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テーマ : 芸能・音楽・舞台

日常の共通性作品の枠に 静岡県とタイの共同演劇、御殿場で7月

 静岡県とタイの劇作家による共同演劇プロジェクト「パラレル・ノーマリティーズ」の作品が7月、タイ・バンコクの北約500キロに位置するダーンサーイ市のアート祭で上演される。2000年から続く同プロジェクトの作品が近くお披露目されるのを前に、日タイの制作関係者が御殿場市でトークイベントを開いた。

共同プロジェクトの概要を説明する石神夏希さん(右端)。左端が鈴木竜一朗さん、中央がナッタモン・プレームサムランさん=4月下旬、御殿場市内
共同プロジェクトの概要を説明する石神夏希さん(右端)。左端が鈴木竜一朗さん、中央がナッタモン・プレームサムランさん=4月下旬、御殿場市内

 作品は劇作家石神夏希さん(静岡市葵区)が17年に京都府舞鶴市で制作した「青に会う」を基盤とする。「青」という名の女性が、同市のあちこちを実際に訪ねて人々と交流する14日連続の演劇で、写真家鈴木竜一朗さん(御殿場市)が本人役で出演した。7月の上演は、舞台をダーンサーイ市に移し、タイの劇作家ナッタモン・プレームサムランさんが戯曲を担当する。
 プロジェクト開始時からオンラインでの会話やメールのやりとりに終始していた劇作家2人は、初対面の機会を得た。トークで石神さんは「22年の台風の水害を体感し、(市内に川が流れる)静岡市とダーンサーイの住環境や日常の共通性を感じ取った。(水辺が出てくる)『青に会う』が枠組みとして使えると思った」と成り行きを語った。
 プレームサムランさんは翻案の骨格を説明した。「ダーンサーイを流れる川は、流れとともに変化していく。人間の人生そのものに例えられる」と話し、町の風景を効果的に取り込むプランを明かした。

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