富士市の記事一覧
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クリケット 静岡と縁【記者コラム 杭州小話】
今まで撮影したことのない競技も見たい。ふと思い立ち、好きな野球の原型とも言われるクリケットの会場に足を運んだ。恥ずかしながら、予備知識はインドやパキスタンなど南アジアで人気があり、平たいバットを使い、試合時間が長いことぐらい。 スタンドからの景色は、芝生が美しく上品な印象だ。円形のグラウンドの中央には投打の対決が行われる長方形のピッチが設けられている。さあ試合開始。 投手が助走をつけて、ボールを投げ込む。「カキーン」。あれ? 打者はボールを360度に打ち返している、2人のバットを持った打者が向かい合って立っている―。果たしてどうなったらアウトになるのだろう…。 ルールをス
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月と工場夜景堪能 富士・岳鉄が「名月号」 かぐや姫がアナウンス
富士市の岳南電車は30日、中秋の名月の時期に合わせて、車窓から月と工場夜景を同時に楽しむ「ふじかぐちゃん名月号」を運行した。同市に残るかぐや姫伝説にちなんだ観光大使「かぐや姫」の近藤綾乃さんが車内アナウンスを務めた。 吉原―岳南江尾駅間の往復2便に計約110人が乗車した。消灯された車内から夜空を照らす満月や幻想的な工場群の明かりを堪能した。近藤さんは富士市のかぐや姫伝説を解説したり、おすすめのスポットを紹介したりして乗客の旅に花を添えた。 同企画は10月28日にも実施する。予約が必要で定員は各便60人。
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富士で姫名の里まつり かぐや姫伝説発祥の地 故事を再現、練り歩き
かぐや姫伝説発祥の地とされる富士市吉永地区恒例の「姫名の里まつり」(吉永地区まちづくり協議会主催)が30日、中秋の名月の時期に合わせて同市の比奈公園で開かれた。 同地区にはかぐや姫が満月の夜に富士山頂に帰ったとの伝承が残る。祭りでは故事を再現するように、富士市の観光大使「かぐや姫クイーン」の松本ゆなさんが、翁(おきな)役や媼(おうな)役の住民とともに会場内を練り歩いた。松本さんは男衆が担ぐ台に乗って登場し、カメラを構える観衆に笑顔を見せたり手を振ったりして応えた。 地域住民によるかぐや姫伝説をモチーフにした太鼓や舞のステージも会場を盛り上げた。キッチンカーなど25の出店が並んだ。
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糖尿病予防を解説 富士で講座
富士市はこのほど、市民へ糖尿病の予防法について解説する「血糖値はじめて講座」を同市の市フィランセで開いた=写真=。 市職員で保健師の北山美奈講師が、糖尿病の基礎知識や予防に向けた食事の取り方を説明した。血糖値の上昇を抑える方法として、夜食を控えることや早食いしないことなどを伝え「食後すぐに歯磨きを済ませるといった工夫も大切」と強調した。 富士リハビリテーション大学校の理学療法士も登壇し、家の中でできる簡易な運動法を紹介した。
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富士山写真コンテスト 宮崎さん最優秀賞 静岡中央銀 入賞者表彰
静岡中央銀行(沼津市)は30日、主催する富士山フォトコンテスト(静岡新聞社・静岡放送協力)の表彰式を同市のサンフロントで開いた。応募654点の中から最優秀賞に選ばれた宮崎泰一さん(47)=富士市=ら入賞者を表彰した。 芦川哲也常務は「素晴らしい作品ばかりで審査に苦労した。自信を持って世界の宝、富士山を紹介できる作品を選んだ」とあいさつし、入賞者に賞状を手渡した。 雲海に浮かぶ霊峰と満開の桜を撮影した作品「幻想桜富士」で2度目の最優秀賞に輝いた宮崎さんは「桜が咲く時期に雲海が出るのを初めて見た。幸運だった」と顔をほころばせた。同行の2024年カレンダーに採用される。 静岡、神奈川両県で撮影され
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入院後に妻の私物整理 男、意識戻らず失望か 富士宮・家族3人死亡
富士宮市杉田の富士脳障害研究所付属病院で富士市久沢の男(73)が入院していた妻と長女を刃物で刺殺し、自身も刺して自殺したとされる事件で、男は妻が脳卒中で倒れて入院後まもなく妻の私物の整理をし始めていたとみられることが29日、関係者への取材で分かった。近隣住民に対し、妻の容体について「手術は成功したが、意識は戻らなかった」と説明し、大きな失望を抱いていたという。周囲との人付き合いを避けるようになったのもこの頃で、妻の容体が回復しないと捉え、早ければこの時期から将来を悲観していた可能性がある。 複数の住民によると、男は長年草刈りや防災訓練などの地域行事に積極的に参加し、昨年度は班長を務めていた
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飼料用米の生産拡大支援 収量確保へ品種選定 静岡県議会答弁
静岡県議会9月定例会は29日、自民改革会議の赤堀慎吾氏(菊川市)と鈴木啓嗣氏(浜松市西区)、宮沢正美氏(三島市)、ふじのくに県民クラブの伴卓氏(富士市)が一般質問を行った。桜井正陽農林水産担当部長は水田農業の経営安定化に向けて、収量が多い品種の選定など飼料用米の生産拡大を後押しする方針を示した。赤堀氏への答弁。 人口減少や食生活の変化で主食用米の需要が減り続ける中、政府は需給の安定を目的に、主食用米から飼料用米や米粉用米、麦、大豆などへの転作を奨励している。 飼料用米については、国が収量が多い専用品種への切り替えを促すため、2024年産から一般品種の交付金を減額することを受け、本県の気候
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静岡県内14施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は29日、小学校など計14施設でインフルエンザに感染したとみられる患者150人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【幼稚園】浜松市西区11人 【小学校】富士市14人、静岡市葵区5人、掛川市12人、浜松市南区7人、同市北区7人、同市浜北区7人 【中学校】沼津市11人、浜松市中区8人、同市東区13人、同市北区8人 【高校】御殿場市9人、湖西市25人、浜松市東区13人
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消火技術大会 放水など競う 富士
富士市防火協会はこのほど、加盟事業所の消火対応を競う「第7回消火技術競技大会」を同市の富士マリンプール駐車場で開いた。 6事業所31人が、2人一組の「消火器操法」と3人一組の「屋内消火栓操法」に出場した。的に向けた放水の正確性や消火にかかった所要時間などを競った。会場には確認や指示の大きなかけ声が響いた。 各部門の入賞チームは次の通り。 【消火器操法男子】①荒川化学(荒川化学工業富士工場)②クミカSF Ver2(クミアイ化学工業静岡工場)③東部導管ネットワークセンター(静岡ガス) 【消火器操法女子】①ジヤトコ鋳造SunflowerA(ジヤトコ)②ジヤトコ鋳造SunflowerB(同)③田子の
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紙製品の魅力PR 富士市が展示会
富士市が紙製品の魅力を紹介する「製紙産業PR展」が29日、同市のロゼシアター展示室で始まった。10月1日まで。 紙の歴史や作り方など、素材への理解を深めるパネルや解説文を展示。世界各国のトイレ紙や、地元企業が製造するさまざまな製品がそろう。 植物由来の新素材「セルロースナノファイバー(CNF)」のコーナーでは、プラスチックや木製品の代替になる厚紙や、柔らかくて破れにくい保湿ティッシュなどを展示している。防災用品のコーナーでは、普通の大きさで約2.5倍の長さがある備蓄用のトイレ紙などがある。 会場では、富士市オリジナルトイレ紙のパッケージデザインを考えるコンテストも実施している。PR展は午前9
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妻と娘、寝たきりで意思疎通できず 富士宮の病院・家族3人死亡 胸刺され失血死
富士宮市杉田の富士脳障害研究所付属病院で富士市久沢の男(73)が入院していた妻と長女を刃物で刺殺し、自身も刺して自殺したとされる事件で、妻と長女はいずれも寝たきりで意思疎通ができる状態でなかったことが28日、関係者への取材で分かった。静岡県警は男を殺人容疑で容疑者死亡のまま書類送検することを視野に、当時の状況と事件に至った経緯を調べている。 関係者によると、妻(72)と長女(40)はいずれも脳卒中だったとみられる。長女は十数年前から、妻は半年ほど前から入院していた。 県警は28日、妻と長女の遺体を司法解剖し、死因はいずれも胸を刺されたことによる失血死だったと発表した。県警によると、2人の
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静岡県内5施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は28日、小学校など計5施設でインフルエンザに感染したとみられる患者96人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【幼稚園】沼津市7人、浜松市西区12人 【小学校】富士市10人 【中学校】掛川市16人 【高校】浜松市浜北区51人
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不正入手カードで140万円出金の疑い 富士署、男逮捕
富士署は28日、窃盗の疑いで甲府市湯村2丁目、会社員の男(46)を逮捕した。 逮捕容疑は2022年8月1日、何者かと共謀して不正に入手した富士市の80代女性名義など複数のキャッシュカードを使い、同市内にある複数のコンビニ店のATMから計140万円を引き出して盗んだ疑い。
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富士山フォトコンテスト 富士・宮崎さん最優秀 静岡中央銀行主催
静岡中央銀行(沼津市)は28日までに、主催する富士山フォトコンテスト(静岡新聞社・静岡放送協力)の入賞作品11点を発表した。富士市のはたご池から満開の桜と霊峰を写した宮崎泰一さん(同市)の「幻想桜富士」が最優秀賞に選ばれた。同行の2024年カレンダーに使われる。 受賞作品は10月2日以降に同行ホームページで紹介する。13回目となるコンテストには県内外209人から654点の応募があった。 他の入賞者は次の通り。 優秀賞 落合正和(静岡市清水区)峰岸昭子(埼玉県)小栗進(浜松市北区)▽静岡新聞社賞 竹内桂子(沼津市)▽静岡放送賞 植松宥二郎(富士宮市)▽佳作 山本武正(同)上野祐司(神奈川
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仲のいい夫婦 なぜ… 富士宮の病院 家族3人死亡 近隣住民「将来悲観か」 長女20年間入院 妻も半年前
富士宮市杉田の富士脳障害研究所付属病院で27日発生した家族3人が死亡した事件。男(73)が妻子を刺した後、自らも刺したとみられる。富士市久沢の男の自宅周辺では、近隣住民が「仲のいい夫婦だったのに」「家族の今後を悲観したのでは」などと悩ましい表情を浮かべた。 近隣住民らによると、男は妻(72)と長男の3人暮らし。長女(40)は20年ほど入院し、妻も半年ほど前に倒れて入院したという。 27日夜、住宅地の自宅はひっそりと静まりかえっていた。70代の男性は「地区の祭りや行事などに協力する真面目な人。今朝も家の前を掃除している姿を見かけた」と印象を語った。半年ほど前から付き合いがなくなったといい
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静岡新聞広告賞 受賞10作品決定
静岡新聞広告賞2023(静岡新聞社主催、県広告業協会後援)のオンライン審査がこのほど行われ、広告主部門5点、クリエーティブ部門5点が受賞した。 広告主部門は昨年9月から今年8月末までに、本紙や広告特集に掲載された広告が対象。1次選考を通過した38作品からグランプリや県広告業協会賞など5点が選ばれた。 クリエーティブ部門では、建設システム(KENTEM)(富士市石坂)、太陽堂(浜松市中区)、フジ物産(静岡市清水区)、静岡ダイハツ販売(浜松市東区)、焼津ミール(焼津市田尻)の5社をアピールする新聞広告を募集した。県内在住または出身のクリエーターが寄せた203点から受賞作品を選出した。 審査はコピ
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富士山安全対策へ新会議 静岡県、中長期方針も議論 静岡県議会
静岡県議会9月定例会は27日、公明党県議団の早川育子氏(富士市)が代表質問、無所属の遠藤行洋氏(静岡市葵区)と自民改革会議の坪内秀樹氏(清水町)が一般質問を行い、知事の政治姿勢や県政課題をただした。今夏の富士山で遭難事故やマナー違反が多発したことを受け、村松毅彦スポーツ・文化観光部長は「課題解決に向けて一歩踏み込んだ対策を早急に検討する」と述べ、来夏の対策や中長期的な方針を協議する「県安全快適な富士登山推進会議」(仮称)を設立すると表明した。早川氏への答弁。 村松部長は、今夏の富士山登山者数が新型コロナウイルス禍前の2019年程度まで回復した一方で、遭難事故件数は19年に比べ19件増加し
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静岡新聞社 第37回読者と報道委員会
静岡新聞社の「読者と報道委員会」は11日、第37回会合を静岡市駿河区で開いた。議題は、牧之原市で昨年9月に発生した園バス置き去り事件をテーマにしたキャンペーン報道「届かぬ声」と、多角的な視点で茶産業の未来を展望した「令和の静岡茶」。富士川まちづくり株式会社代表取締役社長の伊藤高義委員、NPO法人クロスメディアしまだ事務局長の児玉絵美委員、静岡理工科大学長・静岡大電子工学研究所長の木村雅和委員の3氏が本紙側と意見交換した。 キャンペーン報道 届かぬ声 木村委員 本質に迫る 綿密な展開/伊藤委員 保育の課題 検証続けて/児玉委員 築いた信頼 示した「質」 編集局 2023年3月から6月まで
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富士の工場夜景、PRに10年 全国協議会加盟 岳鉄とのコラボ好調
工場群と、放たれる明かりの幻想的な光景が売りの「工場夜景」。静岡県内で唯一、全国協議会に名を連ねる富士市は、加盟から今年で10年目を迎えた。市は観光資源として発信し続けているほか、地元企業とのコラボ企画を模索するなどまちのPRに一役買う存在となっている。 「最大の特徴は富士山とのツーショット」。市の交流観光課の小出雅一課長は強調する。富士山を背景に、田子の浦港に林立する工場群を撮影できるのは写真愛好家らの間で魅力的という。雪が積もる富士山が工場の明かりで浮かび上がったり、夏には山小屋から漏れる光が空に点在するように見えたりと異なる情景が楽しめる。 同市の工場夜景は2012年、写真愛好家
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朗読コンクール 参加募る 詩人 吉野弘さん没後10年 富士市
富士市は市ゆかりの詩人、吉野弘さんの没後10年を記念する「吉野弘のこころを詠む 朗読コンクール」の参加者を10月30日まで募集している。吉野さんの詩を題材に、読み方や感情表現などを競う。 応募された録音データで1次審査を行い、来年1月20日にロゼシアターで決勝大会を開く。小学生以下のジュニアと、中高生による学生、一般の3部門。それぞれ課題の詩がある。応募は録音媒体を郵便などで送付または市のウェブフォームで受け付ける。プロ・アマは問わない。 日本を代表する詩人の吉野さんは「祝婚歌」「奈々子に」などの作品で知られ、晩年を富士市で過ごした。これまで市民有志による実行委員会が開催してきたコンクールを
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翠下奏城の家(サン工房)最優秀 静岡県住まいの文化賞 住宅部門
静岡県や県建築士会などでつくる県住宅振興協議会はこのほど、第28回県住まいの文化賞の受賞者を発表した。住宅部門では、最優秀の知事賞にサン工房(浜松市西区)が設計、施工を手がけた「翠下奏城(すいかそうじょう)の家」(同市中区)が輝いた。 同賞は県内住宅に関わる産業・文化の振興を目的に、住宅建築や功労者を2年に1度表彰している。 翠下奏城の家は木造2階建て148平方メートル。東西に高低差があり、北側に擁壁が横たわる宅地の制約条件を巧みに解決して優れた住空間を創出したことなどが評価された。 功労者部門は、企業組合針谷建築事務所の鳥居久保会長、一般社団法人プレハブ建築協会中部支部県分会の宮本明
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三島北・井原が男子800大会新V 陸上・静岡県高校新人大会
陸上の県高校新人大会は最終日の24日、草薙陸上競技場で男女20種目の決勝を行った。男子800メートルは井原蒼太(三島北)が1分53秒29の大会新で優勝した。女子三段跳びは橋本詩音(静岡雙葉)が大会記録を塗り替える12メートル14で、走り幅跳びとの2冠を達成。女子800メートルを制した鈴木しえる(浜松市立)も1500メートルとの2冠を果たした。 【男子】 ▽200メートル ①間木悠喜(浜松工)21秒61②松尾(富士宮北)21秒71③鈴木(富士宮西)21秒75④杉山(富士東)⑤高橋(浜松聖星)⑥大石(浜松開誠館) ▽800メートル ①井原蒼太(三島北)1分53秒29=大会新②江島(韮山)1
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富士・吉原商店街 10月1日に商品券販売
富士市の吉原商店街振興組合は10月1日から、買い物を割安できる「吉原トクトク商品券」を販売する。5000円分の商品券を4000円で購入できる。 同商店街の51店舗で来年2月末まで使用できる。商品券の販売場所は、なかがわランジェリーショップ、おもちゃのキムラ、カワシマ時計店、内藤金物店、一茶園の5カ所。300セットを用意している。午前10時から販売開始で、例年1時間ほどで完売する。購入は1世帯2セットまで。 同商店街では、10月1日にイベント「吉原宿一の市」、同8日に「吉原宿宿場まつり」を開催する。同組合の担当者は「商品券を片手に商店街を巡ってほしい」と話す。 問い合わせは同組合事務局<
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交通事故の悲惨さ訴え 富士で生命のメッセージ展
交通事故で亡くなった人の等身大のパネルや靴を展示し、命の重みを訴える「生命(いのち)のメッセージ展」(県、富士市主催)が、秋の交通安全運動に合わせて同市のロゼシアターで29日まで開かれている。 無免許や不注意などによる事故に遭って命を落とした20人のパネルが並ぶ。パネルには犠牲者の顔写真や人柄を記した文章が添えられている。生前に愛用していた靴も生きた証しとして紹介している。市の担当者は「事故の悲惨さを知ることで、日常の交通安全への意識を高めてもらいたい」と話した。 展示は午前9時から午後10時まで。最終日の29日は午後1時まで。
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スイング 岳鉄で行こう ジャズトレイン運行 富士市
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)は23日、車内でジャズの生演奏を楽しめるジャズトレインを運行した。約80人の乗客が冷えたビールを片手に旅情とライブを堪能した。 新型コロナ禍を経て4年ぶりの開催。貸し切りの列車が吉原-岳南江尾駅を約1時間かけて往復した。 簡易ステージにトロンボーン奏者の河野豊さん率いる「Aトレインジャズ楽団」が登場。ベースやパーカッションの6人で「A列車で行こう」「この素晴らしき世界」などジャズの名曲を軽やかに演奏した。 車内ではビールやつまみが振る舞われた。乗客は元気よく乾杯し、体を揺らしながら手拍子をしたり写真を撮ったりしながら宴席を満喫。「車内を包む心地よさと一体感
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南区の田中さん SSクラス準V 日将連浜松支部9月大会
日本将棋連盟浜松支部の9月大会がこのほど、浜松市東区の積志協働センターで開かれた。76人が参加し、SSクラスは安藤舜聖さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①安藤舜聖(富士市)②田中雅英(南区)③鈴木大輝(磐田市)▽S ①山下淳也(中区)②村松泰司(東区)③岡崎正芳(中区)▽A ①田村勇太郎(中区)②藤原紳裕(御前崎市)③牧野斉(浜北区)▽B ①高橋誠(横浜市)②高〓長男(掛川市)③佐久間庸生(北区)▽C ①片山久(東区)②杉山敏郎(北区)③井上雄統(兵庫県西宮市) ※高〓長男の〓は木ヘンに却の去がタ
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迫力の和太鼓 富士
富士市のロゼシアターでこのほど、和太鼓集団「鬼太鼓座(おんでこざ)」の公演「Steps 新たな高みへ」が開かれ、6人のメンバーらが迫力の音を響かせた。 「祈り」「大太鼓」「屋台囃子(ばやし)」などオリジナルの約10曲を演奏し、尺八と組み合わせたエネルギッシュなパフォーマンスを繰り広げた。先鋭的なダンスに取り組む「Steps富士モダンダンスカンパニー」が生命力あふれる踊りで舞台に彩りを添えた。 鬼太鼓座は1969年に新潟県で結成した。拠点を富士市に移した後、現在は埼玉県で共同生活をしながら国内外で活動。マラソンを鍛錬に取り入れた公演や富士山麓での演奏など、自然との共生をテーマにメッセージを発信
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3人が大会新V 男子100/男子110障害/女子走り幅 陸上静岡県高校新人大会
陸上の静岡県高校新人大会は23日、草薙陸上競技場で開幕し、男女19種目の決勝を行った。男子100メートルは小栁光智人[みちと](東海大翔洋)が10秒45の大会新で優勝した。男子110メートル障害では、準決勝、決勝で大会記録を更新した浅井惺流[せいら](東海大翔洋)が14秒25で制した。女子走り幅跳びでも、6メートル07を記録した橋本詩音(静岡雙葉)が大会新で頂点に立った。 24日の大会最終日は男女20種目の決勝を実施する。各種目6位までの選手が東海大会(10月28、29日)の出場権を得る。 混戦の決勝 小栁、差し切る 混戦の男子100メートルの栄冠に輝いたのは、準決勝を3位タイで通過し
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手話であいさつや自己紹介覚えよう 富士でイベント
富士市手話言語条例の施行1周年記念イベント(市など主催)が23日、同市の富士川ふれあいホールで開かれ、聴覚に障害がある人と来場者らが交流した。 手話を学ぶコーナーでは、手話サークルのメンバーらがあいさつや自己紹介を教え、来場者は覚えた動きでクッキーをもらうやりとりに挑戦した。啓発映画「咲(え)む」の上映会も開いた。富士ろうあ協会の鈴木礼子会長は「手話が言語であることを知ってもらい、誰もが簡単にコミュニケーションできる社会になってほしい」と呼びかけた。 23日の手話言語の国際デーに合わせた開催。同市の東名高速道路上り富士川サービスエリアの観覧車を24日午後6時から9時、青色にライトアップする。
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沼津新貨物駅ターミナル、10月本体着工 車両基地は2024年度
沼津市のJR沼津駅付近鉄道高架事業に伴う新貨物ターミナル(同市原地区)の本体工事が10月に始まることが22日、関係者への取材で明らかになった。工事は2027年度末までの見通し。これに合わせて、片浜地区に移転する新車両基地の工事も24年度に始まる予定となり、事業の具体的な工程がほぼ固まった。 現在の貨物ターミナルは沼津駅から西に約1キロの所にあり、新貨物ターミナルはさらに西へ移る。原新田と一本松、桃里の各地区にまたがり、東海道線原駅と東田子の浦駅(富士市)の間に位置する。昨年1月に基盤や調整池などの造成工事が始まり、今年3月に完了していた。現場は線路やコンテナホームとなる部分が造成されている
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路線バス初乗り 10月から180円 富士急静岡バス
富士急静岡バス(富士市)は10月1日、路線バスの運賃を改定する。平均改定率は16・5%。これまで富士市内160円、富士宮市内150円を基本としていた初乗り運賃は180円になる。主な区間の料金は富士駅-富士市役所が現行の270円から300円に、吉原中央駅-富士宮駅は500円から570円になる。定期券も値上げする。通学や高齢者の利用は値上げ幅を抑える。 同社の運賃改定は消費税率引き上げによるものを除いて28年ぶり。少子化や新型コロナ禍による輸送人員の減少や物価高騰などが主な理由という。
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国保課税限度額2万円増は妥当 富士市協議会が答申
富士市国民健康保険運営協議会(荻野克雄会長)は22日、小長井義正市長から諮問があった市国民健康保険税課税限度額の改定について答申した。後期高齢者支援金等課税額の課税限度額を現行の20万円から22万円に増額する市の改定案を妥当とした。 国の基準額の改正に合わせ、高所得者に応分の負担を求め、中低所得者の負担軽減を図る。答申では、富士市は国の改正の翌年度に実施している現状について「1年先送りになることで中低所得者層に負担を負わせている。国と同時に改正することを検討すべき」とする意見を付けた。 2万円の引き上げによって、後期高齢者支援金分の課税限度額の超過世帯は601世帯から489世帯になる。全体の
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静岡県内13施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は21日、小学校など計13施設で、インフルエンザに感染したとみられる患者240人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。浜松市中区の幼稚園は全園閉鎖した。 市区町別の患者数は次の通り。 【幼稚園】沼津市18人、浜松市中区25人。 【小学校】清水町23人、富士市12人、静岡市清水区48人、同区7人、焼津市11人、藤枝市31人、島田市19人。 【中学校】裾野市12人、清水町9人、藤枝市9人。 【高校】浜松市中区16人。
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純水洗車システム ビューティー工房おかだ(富士市) 愛車の染み ほぼゼロに【ものづくり最前線】
不純物を取り除いた純水を洗車に活用するシステム。水道水の作業では発生しやすい車体の染み「イオンデポジット」をほぼゼロに抑え、洗車後の工程となるコーティングの効果を高める。 車体を傷める要因は、酸性雨や高熱、強い紫外線、黄砂などが挙げられる。色落ちや塗装のはがれなど目に見える劣化はもちろん、わずかな汚れも気にする愛好者は多い。新型コロナウイルス禍による車の買い控えもコーティング需要を高めた。 白い輪状に浮き上がるイオンデポジットは、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどが原因。水道水では90%の確率で発生していたところ、このシステムでは1%まで減少させたという。 システムを構成する
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インド友好議連 自民静岡県連が発足 関係深化 目的に
自民党静岡県連は21日、インドとの友好関係の加速を目的に、インド友好促進議員連盟を発足した。 自民県連の県議で構成し、県議会会派自民改革会議に所属する議員全41人が発足時に会員として名を連ねた。会長に杉山盛雄氏(沼津市)、副会長に植田徹氏(富士市)、幹事長に良知淳行氏(焼津市)が就いた。 今後、講演会や勉強会の開催のほか、視察なども計画し、静岡空港の利活用促進や海外企業の活力の取り込み、県内企業の人材確保などに役立てる。 県庁で同日開かれた設立総会で、幹事長の良知氏は「県内企業がインドに進出し、交流が進む。人口流出が続く本県でもインドとの友好を促進することで、県民の生活向上や本県の発展
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わんぱく相撲全国準V 岩上君(鷹岡小4) 富士市長に報告
富士市の鷹岡小4年の岩上毘優雅君が7月に東京都で開かれた「わんぱく相撲全国大会小学4年生の部」で準優勝した。21日に富士市役所を訪問し、さらなる成長を誓った。 岩上君は得意とする押し相撲を武器にトーナメントを勝ち進んだ。決勝戦では体格が一回り大きい相手に攻勢に出たが、一瞬の隙を突かれ小手投げで敗れた。「勝てる勝負だった。銀メダルでは満足できないほど悔しい」と自身の取組を振り返った。今後に向けては「努力を怠らず次の大会では必ず全国優勝する」と力を込めた。 岩上君はテレビで見た元横綱白鵬の強さに夢中になり、6歳で相撲を始めた。角界入りを目標に高校生相手に練習を重ねている。
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発明くふう展 「改善が必要」 富士市議会が事業評価
富士市議会は20日、一般・特別会計決算委員会協議会を開き、市の2022年度決算分の3事業に対する事業評価を行った。小中学生を中心にアイデア作品を募る発明くふう展の事業費は、A~Dの4段階のうち「やや評価できる」に当たるB評価とし、継続する中で改善の必要性を示した。 発明くふう展は1966年に始まり、入賞作品を県の発明くふう展に出品している。委員からは「工業のまち」として実施の意義を重視する声がある一方、理数教育を横断的に捉えるSTEAM(スティーム)教育を踏まえたデジタル技術への展開など、時代を捉えた変化を求める意見が多く出た。 富士ヒノキ製のベンチを首都圏に寄贈して林業をPRする事業費もB
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人物や風景 色鉛筆で描く 富士で教室生作品展
富士、富士宮両市で教室を展開する「ふじのふもと色鉛筆アートの会」による色鉛筆画9教室合同展が20日、富士市の市立中央図書館分館市民ギャラリーで始まった。40代から90代までの生徒約90人の自由な題材の作品が並ぶ。24日まで。 生徒は月に2回のレッスンで藤本靖子講師(48)の指導を受けながら色鉛筆の扱い方などを学んできた。教室ではモチーフを自由に決めることを重視。「好きなものを描くと成長のスピードが速い」(藤本講師)という。旅行先の風景や家族の人物画、育てている植物など、作り手の好みが反映された作品が来場者を魅了している。 藤本講師は「簡単に始められるが奥が深い色鉛筆の世界を楽しんで」と話した
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静岡県人口355万7113人 前月比1343人減 8月1日推計
静岡県がこのほど公表した8月1日現在の県の推計人口は355万7113人で、前月と比べて1343人減少した。推計人口の減少は14カ月連続。社会動態は4カ月連続で転入数が転出数を上回る社会増だった。 転入数から転出数を引いた社会動態は593人増(転入1万923人、転出1万330人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は1936人減(出生1630人、死亡3566人)だった。 市町別で人口が増加したのは御殿場市63人増、小山町48人増、菊川市45人増、長泉町41人増など8市町あった。減少は27市町で、最多の静岡市が348人減、浜松市188人減、沼津市131人減、三島市122人減などが続いた。 社
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静岡国際オペラコンクール 60人出場決定
静岡国際オペラコンクール(県など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の実行委員会は19日、10月28日から11月5日に浜松市中区のアクトシティ浜松で開催する第9回コンクールの出場者を決定した。本県出身の2人を含む11カ国60人が出場する。 静岡県出身者はいずれもバリトンで、富士市出身の伊藤尚人さん(26)と伊東市出身の浜野杜輝さん(29)。今回は世界33の国・地域から271人の応募があり、6月の予備審査などを経て出場者が決まった。国別では日本が最多の20人で、韓国19人、中国10人と続いた。 コンクールは1996年から3年ごとに浜松市で開催している。新型コロナ禍で、当初予定の2020年の実施
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「週1回運動」成人47%に増 富士市、22年度調査を報告 市議会委
富士市議会は19日、一般・特別会計決算委員会を開き、2022年度一般会計決算案などの付託議案を審査した。市はスポーツについて聞いた22年度の調査で、週に1回は運動に取り組む成人の割合が、前回調査した19年度の43・0%から47・1%に増加したと説明した。 体育振興費に関連して、無作為に抽出した成人市民約450人が回答したアンケートの結果として報告した。特に70代の実施率が30・3%から55・8%に増えていることを主な理由に挙げた。 アンケートの回答によると、実施している運動はウオーキング・散歩が48・7%、軽体操と筋力トレーニングが13・7%、ジョギング・ランニングが7・5%だった。全くしな
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自己ケアへ技術応用 東洋レヂン取締役/深沢聡氏【サンフロント21懇話会~熱き地域人】
―新型コロナウイルスは医療機器生産にどんな影響が。 「コロナ対応に使う機器とそうでない物で需要が二極化した。高齢者を中心に通院を控えようとする風潮が生まれ、一般的な機器のニーズは急激に減った」 ―新たな状況にどう対応するか。 「病院に通う前のセルフケアに着目した。自社のプラスチック加工技術を応用し、はり製品に近い形の皮膚に刺激を与えて治療する医療機器を開発した。膨らむ医療費問題に貢献できるかもしれない。感染症など他者との接触を避けたい場面でも有効になる」 ―セルロースナノファイバー(CNF)製品開発にも取り組んでいる。 「CNFは多くの特徴があり、挑戦する会社が増えれば新製品誕生の
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多肉植物 彩り思い思い 富士で寄せ植え講座
富士市の富士西公園でこのほど、多肉植物の寄せ植え講座(市振興公社主催)が開かれ、公募の約20人が思い思いの鉢植えを作った。 同市の園芸研究家土屋勝さんが講師を務め、全ての株が見えるレイアウトや、鉢を置く場所の雰囲気などを考えて植えるようアドバイスした。適正な温度や水やりの頻度などの管理方法も伝えた。 参加者は約40種の植物から数種類を選び、色合いやバランスに目を配りながら丁寧に仕上げた。冬に向けて紅葉する品種も多く、オーロラやヒマツリは鮮やかな赤色に、ブロンズ姫は光沢のある赤銅色が楽しめるという。
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三味線 情熱の音色 富士で佐藤さんリサイタル
富士市出身の三味線奏者佐藤さくら子さんのリサイタルが18日、同市のロゼシアターで開かれ、長唄と和楽器アンサンブルのステージを繰り広げた。 佐藤さん自身初のリサイタルとして、母校の東京芸大出身の奏者を招いた。長唄は古典「吉原雀」「多摩川」を唄とはやしに合わせて演奏した。 同大院時代の同級生で組むアンサンブルは、箏(こと)、十七絃、三味線、尺八、笛で構成。唱歌やポップスなどなじみの曲の他、アレンジを利かせた「証城寺のスケルツォ」「リベルタンゴ」を情熱的な音色で届けた。 曲間には出演者が和楽器を紹介し、演奏方法や音色の特徴、公演のエピソードなどについてミニトークを展開した。
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富士市チームが選考記録会 80人が成果競う【市町対抗駅伝】
静岡市で12月2日に開催される県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に向け、富士市実行委員会は18日、代表候補選手選考記録会を同市の富士総合運動公園陸上競技場で開いた。公募の参加者計80人が日頃の練習の成果を競った。 小学生は2千メートル、中学生は3千メートル、一般男子・40歳以上は5千メートルのタイムを測定した。参加者は号砲とともに一斉に飛び出し、所定の距離を意識したペースで好記録に挑んだ。 記録会の結果や外部での公認記録などを参考に、10月中旬ごろまでに代表候補選手を選考する。福良勝己監督は参加者の走りを真剣な表情でチェックし「未確定な層もあるが、トータルでバラ
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スポーツバイク軽快に レバンテフジ静岡が教室 富士宮
富士市が拠点のプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」によるスポーツバイクの乗り方教室(富士宮市主催)が17日、市役所駐車場で開かれ、小学生から大人までの16人が選手から乗りこなし方を教わった。 鈴木史竜選手(25)とグルド・ダニエル選手(22)がコーナーの曲がり方やスラロームの手本を示した。コーナーでは内側の足を曲げて体重を傾けることで、ペダルが地面に触れる事故を防ぎ、外側の伸ばした足で重心を調整できると解説した。 参加者は乗り慣れないスポーツバイクの細かなギア操作に苦戦し、時折よろめいた。鈴木選手から「目線を上げて前を見て」などとアドバイスを受け、転ばないようにペダルをこぎ進めた。 富
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富士市観光ガイド 養成講座開講 歴史や名所、理解深める
2023年度の富士市観光ボランティアガイド養成講座の開講式が14日夜、同市の富士北まちづくりセンターで開かれた。市民37人が計10回の講座を通して、同市の歴史や市内の名所について学ぶ。 初回は市観光ボランティアガイドの会の石原聡美会長が同会の発足経緯や活動状況を説明した。観光ガイドの役割について「訪れた人を幸せな気持ちにすること」と強調し「笑顔や言葉遣いでおもてなしの心を表現してほしい」と呼びかけた。 今後の講座では、市の産業や歴史的な寺院などについて現地研修もしながら理解を深める。
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詐欺被害阻止へ 電話応対学ぶ 静岡県警、富士で訓練
静岡県警と静岡ガスは15日、サギ電話対応訓練を富士市のエネリアショールームで実施した。同社のガス契約者3人が参加し、特殊詐欺の被害防止に向けて手口を学んだ。 犯人役の県警生活安全企画課員が、訓練について事前に了承を得ているガス契約者の自宅に「還付金がある」「サイトの利用料金が払われていない」などと電話をかけた。契約者は途中でサギ電話だと気付いても、犯人役の流ちょうな語り口を受けて電話を切れない人が多かった。 静岡ガスの社員から契約者に再度電話をかけて訓練だったことを明かし、同課員が応答状況を講評した。「『料金を払わないと裁判になる』などの言葉に焦らず、周りに相談することが大切」などとアド
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自転車柱に連携 沼津と富士 周遊ツアーに市民ら30人 両市長も参加
互いの特徴の一つ、自転車を柱にした連携が沼津と富士の両市で始まる。初めてのイベントとなるサイクルツアーを16日開き、関係者らが両市を自転車で周遊した。頼重秀一・沼津、小長井義正・富士の両市長も参加。今後も趣向を変えてイベントを重ねる方針で、小長井市長は「形にして、見える内容にしていく」と具体性を持たせて活性化につなげる考えを示した。 いずれもサイクルステーションを市内に擁し、県東部・伊豆を中心に活動するプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」とも連携していることから一致。駿河湾を一望できる海岸沿いを走り、富士山や千本浜、伊豆半島などの豊富な自然を満喫する両市のコースは愛好家の間でも知られ
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マリンバ音色柔らか 富士拠点のサークルが演奏会
富士市を拠点に活動するマリンバサークル(野村理紗さん主宰)のコンサート(静岡新聞社・静岡放送後援)が17日、同市のロゼシアターで開かれ、小学生から高校生の約30人が日頃の練習の成果を発表した。 マリンバは木琴の一種で、深く柔らかな音が特徴。出演者はメンバーを変えながらステージに立ち、クラシックやポップス、民謡、映画音楽など約15曲を演奏した。ドラム奏者の平松浩一郎さんと芸樹パーカッションプレイヤーのメンバーがゲストで参加した。 出演者は曲ごとに重層的な音色をつくり出し、客席からは大きな拍手が送られた。
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スポーツ×音楽 裾野で野外フェス 入場無料で公開
スポーツと音楽を楽しむ「マウントフジ・スソノ・アウトドア・スポーツフェスティバル」が30日と10月1日、裾野市須山のスノーパーク「イエティ」で開かれる。富士山麓を代表する野外イベントを目指し、市や静岡新聞社などでつくる実行委員会が初めて企画した。 世界最大級の障害物レース「スパルタン」が演出する子供レースとトレイルランニングレース、音楽フェス、飲食物販を予定し、入場無料で公開する。レースは計約500人が出場。音楽フェスには裾野市観光・スポーツ大使のフルヤトモヒロさんや、富士市シティープロモーション大使の結花乃さんら全国各地の「大使」が出演する。 開場は30日が午前8時~午後5時、1日は午
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空き缶こんろで炊飯体験 富士市民が災害時に備え
富士市の新環境クリーンセンター循環啓発棟「ふじさんエコトピア」で16日、空き缶こんろ作りと炊飯の体験会が行われた。 エコと防災を考え、被災時の備えに役立てる企画。市民約10人が参加し、市災害ボランティア連絡会の渡辺雅子さんが趣旨や手順を指導した。 空き缶こんろは、カップ状に切ったアルミ缶にサラダオイルを入れ、アルミホイルを折って作った台にティッシュペーパーの芯を取り付けた。別のアルミ缶で鍋を置く五徳を用意し、簡易的なこんろに仕上げた。鍋を使って炊飯したほか、ツナ缶や焼き鳥缶を使った味付けご飯も調理した。 渡辺さんは「備蓄を使って定期的に調理する習慣を身につけてほしい。経験があればいざと
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新型コロナ、インフル 静岡県内で同時流行の兆し 相次ぐ学級・学年閉鎖
新型コロナウイルスの感染拡大警報が続く中、流行期に入ったインフルエンザの感染者が急増している。15日に県が発表した週報では、定点医療機関あたりの患者数は4・79人、1日推計685人と前週の倍以上に膨らみ、注意報の「10人」に近づいた。新型コロナウイルスは23・83人(同3千人)。県は「慎重に動向をみていく」とするが、双方の学級閉鎖も県内で相次ぐ中、発熱外来では「同時流行」を指摘する声がある。 「新たな段階に入っている」。富士市の小児科・内科のいいずみファミリークリニックの飯泉哲哉院長は現状を注視する。14日、発熱対応の時間帯。家族連れの患者が多数受診し、看護師らが順番整理や検査に追われた。
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インフルエンザ 静岡で流行期か 例年より4カ月早く
静岡市は15日、市内でインフルエンザの流行が始まったと発表した。例年は1月ごろ流行期に入ることが多く、約4カ月早い。市保健予防課は新型コロナウイルス感染症との関連性も含め、「詳しい原因は分かっていない」とし、今後の動向を注視するとしている。 今シーズンの調査の起点となる9月4~10日の1週間で、市内の定点医療機関の平均患者数が2・84人となり、流行の目安となる「1人」を上回った。前週(8月28日~9月3日)は1・24人だった。今後、患者数の増加が予想される。昨シーズンは2023年1月2~8日に流行が始まった。 市の高齢者対象のインフルエンザ予防接種は10月1日から始まる。保健予防課は手洗
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行政の困りごと相談 10月、静岡県内3カ所で実施
総務省静岡行政監視行政相談センターは10月12日から、国、自治体の業務や法律、税金などの相談をワンストップで受け付ける「行政困りごと相談所」を静岡県内3カ所で開設する。 先着順の完全予約制で相談無料。12日に浜松市中区のあいホール(予約受付期間9月29日~10月4日)、19日に静岡市駿河区のツインメッセ静岡(同5~11日)、31日に富士市消防防災庁舎(同20~25日)でそれぞれ行う。時間はいずれも午後1~4時。相談時間は1組20分以内。 本年度の行政相談週間(10月16~22日)に合わせた取り組み。登記、長時間労働、年金、相続、税金などに関する相談に、法務局や労働局などの関連機関をはじめ
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静岡県内小中高13校 インフルエンザで学級・学年閉鎖
静岡県は13日、小中学校と高校計13校でインフルエンザに感染したとみられる患者182人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。下田市の小学校は学校閉鎖を行った。 市区町別の患者数は次の通り。 【小学校】下田市9人、富士市21人、同市17人、藤枝市7人、焼津市15人、菊川市17人、浜松市中区24人、同市西区8人、同市南区6人。 【中学校】沼津市6人、富士宮市13人、磐田市8人。 【高校】森町31人。
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記者コラム「清流」 そんな価値が
富士高の卒業生が出品する美術展で、絵画や彫刻に交ざって千羽鶴があった。お手本のように丁寧な仕上がりだけど、なぜここに。実は外科医が内視鏡手術で使う器具を「指先のように扱うトレーニング」で挑み続ける折り鶴。器用に、しかも素早く。そんな背景も紹介され、来場者の見る目が変わる。 別の展示会では、小中学生が日常の不便を解消するアイデア作品を発表し、年配の家族のために知恵を絞った幾つかが特に関心を集めた。こちらも作品自体に加えて、心温まる着想のエピソードが心に残る。 この「発明くふう展」はものづくりのまちで続く長い事業で、9月は市議会も評価を審議している。どんな経緯で始まり、成果を生み、価値がある
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海岸を合同で清掃 静岡RC第2グループ
静岡ロータリークラブの静岡第2グループに所属する12クラブの約210人がこのほど、県東部の海岸3カ所で合同清掃活動を行った。 沼津北、沼津、御殿場など6クラブは沼津市の千本浜海岸で活動を展開した。午前の約30分間、プラスチックごみなどを拾い集め、環境美化に汗を流した。 富士、富士宮など5クラブは富士市の田子の浦海岸で、沼津西クラブは沼津市の原海岸で実施した。
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JICA協力隊 2人が活動報告 県など配信
静岡県と国際協力機構(JICA)はこのほど、県内から「JICA海外協力隊」に参加した2人の帰国報告会を県庁で行った。ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、視聴者約20人に現地での活動や印象的なエピソードを紹介した。 静岡市清水区の矢島穂高さん(29)は2021年8月から2年間、世界最貧国の一つとされるアフリカ南東部のマラウイで理科教育を行った。暗記主体の学習慣習がある同国で、ペットボトルに入った水を空気の圧力で飛ばすロケット発射実験などを行い、子どもたちが目を輝かせて喜んだ話を披露した。現地の人々には笑顔があふれ、物質的な豊かさにとらわれない国際協力の大切さを強調した。 ベトナ
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インフルエンザ 静岡県内26校で学級・学年閉鎖
静岡県は12日、県内の小中学校と高校計26校でインフルエンザに感染したとみられる患者328人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。県によると、1日の患者数が300人を超えたのは2020年2月4日発表分以来。9月の1日当たりの閉鎖施設数としては過去最多となった。 県が発表している直近1週間(8月28~9月3日)の定点医療機関1カ所当たりの平均患者数は、前週比1・52倍の2・19人。今後の集計分でさらに増える可能性がある。 市区町別の患者数は次の通り。 【小学校】下田市7人、熱海市6人、沼津市11人、同市30人、三島市12人、長泉町10人、裾野市14人、富士市5人、静岡市駿河区2
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汚水処理普及84.9% 静岡県内22年度 全国平均下回る
静岡県がこのほど発表した2022年度末の県内の汚水処理状況によると、汚水処理施設の整備状況を示す「汚水処理人口普及率」は84・9%だった。21年度末から0・6ポイント上昇したが、全国平均の92・9%を下回った。全国順位は36位で変わらなかった。 内訳は下水道が65・5%、合併処理浄化槽18・3%、農業集落排水施設等0・8%、コミュニティー・プラント0・3%だった。 汚水処理人口普及率が最も高かったのは三島市で93・9%。2位以下は静岡市93・8%、磐田市92・3%、富士市91・7%、浜松市90・9%が続いた。伊豆地区は全体的に低い傾向にあり、東伊豆町32・5%、西伊豆町37・4%、河津町
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富士市「ふじのくに祭り」 初めてのアルティメットに挑戦
スポーツ体験やダンスステージなどを展開する「ふじのくに祭り」(駿河男児ボクシングジム主催)が10日、富士市のふじさんめっせで開かれた。 アルティメット、バスケットボール、ダンス、なわとびの4競技のブースが用意され、訪れた家族連れなどが経験者の指導を受けながら、基本動作やこつを学んだ。アルティメットに挑戦した平野優ちゃん(5)=同市=は「初めての体験だったけど遠くに投げられた」と声を弾ませた。 ステージでは地元のダンスチームや高校のチアリーダー部などがパフォーマンスを披露した。会場にはキッチンカーが出店した。
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大畑 地元勝利デビュー ボクシング・駿河男児 判定で3―0
富士市の駿河男児ボクシングジム主催の興行「駿河男児デサフィオ ふじのくに祭り」が10日、同市のふじさんめっせで行われ、ライト級6回戦で同ジム所属の大畑俊平=長泉町出身=が山口楽人(陽光アダチ)に3-0で判定勝ちし、地元でのプロデビュー戦を飾った。 序盤からジャブ、ワンツー主体で組み立て、時折フェイントを入れたステップで巧みにリズムを変えた。5戦全勝(2KO)で勢いもある山口に「経験とプロの戦い方を感じた」といい、リングを大きく使って冷静にストレートを当てた。 飛龍高時代は全国総体バンタム級3位に入り、東洋大では全日本選手権ライト級準優勝の実績を持つ。「僕の試合は派手じゃないけど、勝てば1
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上期個人破産869件 2023年民間調べ 2年ぶりに増加
静岡商工データがまとめた2023年上半期(1~6月)の県内個人破産(手続き開始決定)件数は、前年同期比6・1%増の869件だった。前年を上回るのは2年ぶり。 同社によると、今年は4月から増加傾向で推移し、6月は上半期最多の174件(前年同月比16・0%増)となった。担当者は物価高や円安で経済環境の改善は期待できないとみて、「悪い材料が重なり、先行き懸念が強まっている。国や自治体のサポート、賃金の上昇などが重要視される」と指摘した。 地区別では東部342件(19・1%増)、中部285件(8・3%減)、西部242件(9・5%増)。市郡別では静岡市が182件(10・7%減)、浜松市が159件(
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9月定例会開会 富士市議会
富士市議会は11日、9月定例会を開会し、会期を10月11日までの31日間と決めた後、2022年度一般会計決算認定など19議案の審査を各決算委員会に付託したほか、富士総合運動公園野球場スコアボード改修事業の工事請負契約案などを原案通り可決、承認した。 一般・特別会計決算委員会は14、15、19日、企業会計決算委員会は21、22日に開く。
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価値観や体験 英語で発表 富士で中学生弁論大会
富士市英語弁論大会(市教育委員会など主催)がこのほど、同市の富士教育会館で開かれた。市内の各中学校から代表者16人が参加し、自身の価値観や体験を英語でスピーチした。 生徒は身ぶり手ぶりを交えながら1人5分以内で発表した。「推し活」、「ジェンダーレストイレ」といった社会的なトピックに対して意見したり、部活動など自身の体験から得た学びを振り返ったりした。 入賞した上位4人は、20日に沼津市内で開催する県東部大会への出場権を得た。入賞者は次の通り。 ①鈴木里歩(須津)②木村圭(富士南)③香月旺典(富士)④鈴木咲羽(大淵)
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富士信金 蒲原地区自治連合会にテント寄贈 静岡
富士信用金庫はこのほど、テント6張りを富士宮市に寄贈した。市立公民館に一張りずつ配置し地元行事などで活用する。 寄贈は同信金の創立70周年記念事業の一環で、富士市に26張り、静岡市清水区の蒲原地区自治連合会に1張りを贈った。
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モンゴル選手富士合宿に感謝 アジアベンチプレス選手権へ抱負
アジアベンチプレス選手権大会(12日開幕・北海道)に向けて富士市内で事前合宿をしていた東京パラリンピック金メダリスト、モンゴルのエンフバヤル・ソドノムピルジェー選手が8日、富士市の小長井義正市長を訪問し、合宿受け入れへの感謝や同選手権大会への抱負を語った。 エンフバヤル選手は東京パラリンピックのパワーリフティング男子107キロ級で大会記録を更新し金メダルを獲得した。同大会の前にも富士市内で合宿を予定していたが感染症拡大の影響で中止になったことに触れ「こうして富士市で練習ができてうれしい。これからも関係を続けたい」と感謝した。同選手権大会に向けては「よい報告ができるよう優勝を目指す」と意気込ん
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テント6張り 富士宮市に寄贈 富士信金
富士信用金庫はこのほど、テント6張りを富士宮市に寄贈した。市立公民館に一張りずつ配置し地元行事などで活用する。 寄贈は同信金の創立70周年記念事業の一環で、富士市に26張り、静岡市清水区の蒲原地区自治連合会に1張りを贈った。富士市では市内26カ所あるまちづくりセンターに配布される。 富士宮市役所で行われた贈呈式で、浅見祐司理事長が須藤秀忠市長に目録を手渡し、同市から感謝状を受けた。浅見理事長は、新型コロナウイルス下の行動制限が解除され地域行事が再開したことを受けてテントを選んだといい、「(信金は)地域社会に支えられている。還元していきたい」と話した。
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小中学生の工夫満載「発明品」 富士で10日まで展示
富士市の小中学生が考えた“発明品”を紹介する第58回市発明くふう展(実行委主催)の作品展示が9日、同市のロゼシアター展示室で始まった。日常の不便を解消するユニークな作品が並ぶ。10日まで。 小学生140点、中学生13点の応募があった。最高賞の市長賞に輝いた野沢亮太さん(富士二小5)は、ブルーベリーの色素と尿による色の変化で体調を確認できるトイレットペーパーを作った。今年は猛暑を反映して暑さ対策のアイデアが目立った。 会場では、ものづくりに関心をもってもらう体験コーナーを設け、高校や大学、企業の取り組みなどを紹介。児童生徒が手がけた夏休みの自由研究などがそろう第57
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JR東海 台風7号で乱れ、運行管理と情報発信で改善策 国交省提出
JR東海は8日、8月のお盆期間中に発生した台風7号や県内での大雨に伴う東海道新幹線の運休や遅れの対応に関する検証結果を国土交通省に提出した。運行管理や利用者への情報発信の課題を挙げ、改善点を示した。 同社は台風7号の接近に伴い、8月15日の始発から計画運休や本数を減らして運行した。16日は始発から通常運転していたが、午前8時半ごろ、富士市に設置された雨量計が規制値に達した。一時全線で運転を見合わせ、山陽新幹線との直通運転を終日取りやめた。乗客の輸送を続けるため、夜通しで運行をしたが、新大阪駅付近に列車が滞留して影響が長引いた。17日も始発からダイヤが乱れ、利用者への情報発信が遅れたため、混
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CNF活用へ意見交換 富士で懇話会
植物由来の新素材セルロースナノファイバー(CNF)の活用について意見交換する富士市CNF関連産業推進懇話会がこのほど、同市の消防防災庁舎で開かれた。事業所の代表者や学識経験者らは製品に基づいて需要を考慮するなど、企業との連携を深める必要性を強調した。 事務局の市側は研究機関とつながるプラットフォームの拡大など、市のアクションプランの進み具合を示し、マッチング事業に参加企業が増えている現状を報告した。プラモデルの原料や廃棄する紙を使ったCNF素材など、新たに実用化に至った製品も紹介した。 出席者からは「植物素材としての価値を社会に認識してもらう取り組みを」「環境性能が評価される土壌づくりが求め
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原田地区の伝説 “絵巻”で身近 富士 妙善寺まつわる「鬼鹿毛物語」 児童ら地域学習
富士市の原田小は7日、地元に残る伝説や旧跡を学ぶ地域学習授業「原田地区の魅力を見つけよう」を実施した。3年生約70人が同市原田の妙善寺本堂で同寺にまつわる伝説「鬼鹿毛物語」の読み聞かせを鑑賞した。 同市のボランティアが約30年前に作った縦1メートル横1・5メートルの「絵巻物」を使用。物語の各シーンを描いた全長22メートルの布をストーリーに合わせて巻きながら読み聞かせた。児童は絵巻物に見入って城主「小栗判官」と馬「鬼鹿毛」による友愛の物語を楽しんだ。作中で鬼鹿毛が埋葬されたとする同寺の観音堂や地域の旧跡も見学した。 同校のコミュニティスクールの一環。企画した渡辺美江さん(58)は「伝説に登
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ヒガンバナいっぱいに 富士の滝川沿い 市民草刈り
富士市の今泉地区を流れる滝川沿いでこのほど、ヒガンバナの開花に備えた草刈りが行われ、市民約60人が遊歩道での作業に取り組んだ。 身近な水辺環境を守る市民団体「そうだ! 沼川プロジェクト」の活動の一環。プロジェクトの会員や近隣に本社を構えるジヤトコの社員らが、沼川水系の滝川流域を中心に花の植え付けや清掃を続けている。今回は約2・5キロ区間にわたって雑草を取り除いた。 同所のヒガンバナは9月下旬ごろに見頃を迎える。
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ビッグモーター富士店前の街路樹問題 静岡県が被害届
中古車販売大手ビッグモーターの富士店(富士市日乃出町)前で、県が管理する街路樹が枯れるなどした問題で、静岡県は7日、何者かが意図的に緑花木を損傷し土壌を汚染した疑いがあるとして、富士署に器物損壊容疑で被害届を提出し、受理されたと発表した。 県は現状復旧に向けた準備を進める。原因者が特定されれば、土壌の入れ替えや低木の植樹などに要する費用と土壌調査費を原因者に請求する方針。 富士店前では、低木の植栽面積が減っているとして、8月2日に県富士土木事務所が土壌調査を実施し、除草剤に使用されるグリホサートとブロマシルの成分が検出された。 全国各地の同社店舗前で同様の被害が確認され、同社が除草剤の
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認知症当事者の集い「本人ミーティング」広がる 藤枝市など 体験談冊子を作成
認知症の当事者が集い、自らの体験や悩み、生活上の工夫などを話し合う「本人ミーティング」が県内でも広がりつつある。交流の場としてだけでなく、行政の認知症施策や地域づくりに当事者の視点や意見を反映させる取り組みとしても注目されている。 「道に迷う時、自分では迷っているという感覚はないんです」「そう、自分も正しい道を進んでいる感覚です」-。藤枝市が6月に開いた本人ミーティング。認知症当事者が体験を語り合った。参加したのは60~80代の当事者4人と行政、福祉関係者。道に迷った経験や服薬の工夫、スマホの活用法など、話題は多岐にわたった。 同市は2020年度から月1回、市内の古民家カフェを会場にミ
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モンゴルのパラ金メダリスト 静岡東中で授業 障害乗り越えたパワー! 継続の大切さ伝える
静岡市葵区の静岡東中は6日、東京パラリンピックのパワーリフティング男子107キロ級(運動機能障害)で金メダルを獲得したモンゴルのエンフバヤル・ソドノムピルジェー選手を招いた特別授業を行った。3年生約260人が障害を乗り越えて栄冠を勝ち取ったパラリンピアンの講話を通し、共生社会へ理解を深めた。 右足が義足のエンフバヤル選手は、自分の内面を変えたい一心で16歳から競技を始めた。金メダル獲得は猛練習を積んで競技に臨んだ成果だったと振り返り、自信を持って一つのことをやり続ける重要さを説いた。講話後にはベンチプレスを披露。約100キロのバーベルを軽々と持ち上げ、生徒を驚かせた。 同授業は東京パラリンピ
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沼津市議見聞広める活動始動 防災や環境、交通インフラ…6業種代表者らと意見交換
沼津市議会(28人、高橋達也議長)が全議員で見聞を広めようと始動した。市内各地や業界の現状認識の共有化へ関係者と初の意見交換会を開いたほか、周辺議会との合同研修も企画。地元に加えて防災や環境、交通インフラなど、広範にまたがる課題について理解を深め解決策を模索する。 「意外と知らないこともある」。4日、沼津市役所委員会室で開いた意見交換会。高橋議長は冒頭、活動の意義を強調した。議員は地元やつながりのある業界のことは精通しているが、専門外になると分からない点が多いとして、全議員で取り組むと明かした。 同日は地元を代表する水産業や観光業、商工業をはじめ、6業種の代表者ら11人を招いた。議員2
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富士のゲートボールチーム 全国大会へ意気込み 副市長訪問
第39回全日本ゲートボール選手権大会に県代表で出場する富士市のチーム「富士スノーファルコン」の選手らが5日、市役所に森田正郁副市長を訪ね、6年ぶりとなる全国大会での活躍を誓った。 中高生のジュニア世代からプレーしている広田敏明さん(31)、本多康亨さん(30)、佐野恭平さん(25)と、鈴木広美さん(74)、佐野拓那さん(31)のチーム。7月に伊豆市で開かれた県大会で16チームの頂点に立ち、全国出場を決めた。 主将の広田さんは守りが主体というチームのスタイルを説明し「チームワークの良さが強み。初の2次リーグ進出を目指したい」と目標を述べた。森田副市長は「チームの活躍は、幅広い層が熱中できる競技
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多様性尊重する社会へ 三島でシンポ インクルーシブ考える
三島市のNPO法人自立生活センターアシストミル(湯山恭子代表)はこのほど、多様性を認めて支え合うインクルーシブ社会について考えるシンポジウムを市民生涯学習センターで開いた。 自立生活センターナビ(大阪市)の東佳実さんと、自立生活センター富士(富士市)の和田彩起子さんを招き、湯山代表とともに誰もが尊重し合える社会の実現に向けて意見を交わした。 東さんは「障害のない子もしんどいのが今の教育現場」との言葉がきっかけで、障害の有無にかかわらず共に学ぶ「インクルーシブ教育」を進めるプロジェクトに参加した体験談を紹介。障害児と健常児を分ける分離教育について「最初の分離は一生の分離。小さい頃から分けられる
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痴漢容疑で逮捕 30代男性教諭を停職6カ月 静岡市教委懲戒処分
静岡市教育委員会は5日、県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕された清水区の小学校の30代男性教諭を同日付で停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。 市教委によると、男性教諭は5月29日午後3時ごろ、富士市内のリサイクルショップで、40代女性の太ももを触る痴漢行為をしたとして富士署に逮捕され、その後、不起訴処分となった。事件当日は、教諭の勤務する小学校は行事の振り替え休日だった。教諭は事実関係を認め、「十分に反省している」などと話している。停職期間の満了後は職場復帰する意向という。 赤堀文宣教育長は「教育公務員として許しがたい行為。不祥事根絶に向け、教職員全体の一層の綱紀粛正を図り、信頼回復に努め
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静岡県有権者301万3697人 6月から7458人減
静岡県選管が4日に公表した選挙人名簿登録者数(基準日9月1日)は301万3697人(男148万1489人、女153万2208人)で、6月1日の前回登録時と比べて7458人減少した。 増加したのは3区町で浜松市中区254人、同浜北区52人、長泉町40人だった。 減少数が多かった市区は静岡市清水区575人、沼津市551人、御殿場市485人、富士市481人。町部は小山町211人、函南町127人など。 定時登録は毎年3、6、9、12月の各1日に行われている。
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ふるさと納税で富士市に4950万円 旭化成が寄付
富士市に富士支社を構える旭化成(東京都)が企業版ふるさと納税として市に4950万円を寄付し、野崎貴司支社長が4日、市役所に小長井義正市長を訪ねて目録を手渡した。市が推進する田子の浦港活性化事業に使われる。 長期的な事業推進に当たって市が地区の企業に協力を求めてきた。企業版ふるさと納税による同市への寄付としては過去最高額という。 寄付の対象になる事業は、田子の浦港振興ビジョンに基づくにぎわいづくりや防災対策など。ハードとソフトの両面から港周辺の魅力向上を図り、富士山の眺望を生かした観光交流人口の拡大を目指す。 野崎支社長は「地域の恩恵を受けている企業として発展を援助したい。多くの人が訪れ
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デュオやオケ 広がる世界 バイオリン・三雲はるな(富士出身)
ドイツで活動するバイオリニスト三雲はるな(富士市出身)が9月、国内でピアノとのデュオリサイタルを展開している。現地ではオーケストラでの演奏もスタートし「縁のある場で演奏の可能性を広げていきたい」と話す。 7月に正団員になったマンハイム国立歌劇場管弦楽団は、ドイツでも指折りの公演数を誇るオーケストラ。主に扱うオペラは未経験という三雲は「日本ではあまり演奏されない曲も多く、レパートリーを増やすチャンス」と意欲的だ。 4歳からピアノとともにバイオリンを始め、県学生音楽コンクール優勝などの実績を持つ。中学2年で静岡交響楽団(当時)と共演し、高校では地元のロゼシアターでリサイタルを開いた。東京芸大
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鹿児島国体、16日から会期前競技 静岡県選手団発表
静岡県スポーツ協会は「燃ゆる感動かごしま国体」会期前競技の水泳、体操、ローイング、レスリング、ゴルフ、ビーチバレーボールに出場する県選手団を発表した。 会期前競技の実施期間は16~24日。水泳は鴨池公園水泳プールが会場で、開催日は競泳22~24日、飛び込み18~20日、水球17~20日、アーティスティックスイミング(AS)16日。オープンウオーター(OWS)スイミングは18日に屋久島町で実施する。体操は21~24日、新体操は16、17日、トランポリンは18日に鹿児島アリーナが会場。ローイングは21~24日で鹿屋市、同じ日程でレスリングは日置市で行う。ゴルフは20~22日で会場は男子が霧島市
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9月11日から定例会 富士市議会
富士市議会議会運営委員会は4日、市議会9月定例会の会期を11日から10月11日までの31日間とする日程案を了承した。 市は2022年度一般会計決算など認定案17議案と、23年度一般会計補正予算など補正予算案6議案を含む計33議案を提出する。一般会計補正予算案は、市役所庁舎のレイアウト変更などにかかる経費を追加する。 22年度決算を審査する一般・特別会計決算委員会は14、15、19日、企業会計決算委員会は21、22日に開く。
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店舗屋上から救出想定 富士、エンチョー防災訓練
エンチョーは4日、富士市のジャンボエンチョー富士店で市中央消防署などと連携した防災訓練を実施した。建物からの出火を想定し、はしご車を使った救出の流れを確認した。 社員が店舗屋上に取り残された客として救助を待ち、はしご車で駐車場に降りた。消火器の取り扱いや店舗内での避難誘導も実践した。訓練は同店のほか、県内外55カ所の営業店などで計約千人が参加した。 同社は防災用品の備蓄などの啓発に取り組んでいる。昨年、静岡市清水区の店舗が台風による浸水被害を受けたことから、消防との本格的な訓練を初めて行った。
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葛飾北斎の版画がパッケージに 富士・田子の月、新商品もなか発売
富士市の菓子メーカー「田子の月」はこのほど、パッケージの掛け紙に葛飾北斎の版画を添えた新商品「富士山もなか4個入り」を発売した。富士市内の風景を描いたとされる作品を使い同市の魅力をアピールする。 「富士山もなか」は自家製の小倉あんと白あんを富士山型のもなかで包んだ同社の定番商品。新商品は北斎の「富嶽(ふがく)三十六景」のうち「東海道江尻田子の浦略図」、「駿府大野新田」、「駿州片倉茶園ノ不二」をそれぞれ使用して3種類のパッケージを用意した。いずれも富士山の眺望の類似性などから、市内から望んだ景色と推定されている。 同社の牧田桂輔社長は「3作品の風景は富士市の誇り。海外のお客さまにも伝われば
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小説や詩の朗読、練習成果発表 富士で「話の会」
静岡県東部で朗読のボランティアや教室を展開する「話の会」は3日、富士市のロゼシアターで発表会を開いた。富士、沼津両市の教室に通う生徒8人が日頃の練習成果を披露した。 生徒は元アナウンサーでSBS学苑講師の加藤啓子代表の指導を受け発声や滑舌を学んできた。発表では芥川龍之介の短編小説や金子みすゞの詩などを丁寧に読み上げた。来場者と声を合わせて朗読もした。 加藤代表は「声質や年齢に関係なく、持っている声を生かした魅力的な発表だった」と話した。
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共感、傾聴の大切さ理解 富士市立高教員ら「ピアサポート」研修
富士市の市立高はこのほど、仲間同士で助け合う「ピアサポート」の研修会を同校で開き、教員ら約50人が安心できる人間関係の構築について理解を深めた。 講師を務めた元公立高教諭の山口権治さん(浜松市)は、夏休み明けに不安や悩みを抱いている生徒との向き合い方について語った。生徒が自ら話すことができる状況をつくり、共感しながら傾聴する大切さを解説した。 グループごとの演習では、一人一人が最近の気持ちを色などで表現するトレーニングに臨んだ。自身の内面を開示することへの抵抗を感じるとともに、相手に肯定的な関心を向けたり、自然な態度で耳を傾けたりするやりとりを体感した。 同校では本年度から、生徒が主体
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富士宮市長杯将棋大会 S級優勝は伊藤さん(裾野)
第2回富士宮市長杯将棋大会がこのほど、同市の富士根南公民館で開かれ、県内外の幼児から大人まで120人が熱戦を繰り広げた。最上位の市長杯(S級)は裾野市の伊藤大悟さん(35)が優勝した。 参加者はS~C級のほか、小学生の高学年と低学年、初心者の計7部門で競った。指導対局では富岡英作八段が児童3人の相手を同時に行った。 市長杯は昨年10月に竜王戦第三局が市内で行われたことをきっかけに始まった。 主な結果は次の通り。 S級 ②北川晴雄(静岡市)③遠藤憲一(富士宮市)▽A級 ①本杉雅人(静岡市)②西垣元和郎(東京都)③岸智之(静岡市)▽B級 ①石亀武(富士宮市)②田中耕治(神奈川県)③松本将
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アウトドアの知識、防災に生かそう 富士であんどうりすさん講演
富士市は2日、家庭内での防災意識向上を目的にした「わが子を守る防災セミナー」を同市の市消防防災庁舎で開いた。阪神大震災での被災経験を基に全国で講演を展開するあんどうりすさんがアウトドアの知識を生かした災害対策を説明した。 あんどうさんは「アウトドアグッズは日常使いしながら災害時にも使用できる」と強調し、役に立つアイテムを紹介した。風水害時には水にぬれて低体温症になる危険性を指摘し、耐水圧の高いレインウエアの備えを勧めた。防災用品を詰めるリュックの使用法も解説。背負う際の負担を軽減させる荷物の詰め方や持ち方を伝えた。 市防災危機管理課の職員は、洪水や土砂災害で被災のリスクがある市内のエリア
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富士「自転車のまち」の可能性探る 渋滞緩和、観光消費効果を検証
富士市が渋滞緩和などまちの課題解決に向けて自転車利用の可能性を探る社会実験の開始式が2日、同市の道の駅「富士川楽座」で開かれた。11月まで約3カ月にわたり、自転車の貸し出し促進や観光利用などの取り組みを実践する。 行政と自転車の関連企業、観光団体など官民でつくる実行委員会が、国の事業採択を受けて準備を進めてきた。市民や来訪者にさまざまな場面で自転車を利用してもらい、交通施策や自然環境、観光消費など各方面での効果を検証する。 事業は、富士川楽座など市内3カ所のレンタサイクルで増車するなど体制を強化してスタート。10月にはJR富士駅と新富士駅間を移動するコネクトサイクルを実施する。11月に
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130人が吹奏楽やチアリーディング 明治大応援団が合宿成果発表
明治大応援団は9月3日午後1時半から、夏季合宿成果発表会を富士市のロゼシアター大ホールで開く。 同団は8月27日から10日間の日程で、同市の複合型スポーツ施設「エスプラット・フジスパーク」で練習に励んでいる。発表会では団員約130人が吹奏楽やチアリーディングを交えた応援を披露する。 入場無料。開場は午後1時。
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除草剤成分2種類検出 ビッグモーター富士店前 静岡県土壌調査
中古車販売大手ビッグモーターの店舗前で街路樹が不自然に枯れている問題で、県は1日、富士市の富士店前で実施した土壌調査結果を公表し、除草剤に含まれる2種類の成分が検出されたと明らかにした。意図的に除草剤がまかれたとみて、近く富士署に被害届を提出する。行為者の特定には至っていない。 富士店では2021年の出店時に比べて県道沿いの低木の一部がなくなっていて、県が8月2日に土壌を採取した。県道路局によると、検出されたのはホームセンターなどで入手できる除草剤に使用されるグリホサートとブロマシル。調査した4地点全てから検出された。まかれた時期は不明。2種類の除草剤を使用していた可能性があるという。
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ほかで見られない陶芸作品楽しんで 富士の川崎さん作品展 試行錯誤の力作100点
富士市の陶芸家川崎松風さん(52)の作品展が5日まで、静岡市葵区七間町のギャラリーえざきで開かれている。 今春開催された東海伝統工芸展で入選した作品や志野風紋壺など約100点が並ぶ。同工芸展で8回目の入選を果たした「萌黄釉大鉢(もえぎゆうおおばち)」は直径48センチ、高さ20センチの大型の作品。美しいもえぎ色は釉薬に着色剤のクロムを混ぜて表現した。温度管理や釉薬のかけ方など試行錯誤を繰り返して仕上げた。 川崎さんは「オリジナルの配合で色を出した。ほかでは見られない力作を楽しんでほしい」と呼びかけている。
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富士高卒業生らの10~90代アート展
富士高の卒業生らによるアートの展示「富友会美術同好会作品展」が1日、富士市の市立中央図書館分館市民ギャラリーで始まった。3日まで。 在校生を含む10代から90代までの36人が、計約70点を出品した。油彩や水彩の絵画をはじめ、写真や彫刻、陶芸など幅広いジャンルの作品が並ぶ。折り紙工学の研究者が手がける幾何学的なアートや、医師が内視鏡手術で使う鉗子(かんし)で作った折り鶴、キャラクターデザインの専門家によるグッズなどもそろい、来場者の関心を集めている。 午前10時から午後5時まで。最終日は4時まで。
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富士宮7日から「移動スーパー」 MV東海
マックスバリュ(MV)東海は7日から、買い物の支援で地域を巡る「移動スーパー」を富士宮市の富士宮朝日町店を拠点に始める。同社10台目の移動スーパーで同市と富士市を巡回する。富士宮市での稼働は初めて。 同店の生鮮食品や日用品など約500種類を積んだ専用車で販売する。富士宮市は北山、大富士、富丘、上井出、白糸、富士根南、芝川、富士根北、大宮中、大宮東の各地区、富士市は富士川地区を巡る。
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歴代入賞者 名曲高らか 浜松・中区で国際オペラのプレイベント
10月28日から11月5日まで浜松市で開催される「第9回静岡国際オペラコンクール」(静岡県など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)のプレイベントとしてこのほど、歴代入賞者を招いたコンサートが同市中区の静岡文化芸術大で開かれた。 同コンクールで活躍したソプラノの吉田珠代さん、テノールの城宏憲さん、バリトンの高田智宏さん(富士市出身)、ピアノ奏者小埜寺美樹さんが出演した。ベルディのオペラ「ドン・カルロ」や「仮面舞踏会」から約10曲を披露し、美しい歌声と演奏で約600人の聴衆を魅了した。 歌の歴史的背景の解説や出演者がコンクールを振り返る時間も設けられた。高田さんは「海外の歌手と切磋琢磨(せっさた
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バレー基本動作を指導 西区 ブレス浜松 小中生向け
バレーボールVリーグ女子2部のブレス浜松による小中学生向けのバレーボールクリニック(浜松市スポーツ協会主催)がこのほど、同市西区の舞阪総合体育館で開かれた。未経験者を含む小学4年~中学3年の男女50人が、バレーの基本動作などについて指導を受けた。 ブレス浜松ゼネラルマネジャー(GM)の大林素子さんや、富士市出身の山本実奈選手らが講師を務めた。児童、生徒はパスやサーブ、スパイクなどの基礎練習に取り組み、アドバイスに耳を傾けた。学年、男女別でミニゲームも実施。各チームに選手が交ざり、楽しみながら交流した。 同協会は子どもたちにトップアスリートの技術に触れてもらおうと、市内のプロスポーツチームを招
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「防災の日」東部各地で訓練 手順確認 富士 初の土砂崩落を想定
富士市は土砂崩落による人命救助と道路啓開を同市の富士川体育館駐車場で訓練した。土砂に埋もれた行方不明者の救出から道路の復旧まで一連の流れを確認した。同様の訓練は市内初。 市建設部職員や消防署員、市建設業組合の組合員ら54人が参加した。地震で山から市道に流れ込んだ想定で盛られた土砂を棒で突いていき、行方不明者に模した人形を捜索。人形が見つかるとスコップや手で掘り出して、心臓マッサージを施しながら救急車に運んだ。組合員は道に残った土砂を重機で除去した。 市の訓練ではこのほか、市消防防災庁舎の災害対策本部で被災情報の受理や指示をシステム上で管理する処理体制のほか、ウェブ上で市民に向けた模擬情報の通
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盗撮容疑の男性を不起訴 静岡地検富士支部
静岡地検富士支部は31日までに、性的姿態撮影処罰法違反の疑いで逮捕、送検された愛知県知立市の男性会社員(39)を不起訴処分とした。30日付。理由は明らかにしていない。 男性は富士市内の宿泊施設で20代女性の性的な姿態を盗撮したとして7月26日、富士署に逮捕された。7月に施行された同法を県警が適用し、逮捕した初めてのケースだった。
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新東名新富士IC付近で車両火災 走行中に煙、けが人なし
31日午前2時5分ごろ、富士市厚原の新東名高速道新富士インターチェンジの出口付近で、三重県桑名市、自動車販売業の男性(59)の乗用車から煙が出ているのを通行人が目撃し、119番した。男性は避難し、けがはなかった。富士署などによると、同高速道下りを走行中に運転席付近から煙が出て、車内の一部が焦げた。同署などが出火原因を調べている。
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SDGs達成融資、マキヤ1億円調達 日本生命保険と締結
マキヤ(富士市)は31日、持続可能な開発目標(SDGs)の達成度と融資条件が連動する「サステナビリティ・リンク・ローン」(SLL)の契約を日本生命保険(大阪市)と締結し、運転資金として1億円の融資を受けた。期間は5年。 事業にかかる環境負荷の軽減などが資金調達に還元され、SDGsの諸課題の解決を促進する取り組み。融資に当たって目標値を改めて設定し、3年目の達成度によって金利の引き下げが受けられる。 売上高あたりの食品廃棄率(2022年度比)は27年度までに33%減、30年度までに52%減を目指す。店舗売り場面積あたりの二酸化炭素(CO2)排出量(21年度比)は27年度までに24%減、30
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静岡県発注工事5件「適正」 入札監視委員会
静岡県入札監視委員会(委員長・田中博通東海大名誉教授)はこのほど、県庁で非公開の会合を開き、県が2022年10月から23年3月までに発注した工事のうち5件の入札や契約手続きの過程などを審議し、いずれも適正だったと判断した。 審議したのは、小潤井川の河道拡幅に伴う橋の架け替えを行う河川改良工事(富士市)など。予定価格250万円を超える公共工事1730件の中から委員が抽出した。 建設業課によると、5件の工事に関する意見の具申や勧告、入札結果に対する調査指示はなかった。
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無免許、名義を偽りレンタカー借りた疑い 静岡で身代わりひき逃げの男再逮捕
男が7月1日に乗用車を無免許運転して軽自動車と出合い頭に衝突し、子どもら5人が重軽傷を負ったにもかかわらず知人を身代わりにして逃走したとされる事件で、静岡南署と県警交通指導課は30日、無免許の男が使うことを隠してレンタカーを借りた詐欺の疑いで住所不定、風俗店従業員の男(20)=自動車運転処罰法違反(無免許過失傷害)などの容疑で逮捕済み=を再逮捕し、知人の富士市松岡、建設作業員の男(20)を逮捕した。事故を起こした乗用車は、レンタカー会社に運転手の名義を偽り、だまして借りたものだったという。 県警によると、レンタカーの賃借に関する詐欺での逮捕は全国でも珍しいとみられる。2人の逮捕容疑は7月1
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不適切盛り土事例共有 富士山周辺市町連携対応 富士で会議
富士山麓周辺の6市3町でつくる土砂埋め立て問題対策担当者会議が30日、富士市役所で開かれた。地区内での不適切な盛り土に関する事例を共有し、対応への連携を確認した。 御殿場市の担当者が、3月から9月までの期間で実施している安全性把握調査について中間報告した。対象箇所は6月の大雨でのり面が崩壊するなど早急な対策が求められ、測量やボーリング調査で地質の強度と安全性を確かめている。報告では、調査結果に基づく今後の対応パターンなどを示した。県警の担当者は違反の抑止策などについて説明した。 会議に参加する沼津、三島、富士宮、御殿場、裾野、富士の各市と函南、長泉、小山各町は、首都圏に近い条件などを背景
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ビッグモーター富士店前から除草剤成分 静岡県土壌調査、被害届提出へ
中古車販売大手ビッグモーター(東京)の店舗前で街路樹が不自然に枯れるなどしている問題で、静岡県が富士市の富士店前で採取した土壌から除草剤に含まれる成分が検出されたことが30日、関係者への取材で分かった。県は県警に被害届を提出する方針。 富士店前では、県が低木の植栽面積が減っているとして今月2日に土壌調査を実施していた。店側は県の聞き取りに清掃や環境整備を定期的に行っていたと説明し、除草剤の使用を否定している。 同社店舗前では、各地で街路樹が枯れていたり低木がなくなったりしていて、同社が除草剤の散布を認めたケースもある。県内では浜松市東区の浜松柳通り店(閉店)で除草剤をまいたことを認め、市
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富士の鉄工所 AED2台を富士宮市に寄贈
富士市の長谷川鉄工所は29日、富士宮市に自動体外式除細動器(AED)2台を寄贈した。市内で開かれるイベントで希望する主催者に貸し出す。 同社は2015年にもAED2台を市に寄贈した。本体の耐用年数を考慮し、更新する目的で今回の寄贈を決めたという。 富士宮市出身の長谷川弘信会長(77)が市役所を訪ね、須藤秀忠市長にAEDを手渡した。長谷川会長は7月中旬に自身が市内の病院でAEDによって助かった経験を明かし「命を助ける効果を身をもって体感した。役に立てれば」と述べた。
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由比-興津沖・船釣り シロギス活発な食い パワフルな引き堪能【魚影を追って】
8月中旬、由比-興津沖でシロギスを狙うと、朝の1投目から活発な食いっぷり。一度に2匹のダブルも何度かあり、抱卵したぽっちゃり体形のシロギスの軽快な当たりと、パワフルな引きを堪能した。 由比漁港の海桜丸で釣行。午前5時半、港から5分ほどの近場で釣り開始。水深12メートル。餌の赤イソメを針に刺し、アンダースローで軽く前方へ投げ込む。 重りが底に着いた。道糸のたるみを巻き取り、ゆっくり竿を起こしながら仕掛けを手前に引いてくると、すぐに「ブルブルッ」と竿を震わす当たり。 軽く合わせてリールを巻くと「キュン、キュキュン」と小気味よい引きで、1投目からパールピンクに輝く15センチのシロギスが釣れて
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中国から迷惑電話 静岡県内自治体でも確認 原発処理水放出後
東京電力福島第1原発の処理水海洋放出開始後、全国各地で相次いでいる中国から発信された迷惑電話が、静岡県内自治体でも25~28日に確認された。 函南町役場では27日午後、中国の国番号「86」で始まる電話が2件確認された。うち1件は男性とみられる人物が外国語で何かを話した後、翻訳アプリのような自動音声による日本語で「なぜ中国に流すのか」などと数回繰り返され切れた。 富士市役所には25日と28日に1件ずつ、「86」から始まる国際電話があり、「日本はどうして核排水を排出するのか」などの音声が流れた。 県庁にも複数電話 静岡県庁にも29日までに、複数回の電話があったことが県への取材で分かった。
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盗撮の疑いで男逮捕 富士署
富士署は29日、性的姿態撮影処罰法違反の疑いで富士市一色、無職の男(23)を逮捕した。逮捕容疑は同日午後5時ごろ、同市内の店舗内で同市の女性(18)のスカート内にスマートフォンを差し入れて撮影した疑い。
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給油後代金払わなかった疑い 会社役員の男逮捕 富士署
富士署は29日、詐欺の疑いで自称神奈川県愛川町半原、会社役員の男(49)を逮捕した。逮捕容疑は8日午後7時半ごろ、富士市岩淵の東名高速道富士川サービスエリア(SA)下りのガソリンスタンドでレギュラーガソリン37リットル(約7300円)の給油を受け、代金を払わずに逃走した疑い。同署によると、容疑者は支払いの際に「前はこれで払えた」などと言って従業員に名刺を渡し、従業員らが対応を協議している間に逃げたという。
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「稲の成長うれしい」 富士・元吉原中生が稲刈り体験
富士市の元吉原中は29日、稲刈り体験学習を同市大野新田の田んぼで行った。生徒17人が地元農家の教えを受けながら収穫を楽しんだ。 5月に生徒が田植えした約400平方メートルの田んぼで実施した。農家から鎌の使い方などのアドバイスを受け、穂が実った稲を丁寧に刈り取った。2年の鈴木聖奈さんは「田植えが大変だったからこそ稲の成長がうれしい」と笑顔で話した。 JAふじ伊豆の協力で、総合学習の一環として毎年実施している。収穫した米は給食に活用する。
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カード詐取容疑の女逮捕 富士署など
富士署と県警捜査4課は28日、詐欺の疑いで自称広島県廿日市市、会社員の女(27)を逮捕した。 逮捕容疑は同日、何者かと共謀し富士市の無職女性(88)に電話で「還付金がある。金融機関の職員を向かわせる」などとうそを言い、容疑者が女性方を訪れてキャッシュカード1枚をだまし取った疑い。
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かりがね橋と沼川、知事に整備を要望 2期成同盟会
新々富士川橋(富士川かりがね橋)建設促進期成同盟会と沼川改修促進期成同盟会は28日、県庁に川勝平太知事を訪ね、かりがね橋の早期開通や接続道路の整備、沼川新放水路の早期完成などを要望した。 両期成同盟会の会長を務める小長井義正富士市長が川勝知事に要望書を手渡し、「かりがね橋は慢性的な交通渋滞を緩和し、南海トラフ巨大地震への防災対策強化に資する。沼川流域では大規模な浸水被害が頻発し、地域にとって治水安全度の向上は喫緊の課題」と整備の重要性を指摘した。 要望には須藤秀忠富士宮市長が同行し、富士、富士宮、沼津市の担当職員らも出席した。
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違法薬物の使用状況、相談員へ解説 富士市青少年指導委員会
富士市青少年指導委員会はこのほど、市青少年薬物等乱用対策相談員に向けた研修会を市消防防災庁舎で開いた。富士署の宮本貢刑事2課長が講師を務め、相談員約80人に違法薬物や対策について解説した。 宮本課長は大麻や覚醒剤の危険性や、使用後に出る症状について紹介した。近年の薬物乱用の状況について「スマートフォンなどで情報が入手しやすく、好奇心やファッション感覚で使用する人も多い」と指摘。「健康被害や家庭崩壊、社会的な孤立につながる危険性を若者に伝えてほしい」と呼びかけた。
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富士の中高生、災害時の行動や備えを学ぶ 防災士養成講座
将来の防災リーダーを育てる「ふじのくにジュニア防災士養成講座」(富士市社会福祉協議会主催)が27日、同市の市フィランセで開かれた。市内の中高生18人が災害時に取るべき行動や日頃からの備えについて理解を深めた。 県地震防災センターの深沢良子講師が映像を交えながら、阪神淡路大震災や東日本大震災など過去の災害を紹介した。南海トラフ地震で想定される被害も説明。家具の固定やハザードマップの確認など必要な備えを取り上げ、「家庭や地域の防災を率先して考えるリーダーになろう」と呼びかけた。 生徒は避難所運営ゲームも体験し、「ペット同伴者が来たら」「体調不良の人がいたら」など避難所生活で起こり得る課題や対
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親子で楽しく防災学習 富士市、無線通信やトイレ作り
体験を交えて防災について学ぶイベント「あそBOUSAI」が26日、富士市の静岡ガスショールームエネリア富士で開かれた。親子連れらが訪れ、楽しみながら災害時の行動について理解を深めた。 市内のボランティアなど8団体が出展し、耐熱のポリ袋を使いオムレツを作るパッククッキングや段ボールを利用したトイレ作りなどのブースを用意した。無線通信の体験では、子どもたちが無線機の使い方を学び「避難所で困っていることはありますか」「水と食料がありません」などと地震発生時を想定した会話に挑戦した。 主催した富士女性災害支援ネットの杉山文香代表(32)は「若年層が防災意識を高めるきっかけにしてほしい」と話した。
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富士ブランド新たに4品 トイレ紙2品目とケーキ、釜めし 商議所が認定式
富士商工会議所はこのほど、会員事業所の優れた産品を選ぶ「富士ブランド認定品」の認定式を富士市の同所で開き、新たに選んだ4品目の事業所に認定証を交付した。 選ばれたのは、「ボタニカ」(富士里和製紙)、「富士山ふふふロール」(新橋製紙)のトイレ紙2品目と、「バラのあんフラワーケーキBOX」(フラワーカップケーキの店tete)、「富士の恵釜めし」(まさご)の食品2品目。情報発信や販路拡大などについて商議所のサポートを受ける。 浅見祐司会頭は「成功の鍵は皆さんの積極的な取り組みにある。新たなビジネスチャンスにつなげてほしい」と話した。 認定事業はブランドによる地域振興と産業の活性化を目指して2
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個人種目やリレー 市民ら270人が熱戦 富士で水泳大会
富士市の県富士水泳場でこのほど、第53回市民水泳競技大会(市主催)が行われた。 市民や在学、在勤する人、市内のスクールで練習する人などが対象。児童から一般まで約270人が出場し、世代別の個人種目やリレーなど約110種目で熱戦を繰り広げた。 大会は新型コロナ禍を経て4年ぶりに開会式を実施する本格開催となった。
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「南海トラフ臨時情報」どう運用?【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える 第1章 危機意識の低下④/いのち守る 防災しずおか】
いつ起きるか分からない南海トラフ地震に市民はどう備えるべきか。自治会・自主防災会会長の東海駿河[とうかいするが]さん(71)と妻の伊豆美[いずみ]さん(66)、長男の遠州[えんしゅう]さん(36)親子、長女の富士子[ふじこ]さん(33)の3世代をモデルに、自助、共助の取り組みを考える。 静岡県内で開催された南海トラフ地震対策の講演会。自主防災会の代表として参加した東海駿河さんは2019年5月に運用が始まった「南海トラフ地震臨時情報」の説明に疑問が膨らんだ。「運用が始まってしばらくたつけど詳しくは知らないし、何やら複雑だな…」。講演会終了後、気象庁の「南海トラフ沿いの地震に関
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豪雨浸水被害に対応 富士市が水防団須津、浮島分団に感謝状
富士市はこのほど、頻発する豪雨による浸水被害への対策に尽力している市水防団(長橋弘孝団長)の須津、浮島の両分団に感謝状を贈った。 両分団がある市東部地域は、2021年7月やことし6月などの豪雨時に河川流域などで浸水が発生している。両分団は地域の水防リーダーとして被害の防止や対応で多大な貢献をしているとして、市内11の分団の中で初めて感謝状が贈られることになった。 市水防管理者の小長井義正市長から感謝状を受け取った須津分団の鈴木茂幹分団長は「災害対応で暗い活動にならないよう、人のつながりを大事にしている」と報告。浮島分団の鈴木勲分団長は「さらなる連携でマニュアル化できない部分を補っていく」
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全国茶品評会 静岡県内入賞者・団体【一覧】
【普通煎茶10キロ】2等 丹野園丹野浩之(川根本町)▽3等 かわね山処苑小平史郎(同)春野茶振興協議会杉地域茶生産組合組合長藤盛秀行(浜松市)川根たっちゃん農園橋本立生(川根本町)天竜茶研究会太田昌孝(浜松市)天竜茶研究会丸芝製茶協同組合組合長大石顥(同) 【普通煎茶4キロ】1等 静岡本山茶小沢晃(静岡市)相藤農園相藤直紀(川根本町)つちや農園土屋鉄郎(同)丹野園丹野浩之(同)▽2等 春野茶振興協議会栗崎貴史(浜松市)相藤園相藤令治(川根本町)天竜茶研究会太田昌孝(浜松市)▽3等 天竜茶研究会太田勝則(同)春野茶振興協議会栗崎克之(同)山二園後藤裕揮(沼津市)荒井園新井智(御殿場市)静岡本山
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静岡人インタビュー「この人」 静岡県医療的ケア児等支援センターのアドバイザー 小林不二也さん(富士宮市)
日常的に人工呼吸器やたんの吸引などが必要な医療的ケア児等を支援するため、看護師資格を持つ2人のスタッフとともに相談対応や関係機関への橋渡しを担う。養護学校(当時)や国立病院で勤務経験があり、富士市や富士宮市で在宅の重症心身障害児を支援する施設を開設した。浜松市浜北区出身。66歳。 ―現状は。 「医療技術の進歩に伴い、これまで命を落としていた子どもたちを救えるようになった。県内には在宅で約600人いるとされ、今後も増えていくと予想される。ケア児と家族が地域で安心して暮らせる環境をつくるため昨年7月、県医療的ケア児等支援センターが設置された」 ―アドバイザーの役割は。 「医療的ケア児等の
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富士・市民サービスコーナー 市議会「廃止」多数 市長に報告
富士市議会は25日、市内26カ所の地区まちづくりセンターで各種証明書を交付している市民サービスコーナーの存廃に関する政策討論会の結果を市長に報告した。「廃止すべき」とする意見が多かったとした上で、追加調査を踏まえて改めて討論する考えを伝えた。 市によると、2022年度の市内の証明書交付は約23万3千件。このうち市民サービスコーナーは過去5年間で10万4千件から6万5千件に減った。一方、コンビニでは同時期に7千件から4万5千件に増加。マイナンバーカードの普及も進んでいることなどから議題に挙げた。 正副議長の報告によると、廃止の意見ではマイナカードの取得率が約7割に上がっていることを根拠にする声
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東部4団体の少年少女、歌声一つに 富士で合同演奏会
静岡県少年少女合唱連盟に所属する合唱団による第43回合同演奏会(富士市主催)がこのほど、同市のロゼシアターで行われ、県東部の4団体が歌声を一つにした。 沼津、御殿場、伊東、富士を拠点に活動する少年少女合唱団の計約30人が出演した。幼児から高校生までの団員らは、童謡や歌謡曲、映画の楽曲などを情感豊かに歌った。 合唱曲「今日の日はさようなら」を作詞・作曲した金子詔一さんがゲストで登壇し「長く続く演奏会は多くの人たちが支えてきた。皆の歌声を次の世代にもつないでいって」と呼びかけた。
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クラウドワーク支援9月から本格始動 静岡県、移住・定住増へ環境整備
静岡県内に暮らしながら働き続ける環境づくりの一環として、県はリモートワークの受注などを希望する人への支援を9月から本格化する。今夏開設したサイト「しずワーク」を用いて、情報発信やオンラインセミナーを展開する。11月には仕事のマッチングを開始する。「クラウドワーキング」と呼ばれる時間や場所に縛られない新しい働き方の啓発や働き手のスキル向上を図り、移住促進や人口減少の抑制を目指す。 若者や女性の人口流出が課題となる中、就労先として人気が高い情報関連企業やサービス業の誘致を進めつつ、リモート技術を生かして全国から仕事を受注できる環境を整えて、県内定住につなげる。ウェブライターや動画制作、データ
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中小企業にマーケティング解説 富士信用金庫
富士信用金庫は22日、中小企業の経営者を対象にしたウェブマーケティングに関するセミナーを富士市の同信金で開いた。売り上げ増の要点を参加者に紹介した。 コンサルタント事業などを展開するアドレクス(東京)の内田修介取締役が講師を務めた。地方企業の成功事例を取り上げながら、媒体別の広告効果やSNSの運用方法を解説した。 中小企業の相談窓口「静岡県よろず支援拠点」の山堀圭太郎さんは、商品購入時の顧客の心理状況などを説明した。
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傷害容疑で組員ら4人逮捕
富士署と静岡県警捜査4課は23日、傷害の疑いで富士市中央町1丁目、指定暴力団山口組系組員の無職の男(61)、同市永田町2丁目、無職の男(67)、同市三ツ沢、塗装業の男(51)、同市原田、自称配管業の男(60)の4容疑者を逮捕した。逮捕容疑は13日午後11時ごろ、市内の路上で静岡県東部の50代男性を蹴るなど暴行し、腰部打撲などのけがを負わせた疑い。同署によると4容疑者と男性に面識はないという。
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多彩な水彩画188点並ぶ 静岡県立美術館で県協会展、27日まで
静岡県水彩画協会展(静岡新聞社・静岡放送後援)が23日、静岡市駿河区の県立美術館で始まった。一般、会友など4部門に出品された作品187点と遺作1点を展示している。27日まで。 30~90代の出品者による多彩な作品が並ぶ。一般の部で最高賞の県水彩画協会賞に選ばれた岡本雪江さん=菊川市=の作品「酒造所の春」は、濃淡の異なる色を重ねて満開の桜を巧みに表現した点が評価された。 同協会の羽根田英世会長(77)=島田市=は「発色が良い透明水彩、油彩画のような力強い仕上がりのアクリル絵の具、それぞれの魅力を感じ取ってもらえたら」と来場を呼びかけた。 その他の主な入賞者は次の通り。 【一般】新人賞
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スマホ初心者を手助け 富士、大学生が講師
富士市が産学と連携してつくる市デジタル活用環境構築推進協議会はこのほど、本年度の初心者向けスマホ教室を市内でスタートした。静岡英和学院大の学生が講師を務める3年目の事業。12月までに26会場で実施し、デジタル化が進む暮らしの中で市民のスマホ利用を手助けする。 60代以上を中心に約230人の参加申し込みがあった。操作などを理解する基礎編と、SNSの使い方などを学ぶ応用編の計2回受講してもらう。初日は吉原などのまちづくりセンターで約20人が受講した。 講師は県東部から同大に通う学生。小グループに分かれて受講生の隣でサポートし、画面を見ながらアイコンの意味などを教えた。同大4年の水谷優さんは「年齢
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デンマークの福祉説明 富士の石川さん「挑戦の姿勢養える」
障害の有無にかかわらず共に学ぶ「インクルーシブ教育」の体験を目的にデンマークの学校に留学した富士市の石川雄也さん(23)が23日、報告イベントを同市の「コミュニティf」で開いた。 石川さんは大学卒業後の昨年8月から今年6月まで、障害のある人と福祉に興味を持つ人が共に学ぶ成人教育機関「エグモントホイスコーレ」に留学した。報告では障害者とヘルパーとなる学生とで班を組み、共同生活しながら授業を受ける制度を解説。ボルダリングやノルウェーでのキャンプなど多様な授業内容を取り上げて「誰もが挑戦する姿勢を養える」と説明した。 石川さんと同じ班で活動した成川祥太さん(21)=東京=も登壇し、留学での思い出を
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御殿場・長田山荘 広大な敷地でゆったりと【キャンプ場だより】
広大な敷地内に芝生や林間の多彩なキャンプサイトがあります。すべてのサイトは車の乗り入れが可能で、区画のないフリー形式。チェックインは午前9時から、チェックアウトは午後4時までなのでゆったりと過ごしていただけます。リピーター限定の富士見サイトは昨年オープンしたばかりで、山裾まで見渡せる雄大な富士山の眺望を楽しめます。 敷地内には木に長いロープをつるした「ハイジのブランコ」も設置していて、家族連れを中心に人気を集めています。 キャンプ場から車で少し足を延ばせば、御殿場名物の一つで絶品の馬刺しが買える「山崎精肉店」、パークゴルフや季節の花が楽しめる「富士山樹空の森」、「御殿場プレミアムアウトレ
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割石峠(裾野市、富士市) 崖の間から駿河湾の眺め【山ある記】
裾野市須山の愛鷹登山口にある山神社から越前岳、呼子岳[よびこだけ]、割石峠(1251メートル)経由でガレ沢を下り、約1時間半で山神社へ戻る反時計回りの周回コースを紹介する。 広々とした越前岳山頂からは駿河湾、南アルプス方面がよく見える。周辺では、5月上~中旬頃にアシタカツツジ、ベニドウダンが咲いている。ここで大休憩を取った後は南側の呼子岳方面へ下るコースを進む。ヤセ尾根のアップダウンを繰り返すと、高場所との分岐に出る。ここは呼子岳方面に下る。 展望の良い稜線[りょうせん]歩きだ。しばらく行くと呼子岳に到着し、小休憩を取りたい。お地蔵さまにごあいさつし、さらに下ると割石峠に到着する。須津[
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富士に新工場 開発と製造一体 ピジョンホームプロダクツ
スキンケア製品製造のピジョンホームプロダクツ(富士市)はこのほど、開発と製造を一体的に行う新工場を同市大淵に開設した。9月4日に本格稼働する。 同市中里にあった工場の老朽化と水害への対策に加え、新東名高速道近くの立地で利便性向上を図る移転。研究・開発体制を強化するとともに、施設の集約で生産効率を向上させる。環境負荷軽減に向けた取り組みも進める。 新工場の敷地面積は3万36平方メートル。鉄骨造り2階建ての建屋は延べ床面積1万3082平方メートル。従来に比べ230%の生産能力を持たせる。建物内には製造ラインをはじめ開発ラボや展示スペースなども設けた。 竣工(しゅんこう)式では、ピジョンの北
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海抜0⇄標高3776メートル 富士山頂往復マラニック支え20年 呼びかけ人の萩田さん(掛川)
掛川市各和の市民ランナー萩田博さん(75)の呼びかけで2003年に始まった富士山頂往復マラニックが、20回目の節目を迎えた。海抜0メートルの田子の浦港(富士市)から標高3776メートルの頂上を24時間以内に往復する大会。仲間15人で始まったイベントは600人以上が申し込むほどの規模になり「ゼロ富士」との愛称が定着した。萩田さんは「大会が育ち、全国にファンが増えた。頑張って続けていく」と感慨を深めている。 マラニックはマラソンとピクニックを組み合わせたスポーツ。ゼロ富士は新型コロナウイルス禍で登山ルートが全面閉鎖された20年を除き、毎年夏に開催してきた。23年大会は7月28、29の両日に開
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こども県議会、5人登壇 中学生アイデアただす スポーツで差別解消、温泉県宣言…
静岡県内の中学2年生が川勝平太知事らに県政への意見を述べる「こども県議会」が21日、県議会議場で開かれた。議員役の生徒5人が登壇し、スポーツを通じた差別解消や、温泉県宣言を核とした観光の活性化などのアイデアを知事らに直接ただした。 “中学生県議”は県内34市町の44人が務め、女子生徒が6割に上った。本県が東アジア文化都市の2023年国内開催都市であることを踏まえ、今回は「静岡の文化を伝えよう」をテーマに質疑を行った。 富士市立富士川二中の小沢茉桜さんは、パラスポーツの普及を取り上げ、「スポーツを通して交流することで差別や偏見を少なくできる。健常者と障害者が一緒に運
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「朝霧高原」に屋外テーブル 富士の遠藤建設寄贈
富士市の遠藤建設が、富士宮市根原の道の駅「朝霧高原」にテーブルと椅子を寄贈した。このほど出入り口近くの屋外に設置され、休憩に利用する来場者の姿が見られた。 道路整備に携わる同社は設立65周年の記念に、県内外から観光客が集まる場所で楽しい思い出づくりに貢献しようと、テーブル4基と椅子26脚を用意した。 同日の道の駅は多くの観光客でにぎわい、真新しい椅子に座ってソフトクリームや富士宮やきそばを食べながら会話に花を咲かせていた。遠藤夏美社長は「岳南地域の活性化につながればうれしい」と話した。
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富士市立中央病院 3キロ以内で移転 市方針
富士市は21日、市立中央病院の老朽化に伴う新病院建設について、現病院から3キロ以内で候補地を選定する方針を市議会新病院建設特別委員会で示した。来年1月ごろまでに具体的な建設地を絞り込み、敷地面積を3万平方メートル以上とする考えも明らかにした。 市は現病院について「病院配置や人口分布の観点から地域の基幹病院としてふさわしい場所に立地している」(病院経営課)として、近距離での移転方針を示した。移転する距離が遠くなった場合、保険医療機関の指定上、新規開設扱いとなり一時的に診療収入が得られないなどの弊害が発生することも説明した。 建設時期については「2035年の開院を目標にしているが前倒しできるよう
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「生きた英語」話そう 富士で中学生講座
富士市教育委員会が企画する「夏休み英会話講座」が21日、同市の市教育プラザで開かれた。市内の中学生25人が海外をイメージした空間で外国語指導助手(ALT)との英会話に挑戦し、「生きた英語」を学んだ。 ギフトショップや映画館などを想定した四つの場面を用意した。ハンバーガーショップのブースでは臨場感を出すために、日本マクドナルド富士市役所通り店から貸与されたユニホームや包装資材を活用。生徒は従業員の格好をしたALTとジェスチャーを交えながら会話し、注文する商品やサイズ、支払い方法などを伝えた。 市教委の担当者は「学校でのスピーキングテスト導入など、近年英会話の重要性が高まっている。即興で話す力を
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花火500発 夜空染める 富士川楽座
富士市の東名高速道上り富士川サービスエリア(SA)に直結する道の駅「富士川楽座」で19日、本年度の花火まつりが行われた。 富士川河川敷から約500発の花火を打ち上げた。大勢の来場者が屋外イベント広場を埋め、明るく染まる夜空にカメラを向けて楽しんだ。 会場にはくじや射的、おもちゃすくいなどのコーナーが並び、行楽客や近隣住民が縁日気分を味わった。
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「生きた英語」話そう 富士の中学生が挑戦 ハンバーガーショップ、空港など想定
富士市教育委員会が企画する「夏休み英会話講座」が21日、同市の市教育プラザで開かれた。市内の中学生25人が海外をイメージした空間で外国語指導助手(ALT)との英会話に挑戦し、「生きた英語」を学んだ。 ギフトショップや映画館などを想定した四つの場面を用意した。ハンバーガーショップのブースでは臨場感を出すために、日本マクドナルド富士市役所通り店から貸与されたユニホームや包装資材を活用。生徒は従業員の格好をしたALTとジェスチャーを交えながら会話し、注文する商品やサイズ、支払い方法などを伝えた。 市教委の担当者は「学校でのスピーキングテスト導入など、近年英会話の重要性が高まっている。即興で話す
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“緊張のオペ”外科医を模擬体験 富士中央病院で中学生
中学生が外科医の仕事を模擬体験する「ブラック・ジャックセミナー」が19日、富士市立中央病院で開かれ、公募の24人が実際の医療現場で使われる資機材に触れながら医学への理解を深めた。 六つのグループに分かれ、外科や産婦人科の医師から超音波メスやカテーテル治療などについて説明を受けた。縫合体験では、皮膚に見立てたスポンジにメスを入れたり糸で縫い合わせたりした。鉗子(かんし)の操作では、内視鏡の映像を見ながら細かいビーズや輪ゴムをつかむ動作に臨んだ。 参加者は「器具を思い通りに動かせず焦った」「細かい作業で緊張感がすごい」などと話した。児島章院長は「若い世代が病院の仕事に興味を持ち、地域の医療を担う
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廃棄紙をトイレ紙に ごみ削減へ リサイクル推進 東伊豆町
東伊豆町は今夏から、役場内でのごみの分別とリサイクルの推進に乗り出した。これまで焼却処分されていた紙を再利用する。観光が主幹産業の同町は県内でもごみの排出量が多いといい、率先して町がリサイクルを推進することで取り組みを全町的に広げる狙い。 庁内には課ごとに雑紙と機密文書の回収箱を設けた。役場で2022年度に発生したコピー用紙はおよそ180万枚。新聞などはリサイクルしていたが、コピー用紙は全て燃やしていたという。 町は富士市のリサイクル業者と連係。紙をトイレットペーパーにリサイクルし、役場で活用する。開始1カ月で約500キロの紙を回収した。既に役場のほか、図書館や保健福祉センターなどでもリサイ
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どの仕事やってみようかな 富士で親子体験イベント
子供たちがさまざまな仕事に触れるイベント「キッズジョブ2023」(富士市など主催)が19日、同市のふじさんめっせで始まった。20日まで。入場無料。 幼児と小中学生、保護者を対象に、約40の事業所がブースを出展している。働く車のコーナーでは、事故や渋滞を知らせる標識車やパトカー、白バイなどが並ぶ。看護師の体験ではビニール袋を使ったテーピングなどを実践。どら焼きやクレープ作りのブースも人気を集めている。 会場では市技能フェスティバル(実行委主催)を同時開催。左官になり切る壁塗りのほか、初日は畳や延長コードを作るコーナーを設けた。 いずれも午前10時から午後4時まで。各種体験はブースによって事前予
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高齢者の見守りへ「連絡所」事業開始 富士の須津地区
富士市の須津地区福祉推進会は8月、同地区で「高齢者みまもり連絡所」事業を始めた。協力する事業所や家庭が玄関などに「連絡所」を示すステッカーを掲示。体調不良など困りごとを抱える高齢者の相談窓口としての機能を果たす。 1人暮らしや徘徊(はいかい)によって行方不明になる高齢者が増えている現状を重視して事業を開始した。17日時点で、連絡所として登録されたのは店舗や一般住宅など52件。連絡所は相談に応じて救急、民生委員などの関係機関や保護した高齢者の家族に連絡する。日頃から、高齢者への声かけも心がける。 同会の曽我俊幸会長(74)は「活動を通して地域全体で福祉への意識が高まれば」と期待する。
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静岡県人口 355万8456人 7月1日推計 前月比1073人減
静岡県がこのほど公表した7月1日現在の県の推計人口は355万8456人で前月と比べて1073人減少した。減少は13カ月連続。社会動態は、3カ月連続で転入数が転出数を上回る社会増だった。 転入数から転出数を引いた社会動態は521人増(転入1万765人、転出1万244人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は1594人減(出生1688人、死亡3282人)だった。 市町別で人口が増加したのは富士市の52人増をはじめ、三島市36人増、袋井市33人増など10市町あった。減少は25市町で、最多の静岡市が312人減、藤枝市127人減、御殿場市111人減、磐田市100人減などが続いた。 社会動態が増加し
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富士の大村総業 大規模災害に備え、市に120万円寄付
富士市の総合物流業「大村総業」はこのほど、市に120万円を寄付した。大規模災害時に避難所などで使われる市のトイレトレーラーの維持管理や簡易トイレの備蓄に役立てられる。 創業120周年を記念した寄付。等々力けい子社長らが市役所を訪れ、長年にわたる地域への感謝を小長井義正市長に伝えた。トレーラーが県内外で被災地の復旧に貢献している実績に触れ「車両の明るいデザインも気持ちを前向きにしてくれる。被災者の生活環境改善に役立ててほしい」と話した。小長井市長は「災害が頻発する中、ますます必要な取り組みになる」と謝意を述べた。 同社は営業所を構える沼津市と、工場がある磐田市にも同額ずつ寄付した。
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中国・嘉興市から富士市に学生訪問団 「さらなる友情を育みたい」
富士市と友好都市関係にある中国浙江省嘉興市の学生訪問団がこのほど、富士市を訪れ、4日間の日程で産業や文化への理解を深めた。 両市は1989年、互いにとって初めて海外の友好都市になった。市民団体などによる派遣や受け入れを続け、学生訪問団は新型コロナ禍を経て4年ぶりの機会になった。 訪問団の高校生ら10人は新環境クリーンセンターや製紙工場を見学し、富士高の生徒と学校紹介や茶道体験を通じて交流した。市役所では小長井義正市長らと歓談し「富士は自然がきれい」「さらなる友情を育みたい」などと話した。
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鎧塚さん 菓子作り伝授 浜松市中区で子ども芸術大学 日本画やピアノでも講座
静岡県内の小中学生を対象に沼津、浜松、静岡の3市で展開している文化芸術体験イベント「ふじのくに子ども芸術大学」(実行委主催)の特別講座がこのほど、浜松市中区のクリエート浜松で開かれた。日本画、ピアノ演奏、菓子作りの3講座に約130人が参加した。 菓子作りは都内の人気店のオーナーシェフでスイーツを通じた地方活性化にも取り組む鎧塚俊彦さんがロールケーキの調理を指導。手本を示し、生地をうまく巻くには慎重になりすぎないことなどこつも伝えた。富士市の元吉原中1年市川京奈さん(13)は「分かりやすく教えてくれて菓子を作るのがますます好きになった」と話した。 講座に先立ち、同大学学長で作曲家の三枝成彰
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⚽SBS杯国際ユースサッカー 静岡に若き精鋭 あすから激突
2023SBSカップ国際ユースサッカー(日本サッカー協会、静岡県サッカー協会、静岡新聞社・静岡放送主催)が17日に開幕する。コロナ禍で3年ぶりの開催となった昨年に続き今大会も海外チームを招待。韓国、日本の各U-18(18歳以下)代表、U-20(20歳以下)関東大学選抜と、県内の高校生年代選抜チームの静岡ユースが1回戦総当たりで争う。静岡に集結する若き精鋭が意地を懸けた戦いでどのような技術を見せるのか注目だ。 SBSカップは1977年、静岡放送の開局25周年を記念し、日本と韓国の高校親善大会としてスタートした。第5回大会から欧州や南米のクラブを招待。2002年の日韓W杯に合わせ、海外の各国
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音楽の都ウィーンから「ワクワク」を バイオリニスト中村真紀子さん(富士出身)
音楽の都、オーストリア・ウィーンで、現地オーケストラの一員として劇場文化を支えている日本人女性がいる。富士市出身のバイオリニスト中村真紀子さん。夏季帰省に合わせて、ウィーンでの暮らしや演奏活動などについて聞いた。 中村さんが所属するのは、世界屈指の劇場とされる「ウィーン・フォルクスオーパー」の専属管弦楽団。「国民劇場」と訳され、代名詞となっているオペレッタ、オペラのほかに、バレエやミュージカルの公演などを行っている。国立歌劇場と並ぶ、ウィーンを代表する劇場だ。 静岡県学生音楽コンクールで第1位を獲得し、東京芸術大付属高を経て同大を卒業。ウィーン国立音大留学中だった2005年に同管弦楽団に
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平和への思い新た 静岡県東部各地で追悼式【戦後78年 しずおか】
終戦から78年を迎えた15日、県東部の各地で戦没者を追悼する式典が開かれた。遺族の高齢化が進み、ロシアのウクライナ侵攻が続く中、悲惨な戦争体験の継承や不戦の誓いを新たにした。 富士市 戦没者追悼式で平和を祈る遠藤さん=富士市のロゼシアター 富士市のロゼシアターで行われた戦没者追悼式には遺族や小長井義正市長ら約160人が出席。黙とうと献花をささげ、犠牲者3697人の霊を慰めた。 市遺族会を代表してあいさつした遠藤保豊さん(83)は、戦争で父親を失った悲しみと悔しさを語り「いまなお世界では争いが絶えない。改めて平和を祈る」と述べた。 富士宮市 戦没者に花を手向ける参列者=富士
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全国の工場夜景勢ぞろい 道の駅「富士川楽座」 29日まで写真展
「全国工場夜景都市巡回写真展」(全国工場夜景都市協議会主催)が29日まで、富士市の道の駅「富士川楽座」フジヤマギャラリーで開かれている。同協議会に加盟する同市など13都市の工場夜景を紹介する。 各都市が幻想的な光景を3枚ずつ用意した。富士市からは、田子の浦港の水面に揺らめく明かりや工場地帯を走る岳南電車などの写真が出品されている。川崎市の石油コンビナートや山頂から望む夜景の作品なども並ぶ。 富士市の担当者は「全国の工場夜景を一度に見られる貴重な機会。夏休みに訪れて」(市交流観光課)と呼びかけた。 巡回展は来年3月まで、全国の加盟都市を巡るリレー形式で開催する。
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信金中央金庫に紺綬褒章伝達 富士市
富士市に1千万円を寄付して紺綬褒章を受けた信金中央金庫に対する褒章伝達式がこのほど、富士市役所で行われた。 同金庫は2020年度、企業版ふるさと納税として同市の「特産品ブランド化推進事業」に1千万円を寄付した。伝達式には同金庫の高木恵証静岡支店長が訪れ、小長井義正市長から褒章を受け取った。 小長井市長は寄付金を「富士のほうじ茶」や「富士ヒノキ」のPRなどに活用したことを報告した。高木支店長は「今後も地域の課題解決に取り組みたい」と話した。
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「ヒロシマ」で伝える市民たち 被爆国から願う平和【戦後78年 しずおか】
8月15日、唯一の戦争被爆国である日本は78回目の「終戦の日」を迎えた。国外に目を向ければロシアによるウクライナ侵攻は長期化し、為政者は核兵器の使用をちらつかせる。混沌(こんとん)とする世界情勢の中で、被爆地広島から平和を願う人々の胸にいま、去来するものとは-。現地から市民の声を伝える。 平和記念公園の案内役 祖父母が静岡にゆかり 粟村智幸さん 混沌の世界 今こそ語り続ける 平和記念公園の慰霊碑の前を案内する粟村智幸さん。ピースボランティアになると伝えた日に自身の体験を語った母美智子さんは今春、90歳で亡くなった=7月29日、広島市中区 「核は一瞬で多くの人々の生を無にする。巻き添
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カラフルな犬や猫 新聞紙、紙粘土で工作 沼津でワークショップ
沼津市庄司美術館(モンミュゼ沼津)は13日、富士市の造形作家あしざわまさひとさん(50)のワークショップ「おさんぽ犬をつくろう!」を沼津市の千本プラザで開いた。小学生と保護者19人が、新聞紙などを使ってオリジナルの犬や猫を工作した。あしざわさんの個展「たのしむアート展」の関連イベント。 参加者は丸めた新聞紙に粘着テープを貼り付け、動物の形に整えた。足に車輪を装着し、表面に色とりどりの紙粘土を貼り付けて、理想の犬や猫を完成させた。自宅でイメージ図を描いてから兄と参加した森山結月ちゃん(5)=同市=は「顔がピンクの猫を作りたかった。百点満点の出来栄え」と笑顔を見せた。 個展は27日まで、同美
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再生紙のハトに平和願う 15日まで 富士でワークショップ
平和への願いをハトをかたどった紙に記すワークショップが15日まで、富士市のロゼシアター内のふじ・紙のアートミュージアムで開かれている。同シアターの展示場で開催中の「平和のための富士戦争展」に合わせた企画。 広島市平和記念公園にささげられた折り鶴を使った再生紙「平和おりひめ」を同市の製紙業者から取り寄せ、ハトの形に切り取った。参加者はこの紙に思いを書き、青空を模した色紙に貼り付けていく。「みんな一緒に武器を捨てよう」「普通の幸せがこれからも続きますように」などと平和や反戦に向けて願いを込めている。 申し込み不要。材料が無くなり次第終了する。
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社説(8月13日)静岡県東部の移住施策 広域で連携、深化図れ
沼津、三島両市が移住者の増加に向けて連携し、初の取り組みとしてバスツアーを行った。企業や商業施設の誘致、子育て支援や福祉などの各施策で意識し合っている両市は、移住促進策でも競り合ってきた。タッグを組むのは異例で、静岡県東部のほかの市町が関心を寄せている。 山と海に囲まれ、人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」の舞台にもなった沼津市と、新幹線駅を擁して東京と行き来する利便性の高い三島市。バスツアーは互いの“売り”をそれぞれにPRできる上、隣接しているため移住希望者が1日で比較しやすいことから、共催が実現した。 取り組みは相乗効果を狙い、定期的に行っていく。人口減に
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富士山登山者の救助要請相次ぐ
富士山で12日、登山者の救助要請が相次いだ。 同日午前9時35分ごろ、富士宮口新7合目付近で、富士市のベトナム国籍、技能実習生の男性(20)が下山中に疲労で動けなくなった。富士宮署山岳遭難救助隊などが出動し、富士宮口5合目まで下山した。 同日午前9時45分ごろには、富士宮口9号5勺(しゃく)付近で、フランス国籍の男性(29)が下山中に転倒して腰部などを負傷した。県警山岳遭難救助隊が出動し、御殿場口新5合目まで搬送した。 同日午前10時半ごろ、富士宮口5合目付近で、東京都の会社員男性(57)=いずれも自称=が下山中に顔面などをけがしていると富士宮署臨時派出所に連絡があり、救助された。
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富士山頂に灯籠を 浅間大社へ169万円 田子の月が寄付 富士市
富士市の菓子メーカー「田子の月」は11日、富士宮市の富士山本宮浅間大社に169万4千円を寄付した。寄付金で富士山頂上浅間大社奥宮に灯籠を設置する。 寄付金は同社の菓子「富士山御陰(おかげ)餅」の売り上げの一部を充てた。灯籠2基を来夏までに設置する予定。 牧田桂輔社長らが同大社を訪ねて奉納の神事を受け、甲田吉孝宮司に目録を手渡した。 牧田社長は「(富士山御陰餅は)富士山の恵みに敬意を込めて改名した歴史がある。末永く美しい山であってほしいと願いを込めた」と、寄付の理由を語った。
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富士・龍巌淵で清めの儀式 富士山修験の「水ごり」再現
富士市の潤井川にある龍巌淵(りゅうがんぶち)でこのほど、富士山信仰の修験者が山に登る前に神聖な水で心身を清める「水ごり」の再現が行われた。村山浅間神社(富士宮市)の宮司らが川に向かっておはらいした。 地元住民ら有志が2019年から実施している取り組み。同神社にあった興法寺の山伏による水ごりの儀式を周知し、富士山修験の文化を後世に継承する。潤井川と凡夫川が交わる河原で修験者が祈りをささげ、約30人の参加者が見守った。 同地区の水ごりは愛知県常滑市の松栄寺に伝わる富士参詣曼荼羅(まんだら)に描かれ、富士講の儀礼など中世の富士登山の様子を見ることができる。
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浜松リッターズ 中学女子軟式野球 全国大会出場へ 「ベスト8以上目指す」
浜松市の女子野球チーム「浜松リッターズ」が全日本中学女子軟式野球大会の県代表決定戦で勝ち、17日から京都府で開かれる本大会への出場を決めた。このほど中区の市教委で選手14人が宮崎正教育長に報告した。 代表決定戦は6月、富士市選抜ガールズチームと対戦し、7対6で勝利した。先制し、一時逆転を許したが終盤再逆転する白熱した試合。北村優知主将(湖東中3年)は「粘り強さ、チームの絆を発揮できた」と振り返り、「全員が常に全力プレーをできる明るいチーム。過去最高のベスト8以上を目指す」と語った。 浜松リッターズは2020年創部。全日本大会は21年に県選抜合同チームでベスト16に入り、22年は単独初出場で初
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盆休み初日 台風前に満喫、行楽地にぎわう コロナ5類移行後初 変化実感
新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行してから初めて迎えたお盆休み初日の11日、静岡県内の行楽地は帰省した家族連れや旅行客でにぎわった。盆休み後半は台風7号の影響も予想され、多くの人々はコロナ禍からの変化を実感しながら早めに余暇を満喫した。 静岡市清水区のエスパルスドリームプラザでは、県内外の18店が参加する「静岡かき氷まつり」が開幕。来場者は各店のかき氷を食べ比べて涼感を楽しんだ。長野県から同区に帰省した会社員中村寛子さん(42)は「かき氷を人混みの中で食べられるなんて今までは考えられなかった。ラジオ体操や盆踊りといった子どもの行事も復活し、忙しい夏休みになっています」と笑
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全国高校総体 登山女子で富士、3度目頂点 男子は沼津東3位
全国高校総体(インターハイ)は11日、北海道で行われ、静岡県勢は登山女子の富士が4年ぶり3度目の優勝を飾った。大友萌々佳、置田百香、松村陽菜、山田純伶の4人で100点満点中99・5点をマークし、2位千葉東と0・1点差で頂点に立った。男子で初出場の沼津東は3位だった。 4人一丸“満点”踏破 北海道の山々を力強く歩き回った。100点満点の減点方式で争う登山で、女子の富士が失ったのは初日の筆記の0・5点だけ。その後の3日間は十勝岳、黒岳、旭岳を4人一丸で“満点”踏破した。「筆記の減点で厳しいかと思ったが、あきらめず取り組んでくれた」と諸戸監督。4
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反戦の思い新た 富士で戦争展
第35回平和のための富士戦争展(核兵器廃絶平和富士市民の会主催)が、富士市のロゼシアター展示室で開かれている。戦時中の文献や核兵器に関する資料など、反戦を願うさまざまな展示が並ぶ。15日まで。 地元で起きた出来事に関するコーナーは、国への批判や不満を厳しく取り締まった特高警察による弾圧を取り上げた。兵士の出征を不安の思いで見つめる詩を発表した文学青年や、貧しい暮らしに触れる作文を教えた教師らが摘発された事件を通じ、平和への思いが抑え付けられた悲劇を伝えている。 市内の中学生17人が7月に広島市を訪れた市の派遣事業の記録展示も同時開催。平和記念資料館の見学や、原子爆弾で被爆した女性の講話を聞い
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袋井で企業対抗ゴルフ大会 コヤマ・ミライエ(富士)団体初V
静岡県内に事業所を置く企業・団体が競う「チャブ保険カップ第6回県企業対抗ゴルフ大会」(静岡新聞社・静岡放送、県ゴルフ連盟主催)が11日、袋井市の葛城ゴルフ倶楽部で開かれた。過去最多の40チーム、約160人が出場し、団体戦はコヤマ・ミライエ(富士市)が初優勝した。個人戦は唯一のアンダーパーだった同社の長塚忠士さんが制した。 団体戦は4人1組で18ホールを回り、チーム内の上位3人の合計スコアで順位を決めた。コヤマ・ミライエは合計スコア232だった。メンバーの1人として出場した小山武社長は「ゴルフを通じていろいろな企業と交流できてよかった。来年もチャレンジしたい」と語った。長塚さんは「数ある企業
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記者コラム「清流」 富士山との距離
「半分は江戸のものなり不尽(ふじ)の雪」。作家永井荷風はこの句を引用し、江戸時代の関東から望む富士山の勝景を随筆につづった。 富士市内の博物館で開かれている富士山を描いた石版画の企画展。山麓の農作業を描き込んだ作品が多く、学芸員は「江戸から見られない麓の暮らしが当時の作家にとって驚きだった」と語る。神々しい山と、それを気にも留めず働く人々の対比が味わい深い。 吉田口8合目の山小屋「太子館」が今年出版した写真集「富嶽零景(ふがくぜろけい)」。山小屋で食べる熱々のカップ麺や登頂した人々の歓喜の表情など、過酷な登山を経なければ見られない光景を収めた。 遠距離、近距離、零距離とどこからでも絶景
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⚽岳南の赤星が引退 代表取締役GMに サッカー東海社会人2部
東海社会人サッカーリーグ2部「岳南Fモスペリオ」は9日、J1浦和などに所属した赤星貴文(37)=富士市出身、藤枝東高出=が今季で現役を引退し、来季にクラブ代表取締役GMに就任すると公式サイトで発表した。 赤星は2005年に浦和に入団し、Jリーグでプレーした後はポーランドやタイなど7カ国を渡り歩いた。2021年に一度引退を決めたが、同クラブからのオファーを受けて選手兼営業スタッフとして活動している。 「もう一度地元でプレーしている姿を見せられたうれしさ、機会を与えてくれたクラブに感謝でいっぱい。残りの試合も全力で戦い、その後は代表取締役GMとして全力で戦っていく」とコメントした。
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台風2号義援金 13市町に488万円 静岡県
静岡県は9日、6月の台風2号災害に伴う義援金の第1回配分額を公表した。被災した13市町に対して8月中に488万7千円を送金し、市町を通じて被災者に配分される。 市町別の配分額は浜松市が199万3千円で最も多く、全体の4割を占めた。沼津市139万2千円、磐田市65万3千円、富士市30万6千円と続いた。 配分単価は死者が11万3千円、軽傷者が2千円。住宅被害は全壊11万3千円、半壊5万6千円、床上浸水1万1千円などとした。 県や県社会福祉協議会などでつくる配分委員会が8日に会合を開き、義援金の配分額を決めた。県福祉長寿政策課によると、7月25日時点の受け入れ総額は569万8334円。 県
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菊川市と静岡県建築士事務所協会 災害復旧対応円滑化へ協定
菊川市は8日、県建築士事務所協会と災害時の公共建築物の応急復旧工事設計などに関する協定を締結した。災害復旧対応を円滑にする。 長谷川寛彦市長と同協会の金丸智昭会長が市役所で協定書に署名した。同協会は災害時に、公共施設の被災度区分の判定や応急復興工事の設計などを担う。 同協会と同様の協定を結んだのは富士市に続いて2例目。長谷川市長は「今までとは違う災害の流れがある中で協定は心強い」と話した。金丸会長は「命を守る活動に貢献したい」と語った。
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血圧計を寄贈 富士・吉原高同窓会嶺朋須津支部 須津地区まちづくり協議会に
富士市の吉原高同窓会嶺朋須津支部はこのほど、同市の須津地区まちづくり協議会に血圧計1台を寄贈した。須津まちづくりセンターで寄贈式が行われた。 支部員7人が同センターを訪れ、中端秀敏会長に目録を手渡した。同支部の後藤さち子さん(75)は「地域住民の健康維持のために活用してほしい」と話した。血圧計は同センター内に今後設置し、市民や来館者に利用してもらう。
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優良施工業者 29社に認定証 富士市
富士市建設業者表彰式がこのほど、同市のロゼシアターで開かれた。2022年度に完成した市発注事業の優良施工業者29社に認定証を交付し、特に優秀な9社の担当技術者10人を表彰した。 表彰式で小長井義正市長が企業の代表者や技術者に認定証や表彰状を贈った。研修会も開催し、富士労働基準監督署の担当者が建設業における働き方改革について講演した。 表彰を受けた担当技術者は次の通り。 土木一式工事 弘瀬昇(井上建設)矢部勲樹(伊東組)望月紀和(佐野組)渡辺久志(中野建設)佐藤純一(松本工業)望月祐児(エフ・ケー建設)渡辺守(井出組)田島義孝(成高総業)▽建築一式工事 堀池祐介(井出組)▽管工事 服部鷹
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JR富士駅北口 再開発へ組合発足 整備担う地権者ら
富士市のJR富士駅北口の整備を担う地権者による「富士駅北口第一地区市街地再開発組合」の設立総会がこのほど、同市内で開かれた。 大規模店舗の閉店などを受けて衰退した同エリアのにぎわいを取り戻そうと2016年に「富士駅北口第一地区市街地再開発準備組合」が設立され事業の検討を進めてきた。昨年3月に再開発案が都市計画決定されたことを受け、新たに再開発組合が発足し、権利変換計画の申請など本格的に事業へ着手する。 設立総会で大石真行理事長は「新たな時代にふさわしいにぎわいのある富士の玄関口をつくりたい」とあいさつした。 計画では店舗、専門学校、住宅などを備えた再開発ビルと、駐車場や店舗を含む施設を
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被災者支援 寄り添って 静岡県 調整役(コーディネーター)養成
多様化する被災者の要望に寄り添い、支援の漏れや偏りをなくすために支援団体間の調整を行う「被災者支援コーディネーション」の重要性が増している。静岡県は本年度、調整役となるコーディネーターの養成に乗り出した。早期の生活再建や災害関連死防止へ被災者のニーズを把握し、行政や社会福祉協議会、NPO、企業など支援に関わる団体をつなぎ、課題を解決する。南海トラフ地震に備え、全35市町で各1人以上の人材を育成することを目標としている。 被災者の要望は多様化し、行政が一手に対応を引き受けるのは難しい。民間の力が不可欠だが、各団体がそれぞれの専門分野で活動するだけでは支援の漏れが生じる。東日本大震災では全国か
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4月個人破産118件 前年比14件減 静岡県内
静岡商工データがまとめた4月の県内個人破産(手続き開始決定)件数は、前年同月比14件減の118件だった。 地区別では東部が9件増の55件、中部は11件減の40件、西部は12件減の23件。市郡別では静岡市が31件、浜松市が15件、富士市と富士宮市が各10件だった。 同社は「賃金の上昇が物価高に追いついていないのが現状。長期的に注視する必要がある」としている。
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画家太田さん 米寿記念で個展 富士、20年分の富士山画
富士市岩淵の画家太田昭さん(88)の個展「富士山の絵200(点)展」が8日、同市のアフトギャラリーで始まった。太田さんの米寿を記念して、過去20年分の作品を集めた。13日まで。 太田さんは約20年前から作風を変え、アクリルと水彩で富士山を描いてきた。個展では、田貫湖や薩タ峠からのスケッチを元にした作品や、複数の富士山をパズルのように構成した絵画など大小200点を展示している。太田さんが住んでいる同ギャラリーから望む富士山を描いた作品もある。 太田さんは「今回の個展を一つの節目に考えている。これまでは人のために美しい絵を描いてきたが、今後はもっと冒険した作品を作っていく」と話した。 ※
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4年ぶり演奏会 癒やしに 富士市立中央病院
地元の音楽団体などが患者らに向けてパフォーマンスする「中央病院特別ステージ」がこのほど、富士市立中央病院で開かれた。富士市立高の箏曲部とチアリーダー部が練習成果を披露し、院内を和やかな雰囲気に包んだ。 新型コロナウイルスの行動制限緩和を受け4年ぶりの開催となった同企画に入院患者や医療従事者約120人が詰めかけた。箏曲部は「さくらさくら」といった日本古謡や、ジブリ映画の主題歌などを演奏した。チアリーダー部は体を大きく使ったダンスと笑顔で会場を盛り上げた。 企画した同病院の職員は「コロナで苦しい思いをした患者や医療従事者の癒やしになれば」と話した。
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交通事故防止 動画で協力 静岡県安全対策協議会 県内企業を表彰
静岡県交通安全対策協議会(会長・川勝平太知事)はこのほどデジタルサイネージ(電子看板)を活用し交通安全啓発に協力したとして、人材派遣会社アイエーイー(本社・静岡市葵区)を表彰した。同区の同社静岡支店で行われた贈呈式で、県くらし交通安全課の入戸野明課長が西村達也社長(47)に感謝状を手渡した。 同社は2022年12月から静岡支店と富士支店(富士市)に設置した大型デジタルサイネージで「めざせ交通事故ゼロのまち」を標語にした交通安全啓発動画を計3本放送している。7月からは道交法改正に伴う電動キックボードの乗車マナー向上の動画も加わり、安全運転の機運づくりに貢献している。 西村社長は「自分も小さ
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富士山と藤枝の風景捉える 宮崎さん(富士)写真展 藤枝
富士市の写真家宮崎泰一さん(47)の写真展「富士山と藤枝への想い」が13日まで、藤枝市岡部町の岡部宿大旅籠(はたご)柏屋ギャラリーなまこ壁で開かれている。富士山と藤枝を題材にした作品約40点が並ぶ。 会場1階には富士山を背景にした裾野の冬花火や新茶風景、丘の菜の花から見える富士の夜景などを展示した。昨年撮影した富士山の写真をまとめたカレンダーも月ごとに飾っている。2階は岡部宿大旅籠柏屋の竹あかりや藤枝の体験イベントでの一場面、志太天神ひな街、県指定無形民俗文化財の朝比奈大龍勢の様子を捉えた作品がそろう。 宮崎さんは「富士山の絶景写真はもちろん、藤枝の風景写真も楽しんでほしい」と話した。
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保護者ら教育の悩み共有 富士で教員交え対話会
地域の大人が教育の悩みについて意見を交わす「学校・家庭・地域をむすぶ対話会」が5日、富士市の富士駅南まちづくりセンターで開かれ、約30人が課題への向き合い方を探った。 保護者や教員、子育て支援者らでつくる「夢みるプロジェクト@Mt.Fuji」の定期交流会の一環。今回は現役の校長や元校長も招き、不登校や友人間のトラブルなどの実情をグループごとに話し合った。 参加者は、家庭でのエピソードや学校現場の実情を具体的な事例に沿って報告。「地域が力を発揮すればクリアできることもある」「学校だけ、家庭だけに任せるのではなく、さまざまな経験を持つ大人としてサポートすることが大切」などの声が上がった。
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陸上 貴家(伊豆中央) 入賞あと一歩 女子七種 2年連続を目指すも10位 全国高校総体
全国高校総体(インターハイ)は5日、北海道で行われ、県勢は陸上女子七種競技の貴家ありさ(伊豆中央)が4730点の10位で2年連続入賞はならなかった。男子3000メートル障害で東海高校記録を持つ辻本桜寿(浜松開誠館)は6日の決勝に進んだ。200メートルで出場者ランクトップだった男子の成川倭士(東海大翔洋)、女子の小針陽葉(富士市立)はともに欠場した。剣道男子団体の浜名は決勝トーナメントに進出。ソフトボール男子の飛龍は順当に初戦を突破した。弓道団体は男子の田方農、女子の富士宮西とも決勝トーナメント1回戦で敗れた。 「全力は出し切れた」 静岡県勢22年ぶりの2年連続入賞こそ逃したが、女子七種競技
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病気で苦しむ人の力に 気持ち変わらない 東京大大学院工学系研究科教授(富士市出身)/高井まどか【あのころの私③】
東京大大学院工学系研究科の高井まどか教授(55)=富士市出身=は現在、医療機器に使う新たな材料を研究開発している。病に苦しんだ幼少期の経験を原動力に、女性が働く環境が整っていなかった時代を切り開いてきた。 病気がちな子どもでした。小児リウマチを患い、発熱で寝込む日も多く、小学校低学年の頃は出席日数ぎりぎり。体質に合う薬がなかなか見つからず苦しんだ経験から、将来は薬剤師になりたいと思っていました。 路線変更のきっかけは富士高時代、所属していた化学部顧問の先生から「高井は新しいものを創り出す仕事が向いている」とアドバイスをもらったこと。電池、せっけん、繊維-。部活で友達とものづくりを楽しむ姿
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アーティスト10人 立体作品や抽象画 静岡でグループ展 静岡県内2ギャラリーが選出
静岡市葵区研屋町のギャラリー「ボタニカ・アートスペース」と富士宮市のRYUギャラリーが選出した県内アーティスト10人によるグループ展が5日、ボタニカで始まった。13日まで。 同展は、ボタニカの下山晶子代表が男性作家5人、RYUのオーナー山仲久美子さんが女性作家5人に依頼。福井揚さん(裾野市)が企画の代表を務めた。 抽象画やイラスト、怪獣の立体、流木のインスタレーションなどが並ぶ。福井さんと中安モモさん(静岡市駿河区)の怪獣、山下わかばさん(富士市)の動物の頭部を組み合わせた展示はユニークな連帯が見どころ。福井さんは「事前に打ち合わせを重ねたことで、それぞれの作品が個性を出しながら一体感が
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富士市と中日本高速のキャラ デザイン 岳鉄がラッピング電車 吉原駅で出発、地域活性
岳南電車(通称・岳鉄)は5日、富士市と中日本高速道路のキャラクターを車体にデザインしたラッピング電車の出発式を同市の吉原駅で開いた。地方鉄道と高速道路、自治体の連携で地域資源を活用した活性化を図る。 登場したのは市シティープロモーションキャラクター「さもにゃん」と、中日本高速道路の「みちまるくん」。富士山や駿河湾、工場、茶畑など地域の風景と組み合わせた。運行は11月中旬までを予定。 市と両社などは7月、地域活性への寄与に向けた協定を結び、出発式では代表者らがテープカットに臨んだ。岳鉄の橘田昭社長は「車や電車で地域を訪れる人たちにアピールするとともに、地域の人たちにも身近に思ってもらえたらうれ
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陸上女子走り幅 杉本(翔洋)1年唯一の決勝 全国高校総体
全国高校総体(インターハイ)は4日、北海道で行われ、陸上は女子走り幅跳びの杉本紗菜(東海大翔洋)が1年で唯一決勝に進み、5メートル51で10位だった。出場者ランク1位の小針陽葉(富士市立)は欠場した。 充実感と悔しさ 風に苦しみ10位 女子走り幅跳びの杉本(東海大翔洋)に充実感と悔しさが入り交じった。予選の1本目で自己記録を1センチ更新する5メートル72を跳び、1年生ではただ1人の決勝進出。ただ、決勝は4本目以降に進む8位に5センチ届かなかった。 ほぼ無風の予選は3本目も5メートル62と上々の跳躍をそろえたが、向かい風の決勝は「助走からうまく踏み切りにつなげられなかった」とまだまだ対応
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記者コラム「清流」 自慢の自校式給食
小学校での取材の流れで、教室の子供たちと給食をいただくことになった。富士市はほとんどの学校が校内に調理場を持つ自校式で、出来たての味自慢を関係者からよく聞く。 本年度からの市による給食費の一括会計で、徴収業務の効率化や材料費のスケールメリットといった改善が進んでいる。半面、未納などによるやりとりは、日頃から知った先生のほうが話しやすかったはずという想像が働く。行政施策に限らず、多くの場面で心理的な距離は近いほうがいい。 今春退職した教員は「義務教育と合わせて50年近い昼ご飯。自分は給食でできている」と切っても切れない給食愛を話していた。この子たちは将来、どんな言葉で給食を語るかな。大量の
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幼児や小中生 ピアノ演奏披露 沼津でコンクール
39回PTCピアノコンクール(実行委主催、丹沢楽器店共催、静岡新聞社・静岡放送後援)が3日、沼津市の千本プラザで開かれた。 県東部を中心に幼児から中学生まで約50人が出場した。5部門に分かれて、ショパンやブルグミュラーの楽曲を情感豊かに奏でた。 各部門の結果は次の通り。 A部門(幼児) 金賞 金刺明日香(沼津市)銀賞 市瀬瑛茉(長泉町)銅賞 加藤壮真(裾野市)▽B部門(小学1、2年) 金賞 中山心結(富士宮市)銀賞 和藤沙奈(清水町)銅賞 望月陽葵(富士宮市)、吉川侑輝(裾野市)▽C部門(小学3、4年) 金賞 佐野妃崎(富士市)銀賞 池原舞(沼津市)銅賞 本間陽乃(裾野市)▽小学生部門(小学
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富士山365日 写真で刻む 富士川楽座 カレンダー風展示
富士市の道の駅「富士川楽座」は7日まで、富士山の1年間の様子を写真で紹介する「365日富士山写真展」を同館内のフジヤマギャラリーで開いている。 同道の駅に設置されている富士山に向けた定点カメラで撮影した1年分の画像アーカイブをカレンダー風に月別に並べた。来場者は冠雪の増減を確認にしたり、月ごとに富士山がはっきり見える日を数えたりして楽しんでいる。 展示の担当者は「季節の移ろいや景色の変化とともに富士山を見てほしい」と話した。
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和菓子職人・村松さん 美容師・勝又さん ふじマイスター 称号授与 匠の技「人の縁」 さらなる挑戦誓う 富士市が認定
富士市は3日、全国に誇る優れた技能者「ふじマイスター匠人(たくみびと)」に、和菓子職人の村松光夫さん(69)と、美容師の勝又洋介さん(48)を認定し、市役所で称号授与式を開いた。 市のものづくりや技術・技能職に対する認識を高め、技の保存や発展、後継者の育成を図る制度。匠人は市の事業で技能をPRするほか、学校でのものづくり教室で指導に当たる。 村松さんはしっとりとしたまんじゅうの製法が評判を得て、全国菓子大博覧会で2度の金賞に輝いた。「学生時代から和菓子に興味を持ち、富士に広めたいと思って店を構えた。たくさんの縁のおかげ」と活動を振り返った。 勝又さんは全国の美容師が競う大会でグランプリに選ば
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警察業務 親子で理解 AR映像使い体感 静岡
静岡県警は4日、小学生向けの体験イベント「夏休み子供警察探検隊」を県警本部で開いた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で4年ぶりの開催。県内の小学生親子15組30人が参加し、鑑識体験などを通じて警察官の仕事の魅力に触れた。 参加者は110番センターを見学し、指紋採取に挑戦。4月にリニューアルした広報センター(愛称エスピーひろば)では拡張現実(AR)映像などの最新技術で知識と理解を深めた。 タブレット端末を手にした児童は、AR映像を見ながら110番の受理から無線のやりとり、パトカーの乗車までを仮想空間で体感した。壁面に設置されたセンサーアプリを用い、指紋と足跡を探索するゲームも楽しんだ。交番員ら
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陸上 静岡県勢僅差 100準決敗退 全国高校総体
全国高校総体(インターハイ)は3日、北海道で行われ、陸上の女子100メートルで優勝候補だった小針陽葉(富士市立)は、2日の400メートルリレー予選の負傷が響き準決勝で敗退した。男子100メートルの森川皓喜(浜名)も決勝進出を惜しくも逃した。男子走り幅跳びは奥沢真(浜松西)が7メートル00で入賞に2センチ届かず9位。出場者ランク1位の成川倭士(東海大翔洋)は欠場した。 小針(富士市立) 響いた負傷 女子3冠を狙った小針(富士市立)に思わぬアクシデントが襲った。大会初日の2日に400メートルリレー予選で右脚を負傷。大本命の100メートルは本来の走りが影を潜めた。各組2着までが自動通過する準決
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先生の残業代 どうあるべき?③ キュレーター/読者の意見【賛否万論】
公立学校教員の多忙化が進む中で、「定額働かせ放題」とやゆされる給与制度の見直しが課題になっています。教職員組合や教育評論家へのインタビューを通じて、残業代や労働時間の在り方をどのように改善すればいいのか考えてきました。今回はキュレーターと読者の意見を紹介します。 子どものため、自分の時間取り戻して 高木有加さん(長泉町) 1男1女の母。ママ防災塾マモルマムズ代表。レンタルスペース「ママとこどものヒミツキチmorisbase」の管理人。ミッションは「孤独な子育て、ダメ、ぜったい。」 「部活未亡人」という言葉をご存じですか。今回のテーマをいただいて、教職員として働く友人
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富士市長「除草剤使用なら問題」 街路樹枯れ ビッグモーター
富士市の小長井義正市長は3日の定例記者会見で、中古車販売大手ビッグモーター富士店(富士市日乃出町)前の街路樹が枯れていることについて「万が一、除草剤を使っていれば大きな問題」との認識を示した。 県道沿いの植栽は、植えられていた低木が枯れたことから県富士土木事務所が除草剤成分が含まれていないか土壌調査を進めている。小長井市長は「市も関係があれば対応する。結果を見て判断する」と説明した。
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全国高校総体 静岡県勢試合結果まとめ(8月3日)
全国高校総体(インターハイ)は3日、北海道で行われ、弓道個人は女子の白井未来(富士宮西)が準優勝。バレーボール女子の富士見は決勝トーナメント1回戦で氷上(兵庫)、同2回戦で横浜隼人(神奈川)にいずれも2-1で競り勝ち16強入りした。
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社内風土の変革解説 富士市、デジタル推進へ講演会
富士市内の企業のデジタル化推進を目的にした「第1回富士市業種別DXセミナー」(市主催)がこのほど、市立中央図書館で開かれた。県産業振興財団ふじのくにICT人材育成プロデューサーの阪口瀬理奈さんが市内の製造業の経営者ら30人に社内の風土変革の方法などを解説した。 阪口さんはデジタル化に向け、従業員のITリテラシー向上の重要性を強調した。デジタル人材らが集まるコワーキングスペースに社員を派遣したり、連絡手段としてチャットツールを導入したりとITに触れられる環境づくりを紹介した。 市は今後、市内の建設業やサービス業の経営者らに向けても同様のセミナーを開く予定。
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陸上 磯貝(浜松市立)7位 女子400 全国高校総体
全国高校総体(インターハイ)は2日、北海道で行われ、陸上は女子400メートルの磯貝唯菜(浜松市立)が55秒94で7位入賞した。女子の臼井千晴(静岡雙葉)、男子の植田壮太(富士東)はともに準決勝で敗退した。女子1500メートルで高校歴代2位の自己記録を持つ沢田結弥(浜松市立)は予選を欠場した。 ペース制御 成長の証し ライバル存在 原動力に 確かな成長を全国のトラックに刻んだ。女子400メートルの磯貝(浜松市立)は、昨夏敗退した準決勝を自己記録より0秒27速い55秒15で突破した。周囲を意識してオーバーペースになった1年前とは違う。予選から55秒台を3本そろえ「しっかり自分をコントロールし
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2023年度配分実質交付税 静岡県5.3%減 市町は5.0%減
静岡県がこのほど公表した2023年度の普通交付税の配分額によると、県分は22年度比3・0%増の1815億9300万円。臨時財政対策債と合わせた実質的交付税は同5・3%減の2047億2300万円。普通交付税の市町分は同5・7%増の1367億4500万円で、実質的な交付税は同5・0%減の1586億6100万円。県、市町分ともに普通交付税は増加したものの、実質的な交付税は減少した。 県によると実質的な交付額の減少は22年度に引き続き、企業収益が持ち直し、基準財政収入額が増加したことが影響しているという。 県内市町のうち、財源不足が生じないため普通交付税が交付されない不交付団体は、富士市、御殿場
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ビッグモーター富士店前、土壌を採取 静岡県富士土木事務所 除草剤成分の有無調査
中古車販売大手ビッグモーター(東京)の店舗前で街路樹が枯れていた事例が相次いで判明した問題で、静岡県富士土木事務所は2日、低木の植栽面積が減少した同社富士店(富士市日乃出町)前の県道沿いで土壌調査を実施した。 同事務所職員や土壌調査会社の社員が同店前の4地点から、サツキツツジなどの低木を植えていた土壌計約4キロを採取した。除草剤などの成分が含まれていないか調査会社が調べる。同事務所の担当者は「除草剤の使用が確認されれば被害届の提出を検討する」(維持管理課)と話した。調査結果は8月末をめどに発表する予定。 同事務所によると、同店前には2021年時点で約39平方メートルにわたり低木が植えられ
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自動運転高度化図る 静岡県、10月から公道走行実施へ
静岡県は2023年度に計画している自動運転の実証実験について、10月に松崎町、11月に沼津市、12月に掛川市でそれぞれ公道走行を実施する方針を固めた。特定の条件下での無人走行を視野に入れた「レベル4」の実験は見送るものの、自動運転の実用化に向けて技術の高度化を図る。 自動運転は技術レベルによって5段階に分かれ、レベル4は完全自動運転の一歩手前となる。改正道交法の施行に伴って4月から解禁されたが、23年度の実験は22年度と同様に乗務員が運転席に座り、状況に応じて手動運転に切り替える「レベル2」を継続する。 国土交通省との協議などを踏まえ、「レベル4の実験は一般車両が混在する空間での手続きや
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外国人の富士登山急増 多言語対応急務に 山小屋スタッフら AI翻訳機器やアプリ活用
富士山で今夏、急増する外国人登山客への対応が急務になっている。ボランティアガイドや山小屋スタッフは人工知能(AI)で翻訳する機器「ポケトーク」やスマートフォンアプリを活用するなど工夫を凝らすが、混雑時の使用やマナー周知の難しさなど、課題も浮かぶ。 2日午前5時前、富士山頂には御来光を待つ大勢の姿があった。特に外国人客が目立ち、さまざまな言語が飛び交った。静岡県は開山日の7月10日と15~17日の3連休、県内各登山道5合目で外国人登山者の比率を目視で調査。富士宮口は14・4%、御殿場口は7・2%、須走口は23・1%、全体は14・6%だった。 外国人ツアー客が多い須走口5合目に7月開設した富
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静岡の小中高校 企業と協働 人材育成の鍵は ビジョン検討会
静岡県内の小中高校と企業が協働して地方創生や人材育成を目指す「シヅクリプロジェクト」(事務局・一般社団法人シヅクリ)は2日、プロジェクトの成功に向けたビジョン検討会を静岡市駿河区のグランシップで開いた。参加企業の代表者や難波喬司静岡市長、赤堀文宣市教育長が出席し、プロジェクトを教育にどのように活用、発展させていくのか意見を交わした。 鈴与(静岡市清水区)の高橋明彦副社長は「参加企業の拡大が重要」と話し、建設システム(富士市)の重森渉社長は「参加企業も積極的な提言をすべき」と強調した。静岡銀行の中村智浩地方創生部長はプロジェクトを通じ、企業と地域全体で人材育成をする必要性を指摘した。難波市長
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「ビブリオバトル」 お薦め本の魅力語る 富士市立中央図書館
お気に入りの本の魅力を紹介する「ビブリオバトル」がこのほど、富士市立中央図書館で開かれ、出場者12人が工夫を凝らした発表を繰り広げた。 小学生、中高生、一般の3部門を実施した。出場者は順番に登壇し、本との出合いや薦めたいポイントなどを主張した。会場との質疑も行い、本を通じた意見交換を楽しんだ。 中高生部門で最多票を集めた富士南中3年の船村晃永さんは「5分後に意外な結末exチョコレート色のビターエンド」を取り上げ、どんでん返しの面白さや短編の読みやすさなどを伝えた。本をよく読む人に挙手を求め「学校で図書委員会の仕事をしているので、多くの人が本を読んでいることはうれしい」と満足げだった。
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贈答用トイレ紙いかが 富士・新橋製紙が企画開発 大手通販サイトで販売
衛生用品のためほとんどなかった贈答用のトイレットペーパーを富士市の老舗製紙会社が発売し、話題を呼んでいる。和柄の紙にくるまれた厚手の8ロールを、富士山をデザインした段ボール箱に入れた。通販大手アマゾンの電子商取引(EC)サイトで販売中で今後販路開拓を目指す。 新商品は「富士山ふふふロール」(送料と税込み3300円)。発売したのは、現存するロール式トイレットペーパーメーカーでは最古という新橋製紙(富士市依田橋町、従業員約80人)。BtoB(企業間取引)が主体だったが、他県で通販会社の社長を務めた女性(60)が従業員に加わり、新たな発想で新商品を開発した。企画から発売まで1年を要した。 使い
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大自在(8月2日)富士山5合目
富士登山といえば、今はバスなどで5合目まで行って、そこから自分の足でというのが一般的。そうはせず、富士市の海抜0メートル付近から山頂を目指す「富士山登山ルート3776」の達成感は格別だと、先日の本紙「しずおかアウトドアファン」にあった。 富士山信仰が盛んだった江戸時代はどうだったか。ものの本で「富士講」の行程を知った。新宿大木戸~八王子~高尾山参り~小仏峠~大月~富士吉田。ここまで3日。 登り始めて山中の岩室に1泊。山頂で礼拝して須走口に下山~箱根足柄峠~大山参り。過酷なアップダウン。藤沢で精進落としをして品川へ。全行程8日の道中でも参詣登山とは、健脚がうらやましい。 古典落語の「富士
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新入会員100人が交流 富士商議所
富士商工会議所はこのほど、新入会員交流会を富士市の同所で開いた。2019年7月からの4年間で入会した事業所の代表者ら約100人が参加した。 浅見祐司会頭は、商議所が展開している経営支援業務や地域活性化事業に触れた上で「人脈は経営の根幹。会員同士で豊かなネットワークを築いてほしい」と呼びかけた。商議所の活用方法や共済制度についての講話は、会員企業の事例を交えて解説した。参加者は歓談や名刺交換を通じて連携の可能性を探った。 交流会は新型コロナウイルス禍を経て4年ぶり。この間、約700の事業所が加わった。
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運動 親子で連携 J2清水エスパルス協力 富士で教室
富士市の松野地区まちづくり協議会は7月30日、親子らを対象にした運動教室を松野まちづくりセンターで開いた。サッカーJ2清水エスパルスが協力し、同クラブのサッカースクールのコーチが講師を務めた。 参加者は、2人ペアでの連携が必要な運動に取り組んだ。保護者の足をジャンプして飛び越える運動やサッカーボールを使ったキャッチボールなどに挑戦。互いに声をかけ合って汗を流した。 同協議会の高田貢会長は「コロナ禍で減った家族間の交流を取り戻す機会をつくりたかった」と狙いを語った。 同日は小学生を対象にしたサッカー教室も開いた。
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ヤングケアラー理解 伊豆で学校職員ら研修
大人に代わって子どもが家事や家族の世話をする「ヤングケアラー」について正しく理解し、早期発見と適切な支援につなげる職員研修(伊豆市主催)がこのほど、同市の修善寺生きいきプラザで開かれた。 障害や病気を抱える人の兄弟姉妹をサポートする「静岡きょうだい会」(富士市)の沖侑香里代表(33)は障害のある妹にケアラーとして接した自身の経験談を語り、信頼関係を築いた上で個々に必要な支援につなげる大切さを強調した。「ヤングケアラーは見えにくい存在」とし、自分自身の思いや困りごとを言葉にしにくい側面もあるという。ヤングケアラーがいるかもしれないという前提を持つことが重要といい、「言葉の捉え方は人それぞれで、
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レバンテフジ静岡 初の海外遠征 自転車の本場、欧州にアピール 伝統レース出場へ意気込み
富士市のプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」が、8月18日から20日にバルト3国で開かれる自転車の伝統レース「バルチックチェーンツアー」に出場する。世界で活躍できる選手の育成を目指すチームとして、結成4年目で初めての海外遠征。選手らは「チームに勢いをつける好機。本場のレースを体感してきたい」と意気込む。 自転車競技が盛んな欧州を中心に活動するプロチームや国の代表チームが、エストニア、ラトビア、リトアニアを舞台に3日間の日程で競う。ドイツなどの強豪国やアジア2チームを含む計23チームが出場する。ラトビアの代表チームが東京五輪の事前合宿を富士市で予定していた縁で招待された。 平地が多
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鈴木(浜名湖SS)大会新V 15歳以上男子400個メド 競泳・静岡県ジュニア選手権
競泳の全国ジュニア五輪杯夏季予選を兼ねた静岡県ジュニア選手権(県水泳連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)が29日、富士市の県富士水泳場で開幕し、男女の年齢別など66種目でタイム決勝を行った。 男子15歳以上の400メートル個人メドレーは鈴木麻央(浜名湖SS)が大会新で優勝し、200メートル背泳ぎも松本周也(ヒマワリNW)が大会新で頂点に立った。 女子は15歳以上の50メートル背泳ぎを中島芽郁(日大三島高)が県記録に迫る29秒47の大会新で制し、11~12歳の50メートルバタフライも中村朱里(アケアクラブ)が大会新で女王の座に就いた。 30日には男女の年齢別など52種目に分かれて予選を行い、
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富士山下山ツアー 上向く期待 登頂に代わる楽しみ提案「5合目から」
富士山麓5市町(富士、富士宮、御殿場、裾野、小山)の観光協会でつくる「しずおか富士山利活用推進協議会」が、富士山の5合目から下る「富士下山」を薦めている。体力に自信がない人でも気軽に楽しめるとアピールする。旅行会社がツアーに組み込む動きも出ているという。 「弾丸」抑制、周遊増狙う 新型コロナウイルス対策で山小屋の収容人数が減り、来訪者も減少すると懸念したのがきっかけ。超高齢社会を迎え「山頂まで登るイメージが強い富士山の楽しみ方の選択肢を広げよう」と2021年にPRに乗り出した。「富士下山のすゝめ」と銘打ち、協議会構成団体の一つの富士山観光交流ビューローのホームページで推奨コースを紹介する
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緑茶輸出額12・6%増 抹茶堅調、円安追い風 23年上半期の静岡県内
財務省が28日発表した貿易統計によると、2023年上半期(1~6月)の全国緑茶輸出量は前年同期比0・9%減の3172トン、輸出額は12・6%増の116億2377万円だった。世界的な景気減速で消費が低迷する中でも抹茶など高付加価値商材の引き合いが堅調で、円安効果も追い風に輸出額が伸びた。 国別輸出額は米国が61億4389万円(前年同期比18・9%増)と首位で過半を占め、台湾が10億3033万円(8・6%増)と続いた。カフェのラテ原料や健康食品などに使われる抹茶など「粉末状のもの」が輸出額全体の73・2%となった。 リーフ茶の輸出量が伸び悩んだ一方、高価格帯の国産抹茶の生産量は需要に追いつか
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マルサダ製茶(牧之原)大臣賞 関東ブロック茶の共進会
国内三大茶品評会の一つ「第50回関東ブロック茶の共進会」が27、28の両日、埼玉県で開かれ、牧之原市のマルサダ製茶が「荒茶・深蒸し煎茶」の部で最優秀賞・農林水産大臣賞を受賞した。大石定男代表(74)は「努力が評価されて大きな刺激になった。茶産地牧之原が盛り上がる契機になればうれしい」と受賞の喜びを語った。 品評会には静岡、埼玉、茨城、新潟の4県から荒茶・深蒸し煎茶の部に48点(うち本県32点)、荒茶・普通煎茶の部25点(同3点)、仕上茶・普通煎茶の部32点(同1点)が出品された。 このほかの県勢入賞者は次の通り。 【荒茶・深蒸し煎茶の部】金賞 農事組合法人山東茶業組合代表理事伊藤智章(
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駿府楽市 新社長に経済同友会 石井氏 初の民間出身
JR静岡駅構内の駿府楽市は28日、経済同友会の石井靖幸事務局長特別補佐(61)が新社長に就いたと発表した。6月30日付で、民間出身者の社長就任は初めて。複数企業での経営経験を生かし、多様化する消費行動への対応を急ぐ。 石井靖幸氏(いしい・やすゆき)1984年サントリー入社。ハーゲンダッツジャパン社長やサントリーオーストラリア取締役会長などを経て、2022年10月から経済同友会の事務局長特別補佐を務めた。一橋大卒。富士市出身。
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市町の32教育長 取り組み例共有 富士で研修会
静岡県市町教育長研修会が27日、富士市のふじさんめっせで開かれ、県内市町の教育長32人が地域独自の取り組み事例などを共有した。 伊豆の国市の菊池之利氏は「次世代を担う教職員の育成」の演題で発表し、10年前に田方地区2市1町で設立した教員研修協議会について説明した。小規模自治体が単独で教員指導の場を持つ難しさや、広域的な人事異動がある土壌など設立の経緯に触れ、外部から講師を招く研修の成果などを報告した。「運営費の増額や指導職名の変更など、機能を見直す時期を迎えている」と課題も挙げた。 三島市の小塚英幸氏は、ICT教育にかかる機器の特徴や現場を支える体制、児童生徒の変化などを解説した。函南町の久
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雫石(岩手)の児童と友達に 富士で交流事業
富士市と岩手県雫石町の児童が野外体験などを楽しむ少年交流事業(両市町教委主催)が富士市内で行われている。小学5、6年生54人がさまざまなプログラムを通じて、協調性やリーダーシップを育んでいる。 プログラムは26日から29日までの日程で実施。丸火自然公園内での宿泊活動を中心に、田子の浦港や富士川楽座などを訪ねて地域の特色に理解を深めた。自炊体験では富士宮やきそばを仕上げて味わった。 製茶体験では地域の茶農家の講話を聞き、フライパンでほうじ茶作りに臨んだ。家でもよくお茶を飲むという雫石小の中村莉緒那さん(6年)は「家族にお土産ができて楽しみ。友達になったばかりの子たちと協力する体験はためになった
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時論(7月28日)学校図書館に文学賞作品を
永井紗耶子さんの「木挽町[こびきちょう]のあだ討ち」が第169回直木賞に決まった。5月の第36回山本周五郎賞に続く“2冠”である。 本人による略歴に「生まれは駿河の島田宿」とある。受賞会見では島田大祭・帯まつりに言及していた。人生の大半を県外で過ごしたにもかかわらず「静岡」を特別な存在として扱ってくれた。県民の一人としてうれしかった。 決定から1週間余。今、この作品を手に入れるのは至難の業だ。主要書店には姿がない。「月末に新潮社が増刷するようだ」。独立系書店店主の言葉が頼りなく響く。 巡り合わせだろうか。店頭をにぎわせているのは、2021年の第164回で芥川賞に
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脱炭素へ官民協議会 御前崎港 30団体で発足
御前崎市の御前崎港の脱炭素化に向けて県などは27日、官民推進協議会を設立した。国や県、民間企業など約30団体で構成し、早ければ本年度中にも、同港での温室効果ガス排出量ゼロに向けた計画を作成する。 同市の御前崎地区センターで開かれた初会合では、計画作成の基礎データとして同港の温室効果ガス排出量を把握することを確認した。今後、中長期的な温室効果ガスの削減数値目標を定める。将来的な取り組みとして、港湾で使用する荷役機械の電動化や環境負荷の小さい液化天然ガスを燃料とする船舶の寄港増加を見据え、燃料供給拠点の整備を想定する。 昨年12月に改正港湾法が施行され、全国の主要港湾の脱炭素化推進計画を策定する
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ネオン、CMソング…昭和の雰囲気に 富士でレトロ夜市
「昭和レトロ」をテーマにした露店イベント「YODAHARA夜市」(松本工業主催)がこのほど、富士市依田原の同社駐車場で開かれた。 会場の入り口には、昭和期のネオンサインをイメージした看板が設置された。埼玉県在住のDJサイバーおかんさんは、昔のCMソングや童謡などを選曲し、会場を懐かしい雰囲気に包んだ。飲食店の出店や地元住民による太鼓の演奏も来場者を楽しませた。 企画した同市の建設業松本工業の担当者は「今回が初開催。継続的に開き地域に貢献したい」と話した。
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保育力 地域で向上 富士で職員研修会 「人権守る意識を」
富士市教育保育関係者研修会がこのほど、富士市消防防災庁舎で開かれた。市内の幼稚園や保育園の職員ら約130人が参加し、地域の保育力向上に向けた連携を確認した。 参加者は公立私立の幼稚園や保育園、認定こども園、小規模保育事業所、家庭的保育事業所、認可外保育事業所の計85施設に勤務する職員。関係者が一堂に集う機会を初めて設け、日頃の活動や考えについて話し合うなど交流を深めた。オンラインでも約100人が参加した。 日本保育者支援協会顧問の新保庄三さんが「保育力はチーム力」の演題で講演した。不適切な保育の防止に向けてアドバイスなどをする立場から「子供も大人と同じ人間として接し、人権を守る意識が大切。経
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建設業界の課題を共有 富士市協議会 取り組み検討へ
富士市建設産業活性化協議会は26日、本年度の第1回会合を市消防防災庁舎で開き、建設業界の課題解決に向けた取り組み項目案を確認した。 事務局の市側が、建設関連の11社から聞き取った課題を報告した。働き方については「週休2日には適正な工期や経費の増額が必要」などの検討課題を挙げたほか、防災では「災害時の実働訓練をしていないので具体的なイメージができない」など声があった。 協議会は、業界各社の現場担当者らが意見を出す五つのワーキンググループを設ける。「働き方改革の推進」「生産性の向上」「担い手の確保・育成」「経営の安定化」「安全・安心の確保」をテーマに8月から取り組み事項を話し合い、年内に検討結果
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富士登山ルート3776 海抜ゼロから目指せ山頂【しずおかアウトドアファン】
海抜ゼロから3776メートルの山頂へ-。数ある富士登山道の中でもひと味違う達成感が味わえると評判なのが、富士市が設定している「富士山登山ルート3776」だ。同市の海岸付近を出発し、全長約42キロに及ぶ長距離ルートで日本最高峰を目指した挑戦者に醍醐味[だいごみ]などを聞いた。 挑戦者「達成感は格別」 静岡側の山開き(10日)から初の連休となった16日。富士山最高地点の剣ケ峰にある石柱の前は、多くの登山者でにぎわった。中には、ザックなどにルート3776の挑戦者であることを示すゼッケンを着けた人の姿もちらほら。到着すると記念撮影をして喜びをかみしめた。 トレイルランニングも楽しむ仲間4人
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千葉山(島田市) 手軽に歩ける丁仏参道【山ある記】
島田市街地の北にそびえる千葉山(496メートル)は街地から見上げる最初の高みであり、大津、伊太など北部の谷[や]の根っこにあって、手軽に歩ける“ウラヤマ”の遊び場となっている。山腹には多くの文化財を有する古刹[こさつ]・智満寺[ちまんじ]が鎮座し、古くからあがめられてきた。そうした信仰の道の痕跡として、大津・尾川と伊太・田代から丁仏参道が延びている。 尾川丁仏参道は、江戸時代後期に西国三十三所を模して開かれた。昨春、地元大津自治会の尽力で丁仏(石仏)の土台を修繕、参道が整備された。他のハイカーと行き交うこともまれな静かな山道で、石仏の表情を見比べながら歩くのも面白
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菊川・火剣山 山頂からの大パノラマ人気【キャンプ場便り】
標高282メートル、菊川市最高峰の火剣山中腹にある市営キャンプ場。整備されたバンガローやキャンプサイト、親子連れに人気の全長70メートルのローラースライダーなどがあり、初心者も快適にキャンプを楽しめる施設です。周辺を茶畑や四季折々の草花に囲まれ、自然の中で都会の喧騒[けんそう]から離れてキャンプをすることができるため、ゆっくりと自分だけの時間を過ごせるとリピーターも多くいます。 キャンプ場から15分ほど登ったところにある展望台からは、大茶園や富士山、遠州灘、浜松市街と360度のパノラマが広がる景色を楽しめます。山頂には火剣山大権現を祭る火剣坊神社があり、そこから小夜の中山を経由して旧東海道
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国交省へ駅周辺 整備支援を要望 富士市
富士市の山田教文副市長は25日、国土交通省で清水真人政務官と面会し、JR新富士、富士両駅周辺の整備事業の支援を要望した。 同市は富士駅北口の再開発と新富士駅南地区の土地区画整備を進めている。山田副市長は取材に「新富士駅は観光の玄関口で、富士駅は市民生活の中心地。まちのにぎわいや発展に欠かせない最重要の事業で、遅れが出ないよう協力を求めた」と述べた。 このほか、新東名高速道新富士インターチェンジ周辺の整備なども求めた。 自民党の細野豪志氏(衆院静岡5区)、牧野京夫氏(参院静岡選挙区)、若林洋平氏(同)が同席した。
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次世代交通活用で地域課題を解決 富士で官民組織発足
富士市内でITによる次世代交通サービス「MaaS(マース)」を活用し地域課題の解決を目指す官民組織「ふじMaaS推進協議会」が25日、発足した。記念セミナーを同日、同市のロゼシアターで開き、専門家らが国内外の先行事例などを解説した。 全国の自治体で公共交通のデジタル化に携わる一般社団法人計量計画研究所の牧村和彦さん(57)が講演した。牧村さんは、顔認証で交通機関と観光施設の利用を簡易化する富士五湖周辺での実証実験や、移動履歴から最安値で自動決済するドイツのサービスを紹介。「交通ビジョンを行政や企業、市民で共有しながらトライして」と伝えた。 市都市計画課の担当者は、人流データを活用したバスの運
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富士市長がコロナ感染 7月28日まで在宅勤務
富士市は24日、小長井義正市長が新型コロナウイルスに感染したと発表した。28日まで在宅勤務となる。23日夜に発熱し、24日の検査で判明した。公務は副市長が代行するなどして対応する。
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夏休み宿題の絵 色鮮やかに描く 函南でイベント
子どもの遊び場などを提供する函南町柏谷の民間事業所「こどもLabちあーず」で23日、夏休みイベント「お絵描き宿題大作戦!」が開かれた。子どもたちが夏休みの宿題の自由画やポスターを楽しみながら仕上げた。 午前と午後の部に県東部の子どもたち計14人が参加した。富士市で工作教室を開く渡辺礼子さんから「下描きは鉛筆で薄く」「広くて薄い場所から先に描く」などと助言を受けて制作。カブトムシや動物、人物などお気に入りの絵を色鮮やかに描いた。 同事業所は昨年4月、作業療法士や子ども運動指導者、保育士、言語聴覚士らが開設。運動遊び教室や発達応援教室などを展開し、障害や発達の進捗(しんちょく)に関係なく、誰もが
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8月青少年交流事業へ中高生ら事前研修 富士市教委
富士市教育委員会は22日、8月に長野県伊那市で行う青少年体験交流事業「無限∞のキズナ」に向けた事前研修会を富士市の市教育プラザで開いた。参加する市内の中高生や学生ら90人が顔合わせし、同事業の内容に理解を深めた。 参加者は8月11日から4日間、伊那市の国立信州高遠青少年の家に宿泊し、カヌーや登山などを体験する。各体験の後には、10人の班に分かれて「仲間とは何か」について話し合う「キズナ学習」を行う。 事前研修会では「キズナ学習」の班で自己紹介やゲームをして親睦を深めた後、班ごとに目標を決めた。参加者は「笑顔が絶えないチーム」「それぞれの短所を長所で補い合う」などと意見を出し合
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小中高生活躍光る 磐田将棋愛好クラブの第231回大会に51人
磐田将棋愛好クラブの第231回大会が23日、磐田市の市総合健康福祉会館iプラザで開かれ、51人が参加した。 SSクラスで磐田南高1年の久野杏太さん、Sクラスで浜松・麁玉中1年の河合将輝さんがそれぞれ優勝するなど、小中高生が活躍した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①久野杏太(磐田市)②宇藤敬行(同)③安藤舜聖(富士市)▽S ①河合将輝(浜松市)②小林悠人(袋井市)③西郷隆夫(磐田市)▽A ①田中直樹(豊田市)②牧野斉(浜松市)③前田勇(掛川市)▽B ①松尾三十四(掛川市)②藤沢勝(磐田市)③志村正雄(袋井市)
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乗りに来て! 観光電車運行開始 岳南電車「富士の宵」号で工場夜景堪能
岳南電車(富士市、橘田昭社長)の新夜景観光電車「富士の宵(よい)」号が22日夜、運行を開始した。初回は市内外の約50人の鉄道ファンや家族連れが乗車。林立する工場群の照明による「工場夜景」のエリアを走行し、車内の明かりを消して幻想的なコラボを堪能した。 出発セレモニーを経て吉原駅を夕方に出発。途中停車を含め、岳南江尾駅との間を約2時間かけて全線を1往復した。製紙工場を縫うようにゆく岳南原田-比奈間のパイプラインをくぐる区間は見どころの一つで、徐行運転しながら走行。参加者は普段はじっくりと見ることができない光景を写真や動画に収めた。 帰りの本吉原駅では10分間停車。駅の横に立つ製紙工場のダイ
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4年ぶり市民総おどり 夏到来告げる「富士まつり」 戦うかぐや姫登場
富士市に本格的な夏の始まりを告げる「富士まつり」が23日、同市の中央公園や青葉通りで開かれた。新型コロナウイルスによる行動制限緩和を受け、4年ぶりに「市民総おどり」が復活。中心市街地は浴衣姿の来場者でにぎわった。 青葉通りの一部を交通規制して行った市民総おどりには約1200人が参加した。「FUJIサンバ」や「富士ばやし」など市民になじみ深い曲を踊りながら練り歩いた。参加した会社員の鈴木啓輔さん(35)は「富士の夏の風物詩が戻ってきてくれてうれしい」と笑顔で話した。 メイン会場の中央公園にはステージが設けられ、地元のよさこいグループや太鼓団体のパフォーマンスが会場を盛り上げた。市内の飲食
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マダイの餌やり、放流を体験 沼津で親子イベント
ネッツトヨタ静岡(沼津市)は23日、県内の親子を対象にしたマダイ稚魚放流親子体験イベントを同市の内浦漁業協同組合で開いた。駿河湾の海洋資源を守る活動に役立ててもらおうと、公益財団法人県漁業振興基金に30万円も贈った。 12組の参加親子は、マダイの鼻の数が養殖だと一つ、天然物は二つあると見分け方を学んだ後、乗船していけすまで行き、餌やりを体験。稚魚を捕獲すると、鼻の数を観察しながら駿河湾に放流した。 富士市立大淵一小4年の門脇由依さん(9)は「餌をやったり、放流したりするのが楽しかった」と笑顔を見せた。
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雇用企業の不安解消へ冊子 出所者巡る対応要領まとめ 富士の保護司会
富士地区保護司会(平山明会長)の協力組織部は、協力雇用主の企業をサポートするための冊子「HOW TO 雇用主」を作成した。刑務所を出所した人らを雇用する企業からの質問に答え、さまざまな不安の解消を目指す内容。出所者の就労を後押しし、スムーズな社会復帰や再犯防止につなげる。 「出所者と他の従業員とのトラブルがあったら」「以前の仲間が誘いに来てしまう」「口座を開設できず、給料の振り込みができない」-。出所者の雇用をめぐるさまざまな問題に関する質問は約20問。現場で働く保護司の声を参考に、静岡保護観察所の監修で対応の要領をまとめた。 雇用主に求められることとして、出所者を理解する▽先入観を持たずに
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CNF普及へ 動向や研究紹介 富士でセミナー
富士市などはこのほど、植物由来の新素材セルロースナノファイバー(CNF)の普及に向けた「CNFプラットフォームセミナー2023」を同市のロゼシアターで開いた。第一線の専門家らが最新動向や研究成果を紹介した。市民や地元企業の関係者ら約130人が耳を傾けた。 静岡大グローバル共創科学部の青木憲治准教授が社会実装に向けた課題について講演した。青木准教授はCNFの価格の高さや保冷車での輸送コストを指摘。「早期普及を目指すためにビジネスの観点から研究することが重要」と伝えた。 プラスチックによる海洋汚染についての講演やCNF活用に取り組む地元企業の事業紹介などもあった。
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レジオネラ菌疑い 富士の温浴施設臨時休館 利用者感染
富士市は21日、同市大淵の新環境クリーンセンター循環啓発棟の温浴施設「ふじかぐやの湯」でレジオネラ菌が発生した疑いがあると発表した。20日までに施設の利用者が感染したことが判明し、県富士保健所が水質検査を実施した。安全性が明らかになるまで当面の間、施設を臨時休館する。
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静岡県児童養護施設 協議会に120万円 北里コーポレーション
不妊治療関連製品の開発や製造を手がける北里コーポレーション(富士市)は20日、県児童養護施設協議会に120万円を寄付した。 県庁で贈呈式を行った。井上太綬代表取締役が石川順会長に目録を手渡し、「子どもたちの教育や健全な育成のために役立ててほしい」と話した。 同協議会に加入する12の児童養護施設に10万円ずつ贈られ、入所児童の学習に関する物品購入などに充てる。
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田子の浦港で海の安全祈願 富士
富士市の田子の浦港吉原埠頭(ふとう)で21日、海上安全祈願祭(実行委員会主催)が行われ、行政や港湾、建設工事関係者ら約80人が海上運航の安全と港湾産業の振興を祈った。 神事では海に米と酒を奉納し、参列者が玉串をささげた。実行委員長を務める田子の浦埠頭の牧田一郎社長は、同港の60年にわたる歴史と功績に触れ「防災機能を強化するなど港の維持と発展を祈念したい」とあいさつした。 祈願祭は毎年、海の日に合わせて開催している。
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衣類など手作り作品300点 着物や畳のへり素材にリメーク 富士
衣類やバッグなどの手作り作品展が21日、富士市の「人形のみやひで富士店」で始まった。県東部などで活動する手作り作家4人の作品計約300点を展示販売している。23日まで。 着物や帯をほどいたリメーク作品は、ワンピースやチュニックに作り直した。畳のへりを使った入れ物は、手提げかばんやショルダーバッグ、小銭入れなどがそろう。粘土細工はトラやウサギなどの動物を愛らしい姿で表現した。置物や違い棚などの木工作品も並ぶ。長沢英二店長は「手作り作品ならではの愛着のわく風合いを楽しんでほしい」と話す。 午前10時から午後4時まで。最終日は3時半まで。
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保育士 地元でキャリア研修 中東遠5市町が広域開催【届かぬ声 子どもの現場は今】
保育士らの処遇改善につながる「キャリアアップ研修」の受講を後押ししようと、中東遠地域の5市町(掛川、袋井、菊川、磐田市、森町)が本年度から同地域を会場に研修を開講している。業務が多忙で職場を離れるのも難しい保育士のため、より近い場所で受講機会を増やす目的。関係者によると、近隣自治体が連携して広域的に開講する事例は全国的にも珍しいという。 「気持ちの切り替えが難しい子に、どう対応したらいいか」。19日、袋井市役所東分庁舎コスモス館で行われた研修に5市町の保育士や幼稚園教諭ら95人が集まった。テーマは「障害児の発達の援助」。個々の特性を理解した上でどのように支援をするべきか、参加者は講義内容を
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「好きなこと見つけて」 富士・原田小でSBSアナ職業講話
富士市の原田小で20日、働く社会人の話を聞くキャリア学習授業が行われ、静岡放送の重長智子アナウンサーが6年生52人に夢を持つ大切さについて語った。 重長さんは県内各市町を訪れる取材活動や、サッカー観戦など個人的な関心を紹介した。番組のゲストなど初対面の人とのやりとりが多い立場に触れ「あいさつで人の心はつかめる。今日も皆が元気にあいさつしてくれて、こちらも元気に話せる」と現場の空気を説明した。 小学生の頃は話すのが苦手だったことを明かし「ラジオが好きでアナウンサーに興味を持った。皆が仕事をするのはまだ先だけど、まずは好きなことを見つけて」と呼びかけた。県民の暮らしを守る報道機関として、自然災害
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静岡県勢 複数競技でV候補 全国高校総体22日開幕
北海道を舞台にした全国高校総体は22日、総合開会式を行い本格的に競技が始まる。静岡県勢は陸上やサッカー、バスケットボールなど複数種目で優勝が期待される。 陸上は女子の小針陽葉(富士市立)が100メートル、200メートル、走り幅跳びの3種目、男子の成川倭士(東海大翔洋)が200メートルと走り幅跳び、宮本皓寿(浜松市立)が110メートル障害でいずれも出場者ランクトップ。サッカーは男子の静岡学園、女子の藤枝順心とも好選手をそろえ同時優勝の可能性も十分だ。 バスケットボール男子の藤枝明誠は県勢男子初の日本一に挑戦。空手女子団体組手の御殿場西は5連覇が懸かる。自転車競技は男子1000メートルタイム
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岳鉄新夜景電車22日初運行 まつりも復活へ 誘客加速、地元商店と連携
富士市の岳南電車(通称・岳鉄、橘田昭社長)が発信力強化を図っている。地元自治体や商店と連携し、誘客を加速。22日からは月1回、従来の趣向をバージョンアップさせた新たな夜景観光電車の運行を始めるなど新型コロナ後を見据え、あの手この手の取り組みを図っている。 夜景観光電車は「富士の宵(よい)」号。グッズの富士の宵号の限定販売、子供も楽しめるようにと地元商店のフルーツミックスゼリーの提供などを採用する。 沿線工場群の明かりによる「工場夜景」などから駅舎や線路、電車が幻想的に映り、日本の原風景を色濃く残す「日本夜景遺産」の認定を受け2015年、全ての車内の明かりを消して1往復する夜景観光電車の定
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富士山学習 小学生にもっと リーフレット活用推進 官民組織
富士山の環境保全に取り組む官民組織「ふじさんネットワーク」(事務局・県)が、2010年度に作成した小学生向けの富士山学習リーフレット「富士山からの挑戦状」の活用に力を入れている。22年度から23年度にかけて、授業の中で効果的に利用してもらおうと教員向けの勉強会を開いたり、モデル授業を企画したりしている。 富士山の火山としての成り立ちや自然環境、富士登山の心得などをクイズ形式で学ぶ。随時内容を更新していて、富士山が13年6月に世界遺産に登録されたことなどを加筆した。最新版は32ページ。毎年度発行し、小学校や図書館に送付していたが、小学校でのタブレット端末の導入状況を踏まえ、20年度から電子書
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全国高校総体22日開会式 静岡県30競技 603人が出場
北海道(一部競技は山形、和歌山県)で開催される全国高校総体に出場する静岡県選手(水泳を除く)が決まった。30競技に603人(男子340人、女子263人)が出場する。学校別では飛龍が56人で最多。 団体競技で体操女子の静岡市立、バドミントン男子の加藤学園、剣道女子の東海大翔洋、弓道女子の富士宮西、登山男子の沼津東、なぎなた女子の浜松商が初出場。ハンドボール男子の御殿場は11年ぶり、少林寺拳法男子の静岡西は15年ぶりに全国に返り咲いた。 21日の少林寺拳法から競技が始まり、総合開会式は22日に札幌市で開催される。 ◆陸上 【男子】100メートル 土屋太陽(富士見2)森川皓喜(浜名3)望
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電動自転車 快適な街に ジヤトコ 富士市活用へ試作品
富士市の自動車用変速機メーカー「ジヤトコ」は19日、市の自転車活用事業を後押しするために研究している電動アシスト自転車の試作品を市消防防災庁舎に届け、佐藤朋由社長らが小長井義正市長に機能などを説明した。独自のドライブユニットを搭載するなど快適性や安全性を高め、気軽な利用で渋滞解消など地域の課題解決に役立てる。 市と同社は昨年、自転車の活用に関する協定を結び、地域の交通事業者や観光団体でつくる実行委員会が活用を促す環境づくりなどを協議してきた。今年9月には拠点で貸し出すレンタサイクルのほか、新富士駅と富士駅間の自転車移動、岳南電車内への自転車の持ち込みなどを試行する社会実験を始める。 試作自転
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“避難所運営”初挑戦 課題を考える 富士で講座
避難所運営ゲーム(HUG)を体験する「はじめてのHUG講座」(富士女性災害支援ネットなど主催)がこのほど、富士市の市フィランセで開かれた。市民14人が災害時の避難所での課題や対応について意見を交わした。 ゲームは巨大地震が発生した想定。参加者は、避難所となる小学校の敷地図に避難者情報が書かれたカードを配置していった。妊婦、外国人、ペット同伴者などさまざまな避難者について誘導先を判断した。「たばこを吸いたいとの要望がある」「体調不良の人がいる」など時間経過とともに起こりうる課題が記されたイベントカードもあり、対処を話し合った。 富士女性災害支援ネットの杉山文香代表(31)は「避難に来る多様な人
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保護犬・猫の譲渡推進 静岡県が動物愛護センター基本計画策定
ドッグラン新設 静岡県は2025年度中の開所を目指し、富士市大淵に整備する県動物愛護センター(仮称)の基本計画を策定した。「動物の命をつなぐための拠点」をコンセプトに掲げ、保護した犬や猫の収容機能を拡充して新たな飼い主への譲渡を推進する。ドッグランの新設も明記し、県民が利用しやすい施設につなげる。 老朽化が進む県動物管理指導センター(浜松市西区)を、富士市大淵の障害者支援施設「県立富士見学園」跡地に移転する。富士見学園は民営化に伴い24年度に沼津市に移る予定で、学園の移転によって空いた施設を改修する。 感染症のまん延防止や動物福祉に配慮した飼育室を整備し、飼い主のいない猫の不妊去勢手術
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3万本のヒマワリ見頃 富士市今泉 摘み取りも楽しんで
富士市今泉の旧茶畑に植えられた3万本のヒマワリが見頃を迎えている。畑の中には通路が設けられ、家族連れらが散策しながら楽しんでいる。 同所で茶農家を営んでいた70代夫婦が今年5月に初めてヒマワリの種をまいた。生育したヒマワリの高さは約2メートルで、摘み取りができる。花を見下ろせる写真撮影用の台も用意した。 ヒマワリ畑は青葉台まちづくりセンターから南に約500メートルの地点。駐車場はない。 (富士支局・沢口翔斗)
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静岡・さんかく山 レンタル品充実、サウナも【キャンプ場だより】
静岡市の市街地から車で約20分、山の中でありながら、気軽に来ていただける場所にあります。初心者でも安心してキャンプを楽しめるように、レンタル品を充実させています。テント、たき火台、薪、炭など必要な物を用意し、キャンプ用品を持たない方もここでキャンプを始めることができます。 場内の5サイトのうち、特に人気があるのは犬とキャンプができる「ドッグランサイト」と、森の中のキャンプを体感できる「しんりんサイト」。昨年の夏からはバレルサウナを導入し、サウナを楽しみに来るお客さまも増えてきました。 また、家族連れが多いのも特徴で、子ども向けのワークショップを開いています。バードコールや風鈴などの
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毛無山(富士宮市、山梨県身延町) 金採掘でにぎわった登山道【山ある記】
毛無山(1964メートル)は富士山の西、山梨県境の天子山地の最高峰で、日本二百名山、山梨百名山に指定されている。武田信玄の時代には金の採掘でにぎわった麓からの登山道がある。 最近有名になったふもとっぱらキャンプ場の先、山の南麓を半周するように東海自然歩道が整備されている。この場所と西のA沢貯水池付近に立派なトイレがある。ここから左折すると西端に駐車場がある。 登山道に入ると、神社と金鉱石を砕いた機械の残骸が見られる。道は枯れ沢を渡り、尾根道と沢道に分かれるが、金山沢の道は崩落した部分もあり危険で、尾根道を登るべき。不動の滝を見て中間地点には遭難事故発生時に備えたヘリコプターのつり上げ場
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空き店舗にお試し出店 富士・吉原商店街 街づくりの可能性探る
富士市の吉原商店街にある空き店舗で、さまざまな事業者が試行的に出店するプロジェクト「紙内田ビル_fornow」が始まった。事業希望者に期間限定の店舗として活用してもらい、街のにぎわいづくりの可能性を探る。 6年前に文具・印刷店が閉店した同ビルの1階部分を9区画に区切った。12月までの常設となる6区画には、クラフトビールのバーや、服と雑貨の工作室、パソコン修理店、本の閲覧スペースなどが入った。ペン画などのアトリエを設けた中嶋潤美さん(37)は「今後の創作活動につながる出会いがあればうれしい」と出店理由を語る。 別の3区画は1日から1カ月で借りる短期ブース。平日昼間などは500円、休日の昼間や金
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CNFの活用広まれ 富士の施設、データ公開目指す
静岡県富士工業技術支援センター(富士市)が、植物由来の新素材「セルロースナノファイバー(CNF)」の普及に努めている。通常は大型機械で数時間かかるCNFの製造を、一般的な装置を使い20分程度でできる「TEMPO酸化法」に着目して周知する。製造方法によって異なるCNFの基礎データ収集と公開を目指し、研究費を募るクラウドファンディング(CF)を実施している。 CNFは植物繊維の主成分のセルロースをナノレベルに解きほぐした素材。東京大の磯貝明特別教授が確立した「TEMPO」は特別な処理をしてから解きほぐす製造法で、食品ミキサーなど身近なものでもできる。同センターは製造法の講習会を開き、CNFのサ
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「富士まつり」法被でPR 富士信金本店職員
富士市で23日に開かれる富士まつり(実行委員会主催)に向けて、地元の富士信用金庫が4年ぶりの本格開催をPRしている。本店では職員が法被を着て業務に当たり、来店客に話題を振りまいている。 本店内には祭りのポスターを貼り、ちょうちんや大うちわでカウンターまわりを飾った。来店客からは「今年はできるのかい」「いよいよだね」などと声がかかるという。 同信金職員は、本店、本部、各営業店の約180人が市民総おどりへの参加を決め、今月から講師を招いて練習会を開いている。本店の大沢博之店長は「新型コロナ禍でこれまで参加できなかった若手職員も踊りを猛特訓している。(同信金の)創立70周年とも重なる今年は地域の人
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和楽器の魅力紹介 裾野・不二聖心女子学院 卒業生ら演奏会
不二聖心女子学院(裾野市)はこのほど、和楽器演奏会を同校講堂で開いた。中学生約240人が三味線や鼓、笛が奏でる音色に耳を澄ませた。 同校卒業生の堅田喜代さんら6人が演奏した。堅田さんは江戸末期から明治の三味線名人、三代目杵屋正次郎が作曲した長唄「松の翁」について沼津市の帯笑園が題材であることを証明するリポートを作成した。 堅田さんは「松の翁」は富士市内の庭園で詠まれたと伝わっていた名曲だが、同園の当主が直筆本を発見したことをきっかけに沼津市が題材だった可能性が高まったと解説。演奏者らと和楽器の魅力を音色で生徒に伝えた。
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パートナー制度 静岡県内行政サービス拡充 続柄「縁故者」選択可
3月までに静岡県などの自治体が導入したLGBTQなど性的少数者のカップルを公認する「パートナーシップ宣誓制度」。浜松市が6月、住民票の続柄を「同居人」以外に、利用者の希望に沿って親族に近い関係性を示す「縁故者」を選べるようにするなど、行政サービスが拡充している。一方、同様の対応を認めていない市町も多く、自治体によって差が生じている。 「見た目と、戸籍上の性別とのギャップに困惑した市職員に、全ての事情を説明するほかなかった」。2020年に浜松市でパートナーシップ宣誓し、市内で暮らすトランスジェンダー(出生時に割り当てられた性と自認する性が一致しない)の20代男性は昨春、戸籍上同じ性別のパート
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災害ボランティア連絡会に30万円 富士・ふじしん経済研究会
富士市の富士信用金庫の取引先企業などでつくる「ふじしん経済研究会」(半沢敏夫会長)はこのほど、同市の災害ボランティア連絡会に30万円を寄付した。 同信金で行われた寄贈式で半沢会長は「自分の周りにも大雨災害の時にボランティアに助けられた人がいる」と話し、目録を手渡した。同連絡会の清水俊雄会長は「県内で水害が増えている。寄付金を送風機などの機材購入に充て備えたい」と感謝した。
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田子浦みなと祭り盛況 太鼓やよさこい披露 富士市
富士市の田子の浦みなと公園で16日、田子浦みなと祭り(田子浦地区まちづくり協議会主催)が開かれた。新型コロナ禍を経た4年ぶりの開催は、約6000人の来場者でにぎわった。 三四龍王太鼓は子供から年配者の出演者が笛や打楽器と合わせて迫力の音を響かせた。田子浦中の吹奏楽部はアニメソングやジャズナンバーで息の合った演奏を繰り広げた。よさこいの演舞は6団体が出演した。 フィナーレは打ち上げ花火が夜空を染め、大勢の来場者がカメラを向けて楽しんだ。
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ほうじ茶パフェできた! 富士で食育イベント
富士市の特産品を使った食育イベント「富士のほうじ茶パフェを作ろう選手権」(未来志向Labo主催)が16日、市内で開かれ、親子ら120人が地産地消を学びながらパフェ作りを楽しんだ。 参加者は、富士のほうじ茶入りのカップケーキやアイスを組み込んだ“設計図”を基に盛り付けに臨んだ。地元産の梨やブルーベリー、甘味のトッピングを乗せて自分だけのパフェに仕上げた。アイスを高く積み上げたり、好みのフルーツをたくさん詰めたりする子もいた。 選手権は完成したパフェの写真をSNSに投稿し、見栄えなどから入賞者を選ぶ。富士南小5年の佐藤暖さんは「ほうじ茶の味がちょうどいい甘さ。アイスがきれいに収まるように頑張った
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社説(7月17日日)沼津再開発新組織 次世代へ新都市像示せ
沼津市で市民も交えた中心市街地の在り方を模索する新たな組織が始動する。JR沼津駅南口で複数の再開発計画が進行する中、情報と現状認識を共有し、今後、駅周辺で本格化する鉄道高架化が完了した後を含めた広範な将来像を考えるのが狙いだ。 県東部・伊豆地域の商都として栄えた沼津市だが、現在は郊外の大規模店に押されて衰退が激しく、かつてのにぎわいは見る影もない。既成概念にとらわれず、10年後、20年後を見据えた再開発や活性化策の実現を目指し、復権の足掛かりにしてほしい。 新たな組織を主導するのは沼津商工会議所。商議所内に「街なか活力創造特別委員会」を新設した。市も加わり、再開発計画の進展や見通し、高架
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⚾浜松江之島 12年ぶり初戦突破 高校野球静岡大会1回戦
▽1回戦(掛川第2試合) 浜松江之島 600002100―9 001201000―4 富士東 ▽本塁打 水野大(浜) ▽二塁打 伊藤暢(浜)川窪、高橋風(富)▽暴投 服部、笹ケ瀬(浜)丸山(富)▽ボーク 望月辰(富)▽野選 川窪(富) ▽試合時間 2時間56分 【評】先制した浜松江之島がリードを守り、富士東に快勝した。 浜松江之島は初回、伊藤暢が適時打、水野大が本塁打を放ち、打者一巡の猛攻で一挙6点を獲得。終盤も打線がつながり加点し、相手を突き放した。 富士東は三、四回に川窪と高橋風の適時二塁打などで返したが序盤の失点が響いた。 選手14人 相手を圧倒 浜松江之島の選手14人
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住田康広さん(藤枝市) 1等5席 全国手もみ茶品評会
全国手もみ茶品評会が12日、静岡茶市場(静岡市葵区)で開かれた。県勢からは住田康広さん(藤枝市)が1等5席に入賞した。住田すみ江さん(同)が1等6席、大塚孝展さん(掛川市)が1等7席で続いた。県内の69点を含む114点が全国から寄せられ、県職員ら専門家が外観や水色、香気などを点数化して順位を決めた。 このほかの県勢入賞者は次の通り。 【2等】小沢晃(静岡市葵区)勝又匠(富士市)荻野和也(同)勝又正登(同)住田恵朗(藤枝市) 【3等】下田光子(藤枝市)杉本昭雄(同)鈴木主馬(同)杉山弘子(富士宮市)岡本津多恵(藤枝市)大高真也(静岡市駿河区)松本貞子(川根本町)渥美和彦(浜松市浜北区)平柳彰彦
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画楽舎「絵画展」 富士で20日から
巨大生物が首都東京を襲う様子をアクリル絵の具で仕上げました。国内で起こる集中豪雨や地震などの災害、ロシアによるウクライナ侵攻や北朝鮮のミサイル発射など、緊迫した世界情勢への不安や恐怖を表現しました。 一番時間をかけたのは、水面の色彩です。細密に描いた街並みと対照的に、明るさを強調しながらペンで影を入れることで水面の動きを表しました。 定年後の趣味の一つとして絵画を始めて7年になります。絵画の使命は作者のメッセージの伝達だと思っています。そんな作品を仕上げることが、日々の創作のテーマです。 (稲田泰樹) 画楽舎には富士市内の10人が所属。毎月2~3回、市内で練習会を開いている。絵画展
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川勝知事不信任案で静岡県議会緊迫 自民/「言行不一致」批判やまず ふじ/擁護姿勢、議会の責任言及
川勝平太知事のいわゆる「コシヒカリ発言」を巡る給与返上問題は12日、県議会最大会派の自民改革会議による知事不信任決議案の提出に発展した。慎重論も根強かったが、「言行不一致」「県民との約束をほごにした」などと会派内の批判はやまず、6月定例会の最終本会議は一気に緊迫した。知事に近い第2会派のふじのくに県民クラブは擁護する姿勢を見せつつ、質疑で「経過説明がなかった」と苦言を呈し、議会の責任にも言及した。 自民は川勝知事の給与返上に関する報告後、役員会や議員総会を断続的に開催し、対応を協議した。強硬派のベテラン議員は「返上を約束しながら県民にうそをついた。不信任(決議案)を出すべきだ」と発言。他
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伊豆のテングサ守れ! ところてん消費拡大で一石 静岡県東部の製造業者ら
風呂上がりに、ところてんはいかが-。県東部・伊豆地域の製造販売業者らでつくる伊豆ところてん倶楽部が、新たなところてんの消費拡大策に挑んでいる。風呂上がり専用のたれを試作し、年内に発売する予定。ところてんをPRし、その原料で日本一良質とされながら減退が続く伊豆のテングサを守ろうと意欲を示す。 語呂合わせから「ところてんの日」と定めた6月10日、沼津市の温泉施設で開いた試食会。同市戸田地区のタチバナのピューレを麺つゆに混ぜたたれを、水分たっぷりのところてんにかけて振る舞った。来店客の若林司さん(32)=富士市=が「さっぱりしておいしい」と話すなど評判は上々。寄せられた意見を参考に改良して製品化
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記者コラム「清流」 お気に入りの富士山
5月に富士市の中央公園に出現した地上絵は、幅120メートルにわたるスケールが話題になった。モチーフはつないだ手。大き過ぎてそばから見ても絵だと気づけないわけだが、空撮写真を見て精緻な描写に驚いた。写真のようにリアル。 富士山の世界遺産登録10周年を記念して富士市で作られたフォトモザイクも全体像に見とれる。市民から募った2000枚超の写真を貼り合わせ、解像度を下げた写真のようにギザギザした絵は、田子の浦から望む富士山の図に仕上がった。 近づいてみると、一枚一枚の写真はどれも撮影者のお気に入りの富士山。四季の山体の他に、山盛りの料理、ご当地ナンバー、写生や書き初めらしきカットも交ざって、一人
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高梨選手(レバンテフジ静岡)を支援 明治安田生命 富士市
明治安田生命はこのほど、「地元アスリート応援プログラム」として富士市のプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」の高梨万里王選手(21)=富士宮市=を支援することを発表し、同市のチーム事務所で支援金目録贈呈式を開いた。 世界を舞台にした活躍を目指す若手選手を同社が地域社会と連携して応援する制度。本年度は全国で76人が対象になる。資金面で活動を支援すると共に、イベントや祭りなどで高梨選手のレース結果や取り組みを報告するなどPR活動を手伝う。 高梨選手は6月に開かれた全日本選手権23歳以下のカテゴリーで11位になるなど躍進が注目されている。贈呈式で同社沼津支社の松尾洋支社長らの激励を受け「プ
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静岡県内3校 学級閉鎖 インフルエンザ
静岡県は12日、小学校3校でインフルエンザに感染したとみられる患者計62人が確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設の患者数は次の通り。 裾野市の小学校8人、富士市の小学校41人、静岡市駿河区の小学校13人。
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「省略の美」伝授 富士で生け花講座 家元がポイント実演
華道家元池坊の富士支部はこのほど、「池坊巡回講座」を富士市のロゼシアターで開いた。池坊中央研修学院の中村正和講師が登壇し、県東部の会員ら約150人に生け花のポイントを解説した。 中村講師は、タマシダやシャガなどの草花を使って生け花を実演。無駄をそぎ落とし最小の材料で作品を完成させる「省略の美」を会員に伝えた。華道の歴史についても解説した上で「古いものを再現するのではなく、伝統と新しい感覚を融合させては」と会場に投げかけた。
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東日本大震災の経験を継承 取るべき行動考える 吉原北中で減災教育 富士
東日本大震災の経験を踏まえた東北大の減災教育「結(ゆい)プロジェクト」が11日、富士市の吉原北中で開かれた。1年生約130人が地震発生時に取るべき行動について考えた。 生徒は「避難所で周りの人と仲良く過ごすには」「離ればなれになった家族との連絡方法は」などの質問に五つの選択肢から選ぶワークに取り組んだ。「災害時の集合場所を家族で話し合いたい」「水や食べ物を備えておきたい」などの感想が出た。 同大災害科学国際研究所講師の保田真理さん(67)から地震が起こるメカニズムや日本が地震多発地帯であることなども学んだ。 同プロジェクトは震災の経験を継承しようと2014年から全国の学校で展開している
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大パノラマ、美しい夜景も 富士・野田山 健康緑地公園富士川【キャンプ場だより】
2021年8月にリニューアルオープンした、雄大な富士山と広大な駿河湾の大パノラマが楽しめるキャンプ場です。特に夜景が素晴らしく、展望サイトからは、富士市から沼津市にかけての美しい夜景を眺めることができます。 順次、敷地周辺の森林の整備を進めています。新たなビュースポットとして三保半島・薩埵峠方面の眺望が楽しめたり、展望サイトのさらに高台から富士山を眺めたりできる場所が増えました。 桜も植林しています。まだ苗が小さく花は少ないですが、将来は桜越しの絶景を楽しめるようになると期待しています。少しずつ改善していきますので、キャンプ場の成長にも注目していただければと思います。 周辺にある道の駅
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陸上・富士市立の小針らV候補続々/柔道・藤枝順心の牧園「2冠」懸かる【全国高校総体 静岡県勢展望㊤】
北海道(一部は山形、和歌山県)で開催される全国高校総体は22日に総合開会式を行い、25日のバスケットボールなどから本格的に競技が始まる。本県期待の学校・選手を紹介する。 陸上は女子の小針(富士市立)が3冠を狙う。高校歴代3位23秒52の200メートル、6メートル18の走り幅跳びは今季高校ランクトップ。100メートルも11秒65の好記録を持つ。11秒81の佐野(静岡市立)も上位候補だ。1500メートル、3000メートルは沢田(浜松市立)が留学生に挑む。男子は成川(東海大翔洋)が県高校記録に100分の1秒に迫る20秒87の200メートル、7メートル50の走り幅跳びで優勝候補に挙がる。100メー
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災害時の車貸与 活動費確保へCF 日本カーシェアリング協
災害時に車の無償貸与を行う日本カーシェアリング協会静岡支部(富士市)は、支援の活動費確保に向けた寄付金をクラウドファンディング(CF)で募っている。 同協会は、豪雨などの災害時に、被災者らに乗用車を無料で貸し出し、生活再建をサポートする。今年5月に支部を富士市内に新設。6月の台風2号に伴う大雨では、県内の9人に貸し出した。寄付金は、車の維持費や被災地へ車を運ぶ費用などに充てる。 CFサイト「レディーフォー」で9月26日まで募る。目標金額300万円。使わなくなった車の寄付も呼びかけている。問い合わせは同協会本部<電0225(22)1453>へ。
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交通遺児支援へ市社協に43万円 富士の運送2団体
富士地区貨物運送事業協同組合と県トラック協会富士支部富士運輸会はこのほど、富士市社会福祉協議会の交通遺児支援事業に計43万円を寄付した。 富士市役所で行われた寄付式で、同組合の吉野正則理事長と同運輸会の船村雅彦さんが小長井義正市長に目録を手渡した。寄付額は同組合が30万円で、同運輸会が13万円。同社協は交通遺児への奨学金などに充てる方針。
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中高生 スイス水泳選手と交流 世界選手権事前合宿 富士で歓迎イベント
富士市内で水泳の世界選手権福岡大会に向けた事前合宿をしているスイスチームの歓迎イベントが9日夜、同市の複合型スポーツ施設「エスプラット・フジスパーク」で開かれた。選手と市内の中高生らが交流を深めた。 選手とスタッフ17人が訪れ、市内のスイミングクラブに所属する中高生らと歓談した。生徒は通訳を交えて「学生時代の練習頻度は」などと活発に質問。選手から水泳に取り組む姿勢を学んだ。 歓迎セレモニーでは、ヘッドコーチのマルクス・パックさんが2019年の世界選手権、21年の東京五輪に続き同市での合宿が3回目であることに触れ、「国境を越えて友情を生むのがスポーツの力。また皆さんに会えてうれしい」とあいさつ
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「かぐや姫」クイーンに松本さん 富士市の観光大使コンテスト
富士市の観光大使「かぐや姫」を決める「第38回かぐや姫コンテスト」(富士まつり実行委員会主催)の決勝審査が9日、同市のラ・ホール富士で開かれ、第38代かぐや姫クイーンに松本ゆなさん(22)=同市伝法=が輝いた。かぐや姫には近藤綾乃さん(21)=同市川成新町=が選ばれた。 松本さんは市民ミュージカルへの参加で培った笑顔や、はきはきとした口調が評価された。2歳の娘を子育て中で「市の子育て施策をSNSで県外の方に伝え、移住につなげたい」と意気込んだ。 県内の大学に通う近藤さんは、審査員の「富士市を1フレーズで表現して」という質問に「人々の温かさあふれる街」と答え、21年間住んできた市への愛着を
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⚾楽天・藤井(富士市立高出)連勝 5回1失点
◇12回戦=6勝6敗(13時1分、楽天モバイルパーク宮城、20028人) ソフトバンク 001000000―1 00400001×―5 楽 天 [勝]藤井2試合2勝 [敗]石川13試合3勝4敗 [本]浅村14号③(石川)15号①(大津) ▽二塁打 野村勇、辰己、甲斐▽失策 栗原 ▽試合時間 2時間37分 【評】楽天が今季最長の5連勝で4位に浮上。浅村が三回に勝ち越しの14号3ラン、八回にはソロを放った。藤井(富士市立高出)が5回1失点で2勝目。ソフトバンクは3連敗で2位に後退、石川が味方の失策も絡み6回4失点(自責点0)と粘れなかった。 本拠地初白星 「最高」と実感 楽天
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富士山が題材の石版画24点紹介 富士で展示会
富士山が題材の石版画を集めた展示会「リトグラフに描かれた富士山」が9月3日まで、富士市の富士山かぐや姫ミュージアムで開かれている。 石版画は石灰岩などに油分を含んだ材料で絵を描き印刷する手法。18世紀末にドイツで発明され、幕末から明治初期にかけて日本で広まった。木版画に比べ細い線を描き込める。 展示では、同時期に東京で出版された富士山がモチーフの24点を紹介している。作品は、農作業の様子など当時の風俗を写実的に捉えたものと、本来は存在しない位置に富士山を描くといった想像を含む版画の2種類に分けられるという。葛飾北斎による浮世絵を参考にした構図も多い。 同館の学芸員杉本寛郎さん(38)は「山開
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富士・吉原小150周年で記念展示 懐かしい教材 写真など100点
富士市の吉原小は8日、創立150周年を記念する展示コーナーを同校に設置した。懐かしい教材や写真など約100点がそろい、校内の行事に訪れた保護者らが学校の歴史に触れた。 写真は40年ほど前まで建っていた木造校舎や、100周年記念行事の様子を撮影したカットなどが並ぶ。「荒城の月」で知られる土井晩翠が作詞した校歌の関連資料や、同校出身の漫画家望月あきらさんらがまとめた学校周辺の地図も紹介。教材や備品は、使われなくなったアルコールランプや上皿てんびん、木製机などを用意した。 企画を担当したコミュニティースクールディレクターの内田昌宏さんは「親や祖父母の世代の活動が伝わる品々から、学校や地域に親しみを
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安倍元首相銃撃1年 街頭演説や集会、静岡県内も警備強化 政治への関心低下懸念
安倍晋三元首相が奈良市で銃撃され死亡した事件は8日で発生から1年となる。民主主義の根幹をなす選挙中の凶行は静岡県内政界にも衝撃を与えた。街頭演説や集会で警備態勢が強化される一方、政治家と有権者の距離が遠のき、政治への関心の低下を懸念する声も上がる。年内の衆院解散も取り沙汰される中、選挙運動と安全確保をどう両立するか模索が続く。 今月1日、富士市で行われた自民党の政治資金パーティー。党重鎮の二階俊博元幹事長が訪れ、会場は厳しい警備態勢が敷かれた。受け付けではスタッフが参加者一人一人に金属探知機をかざして手荷物をチェックし、二階氏の講演中は10人前後の警護官(SP)らが鋭い視線を送った。聴衆の
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3月個人破産169件 静岡県内 前年比32件増
静岡商工データがまとめた3月の静岡県内個人破産(手続き開始決定)件数は、前年同月比32件増の169件だった。150件を超えたのは18カ月ぶり。 地区別は東部が16件増の69件、中部が1件減の48件、西部が17件増の52件。市郡別は浜松市37件、静岡市30件、富士市と富士宮市が各12件だった。 同社は「エネルギー、食料などの価格高騰の影響が表面化し始めたとも考えられる。先行きに注視が必要」と指摘する。
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森林経営管理など事業評価対象に 富士市議会が選定
富士市議会一般・特別会計決算、企業会計決算の両委員会は6日、委員会協議会を開き、9月定例会の会期中に行う2022年度事業評価の対象として計5事業を選んだ。 一般・特別会計では、森林経営管理事業費、ものづくり人材育成事業費、生け垣作り助成費の3件。森林経営管理は来年度から新たな税徴収が始まることから、使途などについて検証する。ものづくり人材育成は、アイデア作品を募る「発明くふう展」が時代に即した内容になっているかを判断する。 企業会計では水道料金賦課・収納事業、中央病院人材活用事業の2件。水道料金は、徴収業務の現状が市民の利便性に資するサービスになっているかを確認する。
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23日の富士まつり花火大会 桟敷席を販売 実行委
富士市の富士まつり実行委員会は、23日に開催する富士まつり花火大会の桟敷席を販売している。まつり会場になる中央公園の駐車場南側に394マスを設け、花火を間近で楽しむことができる。 1マス8千円で、4人まで利用できる。未就学児は大人の膝の上で観覧すれば人数に含まれない。ペットの入場や喫煙は不可。23日が荒天の場合は24日に順延し、24日も荒天で中止されると払い戻しがある。 花火大会は「劇場型体感花火ショー」を掲げ、アニメやミュージカルをイメージした演出や、富士山世界遺産登録10周年を記念したプログラムなどを予定。午後7時半から8時半まで同園の潤井川土手で打ち上げ、ウェブでライブ配信する。
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静岡県内旅行の思い出、一冊に 高田さん(富士)自費出版
富士市森島の介護施設職員高田隆さん(74)はこのほど、著書「日本全国四十七の宝物 ありがとう旅行記静岡県」を自費出版した。 高田さんは仕事や家族旅行で訪れた県内全35市町の特色を一冊にまとめた。訪れた店や出会った人々との思い出を市町別につづった。地元富士市は地域別に魅力を紹介した。市内外の書店や図書館に置くという。 旅行が趣味の高田さんは47都道府県を巡り海外にも足を運んでいる。「自分が感じた各地の風土を伝えたい」と言い、全国版の執筆に取りかかっている。
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富士宮盛り土 罰金判決 地裁支部、静岡県条例を初適用
富士宮市の山林に無許可で盛り土を造成したとして、県盛り土規制条例違反の罪に問われた富士市の残土処分会社「Kプランニング」の判決公判で静岡地裁富士支部(西沢諒裁判官)は5日、求刑通り罰金100万円を言い渡した。2021年7月に熱海市で発生した大規模土石流を受けて昨年7月に施行された同条例の違反判決は初めて。 西沢裁判官は判決理由で、造成した土砂について「軽視できない量」と指摘した。過去に搬入した土砂が市の管理する土地に流出していたことや、行政からの指導を受けても盛り土を継続したことについても「危険で悪質なもの」と非難した。 判決によると、被告は昨年7月2日ごろから同21日ごろまでの間、知事
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静岡県内3校で学級閉鎖 インフルエンザ
静岡県は5日、小中学校3校でインフルエンザに感染したとみられる患者計27人が確認され、各校が学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設の患者数は次の通り。 富士市の小学校9人、藤枝市の小学校13人、島田市の中学校5人
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富士3人死傷事故 85歳男に有罪判決 地裁支部
乗用車を運転して事故を起こし、3人を死傷させたとして自動車運転処罰法違反(過失傷害と過失致死傷)の罪に問われた富士市の無職の男(85)の判決公判で、静岡地裁富士支部(西沢諒裁判官)は5日、禁錮2年2月、執行猶予5年(求刑禁錮2年2月)を言い渡した。 西沢裁判官は判決理由で、進行方向の安全確認やペダルの的確な操作という運転上の基本的な義務を怠った過失の重大性を指摘した上で「死亡という結果は特に重大」と述べた。一方、被告が被害者への賠償金の支払いを完了している点を考慮すべき事情に挙げた。 判決によると、被告は昨年9月3日午後5時35分ごろ、市内の道路で乗用車を運転中、別の車と衝突して運転手に
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美容師の世界観発信 浜松で写真展 8月から三島などでも
静岡県内の美容師が手がけたヘアースタイルやメークのデザインを紹介する写真展が10日まで、浜松市中区砂山町の「はままちプラス」で開かれている。浜松や袋井、静岡、富士市など県内各地の美容師15人が30点ほどを出品した。 高い技術を持つ美容師の世界観を発信し、業界の活性化を図ることを目的に、実行委員会が「シズオカ・ヘアー・アーティスティック・プロジェクト2023ギャラリー」と銘打って開催した。出品したのは美容コンテストの受賞者や、業界誌に取り上げられた経験を持つ人らが中心。斬新なヘアーカラーや毛の動き、メークなどを施された男女のモデルたちの姿を、A1判の写真で展示した。 同様の展示会を8月10
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⚾富士東【高校野球チーム紹介2023夏】
ピンチの時に粘り強さを発揮できるかが大事。グラウンドでの声かけを徹底し、接戦をものにしたい。必ず目標である3回戦を突破する。 部長 林 和秀 監督 大沼 克浩 ①望月 辰真(3年、富士)166、57、右右 ②内田 陽向(2年、富士吉原一)167、65、右右 ③渡辺 大倭(3年、富士大淵)169、71、右右 ④鍵山 侑吾(3年、富士吉原二)172、71、右左 ⑤川窪 斗稀(2年、富士吉原東)175、59、右左 ⑥丸山 流我(2年、富士吉原二)167、52、右左 ⑦村松 健(3年、富士田子浦)169、72、右右 ⑧曾根田平樹(2年、富士)172、70、右右 ⑨高橋 風太(3年、富士
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⚾富士【高校野球チーム紹介2023夏】
守備がベースなので、集中力を持って試合に臨みミスを減らしたい。イチローさんの指導を受けてチームに浸透した「一球に対する姿勢」を披露したい。 部長 田中 弘幸 監督 稲木 恵介 ①水越 壱成(3年、富士宮富士根南)171、62、右左 ②渡辺 俊介(3年、富士岳陽)170、63、右左 ③小出 圭汰(2年、富士南)170、85、右右 ④富永 大輝(3年、富士吉原一)166、59、右右 ⑤中沢 樹(3年、富士南)164、59、右右 ⑥中山 誉斗(2年、富士南)171、60、右右 ⑦後藤 悠仁(3年、富士宮一)167、67、右右 ⑧赤池 陽(2年、富士宮大富士)170、62、右右 ⑨市川 真
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⚾吉原工【高校野球チーム紹介2023夏】
毎週選手間で話し合いながら練習内容を決めてきた。自慢のチームワークを大会でも発揮したい。守備から試合の流れを引き寄せ、勝負どころで1点をつかみ取る。 部長 山内 豊 監督 今井 彰人 ①能登 誉将(2年、富士吉原一)173、68、右右 ②小笠原龍氣(2年、富士岳陽)160、64、右右 ③北村 元暉(3年、富士岳陽)168、67、右右 ④小野翔希斗(2年、富士須津)162、51、右左 ⑤鈴木 凰介(1年、富士吉原北)170、67、右右 ⑥杉浦 明寿(2年、富士吉原北)160、53、右右 ⑦中川 大空(2年、富士岳陽)168、49、左左 ⑧鈴木 暖人(3年、富士吉原北)165、68
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⚾富士市立【高校野球チーム紹介2023夏】
「明るく元気よく」をテーマにチームを作ってきた。ピンチを迎えても持ち前の活気ではねのけたい。一戦一戦勝利を積み重ねて甲子園出場を目指す。 部長 猪狩 清徳 監督 戸栗 和秀 ①小浜将太朗(2年、熱海多賀)170、65、右右 ②石黒 宙(3年、付属静岡)174、70、右左 ③佐藤 壮琉(2年、神奈川下福田)176、90、左左 ④伊藤 駿汰(2年、御殿場西)178、68、右右 ⑤猪井 陽生(2年、静岡豊田)175、78、右右 ⑥加藤 朱南(2年、沼津原)180、73、右右 ⑦蓮井 諒也(2年、函南東)173、68、右右 ⑧中森 蓮(3年、御殿場西)173、64、右右 ⑨佐藤 旭(
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⚾吉原【高校野球チーム紹介2023夏】
例年以上に1年生が入部し、チーム内での競争が激化した。練習への積極性も高まっている。バントなど仲間を生かすプレーでチャンスをつかみ、まずは初戦突破したい。 部長 石川 雅俊 監督 石井 大助 ①前嶋 笙吾(3年、富士鷹岡)175、82、右右 ②古屋 慶伍(2年、富士岩松)171、67、右右 ③山本 大惺(2年、富士岩松)173、56、右左 ④尾崎 勇希(3年、富士鷹岡)160、56、右右 ⑤大畑蓮久人(1年、富士田子浦)171、50、右右 ⑥原田 航多(2年、富士田子浦)170、60、右右 ⑦山橋 拓真(2年、富士鷹岡)172、70、右左 ⑧和田 貴亘(1年、富士吉原北)166、5
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初めての富士登山 装備しっかり!安全に【しずおかアウトドアファン】
世界遺産登録から10年を迎えた富士山。コロナ禍で外出を控えていた分、「今夏こそは」と日本最高峰への登頂を計画している人も多いようだ。山登りに必要な用具は? 疲れにくい歩き方は?―など、初めて富士登山に挑戦する人に役立つ情報を集めた。 装備 雨具や防寒着 忘れずに 登山でまず必要とされる装備は登山靴(シューズ)、レインウエア(雨具)、バックパック(ザック)で“三種の神器”とも呼ばれる。静岡市葵区のスポーツ用品店「スポーピアシラトリ静岡ジャンボ店」でアウトドア用品を担当する高橋直己さんは、富士山は溶岩質のため小石や岩場の道が多いとして、「シューズ
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会員相互の親睦や連携強化に重点 静岡県商議所女性会連合会
静岡県商工会議所女性会連合会(会長・遠藤悦子三島商工会議所女性会長)はこのほど、三島市のホテルで総会を開き、会員相互の親睦や連携の強化に重点を置く本年度の事業計画を決定した。 新型コロナウイルスの5類感染症への移行を受け、会員の交流を再度活発化させる。11月には富士市で交流会を開く。遠藤会長は「人と人の触れ合いに勝るものはない。多様で豊かな社会のために女性の力を集結し、県内全体を盛り上げたい」とあいさつした。 県内10商工会議所女性会から85人が出席した。各単会の役員変更に伴う役員改選も行った。
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棋聖戦の駒 山田さん(富士)製作 県東部で活動「富士駒の会」
沼津市の沼津御用邸記念公園で3日開かれた将棋の第94期棋聖戦第3局で、静岡県東部で活動する「富士駒の会」の駒師山田友生さん(58)=富士市=の駒が使用された。山田さんがタイトル戦の駒を手がけたのは初めて。「記念すべき大会で使っていただけて光栄」と喜びを語った。 対局前日、対局室を確認する検分の時間に、山田さんも立ち会った。山田さんが用意した3組の駒のうち、棋士2人で感触を確かめ、藤井棋聖が「錦旗」という書体の駒を選んだ。 山田さんは、タイトル戦で何度も駒が使われた大沢富月会長(80)=富士宮市=から駒作りを教わっている。東京・御蔵島産のツゲを使い、手になじむよう心がけて作ったという。「大
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高校野球の前哨戦 沼津工が大会優勝 静岡県東部の4校
静岡県東部の工業の専門科がある4高校による野球大会がこのほど、富士市の富士総合運動公園野球場などで開かれた。 夏の高校野球の前哨戦となる恒例の試合。吉原工、沼津工、伊豆総合の各校に加えて今年から御殿場高も参加し、勝ち抜き戦で熱戦を繰り広げた。地元の高校野球ファンも駆け付け、全力プレーを見守った。沼津工高が優勝した。 結果は次の通り。 沼津工 9-2 吉原工 伊豆総合 6-5 御殿場 沼津工 7-0 伊豆総合 吉原工 10-9 御殿場
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うりじままつり盛況 飲食店やビンゴ大会 富士
富士市瓜島町の「うりじままつり」が2日、同町の瓜島公園で開かれた。園内に飲食店のブースが並び、地域住民でにぎわった。 同町周辺の19店舗がブースを構えた。コーヒー店「くるみ茶寮」はドリンクを提供し、移動販売の「コケダマチャン」は観賞用のコケ玉を売った。投げ餅やビンゴ大会も盛況だった。 9回目の出店というハンドメードショップ「ショコラ・ショコラ」の店主は「住民が地元の新しい魅力を発掘できる祭りになっている」と話した。
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静岡県体育章 功労章8氏 三木、森川に特別選手章
静岡県スポーツ協会は第64回体育章の受章者を3日までに発表した。功労章は元県アーチェリー協会副理事長の伏見允夫氏ら8人。スノーボード世界選手権女子パラレル大回転で日本人初優勝を飾った三木つばき(キャタラー、掛川市)とレスリング世界選手権女子65キロ級を制した森川美和(ALSOK、沼津三中出)を特別優秀選手章に選出した。 優秀選手章、優秀チーム章は国体優勝を中心に10個人3団体を選んだ。13個人6団体に奨励賞を贈った。贈与式は14日、静岡市内で行う。 受章者は次の通り。(個人は敬称略) ◇功労章◇ ▽伏見允夫(元県アーチェリー協会副理事長、静岡市) ▽古郡正治(県水泳連盟副会長、富士
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子どもが伝統文化体験 浴衣姿で茶摘みも 竹工芸、流しそうめん、書道… 富士・大淵笹場
子どもが日本の伝統文化に触れながら学びを深める「サマースクール」が2日、富士市の景勝地「大淵笹場」周辺で開かれた。約200人が来場し、茶摘みや竹工芸などを楽しんだ。中高生を含む約50人がスタッフとして運営を支えた。 子どもたちは貸し出しの浴衣に着替え、地元住民の指導を受けながら茶葉を丁寧に摘み取った。古民家「旧藤田邸」では竹筒を使った炊飯や流しそうめん、書道教室などを行った。 染め物のブースで講師を務めた鷹岡中2年の佐野ここみさんは、茶葉を利用してバッグに色を染め付ける方法を伝えた。「小さい子から大人まで幅広い年代の人と関われた」と話した。 県東部の教員や保護者らでつくり、多様な教育実践を目
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脱炭素へ 取り組み解説 富士で専門家らシンポ
富士市はこのほど、「富士市ゼロカーボン戦略シンポジウム」を同市のロゼシアターで開いた。専門家や企業担当者らが脱炭素社会の実現に向けて考えを示した。 講演した静岡大の水谷洋一教授は、国内外の脱炭素を巡る政策を解説した。富士市については「温室効果ガスの排出量が多い産業界に対策を促すべき」と述べた。 パネル討論には、地元企業の代表者や小長井義正市長ら5人が登壇した。丸富製紙(同市比奈)の佐野武男代表は、環境に配慮した取り組みとして、長巻のトイレットペーパー2本入りの商品を紹介。「パッケージのコンパクト化により輸送コストや使用するプラスチックの量を抑えている」と説明した。小長井市長は、再生可能エネル
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視聴者からの反応励み 静岡県内自治体の動画制作などを担う芳賀みつきさん 【とうきょうウオッチ 静岡へ発進&発信】
テレビ番組やウェブ動画の制作、イベント企画を手がけるメディア企業ロントラ(渋谷区)のプランナー。自治体からの委託事業に携わり、地域の魅力を伝えたり、移住を促したりしている。入社3年目の24歳。栃木県出身。 ―静岡県の関係で担当した業務について。 「県庁の仕事で、首都圏などから県内に移住した方々を紹介する動画を制作し、全国に発信した。移住促進のオンラインセミナーも企画した。富士市の案件では、市のブランドメッセージ『いただきへの、はじまり』を市民に知ってもらうための動画を担った。視聴者から良い反応や感想をもらうと励みになる」 ―日ごろからどのような意識で制作に臨んでいるか。 「県や市町と
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「聖なる山」「対話する存在」富士山世界遺産10年、富士でシンポ
富士山世界遺産登録10周年記念国際シンポジウム「世界の聖なる山と富士山」(県富士山世界遺産センター主催、静岡新聞社・静岡放送後援)は2日目の2日、富士市のロゼシアターでパネル討論などを行い、山の保全や文化や歴史について意見を交わした。 メヒティルド・ロスラー元ユネスコ世界遺産センター長や松島仁県富士山世界遺産センター教授らが登壇した。各国の山が育む自然や景観、芸術に関する多角的な研究の事例を共有し「富士山は生きていて、常に対話を続ける存在」「文化や歴史を深く学び、聖なる山を愛してほしい」などとメッセージを述べた。 世界遺産に登録された山に関する講演は、現地の特徴的な保全の姿に焦点を当てた
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静岡人インタビュー「この人」 自転車を通じたまちづくりに関わる 石井駿平さん(伊豆市)
前橋工業高(前橋市)で自転車競技部に入部。鹿屋(かのや)体育大(鹿児島県鹿屋市)に進学し同部入部後は、3年時に全日本学生選手権個人ロードレース大会優勝。世界大学選手権にも出場した。卒業後、富士市が拠点のプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」に所属し、プロ選手として活動した。5月から伊豆市地域おこし協力隊として同市柏久保に移住。群馬県伊勢崎市出身。26歳。 -同隊応募のきっかけは。 「知人から募集について話を聞いた。大学時代に自転車レースのサポートなど地域に資する活動をしてきたことや、自転車競技に取り組んできた経験を生かせると思った。若いうちにやれることに挑戦したいと思い、決意した」
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英語かるた 小学生競う 富士で25年記念大会
富士市で教育事業を企画するワンダーラビット・クラブはこのほど、「25周年記念ことわざ英語かるた大会」を同市のロゼシアターで開いた。地元の小学生ら約30人が参加し、グループでの予選会と個人戦の決勝トーナメントに臨んだ。 「習うより慣れよ」「類は友を呼ぶ」などのことわざが英語で読み上げられると子どもたちは関連する単語やイラストが書かれたカードを取り合った。 かるたは楽しみながら英語を学習してもらおうと同クラブの匂坂桂子代表が25年前に考案した。定期的に各地で練習会や大会を開催している。
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吉原工高支援など県政への要望確認 富士商議所
富士商工会議所はこのほど、通常議員総会を富士市の同所で開き、吉原工高の維持発展に向けた取り組みなど2024年度の県行政に対する要望事項を確認した。理工系の技術を持つ人材輩出など地域産業への貢献実績を踏まえ、情報発信の強化やサポートの充実を求める。要望はこの他、富士駅北口市街地再開発事業と新富士駅南地区土地区画整理事業への支援、「富士山こどもの国」の未整備エリア活用など新規5件を含む計10件を盛り込む。 総会では、日本商工会議所会頭表彰を受けた関英之さん(トンボ交通会長)、関東経済産業局長表彰の佐藤義幸さん(松本工業社長)、関東商工会議所連合会ベスト・アクション表彰の鈴木和彦さん(プランニング
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ビブリオバトル 出場者を募集 富士市立中央図書館
富士市立中央図書館は17日午後1時から、本の魅力を発表し合う「ビブリオバトル」を同館で開く。9日まで出場者を募集している。 小学4~6年、中高生、一般と、事前に撮影した動画を会場で上映する中高生動画の計4部門。薦めたい本を持参し、1人5分(小学生は3分)で紹介する。出場者による投票で優勝を決める。 出場は同館のウェブサイト、ファクス、来館による申請などで受け付ける。問い合わせは同館<電0545(51)4946>へ。
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四季の花や雲 写す60点 「静岡カメラ女子」作品展 富士
静岡県中東部を拠点に活動するサークル「静岡カメラ女子」の作品展が30日、富士市立中央図書館分館で始まった。7月2日まで。 季節の花やわき上がる雲などを温かみのある視点で写した約60点。日なたでくつろぐネコや繁華街のにぎわいなど被写体との距離感を想像させる作品も並び、来場者が見入っている。 サークルは2009年に結成。10代から30代の女性を中心とした約30人が、年10回ほどの撮影会や写真展などに参加している。今回は5人が出品した。 作品展は午前9時半から午後5時まで。最終日は4時まで。
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思い込め モザイク画 運動会を題材 タイル1.2万枚 「地域に残す」 本年度末閉校の富士・吉原東中 全校生徒
2023年度末で閉校する富士市の吉原東中の生徒が、学校の思い出を表現したモザイクアートを制作している。全校生徒99人が約1万2000枚のタイルを貼り合わせ、畳大の作品に仕上げる。 富士山を望む校庭での運動会を題材にしたデザイン。チームごとに色の違うTシャツを着た生徒たちの躍動と共に、建学の精神「穆如清風(ぼくじょせいふう)」の文字を入れる。 作品を生徒の人数分に分割し、一人一人が割り振られた区画に1センチ四方のタイルを貼っていった。個々に仕上げた絵の一部分をつなぎ合わせ、全体を見ながら色を微調整するなど完成に向けた作業が続く。 企画を発案した実行委員長の西山白琥さん(3年)は「先輩や後輩と関
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富士の小学校でインフル 学級閉鎖
静岡県は30日、富士市の小学校でインフルエンザに感染したとみられる患者12人が確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。
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女性の学び直し、地域実態動画で 「未来志向Labo」(富士)が配信 子育て世代と識者が意見交換
リスキリング(学び直し)への関心が高まる中、富士市を拠点に人材育成などの事業を展開する「未来志向Labo」=代表・池田僚介さん(42)=が、女性のリスキリングをテーマに制作した動画番組のインターネット配信を始めた。池田さんは「東京発の情報が多く発信されているが、地方とは事情が異なる場合も多い」と指摘し、「リスキリングをより身近に捉えてもらえる内容にしていきたい」と意気込む。 番組名は「グローバルボイス・ローカルダイバーシティ」。毎回、女性活躍推進に取り組む県内の識者をゲストに招き、地域で働く子育て世代の女性、池田さんの3者が意見交換する。地域の女性が識者にリアルな疑問をぶつけることで「より
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屋外広告許可申請 手数料を誤徴収 富士市
富士市は29日、屋外広告物の許可申請にかかる手数料を事業者から誤って徴収したと発表した。 21日に実施した3年ごとの更新審査の際、申請が不要なのに納付書を発行して手数料を徴収していた案件があったことが発覚した。その後の調査で、過去5年間に5事業者の8件で計6万8千円分あったことが分かったという。 市は書類審査に携わった職員の確認が不十分だったことが原因としている。再発防止策として「チェックリストの見直しなどで確認漏れのない審査を徹底する」(建築土地対策課)としている。
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〝お試し期間〟あってもいい、自分が否定されている思い... シニア雇用 年齢で判断されるのはあり?④ キュレーター/読者の意見【賛否万論】
年齢だけで採用を判断されるのは年齢差別ではないかというシニア層の声を受けて、前回まで3週にわたり有識者のインタビューを「賛否万論」に掲載するとともに、1面や社会面で関連記事を展開し、実態と課題を探ってきました。現役世代の減少に伴い目減りする年金受給額の問題、シニアと企業の双方に当てはまる「年齢に関する思い込み」などに焦点を当てました。キュレーターや読者の意見を紹介します。 〝お試し期間〟あってもいい キュレーター 高木有加さん(長泉町) 1男1女の母。ママ防災塾マモルマムズ代表。レンタルスペース「ママとこどものヒミツキチmorisbase」の管理人。ミッションは「孤
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災害時に資材を供給 片岡屋、富士市と協定
建設関連専門商社の片岡屋(沼津市)と富士市は29日、災害時に必要な資材の調達に関する協定を締結した。被災地でインフラの応急復旧が求められる時、同社が建設現場で使用している土のう袋やブルーシート、ロープ、養生テープなどを提供する。 富士市が災害時に素早く対応できるよう建設業界との連携施策を進めていることから、片岡屋が協定を持ちかけた。同社が同様の協定を自治体と結ぶのは初。 市役所で締結式を開き、小長井義正市長と秋元利之社長が協定書を交わした。小長井市長は「地震や水災害に常に備えている地域で、被害を最小限に食い止める備えは非常に重要。資材の提供は心強い」と感謝の言葉を述べた。 秋元社長は、日頃取
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大賞に清野さん(富士)静岡県俳句協会が大会 376句から選出
静岡県俳句協会(中川正男会長)は27日、県俳句大会を静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。県俳句大賞(県知事賞)には、376句の応募の中から、清野かつ江さん(富士市)の作品「保育器の中の万歳冬ぬくし」が選ばれた。 未発表作品20句で1編を構成し、総合評価される俳句文学賞には28編の応募があった。文学賞受賞作は選出後に類似した作品が含まれていることが確認され、受賞取り消しとなった。準賞に剣持せつ子さん(静岡市清水区)の「小諸逍遥」が選ばれた。俳句歴10年未満を対象とし、未発表10句で1編を構成して総合評価する俳句新人賞は、6編の応募があり、石井小寒さん(富士市)の「妻と草むし
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富士登山期前に山麓5市町PR 29日まで都内
富士登山シーズンを前に山麓5市町の観光や特産品、登山の情報を発信する「しずおか富士山PR展」(しずおか富士山利活用推進協議会主催)が28日、JR東京駅前の商業施設「KITTE丸の内」で始まった。29日まで。 富士市がブランド化を進めるほうじ茶を水出しで提供したり、富士高砂酒造(富士宮市)が試飲コーナーを設けたりした。トウモロコシなどの野菜や菓子類も並び、人気を集めた。登山情報のブースでは本県側の3登山道のアクセス情報に加え、協議会が推奨する「富士下山」や、富士宮市が制作した世界遺産の構成資産と観光名所のVR(仮想現実)動画を紹介した。 富士山観光交流ビューローの土屋俊夫専務理事は「今夏は
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富士山と文化財 掛け合わせ誘客 富士市議会で市長
富士市議会6月定例会は28日、一般質問を行った。文化財の観光活用について小長井義正市長は、富士山と文化財を掛け合わせた誘客を促進する考えを語った。太田康彦氏(真政会)の質問に答えた。 文化財本来の価値を伝えるだけでなく、より戦略的な活用と発信の必要性を強調した。そのために大淵笹場や富士川楽座、田子の浦港などの観光スポットや文化財を一体的にした文化観光事業に取り組むことに意欲を示し「各分野と一層の連携で誘客を促進し、地域経済の活性化につなげたい」と述べた。 一般質問はこの他に鈴木幸司(リスペクトふじ)、山下いづみ(民主ふじ)、笹川朝子(無会派)、市川真未(同)の各氏が登壇し、6月定例会を閉会し
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むらのない焼き上がり 厚さ8ミリのフライパン アドバンスコンポジット(富士市)【しずおかMIRUI企業】
鉄やアルミニウムといった金属を接合する技術を応用し、国内で珍しい厚さ8ミリのフライパンを開発した。高い保熱性能やむらのない焼き上がりをアピールして販路開拓を進める。 アルミニウムを加熱して溶かし、高圧プレス機で鋳造する「溶湯鍛造」技術が強み。半導体製造設備の部品生産をはじめ多様な仕事を請け負う。飲食店チェーンからの注文でステーキ皿の開発などを手がける中で、独自性を持つフライパン製作に挑戦した。 加工温度や金型を変えて試作を重ね、6カ月かけて鉄皿をアルミで包み込む技術を確立。一般的な厚みは1~4ミリ程度。倍以上の厚みだが、アルミを効果的に用いて直径24センチ・重さ約1キロと軽量化に成功した
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かりがね橋西岸の北側 自転車ピット設置計画 富士市長答弁
富士市議会6月定例会は27日、一般質問を行った。小長井義正市長は、富士川に建設中の富士川かりがね橋西岸の北側にある富士川体育館に、サイクリストが休憩できるバイシクルピットを設置する計画を述べた。石川浩司氏(真政会)の質問に答えた。 バイシクルピットは自転車を立てかけるラックや工具、空気入れを備えた設備で、市内には26カ所設けている。同橋西岸の南側にはバイシクルピットとして利用できる道の駅「富士川楽座」があるが、北側には設けていない。 新設によって、橋の利用者が芝川、富士宮、身延方面に向かう時の休憩場所が確保できる。市は富士川体育館の指定管理者と設置に向けた調整を進める予定。 他に登壇し
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脱炭素社会を考える 29日、富士市でシンポ
富士市は29日午後2時から、ゼロカーボン戦略シンポジウムを同市のロゼシアター中ホールで開く。静岡大の水谷洋一教授が、脱炭素をめぐる国内外の動向と市の取り組みについて基調講演する。パネルディスカッションは企業担当者らが登壇する。 参加無料。問い合わせは市環境総務課<電0545(55)2901>へ。
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高校生議会 実施を検討 富士市
富士市の小長井義正市長は、高校生が模擬的な議会を開く「高校生議会」の実施を検討する考えを示した。福永意人氏への答弁。 若者が議会と行政の仕組みを学び、政治や選挙に関心を持ってもらうための取り組み。地域への愛着や誇りを醸成し、市政への声を聞く機会としても生かす。 市は一過性の企画にとどめず、開催後も市政への継続的な参画を促す仕組みづくりを目指す。今後、市議会や関係機関と連携して、実施形態などを研究していく予定。
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「原田公園まつり」盛況 恒例の抽選会に600人 富士
地域住民の交流を目的にした「原田公園まつり」が25日、富士市の同公園で開かれた。恒例の抽選会には約600人が応募した。会場内に当選番号がアナウンスされるたびに歓声が上がり、当選者は地元の農産物の詰め合わせや商品券などの景品を受け取った。飲食ブースやゲームコーナーも設けられ、音楽演奏も行われた。 主催した原田地区まちづくり協議会の渡辺敏行副会長は「例年以上の住民が来場してくれた。地域の親睦を深める機会になった」と話した。
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富士山世界遺産10年 壮大、優雅 四季の霊峰【写真特集/動画】
日本のシンボル、富士山が世界遺産に登録されてから10年を迎えた。天高くそびえる霊峰は、信仰の対象として、芸術を生み出す源として、また季節の移ろいを感じさせてくれる故郷の風景として静岡県民に寄り添う。四季折々で見せてくれるさまざまな表情を県内各地から切り取った。(写真部・小糸恵介、杉山英一、久保田竜平)
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古紙を活用 紙すき体験 デイサービスでSDGs 牧之原
牧之原市の通所介護事業所「憩の家 みち」の利用者がこのほど、古紙を活用した紙すき体験を行った。 レクリエーションや創作活動などデイサービスで発生する紙の再利用を目指した取り組みの一環で、公益財団法人「古紙再生促進センター静岡地区委員会」(富士市)の長橋宏和事務局長が講師を務めた。体験会で利用者は紙の再生過程や市内での可燃ごみの構成割合などを学んだ上で紙すきを実施。古紙を水と一緒にミキサーで細かくほぐした後、網が張られた専用の枠に流し込み、はがきとして再生させた。事業所家長の石津道弘さんは「事業所内では日々多くの紙を使用する。再利用の取り組みをレクリエーションの一環としても展開したい」と話した
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HPVワクチン 男性へ助成検討 富士市長答弁
富士市の小長井義正市長は、女性の子宮頸(けい)がんの原因になるHPV(ヒトパピローマウイルス)の予防ワクチンの接種について、男性にも接種費用の助成を実施に向けて検討すると説明した。井出晴美氏への答弁。 HPVワクチンは、中学1年から高校1年相当の女性が定期接種の対象。昨年度末時点での接種状況は、対象年齢にあたる約4600人のうち約11%にとどまり、市は接種の周知を図っている。 男性がかかるHPV関連の疾病は中咽頭がんや肛門がんなどが挙げられ、ワクチン接種による男性自身の予防や、性的接触を持った女性の子宮頸がんの予防などが期待されている。市は国による公費助成の検討状況を見ながら、市医師会などの
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市の子育てアプリ 民間イベント掲載 富士市
富士市議会6月定例会は26日、一般質問を行った。小長井義正市長は、市が開設している子育て支援アプリ「はぐくむFUJI」に民間の育児イベントの情報を掲載する考えを示した。佐藤菊乃氏(民主ふじ)への答弁。 現在は市の事業のみを発信している「地域の子育て支援情報」機能に、支援団体や企業などが主催する企画の情報も追加する。市こども未来課によると、相談会や読み聞かせ会など民間から寄せられた情報を市がコンプライアンス面から精査して公開する方針。小長井市長はアプリの機能拡充について「子育て世代への効果的な情報発信につながる」と述べた。 同アプリは昨年8月から運用開始し今年5月末までに約2100人が登録して
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富士、富士宮の消防本部 ドローン連携へ初訓練
富士、富士宮両市の消防本部はこのほど、ドローンの活用訓練を初めて合同で実施した。応援協定を結んでいる両消防本部は捜索範囲が広域に及ぶ場面や大規模災害での出動に備え、連携強化や技能の向上を図る。 富士市消防本部は2022年12月から、富士宮市消防本部は23年4月から消防活動用にドローンを導入した。先行導入した富士は6月19日までに、水難救助や火災、大雨被害の調査など計8件で活用している。 初訓練は富士市の富士川緑地右岸野球場で行った。富士川上流で遊んでいた男子児童が行方不明になった想定で、出動実績のある富士市の部隊が先に活動を展開した。ドローンの出動要請を受け、風速や電波感度など飛行環境を確認
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富士のまちづくり協 HP活用へ勉強会 女性移住者が支援
富士市の須津地区まちづくり協議会はこのほど、同会のホームページ(HP)の運用方法を考える勉強会を須津まちづくりセンターで開いた。同市に移住した女性らでつくる民間組織「このみ会」のメンバーがサポートし、アクセスを増やす施策を探った。 HPは、このみ会が委託を受けて制作し、5月下旬に公開された。勉強会では、今後サイトに掲載する内容を話し合った。回覧板の情報を公開する機能や、地元の小中学生が地区の魅力をブログ形式で紹介するといった案が出た。高齢者にHPに訪れてもらうためスマホ教室を展開するというアイデアもあった。 このみ会のまとめ役を務める斉藤麻衣さん(38)は「時代に合った形で住民に情報を届けよ
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大地震と津波を想定 乗客協力し避難訓練 富士の岳鉄
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)は24日夜、鉄道利用者参加型の防災訓練を吉原駅で開いた。地震発生から避難までの流れを確認した。 同日の貸切運行企画「ナイトビュープレミアムトレイン」の応募者22人が協力し、同社で初めて乗客が参加する訓練になった。同企画の出発直前に震度6強の地震が起きた想定で、駅員らが車内で「手すりを持って」「落ち着いて待機して」などとアナウンスした。津波警報の発表を確認すると、周囲の安全に配慮しながら乗客を約200メートル離れた避難タワーに誘導した。 訓練の責任者を務めた同社の今成勇太朗さん(28)は「避難までにかかった時間などを検証し、今後の津波対策に生かしたい」と話した。
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親子で絵本作り 挑戦 体験から物語考案 富士
富士市で芸術教育事業などを企画する「ワンダーラビット・クラブ」は24日、絵本の創作に挑戦する子ども向けのワークショップを同市のロゼシアターで開いた。 事前に申し込んだ親子30人が、同クラブの匂坂祐子副代表の指導を受けて物語を考案した。起承転結を意識しながら絵本の元になる絵コンテを作った。兄弟げんかなど自身の体験を題材にしたり、架空のキャラクターを考えたりして作業を進めた。未就学児は、色とりどりのインクで白紙に模様を描き簡易的な本を完成させた。 9月中旬まで同館や富士川ふれあいホールで、全6回開催する。
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壊された日用品、アートに再生 ウクライナから避難の女性 平和願い制作 富士宮
ロシアによるウクライナ侵攻で壊された日用品をアートとして再生させた作品の展示会が24日、富士宮市のゲストハウスフォレストヒルズで始まった。日本に避難しているウクライナ人の美術家ユリヤ・ボンダレンコさん(31)=京都市=は「被害を受けた人たちの心の痛みと共に、修復した物から生きる力を感じてほしい」と作品への祈りを込める。 出品しているのは、ユリヤさんが「回復」をテーマに制作した13点。銃弾で穴が開いた鍋や取っ手が取れたマグカップは、つなぎ合わせた箇所を虹色に塗る独自の手法「虹継ぎ」で希望を表現した。破れたウインドブレーカーやワンピースはカラフルな布を縫い付けた。 ユリヤさんは故郷チェルニヒ
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記者コラム「清流」 温度差感じる企業誘致
この役所の泣きどころ-。懇談で沼津市幹部が口にしたのは、企業誘致の弱さだった。これまでいくつも県内市町を取材しているが、日ごろから温度差を大いに実感していた。 担当部署は存在する。狙いを定めた企業に日参するとか、地方進出を考えている企業に関する情報収集を重ねるとか具体的な動きをしていると信じたい。ただ、他市町は企業進出後の雇用や税収への波及効果を期待し、今後の方向性や方針、用地の準備状況などを逐一公表。事前アピールに余念がない。 富士市は東名と新東名両高速道のインターチェンジが至近にある場所に工業団地を造成。現在、周辺市町でも企業進出の動きが複数ある。 いずれも利便性が売り。それは沼津
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簡易水道統合へ24年度に専門組織 富士市長答弁 市議会6月定例会
富士市議会6月定例会は23日、一般質問を行った。小長井義正市長は、地域ごとの簡易水道事業と市水道事業の統合に向けた業務を加速させるため、来年度にも環境部に専門組織を設置する考えを明らかにした。荻田丈仁氏(心政富士)の質問に答えた。 簡易水道事業は市の水道事業とは別に、市内10カ所の簡易水道組合が各地区で管理運営している。災害時の供給停止や役員の高齢化による運営の負担増などに備え、市は統合の基準を定めるなどして準備を進めてきた。昨年度には庁内に推進ワーキンググループを設け、各組合との協議に当たっている。 組合に対しては必要な支援内容を聞き取った上で、個別に統合推進計画を策定する。統合にかか
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田子の浦港の拠点 街路デザイン統一 富士市が検討
富士市の小長井義正市長は、田子の浦港の拠点となっているプロムナードゾーンのにぎわいづくりについて、街路のデザインに統一感を持たせるよう検討する考えを示した。佐野智昭氏への答弁。 同ゾーンはみなと公園と漁協食堂を結ぶ区間で、にぎわい創出に向けた整備方針がある。市は空間確保のため区間内にある漁網倉庫の移転を漁業協同組合などと交渉し、跡地で民間活力を導入した実証実験を進める。キッチンカーの暫定的な利用などを見込んでいるという。 街路の統一感は、実証実験の結果や県の同港色彩計画との整合性を図り、構造物や路面デザインなどに反映させる。小長井市長はデザインの統一について「視覚と機能面の両方を最適化する方
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花火 人に向けないで 富士・今泉小で教室
富士市消防本部はこのほど、同市の今泉小で花火教室を開いた。中央消防署の消防士が3年生約100人に安全な楽しみ方を伝えた。 同署の石川勇治救助隊長が講師を務め、手持ち花火を人に向けないことや建物から離れることなど、注意点を説いた。「マナーを守って周りの迷惑にならないようにしよう」と伝えた。講話の後、児童は消防士の指導を受けながら点火から消火までの流れを体験した。 花火教室は7月中旬まで市内の幼稚園や小学校などで展開する。
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エコシップマーク 鈴与に今年も認定
鈴与は22日までに、国土交通省などで構成するエコシップ・モーダルシフト事業実行委員会から2022年度の「エコシップマーク」認定事業者に選ばれたと発表した。同社は15年度から連続で認定事業者に選ばれている。 同社によると、富士市と福岡県を結ぶトラックによる長距離幹線輸送を、清水港と大分港を結ぶ貨物専用フェリー「RORO船」利用による海陸一貫輸送へと転換したことなどが評価された。22年度は年間の二酸化炭素(CO2)排出量を陸上輸送に比べて約62%削減したという。エコシップマーク制度は、トラックなどの陸上輸送からCO2排出量削減効果のある海上輸送へのモーダルシフトを促進することを目的に優良事業者
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「世界の山と比較」シンポ参加者募集 富士で7月1、2日
静岡県富士山世界遺産センターは7月1、2の両日、世界遺産登録10周年記念国際シンポジウム「世界の聖なる山と富士山」を富士市のロゼシアターで開く。会場参加者とオンライン視聴者をそれぞれ6月28日まで募集している。 7月1日は元ユネスコ世界遺産センター長メヒティルド・ロスラー氏の基調講演に始まり、同センターの教授2人が設立から5年の研究成果を振り返る。2日は世界複合遺産であるニュージーランドのトンガリロ国立公園と中国の泰山について、現地の研究員らが解説する。 入場無料で、両日の参加も可能。希望者は同センターホームページから申し込む。問い合わせは同センター<電0544(21)3776>へ。
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画家・田邊和正さん(富士市) 詩的な世界 作品と“対話”【表現者たち】
正面をじっと見つめる少女が描かれた映画のポスター。鎖を巻かれた人形、倒れたグラスが無造作に置かれた空間には、後ろ姿の女の子が座っている。水彩画家田邊和正さん(64)=富士市=が表現したのは、夢と現実のはざまのような場面。うっすらと浮かぶ能面と歯車が、不穏な影を落とす。 「雑貨店で購入した映画『青いパパイヤの香り』のポストカードが作品の端緒。日常の中で、これはと思う題材を見つけ出す“心の目”を大切にしている」 集めた題材を精緻な筆致で絵画として構築する。テレビに映るタレントの一瞬の表情、雑誌の人物写真の切り抜き―。一見無関係に見えるモチーフを集結させた世界は、鑑賞者
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静岡人インタビュー「この人」 看護師の全国体験文コンクールで最優秀賞に輝いた 糠塚真由子さん(富士市)
看護師としての体験文を厚生労働省などが募集した「忘れられない看護エピソード」で最優秀賞を受賞した。外出中に女性を救助したことをきっかけに、娘が看護師を志望し始めたという話をつづった。昨年からは富士市立看護専門学校の教員を務める。41歳。 -応募のきっかけは。 「看護師をする中で2人の娘の育児と両立することが難しく、仕事をやめようと考えたことが何度かあった。日頃は勤務で家にいないことに愚痴を言っていた娘が『かっこよかった。ママみたいになりたい』と言ってくれ自分の仕事に誇りを持てた。看護師の人手不足が続いている。この経験を、同じように退職しようか悩んでいる人に伝えて応援できればと思った」
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富士の小学校 インフル24人感染で学年閉鎖
静岡県は22日、富士市の小学校でインフルエンザに感染したとみられる患者24人が確認され、学年閉鎖したと発表した。
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スポーツ合宿誘致へ 富士市が意欲
富士市の小長井義正市長はスポーツを通じた地域づくりについて、合宿の誘致を積極的に進めていくことに意欲を示した。遠藤盛正氏への答弁。 現在、市内で開催されている大規模な大会は、富士山サイクルロードレースや富士山女子駅伝、アルティメットの全国大会など。小長井市長は総合体育館の建設や富士川緑地の再整備など進行中の事業を挙げた上で「地域活性化や経済効果につながるよう、より一層スポーツ交流の推進に取り組む」と述べた。合宿誘致では、補助金やアクセスの良さを生かして関連団体と連携する考えを語った。 2月に市内で開かれたサンフロント21懇話会分科会でスポーツをテーマにしたパネルディスカッションを受けた質
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「消防団アプリ」24年度の導入検討 富士市、指揮の効率化期待
富士市議会6月定例会は22日、本会議を再開し、一般質問が始まった。小長井義正市長は、消防団員向けのスマホアプリを来年度に導入することを検討していると説明した。小野泰正氏(無会派)への答弁。 アプリは出動の指令や災害現場での情報をスマホで確認できる。マナーモード中でも通知音が鳴る他、災害現場の地図表示や同時通話、画像の送受信ができるなど正確な情報共有を可能にする。出動できる団員を把握でき、指揮の効率化が期待されるという。 来年度からの本格運用に向けて本年度中に試用を始める。操作手順や情報の取り扱いなどの研修もある。全消防団員約800人のうち、現場に出動する団員の使用を想定している。 この
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無二の山 魅力伝える 富士山世界遺産登録から10年 「使命」「愛情」住民地道に
信仰と芸術の源として日本人の心に無二の存在としてそびえる富士山。22日の世界遺産登録10年の節目に再び関心が向けられる中、地元には文化的価値と魅力を継承しようと地道に取り組む人たちがいる。 構成資産になった村山浅間神社(富士宮市)の責任総代寺田数夫さん(73)は、信仰の歴史を広める活動に汗を流す。かつて境内にあった冨士山興法寺は平安末期から江戸期に富士修験の一大拠点として栄えたとされ、開閉山や「峯入(みねい)り」の儀式が今も残る。 「数ある構成資産の中でも特に深い歴史を、正しく継承する使命がある」。朽ちつつあった寺の大日堂はこの10年間で修理され、来訪者を受け入れる施設は急速に充実した。
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小針だけじゃない!!佐野(静岡市立)高校女子スプリンター 11秒8台連発、全国へ
陸上の高校女子100メートルで静岡市立2年の佐野釉梨が存在感を見せている。今月はU20日本選手権、東海総体の全5レースを11秒8台で走り、自己記録の11秒81は全国ランク上位に付ける。中学時代は、今や世代トップになった小針陽葉(富士市立)と競い合ったスプリンター。故障に苦しんだ1年を乗り越えて全国出場を決め「少しずつ近づけている。今は陸上が楽しい」と充実感をにじませる。 結果にこだわった中学時代。11秒台をマークしたことで「やりきったかなと勝手に区切りを付けてしまっていた」。陸上を辞めようか迷いを抱えたままスタートした高校での競技生活。望月勇志顧問の「結果は3年の総体までに出ればいいよ」と
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外国人登山者に「やさしい日本語」 静岡県が観光事業者ら向け講座
静岡県は19日、富士山開山を前に、観光、交通事業者ら14人を対象に、外国人登山者と会話を円滑にするための「やさしい日本語」講座を沼津市の県東部総合庁舎で開いた。 東京都五輪・パラリンピック準備局で多言語担当を手がけた「サステナブルタウン」萩元直樹代表が講師を務めた。萩元代表によると、表示はピクトグラム、日本語、やさしい日本語、英語のセットが原則。小学校低学年の語彙(ごい)の日本語と自動翻訳を組み合わせると、最も効率的な多言語対応になるという。 参加者は一文を短くする、オノマトペに頼らないなどのこつを意識し、富士山で使う発言の言い換えに挑戦した。萩元代表は「相手の立場になって伝えようとする
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国産利用増 合板需要が鍵 ウッドショック後の木材市場 野田励/「ノダ」社長【聞きたい】
約2年前に世界中が木材の供給不足に陥った「ウッドショック」と呼ばれる混乱は、海外産に依存する国内市場の弱さを浮き彫りにした。政府が木材自給率50%を目標に国産材の利用を促進する中、静岡市清水区と富士市の建材生産工場で県産材の需要を創出している。 ―木材市場の展望は。 「国産材の利用を伸ばすには、合板メーカーの需要が一つの鍵になる。2015年に稼働を始めた富士市の合板工場は年間15万立方メートルの木材を使い、毎日の使用量も一定。林業にとって経営計画が立てやすく、間伐材の利用で県内の森林管理も進む。政府は自給率を現在の約40%から50%に引き上げるため、住宅以外の木造建築物を増やす計画を立て
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ベンチを飾り付け 梅雨の楽しさ表現 富士のまちづくり協
富士市の伝法地区まちづくり協議会はこのほど、梅雨シーズンに合わせて伝法まちづくりセンター駐車場のベンチを飾り付けた。放課後などに訪れる子どもたちの目を楽しませている。 ベンチ付近に設置したアーチに水滴や雲などの装飾をつるした。棒の先に傘や虹の絵を取り付け、子どもたちが手に持って楽しめる飾りも用意した。フォトスポットとして家族連れから好評だ。 同協議会が季節ごとにベンチを飾り立て、地域のにぎわい創出を目指す「へんしんにじいろベンチプロジェクト」の一環。企画に合わせ、地元産の梅を使ったスイーツなどの販売会を29日から7月1日までの3日間、同センターで開く。子ども向けのゲームブースも展開する。
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違法薬物のリスク 伝えたい 富士 30日まで乱用防止パネル展
違法薬物の危険性を伝える「薬物乱用防止パネル展」(富士市など主催)が21日、同市のロゼシアターで始まった。30日まで。 各薬物が心身に与える影響や依存形成の流れをパネル10枚で説明している。違法であると認識せずに使用することを防ごうと、薬物の見た目を原寸で紹介する標本も用意した。 市の担当者は「インターネットで販売情報が得られるなど、大麻を中心に若者の入手のハードルが下がっている。大きなリスクがあることを伝えたい」(市民安全課)と話した。 同展は7月3日から同14日まで、富士市役所2階通路でも開かれる。
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平屋住宅に若い世帯関心 リモート勤務普及し郊外需要増 静岡県内追い風 育児、防災でも利点
静岡県内で新築一戸建ての購入を検討する若い世代で、平屋住宅への関心が高まっている。一般的に2階建て住宅よりも広い土地が必要とされるが、新型コロナウイルス下のリモートワークの普及で郊外に住むニーズが増加したことが追い風に。各住宅メーカーは提案力を高めて顧客獲得を図る。物価上昇で実質賃金が減少する中、購入しやすい低価格商品を打ち出す業者もあり、需要を喚起している。 富士市のハウスメーカー「nattoku住宅」ではこの2~3年、「平屋」での検索を経た同社ウェブページの閲覧が増えた。市街地付近に住む必要性が薄れ、郊外の広い土地を割安で購入できたことから平屋の建設を決めた顧客もいる。「階段がなく、子
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富士市議会 22日から一般質問 25人が登壇
富士市議会は22日、市政に対する一般質問が始まる。28日までに25人が登壇する。質問者と主な内容は次の通り。 【22日】遠藤盛正(真政会)市の高齢者就労支援の施策▽望月徹(無会派)JR富士川駅エレベーター設置の進ちょく状況▽小野泰正(無会派)防災・減災への取り組みとデジタル化による対策強化▽関明美(草の根ふじ)動物虐待の匿名通報 【23日】荻田丈仁(心政富士)度重なる東部地域での浸水被害の軽減▽藤田哲哉(同)男性のHPVワクチン接種に対する費用助成▽佐野智昭(同)新富士駅南口駅前地区のまちづくり▽杉山諭(民主ふじ)市立中央病院の既存病棟の改修▽高橋正典(凜の会・公明党)帯状疱疹(ほうしん
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富士山を追った写真家・清水緑を紹介 富士で展示会
昭和期に富士山を追った写真家清水緑(1884~1971年、東京)の作品を集めた展示会「冨嶽(ふがく)真景」が7月2日まで、富士市の富士山かぐや姫ミュージアムで開かれている。26~30日は休館。 清水緑は、歌川広重などの浮世絵から影響を受け、富士山を撮り始めた。合成や着色をしない「ありのままの山」を捉えることに熱意を注ぎ、連日のように富士山周辺に通いフィルムカメラで撮影した。アマチュア写真家ながら出版社や政府などから多くの評価を受けたとされる。 展示では、同館が家族から寄贈を受けた昭和初期の23点を紹介している。箱根の山や松崎町の海岸から撮影した写真など、富士山の手前に置く景色にこだわった
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学童野球写真コン 落合さん最優秀賞 静岡中央銀
静岡中央銀行(沼津市)は19日までに、第11回しずちゅう旗県学童軟式野球大会の予選会を対象にした写真コンテストの入選者を発表した。最優秀賞には藤枝市の落合陽子さんを選んだ。 「はつらつプレーフォトコンテスト」と題して作品を募り、県内から過去最多の374点が寄せられた。いずれも子どもたちのはつらつとした姿が収められている。落合さんの作品はハイタッチして喜び合う晴れやかな表情を捉えた。 入選作品をまとめたポスターを9月末まで本支店で展示している。 他の入選者は次の通り。 優秀賞 下山望美(伊豆市)青木麻美(沼津市)仁科恵子(焼津市)▽ブロック賞 山本翔太(松崎町)浜野祐子(三島市)西本陽
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産業支援センター 販路開拓の相談多く 富士市議会、市が報告
富士市は市議会産業教育委員会協議会でこのほど、市地域産業支援センター「Beパレットふじ」の2022年度の運営実績を報告した。事業所から1051件あった相談業務のうち、販路開拓に関する内容が23%と最も多かった。 次いで、起業やビジネスプラン、融資などの相談が多かった。相談のあった338事業所の業種は、製造業が18%で、サービス業、宿泊業などが続いた。 2023年度の実施計画では、販路開拓支援を強化するため、市内外の事業所とのマッチング会やセミナーなどを開く。ITやDXの支援体制を充実させるほか、現場を確認できる訪問型支援に力を入れる。 Beパレットふじは21年9月に開所した。有限責任監査法人
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結婚新生活支援 補助要件を拡充 富士市
富士市は若者の結婚に伴う経済的負担を軽減する結婚新生活支援補助金の対象要件を拡充する。19日の市議会福祉保健委員会協議会で概要を説明した。 これまで夫婦とも39歳以下としていた要件を、2人のどちらかが39歳以下なら対象にする。また、性的少数者や同性婚でパートナーシップ宣誓制度を利用しているカップルも、その他の要件を満たしていれば補助を受けられる。 本年度は2023年3月以降に結婚した夫婦と宣誓したカップルが対象。7月から申請を受け付ける。昨年度は112件の補助があった。 制度は夫婦の前年所得の合計額が500万円未満であることや、夫婦が補助金の交付を受けた日から1年を超えて市内に住む意志がある
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コンビニ店員2人 詐欺被害防ぐ 富士署が感謝状
富士署はこのほど、特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、セブン-イレブン富士市四ツ家店と、同店員の丸本朝清さん(56)、森忠典さん(64)の2人に署長感謝状を贈った。 同署などによると、5月13日、80代男性が来店し8万円分の電子マネーカードを購入しようとした。レジにいた丸本さんと森さんが事情を聴いたところ、「パソコンに警告画面が表示される。修理代に必要」などと話したため詐欺を疑い、買うのをやめさせた。5月18日にも別の高齢男性が同様の被害を受けるのを防いだ。 同署で行われた贈呈式で、丸本さんは「今後も高齢者が気軽に訪れて相談できるコンビニ店を目指したい」と意気込んだ。森さんは「卑劣な犯罪
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メガソーラー懸念今も 山麓開発制御、市町で差異【富士山世界遺産10年 未来への宿題①】
「信仰の対象と芸術の源泉」として2013年6月22日に富士山が世界遺産登録されてから10年を迎える。10年間の歩みを振り返りつつ、霊峰の価値を次世代につなぐための課題を考える。 富士山麓に広がる富士市大淵の南富士カントリークラブゴルフ場。世界遺産富士山の景観を守るため開発を制限する地域として設けられた「緩衝地帯」に隣接する。ここ数年、このゴルフ場を大規模太陽光発電施設(メガソーラー)に転用したいとの相談が同市に複数件寄せられていた。「景観保全の観点から望ましい活用方法とは言えない」。事態を重くみた市は2022年、ゴルフ場の敷地約38ヘクタールを3億1500万円で取得する決断を下した。
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救急要請への対応感謝 50万円寄付 富士の小林さん
富士市伝法の小林幸彦さん(83)がこのほど、救急要請への対応に感謝し市消防本部に50万円を寄付した。小林さんは持病の影響でこれまでに複数回119番していて、救急隊の迅速な対応に感銘を受けたという。 富士市役所で行われた寄付式には、体調を考慮して息子の貴宏さん(49)が代理で出席した。貴宏さんは「対応の早さによって、その後の父の病状が軽く済んだと聞いている」と話した。小長井義正市長は「活動への応援と理解の気持ちと受け止め、今後も消防行政を発展させたい」と感謝した。 小林さんは2021年にも同様の寄付をしている。市消防本部は寄付金を資機材の購入などに充てる方針。
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新聞部員 紙面制作学ぶ 富士で矢沢さん(静岡新聞NIEコーディネーター)が講座
静岡県内の高校の新聞部に所属する1年生など85人を対象にした新聞講座が18日、富士市の富士高で開かれた。静岡新聞NIEコーディネーター矢沢和宏さんが紙面の作り方などを生徒に伝えた。 矢沢さんは、同じニュースの報じ方を新聞社別に比較し、見出しやレイアウトが読者に与える影響について紹介した。「伝えたいことを読み手に強調するつくりにしよう」と説いた。他のメディアと比べた際の新聞の利点についても解説した。さまざまな情報を一度に見られる一覧性を挙げ、「関心の無い分野に目を向けることで、新しい自分を見つけるきっかけになる」と伝えた。 参加した沼津東高の滝元慧さんは「教わったことを現在制作中の校内新聞
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土屋(富士見)最速の称号 男子100メートル 東海高校総体・陸上
東海高校総体陸上第2日は17日、エコパスタジアムで行われ、男子100メートルは2年土屋太陽(富士見)が10秒54で制し、100分の1秒差で森川皓喜(浜名)が続いた。4~6位に望月結夢(東海大翔洋)、大桑大河(磐田東)、神谷雄太(清水東)が入り、全国総体出場6枠中5枠を静岡県勢が占めた。 女子100メートルは準決勝で11秒73の大会タイをマークした小針陽葉(富士市立)が決勝も11秒75で完勝。佐野釉梨(静岡市立)が11秒83で2位に入った。男子棒高跳びは鈴木健心(浜松商)が4メートル70で制した。女子七種競技は貴家ありさ(伊豆中央)が4802点の好記録で準優勝し、2年連続の全国出場を決めた
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ICT 授業にどう活用 教員がアイデア議論 富士・吉原高
富士市の吉原高はこのほど、情報通信技術(ICT)を活用した授業を推進しようと教員向けの研修会を開いた。 同校は5月までに1、2年生の全生徒にノートパソコンを配布した。学習での使用頻度を増やす狙いで研修会を企画した。約30人が教科ごとにグループを組み、パソコンを利用した授業案を話し合った。 英語科のグループでは、音声から文字を入力するソフトで、生徒の英語が正確に入力されるかどうかを調べ発音の良さを確かめるというアイデアが出た。保健体育の職員は、記述問題の回答をクラス全員で共有し合うアプリを使い、生徒の新たな発見を促す授業を立案した。 研修会を企画した担当者は「プロジェクターの導入など教員
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強く優しく、思い新たに 富士市記念式典 高校生がメッセージ 富士山世界遺産10年
富士市は17日、富士山世界文化遺産登録10周年記念イベントを同市の交流プラザで開いた。高校生が節目を祝うメッセージを発表し、来場者ら約300人が強さと優しさをたたえた富士山への思いを新たにした。 富士市立高の3年生3人が「母に重なる」「富士山のような男に」「ずっと美しい存在」などと語った。ステージ上では、市民から募った富士山の写真2千枚を貼り合わせたモザイクアートを掲示。田子の浦から望む構図の大作に大きな拍手が送られた。 記念講演では、富士山の撮影で知られる写真家の橋向真さん(45)=静岡市=が「時代と共に変わる表現力」の演題で話した。迫力の霊峰を捉える活動を通じて、寒さや眠気と戦う苦労
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水害危険箇所を巡視 富士市水防団
富士市水防団は17日、水害危険箇所の合同巡視を市内8カ所で実施した。本部役員や分団長ら15人のほか、議員や町内会役員らが参加し、大雨や台風被害に備えた。 被害が頻発する地区の現場を市内11の分団長らが共有し、迅速な応援態勢を築くことが狙い。台風2号で浸水被害があった江尾江川周辺のほか、潤井川や富士川沿岸など市内8カ所を回った。想定される水害範囲や浸水時の対応方法の他、増水しやすい河川の構造や外部からの支援ルートなども確認した。 長橋弘孝団長は「地元の分団だけでは対応できない事態には大きな組織で当たることが必要。地域での初期対応や避難の手順も検証してほしい」と話した。
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男子400/静岡県勢上位独占 男子110障害/宮本(浜松市立)大会新連発 東海高校総体陸上
東海高校総体陸上は16日、エコパスタジアムで開幕し、男子400メートルは植田壮太(富士東)が47秒29で制した。2位に47秒30で大石亮太(浜松開誠館)、3位に48秒00で宮本櫂(富士東)が入り2年連続で静岡県勢が上位を独占した。男子110メートル障害を制した宮本皓寿(浜松市立)は準決勝で14秒11の大会新をマークし、決勝はさらに14秒08に縮めた。走り幅跳びは男子を成川倭士(東海大翔洋)が7メートル50の好記録で制し、女子の小針陽葉(富士市立)は1本目の6メートル18で頂点に立った。 【男子】 ▽400メートル ①植田壮太(富士東)47秒29②大石(浜松開誠館)47秒30③宮本(富士
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プラネタリウム誕生から100年 静岡県内施設、自主制作番組を投影 ファン拡大へ
満天の星をドーム状の天井に映す近代的なプラネタリウムの誕生から100年の今年、静岡県内各施設は節目に合わせた番組の自主制作を進めている。非日常が味わえる生涯学習の場として、愛好者拡大を目指す。 ディスカバリーパーク焼津天文科学館(焼津市)は9月5日から、100年の歴史をたどる自主制作番組を公開する。普段の投影で生解説を担当する松永歩天文担当係長が手がけ、世界で初めて近代的プラネタリウムが公開されたドイツ博物館の動画や画像を盛り込む。「歴史を絡めた番組は幅広い世代に人気がある。生涯学習の場として活用してほしい」と語る。 7月1日には技師の日向健さんが担当する高精細な立体CG映像を駆使した番
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記者コラム「清流」 商店街の花
富士市で開かれた吉原祇園祭の関連企画「花手水(ちょうず)めぐり」は、会場周辺にある六つの神社の手水舎を花で埋める人気イベント。生花店主らが腕を振るったアレンジは、祭りの来場者がスマホを近づけたり傾けたり、こちらも撮影の腕を競っていた。 祭りの後日に会場周辺を歩くと、同じ趣向で花を生けている店が10軒ほどあった。神社で役目を終えたロスフラワーをもらい受け、商店街の彩りに活用しているという。 アジサイやバラをバケツに浮かべた店は、通行人が足を止めてカメラを向けていく。花がしおれて寂しくなった後も「追加を入れてしばらく持たせるよ」と店主。他の店では花に優しい楽しみ方や長持ちさせるアイデアも飛び
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あっぱれ!綱吉公が褒賞 「親孝行農民」心を後世に 富士・中村五郎右衛門 関連史料、写真展示へ
その親孝行、あっぱれ-。江戸時代、日頃の親孝行が5代将軍徳川綱吉にたたえられた富士市の農民、中村五郎右衛門への表彰状が、同市の子孫の家に受け継がれている。中村家17代目の中村芳明さん(72)は「尊い心を後世に残したい」と先祖を思う。 中村家の史料などによると、五郎右衛門は17世紀後半に富士市の旧今泉村で農業を営んだ。儒教を重んじた江戸幕府の表彰事業で全国調査が行われた際、地元から強く推す声があった。「心優しい振る舞いや災害時の救助活動が認められた。農民として全国で唯一、破格の褒賞を受けている」と芳明さん。1682年、綱吉の印が押された朱印状が贈られた他、90石の田畑で年貢を免除されたという
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絵を重ね立体アート 藤枝の遥のぶさん 富士川楽座で展示
絵を重ね合わせて立体的に仕上げるアート「シャドーボックス」などの作品展「光り輝くアート展」が16日、富士市の道の駅「富士川楽座」のフジヤマギャラリーで始まった。19日まで。 シャドーボックスは、動物や建物など同じ絵柄を何枚も用意し、切り抜きを幾重にも貼り合わせて浮かび上がっているように見せるクラフト画。シャドーボックス作家の遥のぶさん(藤枝市)と、教室生ら約10人が、奥行きのある海岸やあふれるように咲く草花など楽しい情景を作り上げている。LEDライトと組み合わせて夜景などを表現した新作もある。 会場ではパステルシャインアート講師の中村悦子さん(神奈川県)の作品も展示。パステルで付けた色を練り
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若手社員から就活学ぶ 吉原工業高、地元企業20社参加
富士市の吉原工業高は15日、製造業など約20社の社員から話を聞く「ものづくり企業トーク会」を同校で開いた。3年生が地元企業に勤める若手社員と交流し、就職活動や仕事内容への理解を深めた。 生徒は5人程度の班を組み、社員のいるブース3カ所を巡った。「どんな人が会社で活躍しているか」「もし高校生に戻ったらしたいことは」などと活発に質問し、アドバイスを受けた。参加した社員には同校の卒業生も多いため、部活など共通の話題で盛り上がることもあった。 進路指導の担当教員は「7月上旬から就職先や志望校決定に向けた作業が本格化する。今後の参考にしてほしい」と話した。
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クレーンゲーム「数百台設置」 富士で手応え、全国に拡大 ラウンドワン 店舗戦略
複合レジャー施設運営大手ラウンドワンが、店舗内のゲームコーナーに数百台のクレーンゲーム機を並べた「ギガクレーンゲームスタジアム」の展開を拡大している。動画配信サービスの普及により、客がアニメや映画といったコンテンツに触れる機会が増加。豊富な種類の景品をそろえることで多様化するニーズに応え、集客を狙う。 ラウンドワン梅田店(大阪市北区)のゲームコーナーには、ぬいぐるみやお菓子の入ったクレーンゲーム機約310台がずらりと並ぶ。同市淀川区の看護師川口彩香さん(23)は、米アニメ映画「トイ・ストーリー」シリーズが好きで、先輩と遊びに来たこの日もキャラクターのぬいぐるみを“ゲット&rdq
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記者コラム「清流」 レッドブルの置き土産
「土産に1本どうぞ」。取材先のまちづくりセンターでエナジードリンク「レッドブル」を頂いた。 取材したのは、F1チーム「レッドブル」が、富士山を背景にマシンを走行させた様子を紹介する写真展だ。富士市のまちづくり協議会が走行当日の警備をしたことをきっかけに、写真を提供してもらい展示に至った。協力のお礼にと、同グループが作るドリンクを何本ももらったという。 展示で印象的だったのはマシンにくぎ付けの子どもの写真。走行は当初、非公開だったが住民の要請にチームが応じ、地域の小学生をサプライズ招待した。関係者は「世界的チームが富士山の景観を買って訪れてくれた。児童が地元を誇りに感じている」と語る。レッ
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高齢ドライバー3人死傷事故 禁錮2年2月求刑 地裁富士支部
乗用車を運転して事故を起こし3人を死傷させたとして自動車運転処罰法違反(過失傷害と過失致死傷)の罪に問われた富士市の無職の男(85)の初公判が14日、地裁富士支部(西沢諒裁判官)で開かれ、被告は起訴内容を認めた。検察側は禁錮2年2月を求刑した。 論告で検察側は、被害者に落ち度がない点を指摘した上で、1人が死亡した事故の結果を「本人や遺族の無念は計り知れず、極めて重大」とし厳罰を求めた。高齢者の事故が社会問題になっていることを踏まえ、一般予防の観点から処罰する重要性も強調した。 弁護側は、被告が「二度と車を運転しない」と述べていることや被害者への賠償金の支払いが完了している点を挙げ、適正な
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ゲーム依存の対策 作業療法士が解説 静岡市駿河区・東豊田中
静岡市駿河区の東豊田中校区青少年健全育成会(小川功会長)は12日、依存症の予防啓発を行う聖明病院(富士市)の作業療法士土屋会生さん(36)による講演会「ゲーム・ネット・スマホ・SNSへの依存と予防のために保護者は、どう対応すればよいか」を同校で開いた。同会役員や校区の保護者ら36人が参加した。 土屋さんはオンラインゲームについて、仲間と会話しながらどんどん次の場面へと進んでいくため終了するタイミングを見つけづらく、依存につながりやすい面があると指摘。ゲーム依存に陥ると、昼夜逆転の生活になったり怒りっぽくなったりするなどの影響が出ると説明した。保護者の対応としては機器を取り上げるのではなく、
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雁堤、地域を豊かに 先人の功績紹介 富士で講演会
歴史講演会「富士川とかりがね堤」(古谿荘に親しむ会主催)がこのほど、富士市の富士川ふれあいホールで開かれた。駿河郷土史研究会の加藤昭夫会長が、富士川流域の治水や開発の歴史を解説した。 雁(かりがね)堤は江戸時代に富士川東岸に築かれた堤防。たびたび氾濫した急流から平野を守り、一帯を豊かな水田地帯にした。逆Lの字形が雁の群れの姿に似ていることから名付けられた。 加藤さんは、幕府の新田開発の奨励を受けて治水に尽力した古郡家3代の事業を紹介した。水の勢いを弱める突堤や遊水地の造成が地域の発展に深く関わったことに触れ「郷土への思いがまちづくりにつながっていくことを感じてほしい」と話した。
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富士の39歳男、殺人罪で起訴 不起訴不当議決から一転 21年5月、自宅で男性殺害
2021年5月に富士市の自宅で男性を殺害したとして、静岡地検沼津支部は13日までに、殺人罪で同市の受刑者の男(39)=覚醒剤取締法違反と公務執行妨害の罪で服役中=を静岡地裁沼津支部に起訴した。地検沼津支部は22年1月に殺人容疑を不起訴処分としたが、沼津検察審査会が10月、「不起訴不当」と議決し再捜査していた。 茂木善樹支部長は「検察審査会の議決を真摯(しんし)に受け止めて、法に照らして責任能力が認められると判断した」と理由を明らかにした。起訴は12日付。 起訴状などによると、被告は21年5月22日午前1時5分ごろから午前5時50分ごろの間に、自宅で男性=当時(37)=の頭や顔、胸などを金
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富士市議会 11議案上程 6月定例会開会
富士市議会6月定例会は13日開会し、会期を28日までの16日間と決めた後、2023年度一般会計補正予算案など11議案を上程した。 富士川左岸緑地整備事業用地の取得など5議案を可決し、補正予算案や市観光基本条例の改正案など6議案を委員会付託した。 付託議案は16日に総務市民と産業教育、19日に福祉保健と建設消防の各委員会で審査する。
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富士市国際交流協会 本年度事業など承認
富士市国際交流協会はこのほど、市内で総会を開き、2023年度の事業計画などを承認した。 会員の親睦を図る取り組みとして、外国語講座や世界の料理教室などの交流促進事業を開催。外国人向けに富士市内を巡るバスツアーも継続する。昨年4月から市内に避難しているウクライナ人の親子について、生活や就労に関する支援内容も報告した。 多文化共生に関心のある市民や企業、団体の関係者など協会の会員は137人。市内に住む外国人は本年度初めで62カ国の約6200人。
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地下水研究の成果報告 岳南地域地下水利用対策協議会 富士
富士、富士宮、静岡各市の事業所などでつくる岳南地域地下水利用対策協議会はこのほど、総会を富士市大淵のふじさんエコトピアで開いた。 産業技術総合研究所の井川怜欧さんが、2013年から行っている岳南地域の地下水研究の成果を報告した。富士山に浸透した雨水が地下水になり溶岩の中を流れて駿河湾の海底から湧き出していることなどを伝えた。井川さんは、地下水の保全や有効活用に向け「地下の流動を把握することや水の経済的価値を数値化することが重要」と強調した。
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F1マシン 公道走行の舞台裏 富士で写真展 児童との交流場面も
F1チーム「レッドブル」の動画企画でマシンが富士市内の公道を走行した様子が楽しめる「BAKUSOU F1写真展」が7月8日まで、同市の須津まちづくりセンターで開かれている。1月に公開されて話題になった映像の舞台裏を写真で確かめようと、多くのファンが訪れている。 富士山と新幹線が同時に見られる市東部の公道でクルーらが撮影に取り組む姿や2021年に世界制覇したマシン「RB16B」を間近に捉えた写真など約30枚を展示している。撮影にサプライズで招待された須津小の児童たちがクルーと交流している様子も紹介した。 主催した須津地区まちづくり協議会の中端秀敏会長(76)は「世界的なチームが撮影場所とし
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終活「心の整理を」 富士で講演会
富士市は11日、「在宅医療と介護の連携体制推進講演会」を市消防防災庁舎で開いた。ジャーナリストの金子稚子さん(55)=東京都江東区=が人生の終わりに備える「終活」について市民や看護学生に講話した。 金子さんは、亡くなった夫との闘病生活や別れの経験に触れながら話した。人生の最終段階で、患者が過去の出来事を後悔したり、生きる意味を考えて苦悩したりする「スピリチュアルペイン」という精神状態を紹介した。介護や治療、最期の迎え方などの希望を家族間で話し合う重要性についても強調した。 金子さんは「死はこれまでの知識では解決できない問題。心の整理を済ませておくことが必要」と話した。
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障害者と交流 接し方を学ぶ 富士宮東高
富士宮市の富士宮東高福祉科1年生29人はこのほど、同校で富士市の障害者支援施設「富士和光学園」の利用者と交流を楽しんだ。22日から始まる校外での介護実習に向けて、障害者との打ち解け方を学んだ。 同施設の利用者11人を招き、ちぎり絵作りを一緒に取り組んだ。生徒は折り紙や似顔絵など利用者の好みに寄り添って作品の方向性を決め、会話を楽しみながら制作した。パーツがきれいに出来上がると手をたたいて喜び合う姿も見られた。 生徒は22、23の両日、市内外の障害者支援施設に分かれて初めての自習に臨む。同施設の支援員からは利用者の気持ちを中心に寄り添う心がけを学んだ。伊東古乃実さん(16)は「利用者とのコミュ
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看護体験文で最優秀 富士市立専門学校 教員の糠塚さん
富士市立看護専門学校の教員糠塚真由子さん(41)がこのほど、看護に関する体験文審査「忘れられない看護エピソード」(日本看護協会など主催)で最優秀賞を受賞した。 糠塚さんは富士市立中央病院の看護師時代に娘との外出中、付近で倒れた女性を救護した体験をつづった。業務での経験を生かしAEDの確保、心臓マッサージなど救急隊が到着するまでの措置を施した。帰路の車内で、普段は「ママが夜、家にいなくて寂しい。私はナースなんかにはならない」などと話していた娘が「私もママみたいになりたい」と告げたことの喜びを表現した。小長井義正市長を表敬訪問した糠塚さんは「この経験を学生に伝えたい。大変な仕事ではあるが、働き続
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黒潮大蛇行、過去最長の丸6年へ 駿河湾に今夏、海洋熱波が襲来か
本格的な観測が始まった1965年以降で最も長い期間続いている黒潮大蛇行が今夏、丸6年になろうとしている。長期化に加え、三重県の熊野灘沖から、東海地方沖をなめるように通る流路を取り、静岡県周辺の自然環境を形成する重要な要素となっている。海洋研究開発機構(JAMSTEC)の美山透主任研究員(53)は今夏、駿河湾に「海洋熱波」が襲来する可能性を指摘し、漁業や気象への影響を注視している。 漁業や気象、影響注視 -黒潮大蛇行が弱まる気配はあるか。 「見られない。過去の黒潮大蛇行は伊豆諸島沖を通過していた。2017年8月から続く黒潮大蛇行は当初はその流路だったが、18年後半からは東海地方の沿岸
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二酸化炭素の吸収量取引、静岡県が促進 J―クレジット制度普及へ
静岡県は温室効果ガスの排出削減量や吸収量で国が認証したクレジットを売買する「J―クレジット制度」の普及に乗り出した。企業などがクレジットを購入することで資金を循環させ、脱炭素化を加速させる。県は本年度、森林分野で制度の登録に必要な審査費用の補助と情報提供に取り組み、適切な森林管理を促し二酸化炭素(CO2)吸収量を高める。 審査費補助や情報提供、森林適切管理促す 静銀経営コンサルティング(静岡市)によると県内の森林面積は約50万ヘクタールで、1ヘクタールの年間CO2吸収量は1~10トン。J―クレジットの相場はCO21トン当たり1万円程度とされ、1ヘクタールの年間吸収量を5トンとすると計算上
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吉原祇園祭発展へ29万5000円寄付 明治安田生命沼津支社
明治安田生命沼津支社吉原営業所(富士市)はこのほど、吉原祇園祭(10、11両日)の運営費として29万5千円を同実行委員会に寄付した。 10日に同市の木之元神社で行われた贈呈式で、同支社の小河勇人さん(62)は「伝統ある祭りに貢献し地域を元気にできれば」と話し、祭典委員長の山崎勝郎さん(79)に目録を手渡した。山崎さんは「祇園祭のさらなる発展に生かしたい」と感謝した。
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富士・吉原祇園祭、華やかに開幕 4年ぶりに露店復活
東海一の祇園と称される富士市の伝統行事「吉原祇園祭」が10日、吉原商店街周辺で開幕した。通常規模での開催は4年ぶり。山車が次々と通りを行き交い、旧宿場町の夜を熱気に包んだ。11日まで。 21台の山車が吉原本町通り約1キロと周辺を練り歩いた。全国的にも珍しい「吉原ひな壇型」など、各町が個性豊かな山車を引き回した。盛大な太鼓やおはやしの音が途切れることなく鳴り響き、会場を盛り上げた。 感染症対策で吉原本町通りでの出店を中止していた露店が4年ぶりに復活した。歩行者天国になった通りに、約100店が構え、来場者を楽しませた。高校の友人と訪れた今川大輝さん(15)は「店のにぎわいがすごい。夏が始ま
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花手水✿涼しげに歓迎 10日から、富士・吉原祇園祭
富士市の吉原商店街などで10日に開幕する吉原祇園祭を前に、会場周辺の神社で9日、花手水(ちょうず)の奉納が行われた。 富士山観光交流ビューローが祭りに合わせて開催する「おてんのさん六社詣 花手水めぐり」に向けた装飾。木之元神社、吉原天神社、八坂神社、山神社、八幡宮、和田八幡宮の手水舎を花で飾り、来場者に会場周辺の回遊を楽しんでもらう。 木之元神社では、フラワーショップあした葉の若松晃司さん(38)がアジサイやヒマワリ、バラなどを生けた。淡い色調で涼しげな雰囲気に仕上げ「花を目当てに遠方から来てくれる人もいる。それぞれ徒歩の範囲内にあるので、ぜひ見て回ってほしい」と話した。 花手水めぐり
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富士宮市福祉施設基金に10万円寄付 富士のデグチホームズ
富士市のデグチホームズ協力会とデグチホームズは8日、富士宮市に10万円を寄付した。市の福祉施設整備基金に積み立てられる。 寄付は計11回目。会員事業者約70社による古紙回収の収益の一部を充てた。 出口悦弘協力会長と亀山淳社長らが市役所を訪ね、「社会福祉のために使ってほしい」と寄付金を須藤秀忠市長に手渡した。須藤市長は「富士宮市に気を配ってくださり感謝している」と述べた。
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静岡人インタビュー「この人」 防災拠点化が進む「道の駅朝霧高原」支配人 吉里正臣さん(富士宮市)
災害時に救助や復旧の広域拠点となる「防災道の駅」に県内で唯一選定された「道の駅朝霧高原」(富士宮市)の支配人。2021年6月に就任し、幅広い関係機関と連携した訓練のほか、防災機能強化に向けた取り組みを進めている。富士市出身。50歳。 -防災道の駅の第一歩は。 「昨年、東日本大震災の被災写真や遺物を展示する企画展を1カ月にわたって開いた。災害の恐ろしさを伝えていくことも防災道の駅に課せられた使命。まずはここが防災道の駅だと地域住民や利用客らに知ってもらうことも大切だと考えている」 -道の駅の足元の課題は。 「駐車場の車中泊利用が増加の一途にある。以前から防犯上の懸念もあったが防災の観点
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最高齢プログラマー・若宮さん ITと生きる楽しみ 富士で講演
「世界最高齢のプログラマー」で知られる若宮正子さん(88)の講演会がこのほど、富士市内で開かれた。若宮さんはITに触れながら生きる楽しみ方を語った。 若宮さんは、学ぶことに飢えていた子ども時代や、女性が活躍できる職場として銀行に勤めた経歴などを語った。まだ珍しかったパソコンを58歳で購入して独学で習得し「コンピューターは人間を助けてくれると確信した」と振り返った。 80歳を過ぎてゲームアプリの開発にも取り組んだ。「もっとAI(人工知能)に仕事を手伝ってもらうことは、これから必要な考え方」と呼びかけた。 講演は岳南排水路協力会連合会が主催。会員企業の担当者ら約60人が聴講した。
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富士市 生成AI本格導入 「チャットGPT」などで資料作成
対話型人工知能「チャットGPT」など、膨大なデータを学習し質問に対して回答するような文章を提供する生成AIについて、富士市は7日、静岡県内の自治体に先駆けて全職員を対象に本格導入を開始した。業務の効率化や施策のアイデア創出を図る。情報管理を徹底するためのガイドラインも策定した。 導入するのは、対話しながら文章を作成するテキスト生成AIの「チャットGPT」と「Bard(バード)」。あいさつ文や各申請書などの資料作成やアイデア発案への使用を認めるほか、議会答弁の作成も想定している。 いずれも無料版で、生成物が著作物に酷似する可能性がある画像生成AIや動画生成AIは対象外とした。全職員のパソコ
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二科静岡支部展開幕 県立美術館 最高賞は伊沢さん(富士)
第48回二科静岡支部展(静岡新聞社・静岡放送後援)の絵画展が7日、静岡市駿河区の県立美術館県民ギャラリーで始まった。11日まで。最高賞の県二科賞には伊沢智美さん(53)=富士市=の油彩画「リンク」が輝いた。 「リンク」は重なり合う龍の青色のうろこを表現した作品。コロナ禍で人と人のつながりが薄れる中、うろこが重なる部分を明るく描くことでつながりの大切さを訴えた。 会場には油彩画や水彩画など62点が並んでいる。 そのほかの主な受賞者は次の通り。 【同人の部】県文化協会賞 竹林紀久江(富士市)▽静岡新聞社賞 山下清生(浜松市)▽画荘清野賞 手塚享伸(静岡市)▽画創清水賞 山田公代(富士宮市
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横領で元課長実刑 地裁富士支部判決
富士市の食品用素材製造業「日本食品化工」で会社の資金を着服したとして、業務上横領の罪に問われた岡山県倉敷市、同社の元財務課長の男(52)の判決公判で静岡地裁富士支部(西沢諒裁判官)は7日、懲役5年(求刑懲役7年)を言い渡した。 西沢裁判官は判決理由で、長期間多数回にわたり金銭を着服していることを踏まえ「常習的かつ巧妙で、会社との委託信任関係を大きく害する悪質なもの」と指摘した。被害額の大きさや、ギャンブルの遊興費などを目的とした動機についても非難した。 判決によると、被告は2020年8月3日から21年12月29日までと、22年1月11日から同8月15日までの間、同社名義の口座から現金を引
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金森 歓喜の初タイトル 27歳前田2位、3位に松井 ゴルフ県社会人選手権
第5回県社会人ゴルフ選手権大会(県ゴルフ連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)決勝は7日、袋井市の葛城ゴルフ倶楽部山名コース(6960ヤード、パー72)で最終日を行い、首位で出た金森祐介(富士チサンCC)がイーブンで回り、通算145の1オーバーで初優勝を飾った。 初日首位タイの前田高志(朝霧ジャンボリー)は76と崩れ4打差2位。初日4位の松井桂佑(森町)が75と粘って通算150で3位に入った。 5位までが第6回大会の決勝シード権、15位までが第52回県アマチュアゴルフ選手権の決勝シード権を獲得した。 2日目の重圧 耐え抜いた 県内きっての実力者が待望の初戴冠だ。首位発進の金森が「何度も崩れ
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新住職 行列でお披露目 富士の等覚寺、檀家ら練り歩く
富士市中之郷の中郷山等覚寺でこのほど、住職が交代する継承式が行われ、檀家(だんか)や地域住民らが新住職の就任を祝った。 深沢恭徳(52)さんが、1989年から住職を務めた父の尊明さん(80)から引き継いだ。地域にお披露目する万灯行列では、檀家の有志らがまといを振り、かねや太鼓を鳴らしながら地域を練り歩いた。寺には県内外の檀家ら約300人が集まり、継承の法要を営んだ。 恭徳住職は「子どもから大人まで、誰もが身近に感じることのできるお寺にしていきたい」と話した。
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⚽名門サッカー部と「幸せな時間だった」 藤枝東高生の宿舎・ホテルシルビアが今夏閉業 OBら名残惜しむ
サッカー名門校の藤枝東高の部員が宿舎として利用する藤枝市稲川のホテルシルビア(菊川一夫社長)が今夏ごろをめどに、経営難を理由に閉業することを決断した。同校をはじめ、市内の高校サッカー部員らの生活を長年にわたって支えてきた施設が、惜しまれながら幕を閉じる。 菊川社長(80)と副社長の妻千枝子さん(79)が1985年、知人の依頼で吉田町から通う藤枝東高のサッカー部員を自宅で受け入れたのがきっかけ。試合を見に行き続けると、知識がなかったサッカーを好きになったという。預かってほしいと頼まれる部員の人数も徐々に増え、96年に部員たちの部屋をホテルに移した。 2006年からは女子サッカーの強豪、藤
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沼津新貨物駅の造成完了 23年秋から本体工事、調整池築造急ぐ
JR沼津駅付近鉄道高架事業に伴い、沼津市原地区に移転する新貨物ターミナルの造成工事が6日までに完了した。秋に開始予定の本体工事に向け、現在は調整池の築造作業を進めている。 線路とコンテナホームとなる部分の整備が終わり、敷地東側の1号調整池(原新田地区側)と西側の2号調整池(桃里地区側)の整備を行っている。 ターミナルの敷地面積は11・8ヘクタール。現場は同市西部の原新田と一本松、桃里の各地区で、JR東海道線原駅と東田子の浦駅(富士市)の間にコンテナホームや駅事務所などを構える。 市と静岡県は昨年6月から、ドローンで上空から現場を撮影し進み具合を定期的に発信。静岡新聞社は今月5日、市に報
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金森、前田が首位発進 ゴルフ静岡県社会人選手権 1打差で宮下追う
第5回県社会人ゴルフ選手権大会(県ゴルフ連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)決勝は6日、袋井市の葛城ゴルフ倶楽部山名コース(6960ヤード、パー72)で開幕した。初日は金森祐介(富士チサンCC)と前田高志(朝霧ジャンボリー)が1オーバーの73で首位に並んだ。1打差の3位は宮下健(伊東CC)、2打差の4位には松井桂佑(森町)がつけた。シードと予選通過者合わせて123人が出場し、2日間36ホールのストロークプレーで県社会人チャンピオンの座を争う。 得意のウェッジさえる 金森 高い技術示す 得意のウェッジがさえ、高い技術力を持つ金森が3バーディーを奪って首位に並んだ。 「ピン位置が難しかった」
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全員営業、変わらぬ姿勢 岩山靖宏/清水銀行頭取【聞きたい】
人事制度改革などに取り組む新たな中期経営計画を今春スタートさせた。新型コロナウイルス感染拡大が一服した一方、事業承継や脱炭素など中小企業が抱える課題は依然として多い。顧客に対して一層「踏み込んでいく」ことが、地元地銀としての存在感アップにつながると考えている。 -前の中期経営計画は2020年4月の就任と同時にスタートした。 「頭取という立場になりコロナ禍の中、県内の企業500社を自分の目で見て回った。社会的混乱の中、ビジネスモデルの転換、事業承継、設備投資など顧客のニーズの多様化が顕在化し、ソリューション営業の必要性を痛感した。『融資は必要ありません』という取引先も含め、お客さまの課題に
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起立性調節障害の不登校 理解と居場所づくりを【記者コラム 黒潮】
「起立性調節障害(OD)」は自律神経系の異常で脳に血流がうまく流れず、立ちくらみや頭痛を起こす疾患だ。発症は小学校高学年から高校生までが多く、不登校の子の3~4割とされる。朝起きられず、授業時間帯と生活サイクルが合致しないためだ。こうした子の居場所がない現状を課題として示したい。 静岡市内の女子中学生は数年前、ODで不登校になった。家族が無理に起こしたりしなければ午前11時ごろに目が覚め、布団の中で一定時間を過ごした後、起床する。両親は当初「一時的な症状」と受け止め、学校に相談して午後に登校させた。しかし、同級生の視線が気になったり、「ようやく来た」という言葉掛けを受けたりして、学校に行け
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2月個人破産122件 前年比18件減
静岡商工データがまとめた2月の静岡県内個人破産(手続き開始決定)件数は、前年同月比18件減の122件だった。 地区別は東部が18件増の54件、中部が19件減の30件、西部が17件減の38件。市町別は浜松市21件、静岡市と富士市が各15件だった。 同社は「件数減の状況は一過性とみられ、今後も物価高の影響に注視が必要」と指摘する。
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難病患者向け相談会 11日、富士
富士市難病患者・家族連絡会は11日、難病患者や未診断者、家族などに向けた「難病患者総合相談会」を富士市交流プラザで開く。 県内の医師が病気の悩みや介護などの相談に応じる。医師は神経系、免疫系、消化器系、疼痛系が専門の6人。保健所の職員や社会保険労務士なども参加し、医療生活や就労についてアドバイスする。 受付時間は午後0時半~2時。問い合わせは同連絡会<電090(8737)7952>へ。
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13日から6月定例会 富士市議会
富士市議会議会運営委員会は6日、6月定例会の会期を13日から28日までの16日間とする日程案を了承した。 市は原油価格や物価高騰対策経費の追加などを盛り込んだ2023年度一般会計補正予算案など15議案を提出する。付託議案を審査する常任委員会は、16日に総務市民と産業教育、19日に福祉保健と建設消防の各委員会を開く。
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移転先沼津で新築安全祈願 民営化の富士見学園
民営化に伴い富士市から沼津市に移転、新築する障害者支援施設「富士見学園」の建設工事安全祈願祭がこのほど、同市宮本の社会福祉法人あしたか太陽の丘敷地内で開かれた。同法人や県の関係者らが出席し、新施設への期待を高めた。 県内唯一、重度知的障害者が地域移行を目指す生活訓練施設。民間活力による環境改善や支援充実を目的に県が事業者を公募し、2009年から指定管理者として運営に当たる同法人が選ばれた。 新施設は鉄骨造り2階建て、延べ床面積約3250平方メートル。24年3月に完成し、4月から使う。これまでは原則5年だった訓練期間を、利用者の状況に応じて柔軟に決定できる。居室は複数人の部屋から個室になる。
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富士の浸水68棟に 台風2号大雨
台風2号による豪雨で、富士市は5日、住宅の浸水被害が68棟になったと発表した。小長井義正市長が定例記者会見で調査の状況を報告した。 床上浸水は須津地区(江尾)の12棟、床下浸水は同地区と浮島地区の計56棟。同日以降の調査でさらに増える見込みという。冠水による救助要請2件を含む消防の出動は6件だった。 市道16カ所が冠水や倒木によって通行止めになったほか、林道1カ所で土砂崩れの被害があった。避難者は3日までに39人いた。 市は災害ボランティアセンターを開設。パッカー車などで災害廃棄物を収集しているほか、消毒用の塩化ベンザルコニウムを配っている。
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大雨被災者に車無料貸与 富士の日本カーシェア協静岡支部
台風2号や前線の影響による大雨被害を受け、日本カーシェアリング協会静岡支部(富士市)は5日、被災者や支援団体に無料で車を貸し出す「災害サポートレンタカー」を開始した。 10月31日までの期間中、富士市岩淵の同協会事務所で軽乗用車や軽トラックなどの中古車を被災者らに無料貸与する。5日は、各災害ボランティアセンターを巡回するという県社会福祉協議会の職員2人に軽乗用車2台を貸し出した。同社協の漆畑友香さん(26)は「被害が県内の広範囲にわたっているため移動手段は不可欠。被災者のニーズの把握に役立てたい」と感謝した。 車の貸し出しには事前申し込みが必要。問い合わせは同協会〈電070(1140)5
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富士宮盛り土事件 罰金100万円を求刑 地裁支部初公判
富士宮市の山林に無許可で盛り土を造成したとされる事件で、県盛り土規制条例違反の罪に問われた富士市の残土処分会社「Kプランニング」の初公判が5日、静岡地裁富士支部(西沢諒裁判官)で開かれ、検察側は罰金100万円を求刑した。 検察側は冒頭陳述で、同社役員の男性=当時(55)=が2018年4月ごろから約1年間にわたって盛り土をし、市から中止命令を受けた富士宮市内の土地に、昨年6月ごろから同7月ごろまでの間、さらに土砂を搬入して約1877立方メートル造成したとし、県や市の行政指導を受けても盛り土を継続したと指摘した。昨年5月には、過去に搬入した土砂が市の管理する土地に流出したことから、近隣住民に与
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静岡県産品の魅力PR 都内で「マルシェ」
静岡県産品の魅力を首都圏で紹介する「静岡産直マルシェ」(実行委主催)が4日、東京都品川区のJR大井町駅前で開かれた。県内の15店舗がブースを連ねて新茶やわさび、かつお節、菓子など自慢の商品を販売した。 2019年度から定期的に続く取り組み。茶娘が買い物客に冷茶を振る舞って新茶シーズンをアピールしたほか、新茶やフレーバー入り緑茶など8種類の県内産茶を使った緑茶ハイを飲み比べするコーナーも設けた。富士市はヒノキを使ったベンチ2基を設置し、来場者が緑茶や軽食を味わいながら休憩した。 7~12日にはイトーヨーカ堂大井町店で県内の産品を集めた「静岡いいら市」を初開催する。午前10時から午後7時(最
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「富士富士宮道路」建設促進へ要望継続 期成同盟会総会
富士、富士宮の両市を結ぶ一般広域道路「富士富士宮道路」建設促進期成同盟会はこのほど、2023年度総会を富士宮市内で開き、道路の実現に向けて関係機関への強い要望活動を継続する方針を確認した。 富士富士宮道路は両市をまたぐ南北の経路になるとされ、同会は慢性的な渋滞の解消や東西をいく主要幹線道路への接続が容易になると期待を寄せる。 同会は本年度から新たに地元商工団体の代表者らを理事に指名し、両市選出県議会議員6人を顧問に委嘱した。出席者は国や県に対する要望や広報、宣伝活動を展開する計画を共有した。須藤秀忠富士宮市長は「人流、物流の発展のため一刻も早い実現を目指す」と述べ、小長井義正富士市長は「一丸
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浸水被害の市民に片付けや清掃援助 富士市がセンター開設
台風2号による豪雨を受けて富士市は3日、災害ボランティアセンターを同市のフィランセに開設した。 床上・床下浸水などの被害があった市民を対象に、敷地や住居に入った汚泥の除去をはじめ、家財の片付け、清掃などを援助する。生活上の相談も受けるほか、ボランティアの需要調査も進める。 ボランティアの依頼は同センター<電090(4188)4585>(午前8時半~午後5時15分)へ。
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【写真特集】静岡県内各地で大雨 土砂崩れや浸水害
田畑や道路が冠水した浜松市北区細江町気賀付近=3日午前11時23分(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から) 敷地川の堤防が決壊した現場周辺=3日午前10時52分、磐田市敷地(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から) 土砂崩れにより建物が倒壊した現場=3日午前11時7分、浜松市北区引佐町渋川(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から) 田畑や道路が広範囲に冠水した中、水しぶきを上げて走る自動車=3日午前11時25分、浜松市北区細江町気賀(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から) 静岡市駿河区久能山下のバス停付近では川が溢れた=3日午前 森町鍛治島の県道大河内森線が
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記者コラム「清流」 リーフレットの志
統一地方選でせっせと集めた候補者のリーフレットが大量に手元に残った。当選に届かなかった候補のメッセージも、改めて開いてみると良いことが書いてあるなと思う。生っぽい言葉や特徴的なフレーズが使われているとなおさらだ。 富士市議選では10人の新人候補が涙をのんだ。過去の事例に照らし合わせてみれば当選は難しいだろうな、などと何人かには意地悪なことも考えた。それでも決意や覚悟を背負っていて、個人的にももっと考えを聞いてみたいと思った人も確かにいた。 選挙中にはSNSで活動が見えても、その後に途絶えてしまった人もいて寂しい。まちの課題を解決しようとする時、理想のイメージや志を掲げて参画する入り口は幾
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CNF活用で脱炭素へ 富士でセミナー 静岡県、新フォーラム発足
植物由来の新素材セルロースナノファイバー(CNF)の活用で脱炭素社会の実現を目指す「ふじのくにセルロース循環経済フォーラム」の発足セミナーが2日、富士市内で開かれ、専門家の講話を通じて企業の関係者らが理解を深めた。 静岡県は2015年に前身のフォーラムを開設。強度や軽量などの特性を持つ素材の研究が進む中、低炭素化社会に貢献するリサイクル性に重点を置いて組織を拡充した。研究やビジネスマッチングの支援強化で関連製品の開発を加速させ、社会実装を通じた循環経済につなげる。 官学に加えてスズキやヤマハ発動機など本県を代表するグローバル企業の担当者らが役員に就いた。自動車産業やリサイクル業をはじめと
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行政相談に貢献 16人表彰、感謝状 静岡で委員全体会議
総務省静岡行政監視行政相談センターはこのほど、行政相談委員全体会議を静岡市駿河区のグランシップで行った。長年の功労や業務への貢献をたたえ、行政相談委員4人に表彰状、12人に感謝状を贈呈した。 行政相談委員は市民の要望や相談、苦情を聞き取り、行政とのつなぎ役を担うボランティア。元教員ら民間有識者らで構成され、全国では約5千人、県内では128人が活動している。 表彰された委員は次の通り。 中部管区行政評価局長表彰 菊池文江(富士市)鈴木とみ子(静岡市葵区)▽静岡行政監視行政相談センター所長感謝状 中森つた子(熱海市)山田義正(同)遠藤勉(伊豆市)笠井英彦(静岡市駿河区)石切山泰三(同市清水
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高校生平和大使「ビキニ事件語り継ぐ」 中野さん(静岡雙葉)抱負
世界平和や核兵器の廃絶を国内外で訴える高校生平和大使の静岡派遣委員会は1日、県内選考結果を発表した。第26代の平和大使に静岡雙葉高1年の中野愛子さん(15)=焼津市=を、長崎派遣代表に不二聖心女子学院高2年の渡辺楓花さん(16)=富士市=と清水東高2年の東井上遥華さん(17)=静岡市駿河区=を選んだ。3人は県庁で記者会見し、平和に対する思いや抱負を語った。 中野さんは地元の「第五福竜丸」が巻き込まれたビキニ事件に触れ、「焼津市民としても未来を担う世代としてもこの事件を語り継ぎ、核兵器廃絶を世界に訴える使命を感じた」と平和大使を志した理由を語った。被爆者の思いを後世に受け継ぐためにSNSの活
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問われる当事者に寄り添う姿勢/どうする少子化 国と地方ができることとは⑥キュレーター・読者の意見【賛否万論】
「どうする少子化 国と地方ができることとは」は今回が最終回です。政府が“次元の異なる対策”について詰めの精査、調整を続ける中、期待される施策効果や財源負担の手法を巡りさまざまな議論が起きました。少子化と人口減は国のあり方に関わる極めて大きなテーマですが、問題の原点は「子どもを望む人の思いをかなえる社会づくり」と明確です。政治行政は改めて、当事者に寄り添う姿勢が問われています。 分断やめて「みんなの居場所」に キュレーター 松浦静治さん(島田市) 任意団体Study Like Playing代表。20年間の小中学校教員生活の後、早期退職して地域で子どもを育む活動を実
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不祥事根絶へ臨時校長会 静岡市教委 法令順守の徹底指示
相次ぐ教員の不祥事を受けて、静岡市教育委員会は1日、同市葵区与一の市教育センターで綱紀粛正のための臨時校長会を開いた。市立小中高の校長120人が出席。関係者によると校長会は通常毎年4回定例で開かれるが、臨時の校長会は極めて異例という。 会議の冒頭、赤堀文宣教育長は「静岡市の教育、学校がピンチに立たされている。市民からの信頼は著しく低下している」と訓示。市教委幹部が、最近立て続けに発生した教員の不祥事2件について説明した。 市教委では5月、清水区の小学校に勤務する女性教諭が授業中に離席した児童に対して、粘着テープを使って太ももを椅子に固定するなどの不適切な指導があったことが発覚。また、直後
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空き家をリノベーション 富士に保育園 安全性や好奇心向上を意識
学校法人川口学園は1日、富士市宮島に誠愛保育園を開園した。空き家をリノベーションした園舎で、安全性と子どもの好奇心を向上させる環境づくりに配慮した。 2階建ての中古住宅の1階部分の間取りを変え、保育室や給食室など5部屋を備えた。安全対策に力を入れ、段差の解消や園児が指を挟んでもけがをしないよう扉にゴムを付けるなど改修を施した。窓を大きくしたり、動物を紹介する壁紙に張り替えたりして子どもの興味を引くつくりを心がけた。 同日行われた入園式には、園児8人と保護者を迎えた。同法人の川口盈明理事長(75)は「安全を第一に考えながら、子どもたちを伸び伸びと育てたい」と述べた。 園舎は、同法人が運
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ウクライナ支援へ 9日、富士で演奏会
富士山吉原ロータリークラブは9日午後7時から、ウクライナとトルコを支援するチャリティーコンサートを富士市のロゼシアター小ホールで開く。 チェコ出身で富士市在住のコントラバス奏者ジリー・ローハンさんをはじめ、国際的に活躍するソプラノ歌手とバイオリン奏者が共演する。坂本龍一さんの楽曲などを演奏する。 全席自由。チケットは4千円。売上金をウクライナとトルコに寄付する。問い合わせはロゼシアター<電0545(60)2510>へ。
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夏を駆ける16歳 世代トップのスプリンター 小針陽葉(富士市立高2年)【しずスポ】
爆発的なスピードは同世代の追随を許さない。今季の陸上高校女子短距離が小針陽葉(富士市立)を中心に回ることに誰も異論はないだろう。進化の途上にありながら、昨季の100メートル11秒65、走り幅跳び6メートル19は現役高校生トップ。今季は200メートルで日本高校記録23秒45に肉薄する。だが、高校2年生が見据えるのはさらなる高み。「高校タイトルは今年で全て取る。来年はパリ五輪に挑みたい」 5月3日の静岡国際陸上。女子200メートル予選でエコパスタジアムがどよめいた。日本高校記録に100分の7秒に迫る歴代3位の23秒52。ルーキーイヤーが序章だったことを印象付けた。 入学時から特別な練習はして
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ウクライナへのCF支援金寄付 稲葉さん親子
伊豆産のつばき油を活用した化粧品「伊豆椿スキンケアオイル」を販売する稲葉律子さん(松崎町)と次男の佳治さん(富士市)親子がこのほど、ウクライナ支援のクラウドファンディング(CF)で集まった支援金16万9千円を在日ウクライナ大使館(東京都)に寄付した。 CFは昨年に開始し、約10人から寄せられた。返礼品として新商品「伊豆椿スキンケアオイルEX」を開発し、協力者にお礼の手紙と合わせて送付。当初は資金の一部を開発費やCFサイト手数料に充てる予定だったが、稲葉さん親子で補って全額寄付した。
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新理事長に浅見氏 富士山観光交流ビューロー
富士市の富士山観光交流ビューローは31日、定期総会と理事会を富士商工会議所で開いた。牧田一郎理事長の退任に伴い、富士商工会議所の浅見祐司会頭を新たな理事長に選んだ。 浅見理事長は「新型コロナ禍による行動制限がなくなり、社会活動、経済活動が戻ってくる。追い風として事業を進めたい」と語った。 総会では2023年度の事業計画などを決めた。事業指針には、コロナ禍からの回復を目指し、持続可能な観光地域づくりに取り組むことなどを盛り込んだ。 団体旅行の実施を促すため、ツアー参加者に地域の産品を贈る企画を継続し、地場産品の消費拡大につなげる。県や富士山周辺の市町の観光団体と協働し、大都市圏で一体的なキャン
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児童ら体験通し福祉を理解 富士でイベント
体験を通して子どもに福祉への理解を高めてもらうイベント「広見福祉フェスティバル」(広見地区まちづくり協議会など主催)がこのほど、富士市の広見まちづくりセンターで開かれた。 高齢者の身体状況を伝えるブースでは、体に重りを付けヘッドホンやゴーグルを装着して歩く体験が行われた。児童からは「周りが見えづらくて怖い」「高齢者が困っていたら助けたいと思った」などの声が上がった。 視覚障害者向けに触覚を用いて区別できる商品を紹介するブースもあった。児童はシャンプーとコンディショナーの容器を触って違いを調べ、側面の凹凸の有無で識別できることを確認した。 キッチンカーの出店や地域の子どもたちによるダンスパフォ
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不適切盛り土に11件追加 富士市がウェブで公表、違反改善狙い
富士市は30日、市のウェブサイトに公開している市内の不適切な盛り土に関する情報に、新たに8カ所11件を追加した。市土砂埋め立て等規制条例に基づく公表事案は計16カ所19件になった。 土砂の埋め立て違反が見られる場所の是正勧告に応じなかった事業者の名前と住所、事業区域の所在地を記載した。期間は勧告の内容を履行し、現場の回復が確認されるまで。勧告を受けて是正の意思を示した6件は公表しなかった。 担当者は「事業者には安全確保に向けて動いてもらい、今後の違反の抑止につなげたい」(土地埋立対策室)と話している。 公表した事業者は次の通り。 日昇(富士市大淵)吉田久信(福井県鯖江市)Kプランニン
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富士の神社で鳥居など清掃 東電パワーグリッド
東京電力パワーグリッド静岡総支社はこのほど、富士市本市場の米之宮浅間神社で美化活動を行った。社員13人が参加して参道を清掃した。 社員は、普段電線の工事などで使用する高所作業車に乗って鳥居を洗浄した。橋の欄干をタオルで拭いたり、落ち葉を拾ったりもした。 同支社は地域貢献を目的に、毎年同神社で清掃活動を行っている。担当者は「訪れる人に気持ちよく過ごしてもらいたい」と話した。
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一橋大前身の初代学長 佐野善作を顕彰 富士で碑除幕
一橋大の前身、東京商科大の初代学長佐野善作の顕彰碑が出生地である富士市の延命寺に建立されたのを受け、このほど同所で除幕式(一橋大同窓会如水会主催)が行われた。家族や関係者が偉人をたたえるモニュメントの完成を祝った。 顕彰碑には、佐野善作の経歴や研究内容などを記した。関東大震災の被災を受け、キャンパスを東京都国立市に移転し建物の設計や造園に携わったことを功績として強調している。 除幕式で一橋大の大月康弘副学長は「多くの学生が愛してきた国立キャンパスを作った大恩人だ」と話した。来賓で訪れた同大出身の小長井義正市長は「佐野先生の功績を富士市の子どもたちにも伝えていきたい」とあいさつした。 顕
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細野豪志氏5区支部長就任へ了承 自民静岡県連、近く党本部上申
自民党県連は29日の総務会で、衆院静岡5区支部長に細野豪志衆院議員(静岡5区)を選任する案を了承した。近く党本部に上申し、正式決定する見通し。細野氏は次期衆院選に党公認候補として臨む。早期の衆院解散・総選挙が取り沙汰される中、県内全8小選挙区で候補者の顔ぶれが固まった。 静岡5区の支部長ポストは吉川赳衆院議員(比例東海)の離党に伴い1年近く空席状態が続いていた。支部長を代行してきた城内実県連会長(衆院静岡7区)は総務会後の記者会見で、「地元の市町支部と一体となり、次の衆院選に向けて団結して取り組んでほしい」と挙党態勢の構築に期待した。細野氏は「非自民で戦った期間が長く、普通であれば『開かな
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東部伊豆地域の持続的発展へ「医療田園都市」構想柱に支援 サンフロント懇話会
静岡県東部・伊豆地域の活性化策を提言する静岡新聞社・静岡放送の「サンフロント21懇話会」(代表幹事・清野真司静岡中央銀行社長)は29日、本年度総会を三島市内のホテルで開き、活動方針を決定した。地元の豊富な農林水産物や、ファルマバレープロジェクトによる「医療田園都市」構想を柱に持続的発展へ支援することを盛り込んだ。=関連記事15面へ 農業先端技術研究拠点「AOI―PARC」(沼津市)といった関係機関と連携し、多彩な業容の生産・販売を擁する県東部・伊豆地域の第1次産業の成長を後押しする。また、医療田園都市構想の具現化を進めて超高齢化社会の理想郷の実現に寄与するとした。高強度で軽量な新素材「セル
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静岡人インタビュー「この人」 伊豆伊東高校の初代校長 池田将章さん(伊東市)
伊東市内の3高校(伊東、伊東城ケ崎分校、伊東商)を統合して4月に開校した伊豆伊東高の校長に就いた。初任校は大仁高(現・伊豆総合)で、富士市立や清水東での副校長、伊東商の校長を経て現職。富士宮市出身。57歳。 ―新高校の様子は。 「各方面の皆さんの支援をいただき、無事に開校ができたことはありがたい。全日制と定時制を合わせ、非常勤を含め90人以上の教職員がいる。3校が合わさり、他校からの赴任者を加えて『新しい高校を良い学校に』と意欲あふれる職員がそろい、強力な体制ができた。約660人いる生徒からもワクワクしている雰囲気を感じる」 ―学校の特色は。 「全日制は普通科に特別進学やアートなど4
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自転車で東海道ツアー 富士発着、御宿場印ゲット
自転車で東海道の宿場を巡るツアーがこのほど、富士市を発着地に開かれた。自転車愛好家ら約30人が参加し、静岡市清水区を中心に街道の名所を訪ねた。 県信用金庫協会が作った各宿場の「御宿場印」を集める趣向で、東海道の往来を楽しんでもらう狙い。沼津、三島、富士、富士宮信用金庫が主催した。 参加者は地域の風情を感じながら、往復約60キロのルートを西へ出発。清水区の清見寺で折り返すと、興津宿の伏見たい焼き店、由比宿の東海道広重美術館、蒲原宿の旧和泉屋などで御宿場印を受け取った。 沼津市の会社員氏原渚さんは「坂や難所もあるコースだったが、歴史が感じられる建物や街並みを楽しめた。次は丸子や藤枝などにも
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明治大マンドリン 11日、富士で演奏会
明治大マンドリン倶楽部の演奏会(明治大学校友会富士地域支部主催)が6月11日午後4時半から、富士市のロゼシアター大ホールで開かれる。古典音楽や国内外の名曲を演奏する。現役学生35人のほか、地元の卒業生も演奏に加わる。 チケットは2千円。全席自由。問い合わせはロゼシアター<電0545(60)2510>へ。
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ごみ拾い楽しく競う 量や種類にポイント 富士でイベント
配電盤製造などの「東名グループ」は27日、清掃活動に競技性をもたせた企画「スポGOMI大会」を富士市の鈴川海岸で開いた。社員やその家族、地元住民ら約280人が参加し、ゲームをしながらごみ拾いに熱中した。 参加者は3~5人のチームを組んで制限時間内に拾ったごみの量と種類をポイントに換算し競い合った。100グラムで10㌽の「燃えるごみ」を集中的に集めるチームもいれば、ひとつで50㌽になる粗大ごみを狙う子どもたちもいた。約3キロの海岸を1時間半かけて隅々まで歩き回り、ごみを探した。 「スポGOMI」は2008年に一般社団法人「ソーシャルスポーツイニシアチブ」(東京)が始めた企画。同企画のアンバ
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登山ルート3776 達成者に限定バッジ 富士で懇話会
海抜0メートルから富士山頂を目指す「富士山登山ルート3776」の利用促進策を協議する懇話会がこのほど、富士市役所で開かれ、本年度の事業計画を了承した。富士山の世界遺産登録10周年を記念し、達成者にプレゼントしているバッジに金色の限定バージョンを用意する。 限定バッジは700個ほど作る計画で、ルート利用のリピーター獲得につなげる。このほか、海外向けのプロモーション強化や、専用サイトでの最新情報の発信も新規事業として進める。 懇話会では、挑戦者が周囲から分かるようにするための工夫や、自転車用のバーチャルコース活用などについて意見が挙がった。 同ルートは2022年度、達成者が619人で過去最
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石川県人会総会 地元料理で懇親 静岡
静岡県内在住の石川県出身者でつくる静岡石川県人会は28日、2023年度総会・交流会を静岡市駿河区のホテルで開いた。会員ら約70人が、来賓に招いた加賀前田家19代の前田利宜氏や石川県関係者とともに、同県特産の生麩(ふ)を使用した料理や地酒で交流を深めた。 中村伸宏会長(石川県輪島市出身)は「会員それぞれが石川を出て活躍している。誇れるふるさとのため、支え合って行こう」とあいさつした。友好交流協定を結んでいる石川静岡県人会(石川県)との相互交流推進も確認した。同会の石川憲一会長(富士市出身)は金沢競馬に所属する島田市出身の甲賀弘隆騎手の活躍に触れ「両県人会が手を取り合い、引き続き発展してきたい」
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移住検討者、富士の自然を堪能 田植え体験
富士市は27日、同市内への移住検討者向けの田植え体験会を同市境南付近の田んぼで開いた。参加者に地元住民と交流しながら富士市の自然に触れてもらう目的。 東京都と神奈川県から移住を検討している子ども連れの2家族が参加した。田んぼを管理する「やまたか農場」の高橋梓さん(41)が田植え機への乗り方や手植えの方法をアドバイスした。参加者は富士山を望む自然を楽しみながら田植えに熱中した。 作業後には、高橋さんの自宅でバーベキューを行った。高橋さんは13年前に横浜市から移住したことから、検討者に自身の経験や富士市の魅力を紹介。交通アクセスの利便さや子育て環境のよさを伝えた。 富士市シティプロモーショ
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防災人材「活用なし」半数超 静岡県「マッチング急務」【いのち守る 防災しずおか】
新型コロナウイルス禍で3年間、訓練の中止や縮小が相次いだ地域防災活動。新型コロナの感染症法上の位置付けが5類になった本年度は活動が活発化している。昨年9月の台風15号で防災意識が高まっていることも相まって、実動訓練を積極的に取り入れようとしている自主防災組織(自主防)もある。一方で訓練の知識や経験の不足などの不安も否めない。静岡県は「ふじのくに防災士」などの防災人材を登録し、自主防の活動を支援する「地域防災人材バンク」を運営しているが、活用は低調だ。 自主防 台風で意識高まる 台風15号で浸水や断水の被害があった静岡市清水区の岡地区は12月の地域防災訓練で小中学生を交えたメニューを計画し
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富士山麓5市町 自慢のグルメ集結 28日まで富士で「大博覧会」
富士山周辺の5市町によるグルメイベント「富士のふもとの大博覧会」が27日、富士市のふじさんめっせで始まった。各市町が自慢の一品を紹介したり、体験会を開いたりして来場者を楽しませている。28日まで。 裾野市、富士宮市、御殿場市、小山町、富士市から約60団体が出店し、地元食材やご当地グルメ、スイーツなどを紹介した。JAふじ伊豆は、甘さが特徴のトウモロコシ「富士山麓わくわくコーン」を販売した。開場前から行列ができ、約5分で220本が売り切れた。 富士宮市の特産品であるニジマスのつかみ取り体験のブースもあった。子どもたちは素早く泳ぐニジマスを苦戦しながら追いかけた。捕まえた魚は塩焼きにして味わっ
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起立性調節障害 理解深める 富士で家族ら対象にセミナー
「起立性調節障害(OD)を地域で考える会in富士・富士宮」はこのほど、富士市内でセミナーを開き、当事者の家族ら約40人が障害に理解を深めた。 夜に寝られず朝に起きられないODは、中高生など思春期の発症が多く、怠けていると誤解されることが多い障害。考える会は障害や誤解に苦しむ当事者や家族を支援し、早期発見や周知を図るために3月に発足した。 セミナーは大阪で活動する家族会「Snow」のスタッフを招いた。講話や情報交換を通じ「ODは治る」「症状には個人差がある」など障害の特徴について話を聞いた。 考える会は体験談を共有する場や、症状を医学的見地から学ぶ機会を定期的に設ける。代表の小児科医飯泉哲哉さ
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5区支部長に細野氏、協議 29日に自民県連総務会
自民党静岡県連は26日、静岡県庁で役員会を開き、空席状態が続く衆院静岡5区支部長に細野豪志衆院議員(静岡5区)を選任する案を29日の県連大会後の総務会に諮る方針を確認した。議論がまとまれば速やかに党本部に上申するとしている。 細野氏の5区支部長就任を巡っては地元6市町支部のうち、富士市富士、三島、裾野、小山、函南の5市町支部が容認する方針を示している。残る御殿場市支部は協議を継続しているものの、関係者によると、県連に対し文書で「29日の総務会で取りまとめることを理解している。他の支部と連携していく」との意向を示したという。 県連内には衆院解散が取り沙汰されていることを踏まえ、「早期に決着
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季節外れのインフル流行、コロナ予防で免疫力低下? 静岡県内で学級閉鎖も
季節性インフルエンザの流行が今年は5月になっても続いている。学校で集団感染が相次ぎ、学級閉鎖や休校となった例も。新型コロナウイルスの感染対策で2020年末以降インフルエンザがはやらなかったため、多くの人の免疫が低下したことが原因とみられる。専門家は「今年の冬には大流行する恐れがある」と警戒を呼びかける。 「こんなに感染者が出たのは初めてだ」。大分市の私立高校の担当者は驚きを隠さない。5月11~22日にかけ、全校生徒の約4分の1と教職員の計約500人がインフルエンザに感染した。体育祭の直後だった。 宮崎市の高校でも5月、体育祭の前後で約500人が感染したほか、東京都調布市の小学校でも約10
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給食費の徴収と管理どうなっているの? 学校から行政へ移行進む【NEXT特捜隊】
「不登校の娘が学校に行きたいと言うのですが、担任の先生から『給食費の支払いが止まっているので給食を食べられません』と言われました」。小学4年の娘を持つ静岡市駿河区の40代女性から静岡新聞社「NEXT特捜隊」に声が寄せられた。女性いわく「給食費の制度やお金の流れがどうなっているのかよく分からない」とのことだ。 女性が言うように、支払った給食費がどのように使われているのかまで意識することは、あまりないかもしれない。 給食の経費は学校給食法で定められていて、保護者が負担するのは食材費のみ。人件費や施設管理費などは学校設置者の市町が負担している。 不登校や病気で長期間欠席が続く児童生徒は給食を
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北斎が描いた風景、看板に「茶園ノ不二」を紹介 富士市で除幕式
富士市は25日、江戸時代の浮世絵師葛飾北斎が描いた同市の風景をPRする看板の除幕式を、同市の富士総合運動公園西側駐車場で行った。 富士市の風景が3点含まれるとされる「富嶽(ふがく)三十六景」のうち、広大な茶園での茶摘みや運搬の様子を題材にした「駿州片倉茶園ノ不二」を紹介する看板。設置場所近くには片倉の地名が残り、現在も富士山と茶園を一望できる。地域で活動する「富士市に残る北斎の足跡を辿(たど)る会」からの要望を受けて設置した。 除幕式では、同作が教材にも取り上げられている意義を市の担当者が説明し、地域の協力に謝意を述べた。同会発起人の木内陽子さん(77)は「作品の景色を身近に感じて共有す
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再生家庭紙促進協 展示や研修開催へ 富士で総会
富士市と製紙会社などでつくる富士地域再生家庭紙利用促進協議会はこのほど、通常総会を開き、2023年度の事業計画案を承認した。 9月に国の環境経済担当者を招いてセミナーを開くほか、10月には富士市内での国際シンポジウムに合わせて紙やセルロースナノファイバー(CNF)製品を展示する。会長の小長井義正市長は、紙パルプ業界の需要構造の変化やエネルギー価格高騰などの現状に触れ「循環型経済の概念を以前から体現してきたことを本市の強みとして発信することが重要」と話した。 業界や経済団体の担当者ら約15人が出席した。
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新病院、35年開院 富士市長が方針
富士市は25日の市議会全員協議会で、市立中央病院の老朽化に伴い新設する新病院の開院時期について2035年を目指す方針を示した。 小長井義正市長が新病院の在り方を説明する中で開院時期に触れた。市はこれまで36年を開院予定とし、1年でも早くする意向を伝えてきた。 新病院が目指す姿には、2次救急患者の受け入れを断らない体制づくりを掲げた。病院の役割を確実にした上で、より重篤な3次救急患者も可能な限り対応するための体制強化を盛り込んだ。
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路上にくつろぎの場 富士本町通り スケボー体験など
路上で市民がくつろげる空間をつくり、市街地のにぎわい向上につなげる社会実験イベント「エキキタテラス」(富士市、実行委主催)がこのほど、同市の富士本町通りで開かれた。多数の家族連れが訪れ、車道に敷かれた人工芝で寝転んだり、ワークショップに参加したりして楽しんだ。 約300メートルの歩行者天国に人工芝やベンチ、ハンモックを設置し、「くつろぎスペース」とした。地元団体によるスケートボードの教室や道路にテープを貼って絵を描くワークショップ、シャボン玉作りなどを子ども向けに展開。地元住民による音楽ライブや本町通りの飲食店の出店もあった。 家族で訪れた主婦の高橋久子さん(35)は「普段はあまり行かない商
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子どもの居場所 静岡県内201カ所 1年で6割増 物価高に苦慮、県は支援強化
子どもへの食事の提供や学習支援を手がける静岡県内の「子どもの居場所」が昨年9月時点で201カ所に上り、1年前より6割増加したことが県などの実態調査で分かった。3割の施設が物価高騰の影響があると回答し、一部で食材変更などを余儀なくされた。調査後も食料品などの値上げが進み、県は「さらに多くの施設が影響を受けている可能性がある」とみて支援を強化する。 調査は昨年8月30日~9月16日に県と県社会福祉協議会が実施した。無償か安価で食事を提供する子ども食堂、勉強をサポートする学習支援施設、遊び場を提供する施設などを調べ、9月1日時点で201カ所が活動していた。 市町別にみると静岡市が54カ所で最
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5市の園や学校 学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は24日、小学校とこども園計5施設でインフルエンザに感染したとみられる患者計42人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設の患者数は次の通り。 富士市の小学校9人、島田市の小学校9人、焼津市の小学校8人、藤枝市の小学校7人、磐田市のこども園9人。
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富士見中高生徒 屋外で演奏披露 27日、富士・平垣公園
富士市の富士見中高吹奏楽部による「サロンコンサート」(富士市振興公社主催)が27日午後2時から、同市の平垣公園芝生広場で開かれる。毎年恒例の企画で、同校の生徒が屋外で練習成果を披露する。 入場無料。雨天時は中止する。問い合わせは富士市交流プラザ<電0545(65)5523>へ。
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保護犬や猫、富士で譲渡会 県内外の動物愛護3団体
静岡県動物保護協会富士地区支部はこのほど、保護犬と保護猫の譲渡会を富士市入山瀬の富士西公園で開いた。 県内外の動物愛護ボランティア3団体が、飼い主のいない犬や猫18匹を持ち寄った。来場者はなでたり名前を呼んだりして触れ合った。スタッフは、狂犬病ワクチンの接種といった注意事項や動物の性格などを伝えた。 ボランティア団体の担当者は「来場者に飼育に関する知識を高めてもらうことを意識して説明した」と話した。 譲渡希望者には、面談や飼育のトライアルを経て後日、正式に譲渡する。
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富士で保育しませんか 84施設 学生向け就職説明会
富士市内の保育施設などによる学生や高校生向けの合同就職ガイダンス「就職・進学応援フェア~ふじで保育しませんか」(市主催)がこのほど、同市のふじさんめっせで開かれた。 保育園や幼稚園、認定こども園など計84の保育施設がブースを構えた。若手の保育士や幼稚園教諭らが、来場した学生に園の特徴や勤務形態を伝えた。学生は「仕事のやりがいは」「職場選びの際に参考にしたことは」などと積極的に質問した。 高校生年代からの保育人材の掘り起こしを目的に、保育士養成課程がある大学や専門学校のブースも設けた。県社会福祉協議会は保育士資格習得を目指す学生が対象の修学資金貸付制度の説明をした。 市保育幼稚園課の担当者は「
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キャンプフェス人気 テントでまったり♪音楽にうっとり 富士山麓で団らん【しずおかアウトドアファン】
キャンプと音楽を野外で同時に楽しめる「キャンプフェス」が人気だ。豊かな自然に恵まれた県内は、有名アーティストが登場する大型フェスも毎年開かれる。13、14の両日、富士市桑崎の富士山こどもの国を舞台に開かれた「FUJI&SUN’23」(実行委主催)には2日間で延べ約4500人が来場。富士山麓の自然に親しみながら、思い思いに過ごした。 裾野市との市境付近に広がる富士山こどもの国。富士山と愛鷹山の谷間に位置し、普段は親子連れが遊びに訪れる広さ約94・5ヘクタールの広大な都市公園だ。 しかし、この日は趣が違った。比較的平らな芝生の広場に、音楽ライブ用の大型仮設ステージが出現。来場者が
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広島へ派遣 中学生募集 富士市 7月研修
富士市は7月26、27の両日、市内の中学生を広島市に派遣する平和事業を初めて実施する。参加希望の生徒を6月9日まで募集している。 被爆地での研修を通じて若者に平和の尊さを改めて考えてもらい、市民全体の意識の醸成につなげる狙い。広島で原爆ドームや平和記念資料館を視察し、各学校や平和イベントで感想などを報告する。7月8日と8月2日に事前、事後研修がある。 定員17人。原則として私立を含む市内の中学から1人ずつ。参加無料。希望者は参加申込書に必要事項を記入して各校に提出する。 問い合わせは市シティプロモーション課<電0545(55)2736>へ。
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カーシェア、富士に拠点 災害時に迅速貸与へ 南海トラフ地震見据え新設
被災地で車を無料貸与する日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市)は22日、静岡支部を富士市岩淵に新設した。東海地方への進出は初めて。熱海土石流や台風15号の援助で培った静岡県住民との協力関係を生かし、南海トラフ地震を見据え迅速な支援を目指す。 静岡支部には個人や団体から譲り受けた乗用車や軽トラックなど37台を配備した。災害発生時に被災者らに無料で貸し出し、生活再建や災害ごみの搬出などに役立ててもらう。 同協会は2011年、東日本大震災を契機に発足した。その3年後に関東地方などで発生した「平成26年豪雪」以降は、全国で災害が起こるたび、宮城県から車を派遣してきた。本県ではこれまでに熱海市
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雨の富士山麓、降り注ぐ音楽 FUJI&SUN’23 21組熱演
富士市の富士山こどもの国で13、14の両日、野外フェスティバル「FUJI&SUN’23」(実行委員会主催)が開催された。雨が続く中、2ステージに21組が登場し、熱演を繰り広げた。静岡県内外から延べ約4500人が訪れた。 幕開けのネバー・ヤング・ビーチは、強まる雨の中集まった観客を「猛者」とあおり、キャッチーなギターサウンドで盛り上げた。 折坂悠太は新バンドを率いた。初期曲をギターの残響音を研ぎ澄ませたアレンジに刷新し、新たなサウンドの可能性を提示した。 ハナレグミは土砂降りに見舞われたが、コールアンドレスポンスや手拍子で観客を巻き込み、ダンサブルなステージを展開した。 エ
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ホームレス過去最少 静岡県内、1月時点47人
静岡県はこのほど、県内の河川敷や公園で生活するホームレスが今年1月時点で47人だったと発表した。前年調査から2人減り、2003年の調査開始以降で最も少なかった。 内訳は男性41人、女性3人、不明3人。生活場所は河川が19人で最も多く、都市公園7人、道路3人などだった。市町別は浜松市が最多の17人。富士市8人、沼津市7人、静岡市6人が続いた。 県地域福祉課は「ホームレスの自立を促す支援事業などで減少傾向が続いている」と分析した。新型コロナウイルス感染拡大による大きな影響も見られなかったという。 市町の担当者が公園や路上などを巡回し、目視で確認した。全国のホームレスは383人減の3065人
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楽しい!奥深い囲碁に挑戦 愛好家団体が富士・吉原小で教室
囲碁の普及と子どもの健全育成を目指す愛好家団体「あすなろ囲碁県連合会」は22日、富士市の吉原小で「囲碁入門教室」を開いた。囲碁未経験の4~6年生16人がルールの基礎を学んだ。 同会のメンバーが黒板を使って、マグネット付きの碁石で打ち方や勝敗の付き方などを伝えた。「開始時に相手に『お願いします』と言おう」とマナーの大切さも説明した。 ルールを学んだ児童は、簡易的に楽しめる「9路盤」を使って友人同士で対局した。5年の男子児童は「よくやる将棋よりも悩んじゃう」と笑みを浮かべた。 同会の渡辺浩事務局長は「囲碁は打ち方の自由度が高く奥深い。小学生の教育にも役立ててほしい」と話した。 県内の小学
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成川(東海大翔洋)雪辱の21秒03/加藤(浜松聖星)大台1メートル70/山城海(浜松北)ツインズ東海へ 静岡県高校総体・陸上
静岡県高校総体陸上最終日は21日、エコパスタジアムで男女16種目の決勝を行い、男子200メートルは成川倭士(東海大翔洋)が21秒03の好記録で優勝した。女子走り高跳びは加藤那奈美(浜松聖星)が1メートル70を跳んで優勝。男子三段跳びは山城海来(浜松北)が14メートル64で頂点に立った。女子200メートルは小針陽葉(富士市立)が23秒84で制し、短距離2種目を大会新で連覇した。女子3000メートルの沢田結弥(浜松市立)も1500メートルに続き2年連続2冠を手にした。 成川 筋力アップ、進化の2冠 前日100メートルでミス 100メートルの手痛いミスを取り返すように、2年生スプリンターが疾
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手もみ茶「天下富士」味わう 島田・ふじのくに茶の都ミュージアム
ふじのくに茶の都ミュージアムは21日、明治期に名をはせた「天下一品茶」を再現した手もみ茶「天下富士」を味わう試飲体験会を島田市金谷富士見町の同ミュージアムで開いた。学芸課研究員らの解説を聞きながら、約50人が伝統的な茶の味を楽しんだ。 天下一品茶は1876年に比奈村(現富士市比奈)の野村一郎らが開発した独特の手もみ製法「天下一製法」で作られ、海外でも高く評価されたという。富士市茶手揉(もみ)保存会が2005年から再現を始めて13年によみがえらせ、「天下富士」として技術を継承している。 参加者は一~三煎目の味や香りの違いをはじめ、長さ6センチ以上の鋭い針のような形状の茶葉がひらく様子などを
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広場の花壇整備 苗1500本を植栽 富士の誠信会
富士市の社会福祉法人誠信会は21日、同市大淵の岩倉広場の花壇を整備する「植花祭」を開いた=写真=。同法人の福祉施設利用者や職員、地域住民ら約400人が参加した。 参加者はスコップで土を掘り、マリーゴールドやシバザクラなど約1500本の苗を次々に植えた。苗が均等な間隔になるよう互いに声をかけ合うなど協力しながら植栽した。 誠信会の長谷川文徳理事長は「地域住民との縁が広がるきっかけになれば」と話した。新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催となった。
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デジタル林業静岡県東部で実証へ ICT活用し生産と流通効率化
静岡県や県森林組合連合会(県森連)は本年度から、東部地域をモデルに林業の生産、流通の効率化に乗り出す。浜松市天竜区の天竜材が有名な県内林業は“西高東低”とされるが、東部でも伊豆市の中間土場を拠点に木材の安定供給に向けた動きが進む。富士市の合板工場向けに木材の新たな需要が高まり、関係者はデジタル技術で生産現場と市場、工場を円滑に結ぶネットワークの構築を目指す。 県森連が1月に開設した伊豆市大平の中間土場で、伊豆半島の全域から運ばれたスギやヒノキが高く積み上げられていた。以前は生産者が丸太市場に個別出荷していたが、現在は中間土場で品質ごとに仕分けされ、用途に応じて合板工
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4年ぶりミニロボ祭り 静岡市清水区 親子連れでにぎわう
静岡市清水区の清水マリンターミナルで20日、「第5回ミニロボ祭り」が開かれ、工作や理科好きの親子連れでにぎわった。同区の産業用ロボットメーカーアイエイアイなどでつくる一般社団法人が主催し、会場にミニロボを使ったさまざまな遊びのブースを用意して好評を得た。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で今回は4年ぶりの開催となった。ミニロボは子ども向けの組み立て式サッカーロボット。同区の市こどもクリエイティブタウンま・あ・るなどで販売している。合計20のブースが用意され、来場者はミニロボの操作や組み立てを楽しみながら体験した。 メインイベントの静岡市長杯ミニロボサッカー大会には、ボディーを軽量化するな
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橋本(静岡雙葉)V 成長の6メートル05 静岡県高校総体陸上・女子走り幅
静岡県高校総体陸上は19日、エコパスタジアムで開幕し男女11種目の決勝を行った。女子走り幅跳びは橋本詩音(静岡雙葉)が1本目に6メートル05を跳んで優勝した。400メートルは女子の磯貝唯菜(浜松市立)が55秒97で競り勝ち、男子は大石亮太(浜松開誠館)が47秒86の好記録で制した。 1500メートルは男子の辻本桜寿(浜松開誠館)が3分50秒80の大会新記録をマーク。女子は沢田結弥(浜松市立)が4分25秒52で連覇した。男子110メートル障害は宮本皓寿(浜松市立)が14秒52で優勝。女子100メートル障害は西村ほの夏(浜松市立)が14秒09で頂点に立った。 女子走り幅 大舞台での弱さと決別
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時論(5月20日)「沼津茶」振興 中長期的視点で
今期の一番茶生産がおおかた終了した静岡県東部。主産地の一つの沼津市などは長年の課題となっている地元産茶の消費拡大に向けた取り組み「沼津茶愛飲運動」を本格的に始める。イベントでの販促や、応援大使に任命した地元とゆかりのある著名人による発信などで需要喚起を目指す。ただ、これで消費が伸びるなら苦労はない。 沼津の茶生産は長年、第1次産業における主産業の一つとして地元を支えてきたが、近年は消費減や取引価格の低迷、生産者の高齢化と逆風だ。生産や流通現場の喫緊の課題に市はどう向き合うのか。沼津茶の消費者の認知度は県内の他産地と比べて高いとは言えない。産地としての独自色を打ち出す努力も欠かせない。 主
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全国のスイマー熱海で力泳 マスターズ水泳短水路大会
日本マスターズ水泳短水路大会熱海会場(日本マスターズ水泳協会主催)が19日、熱海市のマリンスパあたみで開幕した。全国から集まった18歳から85歳までの276チーム、1071人がエントリーし、21日までさまざまな種目で熱戦を繰り広げる。 新型コロナウイルス禍が落ち着いたこともあり、出場者が昨年より200人増えた。初日は男女800メートル自由形などの長距離種目が行われた。年齢を感じさせない力泳を披露する出場者に家族や仲間が声援を送った。 短水路大会は全国で展開されていて、県内では富士市、浜松市でも開催された。熱海市では全国の水泳愛好者を呼び込んで観光振興につなげようと毎年誘致している。20、
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議長に小池智氏、副議長に小池義氏 富士市議会
富士市議会は19日の臨時会で正副議長選を行い、議長に小池智明氏(64)=リスペクトふじ=、副議長に小池義治氏(45)=草の根ふじ=をそれぞれ選出した。 小池智明氏(こいけ・としあき)市フライングディスク協会長。5期。今泉 小池義治氏(こいけ・よしはる)元富士中央小PTA会長。4期。青葉町
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委員会構成決まる 富士市議会
富士市議会は19日、臨時会を開き、正副委員長を決めた後、一般会計補正予算案など6議案を原案通り承認、同意、可決した。 常任、特別の各委員会委員も選出され、議会運営委員会は委員長に太田康彦氏(真政会)、副委員長に鈴木幸司氏(リスペクトふじ)がそれぞれ決まった。 正副議長選(いずれも有効投票数32票)は、議長選では小池智明氏が27票、副議長選は小池義治氏が32票で選ばれた。 常任、特別委員会の正副議長は次の通り(正、副の順)。 【常任委】総務市民 山下いづみ(民主ふじ)望月徹(無会派)▽福祉保健 佐野智昭(心政富士)長谷川祐司(民主ふじ)▽産業教育 井出晴美(凜の会・公明党)吉川隆之(リスペクト
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豊かな色彩 絵画89点 富士で美術協会展
第75回富士市美術協会展が19日、同市のロゼシアター展示室で始まった。21日まで。 会員ら約60人による計89点。96歳や99歳の会員も水彩画などを出品したほか、会員が指導する中高生らの作品も並ぶ。 洋画は温かな木漏れ日や幻想的な星空などを題材に、豊かな色彩の作品が来場者を楽しませている。日本画はクレマチスやハスなど情緒ある作品がそろう。 午前10時から午後6時まで。最終日は3時まで。
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創立50周年 音色華やか 富士交響吹奏楽団 記念公演第1弾
富士交響吹奏楽団(平田浩一団長)はこのほど、第99回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を富士市のロゼシアター大ホールで開き、団員約50人が華やかな音色を響かせた。 第1部は全日本吹奏楽コンクール課題曲のほか、現代吹奏楽の名曲などを取り上げた。第2部のポップスプログラムでは、ディズニーやファンタジー映画などの楽曲を情感豊かに奏でた。 同楽団は1972年に結成し、今回は創立50周年記念公演第1弾との位置づけ。今年11月には100回目となる定演を予定している。
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事業案承認 富士・田子の浦港振興会 12月の視察研修など
富士市の田子の浦港振興会はこのほど定期総会を開き、2023年度の事業計画案などを承認した。他港湾の整備や利用状況を調査するための視察研修を12月に実施する。 事業計画ではこのほか、港湾と周辺地域の発展に向けた整備促進を国や県に要望することや、港のにぎわい創出を目的とした事業に参画することなどを盛り込んだ。会長の小長井義正市長は「富士山に一番近い安全、安心な港として利活用推進に積極的に取り組みたい」と話した。 港湾周辺の企業や団体の代表者ら約30人が出席した。
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富士市議会 議長選2氏届け出 19日投票
富士市議会は19日に臨時会を開き、正副議長選挙を行う。18日に立候補の届け出が締め切られ、議長選は2氏、副議長選は1氏の出馬が確定した。 議長選は、リスペクトふじの小池智明氏(64)=当選5回=と、真政会の太田康彦氏(68)=同6回=が名乗りを上げた。副議長選に立候補したのは草の根ふじの小池義治氏(45)=同4回=。 小池智氏と小池義氏の推薦人は、リスペクトふじ、草の根ふじ、心政富士、凜の会・公明党、民主ふじの議員が名を連ねた。太田氏は真政会の議員が推薦している。議員の投票による両選挙は、立候補者が1氏でも実施する。 臨時会では議会運営委員や常任委員も決める。
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開通へ事前行事に協力 富士・かりがね橋 期成同盟会総会
富士、富士宮両市と山梨県南部、身延両町でつくる新々富士川橋(富士川かりがね橋)建設促進期成同盟会は18日、富士市内で総会を開き、2023年度の事業計画などを承認した。 富士川かりがね橋は同市内の東名高速道路北側で建設工事が進み、本年度中の供用開始を予定している。事業計画では、事業促進に向けた関係機関への要望活動のほか、開通式とプレイベントへの協力などを盛り込んだ。 事業主体となる県の担当者が工事の状況や整備の効果などを説明した。富士高書道部の生徒が清書した文字を使う橋名板の製作工程も紹介した。 会長の小長井義正富士市長は「完成が間近に迫っていることを実感する。広く関心を持ってもらう活動を続け
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⚽サッカーは障害の垣根なし J3沼津、子ども対象に大会 放課後デイサービス勤務の浜選手企画
サッカーJリーグ3部(J3)アスルクラロ沼津はこのほど、障害のある子どもたちを対象にしたサッカー大会を沼津市内で開いた。企画したのはトップチームで活躍するDF浜託巳選手(26)。障害児向けの放課後デイサービスでの勤務をきっかけに「子どもたちに体を動かす楽しさを知ってもらいたい」と、垣根なくサッカーを楽しめる環境づくりを思い描く。 浜選手が富士市の放課後デイサービスで働き始めたのは2022年2月。週に2回ほど通う中で、子どもたちが外で遊ばず、ゲームをしたりユーチューブを見たりする姿を度々目にしたという。身体能力の維持だけでなく体を動かす楽しさを感じる機会を提供したいと考え、自閉症の子ども向
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新会長に細沢氏選任 新理事長は油上氏 静岡県ハンドボール協
静岡県ハンドボール協会はこのほど、役員改選を行い、新会長に細沢覚氏(富士宮市ハンドボール協会)を選任した。理事長には新たに油上智氏(藤枝東高)が就いた。 新役員は次の通り(○は新任)。 会長〇細沢覚(富士宮市ハンドボール協会)▽副会長 〇小池智明(富士市議)▽顧問 〇遠藤健夫(エンチョー)▽理事長 〇油上智(藤枝東高)▽事務局長 牧野貴之(清水桜が丘高)▽事務局 〇井上実奈子(小山高) 【常務理事】総務委員長 田中俊徳(天竜高)▽総務委員 鈴木健一(静清高)小柳津理奈(静岡西高)〇高井翔平(三島北高)▽競技委員長 〇松本匡平(富士宮東高)▽競技委員 田中康暁(県立吉田特別支援学校)筒井
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岩本山見晴らし台に机と椅子 富士ロータリークラブが市に寄贈
富士市の富士ロータリークラブ(RC)はこのほど、岩本山の見晴らし台に設ける木製のベンチとテーブルのセット1基を市に寄贈した。 ハイキングコース沿いの西側にある見晴らし台に、市との共同事業として設置した。同RCは2021年にも、コース東側にある見晴らし台の2基を贈っている。 新たな1基は実相寺と岩本山公園を結ぶコースの天満天神宮付近に位置し、ベンチに座ると眼下に茶畑が一望できる。贈呈式に参加した池田正明会長は「美しい景色や季節を市民の皆さんに眺めてもらうことには意義がある。ぜひ多くの人に使ってほしい」と話した。 同RCは約50年にわたって、岩本山での植樹や施肥、清掃などの奉仕活動を続けて
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富士高球児 園児に教室 「ボールをよく見て打って」
富士市の富士高野球部は15日、同市のすみれ認定こども園の園児を同校に招いて野球教室を開いた。高校球児が手本になって野球の基礎を教えた。 競技人口が減少傾向にあることを踏まえ、子どもに野球に触れる機会を増やしつつ地域貢献しようと企画した。部員34人が5歳児22人に投球やバッティングを手ほどきした。部員は「体をひねって投げよう」「ボールをよく見て打って」などと積極的に声をかけた。成功すると拍手をしたり褒めたりして交流を深めた。基礎練習の後には、園児がチームに分かれて、バッティング後に出塁を体験するゲームも楽しんだ。 企画のリーダーを務めた2年の中山誉斗さんは「園児の楽しげなプレーに元気をもらった
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静岡ガス 袋井で営農型発電 静岡県内最大級、ソバ栽培
静岡ガスは、農地の上に太陽光パネルを設置して発電する営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)の普及に力を入れている。袋井市で16日、営農型で県内最大規模という発電容量1980キロワット、面積2万5千平方メートルの新施設を開所した。小規模を含め県内10カ所目。地域の再エネ拠点を増やしつつ、耕作放棄地など優良農地ではない土地の有効活用を目指す。 同市岡崎の新施設では、静岡ガス子会社の静岡ガス&パワーが発電事業を運営し、年間発電量は標準家庭約800世帯の年間使用量相当の約240万キロワット時を想定する。 農業生産法人の鈴生(静岡市)が年間収量約1・2トンのソバを生産する計画で、年内に初収穫を予
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全国トップクラスの争いも 静岡県高校総体陸上19日開幕 小針(富士市立)全国3冠へ発進
静岡県高校総体陸上は19~21日、エコパスタジアムで行われる。地区大会の上位とシード選手が出場し、各種目6位までの選手、チーム(競歩は5位、混成、女子棒高跳び、女子三段跳び、女子ハンマー投げは4位まで)が6月16~18日の東海総体(エコパスタジアム)の出場権を得る。 男子短距離 2年成川(東海大翔洋)今季急成長 【男子】短距離の2年成川倭士(東海大翔洋)が急成長した。今季は100メートルを昨年から0秒36縮め10秒41。200メートルも向かい風2・9メートルで21秒47と好記録を連発している。 110メートル障害は全国トップクラスの争いとなりそうだ。西部大会で宮本皓寿(浜松市立)が今季
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富士市議会 モニター募集 22日まで
富士市議会は22日まで、議会モニターを募集している。本会議や委員会を傍聴し、議会報告会やモニター会議で意見を述べる。 対象は18歳以上の市民で公務員は不可。任期は6月から2025年3月まで。所定の申込書は市役所2階総合案内で受け取れるほか、市議会ウェブサイトからダウンロードできる。問い合わせは議会事務局<電0545(55)2877>へ。
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富士に外国客船初寄港 にぎわい創出の契機に【東部 記者コラム 湧水】
富士市の田子の浦港に4月、米国企業チャーターの客船「スターブリーズ」が着岸した。1961年の開港以来初めてという外国客船の寄港を一目見ようと、港には多くの周辺住民が訪れ活気づいた。同港には10月にも国内クルーズ客船が発着する予定。東部地域の産業を支える工業港のイメージが強い同港だが、今回の寄港を契機に、周辺のにぎわい創出の役割も果たしてほしい。 2018年、市や商工会議所などでつくる官民組織「田子の浦港客船誘致委員会」が発足し、受け入れ態勢の構築や歓送迎事業の準備を進めてきた。田子の浦港は、港口航路が狭く大型船が入港できないため、受け入れできる客船には制限がある。今回寄港したスターブリーズ
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移住者最高2634人 静岡県内、22年度 18市町が最多更新
川勝平太知事は15日の定例記者会見で、行政の支援制度を利用して2022年度に静岡県外から県内に移住した人は前年度比41・0%増の2634人で、過去最多を更新したと発表した。最多更新は20年度から3年連続で、県内35市町のうち18市町で過去最高となった。知事は若年層が8割に上ることを強調し、「各地域のきめ細やかな支援の成果が表れた」と評価した。 移住者(世帯主)の年代別では、前年度に引き続いて20~40代が全体の83・6%を占めた。最多は20代で34・3%、30代32・0%、40代17・3%、50代8・7%と続いた。県によると、若年層を中心に地方移住への関心が継続する中でも新型コロナウイルス
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自民5区支部長、富士、小山、三島は細野豪志氏就任に合意
自民党富士市富士支部と小山町支部は14日、各市町で非公開の会合を開き、空席状態が続く党衆院静岡5区支部長に、党静岡県衆議院支部長の細野豪志衆院議員(静岡5区)が就任することを容認する方針を決めた。近く県連に上申する。既に三島市支部は面会をしない方針を決め、事実上容認する見通し。御殿場市支部は15日に細野氏と面談した。引き続き協議する。 富士市富士支部の会合では、執行委員や分会長ら約20人が細野氏と意見を交わした。出席者によると、支部長として受け入れる条件などを協議し決定に至ったという。石橋広明副支部長は「わだかまりはある程度は取れたと思っている。今後、支部の分会を通じて党員に説明していく」
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富士山の麓 音楽にキャンプ...FUJI&SUN、計21組登場
富士山麓の自然に囲まれて音楽やキャンプが楽しめるフェス「FUJI&SUN’23」(実行委主催)が13日、富士市の富士山こどもの国で開幕した。14日までの2日間で計21組が登場する。 メイン会場の「サンステージ」では、若者の支持を集めるバンドnever young beach(ネバーヤングビーチ)が開幕を飾った。滑らかなメロディーと脱力感のある歌声で会場を和やかなムードに包んだ。EGO-WRAPPIN’(エゴ・ラッピン)やcero(セロ)も会場を沸かせた。木々に囲まれた「ムーンステージ」では、地元のDJらを中心にパフォーマンスを届けた。 観客は体を揺らしたり、歌詞を
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住居侵入や恐喝 富士の男を起訴 地検沼津支部
静岡地検沼津支部は12日、強盗致傷、住居侵入、恐喝の疑いで逮捕、送検された富士市厚原の男(36)を、住居侵入、恐喝、傷害の罪で静岡地裁沼津支部に起訴した。 起訴状などによると、被告は2022年5月6日から7日にかけて、同市内の男性宅に侵入し、現金8千円を脅し取ったとされる。同13日にも、再び男性宅に侵入して現金3千円を脅し取った上、男性をモーターレンチのようなもので複数回殴り、全治1週間のけがを負わせたとされる。
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19日に臨時会 富士市議会
富士市議会は12日、会派代表者会議を開き、19日に臨時会を開催することを了承した。正副議長や常任委員などを選任する。 市提出の議案は5件。子育て世帯生活支援特別給付金の支給などに計10億5千万円を追加する2023年度一般会計補正予算案のほか、専決処分の承認などについて協議する。
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合同研修会や活動発表承認 富士市PTA連総会
富士市PTA連絡協議会は10日、市内で総会を開き、2023年度の事業計画案などを承認した=写真=。各校の役員による合同研修会や、代表校の実践活動発表などを実施する。 小中学校の校長やPTA会長ら約180人が出席した。服部英之会長は「新型コロナ禍ではPTAの在り方が問われた。再び活動が活発になる中、さまざまなアイデアをサポートしていきたい」とあいさつした。 退職校長や退任会長らに感謝状を贈った。
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刀振りかざし鋭い動き 都内グループ 富士で演舞披露
侍や忍者、試し斬り実演などを披露し日本文化を国内外に発信しているクリエティブグループ「志伝流」(東京都)による演舞が10日、富士市永田町の中央公園で実施された。 同日に同公園の「富士見の広場」に描かれた巨大なフレスコ画の前で「戦う力を平和に」をテーマに演舞を披露した。はかまと着物を着た演者2人が演技に挑み、高く跳びはねたり、刀を鋭く振りかざしたりした。 志伝流の青木朋一代表は「武士道を通して平和を願う活動に取り組んで国際社会に貢献できるように励んでいる。フレスコ画の前でできてうれしい」と話した。
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繊細な手芸作品200点 富士でパッチワーク展 14日まで
富士市のパッチワーク教室「フレンドシップ」による作品展が14日まで、同市の中央図書館市民ギャラリーで開かれている。講師や生徒が培ってきた繊細な技術を披露している。 ティッシュケースやペットボトルホルダーといった小物から、カーペットなどの大型作品まで約200点が並ぶ。建物や動物を描いたパッチワークを額縁に入れ、絵画のように展示した作品が来場者の目を引いている。 代表の塚本藤代さん(75)は「落ち着いた色の作品が多い。鑑賞して癒やされてほしい」と話した。
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平和願う地上絵、富士の麓に完成 巨大フレスコ画 世界的芸術家「手をつなぎ連帯して」【動画あり】
世界中の大地にフレスコ画を描くフランス人のランドスケープアーティストSAYPE(セイープ)さん(34)が富士市永田町の中央公園で制作を手がけていた巨大作品が10日、完成した。19日に広島で開幕する先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)を前に、「手をつなぎ連帯し平和を実現したい」と訴えた。 作品テーマは、パリやドイツのベルリンなどでも制作してきたシリーズ「壁を乗り越えて」。4日から作業に取りかかり、人と人が手を取り合う様子をモチーフに、白黒で縦約25メートル、横約120メートルの大きさに仕上げた。 永遠の象徴と捉えた富士山を起点に構図を考え、片方の腕には新しさや若者を意味するタトゥーを入れ
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「死の川」にアユ遡上復活 不法投棄 再発危惧の声【サクラエビ異変 母なる富士川 未来につなぐ㊤】
「死の川」と呼ばれた富士川に、アユが戻ってきた。4月下旬の富士市の四ケ郷えん堤。勢いよく遡上(そじょう)する稚アユを見ようと、解禁を待ちきれぬ太公望が殺到した。「こんな光景は十数年ぶり」。同市五貫島の篠原則尊さん(41)は興奮気味だ。 かつて「尺アユの川」として知られた富士川は異様な濁りで長い間、釣り人の姿が消えていた。「『アユが戻った』と言っても、信じてもらえない」と篠原さん。本流でアユ釣り大会を企画し、川の復活を知らせたいという。 富士川にアユの遡上が本格的に戻った今春、日本三大急流が注ぐ駿河湾奥ではサクラエビが“復活”した。 「春漁初日にこんなに並んだ記
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工業の魅力を若者に ダイワ・エム・ティ社長/和久田恵子氏【サンフロント21懇話会~熱き地域人】
-新型コロナウイルス禍を経た変化を。 「自動車業界は工場が閉まり、下請け企業の開発や生産も止まってしまった。インターンやセミナーなど採用面で苦しんだ社も多かったと思う。本社もコロナ後に後れをとらないよう、研修やDX、バーチャルの社内見学などに力を注いできた。業界は電気自動車(EV)シフトの大きな変革期だが、本社は外装や成形など従来の主力事業で工程の自動化を一気に加速させている。必要な人材の発掘にもつながった」 -富士市の産業の現状をどう見るか。 「多くの下請けを持つ裾野の広い企業を誘致すると共に、工業系の大学や専門学校の立地が望まれる。コロナ禍は人材確保を難しくした。プログラミングや
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正しい薬の使用法説明 富士・吉原高で薬学講座
富士市の吉原高は8日、薬学講座を同校で開いた。全校生徒が正しい薬の使用法について学んだ。 学校薬剤師の三浦正継さんと富士署生活安全課の落合亮介さんが講師を務めた。三浦さんは、自分の健康に責任を持って薬を使用する「セルフメディケーション」の姿勢を伝え、「自己判断で使わず医師や薬剤師に相談しよう」と呼びかけた。花粉症の治療法も紹介。体内にアレルゲンを少しずつ投与し体質を改善する「舌下免疫療法」の説明をした。 落合さんは、大麻や覚醒剤が心身に与える悪影響について伝えた。
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富士で制作中のフレスコ画 10日完成へ 9日予定も雨で作業延長
富士市永田町の中央公園で、大地に巨大なフレスコ画を描くランドスケープアーティストのSAYPE(セイープ)さんによる作品制作は、10日に完成する見通しとなった。 4日に始まった作業は、当初9日の完成予定としていたが、雨天が続いたため遅れた。
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⚽静岡学園中心にV争い 静岡県高校総体男子サッカー 13日開幕
静岡県高校総体の男子サッカーの組み合わせが8日、決まった。13日に開幕し、東中西各地区大会を勝ち上がった30校に、プレミアリーグ西地区の静岡学園とプリンスリーグ東海の4校を加えた計35校が全国切符を懸け、トーナメント戦を行う。 ※画像タップで拡大してご覧になれます プレミアリーグ西地区で首位を走る静岡学園はリーグの試合日程の関係で準々決勝からの登場。攻撃陣が好調で、ドリブルとショートパスで仕掛ける伝統のスタイルを貫く。県新人大会は準優勝に終わったが、今年もタレント豊富で各校が打倒静学に意欲を燃やす。 対抗馬に挙がるのはシード校のプリンス勢。藤枝明誠と浜松開誠館はリーグ戦第6節を終え
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最大会派はリスペクトふじ 富士市議会
富士市議会の新たな会派構成が8日、決定した。会派数は5から6に増え、最大会派は6人で構成するリスペクトふじになった。 自民党籍を持つ議員ら10人の旧新政富士、労組系を含む8人の旧民主連合に所属した議員はそれぞれ複数の会派に分かれた。新人の3人など5人が無会派になった。 新たな会派は次の通り(〇は代表)。 【リスペクトふじ】〇一条義浩、小池智明、鈴木幸司、植松光徳、吉川隆之、新家大輔 【心政富士】〇下田良秀、川窪吉男、佐野智昭、藤田哲哉、荻田丈仁 【凜の会・公明党】〇望月昇、高橋正典、井出晴美、萩野基行 【民主ふじ】〇山下いづみ、長谷川祐司、杉山諭、佐藤菊乃 【草の根ふじ】〇笠井浩、関明美、小
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富士・元吉原中生が田植え 木枠使い丁寧に
富士市の元吉原中は8日、田植え体験学習を同市大野新田の田んぼで行った。生徒18人が地元農家の指導を受けながら農作業に熱中した。 生徒は、植える位置の目印になる道具「木枠(きわく)」を使いながら、約400平方メートルの田んぼに苗を次々と植えた。ぬかるむ泥に足を取られそうになる場面もあったが、友達と体を支え合いながら約1時間半かけて作業した。 地元農家やJAふじ伊豆の協力で、総合学習の一環として毎年実施している。
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「旧稲垣家住宅」で工芸展示・体験 型染めや木彫り 富士、20日から
富士市内の工芸団体による展示・体験イベント「かやぶき農家の工芸まつり」が20日から、同市の広見公園内の県指定有形文化財「旧稲垣家住宅」で開かれる。6月11日まで。 型染め、木彫りなど5団体が、会期を分けて作品を紹介する。27日は陶芸、6月4日は和紙、同10、11両日は竹を使った作品づくりが楽しめる。 午前10時から午後4時まで。和紙の体験会は午後1時で終了する。問い合わせは富士山かぐや姫ミュージアム<電0545(21)3380>へ。
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細野氏 静岡県連大会出席へ 自民5区代表会議 支部長問題、面会し検討
自民党衆院静岡5区支部代表者会議が7日、三島市内で開かれた。5区支部を構成する6市町支部の代表者は、2021年11月に入党した党静岡県衆議院支部長の細野豪志衆院議員(静岡5区)が、5月29日の党県連大会に出席することを了承した。空席状態が続く5区支部長については、2市町支部が細野氏就任に賛同、4市町支部は細野氏と直接、意見交換して検討することを決めた。城内実県連会長は同大会までに各支部の意向を確認した上で、一定の方向性を示す方針を明らかにした。 会議は非公開。細野氏の県連大会出席を巡っては、22年の大会に一部の県議らが細野氏出席を模索したものの、県連内部の反発もあって実現しなかった経緯があ
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地域おこし隊に石井さん 伊豆市委嘱 「自転車の魅力発信」
伊豆市はこのほど、都市地域から過疎地域に移住して地域活性化に取り組む市地域おこし協力隊に石井駿平さん(26)を委嘱した。任期は最長3年間で、サイクルスポーツイベントの企画や運営、情報発信に取り組む。 石井さんは富士市が拠点のプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」に所属し、プロ選手として活動していた時に同協力隊の募集要項を目にした。当時、同市内で自転車競技に携わっていたことや、鹿児島県の大学に在学していた当時、地域に密着した活動をしてきたことから、それぞれにもう一度チャレンジしてみたいと思い応募した。「市や地域の人と協力しながら伊豆と自転車の魅力を発信したい。子どもたちの教育と自転車をつ
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静岡県高校将棋 東部男子個人戦 片岡さん(沼津東1年)優勝 上位10人 県大会へ-三島
第54回県高校将棋選手権大会(県高校文化連盟、静岡新聞社・静岡放送など主催)の東部地区大会2日目は7日、三島市の日大三島高で男子個人戦を行った。沼津東1年の片岡賢佑さんが優勝した。 11校から84人が出場し、トーナメント戦で真剣勝負を繰り広げた。上位10人が県大会出場権を獲得した。 県大会出場者は次の通り。 ②勝又諒介(日大三島2)③小宮山颯太(富士見3)④小倉伸之輔(富士3)⑤井手響介(富士市立3)⑥河野賢司(富士3)⑦関戸祐太(沼津東2)⑧谷口拓海(伊豆伊東3)⑨皆川育実(富士見3)⑩亀山草憲(富士見1)
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地域活性化へ連携 富士信金と県中小同友会
富士信用金庫と県中小企業家同友会はこのほど、包括連携協定を締結し、富士市の同金庫で調印式を行った。 中小企業が抱える経営上の課題を解決し、各社の発展と地域経済の活性化を後押しする。中小企業への情報提供をはじめ、互いの研修への参加や講師の派遣、企業からの相談への対応などで協力する。同金庫の浅見祐司理事長と同会の簑威頼代表理事が調印書を交わした。 同会は三島、富士宮、沼津などの各信金と同様の協定を結んでいて、今回が県内6例目。