幸せなまちづくり加速 三島市 宣言定着図る
三島市は市民の幸福感を高めるため、精神・身体・社会的に満たされている状態を指す「ウェルビーイング」なまちづくりを加速させる。2023年末に地域幸福度指標を基にした政策立案を学ぶ人材育成をスタート。三島商工会議所や市自治会連合会と共同表明した宣言の定着も図る。
育成プログラムは、幸福感や暮らしやすさを数値化・可視化した指標を作成した一般社団法人「スマートシティ・インスティテュート」の南雲岳彦専務理事が講師を務める。対象は幹部職員15人。3月末までの計6回の講義とワークショップで、各種データを分析、活用するための技術を学び、政策立案につなげる。
市は23年12月、挑戦や感謝、三島への貢献など5項目を掲げる「幸せの三島ざくら」と題した宣言を共同表明した。今後は市民や企業が実施する幸せなまちづくりに向けた取り組みを集めて発信。1月からは市内6地区でワークショップも開き、地域への広がりを目指す。
豊岡武士市長は「何よりも市民が三島で住むことに幸せを感じてほしい。人も町も産業までもが幸せを目指すウェルビーイングの取り組みをもとに発展していきたい」と強調する。
(三島支局・岡田拓也)