劇団四季が児童無料招待 静岡など県内10市巡回
劇団四季が小学生に舞台芸術の魅力を伝える招待公演「こころの劇場」(静岡新聞社・静岡放送協賛)が7日、静岡市葵区の市民文化会館で開かれた。同市の45校約2600人が午前と午後に分かれて観劇した。
演目はミュージカル「人間になりたがった猫」。1979年の初演以来、約2千回の公演実績がある。魔法使いの力で猫から人間の姿へと変身したライオネルが、町の人々との交流を通して成長する物語。コミカルな場面やハラハラする場面になると客席から笑い声や歓声が上がり、会場はアットホームな雰囲気に包まれた。
長田西小6年の望月元翔君は印象に残ったシーンに町で起きた火災を挙げ「命の大切さは平等だと言って、町の嫌われ者を助けたライオネルの勇気に感動した。歌やダンスもすごかった」と語った。カーテンコールでは盛大な拍手が送られ、俳優が手を振って応えた。
同公演は5日の沼津公演を皮切りに、7月19日まで県内10市を巡回。全19公演に児童約2万1000人を招待する。