三嶋大社で奉射祭 矢放ち、邪気はらう
弓矢の威厳を示して世の中の邪悪を払い、天下太平や悪病退散を祈る奉射祭が17日、三島市の三嶋大社で行われた。平安時代から行われていた朝廷の射礼にならって源頼朝が始めたとされる神事。射手は三十三間(約60メートル)先の大的をめがけ、次々と矢を放った。
三嶋大社弓道会の6人が烏帽子(えぼし)に直垂(ひたたれ)を身にまとい、1人2射ずつ3回放った。詰めかけた参拝客は矢が的中するたびに大きな拍手を送った。
射抜かれた的の一片を家の間口に張ると魔よけになるといわれ、参拝客は御利益に授かろうと持ち帰った。