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テーマ : 芸能・音楽・舞台

ろうそくが彩る舞台に感慨 中納良恵さん 熱い景色バトンつなぐ【音楽に包まれて 頂-ITADAKI-名場面㊦】

 2日間で20組以上が出演する野外音楽フェスティバル「頂」には、1日1組しか使わない特別な舞台がある。数百本のろうそくが彩る「キャンドルステージ」だ。バンド「エゴ・ラッピン」のボーカリスト中納良恵さんは2019年の出演を「特別に美しい景色だった」と振り返る。

「頂」のキャンドルステージで歌う中納良恵さん(中央)。右は森雅樹さん=2019年6月、吉田町の吉田公園
「頂」のキャンドルステージで歌う中納良恵さん(中央)。右は森雅樹さん=2019年6月、吉田町の吉田公園

 ギタリストの森雅樹さんと2人だけのアコースティックセット。夜のとばりが下りる中、ヒット曲をしっとりと歌い上げた。
 「ステージの前に小さな池があって、水面に光が映っている。神々しさすら感じました。炎の熱も記憶しています。素晴らしい空間で歌わせてもらいました」
 08年開始の「頂」にはソロ名義も含めて過去7回出演している。同フェスの前身とされる、旧由比町(現静岡市清水区)で行われた「浜石まつり」(07年)への参加が縁の始まりという。
 それから16年。中納さんは、同フェスの歴史に演者として名を連ね続けてきた。浜石まつり、08~10年の日本平ホテル野外庭園(同)、11年から現在に至る吉田公園(吉田町)の3会場への出演歴がある、数少ない音楽家の一人だ。
 「(出演者に対して)とてもきちんとお膳立てしてくれる。(フェス関係者)みんなの『盛り上げたい』という気持ちがずっと変わらないし、昔から開催会場周辺の環境への配慮も行き届いている。意識が高いんだと思います。お客さんもその考えを理解している人が多いですね」
 「頂」8回目の出演に向け、準備に余念がない。
 「過去と同じステージはやらない。『今年の私たち』を見せます。『頂』に参加すると、大きなバトンをいただいたような気分になる。次の演者、フェスの未来にしっかり手渡したい」

 ◇日程 6月3日午前11時、4日午前10時開始
 ◇会場 県営吉田公園(吉田町)
 ◇出演 スチャダラパー、水曜日のカンパネラ、青葉市子、フィッシュマンズ、PUFFY、渋さ知らズオーケストラほか全28組
 ◇公式サイト https://www.itadaki-bbb.com/2023/

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