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テーマ : 芸能・音楽・舞台

吉本興業とタッグ、西伊豆の魅力を短編映画で 4月公開、住民出演

 西伊豆町や観光協会、商工会などでつくる官民組織「ロケさぽ西伊豆」が吉本興業と共同で、町内の夕景や海の美しい景色の魅力を発信する短編映画を制作している。ロケさぽ西伊豆の主導で、地元小学生らが出演するなど地域が一体となって作品に携わる。町担当者は「町外への発信だけでなく、住民の地域愛を育む機会にしたい」と4月の公開に向け準備している。映画の撮影に臨む地元小学生ら=西伊豆町の賀茂小
 題名は「お屋敷の神さま」で、学校教師と付喪神(つくもがみ)の生活を描く心温まる物語。全編西伊豆が舞台で、昨年12月上旬にロケを実施した。町屈指の夕日鑑賞スポット大田子海岸では、主演の俳優三戸なつめさんとお笑い芸人石井ブレンドさんが、日没が近づき沖の島のシルエットが浮かび上がる美しい夕景の中で撮影に臨んだ。
 多くの住民がロケに関わる機会を設けようと、地元の主婦らがところてんやジビエ(野生鳥獣肉)などの地元料理でもてなし、出演者らと交流。ロケ前に小中学生に西伊豆の魅力について尋ねるアンケートを実施し、脚本やロケ地にも反映した。賀茂小の撮影で初めて演技に挑戦した田子小6年の斎藤翔騎さん(12)は「せりふがあって緊張した。どんな作品になるのか楽しみ」と期待する。
 ロケさぽ西伊豆は、同町で進む少子高齢化を背景にメディア露出に注力しようと2019年に結成。映画やテレビ番組のロケ誘致に力を入れ、これまでに300件以上のロケを受け入れた。町まちづくり課の山本文彦係長は「多くの人が関わることで、ロケの受け入れの理解や態勢が充実した」と手応えを感じる。夕景の中でロケに臨むスタッフら=西伊豆町の大田子海岸
 作品は4月20、21両日に開かれる沖縄国際映画祭で公開される。町内での上映会も予定している。
 (松崎支局・太田達也)

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