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テーマ : 芸能・音楽・舞台

東伊豆「どんつく祭」5年ぶり復活へ 天下の奇祭、誘客の起爆剤に

 天下の奇祭として知られた東伊豆町稲取の「どんつく祭」が今秋、5年ぶりに復活する。経費増大や担い手不足で2018年の開催を最後に幕を閉じたが、コロナ5類移行後の誘客の起爆剤として再開する。主催する稲取温泉旅館協同組合の関係者が28日、町の定例会見の場で明らかにした。

最後の開催となった2018年のどんつく祭=東伊豆町
最後の開催となった2018年のどんつく祭=東伊豆町

 同組合などによると、夫婦円満や子孫繁栄を願うどんつく神社の例祭で、以前は毎年6月に開催していた。男性を象徴する巨大なご神体をみこしに乗せて練り歩く。ただ、観光関係者の高齢化とともに、期間中の宿泊数の減少や宿泊施設の減少により費用負担が増大。精緻なご神体が時代にそぐわないとの指摘も寄せられていた。最後の開催となった18年は通常2日間を1日に短縮して実施。以後は神事のみ執り行っていた。
 ただ、開催へ国の補助金が得られたことや、コロナ禍で低下した地域の熱気を復活させようと、40代の組合員や地域有志を中心に復活の機運が高まったという。過去の開催では外国人観光客から好評だったため、訪日旅行客需要の回復にもつながると組合はみている。ご神体への指摘については「祭りの意義をしっかり強調する」(組合)としている。
 岩井茂樹町長は「人口減が急速に進んでいる。コロナ禍以後、観光関係者も大変な思いをする中、子孫繁栄や無病息災を願う意義は大きい」と期待を寄せた。
 今秋の開催は第54回となる。場所は稲取温泉場。9月30日午後4時開始で、7時ごろから本格的に練り歩きなどを実施する予定。問い合わせは組合<電0557(95)2901>へ。

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