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テーマ : 芸能・音楽・舞台

雨の富士山麓、降り注ぐ音楽 FUJI&SUN’23 21組熱演

 富士市の富士山こどもの国で13、14の両日、野外フェスティバル「FUJI&SUN’23」(実行委員会主催)が開催された。雨が続く中、2ステージに21組が登場し、熱演を繰り広げた。静岡県内外から延べ約4500人が訪れた。

アンコールでは人気曲「Summer Soul」を披露し、観客を躍らせたcero(Photo by Makoto Ebi)
アンコールでは人気曲「Summer Soul」を披露し、観客を躍らせたcero(Photo by Makoto Ebi)
「地元ネタ」を織り込んだMCを挟みながら演奏したアジアン・カンフー・ジェネレーション(Photo by Hide Watanabe)
「地元ネタ」を織り込んだMCを挟みながら演奏したアジアン・カンフー・ジェネレーション(Photo by Hide Watanabe)
4日前に出演が発表されたインドネシアの2人組KUNTARIは金属打楽器のエキゾチックなフレーズが際立つ奥行きのあるサウンドを聴かせた
4日前に出演が発表されたインドネシアの2人組KUNTARIは金属打楽器のエキゾチックなフレーズが際立つ奥行きのあるサウンドを聴かせた
和太鼓にベースやギター、ジャンべなどを重ね、独自のグルーブを生み出した地元富士市の吉原祇園太鼓セッションズ(撮影・宮崎泰一)=富士市の富士山こどもの国
和太鼓にベースやギター、ジャンべなどを重ね、独自のグルーブを生み出した地元富士市の吉原祇園太鼓セッションズ(撮影・宮崎泰一)=富士市の富士山こどもの国
アンコールでは人気曲「Summer Soul」を披露し、観客を躍らせたcero(Photo by Makoto Ebi)
「地元ネタ」を織り込んだMCを挟みながら演奏したアジアン・カンフー・ジェネレーション(Photo by Hide Watanabe)
4日前に出演が発表されたインドネシアの2人組KUNTARIは金属打楽器のエキゾチックなフレーズが際立つ奥行きのあるサウンドを聴かせた
和太鼓にベースやギター、ジャンべなどを重ね、独自のグルーブを生み出した地元富士市の吉原祇園太鼓セッションズ(撮影・宮崎泰一)=富士市の富士山こどもの国

 幕開けのネバー・ヤング・ビーチは、強まる雨の中集まった観客を「猛者」とあおり、キャッチーなギターサウンドで盛り上げた。
 折坂悠太は新バンドを率いた。初期曲をギターの残響音を研ぎ澄ませたアレンジに刷新し、新たなサウンドの可能性を提示した。
 ハナレグミは土砂降りに見舞われたが、コールアンドレスポンスや手拍子で観客を巻き込み、ダンサブルなステージを展開した。
 エゴ・ラッピンもトランペット、打楽器を交えたアコースティックセット。スカやラテンのリズムと中納良恵の伸びやかな歌声が夕暮れの富士山麓を包み込んだ。
 日没後に現れた優河はウッドベースの千葉広樹とのデュオ。ジョニ・ミッチェルを彷彿[ほうふつ]とさせる柔らかな歌声とベースの倍音が豊かなうねりを生み、夜の森に溶けていった。
 初日の大ステージのトリを飾ったcero[セロ]は8人編成。複雑なリズムに多重コーラス、きらびやかなシンセサイザーが絡み合う音の宇宙へといざなった。
 2日目は小ステージで充実の演奏が続いた。鍵盤弾き語りの寺尾紗穂は、澄んだ歌声の背後に言葉の意味を確実に届けようという強い意思を感じさせた。詩人平田俊子の「富士山」を歌い上げ、観客の感情を激しく揺さぶった。
 岡田拓郎と山内弘太はシンセサイザーやギターから出力した音を各種エフェクターで繊細に変調。映像が浮かぶ物語性豊かな音像を約40分間、作り続けた。
 大ステージには人気者の木村カエラ、スガシカオwith FUYUに続いてアジアン・カンフー・ジェネレーションが登場。ボーカル・ギターの後藤正文(島田市出身)、ベースの山田貴洋(富士宮市出身)の共作による「Re:Re:」で始まり、「リライト」「ソラニン」などヒット曲を連発。アンコールではロット・バルト・バロンの三船雅也を招き入れ、最新アルバムからの2曲でフェスを締めくくった。

 

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