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テーマ : 三島市

「しずおか連詩の会」三島で創作開始 「約束を潜めた歴史」の巻、5人で紡ぐ 12日発表

 「2023年しずおか連詩の会」(静岡県文化財団、三島市民文化会館など主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が9日、三島市の同館で始まった。24回目の今年は詩人文月悠光さんによる発句から「『約束を潜めた歴史』の巻」をタイトルに、全40編から成る連詩を3日間で完成させる。

文月悠光さん(左から3人目)が創作した第1詩を読み合う(右から)小野絵里華さん、岡野大嗣さん、野村喜和夫さん、田原さん=9日午前、三島市民文化会館(東部総局・田中秀樹)
文月悠光さん(左から3人目)が創作した第1詩を読み合う(右から)小野絵里華さん、岡野大嗣さん、野村喜和夫さん、田原さん=9日午前、三島市民文化会館(東部総局・田中秀樹)
文月悠光さん(左から2人目)が創作した第1詩を読み合う(右から)小野絵里華さん、岡野大嗣さん、野村喜和夫さん、田原さん=9日午前、三島市民文化会館(東部総局・田中秀樹)
文月悠光さん(左から2人目)が創作した第1詩を読み合う(右から)小野絵里華さん、岡野大嗣さん、野村喜和夫さん、田原さん=9日午前、三島市民文化会館(東部総局・田中秀樹)
文月悠光さん(左から3人目)が創作した第1詩を読み合う(右から)小野絵里華さん、岡野大嗣さん、野村喜和夫さん、田原さん=9日午前、三島市民文化会館(東部総局・田中秀樹)
文月悠光さん(左から2人目)が創作した第1詩を読み合う(右から)小野絵里華さん、岡野大嗣さん、野村喜和夫さん、田原さん=9日午前、三島市民文化会館(東部総局・田中秀樹)

 静岡新聞読者文芸選者の詩人野村喜和夫さんがまとめ役を務める。中国出身の田原(でんげん)さん、文月さん、小野絵里華さんら詩人に加え、歌人岡野大嗣さんも参加。5行詩と3行詩を交互に繰り返し、ひとつなぎの連詩を作り上げる。
 文月さんの第1編は「夜のつめたさに驚き、黒い上着を羽織った。/そこから山は闇に身を潜めた。/用意された町、そこに雪を降らせる神。/人家から火が出ている絵なのになぜ美しいのだろう。/ただ歴史と夜を共にする約束。」。前夜に御殿場市を散策して得た、冷える闇夜や山のイメージを込めた。
 文月さんは過去に参加した2回の「しずおか連詩の会」について「言葉を飾っていた」と振り返った。「シンプルな言葉で神話的な景色を」と第1編の意図を説明し、「自分は書いていないのに詩に続きができていくのは不思議な感覚。参加者によって雰囲気がガラッと変わるので今年も楽しみ」と共同創作に期待を込めた。
 創作は11日まで。12日午後2時から、完成した連詩を5人が朗読、解説する発表会を同館で行う。

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