あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 三島市

巡礼道 絵と文章記録 江戸時代の信仰 今を表現 大中寺(沼津)とアーティスト 9日から展覧会

 大中寺(沼津市中沢田)の副住職と県東部のアーティスト2人が、駿河と伊豆をまたぐ江戸時代の巡礼道を実際に歩き、絵と文章で記録するアートプロジェクト「YOKODO33」に取り組んでいる。9日、記録を紹介する展覧会が同寺で開幕する。17日まで。

さとうさんが描いた札所のスケッチ
さとうさんが描いた札所のスケッチ


 「駿河伊豆両国横道三十三観音霊場」を歩くプロジェクトは、同寺の下山光順副住職(35)が巡礼道を案内し、御殿場市の美術家さとうなつみさん(31)がスケッチを、函南町の文筆家平田博満さん(33)が文章を手がける。江戸時代、観世音菩薩(ぼさつ)への信仰に由来し、33カ所の寺を巡り歩く巡礼が流行したが、明治以降に下火になり、近年はほとんど存在が知られていないという。
 3人は2021年春に巡礼を始め、今回は三島市から沼津市に至る札所1~11番の絵を展示する。下山副住職は「信仰を知る人が姿を消しつつある今、記録する意義がある。巡礼道をたどることで、観音菩薩や道祖神など見えざるものへの信仰が、現代に改めて浮かび上がってきた」と話す。
 初日午後4時からは3人のトークと、寺の特産品「大中寺いも」を振る舞う場を設ける。参加無料。大中寺のインスタグラムか、<電090(5108)3420>へ申し込む。
 (東部総局・菊地真生)

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

三島市の記事一覧

他の追っかけを読む