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テーマ : 三島市

⚾ヤクルト・小沢(日大三島高出) 投球の力感に手応え 「体力と変化球の精度、上げたい」 

 今季29試合に登板し6勝を挙げたヤクルトの小沢怜史投手(25)=三島市出身、日大三島高出=が27日までに、静岡新聞社の取材に応じた。主に先発を任された今季。「1年間1軍を目標にしていたのでそこは達成できたかな」と振り返る。来季は先発なら2桁勝利、中継ぎなら50試合登板という目標を掲げた。

今季、自己最多の6勝を挙げたヤクルト・小沢=神宮
今季、自己最多の6勝を挙げたヤクルト・小沢=神宮


 手応えを感じたのは投球の力感。「8割ぐらいを意識してやってみて真っすぐは通用した」と話す。体力には自信があるが「投げる体力は別物」。登板の合間は疲労を取りつつ、パフォーマンスを維持するためのトレーニングに「絶妙なバランス」で取り組んでいたという。
 昨季、課題に挙げていたスライダーのスピードアップと新球種の習得も実現した。フォーク、スライダー、チェンジアップに加え8月ごろからカットボールを投げ始め、投球の幅が広がった。6月28日の巨人戦は七回途中降雨コールドで幸運な完封勝利が付いた。「先発する時はいつも完投を目指している。ただ、投げる体力と変化球の精度をもっと上げていかないと」と現状に満足はしていない。
 今季のヤクルトは打線がかみ合わず、僅差の試合が多かった。「1軍のしびれる試合を経験して得るものは多かった」。思い出すのは敗戦ばかりで、中でも脳裏に焼き付いているのが9月17日の巨人戦で丸佳浩、岡本和真に浴びた連続ホームラン。「岡本さんには真っすぐをしっかりはじかれたことがなかったので、コースというより強めに投げた。ちょっと甘めにいって打たれてしまった」
 2016年のドラフト2位でソフトバンクに入団。戦力外を経てヤクルト入りし、来季はプロ8年目を迎える。厳しい世界をたくましく生き抜いてきた右腕が常に口にするのは「安心していられる立場じゃない」。危機感で自身を追い込み、成長につなげている。
 (結城啓子)

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