沼津・あわしまマリンパーク、2月12日閉館 老朽化、来館者減少で 「ラブライブ!」聖地
同水族館は駿河湾に浮かぶ離島の淡島にあり、駿河湾の生き物を中心に展示するとともに、アシカショーやイルカの公開トレーニングを開催。国内最大規模のカエル展示施設やレジャー施設を併設する。関係者によると、落ち込んだ来館者数がコロナ前の水準にまで戻らず、近年は光熱費や動物の餌代に加え、対岸から島に渡る船の燃料費が高騰していたという。
水族館を運営する株式会社淡島マリンパークはホームページで「これまでのご愛顧に対しまして、心から感謝申し上げます。残り少ない営業となりますが、最終3日間はイベントも開催します」とのコメントを発表した。
事務所で応対した女性職員は同日夜、「従業員も閉園は突然のことだった。閉園日まで笑顔でお客さまをお迎えしたい」と困惑した様子で話した。飼育する動物の今後や従業員の処遇は未定という。
淡島には別会社が運営する淡島ホテルがある。関係者によると、島に渡る船はホテルと水族館が共同運航しているため、水族館閉館に伴うホテル運営への影響も懸念されるという。
同水族館は1960年代前半に開業した淡島海洋交園が前身で、84年に現在のあわしまマリンパークに改称した。沼津市を舞台にした人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の聖地としても知られる。