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テーマ : 三島市

国鉄改革の逸話披露 元東京駅長木下さん 三島で講演

 元JR東日本取締役東京駅長の木下秀彰さん(三島市)がこのほど、同市のサロン「佐藤塾」で「国鉄改革から学ぶ巨大組織の腐敗」と題して講演した。

国鉄改革や天皇家との逸話を語った木下さん=三島市の佐藤塾
国鉄改革や天皇家との逸話を語った木下さん=三島市の佐藤塾

 国鉄は1964年に赤字転落し、87年の民営化当時は約37兆円の債務があった。ただ、木下さんは「給料はもらえるので、社員は困った顔をしていなかった」と当時を振り返った。接客が拙かった状況も含め「世の中の常識と乖離(かいり)していた。時代の変遷に対応せず、採算性を無視すれば国の機関でもつぶれる」と語った。
 国鉄改革時には労働組合との団体交渉にも携わり、7万7千人を解雇した経験にも触れた。警備が2年間付いたといい、駅から官舎まで3ルート用意され、毎日警察の指示を受けて帰宅した経験も披露した。
 東京駅長時代の天皇家との逸話も語った。大相撲ファンだった昭和天皇が、小兵力士が大物力士を破ることを醍醐味(だいごみ)に挙げていたと紹介した。
 講演は同サロン代表で日本大名誉教授の佐藤三武朗さんがゲストと語り合う「三武朗の部屋」として開催した。

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