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テーマ : 三島市

犬の食事管理アプリ考案 樋口さん(三島南高) ビジネス甲子園でグランプリ カメラで簡単に

 三島南高3年の樋口樹音さん(18)=熱海市泉=がこのほど大阪府で開かれた全国高校ビジネスアイディア甲子園でグランプリを受賞した。携帯電話のカメラで食材を撮影すると犬が食べられるかどうか判別できるアプリを考案し「賞をもらってうれしいし、起業も意識するようになった。開発まで自分で手がけたい」と新たな夢を抱いている。

グランプリ獲得を喜ぶ樋口さん=三島市役所
グランプリ獲得を喜ぶ樋口さん=三島市役所


 樋口さんは6月から飼い始めた愛犬に、食べていた果物を与えて良いか悩むことが多かった。毎回インターネットで検索し、適量を調べるのも大変だったことが着想のきっかけとなった。考案したアプリは愛犬の種類や体重などを登録して食材の写真を撮ると、適量などが分かる仕組み。愛犬の反応を残すメモ機能も考えた。
 樋口さんは愛犬の「おもち」を飼い始めて「迎え入れた家族と一緒のものを食べたい」と思うようになったといい、アプリに「いっしょのごはん」と名付けた。一方、飼い犬が異物誤飲したケースが多いことも知り「苦しい思いをさせたくない」「寿命を全うさせてあげたい」という飼い主共通の思いを実現させたいと考えた。
 アイデアは同校の「広告と販売促進」の授業の一環で制作して応募。全国から寄せられた6501作品の中から選ばれた7作品が最終審査に残った。
 樋口さんは卒業後、プログラミングを学ぶ専門学校進学を検討している。アプリの趣旨に共感し受賞を喜ぶ周囲の声を聞き「今までは漠然と完成したら良いと思っていたが、自分で作りたいという思いが一層強くなった」と話した。
 (三島支局・岡田拓也)

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