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テーマ : 芸能・音楽・舞台

“出発”宣言、一歩踏み出す 浜松からメジャーデビュー Atomic Skipper

 浜松市出身の4人組ロックバンドAtomic Skipperが、アルバム「Orbital」でメジャーデビューを果たした。高校入学直後に結成してから9年。「初めて曲を聴く人にも、これまで時間を共有してきた人にも、“出発”を宣言できる作品ができた」と、胸を張って一歩を踏み出した。

アルバムタイトルの「Orbital」は軌跡という意味。「多くの人に聞いてほしい」と語るAtomic Skipperのメンバー=5月中旬、静岡市駿河区(写真部・坂本豊)
アルバムタイトルの「Orbital」は軌跡という意味。「多くの人に聞いてほしい」と語るAtomic Skipperのメンバー=5月中旬、静岡市駿河区(写真部・坂本豊)

 高校時代は軽音楽部で演奏しながら、週末に磐田市内のライブハウスに通った。卒業後も働きながら音楽活動を続けた。「メンタルと体力が鍛えられた」と松本和希(ドラムス)は振り返る。
 新型コロナウイルス下でも曲の制作を止めなかった。ライブや観客への考え方も変化したと久米利弥(ベース)と中野未悠(ボーカル)は口をそろえる。「観客もライブハウスを守っている大事な存在だと気づいた」(久米)、「制限の下で過ごした時間の積み重ねがあるから、観客と心が通っている感覚がある」(中野)と、活動の糧に変えてきた。
 全ての楽曲を作る神門弘也(ギター)は「音楽に対する解釈は人それぞれで、正解も間違いも存在しない。『それもいいね』と受け入れられる、誰も置いていかない音楽を作りたい」。圧倒的な熱量と勢いのある声を聴かせる中野は「自分のために歌ってくれていると感じてもらえるよう届けたい」と、メジャーデビュー作に込めた思いを語った。
 11日、ホームともいえるライブハウス「磐田FMSTAGE」を皮切りに全国ツアーが始まる。

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