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テーマ : 三島市

装備品や受援態勢 検証を 能登地震 援助隊員が活動報告 三島市役所

 能登半島地震を受け、緊急消防援助隊として派遣された富士山南東消防本部の隊員が11日、三島市役所で同本部管理者の豊岡武士市長に活動報告した。主要道路の寸断による救助の停滞や慣れない雪国での活動に対する教訓を踏まえ、被災時の受け入れ態勢や装備品について課題を挙げた。

雪の中で活動する隊員=石川県珠洲市(富士山南東消防本部提供)
雪の中で活動する隊員=石川県珠洲市(富士山南東消防本部提供)
現地での活動や教訓を報告する隊員=三島市役所
現地での活動や教訓を報告する隊員=三島市役所
雪の中で活動する隊員=石川県珠洲市(富士山南東消防本部提供)
現地での活動や教訓を報告する隊員=三島市役所


 第1陣で後方支援隊長を務めた向井大介消防司令は、道路の寸断で被災地に入るまで時間を要した点を報告。南海トラフ大地震などを想定し、伊豆半島などの被災地に空路や海路で向かう手段を考える必要性に言及した。第2陣の後方支援隊に従事した鈴木雅人消防司令補は、通過できると考えていた道路が使えず引き返したケースに触れ「この地域が被災した際に援助隊をいち早く受け入れるには、ルート情報を的確に把握し、伝えられるかが重要になる」と語った。
 第2陣は慣れない雪の中での活動を経験し、宿営地のエアテントがつぶれないよう15分ごとに雪下ろしをしたという。さらに雪深い地域に派遣された時に資機材が通用するかの検証の必要性も指摘した。救急隊長として活動した中村哲平消防司令補は自主避難を受け入れた福祉施設の混雑状況を説明。疲弊した施設職員に対するケアの必要性にも触れた。
 豊岡市長は「南海トラフ地震はいつ起きてもおかしくない。体験をぜひ伝えてほしい」と話した。
 (三島支局・岡田拓也)

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