不払い残業代７０万円支払う　三島商議所、指摘受け

　三島市の三島商工会議所が昨年６月に三島労働基準監督署の立ち入り検査を受け、不払い残業を指摘されていたことが１８日、分かった。同商議所は職員１１人に対し、計約７０万円の残業代を支払った。
　同商議所によると、８月１８日付で是正勧告書と指導票が届き、賃金台帳の時間外労働時間とタイムカードの打刻時間との違いについて指摘を受けた。同商議所は昨年１月から検査を受けた６月までの職員の労働実績を精査して不払いの残業代を支払い、労基署にも報告した。
　書面での協定なしに互助会費を賃金から控除して支払っている点や、賃金台帳に記入が必要な事項の漏れに対しても勧告を受け、改善した。坪内祐一専務理事は「勧告を真摯（しんし）に受け止め、是正した。今後はこのようなことがないようにしたい」と話した。