文楽の人形遣い挑戦 グランシップ 伝統芸能に親しむ
静岡県文化財団と県はこのほど、日本の伝統芸能を子どもに楽しんでもらうイベント「にっぽんこども劇場」を静岡市駿河区のグランシップで開いた。
人形芝居「人形浄瑠璃文楽」をテーマとし、国立文楽劇場(大阪市)などで活躍する語り役「太夫」の竹本織太夫さん、三味線の鶴沢清志郎さん、人形遣いの吉田一輔さんが「伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)」を披露した。3人はそれぞれの役割や道具について解説した。子どもたちに人形遣いや三味線演奏を体験してもらう時間も設けた。
親子ら約200人が鑑賞した。人形遣いに挑戦した丸子こども園の沢村佳澄ちゃん(6)は「重かったけれど簡単に動いて楽しかった」と話した。
10月8日に同所で開催される文楽の公演に先立ち、県内の大学生らに向けた入門講座も実施した。