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テーマ : 三島市

遺伝と発症の関係は がんセンター、三島で講座 個別化治療も紹介

 静岡県立静岡がんセンター公開講座「ここまで進んだ!最先端のがん医療」(静岡新聞社・静岡放送主催、スルガ銀行特別協賛)の第3回講座が25日、三島市民文化会館で開かれた。浄住佳美・遺伝カウンセラーは「がんと遺伝の関係」、山崎健太郎消化器内科部長は大腸がんの薬物治療をテーマにそれぞれ講演した。

がんと遺伝の関係、大腸がんの薬物治療をテーマにした講座=三島市民文化会館
がんと遺伝の関係、大腸がんの薬物治療をテーマにした講座=三島市民文化会館

 浄住カウンセラーは、生まれつき持つ遺伝子変異が発症に強く関わる「遺伝性がん」はがん全体の5~10%とされ、「一般のがんより発症が早い傾向にある。遺伝子変異があっても必ず発症するわけではない」と紹介した。遺伝情報の特性として不変性や不確実性を挙げ、遺伝子検査を受けるか判断する際には「自身と家族にとってのメリットとデメリットを考えて」と呼びかけた。
 山崎部長は大腸がんの薬物治療で、遺伝子変異の種類に応じて投与する分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬を決める「個別化治療」の導入が進んでいると説明した。必要のない治療を避け副作用を防ぐことにもなるとして、「(治療開始を)待てる場合は遺伝子検査を行い適切な治療法を提案する」と話した。
 切除できる大腸がんにも個別化治療の有用性が報告されているという。
 講演に続く質疑応答・タウンミーティングの冒頭、上坂克彦総長が腫瘍マーカーの見方を解説した。
 (東部総局・矢嶋宏行)

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