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テーマ : 芸能・音楽・舞台

FUJI&SUN’23 ASIAN KUNG-FU GENERATION 後藤正文 地元、温かな気持ちで

 富士山の麓でキャンプしながら音楽を楽しむ野外フェスティバル「FUJI&SUN‘23」が5月13、14の両日、富士市の「富士山こどもの国」で開かれる。2日目の最後に演奏する4人組バンド「ASIAN KUNG―FU GENERATION」(アジアン・カンフー・ジェネレーション、以下アジカン)のボーカリストでギタリストの後藤正文(島田市出身)に、自身の“フェス観”、地元フェス出演への思いを語ってもらった。

「フェスにはコンサートツアーとは別の緊張感がある」と語る後藤正文
「フェスにはコンサートツアーとは別の緊張感がある」と語る後藤正文
FUJI&SUNの会場風景(2022年)
FUJI&SUNの会場風景(2022年)
「フェスにはコンサートツアーとは別の緊張感がある」と語る後藤正文
FUJI&SUNの会場風景(2022年)


 アジカンの結成は1996年で、国内の野外フェスの草分けとされる「フジロックフェスティバル」の初開催は97年。メジャーデビューした2003年に同フェスに初出演したアジカンは、00年代にフェスが国内に浸透する過程を、当事者としてつぶさに見てきた。
 「(フジロックと同じ年に)エアジャムも始まった。2000年前後には、仲間内ではフェスに行くのが当たり前になっていました。そうこうしているうちに自分たちのデビューが決まって。04、05年あたりは日本中のフェスに出ていましたね。邦楽のフェスが市民権を得たのはこの頃ではないでしょうか」
 それから約20年。各地のフェスは地域に根付いた文化として認知されるようになった。
 「フェスが飽和状態に陥って、どこに行っても(出演する)顔ぶれが変わらない時代もありましたが、今はいい意味でローカル化していますね。国内各地にさまざまなテーマを掲げるフェスがあります。音楽だけではなく、地元の物産やおいしい食べ物を打ち出して、それぞれに趣向を凝らしてやっている」
 03年にバンド主催の「ナノムゲンフェス」を始めた。初期はライブハウスが会場だったが、徐々に規模を拡大し、05年以降は洋邦アーティストを招いて横浜アリーナで開催した(14年まで)。「フェス」という言葉には思い入れがある。
 「『フェス』と名付けたのは、あこがれのような気持ちからでした。ユートピア的な場所ができるんじゃないかというロマンがあった。フェスは十数時間、ただ音楽を聴くだけの場所じゃない。長丁場なので、食事やトイレも含め、心地よく過ごせる空間かどうかが大事なんです」
 アジカンのベーシスト山田貴洋は富士宮市出身。二人が出身県のフェスに出演するのは7年ぶりという。高い評価を得た22年の10作目のフルアルバム「プラネットフォークス」でコラボレーションしたROTH BART BARONとの共演にも期待がかかる。
 「会場は富士サファリパークの奥と聞いています。富士山の近くは気分が上がりますよね。静岡に帰るのも久々ですし、選曲は『みんなが見たいアジカン』を考えて決めたい。地元の友達もキャンプがてら遊びに来ているそうです。いつもより温かい気持ちで演奏できるのではないでしょうか」

5月13、14日@富士
◇日程
5月13日午前9時開場、10時半開演 14日午前8時開場、9時開演
◇会場
富士山こどもの国(富士市)
◇出演
EGO-WRAPPIN’(アコースティックセット)、折坂悠太、cero、never young beach、ハナレグミ、優河、吉原祇園太鼓セッションズ、木村カエラ、スガシカオ with FUYU、ブレッド&バター、ROTH BART BARON、ASIAN KUNG-FU GENERATION、岡田拓郎、君島大空、TOP DOCAほか
◇前売り券
県民割引で2日通し大人1万4500円、1日8000円。小中学生2日通し3000円、1日2000円。詳細は公式サイト(https://fjsn.jp)参照。
◇問い合わせ
実行委員会<電03(6427)3281>(正午~午後6時)
 

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