ジャズピアニスト上原ひろみさん 母校・浜松追分小で演奏「好きな気持ち大切に」
浜松市中区の追分小は24日、同校出身の世界的ジャズピアニスト上原ひろみさん(44)を招いたコンサートを開いた。上原さんは「楽しいと思えればずっと頑張れる。好きという気持ちを大切にしてほしい」と後輩らに呼びかけた。
東京五輪の開会式で演奏した「スペクトラム」や、故郷への思いを込めた「グリーン・ティー・ファーム」など、自身が手がけた曲を演奏した。素早く繊細に指を動かす技術のほか、足で床をたたいたり立ち上がって弾いたりする表現も披露した。全校児童約200人は演奏が終わるたびに大きな拍手を送った。
質問コーナーで追分小での思い出を尋ねられた上原さんは、小学6年時の音楽会で、学校にある楽器を調べた上で自ら楽譜をつくってクラスメートと合奏したエピソードを紹介。「今でも大事な思い出」と振り返った。同校の校歌を児童と一緒に演奏する一幕もあった。
来年度で創立100周年を迎える同校の記念イベントとして開催した。