な茶畑の一角に新設されたオフィスには日本や海外から集まった企業関係者らの姿があった。電子回路基板製造を手掛ける丸和製作所(宮城県)の柴田豊社長は「この地域は
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三島甘藷 出来は上々 JAふじ伊豆で目ぞろえ会
JAふじ伊豆の三島函南甘藷(かんしょ)部会は16日、三島市の同JAよりそいプラザ佐野で出荷が始まった特産サツマイモ「三島甘藷」の目ぞろえ会を開き、出荷基準を確認した。市内の学校給食の提供費用を支援するサポーター企業名が入った新たな出荷箱もお披露目された。 同部会は毎年、市内の小学校に三島甘藷を無償提供している。資材価格の高騰による農業者の負担を減らすため、昨年からサポーター企業を募集。今年は昨年の7社から16社に支援の輪が広がり、中学校にも地元の特産物を届けることが決まった。 三島甘藷の出荷は6日、ほくほくした食感の「紅あずま」を皮切りに始まった。今年は猛暑の影響で小ぶり傾向にあるが、味
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9月新車販売11.6%増 13カ月連続 軽は12.8%増 静岡県内
日本自動車販売協会連合会県支部が発表した9月の静岡県内新車販売台数(登録ベース、軽自動車を除く)は、前年同月比11・6%増の7757台だった。半導体など部品不足の緩和で、13カ月連続で前年同月を上回った。 乗用は10・8%増の6805台、貨物16・1%増の808台、特種・特殊24・2%増の123台、バス50・0%増の21台だった。同支部の担当者は「受注残の解消が進み、登録数は増加傾向だが、物価高による消費者の購買意欲の低下が影響するなど、想定を下回る実績」と語る。 県軽自動車協会によると、軽自動車の販売台数は12・8%増の7063台で、2カ月連続で前年同月を上回った。内訳は乗用が15・3
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茶況(10月16日)「茶寿の日」に手もみ茶 藤枝の保存会 高齢者施設に贈呈
藤枝市茶手揉保存会(杉本昭雄会長)は、市内の高齢者施設7カ所に手もみ茶を贈呈した。108歳を祝う10月8日を「茶寿の日」として、1998年から毎年行っている。 同市時ケ谷の特別養護老人ホームふじトピアでは、杉本会長が藤枝の手もみ茶(やぶきた)200グラムが入った箱を増田啓介施設長に手渡し、「近年、飲む機会が減っている手もみ茶をおいしく飲んでもらいたい」と述べた。 (藤枝支局・青木功太)
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販売高100億円目指す JA遠州夢咲(菊川市)/河原崎友二組合長【キーパーソン】
管内の掛川、菊川、御前崎の3市は、日照時間が長いため農業生産の最適地。3月には「深蒸し菊川茶」が地理的表示(GI)保護制度に登録され、和牛ブランド「遠州夢咲牛」も全国共進会で入賞するなど管内の農畜産物に注目が集まる。販売高100億円を目標に掲げ、地域農畜産業の持続的発展を目指す。 -農畜産物の高評価が続いている。。 「品質の良い農畜産業が地域に根付いている証しだ。ロシアのウクライナ侵攻で食料安全保障や国内自給の重要性に目が向けられている中、改めて国内の農畜産業に対する住民の関心も高めたい。生産者活動の活性化を支援し、長年の課題である農家の高齢化や農地縮小の問題を少しでも解決していく」
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静岡「頂」弁当完成 天神屋で発売 県認定農水産物で地産地消
天神屋(静岡市駿河区)は17日から静岡県内全30店舗で、県が独自基準で認定した農水産物「しずおか食セレクション(愛称・頂)」の食材を使った「頂弁当」を発売する。通常価格750円、23日までは特別価格の700円(いずれも税込み)で提供する。 主菜は同セレクション認定の鶏肉「さわやか富士の鶏」を黒酢でさっぱりと仕上げた酢鶏と、コリコリとした食感が特徴のきのこ「ホホホタケ」を使ったカレー風味の天ぷら。同社伝統の煮物も副菜に添えた。 主食の「紅茶風味のトマトピラフ」は、静岡ガス(同区)とキリンビバレッジ静岡営業部(同市葵区)が2018年に始めた料理教室で考案されたレシピを基にした。飲料で新たな食
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中小企業支援へ 静岡県に要望書提出 中央会
静岡県中小企業団体中央会は16日、エネルギー価格高騰や2024年問題などの課題に直面する中小企業への支援を求める要望書を県に提出した。 省エネ設備導入に対する補助制度や、慢性的な人手不足の解決に向けた人材の確保・育成支援などを求めた。 同会の山内致雄会長が県庁を訪れ、川勝平太知事に要望書を手渡した。山内会長は「企業物価指数が上昇する中、中小にとっては収益力向上が重要。継続的な支援をお願いしたい」と述べた。
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新イメージセンサー開発 浜松ホトニクス プラ選別速度向上へ
浜松ホトニクスはこのほど、リサイクル用プラスチックの選別速度の向上につながる特殊なセンサーを開発したと発表した。食品や薬の分析などにも応用できるよう従来製品から高機能化を図った。 新たに開発した「エリアイメージセンサー」は対象物の光の波長を分析する「ハイパースペクトルカメラ」の心臓部。インジウムやガリウム、ヒ素といった元素を材料にするセンサーの回路設計などを見直し、電気信号の読み出し速度や、識別できる光の強さの幅(ダイナミックレンジ)をいずれも約2倍に高めた。 11月から国内外の産業用カメラメーカー向けに販売する。価格は税込み258万5千円。販売目標は初年度50台、3年後300台。
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ヤマハ設立記念日 演奏動画で祝う 社長はエレキギターで
ヤマハはこのほど、設立記念日「ヤマハデー」のイベントを浜松市中区の本社で開いた。社内表彰のほか、国内外の従業員から募った演奏動画をミュージックビデオに編集し、オンラインで社内配信した。 演奏動画は、従業員が投稿したギターやキーボード、ダンスなどを約4分間の動画につなげ、中田卓也社長は自社のエレキギター「パシフィカ」を弾いた。 中田社長は「みんなが楽しそうに演奏していたのが印象的だった」と語った。
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浜松いわた信用金庫とインドネシア銀行提携 現地の伴走支援強化へ
浜松いわた信用金庫(浜松市中区)は16日、インドネシア銀行のバンク・ネガラ・インドネシア(BNI)と業務提携に関する覚書を締結した。現地に進出する四輪や二輪関係の取引先72社の支援充実を図る。同信金本部で開いた締結式で高柳裕久理事長は「インドネシア経済の継続的な発展が期待される中、深みのある伴走支援へ協力関係を強化したい」と述べた。 1946年設立の国営銀行で総資産規模は9兆8400億円(今年6月現在)と上位。現地銀行で唯一、日本国内に支店(東京)を有する強みを生かし、現地ジャパンデスクとの連携を通じて、融資や現地金融情報・サービスの提供など円滑で効果的な支援につなげる。 式に出席したB
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毎月15日は沼津の商店街へ 人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」連携
沼津市のJR沼津駅周辺の商店街有志が15日、回遊性を高めようと、同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」と連携した企画「毎月15日は商店街へいこうよ!」を始めた。10~12月の各15~20日の計18日間、13商店街の約100店舗で買い物客にキャラクターが描かれたポストカードを進呈し、クイズラリーを開く。 ポストカードの絵柄は9種類で、購入店舗ごとに異なる。クイズラリーでは、参加店舗でチラシを入手し、各商店街に掲示したクイズ9問に答えると、つじ写真館で特製ポストカードを入手できる。早速ポストカードを入手した東京都の大学生小田樹伸さん(18)は、「参加店舗に入ると、お店の人に歓迎
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焼きそばに合うビールいかが? 富士宮・フジヤマハンターズがラベル一新
9月中旬に米国ニューヨークで開かれたジャパンフェスで富士宮やきそばが優勝したことを受け、富士宮市のクラフトビール醸造所「フジヤマハンターズビール」は、富士宮やきそばに合うビール「やきそばジンジャーIPA」のラベルを一新した。11月のB-1グランプリに出場する富士宮やきそばを応援する。 ラベルは従来の白地に焼きそばを模した茶色のイラストから、富士宮やきそば学会ののぼり旗と同じオレンジ色にした。同学会と足並みをそろえたデザインにして、焼きそばとの親和性をアピールする狙いがある。 富士宮やきそばは、11月18、19の両日に三重県四日市市で開かれる東海・北陸大会に順位がつく一般枠で参加する。ハン
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秋の恵み ギンナン出荷最盛期 裾野「くせになるおいしさ」味わって
秋の味覚「ギンナン」の静岡県内有数の産地として知られる裾野市で、出荷が最盛期を迎えている。 生産者8人が、大きくてもっちりとした食感の「久寿(きゅうじゅ)」など3品種を栽培する。今年は夏の暑さと降水量不足で全国的に小粒傾向だが、ポンプで水をくみ上げて木に与えるなどし、良質な実がたわわになったという。 長い棒で実を地面に落として果肉を取り除き、種を取り出し乾燥させてから出荷する。同市佐野の中西弘さん(86)は「ちょっとした苦みのあるくせになるおいしさ。本物のギンナンを味わって」とPRした。 JAふじ伊豆なんすん地区本部(沼津市)は9~11月に、裾野市で約1トンの出荷を計画する。