静岡市の記事一覧
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静岡の県立学校、給食入札に最低価格導入へ 広島業者の問題受け/静岡空港国際線 新規航路に意欲/健康寿命延伸をアピール/寄付講座提案巡り議論への影響否定 県議会12月定例会
静岡県議会12月定例会は7日、公明党県議団の盛月寿美氏(静岡市清水区)が代表質問を、無所属の桜井勝郎氏(島田市・川根本町)と自民改革会議の岩田徹也氏(函南町)が一般質問を行った。県教委の水口秀樹教育部長は給食事業を安定的に継続するため、県立学校の学校給食の入札に最低制限価格制度を導入する方向で調整していると明らかにした。価格の安さ以外を評価対象とすることも検討する。盛月氏への答弁。 広島市の食堂運営会社「ホーユー」が事業停止し、県内を含む全国各地で学校給食などの提供が突如ストップした問題を踏まえた対応。特別支援学校や定時制高校の入札で同制度を導入することで、過度な価格競争を招かないようにす
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心揺さぶる「直感」を写す 美術家・金原明音さん(静岡市清水区出身)【表現者たち】
静岡市清水区出身、ドイツに渡って25年になる美術家金原明音[きんばらあかね]さん(52)が、初の凱旋[がいせん]展を地元のアート本専門店で開いている。縫い針、靴、触覚、たくさんの目―。体の一部や日常の断片が、白い紙に象徴的に描かれ、余白との緊張感は絶妙だ。 「喜怒哀楽はもちろん、恥ずかしさ、みじめさなど、さまざまな直感をドローイングで表現したい」。心の奥底をくすぐられるような感情。その感情を表す小道具として物や動物を登場させるという。「見た人が1秒してフッと笑う」。同じ絵を見て怖いと思うか、面白いと感じるか。「作品は山の頂点に位置するイメージ。両義性を持つことが多い」 多摩美術大で油彩を
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記者コラム「清流」 市町駅伝の魅力とは
4年ぶりに通常開催に戻った2日の第24回市町対抗駅伝。浜松市北部の4連覇や、同市南部とのワンツーフィニッシュを想定しながら、浜松総局代表記者として静岡市内の会場に乗り込んだが、いずれも残念な結果に終わった。 それでも郷土の代表選手が走る大会は、本筋から外れたところでも数え切れないほどのドラマが起きる。前立腺がんの手術を受けた袋井市の6区の高橋俊明選手は、術後初めて選手として駿河路を駆け抜けた。掛川市の8区の山田芽実選手と9区の幸芽選手は、姉妹で励まし合ってたすきをつないだ。 区間2位と力走した御前崎市のアンカー植田航生選手(19)は、仲間や沿道からの励ましに「チーム一丸で戦えた」と胸を張
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リニア工事の国交省会議が報告書提出 静岡県やJR 環境保全策議論へ
リニア中央新幹線トンネル工事が南アルプスの生態系に与える影響を議論してきた国土交通省専門家会議は7日、報告書を取りまとめ、斉藤鉄夫国交相に提出した。JR東海と県、静岡市などが年明け以降、報告書が示す環境保全措置の考え方を踏まえ、具体的な対策の議論を本格化させる。 中村太士座長(北海道大教授)が同省を訪れ、斉藤国交相に手渡した。国交相は「科学的な議論を丁寧に積み重ねてもらった。報告書に沿って、必要な対策をとるようにJR東海に求めたい」と述べた。8日に同社の丹羽俊介社長に面会し、直接要請するとした。 報告書の提出後、中村座長は2022年6月の協議開始以降初めて、報道陣の取材に応じ、「あまり長
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市議会自民党浜松、パーティーを中止 政治資金問題、静岡県内に波及
自民党派閥の政治資金パーティー券問題が県内にも波及してきた。浜松市議会最大会派の「自民党浜松」は7日までに、来年2月下旬に予定していた政治資金パーティーの中止を決めた。 関係者によると、地元の塩谷立氏(衆院比例東海)が座長を務める自民安倍派で販売利益のキックバックが取り沙汰されていることなどが影響したという。同会派は原則4年に一度、パーティーを開催。集まった資金は会派の政治資金団体で一括管理し、所属議員が出張する際の交通費などに充てているという。 所属市議の1人は「やましいことはないが、厳しい目が向けられているため、今週になって中止が決まった。自民党との付き合いをやめようという企業が出て
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歌やダンス軽快に パーキンソン病友の会静岡県支部 静岡でXマス発表会
全国パーキンソン病友の会県支部はこのほど、クリスマス発表会を静岡市清水区のはーとぴあ清水で開いた。会員が趣味や支部のサークル活動で練習した歌、ダンスなどの成果をお披露目した。 琴の合奏、手品、落語など幅広いジャンルのステージを繰り広げた。ロシア民謡やクリスマスにちなんだ「赤鼻のトナカイ」のアコーディオン演奏では、軽快なリズムに合わせて観客が手拍子で盛り上げた。 ピアノの連弾とサックスの合奏もあり、ディズニー映画「リトル・マーメイド」の「パート・オブ・ユア・ワールド」を披露した。発表会は年に1回開いている。 (社会部・中川琳)
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勝海舟の魅力 書籍で 出版記念イベントも 14日、葵区 静岡との関係紹介
江戸無血開城の功労者として知られる旧幕臣の勝海舟の生涯をつづった書籍「勝安房<日本のビスマルク>―高潔な人生の物語」(静岡新聞社刊)の出版記念トークイベントが14日午後6時半~8時、静岡市葵区鷹匠の書店「HiBARI BOOKS&COFFEE」で開かれる。定員25人、参加費はワンドリンク付きで千円。 静岡学問所のアメリカ人教師だったエドワード・ウォレン・クラークが著し、日露戦争時にアメリカで広く読まれた小伝を完訳した。訳は、静岡大の今野喜和人名誉教授らでつくる「E・W・クラーク顕彰事業実行委員会」が担当した。 イベントでは今野名誉教授や、特別寄稿者で豊橋市図書館学芸員の岡村龍男さんが登壇。静
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ねんりんピック 結果を報告 選手ら静岡市役所訪問
愛媛県で10月末に開催された「ねんりんピック愛顔のえひめ2023」で上位入賞した静岡市の選手19人が7日、市役所静岡庁舎を訪れ、難波喬司市長に結果を報告した。 同市からはスポーツ・文化交流大会に23種目134人が出場し、美術展に12人が出品した。このうち、インディアカのチーム「静岡アライブ」が準優勝、将棋の深沢知巳さんがグループ2位の成績を収めたほか、水泳や太極拳、俳句などで入賞した。 選手は「エースが出場できず、少しテンションが下がったが、力いっぱい競技ができた」「レース前に会場近くの神社に寄ったらメダルが取れた」など大会の思い出を振り返った。 難波市長は「日々の練習で培った実力を十分発揮
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犯罪被害者支援 連携強化を確認 静岡中央署が連絡協
静岡中央署はこのほど、犯罪被害者支援連絡協議会(会長・及川博行署長)を同署で開いた。静岡市などの関係機関や同署幹部らが出席し、犯罪被害者支援の充実に向けて連携強化を確認した。 及川署長は「支援活動は関係機関や民間団体との連携が必要不可欠。理不尽な思いを強いられた被害者の足元をそっと照らし続けるような途切れのない支援を協議会でも継続して実現したい」とあいさつした。 同署や関係機関がこれまでに取り組んだ犯罪被害者支援の事例を紹介し合い、各機関で何ができるかなどの情報を共有した。同署の山下雅美警務課長は「被害者のニーズは多種多様で、支援の枠組みはまだまだ拡充の余地がある。協議会だけでなく社会全体で
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「わくわく」地元の味 堪能 するが牛や和田島産茶 給食に 静岡市の小中学校
静岡市産の食材を使った特別メニューを提供する「わくわく給食」がこのほど、同市立小中学校約120校を対象に始まった。県の品評会で最優秀賞を3度受賞した葵区産のブランド牛「するが牛」と、清水区和田島産の茶を献立に使った給食が13日まで各校1回ずつ、児童生徒らに振る舞われる。 地元で生産された食材を通じて、郷土への理解を深め、愛着を持ってもらおうという市の取り組み。学区内にするが牛の育成施設がある葵区の水見色小では7日、全校児童4人や教諭らが生産者の勝山夏子さん(45)の話を聞きながら、甘辛く炒めたするが牛を具にした「のり巻き」や、ほうじ茶入りのパンケーキを頬張った。 「おいしく食べてもらって、み
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サイト「まなびや」出店企業に報告 城南静岡高運営 「大変さより楽しさ実感」
静岡市駿河区の城南静岡高は7日、授業の一環として生徒が主体で運営するオンラインショッピングモール「まなびや」の事業者向け報告会を、同区のホテルグランヒルズ静岡で開いた。出店企業の担当者ら約80人に活動内容を報告し、運営スタッフの引き継ぎも行った。 「まなびや」は、生徒による本格的な電子商取引やウェブサイトの研究のため2001年に開設。今年は「まなびやを全国へ」という目標を掲げ、県外のビジネスマッチングのイベントに参加したり、連携してオンラインショップを運営している全国のグループ校と、ホームページの改善点を話し合ったりしたことなどを発表した。 まなびや23代目社長の3年沼上想良[そら]さんは「
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スギやヒノキで作るクリスマスリース、参加者募集 13日、静岡市葵区桂山
静岡市内の中山間地域の暮らしや伝統を伝える活動をしている「玉川くらしワークショップ」(野沢さやか代表)は、13日午前10時から同市葵区桂山で開く「クリスマスリース作り」の参加者を募集している。 会場は野沢代表の自宅。同区玉川地区在住の保育士後藤歩美さんが講師を務め、スギやヒノキを使ったクリスマスリースを製作する。材料費は3千円。問い合わせは野沢さん<電090(7692)1415>へ。
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トレンド調査から接客まで 静岡パルコ 専門学生が実習店舗 17日まで
静岡市葵区の静岡デザイン専門学校は17日まで、同校ファッションビジネス科の2年生がプロデュースした実習店舗「INVISIBLE(インビジブル)」を同区の静岡パルコ4階に開設している。 企画や仕入れ、接客まで一連の流れを体験する現場実習の一環。学生は9月から店舗のコンセプトなどを話し合い、準備を進めてきた。県内のファッショントレンドを調査し、若者の間で人気を集めている2000年代風ファッション「Y2K」を軸に、モード系やアメリカンカジュアルなど、多様なジャンルの洋服やアクセサリー約250点を並べた。 副店長を務める水戸部未来さんは「音楽や店内の装飾にもこだわった。五感を使ってお店を楽しんでもら
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歌や踊り 元気いっぱい 駿河区・静岡若葉幼稚園 園児と高齢者交流
静岡市駿河区中田の静岡若葉幼稚園は6日、地域の高齢者約20人を同園に招き、交流会を開いた。年少から年長までの園児約80人が、約1カ月かけて練習した歌や楽器の演奏などを披露した。 地元の中田3、4丁目町内会の「おしゃべり会」に参加している高齢者と交流した。園児は、オペレッタ「なかよし忍者」ではクラス担任が手作りした衣装を身に着け、歌や踊りを元気いっぱいに発表した。同会のメンバーからは「かわいい」という歓声や、温かい拍手が送られた。 交流会は新型コロナ感染拡大の影響で4年ぶりの開催となった。若林啓介園長は「子どもたちの頑張りを地域住民の皆さんに見てもらえてうれしい」と話した。 (社会部・
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詐欺防止で感謝状 静銀支店に静岡中央署 「優良店」「マイスター」認定も
静岡中央署は5日、特殊詐欺被害を未然に防止したとして、静岡銀行瀬名支店と同支店営業グループ担当課長西岡出さん(55)、ビジネスチーフ本多位知子さん(52)に署長感謝状をそれぞれ贈った。同支店は2年間で4回、本多さんは1年間で2回被害防止に貢献したことから、同署は「優良店」と「マイスター」にそれぞれ認定した。西岡さんは過去にマイスター認定を受けていて、今回で4回目の被害防止となった。 西岡さんと本多さんは11月1日、来店した高齢女性から「還付金を受け取るためにATMを操作するよう言われた」と相談を持ちかけられ、不審に思い警察に連絡。同月2日にも同様の相談が来店者から寄せられ、被害を未然に防いだ
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歯科衛生学科生 実習前に臨床式 静岡
鈴木学園専門学校中央医療健康大学校(静岡市駿河区)は7日、来年1月から県内の歯科医院などで臨床実習に臨む歯科衛生学科2年生34人の「臨床式」を同区で開いた。ナイチンゲールの献身的な介護の精神を象徴するキャンドルの火を受け取り、実習に向けて決意と誓いを新たにした。 保護者や教職員に見守られる厳かな雰囲気の中、学生は一人ずつ名前が呼ばれるとキャンドルに火をともし、「最善を尽くし、歯科衛生の向上に努める」「技術を磨き、知識を吸収する」などと誓いの言葉を述べた。2年生を代表して菅沼紗季さん(19)は「気持ちの良いあいさつと笑顔を大切に、積極的に学んでいく」と力強く述べた。 鈴木啓之校長は「前向き
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SHIP営業時間 試験変更 27日まで 正午~午後8時 利用ニーズ検証
静岡県が静岡市葵区呉服町で運営するイノベーション拠点「SHIP」は27日まで、営業時間を試験的に正午~午後8時に変更する。利用ニーズを検証する。 従来の午前10時~午後6時から、開館と閉館をそれぞれ2時間後ろにずらす。会員企業に行った調査で「夕方以降のほうが利用しやすい」との声があり、利用実態を把握した上で利便性の向上や新規利用者の獲得につなげる。年内最終営業日の28日は通常営業。土日は従来通り休館。 SHIPは情報通信技術(ICT)の人材育成や企業のデジタル化支援、異業種間交流の促進を目的に3月に開業した。10月末時点の累計来場者は4911人で、1日平均約30人が利用する。今後は県の産業成
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健康研究の成果解説 静岡で社会健康医学大学院大
静岡社会健康医学大学院大(静岡市葵区)はこのほど、同市駿河区のグランシップで県民向けのセミナーを開いた=写真=。「豊かな健康を栄養で育む」をテーマに、同大の教員と大学院生らが研究成果や健康増進に役立つ食生活のポイントを解説した。 医療統計学領域長の山本精一郎教授は、国民の死因で上位を占めるがんは喫煙や食生活に起因する割合が比較的大きいとした上で「行動や食べ物を変えれば、がんがその分減る」と生活習慣を見直す重要性を指摘した。県と同大が今年、県民を対象に実施した食生活に関するアンケートの概要も報告し、食塩の摂取量が全国平均を上回っている可能性が高いことなどを紹介した。 管理栄養士で社会健康医学研
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障害者サッカー普及に尽力 瀬戸脇さん(静岡) AFC賞
NPO法人静岡FIDサッカー連盟理事長の瀬戸脇正勝さん(66)=静岡市葵区=が、障害者サッカーの普及や障害への理解促進に尽力したとして、アジアサッカー連盟(AFC)のスペシャルグラスルーツアワード2023を受賞した。瀬戸脇さんがこのほど、ブラインドサッカー(視覚障害)チームの選手と共に県庁に出野勉副知事を訪ね、受賞の喜びを語った。 同賞は、誰もがサッカーを身近に楽しめる環境の提供に取り組んでいる人や団体が対象で、瀬戸脇さんは個人で1人だけ選ばれた。県内の特別支援学校の教壇に長年立ってきた瀬戸脇さんは、アンプティサッカー(切断障害)やブラインドサッカー、デフフットボール(聴覚障害)などパラフッ
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おいしい米を食べ続けるためには? 静岡・地球環境史ミュージアム 環境変化など紹介
静岡市駿河区のふじのくに地球環境史ミュージアムで、企画展「イネ・米・田んぼ 人がつくる米 米がつくる世界」が開かれている。身近にある米の歴史や、農業の現状について思い巡らせ、100年後もおいしいご飯を食べ続けるためにどうすべきか考えてもらうのが狙い。 動植物の標本など計約350点やパネルで、日本の米作りの歴史、田んぼ付近の環境、米や稲作に関連した浮世絵や和歌など芸術作品を解説している。農地整備による環境改変、農薬、外来種の捕食などの影響で、ミナミメダカやアキアカネなど田んぼ周辺でかつてはよく見られた生物が全国で減少している様子を紹介。1945年以降の空中写真を年代順に並べ、静岡市南部の稲作
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ブルーレヴズ、静岡県東部で始動 ラグビー栄光の地復活へ 中学世代の受け皿に
ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズ(磐田市、BR)が、ラグビーの普及と次世代育成の受け皿づくりに向け静岡県東部で始動した。かつては複数の高校が花園出場を競った地域だが、先細る指導環境の中で有望選手が流出している現状がある。栄光復権の“奇跡”を起こせるか―。関係者の期待が高まっている。 県東部には現在沼津、三島、裾野市にラグビースクールがあり、小学生の指導に力を入れる。しかし、中学校のラグビー部は一つも存在しない。ラグビー部がある高校も今では沼津市の沼津工と桐陽だけだ。選手は地元で競技を続けるのは難しく、県内外の有力校に活躍の場を求める。 2019年のラグビー
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チャーチル会静岡「第120回冬季絵画展」(平垣莞而)【仲間と共に】
中学生の頃に、旧清水市の自宅から東京・上野まで蒸気機関車に乗って見に行った「ゴッホ展」に衝撃を受けました。以来、ずっと絵を描くことがやめられません。創作が私の人生の支えです。 チャーチル会静岡に入会したのは40代の頃。この作品は初めて油彩画に挑戦した時のものです。戦時中に疎開した母の実家の土間を表現しました。まきをくべたかまどと窓越しの緑の輝きが気に入っています。 幼少期を思い出そうとすると、疎開先の光景がいつも目に浮かびます。私の原風景なのでしょう。会の創立70周年に合わせて、自身の原点とも言えるこの作品を出品しました。 (平垣莞而) チャーチル会静岡は1953年発足。県中部在住
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支援女性の証人尋問請求 袴田さん再審で弁護団
1966年の静岡県清水市(現静岡市)一家4人殺害事件で死刑が確定し再審公判中の袴田巌さん(87)の弁護団が、犯行着衣とされる「5点の衣類」が捏造証拠であると主張するため、証人尋問を静岡地裁に請求したことが7日、分かった。 弁護団によると、証人は袴田さんの生活を支援し、袴田さんが釈放後に足などに負った傷を観察、記録した藤原よし江さん(64)で、6日付で請求した。地裁が近く採否を決めるとみられる。 76年の控訴審判決は、逮捕後に見つかった右腕の傷痕や事件から約2カ月後に見つかった右すねの打撲や擦り傷について「犯行の際に受けた疑いが強い」と認定していた。また、5点の衣類の半袖シャツやズボンにも
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二十四節気「大雪」 雪化粧、南アルプスと富士山が共演【動画あり】
7日は二十四節気の「大雪(たいせつ)」。本格的に冬が到来して山が雪に覆われ、平野部でも雪が降る時季とされる。静岡市葵区の最北端に当たる南アルプスの山並みは雪化粧が進んでいる。 6日午前、撮影のため静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」で高度約3600メートルに到達すると、外気温は氷点下7度を記録した。眼前には青空の下で雪を頂いた聖岳や赤石岳など3000メートル級の山がそびえ、広大に連なる白い尾根が日差しを受けて輝いた。東には南アルプス越しに富士山を望み、雪山同士での「共演」を見せた。 (写真部・久保田竜平)
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静岡市民文化会館改修 耐用年数30年想定 エレベーター設置も検討
静岡市の望月雅乃文化振興課長は6日の市議会観光文化経済委員会で、大規模改修に向けて設計作業を進める葵区の市民文化会館について、耐用年数を約30年と想定していると明らかにした。ユニバーサルデザインの観点から、地下駐車場とホールにエレベーターを設置することも説明した。 同施設は、会議室などがあるロビー棟にはエレベーターがあるが、2階席のある大ホールと中ホールには設置されていない。同課によると、施設改修にかかるパブリックコメント(市民意見公募)などでバリアフリー化を求める声が多数上がっていたという。エレベーター設置で高齢者や障害者、車椅子やベビーカー利用者の利便性向上を図る。 施設前の広場につ
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静岡・呉服町通りでクリスマス装飾壊される 静岡中央署に被害相談
静岡市葵区の呉服町通りで、クリスマスイベントに向けて準備中だった花の装飾の一部が何者かに壊されたとみられることが6日、関係者への取材で分かった。設置作業を請け負う団体「静岡花いっぱいプロジェクトSHiP」が静岡中央署に被害を相談している。 同団体の藤浪倫也代表によると、被害が発覚したのは5日午前9時半ごろ。花を飾る土台として4日夕方に設置した竹筒が、固定していた木枠からもぎ取られていた。竹筒は3本一組で設置していて高さ約1メートル。 同団体による呉服町通りでの装飾は新型コロナ禍でイベントが開催できなくなった2021年、訪れた人に少しでも明るい雰囲気を感じてもらおうと始まった。季節の行事に
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無許可業務、詐欺容疑でレッカー業者を再逮捕 藤枝署など
無許可でレッカー業務を営んだなどとして、藤枝署と静岡県警交通指導課、交通機動隊の合同捜査指揮室は6日、貨物自動車運送事業法違反(白トラ営業)と詐欺の疑いで、藤枝市高柳1丁目、レッカー業者代表(40)を再逮捕した。高額料金を請求するレッカー業者に関する被害通報を受けて捜査を進める中、無許可でレンタカー事業を営んだとして道路運送法違反容疑で逮捕したレッカー業者代表の関与を裏付けた。 藤枝署などは詐欺容疑で焼津市柳新屋、レッカー業者従業員(34)=詐欺容疑で逮捕=も同日、再逮捕した。 レッカー業者代表の再逮捕容疑はレッカー業務において、2022年秋から23年春にかけ、国土交通大臣の許可を受けず
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静岡人インタビュー「この人」 ハンドメードで登山用バッグを製作する 植田徹さん(川根本町)
登山用バッグ(ザック)を製作する工房「ブルーパー・バックパックス」(川根本町水川)の店長を務める。客一人一人と対話を深め、それぞれの目的に見合ったザックをハンドメードで手がける。34歳。 -自分でザックを作るようになったきっかけは。 「大学生のころ、初めて南アルプスに登ったことがきっかけで登山に熱中し始めた。大学卒業後、地元の藤枝市で小学校教諭をしていたころも、休みがあれば南アルプスに足を運んだ。少ない休みでなるべく多くの山を回るため、ザックの軽量化をしたかった。しかし、高性能なザックは高価で手が届かない。そこで、自分で作ってみようと思った。ミシンをほとんど触ったことがなかったので最初は
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清水立体橋桁事故契機に「安全の日」 国交省事務所が制定
国土交通省静岡国道事務所は6日、工事等安全協議会の総会を静岡市葵区の同事務所などで開いた。同市清水区の国道1号静清バイパス「清水立体工事」で橋桁が落下し8人が死傷する事故が起きた7月6日を事務所独自の「しずこく安全の日」と制定。同事務所職員や受注業者が事故を風化させず、毎月6日を中心に日頃から安全意識向上に取り組むことなどを確認した。 同事務所が発注する工事・業務の関係者ら約200人が参加。受注業者からは事故防止の取り組みとして、工事現場や資材の運搬ルートなどで危険が予測される場所と取るべき対策を書き出したハザードマップを作成し、現場作業員全員が見える場所に掲示することなどが発表された。
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変わりゆくクラブの色 問われる現体制の展望【失意の名門 清水J1復帰ならず㊦】
今季、国立競技場でホームゲームを開催した清水は、試合に向けて一つの企画を行った。クラブ誕生の背景となった清水市(現静岡市清水区)の少年選抜チーム「清水FC」の発足から55年を記念し、顕彰する内容。清水FCの存在を元に、唯一の市民クラブとして初年度からJリーグに参加したエスパルスの原点を“聖地”で発信した。 地域の熱が選手を育て、やがてプロチームを生み出した特別な歩みを持つ歴史を振り返る試みはしかし、現在の姿と対照的であることを鮮明にした。 山室晋也社長、大熊清取締役ゼネラルマネジャー(GM)が就任した2020年以降、チーム強化への惜しみない投資が加速した。22年度
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静岡市、経済対策70億円追加 補正予算案提出へ
静岡市は6日までに、国の経済対策の補正予算成立を受け、市民生活と事業者支援を柱にした経済対策として約70億円を追加する2023年度一般会計補正予算案を13日の市議会11月定例会最終本会議に提出する方針を固めた。市民が使うことができるプレミアム商品券を52万口発行するほか、人手不足が深刻化する「2024年問題」に直面する貨物運送事業者対象の助成制度を導入する。関係者への取材で分かった。 プレミアム商品券はスマートフォン決済対応のデジタル版で、1口6250円分を5千円で販売する。市民1人当たり4口(2万円分)まで購入可能とし、24年5~10月に市内の店舗で利用できるようにする。 貨物運送事業
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飲酒運転で死亡事故とひき逃げ事故 死亡の男を書類送検 静岡中央署
静岡市葵区上土1丁目の市道で8月13日に軽乗用車とミニバイクが衝突して双方の運転者2人が死亡した事故で、飲酒運転で死亡事故とひき逃げ事故を起こしたとして、静岡中央署は6日、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで軽乗用車を運転していた同区瀬名1丁目、職業不詳の男(55)を被疑者死亡のまま静岡地検に書類送致した。 書類送致容疑は8月13日午前1時25分ごろ、同区銭座町の県道で酒に酔った状態で軽乗用車を運転して信号待ちで停車していた乗用車2台が絡む玉突き事故を起こし、それぞれの運転者の男性2人に軽傷を負わせてそのまま逃走した上、同1時半ごろ約2・5キロ離れた同区上
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⚾ハヤテ223 浜松で公式戦 球団社長ら 市に開催意向伝える
来季からプロ野球2軍ウエスタン・リーグ参入が決まったハヤテ223(ふじさん)の杉原行洋社長、池田省吾球団社長、榎本滉一朗ベースボールオペレーションマネジャーが6日、浜松市役所に中野祐介市長を訪問し、市営浜松球場(中区)での公式戦開催の意向を伝えて協力を要請した。 チームは本拠地の清水庵原球場(静岡市清水区)のほか草薙球場(同市駿河区)、愛鷹球場(沼津市)、浜松球場での公式戦開催を目指して調整しているという。池田球団社長は近日発表する所属選手に浜松ゆかりの選手が含まれること、ユニホームの製造を浜松市南区のレワード社に依頼していることも説明し、「浜松は野球に熱い街。県民球団として、ぜひ西部も盛
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PFAS検出の静岡市清水区工場 「遮水壁」設置は困難? 専門家指摘
静岡市清水区三保の化学工場周辺の敷地外の井戸から、発がんとの関連が報告されているPFASが比較的高濃度で検出されている問題で、対策の一つとされる遮水壁の設置には技術的なハードルがあるとみられることが、6日までの専門家への取材で明らかになった。砂州の三保半島は砂れき層が厚く、地下水の挙動が複雑なためだという。運営会社は「遮水壁も選択肢の一つ」と認め、さまざまな方策を探っている。 大阪・摂津では 先月から工事 工場運営会社の三井・ケマーズフロロプロダクツ清水工場と市、地元連合自治会は「三者連絡会」を設置し対策を協議中。近々、連絡会であり得る方策を明らかにするとみられる。 静岡大の北村晃寿教
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「西園寺と坐漁荘」テーマに講演 静岡市清水区 二峠六宿シンポジウム
静岡市清水区興津清見寺町の興津坐漁荘でこのほど、二峠六宿シンポジウム「西園寺公望と坐漁荘」(二峠六宿道旅推進実行委員会主催)が開かれ、郷土史家の渡辺浜男さんの講演や、復元された坐漁荘の建物の内覧などが行われた。参加者はかつて日本の政治に大きな影響を与えた興津地区の歴史などを学んだ。 渡辺さんは興津地区について、風が強くなく、東海道線が開通して交通が至便だったため、西園寺ら多くの政界の大物が別荘を構えたと説明。皇太子時代の大正天皇が清見寺に宿泊し、海水浴を楽しんだことが「興津に多くの別荘が作られるはしりとなった」と話した。「最後の元老」とされた西園寺の坐漁荘には、「興津詣で」と呼ばれるように
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“最後”の紙すき さみしく楽しく 来春統合の静岡・清沢小児童18人
静岡市葵区の清沢小で6日、全校児童18人が地域に古くから伝わる手すきでの和紙作りに取り組んだ。同校は来年4月、同区の中藁科小、水見色小と統合する予定で、閉校の記念グッズなどの材料として活用するため和紙を作った。 和紙作りは同校で30年以上続くという伝統行事で、寒さが厳しくなる12月に行ってきた。講師を務めたのは同校卒業生の山田芳朗さん(61)、志保さん(58)夫妻。児童たちは和紙の原料であるミツマタとトロロアオイを混ぜた水を入れた水槽に、紙をすく道具「簀桁(すけた)」を慎重に浸し、大小2種類の和紙を次々にすいていった。 前日には準備として、山で採取したミツマタを鍋で煮込んだ後、学校前の黒
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「筋肉体操」谷本氏 気軽な筋トレ伝授 静岡で講演会
静岡市スポーツ協会は5日、順天堂大の谷本道哉先任准教授(51)=静岡市出身=を招いた講演会を同市葵区のしずぎんホールユーフォニアで開いた。約280人が参加し、気軽に短時間でできる筋力トレーニングについて学んだ。 谷本氏は、筋力トレーニングががんや糖尿病のリスクを低下させる効果があることを説明した。参加者は椅子に座って膝を伸ばしながら両足を上げ下げする腹筋や、腰を深く落とすスクワットなど、効果的なトレーニングを実践した。谷本氏はNHK番組「みんなで筋肉体操」に出演している。 介護施設で機能訓練の指導をしているという須佐智子さん(69)は「介護施設の利用者でもできそうな内容だった。利用者ごと
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神社屋根など銅板 窃盗の男を再逮捕 静岡南署
静岡南署は6日、窃盗の疑いで住所不定、東京都生まれ、無職の男(51)=別の窃盗容疑で逮捕済み=を再逮捕した。 再逮捕容疑は10月中旬、静岡市駿河区の丸子稲荷神社の屋根や壁から銅板約250枚(約1万千円相当)を盗んだ疑い。同署によると、転売が目的だったとみられる。容疑者は11月16日、同区の津島神社でも銅板約80枚を盗んだとして逮捕されていた。他の神社などでも同様の被害が複数確認されていて、同署は余罪があるとみて捜査を進めている。
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掛川バイパスで二輪と乗用車衝突 6日午後1時半ごろ
6日午後1時半ごろ、掛川市水垂の国道1号掛川バイパスで静岡市駿河区の男性(18)のオートバイと掛川市の女性(68)の乗用車が衝突した。男性が左手首を骨折し重傷、女性は首などを打って軽傷とみられる。事故処理のため、西郷インターチェンジ(IC)-宮脇IC間の上下線で約2時間通行止めになった。掛川署が事故原因を調べている。
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東海道線で列車と接触し死亡 6日午後1時ごろ
6日午後1時ごろ、静岡市清水区興津清見寺町のJR東海道線清見寺踏切に同市駿河区の50代の男性が立ち入り、興津行きの上り普通列車と接触した。清水署によると男性は死亡し、自殺の可能性が高いとみられる。JR東海によると、乗客にけがはなかった。富士―静岡間の上下線で一時運転を見合わせ、計83本に最大2時間程度の遅れや運休が発生、約1万4690人に影響が出た。
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地域の風景をカレンダーに JAしみず 学校などに寄贈
JAしみずは5日、2024年版のオリジナルカレンダー「しみずの音・色・匂い」約1140本を静岡市清水区のこども園や小中学校の各クラスなどに贈り、市役所清水庁舎で贈呈式を開いた。 深沢忠伸代表理事専務が塩原博区長にカレンダーを手渡した。カレンダーでは川のせせらぎや鮮やかな茶畑など、季節に合わせた同区の風景を写真で紹介している。深沢専務は「街の風景も時代とともに少しずつ変わる。清水の良さを再発見してもらえればうれしい」と話した。 一般向けには11、12の両日午前8時半から正午まで、同区庵原町のJAしみず本店1階ロビーで先着200人に配布する。
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緑化作品 最優秀5点選出 静岡市花と緑のまちづくり協議会
静岡市花と緑のまちづくり協議会はこのほど、緑化作品コンクールの入賞作品を決定した。作文、絵画、ポスターの3部門で計5作品を最優秀賞に選んだ。優秀賞、奨励賞を含む入賞作品計22点は9~15日、同市葵区の県教育会館展示ギャラリーに展示する。 作文は「花と緑のまちづくり」、絵画とポスターは「花と緑のしずおか・夢のまちを描こう」をテーマに作品を募り、市内の園児、小中学生、高校生から686点が寄せられた。入賞、入選、佳作の全作品を掲載した作品集を市のホームページに掲載した。 作文部門で最優秀賞に輝いた静岡城北高3年の杉本美帆さんは「花や緑は人に癒やしを与える素晴らしい可能性がある」とし、「看護師を
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静岡市教育大綱、策定へ 来年3月までに素案
静岡市総合教育会議は6日、2023年度の第1回会合を市役所静岡庁舎で開いた。難波喬司市長就任後初めての開催で、教育や文化振興などに関わる総合的な施策の元となる市教育大綱を策定することを示した。策定に向け、子育てや教育の現場に立つ職員らを直接招き課題を確認した。 初回の会合では障害児保育や乳幼児健診の事後フォロー、学校といった現場から、実際の事例や働き方の実態などが伝えられた。難波市長は「現場や個人の努力ではなく全体のシステムや戦略を作り替えることが必要」と大綱策定の要点の認識を示した。 同市では15年以降、第2期教育振興基本計画を市の教育大綱と位置づけていたが、教育委員会が所管する範囲
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用宗、丸子支店を移転 静岡銀行、来年6月に新店舗
静岡銀行は6日、用宗支店(静岡市駿河区)と丸子支店(同)を、JR安倍川駅近くに新築する同一の建物に移転すると発表した。新店舗の営業開始は来年6月24日の予定。 移転後も支店名や口座番号などの変更はない。通帳や証書、キャッシュカードもそのまま利用できる。
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9月の個人破産168件 静岡県内、前年同月比27件増
静岡商工データがまとめた9月の県内個人破産(手続き開始決定)件数は、前年同月比27件増の168件だった。 地区別は東部が27件増の80件、中部が2件増の44件、西部が2件減の44件。市郡別は静岡市、浜松市がそれぞれ32件、富士市が21件、沼津市が18件。 同社は「長期化するエネルギー高、物価高の影響で生活が圧迫され、先行きは不透明。当面、注視する必要がある」としている。
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組織運営に統計有効活用 鳥越氏(江戸川大客員教授)が講演 しずおか経営戦略セミナー
しずおか経営戦略セミナー(静岡新聞社・静岡放送、中部未来懇話会主催)の本年度第4回講座が6日、静岡市内で開かれ、統計学者で江戸川大客員教授の鳥越規央氏が組織運営における統計データの有効な活用術を説いた。 スポーツ統計学の見地から、プロスポーツにおける科学的な選手評価の手法を紹介。メジャーリーグで普及している分析指標では、打率よりも出塁率を重視するなど、既存の評価基準が見直されたとし「統計は経験則や勘からくる思い込みを排除してくれる。データを正しく集計することで真実が見える」と強調した。 組織を活性化し、利潤を生むためのデータ解析事例として、横浜DeNAベイスターズの球団経営を取り上げた。
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発電用洋上風車 開発企業に出資 TOKAI子会社
TOKAIホールディングス(HD)子会社のTOKAIベンチャーキャピタル&インキュベーション(TVC&I、静岡市)は6日、発電用の浮体式洋上風車の開発を手がけるアルバトロス・テクノロジー(東京)に出資したと発表した。金額は非公表。 アルバトロス社が開発する垂直軸型の洋上風車は、海に浮かべる部分の小型化などで設備費用の大幅な低減が期待される。TVC&Iは出資を通じて再生可能エネルギーに関する情報収集を進め、同HDが進める脱炭素など環境保護の取り組みにつなげるという。
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適正取引を識者と懇談 公取委、6年ぶり静岡県内開催
公正取引委員会は6日、静岡県内有識者との懇談会を静岡市葵区で開いた。独占禁止法や下請法に基づいて優越的地位の乱用などを監視し、取引適正化を促進している公取委の活動状況について意見を交わした。県内開催は6年ぶり。 2022年度は11万社に緊急調査を実施し、問題が疑われる発注企業4030社に注意喚起文書を送付するなどした全国実績を公取委事務総局中部事務所の職員が説明。23年度は中小企業に不当な不利益を与える行為への取り締まりを強化し、中小が原材料費や労務費などの上昇分を適切に価格転嫁できる取引環境の整備に関係省庁と連携して取り組んでいるとした。 出席した有識者は伊藤隆史常葉大法学部教授や杉本
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バレー男子東レ 静岡市と協定 まちづくりに貢献
バレーボールのVリーグ1部男子に所属し、三島市を拠点とする東レアローズが6日、静岡市と「スポーツを活かしたまちづくり・ひとづくりのための連携事業に関する協定」を締結した。東レの脊戸輝部長と小林敦ゼネラルマネジャーが静岡市役所を訪れ、難波喬司市長とともに協定書に署名した。 連携事業としては、静岡市内で開催される東レのホーム戦への市民招待や、バレーボール教室の開催などを予定している。難波市長は「人気競技であり発信力、推進力があるチーム。町の元気、明るい未来づくりにぜひ協力を」とあいさつ。脊戸部長も「市民、企業の皆さまに提案をいただきながら地域活性化のために尽力したい」と述べた。 東レはこれまでに
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伊東の小枝さん最優秀会員賞 静岡県工芸美術展 10日まで県立美術館
第49回県工芸美術展(県工芸家協会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が6日、静岡市駿河区の県立美術館県民ギャラリーで始まった。美術部門、実用部門に会員、準会員、一般の応募作品と招待作品の計150点を展示している。10日まで。 最優秀会員賞は、小枝真人さん(伊東市)の陶芸作品「染付鉢 細魚」が選ばれた。高い技術力と質感、サヨリの勢いのある絵付けが評価された。準会員と一般の最高賞となる知事賞には森田尚美さん(富士市)の染作品「青、開く」が選ばれた。 会場には、陶芸や染織、木彫、漆など卓越した技と独創性を追求した作品がそろった。10日午後4時からは、工芸家の技術向上を目的とした研究会を開く。
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更生保護尽力の個人団体を顕彰 静岡で式典
静岡県保護司会連合会などはこのほど、更生保護活動に尽力した個人や団体をたたえる本年度の県更生保護顕彰式典を静岡市駿河区のグランシップで開いた。 2022、23年に叙勲の瑞宝双光章と藍綬褒章を受章した保護司ら10人に記念品を贈呈し、法務大臣表彰などを受けた功労者には表彰を伝達した。同連合会の加藤良玄会長は「刑法犯の発生件数は減少傾向だが、再犯率は減少に至っていない。犯罪や非行をした人たちの立ち直りに向けた取り組みを一層強固に進めるため、私たち保護司の役割は大きい」とあいさつした。 叙勲と褒章の受章者は次の通り(かっこ内は保護区)。 宮口茂樹(沼津)塚本玄昭(静岡市駿河)桑高益男(藤枝)西川しげ
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障害者差別解消で県が個人団体表彰
静岡県はこのほど、障害を理由とする差別解消推進県民会議を静岡市葵区で開き、障害に対する県民の理解促進などに取り組む6個人・団体を表彰した。サッカーやダンスを通じて障害者が体を動かす機会を設けたり、点字カレンダーの製作に協力したりした。 受賞者・団体は次の通り。 エスパルス(静岡市)浜松いわた信用金庫SDGs推進部(浜松市)杉浦隆(御殿場市)県福祉レクリエーション連盟レインボーハート東部(沼津市)藤枝順心高インターアクト部(藤枝市)スロームーブメント静岡実行委員会(静岡市)
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 1日はウリボウ(イサキの幼魚)やタカベ、ネンブツダイ。2日は小マダイやクロダイ、ヒラソウダ、トウゴロウイワシ、カワハギ、ヘダイ、タカベ、ネンブツダイなどが釣れた。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺は徐々に水温が低下しているため回遊魚は減ってきた。朝方にはカマス。活性が良ければ日中でも釣れる。ウキ釣りではメジナ。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 2日午前の沼津沖船釣りは0.8~2キロのマダイが2人で9匹。25~40センチのアジは多数揚がった。 ▽沼津港 大翔丸・電090(4259)
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石花海・船釣り ヤリイカ 釣果回復の兆し 連続ヒットや大型45センチも【魚影を追って】
駿河湾の石花海[せのうみ]で、数年ぶりにヤリイカが釣れ出したと聞き、11月下旬、大井川港の第八正漁丸で釣行した。航程1時間ほどで、俗に「エボシ」と呼ばれるポイントに着くと、御前崎や焼津、静岡、沼津など駿河湾沿岸の各港からの釣り船が集結していた。 午前7時に釣り開始。水深は170メートル。手にした重りを軽く前方に放り、リールのクラッチをフリーにすると、青く澄んだ海中に道糸がスルスルと伸びていく。ヤリイカの遊泳層(タナ)は海底近く。底スレスレから15メートルほど上までの間を繰り返ししゃくり、誘って釣る。 重りが底に着いたら、たるんだ道糸を巻き取り、竿先をゆっくり頭上まで持ち上げる動作を繰り返
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満観峰(静岡市駿河区、焼津市) 山頂の展望広場に東屋整備【山ある記】
満観峰(470メートル)は、焼津・静岡側から整備された登山道がいくつもあり、富士山から伊豆半島・駿河湾などの大パノラマが楽しめる。山頂の広い展望広場には東屋[あずまや]が整備され、年々若い登山者も増えて人気上昇中の山だ。焼津側登山口の花沢の里は、古い家並みが残り風情がある。 今回は静岡側から小野薬師寺―朝鮮岩―満観峰―小坂へと里山歩きを楽しむ。JR安倍川駅を出発し、丸子川の青木橋を渡って井尻方向に進む。参道本道から小野薬師寺に登る。山桜の咲き誇る境内から朝鮮岩までの尾根道をゆっくり登坂する。いつ見ても朝鮮岩からの眺望は素晴らしい。ここからは雨上がりで滑りやすい木の根の張る下り坂を巻いて満観
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夜空彩る星々 探してみよう 静岡県内各地で観望会【しずおかアウトドアファン】
夜、星がきれいに見えると冬の訪れを感じる-。そう思う人は多いのではないだろうか。空気中の水蒸気が少なくなる冬は、大気が澄んで天体観測には絶好の時期。静岡県内各地で開かれている観望会を訪ね、夜空を彩る星々の楽しみ方を聞いた。 (生活報道部・伊藤さくら、草茅出) 浜松 親子ら冬の星座に歓声 11月18日夜、浜松市浜北区の浜名小で開かれたのは「星を見るつどい」(市主催)。気温は7度と前日から5度下がり、一足早く冬を感じる冷え込み。夕方まで曇っていた空は夜になると雲が切れ、月明かりが校庭を照らした。 集まった親子約200人を前に、浜北少年科学クラブの指導員らが星空を指し示しながら解説した。
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静岡市長、静岡県の姿勢批判 燕沢残土「災害時責任、JRだけでない」【大井川とリニア】
静岡市の難波喬司市長は5日、リニア中央新幹線トンネル工事の環境影響評価に関する市協議会を前日に開催したことを受け、市の考えを改めて説明する記者会見を市役所静岡庁舎で開いた。JR東海が大井川上流部の燕(つばくろ)沢近くに計画するトンネル残土置き場の災害時の影響に関する静岡県と同社の議論について、「大規模災害発生時の責任をJRにだけ求めるのはおかしい」と県の姿勢を批判した。 市協議会では、燕沢上流部の上千枚沢などで大規模な深層崩壊が発生し、高さ100メートルに及ぶような土砂ダムが形成された場合を想定し、燕沢の盛り土の影響を検討した。 難波市長は会見で、盛り土の存在が災害危険度を高めるケースが
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SDGs活躍の社会派コメディー 最優秀賞・富士、高校演劇関東大会へ
2024年夏の全国高校総合文化祭演劇部門出場を目指す第47回静岡県高校演劇研究大会(県高校文化連盟演劇専門部など主催)が11月25、26の両日、静岡市葵区の市民文化会館で開かれた。ブロック大会を勝ち抜いた12校の演目を識者が審査し、富士が最優秀賞に決まった。優秀賞4校から選出された韮山とともに、来年1月に甲府市で開催される関東大会に出場する。 3年ぶり5回目の関東大会出場を決めた富士の作品は、創作脚本・演出の「Goodbye,the earth」。地球最後の日を前にした「世界のどこか」を、9本のドラマで描く。「SDGs」を名乗るヒーロー3人が「海洋汚染」なるダークヒーローと対決する社会派コ
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用心棒見返りに飲食代 県暴排条例違反容疑 組員ら4人逮捕 静岡中央署など
暴力団員が用心棒の役割をする見返りに飲食代を授受したとして、静岡中央、静岡南の両署と静岡県警捜査4課、生活保安課は5日までに、いずれも静岡県暴力団排除条例違反の疑いで、指定暴力団山口組良知組組員でポーカーバー経営の男(56)=静岡市葵区駒形通1丁目=を再逮捕し、会社役員の男(31)=同市駿河区小鹿=ら男3人を逮捕した。 ほかに逮捕されたのは社交飲食店経営の男(46)=同区向手越1丁目=、飲食業の男(31)=藤枝市天王町2丁目=の2人。逮捕容疑は6月下旬に岐阜県内の飲食店で、ポーカーバー経営の男は用心棒の役割を提供する対償としてほかの3容疑者に飲食代約20万円を支払わせて利益供与を受け、3容
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1540万円入り金庫盗難 静岡市のパチンコ景品交換所 犯人は複数人か
5日午前3時半ごろ、静岡市駿河区中原のパチンコ店に隣接する景品交換所で現金約1540万円の入った金庫1台が盗まれた。犯人は少なくとも3人以上とみられる。静岡県警は多額窃盗事件として、犯人グループの行方を追っている。 県警などによると、防犯カメラ映像などから、実行犯はフード付きの上着を着た2人で、黒っぽいワンボックス車で景品交換所前に乗り付けたとみられる。2人は交換所のドアを工具でこじ開け、室内から金庫を運び出し、ワンボックス車で逃走したという。犯行時間は数分。運転手を含めて少なくとも犯人は3人以上だったとみられる。 交換所に押し入った際にセンサーが反応し、同日午前3時半ごろ、警備会社から
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QRコード納税、個人全税目に拡大 静岡市、4月から
静岡市の国分英夫納税課長は5日の市議会総務委員会で、2024年4月からQRコード納税の対象税目を拡大し、個人住民税など個人対象の市税税目全てを対象にすると明らかにした。納税者の利便性向上や収納率向上を図るとともに、事務経費削減につなげる。尾崎行雄氏(自民)と山梨渉氏(公明)への答弁。 督促状や再発行納付書を含めて個人対象の税額が確定している全ての納付書にQRコードを記載し、決済に対応する。制度上、対応が困難な法人市民税など一部法人関連諸税は除く。 国分課長はこれまで一般的な金融機関での窓口納付について、今後は金融機関から自治体へ手数料の支払い要請が見込まれるとし、将来的な市税の収納コスト
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特殊詐欺、地道な訪問で対策 清水署チーム
清水署では昨年12月、特殊詐欺の防止と検挙に関わる署長直轄のプロジェクトチーム(PT)を設置。詐欺電話は固定電話に入ることが多いため、交番の警察官らが巡回した際に電話機対策の状況を確認し、希望者にはPTの署員が改めて訪問している。 今月4日午後、署員2人が70代の夫婦宅を訪問。電話機対策の効果や機能を説明し、ナンバーディスプレーなどの設定をサポートした。住民の男性は「こうした機能に疎い高齢者は多いと思う」と感謝した。 詐欺被害防止に向けた地道な活動を続ける同署の鈴木正勝署長は「関係機関と協力して対策を進めていくので、市民の皆さんも被害に遭わないよう意識を強く持って」と呼びかける。
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JAしみずのATM 詐欺防止音声で成果 振り込む直前 被害免れ
「おじいちゃん! おばあちゃん! だまされないで!」静岡県内有数の特殊詐欺被害件数を記録している静岡市清水区で、地元金融機関がATM周辺で流す音声による被害防止の呼びかけが成果を上げている。昨夏の導入以降、実施店舗での被害はゼロ。今秋には還付金詐欺被害に遭う寸前で同区の60代女性が音声を聞き、踏みとどまった。 清水署と連携して音声を導入しているのは、同区に本店のあるJAしみずの有度、飯田、庵原の3店舗。同署管内の特殊詐欺被害件数は2021年は県内ワースト、22年もワースト2位と深刻な状況が横たわる。 「ちょっと待ってください!」という警察官の緊迫感漂う声で始まり、3人の子どもが「お金が戻
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三村晶子 公正取引委員会委員 経済好循環へ役割発揮【ようこそ】
静岡県内で6年ぶりに開催する懇談会・講演会を前に5日、静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館で静岡新聞社・静岡放送の大須賀紳晃社長と懇談した。「公正で自由な競争を通じて経済発展を図るため、競争の大切さや独占禁止法、下請法への理解を深めてほしい」と期待した。 政府が先月、受注側の中小企業が人件費を取引価格に転嫁できるようにするための指針を公表した。「成長と分配の好循環実現に向け、公取委も中小企業庁など他の省庁と連携しながら役割を果たしていく」と語った。 独占禁止法や下請法に抵触する行為が認められた場合には厳格に対応するなどして、適正な取引環境を確保する取り組みを強化していくとした。
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オフィス市況 改善続く 静岡、浜松 需要エリア拡大 10月空室率DI調査
日本不動産研究所がまとめた10月現在のオフィス市況調査によると、半年前と比較した空室率の改善、悪化の傾向を表す業況判断指数(DI)は静岡市で38・1、浜松市で11・1と、いずれも横ばいを示すゼロを上回った。新型コロナウイルスの5類移行でテレワークから出社勤務に戻す企業も多く、社会経済活動の正常化を受けて両市ともに改善が続いた。 両市中心部で延べ床面積3千平方メートル以上のオフィスビルを所有する企業や賃貸業者など三十数社に聞き取りを行い、「横ばい」を除いた上で「改善」から「悪化」を引いた回答割合を指数化した。 静岡市は悪化の回答がなく、DIが4月の前回調査(40・0)に続く大幅な改善傾向
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脱「医師少数県」 数値目標を設定 次期保健医療計画素案 26年度に8317人
静岡県は5日までに、2026年度の県内医師数を20年末より345人多い8317人とする数値目標を次期保健医療計画に盛り込む方針を明らかにした。都道府県別で下位3分の1の「医師少数県」からの脱却を目指す。人口10万人当たりの医師数も219・4人から238・9人に引き上げるとした。県の独自調査で127人の不足が判明した病院薬剤師についても、人材確保の必要性を明記した。 このほど開かれた県医療対策協議会に素案を示した。来年3月の計画策定を予定する。 20年12月末時点の県内医療施設従事医師数は7972人。10年前から1089人増えたが、全国平均と比べて特に病院勤務医が少ない。人口10万人当たり
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赤い羽根募金に浄財41万円寄付 清水銀行
清水銀行は5日、赤い羽根共同募金で行員が寄せた約41万円を静岡市清水区共同募金委員会に寄付した。 同区のはーとぴあ清水で開かれた贈呈式で平岩将常務取締役が同委員会の田宮文雄会長に目録を手渡した。平岩常務は「生活が大変な人も多い中、ぜひ福祉のために使ってほしい」とあいさつした。 同行による寄付は今年が27回目で、累計額は1115万円。
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水源確保の最適案選定 清水地区検討部会 6案組み合わせ 静岡市
2022年9月の台風15号で大規模な断水が発生した静岡市清水区南部の新たな水源を検討する「清水地区水源検討部会」はこのほど、第4回会合を葵区の市上下水道庁舎で開いた。実現性やコストなどを考慮して前回までに絞り込んだ取水手段9案のうち、民間井戸の活用やポンプ車の使用など6案を組み合わせた方策を最適案に選定した。 6案は、他の系統からの水融通(北部、南部、和田島の3案)▽井戸の新設▽民間井戸の活用▽ポンプ車等の使用―。 渇水や風水害、河川水汚染が生じた場合の有効性や事業期間、コスト、開発水量などを勘案して決定した。6案を組み合わせた際の総事業費は約20億8千万円を見込む。 残りの3案のうち
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駿府城の発掘結果報告 静岡市葵区で研究発表
静岡県歴史研究会は5日、静岡市葵区の市歴史博物館で研究発表会を開いた。市学芸員の松井一郎さんが駿府城の天守台などの発掘調査結果を報告したほか、篠原旭会長(78)=同市駿河区=が駿府城遺跡などに関する研究発表を行った。 会員ら17人が参加した。松井さんは自身も携わった2016年からの駿府城発掘調査について報告し、天正期、慶長期の天守台などの考察を発表した。 篠原会長は、駿府城跡周辺の地下構造や出土品などを弥生時代までさかのぼって研究。弥生時代からの各時代の痕跡が残る「駿府城内遺跡」に関する資料などから、駿府城跡周辺が古くから中心地として栄えていたことを指摘した。「今川氏以降の駿府城の歴史が
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大津波警報を想定 避難の重要性確認 静岡市清水区・ドリプラ新棟
清水署は5日、静岡市清水区入船町のエスパルスドリームプラザ(ドリプラ)に11月開業した新棟「PARK-side(パークサイド)」で津波避難訓練を実施した。12月2日には県内沿岸部に津波注意報が出されるなど、津波への危機意識が高まる中、率先避難の重要性を確認した。 同署員や店舗従業員、県と市の職員ら計約50人が参加した。県内で大規模な地震が発生し、沿岸部に大津波警報が発表された状況を想定。館内放送などで避難を呼びかけ誘導しながら、全員で3階まで避難した。 訓練後、災害時に避難に踏み切れない心理などを同署の渡辺和哉警備課長が解説。率先して避難することが結果的に多くの人の命を守ることになると強
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生花でクリスマスリース作り 市民40人が挑戦 静岡市葵区
静岡市は5日、クリスマスリースを作る「緑化講習会」を静岡市葵区の市民文化会館で開いた。市民約40人がリース作りを通じて生花に親しんだ。 同市内でフラワーアレンジメント教室を開く天野美咲さんが講師を務め、植物の種類やリースワイヤで草花を巻きつけるこつなどを説明。参加者はヒムロスギやクジャクヒバといった針葉樹でリースの土台を作った後、松ぼっくりや綿花、リボンを思い思いに飾り付けて作品を完成させた。使用した生花は徐々にドライフラワーに変化していくため、作品は長期間楽しめるという。 同講習会は年4回開催していて、参加した井浪貴久江さん(56)は「生花を使って作品作りができる機会が貴重で、毎回参加
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吃音に理解を 当事者ら「つどい」 静岡市葵区
言葉をスムーズに話せない吃音(きつおん)の当事者らでつくる「しずおか言友会」は3日、体験発表や講演を通じて当事者間の交流や症状への理解促進を図る「しずおか吃音のつどい」(静岡新聞社・静岡放送後援)を静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。 当事者の男女3人が経験を踏まえ、吃音との向き合い方や周囲に求めることなどを発表した。当事者が働く「注文に時間がかかるカフェ」で接客やメニュー開発などを体験した高校3年の女子生徒は「最初はすごく緊張したが、楽しくてあっという間だった」と振り返り、「体験を通じて自信を持てた。吃音を隠さなくていいと気づけた」と語った。 カフェの発起人で、当事者の奥村安莉沙さ
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日常生活でできる温暖化防止策学ぶ 静岡市駿河区・東源台小
静岡市駿河区の東源台小で5日、静岡県地球温暖化防止活動推進センター主催の環境教育プログラム「アースキッズチャレンジ」が行われた。5年生約90人が地球温暖化防止に向けて日常生活で実践できるアイデアを学んだ。 児童は同センター職員から、世界の平均気温の上昇が異常気象の背景にあると説明を受けた後、ごみ削減につながる缶や古紙の分別などに取り組んだ。自転車をこいで電気を作り出すコーナーでは、懸命に足を動かし、発電の大変さと電力の重要性を実感した。 同プログラムに参画するTOKAI(同市葵区)の社員は、雨水を適切に処理すれば家庭内で有効活用できることを実験で児童に示した。八木輝仁君(11)は「雨水が
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生態系保全、親子で考える 静岡県、国文化財・鈴木邸(静岡市葵区)で学習会
静岡県は3日、親子で海の生態系保全に理解を深める学習会を、静岡市葵区の国登録有形文化財「鈴木邸」で開いた。安倍川流域の小学校の4~6年生とその保護者6組16人が参加し、田畑での生産活動が海に与える影響について学んだ。 NPO法人ホールアース自然学校のスタッフらが講師となり、化学肥料を使う慣行農業と使わない有機農業では土壌中の栄養量が違うことを説明。栄養量の多い慣行農業の土が海に流れすぎると、赤潮などを引き起こして海の生態系に悪影響をもたらす一方、慣行農業がなければ食料の安定供給ができず、「バランスを考えることが重要」と強調した。 参加者は土を水に溶かしてパックテストを行い、栄養量の違いを
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竜や動物 力作キルト30点 静岡市清水区で作品展 15日まで
静岡市清水区の生涯学習講座「清見潟大学塾」の創作キルト教室作品展が15日まで、同区の興津生涯学習交流館で開かれている。 60~90代の受講生10人が約30点を出展。風景や動物などを表現した温かみのある作品が並ぶ。来年の干支(えと)にちなんで展示した、古い着物や帯などを駆使して仕上げた大きな竜の作品も目を引く。 講師の木下かつ美さん(80)は「キルトで作品を制作する人も減っている。展示を見て、自分もやってみたいと思ってもらえたらうれしい」と話し、来場を呼びかけた。
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eスポーツで交流 リズムゲーム挑戦 伊豆の国
しずおか健康長寿財団(静岡市葵区)はこのほど、高齢者らを対象にしたeスポーツ講座を伊豆の国市の韮山時代劇場で開いた。県東部に住む住民約30人が人気リズムゲームに挑戦し、楽しみながら交流を図った=写真=。 プロeスポーツプレーヤーの高橋勇介さんが講師を務めた。参加者に対して「eスポーツにチャレンジして日々の生活に活力を持ってほしい」と伝えた。参加者は2人組で課題曲に臨み、リズムに合わせて太鼓をたたいた。
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駿河組紐で富士山 神谷夫妻が作品展 県庁、妻は難病抱え
独自開発の組紐(くみひも)製作機を使った「駿河組紐」の作品展が15日まで、県庁東館の県民サービスセンターで開かれている。四季折々の富士山をモチーフにした約20点が並ぶ。 厚生労働省指定の難病サルコイドーシスにかかり、県内の患者団体「県サルコ友の会」会長を務める神谷京子さん(78)=静岡市清水区=と、駿河組紐神縄流の家元でもある夫の共一さん(81)が手がけた。各地に赴いて富士山の眺望から創作イメージを膨らませたという。 神谷さん夫妻は「みんなに助けられてここまでやってこられた。世界遺産登録10周年を迎えた富士山に親しむきっかけになれば」と来場を呼びかけている。 サルコイドーシスは肺や目、リンパ
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鈴木賞7研究 理科論文 静岡で授与 中高生を表彰
「オリザニン(ビタミンB1)」を発見した牧之原市出身の鈴木梅太郎博士の功績をたたえる一般社団法人鈴木梅太郎博士顕彰会はこのほど、後進の理科学研究者の育成を図る「第70回鈴木賞」の授与式を静岡市葵区で開いた。県内中高生から理科学研究に関する論文計22点の応募があり、正賞6点と準賞1点を表彰した。 正賞を受賞した静岡大付属静岡中2年の堀池哲平さんが中学の部を代表し、牛乳と酢から作る生分解性プラスチックに関する研究を発表した。脂質量の異なる乳製品で作ったプラスチックを自作の装置で曲げて耐久性を比べ、脂質量が少ない方が強度の高いプラスチック作成に適していることを見いだした。堀池さんは「2年間ずっと続
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1月静岡で「ドン・キホーテ」 全幕通し心温まる演目 ウクライナ国立バレエ芸術監督・寺田宜弘
ロシアによる侵攻が続くウクライナの首都キーウにあるバレエの名門「ウクライナ国立バレエ」が2024年1月、静岡市葵区で「ドン・キホーテ」全3幕を上演する。22年12月、日本人で初めてバレエ芸術監督に就任した寺田宜弘は「このバレエ団が40年近く守り続けている作品。ユーモアにあふれ、心が温かくなる演目を楽しんでほしい」と来場を呼びかけた。 寺田はかつて「キエフ・バレエ」の名で知られていたウクライナ国立歌劇場のバレエ団の芸術監督として、空襲の中でも公演を続けている。公演中でも警報が響けば地下に避難する生活。それでも国内外からキーウに戻ってきた若いダンサーたちを熱心に指導する。 11歳で単身キーウ
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家康好物の天ぷらコンテスト 静岡の2店がグランプリ 真鯛の包み揚げ、葵の家紋パスタ 来年3月まで提供
静岡県は、徳川家康の好物だったとされる天ぷらの各店のオリジナルメニューを募集した「家康のてんぷらコンテスト」の表彰式を静岡市内で開いた。「元祖」部門で食彩工房ムッシュMOIZUMI(同市葵区)、「令和版」部門で大野木荘(同)のメニューがグランプリに選ばれた。 MOIZUMIの「家康のみらい 真鯛(まだい)のカダイフ包み揚げ」は、鯛の切り身の中に梅干しの果肉とレンコンを入れた料理。「家康が世界統一を成し遂げていたら」と考え、トルコなどがルーツの細麺状の生地「カダイフ」で包んだ。 大野木荘の「『葵の家紋』パスタ」は、ワサビと発酵茶を使用した香りが特徴。ワサビの葉を天ぷらにして盛り付け、葵の御
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高校生5人 好連係で盗撮犯摘発 容疑者追跡/被害女性に話しかけ/近くの交番へ
静岡中央署はこのほど、静岡市葵区で盗撮した容疑者の摘発に貢献したとして、クラーク記念国際高静岡キャンパス(同市駿河区)の一期崎玲凰さん(17)、岩崎康太さん(16)、村上琥大さん(同)、西江翔さん(同)、塚本龍大さん(15)の5人に署長感謝状を贈った。 事件は10月19日午後、JR静岡駅北口の地下道階段で起きた。男が女性のスカート内をスマートフォンで撮影した瞬間を一期崎さん、岩崎さん、村上さんが目撃。現場から逃走する男を一期崎さんと岩崎さんが追いかけ、取り押さえた。村上さんと塚本さんは被害女性に声をかけ、西江さんは近くの静岡駅前交番まで走って連絡した。 一期崎さんと岩崎さんは「逃がしちゃ
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茶況(12月4日)静岡県産茶、都内で提供 茶スイーツ試作も 県茶業会議所など
静岡県茶業会議所はこのほど、東京・明治記念館で県産茶と、茶を使った菓子の試作品を民間企業や大学、神社関係者ら約20人に振る舞った。 日本三大玉露の産地の一つとして知られる藤枝市朝比奈地区の朝比奈玉露の冷茶や、甘い香りが特徴的な藤枝かおりの和紅茶冷茶といった3種類の茶を提供した。静岡市内の洋菓子店「ぷるみえーる」と共同開発中の玉露を使用したジェラートとチョコレート、明治記念館の福サブレを含めた計5種類のスイーツも添え、参加者は茶との相性を確かめたり、味わいを楽しんだりした。 同会議所は県産茶の魅力発信を目的に「お茶とお菓子を楽しむ集い」と題して、JA大井川と藤枝市茶振興協議会、同店と協力し
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燕盛り土「危険度高めない」 静岡市長、大規模深層崩壊想定 リニア工事
リニア中央新幹線トンネル工事に関する静岡市の事業影響評価協議会(会長・増沢武弘静岡大客員教授)は4日、第14回会合を市役所静岡庁舎で開き、前回に引き続き、JR東海が大井川上流部の燕(つばくろ)沢近くに計画する残土置き場の環境影響評価について協議した。難波喬司市長は、前回の想定の9倍となる土砂量9千万立方メートルの土砂災害を新たに想定した上で、「燕(沢の)盛り土が災害危険度を高めることになるとは言えない」との認識を改めて示した。 市は前回、JRの災害想定を上回る1千万立方メートルの深層崩壊土砂量を独自に想定した上で、JRの環境保全措置に大きな問題はないとの認識を示していたが、委員から、周辺で
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静岡県内タクシー、昼の態勢強化 運転手不足でシフト変化 夜の街は利用しづらい状況に
静岡県内でタクシー運転手が不足している。新型コロナウイルス禍で離職者が大量発生した一方、社会経済活動が再開して輸送需要が急回復した。全国的にも同様の傾向が続く。県内各社は積極的な採用活動で人材確保を急ぎ、足元では繁忙時間帯である日中の勤務態勢を手厚くして対応している。このため、夜間の繁華街でタクシーをつかまえにくい状況が生じ、街の光景に変化が見られる。 「車はあっても人がいない」。県タクシー協会の村上雅則専務理事(64)は現状を端的に説明する。 県内のタクシー運転手は2020年3月の6082人から今年3月末時点の4960人へと約2割減少した。コロナ禍の移動制限で利用が激減し、運転手の収
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柴田弘之 信金中央金庫理事長 信金連携で中小支援【ようこそ】
4日、静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館を訪れ、静岡新聞社・静岡放送の大須賀紳晃社長と懇談した。新型コロナウイルスの5類移行で経済活動の正常化が進む中、信用金庫同士の連携が中小企業のさらなる成長に寄与すると強調した。 コロナ禍に実施された実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)が「企業の円滑な資金繰りにつながった」とし、今後も借り換えや事業再構築など継続的な支援の重要性を説いた。デジタル化や脱炭素といった地域中小が抱える共通課題の解決には、信金中央金庫を核とする信金のネットワークを生かした支援がその可能性を広げるとした。 本県金融に対する印象を「規模の大きな信金が多く、銀行も含めて互いに連携
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諏訪原城跡450周年 歴史文化の特徴に 島田市長、市議会で答弁
島田市の染谷絹代市長は4日の市議会11月定例会一般質問で、築城450周年を迎えた国指定史跡の諏訪原城跡(同市)について、2025年度までに策定する市文化財保存活用地域計画で、市の歴史文化の特徴として取り上げる考えを示した。山本孝夫氏への答弁。 文化庁や県の指導の下、保存活用計画や整備計画の改訂にも取り組む予定。観光面でも城の認知度を高めるため、落語家の春風亭昇太さん(静岡市清水区出身)が隊長を務める諏訪原城応援隊による現地ツアーなどを引き続き開催する。 諏訪原城は天正元(1573)年に武田勝頼の命で遠江国獲得の拠点として築城された。その後、徳川家康の手に落ち、牧野城に改称。今川氏真などの
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若者の政治離れを語る 学生と静岡市議、葵区で意見交換会
常葉大は4日、法学部の「地方自治論」の一環で、学生と静岡市議の意見交換会を同市葵区の同大水落キャンパスで行った。2~4年生約150人が井上恒弥議長と丹沢卓久副議長に、市議選出馬の動機や市議のやりがい、若者の政治離れについての考えなどを尋ねた。 丹沢副議長はJR東静岡駅北口市有地の「東静岡アート&スポーツ/ヒロバ」について井上議長らと設置に向けて尽力した経緯を説明し、「自分が提案したものが形になり、市民に喜んでもらえた時はうれしい」と市議のやりがいを語った。学生から若者の政治離れについて問われると、井上議長は、政治への関心を高める取り組みとして、毎年開催している市議と高校生の意見交換会を紹
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静岡の小中生 校則見直し 葵区で発表会
静岡市教委はこのほど、小中学校の校則見直しに関する実践発表会を同市葵区の市教育センターで開いた。校則見直しの取り組みを進めてきた同市立南藁科小と同市立清水小島中が、見直しの内容を市内小中学校の生徒指導担当教員らにそれぞれ説明した。 南藁科小は全校児童が八つの縦割り班に分かれ、現在の学校の決まりについて疑問点がないか話し合ったことを報告。「学校帰りに寄り道をしない」「自分の持ち物には名前を書く」などの決まりに対し、児童からさまざまな意見が出たことを紹介した。 清水小島中は2022年度に靴や靴下の種類、頭髪に関する決まりを「規定しない」と改めた後も、校則について生徒や教員が継続的に話し合いをして
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リニア工事 事業影響評価協で環境保全の議論を 静岡の市民団体要望
静岡市の市民団体「南アルプスとリニアを考える市民ネットワーク静岡」は4日、同日開催されたリニア中央新幹線工事に関する静岡市の事業影響評価協議会に先立って、南アルプスの自然環境保全について同協議会で議論を掘り下げるよう求める要望書を市に提出した。 要望書では、同協議会の審議スケジュールの見通しや、国土交通省の専門家会議がまとめた環境保全に関する報告書案の課題、論点の具体的な内容を明らかにし、文書で回答するよう市に求めた。JR東海からの説明を市議会に共有する場を設けることも要望した。 同団体は別の市民団体「大井川の水を守る62万人運動」とともに県にも要望書を提出。国の報告書案に対する県の対応
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空手全国V 静岡市長に報告 清水区と吉田の道場
8月に東京都で開催された全日本少年少女空手道選手権大会で優秀な成績を収めた正剛道場(本部・吉田町)と泊親会清水道場(本部・静岡市清水区)の小学生選手12人がこのほど、同市役所静岡庁舎を訪れ、難波喬司市長に報告した。 6年男子組手の市川一汰君(12)=清水入江小=は4年時に準優勝、昨年は5位の成績で、今回悲願の初優勝を果たした。「初戦は緊張で硬くなってしまったが、決勝は慣れてきて大差で勝てた。練習してきた突きが決まった」と振り返った。小学4年男子組手で初優勝した川崎琥暖君(10)=千代田小=は「決勝のラスト15秒で蹴りが決まり、1点差で優勝できた。みんなの応援のおかげ」と喜びを語った。 選
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自転車のための“オク地図” 静岡市中山間地域 名所に走行距離や標高差 常葉大生と中日本高速道路が共同制作
常葉大の学生と中日本高速道路がこのほど、静岡市中山間地域「オクシズ」のさまざまな魅力を紹介するサイクリングマップを共同で制作した。2千部を印刷し、9日に同市葵区で開催されるイベント「しずおかサイクルフェス2023」で来場者に配布する。 市が呼びかけている自転車の利用促進やオクシズの活性化に協力しようと、同大の山田雅敏准教授(50)のゼミ生やサイクリング同好会の学生ら約50人が参加し5月から取り組んだ。マップには「自転車の駅」を設置する新東名高速道静岡サービスエリア(SA)を起点に、奥藁科地区の水見色や大川、清沢への走行距離や標高差、名所を写真入りで紹介。11月下旬には自転車での試走会を実
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がん遺児支援に10万円 アフラック静岡が寄付
アフラック生命保険の販売代理店でつくる「アフラック静岡アソシエイツ会」(長束泰裕会長)は4日、同社の小児がん経験者・がん遺児奨学金制度に現金10万円を寄付した。 同社静岡支社(静岡市葵区)で贈呈式を開き、長束会長が公益財団法人「がんの子どもを守る会」の山下公輔理事長に目録を手渡した。コロナ禍以前に実施していた街頭募金活動は、今年も感染症拡大を考慮して取りやめた。 同制度は自身が小児がんを経験したり、親ががんで亡くなったりした高校生を支援するため、高校卒業まで毎月2万円を給付する。2024年度の新規奨学生170人を来年2月29日まで募集している。県内の累計奨学生数は88人に上っている。
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手紙で交通安全啓発 小中高生が直筆 静岡市葵区
年末の交通安全県民運動(15~31日)を前に、静岡市交通安全母の会は2日、市内の小中高生直筆の手紙を配布する「交通安全レター作戦」を同市葵区の呉服町通りで行った。 会員やサンタクロース姿の児童生徒ら約30人が参加した。「夕方になったら車のライトをつけてください」「事故に気をつけてください。私たちも交通ルールを守ります」などと書いた手紙約600通を啓発品と一緒に通行人に手渡し、交通安全を呼びかけた。はがきを同封し、受け取った市民らに交通安全への思いを返信してもらう。 返信されたはがきは来年1~3月に市役所静岡庁舎などで展示する。豊島智江会長は「子どももドライバーも双方が交通安全を意識するき
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運動会で障害者交流 静岡市清水区、4施設合同
静岡市内の四つの障害者施設がこのほど、同市清水区の清水清見潟公園スポーツクラブ体育館で合同運動会を開いた。利用者と職員約60人が集まり、パン食い、借り物競走などに汗を流した。関係者によると、重度の障害者が生活介護のため通所する施設同士が合同運動会を開くのは珍しいという。 参加したのは、比較的若い世代の利用者が多い、いずれも清水区の「なぎさホーム」「そら」「ここ」と葵区の「わたぐも」。特別支援学校の同級生に久しぶりに会う機会にもなり、会場はエネルギッシュな歓声に包まれた。参加した障害者の家族は「施設内の開催では得られない刺激を受け、皆楽しめたと思う」と話していた。
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ミニ盆栽鉢50点 平島さん作品展 浜松市北区・長楽寺
浜松市北区細江町の長楽寺は10日まで、陶芸家平島安夫さん(静岡市葵区)の作品展「創作ミニ盆栽鉢」を同寺で開いている。 紅葉シーズンに合わせ、赤く色づいたモミジの寄せ植えやケヤキ、カエデなどを中心に盆栽鉢約50点を並べた。さまざまな形状の鉢に、大自然の景色を細かく切り取っている。松や南天など、正月にちなんだ作品も紹介している。同寺は10日午後1時半から、平島さんが作品を解説するギャラリートークを開く。入場には拝観料300円が必要。6日は休み。
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小中生 将棋の腕前競う 掛川で大会
掛川市内外の児童生徒が将棋の腕前を競う「掛川小中学生将棋大会」(将棋によるまちづくり実行委員会主催)が同市満水の22世紀の丘公園たまりーなで開かれ、55人が4クラスに分かれて対局した。新型コロナウイルス禍に伴うオンライン開催を経て、4年ぶりの対面形式になった。 結果は次の通り。 中学生 ①望月友就(静岡市駿河区)②玉田宗大(掛川市)③金原優太(同)▽小学校高学年 ①鈴木大輝(磐田市)②大石悠喜(掛川市)③佐直知哉(同)▽同中学年 ①遠藤健右(焼津市)②渡辺史鳥(掛川市)③柏晃平(同)▽同低学年 ①塚本晴輝(焼津市)②藤井悠翔(掛川市)③名倉稔(静岡市駿河区)
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勇ましく愛らしい「辰」の下駄 職人制作 静岡で展示販売
静岡市葵区の駿河加飾下駄(げた)職人花森広悦さん(73)とめいの知子さん(45)が、来年の干支(えと)「辰(たつ)」をモチーフにした下駄を制作した。勇ましくも、どこかユーモラスな姿の竜が描かれたげたの数々が買い物客の笑顔を誘っている。 十二支の縁起物を作ろうと、2カ月ほど前から制作を開始。幅3センチ、長さ6センチほどの「豆下駄」のほか、鮮やかな色彩の「駿河塗下駄」など約100足をそろえた。 「来年は『昇り竜』のように、勢いよく活力のある世の中になってもらいたいとの願いを込めた」と広悦さんと知子さん。辰の下駄は25日まで同区の静岡伊勢丹で展示販売される。
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暴力追放へ決意新た 静岡で県民大会 功労表彰や特別講演
静岡県暴力追放運動推進センターと県防犯協会連合会、県警はこのほど、「暴力追放・銃器根絶県民大会」を静岡市葵区の市民文化会館で開いた。暴力団や銃器犯罪のない安全で住みやすい社会の実現に向け、各地から関係者550人が集い、決意を新たにした。会場参加型の開催は4年ぶり。 長年にわたり暴力追放活動に尽力した団体や個人を表彰した。元県警警部のにか奴亭三助(本名・渡辺晃人)さんの「弁当に救われし俺の道~暴力団のいない安全安心な社会の構築」と題する特別講演もあった。 表彰と感謝状贈呈を受けた個人、団体は次の通り。 関東管区警察局長・関東管区内暴追センター連絡協議会会長連名表彰 佐々木慎吾、岡本英次▽暴追セ
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静岡県警に反射材寄贈 県自動車会議所
静岡県内の自動車関連団体で構成する県自動車会議所(酒井公夫会長)はこのほど、自発光式反射材を活用した交通安全対策「ピカッと作戦!」を推進するため、反射材ストラップ付きLEDライトなど計1万8千個を県警に寄贈した。県警は夕暮れ時や夜間の街頭活動などで高齢者や子どもらに配布し、活用を呼びかける。 毎年続ける恒例の活動で、今年はLEDライト4千個に加え、動物と車のイラストを施した複数種類の反射材計1万2千個、反射材クリップ2千個を贈った。 静岡市駿河区の県自動車会議所での贈呈式で、酒井会長は「事故防止は業界として永久のテーマ。有効活用してほしい」と期待し、加藤悟交通部長に手渡した。感謝状を授与
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「PFAS」の2種に発がん性 WHO認定、評価を引き上げ
【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)は、有機フッ素化合物「PFAS」の代表的な物質で有害とされるPFOAとPFOSの発がん性に対する評価を引き上げたと発表した。PFOAを4段階中最も高い「発がん性がある」グループに、PFOSを新たに下から2番目の「可能性がある」グループにそれぞれ分類した。 PFASは日本各地の河川などでも検出されており、環境省が有害性の本格的な調査研究に乗り出す方針だ。IARCは動物実験や遺伝、免疫などの研究に基づき、人での発がん性に十分な証拠があるかどうかを判断し、4段階で評価している。 IARCの1日の発表によると、PFOAはこ
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サクラエビのバーニャカウダ 香り良い濃厚なソース【ワインと楽しむこの一皿】
駿河湾だけで水揚げされる地元の味覚サクラエビ。秋漁が行われる中、新鮮な生は格別だが、今回は手軽にいつでも使える乾燥サクラエビを使ったイタリア料理「バーニャカウダ」のアレンジレシピを紹介したい。サクラエビの濃厚なソースを生野菜や温野菜と一緒に味わって。 バーニャカウダはイタリア北部の郷土料理で、本来はたっぷりのニンニクとアンチョビー(カタクチイワシの塩漬け)、オリーブオイルで作る。今回はアンチョビーの代わりに乾燥サクラエビを使った。乾燥サクラエビは生より香りが立ちやすく、ミキサーで粉末にして使うことで滑らかなソースができる。 野菜に付けるほか、白身魚のムニエルやフライなどにかけて食べた
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被災者支援、住宅の迅速な提供体制必要 静岡の2022年台風15号 研究者ら指摘
昨年9月の台風15号を踏まえ、被災した人々や中小零細企業への支援のあり方を考える公開シンポジウムが3日、静岡市駿河区の常葉大静岡草薙キャンパスで開かれた。被災者支援に当たった行政職員や研究者らが成果や課題を報告し、住宅支援を必要とする被災者に迅速に提供できる体制構築の必要性が指摘された。 2、3両日に同キャンパスで開かれた日本災害復興学会静岡大会の一環。住宅支援に関し、同市の担当者は、床上浸水しても法的な要件を満たさず支援が受けられなかった世帯に対し、独自財源で支援できたものの1カ月以上を要した事例を説明した。被災者支援に当たった県弁護士会の永野海弁護士は、独自支援は評価した上で「最も住ま
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徳川歴代将軍の甲冑ずらり! 久能山東照宮博物館で「名宝展」見どころは?
徳川歴代将軍の甲冑(かっちゅう)が並ぶ「徳川歴代将軍名宝展」が12月10日まで、静岡市駿河区の久能山東照宮博物館で開かれています。初代の家康から15代慶喜までの全将軍の甲冑を所蔵するのは全国で同館のみ。好評につき、会期を2週間延ばした展示会。来館してこそ鑑賞できる見どころを学芸員の宮城島由貴さんに聞きました。 ことし注目 家康公の金陀美具足(きんだみぐそく) 大河ドラマ「どうする家康」で注目された甲冑です。永禄3(1560)年、今川氏の配下にあった家康公が今川氏の属城に兵糧を運び込む「大高城兵糧入れ」の際に着用したと伝わります。 金色の美しさはもちろんですが、実物の注目ポイントは具足
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ものづくりの喜び発信 静岡市のプラモデル産業の魅力をPRする大浦哲さん【とうきょうウオッチ 静岡へ発進&発信】
首都圏などから静岡市を応援する同市の「いいねぇ。」届け隊として2022年から活動している。家電量販店「コジマ」の営業開発室長として全国の店舗を回り、ミニ四駆を中心としたプラモデルの魅力を伝えている。 ―届け隊に入ったきっかけは。 「19年に静岡市とコジマが包括連携協定を結び、地方創生やシティプロモーションに一緒に取り組むことになった。徳川家康が腕利きの職人を集めたことが今の模型産業につながっていると知り、面白いと感じた。そういう歴史を含めて魅力を伝えてみたいと思い、活動に加わった」 ―家電量販店ならではの活動内容は。 「体験価値や満足感を得られるのが店舗の強み。全国95店舗に無料で遊
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段ボールベッドの組み立て方学ぶ 静岡・西奈南学区自治連 地域防災の日
静岡市葵区の西奈南学区自治会連合会は、西奈南小と西奈中で訓練した。参加児童や生徒、地域住民は静岡橘ライオンズクラブのメンバーから段ボールベッドの組み立て方を学んだ。 児童や生徒は真剣な表情で作業に取り組み、完成したベッドに触れて「全然つぶれない」「簡単にできた」などと口にした。実際に横たわり、寝心地も確かめた。西奈中3年の内野壮一郎さん(15)は「思ったより硬くなかった。やり方を覚えたので災害時に利用したい」と笑顔で話した。
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茶のかす再利用で紙制作 静岡の高校生2人 市長に名刺寄贈
静岡市産の茶を原料にした紙を制作した同市の高校生2人と関係者がこのほど、市役所静岡庁舎を訪れ、難波喬司市長に活動を報告した。本来廃棄されることが多い茶の実油の搾油や、製茶で生じたかすを古紙パルプに混ぜ込んだ紙で、名刺やメモ用紙、封筒などを作った。2人は「ぜひ使ってください」と難波市長の名前を印字した名刺を寄贈した。 生徒は、静岡英和女学院高2年の加藤咲穂さんと清水東高1年の西沢孝次朗さん。広島市で折り鶴を活用して名刺を作る取り組みがあることを知った2人が、地元の特産品を活用してSDGs(持続可能な開発目標)推進に貢献しようと発案し、市内の製茶問屋や製紙会社の協力で材料の調達や商品開発を行って
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地域防災の日 災害備え 住民ら連携 トリアージの手順確認 県立総合病院医師ら150人参加 葵区
「地域防災の日」の3日、大規模災害を想定した訓練が県中部の各地で行われた。参加者は人命救助や被災者支援の流れを確かめ、有事に備えた。2日深夜にフィリピン付近で発生した地震の影響で太平洋沿岸部に津波注意報が発表されたため、訓練を中止した市町もあった。 静岡市葵区の県立総合病院では医師や看護師、事務職員ら約150人が参加し、患者の重症度に応じて治療の優先順位を判定する「トリアージ」の手順などを確かめた。 震度6強の地震が発生して病院に負傷者が次々と搬送されてくる想定で取り組んだ。参加者は患者の様子や人員配置、必要な資材などの情報をこまめに共有し、治療までの流れを確認。非常用の自家発電装置が機能し
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防災備蓄品のツナ缶を配布 静岡市清水区由比北田自治会 地域防災の日
静岡市清水区由比北田の北田公会堂では地元自治会が防災備蓄品のツナ缶を袋詰めにして、訓練参加者に配った。近隣に静岡本社があるいなば食品(稲葉敦央社長)が寄付したもので、由比北田自治会(鈴木輝男会長)の関係者が段ボール箱に入ったツナ缶を手提げのポリ袋に詰め替えた。 同自治会は約1200世帯。朝9時から行われた訓練には約120人が参加した。旧由比町庁舎の屋上に階段で上って避難したり、テントや仮設トイレの設営訓練も行ったりした。
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介護の技術を審査 最優秀に望月さん 静岡でコンテスト
静岡県内の介護職員が日頃の業務で身につけた技術を競う「介護技術コンテスト」(県主催)がこのほど、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。各施設を代表して13人が参加し、最優秀の知事賞に訪問介護事業所駿府葵会ケアサービス青葉(同市葵区)の望月幸美さんが輝いた。 介護区分が「要介護3」で認知症状のある74歳の女性が自宅からデイサービスに行くために外出支援する場面を想定し、15分の制限時間で声かけや介助の技術を審査した。参加者は事前に作成した個別援助計画書の方針に基づき、女性の不安に寄り添い、気持ちが前向きになるように会話の内容やペースを工夫した。 コンテストは介護職の魅力を発信するとともに、現場の
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体育会系学生に就活準備を紹介 静岡
体育会系の部活やサークルに所属する大学生らを対象にした「県体育会学生就活準備セミナー」が3日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。 就職活動の時期と大会出場が重なる学生に準備を進めてもらおうと、静岡新聞社・静岡放送などでつくる実行委員会が主催。体育会系の人材を求める23の企業・団体がブースを構え、事業内容ややりがいをPRした。企業の運動部に所属する社員が経歴や1日のスケジュールを紹介する場面のほか、身だしなみやマナーのセミナーもあった。 来年1月6日には、同所で新春就活準備セミナーが開催される。
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色鮮やか ステンドグラス並ぶ 御前崎で作品展
静岡市葵区の「ステンドグラス工房かわもと」の代表かわもとみえさんと専属インストラクターによる作品展が1月14日まで、御前崎市の静岡カントリー浜岡コース&ホテルのカルチャーフロアで開かれている。 ステンドグラスで制作した建築用パネルをはじめ、ランプやアクセサリーなど約80点を出展。小さなピースを組み合わせて色鮮やかで繊細なデザインに仕上げた。ステンドグラスは西洋美術として親しまれることが多いが、和風を意識した衝立(ついたて)や行灯(あんどん)といった独創性あふれる作品も人気だ。 ステンドグラスは窓の外から太陽光が差し込むと透明感が際立ち、夜は明かりが点灯すると落ち着いた雰囲気を演出する。光との
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力強いばちさばき、一糸乱れぬ演技 天城連峰太鼓ジュニア、静岡南幼稚園で披露
静岡市駿河区の静岡南幼稚園は3日、伊豆市を拠点とする和太鼓団体「天城連峰太鼓ジュニア」を招き、同園の園庭で演奏会を行った。園児や保護者、地域住民ら約400人が、力強いばちさばきやスピード感あふれる演奏を堪能した。 同団体は11月に開催された日本太鼓ジュニアコンクール県予選会で最優秀賞に輝き、来年3月の全国大会に出場する実力派。青島範明園長(65)がたまたまイベントで演奏を聞いて魅了されたことがきっかけで演奏を依頼し、1年越しで実現に至った。 この日は同団体の小中学生と高校生の計8人が法被にねじり鉢巻きの衣装で登場。静岡県の予選会でも演奏し、魚の群れを表現した曲「なぶら」など5曲を披露した
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大自在(12月3日)市町対抗駅伝
ようやく本来の駅伝らしい風景が戻ってきた。きのう静岡市内で開かれた県市町対抗駅伝。スタート地点の県庁周辺やゴールが設けられた草薙陸上競技場への入場制限、沿道応援の自粛要請などがなくなり、4年ぶりの通常開催となった。 市街地を駆け抜ける選手たちに、各市町の応援団やコース沿いの住民らが盛んに声援を送り、太鼓やラッパを使ったにぎやかな応援も繰り広げられた。新型コロナウイルス禍の収束で感染拡大前の生活が戻りつつあることを改めて実感した。 大会は市の部で4連覇を目指した浜松市北部に、御殿場市が逆転で競り勝ち、栄冠を手にした。こちらも4年ぶり。町の部は長泉町が11年ぶりの優勝を果たした。「市町代表」
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浜松勢止めた! 御殿場6区で逆転 宮原が区間新で一気首位 10区依田も区間賞【市町対抗駅伝】
「浜松市に勝てるのは御殿場市しかない」。5年前、浜松勢の連覇を「8」で止めた東部の雄が、再び王者の前に立ちはだかった。個々のトラックタイムは劣っても粘って流れを生み出し、勝負どころで強力エースが決定的なアドバンテージを奪った。「二度と勝てないと思っていた」と明かす滝口監督が、満面の笑みを浮かべた。 浜松市北部を30秒差で追う中盤でレースを動かした。まずは5区村木(御殿場西高)が「5、6区で先頭に出るのがプラン」と、県高校男子5000メートルランク4位の岡元(浜松開誠館高)を相手に15秒を短縮。区間賞で逆転への布石を打つと、決定打は6区宮原(滝ケ原自衛隊)だ。 日本最強のトレイルランナー
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能楽の発展過程や歴史に理解深める 静岡県立大で講演会 東アジア文化都市
静岡県文化財団などはこのほど、特別講演会「シルクロードが生み出した芸能<能楽>」を静岡市駿河区の県立大で開いた。県が推進する交流事業「東アジア文化都市」の一環。学生や県民約160人が、東アジアの影響を受けた能楽に理解を深めた。 来年1月に同区のグランシップで開かれる「グランシップ静岡能」に出演する宝生流第20代宗家宝生和英さんが講師を務めた。宝生さんは渡来人によってもたらされた「散楽」が、戦や疫病から逃れたり農作業を効率よく行ったりするために、独自に発展して能楽が生まれたことを紹介。衣装などに用いられる唐草模様や能面技術に東アジアの文化が垣間見えることを説明した。 「邯鄲(かんたん)」の
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林業家らと事業者の“お見合い”推進 静岡県、山間地の人流創出
静岡県は、観光や教育などのサービス産業で森林の活用を検討している事業者と森林所有者のマッチングを支援する事業を進めている。林業家らと事業者を“お見合い”形式で引き合わせるユニークな手法で、遊休林の再活用を促し、山間地での新たな人流創出を図る。 11月上旬に静岡市で開いた合同説明会には、7人の森林所有者と13の事業者が参加した。事業者は金融機関や子育て支援の社団法人、電力会社、個人事業主など幅広く、検討中の用途もマウンテンバイクのコースや森林環境教育、アロマ蒸留などの多岐にわたった。 所有者は自身の森林の立地や規模、現在の用途と希望の活用イメージを披露。事業者はグル
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遊びが「信頼」の土台作る【思春期の心 支える力 不登校④】
子どもたちは遊びの中でけんかと仲直りを繰り返します。けんかは自己主張です。けんかして仲間外れにされても「ごめん」と言って謝ることで再び仲間に入れてもらえます。この繰り返しが、人間への信頼と距離感の土台を作ります。遊びを通してのこの営みは、おおむね10歳くらいまでだと考えます。その時期を越えると、プライドやメンツが気になって友達との関わりの中で「ごめん」を言えなくなってしまう人が多くなるからです。 最近、鬼になるのが嫌で鬼ごっこに入れない子が出てきたと聞きます。友達と関わる力は身体を通した経験を基につくられていきます。遊びの機会と場を大事にしてほしいのですが、塾や習い事のために遊ぶ経験が減っ
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2位の清水町 手応え十分 中学生・古川、高校生より速く【市町対抗駅伝】
町の部2位の清水町は4区古川(町清水南中)が出色の走りを見せた。連覇を逃したものの、古川は高校生も出場する同区間で市の部も含めて全体トップの11分44秒。「自分のすべてを出し切った」と充実感をにじませた。 5区間で区間トップに立つなど、終始レースを引っ張った清水町。古川にとって、「とにかく抜かれないこと」が最優先だった。中学2年だった前回大会で8区区間賞と地力はあったが、高校生も居並ぶ中で「本当に『まさか』という気持ち。今でも信じられない」と夢心地で振り返った。 個人では苦しいシーズンだった。3種目で全国中学校体育大会を目指したものの出場がかなわず。特に1500メートルは設定タイムにわず
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浜松北部、プラン崩れ2位 中盤から後退、4連覇を逃す【市町対抗駅伝】
4連覇を狙った浜松市北部のもくろみは、中盤以降に崩れた。5区まで何とか首位を守っていたが、6区で御殿場市に快走を許して逆転されると、再びトップに返り咲くことができなかった。 杉原監督の描いたプラン通り5区まで進んだが、鬼門は6区だった。6区藤田(本田技研工業)は区間3位と好走したが、御殿場市はそれを上回る区間新で逆転、さらに30秒もの差をつけられた。 さらに10区で御殿場市の大学生ランナーに大差をつけられ、一時3位まで後退した。指揮官は「いいところも落ち込むところもあるのが駅伝」と選手を責めなかったが、課題となる区間は明らかになった。 県内高校女子で歴代トップクラスの1区沢田(浜松市立
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吉田町3位 5区の栗田(浜松開誠館高)見せ場つくる【市町対抗駅伝】
何とか3位に食い込んだ吉田町だったが、昨年より3分39秒遅いタイムに、チームの表情はさえなかった。 昨年から登録メンバーの半数以上を入れ替え、同じ区間を走ったのは2人のみ。“新生吉田町”で挑んだ今大会だったが、望んだ結果は得られなかった。中島監督は「選手は精いっぱい出し切ってくれた」とたたえた一方、「一人一人の走力アップが必要」と課題を付け加えた。 スタートから首位の清水町に食らい付き、粘った。4区で3位に落としたが、5区の栗田(浜松開誠館高)が町の部2位の力走で再び順位を2位に押し上げ、見せ場をつくった。5000メートルで県ランク上位の17歳は「来年は町の部トッ
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浜松南部3位 赤堀(東京メトロ)が奮闘【市町対抗駅伝】
浜松市南部は、高校生以来の出場となった10区赤堀(東京メトロ)がチームを一時2位に引き上げる走りでチームをけん引。3位に食い込んだ。 4区で匂坂(浜松市立高)が区間賞を獲得するなど、市の部3番手でたすきを受けた赤堀。「年長者として流れを断ち切るわけにいかない」と序盤からアクセル全開で2位の浜松市北部を追走した。残り500メートル付近で抜き去り、「最低限の役割は果たせた」と胸をなでおろした。 今夏の日本選手権3000メートル障害で8位入賞を果たすなど第一線で戦うが、小中高と出場してきた市町対抗駅伝が自身の原点。「この大会がなければ競技者としての今の自分はない」と断言する。「自分のように大会
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雑貨や食品3000点 静岡市葵区で3日まで「福祉楽市」
静岡県中部の福祉サービス事業所の利用者が作った手工芸品や食品を販売するイベント「第48回福祉楽市」(県社会福祉法人経営者協議会中部地区会など主催)が2日、静岡市葵区の松坂屋静岡店で始まった。3日まで。 障害者や高齢者らが利用する7法人20事業所が出展した。会場にはアクセサリーや生活雑貨、衣類、パン、菓子など3千点以上が並び、多くの来場者でにぎわった。 県民の福祉への関心を高め、利用者の生きがいづくりにつなげようと毎年開催している。同会の寺田亮一会長は「福祉楽市が、社会の身近な場所にさまざまな施設があることを知るきっかけになってほしい」と話した。 同区の静岡聖母幼稚園、竜南こども園の園児
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みんなでペタンク 静岡市葵区で大会 ねんりんピックへ西豊田「小松会」
静岡市老人クラブ連合会は1日、会員の健康維持と交流を図るため、ペタンク大会を同市葵区の松富スポーツ広場で開いた。駿河区西豊田の「小松会」が優勝し、来年鳥取県で開催される全国健康福祉祭(ねんりんピック)への出場権を獲得した。 市内3区の予選を勝ち上がった70~80代の会員約100人が参加した。参加者はチームで声をかけ合いながら和気あいあいとゲームを進めた。ペタンクは3人一組で目標の球(ビュット)に向かって金属の球を投げあい、相手よりどれだけ近づけられるかを競う競技。70歳以上の選手と女性選手がそれぞれ常時1人出場するなどのルールに基づいて行われた。 同会の遠藤日出夫会長(88)は「気心知れ
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こだわりの海の幸集結 3日まで焼津でいちまるマルシェ ECサイトコーナーも
焼津市の食品水産業いちまるは2日、恒例の「いちまるマルシェ・スペシャルイベント」を同市浜当目の食品工場で開いた。同社が運営するEC(電子商取引)サイト「焼津の網元」に参加する水産加工業者の商品を販売する特設コーナーが設けられ、こだわりの一品を買い求める客でにぎわった。3日まで。 焼津の網元特設コーナーには、いちまる、新丸正、丸又、カクニンベンうさぎ屋食品、焼津冷蔵など水産加工業者8社がツナ缶や練り物などを販売している。 いちまるブースでは、同社社員が自社のマグロやカツオに合うとして、あらしお(静岡市駿河区)や静岡県産醤油(焼津市)の製品を勧めるなど業者の垣根を越えた魅力の発信が実践されて
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商店街でスポーツ 静岡・呉服町 バスケやラグビー、チアも
静岡市葵区の静岡呉服町名店街は2日、スポーツ交流イベント「呉スポ2023」を同区の呉服町通りで開いた。県内スポーツチームが競技紹介などのブースを並べ、家族連れが体験を通じてさまざまなスポーツの魅力に触れた。 バスケットボールやラグビー、自転車など約10種目のブースを設けた。ラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズのコーナーでは子どもたちがラグビーボールに触れ、ラインアウトのリフトを体験。札の辻交差点にはステージを用意し、バスケットボール男子Bリーグ2部・ベルテックス静岡のチアダンススクールによる子ども向け体験会などを行った。 スポーツを通じて商店街の盛り上げにつなげようと初めて開催した。
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静岡市静岡、市の部5位 見せた粘り強さ、圏外から追い上げ入賞【市町対抗駅伝】
静岡市内で2日に開催された県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)。中部勢は市の部で静岡市静岡が5位、藤枝市が9位に入った。町の部は吉田町が3位に食い込んだ。各チームとも粘り強い走りを見せ、コース沿いからは盛んな声援が送られた。 静岡市静岡は中盤で上位入賞圏外だったが、区間賞や粘り強い走りで盛り返し、市の部5位に入った。松浦賢太朗監督(59)は「選手の病気やけがなどの困難があったが、壁を克服し、素晴らしい走りを見せてくれた」とたたえた。 12人中8人が区間10位以内に入るなど、持ち前の総合力の強さを見せた。7区永嶋駿樹選手(15)=静岡安東中3年=が区間記録タイの抜
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優勝の御殿場市 若者躍動、笑顔の凱旋【市町対抗駅伝】
静岡市で2日に開かれた第24回市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)は優勝した御殿場市と長泉町を筆頭に、東部勢の健闘が目立った。ふるさとの期待を背にたすきをつなぎ、市の部の富士、裾野、沼津と、町の部の清水、函南、小山、河津がそれぞれ入賞した。伊豆市は選手の故障で途中棄権した。 市の部で4年ぶり5度目の優勝を果たした御殿場市チームの報告会が2日夕、JR御殿場駅富士山口広場で開かれた。凱旋(がいせん)した選手たちを市民らが大きな拍手で迎え、美しく輝くイルミネーションが喜びの報告に華を添えた。 メダルを掛けた“えんじ色軍団”の姿に歓声が上がった。6区
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湖西市、過去最高6位 驚異10人抜き、区間賞三つ 監督デビュー戦【市町対抗駅伝】
静岡市で2日行われた第24回県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)は県西部8市町から9チームが出場し、地域の誇りを胸にたすきをつないだ。市の部準優勝の浜松市北部に続き、同市南部が3位、湖西市が過去最高の6位、掛川市も2年連続の10位入賞を果たすなど健闘した。 湖西市は、中嶋克太監督(47)の“デビュー戦”で過去最高の6位に食い込んだ。3選手が区間賞の力走。指揮官は「7位以上を目標にやってきた。想定以上の結果」と満足げだった。 3区金田陽愛選手(11)=湖西岡崎小6年=が驚異の10人抜きで区間タイの記録をたたき出し、チームを勢いに乗せた。「と
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静岡市清水 光る若手、翔洋勢底力 小学生も活躍【市町対抗駅伝】
静岡市清水は9区の涌井悠晴選手(12)=清水有度二小6年=が区間6位、4区と5区は東海大翔洋高の2年生が安定した走りを見せるなど、若手の活躍が目立った。 4区の和田愛加里選手(16)は順位を三つ上げてたすきをつないだ。昨年はけがに悩まされ、今年に入り本格的な練習に取り組めるようになった。おおむねイメージ通りに走ることができた駅伝を振り返り、「経験を生かしてまた出場したい」と話した。 前年と同じ5区を走った柴田悠生選手(17)は中盤の粘りを意識し、タイムを前年より30秒以上縮めた。「反省点を生かし、来年は区間順位1桁台を目指す」と先を見据えた。 望月勇紀監督(42)は「個々のレベルアップ
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南伊豆町 順位低下もタイム短縮 1区遠藤雫選手、昨年を上回る速さ【市町対抗駅伝】
南伊豆町は前回の6位から7位に順位を下げたが、タイムを41秒縮め、敢闘賞を受賞した。笠井慎監督(56)は「本当は6位を狙っていたが、賞を得たことで最低限の結果は残せた」と総括した。 昨年は歴代最高位で、ふるさと賞を受けた。区間4位と口火を切った1区遠藤雫選手(15)=日体大柏高1年=らチーム全体で昨年を上回る速さを見せただけに、悔しさが募った。遠藤選手は「結果に納得はいってない。再挑戦する」と意気込み、笠井監督は「来年は打倒河津だ」と気勢を上げた。
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市の部 区間賞選手の喜びの声 第24回市町対抗駅伝
1区(3.673キロ)中・高校生女子 沢田 結弥(浜松市北部、浜松市立高3)11分24秒 沢田 結弥 区間賞を取れていなかった。ようやく獲得できてうれしい。地元へ感謝の気持ちを伝えたかった。 2区(1.903キロ)小学生男子 平野 空哉(磐田市、豊田南小6)5分52秒 平野 空哉 最後までペースが落ちず、スタートからいつも通りの走りができた。目標にしていた区間賞が取れて最高。 3区(1.715キロ)小学生女子 金田 陽愛(湖西市、岡崎小6)◎5分18秒 金田 陽愛 区間新記録を狙っていたので悔しい気持ちもあるが2年連続区間賞を取れて良かった。とにかく前にいる人を抜かすことだけ
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交通安全推進功労者を表彰 静岡南安協・安管協
静岡南地区安全運転管理協会(石垣知己会長)と県交通安全協会静岡南地区支部(原川久支部長)はこのほど、交通安全活動を推進した功労者への合同表彰式を静岡市葵区で開いた。 静岡南署の大村彦彰署長が交通安全に尽力した管内の安全運転管理者らに賞状を手渡した。大村署長は「事故防止にはドライバーをはじめとする全ての通行者が交通安全意識を持つことが重要。引き続き周囲の意識向上に努めてほしい」と受章者に呼びかけた。 主な受章者は次の通り。 【交通栄誉章緑十字銅章】交通安全功労者 望月敬晃(望月商事)▽優良安全運転管理者 鈴木勝巳(市川開発)山田行信(市川土木)
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お手製ピンボール「架け橋に」 科学技術高生 静岡聴覚特支校に贈る
静岡市葵区の科学技術高は1日、同高文化祭で生徒が制作した作品の贈呈式を同市駿河区の静岡聴覚特別支援学校で行った。同校小学部児童に高さ約1・6メートルの巨大ピンボールと射的用のゴム鉄砲を贈り、物作りを通して交流を深めた。 贈呈式に参加した小学部5年生の尾内陽和さん(10)は早速ピンボールに挑戦。「点が取れると楽しい。休み時間にみんなで遊びたい」と笑顔を見せた。 レトロな雰囲気の「台湾夜市」をコンセプトに約1カ月かけて制作した両作品は、文化祭後に廃棄される予定だった。文化祭を訪れた同支援学校職員が、児童の遊びや図工の授業に生かせないかと、同高と相談し贈呈が決まった。制作に携わった同高都市基盤工学
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強盗犯想定し緊急対応訓練 静清信金用宗支店
静岡市駿河区の静清信用金庫用宗支店と静岡南署はこのほど、強盗対処訓練を同支店で実施した。支店に押し入った強盗犯が拳銃で職員を脅しながら現金を要求するとの想定で、同支店の職員らが緊急時の対応の流れを確認した。 窓口で犯人役の署員から「金を入れろ。早くしないと撃つぞ」と脅される中、職員は犯人に悟られないように非常通報装置を押した。その上で、事前に決めていた役割分担に基づき、各職員が現金を奪って逃げた犯人を追って逃走方向を確認したり、人相や着衣を覚えたりした。警察への通報時には職員全員が電話口に集まり、それぞれが記憶した犯人の特徴を伝えた。 村山明支店長は「強盗が入りにくい店舗づくりも大事。来店し
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静岡県市町対抗駅伝 展望 精鋭ぞろい 競り合い必至 市の部/浜松勢軸に御殿場、富士が追う
静岡市内で2日に行われる第24回静岡県市町対抗駅伝競走大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催、県、県教委、県スポーツ協会共催)の各市町のオーダーが1日、発表された。同市葵区で監督会議が行われ、出席した35市町37チームの代表者が当日のレースの注意点などを確認した。 市の部は4連覇を狙う浜松市北部と、2年連続準優勝の浜松市南部の競り合いになりそうだ。御殿場市、富士市が浜松勢の牙城を崩せるか。静岡市静岡、湖西市も上位を狙う。 浜松市北部が盤石の布陣を組んだ。県内高校女子で歴代トップクラスの1区沢田(浜松市立高)で主導権を握り、勝負どころの5区を県高校男子5000メートルランク4位の
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⚾ハヤテの選手編成、説明 池田球団社長 SBSラジオに出演
来季からプロ野球2軍ウエスタン・リーグに参入する静岡市拠点のハヤテ223(ふじさん)の池田省吾球団社長(49)が、1日放送のSBSラジオに出演し、選手編成について、静岡県出身選手や元NPB選手、外国人選手らの獲得を目指し、交渉を進めていると説明した。 現在はトライアウト合格者約20人に内定を出し、最終契約の交渉をしている段階とし、「地域密着型でいきたい県民球団。県出身やゆかりの選手も入っている」と話した。元NPB選手は12球団合同トライアウト後、約10人にオファー。「それなりの知名度のある選手も入っている」 獲得を目指す外国人選手には、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のメキシ
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市町対抗駅伝 静岡市内コース周辺、きょう交通規制【コース図あり】
第24回静岡県市町対抗駅伝競走大会が行われる2日、静岡市内のコース周辺は交通規制される。 ※画像タップで拡大してご覧になれます コースは県庁本館前(葵区)をスタートして東に向かい、清水清見潟公園(清水区)で折り返して草薙陸上競技場(駿河区)でフィニッシュする12区間42・195キロ。選手の通過時間に合わせ、全面通行止めや走者の進行方向の車両規制が行われる。 ▶市町対抗駅伝 最新記事はこちら 問い合わせは大会事務局<電054(284)9094>(午前9時~午後5時)、当日は大会本部<電054(208)4171>(午前9時~午後2時)へ。大会公式ホームページでも確認できる。
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大自在(12月2日)三木卓さん
静岡市出身の詩人で作家の三木卓さんが亡くなった。88歳。代表作の詩集「わがキディ・ランド」や芥川賞を受賞した小説「鶸[ひわ]」など優れた作品を世に送り出し、翻訳や随筆、評論などでも活躍した。 本紙も寄稿やインタビューをたびたび掲載した。2008年から月1回連載している「鎌倉だより」は、亡くなる直前まで執筆していただいたことになる。感謝の念に堪えない。ご冥福を祈りたい。 筆者が三木さんの作品を初めて読んだのは高校の教科書でだった。短編集「はるかな町」に収められた「介添人」。三木さんの高校時代の話だ。同級生に手紙で告白したものの、返事を聞くのが怖くてたまらない友人に頼まれて、呼び出した場所ま
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静岡人インタビュー「この人」 日本女子ソフトボールリーグで初優勝した静甲女子ソフトボール部の監督 山崎奈美佳さん(静岡市清水区)
2013年から6年間、選手として静甲女子ソフトボール部に在籍した。退団後、県外の大学で学び、ソフトボール部を指導しながら小学校教員免許を取得。22年にコーチとしてチームに戻った。23年の監督就任1年目で日本女子ソフトボールリーグ初優勝に導いた。東京五輪ソフトボール金メダルの山崎早紀選手は妹。掛川市出身、33歳。 ―チームの特徴は。 「昨季の1~5番を担った主力5人が退団し、今年は平均年齢23歳の若いチームとなった。長打力のあるヒーローはいないが、その分全員に活躍のチャンスがあり、『つなぐ野球』で点を取るよう意識している。1点差でも競り勝つなど、勝負強さと粘り強さはあると思う」 ―今季を
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先進技術で防災模索 内閣府と静岡県
内閣府と静岡県は1日、激甚化する災害に対し、先進技術を活用して解決する「防災×テクノロジー官民連携プラットフォーム(PF)」のマッチングセミナーを静岡市駿河区のグランシップで開いた。県内外から自治体職員や企業の担当者計約470人が参加し、防災課題の解決策を模索した。 10自治体がブースを設け個別相談に応じた。地域防災無線の設備更新に合わせた新たな通信手段の確立や災害対策本部に集まる情報の効率的な分類、発信など、事前に自治体が提示した課題に対し、企業担当者が各ブースを訪問して自社商品や技術をアピールした。 浜松市のブースでは、非常用電源の一つである小型風力発電機についての説明や
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裾野市東地区おやじの会、大賞 静岡県、子育て支援で4団体表彰
静岡県はこのほど、先進的な子育て支援活動をたたえる「ふじさんっこ応援大賞」の表彰式を県庁で行い、大賞に「裾野市東地区おやじの会」を選んだ。 おやじの会は2012年から月1回のペースで100人規模のお泊まり会「何にもしない合宿」を実施。小学生をはじめとするさまざまな住民が参加し、世代を超えたつながりを構築している。小田圭介会長(42)は「身近な所から始められる活動。県内の他地域でも参考にしてもらえれば」と話した。 24団体から応募があり、県立大短期大学部の永倉みゆき教授が審査委員長を務めた。優秀賞は「NPO法人泉の会こどもっ家」(静岡市)と「だんぼ楽会創作あそび作家ふくろうず」(浜松市)、
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ピカッと作戦 推進 安協清水地区支部
静岡県交通安全協会清水地区支部(山下光英支部長)はこのほど、反射材の着用や早めのライト点灯などを呼びかける「ピカッと作戦」の推進と歩行者や自転車利用者の事故防止に向けた街頭広報を静岡市清水区の天王町交差点周辺で行った。 広報活動に先立ち、山下支部長が「毎日のように悲しい事故の報道を目にする。1件でも2件でも事故を減らせるよう協力を」とあいさつした。同支部の交通安全指導員や清水署員、高部・飯田地区の交通関係団体の約40人が反射材を身に着け、通行人やドライバーに向けて事故防止対策を広報した。 同署管内では7~9月までの人身交通事故件数は1カ月当たり80~90件ほどで推移していたが、日没が早くなっ
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危険物運搬車両 指導取り締まり 静岡南署など
静岡南署は11月30日、県警高速隊や静岡市消防局、市保健所と連携し、危険物運搬車両に対する指導取り締まりを同市駿河区の東名高速道上り日本平パーキングエリア(PA)で実施した。 指導は危険物車両の事故未然防止と危険物取扱者の意識啓発が目的。高速隊員が同PAに入ってくるガソリンや劇薬を運搬するトラックやトレーラーに声をかけて協力を求めた。署員や消防職員、保健所職員はドライバーに聞き取りをしながら、許可証の有無や積載量、車両、消火設備の管理状況などを確認した。約1時間半の間に指導した車両に違反はなかった。 同署生活安全課の担当者は「危険物運搬車両が関連すると大きな事故になりかねない。取扱者に認識を
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夕方にも反射材を 交通事故防止啓発 静岡県交通安全協会静岡中央地区支部
静岡県交通安全協会静岡中央地区支部と静岡中央署はこのほど、夕暮れ時の交通事故防止に向けた啓発活動を静岡市葵区の静岡中央郵便局前で行った。日没が早まった夕方に反射材の活用や交通ルールの順守を訴えた。 交通安全指導員や署員ら約30人が参加した。犬の肉球のかわいらしいデザインが施された反射材などを歩行者や自転車利用者に配布するとともに、早めのライト点灯や交通ルールの順守を一人一人に呼びかけた。 シルバーカー(手押し車)に反射材を付けてもらった鈴木真由美さん(60)=同市駿河区=は「日が落ちるのが早くなったので反射材があってうれしい。普段から身に着けるようにしたい」と喜んだ。同支部の佐野直樹事務
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商店街ににぎわい 市内店舗が出店 静岡市清水区でイベント
静岡市清水区の次郎長通り商店会(大石朗紀会長)はこのほど、次郎長通り商店街に出店が並ぶ「じろちょうマーケット」を開いた。 市内の店舗や団体など約70店が出店し、多くの買い物客らでにぎわった。同市清水市民活動センターの17周年記念事業「市民活動FESTA 2023」ともコラボし、楽しみながら活動について知ってもらうためのゲームなども行った。 大石会長は「商店街ですでに店を閉めてしまった方も、にぎわいを喜んでくれる。今後も続けていきたい」と話した。
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学校修繕実施 要望の半数 22年度、市立小中学校 静岡市議会定例会
静岡市議会11月定例会は1日、前日に続いて総括質問を行い、8氏が登壇した。青嶋浩義教育局長は2022年度に市立小中学校計120校から施設の修繕要望が1436件寄せられたのに対し、実施したのは約半数の713件で、残りの723件は未実施だったと明らかにした。島直也氏(自民党市議団)への答弁。 22年度の修繕要望件数は、各学校が4月に市教委に提出した老朽化に伴う要望と、台風などによる年度途中の突発的な案件を合わせた数。青嶋教育局長は現地調査を行った上で、危険度や緊急度を考慮して修繕の優先順位を決めているとし、壁の塗装や床の張り替えなど緊急性が低い案件は未実施になっていると説明した。 同教育局
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島氏が発言訂正 公立学校を「お化け屋敷」 静岡市議会
安竹氏(創生静岡)は、島氏(自民党市議団)が学校施設の維持管理に関する総括質問の中で、公立学校を「お化け屋敷のような学校」と表現したことについて井上恒弥議長に議事進行の発言を求め、訂正を要求した。島氏はこれを受け、「老朽化した施設」と発言を訂正した。 島氏は市立小中学校の修繕が進んでいないとただす質問の中で、「保護者としても、お化け屋敷のような学校に通わせるくらいなら、少し頑張ってきれいな私立へ通わせようという保護者がいるのも致し方ありません」と述べた。
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乳幼児一時預かり 空き状況を公開へ 市HPに、1月から 静岡市議会
橋本隆夫子ども未来局長は、乳幼児の一時預かりを受け入れている市立こども園の空き状況を、2024年1月から市ホームページに掲載する方針を示した。島直也氏(自民)への質問に答えた。 同市では病気や出産、育児疲れなどで保護者が一時的に家庭で保育ができなくなった場合、こども園などに通っていない乳幼児を一部の市立こども園で一時的に預かる事業を実施している。21年度は229人、22年度412人、23年度は10月末までに315人の利用があった。現在は保護者自身が各園に空き状況を問い合わせる必要があり、空き状況の公開により申込時の利便性向上を図る。 橋本局長は妊婦検診にかかる費用の助成について、24年4
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鈴与、防災備蓄品を静岡市社協に寄付
鈴与は1日、静岡市社会福祉協議会に防災備蓄品を寄付した。同市清水区のはーとぴあ清水で開いた贈呈式で同社の斎藤茂宏取締役が市社協の高山茂宏副会長に目録を手渡した。 同社の防災備蓄品定期入れ替えで生じた賞味期限の近くなった食料品を、コロナ禍や物価高騰などによる生活困窮者に届ける取り組みで毎年行っている。今年はサバ缶480食とみそ汁1700食を寄付した。 斎藤取締役は「例年にも増して生活に困っている方が増えていると聞く。少しでも役立てればと思う」とあいさつ。高山副会長は「原資が少なくなる中、寄付は福祉にとって力強い応援になる」と感謝した。
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リニア「南アルプス駅」市議提案 難波市長は応じず 静岡市議会
静岡市議会11月定例会で総括質問を行った安竹信男氏(創生静岡)は、市北部に位置する南アルプスの登山・観光振興や県内への経済効果を目的に、リニア中央新幹線「南アルプス駅」の建設を国に求めてはどうかと難波喬司市長に提案した。難波市長は「すでに工事が始まっている民間事業であり、現計画の変更を求めるような要望はすべきでない」と応じなかった。 葵区井川地区出身の安竹氏はリニア品川-名古屋間の沿線都県で駅がないのは静岡県だけだとし、「南アルプスの自然環境を犠牲にするという大損をするのは静岡県で、特に静岡市」と述べた。JR東海が南アルプスの二軒小屋近くに計画し、リニアトンネル本坑に通ずる「千石斜坑」を利
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ふるさと納税 前年同期比2倍に 静岡市議会
大長義之副市長は、2023年度の市のふるさと納税寄付額が11月28日時点で7億6千万円となり、前年度同時期の3億7千万円から2倍以上に増加したと明らかにした。池谷大輔氏(自民)への答弁。 市は寄付額の増加と市の魅力発信に向け、大長副市長をトップに、財政や経済などの各局長をメンバーとするプロジェクトチームを5月設置した。先進都市の取り組みやマーケティング調査の結果を参考に、返礼品の充実や情報発信の強化を図った。 具体的には返礼品として人気がある加工食品や果物の種類を増やし、24年3月の静岡マラソン出走権や市内宿泊施設で使用できるクーポンなど体験型の返礼品を追加した。ふるさと納税サイトを五つ
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「アーブル美術館」国内外の名画模写 親子ユニット作品展 17日まで 静岡市葵区
国内外の名画を模写する親子ユニット「アーブル美術館」(静岡市葵区)の大贋作(がんさく)展が17日まで、同区鷹匠の書店ひばりブックスで開かれている。 母親の藤原晶子さん(47)と2人の子どもたちは2012年に模写を始め、これまでの作品総数は700点に及ぶ。ほほ笑ましい描写が元の作品の魅力を捉え、人気を博してきた。 マチスやフェルメールをはじめ、映画ポスターやレコードジャケットなど、晶子さんお気に入りの25点を展示している。俵屋宗達の「風神雷神図屏風(びょうぶ)」の模写を拡大したフォトスポットも設けた。晶子さんは「本物とは違う仕上がりだが、子どもたちが楽しく描いた様子が伝わってくる。面白がっ
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バスケット中学生クラブチーム ジムラッツ(静岡) 3度目全国で初勝利狙う
バスケットボールの第4回全国U15(15歳以下)選手権(ジュニアウインターカップ)男子県予選で、静岡市を拠点にした中学生クラブチーム「ジムラッツ」が2大会ぶりの優勝を果たし、来年1月4日に都内で開幕する全国大会への切符をつかんだ。これまで2度出場したが、ともに初戦敗退。3度目の挑戦で初勝利を狙っている。 16チームが出場した県予選でジムラッツは順調に勝ち上がり、決勝で浜松開誠館中と対戦し、63―56と接戦を制した。ゲーム主将の松葉翔太郎選手(藤枝中3年)は「結果的に勝てたが、第3クオーターで詰められてしまった。全国大会への課題」と振り返る。 全国大会では8強以上が目標。チーム主将の山本颯柊(
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カリブの飾り布「モラ」色彩豊か 6日まで 静岡市葵区で展示
カリブ海サンブラス諸島に住むクナ族の女性が衣服に縫い込む飾り布「モラ」の手芸作品展が6日まで、静岡市葵区のしずぎんギャラリー四季で開かれている。SBS学苑パルシェ校などで講師を務める川口康子さん(65)と受講生ら27人が、色彩豊かな約70作品を出品した。 布をくりぬいたり重ね合わせたりして描かれる幾何学模様が特徴。動物や自然のモチーフが多く、鳥の毛並みを細かな模様で繊細に表現した作品などが並ぶ。バッグやティッシュカバーなど、生活雑貨にモラを施した作品も目を引く。川口さんは「同じモチーフでも、使う色や表現の仕方によって異なった印象の作品に仕上がる。個性あふれる作品を楽しんでほしい」と来場を呼
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「2時間20分台を」 伊東市壮行会【市町対抗駅伝】
2日に静岡市で開かれる県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の伊東市代表チームは1日、市役所で出発式に臨んだ。選手たちが当日に向けて士気を高め、大会の舞台に向かった。 主将の飯泉亜美紗さん(駿東伊豆消防)が「2時間20分台を最大の目標に、一人一人が一分一秒を削り出す走りで伊東市に勇気、元気、感動を届けたい」と誓いの言葉を述べた。小野達也市長が「声援を力に、気持ちよくコースを駆け抜けてほしい」とエールを送った。 会場には市職員や市議らが集い、選手たちが乗り込んだバスの出発を見送った。石井義仁監督は「チーム一丸で20分台を目指す。応援をお願いしたい」と呼びかけた。
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「貢献する走り」松崎町チーム壮行会【市町対抗駅伝】
松崎町は1日、町役場前で壮行会を開いた。出場選手一人一人が「チームに貢献する走りを見せる」「区間賞を狙いたい」などと意気込みを語り、集まった町職員や保護者らの声援を受けて静岡市に出発した。 木村仁副町長から団旗を手渡された土屋武彦監督は「選手が集まらず、一時は出場の辞退も考えたが、メンバーも集まり良い状態に仕上がった。特に小学生区間は上位を狙える」と応援を呼びかけた。
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“駿府城”舞台に吟行俳句大会 永井さん(袋井)最高賞
静岡県俳句協会は、吟行俳句大会を静岡市駿河区の男女共同参画センターあざれあで開いた。最高賞の大会賞に袋井市の永井千恵子さん(77)の「冬麗大きく動く手話の指」が選ばれた。 県内の俳句愛好家ら約92人が参加。小春日和の中、参加者は駿府城公園を散策し、葵舟や家康像、鴨の陣などを題材に詠んだ力作を1人2句ずつ投句した。各賞は同協会の理事が採点して決めた。中川正男会長による講演も行った。 大会は鳥取県で来年度開催されるねんりんピックの選考会を兼ね、上位3人が出場権を獲得した。 最高賞以外の受賞者は次の通り。 県俳句協会会長賞 太田依子(浜松市浜北区)▽県俳句協会賞 杉田和子(静岡市葵区)▽実
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あいのうた短歌コンテスト 表彰式や10周年トーク 静岡
静岡県はこのほど、出会いから子育てまでをテーマにした「第10回あいのうた短歌コンテスト」の表彰式と10周年記念トークショーを静岡市駿河区のグランシップで開いた。 応募作品3152首の中から選ばれた最優秀賞は、一般の部が徳島市の会社員の金城沙代さんの「君が言う 『土星くらい おいしい』が きっかけで知る 土星のデカさ」、ジュニアの部は静岡市立服織中2年の鈴木香春さんの「クローバー 君と探した あの時間 見つかんなくても 最高の思い出」。式典では、入賞者に川勝平太知事が表彰状を手渡した。 審査員を務めた歌人の俵万智さんと田中章義さん(静岡市出身)、お笑いコンビ「トータルテンボス」(御殿場市出
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夕暮れ時や夜間の事故防止呼びかけ 静岡県交通安全協会
日没時刻の早まりとともに交通事故が多発する年末を控え、静岡県交通安全協会は11月29日、夕暮れ時や夜間の交通安全に向けた県内一斉の街頭指導を実施した。同協会全30地区の支部員や交通指導員ら約660人が、交通量の多い交差点や商業施設など40カ所に立ち、歩行者やドライバーに事故防止を呼びかけた。 静岡市駿河区の駿河総合高校前交差点では、静岡南地区支部の交通指導員や静岡南署員ら約50人が「安全がきらっと光る反射材」と書かれたのぼり旗を掲げ、歩行者らに反射材が付いたチラシを配布した。無灯火の自転車利用者には整備不良を指摘し、交通ルール順守を訴えた。 同協会の酒井公夫会長は「人や車の動きが増える年
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レースで勇気と感動を 湖西市チームが出発式【市町対抗駅伝】
静岡市で2日に開かれる静岡県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する湖西市チームの出発式が1日、市役所で行われた。中嶋克太監督は「勇気と感動を与えられるレースをしたい」と意気込みを語った。 中嶋監督が選手やコーチを1人ずつ紹介し、集まった市職員や家族らが激励の拍手を送った。チームは過去最高の「市の部7位以上」を目標に掲げ、6月から練習を重ねてきた。主将の辻本桜寿さん(18)=浜松開誠館高3年=は選手を代表し、「チーム一丸となって、今年こそ過去最高の順位を取って帰ってきたい」と意気込んだ。 影山剛士市長は「市民の応援を背に、駿河路をゴールまで駆け抜けてほしい」と
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袴田さん再審公判「5点の衣類」法廷へ 弁護団、展示の方針
現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(87)の再審公判を巡り、弁護団は30日、確定判決が袴田さんの犯行着衣と認定した半袖シャツやズボン、ステテコなど「5点の衣類」について法廷で展示する意向を明らかにした。 同日、静岡地裁で法曹三者による非公開の打ち合わせがあった。終了後に取材に応じた弁護団によると、5点の衣類の状態などを直接確認した上で、裁判官らと展示方法について話し合ったという。12月11日の第4回公判で展示する方針。 5点の衣類は事件から1年2カ月後に現場近くのみそタンクで見つかり、血痕には赤みがあった。袴田さんの再審開始
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「土壌調査、事業者に重い負担」 静岡県の盛り土規制条例に静岡市議要望 作成は当時副知事の難波市長
静岡市議会11月定例会の総括質問に登壇した宮沢圭輔氏(創生静岡)が県盛り土規制条例について「土壌汚染調査に関する事業者の負担が重すぎる」として、県に対して同条例の廃止を提案するよう市に要望した。熱海土石流災害を受けて2022年7月に施行された同条例の検討作業で中心的な役割を果たしたのは当時県の副知事だった難波喬司市長。答弁には担当局長が立ち、難波市長は手元の資料に目を落として淡々と聞いていた。 宮沢氏は、残土処分業者が土壌汚染調査に経費と時間を要することで処分価格が上がり、残土の最終処分場が不足する市内で業者の新規参入の障壁にもなっていると指摘した。土壌汚染は熱海土石流の原因とは直接関係な
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⚾ロッテ戦力外の福田秀平外野手 静岡市拠点ハヤテ入団の意向 プロ野球
プロ野球ロッテから戦力外通告を受けていた福田秀平外野手(34)が30日、来季から2軍ウエスタン・リーグに参入する静岡市拠点の「ハヤテ223」に入団する意向を固めたことを自身の後援会ホームページ上で明らかにした。 福田は多摩大聖ケ丘高(東京)から2006年の高校生ドラフト1巡目でソフトバンクに指名された。入団後は俊足好打の外野手として活躍し、日本一にも貢献した。20年シーズンからは出場機会を求めロッテへ移籍したものの、けがが重なり、23年シーズン終了後に戦力外通告を受けていた。
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「適応指導教室」進まぬ改称 文科省が変更推奨も 静岡県内温度差、当事者「自分は不適応なの…」
不登校の子どもの受け皿になっている学校外の公的な支援拠点「適応指導教室」の名称変更が県内で進んでいない。文部科学省は保護者からの「違和感がある」などという声を踏まえて2019年度に「教育支援センター」に変更し「適応指導教室」の使用をやめた。自治体に対しては「改称が望ましい」(同省担当者)としているが、県内では「適応指導教室」を使い続ける市町があり、対応が分かれている。 「自分が不適応だと言われているようだった」。不登校経験のある県内の男性(20)は当時を振り返る。不登校の子を支援する関係者の間には「呼び方が通常の教育体系から外れていることを表している」などと受け止める声も根強い。 「適
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静岡・杉尾の盛り土撤去へ 静岡県が行政代執行開始
静岡県は30日、静岡市葵区杉尾の砂防指定地に残土処分会社「富田建材」が無許可で造成した盛り土を撤去する行政代執行を開始した。現場は急勾配で大雨や地震で土砂が不安定化する恐れがある上、約700メートル下流に人家があるため危険性が指摘されていた。静岡県は2025年12月26日までに代執行の完了を目指している。 静岡県静岡土木事務所の戸栗一泰所長が代執行の開始を宣言し、工事作業員が現場の進入路付近にバリケードや防護柵を設置した。今後、測量や仮設道路の整備を行い、24年1月下旬から土砂の搬出を始める予定。土砂は牧之原市の民間残土処分場に運ぶ。 21年7月に熱海市伊豆山で発生した大規模土石流以降
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パラスポーツ情報センター開設 コンシェルジュ常駐、相談強化 静岡に県障害者協会
静岡県障害者スポーツ協会は30日、障害者スポーツに関する情報を一元化した拠点施設「ふじのくにパラスポーツ情報センター」を静岡市葵区の県総合社会福祉会館に開設した。障害者らの相談に応じたり、スポーツを楽しむための幅広い情報を提供したりするパラスポーツコンシェルジュを配置し、県内のパラスポーツの裾野拡大を目指す。 東京パラリンピックのレガシー(遺産)継承や、スポーツを通じた共生社会の実現を目指して、同協会や県などは今年8月、全国初の官民連携組織「ふじのくにパラスポーツ推進コンソーシアム」を設立し、障害者スポーツの振興に取り組む態勢づくりを進めている。 障害者スポーツに関する相談窓口はこれま
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静岡市のPFAS相談窓口 井戸水「心配」多数
静岡市の田嶋太環境局長は、静岡市清水区三保の化学工場周辺の水路などから発がん性が疑われる有機フッ素化合物(PFAS)が高濃度で検出された問題に関し、市が開設した相談窓口に約60件の問い合わせがあったと明らかにした。静岡市議会11月定例会での宮城島史人氏(自民)への答弁。 窓口は11月8日に市環境保全課内に開設した。60件のうち、工場周辺の井戸水を使用する住民からの心配の声が約50件を占めた。残りの約10件は「PFASとはどんな物質か」「人体にどんな影響があるか」などの問い合わせだった。 市は三保地区の住民に対し、PFASの情報や調査結果を踏まえた健康への影響などを回覧板で説明しているほか
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岡田さん(サッカー元代表監督)指導者論 静岡みらい会議「私欲ない理念徹底」
静岡県内企業の経営者や管理者向けのビジネスセミナー「静岡みらい会議」(静岡新聞社・静岡放送主催)が30日、静岡市葵区のしずぎんホールユーフォニアで開かれ、「持続可能な企業・地域のつくり方」をテーマにサッカー元日本代表監督の岡田武史さんらが特別講演した。 岡田さんはJ3今治の運営を核にしながら地域活性化に取り組む企業「今治.夢スポーツ」の会長として手腕を発揮した経験を踏まえ、指導者の視点から人づくりや組織づくりについて講話した。指導者自身が経営理念を体現するような言動を取ることが重要だと指摘。「私利私欲のない理念の実現をトップが徹底することで、サポーターや社員、スポンサーらが『この人について
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「走り屋」警戒や事故防止 静岡市日本平、昼夜連続取り締まり
静岡市の日本平パークウェイで週末夜間に危険運転が繰り返されていることなどを受け、静岡南署と県警交通指導課はこのほど2日間にわたり、速度取り締まりを同市駿河区の同パークウェイ上り線で行った。同パークウェイでの昼夜連続取り締まりは初めての試み。夜間は危険な運転や騒音で住民を悩ませる「走り屋」を警戒し、行楽期を迎え交通量が増える昼間には観光客らの事故防止に向けて速度違反に目を光らせた。 昼夜連続で展開することで取り締まり強化路線の一つとしての認知を広げ、高速走行の抑止や事故防止につなげる狙い。 初日は午後9時から同11時にかけて、直線が続く区間に可搬式速度違反自動取り締まり装置を設置して警戒に
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記者コラム「清流」 警備業界も積極的発信
大規模イベント会場を狙ったテロ行為などを想定し、県警と県警備業協会が行った初の連携訓練での一場面。「手荷物検査にご協力いただきたい。どうか冷静に」「なんで見せなきゃなんねーんだ。権限あんのか」 アフターコロナで今後もイベントは次々復活するだけに、こうした場面にいつ遭遇してもおかしくない。静岡市葵区の歩行者天国では乗用車が突っ込む殺人未遂事件が起きた。訓練では検査依頼を来場者役が拒否すると、警備員は一定の距離を保ち、丁寧な言葉遣いで協力を求め続けた。取材を通じ、業界が各種対処で常に危険と隣り合わせであることを改めて感じた。 アイドルのコンサート会場などでは協力は見事と聞く。全関係者の地道な
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中村哲さんアフガン35年間記録 「意志貫く姿 見てほしい」 ドキュメンタリー、静岡で12月6日上映
静岡市内の有志が2024年1月6日、同市葵区の市民文化会館で、福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の現地代表としてアフガニスタンで活動し、2019年に凶弾に倒れた医師中村哲さんを追ったドキュメンタリー映画「劇場版 荒野に希望の灯をともす」の上映会を開く。 映画は、中村さんがパキスタンの病院に赴任後、アフガニスタンを拠点に用水路整備などに取り組んだ35年間を記録。21年に同名で製作されたDVDを再編集し、中村さんの亡き後も事業を支える現地スタッフの様子を加えている。 約10年前に故西村滋さん原作の映画「エクレール お菓子放浪記」の上映会を開催した市民が中心となり、準備を進めている
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富士山⇄駿河湾 高低差「日本一」のコース料理 富士宮でイベント
静岡県は29日、有名店の料理人が県内産食材で腕を振るう初めての企画「美味らららダイニング」を富士宮市の富士山本宮浅間大社で実施した。旅先の食文化を楽しむ「ガストロノミーツーリズム」推進事業の一環として県内外の希望者30人を招き、日本一の高低差を誇る富士山から駿河湾までをテーマにしたコース料理を提供した。 同ダイニングは焼津市で鮮魚店を営む前田尚毅さんのプロデュースで、フレンチ「馳走西健一」(同市)の西健一さんと無国籍料理「シンプルズ」(静岡市駿河区)の井上靖彦さんのほか、新潟県の桑木野恵子さんと小林宏輔さんが厨房に立った。 4人は日本一の高低差をテーマに、コースの中で山を表した皿から海
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「安易な前例踏襲しないで」伊豆の国山車死亡事故受け コロナ後行事再開に静岡県警
伊豆の国市田京の市道で秋祭りの山車が横転し、1人が死亡、18人が重軽傷を負った事故を受け、県警は各地の祭り主催者らに安全確保策の徹底を改めて呼びかけている。財津康地域部長は30日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染拡大の影響で数年ぶりに再開したイベントが多い実情を捉えて「まとめ役をはじめ、参加想定人数や交通規制場所が変わっていることもあり、安易な前例踏襲をしないでほしい。運行要綱などに問題がないかは複数人で確認を」と求めた。 横転した山車の運行は4年ぶりだった。財津部長は各種祭りにおける共通の注意事項として、「『前々から危険だと思っていた』といった周りの意見を主催者側の全員で共有する仕
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格好良い女性像追う 劇団代表・草野冴月さん(静岡市葵区)【表現者たち】
静岡女子高(静岡市駿河区)演劇部の卒業生を主体にした「演劇ユニットHORIZON[ホライゾン]」はことし、旗揚げ10周年を迎えた。演出、脚本を手がける草野冴月代表(38)=静岡市葵区=は、節目の年の掉尾[とうび]を飾る12月公演に特別な作品を選んだ。多くの演劇関係者やファンの支持を得ている「演劇集団キャラメルボックス」の「サンタクロースが歌ってくれた」である。 「高校1年の春、部活動紹介で演劇部がこの演目の小編を上演してくれて。『かっこいい。あそこに入りたい』と強く思った。それが演劇に関わるきっかけ」 高校時代は40人ほどの部員と切磋琢磨[せっさたくま]し、演じることに全霊をささげた。大
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不登校でも「学校」に行かせるべき?② 関係者インタビュー【賛否万論】
法的な縛りがなく活動の自由度の高い民間のフリースクールが、小中学校に通えない子どもの受け皿として注目を集めています。学校とは異なる空間で子どもの自己肯定感を高め、心のリハビリの場になっています。ひきこもりの支援に長年携わり、2020年に静岡市葵区で不登校の中高生向けに居場所を提供する「きみのスペース まんま」を開設した黒川彩子さん(43)に、子どもが不登校になる背景やフリースクールの実情を聞きました。 (社会部・大橋弘典) 黒川彩子さん 一斉教育の限界が来ている ひきこもり支援経験のあるフリースクール代表 黒川彩子さん フリースクールの定義や位置づけは。 定義は特に決まっていませ
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環境債500億円 初の共同発行 浜松など36自治体
新潟県や熊本県、浜松市など36自治体が30日、借金に当たる地方債「グリーンボンド(環境債)」を初めて共同発行した。総額は500億円で、環境問題を解決するインフラ整備事業の財源となる。返済は10年後。来年3月に2回目の発行を予定しており、総務省は2023年度の調達額が計約1千億円になると見込む。 環境債を自治体が共同発行する枠組みは23年度に創設され、42自治体が参加している。このうち26道府県と10政令指定都市が発行した。調達額は北海道が66億円で最も多く、次いで京都市の50億円だった。浜松市は11億円。静岡県や静岡市など6自治体は事業費がまだ確定していないなどの理由で今回は見送った。
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アリーナ防災拠点に 東静岡整備で市方針 静岡市議会定例会
静岡市議会は30日、11月定例会の総括質問を行い、7氏が登壇した。大長義之副市長はJR東静岡駅北口市有地に整備を目指しているアリーナについて、災害時の防災拠点に位置づける方針を示し、「アリーナ整備により市全体の防災力向上や市民の安全・安心につながるよう検討する」と述べた。児嶋喜彦氏(志政会)の質問に答えた。 市が2023年3月にまとめた誘致方針では、アリーナを「防災拠点をサポート」する施設にするとしているが、アリーナ自体を災害時の防災拠点と位置づけることを初めて明言した。 大長副市長は、近年整備された他都市のアリーナでは、大規模な屋内空間やコンクリートの床などの特性を生かし、災害時に大
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静岡県高校総文祭郷土研究大会 浜名、日大三島が最優秀
静岡県高校総合文化祭の郷土研究部研究発表大会がこのほど、静岡市葵区のアイセル21で開かれた。県内6校の生徒が各地の歴史や文化などを調査、分析した成果を発表し、「公共・政策」分野で浜名高史学部Aが、「歴史・考古」分野で日大三島高地理・歴史部がそれぞれ最優秀に選ばれた。両校は来年夏に岐阜県で開かれる全国高校総合文化祭に出場する。 浜名高史学部Aは、天竜川の治水などに尽力した地元の偉人金原明善による更生保護事業に着目。金原とともに更生保護の仕組みを構築した川村矯一郎の人物像や2人の活動の独自性を追究した。 日大三島高地理・歴史部は、同校が陸軍の跡地に建てられていることから「野戦重砲兵連隊と三島
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知的障害者160人力走 静岡オレンジマラソン
静岡県知的障害者福祉協会などはこのほど、知的障害者の社会参加や健康増進を促す「第36回静岡オレンジマラソン大会」(静岡新聞社・静岡放送後援)を静岡市駿河区の県草薙総合運動場で開いた。 100、1000、1500、3000メートルの4種目に、小学生から60代までの計約160人が参加した。参加者はスタートの合図とともに勢いよく飛び出し、「頑張れ」「あと1周」などの声援を受けながら疾走。ゴールテープを切ると、観客から大きな拍手が送られた。参加者と常葉大チアリーダー部員による共演企画も行われた。
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事業マッチングや投資協力を強化へ 県・浙江省全体会議
静岡県・浙江省経済交流促進機構は30日、第32回全体会議を静岡市内で開き、新エネルギー自動車、脱炭素環境保護、バイオ医薬など重点分野でのビジネスマッチングと投資協力を深めるとする2024年度事業計画案を承認した。 両県省の企業が展示会に出展し、事業機会の創出を図るほか、サプライチェーン(供給網)での協力を推進する。浙江省に立地する県関連企業の関心が高い企業優遇措置や外資研究開発の情報提供を組織的に行い、課題解決を模索する。 科学技術や農業、教育分野の既存事業を継続し、人的交流を活発化させることも盛り込んだ。 会議は4年ぶりに対面で開催し、両県省の幹部職員ら約40人が出席した。意見交換では双方
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地震発生時の降車訓練 静岡聴覚特支生が実践
静岡市駿河区の静岡聴覚特別支援学校は29日、南海トラフ地震などを想定し、地震発生に伴い列車が停止した場合の避難方法を学ぶ講習会を同校で開いた。JR東海静岡支社の運転士らを講師に招き、中等部1~3年の生徒7人が列車の降り方などを確認した。 生徒は、地震が発生し列車が停止した後、運転士らが車内放送で乗客に情報を伝える流れや、清水や用宗など県内在来線の計8駅が津波浸水地域にあることの説明を受けた。 体育館のステージを列車に見立てた降車訓練では、停車した列車のドアの縁に腰かけ自力で飛び降りる「座ってピョン」や、複数人が協力して乗客を降ろす「ヒューマンチェーン」などの方法を実践した。1年の山本凜子さん
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クリスマス彩る「スワッグ」作り 静岡市葵区で講習会 生花店斎藤さん指導
静岡市は28日、花の壁かけ「スワッグ」を作る緑化講習会を静岡市葵区の市民文化会館で開いた。市民約25人が参加し、講師を務めた市内のフローリストからクリスマスを彩る飾りの作り方を学んだ。 「スワッグ」は幸せを呼び込むものとして、欧州では古くから玄関などに飾られる装飾品。参加者は、斎藤生花店(同区)の斎藤仰チーフデザイナー(36)の指導の下、ユーカリやヒムロスギなどボリュームのある緑の生花で土台を作成。松ぼっくりやコットンフラワー、赤と緑のリボンをあしらい好みのデザインに仕上げた。使用した生花はドライフラワーのように徐々に変化するため、インテリアとして長期間楽しむことができるという。 同区か
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交通事故原因考え防止策提案 静岡南署など 高齢者の安全意識向上図る
静岡南署と県交通安全協会静岡南地区支部はこのほど、高齢者を対象にした交通安全教室を静岡市駿河区の長田生涯学習センターで開いた。参加者は交通安全指導員による講話や体験型講習を通して事故防止への意識を高めた。 同センターを利用する市高齢者学級「みのり大学」の学級生約55人が参加。配られたワークシートを使って、見通しの悪い交差点で起きた事故の原因や再発防止の具体策を同指導員と一緒に考え、「きちんと一時停止をする」「目視での左右確認を怠らない」などと意見を交わした。 同署の鈴木英文交通課長は「夜間や早朝などの薄暗い時間、『自分は大丈夫』と思わず常に危険予測をして通行してほしい」と注意を呼びかけた。
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静岡市の障害者施設で年越しそば提供 市そば商組合が慰問
静岡市そば商組合は30日、同市葵区の障害者支援施設「わらしな学園」を慰問し、施設利用者92人に一足早い年越しそばを振る舞った。 市内のそば店から6人が出向き、当日の朝に打ったそばを同施設の厨房(ちゅうぼう)でゆでて提供した。 何日も前から楽しみにしていたという利用者は「おいしい」「もう一杯」と笑顔で職人の味を堪能。4回おかわりした利用者もいて、用意した約250杯分は全て食べ切った。 同組合による同施設への慰問活動は今年で40回目を迎えた。安田裕組合長は「(施設利用者は)お店でそばを食べる機会がなかなかない。その分、今日はたくさんおかわりして味わってもらえてうれしかった」と話した。
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発酵食品・飲料開発 事例や展望紹介 15日、静岡市駿河区で講演
家康公クラフト開発をはじめ、本県の産学官が連携して行ってきた発酵食品・飲料開発の事例や今後の展望を紹介する講演会「微生物がつなぐ文理融合研究」(日本学術会議中部地区会議主催、静岡大共催)が15日午後1~4時、静岡市駿河区の同大大学会館で開かれる。入場無料。 同大学術院理学領域の丑丸敬史教授の「野生酵母に学ぶ多様な微生物世界」、人文社会科学領域の横浜竜也教授の「日本におけるクラフトビールツーリズムの可能性」などの講演がある。 申し込み、問い合わせは静大研究協力課<電054(238)4316>へ。
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災害時交通誘導学ぶ 静岡、警備業緊急援助隊
静岡県内の警備員でつくる県警備業緊急援助隊はこのほど、災害対策訓練を静岡市葵区の中部運転免許センターで行った。大規模地震の発生を想定し、信号機が機能しなくなった交差点での車両誘導の手順を確かめた。 県警備業協会に加盟する14社から約20人が参加した。教習コースの交差点を使い、同隊の本多剛隊長らが紅白の手旗を使った停止などの合図や警察官の手信号に連動した誘導方法を指導。県警交通機動隊の白バイの先導で、緊急車両が交差点を通過する際の注意点を確認した。負傷者の救助や搬送などの措置方法も学んだ。 本多隊長は「警察官との連携を確認し、学んだことをそれぞれの会社で広めてほしい」と期待した。 同隊は
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卓球で地域貢献模索 静岡ジェード、富士宮市と協定 23、24日にTリーグ公式戦
本県初のプロ卓球チーム「静岡ジェード」の運営会社静岡オクシズUUと富士宮市はこのほど、ホームタウンパートナーシップ協定を締結した。卓球Tリーグ公式戦を同市内で開催するほか、卓球を通した地域活性化などで連携する。 静岡ジェードは静岡市の中山間地「オクシズ」を拠点に今季からTリーグに参戦している。協定には、スポーツ振興などの視点で富士宮市と事業を行うことが盛り込まれた。 23、24の両日は富士宮市民体育館でTリーグ公式戦を初開催し、静岡ジェードは木下マイスター東京、岡山リベッツと戦う。9日にはアマチュア大会も予定していて、プロ選手とのラリーを体験できる。 市役所で締結式が開かれ、須藤秀忠市長と河
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一輪車 華麗な技披露 静岡で全日本大会
日本一輪車協会は、全日本一輪車競技大会のソロ演技部門を静岡市葵区の市北部体育館で開いた。ビデオ審査を通過した県内外の出場者84人が、華麗な演技を披露した。 音楽との調和性や表現力が求められるアーティスティック部門と、技術力が重視されるテクニカル部門でそれぞれ競った。華やかな衣装に身を包んだ出場者は、曲に合わせて高速スピンや片足立ちでつま先を後頭部まで持ち上げる「ビールマン」などを決めた。表情や上半身も駆使しながら個性豊かに作品を表現した。 県勢の入賞者は以下の通り。 【アーティスティック部門】小学生の部4位 井口小乃羽(静岡城内一輪車クラブ)▽女子中学生の部6位 青木菫(ユニサイクルA
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松潤と「どう見る最終回」 静岡の大河ドラマPVに5万人超応募
静岡市の望月哲也観光交流文化局長は、大河ドラマ「どうする家康」の最終回が放送される12月17日に静岡市民文化会館で行うパブリックビューイングと主演松本潤さんのトークショーについて、全国から5万人を超える応募があったと明らかにした。静岡市議会11月定例会で、白鳥氏の質問に答えた。 ドラマを地域活性化につなげるため、申込者には市の話題や観光情報をメール配信するほか、イベント当日は静岡商工会議所と連携して会場の外で特産品の販売を行うことも説明した。 葵区の静岡浅間神社境内にある大河ドラマ館は2024年1月28日まで開館し、最終盤で登場する衣装や小道具を展示する予定。開設場所が神社であることを生
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⚽清水エスパルス 昇格へ吉兆データ、因縁東京Ⅴ相手に今季2戦2勝 勝利条件下で堅守攻略だ!
J2清水は12月2日に敵地の東京・国立競技場でJ1昇格プレーオフ決勝の東京V戦に臨む。リーグ戦順位が下の清水が昇格を手にする条件は、勝利のみ。リーグ最少失点を誇る東京Vの堅守を攻略できるかが焦点だ。 東京Vは組織的で隙のない守備を武器に、リーグ戦42試合で31失点。半数を超える23試合で無失点を記録し、リーグ戦のラスト2試合も完封勝利で締めている。 時間帯別に見ると、特に堅さが光るのが後半31分以降で、リーグ最少の3失点。終盤を手堅く進め、逃げ切る試合運びが浮かび上がる。実際に先取した試合は19勝2分け1敗と高い勝率を残している。 ただ、清水にとっての好材料は今季の対戦成績が2戦2勝と
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人身事故6年間で35件 静岡市駿河区の県道交差点、今年も4件
静岡市駿河区中野新田の県道交差点で10月に歩行者の女性が大型トラックにはねられて死亡した事故で、過去約6年間に同交差点で計35件の人身交通事故が起きていたことが29日、県警への取材で分かった。今年は10月末現在で4件発生している。交通企画課の担当者は「事故が少ないとは言えない場所」と説明し、慎重な通行を呼びかけている。 県警交通企画課によると、同交差点で2018~23年10月末までに発生した人身交通事故形態別の内訳は、追突が22件、右左折時が5件、出合い頭が4件など。年間8件ほどの発生が続いた後、21年からは減少傾向だった。21年12月には直進する乗用車と横断歩道を渡る自転車が衝突し、自転
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PFAS目標値「超過なし」 静岡県内の27河川33地点
静岡県は29日、静岡市や浜松市の水路などで国の暫定目標値を超える有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)が検出されたことを受けて静岡県内全域で実施した水質調査の結果を公表した。水質汚濁防止法に基づき常時監視の対象にしている27河川33地点の環境基準点を調査し、暫定目標値を超えた地点はなかった。 県生活環境課によると、10月24日から11月14日までの間に33地点で採水し、PFAS(PFOSとPFOAの合計値)の濃度を調べた。県が33地点で一斉にPFASの調査を行ったのは初めて。 33地点のPFAS濃度は1リットル当たり2ナノグラム未満~5・5ナノグラムで、国の暫定目標値(同50ナノグラム
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12月3日、地域防災訓練 静岡県内各地 自助共助、底上げへ
南海トラフ地震などの大規模災害を想定した地域防災訓練が「地域防災の日」の12月3日、静岡県内各地で開かれる。新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが「5類」に移行し、自主防災組織の活動も復調の兆しが見え始めている。訓練ができなかった空白期間で低下が懸念される自助・共助の底上げが課題となっている。 県によると、3日を中心に約4400団体、約58万5千人が参加する見込み。コロナ禍は中止や縮小で安否確認にとどまることが多かったが、今回は会場型訓練が増加傾向。資機材の点検操作や応急救護などの基本的な手順確認や多様性、住環境の改善を考慮した避難所運営訓練に取り組む地域がある。富士山噴火を想定
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JR「アスティ静岡」新装開店 “プチぜいたく”飲食や物販 全21店出そろう
ジェイアール東海静岡開発(静岡市葵区)が運営するJR静岡駅構内の商業施設「アスティ静岡」が29日、8カ月にわたる改装工事を終えてグランドオープンした。新型コロナウイルス下で高まった「プチぜいたく需要」に応じる飲食・物販店など新装全21店舗が出そろった。 同日、高級スーパー紀ノ国屋の商材を扱う「プレシャスデリ&ギフト静岡」や、クレープ店「エイチズクリーム」、雑貨店「無印良品500」など県内初進出を含む9店舗が営業を開始した。 大規模改装は2020年度以来3年ぶり。伊藤裕次社長は「さらなるにぎわい創出に資する店舗がそろった。駅利用者のついで買い需要に応じるだけでなく、施設そのものが目的地にな
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昨秋台風被災の静岡市葵区油山 再発防止へ砂防ダム増設 静岡県が2カ所着工、来年5月完成目指す
静岡県はこのほど、昨年9月の台風15号で土石流が発生し旅館や民家が被災した静岡市葵区油山地区で再発防止のため、油山川の上流2カ所に砂防ダムを増設する工事に本格着手した。上流部の道路を埋め尽くした土砂や岩石の除去が難航し、発災から約1年2カ月たってやっと大規模工事にこぎ着けた。出水期前の来年5月末までに完成を目指す。 上流部には元々2カ所に治山ダム、3カ所に砂防ダムが設置されていた。だが昨年の台風15号では線状降水帯に伴う大雨で山崩れが起き、土石流が砂防ダムの容量を超えて押し寄せた。再発防止に向け、県は既設の砂防ダムにたまった土砂を掘削して機能を回復。その上で既設ダムの下流1カ所に幅約50
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静岡人インタビュー「この人」 空き店舗を活用して住民の交流拠点づくりを進める 藤井天汰郎さん(西伊豆町)
松崎町の空き店舗を活用し、地域の住民が集まる交流拠点づくりを行っている。取り組みを進める松崎高の生徒と静岡大の学生のまとめ役を務め、住民主体で運営できる仕組みの整備を目指している。松崎高3年。西伊豆町出身。18歳。 -活動のきっかけは。 「松崎町の住民や静大生がまちづくりに取り組む『2030松崎プロジェクト』への参加がきっかけで、自ら活動して地域の役に立ちたいと思うようになった。地域にはさまざまな課題がある。解決するには意見を述べるだけでなく、行動に移し、実現する力が必要だと感じた」 -取り組みについて。 「人口減少で増えている空き家を資源ととらえ、地域の活性化につなげる狙いがある。
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記者コラム「清流」 「赤石」が指すものは
「みどりのなかにくっきりと太陽みたいな赤石がいつでも優しく微笑(わら)ってる」。川根本町の本川根小校歌の冒頭だ。歌詞にある「赤石」とは同町北部にそびえる赤石山脈のことを指している。 校歌に地域の山や川の名称が入るのはお決まりで、同町では「赤石」や「大井川」が採用される。長く地域の人に親しまれてきた赤石山脈だが、「南アルプス」という新たな名称が根付くにつれ、赤石山脈という名称は影に隠れてしまった印象がある。「赤石」と聞けば、同山脈を構成する赤石岳の方をイメージする人も多いのではないか。 赤石岳は静岡市葵区にあり、同町から「くっきり」と見ることは到底できない。来年度、町内の小中学校の再編で2
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美人局事件、男女を起訴 静岡地検、恐喝や傷害
静岡市内で10~20代の男女5人がマッチングアプリで誘い出した男性に美人局(つつもたせ)の手口で因縁を付けて現金を脅し取るなどしたとされる事件で、静岡地検は29日、恐喝や傷害などの罪で清水町柿田、専門学生の女(20)と住所不定無職の男=犯行当時(19)=を静岡地裁に起訴した。 起訴状などによると2人は他の仲間3人と共謀し、18日午前2時55分ごろから同3時半ごろまでの間、マッチングアプリで誘い出した男性会社員3人に、未成年を装う被告を深夜に連れ回したとして因縁を付け、同市駿河区内の駐車場や海岸で「一緒にいた女の子の姉が三島連合の上の方の人で、君たちが連れ回したことを怒っている」と言って、投
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あんどん上手にできたよ 大谷小児童、静岡大生の手借り
静岡市駿河区の大谷小の3~6年生約50人がこのほど、駿河竹千筋細工のあんどん作りを同校で体験した。大谷・小鹿地区まちづくり検討会議が主催する子ども向けイベント「バンビーノ・プロジェクト」の一環。 児童が地元の伝統工芸品に触れる機会を設けようと、デザインを専攻する静岡大の川原崎知洋准教授ゼミの学生が企画した。駿河竹千筋細工の伝統工芸士杉山茂靖さんの協力で、今回の企画に合わせてオリジナルデザインのあんどん制作キットを用意。児童は杉山さんに竹ひごの組み方などを教わり、学生のサポートを受けてあんどんを完成させた。 5年の馬昊沢さん(11)は「伝統工芸品を作ったのは初めてだったが、上手にできた。家
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「黒俣の大イチョウ」が黄葉 静岡県指定天然記念物 静岡市葵区
静岡市葵区の県特別天然記念物「黒俣の大イチョウ」の黄葉が、ピークを迎えた。秋の低い日差しを浴びて鮮やかに光輝く黄色い葉が、緑に覆われた周囲の山々との美しいコントラストを見せている。 集落内の小高い丘陵地にそびえ立つ大イチョウは、樹高約20メートル、幹周囲は8.7メートルほど。推定樹齢は500年で、県内でも屈指の巨木といわれている。 大イチョウの黄葉は12月上旬まで続く見込み。落葉が終わるとともに同区中山間地域の奥藁科にも、本格的な冬の季節が訪れる。
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避難所運営のあり方学ぶ 少年鑑別所が被災者支援研修 静岡
静岡少年鑑別所は29日、災害時の被災者支援をテーマとした研修会を静岡市駿河区の市健康文化交流館「来・て・こ」で開いた。同所や静岡刑務所など矯正施設の職員や民間団体の関係者ら約30人が、男女共同参画の視点を踏まえた避難所運営や生活再建のあり方を学んだ。 講師を務めた関西国際大の斉藤容子客員教授は、東日本大震災の避難所で女性が着替えや授乳に困惑した事例や、自主防災組織や自治体の危機管理部局に女性の数が少ないことなどを挙げ、「まだまだ防災は男性の仕事という認識がある」と指摘。女性だけでなく災害弱者になり得る高齢者や障害者らの権利が守られるかどうか、平時から避難所の運営体制などを見直しておく必要性
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鈴与、スカイマークへの出資 地上業務受託の拡大期待
鈴与の浅井伸祐副社長は29日、静岡市清水区の本社で開いた決算会見で中堅航空会社スカイマークへの出資について「(空港地上業務の)グランドハンドリングでは連携の可能性がある」などと説明し、受託の拡大に期待感を示した。 鈴与は今月、グループとして約13%のスカイマーク株を投資ファンドから取得し筆頭株主となった。浅井副社長は、傘下のフジドリームエアラインズ(FDA)との連携では「飛んでいる拠点も、機材も違うのでFDAはFDA、スカイマークはスカイマーク。これから勉強していく。(現時点で)具体的な内容は想定していない」と述べた。 浅井副社長は「当面は安定株主として企業価値向上の支援をしたい」と、中
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沖縄連帯呼びかけ 市民団体が集会 静岡市葵区
市民団体「静岡・沖縄を語る会」はこのほど、集会「平和大行進静岡アクション」を静岡市葵区の青葉シンボルロードを中心に行った。県内各地から集まった約50人が、政府が防衛力強化を目的に沖縄県などの南西諸島で進める自衛隊配備を批判し、「沖縄を再び戦場にさせない」と訴えた。同県那覇市で開かれた県民平和大集会に合わせた活動。 同会の山崎ひろみ共同代表は「沖縄の島で迷彩服を着た自衛隊が闊歩(かっぽ)するような状況が日常となっている」と指摘。「沖縄への連帯を叫びたい」と語った。集会後、参加者は横断幕を手に市街地を練り歩き、「ミサイル配備は危険を拡大」などと街頭に呼びかけた。
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火災時の安全確保 二次被害防止確認 静岡市役所清水庁舎
静岡市清水区役所はこのほど、市役所清水庁舎での火災発生を想定した消防訓練を同庁舎で行った。職員ら約120人が参加し、消防用設備の位置や使用方法、連絡体制などを確認した。 7階の給湯室から出火し、初期消火を行ったものの延焼して、非常用を除くエレベーターが停止した火災を想定した。参加者は各階の職員の誘導で火元から遠い階段で避難し、庁舎前駐車場に救護所を設置して応急処置に当たるなど、安全の確保と二次被害の防止に向けた動きを訓練した。 清水消防署の職員による指導の下、消火器の使い方を学んだほか、スモークハウスを使って煙の恐ろしさも体験した。
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安全快適利用へ 車椅子丁寧に整備 静岡市葵区・損保ジャパンなど
損害保険ジャパン静岡支店と同社自動車整備工場代理店組織のAIRオートクラブ静岡支部は28日、静岡市葵区の市中央福祉センターで車椅子の整備ボランティア活動を行った。 同支部会員ら14人が参加し、足が不自由だったりけがをしたりした市民に無償で貸し出している車椅子24台をブラシや洗剤を使って丁寧に清掃した。整備業務の技術を生かし、ネジの緩みの確認やブレーキの調整、タイヤの空気入れも行った。 山本耕平支店長は「利用者が安全に、快適に使ってもらえるよう今後も社会貢献活動に努めていきたい」と話した。
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段ボールで「僕らの井川」 静岡市の地元園児が制作
静岡市葵区の井川こども園の園児2人がこのほど、段ボールを使い自分たちの住む井川地区の風景を表現した作品を作り上げた。子どもたちの郷土愛あふれる工作物が、鑑賞に訪れた人たちを喜ばせている。 同園が掲げるテーマ「物つくり」に沿って、西川結太君(6)と長島祐杜君(5)が4月から取り組み始め、10月に完成させた。同園から見える井川の山々のほか、井川ダムや井川湖渡船「赤石丸」、地元建設会社のダンプカー、ジュースの自動販売機など20点を制作。11月初旬にお披露目され、住民らの笑顔を誘った。 2人は現地で実物を見学してから作業に取り組んだ。同園教諭の仁科潤紀さん(32)と白鷺杏純さん(24)は「地域の
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水道の開始・中止など LINEで手続き可能に 静岡市
静岡市は、無料通信アプリ「LINE(ライン)」の市公式アカウントに、水道の使用開始・中止とパブリックコメント(市民意見募集)の手続き機能を追加した。利用開始は12月1日午前9時から。 水道に関しては、新規の使用開始、市内での転居、市外への転居、集合住宅やビルなどの新築に伴う事業者による一括申し込みの四つがライン上で手続き可能になる。パブリックコメントは、ライン上に意見募集中の案件がイラストとともに表示され、選択すると意見募集フォームに直接アクセスできる。 市広報課によると、今後もライン上でできる手続きを随時追加していく方針。
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静岡市の公共施設削減、23年度内に新方針 市長「売却を加速」 計画遅れで見直しへ
静岡市議会11月定例会の総括質問が29日始まり、5会派が代表質問を行った。難波喬司市長は、公共施設延べ床面積の20%縮減を目指す計画「アセットマネジメント基本方針」について2014年度に策定した同計画を見直した上で、公共施設の売却など民間活用を加速させる考えを明らかにした。自民党市議団の平井正樹氏への答弁。 同計画では、11年度末時点で総延べ床面積230万平方メートルの市保有施設について、43年度までに20%削減する目標を掲げるが、計画策定から8年後の22年度末時点で2・0%減にとどまり、年割りの目標を下回っている。 難波市長は、民間が提供できるサービスを積極的に導入して公共施設の増新
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DXや観光分野で外部人材登用検討 静岡市長、市議会答弁
難波市長は市の組織強化や行政課題の解決に向け、デジタルトランスフォーメーション(DX)や観光などの分野で外部人材獲得の検討を進めていると明らかにした。白鳥氏への答弁。 現在の市職員の専門性について難波市長は農林水産分野を例に挙げ、「農業、水産業の専門職員は4人。3、4年で職場が変わるのが一般的で、現状の職員の専門性が十分だとは思っていない」と述べた。その上で「すぐに専門人材は育たない」として、高い専門性を有する外部人材を積極的に登用する必要性を強調した。 また、外部人材の持つ知識や経験、人脈により、職員の政策立案力や問題解決力の育成、幅広い情報と知性の市行政への反映が期待できるとした。
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静岡市長、特別自治市「目指す考えない」 市議会答弁
難波市長は、政令市に都道府県並みの権限や財源を持たせる大都市制度「特別自治市」に関して「現時点で目指す考えはない」と述べた。白鳥氏への答弁。 難波市長は、特別自治市制度の法制度化を検討する指定都市市長会の取り組みについては「賛同する」としつつ、静岡市は「広大な面積を有し地域課題が多岐にわたる」とし、「県行政に包含されず、独立して行政を行うには課題がある」との認識を示した。その上で、「私がすべきことは制度論の議論に力と時間を使うのではなく、市民の暮らしに直結する諸課題にしっかり対処すること」と強調した。
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事故防止啓発品 県安協に寄贈 ダイレクトワン
スルガ銀行グループのダイレクトワン(沼津市、安斎善毅社長)はこのほど、交通安全を啓発するポケットティッシュ10万5千個を県交通安全協会に寄贈した。 静岡市葵区で行われた贈呈式で、安斎社長が同協会の夏目敏孝専務理事に目録を手渡した。安斎社長は「特に子どもたちに交通安全の大切さを理解してもらいたい」と強調。夏目専務理事は「交通マナー違反や悲惨な事故が1件でも減るように啓発品を活用して呼びかけていく」と話した。 ポケットティッシュには自発光式反射材の着用を促進する県警の「ピカッと作戦!」の情報や、小学生交通事故防止ポスターの優秀賞に輝いた7作品をデザインした。同協会は交通安全教室や街頭活動などで配
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SPAC新作 小説「お艶殺し」 谷崎潤一郎原作 現代の恋模様に
静岡県舞台芸術センター(SPAC)の新作「お艶の恋」が12月2日から、静岡市駿河区の静岡芸術劇場(グランシップ内)で上演される。谷崎潤一郎の小説「お艶殺し」を、現代に通じる恋物語に仕立てた。 SPACが世界の名作を連続上演する演劇シリーズ「秋↓春のシーズン」の2作目。裕福な質屋の一人娘お艶と奉公人の駆け落ちを描いた谷崎の初期作品を下敷きに、舞台を現代に移して、お艶とその恋のために殺される人らの魂を呼び起こす。阿部一徳さんらベテラン俳優6人が出演する。 演出は、SPAC作品に携わるのは2回目となる石神夏希さん(同市葵区)が手がけた。一般公演とは別に中高生向けの公演も行うことから「自分が中高生の
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静岡県警音楽隊 2月に定期演奏会 12月15日まで募集
静岡県警音楽隊は2024年2月10日午後1時から、第35回定期演奏会を静岡市葵区の同市民文化会館大ホールで開く。観覧無料。希望者は12月15日までに申し込む(当日消印有効)。 全席指定で約1300席を用意する予定。約2時間にわたる2部構成で、千葉、山梨の両県警音楽隊との合同演奏なども届ける。事前申し込みは往復はがきに住所、氏名、電話番号、希望席数(1枚につき2席まで)を明記し、「〒424-0055 静岡市清水区吉川373の1、静岡県警察音楽隊」宛てに郵送する。応募多数の場合は抽選になる。 詳細は県警ホームページで確認できる。問い合わせは県警音楽隊<電054(271)0110>へ。
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「昨年の7位死守」 富士宮市チームが結団式【市町対抗駅伝】
12月2日に静岡市で開かれる第24回静岡県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の富士宮市チームは28日夜、結団式と壮行会を市役所で開いた。昨年の7位死守を目指して士気を高めた。 選手は「チームの成績に貢献する」などと、それぞれの意気込みを語った。代表して山宮小6年の高田理緒さんがユニホームを池谷真徳教育長から受け取った。 岩間久亜団長は選手に対して「1人10秒削る気持ちで走り切ってほしい」と鼓舞した。
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「小山の底力見せる」 壮行会で結束強める【市町対抗駅伝】
静岡市で12月2日に開催される静岡県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)を前に小山町チームの壮行会が28日夜、同町の町総合文化会館で開かれた。選手やチーム関係者が間近に迫る大会に向け、結束を強めた。 同チームは、直近3大会で連続して町の部5位。24大会連続で指揮を執る名将室伏剛監督は「少子化の波を強く受ける中、手を上げてくれた選手たちに感謝したい。県の外れに位置する小山町の底力を見せてきたい」とあいさつし、込山正秀町長や集まった保護者らから大きな拍手を受けた。 選手代表で妹尾祐聖選手(東海大静岡翔洋高2)と妹尾晴華選手(東海大2)が「応援してくれる町民を笑顔に、元気
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4年ぶり通常開催 12月2日、静岡市内【市町対抗駅伝】
第24回静岡県市町対抗駅伝競走大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催、静岡県、静岡県教委、静岡県スポーツ協会共催)は12月2日、静岡市内で行われる。コースは静岡県庁前をスタートし、清水清見潟公園で折り返して草薙陸上競技場でフィニッシュする12区間42.195キロ。市の部23市25チーム、町の部12町12チームが出場する。 レースは午前10時にスタート。新型コロナウイルス対策で行われていた同競技場への入場制限や、沿道での応援の自粛要請がなくなり、4年ぶりの通常開催となる。同競技場前広場では、静岡県内各地の特産品を集めた夢逸品市場も復活する。
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 23日はメジナやタカベ、ネンブツダイ、トウゴロウイワシ。24日は強風のため休園した。25日は小マダイやクロダイ、カワハギ、ソウダガツオ、ベラ、ネンブツダイ、スズメダイなど。26日は小マダイやタカベ、トウゴロウイワシ、ベラなどが釣れた。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺はサビキ釣りでイワシとアジ。針は4~5号で、午後3~5時ごろが狙い目。ウキ釣りではメジナ。23日にはサバが回遊してきて、ウキ釣りやカゴ釣り、サビキ釣りのいずれでも釣れた。シロギス狙いの投げ釣りは通年で狙える。餌は青イソメで、穴釣りやメジナ釣りなどにも流用できる
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外来種ヤスデ 静岡県内で拡大 専門家「行政と住民連携し対策を」
節足動物ヤスデの一種で台湾原産の外来種ヤンバルトサカヤスデが静岡県内で生息域を広げている。在来種より繁殖力が強く、温暖な本県では越冬も可能な“不快害虫”。静岡市で2002年に確認されて以来、沿岸部の市町を中心に生息域を拡大し、内陸部の住民からも苦情が出ている。専門家は「外来種対策の優先順位が低く、放置されている」と指摘し、拡大防止策を講じる必要性を強調する。 ヤンバルトサカヤスデは体長3センチほどで、普段は落ち葉の下などに潜んでいる。人をかんだり農作物を食い荒らしたりはしないが、外部から刺激を受けると青酸を含む悪臭ガスを放ち、頭痛や吐き気、下痢を引き起こすことがある
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介護予防に「民」の発想 24年度、静岡市が委託事業 成果に応じ「報酬」変動
静岡市は2024年度から、新たな官民連携の事業手法「成果連動型民間委託契約方式(PFS)」を活用した介護予防促進事業に着手する。PFSは行政課題に対応した成果指標を設定し、達成状況に応じて委託事業者への「報酬」の額を変動させる仕組みで、同市では初の導入。介護を必要としない65歳以上の市民に外出や社会参加を促すアイデアを民間から取り入れ、要支援・要介護認定者数と介護サービスにかかる経費の削減につなげる。28日までの関係者への取材で分かった。 事業の対象は、要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者のうち、就労や社会活動をしていない市民約3万1千人。外出や社会参加は介護予防につながるとして、
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女性のセカンドキャリア考える 「経済自立」に高い関心 静岡市葵区でセミナー【70歳の壁 シニア雇用を考える】
シニア世代の就労を促す静岡市の官民連携組織「誰もが活躍推進協議会」がこのほど、セカンドキャリアについて考える女性向けのセミナーを同市葵区の静岡商工会議所で開いた。女性に特化して企画したのは初めてで、40代後半から60代の女性21人が受講。定員を上回る応募が寄せられ、関心の高さを示した。主催者側は「子育てを終えた女性の自立意識の高さが背景にあるのでは」としている。 シニアの雇用事情に詳しいリクルートジョブズリサーチセンターの宇佐川邦子センター長が「70歳の自分を想像し、働き方を変える」をテーマに講師を務めた。キャリア形成について「子育てのために仕事をやめるなど、これまでの人生でいろいろな選
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大道芸W杯継続へ 組織のあり方見直しを【記者コラム 黒潮】
静岡市中心街で4日間にわたり開催された「大道芸ワールドカップ(W杯)in静岡」は、4年ぶりに新型コロナウイルス感染対策の制限なく行われ、約118万人が来場する盛況ぶりだった。一方、運営費は市の補助金と企業の協賛金に頼らざるを得ず、財政面での自立への道は遠い。30年以上かけて育んできた市の大道芸文化の継承や地域活性化のために今後も続いてほしい行事だが、大会を運営するボランティアも減少傾向にある。運営主体や実行委員会組織のあり方を見直し、継続に向けた改革を進めてほしい。 大道芸W杯は1992年に市の音頭で始まり、2007年に事務局が市から独立した。新型コロナの影響で21、22年は中止したが、今
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ムスリム向け料理提供 静岡市の専門学校レストラン 食の多様性理解へ
静岡市葵区の鈴木学園中央調理製菓専門学校静岡校は30日まで、同校に併設するレストラン「リリウム」で、イスラム教徒の戒律に配慮し豚やアルコールを使用しないコース料理「ムスリムフレンドリーコース」を提供している。訪日外国人が増加すると想定される2025年大阪・関西万博を前に、学生が食の多様性へ理解を深めている。 上級調理経営学科の2年生10人が接客と調理で役割を分担し、ハラル認証を受けた子羊を使用した肉料理など計4品のコースを提供した。料理の説明を受けた利用客は「肉が柔らかい」と堪能した。 学生は7月から、メニューの考案や食材の発注、試作などの準備を重ねてきた。調理を担当した山下駿輝さん(2
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静岡県内40施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は28日、県内の高校、小中学校、幼稚園40施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計570人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 裾野市2施設43人、長泉町2施設22人、沼津市2施設24人、三島市4施設57人、伊豆の国市1施設8人、御殿場市1施設14人、富士宮市2施設25人、富士市1施設12人、静岡市葵区1施設26人、同市清水区2施設18人、磐田市3施設30人、掛川市4施設59人、森町2施設22人、浜松市西区1施設10人、同市北区3施設37人、同市中区5施設48人、同市東区1施設50人、同市浜北区2施設59人、同市天竜区1施設
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あかもく揚げの賞味期限を誤表示 東海大静岡キャンパスで販売
東海大静岡キャンパスは28日、2、3日に静岡市清水区折戸の同キャンパスで行った「第2回静岡キャンパス建学祭」と、25日に同市駿河区のツインメッセ静岡で開催された「産業フェアしずおか2023」のしずまえゾーン「東海大SAC商品開発プロジェクトブース」で販売した「あかもく揚げ」に賞味期限の誤表示があったと発表した。 同商品は、店頭販売のために解凍後1週間が正しい賞味期限だった。賞味期限が本来より長く表示されているものや、すでに切れた賞味期限が表示されたものが販売された。誤表示のまま販売された商品は、最大で24パック120個に上るとみられるという。同キャンパスによると、誤販売した商品の回収はでき
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インターナショナルスクールの誘致要望 静岡商議所、市に
静岡商工会議所は28日、雇用の多国籍化と高度外国人材の獲得につなげる目的で、静岡市内にインターナショナルスクールを誘致することを市に求めた。 岸田裕之会頭が市役所静岡庁舎に難波喬司市長を訪ね、誘致に向けて経済界や関係機関と連携することなどを盛り込んだ要望書を手渡した。 岸田会頭は「専門的な知識や技術を持つ高度外国人材に来てもらうには、子どもの教育環境の整備が必要」と説明した。
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14カ国の食と遊び体験イベント 外国人居住者と交流 静岡市葵区
静岡市内の外国人居住者との交流イベント「静岡わいわいワールドフェア」(同企画運営委員会など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が26日、同市葵区の青葉シンボルロードで開かれた。各国の遊びを紹介するコーナーや料理の屋台が並び、多くの家族連れでにぎわった。 14カ国の人々が出展した。ネパールのボードゲーム「ラングルブルザ」の体験やインドネシアの竹製打楽器「アンクルン」の演奏などを通じて、交流を深めた。バナナ春巻き(フィリピン)、豆のスープ(モロッコ)といった料理も人気を集めた。 ステージでは民族舞踊などが披露され、来場者は異国の雰囲気を楽しんだ。
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有機農業拡大へ戦略や課題共有 静岡県やJAなど
静岡県やJA静岡中央会などはこのほど、有機農業の拡大に向けた研究会を静岡市で開いた。国や自治体職員らが取り組みを紹介し、持続可能な食料システムを構築するための戦略や課題を共有した。 自治体やJAなどの関係者約100人が参加した。基調講演で農林水産省農業環境対策課の大山兼広課長補佐は、国が有機農業の拡大や化学肥料の使用量削減などの目標を定めた「みどりの食料システム戦略」を紹介。2021年時点で2万6600ヘクタールの有機耕作面積を、30年に6万3千ヘクタールに伸ばす数値目標を示し、「達成には技術の体系化に加え、各自治体へと取り組みを面的に拡大していくことが必要」と話した。 長野県松川町の遊
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元SBSアナ今井さん朗読塾 小説童話、情緒豊かに 静岡市駿河区
SBS学苑静岡、浜松の両校の講師で、元静岡放送アナウンサーの今井せつ子さんが主宰する朗読塾「タオ」の発表会が28日、静岡市駿河区の県男女共同参画センター「あざれあ」で開かれた。受講生13人と今井さんが小説や童話などを情緒豊かに朗読した。 宮沢賢治の「なめとこ山の熊」や太宰治の「待つ」など、1人1作品ずつ練習成果を披露した。登場人物の性格や感情に合わせて声色を変え、一節一節丁寧に読み上げた。今井さんは「声に出して朗読することで、黙読では気付かない作品の情景や様子が浮かんでくる」と朗読の魅力を語った。 発表会の開催は新型コロナウイルスの影響で2019年以来4年ぶり。
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華やかな刺しゅうの世界へ 多様な技法 花や外国の風景表現 11月30日まで 静岡市葵区
静岡市葵区の松坂屋静岡店で28日、第48回戸塚刺しゅう展(戸塚刺しゅう協会静岡支部主催)が始まった。30日まで。 同支部に所属する講師と教室会員の約80人が「華やかなバラに囲まれた世界へどうぞ」をテーマにした作品など165点を出品した。フランス刺しゅうを基本としたさまざまな技法で、花や外国の風景などを表現した額絵やタペストリーなどが並ぶ。 渡辺鈴子支部長は「布地の上に咲いた色とりどりのバラを、ぜひ見に来てほしい」と話した。
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子どもたちに音楽贈る 清水船越小PTA、近隣高校などが披露 静岡市
静岡市清水区の清水船越小PTAがこのほど、近隣の高校や音楽団体が出演する音楽フェスティバル「フナソニ」を初開催した。 コロナ禍の影響や、子どもたちが生の音楽に触れる機会が少ないことから、音楽の迫力や魅力を知ってもらおうと同校PTAが初めて企画した。児童や家族、地域住民らが集まり、近隣高校によるダンスや合唱などを楽しんだ。地元の太鼓団体による演奏では会場全体の手拍子やかけ声で盛り上がった。 同校卒業生で清水西高2年の村尾心暖さん(16)は母校でのダンス披露を楽しみ、「子どもたちには恥ずかしがらずに参加することで、音楽の楽しさを知ってほしい」と期待を込めた。
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功労者ら表彰 静岡県薬物対策推進本部
静岡県薬物乱用対策推進本部はこのほど、本年度の県薬物乱用防止県民大会を静岡市駿河区のグランシップで開いた。功労者らの表彰や薬物依存研究の専門家による講演などを行った。 薬物乱用防止指導員やボランティアら約350人が参加した。薬物乱用防止功労者と中高生対象のポスター・標語コンテストの入賞者を表彰したほか、湘南医療大薬学部の船田正彦教授が「大麻乱用問題の現状とこれから」と題して講演した。 表彰を受けたのは次の通り。 【厚生労働省医薬局長感謝状】渡辺昌平(松崎町)大村和枝(静岡市)【県知事褒状】神成拓磨(小山町)高橋美敬(御殿場市)石川元之(静岡市)原川久(同)藤田忠男(同)米沢国雄(島田市
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オンラインモール 準備着々 静産大生運営 5日開業 SNS駆使「売り手の顔 見えるように」 藤枝
藤枝市の静岡産業大藤枝キャンパスに通う経営学部の学生が手がけるオンラインショッピングモール「藤枝ショッピングストリート」が、今秋から本格的に始動した。事業の考案や出店企業の選定、運営は全て学生が担う。12月5日のオープンに向け、着々と準備を進めている。 10月末、同キャンパスで藤枝ショッピングストリートに出店を検討する企業向けの説明会が行われた。参加したのは、地元の家具メーカーや食品加工販売会社のほか、大手のAOKIホールディングスなど県内外の12社。設立推進委員長の2年古林泰河さん(19)らがサービスの概要などを説明後、学生は各社の代表者とマンツーマンになり、仕組みや試作のウェブサイト
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日本地域情報コンテンツ大賞2023 創造舎冊子と静岡県HP 優秀賞
地域密着型メディアの優れた活動をたたえる「日本地域情報コンテンツ大賞2023」(日本地域情報振興協会主催)の受賞者が28日、発表され、創造舎(静岡市葵区)が手がけるフリー冊子「人宿町人情通りマガジン」が企業誌と隈研吾特別賞の両部門、県のホームページ「30歳になったら静岡県!・ふじのくにパスポート」がWEB部門で優秀賞に選ばれた。同日、都内で授賞式が行われた。 創造舎は半年ごとに発行する同冊子を通じ、葵区人宿町の個性的な飲食、物販店を紹介。「地域再生に中心的立場で取り組み、各店舗への集客プロモーションに貢献する媒体」「地域住民、行政、店主が共に取り組むまちづくりそのものを高く評価した」とされ
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静岡県緑化ポスター 新間君ら最高賞
静岡県、県教委、県グリーンバンクはこのほど、本年度の県国土緑化運動・育樹運動ポスター原画コンクールの入賞作品を発表した。最高賞の県知事賞には、静岡大付属静岡小6年の新間至君、静岡大付属静岡中3年の野村瑛斗さん、伊豆伊東高2年の生田目朱莉さんの3人を選んだ。 小学校、中学校、高校の3部門に計65校から189作品の応募があった。特選入賞者は来年2月14日に静岡市葵区のしずぎんホールユーフォニアで開く「花と緑の講演会」で表彰する。 このほかの特選入賞者は次の通り。 【小学校】県教育長賞 森木初音(藤枝岡部6)▽県グリーンバンク理事長賞 遠藤夏実(静岡清水三保一3)青木ひなた(静岡安東6)【中
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下十枚山(静岡市葵区、山梨県南部町) 岩場をロープで下りる難所【山ある記】
静岡市葵区の安倍奥、下十枚山(1732メートル)を目指して安倍街道を北上する。車はワサビ発祥の地、有東木を経て正木峠に到着。地蔵峠登山口から登山を開始する。登山口から急峻[きゅうしゅん]な斜面である。 しばらくして稜線[りょうせん]上に位置する広い場所に出る。地蔵峠だ。峠を右に行けば仏谷山から青笹山に至り、左は下十枚山から十枚山に行く。直進すれば山梨県側に下り、峠の名前の由来となった地蔵尊が祭られている。 ここからの道は広くて明るく、クマザサに囲まれた道を青空に向かって上っていくような快適な尾根歩きとなる。後を振り返ると仏谷山と左背後に青笹山が見え、さらに静岡市街から駿河湾まで望むことが
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清水区や浜松 静岡県内波紋の有機フッ素化合物 PFAS健康への影響は 〝先進地〟大阪・摂津ルポ
最近よく聞く有機フッ素化合物(PFAS。読みはピーファス)という言葉。デュポン社を相手取った米国での訴訟過程で疫学調査により疾病リスクを高めることが明らかになった。原告側の弁護士は今春出版した著書の日本語版の中で静岡市清水区三保の化学工場を名指し。海の向こうから県内に飛び火した様相も見せている。浜松市では飲用にもしていた井戸水から高濃度で検出され県内で波紋は広がる。PFASとは一体どのようなものなのか。住民による血液検査や化学工場周辺で遮水壁の設置が行われる“先進地”大阪府摂津市を訪ねた。 (清水支局・坂本昌信) 指針値520倍 「野菜食べられない」 ダイキン工
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排水浄化装置を強化へ PFAS問題対応で静岡・清水区の工場側
発がんリスクを高めることが疑われる有機フッ素化合物(PFAS)が、静岡市清水区三保の化学工場周辺の敷地外の井戸から比較的高濃度で検出されている問題で、工場運営会社が工場前の水路に流す排水を浄化する設備を強化することが28日、分かった。 静岡市環境保全課によると、工場を運営する三井・ケマーズフロロプロダクツ社(東京)側が24日に開かれた、同社と市、三保地区連合自治会の3者による連絡会準備会の席上、方針を示した。12月中旬にも稼働させるという。工場前水路では、市が10月31日~11月12日に採水した水のPFAS(PFOAとPFOSの合計)濃度を調査。日時によって差はあるものの、13日間計26回
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子育て・若者支援で表彰 静岡県内から静岡県立大生団体など
子育て支援団体などを対象とした「未来をつくる こどもまんなかアワード」の初回となる表彰式が27日、首相官邸で開かれた。最優秀となる総理大臣表彰に、生きづらさを抱えた子どもらが孤立しないよう交流拠点づくりを進めるNPO法人「全国こども福祉センター」(名古屋市)など2団体が選ばれた。 センターは、子どもや若者が繁華街に赴き同世代に声をかけ、相談に乗る活動が評価された。 もう一つの受賞団体「ケアラーアクションネットワーク協会」(東京都)は、親、きょうだいを世話するヤングケアラーのため、居場所づくりや啓発ハンドブックの作成をしている。 特命担当大臣表彰には静岡県立大学生ボランティアセンターなど
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PFAS対応 環境基準なく法規制外 苦悩の静岡県内行政関係者
静岡県内の地下水などから高い濃度で検出されている有機フッ素化合物(PFAS、読みはピーファス)を巡り、行政関係者が対応に苦慮している。腎臓がんなどのリスクを高めるとの指摘がある一方、環境省は「いまだ確定的な知見はない」との立場で、法律による規制が追い付いていないためだ。県内行政関係者は「(PFASの発生源とみられる施設などに対し、立ち入り調査などをしたいと思っても)全てがお願いベースなのが現状」と語る。 PFASのうち、政府が輸入や製造を禁止したPFOA(ピーフォア)とPFOS(ピーフォス)については、静岡市清水区三保の三井・ケマーズフロロプロダクツ清水工場周辺や、航空自衛隊浜松基地周辺
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社説(11月28日)「大麻グミ」 被害防止へ規制強化を
大麻に似た成分を含むグミを食べた人が体調を崩し相次いで救急搬送された問題で、厚生労働省は製品から検出された合成化合物HHCH(ヘキサヒドロカンナビヘキソール)を医薬品医療機器法に基づく指定薬物に指定した。12月2日から所持や使用、流通が禁止される。 HHCHは幻覚や意識障害を引き起こす大麻の成分と構造が似ているが、規制対象外だった。厚労省は類似構造の成分をまとめて禁止する包括指定も検討している。規制や啓発を強化し、健康被害を防がなければならない。 「大麻グミ」は店舗やインターネットで販売され、同様の製品を販売しているとみられる静岡市の店舗も、東海北陸厚生局麻薬取締部の立ち入り検査を受けた
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運転手確保へ各社タッグ 静岡県内バス7グループが体験会 待遇改善、福利厚生PR
2024年春からの残業時間の上限規制で、運転手不足の深刻化が懸念される静岡県内路線バス各社が27日、会社の垣根を越えて運転体験会と会社説明会を沼津市内で開いた。参加者は自動車学校のコースで実際に大型バスを運転。運転手の高齢化や離職で人手不足に危機感を強める各社は、養成の仕組みや福利厚生などをアピールした。 県バス協会と国土交通省静岡運輸支局が主催。県内に路線を持つバス会社7グループが参加した。今回は主に県外の5人が運転を体験した。神奈川県の40代男性は「自分に運転できるか判断できる。こういった体験会はもっとやってほしい」と期待する。 体験会は1月にも静岡市で開き、20人が参加。3人の就職
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「架空工事」TOKAI元社員ら 3回目逮捕 静岡中央署など
TOKAIホールディングス(HD、静岡市葵区)のリフォームなどを担うグループ会社TOKAIで架空の工事代金を同社に請求して損害を与えたとして、静岡中央署と静岡県警捜査2課は27日、いずれも背任の疑いでTOKAI元社員でコンサルタント業の男(44)=藤枝市岡部町内谷=、TOKAIの下請け業者の建設業の男(58)=焼津市下小田中町=の両容疑者を再逮捕した。両容疑者の逮捕は3回目。 再逮捕容疑は共謀して2020年6月、TOKAIが受注し、建設業の男(58)の会社が下請けとして施工管理した三島市の家電量販店の空調設備工事で、実際の工事代金に架空の工事費用を水増ししてTOKAIに請求し、同社に約28
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薬物乱用「ダメ。ゼッタイ。」JR静岡駅で啓発 大麻グミにも注意喚起
静岡県などは27日、薬物乱用防止を呼びかける街頭キャンペーンをJR静岡駅構内で実施した。県警の担当者や県薬物乱用防止指導員ら約30人が参加し、駅を利用する学生や若者らに啓発品を配った。 参加者は「薬物乱用はダメ。ゼッタイ。」と書いたたすきを身に着けてポケットティッシュを配り、覚醒剤や危険ドラッグなどの乱用防止を呼びかけた。県内外で健康被害が相次ぐ大麻に似た成分を含むグミの注意喚起も併せて行った。 県薬事課の米倉克昌課長は、県内では近年、若者を中心に大麻事件の摘発者が急増しているとした上で「薬物に関する間違った情報が若者の間で広まっている。絶対に手を出さないでほしい」と呼びかけた。
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御前埼灯台守る 燈光会に感謝状 清水海上保安部
清水海上保安部はこのほど、10年以上の長きにわたり御前崎市の御前埼灯台の魅力発信に貢献したとして、公益社団法人燈光会御前埼支所の辻岡知美支所長に感謝状を贈った。 辻岡支所長は全国で16しかない“のぼれる灯台”の一つである同灯台で、訪れる人の安全を守りながら参観業務を行い、灯台の重要性や魅力を発信してきた。感謝状を受けた辻岡支所長は「一人でも多くの人に灯台を知ってもらいたいということが一番」と活動への思いを語った。 御前埼灯台は1874年に初点灯し、現在も運用している現役の灯台で、2021年に国の重要文化財に指定された。
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静岡県内26施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は27日、県内の高校、小中学校、保育所、こども園26施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計338人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。患者数が12人となった裾野市の小学校は学校閉鎖を行った。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 沼津市1施設7人、三島市1施設45人、裾野市3施設30人、函南町1施設12人、御殿場市5施設58人、小山町2施設7人、富士宮市1施設45人、富士市1施設11人、静岡市葵区1施設15人、藤枝市2施設20人、焼津市1施設10人、掛川市1施設5人、森町1施設7人、浜松市中区3施設38人、同市東区1施設9人、同市西区1施設19人
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吉田町で火災 住宅や倉庫焼く
27日午後6時25分ごろ、吉田町大幡の左官業「池谷左官」から出火し、住宅や倉庫を焼いた。 牧之原署と静岡市消防局によると、いずれも2階建ての住宅1棟と倉庫1棟が全焼したもよう。けが人はいないという。 現場は住宅密集地で、周囲は一時騒然とした。近くに住む70代の男性は「今まで見たことがないほどに大きな火柱が上がっていた」と不安げに話した。
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南野陽子さん離婚 静岡の横領事件、夫逮捕
静岡市清水区の社会福祉法人「誠心会」を巡る横領事件で夫のが逮捕されていた俳優の南野陽子さんは27日、離婚したことを所属事務所を通じて発表した。 南野さんは「お互いに今向き合うべきことから目を背けることなく、今後の人生を歩んでいきたいと思います」とコメントした。
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サッカー岡田元代表監督ら講演 30日、静岡でビジネスセミナー
サッカー元日本代表監督の岡田武史さんらが特別講演する経営者、管理職向けビジネスセミナー「静岡みらい会議」(静岡新聞社・静岡放送主催)が30日午前10時から、静岡市葵区のしずぎんホールユーフォニアで開かれる。参加無料。 テーマは「持続可能な企業・地域のつくり方」。岡田さんは会議冒頭から1時間、指導者の立場から人づくり、組織づくりについて講話する。午後1時から日本総合研究所の藻谷浩介主席研究員が「里山資本主義で考える静岡の未来」と題して話す。 各種企業が経営課題解決に向けたデジタルトランスフォーメーション(DX)の手法を解説するコーナーも複数ある。午後4時終了。 申し込みは専用サイトから。「アッ
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未活用特許使い学生が商品提案 最優秀に静岡文化芸術大
大学生が県内企業の未活用特許を使った新たな商品やビジネスモデルを提案する「知財活用アイデアプレゼン大会」(県産業振興財団主催、静清信用金庫、浜松いわた信用金庫、県発明協会共催)がこのほど、静岡市内で開かれた。県内4大学から10チームが出場し、静岡文化芸術大「プランターズ」が最優秀賞に輝いた。 プランターズは筒状の容器にLEDを巻き付ける特許技術を用いて、好きなグッズなどを飾るアクリル製展示ケース「推し入れ」を提案した。ストラップ付きで可搬性を高め、スマートフォンでの光の色や明るさを調整可能に。好きなアイドルやキャラクターを応援する「推し活ブーム」に着目し、若者を中心に需要を見込むなど市場性
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ナユタ(浜松) 蓄電装置 大賞 県のグッドデザイン 表彰
静岡県はこのほど、デザイン性に優れた県産の製品やサービスをたたえる「2023グッドデザインしずおか」の表彰式を県庁で開いた。医療機器用電源メーカーの「ナユタ」(浜松市東区)が開発した医療機器用蓄電装置「LEMURIA(レムリア)ME3000」が大賞を受賞した。 同製品は国内で唯一、医療機器規格認証を取得したリチウムイオン蓄電装置。停電時に人工呼吸器などを長時間使用できる。「災害弱者への支援が喫緊課題となる中、可搬性、排熱ファンの不要など細部にまで配慮された作品」と評価された。 同表彰は30回目の節目。計55点の応募があり、「問題提起」「ユーザー性」「技術性」「新奇性」などを基準に審査した
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観光交流で意見交換 島根・松江市と静岡市 出雲便運休後も「続ける」
静岡市葵区の駿府城公園二ノ丸堀(中堀)を周遊する「葵舟(あおいぶね)」の船3隻を同市に寄贈した島根県松江市の関係者がこのほど、静岡市役所静岡庁舎を訪れ、望月哲也観光交流文化局長らと両市の観光交流をテーマに意見交換した。 両市は、2018年に静岡空港と出雲空港を結ぶ定期便の運航が始まったのを機に、観光地としての互いの魅力を発信し合うなど交流を深めてきた。松江しんじ湖温泉旅館協議会の乙部明宏参与は、24年1月9日以降は静岡―出雲便が運休することに触れ、「今後も情報共有を続け、運航が再開したら今以上に観光交流を促進したい」と期待を込めた。 望月局長は松江市からの舟の寄贈に改めて感謝し、交流継続に意
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静岡市、ユピテルがキャリア教育講座 最新IT技術に児童ら興奮 由比北小対象 VR体験も
静岡市と電子機器メーカーユピテル(東京都)は27日、市立由比北小児童を対象にしたキャリア教育講座を同市葵区長沼の同社静岡研究所で開いた。同校の全校児童約20人が、同社の安楽憲彦会長の講演などを通じて最先端のIT技術への理解を深め、自分の将来について考えた。 安楽会長は講演で自身の幼少期を振り返りながら、当時漫画で読んだ「空を飛ぶロボット」などの研究が実際に進んでいる現状に触れ、「皆さんが大人になる頃には今と全く違う世の中になる可能性がある」と強調した。ITや人工知能(AI)の技術が発達した現代では、プログラミングの力が必須だとして、「一昔前はゲームばかりやっていたら『勉強しなさい』と怒られた
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静岡市議会各会派 給食無償化やPFAS巡り意見書案 議運に提出
静岡市議会は27日、議会運営委員会を開き、全国一律の学校給食費無償化実現を国に求める意見書など各会派から3件の意見書案の提出があったことを報告した。各会派で賛否などを協議し、11月定例会本会議に提出するか決める。 市議会最大会派の自民党市議団は給食に関する意見書案のほか、台湾のCPTPP(包括的・先進的環太平洋経済連携協定)への加入支援を国に求める意見書案を提出した。共産党市議団が提出した意見書案では、清水区三保地区の井戸水などで発がん性が疑われる有機フッ素化合物(PFAS)が国の暫定指針値を超えて検出された問題を受け、健康影響や環境に対する評価手法を明確にして自治体に情報提供することなど
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食品衛生意識普及向上に貢献で表彰 静岡市などが大会
静岡市食品衛生協会と市はこのほど、市食品衛生大会を同市葵区で開いた。業界の食品衛生意識の普及向上や協会事業の推進に貢献した42人と5施設を表彰した。 柴山馨会長や山本哲生市保健衛生医療統括監らが功労者に表彰状を手渡した。柴山会長は「安全な食事を提供するのが会員の責務。今後も食品衛生に尽力してほしい」と呼びかけた。 表彰された主な個人と施設は次の通り。 市長感謝状表彰 大溝美智子(海どん)小川保(静岡おでんおがわ)西沢保雄(吉野鮨高松店)大場明男(市食品衛生協会)▽第57回保健文化賞記念表彰 植田昭(花月楼)望月俊宏(天玄)鈴木裕治(鈴木惣菜)大塩一義(千代田吉野鮨)高山洲一(美濃屋餅店)本野
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駿州の日本遺産、活用法は 地元民ら可能性模索 静岡市葵区で講座
藤枝市の岡部宿大旅籠(はたご)柏屋や静岡市葵区の静岡浅間神社などの文化財で構成される日本遺産「日本初『旅ブーム』を起こした弥次さん喜多さん、駿州の旅」の観光への有効活用を考えるセミナーがこのほど、同区のペガサートで開かれた。 地元住民約30人が参加した。パネル討論では旅行大手「クラブツーリズム」の成瀬純一テーマ旅行部課長ら地域資源の活用に詳しい有識者3人が登壇。「日本遺産を未来に伝えるために重要なことは」とのテーマでは「子どもたちが地元の歴史を学習できる授業や教育旅行の充実」「感動を生む観光コンテンツの醸成」などの意見が述べられた。参加者はメモを取ったり登壇者に積極的に質問したりして学びを
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駿府は「異形の城」 企画展で特徴紹介 静岡市歴史博物館
駿府城の特殊な構造や大御所徳川家康の居城として果たした歴史的な役割に着目した企画展「駿府城と徳川家康」が12月10日まで、静岡市葵区の市歴史博物館で開かれている。 家康が過ごした大御所時代の駿府を諸外国から使者が訪れる日本の首都と位置づけ、朝鮮やスペインの使節が書き残した駿府城の威容を紹介。江戸時代に描かれた「駿府御城図」などを例に、広大とは言えない敷地に天守閣や重厚な防御を実現する櫓(やぐら)と門、政権中枢機能を担う本丸御殿などをコンパクトに詰め込んだ「異形の城」の特徴を分析した。密度が高い設計が、機能性と威厳を両立させたと説明した。 駿府城築城の前史に当たる今川時代の屋敷跡から出土した茶
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「海保図画」で入賞 小中学生9人表彰 静岡市清水区
清水海上保安部は25日、静岡市清水区の巴川河口付近で「第24回未来に残そう青い海・海上保安庁図画コンクール」の表彰式を開き、巡視船おきつの体験航海を実施した。 同コンクールは海洋環境保全の普及啓発活動の一環として海上保安庁が毎年行っている。同海保に応募のあった約420点の中から入賞9作品を選定し、表彰した。 入賞者は次の通り。 優秀賞(清水海上保安部長賞)小学生低学年の部 上田夏帆(山梨県笛吹市立御坂西小3)新間奏太(静岡井宮北小3)▽同高学年の部 海野真裕(同4)杉山愛納(静岡長田南小6)▽同中学生の部 三坂美羽(静岡高松中2)遠藤あいる(静岡蒲原中2)▽同(海上保安協会清水支部長賞
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シラスたたみ干し、丁寧に 用宗で漁業体験 静岡市葵区の3小学校
静岡市葵区の中藁科、清沢、水見色の3小学校は27日、同市駿河区の用宗魚市場とシラス加工業「カネナカ商店」で、漁業体験学習を行った。食育活動の一環で静岡芙蓉ライオンズクラブが企画した。5年生14人が参加し、地元漁業の魅力に理解を深めた。 児童らは、船から水揚げされた新鮮なシラスが次々と魚市場に運ばれ、仲買業者による競りが行われる一連の流れを見学した。清水漁業協同組合用宗支所の担当者から「水揚げしてすぐに競りにかけること」という鮮度を保つ工夫や県内で良質なシラスが取れる要因などの説明を受けた。 カネナカ商店では、生シラスを木枠に敷き詰めて、簾(すだれ)で乾燥させていく「たたみ干し」を体験した
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北部、南部チーム結団式 浜松勢 優勝狙う【市町対抗駅伝】
静岡市で12月2日に開かれる静岡県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する浜松市北部、南部両チームが27日、市役所で合同の結団式を開いた。北部は大会3連覇中、南部は過去2回連続準優勝で、今年もそろって上位を狙う。 両監督が山名裕副市長から代表旗を受け取り、南部主将の石切山真孝市財務部長が「チーム一丸で優勝旗を持ち帰り、浜松に元気を届けられるよう全力を尽くす」と宣誓した。 代表選手は次の通り。 【北部】尾城誠弥(北浜北小)赤田大空(北浜東小)浅原那奈(内野小)犬飼留愛(浜名小)豊田景渚(西気賀小)柘植源太(細江中)大谷恵以(同)太田美香(同)野中志貴(北星中)
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6年連続の入賞目指す 裾野市壮行会【市町対抗駅伝】
裾野市は26日、静岡県市町対抗駅伝に出場する市代表チームの壮行会を生涯学習センターで開いた。小林進監督は「各年代に実力のある選手がそろい、6年連続入賞を狙える」と健闘を誓った。 代表選手は21人。実行委員会や市の関係者、家族らの前で1人ずつ「次の選手に好位置でたすきを渡したい」「悔いの残らない走りをする」などと意気込みを語った。小林監督が12区間に出走する正選手を発表し、最後に全員で右手を突き上げながら「頑張るぞ、おー」と気合を入れた。 大会は12月2日に静岡市で開かれる。同市は昨年、過去最高の5位入賞を果たした。
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18年以来の「アレ」狙う 函南町結団式【市町対抗駅伝】
12月2日に静岡市で開かれる第24回静岡県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する函南町チームの結団式が26日夜、同町の町文化センターで行われた。 昨年は2時間17分29秒の3位で、2018年を最後に優勝から遠ざかる。選手団の露木洋二団長は「今年こそ『アレ』を目指して頑張りたい」と王座奪還への思いを口にし、中村知洋主将(函南中3)は「光よりも速く、花より美しく、全力で駿河路を駆け抜けたい」と決意を述べた。仁科喜世志町長は「町民一丸となって応援している。誇りと自信を持って臨んでほしい」とエールを送った。 ほかの登録選手は次の通り。 露木寛大(函南小6)中村志士
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長野銃撃事件遺族、静岡で講演「犯罪被害者思いやる報道を」
認定NPO法人静岡犯罪被害者支援センターや静岡県警などはこのほど、犯罪被害者週間(11月25日~12月1日)に合わせた講演会を静岡市葵区で開いた。2020年5月に長野県坂城町で発生した銃撃事件で長女と次男を殺害された市川武範さんが「居場所を奪われた犯罪被害者」と題して講話し、約80人が聴講した。 市川さんの長女=当時(22)=と次男=当時(16)=は、深夜に自宅に押し入った全く面識のない暴力団組員の男に銃撃され、男はその場で拳銃自殺した。 家族は初期報道での誤報やインターネット上の誹謗(ひぼう)中傷に悩まされた。容疑者との関係性などを誤解した地域住民からは心ない一言を受け、暴力団員が絡む
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鳥獣保護管理100年 静岡県猟友会に感謝状
静岡県はこのほど、設立100年を迎えた県猟友会に、有害鳥獣の駆除や狩猟事故防止の徹底などに長年取り組んできたことを受け、感謝状を贈呈した。 静岡市葵区で開かれた同会の記念式典で、出野勉副知事が川勝平太県知事からの感謝状を金沢俊二郎会長に伝達した。出野副知事は「100年にわたり、鳥獣保護管理行政に支援と協力をいただいている」と感謝した。金沢会長は「現在全国的にクマが出没し、けがをした方や亡くなった方もいる。引き続き懸命に捕獲に取り組み、地域社会の安全に貢献したい」と決意を述べた。 同会は鳥獣の保護管理や狩猟知識の普及などを目的に、1924年に設立した。会員数は3415人(2021年現在)。
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青少年育成支援に力 5個人4団体を表彰 函南で強調月間県大会
2023年度の子供・若者育成支援推進強調月間県大会(県青少年育成会議など主催)がこのほど、函南町文化センターで開かれた。地道に地域貢献活動を続ける5個人4団体を表彰した。 元バレーボール女子日本代表の大山加奈さんが講演したほか、函南中箏曲部が演奏を披露した。 表彰を受けたのは次の通り。 青少年の部 中島心花(浜松市西区)▽青少年指導者の部 相沢康夫(磐田市)鈴木薫(函南町)高林寛治(浜松市浜北区)二橋桂子(同市南区)▽青少年団体の部 伊豆総合高生徒会(伊豆市)戸田小中一貫校自治会(沼津市)駿河総合高US(静岡市駿河区)▽青少年指導者団体の部 シニアクラブ江尻(同市清水区)
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年末ジャンボ販売 「幸運の女神」PR 静岡新聞社来訪
「宝くじ幸運の女神」の久保田茉衣さん(26)=東京都=が27日、静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館を訪れ、12月22日まで販売中の「年末ジャンボ宝くじ」と「年末ジャンボミニ」をPRした。抽せん日は12月31日。 年末ジャンボ宝くじは1等7億円が23本、1等前後賞1億5千万円が46本用意された。併せて発売している年末ジャンボミニは1等3千万円が150本。販売価格はいずれも1枚300円。宝くじ売り場のほか、「宝くじ公式サイト」でも購入できる。久保田さんは「2023年最後の宝くじ。家族や友人とドキドキわくわくしながら、大きな夢をつかんでほしい」と笑顔で話した。
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統合医療理解促進 静岡で学術大会 12月16、17日
近代西洋医学と代替医療を組み合わせて患者を治療する「統合医療」の研究成果を発表する「第27回日本統合医療学会学術大会」(事務局・静岡県立大薬食研究推進センター)が12月16、17の両日、静岡市駿河区のグランシップで行われる。 本県では初開催。テーマに「健康長寿と統合医療」を掲げ、同学会の伊藤寿記代表理事や大会長を務める山田静雄県立大特任教授らが安全で健康な長寿社会形成に向けた講演を行う。 特別講演やシンポジウム、ワークショップなど学会関連事業への参加は、非会員の場合1万5千円の参加費が必要。16日午後2時半から川嶋みどり日本赤十字看護大名誉教授や橋本聖子参院議員が登壇する市民公開講座は無
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打ち豆と切り干し大根のみそ汁 手軽に使えるタンパク源【乾物マエストロの直伝レシピ⑦】
打ち豆は、大豆をつぶして乾燥させた保存食。東北や北陸地方で冬場の貴重なタンパク源として、古くから食べられてきた。黄色い大豆だけでなく、青大豆や黒大豆を使ったものもある。 さっと洗ってそのままでも使え、火も通りやすいので手軽。ゆでてごまと酢であえたり、サラダに入れたり、煮物にしたり。ひき肉の代わりにカレーやミートソース、マーボー豆腐などに入れてもおいしい。 今回のレシピは切り干し大根と合わせたみそ汁。だしは煮干しと昆布を合わせると相乗効果でうまみが増す。煮干しだしはカツオなどに比べてどっしりとコクがあり、みそ汁向き。煮干しは頭を取り、二つに割ってはらわたを抜くと臭みや雑味が抑えられる。
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富士山を多角的に研究 学会が秋季学術大会
富士山とその周辺地域を研究対象とする学者らでつくる「富士学会」(渡辺定元会長)の秋季学術大会が26日、静岡市駿河区の静岡大とオンラインで開かれた。富士山大沢崩れの土石流発生要因や富士山信仰など、自然、人文、社会科学から多角的な研究成果の発表があった。 同大農学部の今泉文寿教授(砂防工学)は基調講演で、富士山の地盤凍結と土石流発生の関係性を説明した。地温や降水量の観測、地形解析などによって、凍結期には少ない降水量でも土石流が起きやすくなると明らかにした。 鳥羽法皇(1103~1156年)が建立した実相寺(富士市岩本)と信仰に関する研究発表もあった。 静岡大のグループは大井川上流部の支流悪
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故清水奈緒子さん(静岡出身)翻訳の本 母校常葉大に 母喜久栄さん「刺激になれば」
静岡市清水区出身の翻訳家、故清水奈緒子さんが手がけた児童書や絵本72冊を、母の喜久栄さん(同区)がこのほど、奈緒子さんの母校である常葉大(駿河区)に寄贈した。 奈緒子さんは同大の前身、常葉学園大英米語学科の1期生。卒業後は「絵本・大草原の小さな家」「かえるくん」シリーズ、ロアルド・ダールの「こちらゆかいな窓ふき会社」など、海外の名作を多数日本に紹介。2010年には産経児童出版文化賞の翻訳作品賞を受賞した。 奈緒子さんの父、児童文学作家の故清水達也さんは1994年、子どもの本の資料館「遊本館」を駿河区用宗に私設した。奈緒子さんは中学生の頃から翻訳家を志し、初めて翻訳本を出版したのは大学生の
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赤米入りおはぎ、いかが? 城南静岡中・高生と天神屋が共同開発、地域資源発信
ボランティア活動などに取り組む城南静岡中・高(静岡市駿河区)地域貢献部の生徒が、弥生時代に登呂遺跡(同区)で栽培されていたとされる赤米を使ったおはぎを、地元企業と共同開発した。赤米の知名度を向上させるとともに、地域資源として発信することで地元の活性化を図る。 同部は2018年から、同遺跡で赤米の栽培に取り組んでいる。毎年11月に収穫し、朝市などに出店していたが、調理法が分からない客も多く、販売に苦戦していた。 今年は多くの人に気軽に手に取ってもらおうと、おはぎの開発を決めた。弁当・総菜販売の天神屋(同区)と共に、赤米ともち米の配合比率などを研究し、試食を重ねて完成させた。 26日
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静岡市葵区のビルに巨大絵画 障害者らが制作 デザイナーとコラボ
鈴与はこのほど、2022年5月に取得した静岡市葵区紺屋町のビル外壁に障害者とプロのデザイナーがコラボして制作した巨大絵画を展示した。お披露目式には社会福祉法人「玉柏会」が運営する障害者支援施設「宍原荘」の利用者らも訪れ、完成を祝った。 絵画は、富士山やミカンなど静岡ゆかりのものをテーマに障害者たちが描いた水彩画をデザイナーが「静岡の美しく豊かな自然環境・温暖な気候と、安心感がある温かい社会を共に生きる」とのコンセプトに基づき再構築した。「チャレンジド・デザイン・ウォール」と名付けられた。 完成式典には鈴与幹部らも訪れた。静岡紺屋町名店街の服部功理事長も足を運び「ちょうどクリスマスのイルミ
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有度一小学区(静岡)4連覇 静岡県父親ソフトボール
チャブ保険カップ争奪第54回県父親ソフトボール大会(県ソフトボール協会、静岡新聞社・静岡放送主催)は26日、決勝戦を牧之原市の榛原総合運動公園「ぐりんぱる」で行った。有度第一小学校区(静岡市清水区)が田子浦小学校区(富士市)を6-3で破り、4連覇を果たした。 2年連続で同一カードとなった決勝で有度第一は1-0で迎えた三回に満塁本塁打でリードを広げた。田子浦は六回に3点を返したが、一歩及ばなかった。有度第一の小島憲之監督(50)は「接戦が続いたが、3連覇の経験をプレッシャーではなく自信に変えて選手が戦い抜いてくれた」と話した。 大会には各地の予選を勝ち抜くなどした32チームが出場した。3位
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列車走行中に異常音 JR東海道線新蒲原-蒲原間
26日午前9時半ごろ、静岡市清水区のJR東海道線新蒲原-蒲原間で、東京ターミナル発東福山行きの下り貨物列車の運転士が走行中に異常音を覚知したため、列車を停止させて車両や線路の安全確認を行った。JR東海によると、上下26本の列車が運休・部分運休し、12本が遅れ、約6810人に影響した。レール上に石の粉砕痕が1カ所あり、清水署が調べている。
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島田市旧庁舎解体前、消防訓練に活用
静岡市消防局島田消防署は24日、解体前の島田市役所旧庁舎を活用し、消防訓練を実施した。実践に近い現場で小隊の連携強化や消防活動技術の向上を図った。 隊員25人が救急と救助、消火の三つの訓練に臨んだ。救急訓練は、階段上部の蛍光灯を交換中に作業員が1階に転落したとの想定で開始した。救急隊と消防隊が連携し、傷病者の意識の有無や外傷などを確認して救急車内に収容した。スマートフォン撮影などからプライバシーを保護するため、専用シートも活用した。 旧庁舎の外壁で宙づり状態で意識を失った作業員の救助や、地下の台所からの出火を想定した屋内進入にも取り組んだ。訓練は20~22日も実施した。 増田卓史署長
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防火服早着替え競う 静岡市消防局、児童らと白熱
静岡市消防局は26日、同市葵区の市中央体育館で開催されたベルテックス静岡(B2リーグ)のホーム戦のオープニングショーとして、火災予防広報のための「防火服早着替えレース」を行った。 観客5人が消防隊員1人と防火服を着る早さを競った。小学生の挑戦者は防火服の上着のみを着るなどハンディを設けたが、消防隊員が1分以内に着替えを済ませたため接戦となり、会場からは驚きの声や歓声が上がった。参加した古川奏翔さん(13)=駿河区=は「防火服が重たくて早く着るのが難しかった。貴重な体験ができてうれしい」と話した。 消防マスコットの「消太くん」も登場した。同消防局は、冬場は空気が乾燥して火災が発生しやすいこ
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ドイツの動物保護 獣医師から学ぶ 静岡市で公開講座
静岡市は26日、ドイツの動物保護の取り組みについて学ぶ公開講座を市役所清水庁舎で開いた。市民や動物保護ボランティア、獣医師など約80人が参加した。 ドイツのペット保護施設でアドバイザーとして従事していた獣医師ユーディス・ショーネンシュタインさんが講師を務めた。犬や猫の行動特性を踏まえた水や食事の与え方、運動量確保のための工夫などを解説し、ドイツの保護施設で注意しているポイントも紹介した。 参加者は、ドイツと日本それぞれの動物保護のよいところを取り入れることで動物を守っていこうと、熱心に耳を傾けた。
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自己ベストへ 小中高生が力泳 静岡で県中部ジュニア選手権
第37回県中部ジュニア選手権水泳競技大会(静岡水泳協会、静岡新聞社・静岡放送主催)が26日、静岡市葵区の県立水泳場で開かれた。26団体の小、中、高校生518人が出場した。 バタフライや背泳ぎ、平泳ぎ、メドレーなどの種目を25メートルプールで競い合った。選手はスタートの合図で勢いよく飛び込み、自己新記録更新に向けて力泳した。個人9種目、リレー2種目で大会新記録が樹立され、会場は歓声に包まれた。 同協会の秋山和廣会長は「水泳競技に親しんでもらいながら、ジュニアオリンピックや全国大会などさらなる高みを目指す第一歩の大会となれば」と期待した。
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高校将棋新人戦静岡県大会 団体戦白熱 男子優勝に静岡A、女子は清水桜が丘
静岡県高校将棋新人戦県大会(県教委など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の男女団体戦が26日、静岡市葵区の静岡高で開かれた。男子16チーム、女子7チームが出場し、トーナメント戦で熱戦を繰り広げた。 結果は次の通り。 男子 ①静岡A(武田華成、大石裕貴、土屋純)②浜松日体(丸一健悟、丸一逞賢、永田晃遥)③静岡東A(小谷幸平、谷悠太、近岡稜) 女子 ①清水桜が丘(望月千翠、山本真唯、小長井穂香)②富士見A(天野詩音、谷口あい、石井結衣)
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「みしま」を詠む 東洋大生と三島北高生が短歌対決
「和歌のまち三島」をPRする三島市観光協会は25日、大学生と高校生との短歌対決イベントを同市の三嶋大社で開いた。6人が「みしま」を題材に、若者らしい感性あふれる歌を披露し合った。 学生短歌コンクールを開催している東洋大文学部の学生3人と三島北高文芸部の生徒3人が、同大社境内にある国の天然記念物の金木犀(キンモクセイ)や地元名産のみしまコロッケなどにまつわる歌をそれぞれ1首ずつ詠み上げた。東洋大の学生は24日に現地入りして感じた思いを表現し、三島北高の生徒は日頃の生活で感じる情景をしたためた。 静岡市出身の歌人田中章義さんが講評を務め、グランプリに三島北高2年の武藤瑛介さんの「一瞬の 輝き
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郷土研究、静岡県内高校生が活躍 社会科系部活減少傾向の中
郷土研究部や史学部といった高校の社会科系部活が全国的に減少する中、8月の「全国高校社会科学・郷土研究発表大会」で浜名高(浜松市浜北区)の史学部が最高賞を受賞するなど県内の生徒が奮闘している。研究テーマに対しフィールドワークを重ねる作業は、高校で必修科目となった「探究」の目的にも合致するとして、関係者は魅力や実績を再認識してもらおうとPRに力を入れている。 都道府県の高校文化連盟(高文連)に郷土研究などに関連する事務局があるのは静岡を含む10道県のみで、全国高文連には郷土芸能や日本音楽といった専門部はあるものの郷土研究に関する組織はない。文化部のインターハイと呼ばれる「全国高校総合文化祭」で
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読書感想画コンクール受賞者を表彰 26日まで、静岡県立美術館で展示
指定図書の感想を絵画で表現する第41回県夏の読書感想画コンクール(静岡新聞社・静岡放送主催)の表彰式が25日、静岡市駿河区の県立美術館で行われた。県知事賞など特別賞を受賞した21人に賞状や盾を贈った。 県内の小学生から7739点の応募があり、同市立服織小1年の松田京君、袋井市立袋井南小3年の榑松篤志君、静岡市立大里東小5年の亀山水杜さんが県知事賞を受賞した。学校賞には静岡市立安東小、静岡大付属静岡小、浜松市立可美小の3校が選ばれた。 審査委員長を務めた県教育研究会の見城秀明美術教育研究部長は「本との出合いによる感動は、絵に描くことでさらに広がっていく。これからも感性を磨き、本の世界の楽し
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コスプレ愛好家、交流楽しむ 静岡・清水区で世界大会 26日まで
アニメやゲームのキャラクターなどに扮(ふん)してコスプレ文化を楽しむ「第9回富士山コスプレ世界大会」(実行委主催)が25日、静岡市清水区の清水駅前銀座商店街などJR清水駅周辺で開幕した。26日まで。 今年は東アジア文化都市2023事業のプログラムの一つとなり、静岡県が中国から人気コスプレイヤーを招いた。JR清水駅東口広場でゲストコスプレイヤーらとの写真撮影ブースを設け、さまざまな衣装に身を包んだ参加者が2ショット撮影などを楽しんだ。ステージパフォーマンスやコスプレランウエーなどの人気企画も多くの人でにぎわった。 伊東哲生実行委員長は「貸衣装も用意してあるので、コスプレ文化に親しむ入り口と
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入賞21人と富塚中を表彰 徳川家康公顕彰コンクール
徳川記念財団は25日、小中学生対象の徳川家康公顕彰作文コンクール(徳川みらい学会共催、静岡新聞社・静岡放送など後援)の表彰式を静岡市葵区の静岡商工会議所で開いた。最高賞の徳川賞に選ばれた掛川市立西中2年の中脇光翔さんら入賞者21人と、学校賞の浜松市立富塚中に表彰状を贈った。 中脇さんの作品タイトルは「家康公が残したタイムカプセル」。現在の掛川市などに残る史跡「高天神六砦(とりで)」を通じて築造した家康の性格や思考を学べるとの内容で、同史跡を「家康公が残した一種のタイムカプセルのような存在」と表現。「『宝物』として大切にしていかなければならない」と結んだ。 同財団の徳川家広理事長や同学会の
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物故者しのび あいネットグループ 静岡市葵区で慰霊祭
冠婚葬祭業のあいネットグループ(静岡市駿河区)は23日、会員を対象とした本年度の静岡地区物故者合同慰霊祭を同市葵区の平安ホールで行った。 葵、駿河両区で1年間に亡くなった会員の遺族ら約100人が参列。故人の名前が一人一人読み上げられ、読経の中、参列者は献花台に花を手向け追悼した。妻を亡くしたという遺族の代表者は、4年間の闘病生活や葬儀を振り返り「一人になってつい下を向いてしまうが、目標を持って実のある人生を歩みたい」と力強く話した。 同社の杉山茂之社長は「先に旅立った故人はきっと家族の幸せを見守ってくれている。亡き方々の安楽往生と遺族の家内安全を祈念する」とあいさつした。
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犯罪被害者支援 関連書籍を紹介 静岡市立中央図書館
静岡市葵区の市立中央図書館は12月26日まで、犯罪被害者支援の関連書籍を紹介するコーナーを設けている。犯罪被害者週間に合わせた静岡中央署との連携企画。 性暴力被害者の自伝や、事件で娘を突然失った家族のルポルタージュなど、同館の司書が選んだ約20冊を館内出入り口付近に並べた。誰もが安心して暮らせる社会の実現に向け、図書館を訪れる利用者に犯罪被害者の実情や支援の重要性を理解してもらう目的。 同署警務課の山下雅美課長は「人知れず苦しむ人の存在をまずは知ってほしい」と呼びかけた。御幸町図書館(同区)でも12月1日まで同様の特設展示を実施する。同署玄関内では犯罪被害者支援コーナーを常設している。
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模擬会社で事業企画 駒形商店街の活性化テーマ 静岡・安倍川中で公開授業
静岡県金融広報委員会(会長・水野裕央日銀静岡支店長)の指定を受け、2022年度から金融教育の研究に取り組む静岡市立安倍川中で24日、公開授業が行われた。3年生が数人のグループに分かれて地元の駒形商店街の活性化を見据えた模擬会社を設立し、事業計画や収支見通しなどを発表した。 商店街で託児所を手がける新会社を企画したグループは「ゆっくり買い物を楽しめる環境を提供したい」とコンセプトを示したほか、地元の高齢者を講師とする料理教室で商店に売れ残った食材を活用してフードロス削減につなげる事業も紹介した。 気軽に食べられる手持ちサイズのパンケーキを販売するグループは、キッチンカーで市内のビジネス街を
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退職教員、個性のペン画30点 静岡市清水区で展示 風景や昆虫、植物描く
静岡市清水区の退職教員らで作る油性ボールペン画の愛好会「渋谷たかしと仲間たち」の作品展が28日まで、同区の清水駅前銀座まちかどギャラリーで開かれている。 油性カラーボールペン画の普及に力を注いだ故渋谷隆史さんと13人の会員の約30点を出展した。カラフルなイラスト風や水彩のような薄いタッチで描かれた国内外の風景や昆虫、植物などの力作が並んでいる。 同会の市川利隆さん(78)は「自由に描き、同じボールペンでも人それぞれ個性が出ている」と魅力を語り、来場を呼びかけた。
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「最下位脱出目指す」 下田市チーム結団式【市町対抗駅伝】
静岡市で12月2日に開催される県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に向け、下田市チームが24日夜、同市の中央公民館で結団式に臨んだ。 昨年は市の部最下位だった。40歳以上の部の鈴木勝弓主将(45)=下田OA=は「まずは最下位脱出。皆が1秒ずつでも記録を縮め、一つでも上の順位を目指したい」と雪辱を誓った。松木正一郎市長は「市民に感動を与えるレースを見せてほしい。一人一人の一生の思い出になるよう心から願っている」と激励した。 鈴木主将以外の選手団は次の通り。 監督 渡辺洋之▽コーチ 高橋秀卓▽小学生男子 酒井航羽(下田4)梨本琥汰朗(浜崎5)小林詠汰(稲生沢6)▽
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順位上げ、敢闘賞を 三島市チームが壮行会【市町対抗駅伝】
静岡市で12月2日に開かれる第24回県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する三島市チームの壮行会が24日、同市の市民体育館で開かれた。 チームは昨年22位と悔しい結果に終わった。今年の目標タイムは、昨年の2時間24分51秒から3分以上の短縮を掲げる。西尾誠監督(市陸上競技協会)は「三島のために順位を大幅に上げ、敢闘賞をもぎ取ってくる」と語った。 豊岡武士市長らから代表旗やユニホームを受け取った後、選手たちはそれぞれ大会への意気込みを力強く宣言。柚木崎遥斗選手(北小6)と河本莉子選手(加藤学園暁秀小6)が代表して「夢の舞台で最後まで駆け抜ける」と宣誓した。
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⚾静岡市長、川勝知事「球史に名刻んだ」 プロ球団「ハヤテ223」誕生に喜び
静岡市が拠点の野球球団「ハヤテ223(ふじさん)」の杉原行洋代表は24日、来季からのプロ野球2軍ウエスタン・リーグ参入が正式決定したことを難波喬司市長と川勝平太知事に報告した。両首長とも「日本プロ野球史に名を刻んだ」などと喜び、行政として球団運営を支援していくことを約束した。 市役所静岡庁舎を訪れた杉原代表は、プロ野球球団が新規2球団を加えても全国に14球団しかないことに触れ、「(サッカーJリーグの)清水エスパルスが(リーグ発足時加盟クラブの)『オリジナル10』を成し遂げたのと同じくらいの重みを感じている」と述べた。その上で、「球団の立ち上げは非常に困難を伴う」として支援を要請した。球団社
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⚾ハヤテ223球団社長に池田氏「選手育成・再生し勝つ」 静岡市拠点、プロ野球2軍参入
来季からプロ野球2軍ウエスタン・リーグへの参入が決まった静岡市拠点のハヤテ223(ふじさん)が24日、同市内で会見を開き、ハヤテグループ・スポーツ事業アドバイザーの池田省吾氏(49)が球団社長に就任したと発表した。 池田氏は四国アイランドリーグの球団立ち上げ支援を行った実績があり、2015、16年シーズンは香川オリーブガイナーズの球団代表を務めた。「安定した球団経営の基盤をつくり、チーム運営では若手育成、元NPB選手の再生をしながら勝つことを目標にする」と強調。「地域活性、野球振興に微力ながら尽力していきたい」と抱負を語った。 3、4日に実施したトライアウトの合格者には既に内定通知を出し
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田代ダム案了解で最終調整 静岡県と流域市町、実施前説明を付言 リニア・トンネル工事
リニア中央新幹線トンネル工事で生じる湧水の県外流出対策「田代ダム取水抑制案」を巡り、静岡県と大井川流域市町は、JR東海が10月に示した具体的な実施案を了解する方向で最終調整していることが24日までの関係者への取材で分かった。ただ、実施案には県外流出量と同量の取水抑制ができない状態が続いた場合の対応が記されていないため、実施前に説明するよう付言する見通し。 県は、大井川流域の市町や利水団体で構成する大井川利水関係協議会の意見を取りまとめ、来週中にもJRに送付する。県有識者会議の専門部会委員からも意見が寄せられているとし、同部会で引き続き、田代ダム案の実現性に関する協議を続けることも要請する考
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大麻グミ健康被害 静岡の店立ち入り 麻薬取締部
大麻に似た成分を含むグミを食べた人の健康被害が相次いでいる問題で、東海北陸厚生局麻薬取締部は24日、同様の製品を販売しているとみられる静岡市の店舗を22日に立ち入り検査したと明らかにした。東京都、新潟県も24日までに複数店舗を検査し、販売自粛を求めた。 麻薬取締部は、静岡市の店舗から合成化合物HHCH(ヘキサヒドロカンナビヘキソール)を含んでいる可能性のある製品の提出を受け、検査終了までの販売停止命令を出した。 東京都の検査は22、24両日に7店舗で実施した。
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石川前知事が地方自治回想録を出版 静岡で記念パーティー
石川嘉延前知事(83)の回想録「地方自治と半世紀」(静岡新聞社刊)の出版記念パーティーが24日、静岡市葵区で開かれた。石川氏は4期16年の知事時代について「静岡県の持てる力をもっと自覚し、力を注いでいけば、さらなる発展は間違いないという思いで務めてきた」と振り返った。 鈴与の鈴木与平会長が発起人代表を務め、県内政財界や県OB、教育関係者ら約100人が出席した。 石川氏は「静岡県民は謙虚で自慢をしない。この体質を変えなければ県政の進展にマイナスではないかと考えた」と就任当時の心境を述べ、地域資源の価値や魅力の発信に注力したと説明。静岡国際オペラコンクールや世界お茶まつり、浜名湖花博といった
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日本語教育充実など連携 中部地域サミット 川勝知事と7首長ら課題共有
静岡県中部7市町(静岡、島田、焼津、藤枝、牧之原、吉田、川根本)の首長らと川勝平太知事が意見交換する「中部地域サミット」が24日、静岡市葵区で開かれた。市町側から外国籍児童生徒らの日本語教育や、全線再開の見通しが立たない大井川鉄道の経営支援と観光振興などの課題が示され、県市町が連携して解決に取り組むことを確認した。 人材育成や教育環境整備の話題では、杉本基久雄牧之原市長が学校再編や施設統合に伴う支援拡充に加え、西部地域に比べ外国人支援が充実していない実情を指摘した。「外国籍の子どもの小中学校編入が増加している。入学前に日本語を学ぶ教育の支援が産業基盤強化にもつながる」と提案した。「外国人に
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伊豆山の被災者癒やす音色 静岡市民生・児童委員協の浄財活用
熱海市伊豆山で発生した大規模土石流の被災者の心を癒やす「伊豆山復興祈念コンサート」(同市民生委員児童委員協議会主催)が24日、市立伊豆山小で開かれた。市内在住のバイオリニスト沼田園子さんら音楽家4人が出演し、澄んだ音色と歌声を響かせた=写真=。 沼田さんと一緒に出演したのは、ピアノ奏者蓼沼明美さん、ソプラノ歌手花岡久子さん、打楽器奏者佐藤直斗さん。クラシックの名曲からディズニーの定番曲まで多彩なジャンルの8曲を披露した。全校児童と地元住民ら140人が聴き入り、盛んな拍手を送った。 コンサートは静岡市民生委員児童委員協議会の寄付金を使って開催。締めくくりに、児童代表が出演者4人に花束を贈呈した
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赤ちゃんと触れ合い、子育て学ぶ 静岡市駿河区・豊田中で交流会
静岡市駿河区の豊田中で22日、市内在住の乳幼児親子との触れ合いで子育ての実情や命の尊さを学ぶ交流会が開かれた。家庭科の授業の一環で、3年生約30人が0~3歳児や保護者と手遊びなどを通して交流を楽しんだ。 生徒は乳幼児の母親や保健師らの助言を受けながら、赤ちゃんの抱き方やあやし方を教わった。母親が夜泣きなど育児の大変さについて説明すると、生徒は真剣な表情で聞き入った。交流会の最後には、乳幼児親子に家庭科の授業で手作りしたおもちゃをプレゼントし、感謝を伝えた。 3年の石川智美さん(15)は「子育ては『かわいい』だけではない苦労が多くあることが分かった。親が自分にかけてくれた愛情を改めて感じた
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外交は理解する姿勢大切 外務省職員、静岡市葵区で高校講座
外務省職員が高校を訪れて仕事内容などを紹介する「高校講座」が22日、静岡市葵区の静岡英和女学院中・高で開かれ、同校の中高生約420人が参加した。 同省大臣官房国内広報室の小林まどか外務事務官が登壇。同省の業務や外交の役割を説明し、迎賓館での外国要人への対応や空港での国家元首の出迎えなど、小林事務官が関わった業務を紹介した。「外交は友達作りと似ていて、相手を理解しようとする姿勢が大切」と話した。 小林事務官は元々ITベンチャー企業で働いていたが、海外での仕事への憧れから中途採用で同省の仕事に就いたことを話し、「自分の好きなことや夢を追いかけてほしい」とエールを送った。 同高2年の青木明愛
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画家、久松さん 静岡市で26日まで遺作展
昨年11月に78歳で亡くなった静岡市葵区の画家久松孝彦さんの遺作展が26日まで、市役所市民ギャラリーで開かれている。 油彩画など27点が並ぶ。人をモチーフにした抽象画「HITO」のシリーズ5点や、東日本大震災をきっかけに「破壊」をテーマとして描いた作品「出来事」など、半世紀近くにわたって描いてきた絵画を展示している。 「物事の本質や自らの生き方など、不確かな自分の存在を納得させるためには、描くことでしか表せないという切羽詰まった思いが常にあった」など、描くことに対する思いをつづった言葉も紹介している。 久松さんが講師を務めた久松絵画教室の生徒が主催した。生徒の市川広洋さん(葵区)は「先
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清水海保 安全パトロール艇を指定 静岡
清水海上保安部はこのほど、静岡市清水区三保の三保内浜海岸で救難活動を展開している民間任意団体「シーバード三保」が保有する水上オートバイを「安全パトロール艇」に指定、同海岸で指定証伝達式を行った。今後はパトロール艇のステッカーを付けた水上オートバイが水辺の安全管理のほか、子供たちの海洋体験活動で活用する。 指定されたのは、NPO法人「パーソナルウォータークラフト安全協会(PWSA)」がシーバード三保に対して寄贈した水上オートバイ1艇。PWSAは日本財団から支援を受け、水上オートバイを購入した。清水海保の幹部は「機動力を生かして活躍してください」などと述べ、指定証とステッカーを手渡し、記念撮影
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児童に野球指導 捕球や走塁のこつ伝授 静岡市駿河区
静岡ガス野球部は23日、静岡県内の野球スポーツ少年団との交流イベントを静岡市駿河区の草薙球場で開催した。社会人軟式野球で全国トップクラスの実力を持つ現役選手が小学生に野球技術の基礎を指導した。 今月中旬に開かれた「第18回静岡ガス杯スーパージュニア学童軟式野球大会」でベスト8入りした小山町の北郷ファイターズと同市清水区の清水リトルモンキーズの2チーム34人を招待。同野球部の車谷芳紀監督ら16人はポジション別の捕球方法や、長打を狙えるバッティングの姿勢、走塁のこつなどを丁寧にアドバイスした。 児童は練習成果をゲーム形式で披露し、積極的に質問して楽しみながら技術を高めた。清水リトルモンキーズ
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ペット同行避難 注意点を学ぶ 静岡市葵区で災害対策セミナー
静岡市と市獣医師会はこのほど、公開講座「人とペットの災害対策セミナー」を同市葵区の城東保健福祉エリアで開いた。同会に所属し、東日本大震災や熊本地震で被災動物の支援経験があるふくろう動物病院(同市駿河区)の鈴木淑剛院長が講師を務め、市民や自治会役員らにペットの同行避難のポイントを解説した。 鈴木院長は病気の発生や衛生管理などの観点から「避難所内では、人の生活空間に動物を入れてはいけない」と強調。避難所の運営側がすべきこととして動物飼育エリアの用意や飼い主不明の動物の一時保護、飼い主グループと行政との橋渡しを挙げ、「避難所では動物の所有者や管理者を明確にすることが大切。災害時は人の支援が優先な
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国内外で活躍する音楽家が集結 来月、静岡市葵区でコンサート
日本クラシック音楽事業協会とコンサート企画事業などのアスペン(東京)は12月23日午後3時から、「クリスマススペシャルコンサート~美と音楽の饗宴」を静岡市民文化会館大ホールで開く。文化庁助成事業。 指揮者の原田幸一郎さん、サクソフォン奏者の平野公崇さん、バイオリン奏者のMINAMIさんら国内外で活躍する若手からベテランまでの音楽家が多数出演する。演目は大河ドラマ「どうする家康」のメインテーマやクラシック、合唱と幅広く予定する。 チケットはいずれも税込みでS席4千円、A席3千円、学生千円、小中高生500円。全席指定。 小中高生・学生と保護者の親子連れ20組40人を抽選で無料招待する。往復
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「止まれ」の標識 自転車も守って 静岡市清水区で高齢者向け講習
静岡市清水区興津中町のスルガ自動車学校と清水署はこのほど、高齢者を対象にした自転車安全運転体験講習を同校で開いた。本年度の高齢者交通事故防止モデル地区に指定されている同区駒越地区と不二見地区の約25人が参加した。 同校の指導員らが講師を務め、自転車の乗り方や点検などの実技指導を行ったほか、交通事故を防ぐための注意点を解説した。過去の自転車とバイクの事故を例に、自転車も一時停止の標識では止まる必要があることなども訴えた。 清水署によると、清水区内では今年、高齢者の自転車が関係する交通事故が19日時点で約60件発生。半数が信号機のない交差点、3分の2が高齢者自身にも何らかの事故原因があるとし
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常葉大生 公務員の仕事を知る 静岡市清水区で職員と交流会
公務員志望の学生と現場で働く職員の交流会「公務員の仕事研究トワイライト」が22日夜、静岡市清水区の草薙駅南口前「コラボレーションスペースTakt」で開かれた。常葉大の学生21人が同市や富士市などの職員14人とざっくばらんに話し、仕事への理解を深めた。 同大の学生が企画した。参加者は少人数のグループに分かれて交流し、勤務スケジュールや福利厚生、給料などさまざまな話題で話し合った。職員は「時期によって忙しくなる部署や、イベントが多く土日勤務の部署もある」「異動すると職業が変わったかと思うくらい仕事内容が違うときがあるので、常に学ぶ姿勢が大切」などと助言した。 交流会の実行委員で短期大学部1年
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軍事費の拡大反対 市民団体が中心街でデモ行進 静岡市葵区
市民団体「戦争をさせない1000人委員会・静岡」はこのほど、軍事費拡大への反対や子育て、医療、教育分野の充実に向けた財源確保などを訴えるデモ行進を静岡市葵区の中心街で行った。 有志約50人がJR静岡駅北口地下イベント広場に集い、政府が昨年12月に閣議決定した安保関連3文書に抗議した。「許すな軍拡 許すな大増税」と書かれた横断幕を掲げ、「暮らしのために税金を使おう」と声を上げて両替町や呉服町を行進した。 同団体の佐野けい子共同代表(75)=同区=は「会が発足した9年前よりも戦争の危機が高まっている。軍備でなく対話での平和を求めたい」と強調した。行進に参加した看護師の田中涼さん(29)=同区
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静鉄・川井社長が改革事例を紹介 静岡で経営者協会シンポ
静岡県経営者協会はこのほど、経営改革シンポジウムを静岡市葵区で開いた。静岡鉄道の川井敏行社長が「恐れのない組織-多様性からはじめる会社改革」と題し、同社グループで進めているダイバーシティ経営について語った。 川井氏は、大型商業施設の新静岡セノバ(同区)がテナント企業経営者の提案で導入したフレックスタイム制度などを紹介。各テナントに営業時間の裁量を持たせ、人手不足解消や待機時間削減を図った。 当初は売り上げの減少や顧客からの苦情を想定した反対意見が多かったが、制度を採用したテナントの売り上げは伸長。社会貢献に注力する施設をたたえる日本ショッピングセンター(SC)協会の日本SC大賞最高賞を獲得し
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人材求め15社出展 静岡で転職フェア 事業内容 説明
転職希望者と企業のマッチングを図る合同企業説明会「しずおか仕事図鑑 転職フェア」(静岡新聞社主催)が24日、静岡市駿河区の職業訓練施設ポリテクセンター静岡で開かれた。同施設の訓練生や一般求職者が参加した。 金属加工業や食品製造販売業など県内の15社がブースを出展し、事業内容や福利厚生について説明した。志太地域3市(藤枝、焼津、島田)連携のUIJターン就職促進ブースも設けられた。 金属製品の製造企業の担当者は「自分の考えをしっかりと伝えられる人材を獲得し、人手不足を解消したい」と話した。
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12月に社会人リカレント 静岡大静岡キャンパスがセミナー
静岡大は、12月9日に静岡市駿河区の同大静岡キャンパスで開催する社会人リカレントセミナーの参加者を募集している。次世代自動車センター浜松(浜松市)の望月英二センター長と、農産物流通事業を展開するエムスクエア・ラボ(牧之原市)の加藤百合子社長が講師を務める。 静岡の産業界をけん引する人材の育成を目的に同大で開講中のリカレント教育講座の一環。望月センター長は「次世代自動車に向けた中小企業支援」をテーマに、転換期を迎える自動車業界で関連企業が直面する問題や、課題への対応策を説明する。加藤社長は「農業はイノベーションの宝庫」と題して講演する。質疑応答や同大教授との討議の時間も設ける予定。 午後1
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静岡県内でも長期の就業体験 静岡の法人、学生と企業つなぐ場提供
「長期のインターンシップに参加したいけど、静岡県内で実施する企業が見つからない」。そんな学生の声を受け、NPO法人ESUNE[エスネ](静岡市)と一般社団法人草薙カルテッド(同市)が、プロジェクト型長期インターンシップのコーディネート事業を共同開発した。3~5カ月間、企業や団体が学生と継続的に関わる。学生と接点が少ない中小企業を支援し、学生に挑戦する場を提供するのが狙いだ。 焼津市のIT企業サンロフトは「人づくりプロジェクト」と題したインターンシップを実施中。参加する東京経済大3年の水沢亮也さん(21)=藤枝市=と静岡大1年の今坂茉鈴さん(19)が3カ月間のうち50時間を目安に活動し、IT
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伊豆山の被災者癒やす音色 熱海在住の沼田さんら4人 復興祈念し演奏会
熱海市伊豆山で発生した大規模土石流の被災者の心を癒やす「伊豆山復興祈念コンサート」(同市民生委員児童委員協議会主催)が24日、市立伊豆山小で開かれた。市内在住のバイオリニスト沼田園子さんら音楽家4人が出演し、澄んだ音色と歌声を響かせた。 沼田さんと一緒に出演したのは、ピアノ奏者蓼沼明美さん、ソプラノ歌手花岡久子さん、打楽器奏者佐藤直斗さん。クラシックの名曲からディズニーの定番曲まで多彩なジャンルの8曲を披露した。全校児童と地元住民ら140人が聴き入り、盛んな拍手を送った。 コンサートは静岡市民生委員児童委員協議会の寄付金を使って開催。締めくくりに、児童代表が出演者4人に花束を贈呈した。4年の
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バス、タクシー運転手の「名札」掲示義務廃止 静岡県内事業者の対応は?【NEXT特捜隊】
公共のバスやタクシーの運転手が利用者に自らの身分を示すため、これまで長く車内での掲示が義務付けられてきた「名札」。しかし、最近はそのようなケースが減っている。プライバシーへの配慮や働きやすい環境づくりなどを理由に、国が8月の省令改正で義務付けを廃止し、運転者証の様式を変更するなどしたためだ。実際の運用はそれぞれの事業者の判断に委ねられている中、静岡県内ではどのように対応しているのだろうか。現状を取材した。 (デジタル編集部・金沢元気) ▶バス車内の運転手名プレート、SNS中傷の材料に/「業務に支障」「掲示やめて」切なる訴え【パートナー紙から】 個人情報守り 働きやすく >>カスハラ問題化
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大自在(11月24日)鷹狩り
最初の「肉食禁止令」は675年に出されたと日本書紀は記述する。仏教思想もあって、日本では明治の文明開化まで表向き獣肉を食べなかった。ウサギを1羽、2羽と数えるゆえんとされるが、異説もある。 一方、上流社会では鳥や魚はよく食べられていた。美味な「三鳥五魚」のさばき方が室町時代の文書に伝わる。三鳥はキジ、ツル、ガン。野鳥は四本脚の肉より上品な食材とされた。ちなみに五魚とはコイ、タイ、マナガツオ、スズキ、フナ。 野鳥は鷹[たか]狩りの獲物だった。徳川家康の鷹狩り好きはよく知られる。健康維持や所領巡視のためだけでなく、鷹や獲物の贈答による支配システム維持を図ったとされる。 鷹狩りが江戸幕府の年
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家康の死因に諸説 「最期の地」に残る伝承
戦乱を終結させて天下太平を築いた徳川家康は元和2(1616)年4月、波乱に満ちた75歳の生涯を閉じた。最期の地となった静岡県には、死因にまつわる逸話や伝承が複数残る。天ぷらによる食あたり、持病、タカ狩り中の暗殺―。最晩年の姿を史料からひもとき、識者に解説を聞いた。 元和2(1616)年 家康の容態 最晩年 少しずつ衰弱 造形作家・漫画家たたらなおきさん作の「1月21日昼から22日夜更けにかけて、田中をめぐる一日の回転ジオラマ」。家康が発病し、床に伏せる場面を表現している。 亡くなる直前の家康はどのような状態だったのか。居城だった駿府城の跡地に建つ静岡市歴史博物館の広田浩治学芸
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横領容疑の2人、別法人も運営 不正送金の振込先として活用? 静岡清水区
静岡市清水区の社会福祉法人「誠心会」の資金1500万円を不正送金して着服したとして、清水署と県警捜査2課に業務上横領の疑いで逮捕された誠心会前理事長で団体役員の男(43)=埼玉県新座市=と団体職員の男(52)=東京都中央区=が、誠心会の他にも東海地方の別の社会福祉法人の運営に携わっていたことが23日、関係者への取材で分かった。2人が複数の法人名義を不正送金の振込先口座などとして活用するためだった可能性もある。県警は2人の具体的な役割に加え、複数の法人運営に関与した経緯や動機も調べ、全容解明につなげる。 複数の関係者によると、団体役員の男は2022年2月にこの法人の理事長職に就いた。同年10
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不登校でも「学校」に行かせるべき?① 広がる「受け皿」選択肢【賛否万論】
全国的に増加傾向にあり、ネガティブに捉えられがちな「不登校」ですが、従来の「学校」に無理に行かせない選択肢が広まりつつあるとも言えます。その受け皿になっているのが小中学校段階のフリースクールや高校段階の私立通信制高校。フリースクールや私立通信制高校の現状を紹介し、いわゆる「学校」以外の選択について考えます。 (社会部・大橋弘典) フリースクール 自己肯定感高める 小中学校段階で不登校の子どもの受け皿になっている「フリースクール」の定義は決まっていません。学校教育法で定める「学校」(1条校)ではなく私塾と同じ位置付けで法的な縛りはないため自由度が高く、教育方針や活動に幅があります。呼び方
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静岡・泉ケ谷で地域芸術祭 現代アートがつなぐ「境界」
静岡市駿河区の旧東海道丸子宿の一角、泉ケ谷地域で開催中の地域芸術祭「静岡アートビジョン」(同実行委員会主催)は、現代アート作品を通して今と昔、街と里山、自然と人間の営みなどさまざまな境界を緩やかにつなぎ、新たな魅力を提示している。 同地域の入り口には、伝統工芸体験施設「駿府の工房 匠宿」があり、古道沿いに寺社や、養蜂、酪農など自然と共生する住民の生活エリアが続く。監修したNPO法人クロスメディアしまだ(島田市)の児玉絵美事務局長は「住民と匠宿、職人たちとのつながりもここの魅力。潜在する地域像を掘り起こす視点が、現代アートの予測を超えた見方と重なった」と説明する。 大井川鉄道の無人駅を舞台
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JR東静岡駅南口「ヒガナン」 活性化へイベント 静岡県内7大学生が研究発表
静岡県は23日、JR東静岡駅南口周辺のにぎわい創出を目指すイベント「ヒガナンフェスティバル」を静岡市駿河区のグランシップで開いた。県内7大学のゼミなどがブースを構え、パネルで研究内容を紹介した。 周遊促進に向け学生が菊川市と連携したサイクリングマップ制作プロジェクトや、消滅危機にあるという静岡市葵区井川地域の方言に関する調査、高齢者の居場所づくりを巡る提言など多様な成果が発表された。 県の「ヒガナン・アンバサダー(大使)」を務めるAKB48の橋本陽菜さんと山根涼羽さんがトークショーで盛り上げたほか、屋外の広場では竹灯籠作りのワークショップなどが展開された。 イベントは県立大経営情報学部
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進む旅館のDX化 就業管理、料理の残量確認、温泉の温度計測… 静岡県東部で導入の動き
国内外から旅行客を受け入れる県東部の旅館で、デジタルトランスフォーメーション(DX)を進める動きが出ている。積極的な経営者の一人は「生産性向上にデジタルは必要不可欠」と強調。業務効率化により従業員満足度を高め、顧客の滞在価値の向上にもつなげている。 1806年創業の古屋旅館(熱海市東海岸町)は予約受け付けをインターネット経由に統一し、紙に記入していた機器のメンテナンス履歴やスタッフとの面談内容をウェブで記録する。業務マニュアルの大半を動画にした。従業員の出退勤管理はアプリで行う。 人手不足を受けて2018年ごろデジタル化に着手した。内田宗一郎社長は「これをやれば一気に良くなるというもの
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知事選候補、早期擁立へ 自民静岡県連、会合で方針確認
自民党静岡県連は23日、2025年の次期知事選に向けた会合を静岡市葵区で開き、候補者の擁立作業を事実上スタートさせた。県議会で川勝平太知事に不信任決議案を突き付けるなど対立が先鋭化する中、早期に候補者擁立を目指す方針を確認した。具体的な候補者名は挙がらなかったという。 会合は非公開。県内選出国会議員のほか、増田享大幹事長ら県連三役、過去に幹事長を務めた県議ら約20人が出席し、リニア中央新幹線工事への対応をはじめとする県政課題や川勝知事に対する県民の評価などを巡って意見交換した。 自民県連は知事選のたびに川勝知事と激しくぶつかってきたが、不戦敗を含めて4連敗中。敗因の一つに候補者選考の遅れ
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大みそかに踊り納め ドリプラでコンテスト 12月4日まで参加者募集 静岡市清水区
エスパルスドリームプラザ(静岡市清水区入船町)は大みそかに行う「第14回ニューイヤーズイブダンスパフォーマンスコンテスト」の参加者を12月4日まで募集している。 コンテストは31日の午後1~4時、ドリプラ内の特設ステージで行う。静岡県内在住者が対象。希望者はインターネットの応募フォームから申し込む。問い合わせは静岡新聞社・静岡放送企画推進部<電054(284)9236>へ。
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Xマス飾り できた! 児童ら、ものづくり体験 静岡市駿河区
静岡市内外の個人事業者によるものづくり体験「工場マルシェ」が23日、同市駿河区のレンタルスペース「まるしずキッチン」で開かれた。ハンドメイド品の販売やワークショップなど多彩な催しに近隣住民や家族連れでにぎわった。 地元にUターンした若者らでつくる実行委員会(町塚洋介代表)が地域と事業者の交流の場を創出しようと始め、10回目。11店舗が参加し、革製ストラップなどの販売や、クリスマスツリー、正月飾りなど年末年始の行事に合わせた体験ブースを設けた。 ドライフラワー作家の戸田裕子さん(70)は季節の花を生かしたリースやイヤリングなどを出品した。オーナメント作りのワークショップでは兄と体験した長島
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琴オーケストラ 音色で魅了 島田でコンサート 唱歌や童謡披露
藤枝市の琴アンサンブル「千鳥」(池谷光絹井代表)は23日、20周年記念コンサートを島田市のプラザおおるりで開催した。 「琴オーケストラ」と題して、4種類の琴とピアノ、ドラムなどで合奏し、約20曲を披露した。日本古来の十三弦のほか、十七弦、ベース琴、ソプラノ琴を使用した。なじみ深い唱歌や童謡をはじめ、美空ひばりや石原裕次郎のメドレーなど歌謡曲を演奏した。軽快な音色に合わせ、客席からは手拍子も起きた。静岡市を中心に活動するピアニストの小島太郎さんをゲストに招いた。 池谷代表の生まれ故郷の島田市で企画した。来年5月26日には牧之原市でもコンサートを開く予定。
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少年補導功労表彰 片山さんに伝達 静岡中央署
静岡中央署は22日、同署少年警察ボランティア連絡会理事の片山里枝子さん(70)=静岡市葵区上足洗=に関東管区地区少年補導功労者表彰を伝達した。 片山さんは1997年から少年指導委員を務め、街頭での定期的な補導活動や、子どもの立ち直り支援の一環で行う居場所づくりなど、少年の健全育成に貢献している。同署で及川博行署長から表彰状を受け取った片山さんはこれまでの活動を振り返り、「若い人たちには力がある。自分の生きる道を見つけ、夢を持って頑張ってほしい」と期待した。 同表彰は関東管区警察局長と同管区地区少年警察ボランティア連絡協議会長の連名。同署によると本年度、同表彰を受けたのは県内で4人。
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ながらスマホ禁止 ポップ掲げ啓発 静岡県トラック協会 静岡市葵区
静岡県トラック協会静岡支部はこのほど、交通事故防止や自転車用ヘルメットの着用などを呼びかける街頭啓発活動を静岡市葵区の市役所静岡庁舎前で行った。 会員85人が参加し、飲酒運転の禁止や運転中の「ながらスマホ」の禁止を呼びかけるポップを掲げたほか、小型ライトなどの啓発グッズも配布した。藤浪禎之広報委員長は「トラック業界の責務として、毎年交通安全を呼びかけている。協会の活動について知ってもらえたらうれしい」と話した。 静岡中央署や県交通安全協会静岡中央地区支部も協力し、反射材などを配った。同署の斉藤行紀交通課長は「例年、年末にかけて交通事故が増える。交通安全意識をいま一度喚起できれば」と呼びか
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仕事紹介や就活のこつ伝授 SBS井手アナ、専門学校生に講座 静岡市葵区
静岡産業技術専門学校は21日、さまざまな業界で働く人々から仕事内容や社会人としてのマナーを学ぶ活動の一環で、静岡放送の井手春希アナウンサー(25)を招いた特別講座を静岡市葵区の同校で開いた。 コンピュータ科ビジネスコースの1年生23人が参加した。井手アナウンサーは、報道番組を制作する流れや仕事のやりがいについて紹介。就職活動に向けてのアドバイスも行い、映りが良い写真よりも泥くさく頑張っている瞬間の写真の方が書類選考を通過したという自身の経験も語った。失敗談を織り交ぜながら自分の強みをアピールすることで、飾らない本来の魅力がより伝わるはず―と訴えた。 参加した鈴木愛翼さん(18)は「テレビ
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五穀豊穣に感謝「新嘗祭」 静岡浅間神社、産業功労者表彰も
静岡市葵区の静岡浅間神社で23日、新嘗祭(にいなめさい)が行われた。今年収穫した農作物などを神前に供え、五穀豊穣(ほうじょう)に感謝した。 農業や漁業の関係者ら約60人が参列した。厳かな雰囲気の中、祝詞の奏上や玉串拝礼などが執り行われた。巫女(みこ)による優雅な「せんげんの舞」も奉納された。 祭典後には、農漁業振興に貢献した産業功労者を表彰したほか、神社功労者に感謝状を贈った。 功労者は次の通り。 産業功労者 有馬貢(葵区足久保口組)芳沢茂夫(同区日向)林和弘(同区東)稲葉年秋(同区下)杉山貴勇(駿河区広野)萩原文雄(同区西脇)牧田裕司(葵区上伝馬)▽神社功労者 鈴木勝南(葵区安西)西村予史
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自動車愛好家、集結 国産旧車など、全国から140台 静岡市葵区
自動車愛好家の車の展示と飲食を楽しむイベント「くるマルシェ」(ヤマヒロなど主催)がこのほど、静岡市葵区の駿府城公園で開かれた。全国各地から自慢の愛車約140台が集まり会場を盛り上げた。 今回が初開催となる会場には、V型8気筒エンジンを搭載した米国製車「マッスルカー」や大型SUV車、国産旧車が所狭しと並んだ。来場者はお目当ての車の写真を撮ったり、オーナーなどと車談議に花を咲かせたりして楽しんだ。 会場周辺には、ハンバーガーなどを販売するキッチンカーも並んだほか、大道芸のショーなども行われ、大勢の親子連れなどでにぎわった。
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トラック運転手ポスター審査 大平さん最優秀「笑顔運ぶ仕事」
静岡県トラック協会はこのほど、トラックドライバーのイメージ向上に向け、県内の大学・短大・専門学生が応募したポスターデザインコンテストの表彰式を静岡市駿河区の県トラック会館で開いた。最優秀賞に静岡文化芸術大3年の大平乃与莉さんの作品が選ばれた。 運送業務が年齢や性別にかかわらず多様な人材が活躍できる業界であることを周知し、人材確保につなげる狙い。29点が寄せられ、10月に同会館で行われたトラックフェスタでの一般投票を経て、同協会の広報役員らが審査した。 大平さんの作品は「共通点は笑顔を運ぶ仕事」というキャッチフレーズとともに、トラックドライバーを宇宙人や犬などに例え、多彩な人材が働ける業界
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児童 元気に誓いの言葉 伊豆市チームが壮行会【市町対抗駅伝】
12月2日に静岡市で開かれる静岡県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する伊豆市チームは23日、壮行会を市民文化ホールで開いた。小学生の代表選手6人が元気いっぱいに誓いの言葉を述べた。 鈴木亨ヘッドコーチは「トラブルなく練習の成果を出し切りたい」と意気込んだ。菊地豊市長は「コンディションづくりと最後の仕上げを頑張ってほしい」と激励し、選手代表の水口琉花さん(伊豆中央高1年)にユニホームを手渡した。
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支援者に「感謝の走り」 西伊豆チーム出場選手発表【市町対抗駅伝】
静岡市で12月2日に行われる第24回静岡県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に向け、西伊豆町チームは22日、出場選手の発表を同町の賀茂小で行った。 渥美貴弘監督(賀茂小教諭)が一人ずつ出場する選手の名前を読み上げ、実行委員長の星野浄晋町長がユニホームを手渡した。 松崎高3年の鈴木勝さん(18)は「将来目指している鍼灸(しんきゅう)師になろうと思ったのは、市町対抗駅伝に参加したのがきっかけ。サポートしてくれた人たちに感謝の走りを見せたい」と抱負を語った。 星野町長は「チームが年々強くなっているのを感じる。チーム記録の更新を期待している。本番までにけがをしないよう気
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連覇へ選手ら意気込み 清水町チームが壮行会【市町対抗駅伝】
12月2日に静岡市で開かれる静岡県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の清水町チームの壮行会が22日、町地域交流センターで開かれた。同町は昨年、大会新記録で2年ぶり3度目の優勝を果たし、選手らは連覇に向けて一丸となってたすきをつなぐことを誓った。 選手を代表して、秋山汐月さん(清水中3)が「自分たちの力を信じて、感謝の気持ちを胸に全力で走り抜く」と意気込んだ。朝倉和也監督は「持っている力を100%発揮するため、コンディションを整えていく」と万全の準備を強調した。そのほかの登録選手は次の通り。 杉浦隆之介(清水南小6)、河合建圭(清水西小5)、岩崎愛奈(同6)、仙道愛
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「打倒浜松」優勝へ決意 御殿場市チーム結団式【市町対抗駅伝】
静岡市で12月2日に開催される静岡県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に向け、御殿場市チームの結団式が22日夜、同市の市民会館で開かれた。選手21人と監督、コーチが「打倒浜松」の決意を表明した。 同市チームは2018、19年大会を連覇、20年は2位、21、22年は3位の成績を誇る県内屈指の強豪。前回敗れた浜松勢に負けないチームをつくるため、今年は小中学生の強化に注力した。チームを率いて6年目となる滝口兼光監督は「優勝した頃と同じくらい実力のあるメンバーがそろっていて、タイムも良い」と優勝争いに食い込む意気込みを示し、会場に集まった勝又正美市長や市民ら計約100人から
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中区の相曽さん Sクラスで優勝 日将連浜北支部大会 浜松市
日本将棋連盟浜北支部の11月大会がこのほど、浜松市浜北区竜南のサンライフ浜北で開かれた。73人が参加、最強のSクラスは相曽剛史さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 S ①相曽剛史(中区)②宇藤敬行(磐田市)③内山透(西区)④石野俊夫(掛川市)⑤横山渡(牧之原市)▽A ①門奈光(東区)②赤松竜也(天竜区)③鈴木大輝(磐田市)④岡本徳裕(同)⑤石川三余(西区)▽B ①藤原紳裕(御前崎市)②渥美良純(北区)③幸田好司(磐田市)④山口昌行(中区)⑤門奈紀明(東区)▽C ①佐藤粹聖(西区)②松岡優人(中区)③高橋直之(北区)④庄司圭佑(静岡市)⑤村松利郎(森町)▽D ①志村正雄(袋井市)②山下
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静岡市本拠地「ハヤテ223」2軍新規参加を正式承認 プロ野球オーナー会議
プロ野球のオーナー会議が22日、東京都内で開かれ、静岡市が本拠地の「ハヤテ223」と「オイシックス新潟アルビレックスBC」の来季からの2軍戦への新規参加が正式に承認された。日本野球機構(NPB)によると、1950年から52年にかけて兵庫県を本拠地に「山陽クラウンズ」が2軍戦のみに出場した例がある。 詳細な日程は今後詰めるが、既存の12球団が静岡と新潟でそれぞれ3試合以上を行うことも決まった。議長を務めた西武の後藤高志オーナーは「2球団が着実に準備を整えてくれた。順調にスタートできる手応えを持っている」と語った。 また、試合時間短縮に向け、来季から打者がアウトになってから次打者が打席に入る
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記者コラム「清流」 弁論に集う若者
先日初めて静岡市清水区で行われた第68回全国青年弁論大会を拝聴し今も余韻に浸っている自分がいる。SNS全盛の時代に40人の全国から集まった若者たちが肉声で自分の意見を述べる場はぜいたくに感じた。 参加者にはいわゆるZ世代も多い。世代の隔絶などの文脈で語られることもある彼らが、原稿を見ずに手ぶりを交えて7分間、多様性や性、不登校の友人、資本主義などのテーマについてまっすぐな目で語る。スマホを見る時間を惜しみ、自宅や電車の中などでも繰り返し練習したのだろう。 都内の大学では近年弁論部の部員が以前より増えているそうだ。9時間に及んだ大会の終わりには、会場内に連帯感が生まれていたように思う。リア
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プラモデル&ランナーアート展 不要な「枠」をツリーに 12月24日まで 静岡市葵区
プラモデルを組み立てた後に残る枠(ランナー)を再利用して制作した作品や、県内のプラモデル愛好家による作品を紹介する「プラモデル&ランナーアート展」が12月24日まで、静岡市葵区の市文化・クリエイティブ産業振興センター(CCC)で開かれている。 市が葵、駿河、清水の3区に設置した「ランナー回収ボックス」に寄せられたランナーを再利用して制作した高さ約1・4メートルのクリスマスツリーなど、さまざまなランナーアートが並ぶ。ツリーは、市内各地に設置されているオブジェ「プラモニュメント」のデザイン担当者、松尾憲宏さんが監修した。 県内を中心に活動する「静岡キャラクターモデラーズ」による作品や、ミニ四
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一粒で体動かなくなった 「大麻グミ」摂取 静岡20代男性 規制なら乗り換え 保健所「合法うたっても危険ある」
都内などで大麻に似た成分HHCH(ヘキサヒドロカンナビヘキソール)を含むグミを食べた人が体調を崩して相次いで搬送された問題で、HHCHを含むグミを食べたことがあるという静岡市の20代男性会社員が22日、取材に応じ、摂取した際の心身の状況変化を語った。薬物規制の強化に対応し、同様の効果が期待される合成化合物に乗り換えて使用してきたことも明かした。 男性は8~10月にかけてインターネットでHHCH入りの「グミ」3袋を購入し、自宅で摂取した。コーラ味で食感は普通のグミと変わらないというが「(一粒の)半分で頭がクラクラする。一粒まるごと食べると体が動かなくなり気を失いそうになった」と話す。 男性
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静岡県内72施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は22日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、こども園計72施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1354人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市3施設26人、函南町1施設34人、沼津市3施設90人、三島市2施設27人、伊豆の国市1施設14人、清水町1施設8人、長泉町2施設31人、御殿場市7施設97人、富士市3施設43人、富士宮市2施設147人、静岡市駿河区2施設20人、同市葵区7施設128人、同市清水区4施設61人、焼津市4施設94人、牧之原市3施設49人、島田市2施設20人、藤枝市7施設88人、掛川市6施設67
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静岡市長「検査の信頼性確認必要」 清水区のPFAS調査 複数機関で検査へ
静岡市の難波喬司市長は22日の定例記者会見で、同市清水区三保の化学工場周辺の水路などから発がん性が疑われる有機フッ素化合物(PFAS)が高濃度で検出されたことを受けて市が同区内の23カ所の井戸で実施したPFAS濃度調査について、「理解できないデータがあった。検査方法の信頼性を確認する必要がある」として、別の検査機関でも検査を行うと説明した。結果の公表は12月中旬ごろになる見通し。 難波市長は11月8日の記者会見で、同区三保地区だけでなく、折戸、駒越地区まで範囲を広げて濃度調査を実施し、11月中に結果を公表するとしていた。同工場から離れた地区の井戸で高濃度のPFASが検出されるなど仮説と異な
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コストコ再販店 静岡県中東部で拡大 タカラ・エムシー 「買い物の楽しさ」提供
食品スーパーのフードマーケットマムを運営するタカラ・エムシー(静岡市駿河区)が、会員制大型スーパー「コストコ」の再販店プライムフーズマーケットを静岡県中東部に相次ぎオープンしている。会費不要で県内唯一のコストコ浜松倉庫店(浜松市東区)とは商圏が異なるとし、非会員のファミリー層の需要を見込む。店内の雰囲気づくりにも注力し、「買い物自体の楽しさ」を提供している。 プライムフーズマーケットは2021年2月、高級ワインやチーズなどの食材をそろえた高価格帯店舗として、タカラ・エムシーが静岡市駿河区にオープン。昨年から顧客の要望を受けてコストコ商材の取り扱いを拡充し、昨秋に再販店に転換した。今年9月に
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南アルプス環境調査 希少植物移植「難易度高い」 静岡市長 代償措置に慎重【大井川とリニア】
静岡市の難波喬司市長は22日、リニア中央新幹線トンネル工事の影響が懸念される南アルプスの動植物環境調査の結果、調査対象とした希少植物の9割以上で移植の長期的な根付かせが難しいことが確認されたとし、「代償措置として移植・播種(はしゅ)に頼るのは慎重にならざるを得ない」との見解を示した。市役所静岡庁舎で開いた定例記者会見で質問に答えた。 市は2022年度に実施した調査で、JR東海が工事実施前の環境保全措置として、改変想定地域から別の南アルプスユネスコエコパーク区域内に17、18年度に移植・播種した希少種15種の生育状況を調べた。ホソバハナウドやタチキランソウなど5種は個体が確認できず、ミヤマ
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小中一貫教育で大里中グループ 課題設定力向上へ連携議論 静岡市
静岡市が2022年度から導入した静岡型小中一貫教育の研究指定校になっている駿河区の大里中グループ(大里中、中田小、大里西小)は22日、2年間の活動を総括する発表会を開いた。小中共通で「大里型PBL(課題解決型学習)」に取り組んでいて、3校で授業を公開した。 市内外から教員ら約160人が参加した。大里中2年生は本年度、「京都の魅力」を分析。この日の授業で各自の視点で考えたモデルコースを紹介し、旅行会社社員から批評を受けた。生徒は1年の時に地域と接点を持つ活動をし、3年となる来年度は社会参画を意識した「魅力あるまちづくり」をテーマとするため、2年は土台となる学習の期間と位置付けた。各小学校でも
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上位進出へ前半に勝負 島田市チーム結団式【市町対抗駅伝】
12月2日に静岡市で開催される静岡県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する島田市チームは22日夜、結団式を市役所で行った。選手や関係者が目標の1桁順位に向け、士気を高めた。 故障者が出るなどした昨年の成績は18位。ただ、2019年から3年連続で入賞し、一昨年は6位まで順位を上げていて、今年は巻き返しを狙う。鈴木瑛志監督(37)が染谷絹代市長から団旗を受け取り、選手を一人ずつ紹介した。鈴木監督は「いいチームができている。前半が勝負。それぞれが100%の力を出せば上位進出できる」と述べた。 選手団を代表し、主将の枝村高輔さん(28)が「昨年以上の結果が出せるよう
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特殊詐欺にご用心 静岡市清水区由比で講座
静岡市清水区由比北田の由比生涯学習交流館はこのほど、高齢者向けの防犯講座を開いた。参加者の要望を受け、特殊詐欺をテーマに設定し、被害防止のための注意点を学んだ。 由比地区の60歳以上の男女約20人が参加した。県防犯アドバイザー協会の6人が講師を務め、詐欺被害を防ぐために確認すべき項目やナンバーディスプレーなどの電話機対策を伝えたほか、身近なところで実際に被害が起きている実態を説明した。 還付金詐欺などを例に寸劇も披露した。「正常に入金できるか確認する」などと言って複数回振り込みボタンを押させるなどの手法を実演し、特殊詐欺への一層の警戒を呼びかけた。
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各国大使 高校実習興味深く 太平洋島嶼国 焼津水産高 操船や食品製造視察
ミクロネシアやフィジーなど太平洋島嶼(しょ)国の駐日大使らが22日、焼津水産高(焼津市)を訪れ、操船シミュレーションや食品製造といった実習の様子を視察した。 大使らは生徒たち手作りのゲスト国の国旗で出迎えられ、同高の年間行事について紹介する映像を視聴した。操船シミュレーションの機器が置いている部屋に移動し、担当教諭から実習内容の説明を受けた後、実際にかじを握って操作したり、「実習はどれだけの期間なのか」などと質問したりした。 食品科学科3年の生徒たちによるサバのハンバーグの試作実習を見学。ミンチ状のサバを、棒でかき混ぜていく様子を興味深げに見守っていた。 大使らは21日に静岡市内で開かれた「
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水見色地区でサクラ苗木を植栽 地元町内会など 静岡市葵区
中日本高速道路グループの社員と静岡市葵区水見色町内会はこのほど、同地区で植樹作業などに取り組んだ。 県が農村部と企業などの協働活動を進めている「一社一村しずおか運動」の一環。約40人が集落内の休耕地や山の斜地などで草刈りを行い、サクラやムクゲなどの苗木10本を植栽した。 作業終了後は、地元で狩猟されたシカやイノシシの肉でのバーベキューで交流を深めた。同市駿河区から参加した吉浦千智さん(23)は「初めて参加した。大学では造園の勉強していたので、楽しく作業できました」と笑顔で話した。
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園児の夢 個性輝く350点 26日まで絵画展 静岡市葵区
静岡市葵区と駿河区の幼稚園、保育園、こども園の園児を対象にした「5才児夢の絵画展」(静岡駿府ライオンズクラブ主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が22日、葵区の市民文化会館で始まった。26日まで。 両区85園の5歳児から寄せられた1966点のうち、入賞した350点を展示した。トリマーになる夢やカブトムシと一緒に空を飛ぶ夢、ラクダの背中に乗る夢など園児の自由な発想の作品が並ぶ。 初日の式典では、沼上こども園(葵区)の園児らがテープカットを行った。式典に参加した同園の年長児28人は同世代の子どもが描いた作品を鑑賞し、個性あふれる「夢」に目を輝かせた。 同クラブの森下健二会長は「静岡に住む子ども
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「ルルカカード」 スマホアプリに 静岡鉄道 利便性向上へ
静岡鉄道(静岡市葵区)はこのほど、同社グループの電子カード「ルルカカード」に対応するスマートフォン向けアプリの配信を始めた。利用者の利便性を向上させつつ、加盟店の情報を配信するなど販促に役立てる。 アプリにカード情報を登録すると、ポイントの利用や残高確認が可能。加盟店の情報やクーポンも獲得できる。 12月27日まで、カードを登録すると、総額300万ポイントが当たるキャンペーンを実施している。問い合わせは<電054(254)5121>へ。
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農水産物とステージ満喫 JAしみず アグリフェスタ 静岡市
JAしみずはこのほど、「アグリフェスタしみず2023」を静岡市清水区の清水マリンパークで開いた。ミカン、花卉(かき)、トマトなどの即売会や地元農林水産業の紹介、手もみ茶の実演などが行われたほか、特設ステージでは、吹奏楽コンサートやもちまきなど多彩なイベントで盛り上がった。 会場には長野県のJA大北(だいほく)の職員らも駆け付けた。長野県の農産物を来場者に知ってもらおうと、特産のりんごや餅、おにぎりをふるまった。イベントは1981年にスタート。参加団体や場所、規模を変えながら行っており今年で通算41回目。同区最大の農林水産物イベントとして定着している。
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笑顔の「ひかりの実」街照らす 色とりどり500個 静岡市葵区
静岡市葵区七間町の市文化・クリエイティブ産業振興センターと市上下水道局庁舎前の木々に、果実袋に顔の絵が描かれた「ひかりの実」約500個が飾られている。来年2月12日まで。色とりどりの淡い光が街を照らしている。 ひかりの実は京都市の美術家高橋匡太さんが考案したイルミネーション作品。果実袋に家族や友人など大切な人の笑顔を描き、袋の中に発光ダイオード(LED)を入れて木に取り付ける。500個ずつ3回に分けて展示し、今回は夏休みにCCCを訪れた子どもや静岡デザイン専門学校、藤枝順心高、加藤学園暁秀高の生徒の作品を飾った。 12月13日と1月11日は入れ替え作業のため展示しない。
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小さな親切運動 学校や個人表彰 静岡で県本部
「小さな親切」運動県本部(八木稔代表)は21日、あいさつ運動に協力する小中学校への感謝状贈呈式と、第11回「小さな親切」作文コンクール(静岡新聞社・静岡放送後援)表彰式を静岡市清水区の静岡銀行本部研修センターで行った。 県内のあいさつ運動協力校11校に感謝状を贈り、協力校による活動報告も行われた。 作文コンクールは「小さな親切」と「私の心のワクチン」をテーマに県内の小中学校132校から2583編が寄せられた。最高賞の知事賞には小学生の部は浜松市立可美小4年の荒川美和さん、中学生の部は同市立引佐南部中3年の溝尻圭さんが輝き、2人を含む入賞者18人が表彰された。 今年から作品の応募割合が高
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⚽藤枝MYFC「来季も明るい話題を」 監督ら本社訪問、戦績報告
サッカーJリーグ2部(J2)初昇格1年目で12位と健闘した藤枝MYFCの徳田航介社長、須藤大輔監督、川島将副主将が22日、静岡市駿河区の静岡新聞放送会館を訪れ、静岡新聞社・静岡放送の大須賀紳晃社長らに今季の報告を行った。 開幕から好スタートを切り、夏場に8戦勝ちなし4連敗と苦しんだが、終盤は戦力を整えて残留を決め、中位でJ2初陣を終えた。須藤監督がチームの最優秀選手(MVP)とたたえた川島選手が「開幕前の大方の見方を覆せたが、選手は満足していない。来季はJ1プレーオフに進みたい」と意欲を示せば、指揮官も「今季の戦いでJ1昇格が現実味を帯びた。来季も超攻撃的スタイルで結果と内容の両方を求めた
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児童虐待防止へ 啓発パレード 静岡
児童虐待防止静岡の集い(実行委員会主催)がこのほど、静岡市葵区の市民文化会館などで開かれた。新型コロナウイルス感染症の影響で昨年まで中止していた虐待防止の啓発パレードも、4年ぶりに行われた。 パレードは静岡商業高マーチングバンドに続き、児童虐待防止の象徴「オレンジリボン」を身につけた児童福祉団体のメンバーや県職員、学生が「虐待かもと思ったら189(児童相談所虐待対応ダイヤル)へ電話しよう」などと呼びかけながら中心街を歩いた。参加した常葉大短期大学部保育科1年の久保田愛海さん(19)は「甘えたり素直に気持ちを伝えたり、大人に頼って過ごす時期は人生の基礎になる。子どもたちの未来を守らなければい
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東京六大学 初のそろい踏み 11月24日から大学野球オータムフレッシュリーグin静岡
静岡県内の高校、大学と県外の大学による野球の交流試合「第6回大学野球オータムフレッシュリーグin静岡」が24日から3日間、草薙、清水庵原、西ケ谷の3球場で開催される。今年は法大が初出場で東京六大学がそろい踏みとなった。 日程は次の通り。 【草薙】24日①慶大-中京大②清水東高-中京大▽25日①静岡商高-立大②早大-立大③早大-静岡大▽26日①静岡高-法大②慶大-法大③慶大-東海大静岡【清水庵原】25日①日大国際-東大②筑波大-東大③筑波大-静岡産大▽26日①ボーイズリーグ県選抜-リトルシニア県選抜②東大-静岡大③立大-静岡大【西ケ谷】25日①静岡市立高-慶大②法大-東海大静岡③駿河総合高-
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私立中高生がレシピ考案 静岡県産品使用の受賞作 昼食会 静岡市
静岡県私学協会主催の「私立中学生と高校生の料理レシピアイデアコンテスト」の受賞作を披露する昼食会が、静岡市駿河区のホテルグランヒルズ静岡で開かれた。エビイモ、折戸ナスなど県産食材を使った7品が選ばれ、学校関係者ら約150人が生徒のこだわりがつまった味を堪能した。 22校から65点の応募が寄せられた。同ホテルの料理長らが味のバランスや調理法、彩りなどを基準に審査し、受賞した「静岡わさびとなまり節の巻きずし」「磐田グラタン」「アジの干物の水ギョーザスープ」などが松花堂弁当に仕上げられた。考案した生徒が登壇し、レシピで工夫した点や食材の特徴を紹介した。 受賞者は次の通り。 清野世羅(浜松学芸
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 16日はタカベやイサキ、メジナ、ネンブツダイなど。17日は悪天候のため入場者なし。18日はタカベやトウゴロウイワシ、ベラ、スズメダイなど。19日はソウダガツオやメジナ、イスズミ、アイゴ、オオモンハタなどが揚がった。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 気温の急激な低下とともに海水温も下がり、青物は不調。これからはウキ釣りやフカセ釣りでメジナが有望。日中はカマスサビキや餌釣り、ルアー釣りなどでカマスが多く釣れた。他に穴釣りではカサゴが狙える。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 中部 由比漁港 16日の富士川
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貨物船とコンテナ船が衝突 清水港沖
21日午後11時ごろ、清水港南東の沖合約10キロの海上で、貨物船「太田川」(499トン)とバハマ国籍のコンテナ船「コーリン」(1万8826トン)が衝突した。合わせて28人が乗船していたが、けが人はいなかった。 清水海上保安部によると、千葉県から清水港に向け航行中の太田川の左舷船首先端が、現場付近で清水港に着岸待ちのため漂泊していたコーリンの船尾中央部に衝突。太田川の乗組員が118番通報した。両船とも油の流出はなく、自力での航行が可能で、清水港に22日未明に入港し修理を行っている。清水海保が事故の原因を調べている。
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社説(11月22日)映画助成巡る判決 表現の自由 守る議論を
文化庁所管の独立行政法人「日本芸術文化振興会(芸文振)」が俳優の薬物事件を理由に出演映画への助成金を取り消したのは違法だとして、製作会社が交付を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁は「不交付は違法」とする判断を示した。不交付は「適法」とした二審判決を破棄し、原告の逆転勝訴が確定した。4人の裁判官が全員一致で下した結論で、芸術作品への公的助成金の在り方を巡る最高裁の初判断となった。 判決は、今回のように「公益」が害されることを理由に広く交付が拒否されると、助成を必要とする者の表現行為に「萎縮的な影響が及ぶ可能性がある」と指摘。そうした事態は芸術家らの自主性や創造性を損なうもので、憲法が保障する表
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広瀬すず「一緒の船に」
俳優の広瀬すず(静岡市清水区出身)が「第18回難民映画祭」の開幕イベントにゲストで登壇した=写真=。国連UNHCR協会が2006年から続けている難民に焦点を当てた映画祭で、今年は6本のドキュメンタリーを上映。広瀬は「映画の中でもドキュメンタリーはリアルな姿を実感できる。意義ある機会だなと思う」とエールを送った。 昨年、ウクライナ復興支援のクラウドファンディングを個人で企画。1100万円余りを集め、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などに寄付した。「私が表に立つ仕事をしているからこそ、一人でも多くの方に知ってもらい、一緒に船に乗っていけるような存在になれたら」と広瀬。 自分と同世代の若
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静岡県内62施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は21日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、こども園計62施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1035人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設6人、沼津市3施設36人、三島市5施設72人、裾野市4施設40人、清水町3施設28人、御殿場市1施設9人、小山町1施設16人、富士宮市2施設28人、富士市6施設101人、静岡市清水区2施設22人、島田市2施設33人、藤枝市1施設5人、牧之原市1施設6人、森町1施設12人、菊川市2施設22人、掛川市1施設23人、浜松市中区12施設229人、同市南区2施設34人、同市東
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石川・高橋組がAクラスV テニス・SBSレディーストーナメント
第46回SBSレディーステニストーナメント県決勝大会(県テニス協会、静岡新聞社・静岡放送主催)が20、21日、静岡市駿河区の草薙庭球場で行われた。Aクラスは石川亜里子(NWTC)・高橋友美(ビボーン)組が優勝した。Bクラスは宮下謡子(ルネサンス静岡)・興津美帆(同)組、60歳クラスは宮本和子(アクトスポーツ)、小松規子(富士宮ファミリー)組がそれぞれ制した。 Aクラスの高橋は初参戦での頂点。ビーチテニス元日本チャンピオンの実力を発揮し、「相手に流れが行きそうになったが何とか耐えられた」と笑顔を見せた。ペアの石川は2連覇を達成。「重圧はあったが、高橋さんと本戦で初めて組み、勝ちきれてうれしい
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⚽U―22代表 アルゼンチンとドロー 日本平アイスタで練習試合
来年のパリ五輪出場を目指すサッカーのU-22(22歳以下)日本代表は21日、静岡市のIAIスタジアム日本平でU-22アルゼンチン代表と非公開で練習試合を実施し、0-0で引き分けた。
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未利用海洋資源で価値向上 静岡 MaOIが成果発表
静岡県は21日、海洋資源を活用して産業創出を目指す県の「MaOI(マリンオープンイノベーション)プロジェクト」の成果発表会を静岡市内で開いた。プロジェクトの推進機関であるMaOI機構の加戸久生コーディネートプロデューサーがこれまでの支援事業を紹介するなどした。 加戸氏は焼津市の化粧品メーカーがマグロのえらの抽出物に注目し、免疫系の機能を検証した事例などに触れ、「未利用資源を使用することは付加価値の向上につながる」と強調。オンラインを含めて聴講した関連企業や大学の関係者に「公設試験場や大学とつながりがあり、県行政との距離の近さも当機構の強み」と参画を呼びかけた。 プロジェクトは2019年に始動
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農林水産業功労者 28人1団体を表彰 静岡県庁
静岡県農林水産業振興会(会長・川勝平太知事)はこのほど、本年度の農林水産業功労者の表彰式を県庁で行った。各団体や企業の要職を務め、事業者の生産性向上や所得増大に貢献した農業22人、林業4人、水産業2人の計28人、農業1団体に、川勝会長が表彰状を贈った。 功労者は次の通り。 【個人の部】農業 赤井穀(静岡市葵区)渥美保広(浜松市西区)石川茂(西伊豆町)石川正巳(静岡市清水区)石田史(御殿場市)大石祐次(吉田町)大松均(御前崎市)長田辰美(森町)加藤常夫(函南町)金田強(富士宮市)川村耕史(静岡市清水区)吉川昌文(同)鈴木周司(浜松市東区)中嶋栄作(牧之原市)名倉光子(掛川市)藤井恵(西伊豆
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静岡市、県の予算編成へ要望 不妊治療や港整備など8項目
静岡市の大長義之副市長は21日、静岡県庁に出野勉副知事を訪ね、県の2024年度予算編成に対する要望書を提出した。県が市町対象の不妊治療費助成制度を整備する際、政令市も助成対象に加えることや、清水港の研究拠点化の県市連携強化などを求めた。 難波喬司市長が9月に川勝平太知事に提出した要望書の内容を踏まえ、具体的に8項目にまとめた。不妊治療については先進医療など保険適用範囲の拡大を引き続き国に求めるとともに、県が整備を検討する市町対象の助成制度に静岡、浜松の両政令市も含めるよう要望した。 清水港の利活用に関しては、県市がそれぞれ海洋科学研究の拠点化に取り組む中、海洋産業分野での技術変革を指す「
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太平洋の島嶼国と16道県が国際交流 静岡でネットワーク会議
静岡県など16道県と太平洋島嶼(しょ)の16カ国・地域が加盟し、特色を生かした国際交流に取り組む「太平洋島嶼国・日本地方自治体ネットワーク」の実務者会議が21日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。実務者会議の本県開催は初めて。 6カ国と10県から駐日大使や担当幹部らが出席し、交流事例の報告や意見交換を行った。本県は県立の漁師養成校「漁業高等学園」(焼津市)にミクロネシアから短期留学生を受け入れた取り組みを紹介した。川勝平太知事は「より一層の交流につなげ、本県の魅力を体験する機会になれば」と期待。大使を代表してトンガのテヴィタ・スカ・マンギシ特命全権大使は「気候変動などの共通課題は私たち
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予算と行財政改革 難波市長に申し入れ 共産党静岡市議団
共産党静岡市議団(内田隆典団長)は21日、2024年度の予算編成と行財政改革に関する申し入れ書を難波喬司市長に提出した。 第4次総合計画(23~30年度)に関し、定住人口の維持と回復を柱とした内容に見直すことや、大規模建設事業ではなく災害対策や物価高対策、子育て支援を優先して進めること、補聴器購入の補助制度創設や教職員の増員など18項目を重点要望に挙げた。高齢者向けのバスの運行など、市の事業として公共交通を充実させることも求めた。 申し入れ書には部局ごとの個別要望も明記した。
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書画愛好会の作品120点並ぶ 26日まで、静岡市葵区
静岡市などの書画愛好家でつくる「岳朋会」の作品展(静岡新聞社・静岡放送後援)が21日、同市葵区の市役所市民ギャラリーで始まった。26日まで。 同会を主宰する広住花岳さん(85)、翠豊さん(81)夫妻の書道と水墨画、墨彩画の教え子ら計52人の約120点が並んだ。書道部門では、中国古典から引いた漢字作品、和歌を流麗につづったかな作品、迫力ある現代書と幅広い種別の書が壁面を埋めた。書歴10年超という中高生の達筆が来場者の目を引いている。 水墨画・墨彩・はがき絵部門には新春を前に干支(えと)の竜や桜、紅葉など季節を捉えたカレンダー風の絵手紙を展示した。翠豊さんは中国・北京生まれの水墨画家馬驍(ま
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不審者対応を確認 静岡鉄道が訓練 静岡中央署などと合同
静岡鉄道は21日、静岡中央署などとの合同による不審者対応訓練を静岡市葵区の同鉄道新静岡駅で行った。社員や警察官ら約40人が参加し、不審者への対処方法や警察への通報手順などを確認した。 爆発物とみられる荷物を電車内に置いた不審者が暴れるとの想定。乗客から不審者の情報を受けた運転士が不審者に声をかけると刃物を持って暴れ出したため、刺股を持った駅係員とともに警察官が到着するまで距離をとって制止した。乗客の避難誘導や110番をする流れも確かめた。 同鉄道の中村真也鉄道部長は「警察と連携した対処方法を、身をもって経験できた。乗客の安全確保につなげたい」と総括した。同署の梅津崇彦警備課長は「訓練と違い、
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強盗対処訓練実施 警察と手順確認 静岡高松郵便局
静岡南署はこのほど、静岡市駿河区の静岡高松郵便局で強盗対処訓練を行った。署員や同郵便局の局員が対応を確認したほか、近隣18局の局員が見学した。 犯人が客を人質に取って「動くな、金を出せ」と拳銃で脅し、現金を奪って逃走した設定。局員は非常通報装置を押したり、カラーボールを犯人の足元に投げ付けたりする手順を確認した。署員は講評で、気持ちが高ぶっている犯人をなだめる交渉役を置くことや、犯人の特徴を局員全員で情報共有し、迅速かつ正確に警察に伝える重要性を郵便局側に助言した。 同郵便局の薮谷俊彦局長は「頭では対処法を理解していても、実際にやってみると、うまく体が動かなかった。普段から警戒意識を高め、発
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自動車関連税軽減 現状訴え街頭活動 静岡市葵区でJAF支部
日本自動車連盟(JAF)静岡支部(太田勝之支部長)はこのほど、自動車に関する税の簡素化や負担軽減を訴える街頭活動を静岡市葵区の中心市街地で行った。 同支部職員ら21人が参加した。通行人にウエットティッシュを添えた啓発チラシ700部を手渡し、ガソリン税に消費税が課される「二重課税」など、自動車所有者が強いられている税負担の現状を説明した。JAFが今年行った自動車税制に関するアンケートでは、過去最高の約18万9285件の回答が寄せられた。「自動車に係る税を負担に感じる」と答えた件数は全体の98・4%だったという。 同支部の望月滋事業課長は「自動車税に関する市民の関心や苦悩は高まり続けている。
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静鉄情報センター 安全運転貢献で表彰 静岡中央署など
静岡中央署と自動車安全運転センター県事務所はこのほど、運転記録証明書を活用して従業員の交通事故防止と交通安全意識向上に取り組んだとして、静岡市葵区の静鉄情報センターに優秀安全運転事業所銅賞を贈った。 同社の久保田光二社長が、及川博行署長と同事務所の北沢博所長から賞状を受け取った。久保田社長は「日頃から社員に『車は凶器になり得る』と伝えてきた。一人一人の交通安全への意識が今回の結果につながったと思う。継続していきたい」と話した。 運転記録証明書には過去の違反歴などが示される。同社では2019年から5年間証明書を取得し、従業員の安全運転の意識向上に役立てたという。
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旬の農産物ずらり 静岡市で認定農業者「秋の市」
静岡市の認定農業者が生産した農産物などを販売する「秋の市」(市認定農業者協会主催)が21日、同市葵区の青葉シンボルロードで始まった。13ブースが並び、旬のわせミカンや茶、手作りのジャムなどを販売している。22日まで。 春、秋、冬の年3回開かれ、秋の市には2003年から福島県須賀川市の認定農業者会が参加している。今回は新型コロナウイルス禍を経て4年ぶりに出店し、リンゴやキュウリなどを通常より安い価格で販売した。同県のブランド米「福、笑い(ふくわらい)」も初めて出品し、同会の二瓶寿会長は「ぜひ静岡の皆さんにも食べてもらいたい」と話した。 22日は午前9時半から午後2時まで。須賀川市のブースは
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上位入賞へ結束高める 藤枝市チーム結団式【市町対抗駅伝】
12月2日に静岡市で開かれる県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する藤枝市チームは20日夜、結団式を市役所で行った。選手や関係者が結束を高め、上位入賞を目標に掲げた。 選手を代表して清水美月主将(東海大翔洋高3年)は「上位入賞を目指して日々頑張ってきた。藤枝市のたすきに気持ちを込めて、つなげていくことの楽しさを感じながら、笑顔でつなぎ切る」と意気込みを語った。北村正平市長は「日頃の練習の成果を遺憾なく発揮して悔いの残らない走りを期待している」と激励した。 選手団は次の通り。 監督 佐原潤(藤枝AC)▽コーチ 中村信二(同)▽小学男子 長島旦陽(岡部小6)小
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静岡商高生 呈茶でもてなし 静清信用金庫3店舗
静岡市葵区の静岡商高の3年生有志がこのほど、静清信用金庫の3支店で呈茶の体験学習を行った。生徒が自ら入れた静岡茶を来店者に振る舞った。 生徒はグループごとに同区の片羽、駒形、研屋町の各支店を訪ねた。研屋町支店では女子生徒3人が静岡茶業青年団員の指南を受けながら、急須を使って丁寧に茶を入れた。呈茶された来店者は「急須で入れた濃いお茶はやっぱりおいしいね」などと笑顔で応じていた。 松永莉音さん(17)は「自分で入れたお茶をおいしいと言ってもらえることがうれしかった。自宅でも入れてみようと思った」と話した。
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家康公顕彰作文コンクール 中脇さん(掛川西中2)最優秀
徳川記念財団主催の「徳川家康公顕彰作文コンクール」(徳川みらい学会共催、静岡新聞社・静岡放送など後援)の入賞者がこのほど、決定した。最優秀の徳川賞に掛川市立西中2年中脇光翔さんの作品「家康公が残したタイムカプセル」が選ばれた。 同コンクールは家康公顕彰400年事業の一環として県内の小中学生を対象に2015年に始まり、今年で9回目。今回は68校から287点が寄せられた。 徳川賞以外の入賞者は次の通り。 家康賞 大津亜由美(静岡蒲原中2)新井陽菜(菊川堀之内小4)▽徳川みらい学会賞 篠宮琴乃(静岡大付属島田中1)▽知事賞 ロビンス紅(浜松富塚中2)▽県教育長賞 鳴海俊太(富士富士見台小6)▽静岡
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浜松・与進中生が職業体験 各業界の現状学ぶ
浜松市東区の与進中2年生の職業体験学習が21日、同区内で始まった。生徒約220人が、スーパーやクリーニング、介護関係など約60カ所の事業所に少人数で分かれ、体験作業を通じて各業界の現状や仕事内容に理解を深めた。22日まで。 倉庫を主軸とした総合物流業「富士ロジテックホールディングス」(静岡市葵区)浜松事業部が管轄する浜松流通センターには3人が訪れた。同社社員から、入庫から流通加工、保管、出庫まで倉庫業が果たす役割や物流業務に関する説明を受けた後、大手衣料品メーカーの電子商取引(EC)や店舗向け商品のタグの調整、伝票に基づく出荷作業の一部を体験した。 トラック運転手の残業時間規制で輸送能力
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江戸の平和外交、演劇に 「徳川家康公と朝鮮通信使」菊川で26日
徳川家康が交流再開に導いた朝鮮通信使とは―。ユネスコの記憶遺産にも登録されている朝鮮通信使の歴史をひもとく劇団静岡県史の舞台「徳川家康公と朝鮮通信使」が26日、菊川市の菊川文化会館アエルで上演される。脚本と演出を手がける主宰の松尾朋虎は「家康の外交手腕は、戦争が絶えない現代でも、学ぶべきことが多い」と語る。 駿府で大御所政治を行っていた晩年の家康は、豊臣秀吉の朝鮮出兵で断絶した朝鮮王朝との国交回復に尽力した。今回の舞台では、江戸幕府の平和外交の礎を築いた功績をたどる。2015年の初演作をリニューアルした。10月には韓国で開かれた「日韓交流おまつり2023in ソウル」で上演し、好評を博した
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資金を不正に口座移転か 静岡の社会福祉法人元理事長ら2人逮捕 清水署など
静岡市清水区の社会福祉法人「誠心会」の資金を着服したとして、清水署と静岡県警捜査2課は21日、業務上横領の疑いで、誠心会元理事長の40代男と、東京都内の50代男を逮捕した。複数の関係者への取材で分かった。静岡県警は50代男が、元理事長の男の法人内の立場などを悪用し、多額の資金を横領していた可能性があるとみて実態解明を進める。 2人は共謀して2022年10月ごろ、同法人の資金1千万円以上を、同法人と取引関係のない会社名の口座に送金するなどし、横領した疑いが持たれている。 関係者によると、50代男の妻は俳優の南野陽子さんで、男は南野陽子さんの名前なども利用した上で、同様のトラブルを他県でも複
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2005年完成の清水庵原球場、新たな歴史へ/名物「ちいちい餅」/三池平古墳とJ-STEP【わたしの街から】
東名高速道の清水インターチェンジ(IC)や新東名高速道の清水いはらICなど、車移動の要所を持つ静岡市清水区の庵原地区。かんきつ類などの農作物生産が盛んで自然豊かな同地区には、清水庵原球場や清水ナショナルトレーニングセンター(J―STEP)、県指定史跡の三池平古墳があり、スポーツや文化の地域資源も豊富だ。 静岡市清水区の新東名高速道清水いはらインターチェンジ(IC)のほど近く。走らせる車の窓を開けると聞こえてくる球音の元を探せば、高台の上にナイター照明の設備が見えた。同区初の市営球場として作られた清水庵原球場だ。完成以来、高校野球をはじめ多くの試合が行われてきた球場は、来季からプロ野球の2
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赤カブの漬け込み本格化 静岡葵区大川地区
静岡市葵区の大川地区でこのほど、特産「赤カブ」の漬け込み作業が本格的に始まった。作業は来年1月下旬まで続くという。 大川地区の同区日向にある農産物加工所「まいれー大川」(森久子代表)には20日、同じく藁科川流域の同区小瀬戸、坂ノ上から多くの赤カブが持ち込まれた。「今年は秋も高温傾向だったので作柄を心配したが、多くの色鮮やかな赤カブが集まってくれた」と森代表。加工所では、女性5人が手際よく包丁やスライサーで赤カブを切りそろえ、丹念に塩もみ。その後、自家製の調味料に漬け込み「千枚漬け」や「切り漬け」に加工する作業を行った。 漬物は地元産の茶やシイタケなどの他製品とセットにして通信販売するほか
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銀世界のタンチョウヅル追い50年 御殿場の長田さん 12月に静岡で個展
50年間にわたりタンチョウヅルを専門に撮影し続ける御殿場市のアマチュア写真家長田好一さん(74)が12月4~13日、静岡市役所市民ギャラリーで個展を開く。これまでの集大成と位置づけ、白銀の世界に映えるタンチョウヅルの写真36点を展示する。 長田さんがタンチョウヅルを追い始めたのは25歳のころ。当時は絶滅危惧種で、テレビに映る姿に心を奪われた。以降、新型コロナウイルス拡大前までは毎年のように北海道鶴居村に赴き、2週間から1カ月ほど撮影を続けてきた。氷点下25度前後の環境下で2時間近く撮影機会を待つこともある。1度の遠征で撮れる納得の写真は多くて数枚という。 2014年から個展を開いている。
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静岡市、環境政策監に織部氏採用発表 元県理事、リニア担当
静岡市は20日、環境局環境政策監として元県くらし・環境部理事の織部康宏氏(64)を同日付で採用したと正式に発表した。局次長級として創設した役職で、リニア中央新幹線トンネル工事の環境影響評価やカーボンニュートラルなどの事業を担当する。特定任期付職員で、任期は2027年3月末まで。 織部氏は20日、難波喬司市長から辞令を受けた後、市議会各会派を回ってあいさつした。取材に「環境政策を通じて地域活性化に貢献したい。リニア問題は市の見解を早期にまとめた上で、解決する方向に持っていければ」と述べた。 同氏は県在職時代、6年半にわたってリニア工事の環境影響評価業務を担当し、10月22日付で退職した。
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減税内容早期決定 政府に緊急要請へ 指定都市市長会議
指定都市市長会議が20日、都内で開かれ、政府の経済対策に盛り込まれた所得税・住民税の定額減税、低所得者世帯支援に関する緊急要請をまとめた。対策の確実な実施に向け、地方の意見を踏まえて具体的な制度内容を早期に決定するとともに、円滑な事務執行ができる簡素な制度設計とする必要性を指摘した。近く、国に提出する方針。 税務システムの改修に必要な期間の確保を訴え、費用の全額を措置するよう国に求めた。所得税の約3割は地方交付税の原資だとして、減税による減収分は国の責任で確実に補塡(ほてん)することなども主張した。 会議には静岡市の難波喬司市長、浜松市の中野祐介市長ら全国20政令市のトップらが出席。持続
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記者コラム「清流」 駿河屋の意気込み
静岡市葵区の旧静岡マルイ跡に10月、駿河屋新本店がオープンした。初日は平日にもかかわらず、県内外から集まった300人ほどが早朝から列を作る盛況ぶり。老若男女がホビーの世界に浸る様子が見られた。 豊富な品ぞろえに加え、鉄道模型ジオラマやラジコンカーの走行を試せるスペースなどの体験スペースが話題になった。来店客同士が商品情報を交換するといった交流も生まれているという。同社が目指す「新しい観光地化」への船出は、ひとまず順調のようだ。 地元に向けても、商店街のハロウィーンイベントに参加して子どもを楽しませたり、全国の店舗で大道芸ワールドカップを周知したりと中心街活性化への意欲が伝わる。人を呼び込
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社会課題解決にも貢献 静鉄ストア(静岡市)/森下登志美社長【キーパーソン・最前線】
トップ就任以降、新業態店舗やネットスーパーの出店、海外進出などに積極的に取り組む。10月には、静岡、焼津の両市に分散していた物流拠点を藤枝市に集約した。多様化する消費者ニーズと自社の現状を分析し、売り上げを確保するとともに、社会課題解決にも資する施策を重ねる。 -多彩な事業に着手し続ける理由は。 「世の中の動きと企業施策間のギャップを埋め、100年後も顧客が食事を楽しめることを目指す自社の『百年構想』を実現するため。2月時点の本県人口は4年前比で約10万人減少し、業界の統計調査を加味すると、食の市場は385億円縮んだことになる。経済的貧困だけでなく、買い物難民や、社会的に孤立する『関係の
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ヤングケアラー理解目指し冊子 地域全体で支援へ 静岡市・川原地区社協が作成
静岡市駿河区の川原地区社会福祉協議会はこのほど、ヤングケアラーへの理解を深めるオリジナル冊子を作成した。地域でボランティア活動に取り組む人たちに配布し、地区全体でヤングケアラーへの支援に取り組む意識醸成を図る。仁科寛治会長(75)は「できる人ができる時にできることをやるというのが(同社協の)モットー。難しく考えずに、子どものために地域で支え合いたい」と話している。 冊子の作成に携わったのは同協議会の長島明子副会長(61)ら5人。同地区では少子高齢化や核家族化が進み、2022年に子供会が解散するなど、地域と子ども、家庭同士のつながりが薄れてきていると感じていた。そんな中、「ヤングケアラー」
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静岡県内20施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は20日、県内の高校、小中学校計20施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計220人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 沼津市1施設10人、三島市1施設11人、清水町1施設14人、長泉町2施設22人、富士宮市2施設24人、富士市1施設10人、静岡市葵区3施設41人、同市駿河区2施設24人、藤枝市1施設10人、磐田市2施設10人、浜松市中区2施設19人、同市南区1施設10人、同市北区1施設15人
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予算など18議案上程 ガザ巡る議案可決も 静岡市議会定例会開会
静岡市議会11月定例会は20日開会し、会期を12月13日までの24日間と決めた後、紛争が続くパレスチナ自治区ガザ地区の早期平和実現を求める議員発議の決議案を全会一致で可決した。 9億2300万円を追加する2023年度一般会計補正予算案など市提出の18議案を上程し、このうち人権擁護委員推薦など人事関連6件について原案通り賛成・同意した。 一般会計補正予算案では、市民文化会館大規模改修事業の内容見直しに伴う経費や、清水庵原球場をプロ野球仕様に改修するための整備費を計上した。 総括質問は11月29、30、12月1日に行う。
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静岡青色申告会 創立70周年祝う 葵区
静岡青色申告会はこのほど、創立70周年記念式典を静岡市葵区で開いた。税務関係者や会員ら約120人が会の創成期からの歴史を映像で振り返り、さらなる発展を願った。 飯塚真章会長は「設立から70年たち、社会のデジタル化が急速に進展する中、『正しい記帳に基づく誠実な納税者を育成する』という会の理念を変えず、会員指導や会の活動を推進していく」と式辞を述べた。組織運営に貢献した功労者への表彰では、常木則男前会長と堀口本子前女性部長に特別表彰状を贈った。 式典に先立ち、映画監督の信友直子氏の講演と信友氏が監督を務めたドキュメンタリー映画「ぼけますから、よろしくお願いします」の上映会も開いた。
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「最後まで全力で」 牧之原市チーム壮行会【市町対抗駅伝】
12月2日に静岡市で開催される県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する牧之原市チームの壮行会が19日、同市の市役所榛原庁舎で開かれた。 チームは今年「No Speed Limit」をスローガンに掲げ、前回の市の部24位を上回る20位を目指して練習に励んできた。壮行会では選手一人一人が「最後まで全力で走る」などと抱負を述べた後、杉本基久雄市長が「必ず結果はついてくる。前だけを見てがんばろう」とエールを送った。 大石佳伸監督は「直近の記録会では自己ベストが続出するなど手応えを感じている。選手の可能性を信じたい」と力強く語った。
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園児が手作りプレゼント 勤労感謝の日で清水署に
勤労感謝の日を前に、静岡市清水区高橋の飯田南こども園の園児が20日、清水署を訪れ、鈴木正勝署長に来年の手作りカレンダーをプレゼントした。 署長室で年長児23人が大きな声で感謝の言葉を伝え、カレンダーを手渡した。恒例行事で、昨年贈ったカレンダーが飾られているのを見つけた園児らがうれしそうに鈴木署長に話しかける姿が見られた。 園児らにはお礼として塗り絵や反射材などが贈呈され、白バイやパトカーの見学会も行われた。
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優良従業員ら表彰 静岡商議所
静岡商工会議所はこのほど、会員企業の優良従業員を対象にした表彰式を静岡市葵区の同商議所静岡事務所で行った。 商議所運営に長年貢献した役員や議員のほか、勤続5~50年の会員事業所の従業員ら計約230人に賞状などを贈った。 Jリーグチェアマン野々村芳和氏(同市清水区出身)の講演「Jリーグクラブを核とした地域活性化について」も開かれた。 主な優良従業員は次の通り。 勤続50年 石川清(エースコン工業)▽勤続45年 清水幸久(岡本設備)鈴木義久(同)古井清信(杉好)鈴木正美(ニッケン消毒)伴和幸(同)小長谷徹(花菱建設)植村喜一(丸善製茶)▽勤続40年 榊原幸夫(エースコン工業)相河和美(ヘアーサロ
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生産技術力向上へ 国内外27人腕競う 三菱電機静岡製作所
三菱電機静岡製作所はこのほど、国内外の生産拠点の技術力向上を目指す「グローバル技能競技大会」を静岡市駿河区の同所で開いた=写真=。開催は新型コロナウイルスによる中断を経て4年ぶり13回目。 弓のこやヤスリを使用し手仕上げで図面通りに課題を製作する精密仕上げなど3職種を実施し、正確さや早さを競った。 同製作所はタイ、中国、イギリスなど海外5カ国の8生産拠点を束ねるマザー工場。大会には各地域からの参加もあり、海外勢は出場者27人のうち23人を占めた。
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全国初制覇目指す 常葉大橘中女子サッカー部 市役所で抱負
全日本U-15女子サッカー選手権大会に東海地域代表として出場する常葉大付属橘中女子サッカー部がこのほど、静岡市役所静岡庁舎に難波喬司市長を訪ね、意気込みを伝えた。 同部は、多くの強豪クラブチームが参加して4~10月に行われた東海リーグで8チーム中1位の成績を収め、8年連続16回目の全国大会出場を決めた。過去の最高成績はベスト4。 1~3年の部員32人が静岡庁舎を訪れ、代表して主将の3年生望月心愛さんが「たくさんの練習や遠征を経験した成果を最大限発揮し、全国制覇を目指す」と力強く語った。難波市長は「悔いのない試合をしてきてほしい」と激励した。 全国大会は三重県や東京都などで12月9~27日に行
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技術職に長年従事 静岡市が19人表彰
静岡市はこのほど、2023年度の技能功労者表彰式を同市葵区の市産学交流センターで行った。優れた技能を持ち、後進の指導育成に努めた19人を表彰した。30年以上にわたり同じ技術職に従事した60歳以上の市民が対象。 技能功労者は次の通り(かっこ内は所属、職種)。 市川一春(市川健工、大工)市川孝信(市川工務店、大工)伊藤敏博(伊藤建築、大工)大石仁士(中部日本管工業、配管工)大滝照雄(大滝建築、大工)小林寿子(ヘアモード美里、美容師)杉山一彦(杉山輪業商会、自転車組立修理職)杉山昌司(杉山輪店、自転車組立修理職)鈴木浩二(日本レーベル印刷、印刷工)鈴木辰巳(タツミ板金工房、板金工)鈴木正明(柴工務
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静岡済生会病院が防災訓練 夜間の火災想定し患者救助
静岡済生会総合病院(静岡市駿河区)はこのほど、市消防局駿河消防署と連携し、同病院の5階病室での火災発生を想定した消防防災訓練を実施した。病院関係者ら約40人と駿河特別高度救助隊など同消防署の6隊約30人が参加し、はしご車を使って患者らの救助などに取り組んだ。 訓練は、夜間に南館の病室で患者が所有するモバイルバッテリーから出火したとの想定で行われた。病院関係者から通報を受けた消防署員が延焼防止などの初動対応をした後、逃げ遅れた患者と看護師を高さ約15メートルまで伸ばしたはしご車で救出した。煙を充満させたテント内で、病院関係者が視界不良の中での避難を体験する訓練も行った。 2016年に同病院
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輝く筋肉で2部門優勝 静岡市葵区・宝石店の川崎さん ベストボディジャパン東日本大会
静岡市葵区のジュエリー専門店「きたがわ宝石」の川崎泰史専務(43)が、10月下旬に神奈川県横須賀市で行われたベストボディジャパン(BBJ)東日本大会の経営者部門とマッスルモデル部門で優勝した。大好物のスイーツを2カ月間断って鍛え上げた筋肉が、本業で扱う宝石のように輝きを放った。 体を鍛えるきっかけはストレス発散だった。ジムに通い続ける中、仲間の誘いで初めて大会に臨んだのは7年前。最終選考止まりだったが、鍛錬の分だけ成長を実感できる筋肉トレーニングに魅せられた。 大会前は日々、約2時間のジム通いに加え、朝夜各30分間の有酸素運動も取り入れ、筋力向上と体脂肪低減を試みた。ポージングの際に背中
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安全運転に貢献 3事業所を表彰 静岡南署など
静岡南署と自動車安全運転センター県事務所はこのほど、運転記録証明書を有効活用して従業員の交通事故防止や交通安全意識高揚に成果を挙げたとして、静岡市駿河区の3事業所に優秀安全運転事業所銅賞の連名表彰を行った。 表彰を受けたのは県トラック協会、原川倉庫運輸、西濃名古屋エキスプレス静岡支店。それぞれ長年にわたって従業員の運転記録証明書を取得し、無事故・無違反者を社内表彰するなど意識啓発に役立てている。同署で開いた表彰式で、大村彦彰署長と同事務所の北沢博所長が3事業所の代表者それぞれに表彰状を手渡した。大村署長は「交通事故が年々、減っているのは交通安全の意識が向上しているから。事業所の皆さんが社員教
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弥勒本通交番の完成祝い竣工式 静岡中央署
静岡中央署は20日、弥勒、本通の両交番を統合して旧弥勒交番の跡地(静岡市葵区弥勒1丁目)に新築した弥勒本通交番の竣工(しゅんこう)式を同署で開いた=写真=。 署員や行政関係者ら約40人が出席し、新交番の完成を祝った。及川博行署長は「これまでと変わらず住民に寄り添った活動を継続し、期待に応えられるように全力で取り組む」と式辞を述べた。交番勤務員9人や弥勒、本通両交番の歴史、管轄地域の概要などの紹介も行った。両交番は建物の完成から45年以上経過して老朽化していた。新交番での業務は10月23日から開始している。
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「地域特化の看護を」 静岡県立大 健康フェスで講演会
静岡県立大は17、18の両日、人がその人らしく生きることを科学的に考える「生涯健康サイエンスフェス」を静岡市駿河区の同大で開いた。学生や教員ら約500人が参加し、記念講演やシンポジウムなどを行った。 記念講演では、神戸市看護大前学長の南裕子さんが「地域のWell-being(ウェルビーイング)をめざす『地元創成看護学』」と題し、地域と看護教育のつながりの必要性を語った。地域によって健康問題のニーズや食文化、災害リスクが異なる点に触れ、「『普遍的』や『全国共通』の看護教育ももちろん重要だが、地域を見つめてどんな課題があるのかを考えることも大切」と指摘した。 昨年度まで県内の大学などと共同開
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三保マラソンへ会場草刈り整備 静岡市清水区で大学生ら40人
来年1月20日に静岡市清水区の三保半島の突端にある吹合ノ岬などで行われる「第2回三保海浜マラソン」(実行委員会主催)の開催に向け、スタート・ゴール地点となる旧三保飛行場の草刈りなどがこのほど行われた。大学生や就労支援施設に通う障害者ら約40人が参加した。 実行委によると、第2回大会では仮設トイレを設置するほか、堤防上の草を刈ってさらに見晴らしを良くすることを念頭に準備を進めているという。すでに多数のエントリーが寄せられていて、実行委員長で常葉大3年の宮城嶋開人さん(21)は「マラソン大会を継続することで、この場所からの絶景を一層発信したい」とした。
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食のブランド化学ぶ 静岡県立大でビジネスセミナー
静岡県立大地域経営研究センターは18日、ビジネスセミナー「『おいしい』地域のブランドをつくろう!」を静岡市駿河区の同大草薙キャンパスで開いた。オンライン参加も含め、高校生や大学生、社会人など幅広い年代の市民約160人が聴講した。 岐阜県飛騨市の都竹淳也市長が「小さなきっかけから育てる食のブランドづくり」と題して講演した。同市の気候や水質、伝承作物などに基づいて地域特有の食の魅力を紹介し、「消費者がおいしさをより実感できるような、食に関する地域ならではのストーリーを生み出すことが大切」と強調した。 セミナーのテーマに「地域を強くする観光のブランドづくり」を提起した同センター長の岩崎邦彦教授
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鹿児島国体 優勝者を表彰 静岡県選手団解団式
国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」の静岡県選手団の解団式が20日、静岡市内で行われ、優勝した個人種目の選手が川勝平太知事から知事顕彰を受けた。 昨年の準優勝を上回り頂点に立った体操トランポリン男子の海野大透(サン)や、全国3冠を達成したレスリング少年男子フリースタイル80キロ級の浅野稜悟(飛龍高3年)らが賞状を受け取った。海野は「3回目の国体でやっと優勝でき、静岡に貢献できた。今後はパリ五輪に向け日本代表入りを果たし、優勝を目指して頑張りたい」と決意を語った。 今大会の本県の成績は天皇杯(男女総合)19位、皇后杯(女子総合)は20位。天皇杯は昨年より順位を二つ下げた。選手団総監督の石
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価格転嫁円滑化 公取委が解説 静岡で12月6日
公正取引委員会は12月6日午後1時から、静岡市葵区の県産業経済会館で講演会「成長と分配の好循環の実現と公正取引委員会の役割」を開く。 講師は公取委委員の三村晶子氏。価格転嫁の円滑化やフリーランスに係る取引適正化といった、公正な取引環境の確保に向けた取り組みを説明する。独占禁止法や下請法などに関する相談を無料で受け付けるコーナーも設ける(午後2時半~3時半)。 参加無料。定員90人で先着順。申し込みは公取委ウェブページの専用フォームで受け付ける。問い合わせは公取委事務総局中部事務所<電052(961)9421>へ。
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静岡県内全4地域 20年度成長率はマイナス 新型コロナ影響
静岡県が地域・市町ごとの総生産(GDP)をまとめた2020年度地域経済計算によると、県内4地域別の経済成長率は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、いずれもマイナスだった。 中部はマイナス5・6%、伊豆半島マイナス5・4%、西部マイナス4・2%と落ち込みが目立った。東部は製造業が堅調でマイナス0・7%だった。 GDPは西部が6兆3139億円で最も多かった。次いで中部5兆5820億円、東部4兆4540億円、伊豆半島2兆670億円。 市町別は静岡市が最多の3兆3159億円。2位以下は浜松市、富士市、磐田市、沼津市と続き、上位5市で全体の56%を占めた。経済成長率が最も高かったのは小山町の
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所有者不明の土地解消へ 改正民事法制を解説 静岡市で協議会
土地境界を巡る問題の解決や予防を図る県境界問題連絡協議会はこのほど、第5回協議会を静岡市葵区で開いた。社会問題になっている所有者不明土地の解消に向けて改正された民事法制などについて、弁護士や静岡地方法務局、静岡財務事務所の担当者が解説した。 県土地家屋調査士会の会員や県、市町の職員らが参加した。県弁護士会業務改革委員の伊藤祐尚弁護士は、所有者不明土地の発生予防のために来年4月に施行する相続登記の申請義務化を説明。正当な理由がないのに申請を怠った場合は10万円以下の過料対象になるとし、「民事法制で罰則規定を設けることはそう多くない。国としても強制力を持たせたいという思いが表れている」と指摘し
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浙江省医師団が医療視察 静岡県立総合病院「相互発展を」
中国の浙江中医薬大付属第二医院の張威院長ら医師団がこのほど、静岡市葵区の県立総合病院を視察し、小西靖彦院長、同病院を運営する県立病院機構の田中一成理事長らと意見交換した。 両病院は2019年に友好交流協力覚書を締結していて、訪問は4年ぶり。新型コロナウイルス禍では、医療物資を支援し合うなどして交流を続けてきた。外科医ら6人が来静し、先端医学棟で手術を見学したり、患者のケア体制などについて説明を受けたりした。張院長は「先進的な設備を見ることができた」と感想を語った。 意見交換会では田中理事長が長期にわたる交流に感謝し、「健康寿命の延伸や、小児難聴の治療と音声言語の獲得といった研究分野で関係
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日中友好担う人材育成で意見交換 静岡県と清華大がフォーラム
静岡県はこのほど、中国・清華大と連携したフォーラム「富士山コンファレンス」を静岡市駿河区のグランシップで開いた。両国の有識者が集い、友好交流を担う人材育成について事例発表や意見交換を展開した。 県立大学の尾池和夫学長をはじめ両国の教育者5人によるパネルディスカッションでは、日中の友好交流に向けた有効な方策について、農業や歴史などそれぞれ専門分野の視点から討論を交わした。「日中が協力して人材育成するために必要なことは」というテーマには「対面で学ぶことの利点をアピールし両国が留学生を増やす」「共同研究などを通して教育者同士の交流も活発にする」といった意見があがった。 同フォーラムは、日中平和
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交通安全功労者を表彰 県対策協、127人18団体に
静岡県交通安全対策協議会(会長・川勝平太知事)はこのほど、本年度の交通安全功労者等表彰式を県庁で開いた。地域や職場などで交通安全に尽力した127人18団体の功績をたたえた。 表彰を受けたのは長年にわたり地域で活動する交通指導員や、従業員や児童生徒に交通安全教育を積極的に行う事業所や学校など。協議会副会長の森貴志副知事は「関係者が一丸となって交通安全の取り組みを推進することが不可欠」と述べ、表彰状を手渡した。 主な受賞者は次の通り。 【交通安全対策協議会会長表彰】交通安全功労者 佐野勝信(富士市)和田恒明(熱海市)▽交通安全優良団体 松永工基(焼津市)静岡ガス静岡支社(静岡市)ミダック富士宮営
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パラ日本代表を発掘 静岡で基礎測定会
将来のパラリンピック競技日本代表選手を発掘する「基礎測定会」(日本パラスポーツ協会主催)が18日、静岡市駿河区の県草薙総合運動場体育館で開かれた。 本県を含む中部・東海地方を中心に障害のある10~50代の21人が参加し、握力や立ち幅跳び、3分間走など10種目で基礎体力を測定した。出場者は実力を発揮しようと懸命に取り組み、競技が終わると同協会のスタッフから拍手が送られた。日本パラ陸上競技連盟など約10団体による相談ブースも設けられ、出場者と各団体の職員が懇談した。
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プラモ、ミニ四駆で交流 静岡・タミヤフェア
模型メーカーのタミヤ(静岡市駿河区)の製品やファンを集めたイベント「タミヤフェア」が18、19の両日、同区のツインメッセ静岡で開かれた。県内外の親子連れや模型ファンが訪れ、プラモデルやミニ四駆に親しんだ。 この秋冬に発売の新製品が展示されたコーナーには、レーシングカーや戦闘機、戦車がずらり。来場者は案内役の開発スタッフから直接商品のこだわりや特徴を聞いて創作意欲をかき立てた。 特設サーキットでは、国内外の予選通過者によるラジコンカー、ミニ四駆のレースが繰り広げられ、ファンが交流した。タミヤ製品のほか、模型用の工具など関連グッズを販売するブースも出展された。
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未来のクルマ絵画 入賞児童たたえる 静岡
日本自動車販売協会連合会県支部は19日、小学生が自由な発想で夢の車を描いた「未来のクルマ絵画コンクール」の表彰式を静岡市葵区で行った。1119点の応募の中から、上位入賞者15人に表彰状や賞品が手渡された。 翼が付いていて宇宙や海中など「どこへでも行ける車」を描き、低学年の部で最高賞の同支部長賞に選ばれた浜松市立蒲小2年の倉西広夢君は「(受賞は)びっくりしたけどうれしかった。どんな車があったらわくわくするか考えることが楽しかった」と受賞を喜んだ。太田勝之支部長は「自由でユニークな良い作品ばかりだった。コンクールを通じて、車に少しでも興味を持ってくれたらうれしい」と期待した。 入賞作品は21~3
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富士見高 動画で最優秀 地域発信コンテスト 起業コースは静高、稲取高
静岡銀行はこのほど、県内の中高生が地域課題の解決や魅力発信に取り組むプログラム「アオハルし放題」の最終コンテストを静岡市内で実施した。地元の良さを紹介する「動画コース」は富士見高が、新たな特産品を開発する「起業コース」は静岡高と稲取高がそれぞれ最優秀賞に選ばれた。 富士見高は、生徒が自転車で富士市内を巡る動画を数分間に仕上げた。田子の浦など各地の風景に加え、特産のしらすや地元でおなじみのサイダーかん、つけナポリタンなどのグルメも紹介。音楽や食レポも盛り込み、高校生らしい躍動感ある作品が評価された。 起業コースでは高校生が県内企業の伴走支援を受けて商品開発に挑んだ。静岡高は静鉄ストアと規格外野
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家康愛飲の抹茶味わう 湖西で茶会
湖西市新居町の小松楼まちづくり交流館でこのほど、徳川家康が大御所時代に愛飲した「本山抹茶」の歴史を感じる茶会が開かれた。同交流館で活動するお茶講座のメンバーが、静岡市の茶農家有志でつくる「静岡本山抹茶研究会」が製造した抹茶をたてて来館者に振る舞った。 新居関所を設置した家康が大河ドラマを機に注目される中で、旧東海道新居宿の歴史を伝える同交流館でも伝統文化を体験する機会を提供しようと開催した。来館者は研究会が再興した本山地区の抹茶生産について紹介を受けながら、地元の和菓子店がつくった秋の菓子と共に抹茶を味わった。 イベントは県の東アジア文化都市事業の一環。
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「熱い応援で背中押して」 森町チーム選手壮行会【市町対抗駅伝】
12月2日に静岡市で開かれる県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の森町チームの選手壮行会が19日、町文化会館で行われた。 代表選手は21人。指名証や代表旗を受け取り、大会での健闘を誓った。 前回大会の成績は町の部8位。選手兼監督の天野元文さんは「選手が全力で走れるようコロナ前と変わらない熱い応援で背中を押してほしい」と来場者に呼びかけた。 選手は次の通り。 時田絃永(宮園小6)内藤徹二(森小6)村松湊馬(飯田小6)田村愛寿(森小5)松下心春(宮園小6)袴谷友希(旭が丘中3)岡田大和(同1)田村蓮姫(森中1)天野友珠子(旭が丘中1)片岡叶葉(同2)平田爽馬(磐田
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おせち商戦、多彩な提案 静岡県内百貨店、コロナ下で伸長した需要維持へ 「大人数」「若者」照準/「小サイズ」依然人気
新年用おせち料理の商戦が県内百貨店で追い込み期を迎えている。新型コロナウイルス感染症の5類移行後に初めて迎える正月で、家族や友人で集まる機会の増加を見込んで大人数用の商品を強化する一方、コロナ下で伸長した小サイズ品を引き続き展開する店も。原材料高で販売価格が5~10%上昇する中、各店は販売方法を見直したり、若年層に人気の商材を拡充したりして、顧客の獲得とつなぎ止めに工夫を凝らす。 松坂屋静岡店(静岡市葵区)は、親族などで集まるだんらんの機会が本格的に回復するとみて、4~5人用の4段重(税込み3万7800円)計3点を初めて用意した。京都の料亭などが監修し、イセエビやカニといった高級食材をふ
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精神科病院での虐待なくす方策解説 都内の事件題材 情報公開の重要性強調 静岡で講演会
精神科病院の情報開示請求を長年行っている東京都地域精神医療業務研究会の木村朋子さんによる講演会が19日、静岡市葵区のアイセル21で行われた。入院患者への暴行や虐待が問題になった東京都八王子市の精神科病院「滝山病院」を題材に、院内の課題や虐待をなくすための方策を解説した。 同病院では入院患者に対する暴行などが今年明るみに出て、看護師らが逮捕された。同会は情報開示で1986年の資料を得た時から滝山病院に着目してきたという。木村さんは、都内の精神科病院の死亡退院率は平均数%である一方、同病院では60%程度と異常に高かったと指摘した。 ほかにも患者の生活保護率の高さ、地元以外からの患者の多さ、職
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静岡の魅力と改善点は? 中高生と市議が意見交換 駿河区
静岡県内外の学生でつくる団体「こどもまんなか静岡」は18日、静岡市内の中高生と市議会議員の意見交換会「こどもひろば会議」を駿河区の男女共同参画センターあざれあで開いた。中高生5人と市議2人が、市の魅力と改善点などについて語り合った。 市の良いところとして生徒が挙げたのは、「気候が良く、人も多すぎなくて暮らしやすい」「海も山もあり、食べ物がおいしい」など。一方、改善してほしい点として「遊ぶ場所が少ない」「観光客だけでなく地元の人が楽しめる場所がほしい」などの声が多く寄せられた。市議は「全国の他の自治体と比べれば(楽しい場所は)多い方だと思う」と述べ、地域資源の魅力的な見せ方を考える必要がある
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闘病中の子ども支援へ ⚽エスパルス権田、竹内選手が募金呼びかけ 静岡、藤枝のマクドナルド4店舗で
J2清水エスパルスの権田修一選手(34)と竹内涼選手(32)が19日、静岡市と藤枝市のマクドナルド計4店舗で、闘病中の子どもたちとその家族を支援するための募金活動を行った。活動のイメージカラーである青色のシャツを身にまとった両選手が、募金に協力した来店客一人一人に自身のサイン入りステッカーやトートバッグを配った。 同活動は「マックハッピーデー」として毎年11月19日に全国の店舗で実施している。闘病中の子どもたちとその家族が利用する宿泊施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」を昨年訪れたことをきっかけに募金活動に加わった権田選手は「笑顔で募金をしてくれる子どもたちの姿が印象的。少しでも多くの
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自転車安全走行 静岡農高生が実践 葵区で交通教室
静岡中央署はこのほど、静岡農高(静岡市葵区)の2年生約40人を対象にした自転車交通安全教室を同区の古庄自動車学校で開いた。 自動車学校の教習指導員が講師を務め、教習コースで自転車の走行講習を行った。生徒はヘルメットをかぶって自転車でコース内を周回し、交差点の渡り方や標識の意味を確認。教習指導員が運転する乗用車に乗り、見通しの悪い交差点から飛び出してきた自転車を急ブレーキでよけた時の衝撃を体験し、無謀な自転車運転の危険性を味わった。 座学では、事故を起こして加害者になってしまった場合、多額の賠償金を支払わなければいけない恐れがあることを学んだ。同署交通課の担当者は「一時停止など基本的な交通
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25日、静岡市葵区で雪国シンポジウム 静岡・新潟県人会
静岡・新潟県人会は、25日に葵区の静岡交通ビルで開く「雪国シンポジウム」の参加者を募集している。参加無料。 同区の安藤米店の長坂潔暁店長がコメの歴史と文化をテーマに講演する。玄米専用品種「巨大胚芽米カミアカリ」の炊き方を実演し、参加者に振る舞う。 シンポジウムは午後5時からで、会員以外の参加も可能。問い合わせは同会事務局<電090(2578)9886>へ。
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谷津山の竹と草花 高校生ら一輪挿しに 葵区で体験会
放置竹林の拡大などが課題となっている静岡市葵区の谷津山の保全活動に取り組む谷津山再生協議会と国際ソロプチミスト静岡は19日、山で伐採した竹で一輪挿しを作る体験会を同区の沓谷簡易児童館で開いた。両団体のメンバーや静岡大成高(同区)の生徒、静岡大(同市駿河区)の学生ら計約30人が参加し、作品作りを通じて地域の里山の在り方を考えた。 参加者は竹と試験管を組み合わせて花器を作った後、山に入り花器に生け込む植物を探した。赤い実が特徴のナンテンなどを挿した同高ボランティア部員で2年の鈴木咲さんは「生ける花を自分で探すのが楽しかった。たくさんの植物に囲まれるのが新鮮な体験だった」と笑顔で話した。 同協
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静甲の液体充てん装置 都内展示会で優秀賞
静甲が開発した新型の液体充てん装置「ネック搬送式BTW」が東京都内で10月に開かれた包装関連業界の展示会「JAPAN PACK 2023」で優秀賞を受賞した。同社が同展示会で受賞するのは初めて。展示会での初お披露目以降、6~7件の商談が食品会社などから舞い込んでいる。同社の担当者は「生産性と品質の向上に向けた努力が報われた」と述べた。 新型の装置は、化粧品や食品、医薬品などの容器のネック部分をつかんで中身を詰めることができる。容器自体の大きさや形状が異なっていても、これまでのように部品交換を行わずに充てんできるため作業の効率アップを図れる。
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駿府城公園 大学生が探検 江戸時代の名残確認 静岡市
大学生が駿府城の歴史について学ぶ「駿府城探検」が18日、静岡市葵区の駿府城公園で開かれた。今後、3回にわたって勉強会を開催し、2024年夏には受講した学生が市内の小学生に城内を案内する予定。 この日は学生が江戸時代の駿府城を上から描いた「駿府御城図」を手に公園内を歩き、現代に残る石垣や段差から図に示されている櫓(やぐら)やお堀の位置を確認した。常葉大2年の溝渕未祐さん(20)は「これまで何度も訪れた駿府城だが説明を受けて改めて歴史の重みを感じた。その面白さを小学生にわかってもらえるよう伝え方を工夫したい」と話した。 駿府城を愛する会、I Love しずおか協議会、市歴史博物館の共催。学生
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大石さん(静岡)男子個人V 女子は佐々木さん(日大三島) 静岡で高校将棋新人県大会
静岡県高校将棋新人戦県大会(県教委など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の個人戦が19日、静岡市葵区の静岡高で開かれた。地区大会の突破者ら男子32人、女子28人がトーナメント形式で熱戦を繰り広げた。男女それぞれ上位2人は来年1月に金沢市で開かれる全国大会に出場する。県大会団体戦は11月26日に同校で実施する。 結果は次の通り。 男子個人 ①大石裕貴(静岡1)②武田華成(同2)③原田孝太郎(藤枝明誠2)④鈴木颯史(同)⑤久野杏太(磐田南1)⑥勝又諒介(日大三島2)⑦水野駿(静岡1)⑧片岡賢佑(沼津東1)▽女子個人 ①佐々木香歩(日大三島2)②望月千翠(清水桜が丘2)③藤原花恋(東海大翔洋2)④小
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⚽エスパルス下部組織出身5人 三島に交流カフェ開設へ 「地元への感謝、形に」資金募る
サッカーJ2大分トリニータの長沢駿選手(35)やJ1柏レイソルの犬飼智也選手(30)らJ2清水エスパルスの下部組織出身者5人が、静岡への思いや感謝を形にしようと、「HIGH FIVE(ハイファイブ)」プロジェクトを立ち上げた。地元住民と宿泊者が交流できる宿泊施設兼カフェの開店準備を三島市で進めている。長沢選手は「生まれ育った静岡の素晴らしさを全国の人にもっと知ってほしい」と話す。 清水でも活躍した2選手は県外チームに移籍後、地元への思いを表現する方法を模索。下部組織時代の仲間に相談する中、共通の趣味だったキャンプを切り口とした活性化策を考え、ツリーハウスのような内装のゲストハウスづくりを
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元サッカー日本代表 北沢さん29日講演 静岡、参加者募集
静岡県精神保健福祉協会は29日午後1時半から、「心の健康フェア2023講演会」(静岡新聞社・静岡放送後援)を静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開く。参加無料。 元サッカー日本代表で日本障がい者サッカー連盟会長の北沢豪さんが「サッカーボールがつなぐ社会」と題して講演する。定員300人で事前申し込みが必要。 問い合わせは月、水、金曜のみ。同協会<電054(202)1220>へ。
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「好き」が集う老若男女 開かれた稽古と交流の場【町道場のいま~かわる柔道界~㊥】
静岡市駿河区の高松中学校。平日の午後7時ごろ、柔道場に道着姿の老若男女が集まり始めた。一目見て、他の道場と比べて明らかに子供より大人の数が多いことが分かった。 同所を拠点に活動するのは2019年に設立された駿河柔心会。道場主の植田秀さん(62)が約2時間の稽古の間、穏やかなまなざしを送り続ける。 少年主体の道場が多い中、老若男女が稽古できる場を提供したい-。かつての自分の指導者の考え方に共感し、六段昇段を機に団体を立ち上げたという。 植田さんは中学3年で一度柔道から離れた。再開したのは31歳の時。「自分も強かったわけではなく、18年くらい柔道とは無縁の生活をしていたほど。だから弱い者の
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「リトルベビー」子育て課題共有 静岡でセミナー、当事者が支援訴え
早産などにより小さく生まれた低出生体重児や家族が抱える課題について考える「次世代を守る! 赤ちゃんの今と未来の健康セミナー」(日本家族計画協会など主催)が3日、「世界早産児デー」(17日)に合わせて静岡市駿河区で開かれた。本県は小さく生まれた赤ちゃんのための母子手帳「リトルベビーハンドブック」が全国に広がるきっかけをつくった“先進地”。全国から当事者サークルの代表者や医療、母子保健関係者など約100人が集い、交流を深めた。 「人の励ましもつらく、情報もない。真っ暗闇に突き落とされた感覚だった」。2006年に第2子を452グラムで出産した登山万佐子さん(53)=福岡
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家康テーマ、ダンスショーに喝采 静岡市内3カ所で「まちは劇場」イベント
静岡県民参加によるダンスパフォーマンスショーが19日まで、静岡市内3カ所で行われている。市が進めるまちづくり活動「まちは劇場」の関連イベント。観覧無料。 「回遊縁戯(えんぎ)~徳川家康編~」と名付けた演劇ダンスパフォーマンスを披露するのは、市民文化会館を拠点に活動する「ラウドヒル計画」のメンバー。静岡浅間神社で18日、そろいの衣装をまとった10人のパフォーマーがアクロバテックな動きでダンスや歌を繰り広げ、観客から大きな拍手を浴びた。 このほか、市歴史博物館や清水区の日本平夢テラスでも「竹千代」「お手植えみかん」「茶」など家康公に関連したキーワードを題材に創作したショーを繰り広げている。各
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⚾阪神タイガース日本一祝う 静岡猛虎会、「六甲おろし」大合唱
プロ野球阪神タイガースの静岡県内ファンでつくる「静岡猛虎会」(丹治良介会長)は18日、38年ぶりの日本一に輝いた阪神の優勝祝賀会を静岡市葵区で開いた。ファン41人が応援歌「六甲おろし」を大合唱するなど優勝を喜んだ。 丹治会長(76)=同区=は優勝記念のシャツや帽子を身にまとい、「やっとの思いで優勝することができた。長い道のりだったが、今日は阪神の活躍を心から祝いたい」と喜んだ。会場では岡田彰布監督の大好物「パインアメ」が配られた後、祝杯を挙げて優勝の喜びに酔いしれた。 幼い頃からの阪神ファンで、同会メンバーから「トラばあちゃん」の愛称で親しまれている川口信子さん(86)=清水区=は「出身
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依田勉三題材に短編映画 24年3月公開へ 地域の魅力発信、松崎高生と静岡大生
松崎町の松崎高の生徒や静岡市駿河区の静岡大の学生が住民らとともに、地域の魅力を発信する短編映画の制作に取り組んでいる。北海道十勝平野開拓に貢献した地元の偉人である依田勉三を題材にした作品を仕上げ、2024年3月の公開を目指す。 町や静岡大などが持続可能な地域づくりを進める「2030松崎プロジェクト」の一環で、生徒や学生が中心となって5月に制作を始めた。タイトルは「BENBEN(ベンベン)」で、主人公の女子高生が依田勉三の功績を学び、自らの夢をかなえようと励むストーリー。生徒と学生が脚本作りや撮影、演技指導を行い、町内外の住民らが出演する。 11月中旬、同町の浜丁橋でロケが行われた。制作に
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成績は「価値」ではない(蔭山昌弘/スクールカウンセラー)【思春期の心 支える力 不登校③】
不登校で相談に来た中学生の話です。「学校でクラスの仕事を率先してやっても、勉強の成績が悪いと親からも先生からもできないやつだと思われてしまう。自分が全否定されるみたいで将来に希望が持てない」「勉強を頑張って偏差値の高い高校に入れって言われるけど、そういう高校に入れるのはクラスの中でも一部。だから自分は駄目だという思いをずっと持って生きて行くのかと思ったらぞっとした」 一方、小学校の時から塾に通って勉強を頑張り、社会人になった教え子は「社会に出てみると、責任感とか行動力とか発想力とか、人としての力が評価されるのに、どうして子どもの頃にあんなに成績を気にして点数に振り回されていたのかと不思議な
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⚽U―22日本代表 アルゼンチンに快勝 静岡で国際親善試合
来夏のパリ五輪出場を目指すサッカーのU―22(22歳以下)日本代表は18日、静岡市清水区のIAIスタジアム日本平でU―22アルゼンチン代表と国際親善試合を行った。同区出身の大岩剛監督(清水商高出)率いる日本が5―2で快勝し、来年4月の五輪アジア最終予選に弾みをつけた。 昨年3月のチーム発足後、国内での試合は初めて。今夏まで清水エスパルスに所属していた鈴木唯人(22)が2得点、静岡学園高出身の松村優太(22)が1得点と活躍。1万1225人の観客を沸かせた。 同スタジアムでの国際試合は2019年10月の女子代表のカナダ戦以来、3度目。 →静岡県勢躍動、強豪を撃破 日本 5(1―
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地震臨時情報などテーマ 静岡で地域安全学会 研究発表
研究者や防災関係団体でつくる地域安全学会の秋季研究発表会が18日、静岡市葵区の県地震防災センターで始まった。南海トラフ地震の想定震源域の半分でマグニチュード(M)8以上の大地震が発生した「半割れ」ケースの場合の対応や、避難行動要支援者の避難など幅広いテーマについての研究報告があった。発表会は19日まで。 南海トラフ沿いでは時間差で大地震が連続発生する可能性がある。2019年には後発地震の発生が高まった場合などに「南海トラフ地震臨時情報」が発表される制度の運用が始まった。事前避難などの対応が市民に求められるようになったが、制度の認知度の低さや対応の複雑さが課題となっている。 愛知県豊橋市防
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通学路の危険をチェック 静岡・清水一中生が災害図上訓練
静岡市清水区宮代町の清水一中は16日、登下校中に地震が発生した場合の避難方法について災害図上訓練(DIG)を通じて考える講座を校内で開いた。 区役所地域総務課で防災・防犯を担当する職員が講師を務めた。1年生約75人が居住地域別に18グループに分かれ、それぞれの地域の白地図に警察や消防などの施設、自宅や河川の場所をマーク。落下物やブロック塀の倒壊のおそれがある道や津波浸水想定区域なども書き込み、通学路の危険箇所を確認した。 生徒は「ここは一方通行の道」「この道のどちら側にいるかによって逃げる経路が変わる」などと意見を出して話し合い、防災への意識を高めた。 (清水支局・大村花)
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地産地消やロス減を 高校生が提言 静岡市内6校参加
静岡市の高校生が脱炭素社会の実現に向けて提案する発表会(同市、静岡鉄道主催)が18日、同市駿河区のグランシップで開かれた。「カーボンニュートラルに向けて私たちにできること」をテーマに、市内6校の約30人が学校や家庭など身近な脱炭素の取り組みを紹介した。 城南静岡高のチームは家庭でできる脱炭素として、食材の地産地消の推進を提案した。カレーの食材に全て県内産を使った場合、県外産と比べて輸送にかかる二酸化炭素(CO2)の排出量を大幅に削減できると説明。実際に県産の食材でカレーを作り、「味は変わらずおいしく、環境にもいいので(地産地消が)お勧め」と強調した。 このほか、清水桜が丘、静岡市立、駿河
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優良運転たたえ337個人17団体表彰 安全協会静岡中央地区支部など
静岡県交通安全協会静岡中央地区支部(杉山智彦支部長)と静岡中央地区安全運転管理協会(望月克政会長)は16日、長年にわたり無事故・無違反の優良運転者や事業所に対する合同表彰式を静岡市葵区の市民文化会館で開いた=写真=。地域の交通安全に貢献した337個人と17団体・事業所をたたえた。 賞状を手渡した静岡中央署の及川博行署長は「自転車のヘルメット着用や歩行者の夜間照明品携行などを地域の皆さんに呼びかけていただき、地域の交通安全確保に引き続き力を貸してほしい」とあいさつした。 表彰された主な個人、団体は次の通り。 【関東管区連名賞】優良安全運転管理者 柳沢敬夫(東海カルバートサービス) 【交
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静岡の女性団体 市長と「語る会」 男女格差改善要望
静岡市内の女性団体でつくる市女性の会連絡会(馬居喜代子会長)はこのほど、難波喬司市長と「語る会」を同市葵区のアイセル21で開いた。参加者は市の男女共同参画や子育て支援の状況などに関する意見や要望を市長に伝えた。 馬居会長は、市の幹部職員や市議会議員に女性が少ないことを指摘。経済分野でも本県の男女の賃金格差や女性の社長数が他県よりも劣っているとして、改善を要望した。メンバーの1人の豊島智江さんは子育て施策について「お金のばらまきではなく、女性が『子どもがかわいい』『子育てしてみたい』と思えるようにすることが大事ではないか」と訴えた。 難波市長は女性幹部職員の登用に関し「大胆にやっていきたい」と
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自転車事故 実演で注意喚起 静岡女子高で交通安全教室
自転車を利用する機会が多い高校生の交通安全意識を高めようと、静岡県交通安全協会静岡南地区支部は17日、スタントマンによって事故を再現する交通安全教室を静岡市駿河区の静岡女子高で開いた。全校生徒約300人が参加した。 スタントマンはヘッドホンを着けたまま運転したり、並進したりする違反走行の事例を再現し、交差点で一時停止せず自転車同士が衝突する事故なども実演した。自転車のブレーキを両手と片手でかけた場合、止まるまでの距離がどのぐらい違うのかを比較し、傘やスマートフォンを手に持ちながら運転する危険性を伝えた。2年の渋谷海さん(16)は「実際の事故の衝撃を目の前で見て危機感が高まった。今までの行動
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「やった!」初ゴールに笑顔⚽ 肢体不自由児ら 静岡でサッカー挑戦
静岡市内で肢体不自由児の保護者向けサロンを運営する団体「ハナソ」はこのほど、肢体不自由児らが対象のサッカー教室を同市葵区の藁科中で開いた。サッカーJ3アスルクラロ沼津のスタッフが講師となり、参加した約20人にサッカーや運動の楽しさを教えた。 外出にハードルを感じる肢体不自由児や家族に、屋外活動へ前向きな気持ちを持ってもらうため企画。参加者は鬼ごっこやシュート練習を行った後、試合に挑戦した。ゴール前に来たボールを車椅子でうまくブロックしたり、ドリブルで相手をかわしたりするなど白熱した試合を繰り広げた。激しい競り合いの末にゴールが決まると、チームメート同士で「やった」と喜んだ。 焼津市立港小
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⚽Uー22代表大岩監督「コンセプト出す」 アルゼンチンと真っ向勝負 18日にアイスタ
来夏のパリ五輪でメダル獲得を目指すサッカーU―22(22歳以下)日本代表は18日、IAIスタジアム日本平(静岡市清水区)でU―22アルゼンチン代表と対戦する。17日は大岩剛監督(清水商高出)が会見し、「守備は前からボールを奪う、攻撃はボールを支配するというチームのコンセプトをしっかり出したい」と真っ向勝負を強調した。 このチームでは初めて国内で開催される国際親善試合。同区出身の大岩監督にとっては故郷での一戦になる。会見前には高校時代の恩師、大滝雅良氏と言葉を交わし「パワーをもらった」と士気を高めた様子だ。 アルゼンチンはA代表が国際サッカー連盟(FIFA)ランク1位。ただ、U―22世代は
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16万球の光「おまち」きらびやか 静岡市中心街、イルミネーション始まる
静岡市葵区の中心街を鮮やかに彩る「第34回青葉シンボルロードイルミネーション」が17日夕、始まった。青葉シンボルロードから常磐公園まで約500メートルの並木道を、16万球ほどの「アイスブルー」色の発光ダイオード(LED)で装飾している。来年2月12日まで。 「I Loveしずおか協議会」(沼田千晴会長)と同市が共催する恒例イベント。今年は「クリスタルイルミネーション」を実施。メインモニュメントは氷の城をテーマに装飾し、冬の市街地をきらびやかに演出した。点灯式では沼田会長と難波喬司市長、VELTEXスポーツアカデミーの子どもたちがボタンを押すと、イルミネーションが一斉に輝いた。 同会場では
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記者コラム「清流」 自分に優しい目 向けて
この夏、静岡市内の結婚式場で乳がんの治療を経験した人にウエディングドレスを着てもらうイベントがあり、20代の助産師の女性に出会った。ヘアメークの間、闘病の体験を聞かせてもらった。 治療が一段落した後の落ち込みが一番激しかったこと、大学院の休学を経て助産師になる夢をかなえたこと、「恋愛はもう無理」と思っていたが、最近、結婚したこと―。芯の強さと明るい人柄に引かれたこともあり、再度、取材をお願いし、「ピンクリボン月間」(10月)に合わせた特集記事を書いた。 「自分に優しい目を向けてほしいと伝えたい」と女性。自分の体や心に関心を持ち、変化に敏感になることが、病気の早期発見にもつながる。「自分を
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静岡人インタビュー「この人」 第77回全国茶品評会の普通煎茶4キロの部で農林水産大臣賞を受賞した 小沢晃さん(静岡市葵区)
本山茶の産地として知られる静岡市葵区有東木で、茶栽培に取り組み約半世紀。8月に福岡県で開かれた全国茶品評会(全品)で、最高賞の農林水産大臣賞を初受賞した。69歳。 -受賞の喜びを。 「茶を作るものとして、一度は取ってみたい賞だった。これまで普通煎茶4キロの部では、1等5席が最高順位だったが、念願がかなった。また、地元JAの職員も摘採や製茶で非常に熱心に協力してくれた。彼らの後押しがあり、まさに『ワンチーム』で手にした賞だと思っている」 -栽培の工夫は。 「出品茶は7年前に放任茶園になりそうだった畑を借り受けて作ったもの。この茶園が放置されていくのはもったいないと思い、栽培に乗り出した
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⚾プロ野球・広島育成2位 静大・佐藤、入団合意 「プレーでファン魅了」
プロ野球ドラフト会議で広島から育成2位で指名された静岡大の佐藤啓介内野手(22)は17日、静岡市内のホテルで入団交渉に臨み支度金319万円、年俸300万円(いずれも推定)で合意した。 佐藤は「プロ野球選手として、求められる社会的責任も大きくなる。自覚を持って、一日一日を大切に準備する。積み重ねが結果につながる」と引き締まった表情を見せた。マツダスタジアムに立つ日をイメージし、「自分を見に行きたいと思わせるような、プレーでファンの皆さんを楽しませるような選手になりたい」と語った。 12月13日に入団発表が行われ、来年1月7日に入寮、翌日から新人合同自主トレに参加する。 (結城啓子)
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静岡県内20施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は17日、県内の高校、小中学校20施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計243人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設7人、三島市1施設10人、清水町1施設10人、富士宮市1施設11人、静岡市葵区2施設18人、同市清水区1施設9人、焼津市1施設21人、牧之原市1施設9人、藤枝市1施設17人、島田市1施設12人、御前崎市1施設7人、磐田市1施設25人、浜松市天竜区1施設14人、同市中区3施設42人、同市東区1施設8人、同市西区1施設17人、同市浜北区1施設6人
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⚾プロ野球・ハヤテ、本拠地日程確保
日本野球機構(NPB)は17日、来季から2軍戦のみに参加する新規2球団の審査小委員会を開いた。静岡市が本拠地の「ハヤテ223(ふじさん)」と「オイシックス新潟アルビレックスBC」の準備状況を確認し、両球団とも本拠地球場を円滑に利用できる日程を確保したことが報告された。選手の確保については、これから正式な契約が進む見込み。
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欧州意識 健康と環境 ジェトロ静岡 食品市場を解説
日本貿易振興機構(ジェトロ)静岡はこのほど、健康や環境問題への意識が高まる欧州市場への進出入門セミナーを静岡市内で開いた。10月にドイツでの国際総合食品見本市を訪れたジェトロ静岡の峯裕一朗係長が、環境や健康に関する認証制度が広がりつつある欧州食品市場の動向を解説した。 峯係長は同見本市のセミナーで示されたオランダ調査会社のデータに触れ、新製品開発で重視する要素の1位が健康、2位が環境意識だったと紹介。消費者は健康的な有機農法に対して関心を寄せ、プラスチック削減などエコなパッケージにも注目するとした。同時に、価格や品質を重視する傾向も強く、商品選択の要素は多様化が進んでいると説いた。 栄養、環
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子育て支援充実要望 静岡市に公明党市議会
静岡市議会会派の公明党市議会は17日、市の2024年度当初予算編成に向けた要望書を難波喬司市長に提出した。子育て支援や広域連携の推進などを求めた。 「信頼されるまちづくり」や「人づくり」など四つのテーマ別に69項目の要望事項を掲げた。「人づくり」に関しては、他地域の事例を紹介した上で育児用品支給事業の導入を求めたほか、不登校特例校の設置など不登校児童生徒に寄り添った支援の拡充を訴えた。 会派所属議員と市役所静岡庁舎を訪れた井上智仁代表は「必要に応じた事業の整理、見直しを行い、市民の幸福度を高める市政が求められている」として要望書を難波市長に手渡した。難波市長は「しっかりと検討する」と応じた。
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ガザ紛争解決求め20日に決議案提出 静岡市議会
静岡市議会は17日、議会運営委員会を開き、パレスチナ自治区ガザ地区で続く紛争の早期解決を求める議員発議の決議案を20日の11月定例会初日に提出することを決めた。 提出者は全47議員で、世界平和を希求する「静岡市平和都市宣言」のもと、一般市民への攻撃や非人道的行為を非難し、国際社会に対して事態の早期沈静化や人道状況の改善を求めるとした。
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女性が活躍する組織作りを討論 静岡市駿河区でフォーラム
静岡県などはこのほど、女性の管理職登用や働きやすい職場づくりを考える「女性活躍加速化フォーラム」を静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。 県内企業の経営者や人事担当者ら約100人が参加した。パネル討論では農産物流通事業を展開するエムスクエア・ラボ(牧之原市)の加藤百合子社長をはじめ、女性のキャリアアップや子育て支援、職場環境の整備などに力を入れる県内3企業の社長が登壇。「女性活躍を実現するために求められるトップの役割」とのテーマでは、「各家庭の家事や育児の課題を踏まえた柔軟な制度作り」「個人が抱えている事情を社員同士で理解し合うための橋渡し」に取り組むべきだとする意見が述べ
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5~14歳 インフル拡大 静岡市内、注意呼びかけ
静岡市は17日、インフルエンザの市内定点医療機関当たりの患者数が4週連続(10月16日~11月12日)で注意報レベルの10人を超えたと発表した。幼児や小中学生を中心に感染が拡大しているとして注意を呼びかけている。 市保健予防課によると、11月6~12日の1定点医療機関当たりの平均患者数は14・40人となり、今シーズン最初に10人を超えた10月16~22日の10・20人から増加傾向が続いている。 11月6~12日の週の患者を年代別に分析すると、5~14歳がほかの年代と比べて突出して多かった。同週の市内の教育機関の学年閉鎖は3校、学級閉鎖は12校に達した。 市は今後、ウイルスが家庭に持ち込まれ、
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町工場25社の技 一斉公開 静岡市内19日までまで見学、実演体験 ものづくり 魅力発信
静岡市内の企業25社が一斉に工場見学や実演体験を行うイベント「ファクハク~静岡工場博覧会2023」が17日、市内各所で始まった。19日までワークショップや製造現場の公開を行い、町工場が誇るものづくりの魅力を伝える。 試作品製造のエクタス(同市駿河区)には、静岡デザイン専門学校の学生4人が訪れワークショップに参加した。同社が3Dプリンターで作った三角形のプラスチック片を「ミルマスター」と呼ばれるNC(数字制御)工作機械で、それぞれが描いたデザインに加工する体験をした。 2年の鈴木鞠那さん(19)は「ハンドル操作が難しかった。職人さんの高い技術力を見られて良い経験になった」と話した。同社の
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静岡市役所の火災想定し訓練
静岡市と市消防局はこのほど、市役所静岡庁舎中層階の火災を想定した消防訓練を同庁舎で実施した。職員約60人が参加し、高層建築物での火災発生時における人命の安全の確保と二次被害防止のための正しい行動を学んだ。 同庁舎新館10階の給湯室から出火し、初期消火をしたものの延焼したという想定で行った。8~12階の職員は、階ごとの指揮者「地区隊長」の指示に従い、非常階段で庁舎の外に避難。屋外に設置された救護所では保健師らがけが人のトリアージに当たった。9階に取り残された人を消防のはしご車で救助する訓練も実施した。 水消火器の操作や、煙が充満した建物を再現した「スモークハウス」も体験した。 訓練後の講評で、
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事故防止に成果 コイト運輸表彰 清水署など 静岡市
運転記録証明書を活用して従業員の交通事故防止と交通安全意識の高揚に成果を上げたとして、清水署と自動車安全運転センター県事務所はこのほど、静岡市清水区のコイト運輸に優秀安全運転事業所銅賞を贈った。 同署で開いた授与式で、鈴木正勝署長が同社の豊田晃一社長に表彰状を手渡した。同社では運転記録証明書の活用とともに、毎月新人ドライバーや係長らが出席して行う会議で、運行中のヒヤリ・ハット事例を検討するなどして事故防止に努めているという。 豊田社長は「思い込みが大きな事故につながらないよう、『もしかしたら』と考えて運転するよう取り組んでいる」と話した。
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極真空手「形」で全国上位 静岡の選手、市長に報告
9月に横浜市で開かれた極真空手の形の全国大会で優秀な成績を収めた静岡市の極真県長沢道場の選手13人がこのほど、市役所静岡庁舎を訪れ、難波喬司市長に結果を報告した。 13選手のうち3選手が優勝、9人が準優勝、1人が3位。同道場には4歳から60代までの市民らが所属し、日々鍛錬を積んでいる。長沢一成代表は「他のどの道場より練習をしている自負がある」と話し、教え子の功績を披露した。 選手を代表し、中学生男子の部優勝の安倍川中2年中見瀬斗さん、同準優勝の長田南中1年白坂愛斗さん、中学生女子の部準優勝の静岡英和女学院中1年杉山世梨奈さんが形を披露した。
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福祉避難所 理解深める 障害者親の会が防災勉強会 静岡市葵区
知的障害者の親の会「静岡市静岡手をつなぐ育成会」はこのほど、福祉避難所に関する防災勉強会を同市葵区の市中央福祉センターで開いた。災害対応NPO「MFP」代表で市障害者協会の松山文紀さん(51)が講師を務め、会員ら17人が理解を深めた。 福祉避難所は一般の避難所での生活が難しい高齢者や障害者など配慮が必要な人を対象に開設される避難所。松山さんはまず、「生き残って初めて避難生活に入ることができる」と災害そのもので命を落とさないための対策を強調した上で、福祉避難所の機能や手続きなどを解説した。家族が介護するのが基本であることや、利用する人の調整は市が行うため、希望しても入れない場合があることを説
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あの頃の静岡 写真で振り返る 駿河区、小池さん親子の50点
静岡市駿河区の会社員で写真愛好家の小池正規さん(57)による写真展「あの頃の静岡」が30日まで、静清信用金庫西脇支店(同区)で開かれている。 小池さんと3年前に他界した父豊さんが、昭和30年代以降の各時代に静岡市内で撮影した風景写真や人物スナップ写真など約50点が並ぶ。昭和40年代の大浜公園プール(同区)で水遊びを楽しむ家族連れや、日本平山頂の見晴らし台に止まるボンネット型バスなど、今では見ることのできない懐かしい光景を収めた作品が来場者の目を引いている。 小池さんは「生前、父が『撮っておいて良かった』と話していた何げない日常の1コマ。私たち親子が後世に残したいと思って切り取った風景をぜひ楽
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暴力追放へ啓発パレード 新通学区自治連など 静岡市葵区
静岡市葵区の新通学区の自治会連合会と連合婦人会はこのほど、同区の新通公園で「暴力追放・交通安全大会」を開いた。地域住民や難波喬司市長、静岡中央署員ら約200人が参加し、暴力や交通事故のない安心して暮らせる町づくりを目指すことを誓った。 納本隆自治会連合会長は「暴力団による不当請求や犯罪は日々私たちの生活を脅かしている。今後も関係機関と一体となって暴力追放を推進していく」と決意を述べた。大会の最後には代表者が「私たちの町から暴力を追放するぞ」「子どもたちに誇れる新通学区にするぞ」と宣言し、参加者全員でかけ声とともに拳を突き上げた。 鼓笛隊の衣装を着た新通小の児童らの演奏に合わせ、公園周辺で
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静岡茶 船便に混載輸送 コストや品質 実証実験
静岡県内の茶商や茶工場、行政関係者らで組織する静岡茶輸出拡大協議会は15日、海外での日本茶需要の高まりを受け、米国向けに茶の混載輸送実証実験を始めた。抹茶などを清水港から輸出する。コスト低減の効果や輸送後の品質などを検証し、実用化につなげる。 15日は清和海運興津国際流通センターでコンテナへの搬入を行い、協議会員2社の5464キロを積み込んだ。輸送船は20日に出港し、来月2日にシアトルのタコマ港に着く予定。 業務を受託したエムオーエルロジスティクス静岡(同市駿河区)によると、船便は航空便に比べ輸送コストが3分の1程度に抑えられるという。同社営業部の富田智久課長代理は「コンテナに満載できるか、
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児童生徒木工工作コンクール 平野さん(浜松上阿多古小)知事賞
第48回県児童生徒木工工作コンクール(県木材青壮年団体連合会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の表彰式が、静岡市駿河区の静岡科学館る・く・るで開かれた。最高賞の知事賞に輝いた浜松市立上阿多古小6年の平野愛未さんらに表彰状などが贈られた。 県内の小中学校から計718点の応募があり、校内審査を通過した45点から入賞作品20点が選ばれた。平野さんの作品「木製ランドセル」は、土台となる木箱に、木の棒をすだれのようにつなぎ合わせた「かぶせ」を付けて、実用的なランドセルを完成させた。 平野さんは「6年間お世話になったランドセルを木で作ろうと思った。賞に選ばれてうれしい」と話した。平野さんら上位3作品は
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ポリオ根絶 バスケで訴え 静岡北RCが大会
静岡北ロータリークラブは、ポリオ(小児まひ)根絶キャンペーンの一環として、15歳以下を対象にしたバスケットボール大会を静岡市駿河区の静岡聖光学院中・高で開いた。9回目の今年は女子チームも初めて参加。中学生を中心にした県内外の男女各3チームが熱戦を繰り広げた。 選手は互いに声をかけ合ってプレーし、ゴールが決まると観客らが一斉に歓声を上げた。企画した同クラブ会員の山崎俊昌さんは「大会を多くの人に知ってもらい、ポリオ根絶活動を理解してくれたらうれしい」と狙いを語った。 会場では会員がキャンペーンの啓発チラシや缶バッジ、ポリオ根絶の標語を入れた菓子を配り、募金も呼びかけた。
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日々の暮らしテーマ 絵画100点 靭矢さん 静岡市で個展
静岡市葵区の画家、靭矢裕斉[うつぼやひろなり]さん(44)の個展「LIVING」が26日まで、同区鷹匠の書店「ひばりブックス」で開かれている。 人物や動物を題材に、靭矢さんが日々の暮らしからイメージした作品約100点を展示している。油彩やアクリル絵の具、クレヨンなどを使い、単純化されたモチーフと明瞭な色彩が特徴。靭矢さんは「本のジャンルに例えると、エッセーのような感覚で描いている。作品を見た人それぞれにストーリーが生まれたらいい」と話す。
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沼津城 大手櫓門を“再現” 5.4メートル大型パネル 11月19日まで中央公園
沼津郷土史研究談話会(沼津史談会)の会員らでつくる「『沼津に城があったころ』再現実行委員会」は17日、沼津城の本丸があった沼津市の中央公園に城の大手櫓(やぐら)門を描いた大型パネルを展示した。19日午後3時まで。 パネルは縦横5・4メートルで、公園から南西約80メートルの場所にあった門の半分の大きさ。市明治史料館が所蔵する絵図や、同規模の福岡城(福岡市)を参考に想像も交えて描いた。設営には沼津工高同窓会も協力した。 実行委は中央公園の再整備に合わせ、沼津城を盛り込んだ名称に変更することを求めている。昨年も城の二重櫓を描いた同様のパネルを展示した。渡辺美和委員長は「公園周辺に城があったこ
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「記録更新へ結束」 熱海市チームが結団式【市町対抗駅伝】
12月2日に静岡市で開かれる県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する熱海市チームは16日夜、同市の熱海高グラウンドで結団式を行った。2時間21分54秒のチーム記録の更新を目標に掲げ、結束を確認した。 大川慎一郎監督(熱海泉中教諭)は斉藤栄市長から市の代表旗を受け取り「一秒にこだわる走りをする選手ばかりで頼もしい。駿河路に熱海旋風を巻き起こしたい」と意欲を語った。選手を代表して小竹花歩さん(熱海多賀中3年)と高坂優乃さん(熱海泉中3年)が力強く宣誓した。 熱海市チームは前回大会で過去最高順位となる20位の成績を収め、2年連続5度目の敢闘賞を獲得した。 このほ
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ダクトの組み立て 駿河総合高生挑戦 県工業会青年部が講座
静岡県内のダクト工事業の若手経営者らでつくる県ダクト工業会青年部はこのほど、高校生に事業を紹介する講座を静岡市駿河区の駿河総合高で開いた。ものづくり総合系列に所属する2年生13人が実技などを通じて職業理解を深めた。 生徒は同会の藤田吉彦副会長からダクトの種類や役割について説明を受けた後、実際にダクトを組み立てる作業に挑戦した。パーツ同士のつなぎ目がいびつな形になるなど苦戦した生徒も、講師の助言や生徒同士の協力で、徐々にきれいに成形できるようになった。最終的に、ダクトをつなぎ合わせ、高さ約2メートルのロボット型「ダクトオブジェ」を完成させた。 同校の比嘉優太さん(17)は「ダクト工事業につ
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地域の景観生かした現代美術作品を展示 静岡・匠宿周辺、12月7日まで
静岡市駿河区丸子の伝統工芸体験施設「駿府の工房 匠宿」周辺で12月7日まで、現代美術作品を地域の各所に展示する「静岡アートビジョン」が開かれている。 丸子宿に近く、古道や寺がある丸子、泉ケ谷地区の景観に合わせて、夏池篤さん(島田市)ら6組の美術家が作品を制作した。3人の作家でつくる「力五山」は、匠宿から千手観音堂までの道に工芸家や地域住民の手を題材にした絵を配置。絵に導かれるようにして到着した千手観音堂には、ローラーコンベヤーを使って横たわるイチョウの木の内部をくぐり、大樹の生命力を感じることのできる作品を設置した。 「匠宿」を運営する創造舎が主催し、大井川鉄道沿線を舞台にしたイベント「
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徳川の近代化と静岡テーマに講演 25日、静岡
現在の静岡市葵区にあった静岡学問所で教えた米国人教師エドワード・ウォレン・クラークの顕彰事業実行委員会は25日午後3~4時半、講演会「クラーク先生がいた時代 徳川の近代化と静岡」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開く。定員80人、入場料500円。 講師は、幕末から明治維新期の国際文化交流に詳しい京都大の佐野真由子教授。同学問所で教壇に立った旧幕臣の中村正直らが西洋の思想、教育、社会制度などを持ち込んだ「静岡の文明開化」について解説する。静岡の若者に西洋科学技術やキリスト教の精神を伝えたクラークの功績も紹介する。 申し込みは同実行委のEメール<ewcla
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税に関する高校生の作文 松永さん(静岡英和)国税庁長官賞
国税庁が全国の高校生を対象にした「税に関する高校生の作文」で、静岡市葵区の静岡英和女学院高2年の松永奈桜さん(16)が名古屋国税局管内の東海4県で最高賞の国税庁長官賞を受賞した。同国税局国税広報広聴室の早川徹室長らが16日、同校を訪れて松永さんらに表彰状を贈った。 松永さんの作品の題名は「祖父からの問いかけ」。亡くなった祖父が生前に人工透析を受けていて、医療費の公的助成制度によって経済的に困らずに治療に専念できていたことを最近知り、「祖父との和やかな会話も満面の笑みも助成制度がなければ成立しなかった。税金が今日も知らないところで誰かのために役立っている」とつづった。 表彰を受けた松永さん
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広報誌コンクール 静岡中央が最優秀 静岡県交通安全協会
静岡県交通安全協会は15日、協会の各地区支部が地域住民へ交通安全啓発を目的に発行する広報誌「支部報」の作成技術を競うコンクールを静岡市葵区で行った。最優秀賞に静岡中央地区支部の作品が選ばれた。 県内全30支部から1点ずつ出品され、協会職員らが「交通事故防止に向けた内容が盛り込まれているか」「地域性に富んだ内容か」「会費の使途を分かりやすく伝えているか」を基準に審査した。静岡中央地区支部の作品は、活動内容が分かりやすく、親しみやすいデザインが評価された。 ほかの入賞作品は次の通り。 優秀賞 清水、浜松中央▽佳作 伊豆中央、藤枝、細江▽女性部報最優秀賞 富士
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主演松本さんと「どうする家康」最終回楽しもう! PVとトークショー 12月に静岡市
静岡市は17日、大河ドラマ「どうする家康」の最終回が放送される12月17日の午後5~7時半、主演の松本潤さんを招いたパブリックビューイングとトークショーを同市葵区駿府町の市民文化会館で開くと発表した。今月18日から来場者を受け付ける。定員1800人。入場無料。 午後6~7時に放送される最終回を大スクリーンで視聴し、その前後で松本さんがトークショーを行う。イベントの主催は、ドラマを通じた地域活性化に取り組む「市大河ドラマ『どうする家康』活用推進協議会」(事務局・市)で、詳しい内容が決まり次第、同協議会の公式ホームページで発表する。 申し込みは11月18~26日に同ホームページの申し込みフォ
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少量でも発症O157に注意を 西伊豆・特養食中毒2人死亡 一般家庭もリスク
西伊豆町の特別養護老人ホーム「ヒューマンヴィラ伊豆」で利用者2人が死亡した集団食中毒は、患者33人のうち10人の便から腸管出血性大腸菌O157が検出された。O157は十分に加熱されていない肉類だけでなく、生野菜や果物などが原因で感染する事例があり、県内では過去に露店の冷やしキュウリで集団食中毒が発生した。一般家庭でも感染のリスクがあり、抵抗力が弱い乳幼児や高齢者は特に注意が必要だ。 O157は感染すると数日間の潜伏期間を経て、激しい腹痛を伴う下痢や血便を引き起こす。極めて少ない量でも発症するのが特徴で、合併症を併発すると重症化し、死亡する場合もある。 ヒューマンヴィラ伊豆では、死亡した2
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PFAS、指針の54倍も 清水の工場前水路、日時により濃度に差 静岡市調査
静岡市清水区三保の化学工場周辺の水路などから発がん性が疑われる有機フッ素化合物(PFAS)が高濃度で検出された問題で、市は16日、工場前の水路で10月31日~11月12日に採水した水のPFAS濃度調査の結果を公表した。国の指針値に対し、最大で54倍のPFASが検出された一方で、指針値を下回った時もあり、日時によって濃度に差があることが分かった。 市は同工場前の水路と水路から海への流出部で10月31日から毎日2回、同工場周辺の井戸2カ所で11月13日から毎日1回、それぞれ採水してPFAS濃度を調べている。採水調査は11月30日まで続ける。 同工場前の水路の調査結果を先行して公表した。13日
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SNSへの親子の生活投稿、慎重に 子どもの気持ち見極め大事【NEXTラボ #変わる暮らし】
多くの人がSNS(交流サイト)を利用する現在。子育てや子どもとの生活についての投稿が盛んになる一方、子ども自身が成長とともに拒否感を示したり、情報の悪用が心配されたりするなど、リスクの再認識が求められている。子どもの不利益にならないために親にどんな認識が必要か。経験者や有識者と考える。 誰もが知る名画を模写したどこかほほ笑ましい絵画作品で人気を博す親子アートユニット「アーブル美術館」。県内を拠点に2人の子どもたちと10年以上にわたって活動してきた藤原晶子さん(47)は、ウェブ上での子どもの情報発信について試行錯誤してきた。 作品を多くの人に見てもらおうと、活動開始と同時期にブログを始め
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「文芸静岡」創刊60周年 「地域の総合誌」脈々と紡いだ志
高度経済成長期のさなかに発足した県文学連盟、その機関誌「文芸静岡」が60周年を迎えた。今秋に第93号を発刊。詩、小説、短歌、俳句などの書き手が一堂に集まる、全国でも珍しい「地域の総合誌」として、本県の文芸運動の中心であり続けている。 「文芸静岡」は1963年12月創刊。主導したのは当時静岡大で教えていた作家の高杉一郎(1908~2008年)だった。戦前は改造社(東京)の「文芸」編集責任者を務め、大陸への従軍、シベリア抑留を経て1949年に故郷の静岡に帰ってきた。50年代から60年代にかけて、「静岡文芸」創刊、県芸術祭の入賞作品を掲載する「県内文芸」の立ち上げにも関わっていた。本県の文学の
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「誰でも通園」不安の声 有識者、態勢整備訴え 静岡県内保育士「現場任せ」「手いっぱい」
国が検討している子育て世帯の支援策「こども誰でも通園制度」に対し、県内の保育士から不安の声が上がっている。保護者の就労要件を問わず、未就園の生後6カ月~2歳なら誰でも保育施設を定期利用できる仕組みだが、労働環境が改善されない中で新たな園児を受け入れることに現場の抵抗感は強い。有識者は「十分な受け入れ態勢を整えなければ現場の多忙感は増し、いわゆる不適切な保育にもつながりかねない」と懸念する。 「保育士の配置基準も賃金水準も変わっていない。現場任せだ」。静岡市の保育園に勤める50代女性保育士は、ため息をつく。子どもは1歳半ごろから自我が芽生え、意思表示をするようになるとされる。女性は「『イヤ
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袴田さん支援団体「傍聴機会拡大を」 静岡地裁に再要請
現在の静岡市清水区で1966年、一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(87)の再審公判を巡り、袴田さんの支援団体が16日、傍聴機会の拡大を静岡地裁に要請した。 10月の初公判では一般傍聴席26席に対して傍聴整理券が280枚、今月10日の第2回公判でも26席に対して89枚が配られ、ともに抽選になった。支援団体は1人でも多くの市民が傍聴できるよう柔軟な対応を訴えてきたが、20日の第3回公判を前に改めて要請した。 要請書では、空き法廷を利用しビデオリンク方式で傍聴できるようにすることなどを要望。「設備面、技術面ともに問題ないと思われる。にもかかわらず、実行しないのであれば『開かれた
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静岡・杉尾 盛り土撤去30日着手 代執行費用12億円
静岡市葵区杉尾、日向地区の砂防指定地内で残土処分会社「富田建材」(同市葵区)が無許可で造成した巨大盛り土に関し、県は16日、杉尾地区の盛り土撤去に向けた行政代執行を30日に開始すると発表した。代執行費用の概算見積額は約12億円で、全額を同社に請求する。工事は2025年12月26日までの完了を目指している。 県河川砂防管理課によると、16日付で同社に代執行令書を通知した。杉尾地区は東西に細長い土地に計約5・1万立方メートルの盛り土が積まれている。代執行では東側の盛り土約2万立方メートルを先に撤去する。本格的な土砂の搬出作業は24年1月に始まる見通しで、県中部の民間残土処分場に運ぶ。 西側の
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記者コラム「清流」 「野生の勘」を磨く
「マグロでも捕まえるように犯人を取り押さえていた」。4月、岸田文雄首相の遊説中に爆発物が投げ込まれた事件で容疑者確保に協力した漁師がいた。テレビで漁師を見た衝撃を富士宮市の墨汁画家伊藤千史さんはそう、振り返った。 伊藤さんはこの漁師をモデルに犯人に向かって力強く手を伸ばす勇敢な姿を作品「野生の勘」に描いた。静岡市内で開いた自身の個展でメイン作品に位置づけた。この作品の向かいには観音様の手が小さな脳を挟んでいる様子で電脳空間を表現した作品「人脳」を並べた。便利さは人間が本来持つ感覚を鈍らせてしまっていないか、問いかけた。 「波と闘い、魚を捕らえる漁師の野生の勘は、首相の警護官をもしのぐ力強
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日本平動物園、生態に触れ愛着深く【キャンパス界隈/静岡英和学院大~憩いの場~】
静岡英和学院大(静岡市駿河区)から徒歩10分弱の日本平動物園。家族連れや園児らでにぎわう園内には、大学の授業に役立てる目的や趣味などで動物観察に通う同大の学生の姿も見られる。 園内でチンパンジーを撮影しようとスマートフォンを向けるのは人間社会学部コミュニティ福祉学科2年の加藤優貴さん(19)=富士市=。保育士や幼稚園教諭などを目指す学生は実習用に動物の人形などを制作するため、動物を観察しに訪れることもある。「動物園がこれほど近くにある大学は珍しい。遊びだけでなく、授業に役立てようと訪れる学生は少なくない」と熱心に動物を見つめた。 大学にほぼ隣接する同園への学生の愛着は深い。過去には同
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藤枝・市之瀬集落で写真展やピアノ演奏会 盛り上げ隊が企画
藤枝市市之瀬地区の活性化に取り組む団体「市之瀬盛り上げ隊」はこのほど、自然豊かな集落を巡るイベント「おかえりな祭市之瀬へ2023秋」を同地区内で開いた。 市中山間地を拠点に開催中のフィンランド人写真家を招いたアートプロジェクト「The Forest-鎮守の杜」とコラボした。写真家の作品展示や、同国の伝統装飾品「ヒンメリ」の製作体験、シナモンロールの販売などが行われた。民家などには縁側カフェを構え、市内外の来場者との交流を楽しんだ。 製茶会社市之瀬の里が運営する標高約450メートルの「ティーテラス市之瀬」では、市内外の4~8歳の子どもたちがピアノを披露。子守歌やアルプス一万尺といった曲を弾
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スマホ・ネットの家庭内ルールどうしてる?⑥しずしんニュースキュレーターと読者の意見【賛否万論】
スマートフォンやネットの家庭内ルールを巡る「賛否万論」。前回まで、保護者による管理「ペアレンタルコントロール」の必要性に加え、子ども自身が利用の長所と短所を学ぶことや親子間の会話の重要性などについてさまざまな意見が寄せられました。家庭内の方針に委ねられる場面が多い分野ですが、ネットに起因する犯罪被害を防ぎ、コミュニケーション手段としてより有用に活用するため、ネットリテラシー教育の大切さは高まっています。今回もしずしんキュレーターと読者の声を紹介します。 どう使うか、全ては心根次第 キュレーター 寺子屋たっちゃんさん(静岡市) 私学教育に携わり50年超の人情家。「人は多
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“卓球のまち”で最高プレー 24年1月 磐田でTリーグ 森薗監督兼選手(静岡ジェード)抱負
磐田市上新屋の市民文化会館かたりあで来年1月12、13の両日、市内初となる卓球Tリーグの公式戦が行われる。県内唯一の男子プロチーム「静岡ジェード」の森薗政崇監督兼選手が15日、市役所に草地博昭市長を訪ね、“卓球のまち”で開かれる大会への抱負を語った。 静岡ジェードは静岡市の中山間地「オクシズ」を拠点に活動し、今季からTリーグに初参戦している。磐田市でのホーム戦に向けて森薗監督兼選手は「皆さんに最高のプレーを見せられるように準備する。楽しんでもらえるような演出の仕掛けも考えたい」と語った。 東京五輪卓球混合ダブルスで金メダルを獲得した水谷隼さんと伊藤美誠選手の出身地
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神社屋根の銅板 窃盗疑いで逮捕 静岡南署など
静岡南署と静岡県警機動捜査隊は16日、窃盗の疑いで住所不定、無職の男(51)を逮捕した。逮捕容疑は6月中旬から10月初旬にかけて、静岡市駿河区丸子の津島神社本殿と脇社の左口(さぐち)神社など計3カ所の屋根に取り付けられていた銅板約80枚(時価合計50万円相当)を盗んだ疑い。 同署によると、転売を目的にしていたとみられ、盗品捜査の過程で容疑者が浮上した。同署管内では他の神社や寺からも同様の被害が複数確認されており、同署は余罪があるとみて捜査を進めている。 同神社近隣に住む男性(62)は「地域の守り神に対する冒瀆(ぼうとく)。地域の防犯態勢も見直す必要がある」とやるせない思いを吐露した。
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一閑張り作品 籠や小物入れ 焼津の萩原さんら
日本の伝統工芸「一閑(いっかん)張り」の作家萩原照代さん=焼津市=と萩原さんが主宰する教室の生徒による作品展がこのほど、静岡市駿河区西島で開かれた。 萩原さんと生徒約10人が制作した籠や小物入れなど80点以上が並んだ。一閑張りは竹や木などで組み上げた骨組みに和紙を重ねて貼り合わせ、柿渋を塗って仕上げる技法。萩原さんは今回の作品展でパネルや陶器の花瓶を使った作品にも挑戦し、「古き良き古文書やお気に入りの絵柄の和紙をリサイクルし、長く使うことができる」と一閑張りの魅力を語った。会場では展示作品の即売も行った。
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川根本町産ユズで濃厚なジェラート エナジーファームと濱村屋 共同開発
川根本町の活性化を目指し耕作放棄地対策などに取り組む「エナジーファーム」と業務用総合卸問屋「濱村屋」(静岡市葵区)が、同町産ユズを使用した「ゆずジェラート」を共同開発した。同町のカフェ「本とおもちゃ てんでんこ」でこのほど、発売開始を記念した試食会を開いた。 エナジーファームは高齢化などによって耕作放棄地が増加する同町で、放棄地をユズや栗などの栽培地に再利用している。ジェラートは、ユズを使った新商品ができないかと考えたエナジーファームが、県産食材を使った商品を手がける濱村屋に働きかけ実現した。 しっかりとユズの味が楽しめるジェラートにユズの葉が飾られている。試食会では、参加者から「さっぱ
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モンゴル県知事と川勝氏が会談 介護、経済分野で交流深化へ
静岡県と友好協定を結んでいるモンゴル・ドルノゴビ県のオチルフレブ・バトジャルガル知事と同県議が16日、静岡市葵区で川勝平太知事と面会した。バトジャルガル知事の来静は2020年11月の知事就任以降初めて。両知事はこれまでの友好の歴史を振り返りながら、引き続き介護や経済などの分野で交流を深めていくことを確認した。 両県は11年に友好協定を締結し、高校生の交流事業を皮切りに、下水処理技術支援、介護分野の相互協力など多方面で交流を続けてきた。バトジャルガル知事は「新型コロナウイルス禍を乗り越え、交流が続いていることを感謝している」と述べた。会談に先立ち、本県幹部と経済交流などについて意見交換したと
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大道芸W杯会場で盗撮の疑い 男を再逮捕 静岡中央署
静岡中央署は16日、性的姿態撮影処罰法違反の疑いで藤枝市岡部町桂島、会社員の男(58)=静岡県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕=を再逮捕した。再逮捕容疑は4日午後7時ごろ、大道芸ワールドカップ(W杯)が開かれていた静岡市葵区の駿府城公園で、女性のスカートに小型カメラを差し向けて下着を盗撮した疑い。同署によると、容疑者の自宅にあったマイクロSDカードに盗撮した動画が残っていて発覚した。容疑者は5日に同公園で大道芸W杯の演技を見ていた女性のスカートに盗撮目的で小型カメラを差し入れたとして逮捕されていた。
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インフルエンザ 静岡県内24施設で学級・学年閉鎖
静岡県は16日、県内の高校、小学校、幼稚園24施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計232人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 河津町1施設10人、熱海市1施設8人、伊豆の国市1施設9人、沼津市1施設12人、長泉町1施設9人、御殿場市1施設8人、小山町1施設7人、富士宮市2施設15人、静岡市葵区3施設30人、同市清水区2施設24人、牧之原市1施設11人、磐田市2施設20人、掛川市1施設4人、袋井市2施設22人、森町2施設24人、浜松市中区1施設11人、同市南区1施設8人
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はごろもフーズにオイスカが功労賞 国際協力活動に貢献
公益財団法人オイスカは15日、教育や開発、環境をテーマに推進する国際協力活動に理解を示し、会員として長年にわたって尽力したとして会員継続30年のはごろもフーズに特別功労賞を贈った。静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館で同日開いた県支部幹事会の席上で授与式を行い、オイスカ本部の永石安明事務局長が後藤清雄はごろもフーズ顧問に感謝状を手渡した。 1991年、はごろもフーズがインドネシアの合弁ツナ工場「アネカ・ツナ・インドネシア(ATI)」の建設に伴い幹部候補生10人を日本に招いた際、研修を浜松のオイスカ専門学校が受け入れた縁で両者の関係が深まった。後藤顧問は「当時50人ほどでスタートした工場は現在約
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地質調査技術向上へ 静岡県と民間5社が発表 静岡でジオフォーラム
静岡県地質調査業協会(松浦好樹会長)はこのほど、会員の技術向上を目的とした「ジオフォーラム」を静岡市葵区のしずぎんホールユーフォニアで開いた。県と民間5社が地質調査や斜面崩落の原因究明などの技術発表を行った。 ジーベック(同区)の武井諒さんは、地盤の表面付近を伝わる表面波を利用して地下構造を推定する方法を実例とともに発表した。表面波探査の測定結果をボーリングによる地質調査と併用することで、より詳細な地盤情報が把握できることを示した。 同協会の松浦会長は、昨年9月の台風15号で土石流や斜面崩壊などの災害が生じたことを振り返り、「防災工学について、一層学びを深める必要がある。技術や技能の継承
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生物多様性パートナーシップ制度活用を 県が28日研修会
静岡県は28日午後1時から、「ふじのくに生物多様性地域戦略推進パートナーシップ制度」の普及に向けた研修会を静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開く。 同制度は、希少動植物の保護や外来生物の除去といった環境保全活動を持続可能にするために、県が8月に創設した。人手不足などに悩む環境保全団体と社会貢献活動に意欲のある企業を県が結びつけて、互いの活動の強化を図る。研修会では、本県と同様の制度で環境保全活動に取り組んでいる神奈川県の企業と長崎県の環境保全団体の代表者が事例発表をする。 参加無料。定員は先着50人程度。参加希望者は24日までに郵便、ファクスまたはメールで県自然保護課に申し込む。
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要配慮者の住宅確保問題 福祉関係者が議論 静岡でセミナー
NPO法人WAC清水さわやかサービス(静岡市清水区)はこのほど、高齢者や低所得者ら要配慮者の住宅確保問題について考える「居住支援セミナー」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市駿河区のグランシップで開いた。 県内外の福祉関係者や市町村職員など80人が参加した。同法人総括責任者の鈴木久義さんが講師を務め、居住支援を行う同法人の取り組みを中心に、低所得者層や高齢者、外国人らが住宅を確保する際に生じる課題などを紹介した。 鈴木さんは「住宅確保要配慮者に関する行政の連携体制が不十分。取り残された人々のために各機関で協働していく必要がある」と強調した。 参加者との質疑応答や雑談会も行った。同法人の松
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静岡市中心街きれいに I Love しずおか協 会社員ら1170人参加
静岡市中心街の活性化を推進する「I Love しずおか協議会」は16日、同市葵区の青葉シンボルロードや駿府城公園周辺など10カ所で清掃活動を行った。出勤前の会社員や市職員など79の会社や団体などから約1170人が参加し、ごみ拾いに励んだ。 参加者は、喫煙所近くに落ちたたばこの吸い殻や歩道の落ち葉をトングで拾ったり、歩道上にこびりついたガムをへらで取ったりした。約30分間で、90リットルのごみ袋18個分のごみを回収した。 17日に始まる青葉シンボルロードのイルミネーション(同会、同市共催)を心地よく楽しんでもらうために実施。沼田千晴会長は「イルミネーションだけではなく、清掃活動など地道な活動も
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手筒花火、夜空彩る 静岡市葵区
静岡市葵区新間の一色地区でこのほど、服西学区感動花火大会が開かれた。打ち上げ花火のほか、豪快な手筒花火も披露され晩秋の夜空を彩った。 にぎわい創出にと服西学区自治会連合会が主催した。打ち上げ花火は新間に製造工場を持つ花火業者「静玉屋」が担当し、スターマインなど色とりどりの花火を夜空に打ち上げた。 手筒花火には、地元の一色煙火保存会と友好団体の柿田川煙火保存会(清水町)の計19人が参加し、大小74本の手筒花火を次々と点火。ごう音を上げながら大きな炎が吹き出す光景に、集まった見物客から大きな歓声と拍手が起こった。
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チャットGPT活用へ勉強会 島田市としずおか焼津信金 合同
島田市としずおか焼津信用金庫はこのほど、生成AI(チャットGPT)の合同勉強会を市役所で開いた。それぞれの職員計約60人が参加し、自治体や金融機関での活用に向けて理解を深めた。 市と同金庫の「地方創生の推進に向けた連携に関する協定」の締結に基づき、企画した。ラーニングカレッジ(静岡市)代表で、勉強会などを主催する中村俊也さんが講師を務め、チャットGPTの使い方を始めとした基礎知識、活用事例やリスクなどを解説した。 中村さんは人工知能(AI)と向き合う心構えとして①目的を明確にする②上手な指示文を入力する③ひたすら触りまくる④意外と遊び心が大切―の4点を挙げ、「固い組織ほど遊び心が大事。まずは
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静岡大成高生と献血呼びかけ 葵区で静岡葵LC
静岡葵ライオンズクラブ(増田洋久会長)はこのほど、「愛の献血運動」を静岡市葵区の葵スクエアで実施した。静岡大成高(同区)ボランティア部の生徒も参加し、献血への協力を呼びかけた。 会員約20人と生徒約10人が交代で、ポケットティッシュなどの啓発品を配った。県赤十字血液センターと連携して献血車を準備し、賛同が得られた人たちを案内した。増田会長は「献血は16歳から参加できる身近なボランティア。高校生の皆さんにも啓発に協力してもらえることは心強い」と話した。