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テーマ : 芸能・音楽・舞台

SPAC「人形の家」 中国演劇祭で好評

 静岡県舞台芸術センター(SPAC)は6月、中国・河北省で開かれた「阿那亜演劇祭」で、宮城聰芸術総監督演出の「人形の家」を上演した。3回の公演は全て満席となり、熱狂的なカーテンコールを受けた。宮城総監督は「政治体制は異なっていてもアジアに共通する大きな問題があると痛感した」とコメントした。

宮城聰芸術総監督が参加したトークイベント=中国・河北省(SPAC提供)
宮城聰芸術総監督が参加したトークイベント=中国・河北省(SPAC提供)
「人形の家」の一場面
「人形の家」の一場面
宮城聰芸術総監督が参加したトークイベント=中国・河北省(SPAC提供)
「人形の家」の一場面

 「人形の家」は1879年、ノルウェーの作家ヘンリック・イプセンが新たな時代の女性の姿を描いた作品。宮城総監督は舞台を1935年の日本に置き換え、今年2月に静岡芸術劇場(静岡市駿河区)で初演した。
 現地でトークイベントに参加し、来場者から質問を受けた宮城総監督は「若い世代が『これからの社会の変化は自分たちが担っていくのだ』と自覚していることがさまざまな局面から感じられた。『では日本はどうすればいいか』と考えさせられた」という。
 同演劇祭は2021年にスタート。今回はSPACのほか、ドイツやフランス、イタリアなどの38作品が上演された。演劇祭の共同芸術監督の1人、演出家の孟京輝[モンジンフイ]氏は今年4月、SPACの「ふじのくに←→せかい演劇祭2023」で来日し、静岡芸術劇場で「アインシュタインの夢」を披露した。
 (教育文化部・鈴木明芽)

 

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