芸能・音楽・舞台の記事一覧
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ローランドが都内に直営店 国内初、情報発信拠点へ 10月1日オープン
ローランドは29日、東京・原宿に10月1日オープンする国内初の直営店「ローランドストア・トウキョウ」の内覧会を開いた。ゴードン・レイゾン社長は「(本社がある)浜松では情熱を持って音楽を愛する人に出会える。そうした心と情熱を東京の店舗を通じて伝え、(顧客の)皆さんとつながりたい」と期待感を示した。 JR原宿駅から徒歩8分の距離にある渋谷区神宮前の白い外観の地上2階、地下1階の店舗に、発表前の電子ドラム「DWe」や、発表したばかりのシンセサイザー「GAIA(ガイア)2」などが並んだ。店舗面積は約150平方メートル。最新の電子楽器などを展示し、国内や外国人観光客に向けた情報発信拠点としての活用を
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浜松出身村松さん ピアノライブ開催 11月 遠鉄が1000人招待
遠州鉄道(浜松市中区)は、創立80周年を記念して同市出身の作曲家・ピアニスト村松崇継さん=写真=のライブを11月26日、ホテルコンコルド浜松(同区)で開く。抽選で第1、2部計千人を無料招待する。 村松さんは映画やテレビドラマ、舞台、ミュージカルなど幅広い音楽を手がける。2017年は映画「64―ロクヨン―前編」で、18年は「8年越しの花嫁 奇跡の実話」で2年連続の日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞した。 午後2時からの第1部が小中学生向けトークとミニライブ、午後5時からの第2部でライブを行う。 ホームページの専用フォームから申し込む。締め切りは10月25日。 問い合わせは同社総務課<電0
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夢見る男子は現実主義者 舞台の浜松でイベント 声優2人と監督ゲスト
浜松市は10月29日午後3時から、同市中区のえんてつホールで、同市がモデル地になり、静岡放送などで放送されたアニメ「夢見る男子は現実主義者」のトークイベントを開く。主人公の佐城渉らが通う「鴻越(こうえつ)高校」の「文化祭」と銘打ち、声優で佐城役の宮瀬尚也さん、ヒロイン・夏川愛華役の涼本あきほさん、古賀一臣監督をゲストに招く。入場無料。 同作は、進学校に通う高校生の恋愛模様を描いた「すれ違い青春ラブコメディー」。「HJネット小説大賞2019」で大賞に輝き、小説とコミックも刊行されている。アニメ化に当たっては浜松フィルムコミッション(FC)が支援し、校舎は浜松市立高と西遠女子学園、通学路はアク
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SPAC×コシノジュンコさん×日本平ホテル総料理長 食と芸術融合 静岡市
食と芸術を融合した会食イベント「シズオカアートガストロノミー by SPAC × JUNKO KOSHINO」が25日夜、静岡市駿河区の県舞台芸術公園木造劇場「楕円堂」で開かれた。フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)と一般財団法人静岡新食文化共創機構が企画した。 県舞台芸術センター(SPAC)とファッションデザイナーのコシノジュンコさん、日本平ホテル渡辺健太郎総料理長の共同プロデュース。会食に先立ち、SPAC俳優のたきいみきさんによる谷崎潤一郎原作「刺青」を上演した。 「白と黒」をテーマに据えた会食は、県内産のマダイや牛肉などを使った料理が次々運ばれた。終盤にはオペラ
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SPAC「秋→春」シーズン 10月幕開け 「伊豆の踊子」演出 多田淳之介
静岡県舞台芸術センター(SPAC)の「秋→春のシーズン」は10月、川端康成の小説を原作とした「伊豆の踊子」で幕開けする。物語の舞台である伊豆地域の映像を取り入れ、観客がその地を訪れたくなるよう脚色した作品。演出を手がけた多田淳之介は「地元の方々が知っているようで知らない景色を盛り込んだ。地域の魅力の再発見につながれば」と期待する。 現地映像加え新鮮な印象 孤独から逃れるために伊豆へ一人旅に出た青年が、道中で出会った旅芸人一座の踊り子に淡い恋心を抱き、心がほぐされていく―。川端が伊豆を旅行した際の実体験が下敷きになっている。単行本や文庫本が複数社から出版され、美空ひばりや吉永小百合
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日中韓の文化 触れて コア期間到来、俳優らPR
日中韓3カ国の都市が文化交流する「東アジア文化都市」の2023年国内開催都市として文化事業を展開する静岡県実行委員会はこのほど、関連事業が集中的に展開される9~11月の「コア期間」に県民にイベントに参画してもらおうとJR静岡駅構内でPRキャンペーンを展開した。 県舞台芸術センター(SPAC)の俳優宮城嶋遥加さんや実行委事務局員らが、期間中のイベントのうちの118事業を抜粋したパンフレット「秋版ガイド」計1千冊を配布した。宮城嶋さんは通勤客らに「東アジア文化都市のコア期間が始まりました」などと笑顔で通勤客らに呼びかけ、取材に「多くの人が東アジア文化都市事業のことを知り、さまざまな文化事業に触
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二俣小150年祝い演奏会 卒業生ピアニストら参加 浜松市
浜松市天竜区二俣町の市天竜壬生ホールで26日、同区の二俣小創立150周年記念コンサート(実行委主催)が開かれた。同校卒業生でピアニストとして活躍するeji(エジ)さん(40)ら3人が演奏を披露し、児童や地域住民を魅了した。 ピアノとバイオリン、チェロの編成で、スタジオジブリ作品の楽曲や児童からのリクエスト曲、同校の校歌などが演奏された。後半は、児童らが歌ったり踊ったりするプログラムも設けられた。 コンサート終了後、児童代表から3人に花束が贈られた。二俣で育ったejiさんは「地元で演奏する貴重な経験となった。子どもたちに喜んでもらえてうれしかった」と語った。
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ゴジラ新作映画、浜松でロケ 11月公開に向けてPRイベント
浜松市は25日、市内でロケが行われて11月3日に全国公開される映画「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」のPRイベントを10月から開くと発表した。映画でゴジラが人間と対峙(たいじ)する海上シーンが天竜川沖の遠州灘、浜名湖などで撮影された。 中区の浜松出世パークで10月14、15日に行われる「家康公祭り」では特設ブースで、高さ2・6メートルのゴジラの立像などを展示。10月下旬からはロケ地周辺業者と連携事業を行う。浜名湖のクルージングのほか、映画とのコラボレーション商品の販売が始まる。湖西市のボートレース浜名湖では12月9、10日に関連パネルなどを出すイベントも開く。 映画は戦後の焦土と化した日
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海野雅威 直感重視のステージに【HAMAMATSU JAZZ WEEK「ヤマハジャズフェスティバル」出演者に聞く㊤】
第31回ハママツ・ジャズ・ウィーク(浜松市、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)が10月14日に浜松市で開幕する。最終日、22日にアクトシティ浜松で行う「ヤマハジャズフェスティバル」の出演者に、音楽的な信条や、今回のライブの聴きどころを聞いた。 東京芸大在学中、18歳で音楽家として活動を始め、2008年に米ニューヨークに移住したピアニストの海野雅威[ただたか]。マイルス・デイビスとの共演で知られるドラマーのジミー・コブ、00、10年代を代表するトランペッター、ロイ・ハーグローブら数々の大物ジャズ音楽家との共演で知られる。 「ジャズの本場に住んで、現地のミュージシャンに指名されてバンド
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東京駅背にSPAC代表作上演 10月19~23日「東京芸術祭2023」
静岡県舞台芸術センター(SPAC)は10月19~23日、東京都千代田区丸の内の特設ステージで、東京駅を背に、代表作「マハーバーラタ~ナラ王の冒険~」を上演する。 SPAC芸術総監督の宮城聰さんが総合ディレクターを務める「東京芸術祭2023」のプログラムの一つ。同作は古代インドの叙事詩「ナラ王物語」がモチーフで、呪いをかけられたナラ王とダマヤンティ姫の愛の物語を、日本の平安時代を舞台に繰り広げる。宮城さんが演出を手がけ、世界最高峰の演劇の祭典「アビニョン演劇祭」など国内外で披露している。 チケットの販売は9月30日から。詳しくは「東京芸術祭2023」のウェブサイトへ。
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オケがアニソン 迫力演奏 清水フィル 来月1日向け練習 静岡市
静岡市清水区を中心に活動する市民オーケストラ「清水フィルハーモニー管弦楽団」は23日、10月1日に開催する演奏会「オーケストラで楽しむアニメ音楽」に向けた練習を同区のマリナートで行った。 演奏会では作曲家の西村友さんを指揮者に、スタジオジブリやディズニーのアニメ映画の音楽、テレビアニメメドレーなどを披露する。練習には西村さんも参加し、「上手な音楽ではなく、いい音楽を子どもたちに聴かせたい」などと声をかけながら、演奏のポイントの確認を行った。 普段はクラシック音楽を演奏することが多い同楽団にとって、アニメ音楽が中心の演奏会は珍しい。同楽団広報担当の剣持秀紀さんは「迫力ある音でアニメ音楽を楽
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静岡県警音楽隊 4年ぶりにロビーコンサート 交通安全運動初日に合わせ
静岡県警音楽隊は21日、県庁別館21階の富士山展望ロビーでコンサートを開いた。コロナ禍の影響で、同ロビーに会場を戻した開催は約4年ぶり。「秋の全国交通安全運動」初日に合わせ、交通安全の啓発も行った。 隊員17人とカラーガード2人が息の合った演奏と演技を繰り広げ、来場者を魅了した。演奏中にカラーガードは交通事故防止の専用横断幕も披露。合間の啓発では、交通企画課の担当者がドライバーに夕暮れ時の早めのライトオン徹底を求めたほか、努力義務化された自転車乗車時のヘルメット着用などを呼びかけた。 10月11日の次回会場は駿府城公園内。ロビーコンサートは今後も季節や天候などを考慮して続けていく方針とい
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流麗なオペラ披露 森さん、錦織さん共演 静銀80周年 静岡市
ともに日本を代表するオペラ歌手の森麻季さん(ソプラノ)、錦織健さん(テノール)が21日、静岡市葵区の市民文化会館でデュオリサイタルを開き、有名なオペラのアリアや日本の古謡などをちりばめたプログラムで流麗な歌声を響かせた。静岡銀行の創立80周年を記念した「第76回しずぎんユーフォニア・コンサート」。 「アメイジング・ソングス~愛と煌めきを歌にのせて~」と題し、ピアニストの山岸茂人さんが伴奏を務めた。森さんはドラマ「坂の上の雲」のメインテーマ「Stand Alone」や童謡「からたちの花」、錦織さんは古謡「さくらさくら」、戦前の歌謡曲「蘇州夜曲」などをそれぞれ独唱した。 デュオとしては「椿姫
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大河ドラマ撮影の裏話紹介 杉野さんと木村さん 浜松でトーク
浜松市とNHK財団はこのほど、大河ドラマ「どうする家康」の出演者を招いたトークショーを中区の市福祉交流センターで開いた。榊原康政(小平太)役の杉野遥亮さんと、渡辺守綱役の木村昴さんがドラマの裏話や見どころを語った。 役を演じることについて、杉野さんは長期にわたるドラマ撮影が初めてだったことから「自分も成長できると考え、小平太の成長とともに演じてきた」と語った。アニメ「ドラえもん」のジャイアン役の声優も務める木村さんは「(渡辺は)自由に生きている人だったのでジャイアンっぽく演じてみた」と振り返り、松本潤さんが演じる徳川家康の頭をたたいた場面に触れ「皆さん、松潤の頭をたたいたことあります?」と
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静岡国際オペラコンクール 60人出場決定
静岡国際オペラコンクール(県など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の実行委員会は19日、10月28日から11月5日に浜松市中区のアクトシティ浜松で開催する第9回コンクールの出場者を決定した。本県出身の2人を含む11カ国60人が出場する。 静岡県出身者はいずれもバリトンで、富士市出身の伊藤尚人さん(26)と伊東市出身の浜野杜輝さん(29)。今回は世界33の国・地域から271人の応募があり、6月の予備審査などを経て出場者が決まった。国別では日本が最多の20人で、韓国19人、中国10人と続いた。 コンクールは1996年から3年ごとに浜松市で開催している。新型コロナ禍で、当初予定の2020年の実施
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せなか【背中】 残像が今も語りかける 貴島豪【SPAC俳優 言葉をひらいて⑭】
一枚の写真。 これは2015年10月、3年にわたり海外ツアーや再演を重ねてきた「室内」という演劇公演が全て終了した翌日に、舞台芸術公園(静岡市駿河区)の宿舎からパリへの帰路につく演出家クロード・レジ氏を僕が撮ったものである。 姿が見えなくなっても、その背中の残像にしばらく立ち尽くしていた。そして、フゥと息をつき、さあ、と振り返ると、一緒にお見送りをしていた宮城聰さん(SPAC芸術総監督)とふと目が合って、どちらともなく全く同じ思いが口に出た。 「いやー、あれでいいんだなあ」 「いやー、あれでいいんですねえ」 この時御年92。演出家として60年以上闘い続ける傍ら、「今、物理学に興味が
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みんなで冒険「音の遊園地」 上原ひろみさん新アルバム
「音の遊園地をみんなで冒険していくようなアルバムです」。世界を駆けるジャズピアニスト上原ひろみがこう語る、気鋭のミュージシャンを率いて結成したプロジェクト名義の新アルバム「Sonicwonderland」。ワクワクに満ちた音楽は「制作過程から仲間を増やして冒険するロールプレーイングゲームみたいだった」。 バンド構想の始まりは2016年。ベースのアドリアン・フェローと共演し「また一緒にやりたいっていう化学反応」を感じた。フェローに加え、他のバンドで活躍していたドラムのジーン・コイに声をかけると、上原の思い描くイメージにトランペットの音が加わった。エフェクトがかけられるトランペット奏者を探し、
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アントニオ猪木さん一周忌 直木賞作家の村松友視さん、40年の交友振り返る「『面白い』ことを探し続けた男」
プロレスラーのアントニオ猪木さんが亡くなってから、10月1日で1年。直木賞作家の村松友視さん(83)=旧清水市出身=が、1980年のベストセラー「私、プロレスの味方です」を契機とした約40年の交友を振り返り、空前絶後の人物像に改めて思いをはせた。 ―「私、プロレスの味方です」をお書きになったのは、中央公論社の編集者だったころでした。猪木さんとの接点はどのように生まれたのでしょうか。 「当時は、(プロレス評論家の)田鶴浜弘さんみたいな関係者以外で、プロレスについて書く人は皆無だったんです。『私、プロレスの味方です』はプロレスについて考えようという本なわけで、売れるわけがないと思ったので、
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「私のモットーは常に『最新が最高』なんです」 弾き語りトラックメイカーアイドル眉村ちあき 唯一無二の音楽、源泉は?
作詞・作曲、編曲、歌唱、ステージパフォーマンスの全てを高水準でこなす「弾き語りトラックメイカーアイドル」眉村ちあきが30日、浜松市中区のライブハウス「浜松窓枠」でライブを行う。5月に発表した新作アルバム「SAI」のツアー「一切合SAI」の一環。唯一無二の音楽活動の源泉を聞いた。 ー「SAI」のツアーは5月から続いています。手応えはどうでしょうか? 「私のモットーは常に、『最新が最高』なんです。だから、毎回のライブも『めちゃくちゃ更新しているな』という感じがあります。最新のライブが、今までで一番いいライブ。でも、主観と客観が違うのも分かっているから、各地のおいしい物を食べに行きつつ、スタ
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須川さん、野平さん共演 デュオ・コンサートに600人 静岡・清水区
静岡市清水区のマリナートでこのほど、同館音楽アドバイザーでサックス奏者の須川展也さんと、静岡音楽館AOI芸術監督で作曲家・ピアニストの野平一郎さんの「デュオ・コンサート」があった。日本を代表する音楽家の共演を見ようと600人が訪れた。 マリナートによると2人の共演は1996年以来。ドビュッシーやバッハなどの名曲のほか、野平さんが作曲した「アラベスク3」も演奏した。会場で行ったアンケートでは「2人の演奏技術の素晴らしさに聴きほれた」「ぜいたくなひとときだった」などの声があった。コンサートは静岡・室内楽フェスティバル2023の幕開けとなった。
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武田信玄など奉納 日本刀の魅力学ぶ 浜松・秋葉神社で講座
浜松市天竜区春野町の秋葉山本宮秋葉神社上社で18日、日本刀の知識を学ぶ初心者向けの公開講座が開かれた。32人が参加し、武田信玄や加藤清正といった武将たちが同神社に奉納した日本刀の特徴や魅力を学んだ。 講座は浜松刀剣愛好会(御室健一郎会長)が主催し、佐野美術館(三島市)学芸員の志田理子さんが講師を務めた。鋼を打って日本刀を作る時にできる模様の種類や、同神社が所蔵する日本各地で作られた名刀を紹介した。 参加者が鎌倉・室町時代などに作られた6本の刀の実物を手にする機会も設けられた。「一礼して両手で持ち、明かりで照らして見る」など日本刀を扱う際の作法や注意点を教わった参加者は慎重に持ち上げ、輝き
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島田の髷娘、つややかに そろいの浴衣で手踊り披露
「第65回島田髷(まげ)まつり」(同実行委員会主催)が17日、島田市内で開かれた。つややかに髪を結い上げた髷娘がそろいの浴衣姿に身を包み各地で手踊りを披露した。 静岡県内外から髷娘36人が参加し、「結綿(ゆいわた)島田」や「お染め島田」など16種類の日本髪に赤いかんざしを挿して市内を練り歩いた。市役所やJR島田駅前広場、同市の鵜田寺など5カ所で踊りも披露し、集まった多くの観光客を楽しませた。 島田市と氷見市が姉妹都市提携を締結し、島田掛川信用金庫が富山県の氷見伏木信金と地方創生に関する包括連携協定を結んでいる縁で、氷見伏木信金の職員2人も髷娘として手踊りを披露した。
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二大作曲家の名曲演奏 富士山静岡交響楽団定演 スダーンさん指揮
富士山静岡交響楽団は16日、第121回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送共催)を静岡市清水区のマリナートで開いた。 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団など世界の名だたるオーケストラと共演歴があるユベール・スダーンさんを指揮に迎え、シューベルト作曲「交響曲第7番ロ短調『未完成』」、ベートーベン作曲「交響曲第3番変ホ長調『英雄』」を中心にプログラムを組み立てた。ヨーロッパの二大作曲家の代表曲を立て続けに聴かせた。 指揮棒や指揮台を使わないスタイルのスダーンさんは、膝から両手の指先までをやわらかく使いながら指揮し、楽団員一人一人と対話するように、一音一音を抱きとめるように音楽を
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静響が定期演奏会 スダーンさん情熱的指揮、2大作曲家の名曲演奏
富士山静岡交響楽団は16日、第121回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送共催)を静岡市清水区のマリナートで開いた。 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団など世界の名だたるオーケストラと共演歴があるユベール・スダーンさんを指揮に迎え、シューベルト作曲「交響曲第7番ロ短調『未完成』」、ベートーベン作曲「交響曲第3番変ホ長調『英雄』」を中心にプログラムを組み立てた。ヨーロッパの二大作曲家の代表曲を立て続けに聴かせた。 指揮棒や指揮台を使わないスタイルのスダーンさんは、膝から両手の指先までをやわらかく使いながら指揮し、楽団員一人一人と対話するように、一音一音を抱きとめるように音楽を
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10月演奏会へ練習 サクソフォン奏者・須川さん(浜松出身)出演 アンサンブル・ムジーク
音楽大学を出た演奏家らでつくる浜松市のNPO法人アンサンブル・ムジーク浜松は10月9日、浜松出身のサクソフォン奏者須川展也さんを招いたコンサートを同市北区のサーラ音楽ホールで開く。同市中区のあいホールでこのほどリハーサルを行い、メンバーたちは須川さんを交えて音合わせに臨んだ。 コンサートは同NPOのほか、浜松サクソフォンクラブ、浜松ユース吹奏楽団が出演し、いずれも須川さんと共に音を奏でる3部構成で開催する。クラシックや洋楽の人気曲など計9曲を披露する予定。総勢240人ほどが参加し、グランドフィナーレでは全員でフィンランドの作曲家ジャン・シベリウスの交響詩「フィンランディア」を演奏する。
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沼津市議会100周年 議事堂で初イベント「関心持つ契機に」
沼津市議会は10日、開設以来初めて市役所3階の議事堂を会場にイベントを開いた。ミニコンサートと講演会で迎え、約50人の来場者は市議の議席などに座りながら、厳かな議事堂の雰囲気も堪能した。 同市議会の歴史は1923(大正12)年9月に始まり、今回100周年を記念して行った。高橋達也議長は「議事堂でのイベントを通じ、市議会に関心を持ってもらうきっかけになれば」と意義を強調。28人の市議が定例会で着座する議席と報道関係者席を開放、貴重な体験とあってか先着順による募集は早々に埋まり、当日も満員となった。 ミニコンサートは地元出身のハープ奏者らによる演奏、講演は落語家の林家木久蔵さんが登壇した。
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ジャズピアニスト栗田さん教室生「お披露目ライブ」 自分の表現で名曲奏でる 静岡市葵区
静岡市のジャズピアニスト栗田丈資さんのスクール生による「お披露目ライブ」が10日、静岡市葵区のジャズクラブ「ライフタイム」で開かれた。国内外のトップアーティストも奏でるステージで日ごろの成果を発表した。 ライブには20~70代のスクール生計14人が登場し、ジャズのスタンダードナンバーや自身で制作した楽曲を披露した。「フライ ミー トゥ ザ ムーン」や「オータム リーブス」などの名曲をプロのドラマーやベーシストとともに自分の表現で奏でた。 栗田さんは「ここは距離が近く、生の音が聞こえる。アドリブの多いジャズをプレーヤーと観客で一緒に楽しんでもらえたら」と語った。
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古くて新しい、破壊的で優しい― 布袋寅泰 新作「GUITARHYTHM7」
ギタリストの布袋寅泰が13日、アルバム「GUITARHYTHM 7」をリリースする。壮大な世界観を展開する布袋の人気シリーズ第7弾となる今作。「古くて新しい、破壊的で優しい、SF映画のように斬新なストーリー展開を没入感とともに味わってほしい」との思いを込めた。10月からの全国ツアー開催も決定した。 ソロ・デビューを飾った「GUITARHYTHM」から35年。「20代から60代になった。テクノロジーの進歩により時代は大きく変わったけど、6弦のギターに心を映すギタリストとしての試行錯誤は今も、またこれからも変わらない」と振り返る。「楽しいし難しい。35年後の自分は想像できなかったけど、積み重ね
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富士山静岡交響楽団 清水と浜松で定演 「若い人も気軽に来場を」
富士山静岡交響楽団は、第121回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送など共催)を16日に静岡市清水区の市清水文化会館マリナート大ホールで、17日に浜松市中区のアクトシティ浜松中ホールで開く。楽団員らがこのほど、浜松市役所で演奏会をアピールした。 小林昌史事務局次長が中野祐介市長に、クラシック音楽ファンの高齢化などの影響でプロの演奏家でつくる楽団の運営が年々厳しくなっていることを打ち明けた上で「若い人にも気軽に来てもらいたい」と話した。中野市長も「ファンの裾野が広がっていくといい」と応じた。 演奏会は両日とも午後2時開演。シューベルトの劇音楽「キプロスの女王ロザムンデ」序曲やベートーベンの交響
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SPAC俳優出演 朗読劇「羽衣の夢」 静岡・清水区で9月20日
NPO法人三保の松原・羽衣村は20日午後7時から、静岡市清水区三保の旅館「羽衣ホテル」で朗読劇「三保松原 羽衣の夢」を約1時間上演する。入場料は2千円。 県舞台芸術センター(SPAC)の俳優で地元出身の宮城嶋遥加さんが出演し、清水第五中3年有志が謡(うたい)を務める。羽衣の夢は同NPO法人理事長で羽衣ホテルのおかみの遠藤まゆみさん(65)が原作。遠藤さんは「今年2月に初演し好評だった朗読劇を三保松原の一隅の庭園で楽しんでほしい」と話す。 開場は開演の30分前。雨天の場合、館内で上演する。問い合わせと申し込みは遠藤さんのEメール<okami@hagoromo-hotel.co.jp>または
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すろー【スロー】 自意識過剰な自分解く 布施安寿香【SPAC俳優 言葉をひらいて⑬】
舞台の本番や稽古の前に、ルーティンとして太極拳をしています。始めたのは10年くらい前です。その頃、非常にゆっくり動く演劇作品に出演していて、その練習にもなると思い取り入れました。 スローで動くと、自分の身体に敏感になります。普段は考えなくてもできる身体の動きを、しっかり意識して動かすことになるので、演技のトレーニングとしても役立ちます。面白いのは、意識しすぎると、当たり前にできていたことがふと分からなくなる逆転現象が起きることです。 今、このコラムをお読みの方も、もしお時間があったら、握り拳をできるだけゆっくり開いてみてください。スムーズに動かそうとしても均等には開かなくて、カクッと動い
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デュオやオケ 広がる世界 バイオリン・三雲はるな(富士出身)
ドイツで活動するバイオリニスト三雲はるな(富士市出身)が9月、国内でピアノとのデュオリサイタルを展開している。現地ではオーケストラでの演奏もスタートし「縁のある場で演奏の可能性を広げていきたい」と話す。 7月に正団員になったマンハイム国立歌劇場管弦楽団は、ドイツでも指折りの公演数を誇るオーケストラ。主に扱うオペラは未経験という三雲は「日本ではあまり演奏されない曲も多く、レパートリーを増やすチャンス」と意欲的だ。 4歳からピアノとともにバイオリンを始め、県学生音楽コンクール優勝などの実績を持つ。中学2年で静岡交響楽団(当時)と共演し、高校では地元のロゼシアターでリサイタルを開いた。東京芸大
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「ブルターニュ展」 静岡市美術館で開幕 特有の自然、文化描く
フランス北西部のブルターニュ地方特有の自然、文化を描いた作品を紹介する「カンペール美術館所蔵 ブルターニュの光と風 フランス 神秘と伝統の地へ」(静岡市、静岡新聞社・静岡放送など主催、清水銀行特別協賛)が5日、静岡市葵区の市美術館で開幕した。 ブルターニュ地方は、厳しい自然が特異な地形をつくり出し、ケルト文化の伝統を色濃く残す。19世紀後半から20世紀前半にかけ、多くの画家が足を運び、その壮大な景観や人々の風俗、宗教儀礼などを描いてきた。同展は、同地方にあるカンペール美術館のコレクションを中心に、45作家約70点を展示している。 印象派を代表するモネ、ゴーギャンが率いてブルターニュで結成
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リズムマシンの音楽パフォーマンス 佐々木さん(沼津)V 市長に報告
東京で7月に開かれたリズムマシンを用いた音楽パフォーマンスの大会「KING OF FLIP2023」で、「Doramaru(ドラマル)」の名前で音楽活動をする沼津市の飲食店経営佐々木優さん(45)が優勝した。このほど市役所を訪れ、頼重秀一市長に結果報告した。 国内外の16人の出場者がリズムマシンを持ち込み、2分間のライブパフォーマンスをトーナメントで競った。佐々木さんは事前にサンプリングしたりリズムマシンで構成したりした音楽を、パッドをたたいて組み立てつつ、繰り返し機能も使いながら独特なビートを生み出した。 前回大会は4位だった佐々木さんは「お客さんが盛り上がってくれ、優勝できて良かった
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横尾歌舞伎 都内で華やぐ 浜松・引佐の伝統披露
浜松市北区引佐町横尾、白岩地区に江戸時代から伝わる県指定無形民俗文化財「横尾歌舞伎」が3日、東京・明治神宮会館での「日本の郷土芸能大祭」(全日本郷土芸能協会主催)で披露された。保存会のメンバー30人が、役者から裏方まで全ての役割を地域住民で担う伝統の舞台を演じた。 演目は「白浪五人男 稲瀬川勢揃の場」。華やかな衣装に身を包んだ役者たちが、力強い口上と勇ましい立ち回りを見せると、観客から大きな拍手が湧いた。 保存会は今回の大祭に向け、7月から練習に励んできた。新型コロナ禍もあったため、県外での舞台は久しぶり。高井勇会長(75)は「いい出来だった」と話し、4年ぶりの有観客となる10月の定期公
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文楽の魅力 若者へ 人間国宝・桐竹勘十郎さんが解説 「人形解体」実演も
静岡市駿河区のグランシップで10月8日に「人形浄瑠璃 文楽」が上演されるのを前に、公演を主催する静岡県文化財団などはこのほど、同公演に出演する文楽人形遣いで人間国宝の桐竹勘十郎さんをゲストに招いた講演会を同所で開いた。作家岩下尚史さんの進行で、実演も交えながら文楽の魅力を来場者にPRした。 桐竹さんは、人形の着物は役ごとに人形遣いが自分で着せることを説明した。「人形拵え(こしらえ)」と呼ばれる作業で、実際の布を持参して着せ方を紹介した。人形の着物の中も見せ、手足をどのように動かしているかを細かく説明。人形は公演後に解体するとし、実演で使った人形もステージ上で実際に解体作業をして見せた。桐竹
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音楽劇 朗読、落語、芝居の3部構成 プロ集団が披露 浜松市中区
浜松市を中心に活動する4人のプロ音楽集団「アルティザン」による公演(静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、中区のアクトシティ浜松で開かれた。夏をテーマに朗読、落語、芝居の3部構成に分かれた音楽劇を披露した。 同団のメンバーのほか、落語家や俳優、地元有志ら計約50人が出演した。朗読音楽劇は怪談「耳なし芳一」、落語は立川談慶さんらによる演目「死神」、芝居はオリジナルの物語を一部取り入れた「ジキル博士とハイド氏」を、フルートやピアノなどの演奏に合わせて発表した。 演出担当の植村美有さんは「人間の業(ごう)の深さなどの魅力を焦点にした物語」と紹介した。
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静岡フィルハーモニー 熱の込もったリハーサル 2日特別演奏会
1977年に創設し、静岡市民を中心に活動を続ける静岡フィルハーモニー管弦楽団は29日夜、同市葵区の市民文化会館で9月2日に開催するロシア出身のピアニストを招いた特別演奏会を前に、同館でリハーサルを行った。 国内外で活躍する指揮者の篠崎靖男さんが約90人の団員を前に熱を込めて指導した。「メロディーを聴いて(楽団全体が)一つになろう。共感とオーケストラは同義」と呼びかけ、細かいテンポの取り方や音色のニュアンスを助言した。 演奏曲目のシベリウス作曲「交響詩『エン・サガ(伝説)』」は、各パートの見せ場が多数用意された荘厳な作品。篠崎さんは「フィンランド人としてのアイデンティティーを爆発的に表現し
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しょくはつ【触発】 創作エナジーが“沸く”夏 貴島豪【SPAC俳優 言葉をひらいて⑫】
「サウナかよっ」 スマホには熱中症アラート。家から外に出た途端、そうつっこむのが日課になってしまった今日この頃。皆さまはこの暑い夏をどう過ごされたでしょうか。 47℃というのを公演先のギリシャで体験したことがある。そうなると昼間はほぼ誰も外に出てこない。湿度を加味すると、この夏はその体感に匹敵している気さえする。夏生まれだし、ジリジリ太陽の照りつける夏は元来大好きなのだが、さすがにここまでだと何もかもそがれてしまいそうな気になってくる。いつからこうだったか…。 が、改めて思いを巡らしてみると、僕にとって夏は「触発」の季節であるように思う。 小中高と野球少年で、中高の夏は
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CADILLAC(静岡出身)6年ぶりアルバム あせない音 深まる信頼
静岡市出身のロックバンド「CADILLAC」が6年ぶりのアルバム「3MOBILES」をリリースした。結成から40年超、生演奏による温かみのあるサウンドを意識し続け、オリジナルメンバー3人が時代を超えたグッドメロディーを紡ぎ出している。 新作はベース、リードボーカルの米森正樹を中心に約3年かけて完成させた。王道のロックンロールを武骨に聴かせる「太陽ツイスト」から、相次いで亡くなった米森の両親にささげた「ラストダンス」まで、幅広い11曲を収録した。 CADILLACの結成は1982年。「コンテスト荒らし」と恐れられるほど活躍し、86年にシングル「悲しきラジオ・ステーション」でメジャーデビュー
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東伊豆「どんつく祭」5年ぶり復活へ 天下の奇祭、誘客の起爆剤に
天下の奇祭として知られた東伊豆町稲取の「どんつく祭」が今秋、5年ぶりに復活する。経費増大や担い手不足で2018年の開催を最後に幕を閉じたが、コロナ5類移行後の誘客の起爆剤として再開する。主催する稲取温泉旅館協同組合の関係者が28日、町の定例会見の場で明らかにした。 同組合などによると、夫婦円満や子孫繁栄を願うどんつく神社の例祭で、以前は毎年6月に開催していた。男性を象徴する巨大なご神体をみこしに乗せて練り歩く。ただ、観光関係者の高齢化とともに、期間中の宿泊数の減少や宿泊施設の減少により費用負担が増大。精緻なご神体が時代にそぐわないとの指摘も寄せられていた。最後の開催となった18年は通常2日
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天竜の四季 演奏と舞踊で表現 二俣町でアーティスト40人が熱演
浜松市天竜区を拠点に置く任意団体「天竜四季の森」は26日、同区二俣町の天竜壬生ホールでコンサート「舞踊と音楽で彩る天竜の四季 翠色の光の物語」(静岡新聞社・静岡放送後援)を開いた。演奏と舞踊の競演で、自然豊かな天竜の美しさを表現した。 コンサートは、東京や神奈川を拠点とする任意団体「SPUTNIK(スプートニク)」が協力。「天竜四季の森音楽団」が演奏し、演出と振り付けは国内外で活躍する舞踊家の吉崎裕哉さんと土田貴好さんが務めた。 約40人のアーティストが出演した。力強いリズムが特徴の曲「火の神」では、ダンサー7人がダイナミックな踊りを見せた。続いて、子どもたちが登場する組曲「天竜四季の音
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未利用材活用の楽器展示 ヤマハ「イノベーションロード」 4年ぶり特別展
サステナビリティ(持続可能性)とものづくりをテーマにしたヤマハ(浜松市中区)の特別展「オトのかけ算」が23日、同社の企業ミュージアム「イノベーションロード」で始まった。未利用材を活用した試作品の楽器などが並ぶ。来年1月13日まで。 「サステナブルキーボード」の鍵盤は、クラリネットの材料となる黒っぽい色をした木材「グラナディラ」の木粉とプラスチックを複合した材料で製作した。 1981年に発売し、これまで約1万本を生産した片手演奏用リコーダーは、バネ仕掛けの金属のふたを開閉する「キイシステム」をリコーダーに着用。このほか、電源が不要な無電スピーカーなどを展示している。 新型コロナの影響で、
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原田監督、郷土沼津でトーク 10月に映画「ヘルドッグス」上映会も 市制100周年記念
映像作品のロケ支援を行う駿河湾沼津フィルムコミッションハリプロ映像協会(宇野秀彦会長)は10月1日、沼津市制100周年記念事業として、市内で撮影された映画「ヘルドッグス」の上映会と同市出身の原田真人監督のトークイベントを同市のシネマサンシャインららぽーと沼津で開く。同21日にはCMプランナーの中島信也さんのトークイベントも実施する。 協会のアドバイザー的役割を務めてきた原田監督と、沼津でロケされた映画「わが母の記」のプロデューサー石塚慶生さんが、「映画の舞台沼津『過去・現在』」と題してトークする。プラウドヌマヅCMコンテストの審査委員長も務めた中島さんのイベントは、映像を通じた観光誘致や情
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ピアノ坂本さんがクラシックの名曲 9月、浜松市天竜区で演奏会
浜松市天竜区二俣町の同市天竜壬生ホールで9月8日、「シリーズ壬生の響きVol.4 秋夜のピアノリサイタル」(浜松市文化振興財団主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれる。演奏者は国内外で活躍するピアニストの坂本彩さん。バッハやブラームスなどの名曲を天竜材に包まれたホールで楽しめる。 ホール1階では天竜区内の事業者が食品やコーヒー、雑貨を販売する「ナイトマルシェ」も開かれる。 壬生の響きには平日や夜の来場機会をつくることで、地域活性化につなげる狙いがある。午後6時開場、同7時開演。全席指定で1枚千円。申し込み、問い合わせは同ホール<電053(922)3301>へ。
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ザコシショウさん爆笑誘う ラジオ生放送に登場 駿府城夏まつり最終日
静岡市葵区の駿府城公園を舞台にした「駿府城夏まつり」(実行委主催)は最終日の20日、同市清水区出身のお笑い芸人ハリウッドザコシショウさんがステージに登場し、会場を盛り上げた。アーティストのライブや100店近い出店などを展開した2日間のまつりは大盛況のまま閉幕した。 SBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」の公開生放送に出演したザコシショウさんは「Mr.マリックでーす」と勢いよく登場し芸人仲間や俳優の「誇張しすぎた物まね」を連発。俳優の福山雅治さん主演のドラマ「ガリレオ」の主人公の物まねを小道具を用いてコミカルに披露し、聴衆の爆笑を誘った。鉄崎さんら4人のパーソナリティーとのトークにも出演し、
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ロビーを改装、ステージ新設 掛川・二の丸美術館で記念コンサート
掛川市二の丸美術館(同市掛川)で19日夜、ロビーの改修完了を記念したコンサート「オープニングナイト」が開かれた。市民約40人が足を運び、趣を変えた夜の美術館でピアノの音色を堪能した。 新設のステージで、静岡県西部を中心に活動する磐田市出身のピアニスト袴田麻純さんがショパンの名曲などを演奏した。菊川市のご当地タレント赤堀愁さん(23)も落語を披露し、会場を盛り上げた。 同美術館は1998年開館。市は利用者の固定化や年齢層の偏りが目立ってきたことを踏まえて5月に改装に着手し、ミニシアターや交流スペースなどを配置した。コンサートやワークショップの会場として活用する。市民活動拠点の機能を加えるこ
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駿府城夏まつり開幕 音楽ライブや出店で夏満喫 20日まで
アーティストのライブや100店近い出店が楽しめる「駿府城夏まつり」(実行委主催)が19日、静岡市葵区の駿府城公園で始まり、幅広い世代でにぎわった。20日まで。 「めいんすてーじ」でのライブには、浜松を拠点に活動するCRaNE(クレイン)、T.C.R.横浜銀蝿R.S.などが登場し、観客を盛り上げた。 会場には飲食やゲームの出店のほか、350個余の風鈴をつるした「風鈴回廊」が設けられた。二ノ丸堀の遊覧船「葵舟」の夜間特別運航も行われた。 20日は午後3時から9時まで。午後3時からの観客参加形式のダンスショーは、EXILEのTETSUYA、GENERATIONSの小森隼、関口メンディーが出演
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絵画ギャラリー活用 クラシックコンサート 御前崎で名曲6曲披露
絵画ギャラリーの空間を生かした弦楽四重奏クラシックコンサートが18日夜、御前崎市門屋の「ひと休処(どころ)つくし」で開かれた。関西地方で音楽活動する相愛大音楽部(大阪市)の卒業生ら4人が出演し、ボロディンやドボルザークなどの名曲を6曲披露した。 音楽に触れる機会を創出しようと展示ギャラリーをコンサート会場として活用した。曲調は穏やかで、華やかさが際立つバイオリンに、ビオラの落ち着いた柔らかさとチェロの力強さが混ざり合い、会場を優雅な雰囲気に包んだ。 壁面には御前埼灯台を描いた画家岡本透さん=菊川市=の作品が並び、美しい演奏とともに来場者約35人を魅了した。
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歌で人をつなぐ ソプラノ歌手たえこさん 音楽交流で松崎を活性化
ソプラノ歌手のたえこ(本名・伏見妙子)さん(36)が松崎町で音楽を通じた地域の活性化に取り組んでいる。町民が作詞に参加する「松崎町のうた」の制作を機に同町と関わり移住し、住民有志と共同でコンサートを開く。突然声が出なくなったり、体が動かなくなったりする病を患いながら「歌で人の心を楽にしたい」と、住民や町外の人が交流する機会を提供している。 静岡市葵区出身のたえこさんは幼い頃から歌が好きで高校進学時に音楽で生きることを決意し、昭和音大で声楽を学んだ。同大3年の時に多忙で無理がたたり、原因や治療法の分からない病を発症。1日に何度も体の一部が動かなくなるなどの発作があり、半日動けない日も。現状
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音楽の都ウィーンから「ワクワク」を バイオリニスト中村真紀子さん(富士出身)
音楽の都、オーストリア・ウィーンで、現地オーケストラの一員として劇場文化を支えている日本人女性がいる。富士市出身のバイオリニスト中村真紀子さん。夏季帰省に合わせて、ウィーンでの暮らしや演奏活動などについて聞いた。 中村さんが所属するのは、世界屈指の劇場とされる「ウィーン・フォルクスオーパー」の専属管弦楽団。「国民劇場」と訳され、代名詞となっているオペレッタ、オペラのほかに、バレエやミュージカルの公演などを行っている。国立歌劇場と並ぶ、ウィーンを代表する劇場だ。 静岡県学生音楽コンクールで第1位を獲得し、東京芸術大付属高を経て同大を卒業。ウィーン国立音大留学中だった2005年に同管弦楽団に
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さまー【サマー】 アカデミー生 熱い思い 布施安寿香【SPAC俳優 言葉をひらいて⑪】
「SPAC演劇アカデミー」という高校生を対象とした教育事業があります。世界で活躍できる演劇人を育てるための事業が始まった3年前は、「できることがあれば…」くらいの距離感で遠くから見守っていたのですが、3期目となった本年度、講師として密に関わることになりました。 講師のお話をいただいた時、何を教えることができるのだろうか、とすごく悩みました。私自身は何も知らないまま演劇の世界に飛び込み、ヒイヒイ言いながら現場で演技を身につけただけで、いまだにきちんとした理論はありません。そもそも演技には教えることのできない境地があると思っていたので、演劇教育に懐疑的な気持ちもありました。教える
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駿府城夏まつり EXILE・TETSUYAら 20日にダンスワークショップ
「駿府城夏まつり」が19、20の両日、静岡市葵区の駿府城公園で開かれる。20日には観客参加形式のダンスショーが開催され、EXILEのTETSUYA、GENERATIONSの小森隼、関口メンディーが出演する。TETSUYAは「地元の人々と触れ合うことに重きを置く。気持ちが通じ合うステージを届けたい」と意気込みを語った。 駿府城夏まつりのダンスショーは、全国各地で開催されるファッションイベント「東京ガールズコレクション(TGC)」を手がけるW TOKYOと、EXILEやGENERATIONSの所属するLDHが、ダンスを中心にした地域社会への貢献や持続可能な開発目標(SDGs)の推進を目指す「
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ダ・カーポ50周年 2人の生き方 そのまま歌に
榊原まさとし、広子の夫婦を核とした「ダ・カーポ」が8月、活動50周年を迎えた。フォーク調の爽やかなハーモニーは世代を超えた根強い人気を誇る。2人は「50年を経てお互いが空気以上の存在になった。私たちの生き方がそのまま歌になっている」と語る。 1973年の「夏の日の忘れもの」でデビュー。「結婚するって本当ですか」「野に咲く花のように」などヒット曲を生みだしてきた。2008年、長女麻理子がフルート担当として加わった。 50周年を記念して今年は新アルバムとベストアルバム、DVDを相次いでリリースした。最新曲「今日がいちばん若い日!」は、70歳を超え、年齢を重ねることへの前向きな思いを歌詞に込め
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能と狂言 楽しみ方解説 野村萬斎さん監修公演控え 浜松市中区
狂言師の野村萬斎さんが監修する「アクトシティ能・狂言」(浜松市、静岡新聞社・静岡放送、市文化振興財団主催)が12月17日午後3時から、中区のアクトシティ浜松大ホールで開催される。事前イベントとして基礎講座「これは知らなかった! 能・狂言 とっておきの楽しみ方」が13日、アクトシティ浜松コングレスセンターで開かれた。 観世流能楽師観世喜正さんが、12月の公演で出演する演目「紅葉狩」について解説した。主役の「シテ」だけでなく2番手の「ワキ」も活躍し、鬼退治がモチーフになった比較的分かりやすい作品だと紹介した。狂言師石田幸雄さんも登壇した。 12月の公演は、能の紅葉狩のほか、狂言の演目「首引」
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裾野でロケ 「リボルバー・リリー」 行定勲監督 生と死の境界線描く
裾野市でロケが行われた「リボルバー・リリー」は、長浦京のハードボイルド小説を、行定勲監督がガンアクションと人間ドラマを両輪に据えて映画化した。行定監督は、綾瀬はるか演じる銃の使い手「小曾根[おぞね]百合」の行動原理が伝わる演出に腐心したとし「生と死の境界線を描けた」と手応えを口にした。 舞台は大正時代の東京。小曾根は鍛え抜かれた戦闘力と洞察力で、やくざや軍から狙われる少年細見慎太(羽村仁成)を保護する。陸・海軍の陰謀と工作がうごめく中、小曾根は生き延びるためのぎりぎりの選択を繰り返す-。 「GO」(2001年)、「世界の中心で、愛をさけぶ」(04年)などで知られる行定監督にとって、アク
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沼津市制100周年公演 9月、出身芸術家が“響宴”
沼津市制100周年を記念した舞台芸術のコラボレーション公演が9月1日午後6時半から、市民文化センターで開かれる。国内外で活躍する同市出身のフラメンコ、和太鼓、バレエの芸術家たちが共演する。 公演は「スペシャルアートステージ~響宴(きょうえん)~」(市教委など主催)。フラメンコ舞踏家久保田晴菜さん、和太鼓奏者はせみきたさん、バレエダンサーで東京バレエ団所属の芹沢創さんが出演する。地元の奏者、ダンサーと共演するほか、ジャンルを超えたステージを繰り広げる。 このほど久保田さんとはせさん、城井二葉・開催委員長が市役所を訪れ、頼重秀一市長らにPRした。久保田さんは「公演を通じて他ジャンルとの芸術の
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浜松東高「Defling」が優勝 静岡県内高校ダンス部の戦い
静岡県内の高校ダンス部の頂点を決めるコンテストが9日、磐田市上新屋の市民文化会館かたりあで開催された。同市文化振興課によると、高校生を対象にした行政主催のダンスコンテストは県内では初めて。26チームが日頃の練習成果を競い合い、初代チャンピオンには浜松東高の「Defling」が輝いた。 ジャズやヒップホップなど踊りのジャンルは自由。1チーム5~25人、2分以上3分以内で演じた。技術や作品の構成力をはじめ、踊る楽しさや音楽の感じ方を観客に伝えるプレゼンテーション力などをプロダンサー5人が採点し、合計得点で順位を決めた。 出場した生徒たちは音楽に合わせて表情を変えながら軽快なステップを踏み、息
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「能を上手に」児童ら稽古 来月10日 静岡の公演で披露
9月に静岡市駿河区のグランシップで開かれる「グランシップ静岡能 能楽入門公演」(県文化財団、静岡新聞社・静岡放送など主催)での能の披露を目指した「わくわく能楽教室」が、同所で行われている。小学生から大学生まで11人が稽古に励んでいる。 教室は6月から全8回。参加者は観世流能楽師の山階彌右衛門さんや県能楽協会の会員から、「仕舞(しまい)」や「謡(うたい)」を学ぶほか、基本となる礼儀や作法を身に付ける。 7日夜の稽古では、扇の使い方を確認した後、「老松」や「玄象」「羽衣」などの本番で披露する演目を練習した。市立西豊田小5年の早川茉希さんは「茶道や和服などの日本文化に興味があり、能も気になっ
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吹奏楽コンクール 西部41高校が演奏 浜松市中区
静岡県吹奏楽コンクール西部地区大会高校の部(県高校吹奏楽連盟西部地区主催)が5、6の両日、浜松市中区のアクトシティ浜松で開かれた。A編成、B編成各9校が金賞に輝き、シード校の浜松聖星、浜松日体とともに12、13日に静岡市で行われる県大会の出場権を得た。 55人以内のA編成は13校、30人以内のB編成は28校が出場。課題曲や自由曲で日頃の練習成果を競った。金賞は次の通り。 A編成 浜松北、浜松市立、浜松湖北、浜松湖東、浜名、浜松修学舎、浜松商、掛川西、浜松湖南▽B編成 小笠、磐田南、浜松開誠館、浜松江之島、掛川東、浜松城北工、磐田北、浜松学芸、浜北西
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響け!サックス、トランペット 浜松・サザンクロスで音楽会
浜松市中区砂山町の商店街サザンクロスアーケードでこのほど、管楽器などの演奏を繰り広げる「サザンクロスの音楽会2023」が開かれた。 東京佼成ウインドオーケストラのトランペット奏者ガルシア安藤真美子さんが企画し、2000年から続く恒例のイベント。同オーケストラのバリトンサックス奏者栃尾克樹さんや、スウェーデンで活躍する同市出身のトランペット奏者清水慶太郎さんら38人が出演した。人気ゲームのBGMやディズニーソング、昭和歌謡など幅広い年代が楽しめる楽曲の美しい音色が商店街に響いた。10月で60歳を迎える栃尾さんを祝うメドレーも披露され、会場から大きな拍手が送られた。
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4年分の思い 放歌踊りに 保存会や中高生ら 練習に熱 浜松市北区・滝沢 13、14日に披露
浜松市北区滝沢町で13、14の両日、県無形民俗文化財「滝沢の放歌踊り」が4年ぶりに営まれる。江戸時代に愛知県三河地方から伝わったとされる伝統の盆行事。保存会(西沢金男会長)のメンバーや地元の中高生らによる踊りの練習が4日夜、同町で始まった。 滝沢の放歌踊りは、遠州大念仏と放歌踊りの2部で構成される。林慶寺(同町)で踊りを奉納した後、初盆を迎えた地域の家庭を回り、故人を供養する。ことしは保存会のメンバーや中高生ら約30人が、2日間で6軒を訪れる。 初日の練習では、中高生6人が放歌踊りの動きや太鼓のたたき方などを確認した。子どもたちは地元の都田小、都田中のクラブ活動で踊りを学んできたが、実際
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ピアニスト牛田さん 9月18日磐田で公演
河合楽器製作所は9月18日午後2時半から、「カワイコンサート」(静岡新聞社・静岡放送後援)を磐田市の市民文化会館かたりあで開く。ピアニストの牛田智大さん(23)がベートーベンとショパンの曲目を奏でる。 牛田さんは第10回浜松国際ピアノコンクールで2位に輝くなど、日本人の若手を代表するピアニスト。チケットは全席自由で一般が税込み2500円、ペア4000円など。 問い合わせはカワイ浜松<電053(455)0638>へ。
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世代超え 県民ダンス劇 静岡で公演 SPAC公募、15~80歳の15人
静岡県舞台芸術センター(SPAC)が公募した県民によるダンス劇プロジェクト「スパカンファン-プラス」の公演が5、6の両日、静岡市駿河区の静岡芸術劇場(グランシップ内)で行われる。4日、同所で通し稽古があり、出演者らが本番に向けて最終調整した。 メンバーは15~80歳の15人。2019年から、カメルーン出身でフランスを拠点に活動する振付家、メルラン・ニヤカムさんの指導で創作に取り組んできた。 演目は昨年初演した「Reborn(リボーン)-灰から芽吹く-」。今回はコロナ禍からの解放の意味を込め、メンバーがマスクを着けた状態から徐々に外していく演出を加えた。ニヤカムさんは「昨年は制限に対する不
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磐田の漫画家 寺田浩晃さんの作品、初の舞台化 劇団たんぽぽが制作
磐田市の漫画家寺田浩晃さん(28)の作品が来年3月、初めて舞台化されることになった。浜松市東区の劇団たんぽぽが寺田さんの短編集の中から「くろいりんごときいろいそら」を原作にした演劇の制作に乗り出した。幼少期に家や学校に居場所がないと悩んだ寺田さん自身の思いが反映された作品。寺田さんは「子どもたちの心に一生残るものにしたい」としている。 寺田さんは2018年に少年誌で漫画家デビューを果たした。だが、19年夏、治療法が確立していない指定難病「好酸球性胃腸炎」を発症。現在は闘病しながら制作に取り組んでいる。 舞台化するのは、個性的な感性を持ち、周囲から浮きがちな男子小学生と、風変わりなギター弾
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劇団四季「ジョン万次郎の夢」静岡で公演 躍動感あるダンスと歌で魅了
劇団四季のファミリーミュージカル「ジョン万次郎の夢」の静岡県内公演(静岡新聞社・静岡放送など主催)が3日、静岡市葵区の市民文化会館で始まった。4日まで。 幕末、漁で遭難して日本人で初めて米国に渡ったとされるジョン万次郎こと中浜万次郎の半生を描いたミュージカル。 持ち前の好奇心と不屈の精神で、鎖国の扉を開こうと力を尽くす万次郎と、支える日米の人々の姿を俳優が熱演した。 ダイナミックな音楽に合わせた躍動感あふれるダンスと熱のこもった歌が、親子連れなど千人を魅了した。終演後のカーテンコールでは、俳優が会場からの喝采に手を振って応えた。 4日は午後1時半に開演。問い合わせは劇団四季静岡オ
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タミヤコンサート 音曲と木管、異色の競演 10月に 静岡市葵区
タミヤは10月19日午後6時半から、「タミヤコンサート2023秋-音曲とクラシック?異色の競演」を静岡市葵区の静岡音楽館AOIで開く。入場無料。 木管五重奏グループ「アンサンブル・ミクスト」と音曲師の桂小すみさんが、サウンドオブミュージックなどを披露する。 希望者ははがきに郵便番号、住所、氏名、電話番号、希望枚数(2枚まで)を記入し、〒422-8610 静岡市駿河区恩田原3の7「タミヤコンサート」係に申し込む。8月25日必着。応募多数の場合は抽選。 問い合わせは同社<電054(286)5105>へ。
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一流管楽器奏者が指導 国際アカデミー 6日まで浜松市中区
「第29回浜松国際管楽器アカデミー&フェスティヴァル」(浜松市、ヤマハなど主催、静岡新聞社・静岡放送後援)のアカデミーの開講式が2日、同市中区のアクトシティ浜松研修交流センターで開かれた。世界的演奏家による公開レッスンや、コンサートが6日まで行われる。 レッスンには同市出身のサクソフォン奏者須川展也さんをはじめ、米・ノースウエスタン大でトランペットを指導するデイヴィッド・ビルジャーさんら7人の“教授陣”を迎えた。オーディションを通過した中高生や音大生ら54人が指導を受け、一般向けに公開している。 国際的に活躍する若手音楽家の育成を目指して始まり、これまでにプロの演
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ロケ地裾野でトークショー 映画「リボルバー・リリー」行定監督ら
裾野市は7月31日夜、市内が撮影場所となった映画「リボルバー・リリー」(8月11日公開)の行定勲監督らを招いたトークイベントを市生涯学習センターで開いた。映画の県内広報活動PRリーダーに就任した市の公式マスコットキャラクター「すそのん」も、俳優の綾瀬はるかさんが演じる主人公をイメージした衣装をまとって登場した。 映画は長浦京さんの小説が原作。大正時代の東京を舞台に、綾瀬さん演じる元スパイが、秘密を握る少年と共に陸軍と対峙(たいじ)するストーリー。行定監督は小屋が爆発する場面などを裾野市内で撮影したと明かし、「裾野でのロケがほぼ初日。序盤から充実した撮影となり、作品全体の良い手応えにつながっ
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唯一無二の芸風貫く ハリウッドザコシショウ
お笑いタレントのハリウッドザコシショウ(静岡市清水区出身)が、5日の東京を皮切りに、4都市6公演の単独ライブツアーを開催する。「誇張しすぎた物まね」など海パン一丁で見せる、唯一無二の芸風について話を聞いた。 来年50歳を迎えるが動きは若々しく、ネタ中に見せる開脚ジャンプの高さに驚かされる。「『誇張』と言っているんだから、普通にジャンプしてもネタとして成立しない。服を着てジャンプしたらあそこまで上がらないと思うので、アドレナリンが出ているんじゃないかな」と語る。 銅鑼[どら]やサイレンなど、ネタに用いる小道具は奇天烈[きてれつ]な物ばかり。「受けたいのではなく、お客さんを嫌な気持ちにさせよ
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河合楽器製作所「スコアメーカー」 23日から無料公開
河合楽器製作所は8月23日から、楽譜作成ソフト「スコアメーカーZERO(ゼロ)エディター」を無料公開する。これまでは年間の販売価格税込み1320円(月間132円)だった。 1995年販売の人気ソフト。エディターは楽譜のスキャン機能がなく、手動で編集することで低価格化した。移調譜・パート譜の作成や、歌詞を歌う「ボーカル音源」といった本格的な楽譜作成機能を搭載している。 同社の担当者は「多くの人に楽譜をつくる、使う楽しさを実感してもらいたい」としている。
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大井川ジュニア合唱団 ミュージカル20日上演 舞台道具作り急ピッチ ボランティア「子どもの力に」
焼津市の小中学生による大井川ジュニア合唱団が8月20日に上演するミュージカル「オズの魔法使い」で劇中に使用する道具作りが急ピッチで進んでいる。舞台監督を務める山村康夫さんを中心とするボランティアが週末や夜に、山村さんが経営する自動車整備工場(同市利右衛門)に集まり、大道具や小道具の制作に励んでいる。 制作陣は昨年10月ごろから、出来上がった台本を参考に場面ごとに使う道具を作っている。道具の量は「2トントラック3台分」(山村さん)になるという。会場への搬出入や舞台上での入れ替え作業もこなす。作った道具は劇が終わると同時に、一部を残して解体する。子どもたちの発表の場づくりに協力したいと、オリジ
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高校総文祭 鹿児島で開幕
文化部のインターハイと呼ばれる、第47回全国高校総合文化祭「2023かごしま総文」が29日、鹿児島県で開幕した。全国約3千校から約1万7千人の生徒が参加し、8市町村を会場に演劇や吹奏楽、弁論など22部門で成果を発表する。8月4日まで。 鹿児島市での総合開会式では、鹿児島県内の高校生が合唱や劇などを披露。塩田康一知事は「芸術文化の交流を図る祭典が、より一層輝かしい未来の創造につながることを期待する」とあいさつした。秋篠宮さまは「皆さまの心にいつまでも残る素晴らしい夏のひとときになることを祈念します」と述べられた。 生徒実行委員会の委員長を務めた甲南3年三森芽依さん(18)は「互いの顔が見え
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映画音楽 聴衆を魅了 浜松 富士山静岡交響楽団が演奏会
浜松市中区のアクトシティ浜松で29日、「オーケストラで楽しむ映画音楽コンサート」(静岡県主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が開かれた。富士山静岡交響楽団が、人気アニメなどの映画音楽を演奏し、聴衆約500人を魅了した。 静岡県が進める「東アジア文化都市2023静岡県」の一環。同楽団は、古代中国を舞台にしたディズニーアニメ映画「ムーラン」の組曲や名作「風と共に去りぬ」の「タラのテーマ」を演奏し、美しいハーモニーや迫力のサウンドを響かせた。 コンサートは30日に富士宮市民文化会館で、9月30日には伊東市観光会館でも開かれる。当日券は4千円。問い合わせは同楽団<電054(203)6578>へ。
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SPAC宮城氏 国際交流基金賞 海外公演積極的に
国際交流基金は26日、舞台芸術活動を通じた国際相互理解に貢献したとして、本年度の国際交流基金賞を県舞台芸術センター(SPAC)芸術総監督でグランシップ館長の宮城聰氏に贈ると発表した。 海外公演を積極的に行い、「身体と言葉と音楽が一体となった独自の手法で祝祭的な舞台空間をつくり出し、世界的に評価の高い演出家」と評価された。 同賞は文化活動を通じて日本と海外の相互理解の促進に貢献した個人・団体に贈られる。本年度は各界の有識者や一般公募により推薦された78件から、宮城氏のほか、作家小川洋子氏とペルー日系人協会が選ばれた。授賞式は10月18日に都内で行われる。
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SPAC「人形の家」 中国演劇祭で好評
静岡県舞台芸術センター(SPAC)は6月、中国・河北省で開かれた「阿那亜演劇祭」で、宮城聰芸術総監督演出の「人形の家」を上演した。3回の公演は全て満席となり、熱狂的なカーテンコールを受けた。宮城総監督は「政治体制は異なっていてもアジアに共通する大きな問題があると痛感した」とコメントした。 「人形の家」は1879年、ノルウェーの作家ヘンリック・イプセンが新たな時代の女性の姿を描いた作品。宮城総監督は舞台を1935年の日本に置き換え、今年2月に静岡芸術劇場(静岡市駿河区)で初演した。 現地でトークイベントに参加し、来場者から質問を受けた宮城総監督は「若い世代が『これからの社会の変化は自分たち
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磯村勇斗さん地元公演 沼津市制100周年記念 「原点」の劇団、演目で挑戦
沼津市出身の俳優磯村勇斗さん(30)が主演する市制100周年を記念した演劇公演(市振興公社主催)が22日、市民文化センターで開かれた。沼津西高時代に所属した劇団「沼津演劇研究所」のメンバーらと当時演じた演目を再演。終演後は市内の若者らとのトークイベントにも臨んだ。 磯村さんは、13年前に自身の初舞台で演じたロシアの劇作家チェーホフの喜劇「プロポーズ」を選び、脚本を再構成した。初舞台でも共演した武田典子さん、細沼賢一さんの他、オーディションで選ばれた市内の高校生野田幸之介さん、梁世姫さんら4人の学生が出演し、3役を7人で演じた。磯村さんは隣家の女性にプロポーズする主人公をユーモラスかつ情感豊
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長唄唄方 伊東市の吉住小佐久朗さん 重要無形文化財保持者に
国の文化審議会は21日、重要無形文化財「長唄」の保持者として総合認定されている伝統長唄保存会(東京都)の構成員に伊東市の吉住小佐久朗(本名藤富清範)さん(85)ら36人を追加認定するよう永岡桂子文部科学大臣に答申した。同保存会の構成員は125人になる。=関連記事27面へ 吉住さんは、江戸時代中期の享保年間から約400年続く長唄の流派「吉住流」の初世吉住小真治に師事。1960年から長唄演奏家唄方として活動を続け、国立劇場などで行われる歌舞伎公演や長唄協会定期演奏会などに出演している。多くの公演で唄方の首席として他の唄方を先導する立唄(たてうた)も務める。都内や名古屋市などに稽古場を構え、後進
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地元産ピアノ 磐田市民文化会館に 河合「SK―EX」
磐田市は31日、同市飛平松の河合楽器製作所竜洋工場で製作されている最上級のグランドピアノ「SK-EX」を市民文化会館かたりあ(同市上新屋)に導入する。ピアニストの宮谷理香さん(1995年ショパン国際ピアノコンクール5位)が工場を訪れ、同シリーズの3台を試弾して設置する1台を選んだ。 宮谷さんが演奏したのはバロック期のスカルラッティやモーツァルト、ショパンなどの名曲。草地博昭市長らが見守る中、高音・低音の響きや鍵盤をたたいた際の感触など、一音一音確かめるように弾き比べた。宮谷さんは「1500人が入るホールなので、隅々まで表現が届けられるかを確認した」と説明。選んだピアノについて「市民のみな
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文楽の人形遣い挑戦 グランシップ 伝統芸能に親しむ
静岡県文化財団と県はこのほど、日本の伝統芸能を子どもに楽しんでもらうイベント「にっぽんこども劇場」を静岡市駿河区のグランシップで開いた。 人形芝居「人形浄瑠璃文楽」をテーマとし、国立文楽劇場(大阪市)などで活躍する語り役「太夫」の竹本織太夫さん、三味線の鶴沢清志郎さん、人形遣いの吉田一輔さんが「伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)」を披露した。3人はそれぞれの役割や道具について解説した。子どもたちに人形遣いや三味線演奏を体験してもらう時間も設けた。 親子ら約200人が鑑賞した。人形遣いに挑戦した丸子こども園の沢村佳澄ちゃん(6)は「重かったけれど簡単に動いて楽しかった」と話した。
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掛川駅の混雑注意 15~17日野外音楽イベント「ap bank fes」 観光協会が呼びかけ
掛川市のつま恋リゾート彩の郷で5年ぶりに開かれる野外音楽イベントap bank fes(15~17日)を控えて、掛川観光協会が掛川駅や周辺道路の混雑が予想されるとして早めの行動を呼びかけている。JR掛川駅は各日午後6時以降に入場規制を行う場合があるとしている。 同協会によると、前回2018年の開催時は近隣のエコパアリーナ(袋井市)での大型ライブと重なったため駅構内が大混雑し、シャトルバスやタクシー乗り場、トイレに長蛇の列ができるなどの影響があった。JR東海は駅での対応者を増員するほか、混雑時間帯に新幹線利用者は南口、在来線利用者は北口からの入場に限るなど対策を講じる。 イベントには1日当
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乃木坂46とコラボカフェ 静岡初開催 メンバー考案メニュー提供
アイドルグループ乃木坂46とのコラボレーションカフェ「真夏の全国ツアーCAFE」が14日、静岡市葵区七間町の複合施設「アルティエ」で始まる。同施設を運営する静活などが主催し、静岡県で初開催する。9月3日まで。 ライブ映像やメンバーからのメッセージが壁面に投影される。2013年から続く「真夏の全国ツアー」を振り返る内容で、一瞬の表情や景色を切り取っている。衣装の展示やメンバーが考案したオリジナルの飲食メニューも楽しめる。 13日に内覧会が行われ、静活の江崎亮介専務は「ファンの方に楽しんでもらえる空間づくりをしている。ぜひ足を運んでもらいたい」と話した。
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元乃木坂・深川麻衣さん 磐田PR大使に就任「まだ知らない魅力伝える」
磐田市は11日、地元ゆかりの著名人に市の魅力を発信してもらう「静岡いわたPR大使」を、同市出身の女優深川麻衣さん(32)に委嘱した。深川さんは芸能活動の中で磐田をPRし、市の知名度向上、イメージアップに貢献していく。同大使は10人目。 深川さんは2011年にアイドルグループ「乃木坂46」の1期生として活動をスタート。16年にグループを卒業した後も、多くの映画やテレビドラマに出演している。 高校卒業まで磐田で過ごしたという深川さんは「磐田には思い出が数え切れないほどある。竜洋海洋公園が緑が多くて、よく散歩した」と地元での生活を振り返った。大使に就いたことについては「とても光栄。大好きな食べ
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JR浜松駅 企業展示を一新 河合楽器とヤマハ 「音楽のまち」玄関口を演出
JR浜松駅の新幹線改札内の地元企業展示ブースが12日までに一新された。大展示場は河合楽器製作所、小展示場はヤマハがそれぞれ楽器製品を通して「音楽のまち」の玄関口を演出する。来年6月まで。 河合楽器はフルコンサートピアノ「SK-EX」(税抜き2100万円)を展示した。2001年発表した最高級モデルで、展示品の試弾が可能。演奏する動画をSNSで募集するイベントを計画している。 ほかにピアノコンクールで演奏するピアニストの動画や、29日に始まる同社主催の「シゲル・カワイ国際ピアノコンクール」に出場するピアニストのパネルを展示した。 ヤマハは「あそべる待合室」をテーマに、三つの空間を用意した。
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俳優磯村勇斗さんインタビュー 故郷・沼津は「初心に戻れる場所」 PR大使就任
沼津市出身の俳優磯村勇斗さん(30)が9日、同市を訪れ、先日任命された市のPR役「燦々(さんさん)ぬまづ大使」の認証式に臨んだ。本紙のインタビューに応じた磯村さんは、多忙な中でも度々訪れる沼津を「初心に戻れる場所」と表現。故郷への熱い思いを語った。 同市中心部の沼津仲見世商店街で育ち、18歳まで沼津で暮らした。「上京後、番組や映画の撮影で沼津に来ることが多くなる中で恩返ししたいと思っていた。子どものころと比べて寂しくなった商店街に、若い人たちで新しい風を吹かせたい」と大使としての抱負を口にする。 沼津西高時代に地元劇団「沼津演劇研究所」に所属。自身の初舞台で演じたロシアの劇作家チェーホフ
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くーる【Cool】 台詞憶える俳優の姿勢 阿部一徳【SPAC俳優 言葉をひらいて⑧】
A (左手の中指で髪を耳にかきあげながら)そうね、よく聞かれるわ、そんなに長い台詞[せりふ]をどうやって憶[おぼ]えるんですかって。 わたしの場合は散歩しながらね、台本を片手にブツブツ言いながら、1日に3~4時間が普通かな。このページのこのあたりっていう写真的な憶え方もするから、台本は変えないことも大事。でもね、結局は「量」。どれだけの時間、台詞と向き合ったかっていうこと。 稽古が始まるとね、相手によって、空気によって、自由自在に台詞を繰り出さなきゃならないの、毎日毎日。それこそが演技の、稽古の楽しさね。そのためには、台詞を憶える時に、初めから言い方を決めちゃダメ。飴[あめ]玉を口の中で
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信康の非業の死、筑前琵琶で描く 「二俣城に散りし花」初演 浜松で奏者・藤高さん
浜松市天竜区二俣町の天竜壬生ホールでこのほど、筑前琵琶奏者・藤高りえ子さんの公演が開かれた。委嘱制作された「信康 二俣城に散りし花」が初演され、400人を超える観客を魅了した。 「平家物語」の「祇園精舎」に始まり、古典と創作琵琶を織り交ぜた計6曲が演奏された。曲間には、藤高さんが琵琶の歴史や曲についての説明を加え、筑前琵琶の世界に誘った。 徳川家康の嫡男で、同町で自刃した信康をテーマにした新作について藤高さんは、「明確な悪人をつくらないよう構成した。信康がどんな人だったか想像を膨らませていただきたい」と解説。約15分の熱演で、信康の生涯と非業の死を描いた。 演奏会シリーズ「壬生の響き」
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高嶋ちさ子、9月静岡公演 7月12日まで先行予約
バイオリニスト高嶋ちさ子の「12人のヴァイオリニスト コンサートツアー」静岡公演(静岡新聞社・静岡放送など主催)が9月23日、静岡市葵区の市民文化会館大ホールで行われる。午後3時開演。全席指定で一般7300円(当日券は7800円)。未就学児の入場不可。チケットは7月29日午前10時から各プレイガイドで販売する。 静岡新聞では、静岡公演の先行予約を12日午前11時まで、抽選で受け付けている。申し込みはチケットぴあのウェブサイト<https://w.pia.jp/t/takashima-chisako-s/>またはQRコードから。1人4枚まで。 静岡公演の問い合わせはサンデーフォーク静岡<電
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熱のこもった演奏披露 浜松市中区で定演
浜松市民吹奏楽団は2日、定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区のアクトシティ浜松で開いた。4年ぶりの本格開催で、20~60代の団員約80人が熱のこもった演奏で聴衆約1300人を魅了した。 米作曲家アルフレッド・リードの名曲「アルメニアン・ダンス」のパート1・2や、英国定番マーチ「ナイルの守り」など計8曲を奏でた。県西部の合唱グループ「すずめの学校合唱部」約40人との共演ステージではバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」などの合唱曲を一緒に披露した。 演奏会はトロンボーン奏者で、同団指揮者の塚本修也さんの音楽監督就任10周年も記念して行われた。
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清水合唱団 9日演奏会 マリナートで民謡や歌謡曲 静岡市
清水合唱団は9日、静岡市清水区のマリナート大ホールで第38回演奏会を開く。「混声合唱のためのメドレー北海道物語」と称して北海道に関連した民謡などを披露。ポピュラーステージ「さ~夏だ!来い 恋 LOVE」では歌謡曲なども歌い上げる。同合唱団は1960年に創立し、清水区民らで構成する。 午後1時開場、同1時半開演。入場料千円。問い合わせなどは同合唱団長の山根さん<電054(345)0454>へ。
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仲間とジャズ名曲 円熟の響き 湖西・れんが館
湖西市出身で米国在住の日本語講師鈴木明さん(76)とジャズ仲間による演奏会「ア・ジャズ・ナイト・アット・ザ・ブリックハウス」がこのほど、同市鷲津の浜名湖れんが館で開かれた。2019年以来、4年ぶりの開催に約130人が詰めかけ、ジャズの名曲を堪能した。 出演したメンバーは、鈴木さんと浜松市でアマチュア演奏家として活動する50~70代の計6人。それぞれ30年以上の付き合いがあるジャズ仲間で、毎年夏に鈴木さんの帰国に合わせ演奏会を開くのが恒例行事だった。 4年ぶりの演奏会では、ジャズの名曲「モーニン」や「イン・ア・センチメンタル・ムード」など9曲を披露。久々の再会ながら息の合った演奏を、来場者
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映像に合わせ歌と踊り 日本テーマにコンサート 浜松
浜松市中区の市地域情報センターでこのほど、歌と踊りのコンサート「ZIPANG(ジパング)」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。映像に合わせた踊りと歌で来場者約120人を魅了した。 同市出身の歌手太田幸希さん(50)と、市内中心に活動するダンサー集団「麗ダンシン」が登壇し、日本をテーマにしたポップスや創作民謡など14曲を披露した。壮大な自然を表現した歌「浜辺の歌」や日本の魂を伝える「大和魂」などを歌い、同市の伝統無形文化財「遠州大念仏」をモチーフにした、音楽家江崎とし子さんらが手がけたオリジナル曲「遠州」で締めくくった。 太田さんは「日本の魅力を伝える映像やパフォーマンスで
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フラメンコ 情熱伝える ギターデュオ徳永兄弟 7月静岡公演
本場スペインで学び、現代的なフラメンコを追求するギターデュオ「徳永兄弟」が7月5日、静岡市葵区の静岡音楽館AOIで県内初公演を行う。激しさともの悲しさを行ったり来たりする、振れ幅の広い感情表現がフラメンコの神髄。2人は「熱量たっぷりのステージを楽しんでほしい」と口をそろえる。 兄・健太郎、弟・康次郎で活動を始めて11年目。それぞれがスペインのコンクールで上位入賞を果たし、デュオとしてはアニメ「アルスラーン戦記」主題歌やNHK番組「旅するためのスペイン語」のオープニング曲を手がけた。今夏の野外フェス「フジロックフェスティバル」への出演が決まるなど、活躍の場を広げている。 昨年11月に発表し
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B’z デビュー35年 9月9、10日エコパで公演
ロックユニットB’zが全国ツアー「B’zLIVE-GYMPleasure2023-STARS-」をスタートさせた。9月9、10日にはエコパスタジアム(袋井市)で公演する(静岡新聞社・静岡放送など主催)。両日とも午後5時半開演。 ボーカル稲葉浩志とギター松本孝弘が1988年9月にシングル「だからその手を離して」とアルバム「B’z」の同時発売でデビューしてから35年。日本の音楽シーンに数々の金字塔を打ち立ててきた。7月12日にはシングル「STARS」をリリースする。数多くの楽曲の中からベスト選曲を披露するPleasureツアーは5年ぶり。35周年のメモリアル
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賞金20年ぶり増額 浜松国際ピアノコンクール 日程や要項案決まる
浜松国際ピアノコンクール実行委員会(会長・中野祐介浜松市長)は23日に中区で開いた会合で、2024年11月に開催する第12回コンクールの日程と実施要項案を明らかにした。同規模の国際大会との均衡を考慮し、上位入賞者の賞金を引き上げる。前回が感染症の影響で中止になったため、年齢制限を3歳引き上げて33歳以下とする。 日程は24年11月4日にオープニングコンサート、9日から1~3次予選、23日と24日に本選と表彰式を行う。入賞者披露演奏会は25日。会場はいずれも中区のアクトシティ浜松。審査委員は小川典子委員長ら国内外の11人が務める。 賞金は1位が100万円増の400万円、2位が70万円増の2
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浜松で「壬生の響き」 30日、「信康」描いた琵琶曲初演
浜松市天竜区二俣町の天竜壬生ホールで30日、演奏会シリーズ「壬生の響き」(浜松市文化振興財団主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれる。筑前琵琶奏者藤高りえ子さんが出演し、公演のために制作された「信康」が初演される。 天竜材で覆われたホールの音響の良さを味わってもらおうと企画されたシリーズの第3回。公演の目玉は、徳川家康の嫡男で、二俣城で自刃した信康の生涯を描いた「信康 二俣城に散りし花」。琵琶の定番曲、平家物語「祇園精舎」や芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を題材に、藤高さんが手がけた創作琵琶も披露される。 会場ロビーでは同区の飲食店などが集う「天竜ナイトマルシェ」も開かれる。午後6時開場。同7
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音楽作品の上映相次ぐ ステージとスクリーン“距離”に変化 静岡シネ・ギャラリーなど
静岡シネ・ギャラリー(静岡市葵区)は6、7月、日本のベテランバンドを追った新作ドキュメンタリー3本を連続上映する。近年、各映画館では音楽ドキュメンタリーの上映が相次ぐ。識者は「ステージとスクリーンの『境目』がなくなっている」と指摘する。 静岡シネ・ギャラリーは上映中の「劇場版 優しいスピッツ」に続き、6月30日から「Pascals~しあわせのようなもの~」を公開する。1995年結成の大編成アコースティックバンド「パスカルズ」による新型コロナウイルス禍のライブを収めた。伊勢真一監督は「(60~70年代のバンド)ザ・バンドを描いた『ラスト・ワルツ』(78年)に通じる、時代の空気感が伝わる作品。
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浜松「ジャズ・ウィーク」10月14~22日 荻野目洋子さんら出演
ジャズや音楽文化の魅力を体感する浜松市の一大イベント「第31回ハママツ・ジャズ・ウィーク」(市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)が10月14~22日、同市中区のアクトシティ浜松を主会場に市内各地で開かれる。主催者の事務局関係者が21日、市役所で概要を発表した。 ジャズ初心者をはじめ、愛好家やファンなど老若男女が気軽に親しめるように多彩なコンサートやトークイベントを9日間にわたって繰り広げる。メインは最終日の「ヤマハ・ジャズ・フェスティバル」。アクトシティ浜松を舞台に、歌手の荻野目洋子さんらを迎えて1日限りの特別ステージで会場を盛り上げる。 新たな取り組みとして、市内
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きっさこ【喫茶去】 今日は“いいお茶”を 石井萠水【SPAC俳優 言葉をひらいて⑦】
喫茶去[きっさこ]という言葉をご存じでしょうか? 禅語で「お茶でもどうぞ」「茶を飲んで去れ」という意味があります。この言葉に関するエピソードはぜひググって(検索して)いただけたらと思いますが、実は私たちSPACは「喫茶去」のお話を演劇として上演したことがあるのです。 主役となるのは高名なお坊さんで、私はその弟子である子坊主の役をつとめ、坊主頭のカツラを被り元気な声で和尚様に絡むという演技で観客の方々に笑っていただきましたが、あれから数年たった今、このコラムを書くにあたって思い至ったことがあります。 自分の周りの人が良くない状態に陥っていると思ったとき「まあ、お茶でもどうぞ」と声をかけるこ
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沼津出身のラッパーELIONE 渋谷で初ワンマンライブ 新作の世界観存分に
ラッパーのELIONE[イーライワン](沼津市出身)が8月12日、東京・渋谷の大型ライブハウス「WWW」で初のワンマンライブを行う。今春発表した5枚目のアルバム「So Far So Good」の世界観を存分にアピールする。 アルバムに参加したラッパーのCHICO CARLITO[チコ カリート]、唾奇[つばき]、SALU[サル]ら豪華ゲストを交えるライブは、発売直後にチケットが売り切れた。 「クラブのライブだと、僕を目当てのお客さんもいるが、DJやお酒など別の要素がいっぱい。でも、ワンマンだと『おまえ、どんなライブするんだよ』という気持ちを一人で受け止める必要がある。みんなが楽しめる空間
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芥川、直木賞候補決まる 山本賞の永井さん(島田市出身)ら
第169回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が15日、発表された。芥川賞は立命館大教授で哲学者の千葉雅也さん(44)や、難病のため電動車椅子で生活する市川沙央さん(43)らの5作が、直木賞には今年の山本周五郎賞に決まった永井紗耶子さん(46)=島田市出身=らの5作がノミネートされた。 選考会は7月19日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれる。 候補作は次の通り。(敬称略) 【芥川賞】石田夏穂「我が手の太陽」(「群像」5月号)▽市川沙央「ハンチバック」(「文学界」5月号)▽児玉雨子「##NAME##」(「文芸」夏号)▽千葉雅也「エレクトリック」(「新潮」2月号)▽乗代雄介「それ
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商店街が舞台 17団体・個人が路上で寸劇 浜松・中区
浜松市中区の砂山銀座サザンクロス商店街でこのほど、「路上演劇祭Japan in浜松2023」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。県内外から17団体・個人が出演し、多彩な表現で思い思いにパフォーマンスを披露した。 浜松市の「木の実プロデュース」は同市出身のスズキコージさんの絵本「サルビルサ」を劇にし、戦争の無意味さを表現した。ほかにも知的障害や発達障害のある子の親でつくる「浜松キャラバン」がバスあるあると題して、バス停で順番を待つルールが理解できないことや車内でお気に入りの席に座りたがるなど障害のある人のこだわりを寸劇で紹介した。 実行委の里見のぞみ代表は「表現は一様ではな
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美しい旋律で魅了 フルートクラブ 浜松・中区で演奏会
浜松市のアマチュアフルート奏者らでつくる「浜松フルートクラブ」はこのほど、第58回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区の市福祉交流センターで開いた。 20~70代の会員40人がクラシックや歌謡曲など11曲を披露した。モーツァルトの交響曲第40番や「花は咲く」などの美しい旋律を息の合った掛け合いで奏で、来場者を楽しませた。 同クラブは1969年に設立。音大で学んだ会員らが南区の可美協働センターを拠点に活動している。
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浜松混声合唱団 歌声に磨きかけ 24日浜松中区で演奏会
浜松混声合唱団が24日の演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)に向け、練習に励んでいる。中区のクリエート浜松でこのほど、団員らが発声を丁寧に確認した。 演奏会は3部構成で、20~70代の45人が出演する。「平和への祈り」をテーマにした1部は「世界に一つだけの花」「さとうきび畑」など5曲、2部は同市出身のバイオリニスト西山亜希さんの演奏、3部では信長貴富作曲「女性詩人による三つの譚歌(バラード)」を披露する。 演奏会は24日、同区のアクトシティ浜松で午後2時に開演する。入場料千円。
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磯村勇斗さん故郷で夢舞台 出身劇団、高校生と共演へ 沼津市制100周年事業
沼津市出身の俳優磯村勇斗さん(30)が7月に同市で上演されるロシアの劇作家チェーホフの戯曲「プロポーズ」に出演する。高校時代に初舞台を踏んだ思い出深い作品で、当時所属した劇団の現役メンバーやオーディションで選ばれた市内の高校生らと共演する。市制100周年記念事業の一環。念願だった地元での上演に心を躍らせる磯村さん。このほど、市内で通し稽古に励んだ。 磯村さんは沼津西高時代に地元劇団「沼津演劇研究所」に所属し、「プロポーズ」に出演した。「がむしゃらにやっていた。(演劇が)面白いなと感じた」と原点となった経験を振り返る。東京で俳優活動を始めてからも、同劇団員から演技の感想が届くなど交流が続い
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焼失のやまがた楽器店復活 市民や常連一丸支援 三島の音楽拠点再出発
2021年10月の火災で焼失した三島市本町のやまがた楽器店が10日、新店舗での営業を再開した。山形正明社長(64)が失意の中、再建を後押ししたのが「三島の文化を絶やさないで」「必ず復活して」といった市民や常連客からの声だった。再出発に向け「ここを拠点に若き音楽家を育てていきたい」と決意を新たにした。 火災直後から多くの善意が寄せられた。寄付金や見舞金を届けるだけでなく、クラウドファンディングを立ち上げたり、チャリティーライブを開催したりする客もいた。山形社長は「落ち込んでる暇がないほど物心両面で応援してくれた」と感謝する。 72周年を迎える同店は、楽器販売や音楽教室のほか、県東部の音楽イ
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チューバ世界大会で優勝、プロ奏者の夢へ前進 清水南高の岩本さん
米アリゾナ州立大で今月上旬まで開かれた18歳以下のチューバ奏者の世界大会で、清水南高3年の岩本隼輝さん(17)が優勝した。世界的奏者のダニエル・ペラントーニ氏から直接レッスンを受ける機会にも恵まれ、将来プロ奏者を目指している岩本さんは思いを新たにしている。 50回目を数える「ITEC2023」のヤング・アーティスト・ソロ部門に出場した岩本さんは、音源審査でセミファイナリストに選ばれて5月下旬から渡米。3人が残った決勝ラウンドで1位に輝いた。ペラントーニ氏からは英語で指導を受け、間近で生の演奏も披露してもらった。 岩本さんは「他の出場者の演奏の高いレベルを肌身で感じた。皆自分の音楽を持って
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静岡人インタビュー「この人」 「昭和のレコードを聴く会」の発起人 沢田弘さん(浜松市中区)
製茶機械製造販売の沢田工業の社長を務める傍ら、昨年アナログレコードを再生する針と一体化した部品「カートリッジ」を発売した。同年7月に、レコードに興味のある市民を集めて昭和の流行歌を楽しむ「昭和のレコードを聴く会」を発足した。浜松市中区の高台協働センターで月2回、無料開催し、参加者は延べ400人を超えた。71歳。 ―会をつくった理由は。 「地元の地区社会福祉協議会の副会長に就いた際に新しい試みとして始めた。オーディオ機器が壊れて捨てたとしても、レコード盤だけは大切に保管している同世代は多い。そういったレコードを持ち寄って、思い出話をしようと企画した」 ―会の特徴は。 「聴く会は中学の同
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静岡国際オペラコンクール 8月、浜松でプレイベント
静岡国際オペラコンクール(県など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の実行委員会は12日、本年度初会合を県庁で開いた。浜松市中区のアクトシティ浜松で10月28日~11月5日に行う第9回コンクールに向けたスケジュールを決めた。 同コンクールは新型コロナウイルスの感染拡大を受け、予定されていた2020年の実施を見送った。第9回は6年ぶり開催となる。会合では委員長を務める出野勉副知事が今回の参加希望者について、33の国と地域から271人の応募があったと説明。「音楽文化を浜松から広げたい」と意気込みを語った。 告知と機運醸成のためのイベントとして8月27日に静岡文化芸術大(浜松市中区)で、過去のコン
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クラシック名曲聴衆魅了 富士山静岡交響楽団コンサート
富士山静岡交響楽団による青少年名曲コンサート(しずしん地域文化振興財団特別協賛、静岡新聞社・静岡放送後援)が11日、静岡市葵区の市民文化会館で開かれた。 若手指揮者として期待される松川智哉さんと、浜松学芸高出身のフルート奏者平野ほの花さんを迎え、クラシックの名曲を披露した。モーツァルトの「フルート協奏曲第1番」やチャイコフスキーの歌劇「エフゲニー・オネーギン」など、息の合った華やかな演奏で約800人の聴衆を魅了した。 同財団は青少年育成事業の一環として、同市や焼津市内の中学生ら約270人を招待した。
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ジャンルさまざま 美しい歌声で魅了 浜松市立高合唱団定期演奏会
浜松市立高合唱団は10日、定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区の市福祉交流センターで開いた。団員約20人が美しい歌声で来場者を魅了した。 クラシックとミュージカル、ポップスの3部構成。同校校歌や市歌の第1部に続き、第2部では部員が約1年かけて作り上げた童話「シンデレラ」のオリジナルストーリーに沿って歌を披露した。第3部は「学園天国」や「銀河鉄道999」などで会場を盛り上げた。
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観客180人魅了 浜松・中区のバイオリニスト 岡田さんらリサイタル
浜松市中区のバイオリニスト岡田恵里さんらによるバイオリンリサイタルがこのほど、浜松市中区のアクトシティ浜松音楽工房ホールで開かれた。ピアニスト鳥谷部美帆さんのピアノ伴奏に合わせて音色を奏で、約180人の来場者を魅了した。 披露した曲は、組曲「4つのロマンティックな小品」や、モーツァルトの「ピアノとバイオリンのためのソナタ」、チャイコフスキーの「バイオリン協奏曲」など9曲。 岡田さんは愛知県立芸術大卒業後、ドイツやスペイン、チェコなど欧州各地で音楽を学んだ。現在は富士山静岡交響楽団楽員や県演奏家協会浜松支部長などを務める。リサイタルは9回目。
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「センス・オブ・ワンダー」入場者1万人 愛知の出井さん 静岡県立美術館
静岡市駿河区の県立美術館で開催中の展覧会「センス・オブ・ワンダー 感覚で味わう美術」の入場者が9日、1万人に達した。同館でセレモニーが開かれ、節目の入場者に記念品が贈られた。 1万人目となったのは、静岡県内旅行中に来館した愛知県春日井市の出井全子さん(60)。「作品と建物の雰囲気、音響などいろいろな共存が楽しめた。触ることができる展示物もあり、初めての経験ができた」と話した。同展は作品を五感で鑑賞することをコンセプトに、草間弥生さんの「水上の蛍」をはじめとする同館の収蔵品約90点を展示している。7月9日まで。
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中村哲医師の映画 24日から藤枝で上映 焼津は7月1日
日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)東海事業本部は24、25の両日午前10時から、労働者協同組合法成立記念作品として制作した映画「医師中村哲の仕事・働くということ」を藤枝市生涯学習センターで上映する。各日先着250人。 アフガニスタンとパキスタンで病気や戦乱、干ばつに苦しむ人々のために活動を続けた中村医師の軌跡が描かれ、「働く」ことについて考えるドキュメンタリー作品。7月1日午前10時からは焼津文化会館で開かれる。先着600人。 参加費は一般千円、学生と障害者500円、高校生以下無料。事前申し込み制。 問い合わせは平日午前10時~午後5時に同本部<電052(222)3850>へ。
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劇団四季が児童無料招待 静岡など県内10市巡回
劇団四季が小学生に舞台芸術の魅力を伝える招待公演「こころの劇場」(静岡新聞社・静岡放送協賛)が7日、静岡市葵区の市民文化会館で開かれた。同市の45校約2600人が午前と午後に分かれて観劇した。 演目はミュージカル「人間になりたがった猫」。1979年の初演以来、約2千回の公演実績がある。魔法使いの力で猫から人間の姿へと変身したライオネルが、町の人々との交流を通して成長する物語。コミカルな場面やハラハラする場面になると客席から笑い声や歓声が上がり、会場はアットホームな雰囲気に包まれた。 長田西小6年の望月元翔君は印象に残ったシーンに町で起きた火災を挙げ「命の大切さは平等だと言って、町の嫌われ
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“出発”宣言、一歩踏み出す 浜松からメジャーデビュー Atomic Skipper
浜松市出身の4人組ロックバンドAtomic Skipperが、アルバム「Orbital」でメジャーデビューを果たした。高校入学直後に結成してから9年。「初めて曲を聴く人にも、これまで時間を共有してきた人にも、“出発”を宣言できる作品ができた」と、胸を張って一歩を踏み出した。 高校時代は軽音楽部で演奏しながら、週末に磐田市内のライブハウスに通った。卒業後も働きながら音楽活動を続けた。「メンタルと体力が鍛えられた」と松本和希(ドラムス)は振り返る。 新型コロナウイルス下でも曲の制作を止めなかった。ライブや観客への考え方も変化したと久米利弥(ベース)と中野未悠(ボーカル
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8LOOMがDVD発売 NOA、沼津でトークショー
アーティストのNOAが5月27日、7人組ボーイズグループ「8LOOM(ブルーム)」のブルーレイ&DVDの発売を記念し、沼津市の商業施設ららぽーと沼津でトークショーを開いた。メンバーとして参加したNOAは「思い出の詰まった感慨深い作品。自分も楽しんで見ることができた」とPRした。 2022年に放送されたTBS系ドラマ「君の花になる」の劇中グループで、実際に期間限定で活動。ライブ映像や特典映像を収録した。NOAは「沼津市を訪れたのは初めて。魚をよく食べるので深海魚にはとても興味がある」と話し、「メンバーと時間を共有し、頑張って練習した成果で最高のステージになった」と笑顔で振り返った。 ブルー
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野外フェス「頂」中止 台風2号の影響 会場設営見込めず
静岡県営吉田公園(吉田町)で3、4の両日開催予定だった野外音楽フェスティバル「頂―ITADAKI―」(静岡新聞社・静岡放送共催)を主催するブンブンバッシュ(静岡市駿河区)は1日、台風2号の影響を考慮しイベントを両日とも中止すると発表した。 2日に風雨の強まりが予想され、必要十分な会場設営が見込めないことなどが理由という。 同フェスは2008年にスタートし、11年に会場を吉田町に移した。毎夏2日間に全国から延べ1万人以上が集まる。
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映画「渇きと偽り」(2020年、日本公開22年) 乾いた大地に一つの救い【名画の歳時記】
5月末、平年よりかなり早く梅雨に入りました。夏の水不足を防ぐためにも、農作物の育成のためにも、必要なものだと頭では分かっていても、やはり雨が続くのと、何よりもジメジメとした湿気のことを思うとうんざりしてしまいます。 「雨の訪問者」(1970年)、「シェルブールの雨傘」(64年)などタイトルに「雨」と付く作品、「七人の侍」(54年)、「ショーシャンクの空に」(94年、日本公開95年)など、雨の場面が印象的な作品もありますが、今回はあえてカラッカラに乾燥した作品をご紹介します。映画で湿気に対抗してみるのもありでは? というわけで世界的ベストセラーとなったミステリー小説の映画化「渇きと偽り」(
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日比谷音楽祭にローランド出展 6月3、4日
ローランドは6月2~4日、東京・日比谷公園で開催される「祝・日比谷野音100周年日比谷音楽祭2023」に出展する。同社の電子楽器を展示するほか、プロのミュージシャンによる体験ショップやミニステージを予定している。 同社の出展は3、4日の2日間。電子ドラム「VAD307」や電子管楽器「エアロフォン・プロAE―30」、キーボード「E―X50」など6機種を展示する。 同音楽祭は「野音(ヤオン)」の呼び名で親しまれている大音楽堂を擁する日比谷公園で、音楽体験ができるイベント。
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文化芸術団体が交流 静岡、代表者ら活動紹介
静岡県民の文化活動を支援する静岡県文化財団の組織「アーツカウンシルしずおか」(ACしずおか)は31日、2023年度の支援対象プログラムの実施団体を集めた「キックオフミーティング」を静岡市駿河区のグランシップで開いた。 音楽、パフォーミングアーツ、美術、伝統芸能などさまざまなジャンルの文化活動に励む各地域26団体の代表者らが集い、それぞれの活動に理解を深めた。 2団体1組で行う相互インタビューを踏まえ、活動内容を壇上で紹介し合った。地域住民とアーティストの出会いと交流を促進する試み「マイクロ・アート・ワーケーション」をはじめとするACしずおか独自の取り組みの説明もあった。 加藤種男AC長
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「夢あきらめないで」ダンサーYU-YAさん(浜松出身)講演
浜松市中区の静岡文化芸術大は29日夜、学生応援イベントとして同市出身のダンサーYU-YA(本名・大柳豆勇也)さん(32)=中区=を招いた講演会「夢の叶え方 ブレイクダンス世界一になるまで」を同大で開いた。学生約150人が参加し、充実した学生生活について考えた。 YU-YAさんは自身のダンス教室生のフラッシュモブに合わせて登場。華麗なパフォーマンスを披露し、学生たちから拍手が巻き起こった。「夢をかなえた人はしつこくやり続けた人。あきらめないこと、やめないことが一番大事」と話し、幼少期にいじめを受けたり高校時代に大きなけがをしたりと困難にぶつかりながらも夢をかなえた経験を語った。まだ夢や目標が
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「西郷の局」ダンス劇に 6月18日上演 掛川「ARTS C3 company」
掛川に生まれ、徳川家康に愛された側室「西郷の局」。その波乱の生涯を描いたダンス時代劇「西郷の局―家康を魅了した、お愛さま―」(かけがわ茶エンナーレ実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が6月18日、掛川市生涯学習センターで上演される。地元のダンス集団「ARTS C3 company」(山本真理子代表)が躍動的なダンスや迫力の殺陣で見せる新感覚の歴史エンターテインメントに仕上げた。 掛川、菊川両市内でダンススタジオを経営する山本と田端泰成が地元を盛り上げたいと昨年9月に上演。好評を得たため、来年開催されるアート祭「かけがわ茶エンナーレ」の舞台芸術プロジェクトの一環として再演が決まった。プロジ
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落語と三味線、新感覚の共演 春風亭昇吉さん×シュムコーさん 27日から伊豆の国で怪談話
伊豆の国市吉田の国登録有形文化財「知半庵(旧菅沼家住宅)」で27、28の両日、落語家春風亭昇吉さん(43)と、米国生まれの三味線奏者コリーン・クリスティナ・シュムコーさん(37)がコラボする異色のイベント「粋な五月」(同プロジェクト委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれる。関係者は「古き良き日本文化を現代風にして再興するきっかけにしたい」と目を輝かせる。 公演のメインは落語の怪談話「牡丹灯籠(ぼたんどうろう)」。昇吉さんの言葉による繊細な情景描写に、三味線の作曲も行うシュムコーさんが音色でサポートする。主催団体のあわやのぶこ代表(71)によると、落語と楽器のコラボは珍しく、「普段落
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チューバ奏者世界大会へ 清水南高の岩本さん26日渡米
静岡市清水区の清水南高芸術科音楽専攻3年岩本隼輝さん(17)が、米アリゾナ州立大で開かれる18歳以下のチューバ奏者の世界大会に出場するため26日に渡米する。レッスンのため1カ月に1回東京に通っている岩本さん。将来はチューバ奏者としてプロの楽団入りを目指していて「常に楽しく、自分らしい演奏を披露したい」と話す。 岩本さんが出場するのは今回50回目を数える「ITEC2023」のチューバ・ヤング・アーティスト・ソロ部門。昨年12月末に提出した課題曲「チューバのための組曲」1、3楽章の音源審査を突破し、14人のセミファイナリストに選ばれた。2回戦では14人がピアノ伴奏なしで「ソロチューバのためのミ
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長い下積みの末、映画主演の夢つかむ 天竜出身の花島さん 6月3日、浜松で「私を判ってくれない」上映
浜松市天竜区出身の俳優花島希美さん(37)が主演した映画「私を判(わか)ってくれない」が6月3日、中区田町のシネマイーラで上映される。上京し下積みを続けてきた花島さんにとって夢だったという主演作品。「地元で大勢の人に見てほしい」と呼びかけている。 鹿児島県長島町を舞台に、映画制作の夢を掲げて住民と摩擦を起こす“城子”と、城子の生き方に共感しつつも複雑な人間関係に巻き込まれる“由記乃”の姿を描くドラマ。花島さんは由記乃役を演じた。 短大卒業後に幼稚園教諭を9年務めた花島さんは、幼少期からの俳優の夢を追って30歳直前で上京した。アルバイトをしな
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日常の共通性作品の枠に 静岡県とタイの共同演劇、御殿場で7月
静岡県とタイの劇作家による共同演劇プロジェクト「パラレル・ノーマリティーズ」の作品が7月、タイ・バンコクの北約500キロに位置するダーンサーイ市のアート祭で上演される。2000年から続く同プロジェクトの作品が近くお披露目されるのを前に、日タイの制作関係者が御殿場市でトークイベントを開いた。 作品は劇作家石神夏希さん(静岡市葵区)が17年に京都府舞鶴市で制作した「青に会う」を基盤とする。「青」という名の女性が、同市のあちこちを実際に訪ねて人々と交流する14日連続の演劇で、写真家鈴木竜一朗さん(御殿場市)が本人役で出演した。7月の上演は、舞台をダーンサーイ市に移し、タイの劇作家ナッタモン・プレ
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静岡限定で芸能オーディション、7月末まで10~18歳の男女対象 都内芸能事務所とヒーローズアカデミー
菅田将暉さんや中村倫也さん、杉野遙亮さんら人気俳優が所属する芸能事務所「トップコート」(東京)と、芸能スクール「ヒーローズアカデミー」(浜松市中区、山本泰子社長)が、県内在住や出身者、ゆかりのある10~18歳の男女を対象にした「静岡限定オーディション」を開催している。参加無料で、書類選考の1次審査の受け付けは7月31日まで。 トップコートの地方オーディションは初めて。同社の高木伸二執行役員は「マーケティングに適している静岡は、多くのすてきな芸能人を輩出している。東京に近く、レッスンに通いやすい」と理由を語った。 優秀賞に選ばれると、同社と養成契約を結び、ヒーローズアカデミーの特待生として
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ヤマハ ボイスバンク「符色」を発売
ヤマハはこのほど、歌声合成ソフト「ボーカロイド6」専用で、人間の声を元に生成するボイスバンク「符色(ふいろ)」のダウンロード販売を開始した。 符色は、2022年2月に実施したボーカルオーディション「歌って応募!ボカロになれるオーディション」でグランプリに輝いた女性シンガー「philo(フィロ)」の声を元にハイトーンと力強いボイス、ダイナミックに変化する声色を再現した。 販売価格は税込み1万1千円。ボーカロイド公式ショップでダウンロードする。
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音楽指導36年集大成、91歳小林さんが指揮 浜松・中区で発表会
浜松市西区の音楽講師小林博治さん(91)のハーモニカと合唱の最後の発表会がこのほど、中区のクリエート浜松で開かれた。小林さんが指導するハーモニカ教室と合唱団の約40人が舞台に立ち、指導に当たった36年間の集大成を披露した。小林さんのキーボード演奏や指揮に合わせて、エーデルワイス・ハーモニカ・バンドがディズニーメドレーを、ふれあい会合唱団が「見上げてごらん夜の星を」をそれぞれ、約100人の聴衆に届けた。ハーモニカと合唱の合同演奏では、客席の聴衆も歌声を響かせ、楽しい雰囲気に包まれた。 小林さんはここ3年、コロナ禍で思うように練習ができなかったことに触れ、「今日、元気にステージに立てたことが何
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ブラジル音楽紹介 27日浜松・中区でイベント
在浜松ブラジル総領事館は27日午後6時半から、ブラジル音楽を紹介するイベント「ボサ・ブラジル」を浜松市中区のギャラリーモール・ソラモで開く。 同国のボサノバやサンバ、ポピュラー音楽を得意とする5人組バンド「ヴィア・ブラジル」が出演し、ステージを盛り上げる。会場の一角ではチーズパン「ポンデケージョ」やトウモロコシ粉を使ったフライドポテトのような「ポレンタ」、コーヒーなどを販売予定で、同国の食文化を楽しむこともできる。 イベントは2021年からスタートし、今回が6回目となる。入場無料。
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架空の駅の発車メロディーを募集 ローランド
ローランドはこのほど、架空の駅の発車メロディーをSNSに投稿する参加型イベント「ローランドステーション」を始めた。 ローランド製品を使い、駅のコンセプトから連想する10秒程度のオリジナル曲を募集する。メロディーを演奏している動画をツイッターかインスタグラムにハッシュタグ「#ローランドステーション」を付けて投稿する。 審査員は浜松市を拠点に活動するキーボーディストの「ADAM at(アダムアット)」さんが務める。副賞や参加賞も用意する。
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ろうそくが彩る舞台に感慨 中納良恵さん 熱い景色バトンつなぐ【音楽に包まれて 頂-ITADAKI-名場面㊦】
2日間で20組以上が出演する野外音楽フェスティバル「頂」には、1日1組しか使わない特別な舞台がある。数百本のろうそくが彩る「キャンドルステージ」だ。バンド「エゴ・ラッピン」のボーカリスト中納良恵さんは2019年の出演を「特別に美しい景色だった」と振り返る。 ギタリストの森雅樹さんと2人だけのアコースティックセット。夜のとばりが下りる中、ヒット曲をしっとりと歌い上げた。 「ステージの前に小さな池があって、水面に光が映っている。神々しさすら感じました。炎の熱も記憶しています。素晴らしい空間で歌わせてもらいました」 08年開始の「頂」にはソロ名義も含めて過去7回出演している。同フェスの前身と
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静フィル、リハーサルに熱 6月3日静岡・葵区で定演
1977年の創設後、静岡市民を中心に活動を続ける静岡フィルハーモニー管弦楽団(静フィル)が6月3日、同市葵区の静岡市民文化会館で第46回定期演奏会を開く。本番を前にした5月23日夜、同区の静岡音楽館AOI講堂で約80人が熱を込めてリハーサルを行った。 指揮に佐々木新平さん(ヤマハ吹奏楽団常任指揮者)、ソリストに鈴木舞さん(バイオリン)を迎え、チャイコフスキー作曲「バイオリン協奏曲ニ長調」のテンポや音の強弱など細部を確認した。 佐々木さんは同曲について「バイオリニストの技術を余すところなく表現できる」と解説。その一方、オーケストラについても「ソリストに寄り添うだけでなく、自ら発信することが
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キャンプフェス人気 テントでまったり♪音楽にうっとり 富士山麓で団らん【しずおかアウトドアファン】
キャンプと音楽を野外で同時に楽しめる「キャンプフェス」が人気だ。豊かな自然に恵まれた県内は、有名アーティストが登場する大型フェスも毎年開かれる。13、14の両日、富士市桑崎の富士山こどもの国を舞台に開かれた「FUJI&SUN’23」(実行委主催)には2日間で延べ約4500人が来場。富士山麓の自然に親しみながら、思い思いに過ごした。 裾野市との市境付近に広がる富士山こどもの国。富士山と愛鷹山の谷間に位置し、普段は親子連れが遊びに訪れる広さ約94・5ヘクタールの広大な都市公園だ。 しかし、この日は趣が違った。比較的平らな芝生の広場に、音楽ライブ用の大型仮設ステージが出現。来場者が
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ヤマハ楽団指揮者に87歳の作曲家保科さん 脳出血でまひ残る中、6月定演で自作など5曲
浜松市中区のアクトシティ浜松で6月24日に開かれるヤマハ吹奏楽団の第57回定期演奏会で、87歳の作曲家保科洋さん(兵庫県在住)が客演指揮者を務める。2017年に脳出血で倒れながらも、音楽への情熱から舞台に立ち続ける保科さん。「古祀(こし)」や「復興」といった自らが手がけた作品など5曲のタクトを振る。 保科さんと同楽団の付き合いは長いが、指揮は初めて。1980年には同楽団から委嘱されて「古祀」を作曲した。40年以上前の作品を、保科さんは「吹奏楽の曲を作ったり、指導したりするようになったきっかけ」と振り返る。 同じく委嘱作品「復興」は、同楽団50周年の2010年に作曲した。「曲の最後の部分は
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劇団四季「ジョン万次郎の夢」 不屈の精神 未来切り開く
劇団四季のファミリーミュージカル「ジョン万次郎の夢」の静岡県内公演(静岡新聞社・静岡放送など主催)が8月3、4日、静岡市葵区の市民文化会館で行われる。江戸時代末期に不慮の事態で渡米し、帰国後は日米の架け橋になろうと奔走した中浜万次郎の物語。持ち前の好奇心と不屈の精神で自らの未来を切り開く姿は、幅広い世代に勇気を与える。 土佐国の漁師の家に生まれた万次郎は14歳の時、漁に出て遭難する。奇跡的に米捕鯨船に救助されるが、鎖国下の日本に戻れず米国へ。異国の地で最先端の文明に触れ、さまざまな学問を身に付けた万次郎は、世界に大きく後れを取る母国を憂い、自らが国を開く力になろうと帰国する。しかしそこには
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舞台で子どもたちと共演 Keycoさん 芸術通し愛と元気共有【音楽に包まれて 頂ーITADAKIー名場面㊥】
2011年の「頂」。大きなアート作品をバックに子どもたちとステージに立ったシンガーのKeyco[キイコ]さんは、歌に乗せてライブペイントを行う企画「ITADAKI ART JAM」を「愛と元気をシェアできた。ほかにはない、厚みと重みのあるプロジェクトでした」と振り返る。 4~12歳の36人が公募で集まった。Keycoさんは歌やダンスを教え、事前準備を重ねた。異なる年齢の児童を一つにまとめ上げるのは「これまで経験がないほどの苦労が伴った」という。 当日は、頂のアート演出を一手に担ってきたペインティングユニット「Gravityfree」と共に臨んだ。東日本大震災直後。自由と尊敬、共存をテーマ
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自分史を脚本化、演技で表現 中高生の実体験を音楽劇に 静岡市葵区のカンパニー・ナイン 27、28日初公演
静岡県内在住の中学・高校生を演じ手に据え、それぞれの実体験や思考を脚本や音楽に入れ込む演劇プロジェクト「カンパニー・ナイン」(静岡市葵区)が27、28の両日、同区の「MIRAIEリアン」で第1回公演を行う。21日夜、公演会場での稽古を行い、幕開けに向けて出演者と制作陣が気持ちを高め合った。 初演目はオリジナルミュージカルで「STAGE!」と題した群像劇。演出家田中奏さん(36)=同区=が、公募で集まった中高生10人が語る自分史から印象的なエピソードをすくい上げ、脚本化した。家族、夢、友達、生死、喜び、悲しみ―。さまざまな逸話が1本の作品に結実した。田中さんの盟友で、劇団四季でも活躍したア
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地域満たす温かい笑い 住みます芸人 起業や伝統継承の道
芸人が47都道府県に住み、事業で地域の活性化を目指す吉本興業の「あなたの街に住みますプロジェクト」が始まったのが2011年。地域に根付くという発想の転換が目を引いたが、10年以上経過し、起業する芸人も。各地に「温かい笑い」をもたらす、従来とは違う「芸人の道」を示すことにもつながっている。 47組だった住みます芸人は100組超、県や市と包括連携協定は20ほどに。吉本興業ホールディングスの泉正隆副社長は「芸人が自分事でできることを実行し、信頼度が上がってきたのではないか」と捉える。 住みます芸人には「優しく、温かい笑いを生みだす力」が絶対に必要だという。BSよしもとの「チーキーズaGoGo!
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交通事故の後遺症から復帰 GOMAさん 演奏活動再出発の場所【音楽に包まれて 頂ーITADAKIー名場面㊤】
6月3、4両日に吉田町で開かれる野外音楽フェスティバル「頂―ITADAKI―」(静岡新聞社・静岡放送など共催)は、2008年初開催。新型コロナウイルス禍で中止した20、21年を除き、毎夏開催が定着している。主催者や制作陣の多くが地元在住の「ローカルフェス」として、国内屈指の歴史がある。出演常連の音楽家に、過去のステージで体感した「名場面」を語ってもらった。 ◇ オーストラリア先住民の木管楽器「ディジュリドゥ」の奏者GOMA[ゴマ]さんは、初開催からほぼ毎年出演する。「2回目の音楽人生が始まった場所」と語るのが11年の「頂」だ。 09年11月の交通事故で外傷性脳損傷と診断され、記
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雨の富士山麓、降り注ぐ音楽 FUJI&SUN’23 21組熱演
富士市の富士山こどもの国で13、14の両日、野外フェスティバル「FUJI&SUN’23」(実行委員会主催)が開催された。雨が続く中、2ステージに21組が登場し、熱演を繰り広げた。静岡県内外から延べ約4500人が訪れた。 幕開けのネバー・ヤング・ビーチは、強まる雨の中集まった観客を「猛者」とあおり、キャッチーなギターサウンドで盛り上げた。 折坂悠太は新バンドを率いた。初期曲をギターの残響音を研ぎ澄ませたアレンジに刷新し、新たなサウンドの可能性を提示した。 ハナレグミは土砂降りに見舞われたが、コールアンドレスポンスや手拍子で観客を巻き込み、ダンサブルなステージを展開した。 エ
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「天使の歌声」児童に手ほどき 熱海にウィーン少年合唱団指導者
熱海市立第二小の児童有志がオーストリアを拠点に活動しているウィーン少年合唱団「ハイドン組」のカペルマイスター(担当合唱団指導者)、ジミー・チャンさんに合唱の指導を受けた。「天使の歌声」と称される同合唱団の指導法を体験した児童は、美しい歌声を響かせた。 27日に市内で公演する合唱団と地元主催者の双方が交流の機会を設けようと実現した。同校体育館に集まった4~6年生約30人にチャンさんは「声をバスケットボールだと思って、遠くのゴールに入れるイメージで」「ストローでジュースを飲む時のように息を吸って」などと分かりやすい表現で指導した。 真剣な表情で学んだ児童は「ふるさと」を合唱。透き通った歌声
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オペラ公演に向け稽古 焼津中央高合唱部 6月3、4日「仮面舞踏会」
焼津中央高(焼津市小土)合唱部は6月3、4の両日、恒例のオペラ公演を焼津文化会館(同市三ケ名)で実施する。演目はヴェルディ作曲の「仮面舞踏会」。生徒たちは大舞台で聴衆に感動を届けようと、演技や歌唱の表現力に磨きをかけている。20日は同校で初の通し稽古を行い、2週間後に迫った本番に向けて調整した。 公演は今回で49回目を迎える。29人の部員がキャストとして演じたり、演出や衣装といった裏方として舞台を支えたりしている。演目が決定したのは昨年8月ごろ。音楽や演技に秀でた部員が多いことから、高い表現力が求められる作品に挑戦することに決めた。 初の通し稽古で、キャストたちは本番用の衣装を身に着け
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平和へ願い音色響かせ 静岡県オーケストラスクール演奏会 静岡市葵区
NPO法人県オーケストラスクール(松本進理事長)は21日、第16回演奏会を静岡市葵区のしずぎんホールユーフォニアで開いた。奏でられる力強い音色に約400人の来場者が聞き入った。 同スクールが年1回開いている演奏会で、市内外の小学6年生から70代までの団員計40人がステージに上がった。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く中、「平和」を選曲の主体に据え、松本理事長編曲の「平和を我らに」、バッハ作曲の「目覚めよと呼ぶ声あり」など7曲を演奏。多彩な楽器が織りなす音楽に温かい拍手が送られた。 曲の合間には解説や団員のエピソード披露も交えた。場内からは笑いや感嘆の声が上がり、温かい雰囲気の中で練
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管楽器、一流教授が指導 8月、浜松で国際アカデミー
浜松市、ヤマハなどはこのほど、8月1~6日に「第29回浜松国際管楽器アカデミー&フェスティヴァル」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市中区のアクトシティ浜松で開くと発表した。国内外で活躍するトップクラスの奏者が若手演奏家を指導する「アカデミー」と、華やかな演奏が繰り広げられるコンサートの「フェスティヴァル」がある。 指導を担う教授陣は同市出身のサクソフォン奏者須川展也さん、有名オーケストラの客演首席奏者としても活躍するフルートのピルミン・グレールさんら7人。新型コロナの影響が強かった前回より3人増やした。大学生やプロが対象の「演奏家コース」と「中学・高校コース」があり、音源審査を経て受講する
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日常忘れゆったり過ごそう 御殿場で「アコチルキャンプ」 21日まで
富士山麓の自然に囲まれた開放的な空間で音楽やスポーツ教室、キャンプなど多彩なコンテンツを楽しむ「アコチルキャンプ」(通称アコチル)=実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援=が20日、御殿場市の富士山樹空の森をメイン会場に始まった。21日まで。 初日は静岡県内外から家族連れが詰めかけ、教育番組で親しまれたタレントの小林よしひささん、小野あつこさんのステージや山崎まさよしさん、一青窈さんら人気アーティストの演奏などを堪能した。ステージ間近で出演者と一緒に盛り上がったり、芝生で寝転びながら耳を傾けたりと、時間に追われる日常を忘れ思い思いのスタイルで楽しんだ。 キャンプをしながら2日間にわたってイ
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「匠宿」舞台に短編映画 俳優佐津川さん(静岡市出身)ら出演
静岡市駿河区の伝統工芸体験施設「駿府の工房 匠宿」を舞台にした短編映画「魔法使いの見習い」(千村利光監督)の完成披露試写会が20日、葵区のMIRAIEリアンコミュニティホール七間町で開かれた。21日まで市内2カ所で上映する。 映画は駿河竹千筋細工の職人になるため、一念発起して匠宿で修業中の祖父・泰助と、泰助の招待で同市にやって来た娘の琴美や孫の華との交流を軸に、伝統工芸の魅力や家族の心のつながりなどを描いた約19分の作品。琴美役で同市出身の俳優佐津川愛美さんのほか、六平直政さんらが出演した。匠宿の指定管理者である創造舎(同市葵区)が制作を企画した。 試写会終了後には、佐津川さんや千村監督
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ピアノで演奏リレー 独奏、連弾…音のバトンつなぐ 焼津
ピアノ愛好家が2日間にわたってリレー形式で演奏するコンサート「ミュージコピアノマラソン」(焼津市、市振興公社主催)が20日、同市宗高の大井川文化会館で始まった。県中部を中心に約500人430組が参加し、独奏や連弾で音のバトンをつないだ。21日まで。 4歳から82歳まで幅広い世代が出演し、「スタインウェイ」「ヤマハ」「カワイ」といったコンサート用ピアノ3台を使って、クラシックやポップスの楽曲を奏でた。きらびやかなドレスに着飾った子どもたちや、親子やきょうだいが練習の成果を披露すると、来場者から大きな拍手が送られた。
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磯村さんとトーク 登壇者を募集 沼津市制100周年
沼津市振興公社は22日から、市制100周年を記念して7月22日に市民文化センターで開かれる同市出身の俳優磯村勇斗さんとの座談会で、自身の夢や沼津の将来について語る登壇者を募集する。 応募資格は沼津市出身か在住、または同市に通勤通学する15~39歳の人(中学生除く)。公募人数は若干名。当日は磯村さんらが出演する演劇公演の第2部として座談会を開く。 希望者は「私の夢(沼津の未来・家族・自分)」をテーマにした800字以内の小論文と履歴書を、〒410―0832 沼津市御幸町15の1、沼津市民文化センター「きらりトーク係」へ郵送、または同センターに持参する。31日必着。 書類と面接で選考する。書
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間寛平さんに「大将賞」 燦々ぬまづ大賞 にぎわいづくり貢献
沼津市内の観光関係者で組織する「燦々(さんさん)ぬまづ推進委員会」(小森裕之委員長)は19日、同市の知名度向上や話題づくりに貢献した個人や団体に贈る「燦々ぬまづ大賞」の2022年度の受賞者を発表した。最高賞の「大将賞」には、お笑いタレントの間寛平さんが選ばれた。 間さんは21年から同市で始まった「寛平アメマナイトマラソン」の発起人を務め、毎年来訪するなど、市のにぎわいづくりに大きく貢献した。その他、「燦々ぬまづを取り上げたで賞」に沼津市内の情報を発信するウェブメディア「ぬまつー(仮)」を運営する沼津通信、「干物はさみで洗濯物が燦々乾くで賞」に干物型の洗濯ばさみを考案したモンディアルの小泉賢
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ウクライナ音楽家 浜松で慈善公演 民族楽器響かせ歌声披露 避難学生支援へ
浜松市西区のオイスカ開発教育専門学校を運営する学校法人中野学園は19日、ウクライナ出身の音楽家ナターシャ・グジーさんを招いたチャリティーコンサート(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区の市福祉交流センターで開いた。 ナターシャさんは同国の民族楽器バンドゥーラの哀愁漂う繊細な音を響かせながら、透き通った美しい歌声で市内に滞在する同国からの避難民や集まった市民らを魅了した。「わがキエフ」「キエフの鳥の歌」「踊る娘」など、同国の民謡や自作の楽曲を披露し、平和を祈った。曲の合間には、バンドゥーラについての解説も行った。 コンサートは、同国から避難し、同校で日本語を学んでいる女性4人の支援と平和祈願を
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ピアノ愛好家 華麗な音色 浜松・白羽楽器 15人が練習成果披露
ピアノ販売・修理業「白羽楽器」(浜松市中区)はこのほど、ピアノ愛好家による演奏会「白羽楽器ピアノ同好会」を同区の同社グランドピアノ館で開いた。事前に申し込んだ15人が日頃の練習の成果を披露した。 演奏は老舗スタインウェイのサブブランドでボストン社製のピアノを使用した。演奏の順番は開演前にくじ引きで決め、クラシックやポップスなどの楽曲を弾いた。 演奏会は2013年に始まり、年2回のペースで開催して今回が17回目。12月に創業50周年を迎える同社の彦坂高良社長は「発表する機会が少ない大人のピアニストのため、今後も続けていきたい」と話した。
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音楽家・詩人 巻上公一さん(熱海市) まばたきごとに世界は変わる【表現者たち】
音楽家で詩人の巻上公一さん(67)=熱海市=が第2詩集「濃厚な虹を跨ぐ」を出した。1978年結成の5人組「ヒカシュー」の歌詞を中心にした72編。ロック、ジャズ、テクノ、現代音楽などジャンルの壁を越えたバンドの音楽性と響き合う言葉の数々が、時に面妖に、時に明快にこだまする。 第1回大岡信賞を得た第1詩集「至高の妄想」(2019年)で、現代詩の作り手としての評価を確固たるものにした。「最初からそういうつもりで(歌詞を)書いている。現代詩との親和性を意識していた」 「濃厚な―」に収録された初期作品を読むと、当時から言葉一つ音節一つでイメージを伸縮しようと試みていたことが理解できる。擬音語、擬態
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万葉集、古今和歌集など題材 小舟書院最後の作品展 浜松のギャラリー
浜松市南区の書家、故清水小舟さんの門下生でつくる愛好家グループ「小舟書院」(静岡新聞社・静岡放送後援)の作品展が18日、同市中区のしずぎんギャラリー四季で始まった。21日まで。 門下生約20人が万葉集や古今和歌集などを題材にかな書道を出品。帳面の「帖(じょう)」につづった作品を中心に85点が並ぶ。門下生が自作の和歌や俳句をしたためた作品のほか、清水さんの生前最後の作品も来場者の目を引く。 清水さんは5月1日に90歳で亡くなり、小舟書院としては最後の作品展。40年来の門下生の楠野隆子さん(75)は「かな書道を広めようと長年尽力されてきた」と弔い、「清水先生の最後の作品と、門下生の個性が光る
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皆で落語に大笑い 瀧川鯉昇さんが寄席 浜松・龍泉寺
浜松市南区鼠野町の龍泉寺はこのほど、中区出身の落語家瀧川鯉昇さん(70)による寄席を本堂で開いた。 瀧川さんは、ご近所トラブルを題材にした落語「粗忽(そこつ)のくぎ」と、富くじに当たった店主と宿泊客が登場する「宿屋の富」を披露し、集まった住民約40人を沸かせた。 住職の薬師寺良晋さん(65)は「来場者は公の場で大笑いできる機会が少なかったと思う。今回の公演で楽しんでくれて良かった」と喜んだ。このほか、地元で活動するジャズユニット「渡辺良水トリオ」によるジャズ演奏もあり、盛況だった。 同寺での寄席は、新型コロナウイルスの影響で4年ぶり、17回目の開催。
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えん【縁】 つまずく石も縁の端 阿部一徳【SPAC俳優 言葉をひらいて④】
「ああ、生まれてきて良かったなあ」という思いが、からだに走ったことが僕は2度ある。2度目は昨年のフランス、仕事で2カ月近く暮らしたアパルトマンのベランダでワインを飲んでいる時だった。ここ何十年のご縁がご縁を呼び、なんともありがたい仕事環境に身を置くことができたからだとも言える。 演劇ならぬ、縁劇の話をしよう。幼稚園、「おむすびころりん」のおじいさん役で舞台に立った。小学校、お楽しみ会では紙芝居を作り、全登場人物を語るのが好きだった。人見知りだった僕が、演じることで人とつながれることを意識し始めた時期かもしれない。中学校、よくみんなの前で物真似[まね]を披露していた。 高校、演劇部に入る。
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富士山の麓 音楽にキャンプ...FUJI&SUN、計21組登場
富士山麓の自然に囲まれて音楽やキャンプが楽しめるフェス「FUJI&SUN’23」(実行委主催)が13日、富士市の富士山こどもの国で開幕した。14日までの2日間で計21組が登場する。 メイン会場の「サンステージ」では、若者の支持を集めるバンドnever young beach(ネバーヤングビーチ)が開幕を飾った。滑らかなメロディーと脱力感のある歌声で会場を和やかなムードに包んだ。EGO-WRAPPIN’(エゴ・ラッピン)やcero(セロ)も会場を沸かせた。木々に囲まれた「ムーンステージ」では、地元のDJらを中心にパフォーマンスを届けた。 観客は体を揺らしたり、歌詞を
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世界観磨き本番へ 三島フィルハーモニー 21日定演
三島市を拠点とする静岡県内最古のアマチュアオーケストラ「三島フィルハーモニー管弦楽団」は、21日に同市の市民文化会館で開く定期演奏会に向けて練習を重ねている。メンバー約60人が10日夜、本番会場で音を合わせ、今年1月から築き上げてきた曲の世界観に磨きを掛けた。 今回は指揮者の碇山隆一郎さんの下、ベートーベンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」とブラームスの交響曲第2番ニ長調を演奏する。皇帝のソリストには国内外のコンクールで入賞実績がある静岡市出身のピアニスト五条玲緒さんを迎える。五条さんは「温かみがあり、一緒に音楽を作り上げているのが楽しい」と手応えを示す。 皇帝は曲の始めにインパクトがあり、1
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ピアニスト・小山実稚恵 富士山静岡交響楽団と初共演 愛してやまないベートーベン
富士山静岡交響楽団の第118回定期演奏会が27日に静岡市清水文化会館マリナート、28日にアクトシティ浜松で開かれる。ソリストに日本を代表するピアニストの小山実稚恵、指揮者にドイツを中心に欧米で活躍するキンボー・イシイを迎え、ベートーベンとブラームスの名曲を奏でる。国内外の主要オーケストラに招かれることも多い小山に演奏曲への思いを語ってもらった。 音楽はいつも一期一会です。キンボー・イシイさん、富士山静岡交響楽団の双方と初共演となる今回の演奏会は、旅にたとえるなら初めて訪れる街を旅するようで心が躍ります。 演奏する曲目はベートーベンのピアノ協奏曲第3番ハ短調です。選んだ理由はオケ(楽団)
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鍵盤楽器奏者、ADAM at 「DJ」名義で初アルバム “六者六様”リミックス
SBSラジオ「ADAM[アダム] at[アット]の詞がないラジオ」のパーソナリティーを務める鍵盤楽器奏者ADAM at(磐田市)が、サイドプロジェクト「DJ ADAM at」名義の初アルバム「百物語」を発表した。 2017年から続く同プロジェクトは、バンド形式で演奏している楽曲を電子音楽として再構築し、DJ機器を使ってノンストップで聴かせるライブ形式。「ADAM atはジャズに分類されることが多いけれど、DJ ADAM atはクラブミュージックに近い感覚。(低音打楽器の)“四つ打ち”で同じ展開を繰り返し、音の抜き差しを考えます。お酒を飲んで踊るのにいいと思って」
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佐藤竹善 全国ツアー静岡公演 7月29日、静岡・サウンドシャワーアーク
「シング・ライク・トーキング」のボーカルでSBSラジオ「レコード部屋」のパーソナリティーを務める佐藤竹善とR&Bバンド「Neighbors Complain」の全国ツアー静岡公演(静岡放送など主催)が7月29日に行われる。静岡市清水区のサウンドシャワーアークで午後3時半と午後6時半からの2回。チケットは全自由席6600円(ドリンク代600円別)。未就学児入場不可。5月20日から各プレイガイドで一般発売される。 静岡公演の問い合わせはサンデーフォーク静岡<電054(284)9999>へ。
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トランペット愛好家集う 中区でイベント 世界的奏者と合奏
トランペット愛好家らが交流を楽しむ「浜松トランペットサークル・フェスティバル」(同サークル主催)が6日、浜松市中区のクリエート浜松で開かれた。チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を務めた世界的トランペット奏者ミロスラフ・ケイマルさん(81)を招いたコンサートなどを行った。 ケイマルさんは、浜松市内で楽器工房を構える同サークル代表の亀山敏昭さんのマウスピースを愛用している縁などから同市を訪れた。浜松ジュニアオーケストラや浜松交響吹奏楽団など地元団体とのアンサンブル演奏に臨んだ。 会場には、全国から幅広い年代の愛好家ら約300人が集った。ケイマルさんは来場者にウオーミングアップのやり方
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御殿場で「ハッスル☆マッスル」 「魅せる空手」で盛り上げ
アスリートやギネス世界記録保持者らによる筋肉エンターテインメントショー「ハッスル☆マッスル」(OTT主催)が5日、御殿場市の市民会館で開かれた。市が推進する「空手のまちづくり」を反映し、演出に空手も取り入れたショーが繰り広げられた。 空手強豪校である御殿場西高空手道部のOBの小笠原大晃さん(43)と東京五輪空手競技に出場した佐合尚人さん(30)が出演。忍者に扮(ふん)した出演者との戦闘を表現した模擬的な組手で幕開けし、ダンスと空手の共演など「魅せる空手」で会場を盛り上げた。日本空手協会駿河支部眞空(しんくう)塾道場の子どもたちも形の演技で日頃の練習成果を発揮した。 ハッスル☆マッスルの定
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「ちぇる」お帰り! モー娘。野中美希さん 静岡公演、地元店がファン歓待
「ちぇる」の愛称で親しまれている静岡市出身の野中美希さんが所属するアイドルグループ「モーニング娘。’23」の静岡公演が開催された4日、会場となった同市葵区の市民文化会館周辺の店舗がオリジナルメニューやサービスを提供し、全国から訪れたファンをもてなした。 2016年に地元のファン有志が会場周辺への経済効果やファンの再訪を狙い、「ちぇるおかえり大作戦」と銘打って企画。4回目の今回は、飲食店や雑貨店など8店舗が個性豊かな商品やディスプレーで盛り上げた。 初回から企画に参加しているフェアトレード専門店「Teebom」は、グループ結成25周年にちなんだパッケージのコーヒーなどを用意した
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演劇、ダンス…舞台は街 「ストレンジシード静岡」開幕 6日まで
静岡市の中心市街地で繰り広げるパフォーミングアーツの祭典「ストレンジシード静岡」が4日、同市葵区の駿府城公園などで開幕した。6日まで、海外からの参加を含む計12組が同公園内外の8カ所で演劇やダンスを披露する。 フェスティバルディレクターのウォーリー木下さん作・演出による「χορός/コロス」では、公募に応じた約70人による群舞。人間と、人間が形成する集団の心理や行動をダイナミックに演じた。18台のベッドを同公園中央の広場に持ち込み、海を行く船や地震発生の装置としても用いた。 京都が拠点の劇団「安住の地」は仏教絵画の「九相図[くそうず]」をテー
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5年ぶり吹奏楽パレード まつりムード盛り上げる 浜松
浜松市中区の中心街で3日、浜松まつりの吹奏楽パレードが6年ぶりに開かれた。総勢約650人が迫力ある演奏で、まつりムードを一段と盛り上げた。 市内を拠点とするヤマハ吹奏楽団をはじめ、中学や高校、市民バンドなど11団体が鍛冶町通りなど約700メートルを行進した。楽団が近づくたび、沿道から大きな拍手が送られた。 三方原中吹奏楽部の約40人は「ノーマル・マーチ」など3曲を披露。指揮役の中島つづみさん(14)は出発前に「楽しみにしている人の期待に応えられるように頑張りたい」と意気込んだ。
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うぞうむぞう【有象無象】 浜松まつりとの共通点 石井萠水【SPAC俳優 言葉ひらいて③】
今年のゴールデンウイークがやってきました! 浜松市では待ちに待った浜松まつりが始まりますね! 浜松で生まれ育った私も、この時期は血が騒ぎます。しかしSPACは毎年この時期に「ふじのくに→←せかい演劇祭」を開催しており、私も出演していますので、浜松まつりへの熱は静岡で演劇に注ぐようになりました。 さて、そんな私が心血を注いでいる演劇について、よく「どんな役を演じているの?」と聞かれることがあります。その返答こそ、今回のタイトルである「有象無象」です! この言葉の意味は「数は多いが大したことのない、つまらない人々」、つまりその他大勢、専門用語でコロス(コーラスの語源)とも
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うぞうむぞう【有象無象】 浜松まつりとの共通点 石井萠水【SPAC俳優 言葉をひらいて③】
今年のゴールデンウイークがやってきました! 浜松市では待ちに待った浜松まつりが始まりますね! 浜松で生まれ育った私も、この時期は血が騒ぎます。しかしSPACは毎年この時期に「ふじのくに⇄せかい演劇祭」を開催しており、私も出演していますので、浜松まつりへの熱は静岡で演劇に注ぐようになりました。 さて、そんな私が心血を注いでいる演劇について、よく「どんな役を演じているの?」と聞かれることがあります。その返答こそ、今回のタイトルである「有象無象」です! この言葉の意味は「数は多いが大したことのない、つまらない人々」、つまりその他大勢、専門用語でコロス(コーラスの語源)とも呼ばれるものです。映画
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オリジナル曲初披露へ 浜松交響吹奏楽団 14日、中区で定演
浜松市内の社会人や学生らでつくる浜松交響吹奏楽団は14日午後1時半から、第48回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市中区のアクトシティ浜松で開く。コロナ禍で開催は4年ぶり。親交のある作曲家が手がけたオリジナル曲を初披露する。団員は4月30日、全体での音合わせなどの仕上げ練習を同区の北部協働センターで行った。 オリジナル曲は、天野正道さんが作曲した「五行相剋」。2020年に提供を受けたが、定演が直前で中止になり、その後も開催できない状況が続いた。オペラやポピュラー曲も含め、約10曲を演奏する予定。 同楽団は1973年に発足し、今年で50周年を迎える。常任指揮者に、航空自衛隊浜松基地
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ROTH BART BARON/三船雅也 ステージは大きな楽器 FUJI&SUN’23
13、14日、富士山の麓でキャンプをしながら楽しめる野外音楽フェスティバル「FUJI&SUN’23」。2日間で20組が出演する。2日目は、シンガー・ソングライター三船雅也が率いるインディーロックバンド「ROTHBARTBARON(ロット・バルト・バロン)」で幕開け。昨年に続いて2度目の出演となる三船に、抱負を聞いた。 昨秋、最新アルバム「HOWL」を発表し、3月に全国ツアーを終えたばかり。フォーク音楽をルーツに、反復がもたらす高揚感と現代的なエレクトロニックサウンドが共鳴したアンサンブルが高評価を受ける。 「昨年の『FUJI&SUN』は霧に包まれた幻想的な雰囲気の中での演奏で
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「うさぎのみみっく!!」 ボカロPと初アルバム 井出ちよの(富士出身)所属
富士市出身のアイドル井出ちよの(21)が所属する4人組「うさぎのみみっく!!」が初アルバム「ムーンライトストリート」を発表した。音声合成ソフトを使って楽曲を発表する「ボカロP」のInagi[いなぎ]が、多様な音楽スタイルを駆使したポップな10曲を提供。軽やかさと深さが同居する作品に仕上がった。 富士山のご当地アイドルプロジェクト「3776[みななろ]」のメンバーとしても活動する井出。「うさぎの―」には2018年に加わった。メンバー変更を乗り越えて、ようやく初アルバム発表にたどり着いた。 「『うさぎの―』は、かわいさにパラメーターを振っている。3776とはコンセプト、楽曲が全然違っていて、
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リコーダーの音色で魅了 若手奏者4人が公演 浜松
若手リコーダー奏者4人でつくる「アンサンブル リコピウ」は29日夜、浜松市中区のアクトシティ浜松音楽工房ホールでコンサート「セカンド アクト」を開いた。「身近な楽器のリコーダーの魅力を広めたい」と昨年結成し、浜松での公演は今回が初めて。 ドイツの作曲家シュテープスの「ベルリン・ソナタ」などを披露した。楽曲ごとに大小さまざまなリコーダーを使い分け、豊かな音色を響かせた。南アフリカを横断する「ブルートレイン」を題材にした楽曲では、汽笛の音をたくみに表現して聴衆を楽しませた。 昨秋のデビューツアーコンサートに続く第2弾として、メンバー桐畑奈央さんの出身地の浜松と、東京での公演を企画した。桐畑さ
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各国話題作 多様性感じて SPAC「せかい演劇祭」開幕 迫力の演出、観客圧倒
静岡県舞台芸術センター(SPAC)の「ふじのくに←→せかい演劇祭2023」が29日、静岡市内で始まった。本県とともに「東アジア文化都市」として交流事業を展開する中国、韓国の話題作を含む海外の5作品を上演する。5月7日まで。 静岡芸術劇場(駿河区)で開幕を飾ったのは、中国の小劇場演劇をリードする演出家孟京輝さんによる「アインシュタインの夢」。物理学者アインシュタインが残した手紙や語りから着想を得た夢の世界を、映像やライブ演奏を取り入れてダイナミックに表現し、観客を圧倒した。 海外の作品は全て日本初演。韓国の若者社会を描いた「XXLレオタードとアナスイの手鏡」やフランスの
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三島・長泉子どもミュージカル 30日公演 「幸福とは」物語で問う 児童生徒35人
静岡県東部の小学生から高校生までが所属する児童劇団「三島・長泉子どもミュージカル」は30日、第7回公演「しあわせの青い鳥」(静岡新聞社・静岡放送後援)を三島市の市民文化会館で開く。過去最多35人が出演し、日頃のレッスンの成果を披露する。29日には会場でリハーサルに臨み、本番に備えた。 公演は、貧しい家に生まれたチルチルとミチルが青い鳥を探す旅を通し、幸せとは何かを見つけ出す物語。午後1時からの昼組と午後5時からの夕組で配役を替えて演じる。リハーサルでは本番と同じ衣装を着て、立ち位置などを最終確認した。 同劇団は週1回、歌や演技、ダンスのレッスンを同市などで行っている。全国26カ所でミュー
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浜田省吾の“伝説”映像作品に 浜松で先行上映 関係者登壇
シンガー・ソングライター浜田省吾が1988年8月20日に浜松市の「渚園」で行った野外ライブ「A PLACE IN THE SUN」の映像作品が、5月5日から27日まで各地の劇場で上映される。全国公開を前に、浜松市中区の「TOHOシネマズ浜松」で先行上映会が開かれ、同ライブに関わった音楽評論家田家秀樹、岩熊信彦プロデューサーが会場で目にした風景を語った。 ライブには5万5千人が集まった。田家は「日本の野外コンサートのエポックメイキング。70年代はオムニバスが主流で、これだけ大きなソロ公演は初めてだった」と説明。「空が美しい、海がきれいと感じていたが、映画になる日が来るとは夢にも思わなかった」
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世界的バイオリニスト 美しい音色で聴衆魅了 アクトシティ浜松
世界で活躍する名演奏家を招くコンサート「アクト・プレミアム・シリーズ2023」(浜松市文化振興財団主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が25日夜、浜松市中区のアクトシティ浜松で開かれた。 ハノーファー国際など五つのコンクールで1位を受賞したセルビア出身のバイオリニスト、ネマニャ・ラドゥロヴィチさん率いる弦楽アンサンブル「ドゥーブル・サンス」が出演した。ビバルディの「四季」やセドラーの「日本の春」を披露し、流れるような音色や勢いのある旋律を会場に響かせて聴衆を魅了した。
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「レプリカだって、恋をする。」著者、榛名丼さんに聞く 「分身」目線の青春物語
日本最大級の応募数を誇る「電撃小説大賞」の大賞に本書で選ばれた。自身が住む静岡市が舞台の青春ラブストーリーで、4128作品の頂点に輝いた。「用宗海岸や日本平動物園などを聖地巡礼と称して読者が訪れている。SNSに投稿してくれる人もいてうれしい」 クールな女子高生の愛川素直と、素直が生み出した外見がそっくりなレプリカ(分身)のナオ。ナオは、素直が学校に行きたくない日に呼び出され、身代わりとして学校に行く。 物語はナオの目線でつづられる。ドッペルゲンガーといわれる自分と酷似した分身が題材の小説は珍しくないが、分身側を主人公にした設定が斬新と評価された。着想は、どうしたら学校をサボれるか真剣に考
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沼津出身松島さんら「ノルカソルカ」 即興のダンスと音楽 29日、掛川で
沼津市出身のダンスパフォーマー松島誠さんと米国人ギタリストのマイク・ノードさんのグループ「ノルカソルカ」の公演が29日午後5時半から、掛川市萩間の旧原泉第2製茶工場で開かれる。 ノルカソルカは身体表現と音楽の完全即興グループとして2006年に発足。米国や韓国などで活躍している。4月からは静岡県内でツアーを実施し、掛川市でフィナーレを行う。 チケットは一般2500円。学生1500円。小学生以下無料。事前予約は原泉アートプロジェクトのSNS(交流サイト)から。当日受け付けは会場で午後1~5時に販売する。
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FUJI&SUN’23 ASIAN KUNG-FU GENERATION 後藤正文 地元、温かな気持ちで
富士山の麓でキャンプしながら音楽を楽しむ野外フェスティバル「FUJI&SUN‘23」が5月13、14の両日、富士市の「富士山こどもの国」で開かれる。2日目の最後に演奏する4人組バンド「ASIAN KUNG―FU GENERATION」(アジアン・カンフー・ジェネレーション、以下アジカン)のボーカリストでギタリストの後藤正文(島田市出身)に、自身の“フェス観”、地元フェス出演への思いを語ってもらった。 アジカンの結成は1996年で、国内の野外フェスの草分けとされる「フジロックフェスティバル」の初開催は97年。メジャーデビューした2003年に同フェスに初出
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大阪の名物人形 くいだおれ太郎にヤマハドラム贈呈
大阪のくいだおれ人形がヤマハのドラムをたたく―。ヤマハミュージックジャパン(東京)は、2008年まで営業していた飲食店「大阪名物くいだおれ」(大阪市)の看板人形「くいだおれ太郎」のマネジメント会社「くいだおれ」(同市)と1年間の契約を結び、同市で24日にヤマハのスネアドラム「CSS―1450A」の贈呈式を行った。 1950年に大阪名物くいだおれの店頭に登場したくいだおれ太郎は、派手な衣装で太鼓をたたく姿が人気を博し、大阪を代表する人形となった。2008年の同店閉店後は一時展示を中止したが、09年にリニューアルオープンした「中座くいだおれビル」(同市)正面に復活した。17、18年にはヤマハの
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マリオ生みの親が語る、映画で「人間らしくなった」キャラたちへの愛 任天堂の宮本茂さん「底抜けに明るく、理想通りの作品」
任天堂の人気キャラクターを題材にしたアニメ映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が4月28日から国内で公開される。アメリカなどでは4月5日に先行公開され、海外メディアの報道では最初の5日間の興行収入が世界で3億7700万ドル(約500億円)となり大ヒット。アニメ映画としては史上最大となった。製作には任天堂の宮本茂代表取締役フェローが携わった。マリオのキャラクターデザインを手がけた「生みの親」である宮本さんに、映画やゲームを通してキャラたちへの愛を語ってもらった。(共同通信=浜田珠実、坂手一角) 人形だったマリオに人格ができた ―アメリカでは大ヒット中です。 「ありがたいですね。
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歌うように 踊るように バイオリニスト/椙山久美さん(浜松市中区)【表現者たち】
バイオリニスト椙山[すぎやま]久美さん(59)=浜松市中区=が4月末、デュオリサイタルを静岡、浜松の両市で開く。ピアニストでパリ国立高等音楽院教授、上田晴子さんとの共演。当初は2020年春に予定していたが、新型コロナウイルス禍で延期が続き、3年越しとなる。フランクやラベルのバイオリンソナタをはじめ、フランス人作曲家を中心とした名曲プログラム。「歌うように、踊るように。色彩あふれる音色を届けたい」と臨む。 浜松市出身。5歳でバイオリンを始めた。東京芸大付属音楽高に進み、同大、同大大学院からウィーン国立音楽大に留学。帰国後はドイツ音楽を軸に国内外で演奏活動をしてきた。 上田さんとは02年、共
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静岡とタイ劇作家共作 台風15号きっかけ 22日、御殿場でトークと写真展
静岡県とタイの劇作家が、昨夏静岡市に甚大な被害を及ぼした台風15号をきっかけに、水をテーマにした戯曲の共同制作に取り組んでいる。今月中旬にはタイの制作チームが初来日し、出演者の地元である県東部周辺を調査。7月中旬からタイ北部のダーンサーイで開催するアートフェスティバルで上演する。 タイの「プラユーン・フォー・アート財団」が2021年に開始した演劇プロジェクトの一環で、台風15号を経験した静岡市の劇作家石神夏希さん(42)と、タイの劇作家・作家ナッタモン・プレームサムランさん(29)が共作する。石神さんの17年の戯曲「青に会う」の舞台をタイに移し、ナッタモンさんが新たに脚本を執筆する。ナッタ
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「シゲル・カワイ国際ピアノ審査」1次予選出場59人決まる
河合楽器製作所は20日、次代を担うピアニストの発掘、育成を目指す「第4回シゲル・カワイ国際ピアノコンクール」1次予選(7月29~31日、東京・カワイ表参道)の出場者59人が決まったと発表した。同コンクール開催は新型コロナなどの影響で4年ぶり。 21カ国・地域の237人からエントリーがあり、予備審査などで選抜した58人に加え、昨年10月にイタリアで開かれた「シゲル・カワイピアノコンクール・イタリア―スペイン」で優勝して出場権を得たジャコメリ・ニコラスさん(イタリア)が出場する。 出場者は1次予選とセミファイナル(8月1~2日、カワイ表参道)、ファイナル(同5日、渋谷区文化総合センター大和田
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「ハママツ・ジャズ・ウィーク」にミュージック・ペンクラブ企画賞
音楽関係の評論家やライターらでつくるミュージック・ペンクラブ・ジャパンが主催する「ミュージック・ペンクラブ賞」の2022年度授賞式が20日、東京都内で開かれ、昨年30回の節目を迎えた「ハママツ・ジャズ・ウィーク」(浜松市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)と同イベント内の「ヤマハ・ジャズ・フェスティバル」がイベント企画賞を受賞した。 ハママツ・ジャズ・ウィークは毎年10月、9日間の期間中に学生ビッグバンドの祭典や小中学校での出前コンサート、街角での演奏などを繰り広げ、最終日は国内外の一流アーティストによるヤマハ・ジャズ・フェスティバルで締めくくる。官民連携による秋の風物
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「宇宙戦艦ヤマト」の真田志郎 「科学は敵」社会の世相反映【アニメ脇役列伝 1970年代編①】
脇役にも脇役の人生がある。そんな脇役の存在にスポットが当たる回をアニメ業界では“お当番回”と呼んだりする。「宇宙戦艦ヤマト」第18話「浮かぶ要塞島‼たった二人の決死隊‼」は、ヤマトの技師長、真田志郎のお当番回だ。 「宇宙戦艦ヤマト」は1974年10月放送開始。異星人の攻撃で滅亡寸前の地球を救うため、ヤマトとそのクルーが、片道14万8千光年という前人未到の冒険航海に挑む物語だ。敵の異星人ガミラスは、さまざまな手段でヤマトを攻撃してくる。 第18話はコンピューター制御の無人宇宙要塞[ようさい]が登場。真田と主人公の古代進は、内部からこの要塞を破壊しようとする。この作戦
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いこく【異国】 作品との旅 格別な宝 阿部一徳【SPAC俳優 言葉をひらいて②】
まずは僕の話をしよう。名画座に足繁く通う映画少年だった中学校時代、最後の夏休み、自分の一生を絵本にしなさいという宿題が出され、映画俳優になってアメリカで活躍する「スター誕生」なる絵本を作った。40年以上前の話である。俳優は俳優でも、舞台の世界へ、そしてなんと、20カ国近く、40近い異国の都市で仕事をすることになるとは夢にも思っていなかった。 国によって観客の反応は実にさまざまで、俳優としては本当に有り難く貴重な経験をさせていただいた。「王女メデイア」や「マハーバーラタ」という作品もかなり多くの国で公演したのだが、印象に残るツアーが多かったのは、「天守物語」である。初演が1996年なので、実
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ボブ・ディランは「ラストチャンス」かも?大物アーティスト空前の来日ラッシュの理由とは CD志向強く、熱烈ファン多い日本
欧米の著名大物アーティストたちの空前ともいえる来日公演ラッシュが展開されている。新型コロナウイルス禍ですっかり途絶えていた海外アーティストの公演だったが、コロナ禍が一段落し始めた2022年夏の野外フェスのころから姿を見せ始めた。秋に入国規制が緩和されると本格化し、オールドファンに依然人気のKISS、グラミー賞15冠に輝いた天才ブルーノ・マーズらが登場した。最大の注目は、4月6日から日本ツアーを始めたボブ・ディランだろう。今後、再来日がかなうかどうか分からない81歳のベテランのステージは、ファンにとって千載一遇のラストチャンスかもしれない。 なぜ、大物の来日ラッシュが続くのだろうか。音楽関係
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おはやしとファンクが融合 吉原祇園太鼓セッションズ 2枚目レコード発売
富士市吉原の祇園祭のおはやしをベースにしたバンド「吉原祇園太鼓セッションズ」が12日、2枚目のレコードを発売した。メンバーが幼少期から体に刻んできたおはやしのリズムとファンクが融合した作品を完成させた。 レコードは12インチ盤2曲入りで、ジャマイカのバンド「スカタライツ」のファンクナンバーをカバー。メンバー間でセッションを重ねながら元の楽器を太鼓や笛、かねなどに置き換えた。原曲のグルーブを残しつつ、祭りの熱気を感じさせるアレンジに仕上げた。 バンドは幼少期から祭りに参加する友人らで2015年に結成。現在は30~40代の9人で活動する。昨年3月にレコードデビュー後、反響を受け県外の音楽フ
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映画小道具や漫画収集 ザザシティ浜松にコミコンカフェ15日開店
エンターテインメント事業を手がける浜友商事(浜松市中区)は15日、映画の撮影に使用された小道具や日米の漫画などを集めた「コミコンカフェミュージアム」を同区のザザシティ浜松西館1階にオープンする。 同社を含む浜友グループが2016年から、毎年のように開催してきたポップカルチャーイベント「東京コミックコンベンション(コミコン)」や、5月5~7日に大阪市で初開催する「大阪コミコン」の初の関連施設。1万冊以上の漫画を備え、等身大のフィギュアや映画で使用されたバイクなどを展示する。 漫画喫茶のように個人用ブースを約70席設け、1時間当たり税込み900円(当面は同600円)で漫画の読み放題やフリード
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意識の壁抜け自分を発見 村上春樹さん、幻の小説が原型
作家の村上春樹さんが刊行した「街とその不確かな壁」は、40年以上書籍化を封印してきた“幻の小説”が原型だ。「中途半端な形で(文芸誌に)出してしまい、すごく後悔していた。きちんとした形にしたいとずっと思っていた」。村上さんに執筆の思いを聞いた。 転換点 新作は3部構成。第1部では、本当の自分は高い壁に囲まれた街にいると話す少女に思いを寄せていた「ぼく」の10代の思い出と、少女が消え喪失感を抱えたまま中年となった「私」が少女の話していた不思議な街に入り込む物語が並行する。 基になったのは、1980年に文芸誌に発表した中編「街と、その不確かな壁」。「自分の中のアドレッ
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5月13、14日「FUJI&SUN’23」 音楽もキャンプも全部楽しむ DJ・TOPDOCAさんインタビュー
富士山の麓でキャンプと音楽、各種野外活動を楽しむフェスティバル「FUJI&SUN’23」が5月13、14の両日、富士市の「富士山こどもの国」で開かれる。2019年の初開催以降毎回出演しているDJのTOP DOCA(トップ・ドカ)さん(46)=富士市=に、同フェスの特徴を語ってもらった。 いろんなフェスに行きますが、こんなにアットホームな雰囲気の会場は珍しいです。「フェス慣れ」していない子連れの方もかなりいらっしゃる。音楽とがっつり向き合う、というよりキャンプや遊び、ロケーションを全部楽しもう、というお客さんが多いのではないでしょうか。 会場では、メインステージの背後にドンと
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晴天の下、菜の花舞台に 俳優橋爪功さんら 4年ぶり野外公演 伊豆市小土肥
伊豆市小土肥の水田でこのほど、俳優の橋爪功さんと演劇集団「円」による公演「第28回菜の花舞台 橋爪功とその仲間たち」(同実行委、NPO豆州倶楽部主催)が開かれた。満開の菜の花とハスの花が咲く水田で、橋爪さんらは極上のエンターテインメントを披露した。 1994年から続く地元の恒例行事。毎年4月の第2週の休日に演劇を上演してきたが、2020、21年はコロナ禍の影響で中止した。昨年は旧同市立土肥小体育館で朗読劇を行った。野外舞台での上演は4年ぶり。 今回の創作劇のタイトルは「嘘(うそ)の嘘」。とある国で王族と庶民の立場が入れ替わるストーリーで、喜怒哀楽に満ちた人間模様が展開される。橋爪さんは連
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半世紀ぶりステージ復活 ピーターパンフォークフェス 1960年代~70年代、静岡の音楽シーンをけん引
「ピーターパンフォークフェスティバル復活祭」と銘打った音楽ライブが9日、静岡市葵区のアイセル21で開かれた。同フェスはフォークソング全盛期の1960年代から70年代に市内で毎月開催され、静岡の音楽シーンをけん引したといわれる。当時の出演者が半世紀ぶりにステージに立ち、変わらぬ熱気で会場を包んだ。 観客の常連だったという同市葵区の音楽カフェ経営岩堀則秀さん(68)を中心に企画し、アイセル21が主催した。岩堀さんによると、当時の出演者はプロアマ問わずレベルが高く、会場は常に満席状態だった。著名歌手の音楽プロデュースを務め、2020年に他界した金海たかひろ氏らを輩出した。 復活祭は、フェスが終
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洗練された旋律 聴衆700人楽しむ 浜松市中区でコンサート
市民グループ「浜松音楽友の会」は9日夜、「2023四季のコンサート」(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中区のアクトシティ浜松で開いた。バイオリン奏者木嶋真優さんらが出演し、洗練された旋律を会場に響かせた。 年4回のコンサートの初回。木嶋さんはピアニスト江口玲さんとともに、エルガーの「愛のあいさつ」やガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」などクラシック約10曲を奏で、聴衆約700人を楽しませた。 創設40周年を迎えた同会は、気軽に良質なクラシック音楽を楽しんでもらおうと毎年コンサートを企画している。
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美しい音色 観客に届け フィルハーモニックウインズ浜松定演
浜松市ゆかりの音楽家でつくるフィルハーモニックウインズ浜松の定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)が8日、同市中区のアクトシティ浜松で開かれた。 団員とエキストラ計60人ほどが出演し、同楽団で音楽監督を務める作曲家保科洋さんが作曲した交響曲などを披露した。美しい音色を会場に響かせ、約800人の観客を楽しませた。 同楽団は、常設のプロ吹奏楽団として2011年に誕生。定期演奏会は今回で11回目を迎えた。
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浜松駅来訪者 音楽で歓迎 プロムナードコンサート開幕
JR浜松駅の来訪者を音楽で歓迎する「プロムナードコンサート」(浜松市、市教委主催)が8日、同駅北口広場「キタラ」で開幕した。8月を除き11月まで、土曜日を中心に小学生から社会人まで約70団体が出演する。 初日は青空の下、天竜中(東区)や入野中(西区)などによる演奏が行われ、多くの来訪者を楽しませた。トップバッターを飾った天竜中吹奏楽部は、浜松まつりの法被を着て人気演芸番組「笑点」のテーマ曲などを披露し、会場を沸かせた。 同コンサートは今年で39年目。音楽を通して交流を深め、気軽に音楽に触れる機会をつくる目的で開催している。
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Jam9ライブ、ガーベラで彩り 浜松窓枠で昨年から公演、生産者ら最終回応援
浜松市を拠点に活動する3人組音楽ユニット「Jam9」のライブ「Reunite(リユナイト)」が7日夜、中区のライブハウス浜松窓枠で開かれ、同市が生産量日本一を誇るガーベラが会場を彩った。 ガーベラ記念日(18日)に合わせ、市内の生産者らでつくる「浜松PCガーベラ」と同区の花屋「花徳」が、Jam9を応援しようと浜松産のガーベラで会場を装飾。会場の出入り口付近に品種を紹介するパネルを設置し、ステージ上のモニターを赤や黄色の花で飾った。公演後には、来場者にガーベラが2本ずつ贈られた。市民協働センターも両者とJam9をつなぐ役割で協力した。 ライブはコロナ禍における公演のあり方を模索しようと昨年
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メロディオンをカプセルトイに 創立70年の鈴木楽器企画
鈴木楽器製作所(浜松市中区)が開発した日本初の鍵盤ハーモニカ「メロディオン」などをイメージした「ガチャガチャ」用の玩具「カプセルトイ」がこのほど、発売された。創立70周年の鈴木楽器が企画し、トイズキャビン(静岡市葵区)が製造販売している。 カプセルトイのメロディオンは実際に販売中のピンク、グリーンの2色と、玩具用のブラックを売り出した。鈴木楽器が手掛けた世界初の鍵盤リコーダー「アンデス」のトイも製造。1985年発売の初代モデルを基にグリーンとイエロー、ブルーをそろえた。 6種のいずれかが、カプセル販売機から出てくる。音を鳴らすことはできないが、長短1本ずつマウスピースが付き、黒鍵を押すと
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音楽フェス「頂」チケット 吉田町返礼品に 6月3、4日開催
吉田町はふるさと納税の返礼品として、6月3、4日に県営吉田公園(同町)で開催される野外音楽フェス「頂-ITADAKI-2023」の入場チケットを取り扱う。 納税額は3万円からで返礼品は1日入場券、2日通し入場券の3種類。税の控除額によっては実質2千円の負担でチケットが入手できるという。 受け付けは8日から。「頂」や「さとふる」など各種ふるさと納税サイトから申し込む。
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河合楽器 44鍵ミニピアノ新製品 10日発売
河合楽器製作所は10日、ミニピアノの新製品「グランドピアノGP44」を発売する。主に32鍵だった従来品から、低音側に12鍵増やして44鍵とするなど、よりクリアな音色を実現した。 外観も改良し、屋根を支える突き上げ棒を2本にして音の響きを調整できるようにしたほか、側面に棚板を取り付けて音を安定させた。 同社ミニピアノは1985年に発売。担当者によると、かつては子ども向けの製品だったが、コロナ禍の巣ごもり需要などの影響で大人の利用者も増加した。 色はブラック。サイズは幅約56センチ、奥行き約51センチ、高さ約21センチ。重さは4・5キロ。初年度の販売目標は500台。販売価格は税込み3万52
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三島出身牧野さん 現代音楽祭をPR 5月3日から開催
三島市内で5月3~7日に開かれる第3回三島現代音楽祭の実行委員長で音楽監督を務める同市出身のバイオリン奏者牧野順也さん(34)が7日、同市役所に豊岡武士市長を訪ね、イベントをPRした。 音楽祭は三島市民文化会館やみしまプラザホテルを会場に、世界各国から集う音楽家がコンサートやトークショーを繰り広げる。牧野さんをはじめ常に新しい音楽を追い求める7人が、クラシックや現代の音楽家が作曲した音楽を奏でる。同市出身のフルート奏者斎藤志野さんも出演する。 5月5日には白滝公園で野外コンサートを初開催する。牧野さんが2015~19年にウクライナの首都キーウ(キエフ)の広場で開催した演奏会を参考に、自然
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静岡人インタビュー「この人」 帰国後10周年公演を終えたフルート奏者 青島由佳さん(静岡市駿河区)
欧州留学から帰国して10周年を記念したコンサートを、故郷の静岡市で開いた。17~18世紀の欧州で聴かれた「バロック音楽」の魅力を伝える活動に心血を注ぐ。県内では希少な、古楽器「バロック・フルート」の使い手としても知られる。静岡東高出。40歳。 -本年は「バロック・ダンス」をテーマにして各種活動を展開。最終公演を終えての心境は。 「(フルート奏者の)前田りり子さんを講師に招いたワークショップ(WS)を年間3回行い、2月のコンサートはその集大成だった。イベントを立て続けに実施した1年の締めくくり。温かい雰囲気の中、充実した演奏ができた」 -舞踏を主題にした理由は。 「当時の音楽とは切り離
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ピアニスト金子三勇士さん 菊川でリサイタル
菊川市の菊川文化会館アエルは9日、若手ピアニスト金子三勇士さんのリサイタル「ショパンVSリスト ピアノの巨人たちの肖像」(静岡新聞社・静岡放送後援)を開く。ショパンの「革命のエチュード ハ短調」やリストの「ラ・カンパネラ」などを演奏する。 時間は午後1時半開場、2時開演。全席指定で一般3500円、高校生以下1500円。チケットはアエル<電0537(35)1515>へ。
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SPACミニミュージアム15日開設 劇場建築学び演劇に関心を 俳優ら手作り 静岡・舞台芸術公園
静岡県舞台芸術センター(SPAC)は15日、活動拠点の一つである静岡市駿河区平沢の県舞台芸術公園に劇場建築の歴史を伝えるミニミュージアムを開設する。SPACの美術スタッフや俳優らが舞台制作に用いる技術や資材を駆使して手作りしている。 ミュージアムの愛称はギリシャ語で「劇場・演劇」を意味する「てあとろん」。同公園には、古代ギリシャから現代まで代表的な劇場の建築様式を取り入れた複数の施設がある。昨年12月に亡くなった建築家磯崎新さんによる設計で、建築を学ぶ学生も訪れる。こうした環境で、演劇への関心を一層高めてもらおうと1年前から準備してきた。 無料休憩所だったスペース「カチカチ山」を改装した
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映画「ちひろさん」ロケ地マップに 有村架純さん登場シーンなど10カ所 「焼津の魅力知って」市観光協会
焼津市など静岡県内で撮影した米動画配信大手ネットフリックスで配信中の映画「ちひろさん」のロケ地マップが完成した。主演の有村架純さんが登場するシーンを中心とした市内撮影スポットを地図で分かりやすく紹介している。4日から市観光協会やロケ関連施設などで配布するほか、同協会のホームページから入手可能にした。 作品は海辺の町の弁当屋で働く有村さん演じるちひろが主人公の物語で、2月23日から配信している。焼津市内は重要な舞台の一つとして描かれ、昨年春ごろ撮影が行われた。 マップはA4判で市観光協会が制作した。焼津魚市場会館や焼津高、石津水天宮など市内10カ所のロケ地を掲載している。主人公の暮らす家や
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PUFFY初出演、多彩な顔触れ28組 6月、吉田公園で野外音楽フェス「頂2023」
6月3、4の両日に吉田町の県営吉田公園で開かれる野外音楽フェスティバル「頂-ITADAKI-2023」(静岡新聞社・静岡放送など共催)の全出演者が決まった。初登場のPUFFYや「頂」に欠かせない渋さ知らズオーケストラなど計28組がジャンルを超えて集結し、熱いパフォーマンスを繰り広げる。 日本のポップアイコンとして活動を世界に広げているPUFFYが初登場。1988年結成のスチャダラパーや、現在のメンバーになって20周年のSOIL&“PIMP”SESSIONSらベテランも顔をそろえる。 フェスならではの共演も。PUSHIMや三木道三らレゲエ界を代表するボーカリストがH
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劇場建築知って演劇に関心を 舞台芸術公園にミニミュージアム SPAC俳優ら手作り
静岡県舞台芸術センター(SPAC)は15日、活動拠点の一つである静岡市駿河区平沢の県舞台芸術公園に劇場建築の歴史を伝えるミニミュージアムを開設する。SPACの美術スタッフや俳優らが舞台制作に用いる技術や資材を駆使して手作りしている。 ミュージアムの愛称はギリシャ語で「劇場・演劇」を意味する「てあとろん」。同公園には、古代ギリシャから現代まで代表的な劇場の建築様式を取り入れた複数の施設がある。昨年12月に亡くなった建築家磯崎新さんによる設計で、建築を学ぶ学生も訪れる。こうした環境で、演劇への関心を一層高めてもらおうと1年前から準備してきた。 無料休憩所だったスペース「カチカチ山」を改装した
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世界的な音楽家、坂本龍一さん死去 静岡県内からも惜しむ声
音楽家坂本龍一さんの訃報から一夜明けた3日、静岡県内関係者からも惜しむ声が相次いだ。 坂本さんはヤマハ(浜松市中区)のコンサートグランドピアノを愛用していた。同社は「長年にわたる交流を通じて坂本さんの類いまれな音楽、芸術活動に触れるなど貴重な学びを得た」と追悼の意を表した。 同社ウェブサイトに掲載された2009年の坂本さんへのインタビューでは「日本の家の木造りのような雰囲気を醸し出している」と同社のピアノを評し、愛着を示した。坂本さんを追った17年のドキュメンタリー映画では、東日本大震災で津波被害を受けた同社のピアノを修復する場面などが使用された。 坂本さんが監修した音楽全集「comm
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高校生15人に修了証書 SPACアカデミー 演技や教養学ぶ
静岡県舞台芸術センター(SPAC)の演劇アカデミー2期生の修了式が26日、静岡市駿河区の静岡芸術劇場で開かれた。約1年間、演劇に必要なトレーニングや教養の習得に励んだ県内の高校生15人が、校長の宮城聰芸術総監督から修了証書を受け取った。 受講生は三島由紀夫の「近代能楽集」から「葵上(あおいのうえ)」を上演。5人で1役を担当し、情感たっぷりの演技で詰めかけた保護者らを引きつけた。受講期間に取り組んだトレーニングも実演して見せた。 それぞれ活動を振り返り、「物事の解釈は一つではないと知った」「答えの出ない討論をすることが楽しかった」「自分をさらけ出すことのできる舞台にずっといたいと思った」な
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市民吹奏楽団が記念楽曲初披露 静岡・マリナート10周年
静岡市清水区のマリナートが公募した期間限定の市民吹奏楽団「マリナート・ウインズ」がこのほど、同館大ホールで第8回コンサートを開いた。昨年8月に開館10周年を迎えたことを記念した楽曲「チャ・チャ・茶摘み」を初披露した。会場には約千人が訪れた。 市民吹奏楽団は主に市内在住の中学生から60代のシニア世代まで約100人が参加。音楽監督の須川展也さんの指導を受けて練習を重ねてきた。初披露の「チャ・チャ・茶摘み」は文部省唱歌の「茶摘み」を星出尚志さんがポップスとして編曲した曲。軽快なリズムに仕上がった。 マリナート・ウインズはアンコールを含め合計6曲を演奏した。
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音、言葉 聴き手に委ねる 音楽家・鈴木惣一朗(浜松出身)が新アルバム
浜松市出身の音楽家鈴木惣一朗のソロプロジェクト「ワールドスタンダード」が、14作目のアルバム「ポエジア…刻印された時間」を発表した。2020年の前々作「色彩音楽」以降のビジュアルを担当するイラストレーター横山雄の作品からインスピレーションを受け、弦楽器や管楽器を交えた「歌のある環境音楽」を作り上げた。 自身初のボーカルアルバム「色彩音楽」、21年の前作「エデン」と3部作をなす新作はLPレコードとしてリリース。アコースティックギターを基調に、ピアノやチェロ、フルート、クラリネットの音が静かに柔らかく響く。もの悲しさや寂寥[せきりょう]感が漂う歌の中に、ほんのり明るさも漂わせる。
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浜田省吾の「渚園」(浜松市西区)ライブ映像公開へ
シンガー・ソングライター浜田省吾が1988年8月20日に「渚園」(浜松市西区)で行った野外ライブの映像作品「A PLACE IN THE SUN at 渚園 Summer of 1988」が5月5日、全国で公開される。 これに先駆け4月17日午後6時半から、同市中区の「TOHOシネマズ浜松」でプレミア先行上映会を行う。上映前には音楽評論家田家秀樹とプロデューサー岩熊信彦の対談もある。 入場料3千円。申し込みは3月31日から4月4日まで。詳細は公式サイト<https://www.sh-nagisaen1988.jp/>参照。
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音と音楽 境界行き来 浜松で緩衝材使うワークショップ【とんがりエンタ】
宅配便でおなじみの緩衝材で、自由に音を出してみよう-。音響作家のウエヤマトモコさん(名古屋市)が、浜松市鴨江アートセンター(同市中区)でワークショップ(WS)を開いた。 会場には「プチプチ」とも言われる空気入りのシートや、小さな白い個体、ウレタン製の直方体など約20種の緩衝材が勢ぞろい。ウエヤマさんは「お気に入りの音を探そう」と呼びかけ、素材を転がしたり、破いたり、落としたりして音の広がりを実践した。 当初は面食らっていた親子ら11人の参加者だったが、配られたトレーやベニヤ板、輪ゴムも使い、独自の音を探り当てる作業に没頭。「パチン」「ギシギシ」「ポンッ」といったユニークな音を響かせた。後
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ストリートシアター 原点から発信 静岡で5月「ストレンジシード」
静岡市街地を舞台に、さまざまなアーティストがライブパフォーマンスを繰り広げる「ストレンジシード静岡2023」(ふじのくに野外芸術フェスタ実行委員会主催)が5月4~6日、開かれる。 2016年に始まった観覧無料のイベント。アーティストがその日の天候さえも演出に取り入れてパフォーマンスする。8年目となる今回のテーマは「ストリートシアターってなんだ?」。フェスティバルディレクターのウォーリー木下は「市民が何を感じ、何を得るのか。原点に立ち返り、社会実験のような気持ちで臨みたい」と意気込む。国内外12組が、駿府城公園と市役所静岡庁舎、人宿町・毎日江崎ビルの3エリアに“出没”
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裾野の人形劇ひまわり会 発足33年、最後の大舞台 会員高齢化、活動縮小へ
裾野市の人形劇ひまわり会は22日、公演発表を同市深良支所で開いた。1989年の発足から33年間、園児や小学生に人形劇を披露。ボランティアサークルとして地域の教育活動に貢献してきたが、会員の高齢化に伴い、大掛かりな舞台は今回で終了する。 最後の演目に選んだのは英国の童話「ジャックと豆の木」。魔法の豆の木を使い、少年と天辺の大男が繰り広げる物語を深良小の児童24人の前で臨場感たっぷりに演じた。最年長84歳で大男を担当した広瀬十四子さんは「せりふを覚えるのが苦手で迷惑を掛けたが、みんなの助けがあってここまで続けることができた」と涙を浮かべながら感謝した。 同会は深良地区の女性11人で活動する。
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アイドルの皮かぶって 静岡発2人組アーティスト「もにゅそで」 インタビュー
静岡市駿河区用宗、焼津市を拠点に楽曲や動画を制作する女性2人組「もにゅそで」。メンバーのもにゅこ、ミナミムラソデコはそれぞれ、所属レーベル「LushMusic(ラッシュ・ミュージック)」を運営する会社の代表取締役社長、取締役でもある。2022年末にはJR焼津駅前に直営のライブハウスも開いた。活動の目的に「地方創生」を掲げる2人に、結成から2年3カ月を振り返ってもらった。 意識を韻に置き換えた時 塗り替えられた君の心とtalking 少年に希望を老年に後光を 韻は愛そうだろう?nomorewar (才能と叡知よ命じよ) 韻踏みますそしてrebirth (時代と歴史の定義を)
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ACしずおか初イベント 支援の30団体、活動成果発表 「ゴジラ伝説」熱海から“上陸”
静岡県民のアート活動を支援する県文化財団内の組織「アーツカウンシル(AC)しずおか」は12日、助成団体の活動を紹介する初の大規模イベント「おもしろい人に会いたい‼2023-しずおかアートプロジェクト見本市-」を静岡市駿河区のグランシップで開いた。約30団体が音楽、美術、舞台芸術などジャンルをまたいだ表現活動や地域活動の成果を発表した。 熱海市で毎秋開かれている「熱海怪獣映画祭」で好評を得た、音楽家井上誠さん(熱海市出身)、巻上公一さん(同市在住)らによるライブ「ゴジラ伝説」が行われた。総勢11人のメンバーが、ゴジラやモスラ、キングギドラなど「怪獣映画」の楽曲を次々披露。井上さんの作品解説、
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こだわりのエレキギター展示 演奏体験も 川根本町・奥大井音戯の郷
川根本町まちづくり観光協会は、同町千頭の奥大井音戯の郷で21日まで、エレキギターの企画展「奥大井OVER DRIVE」を開いている。 メーカーの東海楽器製造(浜松市)やキクタニミュージック(愛知県)のほか、収集家の協力で集まったこだわりのエレキギターを26点展示した。会場には音質劣化を防ぐバッファーを利用した演奏や、メーカー6社が製造する弦の弾き比べなども体験できる。 来訪促進を目的に、エレキギターが好きな同協会の土屋和明さんの発案で実現した。土屋さんは「エレキギターの魅力を多くの人に伝えたい」と話した。大人500円、小中学生300円。午前10時~午後4時半。14、15日は休館。
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未来の「プロ」に演奏の場 浜松でピアノコンサート 音楽家育成会社、有料で開催
世界に通じる音楽家を“音楽のまち浜松”から輩出しようと、昨年6月に発足した音楽家のマネジメント会社「イマジン」(浜松市中区)が5月13日、初のピアノコンサートを天竜区の市天竜壬生ホールで開く。出演は同社の今西泰彦社長(39)のレッスンを受ける児童や学生奏者ら。プロ意識を身につけてもらおうとの狙いから、有料開催とした。 今西さん以外の出演は小学6年から社会人までの9人。コンサート出演は未経験だが、将来を嘱望される顔触れという。西区の湖東中2年宗田聡介さんはピアノを始めて約2年と経験は浅いが、昨夏の県学生音楽コンクールピアノ中学生部門で2位となった。「1位を取りたかった
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フルート奏者・青島由佳 宮殿の舞踏会“再現” 帰国10周年で演奏会
フルート奏者の青島由佳(静岡市葵区)が、欧州からの帰国10周年を記念した演奏会を同区で開いた。「舞踏」をテーマに活動した2022年度の締めくくりとして、フランス・ベルサイユ宮殿の舞踏会の演奏曲を中心に選曲。古楽器の合奏で、中心市街地のホールにフランス・バロックの優雅な世界を現出させた。 古楽器アンサンブル「バッハ・コレギウム・ジャパン」のバロック・フルート奏者前田りり子らを招いた。プログラムには17~18世紀を生きたフランスの作曲家の名が並んだ。 マレ(1656~1728年)の「トリオ作品集より 組曲第1番ハ長調」では九つの楽章それぞれに、明瞭で動きのある旋律が聴かれた。青島と前田は、薄
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重層的なサウンドコラージュ 静岡のユニット「庭」が新作【とんがりエンタ】
静岡市を中心に約20年前から活動するノイズユニット「庭」が11曲入りCD「家庭円満」を発表した。「家庭崩壊を主題にした仮想の映画のサウンドトラック」がコンセプト。ぐしゃぐしゃっとしたノイズの向こう側にさまざまな旋律がさざめく、重層的なサウンドコラージュ作品に仕上がった。 格調高いピアノのワルツ「終わりの気配」で幕を開け、地の底から何かが噴き出すようなノイズ音の「受精」、ラジオのホワイトノイズと氷河が崩壊するかのごとき音が交錯する「旅の準備」と続く。楽曲によってはドラムやオルガン、打ち込みのリズムも交えさまざまな風景を提示する。メンバーのMEGAROZAMAC[メガロザマック]さんが全体のテ
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市川團十郎さん 芸道精進へ決意 襲名披露巡業、静岡公演
十三代目市川團十郎白猿さんの襲名披露巡業の静岡公演(静岡新聞社・静岡放送主催)が8日、静岡市葵区の市民文化会館で開かれた。9年ぶりの大名跡復活に、團十郎さんは「父の足元にも及びませぬが、全身全霊で務めさせていただきまする」と口上を述べた。大入りの観客を前に、さらなる芸道精進への決意を示した。 口上は、父の十二代團十郎さんの同級生で共演も多かったという人間国宝中村梅玉さんとともに臨んだ。團十郎さんは、駿府城公園を訪れたり、ウナギを味わったりした静岡での思い出にも触れた。 演目は、家の芸「歌舞伎十八番」屈指の「勧進帳」。武蔵坊弁慶役の團十郎さんは勧進帳を朗々と読み上げ、梅玉さん演じる頼朝方の
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世界の音楽 聴衆魅了 下田で国際コンサート
下田市振興公社は5日、第24回下田国際友好コンサートを市民文化会館で開いた。国内外のミュージシャンらが国際色豊かな演奏を繰り広げた。 ハープギタリストのティム・ドナヒューさん(米国)ら5組が出演。ソロ作品のほか、映画音楽も手がけてきたドナヒューさんが演奏したのは、自身で製作したというハープギター。浮遊感のある前衛的な音色で会場を包んだ。ビートルズの「ノルウェーの森」のカバーも披露した。 ペルー出身者らがメンバーの「南米音楽イジャイ」は7人編成。扇動的なリズムで聴衆約100人を揺らし、叙情性あふれるメロディーで魅了した。 4年ぶりの開催で下田中吹奏楽部も参加した。ロシアのウクライナ侵攻以
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文化活動担い手 つなぐ“見本市” 支援組織「ACしずおか」、静岡で12日に大規模イベント
静岡県民の文化活動を支援する県文化財団内の組織「アーツカウンシル(AC)しずおか」は12日、2年間の活動や助成対象団体、支援アーティストを紹介する、初の大規模主催イベントを開催する。会場は静岡市駿河区のグランシップ。「創造的な地域づくりへの貢献」を掲げた事業の成果を、エンターテインメントを交えて披露する。 コンセプトは「しずおかアートプロジェクト見本市」。ACしずおかによる、県内各地の団体への助成▽関係人口創出の取り組み「マイクロ・アート・ワーケーション(MAW)」▽企業とアートの連携プロジェクト-を通じてつながりが生まれた表現者が集う。 2021年度は助成団体を集めた「活動報告会」を実
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ブラジル打楽器 浜松の博物館に カポエイラ協会寄贈
静岡県西部でブラジルの伝統的な格闘技のカポエイラを指導するナゴアス・カポエイラ協会浜松支部はこのほど、同競技で使う民族打楽器「ビリンバウ」と「ヘコヘコ」を1台ずつ、浜松市楽器博物館(中区)に寄贈した。 日本人やブラジル人ら約50人が所属する同支部代表の赤星マルロンさん(33)らが同館を訪れた。来場者の前でビリンバウを演奏し、独特の音色を披露した赤星さんは「もっと日本にブラジルの文化を伝えたい」と寄贈の理由を語った。 ビリンバウは弓矢に金属製の弦やひょうたんなどを取り付け、棒状のバケータで弦をたたきながら、石などで音程を調整する。ヘコヘコは表面に刻みを入れた竹を棒でこすって音を出す。これら
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女性の自立、時を越え描く 問いかける「家庭」の本質 宮城総監督演出 SPAC「人形の家」
静岡県舞台芸術センター(SPAC)は「近代演劇の父」と呼ばれるノルウェーの作家、ヘンリック・イプセンの戯曲「人形の家」を宮城聰芸術総監督の演出で上演している。女性の自立を描いたことで1879年の発表当時、社会に衝撃を与えた作品。現代まで連綿と続く社会問題の本質を問う。SPACの「秋→春のシーズン 2022―23」の最後を飾る。 主人公のノーラは弁護士の夫へルメル、子どもたちと幸せな生活を送っていた。しかし、かつて夫を助けるためにした借金が露見する。激高した夫の言動から、自分は夫にとって都合の良い所有物でしかなかったと気づく。「一人の人間として生きる」と決意して―。ノーラをたきいみ
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「エブリシング・エブリウェ― 21世紀最先端カンフー映画【シネマアイズ】
ブルース・リーが亡くなって50年。すっかり下火となったカンフー映画だが、最先端の技術と笑いを盛り込んで新たな名作が誕生した。2人組の「ダニエルズ」が監督した「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」。長い名前だが、荒唐無稽な物語に圧倒されるうちにあっという間にエンディングを迎える不思議な一本だ。 主人公は武術家…ではなく、コインランドリー店のおばさんエブリン(ミシェル・ヨー)。父親の介護に反抗期の娘、優しいが頼りない夫ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)に囲まれ、山積する問題にいら立っていた。 そんな時“別の宇宙のウェイモンド”が乗り移った
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静岡舞台の恋愛小説 「レプリカだって、恋をする。」 セノバにデザイン画
静岡県を舞台としたKADOKAWA電撃文庫(東京都)の小説「レプリカだって、恋をする。」のデジタルサイネージが5日まで、静岡市葵区の新静岡セノバ地下道に掲出されている。作品を表現したさわやかなデザインが通行者の関心を呼んでいる。 同小説は、女子高生愛川素直の分身体(レプリカ)のナオが主人公。素直が学校に行きたくないときなどに呼び出され、自ら行動を決めることが許されていないナオが、次第に同級生の男子に恋心を抱く。 作者の榛名丼さんが静岡市出身。作中にセノバや日本平動物園、用宗海岸などが登場する。
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「エコー」かかる蓄音機 浜松の収集家黒田さん制作
浜松市北区初生町の蓄音機コレクターで、制作も手がける黒田清孝さん(76)がこのほど、エコーがかかったように音が流れる蓄音機を完成させた。 新作は縦約60センチ、横約40センチ、高さ約40センチで、1930年代の蓄音機本体と20年代のラッパ部分を組み合わせた。ラッパの中にバネを入れ、音を流してバネを振動させることで低音が響き、エコーがかかったように聞こえる仕組みという。 バネの種類や太さ、引っ張り強度などを調整しながら試行錯誤を重ね、約3カ月かけて制作した。約100台の蓄音機を所有する黒田さんは「普通とは異なる音でレコードを聞くことができるのが魅力。作れて良かった」と話した。
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朝霧JAM 20回目開催決定 富士宮市で10月21、22日
富士宮市で2001年から開かれている静岡県内最大級の野外音楽フェスティバル「朝霧JAM(ジャム)」の実行委員会は23日、今年の開催を10月21、22の両日とすることを発表した。開催は20回目。例年どおり朝霧アリーナ、キャンプ場「ふもとっぱら」などを会場とする。 同フェスは地元住民らと企画制作会社スマッシュ(東京)による実行委が運営する。国内外の多彩な音楽家と1万人超の観客が集う。19年の台風接近による中止、20、21年の新型コロナウイルス感染拡大による中止をへて、22年10月、4年ぶりの開催が実現した。
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興津舞台の米小説復刻 鈴与グループ/鈴木与平会長「若者に伝えたい」 1961年ベストセラー翻訳本「ニッポン歴史の宿」
1961年に米国でベストセラーになった小説「ジャパニーズイン」の翻訳本「ニッポン歴史の宿」を鈴与グループの鈴木与平会長(81)が復刻し、このほど刊行した。小説は、かつての静岡市清水区興津地区が舞台。戦後の高度成長期に興津の風情は移ろい、名著も忘れ去られていた。鈴木会長は「ぜひ地元の若い人に手に取ってもらいたい」と話す。 文化庁長官も務めた作家三浦朱門さんの翻訳本を再刊行するため、数年前から遺族への了解を取ってきた。復刻版では小説に出てくる実際の場所をカラー写真で新たに紹介。古刹(こさつ)・清見寺などに残る絵画などを「資料編」として収録した。巻頭には今は国際コンテナターミナルとなっている興津
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静岡市清水区出身の新人漫画家 たむらゲンさん 伝える力、心がけて描く【とうきょうウオッチ/静岡へ発進&発信】
小学館が提供するデジタルコミック配信サービス「マンガワン」で昨夏にデビュー。マナー(礼儀・作法)を題材にした作品「遥かなるマナーバトル」を隔週で連載する。1月に単行本も出版された。都内の大学4年生。23歳。 ―デビューの経緯は。 「漫画を描くのは小学生の頃から好きだった。大学1年生の時に、マンガワンの『投稿トーナメント』という賞に応募して6位になった。そこから付いてくれている担当者の助言も受けて今回の作品を描き始め、未完成の段階で5月にツイッターへ上げた。想定外にバズった(広く話題が拡散された)のがきっかけとなり、すぐ連載が決まった」 ―周囲からはどのような反応があったか。 「日常は
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かたりあ(磐田)の若者利用 一案 能楽イベント開催「活用例に」 静岡県立農林環境専門職大生が冊子
静岡県立農林環境専門職大(磐田市富丘)の学生らが昨年開館した市民文化会館「かたりあ」の若者利用を促すため、小中学生向けの能楽ワークショップを開催し、その活動記録をリーフレットにまとめた。同館の新たな活用例として広く紹介することが狙い。このほど学生らが同館を訪れ、市職員に約100冊を手渡して活動成果を報告した。 自治体や企業の課題解決に大学の教育や研究力を生かす「ふじのくに地域・大学コンソーシアム」事業の一環。若者の利用低迷に悩む市の課題を知った同大の丹羽康夫准教授の呼びかけで集まった学生たちが企画し、昨年12月にワークショップを実施した。 能楽の演目は磐田市にゆかりがあり、同館と同じくヒ
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女優の美村里江さん 西伊豆地域で撮影 電子版雑誌「旅色」取材
電子版旅行雑誌「旅色」の撮影が13、14の両日、県内で行われ、俳優の美村里江さん(38)が駿河湾フェリーを利用して、清水港(静岡市清水区)周辺や、松崎町など西伊豆地域の観光地を巡った。 14日は松崎町で、昔ながらの雰囲気が残るなまこ壁通りを散策した。明治期に建築された「伊豆文邸」などで撮影を行った。美村さんは「釣りが好きで静岡は海が豊かという印象だったが、今まで知らなかった場所にも足を伸ばせて満喫できた」と話した。 取材内容は、俳優らが案内役で登場する特別号「旅色フォーカル」として3月27日に公開される予定。紙の冊子も用意し、3月下旬、県内などで2万部を配布する。
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「天竜材」優しい響き体感 浜松・天竜壬生ホール 17日に2回目公演
浜松市天竜区二俣町の天竜壬生ホールで17日、「シリーズ 壬生の響きVol.2」(浜松文化振興財団主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれる。 天竜材に包まれたホールの音響のよさを広めようと企画されたシリーズの第2回公演。出演は、浜松市在住のジャズサックス奏者森山瑞樹さんとフランス人ピアニスト、マキシム・コンバリウさん。ジャズのスタンダードナンバーのほか、コンバリウさんのオリジナル曲も楽しめる。 ロビーでは天竜区内の飲食店が出店するマルシェも開催される。 午後6時開場、午後7時開演。全席指定、千円。申し込み・問い合わせは同ホール<電053(922)3301>へ。
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日本の名曲ジャズカバー たなかりか 19日、静岡で公演
ジャズボーカリストたなかりかが19日、静岡市葵区のジャズクラブ「ライフタイム」でライブを行う。 シティポップからロックまで幅広い日本の楽曲を取り上げるジャズカバープロジェクト「Japanese Songbook」のプロデューサー鈴木正人(リトル・クリーチャーズ)がベーシストとして参加。浜松市で毎秋行われる「ヤマハジャズフェスティバル」への出演でも知られるギタリスト小沼ようすけを加えた3人で演奏する。 昨年11月に発表した同プロジェクト最新作は、スキャットがさえ渡るビバップ風の井上陽水「氷の世界」、レゲエのニュアンスとジャジーなピアノ和音の融合が見事な佐野元春「CHRISTMAS TIME
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三保松原の価値、朗読劇で伝承 清水区で18日上演 故郷への思い「共有したい」
今年6月に世界遺産の構成資産登録10年を迎える三保松原の価値を伝承する朗読劇「三保松原 羽衣の夢」が18日、静岡市清水区三保の旅館「羽衣ホテル」で上演される。羽衣伝説を題材にした物語の脚色と朗読、身体表現を担うのは県舞台芸術センター(SPAC)の俳優で三保出身の宮城嶋遥加さん(28)。「故郷である三保松原の文化的価値への思いを皆さんと共有したい」と目を輝かせる。 松林を抜ける心地よい風や、浜辺から望む霊峰富士を身近に感じて育った宮城嶋さんにとって、羽衣伝説はライフワークとして関わっていきたい題材の一つだ。「よく知るからこそ畏怖の念がある。どう脚色し朗読するか、俳優としてのスキルを総動員して
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関西学院大合唱団 25日静岡で演奏会
関西学院大の学生でつくる合唱団「関西学院グリークラブ」(関西学院後援会主催)の演奏会が25日午後6時から、静岡市葵区の静岡音楽館AOIで開かれる。 同クラブの愛唱曲集や、2022年度全日本合唱コンクール演奏曲の「Agnus Dei=空海・真言、絶唱」などを披露する。指揮は広瀬康夫氏。 入場無料。申し込みが必要。問い合わせは同後援会<電0798(54)6010>へ。
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「語り芸」の魅力知って 人気浪曲師の玉川奈々福 23日、下田で親子向け公演
人気浪曲師の玉川奈々福が県文化財団(グランシップ)とタッグを組み、親子向けの出前公演「にっぽんこども劇場~浪曲わんだーらんど」を展開している。23日に下田市で開催する公演に先立ち、浪曲の魅力を語ってもらった。 落語にはなじみがあっても浪曲がどんな芸能か分からない、という人は多いと思う。落語は1人で行うのに対し、浪曲は語り手である浪曲師が、三味線を演奏する曲師と2人1組になって披露する。 グランシップの企画では浪曲を子どもにも分かりやすいように工夫して発信する。題材はシンデレラ。誰もが知る西洋の童話だが、古典的な浪曲のフォーマットに落とし込んである。話の筋を追いながら浪曲がどんな芸なのか理
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服飾から演出読み解く 映画「イニシェリン島の精霊」 野沢さんがトーク【とんがりエンタ】
第95回米アカデミー賞の主要8部門にノミネートされている映画「イニシェリン島の精霊」を上映中の静岡シネ・ギャラリー(静岡市葵区)は、作品の舞台アイルランドの服飾文化を語るトークイベントを同館で開いた。洋品店「ジャックノザワヤ」(同区)の店主野沢弥一郎さん(65)が、登場人物の服装から演出の意図を読み解いた。 野沢さんは網目模様が特徴のアイルランドの伝統的なセーター「アランセーター」の輸入販売を長く手がけ、約30回、現地を訪れている。 トークではまず、主演コリン・ファレルが着た襟付きの赤いセーターに言及した。「設定は1923年のアイルランドの離島だが、当時も今も男性が赤色を着ることはない。
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浜松市民オーケストラ 700人の聴衆魅了 アクトシティ定期演奏会
静岡県西部のアマチュア音楽家らでつくる「浜松市民オーケストラ」は5日、浜松市中区のアクトシティ浜松で、第21回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を開いた。 総勢約80人の団員が日頃の練習の成果を発揮し、ボロディンの歌劇「イーゴリ公」序曲などを演奏した。第1回定期演奏会で披露した、思い出のあるチャイコフスキーの交響曲第5番ホ短調も奏で、クラリネットやホルン、バイオリンの音を会場に響かせて約700人の聴衆を魅了した。
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野外フェス「FUJI&SUN'23」 5月に開催 富士山こどもの国 木村カエラ、スガシカオら出演
キャンプと音楽ライブを中心に、アウトドアコンテンツを幅広く楽しむ野外フェスティバル「FUJI&SUN'23」(静岡新聞社・静岡放送、WOWOW共催)が5月13、14の両日、富士市の富士山こどもの国で開かれる。 出演は、木村カエラ、スガシカオwithFUYU、cero、ROTHBARTBARONら。主催者は「開放感あふれる空間で、家族や友人と非日常を過ごす〝ゆとりある余白〟を重視したフェス。期待してほしい」とコメントを寄せた。 同フェスは2019年に同じ会場で初開催。新型コロナ禍を受けた20年は中止したが21、22年は開催した。音楽ステージのほか、アウトドア関連の物販、野外活動に関するワー
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浜松出身長岡さん 大学同期と演奏会 8曲を披露
洗足学園音楽大の同期で結成した「長岡瑠奈×斎藤光デュオコンサート」(静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、浜松市中区のカワイ浜松で開かれた。同区出身の長岡さんがクラリネット、斎藤さんがピアノを担当し、来場した約20人の前で8曲を奏でた。 第1部はドイツの作曲家ライネッケの「幻想小曲集」などクラシックを、第2部はポップ調に編曲した米国のガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」などを披露。「2人とも大好きな曲で、気合が入りすぎる」と話した長岡さんと斎藤さんが熱演した。 神奈川県出身の斎藤さんとは同大卒業から3年で初めての重奏だったが、「学生時代から一緒にやっているので、息の合
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浜松国際ピアノアカデミー開講 若手16人 飛躍目指す
世界的なプロピアニスト育成を目指す「浜松国際ピアノアカデミー2023」(浜松市、市文化振興財団など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が29日、同市中区のアクトシティ浜松で開講した。ピアニストとして飛躍を志す若手らが国際的に活躍する講師陣からレッスンを受ける。2月5日まで。 初日のオープニングコンサートは、アカデミー音楽監督で浜松国際ピアノコンクール審査委員長の小川典子さん、東京音大教授の石井克典さん、ピアニスト中野翔太さんが出演。ドビュッシーやシューマンなどの楽曲を豊かな表現力で奏で、約160人の聴衆を引き込んだ。 3人が講師を務めるアカデミーは2クラス。世界で通用するピアニスト育成へ実践
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黒はんぺん音頭が完成 焼津の歌謡グループ ご当地グルメでPR
焼津市の歌謡グループ「しんえがおスターズ」の港八郎さん、千草かおりさんらが市役所を訪れ、地域のPRソング「黒はんぺん音頭」の完成を中野弘道市長に報告した。2人は「智美子ときずな会」の踊りに合わせて、焼津の自然や日常を黒はんぺんに織り交ぜたオリジナルソングを披露した。 「黒はんぺん音頭」はやいづ親善大使でもある港さんが作詞した。焼津を代表するご当地グルメを題材に全4番で構成している。CDは1000枚製作し、このうち800枚を市、市観光協会などに寄贈した。 港さんは「この曲と踊りが市民を笑顔にし、焼津の黒はんぺんを全国の皆さんに知っていただくきっかけになれば」と作品への思いを語った。中野市長
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3年間の成長聴いて 浜松学芸高で卒業演奏会
浜松学芸高(浜松市中区)は28日、芸術科音楽コースの卒業演奏会を同校で開いた。3年生21人が出演し、これまでの学びの成果を披露した。 同コースの生徒はピアノ、声楽、フルート、電子オルガンなど1年生から専攻する分野別に力を伸ばしてきた。ステージではディ・カプア「我が太陽」の独唱、リスト「バラード第2番ロ短調」のピアノ演奏などを繰り広げ、澄んだ歌声と音色を響かせた。多くの保護者らも会場を訪れ、1曲終わるごとに大きな拍手を送った。
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1500人の親子 童謡楽しむ 沼津でコンサート
沼津市私立幼稚園協会は28日、市内の未就学児と保護者を招いた「おやこんぼコンサート」を市民文化センターで開いた。2回公演で、計約1500人の親子が、シンガー・ソングライターのROCOさんの歌声に聞き入った。 ROCOさんは「線路は続くよどこまでも」や「おもちゃのチャチャチャ」など、ジャズ風にアレンジした童謡を歌い上げた。来場した親子は、ROCOさんと一緒に手拍子したり、手や体を動かしたりして生演奏を楽しんだ。
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広瀬アリスさんと春風亭昇太さん 静岡に 大河ドラマ館と歴史博物館訪問【動画】
徳川家康が主人公の大河ドラマ「どうする家康」の世界観を伝える「静岡 大河ドラマ館」(静岡市葵区)の開館に合わせ、名誉館長の春風亭昇太さんと、大河ドラマで於愛の方を演じる広瀬アリスさんが27日、大河ドラマ館と静岡市歴史博物館を訪れた。 家康がよく分かる 正室・側室/人柄/戦い ▶特設サイト「静岡人必読 今さら聞けない 徳川家康」
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劇団四季「人間になりたがった猫」静岡公演開幕 ダンスと歌で魅了
劇団四季のファミリーミュージカル「人間になりたがった猫」の静岡県内公演(静岡新聞社・静岡放送など主催)が26日、沼津市民文化センターで開幕した。 米国の児童文学を基にした作品。魔法使いの飼い主によって2日間だけ人間にされた猫が、出会った娘を意地悪な役人から守る冒険物語で、人間の素晴らしさや仲間の大切さを描く。俳優たちがステージで披露する躍動感あふれるダンスと心に訴えかける歌が、観客の親子連れなどを魅了した。 公演は28、29両日に静岡市清水区の清水文化会館マリナート大ホールで、31日に浜松市中区のアクトシティ浜松大ホールでそれぞれ開かれる。 問い合わせは劇団四季静岡オフィス<電0570
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長泉で町民参加型フェス、来年度開催へ 静岡出身の谷さん企画
長泉町文化センターベルフォーレは来年度、音楽クリエイター谷真人さん(静岡市葵区出身)をプロデューサーに起用し、子どもを中心とする町民参加型イベント「ベルフォーレフェス」を開く。高橋健館長と谷さんがこのほど、町役場を訪れ、池田修町長に事業内容を報告した。 高橋館長は「夏は芸術・楽器体験ができる体験型イベントを、春は合唱団結成などステージコンテンツを中心に予定している」と報告した。谷さんは「地域のためにできることを俯瞰(ふかん)的に取り組みたい」と意気込んだ。
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不条理と暴力、詩人の愛憎劇 「天上の花」 片嶋一貴監督
詩人萩原朔太郎(1886~1942年)の没後80年に合わせて昨年12月から各地で上映が続く映画「天上の花」は、朔太郎の娘、葉子の同名小説が原作。朔太郎を師と仰ぐ三好達治と朔太郎の末妹の愛憎劇だ。暴力的なシーンにどきりとするが、片嶋一貴監督は「太平洋戦争下で社会が閉塞[へいそく]し、個人がストレスをためる様子は新型コロナ禍に通じる」と指摘する。 昭和初期。東出昌大が演じる達治は朔太郎の末妹の慶子(入山法子)と出会い、恋に落ちる。結婚を認めてもらうために出版社に就職するが、倒産。失意の中、見合い結婚をする。 日本はきな臭い時代へと進む。達治は戦争を賛美する詩を精力的に作り名を上げる。朔太郎の
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水滴音交えて“合奏” 装置開発の加藤さん 28日浜松でライブ【とんがりエンタ】
水がしたたる音を利用した音楽装置「Potarhythm(ポタリズム)」を開発し、「水滴音楽家」として活動する加藤泰生さん(26)=浜松市浜北区=が28日、同市中区のライブバー「TEHOM(テホム)」で実演ライブを行う。 「心地よい雨音の発生装置」とも言うべきポタリズムと、打楽器やギター、ベース、コーラスによる前代未聞のセッションを繰り広げる。装置上部の水槽から下部水槽に水滴を落とした「ポチャン、ポチャン」という音を、アンサンブルに取り込む。リズムだけでなく旋律も制御して“演奏”する。 装置開発は2019年から。首都大学東京(現東京都立大)システムデザイン学部在籍時
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磐田吹奏楽団が合同練習 2月5日に「みんなのコンサート」
磐田市を中心に活動する磐田吹奏楽団が2月5日、「みんなのコンサート」と題した慈善演奏会を同市上新屋のアミューズ豊田で開く。新型コロナ禍の影響で開催は3年ぶり。21日には合同練習を青城交流センター(同市立野)で行い、本番に向けて士気を高めた。 高校生から80代までの団員約40人が参加。細かな表現や音の強弱などを入念に確認し、最終調整に努めた。 当日は、映画鬼滅の刃の「紅蓮華」や映画グレイテスト・ショーマンの「This is Me」など、映画やアニメの曲を中心に老若男女楽しめる12曲を披露する予定。来場者から善意を募り、社会福祉事業に充てる。 開演は午後2時から。入場無料。
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まるごと文化フェス開幕 60団体が成果発表 浜北区、22日まで
地域で活動する団体が日頃の成果を発表する「はまきたまるごと文化フェス2023」(浜松市文化振興財団・なゆた浜北共同事業体主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が21日、浜北区の浜北文化センターと複合施設なゆた・浜北で始まった。約60団体が22日まで、ステージ発表や作品展示などを行う。 浜北文化センターでは初日、大ホールで踊りや楽器演奏が披露され、会議室などに絵手紙や水墨画といった作品が並んだ。正面入り口付近では野菜や茶、雑貨なども販売された。 同イベントは2022年、両施設の周年記念イベントとして行うはずだったが、新型コロナウイルスの影響で中止した。
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ふじのくに⇆せかい演劇祭 中韓仏の5作品上演 GW、静岡市で
静岡県舞台芸術センター(SPAC)は20日、静岡市内でゴールデンウイークに開催する「ふじのくに⇆せかい演劇祭2023」の概要を発表した。本県が中国、韓国の3都市とともに「東アジア文化都市」に選ばれたことを受け、両国をはじめ海外の演劇、ダンスなど計5作品を静岡芸術劇場(同市駿河区)と県舞台芸術公園(同)で上演する。 日程は4月29日から5月7日。世界の話題作がいずれも日本初演となる。静岡芸術劇場では中国の実験的な演劇「アインシュタインの夢」(孟京輝さん演出)、韓国の若者社会を描く演劇「XXLレオタードとアナスイの手鏡」、韓国のダンス「Dancing Grandmothers~グランマと踊る」
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クラシックの名曲 練習に熱 浜松市民オーケストラ 2月5日定演
静岡県西部の社会人を中心に構成する浜松市民オーケストラが2月5日、第21回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区のアクトシティ浜松で開く。クラシックの名曲を聴衆に楽しんでもらおうと、団員が合同練習で最終調整している。 演奏会では20~60代の団員約80人が、ボロディンの歌劇「イーゴリ公」序曲、チャイコフスキーの交響曲第5番ホ短調など3曲を披露する。 演奏会は午後2時から。入場券は950円。アクトシティ・インフォメーションセンターで取り扱う。 問い合わせは浜松市民オーケストラ事務局<電090(7315)0291>へ(平日午後8~10時、土日祝日午前8時~午後8時)。
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拉致問題の早期解決を 横田めぐみさんモデルの劇上演 浜松
北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさんを題材にした舞台劇「めぐみへの誓い-奪還-」(政府拉致問題対策本部や静岡県主催、浜松市共催)が19日、同市中区の市福祉交流センターで上演された。来場者約230人が早期解決の重要性を再認識した。 社会課題を題材に扱う東京都の劇団「夜想会」が北朝鮮の元工作員の証言などを基に制作した演目で、拉致被害者や家族の苦しみを表現している。失踪当時中学1年だった横田さんが連れ去られる場面や、独裁体制への忠誠を誓わされる思想教育など、深刻な人権侵害のシーンに絶句する来場者も見られた。 同劇団の野伏翔主宰は「拉致問題は現在も続く事件。被害者がこの劇よりもっと苦しい環境に
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熱海芸妓「金色夜叉」名場面を再現 尾崎紅葉没後120年
熱海海岸などを舞台にした小説「金色夜叉」の著者尾崎紅葉をしのぶ第81回尾崎紅葉祭(市主催)が17日、熱海市東海岸町のお宮の松前広場で行われた。熱海芸妓(げいぎ)が小説の名場面を再現する踊りを披露し、観光客らを魅了した。 今年は紅葉の没後120年の節目。市や議会、観光団体の関係者が紅葉の石碑に献花した。斉藤栄市長は「熱海温泉の発展の礎を築いた大恩人。今後もまちの発展を見守ってほしい」と述べた。紅葉のひ孫、横尾靖さん(66)=東京都世田谷区=も出席し「世界や若者に向けて先人が築いてきた文化を守り、伝えていくことが大切」と語った。 献花に続き、芸妓の踊りが披露された。学生服姿の貫一役を琴千代さ
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林家つる子さん 聴衆に笑い届ける 富士で吉原本宿寄席
「第40回吉原本宿寄席」が15日、富士市の市民活動センター「コミュニティf」で開かれ、落語家の林家つる子さんが軽妙な語り口で聴衆に笑いを届けた。 3年ぶりに吉原の高座に上がったつる子さんは、古典落語の名作「やかん」と「反対俥(はんたいぐるま)」などを演じた。ご当地グルメ「富士つけナポリタン」など地元のネタを話に組み込み、2部制に訪れた計約50人の聴衆の心を引き寄せた。
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フルートの音色「好きな曲聴けた」 浜松・中区でファミリーコンサート
浜松市出身のフルート奏者4人でつくる「フルートアンサンブル リベルテ」は15日、小さな子どもがいる家族向けにファミリーコンサート「音楽のおくりもの」(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区の鴨江アートセンターで開いた。 「山の音楽家」や「となりのトトロメドレー」など、子どもたちにもなじみ深い楽曲8曲を披露した。訪れた親子連れは、体を揺らしたり、手拍子をしたりしながら自由に音楽を楽しんだ。 ファミリーコンサートは昨年に続き2回目の開催。祖母らと来場した長谷のどかちゃん(6)は「好きな曲を聴くことができて楽しかった」と笑った。
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劇場、文化芸術の役割は 宮城SPAC総監督 浜松で講演
舞踊家佐藤典子さんの門下生などでつくる「佐藤典子同門会」は15日、静岡県舞台芸術センター(SPAC)の宮城聰芸術総監督の講演会(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中区のプレスタワーで開いた。宮城総監督は、演劇人として国内外で活動する立場から、多様性を認める劇場や文化芸術が果たす役割の大切さを説いた。 宮城総監督は、現在の学校教育の問題点を「人と違うことに価値を置いていない」と指摘し、「劇場がもう一つの学校として機能すべきだ。存在意義は高まっている」と述べた。 地方の課題として東京などへの人口流出を挙げ、「多様性が容認される寛容な空気は『文化があること』とセットになっている。地方への反転の
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天竜川題材の新曲披露 天竜四季の森音楽団 22日にアクトシティ浜松で公演
天竜四季の森音楽団は22日、「天竜四季の音コンサート2023」(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区のアクトシティ浜松音楽工房ホールで開く。天竜川を舞台にした新曲「大河のひかり~光でつなぐ天竜川~」を披露する予定で、メンバーらは「曲を天竜川の未来へつなぐ光にしたい」と意気込む。 「大河のひかり」は、メンバーで演奏家の鈴木のぞみさん=同区龍山町在住=と、約3年前まで天竜川の管理業務に携わっていた田中里佳さんが協力した。流域で暮らす人の思いを「光」と表現し、歌詞とメロディーに川の美しさや雄大さをちりばめた。 鈴木さんは「流域で暮らす人の思いは光としてつながっていく」と語る。田中さんは「曲を通じて
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名曲や童謡 親子で満喫 掛川市でこどもオペラ
掛川市大坂の市文化会館シオーネは15日、こどもオペラ「ヘンゼルとグレーテル」を開いた。0歳から入場可能なコンサートで、親子連れがクラシックの名曲や童謡を楽しんだ。 出演者はオペラの楽曲を披露したり、「子犬のワルツ」や「白鳥の湖」などのクラシックを演奏したりした。童謡「アイアイ」や手遊び歌「お弁当箱の歌」では、観客席の子どもたちも立ち上がって踊った。出演者は子どもたちにピアノやバイオリン、オーボエなど演奏した楽器の特徴も紹介した。
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リコーダーの魅力 演奏や歴史解説で紹介 浜松市中区
浜松市立中央図書館は15日、リコーダーの魅力を市民に紹介する「音楽のまち講座」を同館で開いた。参加者は楽器の歴史を学んだり、7種類のリコーダーの音色を楽しんだりした。 同市を拠点に活動する「積志リコーダーカルテット」が16世紀から現代までのクラシックやポップスなど約10曲を演奏した。楽器紹介では、2メートルほどの大きさの「グレートバスリコーダー」や手のひらサイズの「ガークラインリコーダー」を奏でながら音程の違いを披露した。リコーダーが17世紀前後に花形楽器として活躍していたことも解説した。
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フルートの音色 打楽器とともに 浜松・中区で演奏会
浜松市出身のフルート奏者4人でつくる「フルートアンサンブル リベルテ」のコンサート(静岡新聞社・静岡放送後援)が14日夜、同市中区のクリエート浜松で開かれた。 「ラ・ラ・ランド」や「ミス・サイゴン」などミュージカル6作品の楽曲のメドレーなどを演奏した。「リバーダンス」では、フィルハーモニックウインズ浜松団員の打楽器奏者斉藤珠希さんをゲストに招き、力強い打楽器の響きと繊細で美しいフルートの音色が聴衆を魅了した。 演奏の合間には、フルートより1オクターブほど音域が高い「ピッコロ」や、管が太く低音の「バスフルート」を、実演を交えて紹介した。 リベルテは、浜松で育ったメンバーが地元に演奏を届け
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木管五重奏の調べ 浜松ゆかり演奏家ら、中区で新春コンサート
浜松市中区のあいホールで15日、浜松にゆかりのある演奏家らが出演するコンサート「木管五重奏 新春の調べ」が開かれた。 浜松市出身のファゴット奏者鈴木明博さんや市内で活動する音楽家ら6人が出演した。ファゴット、クラリネット、オーボエ、ホルン、フルートの木管五重奏による「ロンドンデリーの歌」や、プーランクの「ピアノ、オーボエとファゴットのための三重奏曲」など7曲を演奏し、やわらかい木管の音色が会場に響き渡った。 新春のコンサートは2019年から開催し、今回で3回目。市民が楽器練習の場として使用することが多いホールで気軽に演奏を楽しんでもらおうと、同ホールが企画した。
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写真特集 TGCしずおか2023
ランウエーを歩く人気モデルら=14日午後、静岡市駿河区のツインメッセ静岡(写真部・小糸恵介) 3年ぶりに開催された「SDGs推進 TGC しずおか 2023 by TOKYO GIRLS COLLECTION」=14日午後、静岡市駿河区のツインメッセ静岡(写真部・小糸恵介) 静岡県産の生花を身につけて登場した清水の権田修一選手(中央)と平成フラミンゴの2人=14日午後、静岡市駿河区のツインメッセ静岡 静岡県産の生花をまとって登場した池田美優さん=14日午後、静岡市駿河区のツインメッセ静岡 ランウエーを歩くゆうちゃみさん=14日午後、静岡市駿
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ランウエーからSDGs発信 TGCしずおか、3年ぶり開催
国内最大級の人気ファッションイベント「SDGs推進 TGC しずおか 2023 by TOKYO GIRLS COLLECTION」(東京ガールズコレクション実行委主催、プラチナパートナー・シャンソン化粧品)が14日、静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開かれた。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年1月以来3年ぶりの開催。カラフルな洋服やアクセサリーを着飾った人気モデルが次々と登場し、華麗なショーで観衆を魅了した。 県内で開かれるのは3回目。関連イベントも開かれ、SDGsについて学ぶ体験企画やSBSラジオの公開録音などが行われた。 みちょぱさん、権田選手ら サステナブルな衣装で
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アルゼンチン・タンゴに欠かせぬ音色 バンドネオン、どんな楽器? 浜松市楽器博物館で企画展
浜松市中区の市楽器博物館で14日、アルゼンチン・タンゴで使われる楽器「バンドネオン」を紹介する企画展「おくり魅かれる風・音色 バンドネオンの謎と真実」(静岡新聞社・静岡放送後援)が始まった。5月9日まで。 バンドネオンは、アコーディオンと同じように蛇腹を押したり引いたりして演奏する蛇腹楽器。会場には、バンドネオンがドイツで開発された歴史や、アルゼンチンに渡った経緯を紹介するパネルのほか、バンドネオンなど実物の楽器約20点が並ぶ。楽器を実演する動画を通じて音色を聴くこともできる。 初日は、同展を監修した世界的なバンドネオン奏者小松亮太さん(49)が鶴田雅之館長と対談した。小松さんは、バンド
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名所や特産品紹介「藤枝梅安」コラボポスター 2月映画公開、池波小説を実写化 豊川悦司さん主演
池波正太郎のベストセラー時代小説「仕掛人・藤枝梅安」を実写化した映画が2月から全国上映されるのに合わせ、藤枝市や地元有志団体などがコラボポスターを作製した。主人公の梅安が生まれた地が藤枝であることに絡め、映画の盛り上げと藤枝の魅力発信につなげる。 ポスターはB2判で6種類あり、計60枚印刷した。出演俳優たちの写真のほか、小説作品に登場する藤枝の名所や特産品として正定寺や神明神社、瀬戸川団子などを紹介する。市内の図書館や地区交流センターなど公共施設を中心に掲示する。 ポスターづくりを主導したのは、地元の小説ファンらでつくる有志団体のメンバーら。2カ月ほど前に、市や映画を上映する藤枝シネ・プ
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東京フィル「鎌倉殿」テーマなど熱演 伊豆の国でコンサート
大河ドラマのテーマ曲などを演奏するコンサート「ブラボー!オーケストラ」(伊豆の国市など主催)が14日、同市の長岡総合会館で開かれた。東京フィルハーモニー交響楽団が出演した。広上淳一さんの指揮で、同市ゆかりの北条義時が主人公になった「鎌倉殿の13人」のエバン・コール作曲のメインテーマや大河ドラマの作中で使用されたクラシックの名曲などを披露した。 市内が盛り上がった大河ドラマ関連事業のフィナーレとして開催した。同市の韮山時代劇場に設置された大河ドラマ館は15日が最終開館日。
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オペラに親しみを 入門レクチャー・コンサート クリエート浜松
第8回浜松市民オペラ実行委員会は13日夜、オペラ入門レクチャー・コンサート(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区のクリエート浜松で開いた。2024年9月の本番に向けて多くの人にオペラの魅力を知ってもらおうと歌手の公演や、公開の発声練習、舞台裏レクチャーを行った。 公開練習では、声楽を学ぶ東京芸術大の塚田真司さん(浜松学芸高卒)と同高2年の吉岡菜津子さんが伸びやかな歌声を披露した。玉川昌幸実行委員長が発声時の力の入れ方や曲調に合わせた感情の込め方を指導し、来場者約200人にオペラ音楽をつくる過程を紹介した。 市民オペラの松田淳一プロデューサーは舞台裏レクチャーで、練習や公演準備の様子を映像と写
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フィボナッチ数列 オルゴールに結実 川根本町の造形作家日詰さん
造形作家日詰明男さん(川根本町)が不思議な数字の並び「フィボナッチ数列」をベースにした手動オルゴールを完成させた。「構想から27年。やっと形になった」と感慨を語った。 同数列は「1、1、2、3、5、8、13、21、34、55…」と、ある数字と次の数字の和が、その次の数字になるように並んでいる。ひまわりの種の並び方など自然界のさまざまな場面でこの数列が見られるという。 日詰さんは1995年から、同数列を活用した立体作品や音楽を発表してきた。オルゴールは究極形という。 歯車6枚を同時に回す構造。それぞれの歯車には同数列に従って5、8、13、21、34、55個の歯が刻まれる。レ
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真実が見えにくい今に通じる SPAC「リチャード二世」 演出の寺内亜矢子さん語る
静岡県舞台芸術センター(SPAC)による演劇「リチャード二世」の一般公演が14日、静岡市駿河区の静岡芸術劇場で始まる。シェークスピアが16世紀に書いた歴史劇を現代によみがえらせた新作。演出を手がける寺内亜矢子さんは「言葉の重さや軽さを取り扱う、現代の私たちに通じる物語として取り組んだ」と話す。 実在のイングランド王の王位簒奪[さんだつ]劇を描いた同作品。好き放題に振る舞った男が王位を奪われ、その態度や言葉は、傲慢[ごうまん]から卑屈へ、希望から絶望へ、諦めから執着へ―と一気に切り替わる。劇の中心になるリチャード二世役はベテラン俳優阿部一徳が演じる。 自身もSPACを主な拠点に俳優や演出家
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映画「モリコーネ 映画が恋した音楽家」 チャーミングな巨匠の素顔【シネマアイズ】
“脇役”と考えられていた映画音楽を、主役級の地位に押し上げた立役者だった。2020年に91歳で死去した作曲家エンニオ・モリコーネ。映画「モリコーネ 映画が恋した音楽家」は、盟友のジュゼッペ・トルナトーレ監督が最後の5年間に密着したドキュメンタリーだ。メロディーと戯れながら生きた巨匠の音楽世界と、チャーミングな素顔に魅了される。 ローマに生まれ、幼少期からトランペットを学んだモリコーネは当初、編曲家として活躍した。転機は旧友セルジオ・レオーネ監督と組んだ「荒野の用心棒」。口笛の印象的なフレーズで一世を風靡(ふうび)した。主演のクリント・イーストウッドも本作の中でこう語
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バイオリン熱演 聴衆魅了 浜松で若手奏者招きコンサート
浜松市文化振興財団はこのほど、国内外で注目されている若手演奏家を招いた演奏会「幸和ハウジングクラシックスペシャル アクト・ニューアーティスト・シリーズ」(静岡新聞社・静岡放送後援)を、中区のアクトシティ浜松音楽工房ホールで開いた。 2018年に米国の第10回インディアナポリス国際バイオリンコンクールで第2位となったバイオリン奏者外村理紗さんが、約110人の聴衆を前に熱演を披露した。サンサーンスの「序曲とロンド・カプリチオーソ」では、ピアノ伴奏と息を合わせ、情熱的で美しい音色を響かせた。 終盤には、外村さんが来場者の質問に答えるトークショーもあった。プログラムの選曲方法についての質問に「プ
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迫力ある演奏披露 浜松商高吹奏楽部が定期演奏会
浜松市中区の浜松商業高の吹奏楽部による第66回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)が7日、同区のアクトシティ浜松で始まった。8日まで。 部員44人が出演し、練習を重ねた迫力ある演奏で聴衆を魅了した。演奏会は「クラシカル」「マーチング」「ポピュラー」の3部構成。「朝鮮民謡の主題による変奏曲」や「ルイ・ブルジョアの賛歌による変奏曲」、映画「ジュラシック・パーク」の劇中歌などを披露した。 8日の演奏会も同所で行う。午後1時開演。
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オペラ初心者でも気軽に レクチャー、曲披露 浜松の実行委 13日に入門コンサート
第8回浜松市民オペラ実行委員会(玉川昌幸委員長)は13日、オペラ入門レクチャー・コンサート「オペラってなあに?」(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区のクリエート浜松で開く。オペラの基本情報も紹介しながら、初心者でも気軽に楽しめる内容に仕立てる。 24年9月に9年ぶりに開催する市民オペラ「音詩劇 かぐや」に向けたプレイベントの第2弾。オペラについて解説するレクチャーと、代表的なアリアを披露するコンサートの2部構成となる。 レクチャーでは、玉川委員長が大学生や高校生に発声方法を指導する様子を公開するほか、市民オペラプロデューサーの松田淳一さんがオペラの舞台裏を紹介する。コンサートには同市出身
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トランスジェンダー女性描く映画「片袖の魚」 1月27日、静岡・葵区で上映
静岡市女性会館は27日午後7時から、トランスジェンダーの女性を描いた短編映画「片袖の魚」の上映会を同市葵区の市産学交流センターで開く。観覧無料。 トランスジェンダーの当事者でもある浜松市出身の俳優イシヅカユウさん主演の話題作。周囲との間に言いようのない壁を感じながら生きる女性が経験する、ささやかだが確かな一歩を描く。 イシヅカさんによるシネマトークもある。観覧希望者は静岡市女性会館のホームページから申し込むか、5日以降に同会館<電054(248)7330>に電話する。
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ジャズピアニスト・上原ひろみさん(浜松出身)デビュー20年 心はずっと故郷・浜松に
浜松市出身で世界的なジャズピアニスト上原ひろみさん(43)が2022年末、新型コロナウイルス禍による音楽業界の救済を目的に日本国内で行った公演を、同市で締めくくった。自粛生活、公演の延期や中止…。どんな状況下でも「希望の光がある」と模索し続けた約3年。今年デビュー20周年を迎え、「常に恩返しの気持ちがある」と故郷への思いを口にする。 「帰ってきたに。私の心の住民票はずっと浜松にあるから」 公演冒頭、遠州弁で観客に語りかけた上原さん。「どこへ行っても、浜松のように駅に降り立った時に安心する場所はない。生まれ、育ててもらった地で演奏できるのは幸せ」と話す。 コロナで一時帰国し
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名品尺八 再び響いて 継承の9本、奏者求める 清水民謡保存会
旧清水市(現在の静岡市清水区)で一世を風靡(ふうび)した「民謡のつどい」を主催してきた清水民謡保存会が、貴重とされる横山蘭畝(らんぽ)作の尺八の演奏者を探している。新型コロナ禍と高齢化で現在、同会は活動を休止。会主の吉田和弘さん(75)と妻の光子さん(76)=同区江尻東3丁目=は「日本の伝統楽器に興味がある若い人に吹いてほしい」と話す。 保存会は光子さんの父、法月信章さん(故人)が創設。1972年からはプロの民謡歌手を東京から呼ぶなどし、つどいを開いてきた。光子さんは「娯楽が多くなかった時代。1500席あった当時の市民文化会館はいつも満員になるほどだった」と振り返る。和弘さんが尺八や三味線
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学んだ音楽、地元で 音大生が演奏会 クリエート浜松
浜松市出身の音楽大生による「浜松フレッシュコンサート」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、中区のクリエート浜松で開かれた。学生5人が出演し、地元で成長した姿と美しい演奏を披露した。 「ジュニアオーケストラ浜松」の元メンバーを中心に、東京や英国の音楽大でバイオリンやオーボエ、ピアノを学んでいる学生らがステージに立った。エルガーの「愛の挨拶」などクラシックの名曲をバイオリンの繊細な音色で響かせたほか、バッハの「オーボエとバイオリンのための協奏曲」では、息の合ったアンサンブルで聴衆を魅了した。 コンサートは、コロナ禍で人前での演奏機会が少なかった学生が、地元で演奏する機会を設け
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社歌のレコード贈呈 新東海製紙 古関氏研究の教授に
作曲家の古関裕而氏(1909~89年)が手がけた旧東海パルプ(島田市、現・新東海製紙)の社歌のレコードがこのほど、古関氏研究の第一人者として知られる日大商学部の刑部芳則教授に贈呈された。古関氏の秘曲集として発売されたCDを刑部教授が監修したことがきっかけ。同社は「再び日の目を見た社歌を大切に継承したい」と話している。 刑部教授は日本コロムビアが2020年に発売した社歌・企業ソング集の選曲に携わり「格調高いメロディーと親しみやすさがあり、古関氏らしさの良く出た1曲」として東海パルプの社歌に着目、収録が決まった。南アルプスの写真が使われたジャケット付きのレコードは調査段階で同社でも見つからなか
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平和祈り、70人演奏 「フィルハーモニックウインズ浜松」が中区でコンサート
浜松市ゆかりのプロ演奏家集団「フィルハーモニックウインズ浜松」はこのほど、「平和への祈りコンサート」(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区のアクトシティ浜松で開いた。 約70人のメンバーが吹奏楽や琴、合唱などを披露した。指揮者を務めた保科洋氏が作曲したオペラ「はだしのゲン」セレクションやクラシック「ファンタジア四季」など6曲を演奏した。会場は世界平和への願いを込めた音色に包まれた。
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ハンドベル演奏 美しい音色響く 静岡市の英和女学院中・高生
静岡市葵区の静岡英和女学院中・高のハンドベル部は24日、クリスマス演奏会を同区のホテルアソシア静岡などで開いた。 部員17人が出演し、「きよしこの夜」や山下達郎さんの「クリスマス・イブ」など賛美歌やクリスマスにちなんだ曲を披露した。美しい音色を響かせ、会場を華やかな雰囲気に包んだ。同日、同区の日本基督教団駿府教会でも演奏した。 同高2年の伊藤莉央部長は「部員同士で心を一つにして演奏できた」と話した。 25日にも同区のマークイズ静岡で開催する。
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多彩な演出で聴衆魅了 袋井商高吹奏楽部が定期演奏会
袋井市久能の袋井商業高吹奏楽部は24日、第59回定期演奏会を同市浅名のメロープラザで開いた。部員20人が、3部構成の多彩なステージを披露した。 同演奏会は3年生にとって最後の舞台。1部のクラシックステージは、本年度吹奏楽コンクールの自由曲で演奏した「いつも風巡り会う空」を力強く奏でた。2部のマーチングステージでは、隊列を組み替えたり、楽器を回したりして「残酷な天使のテーゼ」などの曲を軽快に響かせた。 25日も午後2時から、同所で開催する。チケットは全席自由で1枚千円。顧問の山田彪博さんは「まばたきする暇もなく、聞き入ってしまうような演奏を披露したい」と話した。
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在日外国人、声なき声を世に 映画「ファミリア」に静岡県内日系ブラジル人出演
国籍や境遇、言語などの違いを超えた家族をつくろうとする人々を描いた映画「ファミリア」(2023年1月6日公開)で、県内在住の日系ブラジル人2人がオーディションを通過して出演し、苦しい生活や差別にあらがう若者役に挑戦した。「俺たちは似たような経験をしてきた」。日本社会で生活する中で、摩擦や障害に苦悩する姿を“当事者”が演じ、在日外国人の置かれている現実を伝えている。 出演したのは、外国にルーツを持つ若者らで結成するラップグループ「GREEN KIDS(グリーンキッズ)」のシマダ・アランさん(24)=磐田市=と、自動車工場勤務のスミダ・グスタボさん(26)=袋井市=。
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演劇 静岡から世界へ SPAC宮城聰氏が記念講演 サンフロント21懇話会、沼津で第28回全体会
静岡県東部の活性化策を提言する静岡新聞社・静岡放送の「サンフロント21懇話会」(代表幹事・清野真司静岡中央銀行社長)の第28回全体会が22日、沼津市内のホテルで開かれた。県舞台芸術センター(SPAC)の宮城聰芸術総監督が記念講演を行い、演劇の歴史をひもときながら、静岡を拠点に世界に向けて発信する意義を語った。SPACの俳優陣も舞台に立ち、龍神伝説を基にした泉鏡花の幻想的な戯曲「夜叉ケ池(やしゃがいけ)」の一場面を上演した。 宮城氏は世界最高峰のフランス・アビニョン演劇祭で高い評価を受けたSPACの演劇を県内中高生が鑑賞する取り組みを紹介し、「静岡のトップが世界につながることを若い人たちに示
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世界的チェロ奏者 重厚音色で魅了 アクトシティ浜松でコンサート
世界で活躍する演奏家を招いたコンサート「アクト・プレミアム・シリーズ2022」(静岡新聞社・静岡放送後援)が20日夜、浜松市中区のアクトシティ浜松で開かれた。 チェロ奏者ジャン=ギアン・ケラスさんがガスパール・カサドの「無伴奏チェロ組曲」などの楽曲を奏でた。重厚な音色を会場に響かせて、聴衆を魅了した。ケラスさんに師事した同市在住のチェロ奏者横坂源さんもゲストとして出演し、ケラスさんと息の合った演奏を披露した。
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御殿場合唱団 25日にコンサート
御殿場合唱団(松本真団長)は25日午後2時から、コンサートを御殿場市民会館で開く。入場無料。 団員ら約20人が出演し、「糸」「涙そうそう」といった日本の歌や外国の民謡など20曲以上を披露する。専属ピアニストによるステージもある。 問い合わせは事務局の鎌野えみ子さん<電080(5165)6354>へ。
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伊豆中央高 25日に恒例「冬のコンサート」
伊豆の国市の伊豆中央高は25日、恒例の「第33回冬のコンサート」を同市長岡総合会館のアクシスかつらぎで開く。入場無料。 第1部はクラシック曲を中心としたシンフォニックステージ、第2部は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のテーマ曲などを披露するポップスステージ。午後2時開演で、計9曲を演奏する。 問い合わせは同校<電055(949)4771>へ。
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知徳高吹奏楽部 25日に定期演奏会 長泉「ベルフォーレ」
長泉町の知徳高吹奏楽部は25日、同町文化センター「ベルフォーレ」で第30回定期演奏会を開く。入場無料。 行進曲「富士山」「ミシェル・ルグランの世界」「ザ・ヒットパレード2022」など多彩な曲目を演奏する予定。午後2時開演。問い合わせは同校<電055(975)0080>へ。
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音楽レーベル「ラッシュ・ミュージック」 焼津に新ライブハウス
焼津市、静岡市駿河区用宗を拠点に活動する音楽レーベル「Lush Music(ラッシュ・ミュージック)」が12月、焼津市に新ライブハウスを開業する。 JR焼津駅南口から徒歩4分のビル2階にある「LIVE HOUSE LUSH」は66席。3階に別室を設け、ファンと出演者の交流の場とする。 看板アーティスト「もにゅそで」のライブで24日にこけら落とし。25日にはレーベル所属の音楽家らによるフェスティバルを開催する。年明けからは週末を中心に営業し、レーベル所属16組などのライブや配信を行う。 もにゅそでは動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」で絶大な人気を誇る女性2人による音楽、動画
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環境配慮型楽器を増産へ ヤマハ中田社長が方針
ヤマハの中田卓也社長は20日、浜松市中区の本社で開いた記者会見で、環境に配慮した「サステナブル(持続可能)な未来の楽器づくり」を中長期的に推進する方針を明らかにした。取り組みの一つとして、高級化粧木材の端材を活用した電子ピアノの試作品をお披露目した。 従来の電子ピアノの鍵盤はプラスチック使用率100%だが、試作品は白鍵を同30%まで削減した。黒鍵は楽器部品の加工過程で生じる木粉から成形し、木材使用率100%を達成した。木材の豊富な活用により、音質が向上するという。 資源の有効活用を念頭に約5年前から研究・開発を進めた。中田社長は価格設定や量産化を課題に挙げながら、「商品化を加速し、地球に
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馬頭琴、力強く モンゴル楽団 焼津で演奏会
モンゴル国立馬頭琴交響楽団演奏会(県、焼津市主催)がこのほど、焼津市宗高の大井川文化会館ミュージコで開かれた。 約50人の楽団員が馬頭琴をはじめ、ホーミーや長唄を交えた演奏を披露した。モンゴルの民謡や賛歌、映画のテーマ曲、日本の民謡など約20曲を上演した。 約千人が来場し、力強い音色に聞き入っていた。
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中高生「夢の詩」発表 音楽ユニット「Jam9」と楽曲制作
静岡県西部の中高生30人と浜松市在住の3人組音楽ユニット「Jam9」が共同制作した楽曲「夢の詩(うた)」の発表会が18日、同市北区のサーラ音楽ホールで開かれた。 昨年度の「希望の詩」に続く2曲目。中高生は夢をテーマにJam9と協力して作詞、作曲を手がけた。 この日は生徒19人が出演した。「努力を積み重ね『出来ない時代』に立ち向かえ」などの自作の歌詞を、感情を込めて歌い上げた。 浜北西高3年宮野翔瑠さん(18)は「人生で作詞作曲の経験ができて良かった」、浜松学芸高3年佐藤駿さん(18)は「サビに僕が考えた歌詞があり、大事に歌えた」と話した。 認定NPO法人魅惑的倶楽部(同市中区)が主催
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現代舞踊の魅力、幅広く 佐藤典子さん75周年記念公演 磐田
磐田市の現代舞踊作家佐藤典子さん(91)の舞台生活75周年を記念した公演「ここに生きる―モダンダンス『道』」(佐藤典子同門会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が18日、同市上新屋の市民文化会館かたりあで開かれた。佐藤典子舞踊団のメンバーや全国で活動する舞踊家が出演し、千人を超える観客を魅了した。 県と中国浙江省の友好締結40周年記念としても位置付けた公演は、全3部構成。同省との友好締結40周年を記念した1部では、佐藤典子舞踊団が日中合同制作作品「夢舞姫」を披露したほか、同省の芸術職業学院の生徒らによるダンスが上映された。 「時を超えて」「今」をテーマにした2部では、現代舞踊「御誦~オラショ
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演技の極意 高校生学ぶ 浜松でSPAC特別講習
静岡県舞台芸術センター(SPAC)の演劇アカデミーの特別講習が17日、浜松市中区の鴨江アートセンターで行われた。市内での同アカデミー開催は初めて。 市内の高校生4人が、俳優の片岡佐知子さんとAsh(アッシュ)さんから実技と英語の指導を受けた。英語の発音について助言を受けながら、ミュージカル映画「RENT(レント)」の楽曲を歌った。 実技は座ってかかとを上げたままいろいろなポーズを取る訓練や、語尾を伸ばさないようにせりふを読む練習に取り組んだ。片岡さんは「俳優は自分のことを客観的に見ることが大切。舞台上で無自覚に行動することはない」と強調した。 浜松開誠館高(同区)の演劇部に所属する伊藤
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NHK交響楽団奏者 浜松で「子どもたちのためのコンサート」 2023年3月4日に
青少年の心を育てる会・浜松は2023年3月4日、浜松市中区のアクトシティ浜松で「N響メンバーによる子どもたちのためのコンサート」を開く。 同会は、青少年の健全育成を目的に「絆コンサート」などの事業を毎年続けていて、今回が20回目。NHK交響楽団に所属するコンサートマスター森田昌弘さん、フルート奏者梶川真歩さん、オーボエ奏者池田昭子さんなどメンバー13人が出演し、子どもたちも楽しめる楽曲を披露する。メンバーのソロ演奏も行われる。 チケットは12月18日発売。3歳から小学生まで500円、中高生千円、大人1500円。アクトシティ浜松チケットセンターで店頭販売し、インターネットでも購入できる。
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戸塚さんと影山さん(浜松学芸高)意欲 浜松国際ピアノアカデミー受講決定
浜松市と市文化振興財団は16日、2023年1~2月に市内で開く「浜松国際ピアノアカデミー」マスタークラスの受講生16人を発表した。市内から選ばれた浜松学芸高2年の戸塚琉斗さんと影山大河さんが、市役所で意欲を語った。 全国22人の応募者からテープ審査で選出された。中区のアクトシティ浜松内でレッスンを重ね、2月4日に披露演奏会を開く。 戸塚さんは昨年に続いての参加。「前回レベルの高い仲間と交流でき、音大にいるような気分で楽しかった。さらに成長した姿を見せたい」と話した。影山さんは「歴史あるアカデミーに参加できてうれしい。ふさわしい演奏を目指して頑張る」と意気込んだ。 チケットやレッスンの情
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「天下のフランス音楽」奏でる 浜松交響楽団が定演
浜松交響楽団(浜松市中区)はこのほど、第93回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を同区のアクトシティ浜松で開いた。「天下のフランス音楽」と題して3曲を奏でた。 国内の主要オーケストラを指揮して好評を得ている海老原光さんがタクトを振り、チェロ奏者中木健二さん、ビオラ奏者鈴木康浩さんを迎えて演奏した。ラベルの「古風なメヌエット」、サンサーンスの「チェロ協奏曲第1番」、ベルリオーズの「イタリアのハロルド」を披露し、約1200人の聴衆を魅了した。
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マンドリンの音色 聴衆を魅了 島田で定期演奏会
島田マンドリンアンサンブルはこのほど、第47回定期演奏会を島田市のプラザおおるりで開いた。賛助出演を含む約30人がマンドリンの優しい音色を響かせ、聴衆を魅了した。 第1部ではミュージカル曲やクラシック、第2部では昭和20~40年代にヒットした歌謡曲や映画音楽など計16曲を披露した。「オペラ座の怪人」では指揮者がマントと仮面を着けて登場したり、昭和青春歌謡のコーナーでは学生服を着用して演奏したりと演出にも工夫を凝らし、会場からは盛んに拍手や手拍子が送られた。 島田マンドリンアンサンブルは市内外のマンドリン・ギター愛好家22人で構成し、週1回練習に励んでいる。
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流麗な音「復活」 右半身まひ乗り越え、6年ぶり本格ライブ 電子楽器「テルミン」竹内正実
電子楽器「テルミン」の演奏家、研究家の竹内正実(55)=浜松市西区=が、2016年の脳出血に起因する右半身まひを乗り越え、東京、大阪で6年ぶりに本格的なライブを行った。再起を祝して集まった旧知の音楽家たちとのアンサンブルで、流麗なテルミンの音を響かせた。 ステージ上で発症し、演奏続行が不可能になったライブから約6年。6日の東京・目黒での公演は、4人のピアニストとそれぞれ合奏する前半と、マトリョーシカ形テルミンを交えた6人編成のバンドを従えた後半の2部構成で進んだ。 ラフマニノフやサンサーンスのクラシック曲、「ムーンリバー」など映画主題歌、日本のバンド「アリス」のメドレーなど、多彩な選曲。
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大型楽器購入費 クラウドファンディングで募る 浜松市
浜松市は21日まで、音楽を通じて感性豊かな青少年を育成する「ジュニアオーケストラ浜松」の活動充実に向け、大型の楽器「コントラファゴット」の購入費用をクラウドファンディング(CF)で募っている。 同オーケストラには小学生から高校生まで約90人が所属し、さまざまな楽器の演奏に挑戦している。これまでコントラファゴットがなく、演奏会の際は同楽器を使う曲を選択肢から外したり、他楽団に貸し出しを依頼したりしてきた。 CFはふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」で実施。寄付に伴う返礼品はない。目標額は220万円。達成の可否にかかわらず、購入は実施予定。来年3月に行うスプリングコンサートで演奏を
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伸びやかな歌声♪観客魅了 浜松ライオネット児童合唱団が定演
浜松市の浜松ライオネット児童合唱団の第31回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、同市中区のアクトシティ浜松で開かれた。小学校2年から大学1年まで25人が出演し、ピアノ演奏などに合わせた多彩な20曲で美しいハーモニーを響かせた。 昨年の創立40周年を記念して制作された合唱曲集「うたう どうぶつえん」からは、初演の「サイ」など2曲を伸びやかな歌声で披露した。「もみの木」「聖夜」など6曲を歌った幻想的なクリスマスステージ、ゲストの作曲家大熊崇子さんの曲目で構成するプログラムなども繰り広げ、観客を魅了した。
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静岡書店大賞発表 静岡県内ゆかりの作家独占 小説部門は「忍者に結婚は難しい」
静岡県内の書店員、図書館員による投票で選ぶ「第10回静岡書店大賞」(同実行委員会主催)が6日、発表された。小説部門は富士宮市出身の横関大さんの「忍者に結婚は難しい」(講談社)、映像化したい文庫部門は浜松市在住のいぬじゅんさんの「この恋が、かなうなら」(集英社)、児童書新作部門1位は浜松市出身の鈴木のりたけさんの「大ピンチずかん」(小学館)がそれぞれ選ばれ、節目の回に県内ゆかりの作家が3部門でトップを占めた。 掛川市内で事前収録した授賞式の動画を、同実行委の公式ブログで公開した。 「忍者に結婚は難しい」は現代を生き、互いをライバル関係と知らずに結婚した伊賀忍者と甲賀忍者の夫婦が活躍する物語
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SPAC宮城総監督演出 オペラ開幕、ベルリン熱狂
静岡県舞台芸術センター(SPAC)の宮城聰芸術総監督が演出するオペラ「ポントの王ミトリダーテ」の公演がドイツのベルリン国立歌劇場で現地時間4日午後(日本時間5日午前)、開幕した。11日まで計4回上演する。 モーツァルト作曲の同作品は、紀元前1世紀の小アジアの国ポントの王を取り巻く人間模様を描く。物語に日本を重ねる演出で、舞台装置の壁画は竹林や「赤富士に白鷹」にするなど、衣装を含めて日本風にした。 280年の歴史がある同歌劇場で日本人演出の作品上演は初めて。宮城総監督は初日の舞台について「観客がほとんど熱狂と言っていいほど喜んでくれた。舞台装置が2千年前のミトリダテス戦争と現代世界とを一気
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災害の不安、映画で共有 「すずめの戸締まり」新海誠監督に聞く
大ヒットアニメ映画「君の名は。」「天気の子」を手がけた新海誠監督の3年ぶりの新作「すずめの戸締まり」が、静岡県内で公開中だ。前作までの2作品に続き、根底には「災害」というテーマがある。静岡市駿河区で取材に応じた新海監督は「今、本当に不安に思っていることを映画の中で一緒に考えられたらいい」と語った。 主人公は九州で叔母と2人で暮らす高校生、鈴芽[すずめ]。地震などの災いを招く扉に鍵を掛ける「閉じ師」の青年、草太[そうた]と出会うが、彼は謎の猫によって小さな椅子に姿を変えられてしまう。鈴芽は草太を助け、各地にある扉を閉めるため全国を巡る。2人の周囲を巻き込みながらストーリーは進む。新海作品なら
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ピアノマラソン 255組が弾き継ぐ 4日まで長泉
演奏者が入れ替わりながらコンサート用のグランドピアノを弾き継ぐ「第31回ピアノマラソン」(長泉町、町教委主催)が3日、同町のベルフォーレで始まった。初日は幼児から大人まで120組がお気に入りの曲を響かせた。4日まで。 ベーゼンドルファー製のグランドピアノを、アマチュア演奏家255組が1組4分半の持ち時間で弾き継ぐ。2日間計14時間にわたって披露する。
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複音ハーモニカ全国大会 高柳さん(浜松)2位入賞
「第12回複音ハーモニカコンクール本選ライブ」がこのほど、東京都内で開かれ、浜松市東区の高柳ひろみさん(55)がソロ部門・ミドルの部(高校生以上70歳未満)で2位入賞した。2019年の3位を上回り、自己最高の成績となった。 予選を通過した6人が出場し、高柳さんは自由曲で「宵待草幻想曲」を奏でた。「励ましてくれた周りの人たちに感謝したい」との思いを込めた演奏が審査員の評価を高めた。 約15年前に「ハーモニカを習いたい」と希望した高柳さんの実母に付き添ったことが、演奏を始めたきっかけだった。教室に通うたびに、「懐かしい音色と、どこでも、どんな曲でも吹ける」魅力に取り付かれていった。 仕事や
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ヤマハ音楽教室生コンサート 11日公開 10カ国15組が競演
ヤマハは11日午後8時から、ヤマハ音楽教室10カ国15組の生徒がオンラインで競演する「ヤマハ・インターナショナル・ハイライト・コンサート・2022・オンラインプレミア」の動画を公式ユーチューブチャンネルで公開する。 ピアノのクラシック楽曲や自作曲などを、各国の生徒が披露する。タイ出身ギタリストのジャック・タマラット氏が、インドネシアなど4カ国8人の生徒と一緒に演奏するスペシャルバンドの特別企画も行う。 ヤマハ音楽教室は1954年に前身の教室が日本で始まり、64年には海外初の教室を米国に開設。現在は世界40以上の国と地域で展開し、約19万人以上の生徒が学んでいる。
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大河テーマなど演奏 東京フィル 伊豆の国で1月14日
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のメインテーマなどを演奏するコンサート「ブラボー!オーケストラ」(伊豆の国市など主催)が1月14日午後4時から、同市の長岡総合会館で開かれる。 東京フィルハーモニー交響楽団が出演する。指揮は広上淳一さん。入場無料だが、12月12日必着で往復はがきでの申し込みが必要。 問い合わせは市観光文化課<電055(948)1177>へ。
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憧れの1曲、3カ月で♪ 掛川の楽器店「俺のピアノ」レッスン開講
掛川市などで音楽教室を展開する兵藤楽器店(同市御所原)がオリジナルレッスン「俺の一曲 ピアノコース」を開いている。初心者でも3カ月で好きな曲をピアノで弾けるというコースで、憧れの曲を演奏したい人、誰かに音楽をプレゼントしたい人に人気だ。 「いいなと思う曲から弾きたい曲に変わった」。13日に開かれた発表会では受講生が観客の前で自身の変化を述べた。弾き語りを堂々と披露する人や、音を間違えても焦らずもう一度弾き始める人。40~70代の男性9人がJ-POPやクラシックなどを演奏し、妻や子ども、孫が彼らの挑戦を温かく見守った。 ピアノ未経験だった建設会社社員の大久保純さん(41)=浜松市中区=は好
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風流踊の無形文化遺産登録が決定 徳山(川根本町)と有東木(静岡市)の盆踊も
ユネスコ政府間委員会は30日、徳山の盆踊(川根本町)と有東木の盆踊(静岡市葵区)を含む24都府県41件の民俗芸能「風流(ふりゅう)踊」の無形文化遺産登録を決定した。
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新日本フィル公演「オーケストラがやっと来た」楽しむ 掛川
掛川市大坂の市文化会館シオーネでこのほど、新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサート「オーケストラがやっと来た」が行われた。 約40年前に終了した音楽番組「オーケストラがやって来た」の中心人物だった故山本直純氏の没後20年を記念して開かれた。団員は番組のテーマ曲やベートーベンの交響曲5番「運命」などを演奏した。下野竜也氏が指揮と司会を務め、約270人の観客を楽しませた。
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ユーフォニアム 小久保さん演奏 浜松市中区でリサイタル
浜松市中区出身のユーフォニアム奏者小久保まいさんがこのほど、同区のアクトシティ浜松音楽工房ホールでユーフォニアムリサイタル(静岡新聞社・静岡放送後援)を開いた。 第1部は小久保さんのソロ演奏「不思議の国の戦争」で幕を開け、トランペット奏者宮本弦さんとピアノ奏者稲垣満有子さんとの共演も披露した。 第2部では、マリンバ奏者加藤大輝さんが作曲した「月の雫」をデュオで披露、アンコールには4人の息の合った演奏で聴衆を楽しませた。
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高校演劇 斬新な発想評価 最優秀賞の浜松開誠館、関東大会へ 優秀賞・三島南も
2023年夏の全国高校総合文化祭演劇部門出場を目指す第46回静岡県高校演劇研究大会(県高校文化連盟演劇専門部など主催)が19、20の両日、三島市で開かれ、ブロック大会を勝ち抜いた12校から浜松開誠館が最優秀賞に輝いた。優秀賞4校から選出された三島南とともに、2023年1月の関東大会に出場する。 22年ぶり2回目の関東大会出場を勝ち取った浜松開誠館は、福岡大吾顧問のオリジナル脚本による「ぼく、今だけ女の子」を上演。便意を催した男子生徒がやむにやまれず飛び込んだ校内女子トイレを舞台に展開するコメディーで、個室や洗面所を詳細に再現したセットや、個室の軀体[くたい]だけを舞台上手[かみて]に設置す
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透明ピアノお目見え JR静岡駅構内、児童らミニコンサートも
JR静岡駅構内の商業施設「アスティ静岡」西館に25日、ストリートピアノがお目見えした。河合楽器製作所のクリスタルグランドピアノで、同社とJR東海静岡開発が共同で企画した。27日まで誰でも自由に演奏できる。 楽器産業で日本一の生産量を誇る本県の魅力を発信する目的。25日はミニコンサートを開き、ユーチューブで活動するピアニストや音楽教室で学ぶ子どもら計7組がポップス、クラシックなどを演奏。会場を美しい音色が包んだ。 姉妹で連弾を披露した富士広見小2年の佐野妃崎さん(8)は「ピアノの中が見えてすごかった。上手に弾けてうれしかった」と感想を述べた。
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米楽器メーカーに6億円の賠償命令 ローランド特許訴訟
ローランドは25日、特許権が侵害されたとして2016年8月に米国電子楽器メーカー「インミュージック・ブランズ」を提訴した件について、フロリダ州南部地区連邦地方裁判所が現地時間の21日、インミュージック社による侵害を認め、損害賠償金約6億4千万円の支払いを命じる判決を下したと明らかにした。 ローランドは、電子ドラムと電子シンバルの特許権が侵害されているとして、カリフォルニア州中部地区連邦地方裁判所に損害賠償請求訴訟を起こしていた。判決を受け、同社は「競争力の源泉の知的財産の侵害に対し、今後も毅然(きぜん)とした対応を行う」とのコメントを出した。
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東京コミコン25日開幕 人気映画おなじみの名車や小道具展示
世界最大級のポップ・カルチャーイベント「東京コミックコンベンション2022」(東京コミコン2022)が25日、千葉市の幕張メッセで開幕する。新型コロナ禍により、3年ぶりのリアル開催となる。24日は内覧会があり、都内で記者会見も行われた。 開会式と閉会式には過去最多の総勢12人のハリウッド俳優が参加を予定。期間中は国内外の映画、コミックの最新情報公開、実際に映画で使用された名車やプロップ(小道具)の展示、限定・先行商品を販売する企業出展なども繰り広げる。 記者会見では、アンバサダーを務めるEXILEのAKIRAさん(磐田市出身)が「コミコンの完全復活を願って、精いっぱい盛り上げていきたい」
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山口氏(熱海出身)に日本学賞贈呈 オノマトペ研究の先駆け
日本に関する優れた研究に光を当てる「日本学賞」の第10回贈呈式が23日、都内で開かれ、日本語学の山口仲美埼玉大名誉教授(79)=熱海市出身、東京都=に賞状と賞牌の青銅花器「そろり」などが贈られた。 山口さんはオノマトペ(擬音・擬態語)研究の先駆けで文化功労者。賞を創設した日本学基金の中西進理事長が手渡した。 受賞スピーチで山口さんは、時代によって犬やウグイスの鳴き声の聞きなしが違うことや、男女の泣き方が変わることなどを例示。「オノマトペを研究すると、人と動物との関係や、各時代の制度によって醸し出される風習が浮き彫りになるのが面白い」と解説し、今後の研究に期待した。 日本学基金は、万葉学
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静フィル、名指揮者・小林研一郎さんと共演 20年ぶり「巨人」演奏へ
静岡市民らでつくる静岡フィルハーモニー管弦楽団(静フィル)が27日、同市葵区の市民文化会館大ホールで創立45周年記念演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を開く。日本を代表する指揮者小林研一郎さんと共演し、20年ぶりの演奏となるマーラーの交響曲第1番やグリーグのピアノ協奏曲を披露する。 小林さんとの共演は創立25周年、35周年記念演奏会に続く3度目。「巨人」の副題を持つマーラーの交響曲第1番は25周年記念でも演奏した大曲だ。ピアノ協奏曲では小林さんの長女で国内外で活躍する小林亜矢乃さんがソロを務める。 22日夜に市民文化会館で行われた交響曲の稽古では団員約100人が小林さんの指揮の下、弦楽器
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カリンバと楽譜 セットで発売へ 鈴木楽器製作所
鈴木楽器製作所(浜松市中区)は24日、アフリカの民族楽器「カリンバ」と楽譜などをパッケージにした「Joy Joy(ジョイジョイ)カリンバ」を発売する。1オクターブ8音に絞り、気軽に演奏を楽しめるようにした。 同社のカリンバは木製の本体を両手で持ち、金属製のキーを親指ではじいてオルゴールのような音色を奏でる。「きらきらぼし」「夜空ノムコウ」など20曲の楽譜やドレミシールをセットにした。 パッケージサイズは幅12センチ、奥行き約5センチ、高さ16センチ。販売価格は税込み3850円。年間販売目標は3千個。全国の楽器店で取り扱う。
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23日「劇団限界集落」 浜松・春野町民、園児から70代熱演へ 「感動与える舞台に」
浜松市天竜区春野町の住民でつくる「劇団限界集落」の第2回公演が23日、同町の春野文化センターで行われる。前回公演から新団員が10人加わり、より完成された舞台を届けようと稽古を重ねている。 演目は赤川次郎原作の「夢から醒(さ)めた夢」を題材にしたミュージカル。少女が見る夢の中で、生と死をめぐる思いが交錯する様が描かれる感動作。 園児から70代までの団員15人が夏から読み合わせを始め、演出に磨きをかけてきた。20日に最後の通し稽古を行い、細かい動きやせりふを確認した。 主人公役を務める春野中3年の柳沢百合香さん(14)は「演じる中で、主人公が自分に似ていることに気付いた。感動を与えられる
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ハーモニカ演奏 聴衆450人を魅了 静岡音楽館AOI
静岡、沼津両市で活動するハーモニカ団体でつくる「ハーモネット」(石川圭之代表)は18日、チャリティーコンサートを静岡市葵区の静岡音楽館AOIで開いた。 石川代表が指導するハーモニカサークル7団体から80人が出演し、童謡や歌謡曲など約30曲を披露した。懐かしいメロディーと美しい音色で、約450人の聴衆を魅了した。 コンサートは23回目。9月の台風15号災害の被災者支援を目的に、会場に募金箱を設置した。コンサートの収益金と合わせて寄付する。
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乳幼児連れ家族 生演奏に触れる 浜松・中区でコンサート
浜松市男女共同参画・文化芸術活動推進センター(あいホール)は20日、「親と子で楽しむ秋のコンサート2022」を中区の同ホールで開いた。乳幼児連れの家族約120人が生の音楽に触れた。 地元の音楽家でつくる「アンサンブル・ムジーク合奏団」が演奏した。バイオリンやピアノ、チェロなどの楽器で、ジブリの名曲「海の見える街」や児童に人気の曲「ツバメ」などクラシック曲や童謡約10曲を披露した。聴衆は歌に合わせて手製のマラカスも奏でた。
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静岡県警音楽隊が軽快コンサート 静岡・駿府城公園
静岡県警音楽隊は15日、静岡市葵区の駿府城公園でコンサートを開いた。色づき始めた木々に囲まれた公園内で、隊員やカラーガードが軽快な音色と演舞を披露した。 会場には親子や散歩途中の市民らが多数集まり、ディズニーメドレーや人気映画の楽曲、ご当地ソングなど計7曲を届けた。 演奏の合間には、犯罪被害者週間(25日~12月1日)の広報活動などを行った。警察相談課の担当者が「犯罪被害は他人事ではない。被害者の立場に立って理解し、寄り添うことの大切さを知ってほしい」と期待した。
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ウクライナ支援 中区でチャリティーコンサート 浜松の音楽家団体
浜松市の音楽家団体「ミュージシャンズ・アソシエーション・ハママツ」(鈴木絢子代表)はこのほど、同市中区のクリエート浜松でウクライナ支援のチャリティーコンサート(静岡新聞社・静岡放送後援)を開いた。 東欧に居住歴のある市内在住の演奏家が企画し、ピアニストの鈴木代表やビオラ奏者富田直樹さんら7人が出演した。ショパンのノクターン第2番や、モーツァルトの「ピアノとバイオリンのためのソナタ」など11曲を披露した。 会場に募金箱を設けて来場者から寄付金を募った。ウクライナから9月に来日した静岡大工学部の留学生2人も鑑賞し、「このようなコンサートを開いてくれて感動している」と感謝した。浄財は全額を日本
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浪曲で「シンデレラ」 玉川奈々福さん、三味線で童話アレンジ 11月23日、静岡で上演
国内外で活躍する浪曲師の玉川奈々福さんによる「にっぽんこども劇場~浪曲わんだーらんど」が23日、静岡市駿河区のグランシップで開かれる。三味線の音色に乗せ、童話シンデレラを浪曲にアレンジして披露する。 子どもにも日本の伝統芸能に触れてもらおうというグランシップの独自企画。玉川さんと曲師の沢村まみさんが出演する。来場者のエピソードをその場で抽選し、浪曲にする「わくわく抽選会&即興浪曲~私の日常が浪曲に!」もある。 午後1時と3時開演の2公演。全席自由一般1500円、子ども・学生(28歳以下)500円。3歳以下無料。 問い合わせはグランシップ<電054(289)9000>へ。
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朗読と打楽器で紡ぐ「人間椅子」 27日、三島で公演
俳優原田大二郎さんによる朗読と、打楽器奏者佐藤正治さん(熱海市)の演奏が一体となったユニット公演「朗読とパーカッションの新世界」が27日午後2時半から、三島市の日大国際関係学部で開かれる。 江戸川乱歩の「人間椅子」を披露する。9月には初のCD「桜の森の満開の下」をリリースするなど、近代文学の世界に一石を投じ続ける2人が言葉と音の新しい響きを紡ぐ。 一般3800円(当日4300円)、学生2千円。CDとのセット券もある。問い合わせは、公演事務局<電0465(43)9048>へ。
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ラテンジャスの名曲で聴衆魅了 浜松でライブ
民俗音楽の普及活動や音楽文化の発展などに取り組む「ハママツ・トラディショナル・ミュージック・ソサエティ」はこのほど、ラテンジャズのライブ(静岡新聞社・静岡放送、キューバ大使館など後援)を浜松市中区のクリエート浜松で開いた。 ピアニスト森村献さんが率いるラテンジャズバンド「森村献スペシャル」、デビュー30周年を迎えた女性サルサポップスバンド「チカ・ブーン」、ペルー出身の日系3世のシンガー・ソングライター「エリック・フクサキ」さんが出演した。 「虹の架け橋」や「ときめきBoom Boom」などの楽曲を披露。息の合った演奏や軽快なリズムで会場を盛り上げると、聴衆は手拍子をするなどして楽しんだ。
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ファゴットとチェロ 四重奏の音色響く 伊豆・弘道寺でコンサート
伊豆市湯ケ島の弘道寺でこのほど、秋の夕暮れコンサート(宿を語る会主催)が開かれた。湯ケ島地区で活動する地域おこし協力隊の佐藤亜弥さんと親交のあるプロ奏者を含む4人が出演した。ファゴットとチェロの四重奏を本堂内に響かせ、来場した地域住民ら約60人が落ち着いた音色を楽しんだ。 同寺ではこれまでも地域イベントを開催していたが、新型コロナ禍で中断していた。山居英明住職は「文化は心を耕してくれる。有意義な時間になれば」と話した。
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胸騒ぎのエレキ 校内でバンド演奏、あふれた聴衆 作曲家・林哲司さん【富嶽から羽ばたく 富士高100周年①】
富士高(富士市松本)は2022年、創立100周年を迎えた。校歌にある「霊峰富嶽(ふがく)の聳(そび)ゆるところ」での青春時代を、さまざまな分野で活躍する卒業生5人が振り返る。 シンガー・ソングライターとして来年デビュー50周年を迎える林哲司さん(73)は、作曲家として数々の名曲を世に送り出してきた。最近では「真夜中のドア」が発表から40年を経て各国の配信チャートで1位を記録するなど、世界的なシティーポップブームを巻き起こしている。 生まれ育ったのは父親が製紙工場を経営する家庭。アコースティックギターを貸してくれた社員や一回り離れた兄の影響で、子どもの頃から洋楽が身近にあった。 高校で待
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バッハ♪オルガン作品全曲演奏 大木麻理(静岡出身)、リサイタルで“走破”計画
気鋭の若手オルガニストとして活躍の場を広げている大木麻理=静岡市出身=がJ・S・バッハ(1685~1750年)のオルガン作品全曲演奏に取り組んでいる。200曲以上にも及ぶオルガン曲を毎年1回、計14回のリサイタルで“走破”する計画。昨年に続き2回目となるリサイタルを20日、静岡音楽館AOI(同市葵区)で開催する。 「両親との別れ、そしてバッハの旅立ち」と題する演奏会。曲目の中心となるのは、20歳前後のバッハが初めて本格的に作曲を始めたとされるドイツ中部アルンシュタットでの作品。大木は「幼くして両親を亡くした悲しい経験を乗り越え、音楽家として独り立ちするバッハの&ld
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情熱の自作朗読、息長く 解散の危機越え公演 静岡県中部の愛好家団体「朗読・ラピス」
静岡県中部の70~80代の文芸愛好家が集まり、自作の詩や句の朗読会を開いている団体がある。指導者の死や新型コロナウイルス禍で解散の危機に陥ったが、11月上旬、3年ぶりの公演を果たし息を吹き返した。 「沈みかけた夕陽が赤々とあぜを染め、白や紫の野菊が咲いていた」-。 愛好家団体「朗読・ラピス」が5日、10回目となる自作朗読会を静岡市葵区の江崎ホールで開き、メンバー8人が思いのこもった作品を情感たっぷりに披露した。節目となる今回を最後と考えていた代表の石上静子さん(87)は席上、一転して来年以降も朗読会を続ける決意を表明した。 文芸フォーラムの仲間だった石上さんやメンバーの片瀬優子さん(7
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待望の有観客目前 人形劇まつり、稽古に熱 浜松・引佐北部小中
浜松市北区引佐町の引佐協働センターなどで12、13日に開かれる第34回いなさ人形劇まつり(静岡新聞社・静岡放送後援)に、引佐北部小中総合文化部の生徒10人が出演する。子どもたちは3年ぶりに有観客で行われる本番を待ちわび、練習を重ねてきた。 生徒が披露する「青葉の笛」は、信州へ落ち延びた幼少期の井伊直親が学問や剣術、笛の稽古に励み、武士に成長して井伊谷に帰郷する様子を描いた物語。部活体験の一環で小学生がサポートに回り、9月から週4日練習に取り組んできた。8日には通し練習を行い、せりふや人形の動きを細かく確認した。 生徒は12日午前10時半から、引佐多目的研修センターで公演する。9年の広瀬麟
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モンゴル伝統音楽 外交50年で演奏会 12月に焼津で
静岡県と焼津市は12月17日午後7時、「モンゴル国立馬頭琴交響楽団演奏会」を同市宗高の市大井川文化会館で開く。入場無料。 日本・モンゴル外交関係樹立50周年記念事業の一環。同国の伝統音楽は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録され、同楽団は国内外で伝統音楽を広めている。今回は40人を超える楽団員が両国の名曲を奏でて馬頭琴や琴、ホーミー、長唄を披露する。 幅広い分野で同国と交流活動を展開する県と、東京五輪パラリンピックで同国のホストタウンにもなった焼津市が共同開催する。 同市役所本庁6階や同文化会館など3カ所で整理券を配布する。県地域外交課のホームページなどからオンラインで
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演劇や和太鼓、多彩に 三島で静岡県中学総合文化祭
静岡県中学総合文化祭の三島大会(県中学文化連盟主催)が5日、三島市民文化会館で開かれた。多彩なステージが繰り広げられたほか、25日からは展示部門も含めた動画、画像をウェブで紹介する「オンデマンド公開」も予定している。 ステージ発表では県内11校の生徒が登壇し、演劇や演奏、ダンスなどを披露した。和太鼓演奏では威勢のよいかけ声とともに息の合った音色を響かせ、聴衆を楽しませた。ヒップホップダンスやチアダンスなども華やかに繰り広げられた。 オンデマンド公開は25日から来年1月23日まで。ステージ発表の動画と美術・工芸、書写の作品写真を同連盟ホームページで配信する。
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エレクトーン 51人が腕競う なゆた・浜北でコンクール 浜松
三遠地域の四つの楽器店が運営する「三遠エレクトーンコンクール」がこのほど、浜松市浜北区のなゆた・浜北で開かれた。小学生から一般までの51人が演奏し、名古屋芸術大の鷹野雅史教授やヤマハエレクトーンプレーヤーの広田奈緒子さんらが審査を務めた。結果は次の通り。 ▽小学生低学年部門金賞 内山千寿、石田結衣花、佐々木奏風、富士原未来▽同銀賞 富士原未知、中村朋生▽同銅賞 下村結斗 ▽同高学年部門金賞 田茂井美鈴、小池穂香、山下佳子▽同銀賞 山下結衣、実生颯▽同銅賞 木下葵衣 ▽中学生部門金賞 浅野里佐子▽同銀賞 石松峻▽同銅賞 轟拓真、加川美咲 ▽一般部門金賞 杉原深月▽同銀賞 須山浩美▽同銅
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ジャンル多彩に「クロスオーバー音楽祭」 浜松ソラモ
浜松クロスオーバー音楽祭(はままつミュージックバンク運営協議会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が6日、浜松市中区の市ギャラリーモール・ソラモで開かれた。吹奏楽やハンドベルなど多彩なジャンルの音楽が街中に響いた。 市内を中心に中学校や幼稚園、ギターデュオなど9団体が出演した。フィナーレでは浜松ゆかりの演奏家約50人が今回限りのオーケストラを結成し、クラシックの演奏で聴衆を魅了した。 イベントは多彩な音楽が集まる場を作りたいと企画した。はままつミュージックバンク運営協議会の石井義勝会長は「子どもから大人まで、市民が身近に楽しめる音楽祭になれば」と思いを語った。
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浜名湖畔で夜の音楽会 湖西・正太寺、劇団四季の元俳優出演
湖西市入出の正太寺でこのほど、劇団四季の元俳優らによる「寺コンサート」が開かれた。市民ら約120人が来場し、浜名湖畔で夜風を感じながら音楽の世界に浸った。 愛知県豊橋市のミュージカル教室で講師を務める天野陽一さんと、地元の湖西吹奏楽団が出演。劇団四季に所属し「ライオンキング」などで活躍した経験を持つ天野さんは、伴奏に乗せて劇中歌などを披露し、伸びやかな歌声を境内に響かせた。 浜名湖ロータリークラブ(神藤雅章会長)が地域住民に楽しんでもらおうと、来場無料で企画した。
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天浜線沿線 高校吹奏楽部集う 天竜区で交流コンサート 浜松
浜松市天竜区二俣町の天竜壬生ホールで3日、天竜浜名湖鉄道沿線周辺の高校による吹奏楽コンサート「第4回MIBU吹奏楽フェスティバル」(市文化振興財団主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。 沿線地域の吹奏楽部の交流を目的に毎年行われる演奏会。浜松湖北、同佐久間分校、天竜(二俣校舎、春野校舎)、湖西、遠江総合、新居、聖隷クリストファー中・高が出演し、熱演を披露した。 出演校による学校紹介ブースも置かれ、各校間で交流を深めた。
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島田「夢づくりLIVE」 6日、10回節目でフィナーレ 地元バンド24組出演へ
島田市で開かれてきた地元アマチュアバンドの合同ライブ「夢づくりLIVE」の第10回記念大会が6日、同市島の夢づくり会館で開かれる。新型コロナウイルス禍での延期や協賛金集めの難しさもあり、実行委は今回のライブを最後と決めた。出演者は寂しさを感じつつ「最高のステージを」と練習に励んでいる。 2010年に金谷地区のフォークバンドが開いた合同ライブがきっかけとなり、12年に「KANAYA LIVE」としてスタートした。第2回から出演者を公募して年々参加希望が増え、約600人の観客が集まる音楽イベントとして成長した。実行委のメンバーは「出演を目標にバンドが再結成されるなど、音楽を通じて横のつながりが
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馬頭琴を自動演奏 ヤマハ独自技術 浜松市楽器博物館で“ライブ”
ヤマハと浜松市楽器博物館による共同展示「リアル・サウンド・ビューイング 馬頭琴演奏再現」が12月13日まで、浜松市中区の同館で行われている。ヤマハの独自技術でモンゴルの民族楽器「馬頭琴」を自動演奏する。 モンゴル出身のプロ奏者マハバル・サウガゲレルさんによる演奏を事前に録音し、音の振動をデジタルデータ化。そのデータから変換した振動を伝える音響再現の装置を馬頭琴に取り付け、奏者が不在でも本人が弾いた音色を再現した。馬頭琴の後ろには等身大の演奏映像を設置し、臨場感あふれる仮想ライブを演出した。 同社の柘植秀幸さん(39)は「後継者が不足している民族楽器や伝統楽器をはじめ、今後もいろいろな音を
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秋紡ぐ詩作の旅 しずおか連詩の会、創作スタート 初日は12編
「2022年しずおか連詩の会」(県文化財団、県主催、静岡新聞社・静岡放送共催)の創作が3日、静岡市駿河区のグランシップで始まり、全40編のうち12編を紡いで初日を終えた。23回目となる今年のテーマは詩人の暁方ミセイさんが起こした第1編から「『光を塗りかえる』の巻」に決まった。 創作は5日まで。本紙読者文芸選者で詩人の野村喜和夫さんがまとめ役を務める。暁方さん、作家でフランス文学者の堀江敏幸さん、細胞生物学者でもある詩人の田中庸介さん、若手歌人のホープ木下龍也さんが参加。5行詩と3行詩をリレー形式で繰り返し全40編を完成する。 暁方さんの第1編は「金魚が一匹/青空に体を沈めて/光の色を塗り
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鍵盤式の打楽器「バーカッション」 鈴木楽器製作所が発売
鈴木楽器製作所(浜松市中区)は1日、キーボードスタイルのパーカッション「BARcussion(バーカッション)」を発売した。鍵盤式の小型打楽器で、ピアノのように演奏できる。 パネル上のボタンを指でたたいて演奏する電子楽器「リズムマシン」をリアルな楽器で再現しようと開発した。鍵盤を押さえるとビーター(ばち)が跳ね上がり、音源に当たって発音する。 余韻が長く続くフィンガーシンバルの音を出す「シンバルA」、タンブリンの鈴の軽やかな音の「シングル」など5機種で、販売価格は全て税込み6380円。年間販売目標は各5千台。全国の楽器店で販売する。
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無形文化遺産「次代に継承」 徳山と有東木の盆踊 登録勧告、地元喜びの声
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の評価機関が徳山の盆踊(川根本町)と有東木の盆踊(静岡市葵区)を含む24都府県41件の民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」を無形文化遺産に登録するよう勧告したことを受け、両市町の関係者からは1日、喜びと期待の声が上がった。 徳山の盆踊は毎年8月15日に同町徳山の浅間神社で奉納され、「鹿ん舞」と「ヒーヤイ」、「狂言」を交互に演じるのが特徴だ。伝承活動に力を入れる同町徳山古典芸能保存会の奈良間六明会長は「古来より脈々と受け継いできた徳山の文化が評価された喜びと同時に、次世代に継承していく責任の重大さも感じている」と気持ちを新たにした。 有東木の盆踊は葵区有東木
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高齢者 美声届けたい 3日晴れ舞台、島田・川根地区文化祭に初出場
島田市川根町家山で活動する80~90代が中心の高齢者グループが3日に市川根文化センターチャリム21で開かれる「川根地区文化祭~ふれあいと創造の集い」の芸能部門に初出場し、合唱を披露する。約1カ月間練習した「リンゴの唄」や「紅葉」など計4曲を美しい歌声で届ける。 メンバーは週1回、家山の西向地区集会所でスタッフと一緒に体操や手芸、歌などを楽しむ交流の場「ちゃのみ」に参加している。これまで文化祭の作品部門で手芸作品などを披露する機会はあったが、芸能部門に参加したことはなかった。ステージに立つことに憧れを持つメンバーが多くいたこともあり、エントリーしたという。 出場するのは70~94歳までの
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展示や芸能発表 御前崎文化祭開幕 6日まで
第18回御前崎市文化祭(同市など主催)が1日、同市池新田の市立図書館で始まった。6日まで。 展示部門には写真や書道などの愛好家グループら約20団体が出展した。市内外の風景を捉えた写真の他、動物をかたどった陶人形やつるし飾りなどもあり、力作の数々が来場者を楽しませている。 5、6日は華道の作品が追加される。6日は市民会館でダンスや舞踊などの芸能発表会、丸尾記念館でお茶会も開かれる。
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風流踊、無形遺産登録へ 徳山(川根本町)と有東木(静岡)の盆踊も
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の評価機関は、盆踊りなどとして伝承されてきた静岡県の徳山の盆踊(川根本町)と有東木の盆踊(静岡市葵区)を含む24都府県41件の民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」を、無形文化遺産に登録するよう勧告した。政府関係者が1日発表した。28日から12月3日までモロッコで開かれるユネスコ政府間委員会で、勧告通り登録が正式決定する見通し。各地の踊りは人口減少や高齢化による担い手不足が課題となっており、登録が実現すれば、伝統継承の励みとなりそうだ。 風流踊は華やかな衣装をまとい、太鼓や笛のはやし、歌に合わせて踊るのが共通の特徴。豊作祈願や厄災払い、先祖供養など地域の歴史や
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ウクライナ支援 11月13日にチャリティーコンサート 浜松の音楽家団体、避難留学生と交流
浜松市の音楽家団体「ミュージシャンズ・アソシエーション・ハママツ」が11月13日、同市中区のクリエート浜松でウクライナ支援チャリティーコンサートを開く。東欧に居住歴のある会員たちが戦禍に苦しむ人々を支援しようと企画した。29日に南区の「ティーホール」で行った練習に同国から避難している留学生2人が訪れ、支援への感謝を伝えた。 ポーランドの音楽大研究科を修了した同市のピアニスト鈴木絢子さん(32)が、個人で活動する演奏家の交流の場として4月に結成した団体。チェコ留学歴のある同市出身のビオラ奏者富田直樹さん(35)らと旧ソ連による東欧各国への侵略の歴史を語り合う中で、「平和につながる活動を」と慈
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湖上舞台にダンス劇「グランドスケープ浜名湖」 浜松・舘山寺温泉
浜松市西区の舘山寺温泉で29日夜、浜名湖上で繰り広げる舞台「グランドスケープ浜名湖@舘山寺」(ハマナコ・ディスティネーションなど主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が開幕した。光や音、炎による演出を受けながらダンサーが舞い、湖上を幻想的に彩った。11月1日を除く同3日までの5日間、毎夜3回公演する。 ステージは湖の沖合に浮かべた長さ21メートルの台船。地元の神事や伝統芸能をテーマにしたダンス劇に県内出身者を中心とした14人が出演した。切れ味のあるダンスや官能的な踊りで、火事や洪水など自然の脅威にさらされながらも、たくましく生き抜く人々の物語を描いた。立体的な音響や照明を付けた衣装で厳かな雰囲気
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東静岡駅にストリートピアノ 静岡市、閉校の和田島小から移設
静岡市は28日、JR東静岡駅の改札前に「ストリートピアノ」を設置した。今年3月に閉校した清水和田島小で使われていたピアノを有効活用して常設する。地域住民や駅利用者ら自由に弾いてもらい、にぎわい創出につなげる。 まち全体を劇場と位置付ける市のまちづくり施策「まちは劇場」の推進事業の一環。同校の音楽室で利用されていたヤマハ製のアップライトピアノを調律し、再利用した。毎日午前10時から午後6時まで演奏できる。新型コロナウイルス感染対策として1日2回、消毒する。 設置されたばかりのピアノを演奏した同市駿河区の学生金子力也さん(22)は「誰もが自分の音楽を自由に奏でることができるのがストリートピア
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秋の夕暮れ彩るサーカス 長泉・ヴァンジ美術館 庭園で上演
静岡県東部で活動するパフォーマンス集団「スケラボ」と現代サーカス集団「ながめくらしつ」は28日、現代サーカス作品「咲き、くり返す」を長泉町のヴァンジ彫刻庭園美術館の庭園で上演した。 ながめくらしつを主宰するジャグラーの目黒陽介さんが演出し、スケラボの川上大二郎代表がプロデュースした。ジュリアーノ・ヴァンジの彫刻やイラストレーターサノユカシさんの絵画が点在する庭園で、目黒さんら4人のパフォーマーがダンスやジャグリングなど約50分のパフォーマンスを展開。ピアニスト2人の演奏に合わせて、出演者と観客が庭園内を移動しながら、秋の夕暮れ時を詩情あふれる身体表現で彩った。29、30日も上演する。午後4
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「家業継ぐか」テーマに楽曲 沼津の居酒屋店主、酒造社長がコラボ【とんがりエンタ】
家業を継承するか、しないか―。そんな選択を迫られた人の葛藤を歌詞にした楽曲が話題を呼んでいる。曲名は「継ぐも継がぬも」。沼津市の居酒屋「魚鳥木」のオーナーで「Doramaru」名義で音楽活動も行う佐々木優さん(44)と、同市の酒蔵「高嶋酒造」社長の高嶋一孝さん(44)が作った。 トラックは佐々木さん、ラップを含めた作詞は佐々木さんと高嶋さんが共同で手がけた。「継ぐも継がぬも自分次第」「やれることをやるしかないんじゃない」「やりたくなきゃやめちゃえばいいんじゃない」と2人の経験と考えをうそなくつづった。 佐々木さんは東京都出身。実家の居酒屋を継がずに6年前、沼津市に移住した。一方、高嶋さん
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静響と県民参加の合唱団 “創造の物語”高らかに 11月19日、ハイドンの大作披露
富士山静岡交響楽団(静響)は11月19日に静岡市清水文化会館マリナート(同市清水区)で、同20日にアクトシティ浜松(浜松市中区)で第115回定期演奏会を開く。古典派を代表する作曲家ハイドンの宗教的題材の大作「天地創造」を披露する。 県民参加による合唱団に音楽青葉会・静岡児童合唱団などを加えた総勢80人のコーラスと協演し、神が天地や動植物、人間(アダムとイブ)を創造する壮大な物語を表現する。 公演は2020年9月に予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期した。指揮者の高関健さんがチェンバロも担当する。国内外で活躍する浜田理恵さん(ソプラノ)、松原陸さん(テノール)、加藤宏隆さん(
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町民それぞれ作詞「松崎町のうた」 3年ぶりにコンサート
松崎町民が作詞して完成させた「松崎町のうた」を披露する「松崎町のうたコンサート-町民が紡ぐ歌語りPart2」(静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、同町宮内の町環境改善センターで開かれた。園児やお年寄り240人が団体ごとに作詞した曲を披露し、聴衆を魅了した。 新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった。作曲家の相沢洋正さんがつくった「松崎町のうた」のメロディーをベースに町民それぞれが作詞し、現在100曲以上存在している。 コンサートでは、松崎幼稚園や聖和保育園の園児の歌唱や手話を交えたパフォーマンス、コカリナの演奏で盛り上がった。松崎町のうたを育てる会の石田初恵会長(64)は「一人
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「音楽のまち」浜松 関係者の思い複雑、指導に影響懸念 音楽教室からの著作権使用料徴収
ヤマハや河合楽器製作所が本社を構える「音楽のまち」浜松市の音楽教室などの関係者は24日、日本音楽著作権協会(JASRAC)側の上告を棄却し、「生徒の演奏に対しては著作権使用料を徴収できないが、教師の演奏は徴収可能」とした最高裁判決に、複雑な表情を浮かべた。 同市北区でピアノ教室スタジオドルチェを運営している講師森田真実さんは「レッスンは聴衆に聞かせる目的とは違う。自分が生徒の傍らで演奏しないで教えることは考えられない」と、使用料徴収に伴う今後の指導へ影響を懸念した。 ピアノを習っている小学6年の男児の母親村串丈子さん(西区)は「大手の教室が対象と思っていた。うちの子が通っているような、先
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原信夫さんしのび「シャープス&フラッツ」復活 若手、ベテラン華やかに ハママツ・ジャズ・ウィーク閉幕
第30回ハママツ・ジャズ・ウィーク(浜松市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)は23日、最終日のメインイベント「ヤマハジャズフェスティバル」を浜松市中区のアクトシティ浜松で開いた。若手実力派やベテランのジャズ奏者が多彩なステージを繰り広げ、華やかな雰囲気の中で閉幕した。 昨年6月に94歳で亡くなったサックス奏者原信夫さんをしのび、約60年にわたりジャズ界を先導してきたビッグバンド「原信夫とシャープス&フラッツ」が復活。「ザッツ・ア・プレンティ」「シング・シング・シング」などの曲目を迫力あるサウンドで響かせた。原さん作曲の「真赤な太陽」も演奏し、大勢の聴衆が手拍子をしな
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SPAC野外劇 回文でユーモラスに 浜松・松菱跡地
静岡県舞台芸術センター(SPAC、静岡市駿河区)は23日、野外音楽劇を浜松市中区の松菱跡地で行った。俳優3人が「松菱跡地のさかさま姫」を演じ、他人と異なる感性を持つ人でも、楽しく暮らせる世界を回文を通して表現した。 「おなかがすいたわ」などの言葉を逆から読む癖のある姫様と執事、医師が繰り広げる物語。執事から相談を受けた医師は姫の癖に付き合い、「世の中ね、顔かお金かなのよ」などのコミカルな回文を題材に、姫との掛け合いをユーモラスに披露した。ステージには平仮名を書いた立方体を並べ、姫の世界観を演出した。 劇は「ふじのくに野外芸術フェスタ2022」の一環。同跡地で開催中の野外イベント「オン・ラ
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湖上舞台「グランドスケープ」成功祈願 舘山寺温泉で29日開幕
浜松市西区の舘山寺温泉で29日~11月3日に行われる浜名湖上の舞台公演「グランドスケープ浜名湖@舘山寺」(ハマナコ・ディスティネーションなど主催、静岡新聞社・静岡放送共催)の関係者約30人が23日、同区の舘山寺で、舞台公演の成功を祈願した。 公演は湖上の台船上で披露し、地元の神事や伝統芸能をテーマに、ダンス劇を繰り広げる。自然の脅威や恵みを湖の水面を生かした照明や炎、臨場感のある音響で演出する。 同公演推進委員会の会長を務める金原貴舘山寺温泉観光協会長は「浜名湖でしか見られないこの舞台で、地域をもり立てたい」と述べた。祈願後は出演者らがリハーサルを行い、本番に備えた。 公演(約45分間
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みちょぱ 池田美優さん結婚 浜松市出身「楽しい家庭を」
タレントとしても活躍するモデルの池田美優さん(23)=写真、浜松市出身=は22日、公式ツイッターで、モデルでタレントの大倉士門さん(29)と同日結婚したと発表した。「顔が似ているとよく言われる上に仲が良すぎる私たちなので、この先もシワシワになるまで笑い合って楽しい家庭を築いていけたらと思います」とコメントしている。 池田さんは「みちょぱ」の愛称で親しまれ、雑誌「Popteen」の他、「東京ガールズコレクション(TGC)」など多数のファッションショーで活躍。バラエティー番組でも人気を集めている。
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静岡大生♪迫力の演奏 半年間プロから指導、成果披露 ハママツ・ジャズ・ウィーク
浜松市で開催中の第30回ハママツ・ジャズ・ウィーク(市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)は22日、静岡大生らによる「ネクストジェネレーション ジャズステージ」を同市中区のかじまちヤマハホールで開いた。プロ奏者から指導を受けた学生が、迫力満点の演奏を披露した。 ジャズトランペット奏者の篠原正樹さんが講師を務めるワークショップに半年間参加した同大のビッグバンド「静岡大ジャズフェノメナ」が出演した。ジャズのスタンダード曲を中心に、「モーニン」など6曲を演奏。ソロ演奏後には、会場から拍手が起こった。 トランペットの福島悠太部長(3年)は「3年生は初心者が多く、コロナ禍のため
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芸術祭上演部門 市民が成果披露 伊東、11月6日まで
第61回伊東市芸術祭上演部門(市教委、市文化協会主催)が11月6日までの週末、同市の観光会館とひぐらし会館の2施設を会場に開かれる。同協会加盟の団体を主体に、洋舞や日舞、レクダンスなどさまざまな演目を繰り広げる。 上演部門は15日に始まった。21日は観光会館で大正琴を行い、出演者が日頃の取り組みの成果を披露。息の合った演奏で聴衆を楽しませた。 22日は同会館で詩吟・詩舞・剣舞、ひぐらし会館ではフラダンスの部門をそれぞれ開催する。
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静岡市出身奏者ら聴衆魅了 静岡音楽館AOIで慈善コンサート
アイワ文化福祉財団(静岡市葵区)は20日夜、チャリティーコンサート(静岡新聞社・静岡放送後援)を同区の静岡音楽館AOIで開いた。約500人の来場者がバイオリンやハープの音の重なりに酔いしれた。 3月まで東京芸術大学長を務めたバイオリン奏者の沢和樹さんとその家族や、同市出身者としてハープ奏者の斎藤樹里さんとフルート奏者の古川はるなさんが出演。ドビュッシーの「フルート、ビオラとハープのためのソナタ」など全11曲を披露した。 コンサートの収益金は県内で文化芸術の振興や子どもたちを支援する団体に寄付される。
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最高峰「レクイエム」静岡へ バッハ・コレギウム・ジャパン 29日公演
19世紀ごろまで使われていたオリジナル楽器を使用した世界最高峰の演奏団体(合唱・管弦楽)として知られる「バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)」が29日、静岡市駿河区のグランシップでモーツァルト畢生[ひっせい]の名作「レクイエム」を披露する。首席指揮者・鈴木優人[まさと](41)が15日に同所で行った一般向けのレクチャーを参考に、聞きどころを紹介する。 レクイエムは、35歳でウィーンに没したモーツァルトが死の床で書き続けた“未完の傑作”。1985年のアカデミー賞映画「アマデウス」では、仮面姿の使者が作曲を依頼するシーンがミステリアスに描かれた。今日では、ヴァルゼック
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浜松食材×山梨ワイン味のスイング ジャズ会場にブース、初のコラボ
浜松市と山梨県は22、23の両日、同市内で開催中の第30回ハママツ・ジャズ・ウィーク(市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)に合わせて、浜松産の食材と山梨県産のワインを楽しむ初のコラボイベントを行う。両市県の「幸福循環地域連携に関する共同宣言」に基づき、音楽と食を通じた交流を図る。 市内外のミュージシャンが出演する「ストリートジャズフェスティバル」会場の市ギャラリーモール・ソラモ(中区)に「コラボ」ブースを設ける。同県の岩崎醸造、東晨洋酒の各種ワインと浜松駅北口のホテル「北の庭 THE KURETAKESO」内の専門店が手掛ける市内産タマネギや牛肉、アオサノリなどを使っ
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静岡時代の家康、マンガに 漫画家・たたらなおきさん出版
静岡市葵区の造形作家で漫画家のたたらなおきさん(58)が、徳川家康と本県との関わりを軸にした伝記漫画「痛快歴史マンガ 徳川家康しずおか物語」を出版した。人生の半分以上を静岡・浜松両市で過ごした天下人の地元に残る逸話や伝承を盛り込み、一人前の武将に成長していく姿を描いた。たたらさんは「魅力的な人柄の基礎は苦労が多かった“静岡時代”に育まれた。等身大の家康に親しみを感じる契機になれば」と話す。 75年間の生涯のうち約40年間を本県で過ごした家康は、お手植えミカンや腰掛け石、ゆかりの地名などが多く残る。一方で「人質や大御所として過ごした駿府での生活や、戦に明け暮れた浜松城
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ジャズ♪「出前」、高齢者笑顔 浜松の施設、サックス奏者森山さんら演奏
浜松市内で開催中の第30回ハママツ・ジャズ・ウィーク(市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)は19日、関連イベント「出前ジャズコンサート」を北区の有料老人ホーム「浜名湖エデンの園」で行った。 静岡市出身のサクソフォン奏者森山瑞樹さん率いるジャズカルテットが同施設を訪れ、名曲「A列車で行こう」や「上を向いて歩こう」などを披露した。「Take Five(テイク・ファイブ)」ではサクソフォンの美しい音色が聴衆を魅了した。 入居者の女性(74)は「テンポが良く、気分が盛り上がるジャズが大好き。奏者が来てくれてうれしい」とほほ笑んだ。 高齢者施設の出前コンサートは今年が初めて
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盲目バイオリニスト増田さん多彩な音色 三島東小児童に披露
創立150周年を迎えた三島市立東小のPTAは19日、記念行事として盲目のバイオリニスト増田太郎さんによるコンサートを同校で開いた。コロナ感染対策として二部に分けて行い、全校児童が多彩なバイオリンの音色を楽しんだ。 弱視だった視力を20歳で失った増田さんは5歳でバイオリンを始め、テレビ番組や映画などの曲を数多く手がけている。同校のコンサートではオリジナル曲を披露したほか、路線で異なる踏切の音や救急車のサイレン、牛の鳴き声などをバイオリンで奏でて児童の笑いを誘った。 軽妙なトークや質問、歌も交えてステージを盛り上げたほか、9年半連れ添って亡くなった盲導犬エルムとの思い出話も紹介。「大好きなこ
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落語とジャズ♪絶妙セッション 春風亭昇太さん出演 浜松
第30回ハママツ・ジャズ・ウィーク(浜松市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)は4日目の18日、「ジャズと落語のスペシャルエンターテインメントショー」を同市中区のUホールで行った。静岡市清水区出身の落語家春風亭昇太さんと、同市葵区出身のジャズ歌手ウィリアムス浩子さんが即興性を共通点とする落語とジャズのコラボレーションを披露。会場は笑いと音楽に包まれた。 英国のバラード「スカボロー・フェア」など7曲を熱唱したウィリアムスさんらの公演に続いて昇太さんが登壇し、落語に合わせた効果音をジャズ奏者が奏でた。お化けが登場する場面ではピアノの低音が恐怖を感じさせるような雰囲気を演出し
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野外公演 グランドスケープ浜名湖 出演者、静岡県庁でアピール
浜松市西区の舘山寺温泉で29日~11月3日に行われる浜名湖湖上の野外公演「グランドスケープ浜名湖@舘山寺」(ハマナコ・ディスティネーションなど主催、静岡新聞社・静岡放送共催)の関係者が18日、静岡県庁を訪れ、川勝平太知事に概要を報告した。 公演は昨年に続き2回目。夜、建設資材などを運搬する台船上に舞台を設け、地元の神事や伝統芸能をテーマにした演劇を繰り広げる。 昨年に続き出演するダンスインストラクター鈴木舞雪[まゆ]さん(20)=浜松市=は「華やかな演出を楽しんでもらえるように精いっぱいパフォーマンスする」と意気込みを語った。 川勝知事は「浜名湖の風物詩にしてほしい。成功させ、ぜひ来年
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佐久間で熱唱披露 東京のLife-Likeさん 浜松
東京都在住の男性シンガー・ソングライター「Life-Like(ライフ・ライク)」さんは16日、ライブ「イセリナ story:51 『佐久間で会いましょう』」を浜松市天竜区佐久間町浦川の飲食店「あい川」で開いた。力強い歌声で9曲を披露し、会場を大いに盛り上げた。 バラードからミドルテンポまで、彩り豊かなオリジナル曲をバンドで披露した。また、ゲストメンバーで同区龍山町在住の演奏家鈴木のぞみさんが所属する天竜四季の森音楽団の曲「響-HIBIKI-」をバンドアレンジで演奏した。 Life-Likeさんは、全国各地でライブを開催している。鈴木さんとの交流をきっかけに今回のライブが実現した。
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喉歌ホーメイ♪ 熱海で共鳴 ロシア・トゥバから4人組来日
ロシア連邦トゥバ共和国で1996年に結成された、伝統の喉歌「ホーメイ」を駆使した音楽を奏でる4人組「チルギルチン」が初来日を果たし、静岡、熱海の両市を含む全国8公演を行った。リーダーのコシュケンデイ・イーガリさん(44)は「伝統や文化の違いを乗り越えて日本人と共鳴できた」と話した。 来日ツアーは、自らもホーメイの使い手として知られる日本トゥバホーメイ協会会長でバンド「ヒカシュー」のリーダー巻上公一さん(66)=熱海市=の招きで実現した。 チルギルチンは、欧米のツアーも多数行う、トゥバを代表する楽団。ロシアによるウクライナ侵攻後の航空路線の混乱を受け、来日は困難を極めた。メンバーはモスクワ
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浜松出身・中嶋さんピアノトリオ 舞阪中で出前ジャズ演奏 ハママツ・ジャズ・ウィーク
浜松市で開かれている「第30回ハママツ・ジャズ・ウィーク」(市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)は17日、西区の舞阪中などで「出前ジャズコンサート」が始まった。プロのミュージシャンが20日まで、市内の小中学校4校や高齢者2施設を回る。 同市出身のピアニスト中嶋美弥さんらのピアノトリオ「Dear Blues(ディア・ブルース)」が同中を訪れた。校歌やアニメ「天空の城ラピュタ」の主題歌「君をのせて」、韓国の7人組男性音楽グループ「BTS」の「ダイナマイト」に、アンコールの「セント・トーマス」まで12曲をジャズアレンジした。 生徒が作成したモチーフの中から、メンバーによる
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浦川を元気に 響けオールディーズ 浜松で11月、初のイベント
かつての地元のにぎわいを再びつくろうと、浜松市天竜区佐久間町浦川の理容店「ヘアーサロンノリモト」の店主乗本和男さん(55)が、趣味のオールディーズの音楽で協力の輪をつくり、浦川地区の地域おこしに汗を流している。11月6日に浦川駅前で初のイベントを開く予定で「浦川を知ってもらうきっかけにつなげたい」と意気込む。 9月上旬、同町の浦川ふれあいセンターで乗本さんはダンスの指導をしていた。BGMは1960年代以前の米国の音楽シーンを彩った名曲が中心。懐かしくて元気が出るメロディーとリズムに合わせ、小学生から大人まで真剣な表情で踊りに励んでいた。11月のイベント「浦川Rockin,(ロッキン)マルシ
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清水にぎわい落語まつり 春風亭昇太さんら出演10周年
静岡市清水区のマリナートなどでこのほど、毎年恒例の「清水にぎわい落語まつり」が開かれた。3日間の日程で地元出身の春風亭昇太さんや笑福亭鶴瓶さん、三遊亭小遊三さんら20人の落語家が出演した。 マリナートの開館以来、清水のにぎわい創出を目的に行われている落語まつりは今年で10周年。マリナートを主会場に計3会場で行われた公演には約2千人が訪れ、台風15号により被災した地元に笑いを届けた。
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手拍子したり踊ったり 親子でジャズ堪能「ファミリーコンサート」 ハママツ・ジャズ・ウィーク
今年で30回目を迎えた「ハママツ・ジャズ・ウィーク」(浜松市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)は2日目の16日、同市中区のクリエート浜松で、「ファミリーJAZZコンサート」を開いた。親子連れ約100人が来場し、体験型のコンサートを通じて楽しみながら音楽の魅力に触れた。 ジャズ・ラテンピアニストの福本純也さん率いる「ファミリーJAZZグループ」が出演し、本格的なジャズのナンバーや巧みなプレーを披露。サンバ調の「ドレミのうた」やサルサ調の「森のくまさん」のほか、メレンゲやファンクなどさまざまなジャンルの音楽で「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」を演奏し、世界各国の音楽を
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「蜜蜂と遠雷」コンサート 思い思いの楽曲、ピアニスト披露 浜松
浜松国際ピアノコンクールをモデルにした作家恩田陸さんの直木賞受賞作をモチーフにした「蜜蜂と遠雷、と音楽 サンクスコンサート」(同実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が16日、浜松市中区のアクトシティ浜松音楽工房ホールで開かれた。 6月に開催した同題の朗読劇が好評を得たため、同じ出演者によるサンクスコンサートを企画。朗読に合わせて劇中のピアノ曲を披露した前回に対して、今回は出演者が思い思いの楽曲を演奏し、自身の留学経験や音楽への思いなどを語る場を設け、作品の登場人物の心情により寄り添える内容に仕立てた。 同市出身の宮本いずみさん、植村美有さん、奥村友美さん、掛川市出身の今田篤さんがドビュ
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夕焼け背に聴衆魅了 尺八と電子オルガン演奏会 吉田
吉田町の県営吉田公園で15日、お月見コンサート(NPO法人しずかちゃん主催)が開かれた。尺八奏者の縄巻修巳さん(牧之原市出身)、電子オルガン奏者の縄巻トモコさん(藤枝市出身)が出演し、夕焼けを背に美しい音色を奏でた。 名作映画の挿入歌やオペラ音楽など多彩なジャンルから計16曲を披露。楽曲の歴史や解説を交えて演奏した。 電子オルガンが奏でる旋律に尺八の澄んだ音色が重なって生まれる美しいハーモニーに、会場に集まった約300人の聴衆は聞き入った。
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“ヒマワリの音色”届け! ウクライナ支援へ慈善演奏会 富士
ウクライナを支援するチャリティーコンサート「弦楽オーケストラの夕べ」がこのほど、富士市のロゼシアターで開かれた。チェコ出身のコントラバス奏者ジリー・ローハンさん(同市)らがクラシックやオペラの名曲を演奏した。 富士フィルハーモニー管弦楽団の弦楽奏者らとともに、スメタナやドボルザークら母国の作曲家らの楽曲を届けた。ウクライナで撮影された映画「ひまわり」のテーマ曲の演奏では、聴衆がヒマワリの花を掲げて音色に聞き入った。 演奏会は富士、新富士、富士山吉原の3ロータリークラブが主催。チケット代はウクライナ人道支援のために寄付する。演奏会はかつて旧ソ連から母国が侵攻を受けたジリーさんが、主催者の依
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朝霧JAM in 富士宮 再生祝う熱いステージ
キャンプと音楽がテーマの野外フェスティバル「朝霧JAM[ジャム]」(実行委員会主催)が8、9の両日、富士宮市の朝霧アリーナと周辺で開催された。2019年は台風禍、20、21年は新型コロナウイルス禍で開けなかった同フェス。4年ぶりの開催に、大小二つのステージで熱演が相次いだ。約1万人(主催者発表)が集まり、祭典の再生を祝った。 軽妙な日本語も披露したファンタスティック・ネグリート 大ステージの最終演者は両日とも日本のグループだった。朝霧ジャムでは8年ぶり。中堅2バンドが自らのファン以外も楽しませようと、フェス仕様の演奏で奮闘した。 初日のテンパレイは出演キャンセルの英
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ハママツ・ジャズ・ウィーク開幕 23日まで多彩なステージ
今年で30回目を迎えるハママツ・ジャズ・ウィーク(浜松市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)が15日、開幕した。23日まで、市内各所で多彩なステージを繰り広げる。初日は「スチューデントジャズフェスティバル」が同市中区のアクトシティ浜松で開かれ、全国の中学や高校など9団体が、生き生きとした演奏で会場を盛り上げた。 地元からは、浜松北星中と浜松北高が出演。ジャズ調にアレンジした「浜松市歌」などを披露し、聴衆を魅了した。ラストは各団体の代表者が集結したスペシャルバンドがステージに上がり、イベントに花を添えた。 浜松北星中吹奏楽部の大村梨菜部長(3年)は「すごく緊張したが、や
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市民吹奏楽団 浜松・中郡小と共演 北区でコンサート
浜松市民吹奏楽団はこのほど、コンサート「名曲の散歩道」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市北区のサーラ音楽ホールで開いた。中郡小(同市東区)金管バンド部と共演し、聴衆約千人を魅了した。 同吹奏楽団からは約70人が出演し「春の猟犬」「ロレーヌ行進曲」「アンパリト・ロカ」など6曲を披露した。同部の約40人による演奏も行われた。 コンサート開催にあたり、部活動の地域移行を見据えて同吹奏楽団のメンバーが同部を訪れ、指導、練習を重ねてきた。両者はアンコールに応え、SEKAI NO OWARIの「RPG」を息ぴったりに吹き上げ、会場から拍手が沸き起こった。
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パーキンソン病と向き合う樋口さんライブ 静岡、10月30日
全国パーキンソン病友の会県支部は30日午前11時~午後3時半、会員による楽器演奏などの発表会とパーキンソン病と向き合いながら活動するシンガー・ソングライター樋口了一さんのライブを静岡市清水区のはーとぴあ清水で開く。 樋口さんのライブは午後1時から。日本レコード大賞優秀作品賞を受賞した「手紙-親愛なる子供たちへ-」などを披露する。チケットは一般千円。当日会場で支払う。申し込みは同支部の丸山さん<電090(2937)8966>へ。
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「ジャズマン応援の場に」30回目前に発案者回顧 ハママツ・ジャズ・ウィーク
「ハママツ・ジャズ・ウィーク」(浜松市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)が15日、開幕する。1992年に「ヤマハ・ジャズ・フェスティバルin浜松」として始まり今年が30回目。「音楽のまち」を標榜(ひょうぼう)する浜松で、どのような役割を果たしてきたのか。 「地元に還元できる音楽イベントを」。ヤマハ上層部の方針を受け、当時、同社で管弦打楽器事業を担っていた山東正彦さん(83)は「ジャズ」を前面に出した企画を思い立った。営業先でジャズ関係者と知り合い、音楽性の魅力に感化された経験を持つ。「日本人ジャズマンを応援できる場を作りたかった」。企画推進の部署に移り、山東さんら3人
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「シゲルカワイ」ピアノコンクール 23年夏開催 河合楽器製作所
河合楽器製作所は13日、延期となっていた「第4回Shigeru Kawai 国際ピアノコンクール」の開催日程が決まったと発表した。 新たな日程は出場順抽選会を2023年7月28日に開き、1次予選を同29~31日、セミファイナルを8月1、2日、ファイナルを同5日に行う。入賞者演奏会は8月6日。ファイナルは東京都渋谷区の区文化総合センター大和田・さくらホール、それ以外は同区のカワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」が会場になる。 当初は今年7月30日~8月7日に開催予定だったが、「昨今の緊迫する国際情勢を鑑み」(同社)、1年の延期を決めた。
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森林のまち童話大賞「森のポスト」 ミュージカルで子どもら紹介 浜松
浜松市はこのほど、「第7回市森林のまち童話大賞」の表彰式と記念公演「森林は未来への贈り物!」(静岡新聞社・静岡放送後援)を、中区のアクトシティ浜松で開いた。大賞に選ばれた「森のポスト」を執筆した和歌山県の山中真理子さんらに賞状が贈られた。 森のポストは木々と話すことができる少女が主人公の物語。山中さんは「評価していただいたことに感謝し、これからも書き続けたい」と喜びを語った。 表彰式の後の記念公演で、森のポストを原作にしたミュージカルが披露された。同市天竜区の子どもら69人が自然の素晴らしさを歌い、森を守る必要性を訴えた。 コンクールは子どもたちに森の大切さを伝え、同区の自然をPRする
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原信夫しのび“歌うジャズ” 大山日出男「スイング楽しんで」 浜松ジャズウィーク、15日開幕
30回目を迎えるハママツ・ジャズ・ウィーク(浜松市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)が15日、浜松市で開幕する。呼び物の一つが約60年にわたりジャズ界をけん引したビッグバンド「原信夫とシャープス&フラッツ」の再結成(23日)だ。浜松で小中高生を対象にしたジャズクリニックなど教育活動に長年情熱を注ぎ昨年94歳で死去したリーダーの原をしのび、コンサートマスターを務める大山日出男(66)=アルトサックス=に思いを語ってもらった。 ■シャープス&フラッツ再結成 1986年にシャープス&フラッツに入団しました。演奏活動の都合でいったん退団していた90年代後半に、原さんから「
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「本物の音楽聴かせる」 鮫島秀樹ら、沼津でライブ【とんがりエンタ】
世良公則&ツイスト、ハウンドドッグの元ベーシストで沼津市のPR大使「燦々[さんさん]ぬまづ大使」も務めた鮫島秀樹率いる2バンドが29、30の両日、同市のトニーズホノルルでライブ「ぬまづミュージックフェス」に出演する。地元シンガーとも共演する鮫島は「実力派のメンバーぞろい。本物の音楽を聴かせたい」と意気込む。 29日は中沢ノブヨシ、はたけやま裕、井手麻理子、原田喧太とつくる「SSP」に、沼津を拠点にするジャズシンガー真由美、アコースティックギターの丸山ももたろうが加わり、洋邦のカバー曲を奏でる。30日はichiro、ロジャー高橋との「The sons」に元SDN48のシンガーmirayをゲス
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ウクライナ支援へ慈善コンサート 10月16日に伊豆で
ウクライナ支援を目的としたチャリティーコンサート(実行委主催)が16日午後3時から、伊豆市の旧土肥小体育館で開かれる。 ウクライナ・キーウ州スィニャワ村出身のオペラ歌手オクサーナ・ステパニュックさんが出演する。チケットは1枚3千円。午後1時半からは中学生以下を対象にした無料ミニコンサートを行う。 問い合わせは鈴木幸子実行委員長<電080(1593)6038>へ。
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敬意と創意、バランス良く♪ 佐藤竹善 カバーアルバム第8作
人気バンド「シング・ライク・トーキング」のメンバーで、SBSラジオ「レコード部屋」のパーソナリティーを務めるシンガー佐藤竹善が、カバーアルバムシリーズ「Cornerstones(コーナーストーンズ)」の第8作「radioJAOR~Cornerstones8~」をリリースした。「シング-」の“育ての親”である音楽プロデューサーの故武藤敏史氏を思って選んだシティ・ポップの名曲9曲(LP版。CD版は8曲)を、オリジナルへの敬意と自らの創意をバランス良く詰め込んで再構築した。 旧ファンハウスの敏腕プロデューサーとして知られ、コンテストの審査委員長として「シング-」を見いだし
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加山雄三さん万感 最後の音楽フェス 富士宮・朝霧JAMに出演
年内で演奏活動を終了する歌手で俳優の加山雄三さん(85)が9日、富士宮市で開かれた「朝霧JAM(ジャム)」で、最後の音楽フェスティバル出演を果たした。 5人編成のバンドと登場した加山さんは、「君といつまでも」を皮切りに全10曲を終始笑顔で歌い上げた。「お嫁においで」「夕陽は赤く」など代表曲を次々披露。朗々とした歌声が、富士山麓に響いた。エルビス・プレスリーに面会したエピソードを語った後に「ラブ・ミー・テンダー」を演奏するなど、洋楽曲も取り上げた。 観覧エリアに手を振ったり親指を立てたりするなど、観客との交歓も楽しんだ。自身の年齢に触れ「生きていて良かった。支えてくれたみんなのおかげで今の
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伝統の「喉歌」聴衆魅了 ロシア連邦トゥバ共和国の4人組 静岡
南シベリアに位置するロシア連邦トゥバ共和国の男女4人組バンド「チルギルチン」のコンサートが9日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。高低差のある声を同時に出す伝統の喉歌「ホーメイ」の美しいアンサンブルで、来場者約250人を魅了した。 民族衣装に身を包んだ4人が弦楽器「イギル」「ドシプルール」などの伴奏で力強い歌声を披露した。地鳴りのような低音を響かせる「カルグラー」や口笛のような軽やかな高音を出す「スグット」など複数の歌唱法を同時に操って多彩な音を生み出し、非日常的な雰囲気を作り出した。 長年にわたり喉歌を研究し、コンサートの司会を務めた音楽家の巻上公一さん(熱海市出身)は「今はロシア
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女声合唱団50周年 美しいハーモニー 静岡音楽館AOI
静岡市内で活動する女声合唱団「静岡レディスコーラス」は8日、創立50周年記念演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市葵区の静岡音楽館AOIで開いた。50~90代の団員26人が美しいハーモニーを響かせた。 団員は華やかなドレス姿で、季節にちなんだ童謡など計19曲を歌い、日頃の練習の成果を披露した。ピアノとバイオリンの伴奏の下、中島みゆきの名曲「糸」や「麦の唄」を歌い上げた。
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プロ・アマの楽団 定演へ練習に熱 カペラ・アカデミカ 浜松
浜松市と豊橋市のプロ、アマチュア演奏家でつくる「カペラ・アカデミカ」が29日、第52回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中区の市福祉交流センターで開く。本番に向けて団員はクラシックの名曲の練習に励んでいる。 ビバルディの合奏協奏曲など、16世紀末から18世紀に作られた曲を選定した。フルートやバイオリン奏者など約30人のメンバーで披露する。 2日午後には団員19人が舞阪協働センター(西区)で約3時間練習した。楽曲の完成度を高めようと互いに意見を交えながら演奏をした。代表で指揮者の吉川紀彦さん(79)=浜北区=は「楽しいアンサンブルをぜひ聴いてほしい」と話した。 チケットは前売
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朝霧JAMが開幕 4年ぶり、静岡県内最大規模の野外フェス
静岡県内最大規模の野外フェスティバル「朝霧JAM(ジャム)」(実行委員会主催)が8日、富士宮市の朝霧アリーナとその周辺で開幕した。新型コロナウイルス禍などによる3年連続の中止を経た、4年ぶりの開催。県内外から集まった約1万人(主催者発表)が、国内外の演者によるさまざまなジャンルの音楽を楽しんだ。 大小の2ステージに、同市内で活動する和太鼓グループ「本門寺重須孝行太鼓保存会」、フランスのブルースロックデュオ「ジ・インスペクター・クルーゾ」、日本のシンガー・ソングライターのカネコアヤノなど13組が出演した。 開演に先立ち秋鹿博実行委員長(79)=同市=が大ステージであいさつし「2001年にこ
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ウィーン国立歌劇場管弦楽団5人来日 トップ奏者、高校生が共演へ 13日、アクトシティ浜松で公演
静岡県と県文化財団は13日、オーストリアのウィーンを拠点に活躍するトップ奏者を招いた出前公演「ウィーンの風-ウィーン木管五重奏団」を浜松市中区のアクトシティ浜松で開く。当日は同市の高校生も共演する予定。トップ奏者と高校生は公演を前に7日、同区の浜松学芸高で合同の事前練習を行った。 同高と浜松江之島高(南区)の24人が特別編成のアンサンブルで、ウィーン国立歌劇場管弦楽団のフルート奏者マティアス・シュルツさんら5人と共演する。モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」など2曲を演奏する。 7日の練習では、生徒らはトップ奏者を前に息の合った演奏を披露。音の強弱などの助言を受け、真剣に練
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最後の薪能講座「卒都婆小町」 静岡文化芸術大の学生有志企画
静岡文化芸術大(浜松市中区)の学生有志が企画する特別公開講座「薪能 卒都婆小町」(静岡新聞社・静岡放送後援)の第2部が6日、同大で開かれ、プロの能楽師が能の演目「卒都婆小町」を披露した。来場者は独特の声の抑揚や出演者の息づかいを間近に感じながら、古典芸能の世界観を楽しんだ。 卒都婆小町は、絶世の美女だった老婦人の小野小町と僧侶の問答を中心にした内容で、能楽師でもある同大の梅若猶彦教授が主役を務めた。小野小町に怨霊が取りつく見どころでは語り役の地謡(じうたい)や囃子(はやし)の迫力が増し、来場者を物語に引き込んだ。 2001年に始まった薪能公開講座は、20回の節目を迎えた今年を最後に終了す
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浜松ゆかり演奏家 世界の音楽を披露 浜松で公演
静岡県内や首都圏を中心にイベント運営を手がける「音束」(静岡市駿河区)はこのほど、浜松市ゆかりのプロの若手演奏家ら約20人による公演「音楽で世界旅行」(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区の市福祉交流センターで開いた。 オーストリアを代表する曲「愛の喜び」や坂本九の名曲「上を向いて歩こう」など、ポップスやクラシック約20曲を披露した。聴衆約250人は世界各国の有名な曲を楽しんだ。
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SPAC秋→春シーズン8日開幕 「ペール・ギュント」再演 転換点の4傑作から学ぶ
静岡県舞台芸術センター(SPAC)の「秋→春のシーズン2022―23」が、8日の公演を皮切りに始まる。2023年3月まで、名作戯曲計4作品を現代の演出で順次、上演する。第1弾として10~11月は「ペール・ギュント」を10年ぶりに再演する。 ノルウェーの劇作家イプセンの劇詩で、故郷を飛び出したペールが世界を駆け巡る物語。SPACは宮城聰芸術総監督の演出で10年に初演、12年に再演した。打楽器の生演奏を主体にした音楽劇で、巨大なすごろく盤のセットが目を引く。 奔放な主人公の姿を、海外に出て行こうとする明治期の日本の国と重ね合わせた。ペールが全てを失うように、日本も敗戦を経験する。「
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8日から藤枝音楽祭 蓮華寺池公園 インディーズ25組出演
藤枝市の蓮華寺池公園野外音楽堂で8~10の3日間、第23回藤枝音楽祭(実行委員会主催)が開かれる。全国各地で活動するインディーズのアーティストを中心に25組が出演する。 8日はギター弾き語り、9日はピアノ弾き語り、10日はソロやユニットを披露する。音楽祭は、音楽の力で藤枝を盛り上げようと2009年から年1~2回開催してきた。野外音楽堂を主会場にしてきたが、新型コロナウイルス感染症の影響で20、21年は別会場での開催だった。 イベントを主導するのは同市出身のシンガー・ソングライター浅羽由紀さん。地元や全国各地を巡っての音楽活動を通じて知り合った実力派アーティストに声を掛けたという。浅羽さん
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演奏と踊り軽快に披露 静岡県警音楽隊
静岡県警音楽隊は5日、コンサートを静岡市葵区の駿府城公園で行い、軽快な演奏と踊りで市民らを魅了した。 アンコールを含む計8曲を次々と披露し、カラーガードの3人は華やかな演舞で会場を盛り上げた。演奏の合間には、年末に向けて安全な自転車利用や道路横断を呼びかける交通安全啓発もあった。 音楽隊は来年4月採用予定のクラリネット奏者1人を、今年11月11日まで募集している。35歳以下で、音楽大学の卒業者か卒業予定者らが対象。12月中に1次と2次の審査を静岡市内で行う予定。
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オペラとCGで聴衆魅了 西部出身プロ若手声楽家ら公演 浜松
演奏会の企画を手掛ける浜松市東区の「ケイエイチエス・ムジカ」はこのほど、県西部出身のプロの若手声楽家らによる公演「モーツァルトオペラ『まほうの笛』」(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区の市勤労会館(Uホール)で開いた。 古代エジプトの王子タミーノが、一目ぼれした女性パミーナを悪人ザラストロから取り戻そうと奮闘する物語。映像を駆使した背景のCGとともに、歌手や奏者など23人が美しい歌声や曲で聴衆を魅了した。出演者は、約20年前に行われた市民オペラ公演で使った衣装を使用した。
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ノンスタ井上さんら出演 “デートMV”で浜松市の魅力紹介
浜松市はこのほど、動画配信サイト「ユーチューブ」などを活用した同市の魅力発信事業の第1弾として、お笑いコンビ「NON STYLE(ノンスタイル)」の井上裕介さんとタレントの西綾乃さんを起用したミュージックビデオ(MV)を制作した。 MVは3分38秒。井上さんと西さんがカップルを演じ、東名高速道浜名湖サービスエリア(北区)、はままつフラワーパーク(西区)、中田島砂丘(南区)など市内の人気スポットでデートを楽しむ内容。楽曲は人気バンド・マカロニえんぴつの「なんでもないよ、」を使用した。 ユーチューブチャンネル「NON STYLE井上365」で配信している。今後、ロケの様子を撮影したドキュメン
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浜松国際ピアノアカデミー 1月開講 小川さん(音楽監督)「切磋琢磨を」
浜松市などは3日、奏者育成を目的に23年1月29日~2月5日に市内で開講する「浜松国際ピアノアカデミー2023」の概要を発表した。前回に続き世界的なピアニストで、浜松国際ピアノコンクール審査委員長の小川典子さんが音楽監督を務め、石井克典東京音楽大教授、ピアニストの中野翔太さんとともに指導に当たる。 同市中区のアクトシティ浜松を舞台に、プロのピアニストを目指す「マスタークラス」と、アマチュア奏者向けの「大人のためのワンポイントレッスン」を開く。マスターは10月31日まで、ワンポイントは11月15日まで、応募を受け付ける。マスターはレッスンの様子を公開する。 1月29日に開幕コンサートを行う
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奏者と観客一体に 浜松交響吹奏楽団 浜松・北区でコンサート
浜松交響吹奏楽団は2日、ジョイフルコンサート2022オータム(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市北区のサーラ音楽ホールで開いた。 テーマは、奏者と観客が一体となって楽しめるコンサート。約50人が出演し、フィリップ・スパーク作曲「オリエント急行」や大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のメインテーマ、人気バンドOfficial髭男dismの「ミックスナッツ」など計10曲を披露した。 同吹奏楽団は、コロナ禍で2020年3月から約1年半活動を休止した。活動再開後、初の本格的なコンサートで団員は息の合ったハーモニーを響かせ、聴衆約900人を魅了した。
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唐沢ひなた ダンス劇「さらなる成長を」 湖上舞台「グランドスケープ浜名湖」主演
浜名湖上のステージで開かれる「グランドスケープ浜名湖@舘山寺」は、光や音、炎が演出するダンス劇。主人公「遠江の里の娘」を演じるダンサー唐沢ひなた(藤枝市)は、ダンスを軸に多方面のパフォーマンスに挑戦する17歳だ。湖上の舞台は、エンターテイナーを目指す自分をさらに成長させる場でもある。 ダンススタジオを営む両親の下で「気付いたらダンスをしていた」。コンテストに入賞するなどして、中学2年から東京でダンスを学んだ。現在は自宅から都内の高校に通い、埼玉県の教室では指導する立場だ。 一方、7歳からミュージックビデオやテレビCMに出演。モデルの仕事もこなし、ダンスにとどまらない経験を積んできた。今夏
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ディズニー音楽やバレエとコラボも 三島フィルがファミリー演奏会
静岡県内で最も歴史が長い市民オーケストラ「三島フィルハーモニー管弦楽団」のファミリーコンサートがこのほど、三島市民文化会館で開かれた。 ディズニー映画をテーマにした第1部では、「アナと雪の女王」「アラジン」のメドレー曲を披露。第2部ではバレエ音楽「白鳥の湖」を演奏し、市内など県東部でレッスンを行っているバレエスタジオのメンバーも出演してステージを盛り上げた。大ホールの客席には満員の1100人が詰めかけ、多彩な楽器とダンスが繰り出す華やかな舞台に大きな拍手が送られた。
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木管五重奏、聴衆を魅了 アクトシティ浜松
世界で活躍する名演奏家を招くコンサート「アクト・プレミアム・シリーズ2022」(浜松市文化振興財団主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、中区のアクトシティ浜松で開かれた。木管五重奏団「アンサンブル・ウィーン=ベルリン」が、圧巻の演奏で聴衆約600人を魅了した。 ウィーン・フィルとベルリン・フィルから集まった5人が、ハンガリー生まれのリゲティ作曲「六つのバガテル」など6曲を披露した。フルートやオーボエなどで、優しい旋律や明るく元気のある音色を会場に響かせた。
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フルート東海大会へ 浜北西高の高橋さん、音大進学見据え難曲挑戦
フルート演奏の東海大会に出場する浜北西高3年高橋南名(なな)さん(18)の激励会が30日、浜松市浜北区の同校で開かれた。音楽大学への進学を希望している高橋さんは大会で、難曲とされるジョリヴェの「フルート協奏曲」を自由曲で挑戦する。 大会は10月2日に名古屋市で開かれる「第32回日本クラシック音楽コンクール東海大会」。高橋さんは昨年の第31回コンクールで全国大会まで進み、約50人中18位に入った。 激励会では柴田信雄同窓会長から激励金を受け取り「フルート協奏曲は大学卒業レベルの難しい曲だけど、高校生らしく頑張りたい」とあいさつ。柴田会長らを前に同曲の演奏を披露し、拍手を浴びた。
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ウィーンの演奏披露 浦川小に3年ぶり ヤイトラーさん訪問
「さくま国際交流音楽指導講座」で、浜松市に訪問している元ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のバストロンボーン奏者カール・ヤイトラーさん(75)=ウィーン在住=が30日、浜松市天竜区佐久間町の浦川小で3年ぶりの学校訪問コンサートを開いた。マーチやワルツなど10曲を演奏し、迫力ある本場の音色を子供たちや地元住民に届けた。 ヤイトラーさんは、1990年に佐久間ダムで開催したコンサートをきっかけに同町をほぼ毎年訪ねている。今回で30回目の訪問を迎えた。 会場では、ヤイトラーさんと同町の演奏家ら18人による演奏が披露され、同校の全児童と保護者ら約60人が演奏に聞き入った。「フィレンツェ・マーチ」を
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劇団四季「ロボット・イン・ザ・ガーデン」清水公演 10月1日は予定通り実施
劇団四季は30日、静岡市清水区の清水文化会館マリナートでの「ロボット・イン・ザ・ガーデン」清水公演(劇団四季、静岡新聞社・静岡放送など主催)について、10月1日午後1時からの回を予定通り実施すると発表した。台風15号の影響でマリナートが休館したため、9月28~30日の計3公演を中止した。
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10月10日に「カワイコンサート」 韓国のピアニスト イ・ヒョクさん公演 アクトシティ浜松
河合楽器製作所は10月10日午後6時から、「カワイコンサート2022」(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中区のアクトシティ浜松で開く。韓国出身ピアニストのイ・ヒョクさん(22)=写真=がショパンの曲目やロシア音楽を奏でる。 イ・ヒョクさんは12歳だった2012年の第8回ヤングショパン国際コンクール(ロシア)で最年少でのグランプリと最優秀コンチェルト賞を受賞した。14年にロシアに渡った後、18年に第10回浜松国際コンクール3位、21年に第18回ショパン国際コンクール(ポーランド)ファイナリストとアニマート・ショパンコンクール(フランス)優勝など、輝かしい成績を収めた。 チケットは全席自由
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磐田「ふるさと劇団」 第4期発足、初のレッスン
磐田市上新屋のアミューズ豊田が主宰する市民劇団「アミューズふるさと劇団」の第4期発足式が28日夜、同施設で行われた。2、3期目はコロナ禍で開催を見送った成果発表会を、来年3月12日に予定する。3年越しの公演実現に向け、団員たちは発足初日から発声練習などのレッスンに励んだ。 4期生は12歳から72歳までの7人で、このうち5人が2期目から継続して入団している。成果発表会では宮沢賢治の童話「どんぐりと山猫」「よだかの星」をベースにした舞台を披露する。 成果発表会まで月2~3回ペースで、劇団たんぽぽ(浜松市東区)のメンバーの指導を受けながらレッスンに取り組む。最年少団員で、第2期から参加している
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劇団四季「ロボット・イン・ザ・ガーデン」 28~30日の清水公演中止
劇団四季は26日、静岡市清水区の清水文化会館マリナートで予定していた「ロボット・イン・ザ・ガーデン」清水公演(劇団四季、静岡新聞社・静岡放送など主催)のうち、28~30日の公演計3回を中止すると発表した。 台風15号による断水の影響で、マリナートが30日まで臨時休館を決めたため。10月1日の公演は追って判断する。問い合わせは劇団四季<電0570(008)110>へ。
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4年ぶり「野外フェス」 聖地での音楽祭へ一丸 朝霧JAMS’代表/堀内潤氏【本音インタビュー】
富士宮市を会場とする野外音楽フェスティバル「朝霧JAM(ジャム)」が10月、4年ぶりに開催される。1万人規模のイベントを支えるボランティアグループのリーダーに現在の心境、地方フェスの役割や課題について聞いた。 -2001年から毎秋開催が定着していたフェスが19年は台風、20、21年は新型コロナウイルス禍で中止となった。どんな思いだったか。 「秋開催が当然のように感じていたので、ここ3年は残念な10月だった。朝霧JAMS’(ジャムズ)は地元のコアメンバー約30人に加え、開催期間に全国から集まる約150人で構成されている。メンバーの士気を維持するために、電話やメール、LINE(
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音楽×写真楽しんで 新感覚クラシックコンサート 浜松市中区、地元出身3人企画
静岡県西部を中心に、クラシック音楽の演奏活動を行う「ぶらっとりお」が写真とコラボしたコンサート「taruto 緑の小さな写真屋さんとともに」(静岡新聞社・静岡放送後援)を23日、浜松市中区のクリエート浜松で行った。 同市出身の稲垣満有子さん(ピアノ)と清水栄利花さん(クラリネット)、磐田市出身の村松史穂さん(サックス)の3人が企画し、清水さんの幼なじみで若手写真家の橋爪楽々さんが、趣旨に賛同することで実現した。 3人が息の合った演奏を始めると、大型スクリーンには、橋爪さんが曲をイメージしながら感覚で切り取った浜松市内の風景や植物、人物などが次々と映し出された。 稲垣さんは「敷居が高いと
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静岡から世界へ K-POPで躍動 リトルステップファクトリー 10月の大会へ意気込み
韓国の外務省が主催する歌とダンスの世界大会「K―POPワールドフェスティバル」に、日本代表として出場する静岡市のチーム「リトルステップファクトリー」のメンバーがこのほど、市役所静岡庁舎に田辺信宏市長を訪ね、「優勝を目指す」と抱負を語った。 メンバーは同市の滝沢咲来さん(21)、出田こ子さん(17)、佐野岳登さん(17)、沼津市の滝山翔太さん(22)、島田市の篠ケ谷歩夢さん(21)、函南町の佐藤光翼さん(20)の男女6人。それぞれ「海外の人に日本はすごいと思ってもらえるパフォーマンスをしたい」「全力でステージを楽しみたい」などと意気込んだ。 同チームは6月に札幌市で開催された日本地域予選で
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音街ウナ列車、新装発進 天浜線の仮装アイドル 11月アルバム発売PR
天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)と音声合成ソフトの開発会社「エム・ティー・ケー」(同市東区)は23日、同社の仮想アイドル「音街ウナ」のラッピング列車を一新した「うなぴっぴごー!」のお披露目式を天竜二俣駅で開いた。ファンや家族連れ約100人が生まれ変わった列車を見て楽しんだ。24日から定期車両として運行する。 音街ウナは2016年7月にデビュー。動画投稿サイトなどで国内外のファンから支持を集めていて、「音楽の街」を掲げる浜松市の地域振興に貢献している。11月16日に発売するウナのセカンドアルバムのPRに合わせてデザインを変えた。 今回のうなぴっぴごー!は、オレンジ中心の配色から、ウナの帽子の
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巻上公一さんら 即興演奏を披露 熱海未来音楽祭開幕
音楽家で詩人の巻上公一さん(熱海市)が企画するジャンル横断型フェスティバル「第4回熱海未来音楽祭」が23日、同市内で開幕した。幕開けの音楽ライブでは、巻上さんら3人が当意即妙の即興演奏を披露した。音楽祭は25日まで。 「散歩に虹を思索する」と題したライブには、今年の米アカデミー賞で国際長編映画賞に輝いた「ドライブ・マイ・カー」の音楽を担当した石橋英子さん、米国出身のマルチ楽器奏者ジム・オルークさんが参加。巻上さんの口琴や尺八、石橋さんのフルート、オルークさんのギターが相互に応答を繰り返し、一つの音楽を作り上げた。 巻上さんは演奏を前に毎秋開催が定着した音楽祭に言及し「熱海には劇場はないが
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学生運営の薪能 20回の節目、最終公演「卒都婆小町」 静岡文化芸術大、10月3日と6日に
浜松市中区の静岡文化芸術大は10月3、6の両日、学生が主体となって運営する特別公開講座「薪能『卒都婆小町(そとばこまち)』」(静岡新聞社・静岡放送後援)を開く。2001年から開催してきたが、今年、節目の20回を最終公演とする。 「卒都婆小町」は、年老いた平安時代の歌人小野小町に、かつて小町を慕っていた深草少将の怨念が取りつく物語。能楽師でもある梅若猶彦同大教授の指導で企画や広報、舞台設営などを行う「薪能プロジェクト」のメンバー15人が準備を進めている。 3日は能講座と題し、同大の演劇サークルが朗読劇を披露する。6日はプロの能楽師を招き、舞台周辺にかがり火を設置した幻想的な空間で能や狂言を
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迫力オペラ♪聴衆を魅了 浜松の鳥山さん作曲 アクトシティで公演
浜松市在住の作曲家鳥山妙子さんの作品を集めた公演「オペラ『真昼の夜想曲』&自選『歌』」(創作舞台音楽芸術の会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、中区のアクトシティ浜松で開かれた。 同市ゆかりの劇作家荒井間佐登さんが脚本を手掛けた「真昼の夜想曲」は、少女時代の経験から虚無的に生きる女性が、不思議な世界に迷い込んで命の意味を見いだす物語。市内を中心に県内在住、出身、ゆかりの音楽家や舞踏家が出演し、美しい歌声や優雅な踊りで聴衆を魅了した。大迫力のフィナーレの後には、会場から大きな拍手が起きた。 自選「歌」では、鳥山さんが作曲した市内の中学、高校の校歌などを披露した。
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旧茶工場で楽しむ短編アニメ 掛川「原泉アートデイズ!」
掛川市原泉地区でアーティストが滞在制作した作品を展示する「原泉アートデイズ!」を前に、同地区の旧茶工場でアニメーション上映会「KEBLUJARA NIGHT(ケブルジャラ・ナイト)」が開かれた。滞在アーティストの1人、野々上聡人[ののうえあきひと]さん(38)=千葉県=が監督を務める製作チーム「ケブルジャラ・プロダクション」が、アートアニメの短編作品を披露した。 同チームは2013年に結成し、翌年のデビュー作「ケブルジャラ」が新千歳空港国際アニメーション映画祭で審査員特別賞に選ばれた。国内外の映画祭で発表を続けている。 これまでに製作した11作品全てを上映した。原泉地区で撮影したドローン
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湖上の舞台公演、出演者らPR 10月29日から舘山寺で開催
浜松市西区の舘山寺温泉で10月29日~11月3日に開かれる浜名湖湖上の舞台公演「グランドスケープ浜名湖@舘山寺」(ハマナコ・ディスティネーションなど主催、静岡新聞社・静岡放送共催)を前に、主演のダンサー唐沢ひなたさん(17)=藤枝市=ら関係者4人が20日、浜松市役所で鈴木康友市長に開催概要を報告した。 夜の湖上に舞台を設け、人と自然の関わりや神事、伝統芸能などをテーマにした演劇を繰り広げる。ダンスと照明、音の演出が湖面を幻想的に彩る。開催は今年で3回目。地元ゆかりの演出家やダンサー、音楽家らが中心となって、昨年より場面を増やし、演出も一層磨き上げている。 昨年に続く出演の唐沢さんは「水上
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古希迎える「ザ・ブトン」 24日、島田でコンサート
島田市の島田高OBが2013年に再結成したフォークバンド「ザ・ブトン」のコンサートが24日午後5時から、同市のプラザおおるりで開かれる。コロナ禍で同窓生が集う機会も減る中、3年ぶりの開催。本年度で古希を迎えるメンバーは「皆に元気を届けたい」と意気込んでいる。 バンドは当時島田高2年の同級生4人で結成し、3年次にヤマハライトミュージックコンテスト東海大会で優勝するなど実力派として知られていた。 再始動後はリーダーの柴田裕之さんが62歳で急逝し、活動継続が危ぶまれたが「バンド仲間がステージを用意してくれたり、同窓生が実行委で奮闘してくれたりして後押しされた」(メンバーの寺田光夫さん)といい、
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狂言 所作、発声に挑戦 熱海・多賀小6年生、プロから魅力学ぶ
静岡県文化財団と県は20日、熱海市立多賀小で「狂言ワークショップ」を開いた。6年生の児童に狂言師が、約700年の伝統がある狂言の魅力や特徴を紹介した。 和泉流狂言方の三宅右矩さん、三宅近成さん、金田弘明さんが講師を務め、狂言と能の違いや国語の教科書に掲載されている狂言「盆山」について解説した。児童は、すり足などの基本的な所作や狂言独特の犬や猿の鳴き声の発声を体験した。 講師3人による狂言「棒縛(ぼうしばり)」も披露された。児童は、腕を棒に縛り付けられたり、後ろ手に縛られたりした登場人物の滑稽なしぐさに声を出して笑い、狂言の楽しさを堪能した。
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熱海未来音楽祭プレイベント 音楽家・巻上公一さん×演劇批評家・鴻英良さん 起雲閣でアートの深淵語る
音楽家巻上公一さん(熱海市)がプロデュースする即興音楽やパフォーミングアーツの祭典「第4回熱海未来音楽祭」のプレイベントが、同市の起雲閣で開かれた。23日の開幕を前に、巻上さんと演劇批評家鴻英良さん(旧舞阪町=現浜松市=出身)が、米国の劇作家リチャード・フォアマン、旧ソ連(現ウクライナ)生まれの現代美術家イリヤ・カバコフを題材に、アートの深淵[しんえん]をのぞくトークを繰り広げた。 1990年代前半に米ニューヨークで上演されたフォアマンの演劇「マインドキング」について、感想を述べ合った。鴻さんは教会の狭い部屋を劇場にした同作品について「演者のささやくようなせりふが部屋のあちこちから聞こえて
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島田髷まつり 3年ぶり開催 あでやか手踊り披露
華やかに舞う日本髪の祭典「第64回島田髷(まげ)まつり」(実行委主催)が18日、島田市内で3年ぶりに開催された。優美な髷を結い上げた「髷娘」がそろいの浴衣姿で、あでやかな手踊りを披露した。 新型コロナウイルスの影響により、まつりは規模を縮小して行った。髷娘は前回の半数以下の20人で、島田、牧之原、掛川市、川根本町から参加した。 髷娘たちはまつり保存会員の美容室で「乙女島田」「奴島田」など12種類の日本髪を完成させ、髪形名が書かれたうちわを背の帯に差して登場。島田市のおび通りで「島田髷小唄」「島田踊り」など4曲を踊った。 島田髷は島田出身の遊女「虎御前」が考案したとされる。手踊りは虎御前
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リコーダーで物語の世界へ 静岡市美術館・ピーターラビット120周年展
絵本「ピーターラビット」シリーズの出版120周年を記念したミュージアム・コンサート(静岡音楽館AOI、静岡市美術館など主催)が18日、同市葵区の同美術館で開かれた。絵本の朗読に合わせてリコーダーの四重奏を披露し、約60人の来場者を物語の世界に引き込んだ。 同美術館で11月6日まで開催中の「出版120周年ピーターラビット展」の関連イベント。浜松市在住の作曲家川村菜穂子さんが「ピーターラビットのおはなし」のストーリーに合わせて曲をつくり、同市を拠点に活動する演奏家グループ「ブリエ・リコーダーアンサンブル」が演奏を担当した。 「鳥の鳴き声やウサギのピーターが跳びはねる様子を効果音のように表現し
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ブルース♪聴衆魅了 浜松でフェス、3年ぶり生演奏
浜松ブルース振興会(藤田泰正会長)は18日、「浜松ブルースフェスティバル2022」(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中区の市ギャラリーモール・ソラモで開いた。生演奏での開催は3年ぶりとなった。 市内のバンド「MILKYWAY」など、県内外のプロやアマチュアの6バンドが熱演を繰り広げた。 台湾や米国など国外で活躍するシンガーでギタリストの田中名鼓美さん率いる「Nacomi&the Blues Temple(ナコミ アンド ザ ブルース テンプル)」はオリジナル曲を披露し、力強い歌声やギターの音色で聴衆を魅了した。 11回目を迎えた今年は、初出演のバンドで固めたという。藤田会長は「3年ぶ
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新進演奏家、古今の名曲を披露 全国公演初日 清水マリナート
静岡市清水区の清水マリナートで18日、全国13カ所21公演が予定されている音楽会「クラシック・キャラバン クラシック音楽が世界をつなぐ」の初日となる「煌(きら)めくガラ・コンサート」(一般社団法人日本クラシック音楽事業協会など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。 クラシック・キャラバンは新型コロナウイルス禍で苦境が続く若手音楽家に演奏の機会を提供しようと昨年から始まった公演イベント。同日を皮切りに、12月まで全国各地を巡り演奏する。 静岡公演では新進演奏家を中心に10人以上が集まり、ショパンの「序奏と華麗なるポロネーズ」やヴィヴァルディの「四季」など古今の名曲を披露した。プログラ
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吹奏楽 会場盛り上げ 静岡で県高総文祭ステージ8部門
静岡県高校総合文化祭(県高校文化連盟など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)のステージ部門が18日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。日本音楽、郷土芸能、バトントワリングなど8部門の実力校がステージに登場し、日頃の活動の成果を発表した。 都内で今夏開かれた全国高校総合文化祭の出場校が中心。日本音楽部門で優秀賞・文化庁長官賞を受けた三島北高箏曲部は、12人が繊細な音色を響かせた。 郷土芸能部門に出場した伊豆総合高は、力強い和太鼓を披露した。吹奏楽部門は浜松北高が2曲を演奏し、会場を盛り上げた。 新型コロナウイルス禍で、会場でのステージ部門の発表は3年ぶり。東海大静岡翔洋高放送部の生徒たち
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林部智史全国ツアー 阿久悠作詞の新曲携え「熱い思い大切に歌う」 24日、静岡公演
歌手林部智史(34)が新曲「いずこ ~ふたたび歌を空に翔ばそう~」を携えたツアーの静岡公演(静岡新聞社・静岡放送など主催)を24日、静岡市民文化会館(同市葵区)で開く。午後4時開演。“泣き歌の貴公子”の本領とも言える、透明感のある声で情感たっぷりに歌い上げる。 ツアーのテーマは「大海原へボン・ヴォヤージュ!」。世界を巡る船旅をイメージし、多彩な音楽ジャンルに挑んだ。「タンゴ、ジャズ、ボサノバ、ラテンなどを初めて取り入れた。旅行がままならない今、せめて気分だけでも世界旅行を楽しんでもらえたら」 新曲は故阿久悠が残した未発表の詞に作曲家都倉俊一がメロディーを付けた。「
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音楽通して交流 グラミー賞歌手のマーティンさん 掛川・ねむの木学園4年ぶり訪問
米国のグラミー賞受賞アーティストで輝くかけがわ応援大使のスキップ・マーティンさんが15日、掛川市上垂木のねむの木学園を4年ぶりに訪問し、学園生約70人と音楽を通じて交流した。 マーティンさんは自身が所属していたバンド「クール&ザ・ギャング」の曲など9曲を披露。歌いながら学園生と握手したり、ダンスをしたりして会場を盛り上げた。学園生の「アメージング・グレース」の合唱に合わせてトランペットを演奏した。2020年に亡くなった学園創設者の宮城まり子さんの墓参りにも行った。「学園生の歌は素晴らしく鳥肌が立った。まり子さんの偉業を伝えていきたい」と語った。 ねむの木こども美術館館長の本目力さんは「マ
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音楽ホール「静岡バッハハウス」閉館へ 楽器、資料多数…奏者ら惜しむ声 静岡市葵区油山
クラシック愛好家らが演奏の場として活用してきた静岡市葵区油山の音楽ホール「静岡バッハハウス」が、年内で閉館する。建物の経年劣化に加え、楽器のメンテナンスなどに多額の費用がかかることから、オーナーらが施設維持は困難と判断した。関係者に惜しまれながら、28年の歴史に幕を閉じる。 同館は1994年、元会社経営者のバッハ愛好家、故和田信一郎さん(同市)が開設したプライベートホール。ドイツ・アイゼナハのバッハ生家を模した2階建てで、ステージと垂直に床材を配置して音響効果を高めたホールが特徴。内部には和田さんのバッハへの思いがこもる。曲に欠かせないパイプオルガンやチェンバロだけでなく、珍しい鍵盤楽器ク
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静岡人インタビュー「この人」 9年ぶりに開催される浜松市民オペラの実行委員長 玉川昌幸さん(浜松市中区)
市制80周年を記念して1991年に始まった市民オペラは今回で8回目。初回から運営に携わり、開催に向けて尽力を続ける。2024年9月28、29日に浜松市中区のアクトシティ浜松大ホールで上演する。浜松シティオペラ協会長、浜松学芸高非常勤講師。70歳。 ―今回の演目は。 「浜松ゆかりの作家荒井間佐登さん作の『音詩劇(おんしげき)かぐや』。作曲は市在住の鳥山妙子さんが手掛ける。元々は母体となる作品があり、過去にアクトシティ浜松の中ホールでも上演した。好評だった作品を、大ホールのグランドオペラの形にバージョンアップして届ける。年月をかけて育てた作品なので感慨深い」 ―オペラの魅力とは。 「歌、
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歌人将軍・源実朝しのぶ 献歌や舞奉納 伊豆山神社で名月歌会
熱海市の伊豆山神社でこのほど、「源実朝を偲(しの)ぶ仲秋の名月伊豆山歌会」(市主催、伊豆山温泉観光協会共催)の十五夜祭が開かれた。市民ら約150人が、同神社を参拝し「歌人将軍」と呼ばれた源実朝に思いをはせた。 境内に設けられた舞台で神事を執り行い、地元の小中学生5人が「実朝の舞」を奉納し、幽玄な雰囲気に包まれた。現代歌壇で活躍する秋葉四郎さん、春日いづみさん、大井学さん、大森静佳さんが献歌した。 十五夜祭に先立ち、市内で歌会が開かれ、郵送や当日投稿で全国から寄せられた784首の審査結果が発表された。 最高位の「天位」を受賞した本県関係者は次の通り。 一般 福崎享子(三島市)▽ジュニア
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息合った迫力の演奏 富士フィルハーモニーが定演
富士市の市民オーケストラ「富士フィルハーモニー管弦楽団」はこのほど、第45回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市のロゼシアターで開いた。団員74人が息の合った迫力ある演奏で聴衆約700人を魅了した。 国内外で活躍する指揮者の上野正博さんのタクトで、メンデルスゾーンの序曲「フィンガルの洞窟」やドボルザークの大曲「交響曲第8番」を披露した。ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」はピアノニストの山縣美季さんの力強い音色とともに奏でた。
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SPAC演出「成長のチャンス」 三島由紀夫原作「弱法師」に挑戦 劇作家・石神夏希(静岡市)
国内外で都市やコミュニティーを素材にした演劇やアートプロジェクトを手がける劇作家石神夏希(42)=静岡市葵区=が、県舞台芸術センター(SPAC)の新作演劇「弱法師[よろぼし]」(三島由紀夫作)を演出する。SPACの劇場作品の演出は初めてで、これまで多数演じられてきた三島の傑作戯曲への新たな挑戦となる。 SPAC前芸術総監督の鈴木忠志ら著名演劇人4人によるプロジェクトの一環で、「次世代の日本の演劇人」が演出を担う企画。今年1月、現芸術総監督の宮城聰から声をかけられ、驚いたという。「宮城さんがA面なら自分はB面で、ニッチ(隙間)なジャンルの担当。正直『なぜ』と思ったが、中堅の人材を育てる企画
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加山雄三さん朝霧JAM出演 実行委が正式発表
富士宮市で開催する野外音楽フェスティバル「朝霧JAM(ジャム)」の実行委員会は13日、10月8、9両日の同フェスに、今年限りでコンサート活動を終了する加山雄三さん(85)が出演すると正式発表した。 加山さんは朝霧ジャム初参加。9日に登場する。2013年から続く各地での野外フェス出演は、今回が最後となる。
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ウクライナ出身奏者 カテリーナさんら公演 富士宮
ウクライナ支援に向けた「平和への祈り カテリーナ チャリティーコンサート」(コアレックスグループ主催)がこのほど、富士宮市内で開かれた。同国出身で民族楽器「バンドゥーラ」奏者カテリーナさんらが出演し、反戦や平和への祈りを込めた音色を響かせた。 日本の唱歌「ふじの山」や東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」のほかウクライナ民謡などを奏でた。母国の子守歌だという「幸せの鳥」の歌詞を説明した後、「毎日、小さい子どもたちや赤ちゃん、お年寄り、動物が殺されている。日本のメディアにはそれほど戦禍が報道されなくなってきた。半年たっても戦争は終わっていない」と訴えた。 同グループの旧・三栄レギュレータ
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名月の下“日本の美” 富士宮、多彩な演奏配信
「富士山と中秋の名月を愛でる会」(富士山と月を愛でる会主催、富士宮市観光協会共催)がこのほど、同市狩宿の井出館で開かれた。源頼朝が富士の巻狩の際に本陣を設けたとされる地で、富士山麓を照らす中秋の名月の下、音楽家らが“日本の美”を響かせた。 実行委員長の渡辺実さんは「人類の歴史を見つめてきた大自然の中で人間が育み磨き上げてきた芸術を楽しむことは、きっと明日への夢と希望を感じさせてくれる」と呼び掛けた。音楽家や能楽師が登場し、バイオリンやクラリネット、尺八、琵琶、創作能舞など多彩な演奏やパフォーマンスを繰り広げた。 愛でる会は3回目。通訳を交えてライブ配信した。駐日ス
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加山雄三さん朝霧JAM出演へ 「最後のフェス」は富士宮
コンサート活動終了を宣言した歌手で俳優の加山雄三さん(85)が、最後の音楽フェスティバルでの演奏機会として、10月に富士宮市で開催する「朝霧JAM(ジャム)」に出演することが12日、関係者の話で分かった。近く正式発表する。 加山さんは9月9日に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で最後の単独コンサートを終えたばかり。2013年から続く国内各地の野外フェスへの出演も10月8、9日の朝霧ジャムで打ち止めとなる。12月のクルーズ船イベントで正式に演奏活動から引退する。 朝霧ジャムは2001年から富士宮市で毎秋開かれている国内屈指の伝統を誇る野外フェス。19年は台風接近、20、21年は新型コロナ
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SPACが野外劇披露 伊東・宇佐美フェス コミカルな演技で魅了
伊東市宇佐美の宇佐美留田浜辺公園で11日、地域活性化イベント「Usamiフェス」(実行委主催)が開かれた。県舞台芸術センター(SPAC、静岡市駿河区)が「ふじのくに野外芸術フェスタ2022」の一環で野外劇を繰り広げ、会場を盛り上げた。 海を背にした開放感あるステージで、架空の旅劇団「すっぱぐー」が「ちんどん海遊記」を披露した。役者たちがチェコの作家カレル・チャペックの戯曲「白い病」を基にしたドタバタの風刺劇を演じ、来場者を楽しませた。コミカルなしぐさやせりふで観衆の笑いを誘った。 会場には飲食をはじめ物販、体験の多数のブースが並んだ。来場者は目の前に広がる海の景観やステージイベントを見な
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能楽の世界 のぞいて体験 静岡で入門公演 山階さん実演、解説
伝統芸能の学習イベント「グランシップ静岡能 能楽入門公演」(県文化財団、静岡新聞社・静岡放送など主催)が10日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。観世流能楽師の山階彌右衛門さんが実演や講義を行い、親子連れなど約700人が能楽の魅力に触れた。 山階さんは衣装や舞台、所作といった基礎知識を解説した。手を目の少し前に挙げて泣いていることを表現する「シオリ」を演じ、観客も山階さんの動きをまねて所作を学んだ。 曽我兄弟のあだ討ちを題材にした演目「小袖曽我」の一部を上演したほか、登場人物や見どころなども紹介した。 初めて能楽を鑑賞したという静岡大の田中悠さん(19)=静岡市葵区=は「難しい印象
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本番へ気迫の稽古 ゆかりの音楽家や舞踏家集結 浜松アクトで19日、オペラと歌の公演
19日に浜松市中区のアクトシティ浜松で行われる公演「オペラ『真昼の夜想曲』&自選『歌』」(創作舞台音楽芸術の会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)に向け、出演者らの稽古が大詰めを迎えている。10日には同区のクリエート浜松で、キャストとオーケストラによる「オケ合わせ」を行い、本番に向けて気迫のこもった稽古に取り組んだ。 同公演は同市在住の作曲家鳥山妙子さんの作品だけを集め、同市を中心に県内出身、在住、ゆかりの第一線で活躍する音楽家や舞踏家が出演する。 「真昼の夜想曲」は同市ゆかりの作家荒井間佐登さん作。少女時代のつらい体験から虚無的に生きる女性が不思議な1日を通じて生きる希望を見いだす姿を描い
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静響とジャズピアニスト山下洋輔さん 聴衆魅了 静岡で演奏会
富士山静岡交響楽団(静響)は9日、演奏会「Plays(プレイズ)ガーシュインvol.9~映画音楽の夕べ~」(静岡新聞社・静岡放送共催、静鉄グループ特別協賛)を静岡市葵区の市民文化会館で開いた。世界的ジャズピアニスト山下洋輔さん(80)と共演し、色彩感に富んだサウンドで聴衆を魅了した。 「映像音楽の魔術師」と称される竹本泰蔵さん(66)が指揮した。静響とは2017年以来の共演となる山下さんが奏でたのは、ガーシュイン作曲の「ラプソディ・イン・ブルー」。山下さんはソロに自由自在なアレンジを利かせ、オーケストラがエネルギッシュな演奏で応えた。 このほか、ヤングの「80日間世界一周」や、ウィリアム
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磐田第一中吹奏楽部 東海大会で金賞 市教育長に喜び報告
愛知県で8月下旬に開かれた「第77回東海吹奏楽コンクール」で金賞を獲得した磐田第一中吹奏楽部の3年生11人が9日、磐田市役所を訪れ、山本敏治教育長に喜びを報告した。 同校は30人以下で構成する「B編成の部」に出場。コンクールには東海5県から計15団体出場し、4団体が金賞を受賞した。 山城三侑琴部長(14)は「いろんな人が指導や応援をしてくれた。高い目標だったけれど、金賞まで取れてうれしい」と語った。部員らは賞状とトロフィーを持参し、山本教育長に披露した。 東海コンクール出場を決める県大会では昨年、新型コロナウイルス感染症対策として事前に録音した音源で審査が行われ、同校は惜しくも銀賞だっ
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八雲が愛した焼津の海 愛知の作曲家、楽曲に 24日初披露
焼津文化会館(焼津市三ケ名)で24日、米国生まれの作曲家アレキザンダー・加藤ウィラスさん=愛知県=が焼津小泉八雲記念館(同)に向けて手掛けた楽曲を初披露する。6月に同市を初訪問して八雲ゆかりの浜通り周辺を巡り、海と向き合いながらの暮らしぶりに感銘を受け、一気に作り上げた。当日は焼津をイメージした即興曲も披露する。 初披露される曲名は邦題で「海の声」。八雲の作品「焼津にて」で用いられている表現から付けた。もともと八雲作品を愛読していた加藤ウィラスさんは、焼津小泉八雲記念館で八雲作品に関する講座を開いている又木克昌さんと知り合って焼津の地に興味を持った。 楽曲は八雲作品をベースに、浜通りの人
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落語もジャズも「即興」 ウィリアムス浩子、春風亭昇太とのコラボ心待ち ハママツ・ジャズ・ウィーク
静岡市葵区出身のジャズ歌手ウィリアムス浩子が10月、第30回ハママツ・ジャズ・ウィーク(浜松市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)に登場する。近年共演を重ねる落語家の春風亭昇太(同市清水区出身)とのコラボレーションに加え、ジャズによる日本の歌も聞きどころ。即興の妙と名曲の調べがジャズ・ウィークに花を添える。 出演するのは同月18日に同市中区の市勤労会館で開かれる「ジャズと落語のスペシャルエンターテインメントショー」。これまでの共演では昇太師匠が歌とトロンボーンを演奏し、音楽の中に“飛び込んで”きたが、今回は落語を軸にジャズを添える。「落語もジャズ
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喉歌ホーメイ 4人組「チルギルチン」初来日 10月静岡公演
中央アジアに位置するロシア連邦トゥバ共和国に伝わる喉歌「ホーメイ」の演奏で知られる4人組「チルギルチン」の初来日公演が10月9日午後3時から、静岡市駿河区のグランシップで開かれる。音楽家で詩人の巻上公一さん(日本トゥバホーメイ協会長)が代表を務める熱海未来音楽祭が主催する。 ホーメイは舌や口腔[こうくう]内を微妙に変化させ美しい倍音を紡ぐ歌唱法で、馬や豚、蛇の皮を張ったさまざまな楽器とともに演奏される。チルギルチンは同国を代表する熟練の演奏グループ。トゥバと25年以上の交流があり自身もホーメイを操る巻上さんが司会を務める。 ウクライナ情勢で日本とロシアの緊張関係が続く中、万難を排しての初
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浜松「やらまいかミュージックフェス」 10月8、9日に開催
浜松市の中心市街地で10月8、9の両日開催される音楽イベント「第14回やらまいかミュージックフェスティバル」の実行委は5日、市役所で企画概要を発表した。2020、21年は新型コロナ禍で中止となったため、実施は3年ぶり。 市ギャラリーモール・ソラモや新川モール、ザザシティ浜松などに会場を設ける。県内外の242組がロックやポップス、ジャズなど多彩な演奏を披露する。観覧は無料。若い音楽愛好者が登場するU―18ステージや楽器体験会などもある。運営は市民有志がボランティアで担う。 イベントを盛り上げようと、Tシャツと公式ポスターのデザインコンペも行い、中江ほのかさん(静岡文化芸術大デザイン学部3年
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SPAC野外劇 伊東、浜松へ“出張” 9月11日と10月23日
静岡県舞台芸術センター(SPAC、静岡市駿河区)が、普段の劇場から離れて演劇を見せる「ふじのくに野外芸術フェスタ2022」を9月に伊東市で、10月に浜松市で各1回開く。手軽に観覧できる野外劇を通じて、身近な場所で演劇に触れられる機会にする。 9月11日には、伊東市の宇佐美留田浜辺公園でのまちおこしイベント「Usamiフェス」に出演する。SPACの俳優など9人が「ちんどん海遊記」を披露する。 カレル・チャペックの戯曲「白い病」を基にした風刺劇。架空の旅劇団が繰り広げるドタバタ劇の中には、パンデミック(感染症の世界的大流行)や戦争といった現実を織り込んだ作品だ。 10月23日には、浜松市中
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家康を魅了した側室「西郷の局」半生、ダンス時代劇で 掛川の団体、25日に公演
舞台芸術を行う掛川市の団体「ARTS C3 company(アーツシースリーカンパニー)」の山本真理子代表(42)と田端泰成さん(39)がこのほど、市役所に久保田崇市長を表敬訪問し、菊川市で25日に公演するダンス時代劇「西郷の局-家康を魅了した、お愛さま-」(静岡新聞社・静岡放送後援)を紹介した。 徳川秀忠の母で、掛川で生まれ育ち家康の側室だった西郷の局の半生を描いた物語。山本代表は西郷の局役、田端さんは家康役を務める。見どころは忍者の殺陣や華やかなうたげ、迫力ある戦の場面などで、子どもにも楽しんでもらおうとコミカルに表現する場面も多いという。 出演するのは山本さんと田端さんが経営するダ
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静岡でアマ楽団フェス 300人迫力の演奏、3日間の集大成
全国からアマチュア演奏家が集った「第50回全国アマチュアオーケストラフェスティバル静岡大会」(日本アマチュアオーケストラ連盟など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)は最終日の4日、静岡市駿河区のグランシップで演奏会を開いた。 指揮者の広上淳一さん(東京音大教授)を約300人の奏者が円形に取り囲み、3日間の練習成果を披露した。息の合った迫力ある演奏で約千人の観客を魅了した。 大編成のオーケストラは作曲家塩見康史さんが手掛けたシンフォニエッタ「ミレニアム・プレリュード」を初演した。続いて、南アルプスの風景映像を背景に、リヒャルト・シュトラウス作曲の「アルプス交響曲」を演奏した。 同連盟総裁の高
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高円宮妃久子さま臨席 全国アマオーケストラフェス 50年の節目祝う
2日開幕した「第50回全国アマチュアオーケストラフェスティバル静岡大会」(日本アマチュアオーケストラ連盟など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)に合わせ3日夜、静岡市駿河区のグランシップで歓迎会が開かれた。 同連盟総裁の高円宮妃久子さまが臨席され、出演者ら約350人を前に「コロナ感染症がまん延する中でも音楽に対する愛情が継続され、50年の節目に集まっていただいたことをうれしく思います」と述べられた。 同日は「世界アマチュアオーケストラフォーラム」も開かれ、10の国と地域の関係者約80人が出席した。オーケストラの普遍性をテーマに基調講演やパネル討論が行われた。 最終日の4日は午後2時から同所
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協働テーマに市民交流 浜松市でJam9らトークショー
浜松市市民協働センターは3日、協働をテーマにした交流事業「新パートナーシップミーティング」を中区の常盤工業内ときはまスクエアで開いた。SDGsに関心を持ち、地域づくりに関わる市民団体や企業、行政が事例発表した。 同市在住の3人組ユニット「Jam9」が「ミュージシャンとしてのSDGs」をテーマにしたトークショーに臨んだ。同市を拠点に活動を続けることがこだわりとし、「この町で音楽を通し、いろいろな人と仕事をしながら年を重ねることは人生の醍醐味(だいごみ)」と話した。中高生と共同制作した「希望の誌(うた)」も披露。常盤工業の市川浩透社長らと、浜松いわた信用金庫SDGs推進部の竹内嘉邦副部長も講演
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ミツバチの生きる姿描く 23日、浜松・中区でSPAC公演
静岡県舞台芸術センター(SPAC)は23日午後4時半から、浜松市中区の市勤労会館(Uホール)で公演「みつばち共和国」(セリーヌ・シェフェール作・演出)を行う。 みつばち共和国は、巣箱の中のミツバチが季節ごとに変化する自然とともに生きる姿を描く。作家メーテルリンクのエッセー「蜜蜂の生活」を基に舞台化した。 今回は同市の長坂養蜂場の協賛企画として子どもミツバチ教室も開く。同作に出演する俳優の仲村悠希さんは「視覚的に美しく、楽しめる作品。ミツバチについて知ってもらえたら」と話している。 チケットは一般4200円、高校生以下千円など。問い合わせはSPACチケットセンター<電054(202)33
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朝霧JAM ボランティアメンバー募集 富士宮市で10月8、9日
10月8、9の両日に富士宮市の朝霧アリーナなどで開催する野外音楽フェスティバル「朝霧Jam(ジャム)」のボランティア団体「朝霧JAMS’」(堀内潤代表)は、会場で活動するメンバーを募集している。 来場者の交通整理、ごみの分別の案内、子ども向けエリア「キッズランド」の運営、地元のPRや公式グッズの販売などを行う。1人あたりの活動は1日最長8時間。 交通費は自己負担だが、駐車場の用意がある。スタッフ専用サイトでテント泊ができる。常設テントもある。活動時間に応じて会場内で使える食券を支給する。 希望者は9月24日に行う現地研修会への参加が必要。申し込みは同団体のウェブサイト(ht
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ただいま「すずめの学校」 西部の音楽愛好家 中区で3年ぶり定演
静岡県西部の音楽愛好家らでつくる「あいホールすずめの学校吹奏楽部」はこのほど、第4回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中区のアクトシティ浜松で開いた。 30~80代の約120人が2グループに分かれて、ポップスや全日本吹奏楽コンクールの課題曲などを発表した。「ピンク・レディー・メドレー」や「マツケンサンバ2」では指揮者やメンバーが華やかな衣装を着て踊りを披露し、会場を盛り上げた。 新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの定演開催となった。
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浜松あるある調査隊 宣伝隊長に三海郁弥さん フィリピンで人気のユーチューバー
浜松市はこのほど、若者が浜松の「あるあるネタ」の調査・動画制作を行い、独自の文化や地域資源の素晴らしさをSNSで発信する「浜松あるある調査隊」の宣伝隊長に、フィリピンでユーチューバーやタレントとして人気の三海郁弥さん=同市出身=が就任したと発表した。隊員向けの講習会では講師を務め、市の魅力発信に一役買う。 市は10~12月に計3回の講習会を開催し、三海さんをはじめ、隊長を務めるお笑いコンビ「ANZEN漫才」のみやぞんさんらが講演する。年明けには隊員による撮影チームを編成し、応募のあったネタの現地調査や撮影などに取り組む計画。動画は市公式ユーチューブで公開する。 三海さんは「得意とするS
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アマ音楽家集結 300人の巨大オケ 静岡で全国フェス、4日演奏
全国から約300人の演奏家が集う「第50回全国アマチュアオーケストラフェスティバル静岡大会」(日本アマチュアオーケストラ連盟など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が2日、静岡市駿河区のグランシップで開幕した。4日に同所で開くフェスティバルコンサートに向けて、合奏の稽古が始まった。 同連盟がフェスティバルのために作曲家塩見康史さんに委嘱した管弦楽曲シンフォニエッタ「ミレニアム・プレリュード」を初演する。続いて、ドイツの後期ロマン派を代表する作曲家の一人、リヒャルト・シュトラウス(1864~1949年)の大作「アルプス交響曲」を披露する。 指揮するのは、グランシップの夏の音楽祭「音楽の広場」で
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演劇「みつばち共和国」4日に沼津公演 SPAC、舞台衣装でPR
4日に沼津市民文化センターで演劇「みつばち共和国」を上演する県舞台芸術センター(SPAC)の俳優らがこのほど、市役所に頼重秀一市長を訪ね、同センターの開館40周年記念として開かれる公演をPRした。 SPACの同市での公演は13年ぶり。作品は「青い鳥」で知られ、養蜂家でもあったベルギー出身の作家メーテルリンクの随筆「蜜蜂の生活」を基に、フランス人演出家セリーヌ・シェフェールさんが舞台化した。蜂の巣の四季を舞台と映像で表現し、環境問題にも触れる。 働き蜂と女王蜂の2役を務めるたきいみきさんと、養蜂家役の永井健二さんは、舞台衣装姿でアピールした。たきいさんは「蜂の生存競争や環境問題など、蜂の世
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地元演奏家らの音色や歌声堪能 御前崎でコンサート
静岡県中西部のピアノ演奏家やオーボエ奏者、声楽家らが出演する「サマーソニックコンサート」がこのほど、御前崎市の佐倉地区センターで開かれた。約130人の聴衆が伸びやかな音色と歌声に聞き入った。 第1部はフルート奏者の大橋利奈子さん(51)=牧之原市=ら7人が、ショスタコービッチやショパンなどの名曲を奏でた。演奏者は曲の特徴や作曲者が込めた思いなどを解説した。 第2部は右手に障害があり、「左手のピアニスト」として活動する有馬圭亮さん(大阪府)がゲスト出演した。
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アフリカ伝統楽器の演奏 三島で9月9日開催
パキスタン家具の輸入、販売を行う「MONDAY」(沼津市)は9月9日午後7時から、イベント「BALANGOMA AFRICAN LIVE(バランゴマ アフリカンライブ)」を三島市の市民文化会館で開く。 ケニアのドゥルマ民族の村で伝統打楽器を8年修業し、現在日本各地で演奏活動を行う大西匡哉さんとブルキナファソ出身の伝統音楽家ベノワ・ミロゴさんが結成した「BALANGOMA(バランゴマ)」が、アフリカの伝統楽器を披露する。 事前予約制で、チケットは3千円。大学、高校生は千円割引。中学生以下無料。空き状況に応じて当日券(3500円)も販売する。 問い合わせはMONDAY<電070(8414)
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横尾歌舞伎 無観客で10月8日開催 浜松・北区引佐
浜松市北区引佐町の横尾歌舞伎保存会は29日までに、同町で10月8日に予定する定期公演を無観客で開催すると決めた。公演の様子は、動画投稿サイト「ユーチューブ」の横尾歌舞伎公式チャンネルで配信する。 横尾歌舞伎は同町横尾、白岩地区に200年以上前から伝わる伝統芸能で、県指定無形民俗文化財。2020、21年の定期公演は新型コロナ禍で中止していた。開催は3年ぶりとなる。
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工場倉庫改装の音楽ホール、愛され25年 磐田の交流拠点、織物の歴史伝承
昭和初期に建設された織物工場の木造倉庫を改装した磐田市福田の音楽ホール「DOLCE(ドルチェ)倉庫」が今年、開設25年を迎えた。別珍・コール天の産地として栄えた福田地区の歴史を伝える建物は、当時の所有者が「身近に音楽を楽しめる場所がほしい」という思いを込めて再生。四半世紀にわたり、音楽愛好家の交流拠点として地域に親しまれている。 梁(はり)がむき出しになった高い天井のホールに、グランドピアノやリコーダーの音が響きわたる。21日に開かれた、25周年のつどい。地元のプロやアマチュア音楽家ら20人が楽器の演奏や歌声を披露した。集まった聴衆は木造ホールに反響する柔らかい音色に耳を傾けた。 ホール
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沼津に中学生楽団 部活の地域移行見据え新設、初練習
学校の枠を超えた公立中学校の部活動の地域移行に向け、沼津市で活動する吹奏楽団が市内中学生を対象にした楽団「沼津ブラス・フィールド」を新設した。初練習が28日行われ、8校の14人が「地域部活動」として始動。11月3日予定の発表会へ連携を深めるほか、今後は楽団の運営や企画も自主的に手掛ける。 吹奏楽団「沼津ブラス・フロンティア」が今回の結成に尽力した。技術指導や中学生による演奏会の企画面での取り組みを支える。地域部活動の本格移行を見据える市教委と連携し、先進事例と想定。今後の活動から成果と課題を探るという。 初練習は沼津市民文化センターで行い、木管と金管の楽器別に分かれて実施。「フロンティア
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3年ぶりに定演 名曲に会場一体 掛川・大東吹奏楽団
掛川市の大東吹奏楽団は28日、定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を掛川市大坂の市文化会館シオーネで開いた。クラシックの名曲やゲーム音楽などを披露して大勢の聴衆を魅了した。 クラシックとポピュラーの2部構成で、「そよ風のマーチ」「A列車で行こう」など8曲を演奏した。軽快な楽曲では、リズムに合わせて客席から手拍子が湧き起こり、会場は一体感に包まれた。同吹奏楽団は1992年結成の市民バンド。定期演奏会は新型コロナウイルス感染拡大に伴う中止を経て、3年ぶりの開催になった。
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3年間の練習成果「とんぼ童子」熱演 磐田こどもミュージカル
磐田市の小学生らでつくる「磐田こどもミュージカル」が28日、今夏開館した同市上新屋の市民文化会館「かたりあ」で特別公演「とんぼ童子(わらし)」を披露した。今回は、13期生による最初で最後の公演。小学生から大学生までの団員37人が3年間の練習成果を発揮した。 13期生は2020年度から活動を開始。21年には特別公演のために追加オーディションを行って増員し、練習に励んできた。公演は同市岩井の桶ケ谷沼が舞台の創作童話の世界と現実世界を舞台に展開。団員らはトンボや中学生を演じ、迫力ある歌や踊りで観客を魅了した。 ミュージカルは1993年、舞台芸術を通じた人間育成を目指して設立された。
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街中でジャズ楽しんで 28日まで 静岡・青葉公園など
ジャズの音楽イベント「ストリート・ジャズ・イン・シズオカ」(静岡新聞社・静岡放送後援)が27日、静岡市葵区の青葉公園などで始まった。28日まで。 県内で活動するジャズバンドを中心に46組が出演。初日は静岡大の学生で構成するビッグバンド「スタンダードハーモニージャズオーケストラ」などが力強い演奏を披露し、観客を楽しませた。 静岡ジャズ愛好会(同区)が市街地の活性化を目的に毎年企画し、今年で30回目。 期間中、同市内のジャズが楽しめる飲食店やバーなど11店舗で回遊型イベントも同時開催する。
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最後の「浜名湖フォークジャンボリー」ファン集う 28日まで
静岡県内外のアマチュアバンドなどが出演する第17回浜名湖フォークジャンボリー(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が27日、浜松市西区村櫛町の浜名湖ガーデンパークで始まった。28日まで。今年で最後になるイベントを楽しもうと、多くのファンが集まった。 2日間で46組が井上陽水、中島みゆきといったアーティストの1970~80年代の有名曲を中心に披露する。初日は実行委メンバーでつくるバンドがフォークグループ「かぐや姫」の「青春」を演奏して開幕。50~60歳代のグループが次々に熱唱し、聴衆から拍手を浴びた。10歳と7歳の姉弟ユニット「りあれの」(愛知県岡崎市)も出演し、会場を盛り上げた。
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源氏物語題材♪ピアノの楽曲 作家五條さん作品展も 藤枝
源氏物語を題材にした楽曲の演奏会が26日、藤枝市のアートカゲヤマ画廊で開かれた。同画廊で開催している源氏物語のアート展に合わせ、「左手のピアニスト」として活動する有馬圭亮さん大阪府)がオリジナル曲を演奏した。 右手に障害がある有馬さんは左手だけの演奏や作曲に取り組み、異分野の表現者との連携にも取り組む。今回は「桐壺」「夕顔」「若紫」など源氏物語の人物をイメージした7曲を演奏した。 シャンソン歌手、貝合わせ作家として活動する五條博子さん(藤枝市出身)が同画廊で開いている作品展「『源氏物語』全五十四帖 華麗なる王朝絵巻」に合わせた企画。作品展は28日まで。
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阿久先生に見守られ 歌手・増田惠子(静岡市出身) ソロ40周年記念盤、ピンク・レディー時代皮切りに新旧37の代表曲収録
歌手増田惠子(静岡市出身)がソロデビュー40周年を記念したアルバム「そして、ここから…」を発表した。ピンク・レディー時代のソロ曲を皮切りに、作詞家阿久悠(1937~2007年)の未発表作品を歌った2曲など、新旧の代表曲を詰め込んだ。 静岡市内の中学校で出会ったミー(現・未唯mie)とともに上京し、ピンク・レディーとして世に出たのが1976年。解散後の81年、中島みゆき作詞作曲の「すずめ」でソロデビューした。 全37曲を収録した2枚組CDは、2021年から続く「40周年プロジェクト」の最大のコンテンツだ。新録音の5曲、全てのソロシングル表題曲に加え、ピンク・レディー時代の
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鹿の骨の笛や「カリンバ」紹介 浜松鴨江アートセンターで作品展
浜松市中区の鴨江アートセンターで28日まで、楽器製作などを行う埼玉県のアーティスト神貴尋さん(29)の作品展が開かれている。神さんは同館が進める芸術家への制作場所提供事業「アーティストインレジデンス」に5月から参加し、作品を仕上げた。 神さんは同区のジビエ料理店から譲り受けた鹿の足の骨を洗浄、加工し、笛を完成させた。ほかにも、ヤシの実の皮に金属の弦を付けたカリンバなども並ぶ。楽器の背後に用意した白い布には、鹿のような動物の影絵を映し出し、幻想的な展示空間を演出している。 25、27、28日の11時から、楽器演奏を実演する。神さんは「忙しい社会の中で、ひと息ついて作品を見てもらえたら」と話
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静岡、沼津、浜松でオペラ県民講座 10、11月
静岡県などは、歌手がオペラの魅力を伝える県民講座「オペラのトビラ」を10月8日に静岡市葵区追手町のしずぎんホールユーフォニアで行うのを皮切りに県内3会場で開催する。参加無料。 来年10、11月に浜松市で開く「静岡国際オペラコンクール」の関連行事。県内のオペラ団体に所属する歌手が歌唱を交えて分かりやすく指南する。初回の静岡市内のほかは、10月22日に沼津市御幸町の沼津市民文化センター、11月12日に浜松市中区中央の静岡文化芸術大でそれぞれ開催する。3会場とも午後1時半~3時半。 定員は各200~250人で先着順。希望者は9月8日までに同コンクールのホームページからかファクス、はがきで申し込
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天竜の自然を音楽に 中区でコンサート 浜松
浜松市天竜区の自然をテーマに楽曲制作や演奏活動を行う天竜四季の森音楽団は21日、「天竜 四季の音コンサート」(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区のアクトシティ浜松音楽工房ホールで開いた。 同区龍山町の自然を題材にした「響-HIBIKI-」では、フルートの穏やかな音色にバイオリンやチェロなどの楽器が徐々に演奏に加わっていき、迫力のある演奏を披露した。 同音楽団主宰の鈴木のぞみさんが手掛けた6曲編成の「組曲 天竜四季の音」も演奏し、聴衆を魅了した。
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茶氷ひんやりおいしく 多彩な催し、最終日もにぎわい 駿府城夏まつり「ナツゲキ」
静岡市葵区の駿府城公園を舞台にした「駿府城夏まつり ナツゲキ」(同実行委員会主催)は21日、最終日を迎えた。会場には多くの人が詰め掛け、夏の大型野外イベントを楽しんだ。 静岡茶を使用したかき氷を味わえる「茶氷フェス」には県内4店舗が出店。抹茶や和紅茶、ほうじ茶などのシロップがかかったかき氷も販売され、人気を集めた。同区本通の上田旺志郎君(11)は「しっかりお茶の香りがしておいしかった」と話した。 お笑いライブをはじめ、同市の認定を受けた「まち劇パフォーマー」による手品の披露や楽器演奏、色とりどりの傘を使って会場を装飾する「アンブレラスカイ」、公園内のお堀に灯籠を浮かべる「浮き灯籠」などが
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藤原紀香さん 紛争地支援語る 静岡・マリナートで講演
世界の紛争地で子供たちを撮影する活動を続ける女優の藤原紀香さんが20日、静岡市清水区のマリナートで講演した。20年前から続ける活動のきっかけや2002年のアフガニスタン訪問を写真で振り返った。 県教職員互助組合の主催。藤原さんはデビュー前の大学生のころ阪神大震災に直面した際、俳優などが炊き出しなどで被災者を励ましていた姿を見て芸能界に飛び込むと同時に、支援活動を志したことを紹介した。 アフガニスタンでは地雷で指などを失った子供に多く遭遇。リハビリする姿や学校で学ぶことを希望する姿に胸を打たれたという。藤原さんは「子供の笑顔に希望が見え、夢中でシャッターを押した」と話した。 会場では20
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凱旋ライブで湖西盛り上げ 當間ローズさん、大黒摩季さんらと共演
音楽ライブ「浜名湖ミュージックフェス」が20日、湖西市のボートレース浜名湖で行われた。ブラジル生まれ、湖西市育ちの歌手・モデルの當間ローズさん(29)が出演し、凱旋(がいせん)ライブで地元を盛り上げた。 當間さんは近年テレビなどで活躍し、湖西市のふるさと大使も務める。當間さんはじめ、人気歌手の大黒摩季さんや中孝介さん、SEAMO(シーモ)さんら約10人が出演した。 當間さんは大黒さんらと共演して歌声を披露し、400人以上の聴衆を魅了した。ステージには地元の子どもたちも上がり、一緒にダンスを楽しんだ。
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静岡県学生音楽コンクール 平野さん(浜松学芸高)ら最優秀
第41回県学生音楽コンクール(県演奏家協会、静岡室内楽協会、県オペラ協会、日本弦楽指導者協会県支部主催、静岡新聞社・静岡放送協力)の本選会が20日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。ピアノ、弦楽、管楽、声楽の4部門で予選会を勝ち抜いた小中高生54人が出場し、ホールに美しい音色や歌声を響かせた。 各部門の最優秀賞は、ピアノが小池碧楓さん(静岡雙葉高2)、弦楽が望月崇史さん(浜松学芸高3)、管楽が平野ほの花さん(同)、声楽が伊藤渚紗さん(同)。平野さんは特に優秀な奏者として県音楽コンクール委員会特別賞に選ばれた。小学生の最優秀演奏者に贈られるグランシップ館長賞は地主愛菜さん(焼津豊田小6)
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ZAZY、東京ホテイソンら登場 静岡ネタで会場盛り上げ 「駿府城夏まつり ナツゲキ」開幕
「駿府城夏まつり ナツゲキ」(同実行委員会主催)が20日、静岡市葵区の駿府城公園を主会場に開幕した。「笑」をテーマに公園全体を劇場のように使い、夏の静岡を盛り上げる催し。会場には多くの来場者が詰め掛け、お笑い芸人のライブなどを楽しんだ。 初日のメインステージには、ZAZY、東京ホテイソン、きつねらが登場し、漫才やコントなどを披露。ネタに静岡を織り込んだりクイズを出したりして、ライブならではの楽しみを提供した。市の認定を受けた「まちは劇場パフォーマー」も、観客の間近に設けた別のステージでマジックや歌などを披露した。 会場には飲食物を扱うブースなどが立ち並んだ。暑さの中、静岡茶のかき氷を4店
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駿府城夏まつりナツゲキ 20、21日 「笑」テーマに催し多彩
静岡市葵区の駿府城公園などを舞台にした「駿府城夏まつり ナツゲキ」(実行委員会主催)が20、21の両日、開かれる。新型コロナウイルス禍で昨年は中止となり、今回が初開催。「笑」をテーマに、ステージでお笑いや音楽のライブを繰り広げるほか、会場内に食やワークショップを楽しむ空間をつくり、夏を盛り上げる。両日とも午前11時から午後9時まで。 メインステージでは、両日とも午前と午後に各1回、「天下無敵の爆裂ライブ」を開催。各回に5~8組のお笑い芸人が登場し、笑いを届ける。20日は東京ホテイソン、きつね、21日はタイムマシーン3号などが出演予定。 21日の音楽ライブは、同市のまちは劇場パフォーマーの
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富士ジュニアオーケストラ 20日に最後の定演 音色一つに活動15年
富士市などの児童生徒でつくる「富士ジュニアオーケストラ」(茅原初子代表)が、20日の定期演奏会で15年にわたる活動に幕を下ろす。民営の楽団として青少年育成に力を注いだが、運営面などの負担から継続が難しくなっていた。茅原代表は「文化の発信や演奏力向上などの成果を残してきた。多くの人に聴いてほしい」と来場を呼び掛けている。 楽団は2007年に結成。最盛期は60人ほどが所属し、ボランティアの事務局員や保護者らが日々の練習や公演を支えた。東京五輪・パラリンピックの関連イベントでは、市内で事前キャンプを予定していた国の楽曲を演奏するなど地域の文化振興にも一役買ってきた。 一方で、活動費や運営面で
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共演ソリスト選出へ 浜松交響楽団が公開審査 8月21日
浜松交響楽団は21日午前11時から、共演するソリストを決める「第5回ソリスト・オーディション」を浜松市中区のアクトシティ浜松で開く。6年ぶりの開催で、一般公開を予定。若手演奏家の成長の一助になればと、オーケストラとの共演経験の機会を提供する。 オーディションは2002年から4~6年おきに開催している。今回は初のウェブ募集を実施し、ピアノ、弦楽器、声楽の3部門に過去最多の155人の応募が全国から寄せられた。 当日は、ビデオ録画による予備審査を通過した26歳以下(声楽は32歳以下)の29人が出場する。3部門から計5、6人を選び、浜響の定期演奏会や夏のコンサートで共演する。 岡部比呂男理事長
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国策映画作った父の足跡 伊勢真一監督「いまはむかし-父・ジャワ・幻のフィルム」
第2次世界大戦中に国策映画を手掛けた記録映画編集者の足跡を追う「いまはむかし-父・ジャワ・幻のフィルム」は、伊勢真一監督が30年をかけて製作したドキュメンタリー。インドネシアでプロパガンダに関わった父、伊勢長之助の真意に迫った真一監督は「過ちを繰り返さないために、今こそ過去を見つめ直したい」と訴える。 戦時中にアジア各地を占領した日本。オランダからの解放を名目にインドネシアの人々を“日本人化”するため、長之助は現地に出征する-。真一監督は約30年前、父の映画作りをたどる周辺取材に取りかかった。インドネシアの撮影所やスタッフを訪ね、幻のフィルムが保管されているというオ
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劇団四季ミュージカル ロボット・イン・ザ・ガーデン原作者が来日
劇団四季のオリジナルミュージカル「ロボット・イン・ザ・ガーデン」の原作者デボラ・インストールさん(英国在住)がこのほど来日し、名古屋市での公演を鑑賞した。著作のミュージカル化は初。「ステージに上がっている自分を見守るようだった」と、初めて味わう感覚に感激をあらわにした。 アンドロイドが活躍する近未来の物語。壊れかけた旧式ロボットのタングと主人公のベンが、米国や日本などを旅する。“2人”の絆やそれぞれの成長を描く。 舞台ではタングのパペットを俳優が操り、感情も表現する。タングがどんな動きをするかが、見どころの一つ。「両腕の動きや手でつかむ動作は本当にすごかった」とイ
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中高生とJam9「夢」の楽曲 共同制作で作詞作曲 12月に発表会
静岡県西部の中高生が浜松市在住の3人組音楽ユニット「Jam9」と楽曲を共同制作する「希望の詩(うた)プロジェクト」のワークショップが16日、浜松市北区のサーラ音楽ホールで開かれた。生徒19人とJam9のギズモさん、イシノユウキさんが夢をテーマに作詞、作曲に臨んだ。 曲のテンポや雰囲気を決めた後、「明るいイントロ」などの中高生一人一人のイメージをJam9がその場でメロディーに仕上げ、和音進行も手掛けた。歌詞は、子どもたちが夢について書いた文章や楽曲で伝えたい思いをもとに考えた。 プロジェクトは、子どもの人材育成などに取り組む認定NPO法人魅惑的倶楽部(同市中区)が主催し、2年目。昨年は「希
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平和の尊さ音楽で訴え 浜松でプラタナスコンサート3年ぶり
終戦の日の15日夜、音楽を通じて平和の尊さを訴える「2022プラタナスコンサート」(浜松市、静岡新聞社・静岡放送主催)が同市中区の市ギャラリーモール・ソラモで開かれた。 市内の青少年合唱団「ジュニアクワイア浜松」や、市のやらまいか大使を務めるポップスシンガーのERIKOさんが、平和を祈る歌声を披露した。ERIKOさんは詩の朗読も行った。 コンサートは1945年6月の浜松大空襲など太平洋戦争の戦火を奇跡的にくぐり抜け、復興のシンボルとして市民に勇気を与えたプラタナスの木にちなんで92年に始まり、今年が31回目。ここ2年はコロナ禍でオンラインでの実施だったが、3年ぶりに市民が会場に集うリアル
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直木賞作家の今村翔吾さん 感謝伝える全国行脚
直木賞作家の今村翔吾さんが「まつり旅」と名付け、全国の書店や学校などを巡っている。7月末は静岡県に3日間滞在し、大型書店や個性的な書店の訪問、自身初の受賞文学賞となった伊豆文学賞を主催する伊豆文学フェスティバル実行委員会の講演会にも臨んだ。 思いがけない言葉 家業のダンス教室で講師を務めた異色の経歴の持ち主。「プロフィール欄は受賞歴を削ってでも、その経歴が書き込まれる」と苦笑する。しかし、作家への道は、教え子との逸話が大きく影響した。 家出を繰り返す女子高生の教え子がいた。5度目となった家出の夜、初めて今村さんからの電話に心の内を語り始めた。 調理師になる夢があったが、母は亡父に
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お見送り芸人しんいち 観客と一体「めっちゃ楽しみ」 21日「駿府城夏まつり ナツゲキ」出演
「駿府城夏まつり ナツゲキ」(実行委員会主催)が20、21の両日、静岡市葵区の駿府城公園などで開かれる。テーマは「笑」。同公園の野外ステージでは、お笑い芸人のライブ、ミュージシャンのコンサート、SBSテレビとラジオの公開生放送などがある。観覧無料。 人気上昇中のお笑い芸人、お見送り芸人しんいちが21日午後、「ナツゲキ」のステージに登場する。観客と同じ空間で盛り上がる野外ライブは「めっちゃ楽しみ」。アコースティックギター1本の歌ネタで、笑いを届ける。 「ニュース、CM、街歩き…。生活の中で目に入ったものは何でも歌詞になる」。ネタを思い付くと、その場でスマートフォンにメモする。
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磐田公演目前、稽古大詰め 劇団たんぽぽ 歌やせりふ確認
全国で公演活動を行う浜松市中区の劇団たんぽぽの団員が、磐田市上新屋のアミューズ豊田で14日に開く公演会「いのちのまつり」(静岡新聞社・静岡放送後援)に向けて練習に励んでいる。11日、同劇団風組のメンバーが同市敷地の旧豊岡東小体育館で歌や演技の稽古に汗を流した。 いのちのまつりは2016年、創立70年を記念して制作された「命の大切さ」をテーマにした作品。主人公の男子小学生を巡って展開される人間ドラマが見どころという。 11日は10代~60代の団員7人が、太鼓演奏の動きや掛け合いのせりふを確認。根津均チーフ(68)は「鑑賞後に元気になれるストーリー。楽しんでもらえればうれしい」と話した。団員
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子どもの感性 音楽家引き出す 浜松で公演
浜松市出身の女性声楽家ユニット「Mimosa(ミモザ)」と県西部を拠点に活動する若手音楽家らによる公演「なつやすみ子ども音楽会」(静岡新聞社・静岡放送後援)が11日、中区のアクトシティ浜松音楽工房ホールで開かれた。 4人の声楽家がマリンバやピアノに合わせて伸びやかな歌声を響かせ、童謡の「うみ」や「浜辺の歌」などを披露した。オペラ風の「ヘンゼルとグレーテル」も上演し、コミカルなダンスで笑いを誘った。 ミモザはともにソプラノ歌手で、1児の母でもある田上知穂さんと中島実紀さんで結成。子どもたちの豊かな想像力と感性を養うため、子どもから大人まで楽しめるコンサートを企画している。
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世代超えたダンス劇 27、28日に公演迫る 静岡芸術劇場
静岡県舞台芸術センター(SPAC)が公募した県民によるダンスカンパニー「スパカンファン―プラス」のダンス劇「Reborn(リボーン)」の公演が、27、28日に迫った。振付・演出担当のメルラン・ニヤカムさん(カメルーン出身)がこのほど来日し、静岡市駿河区の静岡芸術劇場で稽古を重ねる。 スパカンファン―プラスのメンバーは14~79歳の計18人。2019年、それまでの中高生による「スパカンファン」に55歳以上が加わり、世代を超えて創作を始めた。 フランスを拠点に活動するニヤカムさんは新型コロナウイルス禍を受けて来日がかなわず、これまではビデオ会議システムを通じてメンバーに指示や気持ちを伝えてい
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磯村さん出演「ヤクザと家族」 地元沼津上映であいさつ
沼津市出身の俳優磯村勇斗さんがこのほど、同市の商業施設「ららぽーと沼津」で映画「ヤクザと家族 The Family(ザ・ファミリー)」の記念舞台あいさつに立った。同市内で撮影し、昨年1月に公開された出演作について、磯村さんは「この映画をきっかけに日本アカデミー賞新人俳優賞も頂き、ターニングポイントであり宝物になった作品」と語った。 映画は暴力団対策法の強化など社会情勢の変化を追いながら、家族をキーワードに暴力団の在り方を描く人間ドラマ。磯村さんは暴力団組員の主人公を慕う「半グレ」の青年役を演じた。 磯村さんは、先輩俳優や藤井道人監督との出会いで現場での振る舞い方などを学んだと振り返り、共
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プロの演奏家と一体 県民参加型ステージ 静岡で「音楽の広場」
静岡県文化財団は7日、県民参加型の演奏会「音楽の広場2022」を静岡市駿河区のグランシップで開いた。県内各地から集結したアマチュア音楽家に加え、音楽やダンスに励む子どもたちが、プロの演奏家と一体となり、ステージを作り上げた。 この日のために166人で結成した「音楽の広場オーケストラ」と、ジュニアオーケストラ44人などがバッハ「G線上のアリア」やヘンデル「水上の音楽」など全15曲を演奏。約1100人の観客がバイオリンやフルートなどの音の重なりを楽しんだ。 浜松市出身で世界を舞台に活躍するピアニスト仲道郁代さんは、オーケストラと共にベートーベン「皇帝」を披露。仲道さんは「オーケストラのみなさ
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モンゴル民謡、伝承曲を披露 浜松・楽器博物館
浜松市中区の市楽器博物館で7日夜、レクチャーコンサート「モンゴル大草原の風の調べ」が開かれた。 モンゴル国立音楽院(コンセルバトワール)講師のマハバル・サウガゲレルさんと大阪音楽大付属音楽院講師の山本敦子さんが、同国の民謡や伝承曲を披露した。「モンゴルの四季」では、横笛「リンベ」で異国情緒あふれる曲調を表現し、聴衆約70人を魅了した。 曲間には、馬の頭の彫刻があしらわれた弦楽器「馬頭琴」や、150本もの弦をバチでたたいて演奏する「ヨーチン」など演奏で使用した楽器について紹介した。