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テーマ : 芸能・音楽・舞台

電子和太鼓と照明“踊る” ローランド×サーラ音楽ホール 5日浜松でフェス

 電子楽器大手のローランド(浜松市北区)と同区のサーラ音楽ホールが、同社製の電子和太鼓とホールの照明機材を無線で連動させる新たな演出に挑戦する。5日に同ホールで開く「ミュージックフェスティバル」で、同区の和太鼓団体「奏音(おと)」の協力で初披露する。関係者は「照明が踊っているような感覚で、観客の新たな楽しみ方になる」と期待する。

電子和太鼓と照明を連動させた演出のテストを行う山本数馬代表(左)と野村晃太郎さん=10月27日、浜松市北区のサーラ音楽ホール
電子和太鼓と照明を連動させた演出のテストを行う山本数馬代表(左)と野村晃太郎さん=10月27日、浜松市北区のサーラ音楽ホール


 電子和太鼓は、同社が電気ドラムの技術を応用して2017年に開発した。ばちで打面をたたいた振動をセンサーで捉えて音源に送る仕組みで、担ぎ桶(おけ)型として世界初の製品という。今回の取り組みでは、同社の技術を使用して太鼓と照明機材を無線でつなぎ、太鼓の音を即座に光の動きや色の変化などに反映させる。
 たたく場所によって照らす位置を上下左右に動かしたり、たたく強さで明るさに強弱をつけたりして、演者が照明の動きを自在にコントロールできるという。10月27日夜に演出の最終テストを行った奏音の山本数馬代表(45)は「自分が照明を動かすという経験のない挑戦が楽しみ」と話した。
 同社の開発担当野村晃太郎さん(39)は「電子楽器の新しい魅せ方の成功例にしたい」と意気込む。電子楽器に限らず、マイクで集音した音を照明と連動させることも可能で、同ホールの村木啓純館長は「合唱などの声を反応させることもできる。文化団体のパフォーマンスの幅が広がる」と期待を寄せる。
 「ミュージックフェスティバル」は入場無料。奏音は正午に始まるメインコンサートのトップバッターを務め、4曲目に電子和太鼓を使用する。同市内を中心に1個人6団体が演奏を披露するほか、地元事業者が出店するマルシェや楽器の展示、体験など多彩な催しが行われる。
 (細江支局・大石真聖)

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