横尾歌舞伎 4年ぶり観客入り 活気戻る 浜松・引佐で15日まで
浜松市北区引佐町横尾、白岩地区に江戸時代から伝わる県指定無形民俗文化財「横尾歌舞伎」の定期公演が14日、同町の東四村農村コミュニティーセンター開明座で始まった。4年ぶりに観客を入れて開催され、伝統の農村歌舞伎に活気が戻った。15日まで。
横尾歌舞伎少年団による「寿式三番叟(さんばそう) 宝の入船」で開幕し、あでやかな衣装の児童生徒が三味線や鼓の音に合わせて優雅に踊った。地元保存会は、明智光秀をモデルに描かれた「絵本太功記十段目 尼ケ崎閑居の場」など2演目を披露。役者が勇ましく見えを切ると拍手が沸き起こり、客席からおひねりが飛び交う恒例の光景が復活した。
横尾歌舞伎は役者、三味線、裏方など全ての役割を地元住民が担う。15日も同じ内容で行われる。