GW三島 被災者招待ツアー企画 「能登に元気な風を」 活動資金 協力呼びかけ
三島市のNPO法人グラウンドワーク三島は、能登半島地震の被災者を支援する「子どもを元気に富士山プロジェクト」を立ち上げた。心のケアを目的に被災した子どもや親を同市周辺に招待するツアーを予定。16日には事務所前で、資金確保に向けた募金活動を始めた。
![募金の協力を呼びかける渡辺専務理事(右)ら=三島市](/news/images/n140/1394469/IP240116TAN900074000_O.jpg)
GW三島は東日本大震災後、被災者約2400人を招待した。避難所生活で我慢を強いられた子どもは無気力や乱暴になる傾向があり、対処する親もストレスを抱えていたという。ツアーでは温泉や富士登山などを通じて地元住民らと交流し、渡辺豊博専務理事は「帰る時には顔つきが変わっていた」と振り返る。今回は春休みをめどに第1弾として、渡辺専務理事が小学生時代を過ごした石川県能登町の被災者ら約40人の招待を準備。3回ほど計画する予定だ。
同町の高齢化率は約60%。渡辺専務理事は、2次避難で町を離れた人たちが地元に戻ってくるか危機感を抱く同級生らから「能登を捨てないような支援を」と頼まれ、「三島でリラックスしてもらい、元気な風を送り返したい」と話す。
現地のトイレ不足解消のため、バイオトイレ2台の搬入準備も進めている。下水施設の復旧には1年以上かかるとの見方もあり、長期戦が見込まれるためだ。
資金確保の目標額は500万円。受け入れや活動を補助する支援者も募集している。問い合わせはGW三島<電055(983)0136>へ。
(三島支局・岡田拓也)