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テーマ : 芸能・音楽・舞台

静岡人インタビュー「この人」 「昭和のレコードを聴く会」の発起人 沢田弘さん(浜松市中区)

 製茶機械製造販売の沢田工業の社長を務める傍ら、昨年アナログレコードを再生する針と一体化した部品「カートリッジ」を発売した。同年7月に、レコードに興味のある市民を集めて昭和の流行歌を楽しむ「昭和のレコードを聴く会」を発足した。浜松市中区の高台協働センターで月2回、無料開催し、参加者は延べ400人を超えた。71歳。

沢田弘さん
沢田弘さん

 ―会をつくった理由は。
 「地元の地区社会福祉協議会の副会長に就いた際に新しい試みとして始めた。オーディオ機器が壊れて捨てたとしても、レコード盤だけは大切に保管している同世代は多い。そういったレコードを持ち寄って、思い出話をしようと企画した」
 ―会の特徴は。
 「聴く会は中学の同級生たちと始めた。それぞれが好きなジャンルやアーティストを担当してプログラムを組んでいる。ただ曲を再生するだけでなく、曲のエピソードや時代背景を解説している。準備は大変だが、毎回、新たな発見がある」
 ―レコードブームをどう思うか。
 「60年以上オーディオを趣味にしてきた。レコードはあたたかく、空気感のある音が感じられる。再生の手間をかけ、好きなアーティストの曲をしっかり聴こうとする体験が現代に合ったと思う」
 ―独自開発したレコード部品「宮司式MEMSカートリッジ」の反響は。
 「オーディオ機器メーカーなどと5月に愛知県豊橋市で開いた試聴会で好評を得た。タワーレコード渋谷店(東京都)で行われた山下達郎さんのイベントでも使用され、徐々に認知度は上がっている。現在はオーディオ機器のアクセサリーを開発している」

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