「みしま」を詠む 東洋大生と三島北高生が短歌対決
「和歌のまち三島」をPRする三島市観光協会は25日、大学生と高校生との短歌対決イベントを同市の三嶋大社で開いた。6人が「みしま」を題材に、若者らしい感性あふれる歌を披露し合った。
学生短歌コンクールを開催している東洋大文学部の学生3人と三島北高文芸部の生徒3人が、同大社境内にある国の天然記念物の金木犀(キンモクセイ)や地元名産のみしまコロッケなどにまつわる歌をそれぞれ1首ずつ詠み上げた。東洋大の学生は24日に現地入りして感じた思いを表現し、三島北高の生徒は日頃の生活で感じる情景をしたためた。
静岡市出身の歌人田中章義さんが講評を務め、グランプリに三島北高2年の武藤瑛介さんの「一瞬の 輝きを待つ 金木犀 風に泣けども 折れないでいて」を選んだ。
同市の願成寺では1471年、武家歌人東常縁から連歌師宗祇に古今伝授が行われたとされる。宗祇が奉納した三嶋千句が三嶋大社に現存し、同協会は「和歌のまち」を掲げている。
対決の様子はSBSラジオで公開生放送された。
(三島支局・岡田拓也)